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Wacom|若林医院 -導入事例 http://tablet.wacom.co.jp/medical/case

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Wacom|若林医院 -導入事例 http://tablet.wacom.co.jp/medical/case
Wacom|若林医院 -導入事例
http://tablet.wacom.co.jp/medical/case/emr-use/case05/index.html
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引き出す、液晶ペンタブレット。
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日々患者と向き合う医師の視点から開発され、ユーザーの活発な意見交換により驚異的な速度で進化を続け
WDN
ているシステムがあります。医療システム「Dynamics」とファイリングシステム「RS_Base」。このシステムを使
(Wacom Developer Network)
いこなし、ユーザーグループの中でも積極的な発言を行っているのが、東京都府中市にある若林医院の若林
孝幸院長。「これを操作するのに液晶ペンタブレットは最適。効率よく使えるし、何より絵が描けるのが素晴らし
お客さま情報
い」そうおっしゃる若林先生。どのように医療システムを活用しているのでしょうか。
なくてはならないものとなった医療システムとの出会い
若林医院の診療を一手に行う院長の若林孝幸先生。医療システム「Dynamics」、ファイリングシステム
「RS_Base」そしてワコムの液晶ペンタブレットを導入し、今やなくてはならないものとして日々活用されていま
若林医院
す。まずは電子カルテシステム導入の経緯をお聞きしました。
平成2年3月、消化器外科医として大学病院
「以前は紙のカルテと通常のレセコンを使っていましたが、府中市医師会にいる知人がいろいろな電子カルテ
で数多くの外来診療・手術経験を持つ若林
を比較検討して『いいものを見つけた』とDynamicsを教えてくれたのです。まずは無償の試用版を使ってみて、
孝幸医師が開業。内視鏡検査と肛門科を専
門としながら、それにとどまらず幅広い診療
を行う地域密着型のクリニックとして現在に
至る。
患者層は小学生からお年寄りまで様々。親
子で受診している方も多い。何かの時には
頼りになる「わが町のお医者さん」である。
これはいけそうだと思ったので導入することにしました」
何が導入の決め手となったのでしょうか。
「まず価格が安いということ。何百万円もするようなものでは手が出ません。この価格なら万一失敗でも損失が
少ない。コンピュータに関しては自作したりLANを組んだりというスキルを持っているので、廉価なソフトさえあ
ればリーズナブルにシステムを完成させられる環境がありました。内容も、レセコンの機能が充分なことに加え
府中市の胃がん検診、大腸がん検診の二
て電子カルテが充実しているので問題ないと思いました。
次検査にも対応している。
RS_Baseも初期費用はほとんど無料と言っていいものでした。内視鏡の画像などデータがなんでもファイリン
〒183-0021
グできるので、たいへん便利に使っています」
東京都府中市片町3-21-1
http://www006.upp.so-net.ne.jp
/wakabayashi-iin/
医師が開発し、医師が進化させていくソフトウエア
Dynamicsは、開業医である吉原正彦先生が、既存の医療
ソフトにあきたらず実地の体験を基にご自分で開発された、
医院・診療所向けのソフトウエアです。安価にもかかわらず
高機能であることが、使った先生方の間で評判となり、
「Dynamics研究会」が発足。メーリングリストや全国大会な
どで、開発者・ユーザーを交えた活発な意見・情報の交換が
行われています。
そして、Dynamicsユーザーの一人だった医師の山下郡司
先生が、これと連動するファイリングシステムがあればさら
に便利だと考えて開発したのがRS_Baseです。Dynamicsはもちろん種々の医療機器との高い連動性があり
ます。
「私はカルテの文書やレセプトのデータをDynamicsで扱い、内視鏡の画像や血液検査のデータをRS_Baseで
