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H27 年度
工事事故防止合同講習会
主 催
神戸市建築技術管理委員会 安全部会
1
工事事故発生件数
2
神戸市工事事故 年度別発生状況
120
100
(件)
80
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
60
40
20
0
4月
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月 1月
2月
3月
神戸市工事事故 月別発生件数
月別工事事故発生件数(H21~27年度)
18
16
14
件数
12
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
10
8
6
4
2
0
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月 12月
1月
2月
3月
月
4
建築工事 事故件数の推移
平成22年11月24日
工事事故発生非常事態宣言
神戸市工事全体
建築工事のみ
140
109
120
87
100
80
87
80
52
60
平成24年9月10日
40
20
工事事故発生非常事態の終息
23
27
18
9
12
12
0
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
1
平成27年
(2015/9/29現在)
5
建築工事事故事例の紹介
(H26年度~)
6
工事事故の事例紹介(1)
【労働災害】 転石を踏んで捻挫
学校校舎改築工事において、基礎・地中梁の解体作業で、作業員が作業を終え
て仮設昇降階段を下りて地面に右足を着いた際に転石を踏み、バランスを崩し
て足首を捻挫した。
通路上に転石(10cm 大)があり、通路の安全確保が不十分で、作業員も足元を
十分に確認していなかった。
7
工事事故の事例紹介(2)
【公衆災害(人身)】 自転車が歩道に乗上げ転倒
市営住宅解体撤去及び敷地整備工事において、
歩道乗入部を工事車両通行の養生のために敷鉄
板と敷砂で5㎝程度盛り上げていたが、車道を走
行してきた自転車が、前方が別件の道路工事で
片側交互通行規制されていたため、当工事の 乗
入部で歩道に斜め乗上げした際に段差でハンドル
を取られて転倒し、運転者が腰を打撲した。
自転車の車道からの乗入れを想定しておらず擦り
付けしていなかったため5cm程の段差があったう
え、自転車が斜めに乗上げようとして段差でハン
ドルを取られて転倒した。
8
工事事故の事例紹介(3)
【公衆災害(物損)】 ユニック車ブームによる樹木の折損
建物外壁改修工事において、隣接公園内の一部を工事ヤードとして占用していたが、8t
ユニック車のブームの旋回時に公園内の樹木枝に接触し折損した。
ユニック車の周辺及びブームの状況を十分に確認せずに機械操作した。
9
工事事故の事例紹介(4)
【労働災害】 鉄筋組立作業中の指挟み
学校校舎改築工事において、型枠床上で柱鉄筋の被りを確保するため、コ
ンクリート製スペーサー(サイコロ型)を取り付ける際に、鉄筋とスペーサー
の間に左手中指を挟み負傷した。
1人が柱鉄筋を引っ張り、被災者がスペーサーを取り付けていたが、二人
のタイミングが合わず、鉄筋を下したときに被災者の指がスペーサーの上
に残っていたため挟んだ。
10
工事事故の事例紹介(5)
【労働災害】 足場からの転落
学校校舎改築工事において、とび作業員が足場1段目(高1.6m)で足場材を下部作
業員に手降ろし中にバランスを崩し、足場材を持ったまま足場から転落し床部の敷鉄
板の角に胸を強打し、胸骨亀裂骨折した。
作業箇所の足場が狭く、高さが1.6mと低所で危険意識が薄く、安全帯を使用していな
かった。
11
工事事故の事例紹介(6)
【労働災害】
学校屋内運動場耐震工事において、足場
シート張り作業で2段目の足場でシートを運
搬中、後ろ向きで仮設階段の横を通過した際
に、足場の開口部から1階床コンクリート面に
落下し負傷した。落下個所は、床板が連続し
ておらず、手摺りも設置されていなかった。
事故箇所は床板が未完成で連続しておらず、
開口部となっており危険な状態だったうえ、作
業員も不注意であった。
12
工事事故の事例紹介(7)
【労働災害】 配筋作業時の転倒による切傷
学校新築工事において、屋外運
動場棟プール階のスラブ鉄筋上
