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表紙 - Morningstar

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表紙 - Morningstar
EDINET提出書類
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
【表紙】
【提出書類】
有価証券報告書
【根拠条文】
金融商品取引法第24条第1項
【提出先】
関東財務局長
【提出日】
平成23年9月28日
【事業年度】
自 平成22年4月1日 至 平成23年3月31日
【会社名】
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー
(Scottish and Southern Energy plc)
【代表者の役職氏名】
取締役会長
(Chairman of the Board)
ロード・スミス・オブ・ケルビン
(Lord Smith of Kelvin)
【本店の所在の場所】
連合王国 PH1 3AQ パース ダンケルド・ロード200
(200 Dunkeld Road, Perth PH1 3AQ, United Kingdom)
【代理人の氏名又は名称】
弁護士 安保 智勇 弁護士 藤井 康弘
【代理人の住所又は所在地】
東京都千代田区内幸町1-1-7 NBF日比谷ビル11階
弁護士法人中央総合法律事務所
【電話番号】
03-3539-1877
【事務連絡者氏名】
弁護士 藤井 康弘
【連絡場所】
東京都千代田区内幸町1-1-7 NBF日比谷ビル11階
弁護士法人中央総合法律事務所
【電話番号】
03-3539-1877
【縦覧に供する場所】
該当なし
(注)
1. 本書において、別段の記載のない限り、以下の用語は以下の意味を有するものとする。
「当社」又は「SSE」
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー。
「当グループ」
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー及びその子会社。
「普通株式」
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシーの額面50ペンスの普通
株式。
2. 2011年8月31日午前11時(東京時間)現在における株式会社三菱東京UFJ銀行発表のポンドの日本円に対する対顧客電信
直物売買相場の仲値は、1ポンド=125.18円であった。本書において記載されているポンドの日本円への換算はかかる換算率
によって便宜上なされているもので、将来の換算率を表するものではない。
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有価証券報告書
第一部【企業情報】
第1【本国における法制等の概要】
1【会社制度等の概要】
(1)【提出会社の属する国・州等における会社制度】
スコットランドの会社制度
本有価証券報告書の提出日現在、当社の会社制度に関する法律事項を規制する主たる法律は、(ⅰ)現在も施行
されている1985年会社法(以下「1985年会社法」という。)の規定、及び(ⅱ)2006年会社法(以下「2006年会社
法」という。)の規定である。以下は、提出日における、当社を含む会社に適用される1985年会社法及び2006年会
社法(以下総称して「会社法」という)の主要規定を要約したものである。1985年会社法のほとんどすべての
規定が2006年会社法の規定に移行されたか、又は2006年会社法の規定が優先することとなっており、有効に存続
する1985年会社法の規定は、厳密には会社法には該当しない事項に関連する。
会社の設立手続には、発起人による基本定款への署名及び通常の場合、付属定款への署名が含まれる。登録官
が設立証書を交付する前に署名済の基本定款及び付属定款を会社登録機関に登録しなければならない。会社は
登録官が設立証書を交付したときに法人として成立する。
2006年会社法の施行後、基本定款は、会社の基本的な構成に関する書類とはされておらず、以前は会社につい
ての詳細な情報が記載されていたのに対して、現在は会社についての限定された情報の記載のみが必要とされ
ている。現在は、基本定款には、会社の出資者が2006年会社法に基づき会社を設立することを意図すること、並び
に会社の社員となること、及び株式資本を有する会社の場合には少なくとも1株を引き受けることに合意した
ことが記載されていなければならない。以前は、基本定款には、会社の商号(公開会社については、商号の最後に
「有限責任公開会社」(public limited company)又は「plc」を付さなくてはならない。)、会社の登録事務
所がイングランド及びウェールズ又はスコットランドのいずれにあるか、会社の目的、会社の株式資本の額面金
額(公開会社の場合には、2006年会社法に規定する最低授権金額以上でなければならない。)、資本が一定金額
の株式に分割される方法、及び株主の責任が有限であることも規定しなければならないとされていた。2006年会
社法によって、現在これらの情報の多くは付属定款の一部としてみなされる。これにより、基本定款を変更する
必要はなくなった。会社の登録の際に提出しなければならないIN01様式には、予定している登録事務所の状況
(イングランド及びウェールズ、北アイルランド、スコットランド又はウェールズのいずれか)、同意している
秘書役及び取締役の詳細、出資者の詳細、並びに有限責任公開会社の場合には株式資本の詳細が記載される。
付属定款の一定事項の変更(例えば、会社の商号又は目的の変更)については特別決議によることを要し、議
決権を有する株主又は代理人の4分の3の挙手又は投票により議決される旨の明示の規定がある。2010年7月
の当社の年次株主総会において、付属定款の目的事項及び付属定款の一部を構成するとみなされる基本定款の
その他の規定を削除する特別決議が可決された。同決議により、株主の有限責任に関する明示的な規定が追加さ
れた。
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付属定款には、会社の内部的経営・管理及び責任に関する規則が記載される。付属定款には、法律又は基本定
款に反しない限り、会社の事業、業務、権利及び権限、並びに株主、取締役、その他の役員及び従業員の権利及び権
限に関する規定を設けることができる。付属定款は、特別決議によってのみ、例外的に普通決議により変更する
ことができる(但し、基本定款又は2006年会社法に定める要件に従う。)。
付属定款には通常の場合、以下の事項に関する規定が含まれる。
(a) 会社の株式に付随する権利及び義務(株式の割当、登録及び譲渡に関する事項、並びに株式資本の変更を
含む。)
(b) 株主総会の議決及び運営
(c) 取締役(取締役の員数、借入権限を含む権限及び責任、報酬、費用及び利益、並びに選任及び解任の手続並
びに議事手続に関する事項を含む。)
(d) 会社の秘書役の選任及び社印の使用
(e) 配当の宣言及び支払
(f) 財務書類の作成及び株主総会への提出並びに株主に対する通知の手続
会社は、会社の財務上の取引を表示及び説明するのに足りる会計記録を保持することを2006年会社法によっ
て義務づけられている。会計記録は、会社の財務状態をいかなる時にも合理的な正確性をもって表示し、かつ取
締役会が会社の貸借対照表及び損益計算書上に会社の状況及び損益の状態が真実かつ公正に表示されているこ
とを確認するのに足りるものでなければならない。また取締役は、事業年度毎に、2006年会社法と会計基準の要
件に従った貸借対照表、損益計算書及び注記からなる財務書類を作成しなければならない。当社のような持株会
社の場合、会社及びその子会社等について(一定の例外を除き)連結財務書類を作成しなければならない。これ
らの個別及び連結財務書類は独立の公認会計士(以下「会計監査人」という。)により会計士の監督団体が定
めた手続及び基準に従った監査を受けなければならない。会計監査人は、法律により会計監査人の判断におい
て、貸借対照表及び損益計算書が法的要件に従って適正に作成されているかどうか、特にこれらがその事業年度
末における会社の財務状況及び当該事業年度中の会社又はグループの損益について真実かつ公正に表示したも
のであるかどうかを記載した報告書を作成して会社に提出しなければならない。また、会計監査人は事業年度に
ついての取締役の報告書が当該事業年度の財務書類に合致しているか否かを検討し、合致していないと判断す
る場合には、その事実を報告書に記載しなくてはならない。小規模又は中規模の会社は、一般会計及び監査要求
事項の適用除外を受けることが可能であるが、当社はこの資格を有しない。
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年次財務書類は、会計監査人の報告書並びに当該事業年度中の会社及びその子会社等の事業の推移及び当該
事業年度末における状況に関する公正な検討を含む取締役の報告書及び取締役の報酬に関する報告書と共に、
当該財務書類が提出される株主総会の21日以上前に会社の株主名簿に登録された会社の全株主等に送付されな
ければならない。当社のような公開会社の場合には、財務書類は株主総会に提出され、かつ当該事業年度末から
6ヶ月以内に会社登録機関にも提出されなければならない。当社のようなロンドン証券取引所(以下「ロンド
ン証券取引所」という。)にて取引されている会社(当社の普通株式は1991年6月18日にロンドン証券取引所
に上場された。)の場合は、事業年度の財務書類を当該事業年度末から4ヶ月以内に公表しなければならず、会
社のウェブサイトにおいて閲覧可能にしなければならない。ビジネス・イノベーション・職業技能大臣が定め
る一定の場合には、このような会社の株主に対して要約財務書類のみを送付することができる。取締役の報告書
には、特に2006年会社法に定める一定の事項(会社が宣言する配当に関する取締役会の勧告を含む。)を記載し
なければならない。付属定款には、期末配当の支払については株主総会の承認を受けなければならない旨、株主
総会は取締役会がその報告書の中で勧告した金額を超えて配当を支払うことを決議できない旨、及び取締役が
株主の承認なく中間配当を支払うことができる旨を規定するのが通常である。2006年会社法は、配当は、その配
当支払のための十分な配当可能利益(2006年会社法に定める方法で計算する。)(概ね会社の累積実現利益か
ら累積実現損失を控除した額)がある場合にのみ支払うことができる旨を定めている。更に、当社のような公開
会社は、純資産が払込済資本金金額と配当不能な準備金の合計額を下回る場合、又はそのおそれがある場合に
は、配当を実施することを禁止されている。
株主
株主総会は、少なくとも毎暦年に1回は開催されなければならない(これを年次株主総会という。)。慣例上、
年次株主総会の開催並びに年次報告書及び財務書類の受領の主な目的は、取締役の選任又は再任、配当の支払の
宣言、会計監査人の選任並びにその報酬額について決定することにある。また、付属定款の定めによっては、取締
役会及び一定割合の株式を保有する株主は、臨時株主総会を招集することができる。
会社の株式に付随する議決権、及び株主総会におけるその行使方法については、通常、会社の付属定款に規定
されている。
株主総会に出席し議決権を行使することのできる株主は、代理人を総会に出席させることができる。代理人は
会社の株主でなくてもよい。代理人は株主総会において、挙手又は投票により議決権を行使する権限を有する。
付属定款において、定足数及び総会の議長の選任など株主総会に関するその他の事項を定めることができる。
株主総会の決議は、通常、普通決議、すなわち本人若しくは代理人により議決権を行使した株主の単純過半数
の挙手、又は投票の場合は行使された議決権の単純過半数により採択される。但し、2006年会社法又は付属定款
に定めがある場合は、付属定款の修正その他の一定の事項については、議決権の4分の3以上の多数の特別決議
によらなくてはならない。
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経営及び営業
公開会社には、2名以上の取締役(少なくとも1名は自然人でなければならない。)及び1名以上の秘書役を
置かなければならないが、法律上それ以外の特定の役員を選任することは要求されていない。秘書役は、2006年
会社法上特定の義務及び責任を負い、2006年会社法に定める資格を満たさなくてはならない。
付属定款は会社の業務が取締役会により経営されると定めている。取締役は、通常の場合、取締役会として行
動し、会議により、又は付属定款にその旨の定めがあるときは、会議を招集せずに決議する。通常の場合、取締役
会は、付属定款に基づき取締役により構成される委員会又は業務執行取締役に対して特定の権限を付与するこ
とができる。
通常の場合、付属定款の規定により、取締役会は包括的に又は特定の事項に関して、会社を代表する権限をい
かなる者(会社の従業員を含む。)に対しても付与することができる。
株主は、いつでも普通決議(単純多数決)により取締役の一部又は全部を解任する権限を有する。
新株引受権及び株式の発行
2006年会社法によれば、株式及び株式に転換できる有価証券の割当をするためには、一定の例外(2006年会社
法に規定される。)を除き、取締役会は、付属定款の定め又は株主総会の普通決議による授権を必要とする。授権
に基づき又は転換証券の転換により割当可能な株式最高額及び授権が失効する日(授権の効力は5年を超える
ことができない。)を明示して授権を行う必要がある。
2006年会社法の規定により、株主は持分証券(2006年会社法に定義されている。)の割当に関して優先的引受
権を有し、これは全額現金で払い込まれる。但し、かかる優先的引受権は株主による特別決議、又は付属定款によ
り排除又は修正される可能性がある。2006年会社法上、かかる特別決議による授権は5年間に限り有効である。
実務上、ロンドン証券取引所に上場されている会社は各1年間で発行済普通株式資本の5%、又は3年間で発行
済普通株式資本の7.5%を超える株式については、優先的引受権の適用除外に関する株主の同意を求めないのが
通常である。
株式の大量保有
規制された市場で取引が認められる株式を有する会社の、株式の大量保有の通知制度は、2000年金融サービス
市場法及び金融庁による規則に含まれる。会社の株式資本における議決権の保有比率が一定の基準値を超える
者は、会社にその旨を通知しなければならない。会社法に基づき設立された会社の場合、基準値は3%、及び総額
の3%を超える1%単位とする(但し、重要ではないとされるカテゴリーに属する持分については、基準値は
5%、10%、及び総額の10%を超える1%単位とする)。通知義務は、株式の登録所有者だけではなく、議決権を
支配する者にも及ぶ。直接及び間接保有、並びに一定の金融商品の保有は、合算しなければならない。関連する基
準値を超えた旨の通知は、2取引日以内に会社に対して行わなければならない。当該通知の受領後、会社は市場
に詳細を公表し、これを金融庁に提出しなければならない。
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株式に関する利害関係の調査
2006年会社法は、会社に対して、議決権付株式につき利害関係を有すると当該会社が知っている者又は利害関
係を現に有している若しくは過去3年以内に利害関係を有していたと信じるに足る合理的な理由がある者に対
して当該利害関係に関する事項の開示を要求する権利を付与している。要求された情報を提供しない場合、裁判
所の決定を受けた後、会社は当該株式に関する権利を剥奪し、かつその譲渡及び当該株式に関する配当その他の
支払並びに当該株式に関する追加株式の発行を禁止することができる。会社はまた、付属定款により(当社の付
属定款も当該条項を有する。)、当該開示義務を怠った株式に対して取締役会による制裁措置を課すことができ
る。
(2)【提出会社の定款等に規定する制度】
2010年7月、当社の現行の付属定款が採択された。付属定款の一定の条項の要旨は下記(A)から(D)に要約され
ている。
付属定款は2006年会社法の施行による変更が反映された。2006年会社法が一定の事項について規定する場合、
一般的に付属定款はかかる規定(変更や補足される場合もある。)について、重複記載をしない。従って付属定
款(及び以下の要約)は2006年会社法に従い、解釈する必要がある。
(A) 普通株式
(a) 配当
普通株式の保有者は、配当可能であり、かつ配当決議された当社の利益について、他の株式に付与された
優先権に従うことを条件として、保有している普通株式に関し払込額の割合に応じて権利を有する。配当は
当社の普通決議により宣言され、中間配当は、取締役会が配当決議をした場合に支払われる。普通株式につ
いて支払われる配当には、利息は付されない。当社が担保質権を有する株式に対する配当は留保され、被担
保債権の弁済に充当することができる。取締役会は、当社の株主総会の普通決議による事前の承認を得て、
宣言され又は支払うことができる配当の全部又は一部について、現金の代わりに全額払込済みの追加普通
株式を受領する選択権を普通株主に対して付与することができる。
(b) 資本の償還
当社の解散の場合、分配可能な財産は、他の種類株式に付与された特別の権利に従うことを条件として、
普通株主に対する当該株式について払込額の償還に充当され、その余は保有する普通株式の数及び当該株
式に関して払込金額の割合に応じて、普通株主に帰属する。
(c) 議決権
下記(B)(a)の制限及びいずれかの種類株式に付与された議決権に関する特別な権利又は制限に従うこと
を条件として、普通株主、及び普通株主の代理人は、挙手による決議につき1票の議決権を有し、本人又は代
理人により出席している普通株主は、投票の場合、保有する株式1株につき1議決権を有する。2006年会社
法上、法人株主は、当該法人の取締役会若しくは他の権限を有する機関の決議によって、自然人に対し株主
総会において当該法人の代表として行為することを授権でき、当該自然人は、当該法人株主が個人株主であ
る場合に行使できる権限を行使する権利を有する。
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(B) 一般
(a) 議決権の制限
(ⅰ) 当社の株主は、当社の株式に関して支払うべき額の全額が払い込まれていない場合、保有する株式
につき当社の株主総会に出席して議決する(本人又は代理人による)権利を有さず、また
(ⅱ) 取締役会の決定により、当社の株主は、同人又は当該株式に利害関係を有するものとみなされる他
の者が、2006年会社法第793条に基づいて送付された通知について、当該株式がその種類の0.25%以
上となる場合には通知日から14日以内に、その他の場合には28日以内に、かかる通知を遵守しない
場合、株主総会に出席し、株主総会に関する議決権その他の権利を行使することはできない。かかる
制限は、当該通知により請求された情報が当社に提出されるまで、又は当該株式がかかる目的のた
めに定義された状況において譲渡若しくは売却されるまで継続される。
(b) 所在不明の株主
株式について3回以上現金配当が支払われた12年の期間について、当該株式について支払われた小切手
等が現金化されておらず、かつ当該株式について、当該株主又は当該株式について権利を有する者から当社
に対して全く連絡がない場合、当社は、当該株式(当該株式について更に発行された株式を含む。)を売却
することができる。
当社は、当該株式を売却する意思を示す通知を、全国紙2紙に公告しなければならない。当該株式につい
て、更に3ヶ月以内に連絡がない場合、当社は売却時点において合理的に得られる最良の価格で当該株式を
売却することができる。当社は当該旧株主又は当該株式について以前権利を有していたその他の者に対し
て、売却手取金と同額の債務を負うが、信託は設定されず、売却手取金について利息は支払われない。
(c) 基準日及び請求されない配当
当社の配当を宣言する決議、又は取締役会の配当を支払う決定は、登録株主が配当を受ける権利を有する
登録株主を特定するために参照する日(いわゆる「基準日」。)を定めることができる。基準日が定められ
ていない場合、配当は宣言の決議、又は支払の決定があった日における登録株主に支払われる。
配当宣言の日から12年を過ぎても請求のない配当金は没収され、当社に返還される。当社は、かかる株式
に支払われる配当金に関し3回連続して、小切手が配達不能のため返送され、又は現金化されない場合、株
式に関する配当の小切手の郵送を停止することができる。当社は株主が未払いであることを主張した場合、
当社は小切手の郵送を再開することができる。
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(d) 権利の変更
当社の付属定款には、当社のいずれかの種類の株式に付与された権利の変更に関する明確な規定はない。
2006年会社法上、当該種類の発行済株式(自己株式を除く。)の4分の3以上を保有する株主の書面による
同意がある場合、又は当該種類株主の種類株主総会における特別決議による承認がある場合に限り、当社の
いずれかの種類の株式に付与された特別の権利を変更又は廃止することができるが、その他の方法による
ことはできない。当該種類株主総会における定足数は、当該種類の発行済株式(自己株式を除く。)の額面
総額の少なくとも3分の1を保有する2名の株主又はその代理人である。当該種類の株主であって本人自
ら出席する者は、投票を要求することができ、かかる株主はすべて、投票において、保有する当該種類の株式
1株につき1票を有する。
別段の定めがない限り、株式に付与された権利は、同順位の株式の追加発行により変更されるとみなされ
ることはない。
(e) 株式の譲渡
証書なく有価証券の権利の証明及び譲渡を可能にする規則に規定する手続に従うことを条件として(本
「(e)株式の譲渡」最終段落を参照のこと)、株式の譲渡は、通常の様式又は取締役会が許容するその他の
様式の証書によりなされなければならず、譲渡人又は譲渡人の代理人による署名がなされなければならず、
また、全額が払い込まれていない場合は、譲受人又は譲受人の代理人による署名もなされなければならな
い。譲渡人は、譲受人の名前が株主名簿に登録されるまで、当該株式の保有者とみなされる。取締役会は、全
額の払込みがなされていない株式又は質権が設定されている株式の譲渡の登録を拒否する裁量を有する
が、2006年会社法上、譲受人に対して2ヶ月以内に拒絶の通知をしなければならない。
取締役会は、次の場合には、譲渡証書の登録を拒否することができる。
(ⅰ) 当該証書が、2種類以上の株式に関するものである場合、
(ⅱ) 当該証書に適切な印紙が貼付されていないか、若しくは印紙税が課されていないものとして決定若
しくは証明されていないか、又は当該株券と共に当社の登録事務所、若しくは取締役会が指定した
場所に提出されていない場合、又は
(ⅲ) 当該証書が4名を超える譲受人のためのものである場合。
取締役会は、2006年会社法第793条に基づく通知の対象である株式であり、当該種類の発行済株式の額面
総額の0.25%以上を表章する株式であり(但し、利害関係の開示に関する付属定款に定める例外に従
う。)、かつ、所定の期間内に当社が要求した情報を受け取っていない株式について、その譲渡の登録を拒否
することができる。
クレスト・ペーパーレス譲渡制度はロンドン証券取引所において1996年7月より開始され、当社は1996
年12月に同制度に参加した。クレスト制度により当社の普通株式は証書なくして電子的に所有・譲渡され
ることが可能となった。株主のクレスト制度の利用は任意であり、株主は今後も株券による株式の所有を継
続することができる。
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(f) 資本の変更及び自己株式の取得
当社の付属定款には株式資本の変更に関する規定はないが、当社は、2006年会社法に基づき以下の方法に
より資本を変更することができる。
(ⅰ) 普通決議により、株式の全部若しくは一部について、より高額の額面金額の株式に併合すること、又
はより少額の額面金額の株式に分割すること、及び何人によっても取得されていない若しくはその
旨の合意がなされていない株式を消却することができる。
(ⅱ) 特別決議により、株式に付与された権利に従うことを条件として、何らかの方法によって資本、資本
準備金、株式プレミアム勘定又は他の配当不可能な準備金を減少させることができる。
2006年会社法の規定に従い、当社は自己株式を取得することができる。
(g) 2ヶ所以上の場所における総会
当社の株主総会は、ある開催地に出席している者が、当該総会の審議への参加、及び総会開催中、総会にお
いて投票にかけられる決議について投票が可能である場合、2ヶ所以上で招集すること又は継続審議する
ことができる。取締役会は、随時、特定の開催地における出席率を調節するために、完全な裁量により適当と
考える措置をとることができる。
(C) 取締役
(a) 定員
当社の取締役の最小人数は4名であり、最大人数は16名である。かかる制限は、当社の普通決議により変
更することができる。
(b) 報酬
取締役に対して、その職務につき支払われる年間の報酬の合計額は、750,000ポンド又はそれを超える当
社の普通決議により決定される金額を超えてはならないものとする。かかる条件に従い、各取締役は、取締
役会によって随時決定される報酬(日々に発生するとみなされる。)を受領する権利を有する。取締役とし
ての業務に関する当該報酬は、当社と取締役との間の契約若しくは取決めに基づいて、若しくは何らかの業
務執行職に任命されたことを理由として取締役に支払われる給料、報酬その他、又は何らかの委員会に就任
している取締役、退職金制度若しくは従業員持株制度の受託者となっている取締役、又はその他の取締役の
通常の義務の範囲外である役務を提供している取締役に対して支払われる給料、報酬その他とは別である。
(c) 選任、退任及び株式保有による資格
取締役は当社により、普通決議又は取締役会により選任される。当社の年次株主総会において、前回の年
次株主総会以降、取締役会により選任された取締役、又は直近2回のいずれかの年次株主総会において選任
若しくは再任されなかった当社の取締役は、交替制により退任しなければならず、再選する資格を有する。
取締役は、株式保有による資格を必要としない。
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(d) 利害関係
2006年会社法の規定に従い、利害関係の性質と程度を取締役会に開示することを条件として、取締役は
(ⅰ)当社が当事者となっているか、若しくは何らかの利害関係を有する既存の若しくは将来の契約、取決め
若しくは取引の当事者となり、若しくは何らかの当社又は当社が利害関係を有するその他の法人と、既存の
若しくは将来の契約、取決めにおける利害関係を有すること、(ⅱ)当社が何らかの利害関係を有する法人と
既存の若しくは将来の契約、又は取決めにおいて何らかの利害関係を有すること、(ⅲ)当社において有償の
専門的業務(会計監査人以外)を行うことができるものとし、(ⅳ)別段の合意がない限り報酬、収益その他
それらから生ずる利益を保有することができる。
付属定款に定められている場合を除き、取締役は、同人が利害関係を有する契約、又は取決めに関して、取
締役会において議決権を有さず、定足数に算入されない。
次に関する決議については、上記の制限は適用されず、当該取締役は議決権を有する(かつ、定足数に算
入される。)。
(ⅰ) 当社又はその子会社の債務に関し、取締役による又は取締役に対する保証、補償又は担保提供。
(ⅱ) 当社若しくはその子会社の株式、若しくはその他の証券の募集、若しくは募集契約、又はかかる株式
若しくはその他の証券の引受、再引受若しくは引受保証契約
(ⅲ) 当社の株式、社債若しくは他の証券に関する権限、又は当社によるその他の利害関係に基づき、取締
役が利害を有する契約
(ⅳ) 取締役がその他の会社(取締役が1%以上の株式を所有しない場合)の役員、株主、債権者等とし
て、直接間接を問わず利害関係を有する会社に関する契約
(ⅴ) 当社又はその子会社の従業員及び取締役、若しくは過去の従業員及び取締役に利益を付与する契約
であって、当社又はその子会社の取締役及び過去の取締役に対する特別な便益に該当しないもの
(ⅵ) 取締役若しくは複数の取締役、又は取締役を含む自然人の便益のための賠償保険の購入及び維持の
ための契約
当社の付属定款は、取締役が、当社の利益に相反する、又は相反する可能性がある、直接又は間接的な利害
関係を有する状況を承認する権限を取締役会に付与している。2006年会社法は株式会社の定款に本効力に
関する規定を含むことを許可している。2006年会社法に従い、付属定款は、取締役会による利益相反、又は利
益相反の可能性の承認は、当該取締役の義務違反を回避するために一定の手続上の要件を満たした場合に
のみ効力を有するものと規定する。
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(D) 借入権限
当社の取締役会は、当社の事業の経営のため、借入の権限も含め、あらゆる権限を履行することができる。借
入に関し、取締役会は、グループ(付属定款において定義されている。)が、借り入れたすべての金銭(担保付
きであるか否かを問わない。)(グループ内借入を除く。)について、ある時点で未払の元本総額(最終返済
において支払われる定額又は最低割増金を含む。)が、当社の普通決議による事前の承認なしに、取得原価及
び公正価値主義に従って作成された監査済みの連結貸借対照表である関連する貸借対照表(付属定款におい
て定義されている。)に基づく調整後資本金及び準備金(付属定款に定義されている。)の3倍を超えないよ
うに、当社の借入を制限し、当社が当社の子会社等に対して行使できるすべての議決権並びにその他の権利を
行使しなければならない。付属定款は、借入の計算に際して考慮すべき金額及び除外すべき金額、並びに調整
後資本金及び準備金の計算に関する様々な調整に関する条項を有する。
2【外国為替管理制度】
現在、国際連合、欧州連合、連合王国の金融制裁に関する法令、規則その他により禁じられている支払又は取引に
関する規制を除き、連合王国非居住者による普通株式の取得並びに連合王国非居住者に対する(ⅰ)普通株式の配
当その他の分配金、及び(ⅱ)普通株式の売却手取金の国外送金について、連合王国の外国為替管理規制は存在しな
い。
3【課税上の取扱い】
(1) 連合王国における課税
以下の要約は、当社の普通株式の購入、保有及び処分に関する連合王国の主要な課税についての記述である。
本要約は、普通株式を購入する際に関連がありうるすべての連合王国の税制の包括的記述と解釈されてはなら
ない。本要約は、本書提出日現在の有効な連合王国税法及び連合王国歳入税関局の了解された実務に依拠してお
り、変更されることがある。本要約は特定の普通株式購入希望者に対する税金の助言をすることを意図するもの
ではなく、かつ助言と解釈されるべきではない。普通株式購入希望者は、特に各地域の税法を含め、当社の普通株
式の購入、保有及び処分についての日本、連合王国その他の課税について専門家の意見を求めることが必要であ
る。
(2) 配当に対する課税
所得及び譲渡収益に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国とグレート・ブリテ
ン及び北部アイルランド連合王国との間の条約(以下「日英租税条約」という。)によれば、
(a) 日英租税条約上日本の居住者であり、
(b) 実質株主として、日本において課税される当社株式の配当金を受領する者で、かつ
(c) 当社株式の保有が連合王国内に所在する恒久的施設を通じて行う事業と実質的に関連するものでない場
合、
当該実質株主(以下「実質株主」という。)に対し当社が支払う配当金は、一般に、
(ⅰ) 実質所有者が、基準日に終了するまでの6ヶ月間、直接又は間接に当社の議決権の少なくとも10%の議
決権を有する株式を所有する会社である場合には、最高5%の税率、
(ⅱ) その他の場合はすべて最高10%の税率
で、連合王国の課税を受ける。
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但し、
(a) 配当金の実質所有者が、基準日より前の6ヶ月間、直接又は間接に当社の議決権の少なくとも50%の議決
権を有する株式を所有する日本の会社である場合、又は
(b) 配当金の実質所有者が、日本の年金基金又は年金制度である場合(但し、当該配当金が、直接又は間接に
当該年金基金又は年金制度による事業に起因するものではない場合に限る。)
は、配当の実質所有者が連合王国内に所在する恒久的施設を通して事業を行っている場合を除き、当社が支払
う配当金は連合王国では非課税であり日本でのみ課税される。
英国は、現在、英国居住者で法人による配当からの所得税を控除していない。
(3) 譲渡所得課税
日英租税条約によれば、日英租税条約上日本の居住者である実質株主の場合には、下記の場合について自己の
当社普通株式の譲渡から生ずる譲渡所得について連合王国の租税の納付義務がある可能性がある。
(a) 普通株式が、実質株主が連合王国内に有する恒久的な施設の事業用財産の一部をなすものである場合、
(b) 普通株式の価値の少なくとも50%が、連合王国内に所在する不動産に起因する場合で、実質株主が合算し
て当社の5%以上の普通株式を有する場合、又は
(c) 当該譲渡人が保有又は所有していた普通株式(当該譲渡人の関係者又は関連当事者が保有又は所有して
いた株式が合算される。)が、処分がなされた連合王国の課税年度中のいかなる時点においても当社の発
行済株式資本の25%以上であり、かつ当該譲渡人及びその関係者又は関連当事者が当該年度中に譲渡し
た普通株式の合計が当社の発行済株式資本の5%以上である場合。
但し、連合王国の税法に基づき、実質株主は、普通株式の処分により生ずる譲渡所得について連合王国に納税
義務を負わない。しかし、同人が、連合王国の居住者若しくは通常居住している者であるか、又は連合王国におい
て支店又は代理人を通じて事業又は自由職業に従事している場合で、その保有する普通株式が、その事業、自由
職業において、若しくはそれらのために現在又は過去において使用されたか、若しくは支店又は代理人により若
しくはそれらのため現在又は過去において使用、保有又は取得された場合はこの限りではない。
(4) 相続税
普通株式は、連合王国相続税法上、連合王国内に所在する資産である。贈与等の市場価格未満でのかかる資産
の譲渡又はその保有者の死亡による資産の譲渡の場合(一定の例外及び免除措置の適用がある場合を除き)、
保有者が連合王国内に住所を有さず又は連合王国内に住所を有するとみなされなくても、連合王国に対する相
続税の納付義務が生ずることがある。又、信託に保有されている資産及び贈与者が何らかの権利を当該資産に留
保する場合の贈与については、特別の規制が適用される。
(5) 取引に対する印紙税及び印紙税留保税(以下「SDRT」という。)
以下は現行法及び連合王国歳入税関局の実務に基づいた要約である。
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(a) 税の概説
印紙税は、通常の場合、普通株式が譲渡証書による売却により譲渡される場合に賦課される。SDRTは通常の
場合、普通株式を(現在又は将来無条件に)譲渡する契約に賦課される。但し、6年以内に当該契約に関し譲
渡証書が締結され、かつ適法に印紙税が納付された場合、印紙税の納付により賦課されたSDRTは取り消され、
以前支払われたSDRTは還付される。SDRTは、通常の場合、買主に賦課され、又印紙税も通常は買主により支払わ
れる。印紙税又はSDRTは、通常の場合、普通株式の売却に対してその対価の0.5%の率で賦課される(印紙税の
場合、税額は5ポンドの整数倍に切り上げられる。)。
(b) 日本の投資家に対する特則
本(b)項に要約された取扱いは普通株式の所有又は取引のための取決めが下記(c)「預託証書制度及び決済
業務」記載の条項に該当しない場合にのみ適用される。
(c)記載の条項が適用される場合を除き、普通株式を同一の窓口証券会社の顧客から購入し当該購入により
窓口証券会社のために現地保管機関の名義で登録されている普通株式の数に変動が生じず、かつ譲渡証書が
作成されていない場合、連合王国印紙税は賦課されない。但し、SDRTは売買契約に対してその対価の0.5%の率
で一般的に賦課される。
普通株式の売買により、窓口証券会社のために現地保管機関の名義で登録されている普通株式の数が増加
する場合、譲渡証書の場合には連合王国印紙税(売買契約の場合には、SDRT)がそれぞれ下記(c)に従って、譲
渡の対価の0.5%の率で賦課される(印紙税の場合、税額は5ポンドの整数倍に切り上げられる。)。税の納付
を買主に代わり窓口証券会社が行う場合、当該税額は窓口証券会社によって当該買主に求償される。普通株式
の買主を当社の株主名簿に登録する場合、通常の場合、適法に印紙税が納付された譲渡証書を呈示しなければ
ならない。
実質株主によって実質的に所有されている普通株式が当該実質株主又はその名義人に移転される場合、連
合王国印紙税及びSDRTは賦課されない。
(c) 預託証書制度及び決済業務
預託証書制度及び決済業務の運営に関与して、一定の者に対する普通株式の発行又は譲渡に関しては印紙
税及びSDRTに関する特別条項が適用される。当該条項が適用される場合、通常対価(又は当該目的のため決定
される価値)の1.5%の率で印紙税又はSDRTが賦課される(印紙税の場合、税額は5ポンドの整数倍に切り上
げられる。)。但し、投資家の普通株式の所有又は取引のための取決めが預託証書制度又は決済業務によらな
い場合は、当該特別条項は適用されない。更に、決済業務を提供する者は、連合王国歳入税関局の承認を得て、
業務に関する1.5%の税金支払に代えて一般原則に基づき、業務上の譲渡に関し印紙税又はSDRTを支払うこと
を選択できる。
(d) 印紙税及びSDRTの廃止
1990年以降株式に対する印紙税とSDRTが、大蔵省の命令により廃止される法律が存在している。現在までか
かる命令は出されておらず、現在のところ短・中期的に当該課税は廃止される可能性は低い。
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(e) クレスト
当社の株主は、株式の所有や譲渡にクレストを利用することができる。
クレストはペーパーレス株式譲渡制度であるので、印紙税が課される譲渡書類は存在しない。クレスト制度
によるペーパーレス譲渡には印紙税に代わり対価の0.5%のSDRTが賦課される。預託によって実質的所有権に
変更がない場合には、クレスト制度に対する株券の預託は印紙税を免除され、かつSDRTを賦課されない。実質
的所有権の変更を伴わない法的所有権の変更にはSDRT及び印紙税は賦課されない。引出により実質的所有権
の変更がない場合、クレスト制度からの株券の引出にはSDRTは賦課されない。
投資家は印紙税及びSDRTに関し不明な点がある場合、専門家に相談することが望ましい。
4【法律意見】
当社のスコットランドの法律顧問であるダンダス・アンド・ウィルソン法律事務所は、次の趣旨の法律意見書
を提出している。
(ⅰ) 当社は、1985年会社法に基づき適法に設立され、スコットランド法上有限責任公開株式会社として有効に
存続している。
(ⅱ) 上記「第1 本国における法制等の概要」の「1 提出会社の属する国・州等における会社制度」、「2
外国為替管理制度」及び「3 課税上の取扱い」に関する記述は、すべて重要な点において真実かつ正確
である。
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第2【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
2006/2007年
売上高
(百万ポンド(億円))
営業利益
(百万ポンド(億円))
税引前利益
(百万ポンド(億円))
(百万ポンド(億円))
(注1)
資本金及び準備金
(百万ポンド(億円))
2008/2009年
2009/2010年
2010/2011年
11,867.1
15,256.3
25,424.2
21,550.4
28,334.2
(15,516.2)
(19,947.6)
(33,242.1)
(28,177.1)
(35,468.8)
1,180.1
1,116.6
187.6
1,903.9
2,367.8
(1,543.0)
(1,460.0)
(245.3)
(2,489.3)
(2964.0 )
1,132.0
1,083.8
53.3
1,638.6
2,111.7
(1,480.1)
(1,417.1)
(69.7)
(2,142.5)
(2,643.4)
112.3
1,235.5
1,504.5
(146.8)
(1,615.4)
(1,883.3)
830.5
利益
2007/2008年
873.2
(1,085.9)
(1,141.7)
2,595.9
2,980.0
2,977.2
3,124.8
5,200.8
(3,394.1)
(3896.4)
(3,892.7)
(4,085.7)
(6,510.4)
発行済株式総数(1株当たり50
861.9
870.1
920.4
923.1
936.9
6,096.4
7,067.0
9,624.9
10,915.3
13,340.3
(7,971.0)
(9,240.1)
(12,584.6)
(14,271.8)
(16,699.4)
2,595.9
2,980.3
2,974.9
3,121.0
5,200.8
(3,394.1)
(3,896.7)
(3,889.7)
(4,080.7)
(6,510.4)
13,427
16,892
18,795
20,177
20,249
92.5
105.6
108.0
110.2
112.3
(120.9)
(138.1)
(141.2)
(144.1)
(140.6)
55.0
60.5
66.0
70.0
75.0
(中間+期末)(ペンス(円))
(71.9)
(79.1)
(86.3)
(91.5)
(93.89)
(注3)
1株当たり純資産
(純資産を3/31時点の発行済株
301.1
342.5
323.2
338.1
555.1
(393.7)
(447.8)
(422.6)
(442.1)
(694.87)
57.1%
1.73倍
1.57倍
1.57倍
1.48倍
ペンス普通株式)
3/31時点(百万株)
流動負債控除後合計資産
(百万ポンド(億円))
純資産
(百万ポンド(億円))
平均従業員数
3/31時点(名)
調整後1株当たり利益
(注2)
(ペンス(円))
1株当たり配当金
式総数で除した数)
(ペンス(円))
配当性向(%又は倍)
(注1) 準備金には株式プレミアム、資本償還準備金、株式準備金、ヘッジ準備金、外貨換算準備金及び利益剰余金が含まれる。
(注2) 調整後1株あたり利益(EPS)は、例外として開示されている項目、及び一定の再評価(詳細は、財務書類注記5に記
載)、繰延税金(詳細は、財務書類注記8に記載)、及び共同支配企業体及び関連会社の持分から生じる繰延税金のため
調整された株主に帰属する純利益の結果を、普通株式の加重平均発行済株式数で除して計算される。
(注3) 1株当たり純資産は、純資産を発行済株式総数(いずれも各事業年度末における値)で除して計算される。
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2【沿革】
当社の沿革
スコティッシュ・ハイドロ・エレクトリック・ピーエルシー(以下「スコティッシュ・ハイドロ・エレクト
リック」という。)は、1985年法に基づき、1989年4月1日にスコットランドにおいて有限責任公開会社として設
立された。
スコティッシュ・ハイドロ・エレクトリックは、1943年に法令に基づき設立された北部スコットランド水力発
電公社の主要な後継会社である。北部スコットランド水力発電公社は、1948年の連合王国の電力事業の国営化後、
北スコットランドへの電力供給を行っていたすべての既存電力事業を取得した。1948年以来、北部スコットランド
水力発電公社は、垂直的に統合された電力公社として事業を行ってきた。1960年代初頭以来、北部スコットランド
水力発電公社及び南部スコットランド電力公社は、スコットランドの発電容量及び送電系統の協同計画及び操業
のための取決めを発展させてきた。
1989年4月1日から1990年3月30日までの期間、北部スコットランド水力発電公社は、スコットランドにおける
電力供給産業の再編成の準備のために過渡的な操業を行っていた。1990年3月31日、北部スコットランド水力発電
公社の資産、権利及び債務の大部分は、スコティッシュ・ハイドロ・エレクトリックに移転された。
当社の株式は1991年5月に売り出され、1991年6月18日付けでロンドン証券取引所に上場された。
1998年12月14日にスコティッシュ・ハイドロ・エレクトリックはイングランドの地域電力会社12社のうちの1
社であるサザン・エレクトリック・ピーエルシー(以下「サザン・エレクトリック」という。)と合併し、同日付
けで社名をスコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシーに変更した。
2000年8月、当社はSWALECガス・リミテッドの電力供給事業部門の買収を完了し、また2003年11月、メドウェイ
発電所の100%の持分を取得した。2004年2月、当社はファイフ・パワーを買収し、2004年4月にアトランティック
・エレクトリック・アンド・ガスの資産を買収した。2004年7月、当社はフェリーブリッジ発電所とフィドラーズ
・フェリー発電所を買収した。2005年1月には、アルフレッド・マクアルパイン・ユティリティ・サービス・エス
イー・リミテッドの資産を買収し、2005年6月にはスコティア・ガス・ネットワークス・ピーエルシーの50%株
式を取得した。
2006年1月、SSEはTXUヨーロッパ・パワー・リミテッドの管財人より、バーキング・パワー・リミテッドの
8.35%の持分を取得した。
2006年12月、SSE及びESBI(アイルランドの電気供給国際委員会)は、50:50の合弁会社であるマーチウッド・
パワー・リミテッドに関し財務及び法的なすべての契約を締結した。
2007年12月、1989年電気法セクション36に基づき、バーキング・パワー・リミテッドに対し、ダゲナムにおける
現存のCCGT発電所の拡張に関する同意が与えられた。提案された拡張は、現存の1,000メガワットの容量から更に
470メガワット追加する。
2008年2月、SSEはエアトリシティ・ホールディングス・リミテッド(以下「エアトリシティ」という。)の発
行済株式の100%を買収した。エアトリシティの主要な業務は、英国、アイルランド共和国、及びヨーロッパ中のオ
フショア及びオンショアの風力発電資産の開発、建設及び発電である。エアトリシティの買収及び再生可能発電プ
ロジェクトの検討の結果、SSEは2013年までに英国及びアイルランドで約4,000メガワットの再生可能発電容量
(当該国での再生可能発電容量は5年間で2倍となる。)を有すると予想している。
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2008年11月以降、エアトリシティはグレーター・ガッバード・オフショア・ウインズ・リミテッド(以下
「GGOWL」という。)の株式50%を取得し、残りの50%はRWEエヌパワー・リニューワブルズ・リミテッドが所有し
ている。GGOWLはテムズ川河口外にグレーター・ガッバード・オフショア風力発電所を展開するために設立され
た。
2008年2月、SSEはスロー・ヒート・アンド・パワーの熱電併給バイオマス発電資産を買収した。
2008年3月、SSEはEDFエナジーと契約を交わし、シーボード・トレーディング・リミテッドを買収した。シー
ボードは、プライベート・ファイナンス・イニシアティブ(PFI)に基づいて、サウスイングランドの3つの地方
自治体に街灯のメンテナンスを実施する事業に対し、出資し運営する会社である。3つの地方自治体とは、ロンド
ン・ボロー・オブ・イズリントン、ロンドン・ボロー・オブ・イーリング、そしてドーセット・カウンティ・カウ
ンシルである。
2008年4月、SSEはヨーテボリ近郊を本拠とするゴシア・ビンドと50:50の比率で合弁会社を立ち上げた。ゴシ
ア・ビンドは風力エネルギー開発のスペシャリストである。当該合弁会社は、スウェーデン西部で約200メガワッ
トの風力発電容量の開発を目指している。第1号の風力発電所は2011年の操業開始を予定している。
2008年12月、100メガワットのグレンドウ水力発電計画における初めての電力生産を行い、2009年6月29日、英国
女王の承認により正式に操業が開始された。
2009年8月、SSEは、ウェルシュ・パワー・グループ・リミテッドとの間で、サウスウェールズのニューポート近
郊に363メガワット のアスクマス石炭火力発電所を所有及び操業するアスクマス・パワー・カンパニー・リミ
テッドを、合計現金対価27百万ポンド(現金及び運転資金残高を含む。)で取得する契約を締結した。この取得に
よってSSEの電力発電ポートフォリオ合計は初めて11,000メガワットを超えた。
2009年9月、SSEは、スウェーデンのイェムトランドにあるオンショア風力発電所の共同事業体と、スウェーデン
のイェムトランドに89メガワットのオンショア風力発電所を開発するための合弁会社を立ち上げる契約を締結し
た。プロジェクト開発は進展しているが、建設工事は2011年まで開始されることはない。イェムトランド地方は、ス
ウェーデン政府によって風力エネルギー開発のための国益地域として指定されている。
2009年12月、SSEは、ドン・エナジーと50:50の比率で、総容量で1,000メガワットを超える3つのオフショア風力
発電所の開発を進めるための合弁会社を立ち上げる契約を締結した。これによりSSEは、北海のオランダ領域にお
いて開発を行う権利を有している。デン・ヘルダーⅠ、ブレーヴェールティエンⅡ及びウエスト・レインの風力発
電所のプロジェクトについて合意されている。
2010年3月、ペントランド・ファース及びオークネイ・ウォーターにおいて400メガワットの潮力発電及び追加
の400メガワットを、パートナーのアクアマリン及びオープンハイドロとともに開発する独占的な権利を与えた。
SSEテレコミュニケーションズは、スコットランド全土に渡る6つのビジネスパークに広がるアトラス・コネクト
・ファイバー・テレコミュニケーションズ・ネットワークを獲得する契約を締結した。
2010年4月、SSEは、エネルギー産業界におけるオフショアの構造物の建設会社である、バーンティスランド・
ファブリケーションズ・エルティディーの15%の持分を購入した。
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2010年5月、SSE及びエヌパワーは、サフォーク沖の500メガワットのギャロッパー風力発電所を開発する権利を
確保した。
2010年7月、SSEは、低炭素化技術の開発のための三菱との新しいパートナーシップを発表した。
2010年11月、SSE、GDFスエズ、及びイベルドロラは、エヌ・ユー・ジェネレーション・エルティディーという名称
の原子力会社の合弁会社を発表した。
2011年1月、グレーター・ガッバード及びウォルニー・オフショア風力発電所において、はじめて発電された。
2011年2月、SSEは、アップストリームガス事業への参入の第一歩を踏み出し、ヘス・リミテッドから、北海ガス資
産及びインフラを取得した。
2011年6月、SSE及びスタトイルは、ピーターヘッド発電所に供給される年間供給量500百万立方メートルの天然
ガスの供給に関する10年契約を締結した。
2011年6月、サウス・ラナークシャイアにあるクライド風力発電所の最初のタービンが発電をはじめ、はじめて、
ナショナル・グリッドに電気を輸出した。
3【事業の内容】
事業の内容
SSEは持株会社である。当事業年度中の当グループの主要な事業は、発電、送電、配電及び産業、商業、家庭及び卸
売顧客への電力供給、ガスの生産、貯蔵及び供給、その他のエネルギー関連のサービスの提供であった。当グループ
は、子会社により、発電、送電、配電、及び電力供給の許可並びにガスの供給の許可を有している。
当グループの活動には、3つの主要な事業セグメントが存在し、それらは、エネルギー・ネットワーク、発電及び
供給、並びにその他のエネルギー及びユーティリティ・サービスである。
事業セグメント毎の主要な関連会社の状況は「4 関係会社の状況(2)」に記載のとおりである。
事業内容の変更等
本書で開示されている事項を除き、2011年3月31日以降、当社の主な事業内容に重要な変更はなかった。
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4【関係会社の状況】
(1) 親会社
当社に親会社はない。
(2) 関連会社
2011年3月31日現在、当社の主要な関連会社の詳細は以下のとおりである。
事業セグメント
子会社等の名称
所在地
SSE サービシズ・ピー
イングランド
エルシー (ⅰ)
及びウェールズ
SSE エネルギー・サプ
イングランド
ライ・リミテッド (ⅰ)
及びウェールズ
SSE ジェネレーション
イングランド
・リミテッド(i)
メドウェイ・パワー・
リミテッド (ⅱ)
キードビー・ジェネ
レーション・リミテッ
ド
(ⅷ)
サザン・エレクトリッ
ク・ガス・リミテッド
(ⅴ)
及びウェールズ
イングランド
及びウェールズ
イングランド
及びウェールズ
イングランド
及びウェールズ
発行済株式資本
資本保有
(全額払込済)
割合
481,748ポンド
100%
アイルランド共和国
電力供給
104,370,002ポンド
100%
発電
1,000ポンド
100%
発電
10,000,100ポンド
100%
発電
12,550,000ポンド
100%
ガス供給
537,806ユーロ
100%
100ポンド
100%
リニューアブ
ルズ持株会社
リニューアブ
ルズ持株会社
SSE リニューアブルズ
(UK)リミテッド
ギー及びユーティ
リティ・サービス
発電及び供給
発電及び供給
発電及び供給
発電及び供給
(UK)リミテッド(x)
・デベロップメント
その他のエネル
発電及び供給
SSE リニューアブルズ
北アイルランド
・サービス
100%
リミテッド (ⅰ)
・ホールディングス
企業サポート
147,500,001ポンド
SSE リニューワブルズ
・ホールディングス・
事業の内容
(エネルギー・
ネットワーク、発
電及び供給、又は
その他のエネル
ギー及びユーティ
リティ・サービ
ス)
その他のエネル
ギー及びユーティ
リティ・サービス
その他のエネル
ギー及びユーティ
リティ・サービス
発電及び供給
北アイルランド
1ポンド
100%
風力発電開発
(ix)
SSE リニューアブルズ
(アイルランド)リミ
発電及び供給
アイルランド共和国
1ユーロ
100%
アイルランド共和国
1ユーロ
100%
風力発電開発
テッド(iii)
エアトリシティ・リミ
テッド(iii)
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エネルギー供
給
発電及び供給
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スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
事業セグメント
子会社等の名称
エアトリシティ・エネ
ルギー・サプライ(北
アイルランド)リミ
テッド(x)
スコティッシュ・ハイ
ドロ・エレクトリック
・トランスミッション
・リミテッド (iv)
スコティッシュ・ハイ
ドロ・エレクトリック
・パワー・ディストリ
ビューション・ピーエ
ルシー (iv)
サザン・エレクトリッ
ク・パワー・ディスト
リビューション・ピー
エルシー (ⅲiv)
S+Sリミテッド (iv)
SSE メータリング・リ
ミテッド(i)
サザン・エレクトリッ
ク・コントラクティン
グ・リミテッド (v)
SSEホーンシー・リミ
テッド (i)
所在地
発行済株式資本
資本保有
(全額払込済)
割合
事業の内容
発電及び供給
