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性に関する指導の推進 取組事例 テーマ 洋野町立大野中学校 望ましい

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性に関する指導の推進 取組事例 テーマ 洋野町立大野中学校 望ましい
性に関する指導の推進
取組事例
テーマ
洋野町立大野中学校
望ましい判断と行動選択が出来る生徒を育てる
全校生徒数
保健指導の取組み
182名
( 男 子 9 0 名・女 子 9 2 名 )
実施目的
れた。
昨年度までの本校の性に関する指導は、
(2) 指 導 後 の ア ン ケ ー ト 調 査 か ら
男女別に主に外部講師による指導を実施し
指導の約 1 ヶ月後にアンケート調査を行
ていたが、今年度は男女一緒に、養護教諭
ったところ、高校生の性行為を容認する回
による保健指導を取り入れた。その目的は
答 を し た 生 徒 が 男 子 23% 、 女 子 34% 。 ま
以下の通りである。
た、自分が将来性感染症に感染する可能性
① 日頃生徒と接している教員の指導によ
が あ る と 回 答 し た 生 徒 は 男 子 7% 、 女 子
り 、生 徒 の 実 態 に 合 わ せ た 内 容 と 、教 師
31% で あ っ た 。中 高 生 の 性 行 為 と 性 感 染 症
の願いを確実に生徒に伝える。
の危険性については、保健指導で強調した
② 異 性 の 心 身 に つ い て 知 る こ と に よ り 、男
女 の 相 互 理 解 を 深 め 、よ り 良 い 人 間 関 係
変容に至らないことが明らかになった。
を築かせる。
(3) WYSH 方 式 の 保 健 指 導
実施内容(別添保健便り参照)
1
部分であったが、一方的な講話では意識の
1学年の指導
中学校は、どの生徒も同じように学ぶこ
とが出来る最後の場所である。将来、望ま
町教育委員会を通しての思春期健康講
しい判断と行動選択が出来るようになって
演会として、学校医の講話をいただいた。
欲 し い と い う 願 い に 基 づ き 、 12 月 12 日 に
他校も含めての事業でもあり、事前に講師
養 護 教 諭 に よ る WYSH 方 式 の 保 健 指 導 を
と打ち合わせをしないまま実施してしまっ
実施することにした。
たのが反省点である。
2
2学年の指導
今 年 度 県 教 委 か ら 、 京 都 で の WYSH 研
修会に参加する機会をいただいた。研修で
6月末に、養護教諭による保健指導を行
は、生徒自身が自分で考える指導でなけれ
った。男女一緒の指導だったが、生徒らは
ば意識も行動も変わらないことが強調され
特に抵抗感があるようにも見えず、集中し
て い た 。WYSH で は 、主 要 講 義 と グ ル ー プ
て聞いていた。身体面だけでなく、心理面
ワークを組み合わせることにより、正確な
や人間関係の作り方にもふれたが、生徒は
知識を伝えるとともに自分で考えさせる構
むしろ後者の方に関心があったように思う。
造になっている。
3
3学年の指導
(1) 養 護 教 諭 に よ る 保 健 指 導
2学年の指導と同日、男女一緒に保健指
導を行った。2学年の内容に加え、性感染
症、10代の妊娠のリスク、命のつながり
などにもふれた。生徒の感想では、責任あ
る行動の大切さや家族への感謝が多く見ら
〈参考資料:9月職員会議提案資料〉
今回初めての試みであるが、生徒と一緒
にじっくり考える機会にしたい。
主な成果
今 年 度 初 め て の 取 組 み で あ り 、ま だ 成 果
と 言 え る も の は 無 い が 、WYSH 実 施 後 に 再 び
アンケートを行い、生徒の意識を探って、
次年度に活かしたい。
大野中の性指導について
6 月 末 に 2 年 生 、3 年 生 を 対 象 に 性 指 導 を 実 施 し た (1 年 生 は 学 校 医 に よ る 思 春 期 講 座 )
WYSH 教 育 研 修 会 参 加 に あ た り 、 7 月 末 に 3 年 生 を 対 象 に ア ン ケ ー ト 調 査 を 行 っ た 。
「高 校 生 が 性 関 係 を も つ こ と は か ま わ な い 」
男 子 23.3% 、 女 子 34.2%
「自 分 は 将 来 性 感 染 症 に 感 染 す る 可 能 性 が あ る 」男 子 6.7% 、 女 子 31.6%
高校生の性行為容認の雰囲気
性感染症は男子にとってはまだ他人事
HIV/エ イ ズ に つ い て の 具 体 的 知 識 不 足
女 子 の 自 己 肯 定 ・否 定 2 極 化
男子は楽しく生活しているが学習意欲低い
そこで…
◎ 11 月 ~ 12 月 上 旬 の ど こ か で 、 WYSH 式 性 指 導 を 実 施 し た い
目 的:性 感 染 症 /エ イ ズ /予 定 外 妊 娠 に つ い て 正 し い 知 識 を 伝 え る と と も に 、自 分 の
こととして考えさせる。
自分の未来予想図を描くことにより意欲を高める。
対象:3年生
時 間 : で き れ ば 5 ・6 校 時
形態:食堂で学年で(理想は学級ごと)
内容(案)
1
導入
○ ×ク イ ズ (HIV/エ イ ズ に つ い て )
2
主要講義
HIV/エ イ ズ っ て ど ん な 病 気 ?