を移動中に段差に躓き転倒し、
その際にプール槽取付用アン
カーに左手首が接触し切傷した。
現場が、配筋作業中で歩み板を
置いておらず足元が不安定だっ
た。施工上も鉄筋を乱す事にな
る。
13
工事事故の事例紹介(8)
【公衆災害(物損)】 地下埋設給水管の破損
保育所改修工事において、遮光ネット用の支柱を建てるため、建柱車による
掘孔作業中に、オーガーが転石に当ってずれて給水管に接触し破損した。
給水管の位置は事前の試掘で確認していたが、オーガが転石に当たってず
れて給水管に接触した。操作上の慎重さも不足。
14
工事事故の事例紹介(9)
【労働災害】 アンカーボルトの定着不良による脚立からの転落
作業員転落
学校新築工事において、校舎棟1階で軽量鉄骨天井下地の吊りボルトの取付作業
を行なっていた際に、脚立足場(高さ1m)から下りる際に吊りボルトを掴んで体を支
えようとしたが、吊りボルトが抜けたため脚立から落下し胸を強打負傷した。
取り付けてあった吊りボルトが、堅固に固定されておらず施工不良であったこと、作
業員がボルトを掴んで降りようとした移動方法にも問題あり。
15
工事事故の事例紹介(10)
【公衆災害(物損)】 狭い場所での重機停車時に通行人が接触
資材搬出入のため現場内のクレーン車(13t吊)を現場横の公園内通路に一時退
避・停車させていたところに、通行者が横を通り抜けようとしたが、足元に注意し
ていたためクレーン車のバックミラーに気付かず顔面を接触し、架けていた眼鏡
を破損した。
公園内通路に工事車両を一時的に停車したが、通行困難な状態であるのに迂回
路の表示をせず、誘導員の誘導も不十分だった。
16
工事事故の事例紹介(11)
【公衆災害(物損)】 地下埋設給水管の破損
施設解体撤去工事において、施設の敷地内で埋設配管撤去作業中、
バックホウで給水管φ75を引っ掛けて破損した。給水管の破損後、応急
措置で止水したが、再び破損個所から水が噴き出した。
水道局及び施設管理者に連絡し、給水止水栓を閉めて漏水を止めた。
施設の給水管で図面には記載されていなかったので、事前に試掘調査
を行なっていなかった。
17
工事事故の事例紹介(12-1)
【労働災害】 解体工事で壁が転倒し足場上のとび工が転落・負傷
学校改築工事において、既存の校舎棟(鉄筋コンクリート造4 階建)の解体撤去作業
中に、2階床梁と腰壁の縁を切ったところ、壁および外部足場が内側に倒れ、足場上
(高約5m)の作業員および1 階庇上(高約3.6m)に乗っていた作業員3 名、計4 名
が転落し負傷した。
不安定な壁の転倒防止措置がなされていなかった。
転倒想定外の部分であったため足場が壁つなぎで固定されており、その足場上で鳶
工が作業していた。
18
工事事故の事例紹介(12-2)
【労働災害】 解体工事で壁が転倒し足場上のとび工が転落・負傷
19
工事事故の事例紹介(12-3)
【労働災害】 解体工事で壁が転倒し足場上のとび工が転落・負傷
工事事故の事例紹介(13-1)
【労働災害】棚足場の床板と共に落下
学校屋内運動場天井改修工事において、大工作業員
が仮設棚足場の上で天井材解体作業中に、作業床板
1枚(2000*240)が外れて約6m下の屋内運動場床面
に墜落し、首から背中にかけて骨折する重傷(全治3ヶ
月)を負った。
棚足場床で昇降階段周りに残った開口部分を塞ぐため、
床板(2000*240)の両端を幅10cm 弱ずつ重ねて上下
を単管で挟んで敷設していたが、横方向の固定が不十
分であったため、ずれて一方の端部が外れて落下した。
21
工事事故の事例紹介(13-2)
【労働災害】棚足場の床板と共に落下
床材は緊結
(作業床)
第563条 事業者は、足場(一側足場を除く。第三号において同じ。)における高さ二メートル以上の作
業場所には、次に定めるところにより、作業床を設けなければならない。
(略)
五 つり足場の場合を除き、床材は、転位し、又は脱落しないように二以上の支持物に取り付けること。
(第二項、第三項 略)
4 第一項第五号の規定は、次の各号のいずれかに該当するときは、適用しない。
一 幅が二十センチメートル以上、厚さが三・五センチメートル以上、長さが三・六メートル以上の板を床
材として用い、これを作業に応じて移動させる場合で、次の措置を講ずるとき。
イ 足場板は、三以上の支持物に掛け渡すこと。
ロ 足場板の支点からの突出部の長さは、十センチメートル以上とし、かつ、労働者が当該突出部
に足を掛けるおそれのない場合を除き、足場板の長さの十八分の一以下とすること。