北アイルランド
スコットランド
1ポンド
4,300,000ポンド
100%
100%
エネルギー供
給
送電
エネルギー・ネッ
トワーク
エネルギー・ネッ
トワーク
スコットランド
イングランド
及びウェールズ
スコットランド
スコットランド
イングランド
及びウェールズ
イングランド
及びウェールズ
62,000,000ポンド
100%
配電
100%
配電
1ポンド
100%
電力接続
エネルギー・ネッ
トワーク
1ポンド
100%
検針及び運営
その他のエネル
ギー及びユーティ
リティ・サービス
4,000,002ポンド
100%
電気工事請負
その他のエネル
ギー及びユーティ
リティ・サービス
126,942,309ポンド
100%
ガス貯蔵
その他のエネル
ギー及びユーティ
リティ・サービス
その他のエネル
ギー及びユーティ
リティ・サービス
スコットランド
1ポンド
100%
ガス探査及び
生産
SSE テレコミュニケー
ションズ・リミテッド
(ⅰ)
スコットランド
25,300,000ポンド
100%
電気通信サー
ビス
24,054,287ポンド
100%
電気通信サー
ビス
イングランド
及びウェールズ
エネルギー・ネッ
トワーク
7,850,000ポンド
SSE E&P UK リミテッド
(i)
ネオス・ネットワーク
ス・リミテッド(vii)
(エネルギー・
ネットワーク、発
電及び供給、又は
その他のエネル
ギー及びユーティ
リティ・サービ
ス)
エネルギー・ネッ
トワーク
エネルギー・ネッ
トワーク
上述の企業の株式は普通株式のみである。すべての企業が英国及びアイルランドで営業され、3月31日を会計
期間末としている。当グループは、財務書類において開示されている結果及び地位に重大な影響を与えない他の
子会社を保有している。子会社の完全な一覧は、当社の年次報告書に記載されている。
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スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
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上記の子会社の株式は、次の会社によって、保有されている。
(ⅰ) SSE
(ⅱ) SSEジェネレーション・リミテッド
(ⅲ) SSEリニューアブルズ・ホールディングス・リミテッド
(ⅳ) SSEパワー・ディストリビューション・リミテッド
(ⅴ) SSEコントラクティング・グループ・リミテッド
(ⅵ) SSEエネルギー・サプライ・リミテッド
(ⅶ) SSEテレコミュニケーションズ・リミテッド
(ⅷ) キードビー・パワー・リミテッド
(ⅸ) SSEリニューアブルズ・ホールディングス(ユーケー)リミテッド
(x ) SSEリニューアブルズ・グループ(ユーケー)リミテッド
合弁会社の名称
スコティア・ガス・ネットワー
クス・リミテッド (ⅴ)
グレーター・ガッバード・オフ
ショア・ウインズ・リミテッド
(ⅵ)
マーチウッド・パワー・リミ
テッド (ⅰ)
PriDE(サウス・イースト・
リージョナル・プライム)リミ
テッド (ⅱ)
シーバンク・パワー・リミテッ
ド (ⅲ)
所在地
イングランド
及びウェールズ
イングランド
及びウェールズ
イングランド
イングランド
ション・リミテッド (ⅰ)
アクアマリン・パワー・リミ
テッド(iv)
50%
140ポンド
50%
70,750,002ポンド
50%
発電
100ポンド
50%
防衛関係工事請負
5,280ポンド
50%
発電
発行済株式資本
資本保有
(全額払込済)
割合
4,000ポンド
25.1%
8,492,000ポンド
30.4%
発電
5,000ポンド
49.5%
発電
33,410,373ポンド
43.2%
海洋エネルギー返還
イングランド
ウォルニー(UK)オフショア・ウィ
ダーウェント・コウジェネレー
470,050,004ポンド
及びウェールズ
所在地
ド (ⅰ)
割合
イングランド
関係会社の名称
バーキング・パワー・リミテッ
資本保有
(全額払込済)
及びウェールズ
及びウェールズ
ンドファーム・リミテッド(vi)
発行済株式資本
及びウェールズ
イングランド
及びウェールズ
イングランド
及びウェールズ
スコットランド
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事業の内容
ガス配給ネットワー
ク
オフショア風力発電
開発
事業の内容
オフショア風力発電開
発
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準子会社の名称
テイ・バレー・ライトニング
(ストーク・オン・トレント)
リミテッド(v)
所在地
発行済株式資本
資本保有
(全額払込済)
割合
2ポンド
50%
請負サービス
2ポンド
50%
請負サービス
2ポンド
50%
請負サービス
発行済株式資本
資本保有
(全額払込済)
割合
―
66.7%
イングランド
及びウェールズ
事業の内容
テイ・バレー・ライトニング
(ニューキャッスル・アンド・
イングランド
ノースタインサイド)リミテッ
及びウェールズ
ド(v)
テイ・バレー・ライトニング
(リーズ)リミテッド(v)
合弁会社(非法人)
アルドブラー
イングランド
及びウェールズ
所在地
イングランド
事業の内容
ガス貯蔵施設の開発
繰延株式のあるアクアマリン・パワー・リミテッドを除き、上述の企業の株式は普通株式のみである。すべて
の企業は英国及びアイルランドで営業される。シーバンク・パワー・リミテッドとマーチウッド・パワー・リ
ミテッドは12月31日を会計期間末としている。当グループのその他の企業はすべて、3月31日を会計期間末とし
ている。当グループは、財務書類において開示されている結果及び地位に重大な影響を与えない他の共同事業体
及び関連会社に対する投資を行っている。
(ⅰ) SSEジェネレーション・リミテッドによる株式保有
(ⅱ) サザン・エレクトリック・コントラクティング・リミテッドによる株式所有
(ⅲ) SSEシーバンク・インベストメンツ・リミテッドによる株式保有
(ⅳ) SSEベンチャー・キャピタル・リミテッドによる株式保有
(ⅴ) SSEによる株式保有
(ⅵ) SSE・リニューワブルズ・ホールディングス・リミテッド(又はその子会社)による株式保有
5【従業員の状況】
2011年3月31日現在、SSEの常勤職員数は2010年3月31日現在の19,308名に対して、20,249名であった。
下記の表は、過去5年間における各事業年度中の当社の従業員の月次平均数を示している。
2007年
2008年
2009年
2010年
2006年
電力システム
1,863
1,938
2,045
2,088
2,138
発電及び供給
5,335
7,047
8,536
9,007
9,334
その他の事業及び企業サービス
1,207
1,480
1,901
2,063
8,794
その他の
事業及び
請負、接続及び検針
4,648
5,312
5,714
6,150 企業サー
ビスに含
む。
合計
13,053
15,777
22/248
18,196
19,308
20,266
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スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
2010/11年度におけるセグメント別の従業員に関する情報
セグメント
平均勤続年数
平均年齢
平均給与
平均賞与
電力システム
17.96年
44.46歳
31,662.33ポンド
4,711.49ポンド
(3,963490.47円)
(589,784.31円)
22,720.55ポンド
5,051.00ポンド
発電及び供給
6.46年
37.20歳
(2,844,158.45円) (632,284.18円)
その他
9.25年
40.30歳
23/248
30,972.73ポンド
7,600.40ポンド
(3,877166.34円)
(951,418.07円)
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有価証券報告書
第3【事業の状況】
1【業績等の概要】
2010/11年度、SSEの税引前利益、1株当たり利益、配当金は前年度よりも増加した。調整後税引前利益は、前年度
の1,290.1百万ポンドから1.6%増加し、1,310.1百万ポンドとなった。この調整後税引前利益の増加は、主に、2010
年から15年の新しい価格規制の導入及び送電ネットワーク事業に関する収益の増加に加え、配分された電力ユ
ニットの価格変更に起因するエネルギー・ネットワーク事業における成長、並びにネットワーク事業における効
率性及び価格規制への注力を継続した結果によるものである。しかしながら、同時に、発電及び供給事業における
調整後税引前利益は、比較的乾燥し、風力のない天候条件の結果、再生可能エネルギー使用義務認証制度に適合す
るものを含め、SSEの水力発電計画及び風力発電からの再生エネルギーの生産が見込みより低かったこと、ガス卸
売価格が見込みより増加したこと、英国市場の一般家庭の顧客による電力消費が約2.5%減少したこと、及び運
営、管理及び事業格付等の発電におけるいくつかのコストが増加したことにより、抑制された。その他のエネル
ギー及びユーティリティ・サービス事業(ガス生産;ガス貯蔵;契約、ユーティリティ・ソリューション、検針;
及び通信)における財務業績は、様々である。例えば、ガス貯蔵施設のスタンダード・バンドルド・ユニットにお
いて得られた価格は、減少した。しかしながら、同時に、街灯サービスのように特定のエリアにおいて業績の上がる
活動を行っているとともに、SSEの検針活動の近年の拡張は、収益性を補強している。
中期的な財務実績を監視するため、SSEは調整後1株当たり利益を引き続き重視している。2010/11年度におい
て、調整後1株あたり利益は、927.6百万株につき、112.3ペンスであった。昨年度は、921.9百万株につき、110.2ペン
スであった。
当会計年度で株主に帰属する当グループの利益は、1,504.5百万ポンドに達した。取締役は、期末配当として普通
株式1株当たり52.6ペンス支払うことを提案し、2011年7月21日に開催された年次株主総会において承認された。
期末配当は、2011年7月29日の営業時間終了時に株主名簿に記載されている株主に対して2011年9月23日に支払わ
れる。2011年3月25日に支払った、普通株式1株当たり22.4ペンスの中間配当と合わせると、通年で合計75.0ペン
スを配当として支払うことになり、前年度に比べ7.1%の増加となる。
通年の配当金に関する配当性向は、SSEの調整後税引き後利益に対して1.5倍となるものであり、8年前の
2002/2003年度における1株あたりの配当の2倍以上となっている。提案された通年の配当金の7.1%の増加は、1999
年にSSEが初めての通年の配当金の支払いを行って以来、12年連続で、配当額が増加していることを表している。
SSEが初めて支払った通年の配当金額は、1999年の1株当たり25.7ペンスであった。2007年までに配当金は、1999年
に支払われた配当金の2倍以上の金額となった。SSEの目標は、第一に、2011/2012年度において、通年の配当につい
て小売物価指数(RPI)のインフレ率より2%以上多い増加を達成すること、第二に、2012/2013年度において、通年
の配当について小売物価指数のインフレ率より2%以上多い増加を達成すること、最後に、そしてその後も毎年の
配当につきRPIを超える増加を達成することである。
当会計年度において、当グループに関していかなる例外事項も生じていない。
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エネルギー・ネットワーク
エネルギー・ネットワークによる営業利益は、7.1%増加し、599.5百万ポンドから642.3百万ポンドに増加し、
SSEの総営業利益の38.9%を占める。これは、電力ネットワークにおける455.5百万ポンド(前年度415.8百万ポン
ド)及びSGNの営業利益のSSEの持分186.8百万ポンド(前年度183.7百万ポンド)からなる。
2010/11年度、サザン・エレクトリック・パワー・ディストリビューションにおいて、営業利益は11.9%増加し、
287.4百万ポンドとなり、電力の配電は、0.1テラワット時減少し、33.6テラワット時となり、顧客あたりの平均停電
時間は65分から64分に減少し、100顧客あたりの停電回数は61から64に増加し、業績ベースの追加の収入10.8百万
ポンド(前年度は、15.8百万ポンド)が見込まれる。
2010/2011年度、スコティッシュ・ハイドロ・エレクトリック・パワー・ディストリビューション及びスコ
ティッシュ・ハイドロ・エレクトリック・トランスミッションにおいて、営業利益は5.8%増加し、168.1百万ポン
ドとなり、電力の配電は、0.1テラワット時増加し、8.5テラワット時となり、顧客あたりの平均停電時間は74分から
78分に増加し、100顧客あたりの停電回数は78から74に減少し、業績ベースの追加の収入5.5百万ポンド(前年度
は、8.2百万ポンド)が見込まれる。
SSEは、株式の所有に従って、スコティア・ガス・ネットワークスからの50%の配分利益として、前年度の183.7
百万ポンドから増額した186.8百万ポンドを受領した。
発電及び供給
発電及び供給による営業利益は、1.5%減で、896.0百万ポンドから882.8百万ポンドに減少し、2010/2011年度の
SSEの総営業利益の53.4%を占める。
発電及び供給の総売上高は27.2十億ポンドで、2010/11年度のSSEの総収入の93%を占める。そのうちの8十億ポ
ンドは工業、商業、及び国内顧客向けの電力及びガスの販売に関連している。
その他のエネルギー及びユーティリティ・サービス
ガス生産
2010/2011年度中において、SSEは、2010年11月、独立した石油及びガス会社であるフェロー・ペトロリウム・
ピーエルシーとの間で、北海における石油及びガスの生産資産を、特定し、評価し、利益が得られる場合には取得
するための共同事業契約を締結した。SSEは、18百万ポンドの費用により、フェロー・ペトロリウム・ピーエル
シーの5%を超える資本を引き受けた。市場に渡るパートナーシップによる専門性の結合及び関係は、品質の高い
石油及びガスの生産、並びにそれぞれの強みから生じる利益を獲得する機会を提供するものである。SSEは、2011
年2月、ヘス・リミテッドから、北海の天然ガス及びインフラ資産を取得した。現在生産を行っている資産からの
ガスの輸送は、2011年度において、約200百万サームが見込まれ、フィールド開発の成功及び計画に従い、SSEのガ
ス需要の約6%である300百万サームまで増加することが出来ると思われる。生産は、今後10年にわたって減少す
るものと見込まれる。主要な生産資産の運営者は、BP及びペレンコである。取得にかかった費用の総額は、197.2百
万ポンドである。
SSEが資産を取得してからの2ヶ月間に、ガス生産は、4.6百万ポンドの営業利益をもたらした。
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ガス貯蔵
ガス貯蔵事業の営業利益は、前年度の41.8百万ポンドから23.7百万ポンドになった。収益性は、スタンダード・
バンドルド・ユニットにおいて得られた価格の減少によって影響されたものである。これは、LNGの利用可能性の
増加に影響する夏期及び冬期における先物ガス価格の差の減少に反映される。
契約、ユーティリティ・ソリューション及び検針
2010/11年度における契約、ユーティリティ・ソリューション及び検針事業における営業利益は、SSEによる検針
事業の取得による収益を反映して、前年度の80.2百万ポンドから増加し、88.5百万ポンドとなった。
電気通信
SSEの連結電気通信事業(SSEテレコム及びネオス)は、2010/11年度において、前年度の16.4百万ポンドから増
加して、17.9百万ポンドの営業利益を達成した。本年度は、営業コストの厳しい管理が特に重要となったネット
ワーク事業における売上について、厳しい状況にあった年と特徴づけられた。
2010/11年度、SSEは電気通信ネットワークスに関し、34.7百万ポンドの資本支出を行い、主にネットワークの信
頼性を高め、距離を延長すること、及びフェアハム・データ・センターに注力した。
貸借対照表
SSEは、引き続き最も優良な貸借対照表を有するグローバルな公共事業の一つとして数えられている。これによ
り競争上極めて有利な立場を有し、その他の場合と比較して低利率の利息を支払うことが可能であり、投資や資産
の取得に関する機会に対し迅速に対応できる。これは継続を目的として設立される公共事業会社としての特色で
もある。
IAS第19号の年金制度資産、負債及び費用の取扱いに沿って、668.6百万ポンドの年金制度負債が繰延税込みで
2011年3月31日の貸借対照表に認識されている。この結果は、主に年金制度に対して行われた欠損補填拠出によ
り、2010年3月31日からの純債務額の減少分が51.7百万ポンドであることを意味する。
2010/11年度中、雇用主現金拠出額は、29.5百万ポンドの欠損補填拠出額を含め、スコティッシュ・ハイドロ・エ
レクトリック年金制度につき48.5百万ポンドであり、38.8百万ポンドの欠損填補拠出額を含め、サザン・エレクト
リック年金制度につき58.1百万ポンドであった。
2010年∼2015年度の配電価格規制の一部として、サザン・エレクトリック及びスコティッシュ・ハイドロ・エ
レクトリック年金制度に関する欠損補填拠出のうち経済的に規制を受ける事業への割当分に相当する引当金を、
継続中の年金費用のインセンティブとともに、価格規制収益に含むことが同意された。
純債務及びキャッシュ・フロー
2011年3月31日時点のSSEの調整純債務及びハイブリッド資本は、2010年3月31日の5.292十億ポンドから増加
して、5.89十億ポンドとなった。
資本支出が見込みより低額であったこと、株式配当選択権制度のため現金配当の支払いが低額であったこと、エ
ネルギー顧客の古い債務の減少及びSSEの契約における運転資金の管理の改善による強固なキャッシュ・フロー
の結果、調整純債務の増加を想定よりも低い水準に維持することが出来た。
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スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
調整純債務には、ファイナンスリースを含まず、電力購入契約及び卸売エネルギー取引に関連する未払の流動資
金を含む。ハイブリッド資本が、財務書類において資本として認識されているが、比較のために、SSEの調整純債務
及びハイブリッド資本に含まれている。
会計年度の終了直後である2011年4月に、SSEは、3つのオフショア風力発電所の持分の売却に関し、178.4百万ポ
ンドの利益を受領した。
2【生産、受注及び販売の状況】
電力ネットワーク
電力ネットワーク事業の2011/12年度における優先事項は次のとおりである。
・ 電力の安全かつ確実な電力供給の維持、及び停電の場合の可能な限り早期の復旧
・ サポート活動(費用)及びネットワーク(資本)間の費用の割当のための電力供給にかかる新しい調整に対
する効率的な対処
・ 電力供給ネットワークに対する投資計画の首尾良い提供
・ 電力供給事業における良好な業績からの報酬を最大化するための革新的な技術の導入
・ スコットランド北部での輸送ネットワークの改善におけるさらなる進歩
・ 新しい電気輸送価格規制に対する許容できる結果を確保するための利害関係者との共同の継続
特に、再生可能エネルギー資源から生産される電力を供給するためのインフラの整備を含め、今後数年間の上記
のような重大な投資の必要とともに、電力ネットワーク事業における付加的に増大する成長の範囲は、明確であ
る。
2010/11年度中、SSEの電力システムへの設備投資は、前年度の334.5百万ポンドから328.5百万ポンドになった。
サザン・エレクトリック・パワー・ディストリビューション
2010/11年度中、サザン・エレクトリック・パワー・ディストリビューションの営業利益は、11.9%増加し、
287.4百万ポンドとなった。前年度から0.1テラワット時低下し、33.6テラワット時の電力が配電された。サザン・
エレクトリック・パワー・ディストリビューションの営業地域における1顧客当たりの平均停電時間は、前年度
の65分に対し、64分であり、100顧客当たりの停電件数は前年度の61件から64件になった。業績ベースの追加の収入
10.8百万ポンド(前年度は、15.8百万ポンド)が見込まれる。
営業利益の増加は、2010年∼2015年度の配電価格規制に基づき分配されたユニットの価格変更と、効率性及び価
格規制への継続的な注力、及び引当金のオーバーリカバリーから生じる利益によるものである。
障害に関する業績は、望ましい結果を顧客に提供した送電業者に経済的利益を付与する障害インセンティブ制
度(IIS)に基づきOfgemが設定した目標の範囲内である。業績ベースの収入には、顧客に対し提供されるサービス
の品質及び革新を含む、いくつかの問題点がある。
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スコティッシュ・ハイドロ・エレクトリック・パワー・ディストリビューション及びスコティッシュ・ハイドロ
・エレクトリック・トランスミッション
2010/11年度におけるスコティッシュ・ハイドロ・エレクトリック・パワー・ディストリビューション及びス
コティッシュ・ハイドロ・エレクトリック・トランスミッションの営業利益は、5.8%増加し、168.1百万ポンドで
あった。当会計年度、前年度から0.1テラワット時増加して、8.5テラワット時を配電した。1顧客当たりの平均停電
分数は、前年度の74分と比較して78分であった。100顧客当たりの停電件数は、前年度の78件から74件に減少した。
業績ベースの追加の収入5.5百万ポンド(前年度は、8.2百万ポンド)が見込まれる。
営業利益の増加は、2010年∼2015年度の配電価格規制に基づき分配されたユニットの価格変更、送電ネットワー
ク事業における引当収益の増加、並びに効率性及びコスト管理への継続的な注力を反映したものである。障害に関
する業績は、Ofgemの障害インセンティブ制度の範囲内である。顧客の停電時間に関して、2011年3月初旬のスコッ
トランド北部の厳しい天候によって、マイナスの影響を受けたものである。
スコティア・ガス・ネットワークス
SSEは、株式の保有に従い、スコティア・ガス・ネットワークスから50%の利益配分を受領した。営業利益のSSEの持
分は、前年度の183.7百万ポンドから増加した186.8百万ポンドであった。
送電
スコティッシュ・ハイドロ・エレクトリック・トランスミッション・エルティディー(SHETL)は、その営業地域
で、送電ネットワークの運営、維持及び投資の責務を有しており、それはスコットランドの土地の70%をカバーす
ることになる。かかる地域で認可を受けた送電会社として、SSEは、エリア内において、再生可能資源から電力生産
を求める人々に対し十分なネットワーク能力があることを確実にする必要がある。
一連の主要な開発は、SSEの送電事業の規模及び範囲を変化させる可能性のあるものである。
・ ノックナガエル・サブステーション、ビューティ・ブラックヒロック・キンター及びビューティ・ドンレ
イ:Ofgemは、電気ネットワークに再生可能エネルギーを接続するための送電計画の第一段階を構成する
SHETL地域におけるこれらの3つのアップグレードのための建設準備及び建設に係る拠出を承認した。これ
らの計画の総価値は、約200百万ポンドであり、2011年から2015年までの間に完成する。
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・ ビューティ・デニー
スコットランドの大臣は2010年1月に、ビューティー及びデニーの間にある既存の132,000ボルトの送電線
と交換する400,000ボルトの送電線を設置することについて、関連条件付きで同意したことを公表した。既
存の電線は撤去される。2010年9月にOfgemによって承認された当初の基金58.8百万ポンドによる建設事業
が、進捗中である。SSEの部門に適用される送電線の取り替えに関するスコットランドの大臣の同意に関連
する条件を満たすための実質的な進捗があった。Ofgemに対して、2010年12月、計画に係る支出(約500百万
ポンド)のSSEの持分の残りの認可のための提案が提出された。Ofgemによって任命された独立したコンサ
ルタントが、SSEの提出物は、コストの効率性につき慎重な評価を行っていると確認し、Ofgemは、短く諮問を
行った。継続的な進捗を条件として、新しい鉄塔の建設を含め、送電線の交換の完全な建設作業が、今年の末
には始まり、2014年には完了する予定である。
・ ビューティ・モスフォード
SHETLは、より高い能力を得るための新しい変電所及び送電線を含む、既存の132,000ボルトの送電インフラ
を強化するための提案について、公開の諮問を行った。当該工事のための同意を得るための申請は、2011年1
月に、スコットランドの大臣に提出された。初期の見積に基づくと、二つの計画は、合計約45百万ポンドの投
資が必要になると見込まれる。
・ シェトランド
SHETLは、シェトランド諸島とスコットランド本土のマレー間の320キロの海中/25キロの沿岸の地下にかか
る高電圧直流送電(HVDC)施設の提案に関する変換所の同意を確保した。当該送電線は、シェトランドの資産
と本土の送電ネットワークをつなぐ、初めてのものとなる。これに関連して、2009年12月、欧州委員会は、SSE
が、再生のためのヨーロッパ・エネルギー・プログラムに基づき、最大74百万ユーロの当初の費用をまかな
うための補助金を得たと発表した。補助金は、提案されたシェトランド送電線のルート上のケイスネスの中
間オフショアHVDCハブに係る増加費用、及びマレーへの南地区の能力の補強に係る増加費用に充てられる。
ハブは、スコットランドの北東及び北の島々における実質的な計画された再生可能エネルギーの開発を実
行するためのケイスネス及びシェトランドから伸びるYの形をした構成の潜在的、革新的センターとなるも
のであり、オフショアのスーパーグリッドの第一歩となるものである。
・ ウェスタン・アイルズ
2010年10月、SHETLは、ウェスタン・アイルズから本土への送電線に関する発電設備から生じる財政の査
定上の不足(送電に必要な費用額に起因する)が、SHETLが必要な電気ケーブルの供給契約の締結が出来な
いことを意味すると結論づけた。結果として、SHETLは、Ofgemに対する当該投資の承認を求める申請を撤回
した。計画は、進行中であり、SSEは、これらの問題が解決され次第、当該送電線への投資に対する承認の新し
い申請の準備をする。実際には、約1年かかるものと思われる。
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現在の見込みに基づくと(ただし、これらは必然的に見直されるものである。)、シェトランド及びウェスタン
・アイルズの送電は、約900百万ポンドの投資を必要とする。
送電及びガス供給のネットワークに係る費用調整が、現在、2010年9月にはじまったプロジェクト・トランス
ミットという名称のOfgemが支援する独立した検討の対象となっている。これは、送電費用の枠組みが、顧客に対す
る送電コストを管理しながら、供給の安全及び将来の低炭素化を促進することを確保することを目的とする。プロ
ジェクト・トランスミットの結果は、スコットランドにおいて開発された再生可能資源からの電力量に関係し、送
電ネットワークがアップグレードされる道筋となるものである。
長期的に見ると、SSEは、Ofgem、英国のエネルギー気候変動省によって支援され、英国の全ての送電会社が関与す
る電力ネットワーク戦略グループに、参加している。これは、スコットランドと「ブートストラップ」として知ら
れるイングランド間の海中ケーブルの連結の潜在的な必要性を認識している。SSEは、今後10年またその先、これ及
びその他の送電開発の主要な参加者となることが予想される。
ガス供給ネットワーク
SSEは、株式の保有割合に従い、スコティア・ガス・ネットワークス(SGN)から、配当収益の50%を受領し、企業
及び経営サービスを提供した。2010/11年度におけるSGN:営業利益のSSEの持分は、前年度の183.7百万ポンドか
ら、186.8百万ポンドに増加し、ガス輸送量は、3.2テラワット時増加し、166.2テラワット時となり、前年度の97.9%
に比べ、97.2%の管理できないガスの漏えいが、1時間以内の通知により処理された。SGNの二つのネットワークは、
いずれも、管理できないガスの漏えいに関する97%の基準をクリアした。
SGNの営業収益の増加は、主に次の2つの理由による。2013年までの5ヶ年ガス供給価格規制の一部として合意さ
れた価格変更の影響、及び本年度に達成された根本的営業効率性である。
SGNの輸送に関する収益の3.5%のみが、数量に関連するものであり、残りの96.5%は、顧客の最大の供給要求に
関連する。SGNの収益のうち小部分は、契約、結合及び商業的サービス活動といった規制を受けない活動から生じる
ものである。
発電
2010/11年度、英国内において、所有権を有する全ての火力発電所による契約上の発電として、42.9テラワット時
(2009/10年度は、42.0テラワット時)を発電し、揚水発電を含め、所有権を有する再生可能エネルギー資源による
契約上の発電として、3.7テラワット時(2009/10年度は、4.0テラワット時)を発電した。
当社は、他の発電業者との長期契約により、7.4テラワット時(2009/10年度は、7.7テラワット時)の電力を購入
した。当該会計年度において、SSEは、産業及び商業の顧客に対し27.7テラワット時、中小企業及び家庭の顧客に対
し29.0テラワット時供給した。
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ガス発電
SSEは合弁会社の持分も合わせて(ただし、火力発電所を除く。)、4,470メガワットのガス及び石油発電能力を有
している。発電と供給における良好な運営は、顧客の需要及び市場の状況により要求される場合いつでも電力生産
が可能である発電所のプラントに依存している。2010/11年度中、SSEが100%所有する主要なガス発電所(キード
ビー、メドウェイ及びピーターヘッド)は、前年度の94%の供給力と比較して、計画停電は除き、最大発電供給力の
88%を達成した。供給力の低下の主要な原因は、キードビーにおける発電所の故障によるものであるが、完全な修
理が行われた後、2011年5月に運転が再開された。
時々、ピーターヘッド、キードビー及びメドウェイの発電所は、柔軟な2シフト制による運転を要求される。当該要
求は中期的に増加し、将来的なより頻繁な2シフト制をサポートに関する修正を行うための作業が、SSEの技術セン
ターによって、検討されている。加えて、将来のキードビー及びメドウェイにおけるより柔軟な運転をサポートす
るため、更新された長期ガスタービン管理契約が締結された。
SSEとESB・インターナショナルとの50対50の合弁会社であるマーチウッド・パワー・リミテッドが所有する840
メガワットのコンバインドサイクル発電のマーチウッドが、2010/11年度に、はじめて会計年度を通じた運転を行
い、最大発電供給力の93%を達成した。発電所の全ての生産は、SSEに与えられる。
CHPを含む、所有権又は契約上の権利を持つガス発電所におけるSSEの発電量は、前年度の31.3テラワット時
(100%所有の発電所から得られる15.4テラワット時を含む。)と比較して、2010/11年度は29.3テラワット時
(100%所有の発電所から得られる13.3テラワット時を含む。)となった。
水力発電
SSEは、ネス湖の300メガワットのフォイヤーズ揚水発電所を含み、従来型水力発電計画において、1,450メガワッ
トを多少上回る生産能力を所有し、運営している。過去30年間、従来型水力発電計画による発電は、最高3,896ギガ
ワット時、最低2,429ギガワット時の間であった。2010/11年度(前年度の数字をかっこ内に記載):従来型水力発
電計画からの総出力は、2,558ギガワット時(3,016ギガワット時)であった。このうち、再生可能エネルギー証明
書(ROC)−500メガワット以上-に適合する従来型水力発電計画からの総出力は、1,193ギガワット時(1,456ギガ
ワット時)であった。
2011年3月31日時点での、電力生産に使用できるSSEの貯水池の水の保有量は、最大で、前年度の52%と比較して
61%であった。
風力発電所による発電
SSEは、風力発電による910メガワットの供給力を保持し、運営しており、2010/11年度における発電は次のとおり
である(前年度の数字は、かっこ内に記載。):英国内において、739ギガワット時(615ギガワット時)、アイルラ
ンド共和国内において、914ギガワット時(829ギガワット時)。
平均して、英国及びアイルランド内のSSEの風力発電所のタービンは、前年と同様の97%の最大発電供給力を達
成した。この平均負荷率は、前年度の26%と比較して、予想より低く、24%ととなった。これは、本年度の多くの期間
中の低風力の天候条件によるものである。
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発電のための風力発電所の開発
SSEが、2008年1月に、エアトリシティの取得のための契約を締結したとき、連結事業は、英国及びアイルランド
において、運営中、建設中、又は開発のための同意を取得したものをあわせ870メガワットのオンショア風力発電
供給力を有していた。2011年3月31日時点において、これは2倍以上の1900メガワットとなり、内訳は次のとおりと
なっている。運転中910メガワット、建設中及び建設準備中710メガワット、及び開発のための同意取得済み300メ
ガワット以上。
加えて、SSEは、英国及びアイルランドの関連する当局による承認を得るため、総供給力800メガワットを超え
るオンショア風力発電所の提案を提出した。これには、シェトランドのセントラル・メインランド島における約
450メガワットの供給力が見込まれるオンショア風力発電所の開発のための、バイキング・エナジー・エルティ
ディ(シェトランド・チャリティーズ・トラストによる90%の所有)とSSEとの合弁会社であるバイキング・エ
ナジーによる提案に含まれる供給力の割当を含む。
上記のオンショアの供給力に加え、運転中または建設中の合計約350メガワットの供給力を有するオフショア
風力発電所を有しており、内訳は次のとおりである。マレー湾の10メガワットのビートライス・オフショア風力
発電所の持分50%、アイリッシュ海で建設中の367メガワットのウォルニー・オフショア風力発電所の25.1%の
持分、テムズ川河口外側で建設中の500メガワットのグレーター・ガッバード開発の50%の持分。
これは、SSEが、英国及びアイルランド共和国内において、運転中、建設中及び同意を取得済みの再生可能エネ
ルギーの供給力(オンショア風力発電、オフショア風力発電、水力発電及び専用のバイオマス)が合計3,750メガ
ワットあることを意味する。これは、アイルランド共和国の東海岸沖の可能性のあるアークロー風力発電計画を
除いている。
エネルギー供給及び顧客サービス
2010/11年度、SSEは、英国及びアイルランドにおいて、30万のエネルギー顧客の純増加を達成し、合計9.65百万と
なった。また、家庭サービス顧客数が微増し、合計42万となった。SSEの総顧客数は、10.07百万となり、2011年3月31
日時点において、5.16百万の英国内家庭電力の顧客、3.57百万の英国内ガスの顧客、43万の電力及びガスのビジネ
ス現場顧客、49万の北アイルランド及びアイルランド共和国のエネルギー顧客(90%が家庭用、10%が産業及び商
業用である。)、及び42万のガスボイラー、セントラル・ヒーティング、及び電線管理、製品及びサービスの設置、電
話回線のレンタル、通信及びブロードバンドサービスを含む家庭サービス顧客からなる。
顧客数の増加は、2011年4月に、エアトリシティを通じて、顧客数50万のマイルストーンを通過したアイルランド
における成功によるものである。反対に、英国においては、本年度後半に、競争が高まった市場条件により、顧客数
の若干の減少が見られた。
顧客に対し、最善の潜在的価値を提供するため、SSEは、中期的に、競争性のある価格とともに、最善のインセク
ター・サービス及び製品を提供する必要がある。エネルギー供給業界において、他の企業のための顧客サービスの
ベンチマークとしてのSSEのポジションは、次のとおりである。2010年7月に公表された英国顧客満足指数では、
ユーティリティ事業で、トップランキングを達成し、2010年9月に公表されたユースイッチ・ドット・コムによる
顧客満足度の報告では、7回連続で最良のエネルギー供給者と位置づけられた。2010年11月に公表されたJDパワー
英国電気及びガス顧客満足度調査の結果において、SSEの3つの供給ブランドは、電気供給者の調査において、上位3
位を占めた。2011年3月に公表されたコンシューマー・フォーカスの顧客の苦情調査では、SSEは、再び唯一の4つ星
を獲得した会社となった。
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2010/11年度において、次の3つの第三者機関に対するSSEに関連する苦情数は、1,161であった。エネルギーオン
ブズマン、コンシューマー・フォーカス及び、コンシューマー・ダイレクト。これは、昨年の苦情数1,231から減少
したものである。
契約及び接続
2010/11年度における契約、ユーティリティ・ソリューションズ、及び検針事業における営業収益は、特に、SSE
が取得した検針事業による収益を反映して、昨年度の80.2百万ポンドから増加して、88.5百万ポンドとなった。
SSEの請負事業は、主に次の3つの事業からなる。産業、商業、及び国内の技術及び電気契約、電気及び機械エンジニ
アリング、並びに公共及び高速道路の街灯。
これは、英国における最大の技術及び電気請負契約事業の一つであり、英国全土に渡る地方事務所を通じて活動
を行っている。
SSEの請負事業は、2010/11年度において堅調な成長を続けたが、期末時の受注額は、2009年の101百万ポンド、
2010年の115百万ポンドに比較して、98.3百万ポンドとなった。これは、英国経済の不確実性を反映したものであ
る。にもかかわらず、受注額は、フリムレイ・パーク・ホスピタル及びダートフォード・トンネル等の多様かつ重
要な新規顧客との契約を含んでいる。
SSEの請負事業の主要な部分は、歴史的に、反復事業又は長期契約の比率が高い公共事業部門及びエンドユーザー
の顧客からなってきた。これに従い、SSE請負事業とインターサーブ・ディフェンス・エルティディとの合弁会社
であるプライドは、ディフェンス・インフラストラクチャー・オーガナイゼーションとの間で、108百万ポンドの
南東地域の契約を2年間延長した。当該契約は、2014年3月まで継続する。
SSEの請負事業は、英国及びアイルランドの主要な街灯請負事業者である。SSEは、イングランド、ウェールズ及び
スコットランドの24の地方自治体との間で、60万以上の街灯維持に関する契約、アイルランド共和国の28の地方自
治体との間で、エアトリシティ・ユーティリティ・ソリューションズを通じて、27万5000以上の街灯維持に関する
契約、及び12の地方自治体との間で、プライベート・ファイナンス・イニシアティブに基づき、完全子会社である
タイ・バレー・ライトニング・エルティディを通じて、60万以上の街灯の交換及び維持のための契約を締結して
いる。
PFI契約には、2011年4月、ノーズリー都市圏協議会によって認められた、街灯柱、障害物標識、及び交通標識の維
持、並びに、最初の4年間の投資期間の間に行われるそれらの70%以上の交換のための契約を含む。
請負事業については、革新的なメイフラワーのセントラル・マネージメント・システム・テクノロジーが、照明
装置に取り付けられた。メイフラワーは、SSEによって、保有されており、当該技術は、中心事務所から、多様な照明
のコントロール、故障の探知、及びエネルギー消費施策等を行うことができ、地方自治体が明るさの調整を行うこ
とができることにより、契約全般にわたって、エネルギー消費の管理を行うことができるものである。
英国及びアイルランド共和国におけるPFI及び維持契約を含み、SSEは、現在約1.5百万の街灯を管理している。北
アイルランドの街灯維持に関する入札が、2012年に開始される。
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SSEは、総合的なユーティリティ・ソリューションズを提供する。SSEは、イングランド、ウェールズ及びスコット
ランドにおいて、既存及び新規の商業用及び住居用開発地に対し、電気、ガス、水、熱及び通信を供給するための
ケーブル及びパイプネットワークのデザイン、建築、所有、運営及び維持を行う。それゆえ、開発及び建設事業にお
ける顧客に対し、多数のユーティリティ・インフラの要求に対し、ワンストップのサービスを提供することが出来
る。
電気ネットワーク:2010年夏、SSEは、経済的規制のある子会社であるスコティッシュ・ハイドロ・エレクトリッ
ク・パワー・ディストリビューション及びサザン・エレクトリック・パワー・ディストリビューションによって
管轄される地域外での100箇所目の組み込まれた電気ネットワークの開発となる契約を締結した。SSEは、現在、74
の同種のより高いエネルギーレベルの電気ネットワークを保有し、運営している。14の施設が建設中であり、29の
施設についての契約が締結済みであり、現在合計117となっている。あわせて、SSEは、既存の需要300メガワット及
び今後完成されるものに関連する440メガワットを含む740メガワットのネットワーク許容量を有する。
ガスパイプライン:SSEは、ガス運搬の許可事業者であり、英国中において、新しい住居及び商業用開発地におい
て、ガス主管及びサービスの設置、所有、並びに運営を行っている。ガスネットワークに接続される新規の場所の合
計数は増加を続けており、2010/11年度において、新規に、1万1120の場所と接続され、合計7万8000以上となった。
水道:SSEの水道(SSEW)は、1989年に、イングランド及びウェールズにおいて、民営化されて以来、上水と下水の双
方を提供する最初の会社となった。この設立は、SSEが、長期にわたり、資産の開発及び住居の建築事業の顧客に対
し、既存の電気及びガスサービスに加え、上下水道サービスの設置、所有、運営及び供給を可能とし、より総合的な
多様なユーティリティの解決法を提供できるようになるものである。インセット指名は、特定の地域において、上
下水道会社として指名されたある会社が他の会社と入れ替わる方法である。SSEWは、現在、9つの当該指名を有して
おり、イングランド及びウェールズにおける1万5000以上の資産における上下水道サービスを提供し、又は提供す
るための契約を確保している。
熱:SSEは、熱電供給システム(CHP)発電、バイオマス・ボイラー、並びに地熱及び空気熱利用ヒートポンプを含
む、多様で、持続的な技術的解決法を使用し、これらを適切な地域の熱システムと結合させている。例えば、2010年8
月において、ハックニー・ロンドン特別区において、合計750区画の二つの隣接する土地のための新規の熱ネット
ワークの採用、所有及び運営のための契約を確保した。
SSEの検針事業は、イングランドの中南部及びスコットランドの北部における顧客に対して、電気供給の大部分に
かかるサービスを提供している。合計で、SSEは、3.8百万箇所の計測器を有している。取得後、最初の完全な会計年
度となった2010/11年度において、電気の検針が、前年度の6.8百万から、8.4百万に増加し、ガスの検針が、前年の
3.9百万から、5.4百万に増加した。
増加は、2009/10年度の英国中における検針及び電気検針運営サービスの取得の完成を反映したものである。よ
り長期の、SSEのグレートブリテン・ワイド検針チームが、次の10年間に行われるスマート・メーターへの移行を
サポートすることができ、SSEが、当該期間において、その他のエネルギー関連のサービス及び製品を備えるのを助
けるものである。
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ガス貯蔵
ガス貯蔵事業の営業利益は、前年度の41.8百万ポンドから23.7百万ポンドになった。収益性は、スタンダード・
バンドルド・ユニット・オブ・キャパシティにより達成された価格の減少による影響を受けたものである。これ
は、今度は、先物夏期及び冬期のガスの価格差の減少となり、LNGの使用可能性の増加となる。
SSEは、東ヨークシャーにおいて、2つの主なガス貯蔵施設の所有権を有している。ホーンジーにおける英国の最
大のオンショアガス貯蔵設備であり、約325百万立方メートル(mcm)のガスを合計9つの空洞に貯蔵することができ
る。ホーンジーは、英国の全ガス貯蔵能力の7%及び配達可能量の15%を占める。もうひとつは、SSEが、スタイトル
(ユーケー)エルティディと開発したアルドブラーにおける英国の最新のオンショアガス貯蔵施設である。当初
の6つの空洞における170百万立方メートル(mcm)は、既に商業的な操業が可能である。アルドブラーの開発におけ
る貯蔵量は、SSEとスタイトル(ユーケー)エルティディ間において、3分の2と3分の1ずつ分けられる。
電気通信
SSEの連結電気通信事業(SSEテレコム及びネオス)は、2010/11年度において、前年度の16.4百万ポンドから増
加して、17.9百万ポンドの営業利益を達成した。本年度は、運営コストの厳しい管理が特に重要となるネットワー
ク事業に関する販売において厳しい環境にあった。
3【対処すべき課題】
当社は、本書に別途記載されているものの他に、本項において開示されるべき事項を一切認識していない。
4【事業等のリスク】
環境リスク管理
主要なSSEによる環境への影響は、一般的に、発電所からの二酸化炭素の排出であるとみなされる。アキレスに
よって採用されたCEMARS(認証排出測定及び減少制度)は、世界初のISO14065の認定を受けた、国際的に承認され
た温室ガス認証制度であり、2011年3月、SSEは、アキレスから再度CEMARSの基準の通知を受けた。
当社の日々の事業は、環境的にセンシティブな領域において行われている。優先事項は、環境管理に5つの「P」を
適用し、地方の環境に対する汚染のようなネガティブな影響を避けることである。SSEの環境を保護すべき義務は、
現場において、作業が計画されたときに発生し、SSEが、当該現場をきれいにして、離れるまでの間継続する。毎年の
主な目標は、環境局のような環境の規制機関からの執行通知を、SSEが受領することになるような環境問題を発生
させないことである。2010/11年度において、そのような事故はなかった。良好な環境スチュワードシップは、現場
でのエネルギー効率性及び廃棄物の管理に関係し、SSEは、これらの領域について責任を有する専門の管理者を有
している。主要な目標は、再利用可能及び再生可能資源を使用することにより、天然資源の浪費及び不必要な使用
を減少させることである。2010/11年度において、4639トンの廃棄物が、埋め立て地における処分のために、SSEの
事務所及び倉庫から送られており、これは20%以上減少したものである。
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財務リスクマネジメント
下記「第5 提出会社の状況 5 コーポレート・ガバナンスの状況等 説明責任、内部統制及びリスク管理」を
参照のこと。
5【経営上の重要な契約等】
当社は、当社の事業にとって重要な契約で本書に開示されるべきものを一切認識していない。
6【研究開発活動】
研究開発は、将来の挑戦に適応していくために、当社の能力にとって必須である。2010/11年度における研究開
発は、事業全般にわたって調整者と協働を継続した前年度の業務を基盤とした。グループは、最大の二酸化炭素回
収パイロット工場のうちの一つ、ライブネットワークにおいて実行されるアクティブネットワークの管理、及び英
国初の低炭素家庭居住者のリサーチプロジェクトを含む多くの部門主導のデモンストレーター・プロジェクトを
開始した。活動は、供給事業におけるオフショア再生可能エネルギー及び顧客のプロジェクトにも注力している。
2010/11年度の当社は、研究開発に対して9百万ポンドを超える投資を行った。
セグメント別の分析
金額(ポンド(円))
電力システム
5,493,527
(687,679,709.9)
発電及び供給
3,147,108
(393,954,979.4)
その他のエネルギー及び
ユーティリティ・サービス
合計
373,748
(46,785,774.6)
9,014,383
(1,128,420,463.9)
7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
SSEは、2010/11年度において、優れた経営実績を上げ、新規資産への投資からの価値を確保することに焦点を置
いてきた。これにより、当社は非常に健全な財務成績を達成し、配当においても、実質的成長を維持することが可能
となった。要約すると、以下のとおりである。
(a) 2010年7月22日開催の年次株主総会において、2010年3月に終了する年度における期末配当として提案され
た1株あたり49.0ペンス(2009年−46.2ペンス)の期末配当が承認され、2010年9月24日に、株主に対して支
払われた。これにより、年間で前年度の66.0ペンスから6.1%増の70ペンスの配当となる。株主は、当社の株
式配当選択権制度により、現金による配当に代えて、全額払い込み済みのの普通株式の受領を選択できた。
2010/11年度に関し、1株あたり、22.4ペンス(2010−21.0ペンス)の中間配当が提案され、2011年1月28日
にSSEの株主名簿に登録されていた株主に支払われた。株主は、当社の株式配当選択権制度により、現金によ
る配当に代えて、全額払い込み済みの普通株式の受領を選択できた。取締役は、2011年7月21日の年次株主総
会で承認された1株あたり52.6ペンスの期末配当を提案した。期末配当は、2011年7月29日の営業終了時に、
株主名簿に記載されていた株主に対し、2011年9月23日に支払われる。2011年3月25日に支払われた1株あた
り22.4ペンスの中間配当とあわせて、1株あたり合計75ペンスの配当となり、前年度と比較し7.1%の増加と
なった。
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(b) 調整後税引前利益は、前年度の1,290.1百万ポンドから1.6%増の1,310.1百万ポンドに成長した。
(c) 2010/11年度における調整後1株当たり利益は、前年度の921.9百万株を前提とする110.2ペンスと比較し
て、927.6百万株を前提とする112.3ペンスに増加した。
(d) 2010/11年度、SSEは、グレート・ブリテン及びアイルランドにおいて、30万のエネルギー顧客の純増加を達
成し、合計9.65百万となった。SSEは、また家庭サービス顧客数の小さな増加を達成し、合計42万となった。
SSEの顧客数は、その結果、合計10.07百万となった。
当会計年度のキャッシュ・フローの分析の詳細については上記「1 業績等の概要 純債務及びキャッシュ・フ
ロー」を参照のこと。
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第4【設備の状況】
1【設備投資等の概要】
SSEの投資及び設備投資は、前年度の1315.2百万ポンドと比較して、合計1443.7百万ポンドとなった。
2010/11年度において、火力発電所に対する126.5百万ポンドの投資は、2シフト制での運営能力を強化するため
のピーターヘッド発電所での投資を含む。再生可能発電に対する784.4百万ポンドの投資は、グレーター・ガッ
バード及びウォルニー・オフショア風力発電所におけるSSEの持分に対する投資を含む。ガス貯蔵設備に対する
52.6百万ポンドの投資は、SSEによる本開発に対する投資の合計が237.3百万ポンドとなったアルドブラーにおけ
る新規施設に対する投資29.4百万ポンドを含む。電力ネットワークにおける328.5百万ポンドの投資は、ビュー
ティ・デニー輸送ラインにおける改良工事に関する28.6百万ポンドの投資を含む。
2011年度における165.4百万ポンドの投資を含めて、SSEのグレーター・ガッバードへの累積的な投資額は、輸送
費を除いて、現在538百万ポンドとなっている。
SSEによって、2011年3月31日時点において、グレーター・ガッバードにおける累積的な投資の持分(輸送費を除
いて、538百万ポンド)を含め、合計1.5十億ポンドの投資が行われており、その大部分が建設中の資産に対して行
われている。これらの資産の大部分は、2011/12年度におけるSSEの収益に、いくらか貢献することになる。
SSEは、根拠を持って収益を生み出すことができ、将来の配当の成長をサポートする健全な資産を構成すること
を約束する。これは、大規模な資本計画の費用の厳格な調査及び管理を必要とし、完成したプロジェクトが生み出
すリターンに明確な焦点をあてる必要もあるものである。
SSE独自の投資及び設備投資計画に加え、SSEは、スコティア・ガス・ネットワークスの事業の50%の持分保有を
通じて、スコティア・ガス・ネットワークスの投資及び設備投資に関して、効率的に50%の利益を有している。SGN
は、自己で資金調達をしており、これに関する全ての債務は、SSEの貸借対照表から切り離されている。しかしなが
ら、これは、50%の持分を通じて、SSEに対し、ガス供給に関する主要な利益を与える重要な事業である。
2010/11年度において、SGNへの資本及び再調達投資の50%の持分は、前年度の206.4百万ポンドと比較して、
199.7百万ポンドであった。2010/11年度におけるSGNの資本投資額の合計は、142.7百万ポンドとなり、2008年から
13年のガス供給価格規制のもとでのこれまでの合計額は、668百万ポンドとなっている。
2010年11月、SSEは、2015年3月までの5年間の各年度において、1.5十億ポンドから1.7十億ポンドの幅の投資及び
設備投資を行う見込みであると発表した。
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2【主要な設備の状況】
以下は当社の主要な施設の状況である。
発電所−所在地
内容
概算面積
発電所及び関連設備
125ヘクタール
発電所
111ヘクタール
発電所
346.6ヘクタール
発電所
332ヘクタール
発電所
6ヘクタール
アスクマス発電所、ニューポート、グウェント
発電所
70ヘクタール
アイラ発電所、ボウモア、アイラ
発電所
3ヘクタール
発電所
2ヘクタール
ラーウィック発電所、ラーウィック、シェトランド
発電所
2ヘクタール
スラウ発電所、スラウ
発電所
15ヘクタール
ボダム、ピーターヘッド、
アバーディーンシャー
キードビー、バイ・スカンソープ
ノースリンカシャー
フェリーブリッジ、
ウエストヨークシャー
フィドラ−ズ・フェリー、ウォリントン
チェシャー
メドウェイ、アイル・オブ・グレイン
ケント
カークウォール発電所、カークウォール、シェトラン
ド
ガス貯蔵施設−所在地
内容
アルドブラーガス貯蔵施設、ガートン、
その他の事業
ハル、イーストヨークシャー アトウィックガス貯蔵施設、ホーン
シー、イーストヨークシャー
−ガス貯蔵
その他の事業
−ガス貯蔵
概算面積
所有関係
スタトイルとの共
420ヘクタール
同所有−ジョイン
ト・ベンチャー
190ヘクタール
SSEによる単独所有
風力発電所−所在地
(全ての風力発電所に関し、土地はSSEによって、賃借
されている。通常、風力発電所の領域及び連絡道路が、
内容
供給能力(メガワット)
発電所
18.7
発電所
119.6
発電所
74
発電所
40