その他の性感染症
ク ラ ミ ジ ア に つ い て の DVD
3
グループワーク①
性感染症を予防するにはどうしたらいい?
4
主要講義
高校生の意見
現役高校生は、性関係をもつことについてどう考えているのか
5
グループワーク②
彼 氏 ・彼 女 に す る な ら ど ん な 考 え の 人 が い い ?
グループワーク③
10 年 後 の 自 分
どんな人になりたい?どんな仕事?どんな恋?どんな相手?
6
まとめ
これまでの学校生活の写真を次々映しながら文字でメッセージを
「人 と の 関 係 を 丁 寧 に つ く る 」「自 分 の 人 生 を 丁 寧 に 生 き る 」
質問、感想
性指導の目的は、適切
な行動選択と生命尊重、
男女平等の心を育てるこ
1学年:7月2日(水)6校時
「思春期健康講演会」
講師:大野診療所長 中村晴彦
先生
とです。お互いの性を正
しく知ることで相互理解
を深め、より良い人間関
係を築くため、全学年男
女一緒に実施しました。
◎ 命はつながっている
◎ 性行為をすると妊娠する
性行為によってうつる病気がある
◎ 人は皆、同じ心をもっている
いじめをしない心をもつと、となり
の人にも同じ心が伝わる
◎ タバコは絶対ダメ
2学年:6月30日(月)5校時
養護教諭による講話
◎ 中学生の多くは妊娠可能な体である
◎ 男子と女子の性的欲求には違いがある
◎ 自分にも相手にもプラスになる交際を
しよう
I(アイ)メッセージで伝えよう
◎ 情報には仕掛けがある
赤ちゃん人形を
優しく抱っこ。
将来いいパパに
なりそう(*^ ^*)
3学年:6月30日(月)6校時
養護教諭による講話
生徒の感想はウラに
◎
+
◎
◎
◎
◎
2学年と同じ4つのポイント
性感染症がこわいわけ
10代の妊娠のリスク
人工妊娠中絶、緊急ピル
いのちのバトンを受け継ぐ
生徒の感想から…
1学年
✩ 一人の人が生まれてくるまでに、ものすごい人と時間がかかわっているということが
心に残った。(女)
✩ がんで2人に1人は死んでしまうというのがこわかった。タバコは吸いたくない(男)
✩ 自分が今いるのは親のおかげなので感謝したい。(男)
2学年
✩ 責任をもてる行動をしたいと思った。(女)
✩ 興味本位でそういうことをやってはいけないということがわかった。(女)
✩ 被害者にも加害者にもならないように気をつけたい。(男)
✩ 性のことで犯罪がおきたり、金もうけにつかわれてしまうのがいやだと思った。(男)
3学年
✩ 今の自分がいるのは父母、祖父母やたくさんの人がいたからなんだと、改めてすごい
ことなんだと思った。(男)
✩ 思いつきの行動や、自分の意思を伝えないのはいけないことだと思った。(女)
✩ 人とのつながりについて知ることができた。(男)
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