ハ 足場板を長手方向に重ねるときは、支点の上で重ね、その重ねた部分の長さは、二十センチ
メートル以上とすること。
22
働きやすい安心感のある足場
23
働きやすい安心感のある足場
【ガイドライン
平成21年4月24日 厚生労働省労働基準局 】
手すり先行工法等に関するガイドライン
手すり先行工法による足場の組立て等に関する基準
1趣 旨
足場の組立て、解体又は変更の作業(以下「足場の組立て等の作業」という。)においては、足場に関する労働安
全衛生関係法令の規定を遵守した上で、さらに労働者が足場から墜落する危険を減少させるため、以下の基準
を満たす手すり先行工法によること
が必要である。
2 手すり先行工法の種類
(1) 手すり先送り方式
足場の組立て等の作業において、足場の最上層に床付き布わく等の作業床(以下「作業床」という。)を取り
付ける前に、最上層より一層下の作業床上から、建わくの脚柱等に沿って上下スライド等が可能な手すり又
は手すりわく(以下「先送り手すり機材」という。)を最上層の作業床の端となる箇所に先行して設置する方式
であって、かつ、当該作業床を取りはずすときは、当該作業床の端の先送り手すり機材を残置して行う方式
である。先送り手すり機材は、最上層より一層下の作業床上で上下スライド等の方法により最上層に取付
け又は取りはずしができるものであり、一般に最上層のみに設置されるものである。
(2) 手すり据置き方式
足場の組立て等の作業において、足場の最上層に作業床を取り付ける前に、最上層より一層下の作業床
上から、据置型の手すり又は手すりわく(以下「据置手すり機材」という。)を最上層の作業床の端となる箇所
に先行して設置する方式であって、かつ、当該作業床を取りはずすときは、当該作業床の端の据置手すり
機材を残置して行う方式である。据置手すり機材は、最上層より一層下の作業床から最上層に取付け又は
取りはずしができる機能を有しており、一般に足場の全層の片側構面に設置されるもの
24
働きやすい安心感のある足場
【手すり先行工法による組立手順】
25
働きやすい安心感のある足場
【ガイドライン
平成21年4月24日 厚生労働省労働基準局 】
働きやすい安心感のある足場に関する基準
1趣 旨
足場上の高い緊張状態が要求される作業を改善し、より安全な作業を行えるようにするためには、関連す
る労働安全衛生関係法令のすべての規定を満たした上で、以下の基準を満たす働きやすい安心感のある
足場とすることが重要である。
2 設置すべき働きやすい安心感のある足場
次のものがあること。
(1)
略
(「手すり先行専用型足場」)。
(2) 別紙1の2に示す方式(「手すり先送り方式」)で組み立てられた足場 ((1)の手すり先行専用型足場に該当
するものを除く。)であって、足場の種類ごとに次の措置を講じたもの。
ア わく組足場 (妻面を除く) にあっては、
(ア) 交さ筋かいに高さ 15 センチメートル以上 40 センチメートル以下のさん(下さん)若しくは高さ 15 セン
チメートル以上の幅木又はこれらと同等以上の機能を有する設備を設けた上で、上さんを設けたもの又はこ
れらの措置と同等以上の機能を有する手すりわくを設けたもの。
(イ) 防音パネル、ネットフレームの設置等(ア)と同等以上の措置を講じたもの。
イ わく組足場以外の足場 (わく組足場の妻面を含む) にあっては、
高さ 85 センチメートル以上の手すり又はこれと同等以上の機能を有する設備(手すり等=上さん)及び高
さ35センチメートル以上 50 センチメートル以下のさん又はこれと同等以上の機能を有する設備(中さん等)
を設けた上で 幅木 を設けたもの又はこれと同等以上の措置を講じたもの
3 メッシュシート等の設置
2の足場に墜落災害の防護のため、メッシュシート、安全ネットを設置することが望ましいこと。
働きやすい安心感のある足場
【枠組み足場】
上さん
上さん
幅木
幅木
幅木は物体の落下防止用 (安衛則第537条)
幅木
幅木の設置がよく抜けている
働きやすい安心感のある足場
【単管本足場 ・ くさび緊結式足場等】
幅木
幅木
上さん、中さんに加えて 全周に幅木 が必要
※ 枠組み足場の妻面と同じ形
働きやすい安心感のある足場
【 枠組み足場での建物側幅木の設置について 】
メッシュシート
JISA8952 1種
下さん
幅木は垂直に立てる
床とのすき間は無くす
建物側
どちらかを
幅木
設置
外部側
29