地域を特定することなく、賃借されている。
タンジー風力発電所、バイ・キルケンジー、キャンベ
ルタウン、アーガイル
ハドヤード・ヒル風力発電所、オールド・ダリー、
ガーバン、サウスエアシャー
ブレイズ・オブ・ドゥーン風力発電所、ミルトン・オ
ブ・キャンバス、ドゥーン、パースシャイア
フェアバーン風力発電所、オーリン発電所による、ロ
スシャイア
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風力発電所−所在地
(全ての風力発電所に関し、土地はSSEによって、賃借
内容
供給能力(メガワット)
発電所
38
発電所
27.6
発電所
6.9
ドラムバーグ風力発電所、アリス、パースシャイア
発電所
36.8
スパーネス風力発電所、サンデイ、オークニー
発電所
6
ブ風力発電所、ストローンスィー、オークニー
発電所
1.5
発電所
19.5
されている。通常、風力発電所の領域及び連絡道路が、
地域を特定することなく、賃借されている。
アカニー風力発電所、ローズホール、ライーグ、サザー
ランド
トドルバーン風力発電所、ファウンテンホール、スコ
ティッシュ・ボーダーズ
カーカント風力発電所、ヘリオット、スコティッシュ
・ボーダーズ
アートフィールド・フェル風力発電所、グレンルー
ス、ニュートン・スチュワート、ウィトンシャイア
キングスマウンテン、テンプルボーイ、カウンティ・
スライゴ
ダンネイル、クロー、ドロモアウエスト、カウンティ・
スライゴ
ビンドゥ風力発電所、マウンテン・ロッジ、クートヒ
ル、カウンティ・カーヴァン
ガートナニーン風力発電所、ベイリーボロー、カウン
ティ・カーヴァン
ムラナナルト風力発電所、ラットン、ボールベイ、カウ
ンティ・モナガン
コーニーン風力発電所、ボーンボーイ、カウンティ・
カーヴァン
ツアーナフラ風力発電所、テンプルグランティン、カ
ウンティ・リマーリック
クーマチェオ・クラーグ風力発電所、ミル・ストリー
ト、カウンティ・コーク
ノックスタンナ風力発電所、クラーグフォイル、
ドゥーン、カウンティ・リマーリック
ドロマダ風力発電所、アシア、カウンティ・リマー
リック
クリアグ、クローガン、バリーボフィ、カウンティ・ド
ネガル
ミーンティキャット、ドラムキーン、バリーボフィ、カ
ウンティ・ドネガル
クーマタリン風力発電所、ドライナー、ダンマンウェ
イ、カウンティ・コーク
40/248
発電所
発電所 11.2
発電所
発電所
発電所
7.5
発電所
発電所
27
発電所
24.9
発電所
発電所
発電所
発電所
発電所
19.5
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風力発電所−所在地
(全ての風力発電所に関し、土地はSSEによって、賃借
内容
されている。通常、風力発電所の領域及び連絡道路が、
供給能力(メガワット)
地域を特定することなく、賃借されている。
リッチフィールド風力発電所、キルモア・クエー、カ
ウンティ・ウェックスフォード
ボジラー風力発電所、クリナルー・サウス、ミル・ス
トリート、カウンティ・コーク
ミダス風力発電所、インチー、キルガーバン、カウン
ティ・ケリー
ビン・マウンテン風力発電所、キリーン、キャッスル
ダーグ、カウンティ・タイロン
タパガン風力発電所、グレナーン、ラック、カウンティ
・フェルマナ
ベッシー・ベル2風力発電所、ゴートグラナ・ロード、
ベルタニー、オマー
ベッシー・ベル1風力発電所、キャシー・ロード、バロ
ンズコート、カウンティ・タイロン
発電所
発電所
発電所
発電所
9
発電所
発電所
発電所
水力発電−所在地
アフリック/ビューティ・スキーム
ブリーダルベーン・スキーム
コノン/シン・スキーム
フォイヤーズ・スキーム
グレート・グレン・スキーム・インクル・グレンドー
スロイ/アウェ・スキーム
タンメル・スキーム
3【設備の新設、除却等の計画】
新規の発電所
フェアバーン風力発電所
ミュール・オブ・オード
トドルバーン風力発電所
ラウダー、スコティッシュ・ボーダーズ
カーカント風力発電所
ヘリオット、スコティッシュ・ボーダーズ
タービン20個
40メガワット
タービン12個
27.6メガワット
タービン3個
6.9メガワット
除却
アードロサン風力発電所
ファイフェ発電所
2010年5月に除却
2011年3月に操業停止。売却未了。
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30メガワット
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第5【提出会社の状況】
1【株式等の状況】
(1)【株式の総数等】
①【株式の総数】
授権株式総数(株)
発行済株式数(株)
該当なし。2010年7月に、授権株式の
936.9百万(普通株式)
概念が廃止された。
(2011年3月31日現在)
未発行株式数(株)
該当なし。
②【発行済株式】
記名・無記名の別及び
額面・無額面の別
1株当たり額面
50ペンスの記名式株式
種類
普通株式
発行数(株)
936.9百万
42/248
(2011年3月31日現在)
上場金融商品取引所名又
は登録認可金融商品取引
内容
業協会名
ロンドン証券取引所
当社は、固定資 産
に対する権利のな
い1種類の普通株
式を有している。
普通株式の所有者
は、宣言された 配
当を受領する権利
を有し、当社の 株
主総会において1
株当たり1個の議
決権を行使する権
利を有する。
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(2)【発行済株式総数及び資本金の推移】
当社の発行済株式資本は、2006年4月1日より2011年3月31日までに以下のとおり推移した。
年月日
2006年4
月∼
2007年3
月
発行済株式総数増減数
(株)
発行済株式総数残高
(株)
資本金増減額
(ポンド
(百万円))
資本金残高
(ポンド
(百万円))
(注2)
11,110
5,555
(0.7)
1,651,166
825,583
(107.9)
(注1)
430,959,240
(56,347.9)
861,918,480
2007年4
月∼
2008年3
月
(注1)
351,434
175,717
(23.0)
24,512,536
12,256,268
(1,602.5)
△16,660,000
△8,330,000
(△1,089.1)
(注2)
(注3)
435,061,225
(56,884.3)
870,122,450
2008年4
月∼
2009年3
月
(注1)
1,234,662
617,331
(80.7)
42,000,000
21,000,000
(2,745.8)
7,081,332
3,540,666
(462.9)
(注2)
(注4)
460,219,222
(60,173.7)
920,438,444
2009年4
月∼
2010年3
月
(注1)
886,713
443,357
(58.0)
1,792,000
896,000
(117.2)
(注2)
461,558,579
(60,348.8)
923,117,157
2010年4
月∼
2011年3
月
(注1)
1,039,060
519,530
(65.0 )
12,789,554
6,394,777
(800.5)
(注5)
936,945,772
43/248
468,472,886
(58,643.4)
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(注1) 当社の株式貯蓄オプション制度及び任意株式オプション制度に基づく発行。
(注2) 転換社債の発行。
(注3) 株式の買戻及び消却。
(注4) 株式募集による発行。
(注5) 株式配当選択権制度に基づく発行。
オプション(2011年3月31日):
2011年3月31日現在、株式貯蓄制度の元で発行されているオプションの総数は、6,038,527である。普通株式の額面金
額は1株当たり50ペンスで、株式資本に認識される。1株当たりの額面金額と以下に記載される各オプションのオプ
ション価格との差額が株式プレミアム勘定に認識される。株式貯蓄制度の元で発行されているオプションは以下の
とおりである。
制度
オプション価格(ポンド)
2011年3月31日現在発行されて
いるオプション(個)
2005年 5年制度
8.86
30,113
2006年 5年制度
9.99
517,837
2007年 3年制度
13.06
190,319
2007年 5年制度
13.06
264,429
2008年 3年制度
12.74
178,681
2008年 5年制度
12.74
270,597
2009年 3年制度
10.42
308,247
2009年 5年制度
10.42
562,013
2010年 3年制度
8.71
771,919
2010年 5年制度
8.71
2,944,372
6,038,527
(3)【所有者別状況】
① 所有者別状況
株主の種類
個人
株主総数に
占める割合
(%)
株主数
(名)
(2011年3月31日現在)
発行済普通株式
所有株式数
総数に占める割合
(株)
(%)
336,668
92.92
107,103,810
11.43
173
0.05
67,511,925
7.21
投資信託
94
0.03
216,518
0.02
保険会社
4
0.00
3,732
0.00
名義人銀行
その他機関投資家
1,371
0.38
8,992,512
0.96
年金基金
17
0.00
40,279
0.00
死亡株主
5,528
1.53
1,476,086
0.16
17,721
4.89
747,073,099
79.73
名義人
有限責任会社
合計
760
0.21
4,527,812
0.48
362,336
100.00
936,945,773
100.00
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②所有数別状況
株主総数に
対する割合
(%)
株主数
(名)
区分(株)
(2011年3月31日現在)
発行済株式総数に
所有株式数
対する所有株式数の
(株)
割合(%)
1-100
110,747
30.5647
9,535,956
1.0178
101-200
114,917
31.7156
19,435,367
2.0743
201-500
82,707
22.8261
26,564,297
2.8352
501-1,000
31,377
8.6596
22,107,279
2.3595
1,001-2,000
14,020
3.8693
19,517,262
2.0831
2,001-5,000
5,999
1.6556
17,874,434
1.9077
5,001-10,000
1,194
0.3295
8,208,704
0.8761
10,001-50,000
698
0.1926
14,729,829
1.5721
50,001-100,000
186
0.0513
13,206,854
1.4096
100,001-500,000
270
0.0745
64,225,780
6.8548
500,001-1,000,000
85
0.0235
60,462,393
6.4531
1,000,001-5,000,000
110
0.0304
237,296,285
25.3266
5,000,001-10,000,000
10
0.0028
70,513,185
7.5259
10,000,001-50,000,000
15
0.0041
255,811,925
27.3027
50,000,001-
1
0.0003
97,456,223
10.4015
362,336
100%
936,945,773
100%
Total
45/248
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(4)【大株主の状況】
当社は、2011年3月21日時点(注)で、当社発行済株式資本の1%以上を持つ以下の株主を有する。
注:2011年3月末までの年度における最終の登録分析
普通株式
(2011年3月31日現在)
所有株式数
(株)
氏名又は名称
キャピタル・リサーチ・アンド・マネジメント(アメ
リカ)
91,961,086
リーガル・アンド・ジェネラル・インベストメント・
マネジメント・リミテッド
41,910,080
インベスコ・アセット・マネジメント・リミテッド
38,427,094
ニュートン・インベストメント・マネジメント・リミ
テッド
29,291,152
ブラックロック・インベストメント・マネジメント
(ユーケー)リミテッド
25,384,998
スコティッシュ・ウィドウズ・インベストメント・
パートナーシップ・リミテッド
22,712,008
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ
20,812,102
ブリューイン・ドルフィン・セキュリティーズ・リミ
テッド
17,953,476
ブラックロック・アドバイザーズ・アイエヌシー
(ユーエス)
17,817,999
ノルゲ・バンク・インベストメント・マネジメント
(ノルウェー)
17,321,842
ラスボーン・インベストメント・マネジメント・リミ
テッド
11,837,505
エフ・アンド・シー・アセット・マネジメント・リミ
テッド
11,441,008
ピクテット・アンド・シー
11,376,643
ユービーエス・グローバル・アセット・マネジメント
(ユーケー)リミテッド
11,321,601
発行済株式総数に対する
所有株式数の割合(%)
9.87
4.50
4.12
3.14
2.72
2.44
2.23
1.93
1.91
1.86
1.27
1.23
1.22
1.22
2【配当政策】
配当は、現金又は株式配当選択権制度に参加している株主に対しては、新たに発行した株式によって支払われる
ことがある。配当は年に2回支払われる。中間配当は3月、期末配当は9月に支払われる。配当政策の承認は、中間
配当については宣言、期末配当については提案という形で取締役会に留保される事項である。
2010年3月31日に終了する会計年度において提案された1株あたり49.0ペンス(2009年度−46.2ペンス)の期末
配当は、2010年7月22日開催の年次株主総会において承認され、2010年9月24日に、株主に対して支払われた。株主
は、当社の株式配当選択権制度に基づき、現金での配当に代えて、全額払い込み済みの普通株式の受領を選択でき
た。
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1株あたり22.4ペンス(2010年度−21.0ペンス)の中間配当が宣言され、2011年1月28日にSSEの株主名簿に登録
されていた株主に対して、2011年3月25日に支払われた。株主は、当社の株式配当選択権制度に基づき、現金での配
当に代えて、全額払い込み済みの普通株式の受領を選択できた。
取締役は、1株あたり52.6ペンスの期末配当を提案し、2011年7月21日開催の年次株主総会において承認された。
期末配当は、2010/11年度の財務書類において負債として記載されておらず、2011年7月29日の営業終了時の株主
名簿に記載の株主に対して、2011年9月23日に支払われる。2011年3月25日に支払われた1株あたり22.4ペンスの中
間配当とあわせて、年間の配当は、前年度から7.1%増加して、1株あたり75ペンスとなった。
通年の配当金に関する配当性向は、SSEの調整後税引後利益に対して1.5倍となるものであり、8年前の2002/2003
年度における1株あたりの配当の2倍以上となっている。提案された通年の配当金の7.1%の増加は、1999年にSSEが
初めての通年の配当金の支払いを行って以来、12年連続で、配当額が増加していることを表している。SSEが初めて
支払った通年の配当金額は、1999年の1株当たり25.7ペンスであった。2007年までに、配当金は1999年に支払われた
配当金の2倍以上の金額となった。SSEの目標は、2011/2012年度において、通年の配当について小売物価指数(RPI)
のインフレ率より2%以上多い増加を達成すること、2012/2013年度において、通年の配当について小売物価指数
のインフレ率より2%以上多い増加を達成すること、そしてその後も毎年の配当につき小売物価指数を超える増加
を達成することである。
SSEは、FTSE100銘柄の会社のうち、この期間中にインフレ率より高い率の配当の増加を達成した6社のうちの1社
であり、当該期間中の毎年の成長率において、当該グループのうち4番目であった。FTSE100を構成する50社の中で、
SSEは1998年以来、株主総利回りの点で8位となっている。
3【株価の推移】
次表は表示期間中のロンドン証券取引所における当社の普通株式の最高・最低株価及び株式売買高の推移を示
したものである。
(1) 【最近5年間の事業年度別最高・最低株価】
決算年月
2006/07年
2007/08年
2008/09年
(単位:ポンド(円))
2009/10年
2010/11年
最高
15.92
(2,081.5)
16.79
(2,195.3)
15.41
(2,014.9)
11.98
(1,566.4)
12.67
(1,586.0)
最低
10.83
(1,416.0)
13.28
(1,736.4)
10.40
(1,359.8)
10.39
(1,358.5)
10.10
(1,264.3)
(2) 【当該事業年度中最近6月間の月別最高・最低株価】
月別
2010年10月
2010年11月
2010年12月
2011年1月
(単位:ポンド(円))
2011年2月
2011年3月
最高
11.53
(1,443.3)
11.67
(1,460.9)
12.58
(1,574.7)
12.42
(1,554.7)
12.39
(1,551.0)
12.67
(1,586.0)
最低
11.08
(1,387.0)
11.18
(1,399.5)
11.11
(1,390.7)
11.59
(1,450.8)
11.62
(1,454.6)
11.84
(1,482.1)
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4【役員の状況】
(提出日現在)
氏名/役職名
ロード・スミス・オブ・ケルビン
会長
イアン・マーチャント
経営最高責任者
グレゴール・アレクサンダー
財務担当取締役
コリン・フッド
最高業務責任者
ルネ・メドリ
監査委員会委員長
アリステイア・フィリップス・デイビス
エネルギー供給担当取締役
レディ・スーザン・ライスCBE
上級独立取締役
リチャード・ギリングウォーターCBE
非業務執行取締役
トーマス・スーン・アンダーソン
非業務執行取締役
ケイティ・ビッカースタッフ
非業務執行取締役
ジェレミー・ビートン
非業務執行取締役
生年月日
任期
1944年8月8日
8年
1961年2月9日
12年
1963年4月17日
8年
1955年4月27日
10年
1957年9月23日
8年
1967年7月22日
9年
1946年3月7日
8年
1956年7月21日
4年
1955年3月4日
2年
1967年4月2日
3ヵ月
1953年3月31日
3ヵ月
(1) 取締役の略歴(提出日現在)
会長
ロード・スミス・オブ・ケルビン
ロード・スミス・オブ・ケルビンは、2003年6月、非業務執行取締役として取締に就任し、続いて2005年には
会長に任命された。同氏はウェア・グループ・ピーエルシーの会長、スタンダード・バンク・グループ・エル
ティディの非業務執行取締役、コモンウェルス競技大会の組織委員会であるグラスゴー・2014・エルティディ
の会長、ウエスト・スコットランド大学の学長である。同氏は指命委員会の委員長であり、報酬委員会の委員で
もある。
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最高経営責任者
イアン・マーチャント
イアン・マーチャントは、1998年から財務担当取締役を務め、2002年に最高経営責任者に指命された。同氏は、
1992年にサザン・エレクトリックに入社して以来、エネルギー産業界に身を置いている。同氏は、英国持続可能
エネルギー事業評議会のメンバー、2020年デリバリーグループの会長、Ofgemの環境諮問グループのメンバー、エ
ネルギー・リサーチ・パートナーシップのメンバー、ジョン・ウッド・ピーエルシー、及びマギーズ癌センター
の非業務執行取締役でもあり、2009年エンジニアリングコンストラクションの会長となった。同氏は、指命委員
会、リスク及び取引委員会の委員である。また、同氏は、エネルギー・ネットワーク、規則及び企業内の事象につ
き、取締役会レベルの責任を有し、環境を担当する主任取締役である。
財務担当取締役
グレゴール・アレクサンダー
グレゴール・アレクサンダーは、グループ財務部長兼税務担当マネジャー職を務めた後、2002年に財務担当取
締役に任命され取締役に就任した。同氏は、1990年にスコティッシュ・ハイドロ・エレクトリックに入社して以
来、エネルギー産業界に身を置いている。同氏は、財務、人事、IT,調達及びその他のグループのサービスについ
て、取締役会レベルの責任を有する。同氏は、また、アイルランドにおけるSSEの事業開発に関して支援する取締
役でもある。同氏は、スコティア・ガス・ネットワークス・リミテッドの取締役であり、リスク及び取引委員会
の委員である。
最高業務責任者
コリン・フッド
コリン・フッドは、2001年に電力システム担当取締役として取締役に就任し、2002年に最高経営責任者に任命
された。1977年にスコティッシュ・ハイドロ・エレクトリックに入社して以来、エネルギー産業界に身を置いて
いる。同氏は、SSEの大きな資本計画に関し、取締役会レベルの責任を有し、安全衛生及び環境を担当する主任取
締役であり、SSEの安全・健康・環境諮問委員会の委員長である。同氏は、スコティア・ガス・ネットワークスの
取締役であり、2009年5月にファースト・グループ・ピーエルシーの非業務執行取締役となり、2011年初頭に、
サザン・ウォーターの非業務執行取締役となった。
監査委員会委員長
ルネ・メドリ
ルネ・メドリは、2003年に非業務執行取締役として取締役に就任した。同氏はアングロ・アメリカン・ピーエ
ルシーの財務担当取締役であり、アングロ・プラチナ及びDB(デビアス)・インベストメントの非業務執行取
締役である。同氏は監査委員会の委員長、及び指命委員会の委員である。
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発電及び供給担当取締役
アリステイア・フィリップス・デイビス
アリステイア・フィリップス・デイビスは、発電事業の責任を引き継いだ後、2010年12月、発電及び供給担当
取締役に任命された。それ以前は、2002年の取締役就任以来、エネルギー供給担当取締役であった。同氏は、1997
年にサザン・エレクトリックに入社して以来、エネルギー産業界に身を置いている。発電、エネルギー取引、電力
及びガスの供給、エネルギー効率化、顧客サービス、販売、マーケティング並びにエネルギー・サービスに関し、
取締役会レベルの責任を有している。同氏は、リスク及び取引委員会の委員長を務めている。
上級独立取締役
レディ・スーザン・ライスCBE
スーザン・ライスは、2003年7月に非業務執行取締役として取締役に就任し、2007年に独立上級取締役となっ
た。ロイズ・バンキング・グループ・スコットランドの最高経営責任者である。スーザン・ライスは、同氏が、監
査及びリスク委員会の委員長を務めるバンク・オブ・イングランド、及びスコットランドのフューチャー・
フォーラムの非業務執行取締役である。また、同氏は、エディンバラ国際本フェスティバルの役員会及びエディ
ンバラ・フェスティバル・フォーラムの議長を務めている。同氏は、報酬委員会の委員長及び、指命委員会の委
員である。
非業務執行取締役
リチャード・ギリングウォーターCBE
リチャード・ギリングウォーターは、2007年5月に非業務執行取締役として取締役に就任した。同氏はキャス
・ビジネス・スクールの学部長であり、CDCグループ・ピーエルシーの業務執行権のない会長である。また、ヒス
コックス・エルティディの独立上級取締役である。同氏は監査委員会、報酬委員会及び指命委員会の委員であ
る。
非業務執行取締役
トーマス・スーン・アンダーソン
トーマス・スーン・アンダーソンは、2009年12月に非業務執行取締役として取締役に就任した。同氏は、エル
ロイド・レジスター・グループの議長であり、VKRホールディング・グループ(VELUX)の副議長であり、ペトロ
ファク・ピーエルシーの非業務執行取締役である。同氏は、マースク・オイルの最高経営責任者であった。同氏
は監査委員会、指命委員会、及び安全・健康・環境諮問委員会の委員である。
非業務執行取締役
ケイティ・ビッカースタッフ
ケイティは、2011年7月、非業務執行取締役として取締役に就任した。同氏は、2008年6月以来、DSGインターナ
ショナル・ピーエルシーのグループの人員、マーケティング及び資産担当取締役である。ケイティは、従前、ク
ウィック・セーブの業務執行取締役であり、ソマーフィールドのグループ・リテール担当取締役及びグループ
人事担当取締役であった。同氏の早期の職歴には、ダイソン、ペプシ・コーラ及びユニリーバが含まれる。
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非業務執行取締役
ジェレミー・ビートン
ジェレミーは、2011年7月、非業務執行取締役として取締役に就任した。英国政府オリンピック・エグゼクティ
ブの会長である。同氏は、ベクテル社の主要な副社長であり、ベクテルの世界中の民間技術計画のインフラ及び
航空事業の管理及び配達の責任を有していた。
(2) 取締役の株式
取締役が、各日付現在、実質的に所有している当社の普通株式は以下のとおりである。
2010年4月1日
取締役名
グレゴール・アレクサンダー
2011年3月31日
所有 オプション制度に
株式数
基づく株式数
所有
株式数
オプション制度に
基づく株式数
85,917
161,936
90,504
193,304
コリン・フッド
129,376
211,984
138,659
250,056
イアン・マーチャント
218,500
281,166
225,773
334,522
94,631
162,220
100,703
191,738
4,904
0
5,216
0
アリステイア・フィリップス・デイビス
レディ・ライス
ロード・スミス・オブ・ケルビン
22,600
0
22,600
0
トーマス・アンダーソン
2,000
0
2,000
0
ニック・ボールドウィン
2,244
0
2,387
0
リチャード・ギリングウォーター
2,000
0
2,000
0
ルネ・メドリ
2,050
0
2,050
0
2011年3月31日から2011年5月19日までの期間、取締役の当社普通株式の所有数に下記の変動があった。
個人貯蓄口座制度(ISA制度)の再投資に基づき、2011年4月6日に、グレゴール・アレクサンダーは13株を取
得した。
株式インセンティブ・プランに基づき、2011年5月3日、イアン・マーチャント、コリン・フッド、グレゴール・
アレクサンダー及びアリステイア・フィリップス・デイビスは、それぞれ15株を取得した。
2011年3月31日時点のオプション制度に基づく各取締役の所有株式の詳細、並びに当該会計年度に付与された
オプション、及び行使されたオプションは以下のとおりである。取締役持分登録表(株主の閲覧に供されてい
る)には、取締役が保有する株式及び株式買付けオプションのすべての詳細が記載されている。
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取締役の長期インセンティブ・プランによる株式
取締役
イアン・マー
チャント
オプション
制度
2011年
3月31日現在
オプション制度に
基づく株式数
年度中オプ
年度中オプ
ション制度に ション制度に
基づき付与さ 基づき行使さ
れた株式数
れた株式数
行使の際の
2010年
1株当たり
市場価格
4月1日現在 加重平均オプション
行使価格
(ポンド) オプション制度に
基づく株式数
(ポンド)
通常の
行使期間
株式貯蓄
855
413
0
該当なし
442
該当なし
2011年10月∼
2014年3月
繰延
ボーナス
31,921
11,482
0
該当なし
20,439
該当なし
2011年6月∼
2013年6月
301,746
116,774
12,201
10.87
260,285
該当なし
2010年5月∼
13年5月
コリン・フッド 株式貯蓄
注1参照
0
1,492
11.25
1,636
該当なし
2010年10月∼
2011年3月
繰延
ボーナス
23,746
8,612
0
該当なし
15,134
該当なし
2011年6月∼
2013年6月
226,310
87,581
9,150
10.87
195,214
該当なし
2010年5月∼
2013年5月
グレゴール・ア 株式貯蓄
レクサンダー
1,536
283
298
12.19
1,551
該当なし
2010年10月∼
2016年3月
繰延
ボーナス
18,264
6,602
0
該当なし
11,662
該当なし
2011年6月∼
2013年6月
173,504
67,145
6,863
10.87
148,723
該当なし
2010年5月∼
2013年5月
0
0
1,865
11.81
1,865
該当なし
2010年10月∼
2011年3月
18,234
6,602
0
該当なし
11,632
該当なし
2011年6月∼
2013年6月
173,504
67,145
6,863
10.87
148,723
該当なし
2010年5月∼
2013年5月
パフォーマンス
・シェア・プラ
ン
パフォーマンス
・シェア・プラ
ン
パフォーマンス
・シェア・プラ
ン
アリステイア・ 株式貯蓄
フィリップス・
デイビス
繰延
ボーナス
パフォーマンス
・シェア・プラ
ン
注1:2011年3月31日において、一株あたり13.06ポンドの144株のオプションが失効した。
配当の想定再投資に関するDBP2006及びPSPアトラクト・アディショナル・シェアに基づき、解放された株式。
PSPに基づき解放された株式に加え、上記の表に記載のとおり、配当の想定再投資により生じた以下の株式を含
む:イアン・マーチャント(1,900株)、コリン・フッド(1,425株)、グレゴール・アレクサンダー(1,069
株)及びアリステイア・フィリップス・デイビス(1,069株)。
2011年3月31日の株式の市場価格の終値は1,261ペンスで、当会計年度中の最安値は1,010ペンス、最高値は
1,267ペンスであった。本年度における報奨金が、DBP2006及びPSPに基づき与えられた。オプションは、株式貯蓄
制度に基づき付与された。当会計年度中の取締役による株式オプションの行使及び報奨金の実現によって得た
利益の総額は、446,596.65ポンド(2010年度−5,832,166.48ポンド)であった。
当会計年度中に付与されたオプションは繰延ボーナス制度、株式貯蓄制度又はパフォーマンス・シェア・プ
ランに基づき付与された。
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(3) 取締役の報酬
各取締役の報酬は以下のとおりである。
給与
報酬賞与
給付
2011年合計
2009年合計
(千ポンド)
業務執行取締役
イアン・マーチャント
グレゴール・アレクサンダー
コリン・フッド
アリステイア・フィリップス・デイビス
840
495
646
495
378
223
291
223
19
16
17
16
1,237
734
954
734
1,231
713
926
713
54
66
74
54
341
54
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
54
66
74
54
341
54
52
64
72
52
332
52
非業務執行取締役
ニック・ボールドウィン
ルネ・メドリ
レディ・ライス
トーマス・アンダーソン
ロード・スミス・オブ・ケルビン(会長)
リチャード・ギリングウォーター
会計年度中の年間の現金による報酬に加え、2010/11年度に支払われるべき報酬に関し、イアン・マーチャン
ト、グレゴール・アレクサンダー、コリン・フッド及びアリステイア・フィリップス・デイビスはそれぞれ
126,000ポンド、74,250ポンド、97,000ポンド及び74,250ポンドを繰延株式の形式で支払われた。
当会計年度に繰延ボーナス制度又はパフォーマンス・シェア・プランに基づき付与されたオプションについ
ては上記「(2) 取締役の株式」の「取締役の長期インセンティブ・プランによる株式」の表を参照のこと。
更に、取締役の年金に関する情報は以下のとおりである。
発生した給付
業界における
勤務年数
2010年
3月31日
現在
(千ポンド)
発生した給付の譲渡価値
年度中の増加 年度中の増加
(インフレー (インフレー
ションを含む) ションを除く)
(千ポンド)
(千ポンド)
2010年
3月31日
現在
(千ポンド)
2009年
3月31日
現在
(千ポンド)
取締役による
年度中の増加
出資を控除した (インフレー
ションを除く)
増加
(千ポンド)
イアン・マー
チャント
19
369
20
4
6,191
5,683
490
305
グレゴール・ア
レクサンダー
20
213
15
5
3,545
3,038
489
60
コリン・フッド
33
355
19
3
7,262
6,891
358
274
アリステイア・
フィリップス・
デイビス
14
161
14
7
2,394
2,154
222
187
(4) 当社と取締役との間の重要な取引
業務執行取締役
当社の方針により、業務執行取締役の役務契約は、いずれかの当事者からの12ヶ月の事前通知により終了でき
る。業務執行取締役は、2005年3月11日の役務契約に基づき雇用されている。彼らは、当該契約に基づき、業務執
行取締役ボーナス制度、株式貯蓄制度又はその他の従業員の株式制度及びインセンティブ制度に参加する資格
がある。また彼らは、それぞれ、社用車(又は現金支給)、年収の4倍に相当する生命保険を含む企業年金への加
入及び扶養家族も対象として含まれる私的健康保険への加入ができる。
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当該契約は、当社又は取締役からの12ヶ月の事前通知がない限り、定年退職日(60歳)に終了する期間の定め
のないものである。当社は、その裁量により、通知に代えて、当該通知期間中に受領する基本給与と等しい額(但
し、ボーナス、雇用関係に基づくその他の報酬を除く。)を支払い、契約を終了させることもできる。上記の通知
に代わる支払は、期間に応じて支払われるものであり、かかる支払は、退任する業務執行取締役が新規の就職先
を得た場合には、減額あるいは全く支払われない。このような場合、退任する業務執行取締役にその損失を軽減
させる特定の規定が存する。当社に支配権の変更があった場合、PSPのもとでの業績は、当該日までにおいて評価
され、通常、支配権の変更の前までの期間に減縮される。
非業務執行取締役
非業務執行取締役は、任命の通知を受け、交代制による退任及び年次株主総会における再任を条件に、3年間
の固定期間を定め任命される。彼らは、当社の株式2,000株を保有することが求められるが、年間ボーナス制度、
繰延ボーナス制度、その他の株式オプション制度に加入せず、又は当グループの年金制度に寄与しない。非業務
執行取締役に対する報酬は、取締役会で合意されるが、関係する非業務執行取締役はかかる決定過程に参加しな
い。報酬は、当社と類似の規模及び複雑性を有する会社を考慮して、検討される。幅広い報酬政策と一致して、報
酬は、中央値未満に設定される。非業務執行取締役は、委員会の委員長を除き、委員であることによる追加の報酬
を受領しない。義務の履行にあたって負担した合理的な旅費及びその他の費用は、償還される。
2011年4月1日から、委員長の地位にある者の報酬が年間2,000ポンド増加され、監査委員会の委員長について
は14,000ポンドとなり、報酬委員会の委員長は12,000ポンドとなった。
いかなる取締役も、当グループの事業に関し、当会計年度中又は当会計年度末日において、利害関係を有する
重大な契約を締結していない。
5【コーポレート・ガバナンスの状況等】
(1)【コーポレート・ガバナンスの状況】
取締役会は、最高水準のコーポレート・ガバナンスに取り組んでおり、かかる強固なガバナンスによって、当
グループの業績が改善し、株主価値が向上するものと確信している。英国年金機関(ABI)、国家年金基金機関
(NAPF)及び年金投資リサーチコンサルタント(PIRC)のような機関により定期的に発行され、更新される方
針ガイドラインを含む、当該分野の継続的な進展を適正に考慮している。本項目においては、SSEの主要な統治の
原則と実務を記載している。
統合コードの遵守
取締役会は、当社は2008年6月財務報告評議会によって発行されたコーポレート・ガバナンス上の統合コー
ド(以下「2008年コード」という。)に基づく義務を果たしていると判断する。
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取締役会
取締役会は、業務執行権のない会長、ロード・スミス・オブ・ケルビンが議長を務めている。以下に記載され
た取締役の変更が行われた後、会長に加え、独立した非業務執行取締役6名及び業務執行取締役3名により構成
されており、この構成により、独立性と経験の面において適切なバランスを維持している。
取締役会における変更
2010年12月9日に発表されたとおり、コリン・フッドが、本会計年度の末に辞任する。2011年4月1日、ニック・
ボールドウィンが、非業務執行取締役を辞任した。2011年4月27日、ジェレミー・ビートン及びケイティ・ビッ
カースタッフが、2011年7月1日付で、取締役に就任すると発表された。
全ての取締役の略歴は、上記の「4 役員の状況 (1)取締役の略歴」に記載されている。
取締役の出席
取締役会及び委員会には、通常、全員出席しているが、不測の事態又は再調整できない事前の予定により欠席
が生じる場合がある。
取締役会は、本会計年度において6回の開催が予定されていた。取締役会は、特定の議題について、上級幹部に
よるプレゼンテーションが行われるときから、夕刻の会議として始まる。当該夕刻は、外部の株主との会議のた
めに使用される場合がある。会議は翌日まで続き、報酬委員会又は安全・健康・環境諮問委員等の委員会のうち
の一つの会議が続くことが多い。予定された取締役会に加え、2ヵ月おきの取締役会の間の月において、6回の
電話会議があった。これらの電話会議は、通常約1時間行われ、事業の業績の最新情報を提供し、現在の問題を要
約するために行われる。ある問題について、次に予定されている取締役会の開催まで待てないときは、電話会議
において、取締役会の決定又は承認が必要となる場合がある。そのような場合においては、取締役会の決定は、書
面による決議又は議事録によって記録される。2011年3月31日に終了した会計年度中の取締役会及び取締役会
の委員会の会議における取締役の出席状況は下表のとおりである。
取締役会
6回実施
監査委員会
3回実施
指命委員会
2回実施
報酬委員会
4回実施
リスク及び
取引委員会
13回実施
安全・健康・環境諮問
委員会
3回実施
グレゴール・アレクサンダー
6
−
−
−
13
−
コリン・フッド
6
−
−
−
−
3
トーマス・アンダーソン
6
3
2
−
−
3
イアン・マーチャント
6
−
2
−
12
−
ルネ・メドリ
6
3
1
−
−
−
6
−
−
−
13
−
6
−
2
4
−
−
6
−
2
3
−
−
6
3
2
4
−
−
6
3
2
4
−
−
アリステイア・フィリップス
・デイビス
レディ・ライス
ロード・スミス・オブ・ケル
ビン
ニック・ボールドウィン
リチャード・ギリングウォー
ター
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取締役会の有効性
取締役は、事業の業績に対する効率的な監視が可能となるように、詳細な財務及び業務上の情報を受け取る。
取締役会及び委員会の資料が、検討のために、会議に先立って準備される。各取締役会において、最高経営責任者
は、グループの事業の全ての面における最新の報告を行い、財務担当取締役は、財務に関する業績報告を行う。ま
た、取締役会は、投資の進行及び実行状況に関する定期的な最新情報、及びそれによってなされたその他の決定
を受け取る。
当会計年度中、取締役会及び取締役会委員会は、業務執行取締役及び上級幹部によって、各自の事業分野につ
いての報告が行われるプログラムを通じて、開発に関する最新情報を受領した。一般的に、コーポレート・ガバ
ナンス、規制、広報業務、安全衛生、及び当社の主要事業活動のような分野において、付加的に専門家による報告
やプレゼンテーションがなされた。非公式の会議が上級幹部との間で別途に実施された。
当該会計年度において、会議、報告及び現場視察が、非業務執行取締役のために日程調整された。報告は、業務
活動及び主要な計画等の議題について行われ、視察には、風力発電所及びその他の主要な開発現場が含まれた。
取締役に就任した場合、取締役は、業務執行取締役及び上級幹部との会議、主要な現場の視察、及び主要な株主
との面談を含む、個々の取締役毎に設定された、包括的な導入コースを受ける。また、この中で、グループのガバ
ナンス、方針、構成、及びSSEが直面しているリスク及び業務上の問題を含む事業の検討も行う。
取締役会は、取締役の経験及び能力と、上記に述べた報告及び導入手続を前提として、追加の個人的トレーニ
ングを、個人の裁量に任せることができると考える。取締役がトレーニングを要請する場合は、当社は必要な資
源を用意する。
取締役は、合意されている手続により、必要な場合は、当グループの費用で取締役の職務の遂行について独立
した専門家の助言を受けることができる。かかる助言にかかる費用が10,000ポンドを上回る可能性があれば、会
長による事前の承認を必要とする。入手した助言は、取締役会が要請すれば、取締役会の他のメンバーも利用で
きるようにする。本会計年度において、当該手続が必要とされることはなかった。
すべての取締役は会社秘書役の助言及び役務を受けることができる。
当社は、業務執行取締役及びその他の上級幹部のために、個人及び当社の能力の開発及び向上を目的とする高
度な能力開発指導を継続する。
業績評価
取締役会、その委員会及び各取締役は年に1回の業績評価課程に参加する。本年度の業績評価過程は、内部ア
ンケート及び個人面談によって行われた。これは、昨年外部機関によって実施され、2010年年次報告書において
十分に説明された昨年の評価プログラムにおいて用いられたアプローチに従い、これに基づく。取締役会は、外
部の報告書による提案の進行状況について、当該会計年度中、定期的に、更新情報を受領した。2011年1月の取締
役会において、本年のアンケート及び面談の結果が報告された。取締役会で検討された議題には、リスク監視の
手続、グループを通じての計画の調整の継続、及び取締役会に報告された主要な業績の指標が、含まれる。
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取締役は、会長との個別面談で実施される個人の業績に関する詳細な検討に参加した。会長を評価するための
過程は、非業務執行取締役との個別面談に関与した上級独立取締役によって行われ、業務執行取締役からの
フィードバックを含む。検討結果は、取締役会及び委員会は効率的に運営されているというものだった。各取締
役は、取締役会及び委員会の活動に対し効率的な貢献を継続的に行っており、十分な情報が与えられ、及び彼ら
の義務を完全に果たすものであった。取締役会は、業績評価手続により、さらなる検討が必要な主要な分野を特
定できたことに満足し、UKコーポレート・ガバナンスコードにより推奨されるとおりに、3年おきに、外部機関
による評価手続が繰り返される予定である。
取締役会委員会
取締役会には5つの主要な委員会(詳細は下記のとおり。)がある。各委員会への委任事項は、取締役会に
よって定められ、定期的に精査され、当社のウェブサイト(www.sse.com)で閲覧可能である。委員は、指名委員
会の推薦及び各委員会の委員長との相談に基づき、取締役会によって決定される。取締役会の委員会の議事録
(報酬委員会の議事録を除く。)は、次の取締役会の議題となり、その取締役会において報告される。
管理評議会
SSE内の管理組織の検討の結果、2011年1月に管理評議会が設けられた。管理評議会は、取締役会において定め
られた方針及び戦略の実行、並びにSSEの全ての事業の業務管理について責任を負う。現在、リスク及び取引委
員会が、管理評議会に対する報告を行っている。管理評議会は、4人の業務執行取締役及び主要な事業分野を担
当する6人の上級取締役からなる。スコティア・ガス・ネットワークスの最高経営責任者が、管理評議会に参
加している。管理評議会は、月1回開催され、その議事録は、情報として、取締役に配付される。当社の秘書役は、
管理評議会の秘書役でもある。
① 監査委員会
現在の監査委員会は、2011年3月31日時点において、次の独立非業務執行取締役によって構成されている。
ルネ・メドリ(委員会委員長)、トーマス・アンダーソン、ニック・ボールドウィン、リチャード・ギリン
グウォーター
取締役会は、委員会の各委員が独立しており、各委員は、2008年コードの基準に合致すると判断している。ル
ネ・メドリは、主要な国際的上場企業の財務担当取締役としての地位を通じて、直近の関連する財務上の経験
を有していると確認されている。
委員会の役割
監査委員会は、リスクの特定、評価及び報告手続とともに、財務報告及び内部管理に関する責任の効率的な履
行に関し、取締役会を援助する。委任事項に定められている監査委員会の責任範囲は、次のものを含む。
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・当社の財務報告及び公式の発表が、当社の地位及び見通しについての正確、明確かつ均衡のとれた評価
となることを確実にすること
・当社の会計システム、内部統制の方針及び手続、並びにリスク管理システムの効率性を監視し、精査する
こと
・当社の内部監査機能の効率性を監視し、精査すること
・外部監査人の業務範囲並びに、監査業務及び非監査業務に支払われた金額を考慮して、外部監査人の客
観性と独立性を監視し、精査すること。
・各事業単位において特定されるり重要なリスク、及びこれらのリスクを緩和する行為を監視し、精査す
ること
・従業員が、財務及びその他の問題に関する不正の可能性についての内部通報を秘密裏に行うことができ
る協定を監視し、精査すること
・重大な財務報告の問題及び判断を検討すること
当委員会は、会社資料及び情報、並びに当社の幹部及び外部監査人に対し、無制限のアクセスができる。監査
委員会委員長は、取締役会に会議の結果を報告する。本会計年度中、当社の秘書役は、監査委員会の秘書役でも
あった。
監査委員会は、本会計年度において、3回開催された。本会計年度における監査委員会の主な活動は、以下の
とおりである。
財務書類
・2010年の報告及び会計に係る財務書類及び中間結果の精査。当該精査の一部として、当委員会は、外部監
査人から、年次報告及び会計の監査及び中間結果の精査に関する報告書を受領した。
・年次及び中間結果の公表の精査
環境及びリスク管理
・監査プログラム、プログラムに対する進行状況、主要な監査結果及びその他の重要な結論、幹部の応答の
適切性、及び解決行為の日程等を記載したグループの内部監査人による6ヵ月毎の報告書の受領
・2012年3月31日に終了する会計年度に係るグループの内部監査計画の精査及び合意
・戦略、市場開拓、重要なリスク、及びこれらのリスクを緩和するための管理を記載したエネルギー取引及び
財務部からの6ヵ月毎の報告書の受領
・グループの内部監査人からのグループのリスク・マップ及び残余リスク・マップを記載した内部統制リ
スク・アセスメントの6ヵ月毎の精査の受領
・投資後の評価報告書の精査
・グループの内部通報方針に基づく報告の受領、及び当該方針の実施状況の精査
外部監査手続
・財務書類の準備上、懸念のある分野を特定するために、監査人及び幹部と個別に面談し、2010/11年度の全
体的な監査手続の効率性の精査
・独立性及び客観性の精査、及び来年度の契約書に記載の任命の条件、責任のある分野、関連する業務、及び
監査の範囲の合意
・監査手数料、非反復業務に対する手数料、及び定期的報告にかかる手数料の精査及び合意
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・内部統制及び主要な会計及び監査に関する問題の精査
・監査人による提案及び幹部の応答の適切性の精査
監査の独立性
・監査チームの変更の精査
・設定された方針に従った監査人による被監査業務の範囲の精査。方針には、以下の事項を記載している。
(a) 非監査業務の手数料について、一般的アドバイスに関して30,000ポンドを超え、税金に関連する
アドバイスにつき75,000ポンドを超える場合、競争入札手続が要求されること
(b) 委員会が、グループの知識のために、監査人によって業務が最善に処理されたと満足しなければ
ならないこと、及び
(c) 委員会が、監査人の客観性及び独立性が、当該業務によって影響を受けなかったと満足しなけれ
ばならないこと
監査委員会は、監査人によって行われる非監査業務のレベルの監視を継続する。
当会計年度において、付与された非監査業務は以下のものを含む。
・一般的相談、企業買収、処分及び新規市場を含む税務アドバイス、並びに
・会計のデュー・デリジェンス
・会計の監督
当該会計年度において支払われた監査及び非監査業務にかかる手数料の開示は、財務書類の注記4にお
いて行われている。
ケーピーエムジー・オーディット・ピーエルシーは、1999年から、当該巨大グループの外部監査人
となっている。委任事項に基づき、監査委員会は、外部監査人の指名、再任及び解任の提案を、取締役会に対
して行う責任を有している。監査委員会は、監査人との関係が良好であると判断し、その効率性に満足して
いる。外部監査人の当社の選択を制限する契約上の義務は存在しない。
外部監査人は、5年ごとに、グループを監査する責任を有する監査パートナーを交替させなければなら
ず、現在の主任パートナーはその地位について2年経過している。
監査委員会の提案及び取締役会の承認に基づき、ケーピーエムジー・オーディット・ピーエルシーを監
査人として再任すること、及び取締役にその報酬を決定する権限を与えることについての議題が、次の年
次株主総会に提出される。
② 報酬委員会
報酬委員会の主要な責務は次のとおりである。
・業務執行取締役の報酬(賞与及び当社の制度に基づくインセンティブの付与を含む。)のすべての事項
に関する報酬方針の作成及び承認。
・当社及び個人の業績に結び付いた適切な報酬の割当の保証。
・会長報酬の検討及び承認。
当会計年度において、報酬委員会は4回開催された。
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報酬委員会の構成員は、2011年3月31日時点において、レディ・ライス(委員会委員長)、ロード・スミス
・オブ・ケルビン、リチャード・ギリングウォーター及びニック・ボールドウィンである。
③ 指命委員会
指命委員会は取締役会の構造、構成及び均衡を検討し、正式かつ厳格な検討に基づいて、取締役として指命
されるにふさわしい候補者を推薦する。
指命委員会は、2011年3月31日時点において、以下の取締役から構成されている。
ロード・スミス・オブ・ケルビン (委員会委員長及び取締役会議長)
イアン・マーチャント
トーマス・アンダーソン
ルネ・メドリ
レディ・ライス
ニック・ボールドウィン
リチャード・ギリングウォーター
会長は、取締役会の議長の資格に関する問題を取り扱う場合、当該会議の議長とならない。当該場合、会議
は、残りの委員によって選ばれた非業務執行取締役が議長となる。委員会の委員は、自身の業績又は再任に関
する議論には参加しない。
当社の秘書役は、指名委員会の秘書役でもある。
当会計年度において、指命委員会は2回開催された。当委員会は、将来的に非業務執行取締役の地位にある
者に要求される役割を評価し、2011年4月27日に公表され、上記「5(1)コーポレート・ガバナンスの状況 取締役会における変更」に記載された新しい非業務執行取締役の候補を特定するために使用された外部の
サーチ会社を任命した。指名委員会は、取締役会委員会及び取締役の利益相反について検討した。
④ リスク及び取引委員会
リスク及び取引委員会はアリステイア・フィリップス・デイビス(委員長)、イアン・マーチャント、グレ
ゴール・アレクサンダーで構成されている。委員には、エネルギー・ポートフォリオ・マネジメントの上級幹
部、発電事業の上級幹部、規制及び戦略事業の上級幹部、その他のエネルギー取引、発電、主要な計画、金融及び
財務事業の上級幹部が含まれる。秘書役補佐が、リスク及び取引委員会の秘書役になっている。本会計年度に
おいて、非業務執行取締役のトーマス・スーン・アンダーソン及びリチャード・ギリングウォーターが、委員
会に出席した。
当委員会は、本会計年度において、13回開催された。各委員会において、発電、ガス生産及びガス貯蔵、主要な
計画、卸売市場の状況、先物取引リスク、エネルギー取引戦略、相対信用リスク、及び利率の変動及び為替変動
リスクを含む会社の主要な財務問題に関して、最新情報が提供された。
リスク及び取引委員会は、主要な有限責任公開会社として期待される誠実さの高い水準を確保するために、
エネルギー取引及び財務におけるリスク及びエクスポージャーを管理する責務の効率的な遂行において、監
査委員会及び業務執行委員会を補助することを目的とする。その過程において、当委員会は以下の方法によっ
て当社の株主の利益を守ることに努める。
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・当社のエネルギー取引及び財務におけるリスクエクスポージャーを最小化すること。
・エネルギー取引及び財務の活動のためのリスク管理政策及び取引戦略を定めて承認すること。
・当社の事業及び内部統制に関する財政、効率性及び有効性、並びに策定された政策及び手続の実行を確保
すること。
・当社の監査委員会及び業務執行委員会との緊密な関係を維持すること。
リスク及び取引委員会は、取締役会の評価手続に含まれる。2011年4月1日から、リスク及び取引委員会は、管理
評議会を通じて、報告を行っている。委員会の議事録は、会議後できる限り早期に、取締役会に対して、継続し
て発行される。
⑤ 安全・健康・環境諮問委員会
安全・健康・環境諮問委員会は、グループ業務担当上級取締役、発電担当上級取締役及び安全・環境・環境
マネジャーであるコリン・フッド(委員長)、並びにトーマス・アンダーソンで構成されている。会長は、必
要な場合に出席する。当社の秘書役補佐が、当委員会の秘書役となっている。当委員会は当会計年度において
3回会議を開催し、安全・健康・環境方針の実践を確保すること、目標を定めて実績を監視すること、及び当
グループ全体でこれらの問題に対する意識を高めることに責任を有する。
説明責任、内部統制及びリスク管理
取締役会は、リスク管理及び内部統制システムが、当グループの戦略を達成していくのに必須であると考え
る。
内部統制システムは、取締役会が全般的な責任を負うものとする。システム検討、及び有効性の監視について
は、監査委員会に委ねられ、最低毎年1回は取締役会が検討する。
内部統制システムは、事業目的が達成できないリスクを除去するのではなく、それを管理するために構築さ
れ、虚偽記載及び損害に対して絶対的ではなく、合理的な保証のみを提供することができるものである。
取締役会と監査委員会は、2010年4月1日から2011年5月19日(本年次報告書を印刷する前の最後の実際的な
日)までの期間において、2008年コードに従った内部統制システムの有効性を検討している。取締役会は、特定
された重大な欠点又は弱点に対して、適切な対処が実施されることを確認したが、介入は求められなかった。
内部統制は、明確に定義された責任の所在、権限のレベル、及び報告系統を有する組織構造を通じて、維持され
る。
独立監査人の名称等
監査法人の名称
業務を担当した公認会計士の
