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メキシコ国立自治大学
メキシコ国立自治大学 ウ ナ ム (La Universidad Nacional Autónoma de México, 通称UNAM) 中央図書館-オゴルマンの壁画 メキシコシティ(México D.F.)の南部コヨアカン地区に位置する大学都市(Ciudad Universitaria) 。1551 年 9 月 21 日、王立メキシコ大学として設置された。総面積 700 万 m2 (東京ド-ムの約 150 倍)の広大なキャ ンパスに学部・研究所・生態系保全地区・オリンピックスタディアム・博物館等 40 以上の研究機関があり、 それらを大学が運営する無料のプ-マバス(11 系統)が繋ぎ、地下鉄の駅に連絡している。学生数 30 万人、 大学関係者を含めて約 35 万人がこの大学都市に暮らしている。 キャンパス内を走るプ-マバス シケイロスの壁画(牧師塔) 大統領やノ-ベル賞受賞者を輩出したメキシコ国立自治大学は、 『ザ・タイムズ誌』の調査(2005~2006) でその規模と内容によりスペイン語圏第一位の評価を受けている。1920 年代には自治権獲得運動が行われ、 それが壁画等を含む民族主義運動に発展。その結果、現在のカリキュラムの決定・予算管理・学問の自由と独 立に結実した(先頃、自治権獲得 100 周年を迎えた)。また中央キャンパスを彩る壁画群により、2007 年、 キャンパスがユネスコの世界遺産に登録された。 北米研究センタ-(CISAN) 数多くの研究機関の中でも「北米研究センタ-(Centro de Investigaciones sobre América del Norte)」は特に有名で、日本からも研究者が参加している。 1988 年のアメリカ合衆国研究プログラムから今日の CISAN の前身「アメリ カ合衆国研究センタ-(CISEUA)」へと発展。北米地域、即ち、合衆国とカ ナダをメキシコとの関係において研究し、その研究領域は政治思想と安全保 障・移民と国境問題・経済統合・文化と社会問題と多岐にわたっている。 外国人教育センタ-(CEPE) Centro de Enseñanza Para Extranjeros(CEPE)は外国人留学生が最初に足を運ぶセンタ-で、スペイン語 教育・メキシコの歴史・文化・美術のクラスが用意されている。スペイン語コ-スはクラス分けの試験を受け、 諸外国から集まった学生たちが熱心な教員の指導を受けている(1クラス 10~15 名)。また CEPE では留学 生のための下宿の斡旋を行っている(日本語によるリストあり)。留学のネックとなるのは住居である。UNAM には学生寮がないため、下宿先を個人的に手配できる者を除いて、一般の留学生はまずホテルに入り、そして 下宿先を探すことになる。1 か月の生活費は$1,000 程度(2011 年現在)であるが、各学部棟には安くて美味し いメニュ-が用意された食堂があり、慎ましく暮らすならば費用を安く上げることも可能だろう。 学食のランチ 乾期の終わりを告げるジャカランダの花