足場からの墜落・転落災害防止総合対策推進要綱の改正について
平成27年5月20日 厚生労働省労働基準局安全衛生部長
メッシュシート
下さん
建物
墜落の恐れ
建物
幅木
足場からの墜落・転落災害防止総合対策推進要綱
第3 足場に関連する各作業段階において留意すべき事項
(3)通常作業時等における墜落防止措置
イ 安衛則第563 条第1 項第2号のハに基づき、床材と建地との隙間は12 センチメートル未満とすること。
エ 足場の建地の中心間の幅が60 センチメートル以上の場合に、墜落防止措置及び飛来落下防止措置として、
足場のうち躯体の反対側(以下「後踏側」という。)(荷揚げ等の作業に支障がある箇所を除く。)には次の措
置を講ずること。
(ア)わく組足場においては、下さんの代わりに、高さ15 センチメートル以上の幅木を設置すること。なお、この
場合に、交さ筋かいの下の隙間をより小さくする観点から、より高い幅木を設置すること。
30
工事事故防止に向けて
31
H27年度 建築・設備工事事故防止対策重点項目
① KY活動(危険予知)の徹底
・ 危険予知の項目,内容について、当日の作業に応じた具体的な予知活動を行っ
ているかを確認する
・ ヘルメット,安全帯の着用を徹底する
② 墜落・転落・落下事故防止
・ 上下間の作業を禁止するなど、人だけでなく、材料・工具等の物体の落下防止対
策を徹底する
・ 高所だけでなく、低所作業に対しても十分な対策を行う
・ 「手すり先行工法及び働きやすい安心感のある足場」による足場の周知徹底を
行う
③ 埋設物・架空接近作業での事故防止
・ 埋設物の事前確認を十分に行う
・ 手掘などにより、慎重に掘削を行う
32
安全パトロール等での指示・指摘事項等
① KY活動(危険予知)の徹底





KY活動や活動表の記載内容が形骸化してないか
KY活動表の参加者サインは自筆か
安全帯、保護帽を着用し、必要な場所で使用が徹底されているか
作業場内の整理整頓、安全通路の確保等
分電盤の設置状況、施錠状況、管理者名の記載、漏電防止設備の確認
② 足場の設置状況の確認





「働きやすい安心感のある足場」になっているか(構台階段部、妻面幅木)
組立・解体時における「手順」が遵守されているか
組立・解体時の安全帯の使用が徹底されているか
組立完了時・変更時等の点検実施が実施されているかの確認(点検表)
脚立足場、うま足場、移動式足場等は適正に使用されているか
③ 工事標示板等の確認



建設業許可票の掲示状況と許可期間の確認
施工体系図の記載事項確認
アスベスト関係表示板の確認(事前調査結果と工事のお知らせ 最低2枚)
33
安全パトロールでの指示・指摘事例紹介
【足場作業】 組立・解体作業時の安全帯使用
足場の組立、解体の作業時は、作業
手順を遵守し、安全帯を使用すること
厳
禁 : 安衛則違反
親綱も設けず、非常に危険な例
先行手すりを使用していても建物側
は墜落の恐れがある
安全パトロールでの指示・指摘事例紹介
【足場作業】 足場組立・解体の手順
作業時の安全帯使用
床板
先行手すり
上さん、下さん、幅木 撤去済
組立時 : 上さん、下さん、幅木取付 ⇒ 先行手すりUP ⇒ 床板取付
解体時 : 床板撤去 ⇒ 先行手すりDown ⇒ 上さん、下さん、幅木撤去
安全パトロールでの指示・指摘事例紹介
【足場作業】 足場組立・解体の手順
作業時の安全帯使用
安全帯不使用
転落の恐れのある場所での荷揚
げ作業等では、安全帯を使用する
着用するだけでは意味が無い
安全パトロールでの指示・指摘事例紹介
【足場作業】 足場組立・解体の手順
作業時の安全帯使用
・ 足場の組立にあたっては安全帯を使用すること
・ 各層を完成させてから先行手すりを上げること
民間工事で見かけた危険な事例
高層マンションの10階付近
安衛則564条違反
安全パトロールでの指示・指摘事例紹介
【足場組立状況】
ジャッキベース基礎
△
○
ジャッキベース基礎は、不陸の無い、荷重を支持できる床面に設ける
安全パトロールでの指示・指摘事例紹介
【足場組立状況】
ジャッキベースは安
定した位置・部位に設
置すること
ジャッキベース基礎
足場を設置する地盤
は沈下や移動が生じ
ないように突き固め
て整地し、敷板、敷
角を使用する
但し、コンクリート等
の堅固な場所に足場
を建てるときは敷板
等は不要
敷板、敷角は、割れのな
い正常なものを使用し、
釘止めすること
安全パトロールでの指示・指摘事例紹介
【足場組立状況】 ベースの固定
ジャッキベースは、敷角または