氏名等
提出会社に対する監査年数
ケーピーエムジー・オー
ディット・ピーエルシー
ジョン・ルーク
20年
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ジョン・ルークは、勅許会計士であって、ケーピーエムジーに所属する監査人であり、資格を有する勅許会計
士を多数含むメンバーの支援を受けた。
(2)【監査報酬の内容等】
①【外国監査公認会計士等に対する報酬の内容】
前連結会計年度(2010/11年度)
区分
監査証明業務に
当連結会計年度(2009/10年度)
非監査業務に
監査証明業務に
非監査業務に
基づく報酬
基づく報酬
基づく報酬
基づく報酬
(百万ポンド(円))
(百万ポンド(円))
(百万ポンド(円))
(百万ポンド(円))
当社
連結子会社
計
0.3
―
(37,554,000)
0.7
(87,626,000)
0.3
(37,554,000)
1.0
(125,180,000)
0.3
(37,554,000)
0.2
―
(25,036,000)
0.7
(87,626,000)
0.9
(112,662,000)
0.3
(37,554,000)
0.3
(37,554,000)
②【その他重要な報酬の内容】
該当なし
③【外国監査公認会計士等の提出会社に対する非監査業務の内容】
該当なし
④【監査報酬の決定方針】
監査委員会が、外部監査人の業務、並びに監査及び非監査業務の両方に支払われた金額の範囲を考慮して、
外部監査人の客観性と独立性を検討し、外部監査人の任命の条件及びその報酬について承認する。
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第6【経理の状況】
本書に最近2会計年度(2010年及び2011年3月31日に終了した2会計年度)分の財務書類を記載するにあたり、欧
州連合によって採択されたIFRS(国際財務報告基準)に準拠して作成された2011年3月31日に終了した会計年度に
係わる年次報告書所載の英文財務書類及びその和訳を記載した。当社は「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関
する規則」(昭和38年大蔵省令第59号)(以下、「財務諸表等規則」という。)第129条第1項の適用を受け、それら
の財務書類を本書に記載することを認められている。
当社の2010年及び2011年3月31日に終了した各会計年度の英文財務書類は、英国勅許会計士であるケーピーエム
ジー・オーディット・ピーエルシーによる、金融商品取引法第193条の2第1項第1号に基づく監査証明に相当する
と認められる証明を受けている。監査報告書及び同意書は本書に記載されている。
当社の英文財務書類は、英ポンドで表示されている。円換算額は、もっぱら読者の便宜のために、2011年8月31日現在
における株式会社三菱東京UFJ銀行の対顧客電信直物売買相場の仲値である1ポンド=125.18円で換算された金額
である。
円換算額は、上述の年次報告書に記載されている財務書類には含まれておらず、会計監査人であるケーピーエムジー
・オーディット・ピーエルシーの監査の対象にもなっていない。
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1 【財務書類】
連結損益計算書
3月31日終了の年度
2011
例外事項
及び一定
の再評価
(注記5)
例外事項及
び一定の再
評価前
売上高
売上原価
売上総利益
営業費用
共同事業及び
関連会社持分
前の営業利益
共同事業及び
関連会社:
営業利益持分
利子持分
デリバティブ
変動持分
税負担持分
共同事業及び
関連会社利益
持分
営業利益
財務利益
財務費用
税引前利益
税金
当期利益
100万
注
記
ポンド
億円
3 28,334.2 35,468.8
(26,094.1) (32,664.6)
2,240.1
2,804.2
4
(886.0) (1,109.1)
1,354.1 (1,695.1)
298.8
(139.9)
14
3
7
7
8
帰属
親会社株主
非支配持分
一株当り基本
利益(ペン
ス)
一株当り基本
利益(希薄化
後)(ペン
ス)
当期配当金支
払(百万ポン
ド)
2010
例外事項
総計
及び一定
(訂正済)
の再評価
(注記2)
(注記5)
(訂正済)
(注記2)
100万
100万
100万
100万
100万
ポンド
億円
ポンド
億円
ポンド
億円 ポンド
億円
ポンド
億円
- 28,334.2 35,468.8 21,550.4 28,177.1
- 21,550.4 28,177.1
948.8 1,187.7 (25,145.3) (31,476.9) (19,466.3) (25,452.2) 432.2
565.1 (19,034.1) (24,887.1)
948.8 1,187.7
3,188.9
3,991.9
2,084.1
2,725.0
432.2
565.1
2,516.3
3,290.1
(886.0) (1,109.1)
(722.2)
(944.3)
(722.2)
(944.3)
総計
948.8
1,187.7
374.0 (103.2)
(175.1)
-
(129.2)
-
(58.2)
(72.9)
100.7
1,454.8
250.2
(453.1)
1,251.9
(354.8)
897.1
126.1
1,821.1
313.2
(567.2)
1,567.1
(444.1)
1,123.0
897.1
-
1,123.0
-
2,302.9
例外事項及
び一定の再
評価前(訂
正済)(注
記2)
2,882.8
1,361.9
1,780.7
195.6
(139.9)
244.9
(175.1)
264.1
(107.1)
345.3
(140.0)
7.4
77.0
5.9
3.3
7.4
4.1
(50.1)
(65.5)
(35.8)
(44.8)
913.0 1,143.0
(53.2)
(66.6)
859.8 1,076.3
(252.4) (316.0)
607.4
760.3
64.9
2,367.8
250.2
(506.3)
2,111.7
607.2
1,504.5
81.2
2,964.0
313.2
(633.8)
2,643.4
760.1
1,883.3
106.9
1,468.8
203.2
(432.0)
1,240.0
(292.2)
947.8
1,504.5
-
1,883.3
-
947.6
0.2
5.9
61.5
607.4
-
760.3
-
432.2
565.1
-
-
1,794.1
2,345.8
264.1
(107.1)
345.3
(140.0)
5.4
(1.6)
4.1
(51.3)
5.4
(67.1)
139.8
2.9
3.8
1,920.5
435.1
568.9
265.7
(564.8) (36.5) (47.7)
1,621.3
398.6
521.2
(382.1) (110.9) (145.0)
1,239.2
287.7
376.2
109.8
1,903.9
203.2
(468.5)
1,638.6
403.1
1,235.5
143.6
2,489.3
265.7
(612.6)
2,142.5
527.1
1,615.4
1,239.0
0.3
1,235.3
0.2
1,615.2
0.3
4.1
(1.2)
287.7
-
376.2
-
10
162.2p
203.0
134.0p
175.2
10
162.0p
202.8
133.9p
175.1
9
659.8
825.9
618.5
808.7
添付の注記は上記
財務諸表と一体で
ある。
64/248
EDINET提出書類
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
包括的損益計算書
3月31日終了の年度
連結
2011
100万ポンド
1,504.5
当期利益
その他の包括的利益:
キャッシュフロー・ヘッジ有効部分における(損)/益
キャッシュフロー・ヘッジの資産及び負債への移行
キャッシュフロー・ヘッジにおける税金
2010
億円 100万ポンド
1,883.3
1,235.5
億円
1,615.4
32.3
(7.0)
(5.9)
19.4
(40.4)
(8.8)
(7.4)
24.3
(26.6)
(34.8)
2.1
(24.5)
2.7
(32.0)
(78.3)
4.3
(1.2)
(75.2)
(98.0)
5.4
1.5
(94.1)
0.4
(47.2)
13.2
(33.6)
0.5
(61.7)
17.3
(43.9)
(8.8)
(7.9)
(16.7)
(11.0)
(9.9)
(20.9)
(508.8)
142.5
(366.3)
(665.3)
186.3
(478.9)
(4.1)
(0.3)
(4.4)
(5.1)
(0.4)
(5.5)
(30.0)
19.1
(10.9)
(39.2)
25.0
(14.3)
退職金給付制度の数理的損失の持分
退職金給付制度における数理的損失にかかる税金の持分
(11.6)
1.8
(9.8)
(14.5)
2.3
(12.3)
(82.1)
23.0
(59.1)
(107.3)
30.1
(77.3)
共同事業及び関連会社の純持分
(14.2)
(17.8)
(70.0)
(91.5)
その他の包括的利益(税抜)
(86.7)
(108.5)
(494.4)
(646.4)
外国為替の換算差額
純投資ヘッジの(損)/益
純投資ヘッジにかかる税金
退職給付制度における数理的損失
確定給付年金制度における数理的損失にかかる税金の持分
共同事業及び関連会社:
キャッシュフロー・ヘッジにおける(損)/益のうちの有効部分の持分
キャッシュフロー・ヘッジにおける税金の持分
当期包括的利益合計
帰属:
親会社株主
非支配持分
65/248
1,417.8
1,774.8
741.1
969.0
1,417.8
1,417.8
1,774.8
1,774.8
740.9
0.2
741.1
968.7
0.3
969.0
EDINET提出書類
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
貸借対照表
3月31日現在
連結
当社
2011
資産
有形固定資産
生物資産
無形固定資産
営業権
その他の無形固定資産
関連会社及び共同事業投資
関連会社及び共同事業貸付金
その他投資
子会社投資
売掛金及びその他の債権
繰延税金資産
デリバティブ財務資産
固定資産
その他の無形資産
棚卸資産
売掛金及びその他の債権
現金及び現金等価物
デリバティブ財務資産
売却目的で保有する流動資産
流動資産
総資産
負債
借入金及びその他借入
買掛金及びその他債務
流動税金負債
引当金
デリバティブ財務負債
流動負債
借入金及びその他借入
繰延税金負債
買掛金及びその他債務
引当金
退職給付債務
デリバティブ財務負債
固定負債
総負債
純資産
資本:
株式資本
資本剰余金
資本償還準備金
ヘッジ準備金
外貨換算準備金
利益剰余金
ハイブリッド資本
親会社に帰属する株主持分
非支配持分
総資本
上記財務諸表は2011年5月19日に取締役会に承認され、以下
が代表して署名した。
財務担当取締役 グレゴール・アレクサンダー
注
記
12
13
11
11
14
14
14
15
18
24
31
11
17
18
19
31
16
23
20
21
25
31
23
24
20
25
29
31
26
28
100万ポンド
8,513.1
4.4
2010
訂正済(注記2)
億円
10,656.7
5.5
100万ポンド
8,204.2
4.4
億円
10,727.0
5.8
2011
2010
訂正済(注記2)
100万ポンド
-
億円
-
100万ポンド
-
億円
-
685.3
287.8
760.8
1,124.6
39.6
161.7
990.1
12,567.4
325.6
217.5
5,068.1
476.9
2,525.5
269.4
8,883.0
21,450.4
857.9
360.3
952.4
1,407.8
49.6
202.4
1,239.4
15,371.9
407.6
272.3
6,344.2
597.0
3,161.4
337.2
11,119.7
26,851.6
726.3
288.2
635.2
970.5
9.2
157.1
466.3
11,461.4
213.3
272.5
4,450.4
261.7
1,468.3
6,666.2
18,127.6
949.6
376.8
830.5
1,268.9
12.0
205.4
609.7
14,985.8
278.9
356.3
5,818.0
342.2
1,919.8
8,716.1
23,701.8
190.0
1,029.5
18.0
2,318.4
3,661.2
122.1
48.0
7,387.2
2,285.9
319.1
30.0
2,635.0
10,022.2
237.8
1288.7
22.5
2,902.2
4,583.1
152.8
60.1
9,247.3
2,861.5
399.4
37.6
207.0
835.3
2,172.1
3,456.1
116.9
47.5
6,834.9
1,859.6
99.7
56.6
270.7
1,092.2
2,839.9
4,518.9
152.8
62.1
8,936.6
2,431.4
130.4
74.0
3,298.5
12,545.8
2,015.9
8,850.8
2,635.8
11,572.4
446.5
5,078.0
268.2
9.9
2,307.5
8,110.1
5,159.9
1,068.3
304.2
169.2
668.6
769.3
8,139.5
16,249.6
5,200.8
558.9
6,356.6
335.7
12.4
2,888.5
10,152.2
6,459.2
1,337.3
380.8
211.8
837.0
963.0
10,189.0
20,341.2
6,510.4
903.7
4,064.5
216.9
6.5
2,020.7
7,212.3
5,143.3
624.0
324.5
83.2
720.3
899.0
7,794.3
15,006.6
3,121.0
1,181.6
5,314.3
283.6
8.5
2,642.1
9,430.1
6,724.9
815.9
424.3
108.8
941.8
1,175.4
10,191.0
19,621.1
4,080.7
106.8
2,792.3
22.9
15.5
2,937.5
3,756.9
239.8
136.7
4,133.4
7,070.9
2,951.3
133.7
3,495.4
28.7
19.4
3,677.2
4,702.9
300.2
171.1
5,174.2
8,851.4
3,694.4
815.6
2,619.3
4.0
45.2
3,484.1
3,341.4
251.1
82.8
3,675.3
7,159.4
1,691.4
1,066.4
3,424.7
5.2
59.1
4,555.5
4,368.9
328.3
108.3
4,805.5
9,360.9
2,211.5
468.4
859.8
22.0
19.2
420.5
1,161.4
2,951.3
2,951.3
586.3
1,076.3
27.5
24.0
526.4
1453.8
3,694.4
3,694.4
461.5
857.5
22.0
21.0
329.4
603.4
1,121.2
28.8
27.5
430.7
1,691.4
1,691.4
2,211.5
2,211.5
468.4
859.8
22.0
(1.2)
38.2
2,652.2
1,161.4
5,200.8
5,200.8
586.3
1,076.3
27.5
(1.5)
47.8
3,320.0
1,453.8
6,510.4
6,510.4
461.5
857.5
22.0
(16.2)
113.4
1,686.6
603.4
1,121.2
28.8
(21.2)
148.3
2,205.2
3,124.8
(3.8)
3,121.0
4,085.7
(5.0)
4,080.7
会長 ロード・スミス・オブ・ケルビン
66/248
Scottish and Southern Energy plc, Registered No:
SC117119
EDINET提出書類
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
株主資本等持分変動計算書
3月31日終了の年度
連結
準備金変動の
調整
持分
株式
資本
100万
ポンド
2010年4月1日
現在
当期利益
キャッシュフ
ロー・ヘッジ
の公正価額に
おける変動の
有効部分(税
抜)
キャッシュフ
ロー・ヘッジ
の貸借対照表
への移行(税
抜)
有効純投資
ヘッジ額(税
抜)
外国為替の換
算差額
退職給付制度
における数理
的損失(税
抜)
共同事業及び
関連会社
有効キャッ
シュフロー・
ヘッジの公正
価額における
変動持分
退職給付制度
における数理
的損失の持分
(税抜)
当期包括的利
益総額
外貨
ヘッジ
準備金
億円
603.4
-
857.5
-
1,121.2
-
22.0
-
28.8
-
-
-
-
-
-
-
100万
ポンド
(16.2)
-
換算
準備金
億円
(21.2)
-
26.4
(33.0)
(7.0)
(8.8)
利益
剰余金
100万
ポンド
億円
1,686.6
1,504.5
2,205.3
1,883.3
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
(78.3)
(98.0)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
15.0
-
-
-
8.0
(6.4)
(8.0)
0.6
8.7
-
(5.5)
(18.8)
3.1
(3.9)
(75.2)
-
-
-
-
-
-
10.9
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
586.3
859.8
1,076.3
22.0
27.5
38.2
47.8
持分
持分
資本余
剰
金口座
株式
資本
100万
億円 ポンド
資本
償還
準備
金
100万
ポン
億円
ド
(1.5)
ヘッジ
準備金
億円
100万
ポンド
億円
461.5
-
603.4
-
857.5
-
1,121.2
-
22.0
-
28.8
-
21.0
-
27.5
-
-
-
-
-
-
-
(1.8)
(2.3)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
6.4
8.0
(6.4)
(8.0)
0.5
0.6
8.7
10.9
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
(1.8)
-
100万
ポンド
億円
億円
(3.8)
-
(5.0)
-
-
-
-
-
億円
4,080.7
1,888.3
26.4
(33.0)
(7.0)
(8.8)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
(16.7)
(20.9)
-
-
-
-
(4.4)
(5.5)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
(16.7)
-
(9.8)
(20.9)
-
(12.3)
1,850.2
(659.8)
(825.9)
-
-
146.1
182.9
3.1
(78.3)
(9.8)
1,417.8
(659.8)
(12.3)
1,774.8
(825.9)
-
-
-
-
3.8
4.8
1,161.4
-
1,453.8
-
9.9
12.4
-
-
-
-
9.9
12.4
(9.2)
(11.5)
-
-
-
-
(9.2)
(11.5)
0.6
0.8
-
-
-
-
0.6
0.8
2,652.2
3,320.0
1,453.8 5,200.8
6,510.4
100万
ポンド
-
-
総計
億円
100万
ポンド
1,691.4
627.3
億円
-
-
-
-
-
-
-
-
(29.8)
-
-
(23.8)
(29.8)
(2.3) 603.5
755.5
- (659.8) (825.9)
-
-
601.7
(659.8)
753.2
(825.9)
146.1
-
-
146.1
182.9
-
1,161.4
-
1,453.8
-
9.9
12.4
-
-
9.9
12.4
(9.2)
(12.4)
-
-
(9.2)
(11.5)
(1.8)
-
1,161.4
9.2
2,133.1
785.3
(2.3)
-
1,453.8
11.5
1,161.4
146.1
(3.9)
(98.0)
-
-
-
67/248
-
- 3,121.0
- 1,504.5
総計
-
-
-
億円
100万
ポンド
-
430.7
785.3
182.9
-
総計
-
329.4
627.3
(23.8)
100万
ポンド
-
ハイブ
リッド資
本
利益
剰余金
100万
ポンド
-
(94.1) 1,478.0
-
(1.2)
億円
148.3
-
-
(4.4)
100万
ポンド
ハイブ
リッド資
本
非支配持
分
113.4
-
-
100万
ポンド
2010年4月1日
現在
当期利益
キャッシュフ
ロー・ヘッジ
の公正価額に
おける変動の
有効部分(税
抜)
キャッシュフ
ロー・ヘッジ
の貸借対照表
への移行(税
抜)
退職給付制度
における数理
的損失(税
抜)
当期包括的利
益総額
株主配当金
株式発行に関
する株式配当
ハイブリッド
資本の発行
新株発行
子会社への増
資
自己株式への
投資
100万
億円 ポンド
資本
償還
準備
金
100万
ポン
億円
ド
461.5
-
株主配当金
株式発行に関
する株式配当
6.4
ハイブリッド
資本の発行
新株発行
0.5
株主取引
従業員株式報
酬制度に関す
る貸付
自己株式への
投資
従業員株式報
酬制度に関す
る資本に認識
された当期税
金及び繰延税
金
2011年3月31日
現在
468.4
当社
準備金変動の
調整
持分
資本剰
余
金口座
1,161.4
9.2
3.8
182.9
1,453.8
11.5
4.8
EDINET提出書類
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
従業員株式報
酬制度に関す
る資本に認識
された当期税
金及び繰延税
金
2011年3月31日
現在
468.4
-
-
-
-
-
-
-
586.3
859.8
1,076.3
22.0
27.5
19.2
24.0
0.6
420.5
0.8
526.4
68/248
0.6
1,161.4
1,453.8
2,951.3
0.8
3,694.4
EDINET提出書類
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
連結
持分
準備金変動の調整
株式
資本
100万
ポンド
460.2
-
2009年4月1日現在
当期利益
キャッシュフロー
・ヘッジの公正価
額における変動の
有効部分(税抜)
有効純投資ヘッジ
額(税抜)
外国為替の換算差
額
退職給付制度にお
ける数理的損失
(税抜)
共同事業及び関連
会社:
有効キャッシュフ
ロー・ヘッジの公
正価額における変
動持分
退職給付制度にお
ける数理的損失の
持分
(税抜)
当期包括的利益総
額
株主配当金
株式に転換された
転換社債
新株発行
従業員株式報酬制
度株式購入
自己株式への投資
従業員株式報酬制
度に関する資本に
認識された当期と
繰延税金
2010年3月31日現在
持分
資本
資本余
剰
償還
金口座
準備金
100万
100万
億円 ポンド
億円 ポンド
601.7
835.3 1,092.2
22.0
-
外貨
株式
準備金
100万
億円 ポンド
28.8
0.8
-
ヘッジ
準備金
100万
億円 ポンド
1.0
19.6
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
0.9
0.4
1.2
0.5
15.8
6.4
20.7
8.4
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
461.5
603.4
857.5
1,121.2
22.0
28.8
-
-
当社
持分
持分
準備金変動の調整
株式
資本
100万
ポンド
460.2
-
株主への配当金
株式資本に転換さ
れた転換社債
新株発行
子会社への増資
自己株式への投資
2010 年3月31日現
在
(0.4)
-
(10.9)
(35.8)
-
2009 年4月1日現在
当期利益
キャッシュフロー
・ヘッジの公正価
額における変動の
有効部分(税抜)
退職給付制度にお
ける数理的損失
(税抜)
当期包括的利益総
額
(24.5)
(0.8)
-
(1.0)
-
換算
準備金
100万
億円 ポンド
25.6
146.6
-
(32.0)
(0.5)
-
(14.3)
(46.8)
-
利益
非支配
剰余金
持分
100万
100万
億円
ポンド
億円 ポンド
191.7 1,492.7 1,951.7
(2.3)
- 1,235.3 1,615.2
0.2
-
-
-
-
(24.5)
(32.0)
(34.0)
(44.5)
-
-
-
-
(34.0)
(44.5)
0.8
1.0
-
-
-
-
0.4
0.5
-
-
-
-
(366.3)
(478.9)
-
-
-
-
(10.9)
(14.3)
(33.2)
-
(43.4)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
113.4
148.3
(16.2)
(21.2)
(366.3)
-
(59.1)
809.9
(618.5)
17.9
(15.8)
0.4
1,686.6
(478.9)
-
(77.3)
1,058.9
(808.7)
23.4
(20.7)
0.5
2,205.2
持分
持分
資本
資本
資本余
株式
剰
資本余剰 償還
償還
株式
株式 ヘッジ ヘッジ
利益
利益
資本
金口座 金口座 準備金 準備金 準備金 準備金 準備金 準備金 剰余金 剰余金
総計
総計
100万
100万
100万
100万
100万
100万
億円 ポンド
億円 ポンド
億円 ポンド
億円 ポンド
億円 ポンド
億円
ポンド
億円
601.7
835.3 1,092.2
22.0
28.8
0.8
1.0
43.3
56.6
576.8
754.2 1,938.4 2,534.5
575.9
753.0
575.9
753.0
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
0.9
0.4
-
1.2
0.5
-
15.8
6.4
-
20.7
8.4
-
-
-
461.5
603.4
857.5
1,121.2
22.0
28.8
(0.8)
-
(22.3)
(22.3)
(1.0)
-
(29.2)
(29.2)
-
-
-
-
21.0
27.5
69/248
総計
総計
100万
億円
ポンド
億円
(3.0) 2,974.9 3,889.7
0.3 1,235.5 1,615.4
-
-
(206.9) (270.5)
369.0
482.5
(618.5) (808.7)
17.9
(15.8)
23.4
(20.7)
329.4
430.7
(22.3)
(29.2)
(206.9)
(270.5)
346.7
453.3
(618.5)
(808.7)
15.9
6.8
17.9
(15.8)
20.8
8.9
23.4
(20.7)
1,691.4
2,211.5
-
-
(59.1)
(77.3)
0.2
0.3
741.1
969.0
(1.7)
(2.2)
(620.2)
(810.9)
-
-
15.9
6.8
20.8
8.9
-
-
17.9
(15.8)
23.4
(20.7)
(3.8)
0.4
(5.0) 3,121.0
0.5
4,080.7
EDINET提出書類
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
キャッシュフロー計算書
3月31日終了の事業年度
連結
2011
100万
ポンド
営業活動から生じるキャッシュフロー
税引後当期利益
税金
金融及び営業デリバティブ変動
財務費用
財務収益
共同事業及び関連会社持分
子会社、共同事業及び関連会社投資収益
出資分控除後の年金費用
資産の例外的減損
資産の減価償却
無形資産の償却及び減損
棚卸資産の減損
引当金の取り崩し
繰延収益の取り崩し
棚卸資産の減少
受取勘定の減少/(増加)
支払勘定の(減少)/増加
引当金の増加
従業員株式割当費用(税引前)
有形固定資産売却益
固定資産投資の売却損
事業及び子会社の売却益(注記16)
営業活動から生じる現金
共同事業からの受取配当金
少数の投資主に支払われる配当金
子会社からの受取配当金
財務利益
財務費用
支払法人税
コンソーシアム助成金支払
営業活動から生じる純現金収入
当社
2010(訂正済)
100万
ポンド
億円
億円
2011
100万
ポンド
億円
2010(訂正済)
100万
ポンド
億円
1,504.5
607.2
(1,417.4)
453.1
(250.2)
(64.9)
(68.9)
521.8
496.7
21.5
6.6
(6.0)
(19.6)
48.4
(95.4)
371.3
6.2
9.9
(5.8)
(10.2)
2,108.8
1,883.3
760.1
(1,774.3)
567.2
(313.2)
(81.2)
(86.2)
653.2
621.8
26.9
8.3
(7.5)
(24.5)
60.6
(119.4)
464.8
7.8
12.4
(7.3)
(12.8)
2,639.8
1,235.5
403.1
(395.7)
432.0
(203.2)
(109.8)
(88.8)
394.9
22.2
3.0
(7.1)
(15.2)
97.2
914.3
(486.8)
5.9
17.9
(5.7)
0.1
2,213.8
1,615.4
527.1
(517.4)
564.8
(265.7)
(143.6)
(116.1)
516.3
29.0
3.9
(9.3)
(19.9)
127.1
1,195.4
636.5
7.7
23.4
7.5
0.1
2,894.5
627.3
15.9
47.3
204.3
(291.1)
(601.9)
(48.5)
13.7
(88.3)
214.3
-
785.3
19.9
59.2
255.7
(364.4)
(753.5)
(60.7)
17.1
(110.5)
268.3
-
575.9
(0.6)
44.9
235.6
(259.7)
(577.5)
(44.2)
100.7
119.4
-
753.0
(0.8)
58.7
308.0
(339.6)
(755.1)
(57.8)
131.7
156.1
-
(335.6)
(420.1)
194.5
254.3
81.7
109.7
(387.1)
(172.6)
(21.2)
1,719.3
102.3
137.3
(484.6)
(216.1)
(26.5)
2,152.2
23.7
(1.7)
102.5
(341.4)
(307.7)
1,689.2
31.0
2.2
134.0
(446.4)
(402.3)
2,208.6
30.0
571.9
252.5
(181.9)
(205.8)
(21.2)
109.9
37.6
715.9
316.1
(277.7)
(275.6)
(26.5)
137.6
577.5
223.0
(206.4)
(300.6)
488.0
755.1
291.6
(269.9)
(393.0)
(638.1)
70/248
EDINET提出書類
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
連結
2011
100万
ポンド
投資活動から生じるキャッシュフロー
有形固定資産購入費用
その他無形財産の購入費用
受取繰延収益
有形固定資産の売却益
固定資産投資の売却益
事業及び子会社の売却益(注記16)
共同事業及び関連会社へのその他貸付金
(注記14)
事業及び子会社の買収費用(注記16)
買収から取得した現金
処分に含まれる現金
売却目的で保有している資産
共同事業及び関連会社への投資
共同事業からの貸付金及び株式に対する返
済金
その他投資の増加
投資活動から生じる純現金収入
億円
当社
2010(訂正済)
100万
ポンド
億円
2010(訂正済)
100万
ポンド
億円
億円
-
-
-
-
(243.1)
-
(364.3)
22.2
21.7
364.8
(1,079.0)
(40.3)
28.5
7.9
31.9
(1,350.7)
(50.4)
35.7
9.9
39.9
(1,033.5)
(4.2)
18.7
40.2
0.9
-
(204.4)
(241.3)
(5.5)
(23.0)
(176.3)
(255.9)
(302.1)
(6.9)
(28.8)
(220.7)
(336.4)
(67.8)
9.7
(61.8)
(439.8)
(88.6)
12.7
(80.8)
(194.2)
(35.1)
(43.9)
(278.6)
(17.0)
13.3
(30.4)
(1,718.6)
16.6
(38.1)
(2,151.3)
34.5
(1.1)
(1,400.8)
45.1
(1.4)
(1,831.5)
(229.3)
(287.0)
16.6
(279.0)
財務活動から生じるキャッシュフロー
株式発行による代金
会社株主への配当金
ハイブリッド資本の発行
従業員株式報酬制度株式購入
新規借入
借入返済金
財務活動から生じる純現金収入
9.2
(513.7)
1,161.4
(9.2)
765.1
(1,187.1)
225.7
11.5
(643.0)
1,453.8
(11.5)
(957.8)
(1,486.0)
282.5
6.8
(618.5)
(15.8)
1,338.3
(1,035.3)
(324.5)
8.9
(808.7)
(20.7)
1,749.8
(1,353.7)
(424.3)
9.2
(513.7)
1,161.4
(9.2)
506.7
(815.6)
338.8
11.5
(643.0)
1,453.8
(11.5)
634.3
(1,021.0)
424.1
現金および現金等価物の純増(純減)
226.4
283.4
(36.1)
(47.2)
219.4
274.6
293.6
383.9
99.7
(36.1)
(5.0)
(47.2)
(6.5)
219.4
-
252.5
330.1
事業年度開始日時点での現金および現金等
価物(注記19)
現金および現金等価物の純増(純減)
為替差益効果
現金および現金等価物の期末残高(注記
19)
252.5
226.4
(7.3)
471.6
316.1
283.4
(9.1)
590.3
添付の注記は当財務諸表の一体部分である。
次へ
71/248
(1,351.3)
(5.5)
24.5
52.6
1.2
-
2011
100万
ポンド
319.1
124.8
274.6
399.4
6.8
(618.5)
(15.8)
1,299.7
(916.6)
(244.4)
(35.4)
8.9
(808.7)
(20.7)
1,699.4
(1,198.5)
(319.6)
(46.3)
135.1
176.6
(35.4)
-
(46.3)
-
99.7
130.4
EDINET提出書類
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
当財務諸表に関する注記
3月31日終了の年度用
1. 重要な会計方針
一般情報
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(以下、「当社」という。)は、スコットランドを拠
点とする企業である。本店の住所は裏表紙に記載されている。当グループの営業及び主な事業活動は報告書の初め
(6∼46頁、訳注:以下、原文の頁)に記載されている。2011年3月31日に終了した事業年度に係る連結財務諸表は、当
社及び当社の子会社(以下、総称して「当グループ」という。)の財務諸表から構成されている。当社の財務諸表で
は、当グループとしてではなく単独の事業体として当社の情報を開示している。2006年会社法第408条によれば、当社
は損益計算書及び関連文書を開示する必要がない。
作成基準
順守声明
本財務諸表は、2011年5月19日に当社役員により公表が承認された。本財務諸表は、国際財務報告基準及び欧州連合が
採用するその解釈(以下、「採用されたIFRS」という。)に準拠して作成された。
継続企業
当社役員は、当グループが、予測可能な将来にわたり事業を継続するための適切なリソースを保有していると考えて
いる。そのため、本財務諸表は、継続企業であることを前提に作成する。当グループの流動性ポジション及び継続企業
評価の詳細は、140頁の財務諸表 注記31に記載する。
評価基準
当グループ及び当社の財務諸表は、公正価値で記載される金融デリバティブ商品、生物資産及び当グループ年金制度
の資産並びに予測単位積立方式で評価される当グループ年金制度の負債を除き、取得原価基準に基づき作成される。
当社役員は本財務諸表が真正かつ公平な見解を示すものと確信している。当グループ及び当社の財務諸表は、英ポン
ドで表示する。英ポンド以外の通貨で行われた事業及び取引は、当グループの外貨会計方針に準拠し、連結財務諸表
に記載する。
見積りの使用及び判断
採用されたIFRSに準拠して財務諸表を作成するためには、一定の会計上の見積りが必要である。また、会計方針を適
用する過程において、判断するための管理も必要である。高度なレベルの判断又は見積りを含む分野については、94
頁及び95頁に要約する。
例外事項及び一定の再測定
IAS第1号「財務諸表の表示」によって認められている通り、当グループは、自己の財務実績の理解のため、共同支配
の事業体及び関連会社並びに損益計算書上の例外事項及び一定の再測定に関して、付加的な情報を開示する。その性
質及び規模に照らして異常であるとか、重要性が高いなど、適切に理解されるために財務諸表に別途開示が必要とみ
なされる場合、その項目は例外事項として取り扱われる。一定の再測定とは、金融商品に関する当グループの方針に
従い、売買目的保有又は公正価値ヘッジとして計上される一定の商品、利率及び通貨契約から生じる再測定をいう。
当グループの自己使用のために保有する場合、IAS第39号に基づいて金融商品として取り扱わない商品契約は除外す
る。
72/248
EDINET提出書類
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
基準、改訂および解釈
当グループは、次の会計基準、改訂及び解釈を2010年4月1日に採用した。
→ IFRS第3号(改訂)の企業結合会計基準
改訂された基準は、2010年4月1日以降に完了した当グループによる企業結合に適用される。以前の企業結合を再度記
述することは要求されない。改訂された基準は、取得法の企業結合への適用を継続するが、改訂前のIFRS第3号からい
くつかの大きな変更点を伴う。事業買収のための全ての支払いは、取得日の公正価値により記録されるが、条件付支
払いは債務とされ、損益計算書上に再評価される。取得主義による結合において、被取得者の非支配持分の算定につ
いて、公正価値によるか、被取得者の純資産の非支配持分の割合による算定かのいずれかを選択することができる。
既存の関係は認識される必要があり、結合に関連する全ての費用は費用化される。
→ 当グループがIFRS第3号(改訂)を採用したため、同時に、IAS第27号(改訂)の連結会計基準を採用することが
要求される。IAS第27号(改訂)により、支配権の移転がなく、当該取引が、営業権、又は利益及び損失を生じさせない
場合、非支配持分の全ての取引の効果を資本に記載することが必要となる。2011年3月末の財務書類において、3.8百
万ポンドの非支配持分が、資本に認識されている。
→ IFRIC第18号「顧客からの資産の移転」は、2009年11月1日以降に受領した資産の移転に適用がある。当該解釈は、
企業が、商品又はサービスを提供するためのネットワークへの接続又は継続的アクセスの対価として、資産を受け取
る契約についての必要事項を明確にする。拠出された資産は、当初、公正価値により認識され、関連収益は、将来的な
サービスの義務がない限り、直ちに認識される。将来的な義務がある場合、収益は繰り延べられ、サービス期間に渡っ
て認識される。当該解釈を採用することにより、当グループは、本会計年度において、以前に繰り延べられていた28.5
百万ポンドの収益を認識した。減価償却費が、関連する資本の増加に対し認識されている。その結果、当該解釈の採用
は、当グループの報告された業績に、重大な影響を与えるものではない。当該解釈の前年度への適用の影響は、注記2
において述べる。
現行の基準及び解釈に対する以下の改訂が当期適用されたが、現行の基準及び解釈に対するこれらの改訂の適用に
より当グループの財務諸表に重大な影響はなかった。
→ IFRIC第16号 在外営業活動に対する純投資のヘッジ
→ IFRIC第17号 株主に対する非現金資産の分配、2009年7月1日又はそれ以降に開始する年度に適用される。
→ 国際財務報告基準2009の改正が、2009年4月1日に発表された。発効日は、規定毎に異なるが、多くは2010年1月1日
に発効する。
→ IFRS第2号(修正)「株式報酬−当グループ内の現金決済型株式報酬取引」が、2010年1月1日又はそれ以降に開
始する年度に適用される。
本財務諸表の承認日において、IASB及びIFRICの発表した現行の基準及び解釈に対する以下の基準及び改訂は公表さ
れていたが、未だ発効されておらず、要約中間財務諸表には採用されなかった。
→ 改訂されたIAS第24号「関連当事者についての開示」は、2009年11月に発表された。
→ IFRIC第14号の改訂「最低積立要件の前払」は、2009年11月に発表された。修正は、IFRICの予期しない結果を是正
したものである。修正がない場合、企業体は、最低積立金の任意の前払いのある種のものを資産として認識すること
は認められていない。修正は、2011年1月1日又はそれ以降に開始する年度から適用される。
→ 国際財務報告基準2010の改正が、2010年5月に発表された。IAS第39号(修正)「金融商品−認識及び測定−適格
のあるヘッジ商品」が、2009年7月1日又はそれ以降に開始する年度から、適用される。
→ IFRIC第19号「資本制金融商品における金融負債の消滅」が、2010年7月1日又はそれ以降に開始する年度に適用
される。ただし、これはEUによって、まだ承認されていない。
当グループは、上記会計基準を早期に採用しなかったが、現行の基準に対するこれらの基準及び改訂の採用を現在検
討中である。
73/248
EDINET提出書類
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
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連結基準
本財務諸表は、当社及びその子会社の財務諸表と、共同支配の事業体及び関連会社の業績及び純資産についての当グ
ループの持分を統合したものである。
子会社
子会社(特別目的事業体を含む)とは、当グループ又は当社が支配している事業体である。当グループが、直接的に
若しくは間接的に、ある事業体の諸活動から利益を得るために当該事業体の財務及び事業方針を決定する権限を有
する場合、当該事業体を支配していると言える。支配性の評価において、現在行使可能又は転換可能な、潜在的議決権
も考慮される。買収した子会社の財務諸表は、支配の開始日から終了日までのものが当グループの財務諸表に連結さ
れる。すべての事業結合は、パーチェス法を用いて計上される。
特別目的事業体は、当グループが50%の株式資本を有するが、その活動については当グループがSIC第12号「連結−
特別目的事業体」に基づき支配するとみなされるものに関するものである。
当社では、子会社への投資は、減損費用を除いた原価で計上される。
関連会社
関連会社とは、当グループがその財務及び事業の方針について、支配しているわけではないが重要な影響力を有して
いる事業体であり、具体的には、当グループがその議決権の20%から50%を保有している事業体である。連結財務諸
表には、当グループが当該事業体に対して重要な影響力を有するに至った日から終了した日までにおける、その認識
利益及び認識損失の合計のうち、当グループの持分が含まれる。
合弁事業
共同支配の事業体とは、契約上の取り決めによって設立された、当グループが共同支配を有する事業体のことであ
る。持分は、連結財務諸表上、持分法会計に基づいて計上される。共同支配の事業は、当グループの他の部分から切り
離された資産及び負債を用いる事業である。このような取り決めにおいて、当グループは、その持分に応じた不動産
及び工場設備を計上し、棚卸資産を有し、費用及び負債を負担し、並びに資金調達を行う。
当社では、共同支配の事業体への投資は、減損費用を除いた原価で計上される。
連結において消去される取引
連結財務連結会社間の債権債務、未実現損益及び連結会社間の取引において生じる収入及び経費は、連結財務諸表の
作成においては消去される。関連会社及び共同支配の事業体との取引から生じる、未実現損益は、当該事業体の当グ
ループの持分の限度で消去される。
会計方針
収益認識:エネルギーの売上に関連するエネルギー、サービス及び商品
収益は、経済的便益が当グループに移転し、確実に測定できる範囲で認識される。その内訳は通常の事業活動におけ
る一会計年度間のエネルギーの売上、システム使用の収入、ガス生産の収益、ガス貯蔵施設の収益、提供する契約サー
ビス及び設備の価値並びに販売商品で構成される。
エネルギーの売上による収益は、小売の末端利用者に対する売上から成り、最後にメーターを計測した日と会計年度
末との間に顧客へ供給された電気・ガスの価値の概算も含まれる。また、英国の電気・ガスのバランス市場及び他の
卸売エネルギー市場の売上により受領する金員も含む。未計測のエネルギー売上は、市場需要量の調整過程を考慮の
上、過去の消費パターンを使用して概算する。
物理的及び金融的なエネルギー及び商品の契約における売上及び最適取引による収益は、損益計算書において、総額
が認識される。利益保険の請求に係る収益は、当該請求が認められる確かな見込がある場合のみ、損益計算書におい
て収益として認識される。
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エネルギー・システムの使用による収益は、独自に入手した電子決済システムのデータに基づく、顧客によって流通
又は送電された電力量の概算が含まれる。年間収益は、業界の規制機関であるOfgemの承認に左右される。ある状況で
は、一会計年度において、当局により「承認」された収入が、回収額を上回る又は下回る場合がある。超過回収額又は
未回収額は、合意された基準により、翌年度の当局のシステム使用による収益の計算に含まれ、これらが生じた当該
年度においては調整されない。
天然ガス、原油及びコンデンセートによる収益は、顧客に所有権が移転した時点において認識される。当グループは、
共同支配の事業によるこれらの生産物の生産に関し、他の生産者とともに持分を有している。当該取決めから生じる
収益は、当グループの持分及び関連する生産の分配条件に従い、権利販売量方式に基づき認識される。生産物に関す
る当グループの持分と販売量に差がある場合、差額が記録される(下記参照)。
当グループが継続的にサービスを提供する義務を有する場合は、サービスが行われたときに収益として認識され、前
払金請求額は繰延収益として扱われ、現時点の収益からは除外される。2009年11月1日以降のネットワーク接続活動
について、IFRIC第18号の収益の認識基準が適用される。これによると、将来的なサービス提供の義務がある場合を除
き、関連する資本活動の完了により収入が認識されるが、将来的なサービス提供の義務がある場合、収入はサービス
期間に渡り認識される。固定料金サービス契約からの収益は、顧客が受ける便益に関連して、全契約期間にわたり認
識される。
ガスの流入又は排出による収益は、貯蔵施設にガスが流入した時点又はガスが排出された時点で認識され、ガス貯蔵
施設の収益は、契約期間を通じて均一的に認識される。
商品の売上は、商品が引き渡されて権利が移転し、所有によるリスクと経済価値が買い手に移転した時点で認識され
る。
上振れ/下振れ
ある期間において、引取契約の取決めによる共同支配の事業の全体の生産量から正確な持分を受領又は販売するこ
とは、通常、関係者にとっては現実的ではない。累積する生産の権利と累積売上との間の短期の不均衡は、上振れ又は
下振れとして認識される。上振れの買掛金又は下振れの売掛金は、貸借対照表の日付において市場価格で認識され、
期間中の変動は売上減価内で認識される。
探査、評価及び生産財
当グループは、開発井又は「試掘」に関連する探査及び評価の支出に関し、成功部分原価法の会計基準を採用してい
る。当該支出は、当初は無形資産内に資本化され、当該探査に関連するライセンス取得費用を含む。評価期間の終了に
より、探鉱が成功したものと後に決定される場合は、関連する費用は、有形固定資産に移動し、生産基準単位ベースで
償却される。評価期間の終了時点で、探鉱が不成功であったと判断される場合は、当該判断がなされた年度において、
無形資産が費用化される。
生産活動に関連する権利及び利権を含む全てのフィールド開発費用は、有形固定資産として資本計上される。生産財
及び生産設備の取得及び設置にかかる資本費用は、特別のエンジニアリング、掘削及び技術サービスの費用を含む。
これらの有形固定資産は、当該フィールド内の確認及び推定貯蔵量に基づき、生産単位方式を用いて、関連する
フィールドでの生産の開始から償却する。これらの推定に関する変更は、将来に向けて、認識される。
探査活動の簿価は、個々のフィールド毎に、残余商業用貯蔵量に関連する予測割引収益と、定期的に比較される。減損
は、記載総額が将来的純収益の純現在価値から完全に回収できない可能性が高い場合、認識される。全ての試掘及び
生産財は、減損の指標の有無について、年1回再調査される。
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国庫補助金
国庫補助金は、それが受領されること、及び当グループがそれを受領する条件を満たしていることにつき合理的確実
性がある場合には、貸借対照表上、第一次的に繰延収益として認識される。当グループの費用を補填する補助金は、損
益計算書上、当該費用が発生した同年度において、系統的に収益として認識される。当グループの資産取得費用を補
填する補助金は、損益計算書上、減価償却費と比例するように、当該資産の耐用年数を通じて系統的に収益として認
識される。
リース
ある取り決めにリースが含まれるか否かの決定は、かかる取り決めが特定資産の使用及び支配に関連するかどうか
による。当該取り決めが賃借人に対し、全てのリスクと所有者としての経済価値を実質的に移転しているリースは、
ファイナンス・リースに区分される。それ以外のリースは、すべてオペレーティング・リースに分類される。
(i)オペレーティング・リースのリース料支払
オペレーティング・リースのリース料は、損益計算書上、リース期間を通じて定額法によって認識される。リース
の優遇条項は、損益計算書上、全リース費用に不可分一体のものとして認識される。
(ii)ファイナンス・リースのリース料支払
ファイナンス・リースに基づき所有する資産は、有形固定資産の一部として計上及び処理される。かかる取り決
めの会計方針は90頁に記載する。
外貨
連結財務諸表は、当社の機能通貨であり、当グループの表示通貨である英ポンドで表示されている。当グループの各
事業体は、独自で機能通貨を決定しており、各事業体の財務諸表の項目はこれに従い測定される。
外貨建取引は、取引実行日のレートにより換算される。外貨建の金融資産及び負債は、貸借対照表日の為替レートに
より換算される。かかる項目の再計上により発生する損益は、損益計算書に計上されるが、外国企業への純投資に対
しヘッジを提供する外国通貨借入金又は適格なキャッシュフロー・ヘッジの一部として発生する為替差損益は例外
とする。純投資ヘッジへの為替差損益は、ヘッジが有効である範囲内で、資本の別区分である連結外貨換算準備金に
対して適用される。外貨の取得原価ベースで測定された非金融資産は、取引実行日の実際レートにより換算される。
連結財務諸表に表示するため、当グループの海外事業における資産及び負債は、貸借対照表の決算日に英ポンドに換
算される。これらの事業活動の結果は、関連する期間の平均レートで換算される。期首における純資産及び結果の再
換算の換算差額は、換算準備金に移行され、認識損益計算書で報告される。海外の企業への純投資に対するヘッジの
一部として利用される外貨通貨借入金、外国為替契約又は外国通貨スワップの換算差額は、換算準備金に移行され
る。
財務利益及び財務費用
財務利益は、投資資金の未収利息、及び損益計算書で認識される年金制度資産の期待収益で構成される。財務費用は、
借入金利息及びファイナンス・リースの未払利息、引当金の割引の取消し、年金制度負債の利息、及び資本化利息を
除いた転換社債の債務の増加分で構成される。
主要設備投資に起因する利息は、建設期間中に資本化され、本資産の耐用年数を通じて総費用の一部として償却され
る。
利息収入及び利息費用は、損益計算書上、それらが発生した時に実効金利法で認識される。発行費用、社債の未払利息
及びその他全ての未払利息及び未収利息は、損益計算書上、同様の基準に基づいて認識される。
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課税
当期利益に対する課税は、当期税金及び繰延税金から構成される。当該課税は、資本に直接認識される項目に関連す
る場合を除き、損益計算書において認識される。資本として認識される場合は、そのように認識される。
当期税金は、貸借対照表日の法定税率又は実質的法定税率により、当期の課税所得に応じた予想未払税額及び当年度
以前に関する未払税金の調整額からなる。
繰延税金は、資産負債法を用いて計算され、財務報告上の資産・負債の帳簿価額と税務上使用する金額との一時差異
を計上する。以下の一時差異、すなわち、税務上控除されない営業権、会計上及び税務上いずれにも影響を及ぼさない
企業結合以外の資産又は負債に関する初期認識、及び近い将来無効になる可能性のない子会社出資の差異は計上さ
れない。計上される繰延税金額は、貸借対照表の日付の法定税率又は実質的な法定税率により、資産・負債の帳簿価
額について予想される実現法又は清算方法に基づき算出される。
繰延税金資産及び繰延税金負債は、同一の税務当局において法的に実行可能な相殺の権利が存在し、当社がそれらを
純額ベースで精算するか、又は資産の認識若しくは負債の清算を同時に行う意向である場合に相殺される。繰延税金
資産は、資産が利用できて将来の課税所得が得られると見込まれる場合にのみ認識される。繰延税金資産は、関連す
る課税上の便益が得られることが見込まれない場合にのみ減少される。
配当金
配当金収入は、当グループが配当金を受領することができる権利が発生した日において認識される。配当金負債は、
当グループが配当金を支払う義務が生じた日において認識される。
有形固定資産
(i)所有資産
有形固定資産の項目は、減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した費用を記載する。自家建設資産の費用は、
原料費、直接労務費及びその他の直接的に帰属する費用を含む。有形固定資産の全ての項目は、IAS第16号の原価モ
デルに基づいて計上される。資産の購入価格は、資産の取得のために支払う対価の公正価値を含む。
有形固定資産の項目が、異なる耐用年数を有する要素から構成される場合には、かかる要素は有形固定資産の別項
目として計上され、適宜減価償却される。
(ii) リース資産
当グループが全リスクと所有者としての経済価値を実質的に承継しているリースは、ファイナンス・リースとし
て区分される。
ファイナンス・リース資産は、リース開始日において、公正価値で、又は最低リース料総額がそれよりも低額であ