管理して、連動させて使っています。電子カルテを使い始めたのは昨年2006年ですが、血液データなどはそれ
以前からのものが何年分もありましたので、それもRS_Baseに取り込んでいます」
RS_Baseは画像・テキストはもちろん、あらゆるファイルを格納して患者名や日付などで複合的に検索、表示さ
せることができるシステムです。いまや検査センターがRS_Baseに対応するデータで納品できなければ発注を
してもらえないというほど、広く浸透したものとなっています。
「従来は紙カルテと検査伝票の綴りをひとつのフォルダに入れて保管し、持ち運んでいました。Dynamicsと
RS_Baseを連動させることは、それをデジタルの世界で再現したといえるでしょう。Dynamicsで患者さんのカ
ルテを表示すると、RS_Baseでその患者さんに関する各種のデータを自動で呼び出してくれます。評判に聞く
通り、実に使いやすい組み合わせです。実際に使ってみるとよく解ります」
電子カルテに「絵を描く」ことを実現した液晶ペンタブレット
若林先生はDynamicsを操作するデバイスとして、ワコムの
液晶ペンタブレットを使われています。液晶ペンタブレットを
使うことの利点は何なのでしょうか。
「何より『絵が描ける』ということ。うちには肛門の病気でい
らっしゃる患者さんが多いので、肛門のスケッチ、シェーマを
あらかじめ用意しておいて、疾患の様子を描き加えながら説
明をします。このスケッチをRS_Baseに保存しておけば、次
にその患者さんを診る時にまたカルテから直接呼び出して、
参照することができます。
手描きスケッチがカルテと一緒に管理できるようになったこと
で、電子カルテが紙カルテの使い勝手に近づいたといえるでしょう。言葉で記録をするのはたいへんでした。
キーボードでテキスト入力をしていたものがペンで絵を描くことで済むので、格段に手間が省けるようになりまし
たよ」
そもそも、カルテに絵を描くということはそんなに大事なことなのでしょうか。
「それはすごく大事です。絵を描くことで微妙な症状の違いなどを記録できます。それに次にその患者さんを診
る時、すぐに思い出すことができる。文字で記録された所見を読みながら徐々に思い出すのと違い、カルテを
開いた瞬間にぱっと状況を理解し、心構えをもって患者さんに接することができます。
患者さんも絵を見せられながら説明を受けると、理解がしやすい。特に肛門などは、自分ではなかなか見るこ
とができない場所ですから」
ということは、もしそれが自由にできないとしたら、電子カルテはずいぶん不便なものといえるのではないでしょ
うか。
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10/8/2014 8:56 PM
Wacom|若林医院 -導入事例
http://tablet.wacom.co.jp/medical/case/emr-use/case05/index.html
「我々はずっとカルテに絵を描いてきましたからね。デジタルになってもその部分は残っていてほしい。マウス
で描いたのでは、とてもまともなスケッチにはならないでしょう。液晶ペンタブレットを使えば紙に描くのとほとん
ど同じ感覚で描ける。これは素晴らしいことです。まだそれをご存知なくて『絵が描けなさそうだから電子カルテ
を導入しようと思わない』という医師もけっこういらっしゃるようですよ」
ペンタブレットのメーカーとして、それは誠に残念なことです。少しでも多くの先生方に液晶ペンタブレットで自由
に絵が描けることをお知らせしなければなりません。そのためにも、若林先生のような方の声はたいへん貴重
です。
若林先生に、実際に液晶ペンタブレットで絵を描いて見せていただきました。Dynamicsで一人の患者さんのカ
ルテを開きRS_Baseでテンプレートとして用意されているシェーマを選ぶと、ドクターカンバスがあっという間に
起動します。ペンを使ってそこにサラサラと描き込みをし、RS_Baseに保存。次回この患者さんのカルテを開け
ば、今描いた絵が自動で呼び出されます。
「以前は、RS_Baseと標準で連動する描画ソフトは別のものでした。そのソフトは動きが遅くて、どうもスムーズ
にスケッチができない。メーリングリストで開発者の山下先生とそのことを話し合い、ドクターカンバスが使える
ようにバージョンアップしてもらいました」
DynamicsもRS_Baseも、このようにして現場の声を吸い上げながらほぼリアルタイムといっていいほどのス
ピードで進化していきます。メーカー主導で開発されている他のソフトウエアとは決定的に違う点です。