敷板に2箇所以上釘打ちして止
める
釘打ちがなされていない
安全パトロールでの指示・指摘事例紹介
【足場組立状況】 枠組足場の高さ調整(座屈とクランプの許容荷重)
枠組足場の足元の高さ調整は、調整枠
や敷物等で調整し、単管をクランプで抱
かせるような組立は行ってはならない。
写真では、根がらみも未
設置
<参考> 調整枠の例
調整枠設置例
安全パトロールでの指示・指摘事例紹介
【足場組立状況】 枠組足場の高さ調整(座屈とクランプの許容荷重)
問題点

クランプは使用しているうちに爪が減り、
ナットが締まらなくなったり締めすぎによる
受座の降伏などによりクランプが滑ってし
まう場合がある

建地が長くなり、座屈の恐れがある
建て枠をクランプを用いて延長しており、調
整枠への取替えができないケース等のやむを
得ない場合は、

十分な安全率を考慮した上で強度計算を
行い、新品クランプにて補強する

座屈に対して、桁行方向、梁間方向共に
単管で補強する
非常によく見られるケースである
事前に禁止の旨、指示しておくこと
安全パトロールでの指示・指摘事例紹介
【足場組立状況】 クランプの摩擦力による足場組立高さ
<計算例>
足場1スパン当りクランプ数
2個×2か所=4個使用
クランプ許容せん断荷重
350㎏/個
足場1スパン当り許容荷重
350㎏×4=1,400㎏
新品クランプによる摩擦
力計算上値は、
1層作業で足場18層
2層作業で足場10層程度
でNGとなる
注)たて枠の仕様により数値は異なる
安全パトロールでの指示・指摘事例紹介
【足場組立状況】 ロングジャッキの使用禁止
ジャッキの繰出し長さmm)
40cm
許容荷重(kN)
200以下
42.63
200を超え250以下
40.67
250を超え300以下
38.71
300を超え350以下
37.24
350を超える
禁止
(注)高さ1,800mm以下の標準枠の場合
『基本部材で構成する枠組足場の使用基準』
(社)仮設工業会編より
いわゆる「ロングジャッキ(350㎜を超えるジャッキ)」は構造規格外品であり使用し
ないこと
鋼管足場用の部材及び附属金具の規格(昭和56年12月25日労働省告示第103号) 第74条
ジヤツキ型ベース金具は、ねじ棒、台板及び調節ナツトを有し、かつ、次の各号に定めるところに適合するも
のでなければならない。
一 使用高(台板の下端から調節ナツトの上端までの高さをいう。)を最大にした場合において、その使用高
が350㎜(低層わく用のもの にあっては、250㎜)以下であること
【うま足場】 仕様
中部地方整備局企画部
「安全サポートマニュアルより」
安全パトロールでの指示・指摘事例紹介
【うま足場】
・ 足場板は3点以上で支持
・ ゴムバンドで固定
・ 2点支持で不可
・ 固定が見えない
【脚立足場】
脚立使用の原則
昇降面を作業対象に向け
て作業するのが基本
(倒れにくい方向で作業)
天板の上には、絶対に
立たない
脚立を跨いで作業を
しない
(脚立の高さが2mを超え
るものでは、上から2段目
の踏さんにも立たない)
長谷川工業㈱HPより
安全パトロールでの指示・指摘事例紹介
【足場組立】
移動式足場等の上で脚立を使用する場
合はクランプ等で確実に固定すること
また、2m以上の場所で作業する時は、
安全帯を使用する事
49
アスベスト撤去工事時に設置の必要な看板(1)
【大防法・石綿則届出対象 : 飛散性アスベスト(レベル1・レベル2)】
事前調査の結果
大防法・石綿則届出対象
解体改修工事のお知らせ
飛散性アスベスト(レベル1) および
アスベスト含有断熱材、耐火被覆等(レベル2)
の撤去
50
アスベスト撤去工事時に設置の必要な看板(2)
【県条例届出対象 : 保温材生け捕り(レベル2)・解体80㎡以上(レベル3)】
事前調査の結果
県条例届出対象
解体改修工事のお知らせ
アスベスト保温材等(レベル2)を「生け捕り」す
る場合 および
非飛散性アスベスト(レベル3)を使用した部分
で床面積が80㎡以上の解体
51
アスベスト撤去工事時に設置の必要な看板(3)
【届出不要 : 非飛散性アスベスト(レベル3) および アスベスト未使用】
非飛散性アスベスト(レベル3)撤去
のうち届出の必要ない場合
事前調査の結果
解体改修工事のお知らせ
アスベストが未使用であった場合
事前調査の結果
解体改修工事のお知らせ(未使用)
52
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