る場合にはその金額で、当グループの有形固定資産の一部として認識される。貸借対照表においては、対応する負
債がファイナンス・リース債務として含まれる。リース料の支払は、負債残高に対して一定の利率となるように、
金融費用とリース債務の減少とに配分される。金融費用は、適格資産に直接帰属するものでない場合には、直接収
益に計上する。資産に帰属する場合には、それらは当グループの借入費用に関する方針に基づいて資本化される。
オペレーティング・リースを締結する際のインセンティブとして既に受けた、又は受け取るべき利益についても、
リース期間を通じて定額で割り当てられる。
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(iii)民間水力発電施設
当グループは、1975年貯水法に基づいて、ダム、トンネルその他民間水力発電設備(以下、「民間水力発電施設」と
いう。)を含む、水力発電インフラネットワークを維持することが義務づけられている。民間水力発電施設に含まれ
る有形固定資産については、土地を除き、減価償却の対象である。
移行措置としてのIFRS第1号に従い、当グループは民営化時点におけるこれら資産の帳簿価額を認識し、これらの
価値をみなし原価として扱っている。この評価に従い、当該資産及びこれより生じる増価費用、交換費用全てが、
100年間の耐用年数を通じて減価償却される。当該資産より生じる全ての維持費用は、損益計算書上、直接計上され
る。
(iv)減価償却
減価償却は、生産高比例法で償却されるガス生産財を除き、損益計算書上、当該資産の見積耐用年数を通じて、残存
価額を差し引いた上で、定額法により償却費として計上される。減価償却方法、耐用年数及び残存価額は、現在の方
法が最も適切であることを確実にするため、全ての資産区分について最低年一回見直される。償却は、下記の資産
の試運転期間後、当該資産が営業のため利用可能な時点から行われる。定額で償却される資産の見積耐用年数は次
の通りである。
年数
100年
20年から60年
20年から25年
40年から80年
25年から50年
10年から45年
30年から50年
3年から10年
民間水力発電施設
電気資産及び機械資産を含む火力発電所及び水力発電所
風力発電所の運営
高架線路、地下ケーブル及びその他のネットワーク資産
ガス貯蔵施設
その他の送電、配電施設、工場設備、器具備品
オフィスビル
店舗及びオフィス改修、器具備品、IT資産、運搬具、可動装置
相続可能な所有地については減価償却されない。
ファイナンス・リース資産は、所有資産と同様の基準によって予想耐用年数を通じて減価償却するか、又はそれよ
りもリース期間が短い場合はそれにより減価償却する。
(v)後発経費
適格な取替費用を資本化し、取替資産の予想耐用年数を通して償却することが当グループの方針である。取替資産
は、この時点で認識が中止され、処分費用として記録される費用となる。有形固定資産の品目が取り替えられ、且
つ、取り替えられる部分の帳簿価額を決定するのが実際的ではない場合、インフレーションにより調整された取替
費用が、取得時又は建設時の取替部分の費用の近似値として使用される。
区分して計上されている有形固定資産の項目の取替により発生する費用は資本化される。その他の後発経費は、関
連する有形固定資産の将来の経済価値が増加する時においてのみ資本化される。
生物資産
生木などの生物資産は、販売コストの見積額を控除した公正価値で測定される。森林資産の評価は、割引キャッシュ
フローモデルに基づく。当該モデルでは、生物資産の公正価値は、継続的操業から発生するキャッシュフローを使用
して計算される。この場合、各森林資産が、成熟度及び/又は種類に基づき適切にグルーピングされる。そして、これら
の各グループから生じる材木の予測される将来的な数量を入手する。立木の市場価値に基づき、木のグループの市場
価値を決めるために予測数量が使用される。かかる市場価値は、各グループを適切に評価するため、十分に成熟する
までの時間に基づき、減価される。
成長、伐採価格、減価率、費用及びその他前提となる変更から生じる定期的変動は、損益計算書上、営業利益に含まれ
る。
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企業結合
子会社の買収はパーチェス法により会計処理される。買収された企業は、IFRS第3号「企業結合」に基づいて、買収日
における、資産、負債、条件付債務の公正価値の総額をもって測定される。買収された企業の公正価値を超える買収超
過原価については、営業権として表示される。2010年4月1日以降に行われた企業結合について、負債に分類される条
件付対価は、IFRS第3号(改訂)の要件に基づき、以後損益計算書において再測定される。既存の関係は認識されるこ
とが必要であり、また、全ての取得関連費用は費用化される。
無形資産
(i)営業権、減損テスト
企業結合より生じる営業権は、買収日における子会社、関連会社及び共同支配の事業体の識別可能資産・負債及び
条件付負債について公正価値をもって算出した当グループの利益を超過する部分の買収原価を示す。初期認識後、
営業権は原価から減損損失累計額を控除して測定される。営業権は減損について最低年1回の頻度で見直される。
減損テスト上、営業権は、企業結合の相乗効果による利益が期待される現金生成単位に分配される。営業権減損テ
ストの対象となる現金生成単位は、当グループ内の部門別事業よりも一ランク下の事業ユニットである。従って、
現金生成単位は、どのように営業権が認識されたのかを示すものではあるが、経営陣に報告された通りの事業部門
を意味するものではない。
現金生成単位の帳簿価格が回収可能価額を超える場合、減損処理費は直ちに損益計算書に認識され、営業権の減損
に関連し、以後取り消されることはない。回収可能価額とは、現金生成単位の売却原価を除く公正価値と、使用価値
のいずれか高い方となる。当初の減損処理費は、現金生成単位に配分された営業権について調整され、その後、残り
の現金生成単位内の資産はその額に比例して減損処理される。
営業権は、共同支配の事業体及び関連会社への投資に応じて発生する場合がある。かかる営業権は、当グループ投
資の帳簿価格内に記録され、減損損失は共同支配の事業体や関連会社の業績持ち分内に含まれる。
過去に買収した事業の売却や清算において、帰属する営業権は売却損益を決定する際に考慮される。
(ii)研究、開発費
研究活動費用については、損益計算書上、負担した時点で費用計上される。研究活動の結果を、製品、製造工程に関
する新規又は実質的な改良のために適用する開発活動の費用については、その製品、製造工程が、技術的、商業的に
実行可能であり、当グループがその無形資産を使用若しくは売却するために完成させる意図を有している場合に
資本化される。
(iii) 割当量及び排出権
ヨーロッパ排出権取引システム(以下、「EU ETS」という。)は、2005年1月1日から稼働している。IASBはIFRIC第3号
「排出権」を2005年6月に撤回したが、二酸化炭素排出取引について、これに代わる確たるガイドラインや解説は
ない。当グループは、ある期間で与えられた二酸化炭素割当量を公称値 (ゼロ値) と認識する。購入した二酸化炭
素割当量は、無形資産内の費用として計上している。ある遵守期間における二酸化炭素排出量のレベルが割当量を
超える場合は負債が認識され、流動負債として計上される。二酸化炭素割当量に応じて、負債はその購入価格に基
づいて測定される。排出負債が割当量を超過する場合、純負債額は予測販売価格で測定される。負債の市場価値に
おける変動は営業利益として認識される。割当量先物契約は、損益計算書上認識される再評価から生じる損益と併
せて公正価値に基づいて測定される。
当該無形資産は、経済的利益の消費を反映した上で、遵守期間末に消滅し、帳簿価格で取り消される。その結果、償
却費用は計上されないが、帳簿価格が市場価値を超える場合は減耗処理費が認識される。付与された割当量が前期
に関連した負債を処理するために使用される場合、当期間の負債増として計上される。
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再生可能エネルギー使用義務認証 (ROCs) 制度の下で、自家発電により得られる認証は、第三機関である英国ガス
電力市場局(Ofgem)により授与される。自家発電認証は市場価値に基づいて計上され、購入認証は原価で認識され、
いずれも無形資産に区分される。再生可能使用義務の負債については、顧客に供給される電力、Ofgemにより設定さ
れたパーセンテージ及び現行の市場価値に基づき認識される。当該無形資産は、経済的利益の消費を反映した上
で、遵守期間末に消滅する。その結果、期間中に償却費用は計上されない。
(iv)開発資産
開発無形資産として資本化された費用は、個々の計画が承認される段階までに生じた費用を示す。これらは主に風
力発電所の開発であるが、その他の発電及びガス貯蔵計画も含む。承認段階に到達するまでの関連費用には、土地
のオプション、計画申請費用及び環境影響調査を含む。これらの費用は直接、又は計画に対する支配持分の取得に
かかる公正価値実行の一部として生じる。当該資産は上述した期間まで年間ベースの減損テストの対象である。計
画が承認段階に達し、取締役会に承認される時点で、プロジェクトの帳簿価格は建設中の資産として有形固定資産
に移行される。当該資産は処分時、又は使用により将来的経済価値がなくなった時点で認識を中止する。
(v)その他の無形資産
ブランドを含め当グループが取得したその他の無形資産については、減価償却累計額及び減損損失累計額を控除
して記載する。ソフトウェア・ライセンスについては減価償却累計額を控除して記載される。自己創設ブランドの
費用については費用計上される。償却は損益計算書上、これらのその他の無形資産の耐用年数を通じて定額法に
よって計上される。償却年数は以下の通りである。
年数
ブランド価値
10年
アプリケーションソフトウェア・ライセンス
5年
顧客リスト
5年
契約
契約期間より短い期間又は5年
減損テスト
棚卸資産又は繰延税金負債を除く当グループの資産の帳簿価額は、減損の兆候がないかどうか判定するために再検
討される。減損が明らかである場合、その減損の程度を判定するために資産の回復可能額が算定されることとなる。
回復可能額は、販売費用を除いた公正価値と資産の使用価値のいずれか高い方となる。耐用年数が不明確、又は使用
に供されない営業権及びその他の無形資産については、毎年減損テストが実施される。償却後原価で測定される金融
資産について、減損は、当該資産の帳簿価額と、金融資産の当初の実効利率で割り引いた見積将来キャッシュフロー
の現在価値との差として測定される。
棚卸資産及び仕掛品
棚卸資産は、取得原価(先入先出法による)と正味実現可能額のいずれか低い方で評価される。正味実現可能額は、完
成までの見積原価及び見積販売価格を除いた、通常の事業における見積販売価格である。燃料在庫原価は加重平均法
に基づく。仕掛品の費用は、労働費、契約原価、その他直接的に帰属する費用を加えた製造原価に基づく。
工事契約の収益及び利益の認識
収益及び原価は、確実な工事出来高の見積もりがある場合、貸借対照表上の基準日現在の契約活動の完成段階を参照
して認識される。完成段階を示すものではない場合を除き、これは通常、契約総原価の見積もりとの比較において実
際に行われた工事により生じた原価の割合で測定される。顧客と合意した範囲において、工事契約の変更、請求及び
インセンティブの支払いが含まれる。契約総原価が契約総収益を超える場合、予想損失は損益計算書上、直ちに費用
として認識される。
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従業員給付
(i)確定給付年金制度
当グループは二種類の確定給付年金制度を運用しているが、そのうちの一つは当社が運用しているものである。年
金制度資産は市場価格を用いて測定される。年金制度負債は、見積数理法を用いて測定され、また負債と同条件、期
間の高格付社債の現行利回りで割り引かれる。
当グループの確定給付年金制度において、当期の従業員サービスから生じることが予測される負債の現在価値の
増加は、営業利益に対する労務費として計上される。
年金資産の期待収益及び時間の経過から生じる年金負債の当期期間中の現在価値の増加は、各々財務利益及び財
務費用に含まれている。保険数理による損益は、認識連結収益及び費用計算書に認識される。回収可能と考慮され
る範囲の年金制度の余剰又は不足分は、全額貸借対照表に認識される。
(ii)確定拠出年金制度
当グループは多数の確定拠出年金制度も運用している。当該制度の資産は当グループの資産とは分離し、独立した
管理ファンドにおいて保持されている。計上された金額は、当期における当該制度に対する払込金額を表してお
り、それらは損益計算書上、直接的に計上される。
(iii)持分及び持分関連報償給付
当グループは報酬委員会報告及び注記30に記載されている通り、多数の従業員持株制度を運用している。当グルー
プ従業員は、これらの制度により当社株式を取得することができる。
株式貯蓄制度における権利行使価格は、取得日の市場価額よりも低額に設定されている。株式貯蓄制度における取
得権利の公正価値は、ブラック・ショールズ・モデルを用いて取得日において測定される。取得権利の公正価値
は、当該制度に基づいて権利付与されている期間を通じて、定額法により費用として認識される。各貸借対照表基
準日において非市場条件についての見積りが再評価され、当年度と過年度に関する調整は損益計算書に反映され
る。
その他の主な従業員制度に関連する費用は、それらが関連する期間を通じて認識される。
当社の持株制度に基づき付与された持分に関する費用は、当グループの子会社に対する当社の投資費用の増加分
として取り扱われる。
金融商品
当グループは利子率や為替、エネルギーの価額変動等の財務リスクに晒される状況をヘッジするために、通常の営業
過程において当グループのリスクマネジメント方針に従って、様々な金融商品を用いている。当グループのリスクマ
ネジメント方針は、注記31において詳細に説明されている。
IAS第32号及び第39号における会計方針
(i)利子率及び為替デリバティブ
当グループは、利子率や為替リスクをヘッジするために金融デリバティブ商品を用いている。当該デリバティブは
全て公正価値において認識され、各報告期にその公正価値を再測定される。一定の金融デリバティブ商品は、ヘッ
ジ目的のために商品設計されている。ヘッジ開始時からヘッジ関係が指定され、当該デリバティブがその目的達成
のために非常に有効であること、及びヘッジの有効性が確実に測定できることを明確にするための手順が踏まれ
る。再測定における損益の取扱については、ヘッジの分類、及びヘッジ関係が公正価値ヘッジまたはキャッシュフ
ロー・ヘッジのいずれであると表示されているかにより異なる。ヘッジとして表示されていないデリバティブに
ついては、取引として行われたものとして扱われ、損益計算書を通じ全ての公正価値の変動が記録される。
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公正価値ヘッジに分類されるデリバティブは、再測定により生ずる損益を損益計算書上、直ちに認識する。貸付及
び借入は、有効な公正価値ヘッジ関係の基本取引となる場合を除き原価で測定される。そのような場合には、貸付
及び借入の帳簿価額は公正価値変動を反映して調整され、損益は損益計算書に報告される。
キャッシュフロー・ヘッジに分類されるデリバティブは、有効なものと認められるデリバティブによる損益部分
を、ヘッジ準備金の資本において直接認識する。有効でない損益部分については、連結損益計算書上に認識される。
ヘッジ・キャッシュフローが非金融資産又は負債の認識となる場合、先に資本において認識された関連損益は、資
産又は負債の当初測定に含まれる。他の全てのキャッシュフロー・ヘッジで、資本において認識される損益は、
ヘッジ・キャッシュフローが損益計算書に影響する同期間に、損益計算書に移行される。
ヘッジ会計は、ヘッジ手段の期限が到来、売却、終了、又はヘッジ会計としての要件を満たさなくなった場合にはそ
の適用が中止される。継続しなくなった時点では、資本に認識されたヘッジ手段の累積損益は、以後の取引が損益
に影響するまで資本のまま残存することとなる。決済時には資本に認識された累積損益は、損益計算書において認
識される。
(ii) 商品デリバティブ
通常の事業において、当グループは日常的に、電力、ガス、石炭、石油等の商品に関する売買デリバティブ契約の当
事者となる。契約が締結され、当グループの予測する売却、購買又は使用要求に従った受領又は引渡のために契約
が存続する場合、当該契約は「自己使用」契約と指定し、原価で測定される。これらの契約は、IAS第39号の対象範
囲ではない。
自己使用と表示されない商品デリバティブ契約は、取引デリバティブとして計上され、貸借対照表上公正価値で認
識される。ヘッジ会計関係が指定され有効であることが証明された場合には、公正価値の変動は本注記(i)に記載
するルールに従い認識される。
自己使用ではなく、かつヘッジ会計関係が指定されない他の商品契約については、公正価値により測定され、再測
定による損益は損益計算書内に売上原価で認識される。
(iii) 組込デリバティブ
他の金融商品又は他の主契約に組み込まれたデリバティブは、その性質が主契約の性質と密接な関連性がない場
合は、分離したデリバティブとして扱われる。
(iv) 純投資ヘッジ
海外事業における純投資ヘッジは、有効なキャッシュフロー・ヘッジと同様の方法で計上される。ヘッジの有効部
分である損益は資本で換算準備金において認識され、ヘッジの有効ではない部分は損益計算書において認識され
る。海外事業の処分時点で、資本に直接認識された損益の累積価値は損益計算書に移行される。
(v) 転換社債
当グループは転換社債を発行しており、複合金融商品として計上される負債部分、取引費用の純額及び将来の利息
及び発行手取金の割引額と将来の利息及び元本支払分の現在価値の差額として計算される資本部分からなる。当
該社債は、2009年10月24日に全て転換された。
(vi)現金及び現金等価物
現金及び現金等価物は、現金残高及び通知預金から構成される。即時に払戻可能で、かつ当グループのキャッシュ
・マネジメント上不可欠の部分を構成する銀行預金残高は、キャッシュフロー計算書上、現金及び現金等価物の構
成要素に含まれる。
(vii)売上債権
売上債権は、利息を含めず、回収不能債権に対する適切な費用を除いて、通常の価値で測定される。
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(viii)利付貸付及び利付借入
全ての貸付及び借入は、当初は取引費用を含む公正価値において認識され、以後は償却後の原価で測定される。た
だし、当該貸付又は借入が有効な公正価値ヘッジ関係におけるヘッジ対象物である場合を除く。
(ix)株式資本
普通株は資本として計上される。新株発行に直接起因する増分費用は、発行手取金から控除して資産に表示する。
(x)ハイブリッド資本
当グループは、2011年3月31日に終了する会計年度において、ハイブリッド資本を発行した。ハイブリッド資本は、
資本として認識される資格のある発行社債によって構成される。従って、全ての利払いは、配当として扱われ、支払
い義務が発生したときに、直接資本に認識される。これは、利払いが、任意のものであり、資本に関連しているため
である。利払いは、結果的に、損益計算書に影響を及ぼさない。利払いは、キャッシュフロー計算書において、普通株
主に対する配当として同様の方法で認識される。
引当金
引当金は、当グループが現在の法律上の義務、又は過去の事象に起因する義務を負っており、かつ、当該義務の処理を
行うために経済的利益が流出する可能性がある場合に、貸借対照表上認識される。その効果が重要な場合は、貨幣の
時間価値と、必要に応じて、負債に対する特定リスクに関し現在の市場評価を反映させ、税引前利率で見積将来
キャッシュフローを割り引いて、引当金を決定する。
廃棄費用
一定の資産の耐用年数終了時における廃棄見積費用は、定期的に見直される。引当金は、フィールドの生産期間終了
時のガス生産施設並びに耐用年数終了時のガス貯蔵施設及び発電所の廃棄見積費用の純現在価値に対して引当がな
される。見積額は、貸借対照表日時点における技術及び価格を前提とする。対象となる廃棄資産は、将来の経済的便益
をもたらす場合、有形固定資産内に認識されて含まれる。これらの引当金に関する変更は、将来的に認識される。オフ
ショア風力発電所、発電所及びガス貯蔵施設に関し、引当金にかかる割引の戻し分は金融費用に含まれ、資産の減価
償却は、予想耐用年数を通じて定額法による。ガス生産設備に関し、廃棄資産は、確認埋蔵量及び推定埋蔵量に基づ
き、生産高比例法により償却される。
重大な会計判断及び予測の不確実性に関する主な要素
当グループの会計方針を適用する過程で、経営陣は財務諸表上認識される価値に重大な影響を及ぼす判断及び予測
をする必要に迫られることがある。予測の基礎をなす前提の変更は、財務諸表に重大な影響を及ぼす可能性がある。
これら会計上の決定及び予測の重要な点は、以下に記載の通りである。
(i)収益認識
エネルギーの売上収益は、最後にメーターを計測した日と会計年度末との間に顧客に対して供給された電気又は
ガスの価値の見積もりを含む。これは過去の消費動向を用いて見積もられ、かつ供給者による総消費量の調整過程
も考慮されている。貸借対照表上の基準日において顧客によるおよその消費は、請求済(見積請求済勘定収益)又は
未請求(未請求収益)である。経営陣は見積消費量の測定、及びその消費量の評価について判断する。その判断と判
断の根拠となる前提は適切であると考えられる。しかしながら、これらの前提が変更されることがあれば、認識さ
れている収益の価値に多大な影響を及ぼすこととなる。
(ii)退職金
当期間中、退職後給付の支払いにかかる費用に関する条件は、有資格の保険数理士との協議後に決定される。これ
らの条件は適切なものであると考えるが、条件を変更すれば、当グループの売上に多大な影響を及ぼすこととな
る。余剰分を将来における掛金の返還又は減額により、完全に回復可能な資産に制限するという資産上限テストに
よって、年金資産の価値は影響を受ける。
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(iii)減損テスト
当グループは、有形及び無形資産について、その価値に減損が生じていることを示すものがあるか否かを決定する
ために、帳簿価格を見直す。減損評価において、独立してキャッシュフローを生み出さない資産については、適切な
現金生成単位(以下、「CGU」という。)に割り当てられる。回収可能価額資産又は適切なCGUは、売却コストを除くそ
れらの公正価値と、使用価値のいずれか高い方により測定される。使用価値の計算には、各CGUから算出される見積
将来キャッシュフローと、現在価値を計算するために適切な割引率を選択することが必要となる。風力発電CGUに
使用される売却原価を除く公正価値の方法では、各CGU内でのプロジェクトからのキャッシュフローの割引評価も
必要とする。基本的な予測キャッシュフローの時期及びその価値の見積もりと、適切な割引率の選択は、経営陣の
判断を伴う。これらの見積又は判断に対するその後の変更は、各CGUにおける現在の資産価値に影響を及ぼしうる。
ガス生産及び開発資産は、各CGUにつき公正価値から販売費用を差し引いた公正価値によって算定される。これは、
各CGU内の各フィールドから生じる税引後キャッシュフローを前提としているため、より望ましいと思われる。こ
れは、原資産の経済的価値の決定に関し、経営陣によって採用されている手法と一致する。これは、CGU、関連する純
販売費用を差し引いた税引後のキャッシュフローを割り引くことによって決定され、公正価値の見積について市
場参加者が使用する仮定を考慮している。
(iv)引当金及び偶発事象
引当金及び偶発勘定の認識の評価はIAS第37号に従って行われている。偶発事象発生の可能性の算定には、経営陣
が潜在的な損失にさらされる危険性に関して最適な判断をすることが必要とされる。今後予測不可能な進展によ
り状況が変更した場合、この可能性は変更する。
(v)廃棄費用
資産の耐用年数終了時における廃棄見積費用は、定期的に見直される。ガス探査及びガス生産施設に関する廃棄費
用は、フィールドの見積耐用年数及び廃棄にかかる費用に基づいており、現在のところ、主に2017年から2030年ま
でに発生することが予想されている。
(vi)金融商品−時価基準
金融商品の評価は、動きのある市場における公表されている建値を基準とし、かかる情報が入手不可能な場合は、
評価技法に基づく。エネルギー商品契約は、IAS第39号に基づくデリバティブ契約又はグループの自己使用要件の
ための契約に分類される。IAS第39号デリバティブのみ、時価基準により計上される。これに関する詳細は注記31に
記載する。
(vii)ガス及び液体貯蔵
ガス及び液体の確認埋蔵量及び推定埋蔵量は、ガス及び液体生産の有形固定資産の生じる生産高比例法による減
価償却に影響ある見積りである。また、これは関連する減損及び廃棄の計算における重要な推定入力値である。確
認埋蔵量及び推定埋蔵量の予測の変更の影響は、将来の生産期間に渡って、残りの生産財の帳簿価格を減価償却す
ることにより、将来に向かって取り扱われる。確認埋蔵量及び推定埋蔵量の予測を減少する変更が行われた場合、
収益は、より高額の償却費用又は資産の帳簿価格の即座の償却(減損)によって、影響を受けることがある。
(viii)例外事項及び再評価
例外事項となる基準は、注記1、例外事項及び一定の再評価に概説されている。
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2.比較数量の再分類
共同支配の事業体及び関連会社に対する当グループの投資は、長期株主貸付金の価値を含め、従前開示された。これ
は、共同支配の事業体及び関連会社に対する当グループの純投資の実態を表す一方、その権利は、IAS第27号及び第31
号に基づき持分法会計では記録されず、IAS第39号に基づき、当初に公正価値で記録され、後に償却費用で測定され
る。その結果、全ての当該長期株主貸付金は、別個に、非流動金融資産として表示され、共同支配の事業体及び関連会
社に対する投資資本の一部とはならない。
上記に加え、当グループは、従前、その他の流動債権の一部として計上されていた一定の共同支配の事業体(グレー
ター・ガッバード・オフショア・ウインズ・リミテッド及びマーチウッド・パワー・リミテッド)に対する有利子
長期商業ローンを保有している。これらは、非流動金融資産として、再分類される。注記14は、共同支配の事業体及び
関連会社に対する出資及び貸付金投資の双方を示すために改訂された。これら経営陣の検討の前提となるからであ
る。当グループの財務状況の理解の助けのためにこれ以上の再記は必要ない。
上記変更の影響は、以下のとおりである。
(i)長期株主貸付金の再分類
当社
関連会社及び共同事業の投資
連結
2010年
3月31日
2010年
3月31日
2010年
3月31日
2010年
3月31日
報告済
訂正済
報告済
訂正済
100万
ポンド
100万
ポンド
100万
ポンド
100万
ポンド
473.9
207.0
1,037.3
635.2
-
266.9
-
402.1
473.9
473.9
1,037.3
関連会社及び共同事業への貸付
1,037.3
(ii)長期商業ローンの再分類
単独
連結
2010年
3月31日
報告済
2010年
3月31日
訂正済
2010年
3月31日
報告済
2010年
3月31日
訂正済
当期のその他債権
100万
ポンド
623.4
100万
ポンド
55.0
100万
ポンド
857.5
100万
ポンド
289.1
関連会社及び共同事業への貸付
-
568.4
-
568.4
623.4
623.4
857.5
857.5
FRIC第18号の採用に従い、当グループは、38.5百万ポンドの有形固定資産の減価償却の増加額及び対応する販売費用
の減少を認識するために、前年度の損益計算書を再度記載する。また、これは、一定のキャッシュフロー計算書の分類
に、影響を与える。
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3. セグメント情報
当グループの事業セグメントは、取締役会が事業の運営、資産の配分及び戦略的決定を行うために内部で使用された
ものである。当該事業セグメントは、スコットランド北部における配送電事業及びイングランド南部における配電事
業(以下、総称して「電力システム」という。)、英国及びアイルランドにおける電気の発電及び供給、及びガスの販
売(以下、総称して「発電・供給」という。)並びに以下に特定する別途報告する必要のないその他事業である。ま
た、スコットランド及びイングランド南部でガス供給を行っているスコティア・ガス・ネットワークス・リミテッ
ドにおいて、当グループによる50%の株式の所有は、その重要性のため適切な場合は、別途事業セグメントに含む
(注記14参照)。
収益が生じる報告可能な各セグメントの製品及びサービスの種類は、以下の通りである。
区分
場所
詳細
電力システム
英国
発電・供給
英国、アイルランド及びヨー 当グループは、発電と供給を、垂直統合の事業における単一の
ロッパ
価値連鎖とみなす。英国及びアイルランドの家庭、商業及び産
業の顧客に対し電気を発電及び供給する。また、上記の顧客に
対しガスを供給する。発電は、火力発電所のポートフォリオ及
び再生可能エネルギーから供給する。
300万箇所以上の企業、オフィス及び家庭への送電及び配電
その他の事業:
契約、ユーティリティソ
英国及びアイルランド
リューション及び街灯サー
ビス
機械及び電気の請負サービス、公道及び高速道路の街灯、電気
及び及び器具類のエンジニアリング。家庭、商業及び産業への
電気及びガスの開通、管轄外の電気ネットワーク、ガス輸送、
水道及び下水道サービス。
測定
英国
電気メーターの供給、設置及び管理並びにデータ収集サービ
ガス貯蔵
英国
地下のオンショアガス貯蔵施設の開発、所有及び運営。
探査及び生産
英国
北海のガス及び石油の生産及び処理、並びに新規ガス田及び
油田の開発。
通信
英国
顧客へのネットワーク容量、データセンター及び帯域幅サー
ビスの提供。
ス。
買収した試掘及び生産事業(注記16)の活動は、「その他の事業」で報告する。
取締役会が利用する利益の測定は、IAS第39号から生じる再測定の例外事項の控除前であり、共同支配の事業体及び
関連会社からの利益に対する税額及び利息を控除した後の調整後営業利益である。
収益、営業利益、資産及びその他事項のセグメント毎の分析は、以下の通りである。全ての税引前収益及び利益は、英
国、アイルランド及び欧州本土内の営業から生じるものである。
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(a) セグメントによる売上高
総売上高
2011年
2010年
100万ポンド
100万ポンド
電力システム
スコットランド
英国
発電・供給
小売
卸売・取引
その他
その他の営業
356.7
517.2
873.9
309.1
473.5
782.6
セグメント内部売上高(ⅰ)
2011年
100万ポンド
2010年
100万ポンド
111.0
214.1
325.1
105.5
212.2
317.7
外部売上高
2011年
2010年
100万ポンド
100万ポンド
245.7
303.1
548.8
203.6
261.3
464.9
8,044.4
8,234.4
-
-
8,044.4
8,234.4
18,899.9
222.9
27,167.2
1,219.9
29,261.0
12,000.3
216.4
20,451.1
1,173.9
22,407.6
17.1
15.8
32.9
568.8
926.8
12.0
7.8
19.8
519.7
857.2
18,882.8
207.1
27,134.3
651.1
28,334.2
11,988.3
208.6
20,431.3
654.2
21,550.4
(ⅰ) セグメント内部収益は、請負業、計測、ガス貯蔵施設、北海におけるガス生産資産によるガスの売上にかかる発電・供給事業から、電気通信
インフラストラクチャー費用、内部光熱費及びその他の事業にかかる発電及び供給事業に対するもので、電力システム事業が受領するシ
ステム使用の収益から生じる。すべては独立企業を前提にして算定されている。
発電・供給の収益には、エネルギー供給顧客からの小売販売収益、卸売と取引収益、その他の販売収益が含まれる。卸
売と取引収益には、発電工場の発電量と、清算済みの原物及び金融取引を含めた卸売電力とガスの総販売額が含まれ
る。これらは発電工場の生産性を最適化し、エネルギー供給ビジネスを支援するために組み込まれている。購買取引
は売上原価で含まれている。
当グループのスコティア・ガス・ネットワークス (2011年のSSEの持分は392.5百万ポンド、2010年のSSEの持分は
373.5百万ポンド) への投資による売上高は、損益計算書の収入欄では報告しない。
地理的な位置別の収益は、次の通りである。
2011
100万ポンド
2010
100万ポンド
27,666.6
21,123.2
667.6
427.2
28,334.2
21,550.4
英国
アイルランド及び欧州本土
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(b) セグメントによる売上高
取締役会に報告さ
れた営業利益(調
整後)(ⅰ)
100万ポンド
JCE/関連会社の利 例外事項控除及び 例外事項及び一定
総計
子及び税金持分
一定の再評価前
の再評価
(ⅰ)
100万ポンド
100万ポンド
100万ポンド
100万ポンド
発電システム
スコットランド
英国
168.1
-
168.1
-
168.1
287.4
-
287.4
-
287.4
455.5
-
455.5
-
455.5
スコティア・ガス・
ネットワークス
186.8
(150.7)
36.1
38.4
74.5
エネルギーシステム
642.3
(150.7)
491.6
38.4
530.0
発電・供給
882.8
(47.1)
835.7
874.6
1,710.3
未配賦費用(ⅱ)
136.8
1,661.9
(9.0)
(0.3)
(198.1)
-
136.5
1,463.8
(9.0)
913.0
-
136.5
2,376.8
(9.0)
1,652.9
(198.1)
1,454.8
913.0
2,367.8
その他の営業
2010
取締役会に報告さ
れた営業利益(調
整後)(ⅰ)
100万ポンド
電力システム
スコットランド
英国
スコティア・ガス・
ネットワークス
エネルギー・システム
発電・供給
その他の事業
未配賦費用(ⅱ)
158.9
256.9
415.8
JCE/関連会社の利 例外事項控除及び 例外事項及び一定
総計
子及び税金持分
一定の再評価前
の再評価
(ⅰ)
100万ポンド
100万ポンド
100万ポンド
100万ポンド
‒
‒
‒
183.7
(130.5)
599.5
896.0
140.3
1,635.8
(9.8)
1,626.0
(130.5)
(26.5)
(0.2)
(157.2)
‒
(157.2)
158.9
256.9
415.8
‒
‒
‒
158.9
256.9
415.8
53.2
2.4
55.6
469.0
869.5
140.1
1,478.6
(9.8)
1,468.8
2.4
432.7
‒
435.1
‒
435.1
471.4
1,302.2
140.1
1,913.7
(9.8)
1,903.9
(ⅰ)当グループの調整後の営業利益は、グループ株式の持分、金融デリバティブの公正価値の増減、共同事業及び関連会社の税金の影響を調整し
た後の報告である。スコティア・ガス・ネットワークスの利子及び税金持分は、合弁企業の株主に支払われる社債持分を含む。当グループは
金融収入として、これの50%、33.4百万ポンド (2010年33.8百万ポンド) を計上する。(注記7)
(ii)未配賦費用は、特定のセグメントに直接配賦されない会社事務費である。
共同事業及び関連会社からの営業利益のグループの持分は、発電・供給セグメントにおいて認識されている。別のセ
グメントとして記録されているスコティア・ガス・ネットワークス・リミテッド、及びその他の事業として認識さ
れているPriDE (サウス・イースト・リージョナル・プライム) (税引前1.0百万ポンド。2010年は税引前0.9百万ポ
ンド。) は除く。
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(c) 資本支出
無形資産への資本的追加 (注記 11)
2011
100万ポンド
電力システム
スコットランド
英国
スコティア・ガス・ネット
ワークス
エネルギー・システム
発電・供給
その他の事業
単独及び未配賦
不動産・工場及び設備への資本追加
(注記12)
2010
100万ポンド
2011
100万ポンド
-
-
432.7
1.3
434.0
484.7
1.6
486.3
2010
100万ポンド
216.2
207.9
424.1
145.7
227.3
373.0
424.1
560.4
175.0
‐
1,159.5
373.0
487.9
164.8
1,025.7
資本追加は買収及びファイナンス・リースに基づく資産を含んでいない。無形資産の資本追加は排出権及び証明書
の購入を含む。(2011年399.3百万ポンド。2010年470.9百万ポンド。)
取締役会に提出されていないため、資産のセグメント分析は開示される必要はない。
(d) 営業利益内に含まれるもの
無形資産の償却費/減耗費
(注記11)
有形固定資産の減価償却費/減耗費
(注記12)
例外事項控除前
例外事項費用
総計
2011
2011
2011
2010
2011
2010
100万ポンド
100万ポンド
100万ポンド
100万ポンド
100万ポンド
100万ポンド
スコットランド
108.6
-
108.6
58.4
-
-
英国
149.3
-
149.3
108.3
-
-
257.9
-
257.9
166.7
-
-
175.9
442.7
618.6
182.4
98.9
15.8
62.9
-
62.9
45.8
1.1
2.6
496.7
442.7
939.4
394.9
100.0
18.4
-
-
-
-
3.7
3.8
496.7
442.7
939.4
394.9
103.7
22.2
電力システム
発電・供給
その他の事業
単独及び未配賦
スコティア・ガス・ネットワークスのグループの減価償却額 (2011年52.3百万ポンド。2010年48.3百万ポンド。) 及
び償却 (2011年4.8百万ポンド。2010年4.8百万ポンド。) の持分は、営業費用として計上されていない。無形固定資産
の例外的減耗費は、2011年は82.2百万ポンドが認識され(2010年0ポンド。)、全て発電・供給セグメントに関連する。
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4. その他の営業利益及び費用
グループ営業費に関する分析は以下の通りである。
2011
2010
(注記2)
100万ポンド
100万ポンド
371.1
514.9
886.0
259.0
463.2
722.2
販売費
管理費
グループ営業利益は、以下の項目の費用の付加(又は控除)後に記載する。
2011年
2010年
100万ポンド
100万ポンド
有形固定資産の減価償却 (注記12)(i)
496.7
394.9
例外的減耗費(注記5)
524.9
-
在庫の減損 (注記17)
6.6
3.0
研究及び開発費
9.0
3.7
営業リース賃貸料(注記33)
219.7
271.2
取引先出資及び資本補助に関する繰延収益の取り崩し
(19.6)
(15.2)
有形固定資産の売却益(i)
(5.8)
(5.7)
固定資産投資の売却損(益)
(10.2)
0.1
商標費用の償却(注記11)
0.9
1.0
無形固定資産の償却及び減耗費 (注記11)(i)
20.6
21.2
(i)例外的減耗費は含まれていない。
2011年
2010年
100万ポンド
100万ポンド
法定監査費用−グループ会計監査人の監査
0.3
0.2
子会社の法定監査
0.7
0.7
親会社及び子会社の監査
1.0
0.9
税務費用
0.2
0.2
その他の費用
0.1
0.1
会計監査人の報酬
本年発生した税務費用は0.2百万ポンド (2010年0.2百万ポンド) であった。その他のサービス費用には、法定監査及
びOfgemによって要求された返還に関する業務から生じる費用も含まれる。監査委員会の業務についての記述は60頁
及び61頁に記載されており、監査以外の業務を監査人が行った場合、その監査人の客観性及び独立性がどのように保
護されるのかについても説明が記載されている。
当社の財務諸表の監査以外の業務に関して当社の監査人に支払われる金額については、かかる情報を連結ベースで
開示することになっているため、別途に開示されない。
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5.例外事項及び一定の再評価
(i) 例外事項
2011年3月31日までの年度において,次の例外事項が記録されている。
市場条件の変化から生じた火力及び再生可能発電所のポートフォリオ資産の減損。営業権(42.5百万ポンド)、有形
固定資産(442.7百万ポンド)、開発無形固定資産(39.7百万ポンド)、及び金融資産(7.4百万ポンド)の減損に関
して、例外費用が認識された。加えて、財務費用の8.8百万ポンドを含む10.5百万ポンドの純控除額が認識された。
これらは、規制及び経済状況の変化の結果として、認識されたものである。特に、(i)産業排出指令の事業所の操業時
間への影響及びフィドラーズ・フェリー及びフェリーブリッジ発電所を含むいくつかのプラントの耐用年数、(ii)
フィドラーズ・フェリーにおける灰除去装置に対する影響、(iii)いくつかの老朽化した、柔軟性のない火力発電所
の経済的見通しの変化、及び(iv)欧州大陸風力発電活動のスウェーデン及びオランダ市場への集中の決定によるも
のである。
関連会社に対する投資の減損。パーキング・パワー・リミテッド及びダーウェント・コジェネレーション・リミ
テッドの発電所における長期電力販売契約の終了により、両社に対する当グループの投資に関する例外的減損費用
が認識された。また、その他のいくつかの投資が、減損している。減損費用の合計は、繰延税金を差し引き、76.3百万ポ
ンドである。
英国の法人税率の変更。2010年6月22日緊急予算において、英国の法人税率が、2011年からの4年間にわたって、28%か
ら24%に引き下げられると発表された。28%から27%の第一の変更は、2010年7月に実質的に発効し、2011年4月1日か
ら適用される。2011年3月の予算は、さらに、2011年4月1日から、税率を26%に引き下げた。これは、実質的に、2011年3
月29日から発効している。これらの変更は、これに応じて当グループの将来の税費用を減少させる。当該変更が、実質
的に発効したため、2011年3月31日に認識されていた当グループの繰延税の純額が49.4百万ポンド減少する効果を有
する。追加の3%の減税(23%まで減税される。)は、会社の将来の税費用及び会社の繰延税金負債/資産を減少させ
るものと思われるが、法律が施行されていないため完全な影響を数量化することはできていない。
また、2011年3月の予算は、加算法人税(SCT)を20%から32%に引き上げ、2011年3月29日から実質的に発効して
いる。これは、当該加算法人税の適用がある当グループの探査及び生産(E&P)事業に関して、当グループの繰延税金
負債及び資産を増加させる影響を有する。当グループの繰延税金負債の純額への影響は、31.7百万ポンドの増額で
あった。
(ii)一定の再評価
当グループの経営の理解に資するために、IAS第39号の一定の再評価を別個に表示している。
本カテゴリーは注記31で記述されるように、デリバティブの変動を含む。
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(iii) 税金
当グループは上述の概要の通り、例外事項の税効果及び一定の再評価を別途認識している。
これらの経済活動を要約すると以下のようになる。
2011年
2010年
100万ポンド
100万ポンド
例外事項
減耗費及びその他の費用:
-
変動する市場状況から生じる発電資産の減耗
(521.8)
-
関連会社の投資の減損(収益持分・税抜)
(76.3)
-
36.3
-
(561.8)
-
営業デリバティブの変動(注記31)
1,461.8
432.2
金融デリバティブの変動(注記31)
(44.4)
(36.5)
4.2
2.9
1,421.6
398.6
859.8
398.6
49.4
-
英国の補助的法人税の効果
(31.7)
-
その他の例外事項にかかる税金
126.1
-
143.8
-
一定の再評価にかかる税金
(396.2)
(110.9)
税金
(252.4)
(110.9)
607.4
287.7
共同事業及び関連会社の繰延税金負債及び資産に対する英国法人
税率の変更分
一定の再評価(ii)
共同事業のデリバティブの変動持分(税抜)
税引前利益
例外事項
繰延税金資産/負債にかかる英国法人税の効果
当期利益への影響
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6. 取締役及び従業員
(i)人件費
連結
2011年
2010年
100万ポンド
100万ポンド
賃金給料
609.4
574.9
社会保険費用
63.1
53.8
株式報酬 (注記30)
9.9
17.9
年金費用 (注記29)
54.6
37.9
737.0
684.5
(108.6)
(87.4)
628.4
597.1
人件費:
控除:有形固定資産として資産計上
連結
従業員数:
3月31日時点の従業員数
当社
2011年
2010年
2011年
2010年
人
人
人
人
20,249
20,177
4
4
当期の当グループ平均従業員数 (取締役を含む) は以下の通りである。
連結
当社
2011年
2010年
2011年
2010年
人
人
人
人
791
789
-
-
英国
1,347
1,299
-
-
発電・供給
9,334
9,007
-
-
その他の事業及び企業活動
8,794
8,213
4
4
20,266
19,308
4
4
電力システム:
スコットランド
当グループの業務担当取締役である当社の従業員に関連する費用は、当グループ会社により負担する。当社は負担し
ない。
(ii)取締役の報酬及び利害
取締役の報酬、所有株式、オプション、長期インセンティブ制度及び年金に関する情報は、65頁から74頁の「報酬報告
書」に記載されている。当期年度中又は当期末現在、取締役は当グループの事業に関する重要な契約に重要な利害関
係を有していなかった。
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7. 財務利益及び財務費用
貸借対照表における認識分
2011年
2010年
例外事項及び一
例外事項及び
総計
例外事項及び
例外事項及び
総計
定の再評価前
100万
ポンド
一定の再評価
100万
ポンド
100万
ポンド
一定の再評価
100万
ポンド
一定の再評価
100万
ポンド
100万
ポンド
141.9
-
141.9
100.7
-
100.7
2.7
-
2.7
3.5
-
3.5
33.4
-
33.4
33.8
-
33.8
その他の共同事業及び関連会社
23.1
-
23.1
20.1
-
20.1
その他受入利息
49.1
-
49.1
35.1
-
35.1
105.6
-
105.6
89.0
-
89.0
-
-
-
10.0
-
10.0
250.2
-
250.2
203.2
-
203.2
銀行借入及び当座借越
(58.1)
-
(58.1)
(49.9)
-
(49.9)
その他借入及び手数料
(247.1)
(8.8)
(255.9)
(284.1)
-
(284.1)
年金負債にかかる金利
財務利益:
年金資産にかかる収益
短期性預金からの受入利息
その他受入利息:
スコティア・ガス・ネットワークス
転換社債
資産及び負債の為替差益
総財務収入
財務費用:
(150.2)
-
(150.2)
(127.5)
-
(127.5)
割当引当金にかかる名目利息
(4.3)
-
(4.3)
(3.5)
-
(3.5)
ファイナンス・リース費用
(39.7)
-
(39.7)
(13.2)
資産及び負債の為替差益
(13.2)
-
(13.2)
-
-
-
控除:利息資産計上 (i)
59.5
-
59.5
46.2
-
46.2
(453.1)
(8.8)
(461.9)
(432.0)
-
(432.0)
-
(44.4)
(44.4)
-
(36.5)
(36.5)
(202.9)
(53.2)
(256.1)
(228.8)
(36.5)
(265.3)
財務利益
250.2
-
250.2
203.2
-
203.2
財務費用
(453.1)
(53.2)
(506.3)
(432.0)
(36.5)
(468.5)
正味財務費用
(202.9)
(53.2)
(256.1)
(228.8)
(36.5)
(265.3)
総財務費用
公正価値による金融デリバティブ資
産又は負債の公正価値の変動
正味財務費用
(i)本年度中に資本化した借入金の金額を決定するために適用した資本化率は5.74%であった。(2010年6.62%)
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(13.2)
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株主資本認識分
キャッシュフロー・ヘッジの有効部分における利益(損益) (i)
キャッシュフロー・ヘッジの有効部分における利益/(損益)の持
分 (i)
2011年
2010年
100万ポンド
100万ポンド
32.3
(26.6)
(4.1)
(30.0)
28.2
(56.6)
(i)税引前
以下の項目の調整後、調整正味財務費用とする。
2011年
2010年
100万ポンド
100万ポンド
(256.1)
(265.3)
スコティア・ガス・ネットワークス転換社債
(33.4)
(33.8)
他の共同事業及び関連会社
(106.5)
(73.3)
(139.9)
(107.1)
例外的費用
8.8
-
金融デリバティブの変動
44.4
36.5
(342.8)
(335.9)
年金資産にかかる収益
(141.9)
(100.7)
年金負債にかかる利息
150.2
127.5
割引引当金から生じた名目利息
4.3
3.5
ファイナンス・リース費用
39.7
13.2
(290.5)
(292.4)
正味財務費用
控除/(追加)
共同事業及び関連会社利益持分:
調整正味財務利益及び費用
(追加)/控除
金利負担計算の調整正味財務収益及び費用
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8. 税金
損益計算書で認識される租税の分析:
2011年
例外事項及び
例外事項及び
一定の再評価前 一定の再評価
100万
100万
ポンド
ポンド
現行税
英国法人税
前年度の調整
総現行税
繰延税
当期
英国法人税率
変更の効果
前年度の調整
総繰延税
総課税
2010年
総計
例外事項及び
例外事項及び
一定の再評価前 一定の再評価
100万
100万
ポンド
ポンド
100万
ポンド
総計
100万
ポンド
270.2
(25.0)
245.2
-
270.2
(25.0)
245.2
277.4
(19.1)
258.3
-
277.4
(19.1)
258.3
60.8
-
234.7
17.7
295.5
17.7
32.2
-
110.9
-
143.1
-
48.8
109.6
252.4
48.8
362.0
1.7
33.9
110.9
1.7
144.8
354.8
252.4
607.2
292.2
110.9
403.1
当期課税額は、以下の通り損益計算書の利益と調整される。
2011年
100万
ポンド
2010年
%
100万
ポンド
グループ税引前利益
2,111.7
1,638.6
控除:関連会社及び共同事業の結果の持分
(64.9)
(109.8)
税引前利益
2,046.8
1,528.8
英国標準法人税率28%による通常事業利益に
かかる税(2010年-28%)
573.1
28.0
428.1
税効果:
英国法人税率変更
%
28.0
-
(49.4)
(2.4)
-
-
英国加算法人税率の変更
31.7
1.5
-
-
控除外費用
27.6
1.3
7.6
0.5
英国加算法人税率の変更の効果
2.2
0.1
-
-
(4.3)
(0.2)
(2.3)
(0.2)
海外税率及び海外配当金の影響
6.4
0.3
(0.2)
-
前年度の調整
23.8
1.2
(17.4)
(1.1)
コンソーシアム控除
(9.0)
(0.4)
(9.8)
(0.6)
5.1
0.3
(2.9)
(0.2)
607.2
29.7
403.1
26.4
非課税利益
その他項目
グループ課税(控除)額及び実効税率
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以下の項目の調整後、調整現行税とする。
2011年
2010年
%
100万
ポンド
%
607.2
29.7
403.1
26.4
-
16.6
-
4.8
607.2
46.3
403.1
31.2
共同事業及び関連会社利益持分
23.0
1.8
15.8
1.2
例外事項
143.8
11.0
-
-
デリバティブの変動にかかる税金
(396.2)
(30.2)
(110.9)
(8.6)
共同事業持分を除く繰延税
(109.6)
(8.4)
(33.9)
(2.6)
268.2
20.5
274.1
21.2
総課税(控除)/額
調整項目の影響(以下参照)
調整基準にかかる総課税(控除)/額
100万
ポンド
控除/(追加):
調整現行税及び実効税率
調整実効税率は、調整税引前利益に基づく。
2011年
2010年
100万ポンド
100万ポンド
2,111.7
1,638.6
(859.8)
(398.6)
58.2
50.1
1,310.1
1,290.1
2011年
2010年
100万ポンド
100万ポンド
年金基金数理の変動
7.9
(142.5)
キャッシュフロー・ヘッジ及び純投資の変動
7.1
(15.3)
株式関係支払
0.6
0.4
15.6
(157.4)
税引前利益
(追加)/控除:
例外事項及び一定の再評価
共同事業及び関連会社税負担持分
調整税引前利益
資本に直接認識された税費用/(控除)
関連:
資本に直接認識された税金は、全て繰延税金である。
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9. 配当金
普通配当
2011年3月
31日期末時点
合計
中間-2011年3月31日に終了する年度
最終-2010年3月31日に終了する年度
中間-2010年3月31日に終了する年度
最終-2009年3月31日に終了する年度
100万ポンド
208.3
451.5
659.8
2010年3月
31日期末時点
選択権制度によ
るもの
100万ポンド
61.7
84.4
146.1
普通株式
1株あたり
ペンス
22.4
49.0
-
合計
100万ポンド
193.4
425.1
618.5
普通株式
1株あたり
ペンス
21.0
46.2
2010年3月末日に終了した事業年度の、提案された普通株式1株あたり49.0ペンス(2009年−46.2ペンス)の期末配
当は、2010年7月22日開催の年次株主総会において承認され、2010年9月24日に株主に対して支払われた。株主は、株式
配当選択権制度の条件に従い、現金での配当に代えて、全額払い込み済の普通株式の受領を選択できた。
普通株式1株あたり22.4ペンスの中間配当(2010年−21.0ペンス)が提案され、2011年1月28日にスコティッシュ・
アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシーの株主名簿に記載されていた株主に対し、2011年3月25日に支払われ