液晶ペンタブレットでDynamicの操作効率がアップ
「絵を描くだけではありません。液晶ペンタブレットは普通に
Dynamicsを操作するのにもたいへん便利ですね」若林先生
はそうおっしゃって、さらにペンを使って見せてくれました。
「Dynamicsの操作パネルにはずらりとボタンが並んでい
て、それらを押すという操作がたくさんあります。これ、ペン
でやるとすごく速い。以前はマウスでやっていましたが、時と
してポインタの位置を見失うんです。ペンなら『その場所』を
押すだけですから迷いようがありません。ずっと楽になりま
した」
若林医院の外来患者は一日に80人から100人。患者さんを
長時間待たせることのないようにするため、また医師の負担を減らすため、なるべくスムーズな診察を行うこと
が求められています。一回ごとの電子カルテ操作を液晶ペンタブレットで行うことで、全体として見れば相当な
効率化が図られているといいます。
「Dynamics開発の段階では、マウスを使うことしか想定されていなかったかもしれません。しかし液晶ペンタブ
レットを使ってみると、格段に便利だということがよく判ります。最初は絵を描くためだけに液晶ペンタブレットを
導入するのはどうかとも思いましたが、Dynamicsをこんなに使いやすくしてくれるものだとは、正直驚きでし
た。今では相性のよさを日々実感しています」
DynamicsやRS_Baseのメーリングリストで液晶ペンタブレットの話題が上ることはあるのでしょうか。
「たまにあります。以前の遅かった描画ソフトを使った印象や、性能が低かった頃のペンタブレットを使った印象
をいまだに持ち続けている先生方が多いのかもしれませんね」
日進月歩で進化していく医療ITの中で、今や電子カルテシステムと液晶ペンタブレットの組み合わせは高い完
成度を持つものとなっています。それを皆様にお知らせするための働きかけを、今後も続けて参りたいと思いま
す。
ところで若林先生は、お使いのシステムにまだ不足する点があるとお考えでしょうか。
「便利になったことしか思い浮かびませんが・・・強いていえば、手書き文字の認識性能がもうひとつかな。医
師は文字を書きなぐる癖があるので、そのせいかもしれませんが」
そう言いながら若林先生は、液晶ペンタブレットでわざとラフに文字を書いてみせてくれました。ところが、それ
らもほとんど正確にテキストデータ化されて入力されていきます。
「あ、そうでもないか。けっこういけますね」
液晶ペンタブレットが手書き文字入力に高い対応を持つことを、再度認識していただけたようです。
文字入力についてはキーボードが得意な方はキーボードで、苦手な方はペンの手書きで。そのような使い分け
ができるのも、電子カルテシステム+液晶ペンタブレットの大きな利点のひとつです。
患者さんと密接に関わる開業医として
「もう手放せません」
若林先生はDynamics+RS_Base+液晶ペンタブレットの
システムをながめて、目を細めながらそうおっしゃいました。
「Dynamics開発者、吉原先生の人間性やポリシーが素晴ら
しいので、周りが盛り立てようという気になるのです。医師の
メーリングリストでは意見の衝突がしばしば起こり、時として
険悪にもなるのですが、Dynamicsではそういうことがありま
せん。みんなで良いものにしていこうという仲間の集まりで
す」
その素晴らしいソフトウエアの性能を最大限に発揮するツールが液晶ペンタブレットだ、と若林先生。
「裏に小学校があるので、よく怪我をした子供がやって来ます。傷が残らないように、子供の怪我は全身全霊を
傾けてきれいに縫うのです。十数年開業医をやっていると、『小学生の頃縫ってもらった』という方が自分の子
供を連れて来たりします。お年寄りの患者さんも多い。具合が悪いけどどこへ行ったらいいか判らない、とにか
く先生診てくれ、という患者さんもいる。そういった方々に接していくのが『町医者』の務めだと思うんです」
開業医の視点で作られたDynamicsとRS_Base。そしてそれらの力を引き出す液晶ペンタブレット。個々の患
者さんとの深いつながりを大切にする「開業医」の若林先生だからこそ、このシステムを存分に活用なさってい
るということがいえるでしょう。
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10/8/2014 8:56 PM
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