た。株主は、当社の株式配当選択権制度の条件に従い、現金での配当に代えて、相当額の普通株式の受領を選択でき
た。
提案された普通株式1株あたり52.6ペンスの期末配当は、年次株主総会の承認を条件とするため、本財務諸表におい
ては負債として記載していない。
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10. 1株当たり利益
基本1株当りの利益
2011年3月31日時点の基本1株当りの利益の計算は、株主に帰属する純利益額と2011年3月31日に終了する年度中の加
重平均発行済株式数を基にしている。すべての収益は継続的事業から発生している。
修正後の1株当りの利益
修正後の1株当りの利益は繰延税金費用、例外として開示されている項目、及び注記5記載の一定の再評価の影響を除
外して計算されている。
基本
例外事項及び一定の再評価 (注記5)
基本から例外事項及び一定の再評価を控除
調整後:
繰延税 (注記8)
共同事業及び関連会社の業績持分からの繰延税
修正
基本
転換社債及び未発行株式オプションの希薄効果
希薄化後
例外事項及び一定の再評価
希薄化後から例外事項及び一定の再評価を控除
2011年3月31日に
終了の事業年度
利益(i)
1株当り利益
100万ポンド
ペンス
1,504.5
162.2
(607.4)
(65.5)
897.1
96.7
2010年3月31日に
終了の事業年度
利益(i)
1株当り利益
100万ポンド
ペンス
1,235.3
134.0
(287.7)
(31.2)
947.6
102.8
109.6
35.2
1,041.9
11.8
3.8
112.3
33.9
34.3
1,015.8
3.7
3.7
110.2
1,504.5
1,504.5
(607.4)
897.1
162.2
(0.2)
162.0
(65.4)
96.6
1,235.3
1,235.3
(287.7)
947.6
134.0
(0.1)
133.9
(31.2)
102.7
(i)親会社の株主に帰属する利益
計算における加重平均発行済株式数は以下の通りである。
基本及び修正1株当り利益
株式オプション行使の効果
転換社債の希薄効果
希薄化後1株当り利益計算
2011年3月31日時点
総株式数
(100万)
927.6
1.1
928.7
928.7
99/248
2010年3月31日時点
総株式数
(100万)
921.9
0.4
922.3
0.7
923.0
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スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
11. 無形資産
連結
営業権
排出枠及び
開発資産
証明書 (i)
(ii)
100万ポンド 100万ポンド 100万ポンド
費用:
2009年4月1日時点
追加
取得(注記16)
有形固定資産への移行
(注記12)
処分
為替調整
2010年3月31日時点
追加
取得 (注記16)
有形固定資産への移行
(注記12)
売却目的で所有してい
る資産への移行(注記
16)
処分
為替調整
2011年3月31日時点
償却及び減損の総計:
2009年4月1日時点
当期費用
2010年3月31日時点
当期費用
例外的減耗(注記5)
2011年3月31日時点
帳簿価格:
2011年3月31日時点
2010年3月31日時点
2009年4月1日時点
探査及び評価
ブランド
費用(iii)
(iv)
100万ポンド 100万ポンド
その他無形固
総計
定資産税(v)
100万ポンド 100万ポンド
724.0
220.3
220.3
-
11.8
59.8
1,236.2
18.5
-
470.9
-
13.8
49.0
(11.7)
-
-
1.6
2.0
-
486.3
69.5
(11.7)
(16.2)
726.3
(461.5)
229.7
(7.3)
264.1
-
11.8
63.4
(461.5)
(23.5)
1,295.3
3.8
39.9
-
399.3
-
29.6
6.4
(3.8)
50.0
-
-
1.3
-
434.0
96.3
(3.8)
-
-
(10.7)
-
-
-
(10.7)
(42.2)
727.8
(287.0)
342.0
(0.6)
(11.5)
273.5
50.0
11.8
0.1
64.8
(287.6)
(53.6)
1,469.9
(42.5)
(42.5)
(6.4)
(10.0)
(16.4)
(16.4)
(4.2)
(3.1)
(7.3)
(15.1)
(39.7)
(62.1)
-
(4.8)
(1.0)
(5.8)
(0.9)
(6.7)
(29.9)
(8.1)
(38.0)
(5.5)
(43.5)
(45.3)
(22.2)
(67.5)
(21.5)
(82.2)
(171.2)
685.3
726.3
724.0
325.6
213.3
213.9
211.4
256.8
216.1
50.0
-
5.1
6.0
7.0
21.3
25.4
29.9
1,298.7
1,227.8
1,190.9
当社は無形資産を保有しない。
無形資産は、次のとおり流動及び固定に分析される。
2011年
2010年
100万ポンド
100万ポンド
325.6
213.3
営業権
685.3
726.3
その他
287.8
288.2
1,298.7
1,227.8
流動
固定:
(i)排出枠及び証明書
排出枠及び証明書は、購入した炭素排出権と、生産又は購入した再生可能証明書 (ROCs) からなる。
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(ii)開発資産
開発費用は、当グループが将来収益を見込めると考える風力発電所を含む、火力及び再生可能発電場所及び装置の設
計、建設及びテストに関連するものである。開発無形資産として資本化された費用には、土地の権利オプション、計画
申請費用、環境影響調査、及び風力発電所及びその他のプロジェクトの認可段階までに生じるその他の費用を含む。
これらの費用は、直接的に、又は支配権取得にかかる公正価値の一部として生じる費用である。
開発計画が認可段階に到達し、建設が承認された時点で、帳簿価格は有形固定資産に移行される。 (注記12) 開発計
画が認可に至らないと予想される時点で、計画の帳簿価格は減損したものとなる。当期の取得は注記16において要約
される。例外的減損が、当期において、欧州風力発電所に関し認識されており(39.7百万ポンド)、下記並びに注記5
及び12において記載されている。
(iii)探査及び評価費用
試掘井に関連する探査及び評価費用に関する当グループの会計方針は、注記1において説明されている。当期に取得
した資産は、ヘスの探査及び生産資産の取得から生じたものである。(注記16)
(iv)ブランド
ブランド価値には、アイルランドで使用されるアトランティック・エレクトリック・アンド・ガス・アンド・エ
アトリシティーのサプライブランドの買収によるものが含まれる。当グループはブランド価値の経済的存
続期間を10年と見積もり、同期間に渡り償却している。本費用は営業費用の一部として報告され
る。
(v)その他の無形資産
その他の無形資産には、顧客リスト、契約書、ソフトウェアのライセンス料、ソフトウェアの開発
作業、ソフトウェアのアップグレード及びソフトウェアのパッケージ購入が含まれる。償却は契約期
間又は5年間のいずれか短い方の期間に渡り行われる。
営業権の減損額の検討
営業権は減損テスト上、各企業結合によって利益が期待できる現金生成単位 (CGUs) に分配され
る。一定の営業権評価に関しては、下記の評価方法により、当期で変更されている。
CGUsへ配分された営業権と当グループの主要事業セグメントの要約は、以下に表わされる。
現金生成単位
事業セグメント
2011年
2010年 100万ポンド
100万ポンド
アイルランド風力発電所
発電及び供給
155.9
160.3
英国風力発電所
発電及び供給
199.9
232.0
欧州風力発電所
発電及び供給
24.3
24.4
英国供給
発電及び供給
187.0
187.0
英国生産
発電及び供給
10.1
52.6
ガス貯蔵
その他の事業
56.2
56.2
探査及び生産
その他の事業
38.1
-
その他 (i)
その他の事業
13.8
13.8
685.3
726.3
(i)主に契約及び通信のいくつかの事業ユニットにわたる営業権残高を示している。これらのユニットに配分された営業権金額は、事業ユニット
の帳簿価格や当グループが保有する営業権の総額と比較すれば、さほど重要な規模ではない。これは前年からの表示における変更を示している。
行われた減損テストの結果によれば、何らの減損も必要とされない。
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英国供給、英国生産、ガス貯蔵、探査及び生産、並びに他のCGUsにおける回収可能価額は、使用価値算出を参照するこ
とにより決定する。まず初めにこれらの算出には、取締役会により承認を得た当グループの5カ年ビジネスモデルに
基づく、税引前キャッシュフロー予測を使用するものとする。ビジネスモデルは過去の経験を加味し、当グループの
市場、価格、リスク、戦略的目標を反映している。適用される商品価格は観測可能な市場データと、それがない場合は、
内部統計を参考にする。風力発電CGUsの回収可能価額は、売却費用を控除した公正価額に基づいている。適用基準は
適当であると考えられる。なぜなら、個々のCGUsの経済的価値は経営陣によって査定され、他の市場参加者にも評価
される基準と一致しているからである。適用された方法は、各CGUs内で個々の風力発電計画から期待できる減価税引
き前キャッシュフローを評価することによって、公正価額を決定することである。3つの特定されたCGUs (アイルラ
ンド風力発電、英国風力発電、欧州風力発電) は、多くの同一リスク要因を共有し、これにより割引されている。
主要な使用価値算出に用いられた主たる仮定は以下の通りである。
現金生成単位
全風力発電所 (オンショアとオフショア)
英国供給
英国生産(風力を除く)
ガス貯蔵
探査及び生産
2011年割引率 (%)
2010年割引率 (%)
7.0% - 9.0%
7.0% - 9.0%
8.3%
8.3%
8.3%
8.0% - 10.0%
7.7%
8.3%
8.3%
-
2011年と2010年キャッシュフロー
予測期間 (年)
25
5
15
20
現地の年数
経営陣は過去の業績とその市場展開の期待に基づいて、各CGUの税引前キャッシュフローを決定している。これらの
考えがどのように導かれてきているかについての詳細は、個別の説明がなされている。使用する割引率は税引前実数
値で、関連する事業セグメントに帰する特定のリスクを反映する。使用する割引率は、各市場セクターで営業する同
等の上場会社が使用する対外的に公表された率が基準とされた。使用価値算出から導かれる回収可能額は、各CGUが
減損する必要があるかどうかを決定するために、各CGUの帳簿価格と比較される。
主要CGUとテスト結果に対し、主要な使用価値及び公正価値から売却費用を差し引いたものに関する個別説明は、下
記の通りである。
全ての風力発電CGUs
2008年のSSEリニューアブルズ(旧エアトリシティ)グループの買収を受けて、営業権減損テストの目的で、全ての
風力発電CGUsが設立された。適切な帳簿価格に対し各回収可能金額を査定するために、事業が運営される主要な地理
的領域に営業権が配分されている。設立されたCGUs (アイルランド、英国、その他の欧州諸国) は、それらの地域の独
特の市場特性を考慮することにより評価されている。通貨キャッシュフローは減損テストが実施される時点の為替
レートで設定される。これらの特定市場要因は別として、各CGUでの評定基準は同一である。
風力発電事業は、耐用年数が最大25年と想定されており、経営陣がかかる期間のキャッシュフロー予測に対する帳簿
価格を査定することは適当であると考えられる。アイルランド及び英国風力CGUsには操業中の風力発電所があり、全
CGUsには建設段階や開発ポートフォリオ段階の事業がある。これらの開発事業は同意を得ていないもの、又は環境面
や設計面での検討を全て終了していないものであり、そのため、関連するキャッシュフローはその可能性により調整
されている。
全事業の現金収入は、風力研究と過去の経験を踏まえた事業からの予想発電出力に基づき、また入手できる市場情
報、風力ROCの継続的な政府の補助及び内部モデル予測に基づく先物電力価格で評価されている。
現金支出は、計画された資本支出と予測メンテナンス費用に基づいている。電力価格及び運営費用は各CGU地域で最
も重要な特徴的要因である。成長力は、各風力発電所のライフサイクル期間における運営能力により予測された出力
に基づいている。
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テスト成果
一定の欧州における資産の処分及び欧州風力発電ポートフォリオ(39.7百万ポンド)の再構成に伴う一定の無形資
産の例外的減損に伴う、関連営業権の減損は、必要とされない。
英国及びアイルランドの風力発電CGUsにおける回収可能価額は、減損テスト時にそれぞれの帳簿価格を上回った。
キャッシュフロー予測が不可避的な不確実性を伴う一方で、売却費用を差し引いた公正価格を評価する際に適用し
た主要条件の合理的な変更も、かかる結論に変更をもたらさない。
英国供給
2001年のSWALECの買収に関連して移動した営業権は、当グループの英国での小売電気及びガス供給事業CGUに帰する
ものである。当グループは、英国の発電供給活動を使用価値算定の目的に限定して、一つの統合事業として統括する。
供給事業の予測キャッシュフローは独立して考慮される。これは供給事業で得られる利益幅に関連して適用される
判断に依存している。予測利益幅は、現在の契約条件と過去の売上総利益率に基づいている。収入は、予測成長に合わ
せて調整されたビジネスモデルが承認を得た時点の市場シェアを起点に、期待される市場シェアを踏まえたもので
ある。顧客数は予測期間に渡って年間約2.6%の増加が期待されており、それに付随する顧客サービスに伴う資金支出
は織り込まれている。本成長率は、過去の実績と経営側の期待の両方を参考にして裏付けされている。利益幅は、電気
及びガスの両方の先物卸売エネルギー価格曲線が考慮されている。CGUはアイルランドでのエアトリシティ供給事業
を除外している。これについては、これに帰する営業権はいずれにしても存在していなかった。
テスト成果
英国供給CGUsにおける回収可能価額は、減損テスト時に帳簿価格を上回った。キャッシュフロー予測が不可避的な不
確実性を伴う一方で、売却費用を差し引いた公正価格を評価する際に適用した主要条件の合理的な変更も、かかる結
論に変更をもたらさない。
英国発電(風力を除く)
当グループによるフィドラーズ・フェリー・アンド・フェリーブリッジ (FFF)、アスクマス、アバーネッド及びメド
ウェイの発電所及び開発の買収で認識された営業権は、英国発電ポートフォリオCGUに帰する。これらのプラントは
統合された発電・供給事業セグメントの一部として運営される。使用価値算出の目的に限定して、主要な英国発電プ
ラントの予測キャッシュフローは独立CGUとして考えられている。かかるCGUに含まれるプラントはガス、石炭、水力
発電プラントがあるが、契約先のエネルギープラント、熱電併給プラント及び組込発電プラントのキャッシュフロー
は、これらのプラントが主要発電ポートフォリオから独立に運営されているという理由で、除外される。営業権の大
部分は、取得資産の公正価値の認識における繰延税金の一時的差異に起因する。
市場価格の予想は、先物市場価格と入手可能な公表市場試算又は観測可能期間を超えるものについては内部的モデ
ルを参考にして決定される。価格予想には、卸売電力価格並びに卸売ガス価格、石炭・石油価格及び炭素排出費用な
どの原料価格も含まれる。有効性と効率性の予測は、経営陣の期待と過去実績に基づいている。過去の平均温度と雨
量が想定されている。適用されるキャッシュフロー予測の期間は5年から10年の間であるが、評価基盤である資産は
残存の経済的有効期間が5年から15年はあり、水力発電資産に関しては100年あることが留意されるべきである。適用
される減価率は、前年度に引き続き、税引き前実数値率8.3%で標準化されている。上述の期間に渡るCGU内でのプラン
トの予想された利用可能性に沿って、成長が想定されている。
テスト成果
注記12に記載された火力発電プラントに関連して行われた特定の減損の実施に続き、全ての関連する営業権が損失
処理された。これは、42.5百万ポンドの費用となった。かかる減損は、注記5の例外事項の一部である。
特定資産の減損調整後、主要英国発電CGUにおける回収可能価額は、減損テスト時に帳簿価格を上回った。キャッシュ
フロー予測が不可避的な不確実性を伴う一方で、使用価値を評価する際に適用した主要条件の合理的な変更も、かか
る結論に変更をもたらさない。
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ガス貯蔵
2002年から2003年に渡るホーンジーガス貯蔵施設の買収では営業権が認識された。初期キャッシュフロー予測は、5
カ年のビジネスモデルの期間で達成できると期待される売上総利益に基づいている。かかる期間後、キャッシュフ
ローはさらに15年間の経済長期成長率よりも低い率で推定されている。その15年の期間で、CGUは予想される経済的
耐用年数の終わりに近づく。この長期の期間は、資産の長期インフラストラクチャーとしての性格と予想獲得利益を
より正確に反映する。事業計画期間の利益幅の推定は、ガス貯蔵の期待需要に基づいており、公表かつ予測されたガ
ス卸売価格、施設価値を維持するために必要な計画された資本支出、及び推定される営業費用が考慮されている。
テスト成果
ガス貯蔵CGUにおける回収可能価額は、減損テスト時に帳簿価格を上回った。キャッシュフロー予測が不可避的な不
確実性を伴う一方で、使用価値を評価する際に適用した主要条件の合理的な変更も、かかる結論に変更をもたらさな
い。
探査及び生産
営業権が、2010/2011年度における北海ガス探査及び生産資産の購入に関して認識された(注記16)。営業権は、3つ
の主要フィールド開発地域(バクトン、イーシントン・キャッチメント地域(ECA)及びローモンド/エベレスト)及
びその補助インフラストラクチャー資産からなる3つのCGUに帰する。資産/フィールドレベルの減損の兆候は、個別
に調査される。全ての営業権は、繰延税金の一時的負債の認識からなる。
減損テストにおける仮定は、ガス又は石油の先物価格、資金調達及び廃棄費用を含むキャッシュフローのタイミン
グ、貯蔵量の情報並びに割引率に基づいている。
テスト成果
全ての探査及び生産CGUの回収可能額は、減損テスト時に帳簿価格を上回った。キャッシュフロー予測が不可避的な
不確実性を伴う一方で、回収可能額を評価する際に適用した主要条件の合理的な変更も、かかる結論に変更をもたら
さない。
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12. 有形固定資産
発電資産(i)
連結
費用:
2009年3月31日時点
追加
ファイナンス・リースの認識(vii)
取得(注記16)(iv)
無形資産からの移行 (注記11) (v)
処分 (ii)
為替調整
2010年3月31日時点
追加
取得(注記16)(iv)
廃棄資産価値の変更
無形資産からの移行 (注記11) (iv)
売却目的所有への移行
処分 (iii)
為替調整
2011年3月31日時点
100万ポンド
ガス貯蔵及び 土地及び建物
生産資産(ii)
100万ポンド 100万ポンド
ネットワーク
資産
100万ポンド
車両及びその
他設備
100万ポンド
総計
100万ポンド
4,636.0
485.0
387.8
6.4
11.7
(67.1)
(35.2)
5,424.6
554.7
63.9
32.7
3.8
(253.6)
(73.2)
(72.0)
5,680.9
331.2
46.5
(0.8)
376.9
52.6
305.2
734.7
211.3
29.2
7.3
247.8
12.4
19.5
(0.8)
278.9
5,239.7
425.7
7.5
(2.2)
5,670.7
489.5
(0.7)
6,159.5
294.9
39.3
5.2
(65.5)
(0.7)
273.2
50.3
(3.1)
320.4
10,713.1
1,025.7
387.8
26.4
11.7
(135.6)
(35.9)
11,993.2
1,159.5
388.6
32.7
3.8
(253.6)
(77.8)
(72.0)
13,174.4
減価償却:
2009年4月1日時点
当期費用
1,127.7
179.8
48.4
4.0
31.6
5.7
2,078.1
183.5
195.1
21.9
3,480.9
394.9
処分
為替調整
2010年3月31日時点
当期費用
例外的減耗(vi)
売却目的所有への移行
処分 (iii)
為替調整
2011 年3月31日時点
(46.0)
(3.7)
1,257.8
176.3
442.7
(48.7)
(13.3)
(1.1)
1,813.7
(0.1)
52.3
14.2
66.5
37.3
7.3
(0.8)
43.8
(0.7)
2,260.9
279.9
(0.1)
2,540.7
(35.8)
(0.5)
180.7
19.0
(3.1)
196.6
(82.6)
(4.2)
3,789.0
496.7
442.7
(48.7)
(17.3)
(1.1)
4,661.3
純帳簿価格
2011年3月31日時点
2010年3月31日時点
2009年4月1日時点
3,867.2
4,166.8
3,508.3
668.2
324.6
282.8
235.1
210.5
179.7
3,618.8
3,409.8
3,161.6
123.8
92.5
99.8
8,513.1
8,204.2
7,232.2
(i)発電資産は、火力及び再生可能発電施設、関連する建物、プラント及び機械から構成され、全ての水力発電民間施設及び操業中の風力発電施設
を含む。従前の会計では、発電資産に、ガス貯蔵資産が含まれていた。これらは、北海ガス開発資産とともに、別個に開示されている。発電資産
の正味帳簿価額には、廃棄費用の正味帳簿価額62.3百万ポンド (2010年22.0百万ポンド) を含む。当該増加額は、廃止条項における増加と対
応して、相殺される(注記25)
(ii)ガス貯蔵及び生産資産には、廃棄費用の正味帳簿価額81.7百万ポンド(2010年-6.9百万ポンド)が含まれる。事務所及びコンピューター機
器(車両及び雑機器を含む。)に関連する廃棄費用は、3.8百万ポンド(2010年-3.8百万ポンド)であった。これは、欧州連合の廃電気電子機
器(WEEE)指令に基づくグループの義務から生じた。
(iii)処分された資産には、アードロサン及びブテンディーク風力発電資産(注記16参照)、並びに本年度において損傷又は劣化のため交換され
た資産を含む。
(iv)2011年3月31日に終了する年度における事業結合による取得資産には、北海ガス生産資産、及びウォルタールー・ストリートのグラスゴー事
務所の建物を含む。昨年度の事業結合による取得資産は、アスクマスの火力発電所資産、アトラスコネクトのネットワーク資産、カントノ通信
データセンター資産、及びESBCの街灯事業の事業資産が含まれていた。注記16参照
(v)同意段階に達し、建設の承認が得られた、無形資産から移転された(注記11参照)開発資産の帳簿価額を表す。
(vi)多数の発電資産が、操業中の設備に対する産業排出指令の影響及びその他の経済的要素の複合的な影響により減損した。
(vii)マーチウッド・パワー・リミテッドのファイナンス・リース資産としての認識に関連する。
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有価証券報告書
貸借対照表の日付において、建設期間中の資産に関して資本化された総額は、次の通りである。
2011年
100万ポンド
647.0
120.4
188.2
5.7
961.3
発電資産
ガス貯蔵及び生産資産
ネットワーク資産
社用地及び建物
2010年
100万ポンド
519.6
264.4
204.7
1.9
990.6
ファイナンス・リースに基づく以下の資産が有形固定資産に含まれる。
発電資産
百万ポンド
費用
2009年4月1日現在
追加
2010年3月31日及び
2011年3月31日時点
ネットワーク資産
百万ポンド
車両及びその他設備
百万ポンド
‒
387.8
5.0
387.8
5.0
7.0
399.8
減価償却
2009年4月1日時点
当期費用
2010年3月31日時点
当期費用
2011年3月31日時点
‒
11.3
11.3
18.5
29.8
5.0
5.0
‒
5.0
7.0
7.0
‒
7.0
12.0
11.3
23.3
18.5
41.8
正味帳簿価額
2011年3月31日時点
2010年3月31日時点
2009年4月1日時点
358.0
376.5
‒
‒
‒
-
‒
‒
-
358.0
376.5
-
-
当社は、有形固定資産を所有していない。
106/248
7.0
‒
合計
百万ポンド
12.0
387.8
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スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
13. 生物資産
当グループは、前会計年度に植樹された木を含む約2,394ヘクタールの森林地を取得した。生木は、生物資産として計
上され、毎年公正価値再評価の対象となる。
2011年
百万ポンド
‒
4.4
4.4
2009年4月1日時点
当期購入分
2010年4月1日及び2011年3月31日現在
2011年の公正価値を決定するために使用された税引前減価率は、8%(2010年-8%)である。減価率の2.0%の減少/
(増加)は、生物資産の公正価値を約0.6百万ポンド(2010年-0.6百万ポンド)増加/(減少)させる。本年度にお
いて、収穫された樹木はない。当社は、生物資産を保有していない。
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スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
14. 投資
(a) 関連会社及び共同事業
連結
資本
スコティア・
ガス・ネット
ワークス
百万ポンド
その他の共同
事業
貸付金
スコティア・
関連会社
資本合計
ガス・ネット
ワークス
その他の共同
事業
関連会社
貸付金合計
総計
百万ポンド
百万ポンド
百万ポンド
百万ポンド
百万ポンド
百万ポンド
百万ポンド
百万ポンド
1,225.2
正味資産/費用の持
分
2009年3月31日時点
157.6
257.1
138.7
553.4
266.9
401.9
3.0
671.8
移行(外)/内(ⅰ)
‒
(8.6)
18.8
10.2
‒
‒
‒
‒
10.2
処分
‒
(1.0)
-
(1.0)
‒
‒
‒
‒
(1.0)
新規株主資本投資
‒
16.8
45.0
61.8
‒
-
-
-
61.8
株主貸付金の増加
‒
‒
‒
-
16.6
273.3
46.5
336.4
336.4
株主貸付金返済金
‒
‒
‒
-
(16.6)
(17.9)
‒
(34.5)
(34.5)
‒
‒
3.2
3.2
-
(3.2)
(3.2)
-
株主資本の貸付金
への転換
受取配当金
税引後利益持分
その他の準備金調
整額持分
為替調整
-
(8.5)
(15.2)
(23.7)
‒
-
‒
‒
(23.7)
55.6
28.9
25.3
109.8
‒
-
‒
‒
109.8
(57.8)
(14.0)
-
(71.8)
‒
‒
‒
‒
(71.8)
‒
(6.7)
-
(6.7)
‒
‒
‒
‒
(6.7)
2010年3月31日時点
155.4
264.0
215.8
635.2
266.9
657.3
46.3
970.5
1,605.7
新規株主資本投資
‒
24.0
176.3
200.3
‒
-
‒
-
200.3
株主貸付金の増加
‒
‒
-
-
‒
199.8
4.6
204.4
204.4
株主貸付金返済金
‒
‒
-
-
-
(13.3)
‒
(13.3)
(13.3)
‒
‒
37.0
37.0
‒
-
(37.0)
(37.0)
-
-
(63.7)
-
(63.7)
-
-
-
-
(63.7)
(30.0)
(26.52)
(25.2)
(81.7)
‒
-
‒
-
(81.7)
74.5
56.0
(65.6)
64.9
‒
-
‒
-
64.9
(8.9)
(5.2)
-
(14.1)
‒
‒
‒
-
(14.1)
処分
‒
(13.7)
-
(13.7)
-
(13.7)
為替調整
‒
(3.4)
-
(3.4)
‒
‒
‒
-
(3.4)
191.0
231.5
338.3
760.8
266.9
843.8
13.9
1,124.6
1,885.4
株主資本の貸付金
への転換
売却目的所有への
移行
受取配当金
税引後利益持分
その他の準備金調
整額持分
2011年3月31日現在
共同支配企業(JCEs)及び関連会社に対する投資は、異なる様式により表示されている(注記2参照)。
(i)前会計年度における移転額(出)/入は、株式保有率が50.0%から47.8%に減少したことに伴い、合弁会社から関連会社に再分類されたアクア
マリン・パワー・リミテッドに対する8.6百万ポンドの投資、株式保有率が、17.5%から49.9%に増加することとなった次の7.0百万ポンドの
増加があったロックトロン(ウィドネス)に関する10.0百万ポンド、及び当グループの株式保有率が12.5%から29.9%に増加したのに伴い、
関連会社に分類されることとなったスマーター・グリッド・ソリューション・リミテッドに関連する0.2百万ポンドを表す。
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スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
スコティア・ガス・ネットワークスに対する投資が、当グループの財務状況の理解に資するため、別個に開示される。
当社
資本
貸付金
スコティア・ガス・
その他の共同事
ネットワークス
業
百万ポンド
百万ポンド
スコティア・ガス・
その他の共同事
ネットワークス
業
百万ポンド
百万ポンド
資本合計
貸付金合計
総計
百万ポンド
百万ポンド
百万ポンド
正味資産/費用の持分
2009年3月31日時点
190.0
-
190.0
266.9
306.4
573.3
763.3
移行(外)/内(ⅰ)
‒
10.0
10.0
-
‒
‒
10.0
新規株主資本投資
‒
7.0
7.0
-
‒
-
7.0
株主貸付金の増加
‒
‒
‒
16.6
262.0
278.6
278.6
株主貸付金返済金
‒
‒
‒
(16.6)
-
(16.6)
(16.6)
2010年3月31日時点
190.0
17.0
207.0
266.9
568.4
835.3
1,042.3
株主貸付金の増加
-
-
-
-
194.2
194.2
194.2
処分
-
(17.0)
(17.0)
-
‒
-
(17.0)
190.0
-
190.0
266.9
762.6
1,029.5
1,219.5
2011年3月31日
主な共同事業体、運営及び関連会社の詳細は、以下の通りである。
法人登録地
共同事業
スコティア・ガス・ネットワーク
ス・リミテッド (v)
グレーター・ガッバード・オフ
ショア・ウインズ・リミテッド
(vi)
マーチウッド・パワー・リミテッ
ド (i)
PriDE (SERP) リミテッド (ii)
シーバンク・パワー・リミテッド
(iii)
関連会社
ワルネー(UK)オフショア・
ウィンド・ファーム・リミテッド
(vi)
バーキング・パワー・リミテッド
(i)
ダーウェント・コウジェネレー
ション・リミテッド (i)
アクアマリン・パワー・リミテッ
ド (i)
イングランド及びウェールズ
2010年
3月31日
保有率
%
50.0
50.0
ガス分配ネットワーク
50.0
50.0
オフショア風力開発
50.0
50.0
発電
50.0
50.0
50.0
50.0
防衛関連請負
発電
25.1
25.1
オフショア風力開発
30.4
30.4
発電
49.5
49.5
発電
43.2
47.8
2011年
3月31日
保有率
%
2010年
3月31日
保有率
%
66.7
66.7
事業の内容
イングランド及びウェールズ
イングランド及びウェールズ
イングランド及びウェールズ
イングランド及びウェールズ
イングランド及びウェールズ
イングランド及びウェールズ
イングランド及びウェールズ
スコットランド
法人登録地
共同事業体(非法人)
アルドブラー
2011年
3月31日
保有率
%
英国
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海洋技術転換
事業の内容
ガス貯蔵施設の開発
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スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
上記の会社の株式は、後配株を有しているアクアマリン・パワー・リミテッドを除き、普通株式のみである。全ての
会社は、英国及びアイルランド内で運営されている。シーバンク・パワー・リミテッド及びマーチウッド・パワー・
リミテッドの決算日は、12月31日である。その他の会社は全て3月31日決算である。当グループは、これらの財務書類
の結果及び見解に関し、重大な影響を与えないと考えられるその他の多くの合弁及び関連会社に対する投資を行っ
ている。
(i)SSEジェネレーション・リミテッドによる株式保有
(ii)サザン・エレクトリック・コントラクティング・リミテッドによる株式保有
(iii)SSEシーバンク・インベストメンツ・リミテッドによる株式保有
(iv)SSEベンチャー・キャピタル・リミテッドによる株式保有
(v)スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシーによる株式保有
(vi)SSEリニューアブル・ホールディングス・リミテッド (又は子会社) による株式保有
スコティア・ガス・ネットワークス・リミテッドの投資の重要性は、その他の共同事業体とは別の開示を要請する。
従って、当該事業における当グループの持分から生じる業績は、当グループの営業利益の分析において別のセグメン
トとして含まれる。(注記3) 当グループが50%の持分を有するスコティア・ガス・ネットワークス・リミテッドの
詳細は以下の通りである。
2011年
例外事項及び
一定の再評価
前
100万ポンド
営業利益
2010年
例外事項及び
一定の再評価
100万ポンド
合計
100万ポンド
例外事項及び
一定の再評価
前
100万ポンド
例外事項及び
一定の再評価
100万ポンド
合計
100万ポンド
373.6
―
373.6
367.3
―
367.3
財務費用:転換社債を除く
(180.9)
12.8
(168.1)
(126.0)
6.8
(119.2)
財務費用:転換社債利息
(66.7)
―
(66.7)
(67.5)
―
(67.5)
税引前利益
126.0
12.8
138.8
173.8
6.8
180.6
税金
(53.9)
64.1
10.2
(67.5)
(1.9)
(69.4)
当期利益
72.1
76.9
149.0
106.3
4.9
111.2
SSEの利益持分
36.1
38.4
74.5
53.2
2.4
55.6
投資家として、スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシーは、当グループに対して支払われる社
債利息として33.4百万ポンド (2010年33.8百万ポンド) を受領した。
以下は、スコティア・ガス・ネットワークス・リミテッドの財務諸表の要約である。(100%)
スコティア・ガス・ネットワークス・リ
ミテッド
2011年3月31日
2010年3月31日
固定資産
100万ポンド
流動資産
100万ポンド
流動負債
100万ポンド
固定負債
100万ポンド
5,603.4
5,331.3
110.3
271.6
(416.6)
(672.6)
(4,914.6)
(4,619.4)
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スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
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以下は、当グループのその他の共同支配の事業体及び関連会社の財務諸表の要約である。(100%)
流動資産
固定資産
流動負債
固定負債
収益
税引後利益
100万ポンド
100万ポンド
100万ポンド
100万ポンド
100万ポンド
100万ポンド
2011年3月31日
170.8
1,430.2
(131.3)
(1,239.6)
1,053.7
117.0
2010年3月31日
166.0
1,179.8
(135.3)
(1,002.8)
415.3
68.8
2011年3月31日
144.9
277.7
(62.6)
(44.6)
313.4
46.9
2010年3月31日
188.2
438.5
(116.6)
(110.6)
451.2
74.6
共同事業
関連会社
(b)その他の投資
連結
2009年4月1日時点
当期追加
当期の関連会社へ
の移行
2010年3月31日時
点
当期追加(i)
2011年3月31日時
点
フェロー・ペ
トロリウム
BiFab
太陽光発電
シグマ
ロックトロン
その他
合計
100万
ポンド
100万
ポンド
100万
ポンド
100万
ポンド
100万
ポンド
100万
ポンド
100万
ポンド
-
-
4.1
-
2.4
0.5
-
10.0
(10.0)
1.8
0.6
(0.2)
18.3
1.1
(10.2)
-
-
4.1
2.9
-
2.2
9.2
18.0
18.0
11.0
11.0
4.1
0.3
3.2
-
1.1
3.3
30.4
39.6
(i)当期追加には、フェロー・ペトロリウム・ピーエルシー(5%)及びバーンティスランド・ファブリケーションズ・リミテッド(BiFab)(15%)
の資本持分が含まれる。
当社
フェロー・ペトロリウム
合計
100万ポンド
100万ポンド
2010年3月31日時点
-
-
当期追加
18.0
18.0
2011年3月31日
18.0
18.0
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スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
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15. 子会社
主な子会社の詳細は以下の通りである。
SSE サービシズ・ピーエルシー (i)
イングランド及びウェールズ
2011年
保有率
%
100
SSE エネルギー・サプライ・リミテッド
(i)
SSEジェネレーション・リミテッド(i)
メドウェイ・パワー・リミテッド (ii)
キードビー・ジェネレーション・リミ
テッド (viii)
サザン・エレクトリック・ガス・リミ
テッド (vi)
SSE リニューアブルズ・ホールディング
ス・リミテッド (i)
SSE リニューアブルズ・ホールディング
ス(UK)・リミテッド (x)
SSE リニューアブルズ・デベロップメン
ツ・(UK)・リミテッド (ix)
SSE リニューアブルズ(アイルランド)
リミテッド (iii)
エアトリシティ・リミテッド(iii)
エアトリシティ・エネルギー・サプライ
・(北アイルランド)リミテッド(x)
スコティッシュ・ハイドロ・エレクト
リック・トランスミッション・リミテッ
ド (iv)
スコティッシュ・ハイドロ・エレクト
リック・パワー・ディストリビューショ
ン・ピーエルシー (iv)
サザン・エレクトリック・パワー・ディ
ストリビューション・ピーエルシー(iv)
S+Sリミテッド (iv)
SSE メータリング・リミテッド(i)
サザン・エレクトリック・コントラク
ティング・リミテッド (v)
SSEホーンシー・リミテッド (i)
SSE E&P UKリミテッド(i)
SSE テレコミュニケーションズ・リミ
テッド (i)
ネオス・ネットワークス・リミテッド
(vii)
イングランド及びウェールズ
100
100
イングランド及びウェールズ
イングランド及びウェールズ
イングランド及びウェールズ
100
100
100
100
100
100
発電
発電
発電
イングランド及びウェールズ
100
100
ガス供給
アイルランド
100
100
再生可能持株会社
北アイルランド
100
100
再生可能持株会社
北アイルランド
100
100
風力発電開発
アイルランド
100
100
風力発電開発
アイルランド
北アイルランド
100
100
100
100
エネルギー供給
エネルギー供給
スコットランド
100
100
送電
スコットランド
100
100
配電
イングランド及びウェールズ
100
100
配電
スコットランド
スコットランド
イングランド及びウェールズ
100
100
100
100
100
100
配線
検針及びオペレータ
電気工事請負
イングランド及びウェールズ
スコットランド
スコットランド
100
100
100
100
100
ガス貯蔵
ガス探査及び生産
電気通信サービス
イングランド及びウェールズ
100
100
電気通信サービス
法人登録地
2010年
保有率
%
100
事業の内容
金融、IT及びサポート・
サービス
電力供給
上記の会社の株式は普通株式のみである。全ての主要な子会社は英国及びアイルランド内で運営されている。全ての
会社の決算日は3月31日である。グループは、本件財務書類の結果及び見解に重大な影響を与えないその他の子会社
を有している。グループ会社の全一覧表は当社の年次報告書に含まれている。
上記子会社の株式は、以下の会社により保有されている。
(i) スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー
(ii) SSEジェネレーション・リミテッドによる株式保有
(iii) SSE リニューアブルズ・ホールディングス・リミテッドによる株式保有
(iv) SSEパワー・ディストリビューション・リミテッドによる株式保有
(v) SSEコントラクティング・グループ・リミテッドによる株式保有
(vi) SSEエネルギー・サプライ・リミテッドによる株式保有
(vii) SSEテレコミュニケーションズ・リミテッドによる株式保有
(viii) キードビー・パワー・リミテッドによる株式保有
(ix) SSE リニューアブルズ・ホールディングス(UK)・リミテッドによる株式保有
(x) SSE リニューアブルズ・グループ(UK)・リミテッドによる株式保有
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スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
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子会社への投資
当社
合計100万ポンド
2009年4月1日時点
2,154.2
現投資の増加 (ii)
17.9
2010年3月31日時点
2,172.1
現投資の増加 (i)
13.6
移行(内)(ii)
132.7
2011年3月31日時点
2,318.4
(i) 当社が所有する既存投資の増加は、グループ持株制度に基づき、グループの子会社の従業員に付与された当社の株主持分に関連するもので
ある。それらはIFRS第2号に従い、子会社の投資費用の増加として認識されている。また、エアトリシティ・ホールディングス・リミテッドの
買収に関連して支払われた追加の3.8百万ポンドも含まれる。
(ii) SSEホーンジー・リミテッドは、本会計年度中に、帳簿価額でSSEエネルギー・サプライ・リミテッドから移転された。
サービス・コンセッション協定
ロイヤル・バンク・リーシング・リミテッドとの50:50のパートナーシップにより、当グループは3つの会社を設立
し、プライベート・ファイナンシャル・イニシアティブ (PFI) の手法で、街灯に関するサービスを地方自治体に提
供した。その後これらのサービスは、完全子会社であるサザン・エレクトリック・コントラクティング・リミテッド
に業務委託された。設立された会社は次の通りである。
会社
テイ・バレー・ライトニング (ストーク・オン・トレント)
リミテッド
テイ・バレー・ライトニング (ニューキャッスル・アンド・
ノース・タインサイド) リミテッド
テイ・バレー・ライトニング (リーズ) リミテッド
地方自治体
ストーク・オン・トレント
ニューキャッスル・アンド・ノース・タインサイド
リーズ・シティ・カウンシル
SIC12連結に基づき50%の株式所有にもかかわらず、特別目的会社であるテイ・バレー・ライトニング社は子会社と
して分類され、そのように計上される。これらの会社に関連する負債は、グループに対してはノンリコースのもので
ある。上記3つの会社の協定は実質的に同一の内容である。
上記に加え、グループは、7件のPFI契約に基づいて同様の業務を行う法人の100%の資本を有している。サービス・コ
ンセッション協定の条件は、上記の会社による運営のそれと同様である。地方自治体及び取得したグループの契約会
社は以下の通りである。
会社
地方自治体
ドーセット・ライトニング・リミテッド
ドーセット・カウンティ・カウンシル
イーリング・ライトニング・リミテッド
ロンドン・ボロー・オブ・イーリング
イズリントン・ライトニング・リミテッド
ロンドン・ボロー・オブ・イズリントン
テイ・バレー・ライティング(ハンプシャー)・リミテッド
ハンプシャー・カウンティ・カウンシル
テイ・バレー・ライティング(サザンプトン)・リミテッド
サザンプトン・シティ・カウンシル
テイ・バレー・ライティング(ウエストサセックス)・リミ
テッド
テイ・バレー・ライティング(ノッティンガム)・リミテッ
ド
ウエストサセックス・カウンティ・カウンシル
ノッティンガム・シティ・カウンシル
テイ・バレー・ライティング(ノッティンガム)・リミテッドのサービス開始日は、2010年9月10日であった。
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協定の特徴
説明
契約は25年の設定であり、各地方自治体の地域で古くなった街灯を交換し、新しい資産を維持するものとする。
重要な条項
PFI協定のキャッシュフローは地方自治体による統一のサービス料の支払いから生じる。統一料金は要求水準より低
水準の作業が行われた場合にのみ調整される。いずれかの当事者から提案されたサービスの重要な変更は、正規の変
更手続き及び当該変更に対する他方当事者の同意により行われる。
権利及び義務の性質及び範囲
資産は公共道路の一部であり、資産の所有権は地方自治体にある。契約会社は契約期間中に資産を交換し維持するラ
イセンスを付与される。当該義務は、委託業務契約を通じて、サザン・エレクトリック・コントラクティング・リミ
テッド又はシーボード・トレーディング・グループ内のその他の会社に引き継がれる。要求水準を満たすサービス
の提供が不履行の場合はペナルティが課せられ、統一サービス料から罰金が差し引かれる。
会社は25年を期間として契約し、延長のオプションはない。当該期間中の契約の終了事由は、サービス提供者の不履
行、不可抗力又は付保できないリスクの発生、当局の不履行、当局の任意解約、禁止行為、リファイナンス条項の違反
を含むなど、多くがある。全ての事情において、サービス提供者に対する賠償額の計算方法が存在する。
契約期間を通じ、会社が様々な状況下で追加のサービスを提供することを要求される場合が潜在的に存在する。
(i) 法律の変更
法律が変更され会社のサービスの提供方法を変更しなければならない場合、当該変更にかかる費用の一部を会
社が負担する。当該責任には上限が定められている。
(ii) 最終調査
地方自治体は、独立調査において資産の残余期間が5年に満たない旨の指摘があった場合、過去2年間に遡って
統一サービス料の割合を控除する権利を有する。 114/248
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16. 買収、処分及び売却目的の保有
(a) 探査及び生産資産の買収
2011年2月2日、グループは、子会社であるSSE&P UKリミテッドを通じて、パートナー及び規制上の承認を得た完成期
間後、3つの主要な地理的領域(バクトン、イーシントン・キャッチメント地域(ECA)及びローモンド・エベレス
ト)における多様な北海天然ガス及びインフラ資産の共同運営利益を、ヘス・リミテッドから買収した。当該買収
は、グループに対し、生産及び供給事業のための新たな主要な燃料の供給源及び経済的ヘッジを提供するものであ
る。当該買収は、グループが、ガス供給の流通に関与することも意味する。営業権は、主に認識された繰延税金負債に
反映される。完成期間には、契約日及び承認日の間に負担または受領したキャッシュフローの価値を調整するメカニ
ズムが含まれた。対価として現金200.4百万ポンドが買収日に支払われ、当該取引のためのキャッシュフローのヘッ
ジ協定の影響を含む。2011年4月14日、最終の決済金3.2百万ポンドが、完成調整に関連して、受領された。0.9百万ポ
ンドの専門家費用が負担され、費用化された。
取得した資産及び負債は、以下の通りに要約される。
営業権
生産及びインフラストラクチャー資産(注記12
)
探査及び評価資産
廃棄引当金
未払金及び引当金
繰延税金資産
繰延税金負債
契約価格
百万ポンド
−
165.1
完成調整
百万ポンド
−
(17.0)
公正価値調整
百万ポンド
38.1
157.1
合計
百万ポンド
38.1
305.2
53.8
−
−
−
−
218.9
(4.7)
−
−
−
−
(21.7)
0.9
(71.5)
(11.4)
22.9
(136.1)
−
50.0
(71.5)
(11.4)
22.9
(136.1)
197.2
対価:
現金
負債
200.4
(3.2)
197.2
探査及び生産事業は、当該期間において、買収により4.6百万ポンドの営業利益を記録した。当該事業による収益の大
半は、発電及び供給事業(SSEエネルギー・サプライ・リミテッド)とのアームズレングス取引協定に基づく内部的
なものである。当該事業が、2010年4月1日から所有されていたとすれば、減価償却及び償還前の営業利益の予測は、
68.4百万ポンドの収益から42.6百万ポンドになっていた。当該事業に関する会計方針は、注記1に要約されている。
(b) アードロサンの買収及び処分
2010年4月21日、グループは、スコットランドにおいて風力発電所を操業している会社であるアードロサン・ウイン
ド・ファーム(スコットランド)リミテッドの残り49%を、13.0百万ポンドで取得した。これにより、グループの当
該会社に対する投資は、100%となった。非支配持分3.8百万ポンドにつき、買収の完了により、認識が中止された。
2010年5月20日、グループは、アードロサン・ウインド・ファーム(スコットランド)リミテッドの100%の持分を、
ウインド・アキュジション1(Infinis)に対し、28.1百万ポンドで処分した。4月21日付買収及び5月20日付処分は、
8.3百万ポンドの収益となった。
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当該取引は、以下のとおり、要約される。
百万ポンド
処分した資産:
営業権
不動産、工場設備及び器具備品 流動資産
流動負債
繰延税金
純資産
7.4
60.3
6.8
(27.6)
(13.9)
33.0
処分による収益:
受領した現金対価
処分による純収益
28.1
28.1
処分による損失
買収による利益
買収による純利益
(4.9)
13.2
8.3
処分前に、当該事業において、重大な利益及び損失は認識されていない。
(c) 本事業年度におけるその他の買収
本事業年度において、上記取引のほか、グループは以下の会社及び事業を買収した。
買収企業体
I&H ブラウン(カリアシャー
)リミテッド
ロックトロン(ウィドネ
ス)リミテッド
ストックランド(シャフツ
ベリー)リミテッド
設立国
買収日
主要業務
買収株式
スコットランド
2010年9月21日
風力開発
100%
対価
百万ポンド
6.4
イングランド及び
ウェールズ
スコットランド
2010年10月1日
灰浄化
100%
33.5
2010年10月19日
オフィスビル
100%
19.5
59.4
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ローン契約に基づく残余持ち分の取得への参加によるロックトロン(ウィドネス)リミテッドの持分の取得によ
り、グループの当該事業に対する持分は、49.9%から100%となった。2010年10月1日におけるグループの持分の公正価
値は、31.5百万ポンドであった。当該会社の49.9%の持分の公正価値の再評価の結果、グループは、6.7百万ポンドの
買収による損失を認識し、100%の持分の取得により認識された6.4百万ポンドの消極的営業権と相殺された。当該会
社は、後に、SSEミネラル・ソリューションズ・リミテッドに名称変更を行った。当該買収に伴い負担した0.2百万ポ
ンドの専門家費用が、費用化された。以下の表は、上記表の買収による資産及び負債の帳簿価額及び公正価値を記載
したものである。
取得した事業の帳簿価額
取得した事業の公正価値
(百万ポンド)
(百万ポンド)
営業権
-
無形資産
1.8
6.4
6.4
85.3
57.0
その他の純流動負債
(5.6)
(0.5)
貸付金
(2.0)
-
繰延税
4.5
1.1
純資産
88.6
65.8
不動産・工場及び設備
支払われる対価
現金
27.9
ロックトロンの投資の公正価値(ウィド
ネス)
31.5
59.4
認識された負の営業権
6.4
2011年3月31日に終了する年度において当該取得から重要な損益は認識されなかった。
(d) 処分
2010年9月16日、グループは、ブテンディーク・オフショア・ウィンパーク・ホールディングGmbH及び子会社に対す
る投資を、1.0百万ポンドから、処分費用0.3百万ポンドを控除した額で、処分した。当該処分による利益及び損失は、
認識されていない。ブテンディークの処分は、いくつかの偶発的事象により、追加の収益が発生することがある。金融
資産となる偶発的対価は、偶発的事象が発生する可能性に関するグループの評価により、公正価値はゼロとみなされ
る。加えて、グループは、ドイツにおける他の小さい投資を、3.1百万ポンドで処分し、1.9百万ポンド利益を認識した。
(e) 売却目的の所有
2011年3月31日、それぞれの会社及びそれらの関連資産を売却するというグループの経営陣の決定により、多くの風
力発電及び開発資産が、売却目的の保有とされた。売却目的の保有と分類された資産及び負債は、以下のとおりであ
る。
百万ポンド
204.9
10.7
63.7
23.0
(9.6)
(23.3)
269.4
不動産・工場及び設備
無形開発資産
共同支配企業の株主資本
現金及び現金等価物
その他の純流動負債
繰延税金
上記の売却目的で保有されている資産に関し、重大なキャッシュフロー及び包括利益計算書に認識されている額は
ない。上記の売却目的で保有されている資産のうち、3つの風力発電所が、2011年4月に、178.4百万ポンドで処分され
た(注記34)。
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(f) 前事業年度の買収
当グループは、前事業年度に下記の買収を行った。
買収企業体
アバネッド・パワー・カンパニー・リミ
テッド(ⅰ)
スリーブ・ディベーナ・ウインド・ファー
ム・No.2リミテッド(ⅱ)
カントノ・データ・センター(ビジネス)
(ⅲ)
ウスクマス・パワー・カンパニー・リミ
テッド(ⅳ)
ムンクフロホーゲン・アトリシティ・ヴィ
ンドAB (ⅱ)
ゴクスシャーホイデン エアトリシティ・
ヴィンドAB (ⅱ)
ESBCストリートライティング(ビジネス)
(ⅴ)
アトラスコネクト・リミテッド(ⅲ)
ヴェデガ・ヴィンドクラフトAB (ⅱ)
設立国
買収日
対価
百万ポンド
買収株式
イングランド及び
ウェールズ
2009年5月21日
100%
39.3
北アイルランド
2009年5月22日
100%
7.3
非法人
2009年6月16日
100%
5.8
イングランド及び
ウェールズ
2009年8月13日
100%
27.5
スウェーデン
2009年9月17日
97%
1.9
スウェーデン
2009年9月17日
97%
1.2
非法人
2009年11月30日
100%
5.8
スコットランド
スウェーデン
2010年3月9日
2010年3月15日
100%
100%
0.8
2.2
91.8
買収企業の事業は次のとおりである。(i)火力発電開発、(ii)風力発電所の建設及び開発、(iii)通信サービス、(iv)火
力発電所、(v)街灯維持請負業者
買収した資産及び負債の暫定的帳簿価額及び公正価値は、以下のとおりである。
取得した事業の帳簿価額
取得した事業の公正価値
(百万ポンド)
(百万ポンド)
営業権
4.1
18.5
無形資産
0.5
51.0
93.4
26.4
不動産・工場及び設備
現金及び現金等価物
9.7
9.7
その他の純流動負債
(2.0)
(21.2)
繰延税
-
7.5
純資産
105.7
91.9
(0.1)
控除:非支配持分
総対価
91.8
非支配持分の価値は、それぞれの買収日における買収企業の識別可能な純資産の認識額を元に、持分比率に応じて計
算した。買収額のうち、67.8百万ポンドは、当グループのために支払われた手数料を含む現金で支払われ、24.0百万ポ
ンドは分割払いとなっている。
2010年3月31日までの会計年度において、当該買収による重大な利益又は損失は認識されていない。
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17. 在庫
連結
燃料及び消耗品
仕掛品
販売用商品
控除:引当金
2011年
2010年
百万ポンド
百万ポンド
190.5
37.1
2.9
(13.0)
217.5
248.9
30.7
2.4
(9.5)
272.5
当グループは当期の売上原価内で718.2百万ポンド (2010年-612.4百万ポンド) を認識しており、在庫の評価損及び
引当金の増加を6.6百万ポンド (2010年-3.0百万ポンド) と認識している。当社は在庫を有していない。
18. 受取勘定
連結
流動資産
小売債権
卸売・取引売上債権
他の売上債権
合計売上債権
子会社に対する債権
その他の債権
担保現金
前払費用及び未収収益
固定資産
子会社に対する債権
当社
2011年度
2010年度
2011年度
百万ポンド
百万ポンド
百万ポンド
2010年度
百万ポンド
563.7
2,226.9
541.1
3,331.7
‒
330.8
‒
1,405.6
5,068.1
596.3
1,381.6
528.3
2,506.2
‒ 289.1
71.2
1,583.9
4,450.4
‒
‒
‒
‒
2,220.9
65.0
‒
‒
2,285.9
‒
‒
‒
‒
1,804.6
55.0
‒
‒
1,859.6
‒
5,068.1
‒
4,450.4
3,661.2
5,947.1
3,456.1
5,315.7
卸売・取引売上債権にはブリティッシュ・エナジーからの契約上の債権残高に関連した28.1百万ポンド(2010年は
37.5百万ポンド)の残金が含まれる。その他の債権には合計93.4百万ポンドの金融資産 (2010年72.1百万ポンド) が
含まれている。担保としての現金は、商品取引所の預託金の金額に関連している。これ以外の債権は注記2に記載され
ている通り、修正報告されている。
売掛債権と他の金融資産は注記31に記載されている通り、当グループが信用リスクに対してさらされる財務エクス
ポージャーの一部である。
19. 現金および現金等価物
銀行預金残高
通知預金
現金および現金等価物
連結
2011年度
百万ポンド
123.2
353.7
476.9
2010年度
百万ポンド
132.7
129.0
261.7
当社
2011年度
百万ポンド
4.6
314.5
319.1
2010年度
百万ポンド
3.8
95.9
99.7
現金及び現金等価物 (貸借対照表上の資産の部に単一科目として表示される) は、銀行に預託されている現金と満
期日が3ヶ月又はそれ未満の短期の流動性の高い投資が含まれている。
現金及び現金等価物 (上述より)
当座借越 (注記23)
キャッシュフロー計算書における現金及び現金等価物
連結
2011年度
2010年度
百万ポンド
百万ポンド
476.9
261.7
(5.3)
(9.2)
471.6
252.5
119/248
当社
2011年度
2010年度
百万ポンド
百万ポンド
319.1
99.7
319.1
99.7
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20. 支払勘定
連結
2011年度
百万ポンド
流動負債
子会社未払金
買掛金
その他未払金
未払費用及びその他の繰延収益(i)
固定負債
未払費用及びその他の繰延収益
(ii)
当社
2010年度
百万ポンド
2011年度
百万ポンド
3,197.2
1,227.8
653.0
5,078.0
2,161.6
1,207.3
695.6
4,064.5
304.2
324.5
5,382.2
4,389.0
2010年度
百万ポンド
2,757.0
35.3
2,792.3
2,569.0
50.3
2,619.3
-
-
2,792.3
2,619.3
(ⅰ)流動負債の未払費用及び繰延収益は、顧客の拠出金15.4百万ポンド (2010年- 19.5百万ポンド) 及び、政府補助金0.6
百万ポンド(2010年-0.6百万ポンド)が含まれる。
(ⅱ)固定負債の未払費用及び繰延収益は、顧客の拠出金234.7百万ポンド (2010年-251.3百万ポンド) 及び、政府補助金5.6
百万ポンド (2010年-6.3百万ポンド)が含まれる。
21. 流動税金負債
連結
法人税
当社
2011年度
2010年度
2011年度
2010年度
百万ポンド
百万ポンド
百万ポンド
百万ポンド
268.2
216.9
22.9
4.0
22. 工事契約
貸借対照表時点において進行中の契約:
契約取引先からの代金及び売掛金合計 (注記18)
契約取引先への代金及び買掛金合計 (注記20)
貸借対照表時点の契約費用+認識利益−認識損失
(控除):出来高請求
2011年度
2010年度
百万ポンド
百万ポンド
37.7
(17.7)
39.3
(21.8)
196.2
(200.0)
(3.8)
183.1
(184.0)
(0.9)
2011年3月31日に終了する会計年度において、468.9百万ポンド (2010年は460.1百万ポンド) の契約収益が認識され
た。
2011年3月31日時点、契約業務の取引先による留保金は1.3百万ポンド (2010年は1.6百万ポンド) であった。契約業
務の取引先から受領している前受金は、4.7百万ポンド (2010年は4.1百万ポンド) であった。
当社は工事契約を保有していない。
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23. 借入金
連結
短期
当座借越
その他の短期借入金
ファイナンス・リースに基づく債務
長期
借入金
ファイナンス・リースに基づく債務
子会社に対する債務
貸付金合計
現金及び現金等価物(注記19)
純負債
当社
2011年度
2010年度
2011年度
2010年度
百万ポンド
百万ポンド
百万ポンド
百万ポンド
5.3
428.4
433.7
12.8
446.5
9.2
882.3
891.5
12.2
903.7
‒
106.8
106.8
‒
106.8
‒
815.6
815.6
‒
815.6
4,800.5
359.4
‒
5,159.9
4,771.1
372.2
‒
5,143.3
3,499.5
‒
257.4
3,756.9
3,101.2
‒
240.2
3,341.4
5,606.4
(476.9)
5,129.5
6,047.0
(261.7)
5,785.3
3,863.7
(319.1)
3,544.6
4,157.0
(99.7)
4,057.3
(ⅰ)借入金
借入枠契約
当グループは1.5十億ユーロのコマーシャル・ペーパー・プログラムを設定している。ペーパーは様々な通貨で発行
され、ポンドにスワップバックがなされる。当グループは今年度に、より低い利率により9億ポンドのリボルビング融
資枠、100百万ポンドの2社間リボルビング融資枠を延長し、両融資枠は2015年8月に満期を迎える。当該枠は、当グ
ループのコマーシャル・ペーパーの発行に対する流動性支援策の提供を継続する。2011年3月31日時点において、い
ずれの枠においても、未決済の引出金はない。
今年度において当グループは、100百万ポンドを10年間、3.725%の固定金利で、300百万ポンドを10年間、GBP6ヵ月
LIBOプラス50.2ベーシスポイントの変動金利で、欧州投資銀行の400百万ポンドのローン・ファシリティから借り入
れた。
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借入金の分析
短期
当座借越(i)
その他の短期借入金−分割返済(ii)
その他の短期借入金−一括返済(iii)
2011年
加重平均
利子率
(vi)
2011年
額面価値
2011年
公正価額
2011年
帳簿価額
%
百万ポンド
百万万ポンド
百万ポンド
0.50%
6.63%
2.73%
5.63%
5.3
8.2
408.1
12.2
433.8
5.3
8.8
408.4
12.2
434.7
5.3
8.2
408.0
12.2
433.7
5.98%
4.86%
6.13%
5.75%
5.76%
5.5
470.2
530.0
700.0
54.7
1,760.4
6.0
491.4
557.0
749.4
54.7
1,858.5
5.5
471.0
528.9
697.3
54.7
1,757.4
2.15%
5.95%
5.00%
5.88%
8.38%
5.50%
4.63%
6.25%
4.46%
1.66%
長期借入金合計
400.0
150.0
500.0
300.0
500.0
350.0
325.0
350.0
105.0
112.7
3,092.7
‒
4,853.1
395.1
150.0
510.1
318.7
652.3
351.5
284.9
379.7
137.1
115.8
3,295.2
‒
5,153.7
400.0
150.0
495.9
296.8
492.6
350.2
323.5
345.6
104.4
112.7
3,071.7
(28.6)
4,800.5
合計
5,286.9
5,588.4
5,234.2
ノン・リコース資金(iv) 短期借入金合計
長期
借入金−分割返済(ii)
借入金−一括返済(v)
6.125%ユーロ債、2013年7月29日期日
5.75%ユーロ債、2014年2月5日期日
ノン・リコース資金(iv)
2年以降5年以内
借入金−分割返済(v)
ノン・リコース資金(iv)
5.000%ユーロ債、2018年10月1日期日
5.875%ユーロ債、2022年9月26日期日
8.375%ユーロ債、2028年11月20日期日
5.50%ユーロ債、2032年6月19日期日
4.625%ユーロ債、2037年2月20日期日
6.25%ユーロ債、2038年8月27日期日
4.454%インデックスリンク借入金2044年2月27日期日
1.429%インデックスリンク債2056年10月20日期日
5年以降
公正価値調整(注記31)
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短期
当座借越(i)
その他の短期借入金−分割返済(ii)
その他の短期借入金−一括返済(iii)
ノン・リコース資金(iv)
2010年
加重平均
利子率
(vi)
2010年
額面価値
2010年
公正価額
2010年
帳簿価額
%
百万ポンド
百万万ポンド
百万ポンド
0.50%
6.62%
1.14%
6.22%
短期借入金合計
長期
借入金−分割返済(ii)
借入金−一括返済(v)
6.125%ユーロ債、2013年7月29日期日
5.75%ユーロ債、2014年2月5日期日
ノン・リコース資金(iv)
6.37%
4.14%
6.13%
5.75%
6.02%
2年以降5年以内
借入金−一括返済(v)
ノン・リコース資金(iv)
5.000%ユーロ債、2018年10月1日期日
5.875%ユーロ債、2022年9月26日期日
8.375%ユーロ債、2028年11月20日期日
5.50%ユーロ債、2032年6月19日期日
4.625%ユーロ債、2037年2月20日期日
6.25%ユーロ債、2038年8月27日期日
4.454%インデックスリンク借入金2044年2月27日期日
1.429%インデックスリンク債2056年10月20日期日
5.79%
5.00%
5.88%
8.38%
5.50%
4.63%
6.25%
4.46%
1.57%
5年以降
公正価格調整 (注 31)
長期借入金合計
9.2
7.7
841.5
33.9
9.2
8.6
843.1
35.4
9.2
7.7
840.7
33.9
892.3
896.3
891.5
13.7
595.2
534.4
700.0
137.5
15.4
638.6
594.2
747.4
143.2
13.7
596.5
532.7
696.3
137.6
1,980.8
2,138.8
1,976.8
312.6
500.0
300.0
500.0
350.0
325.0
350.0
100.3
107.6
325.6
501.5
313.0
664.5
352.4
283.2
382.5
133.4
110.2
312.6
495.3
296.6
492.2
350.2
323.4
345.5
99.6
107.6
2,845.5
3,066.3
2,823.0
‒
‒
4,826.3
5,205.1
(28.7)
4,771.1
合計
5,718.6
6,101.4
5,662.6
(ⅰ) 当座借越は要求により返済義務を負う。
(ⅱ) 分割返済の借入金に基づく残高は、本会計年度において元金返済及び新規借入の調整後である。これらは欧州投資銀行 (EIB) で固定
及び変更金利の組み合わせにより行われる。
(ⅲ) 残高にはコマーシャル・ペーパー、タームローン、及びEIBの負債も含まれる。
(iv)
タイ・バレー・ライティング社はロイヤル・バンク・リーシング・リミテッドと50:50のパートナーシップで設立され、街灯事
業を提供する。SIC-12号の下で子会社に分類される。 (注記15) これらの企業による負債は連結には含まれるが、グループに対しては
ノン・リコース資金である。
(v)
欧州投資銀行 (EIB) 借入金の変動金利は、四半期毎又は半期毎のどちらかにリセットされる。その他の借入金は、2012年から
2015年の間の返済の固定及び変動借入金を含む。
(vi)
加重平均利率は記載されている通りである。2011年3月31日に終了する会計年度のグループの加重平均利率 (スワップを含む)
は、5.43% (2010年は5.35%) であった。
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転換社債
当グループは、2009年10月24日までに全て普通株式に転換された転換社債を2004年に発行した。転換は、社債権者の
選択で行われた。
希薄化後一株益(EPS)のため、潜在的な発行普通株式数は、社債に関して以下を含むものとする。
加重平均株式数
2011年株式数
-
2010年株式数
709,719
(ⅱ) ファイナンス・リース債務
将来のファイナンス・リース債務は、次の通りである。
リース支払最低額
2011年
百万ポンド
リース支払最低額の現在価値
2010年
百万ポンド
2011年
百万ポンド
2010年
百万ポンド
支払額:
1年以内
1年から5年
5年超
控除:将来のファイナンス費用
リース債務の現在価値
52.2
202.5
52.8
205.7
12.8
61.1
12.2
57.4
488.4
537.7
298.3
314.8
743.1
796.2
372.2
384.4
(370.9)
(411.8)
372.2
384.4
当グループは、2010年3月に終了する年度において、マーチウッド・パワー・リミテッド・エルティディとの間で
ファイナンス・リースに分類される電力販売契約を締結した。当該リースは、その主要資産である840メガワットの
ガスによるCCGT発電所の使用を目的としている。リース期間は15年間であり、この期間終了後さらに5年間延長の選
択ができる。当該リースに基づく条件付賃借料の20.3百万ポンド(2010年は6.5百万ポンド)は、当該期間の販売費用
に含まれた。条件付賃借料は、エネルギー生産のための工場の利用度に対するポンド/メガワット時費用、及び実際に
「名目上」生産されたエネルギーに対するポンド/メガワット時費用からなる。
当グループによって所有される残りのファイナンス・リースの内、テレコムリースの平均期間は7.5年である。これ
らのリースの条件付賃借料支払いに対し、何らの取決めもなされていない。
当グループのリース債務の公正価値は、帳簿価額と等しい。ファイナンス・リースに基づく当グループの債務は、
リース資産に対する賃貸人の権利により担保される。当社はファイナンス・リースに基づくいかなる債務も有しな
い。
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24.繰延税金
次表は、当期及び以前の報告期間におけるグループが認識している繰延税金債務及び資産、並びにこれに関する変動
である。
加速減価
償却
連結
2009年4月1日時点
取得
損益計算書への繰入/(控除)
株主資本への控除
為替調整
2010年4月1日時点
買収 (注記16)
処分(注記16)
売却目的の保有資産への移行
損益計算書への繰入/(控除)
株主資本への繰入
為替調整
2011年3月31日時点
百万
ポンド
887.5
‒
17.2
‒
‒
904.7
(22.9)
(6.5)
(23.3)
(84.1)
‒
‒
767.9
加速減価
償却
百万
ポンド
当社
2009年4月1日時点
損益計算書への繰入/(控除)
株主資本への繰入/ (控除)
2010年4月1日時点
損益計算書への繰入/(控除)
株主資本への繰入/ (控除)
2011年3月31日
‒
‒
‒
‒
‒
‒
‒
デリバティブの 転換社債 退職給付債 株式報酬 その他 (i)
公正価値 収益/
務
(損失)
百万
百万
百万
百万
百万
ポンド
ポンド
ポンド
ポンド
ポンド
(369.6)
0.4
(76.6)
(1.5)
54.4
‒
‒
‒
‒
(7.5)
113.1
(0.4)
17.4
‒
(2.5)
(2.1)
‒
(142.5)
(0.4)
(8.6)
‒
‒
‒
‒
(11.4)
(258.6)
‒
(201.7)
(1.9)
24.4
‒
‒
‒
‒
142.4
‒
‒
‒
‒
(7.4)
‒
‒
‒
‒
‒
384.2
‒
20.0
‒
41.9
5.9
‒
7.9
0.6
1.2
‒
‒
‒
‒
(20.2)
131.5
‒
(173.8)
(1.3)
182.3
デリバティブの
公正価値 収益/
(損失)
百万
ポンド
転換社債 退職給付債 株式報酬 その他 (i)
務
百万
ポンド
22.5
(12.6)
(8.7)
1.2
(10.7)
(0.4)
(9.9)
0.4
(0.4)
‒
‒
‒
‒
‒
百万
ポンド
‒
10.2
(80.5)
(70.3)
9.7
(1.7)
(62.3)
百万
ポンド
百万
ポンド
0.9
‒
(0.4)
0.5
‒
0.6
1.1
(56.5)
7.8
0.4
(48.3)
(2.7)
‒
(51.0)
合計
百万
ポンド
494.6
(7.5)
144.8
(153.6)
(11.4)
466.9
119.5
(13.9)
(23.3)
362.0
15.6
(20.2)
906.6
合計
百万
ポンド
(32.7)
5.0
(89.2)
(116.9)
(3.7)
(1.5)
(122.1)
(ⅰ) 事業統合で認識された公正価値項目への繰延課税を含む。
上表で分析された資産残高を含め、資産と負債の繰延課税は一部相殺済み。下記は財務報告を目的とした(相殺後の)
繰延課税残高分析である。
繰延税金負債
繰延税金資産
純繰延税金負債/(資産)
連結
2011年度
百万ポンド
1,068.3
(161.7)
906.6
2010年度
百万ポンド
624.0
(157.1)
466.9
当社
2011年度
百万ポンド
‒
(122.1)
(122.1)
2010年度
百万ポンド
(116.9)
(116.9)
開示されている繰延税金資産は、グループの年金制度負債に関連するものである。
関連会社及び共同支配企業体の利益に関し生じる一時的差異は、かかる企業へのグループによる投資持分の一部と
して記録される。これらの合計額は35.2百万ポンド (2010年-34.3百万ポンド) の費用計上である。
関連会社の将来利益の不安定性により、42.7百万ポンド(2010年-25百万ポンド)の取引損失への繰延課税資産は認識
されていない。
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25.引当金
廃棄 (i)
百万ポンド
連結
2010年4月1日時点
当年度費用
廃棄引当金の増加(i)
当期取得 (注記16)
割引率の戻し
当年度解放額
当年度取崩額
2011年3月31日時点
2011年3月31日時点
固定
流動
2010年3月31日時点
固定
流動
契約における引当金
(ii)
百万ポンド
58.5
‒
32.7
5.2
5.0
‒
その他(iii)
百万ポンド
合計
百万ポンド
26.0
0.2
‒
89.7
5.2
32.7
71.5
‒
2.5
74.0
3.6
(17.5)
‒
‒
0.7
(6.0)
(2.8)
4.3
(23.5)
(3.3)
‒
(0.5)
148.8
9.7
20.6
179.1
148.8
148.8
1.2
8.5
9.7
19.2
1.4
20.6
169.2
9.9
179.1
58.5
‒
4.4
0.8
20.3
5.7
83.2
6.5
58.5
5.2
26.0
89.7
本注記は財務諸表の理解を促進するために変更されている。
(ⅰ) 北海探査及び生産資産、並びにいくつかの発電及びガス貯蔵資産の廃棄にかかる正味現在原価の見積りが引き当てられている。この見積額
は、割引現在価値による廃棄時点のクリーン・アップ費用の予測を基準としている。引き当てられる費用の時期は、設備の耐用年数による。減損
評価の対象となる資産に関連して廃棄にかかる引当金は増加している。対応する有形固定資産の増加もある(注記12)。17.5百万ポンドの取崩
しがアスクマス石炭発電所の廃棄措置費用に関連して計上され、注記5の例外事項として報告されている。
(ii) 当グループは街灯PFIを含む長期建設契約に関して引当金を有する。これらは、それぞれの契約のもと、回収を保証されていない請負費用に
関連する。
(iii) その他の引当金は、有償契約、保険及び保証請求に関する残高を含む。さらに当グループは、特定の取締役、前取締役及び従業員のための年
金の退職給付引当金を有し、IAS19に基づいて評価される。有償契約引当金は、特定の契約における将来の損失に関するものである。これらは最長
2019年までの期間に発生する契約損失である。
当社は引当金を有しない。
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26.株式資本金
割当済、払込請求、全額払込済:
2010年4月1日
株式発行(ⅰ)
2011年3月31日
数
(百万)
百万ポンド
923.1
13.8
936.9
461.5
6.9
468.4
当社は、固定収益を受ける権利を有しない普通株式を1種類発行している。普通株式の所有者は、公表された配当金を
受領する権利と、当社総会において1株式につき、1議決権を有している。
(i)株主は、当社の株式配当選択権制度に従い、1普通株式あたりの最終配当49ペンス(2010年3月31日に終了する年
度に関し)、及び中間配当22.4ペンス(本年度に関し)に代えて、普通株式の受領を選択することが出来た。これに
より、それぞれ7,524,682株及び5,264,873株の支払済み普通株式の発行となった。加えて、当社は本年度に、貯蓄型自
社株購入オプション制度及び裁量自社株購入オプション制度のもと、9.2百万ポンド(2010年-6.8百万ポンド)を対
価として、1.0百万株(2010年-0.9百万株)を発行した。
当社のために、従業員株式信託は当期中に0.8百万株を9.2百万ポンド(2010年は0.9百万株で15.8百万ポンドの対価)
の対価で購入した。2011年3月31日時点、信託は5.1百万株(2010年は4.3百万株)を保有しており、64.4百万ポンド
(2010年は47.7百万ポンド)の市場価格を有した。
27.諸準備金
準備金の変動は、主要財務諸表の連結資本変動表に報告されている。(82頁及び83頁)
資本償還準備金は、配当可能利益から当社が買戻し又は購入した株式の価値である。
ヘッジ準備金は、今後のヘッジ取引関連のキャッシュフロー・ヘッジ金融派生商品の公正価値における累積
純増減額の有効部分である。
資本準備金は、2009年10月24日までに、全て転換が行われた当グループの転換社債の資本部分からなる(注記23)。
為替換算準備金は、IAS 39上、純投資ヘッジに分類される借入金や派生商品の為替換算差異で相殺される外国貨幣純
投資の為替換算差異である。
当社の財務報告書で言及されている株主に帰属する年間利益は、627.3百万ポンド(2010年-575.9百万ポンド)であっ
た。2006年度会社法408条により認められるとおり、当社は自社の損益計算書を公開していない。
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28. ハイブリッド資本
2011年
百万ポンド
744.5
416.9
1,161.4
750百万ポンド 5.453%永久劣後資本証券
500百万ユーロ 5.025%永久劣後資本証券
2010年
百万ポンド
-
2010年9月20日、当社は500百万ユーロ及び750百万ポンドの英貨公債(ハイブリッド資本)を発行した。これらには
償還期日の定めはないが、当グループはその単独の裁量によりその全部(一部は認められない。)を元本額にて、
2015年10月1日若しくは2020年10月1日又はその後の利払日において、償還することが出来る。加えて、発行の条件に
おいて定義された特定の条件のもと、当グループはその単独の裁量によりその全部(一部は認められない。)を元本
額にて、2015年10月1日より前に償還することが出来る。
当社は、普通株式の配当が宣言されていない限り、社債の関連支払日における利息の支払いを繰延べる権利を有す
る。繰延べられた利息は、次の状況の場合のみ支払いが行われる。これらは全て当社の裁量による。
→償還、又は
→普通株式の配当の支払い
猶予された利息には利息が付される。
利息の支払いは、2011年10月1日から、毎年10月1日の年1回、行われることが見込まれる。利払いは配当となり、支払い
義務が生じた時点で資本と認識される。発行目的はSSEの資本基盤を強化し、当グループの継続的な資本投資及び買
収に資金を供給するものである。
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29. 退職給付債務
確定給付制度
当グループは最終年金対象給与に基づく確定給付方式である2つの最終給与年金制度を有している。この制度は、少
なくとも3年ごとの独立した評価を条件とする。将来的な給付債務は、関連パラメータの適切な評価に基づく年金数
理方法により評価されている。当社はこれらの制度のうち、スコティッシュ・ハイドロ・エレクトリックの制度を運
営している。
当グループは雇用者負担の退職給付金制度及びグループの個人年金制度を有している。グループの個人年金制度は、
現金購入制度で運営されており、フレンズ・プロビデントと合意している。当社は一定限度まで従業員の貯金額へ拠
出金を与えるが、ほとんどの状況で、その数値は6%に定められている。また、5年の継続的な会社勤務に対して3%、10
年でさらに3%の追加拠出金を提供することも可能である。
年金要約
スコティッシュ・ハイドロ・
エレクトリック (当社)
サザン・エレクトリック
IFRIC14号 変動/負債
純保険数理益(損)/IFR
IC14号負債
制度の種類
確定給付年金
確定給付年金
包括的利益計算書の年金資産に関
し認識された純益/(損失)
2011年
2010年
百万ポンド
百万ポンド
92.3
(161.6)
16.8
109.1
(117.9)
(8.8)
(221.4)
(383.0)
(125.8)
(508.8)
純年金(負債)
2011年
百万ポンド
(239.8)
2010年
百万ポンド
(251.1)
(428.8)
(668.6)
(469.2)
(720.3)
スコティッシュ・ハイドロ・エレクトリック年金制度純負債239.8百万ポンド(2010年は251.1百万ポンド)は、374.2
百万ポンド(2010年は256.3百万ポンド)のIFRIC14最低積立要件による調整後として表示されている。
最新の正式年金数理評価に基づく個人年金制度の詳細は、以下の通りである。
直近の正式な年金数理士評価日
実施した評価者
評価による資産価値
評価による負債価値
適用された評価方法
平均給与増加率
平均年金増加率
資金資産又は未払給付の価値
スコティッシュ・ハイドロ・エレクト
リック
2009年3月31日
ハイマンズ・ロバートソン
サザン・エレクトリック
2007年3月31日
へィウィット・ベーコン・アンド・
ウッドロー
860.0百万ポンド
1,189.3百万ポンド
プロジェクティッド・ユニット
1,101.5百万ポンド
1,361.3百万ポンド
プロジェクティッド・ユニット
インフレーション・カーブ+2.3%年率
2.7%
72.3%
5.2%
3.2%
80.9%
2010年3月31日時点でのサザン・エレクトリック年金制度に対する数理評価については進行中であり、2012年3月31日に
終了する事業年度に完成する予定となっている。
両制度は有資格の独立保険数理士によって、2011年3月31日時点で更新されている。この評価はIAS第19号要件を満た
す目的で準備されている。年金数理士が適用した主な条件は以下の通りである。
昇給率
年金増加率
割引率
物価上昇率
2011年3月31日
5.0%
3.5%
5.5%
3.5%
129/248
2010年3月31日
5.2%
3.7%
5.5%
3.7%
EDINET提出書類
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
2011年3月31日時点における年金負債の寿命に関する前提条件は、標準保険生命表を基準とし、将来に寿命が延びる
場合の余地も含む。65歳で通常の健康状態である構成員の将来の寿命の想定は、下記の通りである。
2011年3月31日
男性
2011年3月31日
女性
2010年3月31日
男性
2010年3月31日
女性
24
26
25
28
23
25
24
27
現在65歳
現在45歳
主要な想定条件のいくつかを変更する際の制度負債への影響は、下記の通りである。
2011年3月31日
想定の増加/減少
制度負債への影響
0.1%
+/- 1.7%
1年
+/-2.8%
割引率
寿命
2010年3月31日
想定の増加/減少
制度負債への影響
0.1%
+/- 1.8%
1年
+/-3.0%
統合年金制度の評価
連結
当社
2011年3月 2011年3月 2010年3月 2010年3月 2011年3月31 2011年3月 2010年3月 2010年3月
31日におけ 31日時点の 31日におけ 31日時点の 日における 31日時点の 31日におけ 31日時点の
る長期期待
価値
る長期期待
価値
長期期待収
価値
る長期期待
価値
収益率
収益率
益率
収益率
株式
国債
社債
その他投資有価証券
制度資産の時価合計
IFRIC 14 負債
確定給付債務の現在
価値
制度の欠損額
かかる繰延税額
正味年金債務
7.8
4.3
5.5
4.4
1,032.5
743.8
471.0
216.3
2,463.6
(374.2)
8.0
4.5
5.5
4.1
1,063.4
563.4
449.0
222.5
2,298.3
(256.3)
7.8
4.3
5.5
4.5
402.9
500.7
207.6
109.9
1,221.1
(374.2)
(2,758.0)
(2,762.3)
(1,086.7)
(668.6)
173.8
(494.8)
(720.3)
201.7
(518.6)
(239.8)
62.3
(177.5)
130/248
8.0
4.5
5.5
3.9
458.7
335.6
201.4
123.1
1,118.8
(256.3)
(1,113.6)
(251.1)
70.3
(180.8)
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スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
当期の確定給付債務における動向:
連結
2011年
百万ポンド
(2,762.3)
期首
期中変動
サービス費用
従業員拠出
支払給付額
退職給付債務に生じた利子
保険数理益(損)
3月31日時点
(37.7)
(7.8)
105.6
(150.2)
94.4
(2,758.0)
2010年
百万ポンド
(1,929.8)
(21.4)
(8.1)
101.6
(127.5)
(777.1)
(2,762.3)
当社
2011年
百万ポンド
(1,113.6)
(18.7)
(3.1)
40.2
(60.7)
69.2
(1,086.7)
2010年
百万ポンド
(729.5)
(9.8)
(3.4)
39.1
(48.0)
(362.0)
(1,113.6)
当期の年金資産動向:
連結
2011年
百万ポンド
2,042.0
期首
期中変動:
年金制度資産の期待運用収益
決済により分配された資産
従業員拠出
構成員拠出
保険数理益
IFRIC 14 債務
3月31日
141.9
(105.7)
106.6
7.8
14.7
(117.9)
2,089.4
2010年
百万ポンド
1,656.3
100.7
(101.6)
110.2
8.1
394.1
(125.8)
2,042.0
当社
2011年
百万ポンド
862.5
67.9
(40.3)
48.5
3.1
23.1
(117.9)
846.9
2010年
百万ポンド
729.5
49.9
(39.1)
44.2
3.4
200.4
(125.8)
862.5
認識された費用/ (控除)
サービス費用(営業収益に損金計上)
連結
2011年
百万ポンド
37.7
37.7
財務費用へ繰入/ (控除):
年金制度資産の期待運用収益
年金制度債務に対する利子
2010年
百万ポンド
21.4
21.4
(141.9)
150.2
8.3
当社
2011年
百万ポンド
18.7
18.7
(100.7)
127.5
26.8
2010年
百万ポンド
9.8
9.8
(67.9)
60.7
(7.2)
(49.9)
48.0
(1.9)
(欠損金)/ 剰余金の経過
計画資産の公正価
額の合計
IFRIC14負債
確定年金債務の現
在価値
制度の余剰/(欠
損)
2011
100万
ポンド
2010
100万
ポンド
連結
2009
100万
ポンド
2008
100万
ポンド
2007
100万
ポンド
2011
100万
ポンド
2010
100万
ポンド
当社
2009
100万
ポンド
2008
100万
ポンド
2007
100万
ポンド
2,463.6
(374.2)
2,298.3
(256.3)
1,786.8
(130.5)
2,081.0
(210.6)
2,110.4
‒
1,221.1
(374.2)
1,118.8
(256.3)
860.0
(130.5)
1,005.6
(210.6)
990.2
‒
(2,758.0)
(2,762.3)
(1,929.8)
(1,919.5)
(2,202.3)
(1,086.7)
(1,113.6)
(729.5)
(709.2)
(862.1)
(668.6)
(720.3)
(273.5)
(49.1)
(91.9)
(239.8)
(251.1)
‒
85.8
128.1
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資産の運用収益
IAS第19号要件により、資産にかかる予想運用収益は会計年度の期首の時点において各資産の長期運用収益を基準と
している。株式の運用収益は、国債の利回りの年間3.5%超である。これまでの市場を分析し、広く承認されている資
本市場原則に従い、高い変動率の資産は高い運用収益をもたらすと仮定している。各資産の予想長期運用収益率は、
本項に記載されている。資産の運用収益にかかる総体的予想収益率は、2011年3月31日時点の実際資産分配比率に
沿った各資産の予想収益の合計により得られる。
年金制度の実際運用収益は以下の通りである。
2011
百万ポンド
156.6
年金制度資産の実際運用収益
2010
百万ポンド
494.8
2011
百万ポンド
91.0
2010
百万ポンド
250.3
利益及び損失の過去実績
税金調整前の包括損益
計算書に認識された数
理上の合計益(損)
制度負債において経験
した損益
制度負債において経験
した資産
2011
100万
ポンド
2010
100万
ポンド
連結
2009
100万
ポンド
109.1
(383.0)
(359.0)
185.0
52.7
(59.8)
0.8
(412.2)
14.7
394.1
2011
100万
ポンド
2010
100万
ポンド
当社
2009
100万
ポンド
2008
100万
ポンド
2007
100万
ポンド
47.4
92.3
(161.6)
(188.4)
146.3
17.6
(50.6)
(7.7)
26.9
(49.7)
‒
‒
‒
(153.4)
27.8
23.1
200.4
(190.0)
(31.2)
(9.7)
2008
2007
100万 100万
ポンド ポンド
IAS第19号の適用以降、包括的利益計算書で認識された税調整前の累積損失数理額及びIFRIC14変動は、966.6百万ポ
ンドの損失(2010-957.8百万ポンド)である。
確定拠出制度
当グループにより支払われた確定拠出制度の全拠出額は、16.9百万ポンド(2010-16.5百万ポンド)であった。
雇用者負担退職給付(EFRB)年金費用
EFRBに関する当期の増加は0.2百万ポンド(2010-2.9百万ポンド)で、これはその他の引当金に含まれている。(注記
25)
スタッフ費用分析
注記6の年金費用は、下記の通り分析される。
2011
100万
ポンド
37.7
16.9
54.6
サービス費用
確定拠出制度支払額
2010
100万
ポンド
21.4
16.5
37.9
2012年3月31日に終了する事業年度で予定された拠出金
当グループは現在、2012年3月31日に終了する事業年度で、スコティッシュ・ハイドロ・エレクトリック年金制度及
びサザン・エレクトリック年金制度の拠出金として、それぞれ48.4百万ポンド(2010-47.8百万ポンド)及び59.9百
万ポンド(2010-61.0百万ポンド)を予定している。しかしながらこれは、サザン・エレクトリック年金制度の数理
評価の完了を条件とする。
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30. 従業員への株式に基づく報酬
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・グループは従業員の利益のため、様々な株式報酬の制度を有して
いる。株式清算されるこれらの制度の詳細は次の通りである。
(ⅰ) 株式貯蓄オプション制度(シェアセーブ)
この制度は従業員に対し、雇用契約期間の残余期間に従い、割引市場価格で当社の株式が購入できるオプションを与
えるものである。従業員は3年及び/又は5年の間に、1ヶ月5ポンドから250ポンドを貯蓄する選択ができる。本期間終
了時、従業員は6か月の間に貯蓄した現金(利息に相当するボーナスも含む。)を使用して、かかるオプションを行使で
きる。オプションを行使しない場合は資金を引き出すことができ、オプションは失効する。
(ⅱ) 株式インセンティブプラン(SIP)
この制度は、従業員が月単位で当社の株式を購入する機会を与えるものである。従業員は、税込給与額から控除する
ための金額を10ポンドから125ポンドの間で指定することができる。これは、毎月、市場で株式(「パートナーシッ
プ」株式)を購入するために使用される。株式は信託され、5年目の期日以降、所得税及び国民保険の納税義務がなく
なる。株式は5年間の間のいずれの時点でも引き出すことは可能であるが、引き出し株式に応じて税金と国民保険を
支払う必要がある。
従業員のために購入された株式に加え、当社は月々最高6株(以前は5)まで(「マッチング」株式)の購入数を付与す
る。これらの株式も信託され、5年目の期日以降、所得税及び国民保険の納税義務がなくなる。従業員が最初の3年間の
うちに離職又は、「パートナーシップ」株式を引き出した場合、これらの「マッチング」株式は没収される。
上記に加えて、以下のような特別無償株が付与される。
報酬
従業員1人毎の無償株
特典を得るために雇用状態
でなければならない日付
(3月31日に加えて)
2005年3月31日
50
2007年3月31日
20
2008年3月31日
10
2005年8月20日
2007年5月30日
2008年8月1日
これらの報酬は、当グループの成功に貢献したとして全従業員に対し与えられるものである。かかる報酬の取決めに
基づき、株式は5年間信託された後、5年目の期日以降、所得税及び国民保険の納税義務がなくなる。この株式は4年か
ら5年間の間のいずれの時点でも引き出すことは可能であるが、引き出し株式に応じて税金と国民保険を支払う必要
がある。
(ⅲ) 繰延ボーナス制度
この制度は上級管理職と上席役員に適用する。受給資格者は年度の業績に基づき、報酬を受け取る。かかる取決めに
基づいて購入された株式は、従業員のために3年間信託され、その後従業員は報酬を行使する権利を付与される。調整
済み賞与報酬に基づき購入された株式に加え、信託に保管されている株式の配当金と同額の追加の株式が受託者に
より購入される。従業員が辞職する場合、従業員は未履行の権利を失う。
この制度は現行の年間ボーナス制度のために廃止された。現行制度では、該当する従業員の年間ボーナスの25%が、
継続勤務を条件に、3年経過しなければ権利確定されない株式に繰延べられる。付与される株式数は、会計年度におけ
るボーナスに関する業績発表後直ちに、関連税引前ボーナス額を株式価格で除することにより決定する。
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(ⅳ) パフォーマンス・シェア・プラン
この制度は上席役員及び執行権を有する役員に適用される。以下に記載する3年の履行期間に渡って、業績条件の達
成を条件として、本制度に基づき認められた株式が与えられる。
報酬日
基本給を%として報酬の最大値
2008年6月10日
150
成績条件
合計株主利益率 (i)
2009年6月2日
150
2010年6月02日
150
完全受給権
25%受給権
?第75分位数
中央値
?第75分位数
中央値
?第75分位数
中央値
一株当たり利益(ii)
完全受給権
25%受給権
RPI+9%
RPI+3%
RPI+9%
RPI+3%
RPI+8%
RPI+2%
一株当たり配当成長(iii)
完全受給権
25%受給権
-
-
RPI+6%
RPI+2%
これらの報酬は、関連する業績条件を満たした限りにおいて、3年後に確定する。
(ⅰ) 総合株主投資利回り(TSR)(2008年及び2009年)は、業績期間のFTSE100社を目標とし、 総合株主投資利回り(TSR)(2010年)は、業績
期間のFTSE100社及びMSCIヨーロッパ・ユーティリティ指数を目標とする。比例受給権は中央値と第75分位数の間で発生し、最低目標に達しない
場合、受給権はなくなる。
(ⅱ) EPS業績条件に従って、受給権がRPIの上下限の間で比例配分される。最低EPS成長目標に達成しない場合は、受給権はなくなる。
(iii) 一株あたりの配当の成長業績条件下では、受給権がRPIを2%から6%上回る間で比例配分される。一株あたりの配当成長の最低目標に達
しない場合、受給権はなくなる。
IFRS第2号の適用により、2002年11月7日以降に付与されたオプション(2005年1月1日時点で確定はしていない)のみ
が、含まれている。
これらの制度に関し、損益計算書に9.9百万ポンドの費用(2010年17.9百万ポンド)の費用が認識されている。このう
ち3.1百万ポンド(2010-3.7百万ポンド)は当社の取締役に関連する費用である。
制度費用の算定に使用された詳細内容は次の通りである。
(ⅰ) 株式貯蓄オプション制度
当期の貯蓄関連の株式オプション制度における変動は以下の通りであった。
連結
2011年3月31日時点
報酬日
2004年7月16日
2005年7月14日
2006年7月11日
2006年7月11日
2007年7月10日
2007年7月10日
2008年7月17日
2008年7月17日
2009年6月30日
2009年6月30日
2010年6月30日
2010年6月30日
オプション価 期初時点の発
格
(ペン
行済数
ス)
622
1,890
886
1,066,454
999
16,155
999
563,277
1,306
214,493
1,306
400,684
1,274
252,498
1,274
439,226
1,042
539,099
1,042
1,109,927
871
871
4,603,703
付与数
行使数
失効数
期末時点の発
行済数
823,143
3,073,329
(315)
(1,031,131)
(1,066)
(3,247)
(476)
(2,102)
(494)
-
(1,575)
(8,769)
(15,089)
(42,193)
(23,265)
(136,005)
(73,817)
(168,629)
(228,646)
(546,526)
(51,224)
(127,079)
26,554
517,837
190,752
264,679
178,681
270,597
308,351
562,907
771,919
2,946,250
3,896,472
(1,038,831)
(1,422,817)
6,038,527
134/248
行使可能日
失効日
2009年10月1日
2010年10月1日
2009年10月1日
2011年10月1日
2010年10月1日
2012年10月1日
2011年10月1日
2013年10月1日
2012年10月1日
2014年10月1日
2013年10月1日
2015年10月1日
2010年3月31日
2011年3月31日
2010年3月31日
2012年3月31日
2011年3月31年
2013年3月31年
2012年3月31年
2014年3月31年
2013年3月31年
2015年3月31年
2014年3月31年
2016年3月31年
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2010年3月31日時点
支給日
2003年7月25日
2004年7月16日
2005年7月14日
2005年7月14日
2006年7月11日
2006年7月11日
2007年7月10日
2007年7月10日
2008年7月17日
2008年7月17日
2009年6月30日
2009年6月30日
オプション価 期初時点の発
格
(ペン
行済数
ス)
562
6,736
622
536,374
886
4,002
886
1,094,271
999
363,445
999
592,440
1,306
275,240
1,306
536,896
1,274
332,998
1,274
644,748
1,042
‒
1,042
‒
4,387,150
付与数
行使数
失効数
期末時点の発
行済数
‒
‒
‒
‒
‒
‒
‒
‒
‒
‒
576,864
1,156,570
(2,492)
(533,644)
(209)
(8,057)
(342,055)
(256)
‒
‒
‒
‒
‒
‒
(4,244)
(840)
(3,793)
(19,760)
(5,235)
(28,907)
(60,747)
(136,212)
(80,500)
(205,522)
(37,765)
(46,643)
‒
1,890
‒
1,066,454
16,155
563,277
214,493
400,684
252,498
439,226
539,099
1,109,927
1,733,434
(886,713)
(630,168)
4,603,703
行使可能日
失効日
2008年10月1日
2009年10月1日
2008年10月1日
2010年10月1日
2009年10月1日
2011年10月1日
2010年10月1日
2012年10月1日
2011年10月1日
2013年10月1日
2012年10月1日
2014年10月1日
2009年3月31日
2010年3月31日
2009年3月31日
2011年3月31日
2010年3月31日
2012年3月31日
2011年3月31日
2013年3月31日
2012年3月31日
2014年3月31日
2013年3月31日
2015年3月31日
株式オプションは10月1日から3月31日までの期間を通じて継続的に行使されるので、期間中の加重平均株価1,177ペ
ンス(2010年は1,126ペンス)を行使日の加重平均株価を表示したものと見なす。失権する加重平均株価は単純に失権
が関係するオプションの価格である。
当社
2011年3月31日時点
支給日
2005年7月14日
2007年7月10日
2008年7月17日
2009年6月30日
2010年6月30日
2010年6月30日
オプション価
期初時点の発行
格
(ペン
済数
ス)
886
3,655
1,306
144
1,274
442
1,042
1,253
871
871
5,494
付与数
行使数
‒
‒
期末時点の発行
済数
(3,655)
‒
‒
(3,655)
413
283
696
144
442
1,253
413
283
2,535
行使可能日
失効日 (ⅰ)
2010年10月1日
2010年10月1日
2011年10月1日
2014年10月1日
2013年10月1日
2015年10月1日
2011年3月31日
2011年3月31日
2012年3月31日
2015年3月31日
2014年3月31日
2016年3月31日
2010年3月31日時点
支給日
オプション価格
(ペンス)
期首発行済株式
交付済み
1,681
3,655
144
442
5,922
‒
‒
1,253
1,253
622
886
1,306
1,274
1,042
2004年7月16日
2005年7月14日
2007年7月10日
2008年7月17日
2009年6月30日
行使済み
期末発行済株式
(1,681)
‒
‒
‒
(1,681)
3,655
144
442
1,253
5,494
行使可能日
失効日 (ⅰ)
2009年10月1日
2010年10月1日
2010年10月1日
2011年10月1日
2014年10月1日
2010年3月31日
2011年3月31日
2011年3月31日
2012年3月31日
2015年3月31日
今期、失効したオプションはなかった。
(i) オプションは、本制度の期間中、支払休日の権利を利用した個人のため、公表されている満了日を超えて行使可能となる場合がある。
ブラック・ショールズ式を用い算出された測定日での株式オプションの公正価値と、及び同公式のなかで使用され
た前提条件は次の通りである。
公正価額
期待ボラティリ
ティ
リスクフリー利
率
期待配当率
行使期間
付与日の内在価
格
行使価格
2004年7月
3 年
5 年
108p
117p
2005年7月
3 年
5 年
126p
137p
2006年7月
3 年
5 年
217p
227p
2007年7月
3 年
5 年
287p
313p
2008年7月
3 年
5 年
304p
339p
2009年7月
3 年
5 年
244p
269p
17%
17%
15%
15%
19%
19%
25%
25%
28%
28%
35%
35%
4.7%
4.6%
3 年
4.8%
4.6%
5 年
4.1 %
4.2%
3年
4.2%
4.2%
5年
4.7%
4.8%
3年
4.7%
4.8%
5年
5.8%
5.3%
3年
5.7%
5.2%
5年
4.9%
4.1 %
3年
5.0%
4.2%
5年
2.7%
4.1 %
3年
699p
622p
699p
622p
967p
886p
967p
886p
1,180p
999p
1,180p
999p
1,460p
1,306p
1,460p
1,306p
1,397p
1,274p
1,397p
1,274p
1,139p
1,042p
2010年7月
3 年
5 年
231p
246p
19%
1.4%
19&
2.2%
2.9%
4.2%
5年
1.7%
3年
2.2%
5年
1,139p
1,042p
1,089p
871p
1,089p
871p
期待価格ボラティリティは、過去12ヶ月間における当グループ株価の実績ボラティリティの算出によって測定した。
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スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
(ⅱ) 株式インセンティブプラン
マッチング株式
連結
2011
期初発行残高
当期に付与されたオプ
ション
当期に失効したオプ
ション
当期に権利行使したオ
プション
期末発行残高
期末権利行使可能なオ
プション
株式数
1,745,224
当社
2010
荷重平均
価格
(ペンス)
1,215
株式数
1,260,376
2011
荷重平均
価格
(ペンス)
1,248
2010
株式数
1,588
荷重平均
価格
(ペンス)
1,130
株式数
1,300
荷重平均
価格
(ペンス)
1,129
571,166
1,161
594,251
1,137
288
1,161
288
1,137
(68,670)
1,215
(41,145)
1,248
-
-
‒
‒
(138,696)
2,109,024
1,149
1,205
(68,258)
1,745,224
1,125
1,215
1,876
1,135
‒
1,588
‒
1,130
781,271
1,396
655,440
1,289
1,040
1,096
800
968
株式は年中継続的に行使されるので、期間中の加重平均株価1,149ペンス(2010年は1,125ペンス)を行使日の加重平
均株価を表示したものと見なす。
株式インセンティブプランにおける株式の公正価額は、ブラック・ショールズ式を使用した評価に従わない。但し、
当期に付与された株式の公正価額は、加重平均価格と等しく、付与日に株式に対して支払われた金額に基づいてい
る。本制度のもとで付与される報酬を満たす日に市場内で取得されたためである。
無償株式
連結
2011
期初発行残高
当期に付与されたオプ
ション
当期に失効したオプ
ション
当期に権利行使したオ
プション
期末発行残高
期末権利行使可能なオ
プション
株式数
673,999
-
当社
2010
荷重平均
価格
(ペンス)
1,210
-
株式数
725,729
‒
2011
荷重平均
価格
(ペンス)
1,205
2010
株式数
320
荷重平均
価格
(ペンス)
1,151
株式数
320
荷重平均
価格
(ペンス)
1,151
‒
-
-
‒
‒
-
-
‒
‒
(7,080)
1,210
(9,778)
1,205
(126,298)
1,149
(41,952)
1,125
-
-
‒
‒
540,621
1,224
673,999
1,210
320
1,151
320
1,151
414,691
1,076
326,058
965
280
1,113
200
965
株式は年中継続的に行使されるので、期間中の加重平均株価1,149ペンス(2010年は1,125ペンス)を行使日の加重平
均株価を表示したものと見なす。
これらの株式における公正価額は、ブラック・ショールズ式を使用した評価に従わない。但し、当期に付与された株
式の公正価額は、加重平均価格と等しく、付与日に株式に対して支払われた金額に基づいている。本制度のもとで付
与される報酬を満たす日に市場内で取得されたためである。
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スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
(ⅲ)繰延ボーナス制度
連結
2011
株式数
当社
2010
荷重平均
価格
(ペンス)
株式数
2011
荷重平均
価格
(ペンス)
株式数
2010
荷重平均
価格
(ペンス)
株式数
荷重平均
価格
(ペンス)
期初発行残高
当期に付与されたオプ
ション
当期に失効したオプ
ション
当期に権利行使したオ
プション
期末発行残高
322,905
166,426
1,367
1,079
612,475
153,353
1,324
1,174
58,867
33,298
1,349
1,079
291,608
31,115
961
1,174
(22,722)
1,367
‒
‒
-
-
‒
‒
期末権利行使可能なオ
プション
(2,754)
1,054 (442,923)
1,121
-
- (263,856)
1,120
463,855
1,270
322,905
1,367
92,165
1,251
58,867
1,349
868
1,072
1,750
1,265
-
-
‒
‒
繰延ボーナス株式の公正価額はブラック・ショールズ式を使用した評価に従わない。但し、当期に付与された株式の
公正価額は、加重平均価格と等しく、付与日に株式に対して支払われた金額に基づいている。本制度のもとで付与さ
れる報酬を満たす日に市場内で取得されたためである。
(ⅳ)パフォーマンス・シェア・プラン
連結
2011
期初発行残高
当期に付与されたオプ
ション
当期に失効したオプ
ション
当期に権利行使したオ
プション
期末発行残高
株式数
1,592,479
当社
2010
荷重平均
価格
(ペンス)
株式数
1,353 1,135,023
840,095
1,079
714,010
(379,500)
1,353
-
(60,590)
1,992,484
1,076
(256,554)
1,226 1,592,479
2011
荷重平均
価格
(ペンス)
1,435
1,174
株式数
752,945
2010
荷重平均
価格
(ペンス)
1,360
株式数
593,122
荷重平均
価格
(ペンス)
1,421
338,645
1,079
311,174
1,174
- (181,449)
1,360
-
-
1,174
(35,077)
1,076
(151,351)
1,174
1,353
875,064
1,233
752,945
1,360
期末時点の発行済み権利の中で、権利行使可能なものはなかった。
パフォーマンス・シェア・プラン株式の公正価額は、ブラック・ショールズ式を使用した評価に従わない。当期に付
与された株式の公正価額は、付与日の市場価格終値と同等である。
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スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
31. 金融商品及びリスク
当グループの金融商品の公正価値、それらの商品に伴うリスクへのエクスポージャー、グループのリスクの測定及び
管理に対する目標、方針及び手続き、並びにグループの資本管理に関する情報が本注記で開示されている。詳細な定
性開示は本連結財務諸表に含まれている。
当グループは金融商品の利用から下記のリスクに対するエクスポージャーを有している。
・ 信用リスク
・ 流動性リスク
・ 商品リスク
・ 為替リスク
・ 利率リスク
取締役会はグループのリスク管理体制の設置及び監督の全責任を有している。そのために、発電及び供給並びに財務
部門から3名の常勤取締役及びシニアマネージャーを選んで構成した、取締役会の常任委員会であるリスク及び取引
委員会を設置した。本委員会については、取締役報告書に詳細が記載されている。
リスク管理に関する当グループの方針は、グループが直面しているリスクの認識、適切なリスクの制限及びコント
ロール、並びにリスクの監視及び制限を厳守するために確立された。業務を監視するために適用される本方針及びシ
ステムは、リスク及び取引委員会により定期的に再考される。
注記されている商品リスク、為替リスク、及び利率リスクのエクスポージャーは、当グループの通常業務の中で発生
するものであり、デリバティブ金融商品はかかるリスクをヘッジするために締結されている。金融商品及び同様の契
約を保有又は締結する目的と方針、さらに、当期にこれらの目的達成を目指して取り組んだ戦略は、下記に説明され
ている。
当会社は金融商品に関する情報開示の義務があり、適宜、グループと同様の方針を採用している。開示は必要に応じ、
別途に行っている。
当グループが直面する潜在的リスクに関して、定性的かつ定量的情報開示の詳細を述べる前に、金融商品の各分類
と、その帳簿価格及び公正価額を下記に説明する。
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スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
A.金融商品と金融資産及び債務における公正価値の分類
当グループの主要な金融資産及び債務の公正価値並びにその帳簿価値は、以下の通りである。
金融資産
流動
売掛金
その他の債権
現金担保
現金及び現金等価物
金融資産
固定
関連会社及び合同事業への貸
付金
デリバティブ金融資産
金融負債
流動
買掛金
銀行借入金と当座借越(ⅲ)
ファイナンス・リース負債債
デリバティブ金融負債
2011
2011
償却費又はそ
の他(i)
売買として
区分(ⅱ)
総簿価
百万
ポンド
百万
ポンド
百万
ポンド
純金融(負債)/資産
2011
2010
2010
2010
公正価値
2010
償却費又は
その他(i)
訂正済み
売買として
区分(ⅱ)
総簿価 訂正済み
公正価値
訂正済み
百万
ポンド
百万
ポンド
百万
ポンド
百万
ポンド
百万
ポンド
3,331.7
93.4
476.9
3,902.0
2,525.5
2,525.5
3,331.7
93.4
476.9
2,525.5
6,427.5
3,331.7
93.4
1,124.6
1,124.6
5,026.2
990.1
990.1
3,515.6
(3,197.2)
(433.7)
(12.8)
-
(2,307.5)
(2,307.5)
(3,643.7)
固定
ローンと借入金
ファイナンシャル・リース負
債
デリバティブ金融負債
2011
(4,829.1)
28.6
476.9
2,525.5
6,427.5
2,506.2
72.1
71.2
261.7
‒
2,911.2
‒
‒
‒
‒
1,468.3
1,468.3
2,506.2
72.1
71.2
261.7
1,468.3
4,379.5
2,506.2
72.1
71.2
261.7
1,468.3
4,379.5
1,124.6
990.1
2,114.7
8,542.2
1,124.6
990.1
2,114.7
8,542.2
970.5
‒
970.5
3,881.7
466.3
466.3
1,934.6
970.5
466.3
1,436.8
5,816.3
970.5
466.3
1,436.8
5,816.3
(3,197.2)
(433.7)
(12.8)
(2,307.5)
(5,951.2)
(3,197.2)
(434.7)
(12.8)
(2,307.5)
(5,952.2)
(2,161.6)
(891.5)
(12.2)
‒
‒
‒
‒
(2,020.7)
(2,020.7)
(2,161.6)
(891.5)
(12.2)
(2,020.7)
(5,086.0)
(2,161.6)
(896.3)
(12.2)
(2,020.7)
(5,090.8)
(4,800.5)
(5,153.7)
(4,799.8)
(4,771.1)
(5,205.1)
(3,065.3)
28.7
(359.4)
( 5,188.5)
(8,832.2)
(769.3)
(740.7)
(3,048.2)
(359.4)
(769.3)
(5,929.2)
(11,880.4)
(359.4)
(769.3)
(6,282.4)
(12,234.6)
(372.2)
‒
(5,172.0)
(8,237.3)
‒
(899.0)
(870.3)
(2,891.0)
(372.2)
(899.0)
(6,042.3)
(11,128.3)
(372.2)
(899.0)
(6,476.3)
(11,567.1)
(3,806.0)
467.4
(3,338.6)
(3,692.4)
(4,355.6)
(956.4)
(5,312.0)
(5,750.8)
(i) 償却費、又は貸付金及び売掛金として記帳
(ii) IAS第39号金融デリバティブ
(iii) ノン・リコース借入金を含む
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当社の主要な金融資産及び債務の公正価値並びにその帳簿価値は、以下の通りである。
金融資産
流動
現金及び現金同等物
子会社の事業による借入金
デリバティブ金融資産
2011
2011
償却費又は
その他(ⅰ)
百万
ポンド
売買として
区分(ⅱ)
百万
ポンド
319.1
2,220.9
-
金融負債
流動
銀行借入金と当座借越
転換社債
子会社の事業への返済金
デリバティブ金融負債
固定
ユーロボンド
銀行借入金
子会社の事業への返済金
デリバティブ金融負債
純金融(負債)/ 資産
2011
2010
償却費又は
その他(ⅰ)
訂正済み
百万
ポンド
総簿価
百万
ポンド
公正価値
百万
ポンド
319.1
2,220.9
30.0
2,570.0
319.1
2,220.9
30.0
2,570.0
99.7
1,804.6
‒
3,661.2
2010
2010
2010
売買として区分
(ⅱ)
百万
ポンド
総簿価 訂正済み
百万
ポンド
公正価値 訂正済み
百万
ポンド
1,904.3
‒
‒
56.6
56.6
99.7
1,804.6
56.6
1,960.9
99.7
1,804.6
56.6
1,960.9
3,661.2
3,456.1
‒
3,456.1
3,456.1
1,029.5
48.0
4,738.7
7,308.7
1,029.5
48.0
4,738.7
7,308.7
835.5
‒
4,291.6
6,195.9
47.5
47.5
104.1
835.5
47.5
4,339.1
6,300.0
835.5
47.5
4338.9
6,299.8
(15.5)
(15.5)
(106.8)
(2,757.0)
(15.5)
(2,879.3)
(106.9)
(2,757.0)
(15.5)
(2,879.4)
(815.6)
‒
(2,569.0)
‒
(3,384.6)
‒
‒
‒
(45.2)
(45.2)
(815.6)
‒
(2,569.0)
(45.2)
(3,429.8)
(817.3)
‒
(2,569.0)
(45.2)
(3,431.5)
(2,857.1)
(642.4)
(257.4)
(136.7)
(3,893.6)
(6,772.9)
(3,167.2)
(676.9)
(257.4)
(136.7)
(4,238.2)
(7,117.6)
(2,858.6)
(271.3)
(240.2)
‒
(3,785.5)
(6,649.3)
28.6
(136.7)
(108.1)
(123.6)
(3,370.1)
(6,754.7)
‒
28.7
‒
(82.8)
(54.1)
(99.3)
(2,858.6)
(242.6)
(240.2)
(82.8)
(3,424.2)
(6,854.0)
(3,203.1)
(270.2)
(240.2)
(82.8)
(3,796.3)
(7,227.8)
(581.4)
(45.6)
(535.8)
191.1
(558.8)
4.8
(554.0)
(928.0)
2,540.0
固定
子会社の事業による借入金
関連会社及び合同事業への貸
付金
デリバティブ金融資産
2011
3,661.2
1,029.5
4,690.7
7,230.7
(106.8)
(2,757.0)
(2,863.8)
(2,857.1)
(671.0)
(257.4)
-
30.0
30.0
48.0
48.0
78.0
(ⅰ) 償却費、売却可能、又は貸付金及び売掛金として記帳
(ⅱ) IAS第39号金融デリバティブ
公正価値決定の基準
資産及び負債において償却原価で評価計上されるものは、貸付金及び売掛金である。一定の短期資産及び負債は満期
日が短期間であるため、帳簿価格と公正価値が同等である。
公正価値で評価する資産及び負債、及びその他の金融資産及び負債の公正価値は、市場終値によって決定される。こ
の基準は利率金融商品、外貨ヘッジ契約及び長期固定金利債務の評価に使用されている。商品契約の公正価値は公表
された建値を基準とする。
公正価値はある特定日での記載であり、商品の決済日に実際に支払われた、又は受領した金額と異なる場合がある。
不動産、工場設備、及び器具備品、内部的に発生した商標、又は当グループの顧客ベースといった項目の公正価値は、
金融商品ではないため、これらには含まれていない。
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B. 金融商品の利用に伴うリスク
(ⅰ) 信用リスク
信用リスクとは、顧客又は相手方が契約上の義務を履行しない場合に生じる、当グループの財務損失のリスクを意味
する。
当グループの通常の業務の過程から生じる信用リスクは、グループの方針及び手続きに従い運営される個々の事業
部門によって管理されている。一般的に重要な契約に関しては、個々の事業部門が、投資格付け適格等級を有する相
手方か、あるいは相応の担保または保証を提供した相手方と契約を締結する。相手方の信用妥当性は、契約締結前に
確認される。
当グループの通常の業務に関する信用リスクマネジメントは、監督機関によって定められた業界基準に従い実施さ
れ、各事業部門によって管理される。グループの最大な信用リスクは、発電及び供給事業の非規制業務及びグループ
の財務部門によって実施されている業務にあり、該当業務のリスクの性格に適合する特定の信用リスク管理が適用
される。
電力及びガスの供給における信用リスクのエクスポージャーは、顧客に請求した支払の不履行の可能性から生じる。
企業顧客における財務健全性及び信用性は、供給契約の前及びその期間中、査定される。国内顧客における信用性は、
様々な内部及び外部の情報から評価される。
卸売エネルギー及び燃料の調達における信用リスクのエクスポージャーは、相手方と合意した取引信用枠により管
理されており、相手方が下記のいずれかに基づき決定される。
(i) 相手方が、投資格付適格等級を保有している。又は、
(ii) 相手方が、外部信用企業からの情報を使用した内部信用基準に従い、相応の信用を有すると評価されている。又
は、
(iii) 相手方が、投資格付等級のある企業からの保証がある、あるいは十分な担保の納付ができる、又はそれら条件
を満たさない場合で、グループの手続きに従い、その他の容認可能な基準を満たす保証の提供が可能である。又
は、
(iv) 相手方が、取締役会によって委任された権限の制限内で、リスク及び取引委員会が承認した非標準信用枠を割
当てられる。
相手方の不履行又は不引渡から当グループを保護する目的で、通常は信用補完条項又は付帯契約が付随するか、又は
締結される。発電及び供給部門内では、商品デリバティブ製品の数量の増加から、信用リスクをさらに軽減するため、
認可取引所を通じて取引される。かかる取引所は、英国金融庁(FSA)の厳格な規制に従っており、取引所の参加者は厳
しい資本要件を満たす義務がある。
個々の相手方の信用エクスポージャーは、信用リスクの区分によって監視されており、承認された制限を条件として
いる。2011年3月31日時点、当グループの発電供給事業は現金201.1百万ポンド(2010年-169.9百万ポンド)の担保及び
信用状を差し出し、基本的には信用リスクによるエクスポージャーを軽減するため、現金38.7百万ポンド(2010年
28.6百万ポンド)の担保及び信用状を受け取った。
銀行信用リスクは日々監視及び報告され、時価会計基準に基づいて計算され、将来のボラティリティ及び債務不履行
の可能性を見ながら調整される。信用エクスポージャーに関するいかなる問題も、リスク及び取引委員会が討議し、
再考する。
現金及び現金等価物とは、手持現金及び直ちに現金化できる預金をいう。これらに対する価値又は信用リスクの変動
は重要な影響を有しない。デリバティブ金融商品は商品リスク、利率リスク、為替リスクといった当グループの市場
リスクをカバーするために締結され、それゆえ本注記の別の場所に記載されている。
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売掛金は信用リスクでの最も重要なエクスポージャーを表しており、担保、又はその他の信用補完の差引後を示して
いる。売掛金の合計には減損引当金が含まれている。
リスクの集中
3月31日時点の報告セグメント毎の売上債権は、以下の通りである。
2011
百万ポンド
34.9
28.6
63.5
2010
百万ポンド
21.2
21.7
42.9
563.7
2,226.9
366.3
111.3
3,331.7
596.3
1,381.6
355.6
129.8
2,506.2
発電システム
スコットランド
イングランド
発電及び供給
小売顧客
卸売売掛金
その他
その他の事業
供給及び発電部門は、当グループの売掛債権の94.8% (2010年-93.2%) を占める。グループのエネルギー関連顧客に
関する売掛債権はこの部門に記録されている。グループはまた、請求から2から4週間に通常決済される卸売活動から
大幅な売掛金を有している。信用リスクに対するグループのエクスポージャーは、一顧客が10%を越える売掛債権の
エクスポージャーはなく、多様化している。グループの最大顧客である卸売電力顧客(又は卸売供給業者)からの支
払は、全体の10%より少ない。(2010年-9%より少ない)
報告日時点において、売掛債権の経過日数は以下の通りである。
期日前
支払日を超えるが個別では減損していない
期日0日∼30日経過
期日31日∼90日経過
期日90日以上経過
控除:減損費用引当金
正味売掛債権
2011
百万ポンド
3,053.7
2010
百万ポンド
2,258.5
181.7
69.0
171.5
3,475.9
(144.2)
3,331.7
153.6
57.9
185.1
2,655.1
(148.9)
2,506.2
当グループは潜在的な信用損失を補うため、引当金がない期日を経過した債務を有している。グループは、滞納が著
しい顧客に支払いを求める一定の手続きを行っており、かかる残高に関する引当の方針は適切であると考える。期日
経過ではなく、また引当もしていない債務は優良であると考えられ、回収可能と予測する。
当グループは合計93.4百万ポンド (2010年-72.1百万ポンド) の金融資産である他の売掛金を有している。当社は売
掛債権を有していない。
売掛債権の引当金での変動は、以下の通りである。
4月1日時点の残高
減耗費引当金の増加
実現した減耗損
以前に認識された減耗損の回収
取得した引当金 3月31日時点の残高
2011
百万ポンド
148.9
50.7
(61.7)
6.3
144.2
2010
百万ポンド
126.7
81.7
(70.2)
9.5
1.2
148.9
各報告期間終了日に、不良及び貸倒れ予想の債権の引当金の検討が行われる。これは貸借対照表を作成日後で顧客よ
り支払われない売掛債権の見込額の評価である。この金額は、各売掛金の経過日数、状況及びリスクを参考に計算さ
れる。
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(ⅱ) 流動性リスクと継続事業体
流動性リスク(当グループに債務を支払うための資金が不十分な場合のリスク) は、グループの財務部門が管理す
る。商品価格、運営資本要件、ビジネスの季節的特性とその資本支出プログラムの局面における変動のため、グループ
のその流動性状態には重要な変動があり得る。
財務は、グループの銀行取引業務及び流動性要件の管理、利率及び為替エクスポージャーに関するリスク管理、及び
取引を行う銀行取引の相手方に関する信用リスクの管理に関して責任を負う。短期流動性は、財務が日々確認を行
い、一方で長期流動性は、常務会が定期的に確認を行う。部署の運営は常務会が決定した方針に従い、当該方針のあら
ゆる違反は、リスク及び取引委員会あるいは監査委員会に報告される。
グループの流動性リスクに関するグループの方針は、受け入れ難い損害や会社の名声に対するダメージを生じるこ
となく、通常及び困難時に期日の到来した債務を支払うための十分な資金を常時有することを、可能な限り確保する
というものである。
流動性管理のためのグループのアプローチは、12ヶ月周期の見積借入額の少なくとも105%と同額の借入許容枠を可
能とすることである。
グループは継続的借入要件を監視するために、キャッシュフロー予測を使用している。一般的にグループは、コマー
シャル・ペーパーの発行、又はアンコミットメントの銀行与信枠からの借入により短期借入資金を調達し、現金が余
剰になった時点で、マネーマーケットファンドに投資する。注記23に記載されている借入許容枠に加え、グループは
70百万ポンドのアンコミットメントの銀行与信枠、及び20百万ポンドの当座貸越契約を有している。
本年度に当グループは、リボルビング融資枠900百万ポンド及び双務融資100百万ポンドを、2015年8月に満期となる
条件で短縮された期間、延長した。本年度、当グループは、100百万ポンドを10年間、3.725%の固定金利で、300百万ポ
ンドを10年間、GBP6ヵ月LIBOプラス50.2ベーシスポイントの変動金利で、欧州投資銀行の400百万ポンドのローン・
ファシリティから借り入れた。これらに加え、当グループは本年度、1,161.4百万ポンドのハイブリッド資本を発行し
た。詳細は、注記28に記載されている。
継続事業体の原則の下、当グループは2012年3月31日に期末を迎える年間で、中期から長期負債を発行することを予
定していないが、その自由裁量により発行することを選択する場合もある。この事実、並びにコマーシャル・ペー
パー市場での現在の流動性及び未引き出しのアンコミットメントの銀行融資枠の利用可能度を考慮した上で、取締
役は、グループが継続企業として存続していくのに十分な余裕を有していることを結論づけている。かかる結論に達
するのに、取締役は2008年7月以降、ハイブリッド資本を含む、成功を収めた4.1十億ポンドの中期から長期負債の発
行、グループの信用格付け、コミットメントの銀行融資枠が首尾よく更新かつ増加したこと、及び現市場条件を考慮
に入れている。継続事業体に関する表明は、75頁の「コーポレイトガバナンス」報告の項目に記載されている。
財務部門は、グループとの関係を持つ銀行(グループが有するコミットメントの貸付契約への継続的な参加を通じ
て、会社の財務活動を支援する銀行として定義する。) とのグループの取引を管理している。これらは、最低信用等級
がAランク又は大手の格付けグループによる同等の格付を維持することを条件に、各自貸付枠を供与している。短期
の現金管理に関しては、契約の相手方は定められた規準による検討及び承認を得ることを条件とする。
2011年3月31日時点で、取引ポジションの値洗いのマージンコールにかかる現金担保の残高の価値は、0ポンド(2010
年-71.2百万ポンド)であった。
下記の表における契約キャッシュフローは、関連金融商品に基づく契約未割引キャッシュフローである。契約キャッ
シュフローが価格、為替レートあるいは将来指数によって可変である場合、下記の表の数字データは、貸借対照表作
成の時点での関連価格、為替レート、利子、指数を参照して決定している。契約キャッシュフローの利率要素を決定す
るにあたり、グループが利子算出期間の長さと選択した期間によって変動する利率を選択できる場合は、契約キャッ
シュフローは、グループが可能な最短利子算出期間を選択したと仮定して予測されている。金融商品の保有者が償還
時期を決定できる場合は、下記の表は保有者が最短の時期に償還するとの前提で作成されている。
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下記の表の数字データには、上述の通り、流動性リスクを考慮する目的で、グループのキャッシュフロー予測が含ま
れている。
下記は、金利を含み、相殺決済契約の影響を除いた、金融債務の割引のない契約上の満期である。
流動性リスク
2011年
帳簿価格
百万ポンド
金融債務
借入金及び貸付
金
当座借越
コマーシャル・
ペーパー及び
キャッシュ・ア
ドバンス
銀行貸付金‐流
動
銀行貸付金‐固
定
無担保社債‐固
定
ノン・リコース
資金調達
公正価値調整
ファイナンス・
リース債務
デリバティブ金
融債務
公正価値による
オペレーティン
グデリバティブ
ヘッジ目的の利
率スワップ
公正価値評価の
利率スワップ
ヘッジ目的の先
物為替契約
公正価値の先物
為替契約
その他の金融債
務
支払い債務
合計
デリバティブ金
融資産
金融デリバティ
ブ
公正価値指定の
オペレーティン
グデリバティブ
正味合計 (i)
2011年契約上
キャッシュフ
ロー
百万ポンド
2011年
0-12ヶ月
2011年
1-2年
2011年
2-5年
2011年
5年以上
百万ポンド
百万ポンド
百万ポンド
百万ポンド
5.3
106.7
(5.3)
(106.8)
(5.3)
(106.8)
-
-
-
511.5
(564.5)
(107.3)
(31.5)
(103.7)
(322.0)
778.9
(1,189.5)
(239.9)
(106.8)
(322.9)
(519.9)
3,643.5
(6,833.0)
(215.3)
(215.3)
(1,803.4)
(4,599.0)
216.9
(217.6)
(12.5)
(11.9)
(43.3)
(149.9)
(28.6)
5,234.2
372.2
(8,916.7)
(743.0)
(687.1)
(52.1)
(365.5)
(50.2)
(2,273.3)
(152.4)
(5,590.8)
(488.4)
5,606.4
(9,659.7)
(739.2)
(415.7)
(2,425.7)
(6,079.2)
2,911.8
12,623.3
9,363.5
2,413.4
846.4
-
33.3
(33.2)
(8.5)
(7.6)
(8.8)
(8.3)
115.7
(115.6)
(7.1)
(5.3)
(15.9)
(87.3)
0.6
(10.2)
(5.5)
(4.7)
-
-
15.4
(960.5)
(488.3)
(363.3)
(108.9)
-
3,076.8
11,503.8
8,854.1
2,032.5
712.8
(95.6)
3,197.2
3,197.2
(3,197.2)
(3,197.2)
(3,197.2)
(3,197.2)
-
-
-
11,880.4
(1,353.1)
4,917.7
1,616.8
(1,712.9)
(6,174.8)
(81.9)
(777.2)
(860.1)
113.9
(10.7)
(20.3)
(3,433.7)
(15,189.2)
(10,945.1)
(2,832.5)
(1,359.2)
(52.4)
(3,515.6)
(15,966.4)
(11,805.2)
(2,718.6)
(1,369.9)
(72.7)
8,364.8
(17,319.5)
(6,887.5)
(1,101.8)
(3,082.8)
(6,247.5)
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流動性リスク
2010年
帳簿価格
百万ポンド
金融債務
借入金及び貸付
金
当座借越
コマーシャル・
ペーパー及び
キャッシュ・ア
ドバンス
銀行貸付金‐流
動
銀行貸付金‐固
定
無担保社債‐固
定
ノン・リコース
資金調達
公正価値調整
ファイナンス・
リース債務
デリバティブ金
融債務
公正価値による
オペレーティン
グデリバティブ
ヘッジ目的の利
率スワップ
公正価値評価の
利率スワップ
ヘッジ目的の先
物為替契約
公正価値の先物
為替契約
2010年契約上
キャッシュフ
ロー
百万ポンド
2010年
0-12ヶ月
2010年
1-2年
2010年
2-5年
2010年
5年以上
百万ポンド
百万ポンド
百万ポンド
百万ポンド
9.2
745.6
(9.2)
(745.6)
(9.2)
(745.6)
-
-
-
281.6
(296.0)
(72.4)
(2.8)
(220.8)
-
530.9
(851.5)
(62.0)
(60.2)
(407.7)
(321.6)
3,639.9
(6,956.7)
(215.2)
(215.2)
(1,807.4)
(4,718.9)
484.1
(648.9)
(53.6)
(51.0)
(145.7)
(398.6)
(28.7)
5,662.6
384.4
(9,507.9)
(796.2)
(1,158.0)
(52.8)
(329.2)
(52.0)
(2,581.6)
(153.7)
(5,439.1)
(537.7)
6,047.0
(10,304.1)
(1,210.8)
(381.2)
(2,735.3)
(5,976.8)
2,738.1
(11,514.2)
(8,421.2)
(1,870.1)
(1,174.8)
(48.1)
74.2
(74.3)
(15.9)
(14.8)
(26.2)
(17.4)
101.6
(101.6)
(8.0)
(6.1)
(11.9)
(75.6)
1.1
(3.3)
(2.0)
(1.2)
(0.1)
-
4.7
(198.0)
(179.4)
(58.2)
(39.6)
-
2,919.7
(11,891.4)
(8,626.5)
(1,950.4)
(1,173.4)
(141.1)
2,161.6
2,161.6
(2,161.6)
(2,161.6)
(2,161.6)
(2,161.6)
-
-
-
11,128.3
(24,357.1)
(11,998.9)
(2,331.6)
(3,908.7)
(6,117.9)
(106.8)
(1,466.4)
(1,149.8)
(280.6)
(18.5)
(17.5)
(1,827.8)
8,200.6
6,930.1
1,175.5
119.2
(24.2)
(1,934.6)
6,734.2
5,780.3
894.9
100.7
(41.7)
9,193.7
(17,622.9)
(6,218.6)
(1,436.7)
(3,808.0)
(6,159.6)
その他の金融債
務
支払い債務
合計
デリバティブ金
融資産
金融デリバティ
ブ
公正価値指定の
オペレーティン
グデリバティブ
正味合計 (i)
(i)当グループは、アウト・オブ・ザ・マネー・オペレーティング・デリバティブ契約に関する流動性リスクは、デリバティブ金融資産か
ら生じる支払又は受取のデータと併せて考慮すべきであると考える。IAS第39号の金融商品ではない先物エネルギー売上及び商品契約に関する
キャッシュフローは、IFRS第7号に基づくもので、本分析には含まれない。
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下記は当社の流動性期日のデータである。
流動性リスク
2011年
帳簿価格
百万ポンド
金融債務
借入金及び貸付
金
コマーシャル・
ペーパー及び
キャッシュ・ア
ドバンス
銀行貸付金‐流
動
銀行貸付金‐固
定
無担保社債‐固
定
公正価値調整
デリバティブ金
融債務
ヘッジ目的の利
率スワップ
公正価値評価の
利率スワップ
ヘッジ目的の先
物為替契約
公正価値の先物
為替契約
その他の金融債
務
子会社の事業へ
の返済金
合計
デリバティブ金
融資産
金融デリバティ
ブ
正味合計
2011年契約上
キャッシュフ
ロー
百万ポンド
2011年
0-12ヶ月
2011年
1-2年
2011年
2-5年
2011年
5年以上
百万ポンド
百万ポンド
百万ポンド
百万ポンド
106.8
(106.8)
(106.8)
-
-
-
361.5
(412.3)
(6.0)
(6.0)
(78.4)
(321.9)
309.5
(375.3)
(16.2)
(16.2)
(226.1)
(116.8)
2,857.1
(4,949.8)
(179.4)
(179.4)
(1,695.1)
(2,895.9)
(28.6)
3,606.3
(5,844.2)
(308.4)
(201.6)
(1,999.6)
(3,334.6)
29.1
(29.1)
(6.3)
(6.3)
(8.2)
(8.3)
106.8
(106.8)
(5.8)
(4.8)
(15.4)
(80.8)
0.6
(10.2)
(5.5)
(4.7)
-
-
15.7
(960.5)
(488.3)
(363.3)
(108.9)
-
152.2
(1,106.6)
(505.9)
(379.1)
(132.5)
(89.1)
2,757.0
2,757.0
(2,757.0)
(2,757.0)
(2,757.0)
(2,757.0)
-
-
-
6,515.5
(9,707.8)
(3,571.3)
(580.7)
(2,132.1)
(3,423.7)
(78.0)
(777.3 )
(860.3)
113.7
(10.4)
(20.3)
6,437.5
(10,485.1)
(4,431.6)
(467.0)
(2,142.5)
(3,444.0)
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流動性リスク
2010年
帳簿価格
百万ポンド
金融債務
借入金及び貸付
金
コマーシャル・
ペーパー及び
キャッシュ・ア
ドバンス
銀行貸付金‐流
動
銀行貸付金‐固
定
無担保社債‐固
定
公正価値調整
デリバティブ金
融債務
ヘッジ目的の利
率スワップ
公正価値評価の
利率スワップ
ヘッジ目的の先
物為替契約
公正価値の先物
為替契約
その他の金融債
務
子会社の事業へ
の返済金
合計
デリバティブ金
融資産
金融デリバティ
ブ
正味合計
2010年契約上
キャッシュフ
ロー
百万ポンド
2010年
0-12ヶ月
2010年
1-2年
百万ポンド
百万ポンド
2010年
2-5年
2010年
5年以上
百万ポンド
百万ポンド
-
-
-
745.6
(745.6)
(745.6)
-
-
-
131.5
(142.5)
(71.2)
(1.7)
(69.6)
-
209.8
(252.4)
(12.5)
(12.5)
(227.4)
-
2,858.6
(5,060.6)
(179.4)
(179.4)
(1,699.5)
(3,002.3)
(28.7)
3,916.8
(6,201.1)
(1,008.7)
(193.6)
(1,996.5)
(3,002.3)
32.3
(32.3)
(9.2)
(9.2)
(13.9)
-
89.9
(89.9)
(6.5)
(4.6)
(10.7)
(68.1)
1.1
(3.3)
(2.0)
(1.2)
(0.1)
-
4.7
(198.0)
(179.4)
(58.2)
39.6
-
128.0
(323.5)
(197.1)
(73.2)
14.9
(68.1)
2,569.0
2,569.0
(2,569.0)
(2,569.0)
(2,569.0)
(2,569.0)
-
-
-
6,613.8
(9,093.6)
(3,774.8)
(266.8)
(1,981.6)
(3,070.4)
(104.1)
(1,466.5)
(1,149.8)
(280.6)
(18.5)
(17.6)
6,509.7
(10,560.1)
(4,924.6)
(547.4)
(2,000.1)
(3,088.0)
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(ⅲ) 商品リスク
当グループの発電及び供給部門は、通常の事業の過程の一部として、エネルギー物価の変動、及び物理的商品量要件
のエクスポージャーに直面している。これは、顧客に供給するためのガス及び電力を調達し、また発電資産から電力
を生産するための燃料を調達するグループの必要性から生じる。
グループの戦略は、量的制限を通じて商品リスクに対する全てのエクスポージャーを管理し、バリュー・アット・リ
スク(VaR)モデルを使用してエクスポージャーを数値化することである。かかるエクスポージャーは常務会によって
定められた財務上の制限に従い、リスクと取引委員会により管理される。また、かかるエクスポージャーは月ごとに
委員会へ、また、一定の値を超えた場合は取締役会に報告される。この方法により、一定のグループのエネルギー商品
契約のみがIAS第39号に基づく金融商品を構成するとみなされる。その結果グループが、金融及び非金融商品契約に
関連する商品価格リスクを管理する一方で、IFRS第7号に基づくグループの商品価格リスクのエクスポージャーを表
すのは、IAS第39号金融商品の公正価値のみである。これはIAS第39号に基づく金融商品である商品契約は、公正価値
の変動が利益又は株主資本に反映される公正価値基準で計上されるべき、とする会計方針によるものである。一方、
IAS第39号の金融商品ではない商品契約は、「自己使用」契約として計上される。自己使用契約における公正価値の
変更は利益及び株主資本に反映されないため、IFRS第7号の商品価格リスクを表すものではない。それゆえ発電及び
供給事業に関連するグループのVaRの全体は、内部リスク管理の目的で監視され、IAS第39号の範囲外であるため、こ
れらの評価はIFRS第7号を遵守する必要はない。
運営上、当該エクスポージャーにかかる経済リスクは、ガス、電気、石炭及び石油の長期及び短期契約の選択、取得済
みの探査及び生産事業、並びにグループの発電資産のフレキシビリティを通して管理される。
短期のエクスポージャーは、顧客によるガス及び電力の需要を基に調達した、ガス、電力及び発電所の燃料の容量に
合致させる必要性から生じ、これは予想を大きく変わることもあり、不利な価格で取引を終了することもある。商品
リスクの側面としては、フレキシブルな購入契約の形態を採るか、又は揚水発電設備、フレキシブルな水力発電設備、
予備の石油施設、そしてガス貯蔵といった資産の形態となるかのいずれかにより、エネルギー生産を増減する可能性
を通じて管理されるものである。
長期のエクスポージャーはグループの発電施設及び長期間の契約 (先渡取引、先物取引及び他の金融取引を含む。) を通じて管理されている。これらは短期の市場エクスポージャーを減少するために使用されている。
一定の商品契約は、既存顧客への供給、及び既存発電所に燃料を供給するといった自己使用を主に目的として締結さ
れている。しかしすでに述べたように、これら多くの契約はIAS第39号に基づく自己使用取り扱いに該当せず、損益計
算書により公正価値測定を前提としている。これに加えグループは、商品価格及び量的リスクを管理するために一定
の契約を締結する。これらは損益計算書を通じた公正価値測定を前提とする。最後に一定の現物契約は、ヘッジ項目
が生産及び顧客の需要を満たす先物の購入予測である場合、キャッシュフロー・ヘッジ関係文書として、ヘッジ商品
として取り扱われる。当該項目に関する会計方針は注記1に説明されている。
これらの業務から生じる必然の商品リスクは、全商品のエクスポージャーを考慮し、一定の期間及び一定の信頼性で
グループの利益予想の変動を推定する、バリュー・アット・リスク(VaR)モデルを使用して数値化される。計算され
た財務リスクは、取締役会によって承認された多数のリスク制限を課されて管理され、リスク及び取引委員会によっ
て監督される。商品リスクに対するグループのエクスポージャーは例外を除き、リスク及び取引委員会に報告、監視
され、また取締役会に報告される。
IFRS第7号に従った商品価格リスクに対するグループのエクスポージャーは、グループのIAS第39号商品契約の基準
によって測定される。IFRS第7号は、グループの金融商品に関連する公正価値、又はキャッシュフローに影響を与える
市場変数の変更に対し、グループの財務的地位又はパフォーマンスの感度を表現する市場リスクの感度分析を開示
することを求めている。
それゆえ提供された感度分析は、関連する商品価格に合理的に可能な変更があり、当該日に存在するリスク・エクス
ポージャーに適用されたと仮定して、貸借対照表データ上の損益及び株主資本への効果を開示している。感度分析に
使用した商品価格の合理的に可能な変更は、入手可能なデータ、又は歴史的データで計算されたもの、又は内在的ボ
ラティリティに基づいて決定された。
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感度分析は、IAS第39号金融商品である商品契約の割合が分析時点での商品契約と一致するとの前提で計算されてい
る。IAS第39号に基づく金融商品ではない全ての商品契約は当該分析から除外されている。
商品価格
英国ガス(ペンス/サーム)
英国発電(ポンド/メガワット時)
英国石炭(米ドル/トン)
英国排出権(ユーロ/トン)
英国石油(米ドル/バーレル)
2011
基準価格 (ⅰ)
2010
変動における合理的可能性 基準価格 (ⅰ)
ある増加/減少
変動における合理的可能性
ある増加/減少
72
63
132
19
109
+/−10
+/−9
+/−13
+/−3
+/−12
+/−6
+/−6
+/−11
+/−2
+/−10
44
43
97
14
86
(i)基準価格は、感度分析の計算に使用されたアクティブ・マーケット・カーブの連続する期間中における平均先物市場価格を表している。
既述の理由に基づいて、商品価格の合理的に可能な変更の税引後利益に対する影響は、以下の通りである。
増加利益/ (損失)
商品価格統合-増加
商品価格統合-減少
利益への影響
百万ポンド
株式への影響
百万ポンド
利益への影響
百万ポンド
株式への影響
百万ポンド
257.3
(257.3)
-
196.0
(196.0)
-
提供する感度分析は仮定であり、IAS第39号に従ったグループの商品契約に基づいている。発表された影響は必ずし
も実際のそれを示すものではないので、かかる分析を使用する際には注意が必要である。これらの感度は、価格変動
における全ての相互関係、因果関係、及び影響を考慮して計算したものではないことが留意されるべきである。
(ⅳ) 為替リスク
当グループは英国ポンドによる連結財務諸表を発行しているが、また海外通貨でも事業を行っている。その結果、グ
ループの海外事業における取引費用、又は海外操業における内在的海外通貨資産に反映される為替レート変動から
生じる為替リスクを負う。
当グループは為替リスクへのエクスポージャーを管理するために、先物取引契約、スワップ及びオプションを使用す
る。かかるエクスポージャーの全ては取引的なものであり、主に調達契約、商品購入及び付随する運送要件、商品ヘッ
ジ、長期間の設備サービス及びメインテナンス契約、並びに排出権証書の売買に関連している。当グループの方針と
しては、その必要性の予想が著しく困難である商品ヘッジの取引を除いて、全契約下で発生する外国通貨必要性を
100%ヘッジすることを求めるものである。商品ヘッジ取引に関する方針は、一定周期でグループの必要性を査定し、
必要に応じてカバー契約を締結するものである。
当グループはユーロ建て純資産で操業する海外子会社を有している。当グループの方針としては、機能的通貨キャッ
シュフローがユーロ建てで保持される純資産と、ユーロ建ての借入金を対応させることによって、海外事業での純投
資をヘッジするものである。機能的キャッシュフローが英国ポンドである純資産に関しては、当グループはポンド建
ての借入金を確保することにより、為替リスクを最小限に抑えている。
大規模なエクスポージャーは、リスクとトレーディング委員会に継続的に報告、また論議され、さらに半期財務報告
書の一部として監査委員会へ報告される。
貸借対照表作成日の時点で、当グループが締結した先物為替契約の合計名目価値は、以下の通りである。
2011 (百万ポンド)
先物為替契約
2,074.4
149/248
2010 (百万ポンド)
1,864.8
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為替リスクに対する当グループのエクスポージャーは、以下の通りである。
2011
百万円
借入金
28,000.0
購入契約義務及び商
品契約
全体エクスポー
28,000.0
ジャー
先物為替/スワップ 28,000.0
契約
純エクスポージャー
(通貨)
純エクスポージャー
(百万ポンド)
百万デン
マークク
ローネ
2010
百万ユーロ 百万米ドル 百万スイ
スフラン
百万円
百万デン
マークク
ローネ
百万ユーロ 百万米ドル 百万スイ
スフラン
1,036.8
664.8
415.0
150.0
1,859.7
20.0 28,000.0
253.4
843.1
1,370.0
627.5
210.0
2,818.4
-
1,036.8
1,079.8
2,009.7
20.0 28,253.4
843.1
1,997.5
3,028.4
-
1,036.8
770.0
1,682.3
20.0 28,253.4
843.1
843.2
1,538.9
-
-
309.8
327.4
-
-
-
1,154.3
1,489.5
-
-
273.7
203.8
-
-
-
1,028.1
980.5
-
上記は外貨に対する純エクスポージャーを示しており、英国ポンド建てで報告され、全てのグループ業務から生じる
ものである。全ての感度分析は、貸借対照表作成日時のものと一致する外貨での商品の相対的比率を基準にして作成
された。これは英国ポンド以外の通貨建てでの金融資産及び負債を含む。在外純資産の為替換算は含まないが、純投
資ヘッジによる対応する影響は含む。
感度分析は一応の表示のみであり、かかる市場レート変動に対する当グループのエクスポージャーは常に変動して
いることに注意しなければならない。計算はレート変動の線形予測を基準にしており、グループへの実際の影響結果
を反映するものではない。
外貨為替レートの10%の増加は、上記記載の条件を基準として、税引後利益に下記の影響を及ぼすことになる。
株式
USドル
ユーロ
デンマーククローネ
円
スイスフラン
損益計算書
2011年3月31日
2010年3月31日
2011年3月31日
2010年3月31日
百万ポンド
68.8
68.8
百万ポンド
58.4
58.4
百万ポンド
16.5
(46.6)
(30.1)
百万ポンド
78.4
23.9
102.3
為替レートの10%の減少は、年間費用において、同額の逆方向の変更となる。
(ⅴ) 金利リスク
利率リスクは、利率の変動による資産、負債、又は先物キャッシュフローの価値変化に対する、当グループのエクス
ポージャーから生じる。
グループの方針として、借入契約自体を通じて、又はデリバティブ金融商品の利用を通じて、最低50%のグループ借
入金を固定金利と定めることにより、かかるリスクを管理するものである。該当商品には、利率スワップ及びオプ
ション、金利先渡し契約、及びポンド以外の通貨による債務の場合は、クロスカレンシー・スワップが含まれる。これ
らの実践は、グループの財務状況のボラティリティを減少させることに役立つ。
利率デリバティブは主に現在の借入金に関するリスクをヘッジするために利用されるが、特定の状況下では将来の
借入金をヘッジするためにも使用される。かかる事前ヘッジは、債務の評価決定時点において現在価値基準による現
金決済、又は相殺取引により手仕舞いされる。変動金利の借入金は、主にLIBOR (ロンドン銀行間手金利) プラス変動
マージンで発行されたコマーシャル・ペーパーとEIB (欧州投資銀行) からの貸付金である。
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金利の変更の影響は、問題となる金融資産及び負債の内容によるものである。現金、貸付金及び借入金の大部分を占
めている金融資産及び負債の固定利率の変更は、損益計算書では公正価値で測定できない。これに加え、キャッシュ
フロー・ヘッジ会計に基づき記帳されている固定利率と変動利率のヘッジ商品は、損益計算書に影響を及ぼさない。
変動利率商品、ヘッジ商品及び公正価値ヘッジ会計に基づき記帳されたヘッジ項目における変更は、損益計算書に記
載される。それゆえ測定されたエクスポージャーは、変動利率債務及び商品に基づくものである。
貸借対照表日の金利レートに対する純エクスポージャーは、以下の通り要約される。
2011年
2010年
帳簿価格
帳簿価格
百万ポンド
百万ポンド
利付/収益資産と負債:
固定
(4,258.4)
(4,833.6)
変動
(1,016.2)
(1,090.7)
(5,274.6)
(5,924.3)
内訳:
現金及び現金等価物
デリバティブ金融負債
貸付金及び借入金
ファイナンス・リース債務
476.9
261.7
(116.5)
(110.5)
(5,262.8)
(5,691.1)
(372.2)
(384.4)
(5,274.6)
(5,924.3)
上記に従い、下記の表は資本及び損益計算書に関する報告日現在において、短期金利の100ベーシスポイントの変動
による影響予測を表したものである。この分析では、その他すべての変数、特に為替レートは不変であると仮定して
いる。為替レートの増加は損益計算書又は資本のいずれかの変更となる。この評価は前表の算定されたエクスポー
ジャーを含む、公正価値前提の見直しに基づいている。
全ての感度分析は貸借対照表日時点と一致する固定と変動の商品の割合に基づき作成されており、課税効果後の表
示とされている。
感度分析は一応の表示のみであり、かかる市場レート変動に対する当グループのエクスポージャーは常に変動して
いることに注意しなければならない。計算はレート変動の線形予測を基準にしており、グループへの実際の影響結果
を反映するものではない。
2011年度
百万ポンド
10.4
10.4
損益計算書
2010年度
百万ポンド
9.9
9.9
レート減少の影響は、年間費用の削減となる。分析は貸借対照表日時における当グループの純エクスポージャーに関
連するため、資本に対する影響はない。ヘッジ会計に適格な契約は、性格上、グループのヘッジされたポジションの一
部となる。
(ⅵ) 主要損益計算書開示
財務報告の目的のため、当グループは金融商品を、営業デリバティブと金融デリバティブの2つに分類する。営業デリ
バティブには電気、ガス、石油、石炭及び炭素などの全ての適格な商品契約がある。金融デリバティブには全ての公正
価値及びキャッシュフロー・利率ヘッジ、非ヘッジ時価会計(MTM)利率デリバティブ、キャッシュフロー・為替ヘッ
ジ及び非ヘッジ時価会計為替契約がある。非ヘッジ会計契約は取引のための保有として取扱われる。
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正味の変動は、損益計算書において以下のように要約できる。
営業デリバティブ
営業デリバティブの合計 (i)
控除:当期決済金額 (ii)
未認識デリバティブの変動
金融デリバティブ (及びヘッジ項目)
営業デリバティブの合計 (i)
控除:当期決済金額 (ii)
未認識デリバティブの変動
正味損益計算書の影響
2011年度
百万ポンド
2010年度
百万ポンド
887.9
573.9
1,461.8
(3,449.6)
3,881.8
432.2
(935.9)
891.5
(44.4)
(640.6)
604.1
(36.5)
1,417.4
395.7
(i)損益計算書中のデリバティブの合計は、営業及び財務デリバティブに関して損益計算書に (借方記入) または貸方記入された合計額を示す。
(ii)本会計年度中に決済された金額は、満期を迎え、または引き渡され、デリバティブの結果の合計に含まれたデリバティブ結果
を示す。
正味デリバティブ金融資産/(負債) は次の通りに表示される。
デリバティブ金融資産
固定
流動
デリバティブ負債
固定
流動
総デリバティブ負債
純利益/(負債)
152/248
2011年度
2010年度
百万ポンド
百万ポンド
990.1
2,525.5
3,515.6
466.3
1,468.3
1,934.6
(769.3)
(2,307.5)
(3,076.8)
(438.8)
(899.0)
(2,020.7)
(2,919.7)
(985.1)
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公正価値評価方法
下記の表は、公正価値の当初認識に従って測定された金融商品の分析で、公正価値の評価を3つのレベルに分類して
いる。
・ レベル1の公正価値測定は、同一の資産又は負債について未調整の市場価格による測定である。
・ レベル2の公正価値測定は、資産または負債について、レベル1に含まれる市場価格以外の直接(即ち市場価格)ま
たは間接(即ち市場価格から派生した価格)に観測可能な入力値による測定である。
・ レベル3の公正価値測定は、観測可能な市場データに基づかない資産または負債の入力地を含む評価方法による
測定である。
金融資産
エネルギーデリバティブ
金利デリバティブ
為替デリバティブ
金融負債
エネルギーデリバティブ
金利デリバティブ
為替デリバティブ
借入金
レベル 1
百万ポンド
212.3
‒
‒
212.3
レベル2
百万ポンド
3,225.4
32.2
45.7
3,303.3
(132.4)
‒
‒
‒
(132.4)
(2,779.4)
(149.0)
(16.0)
28.6
(2,915.8)
レベル 3
百万ポンド
‒
‒
‒
‒
‒
‒
‒
‒
‒
‒
計
百万ポンド
3,437.7
32.2
45.7
3,515.6
(2,911.8)
(149.0)
(16.0)
28.6
(3,048.2)
2011年3月31日までの事業年度において、レベル1からレベル2、及びレベル2からレベル1への重大な移転はなかった。
(ⅶ) キャッシュフロー・ヘッジ
当グループは会計目的のヘッジとして、キャッシュフロー・ヘッジ又は公正価値ヘッジのいずれかで適格な契約を
指定する。キャッシュフロー・ヘッジは、予測取引、又は金利若しくは外国通貨の為替レートにおける変更から生じ
る一般的なキャッシュフローのリスクをヘッジするために締結された契約であり、IAS第39号で規定された効果基準
を満たすものである。キャッシュフロー・ヘッジに対するグループの会計方針は、注記1に説明されている。
次表は予想される取引の契約上期日及び、関連する適格キャッシュフロー・ヘッジを示している。
2011年度
I金利スワップ:
負債
先物為替契約:
資産
負債
キャッシュフロー・ヘッジ
2011年度
2011年度
2010年度
2011年度
2011年度
2011年度
帳簿 予想キャッ
価額 シュフロー
0-12
月
1-2
年
2-5
年
> 5
年
2010年度
2010年度
2010年度
2010年度
2010年度
帳簿 予想キャッ
価額 シュフロー
0-12
月
1-2
年
2-5
年
> 5
年
百万
ポンド
(4.0)
百万
ポンド
(4.0)
百万
ポンド
(2.2)
百万
ポンド
(1.3)
百万
ポンド
(0.5)
百万
ポンド
‒
百万
ポンド
(7.1)
百万
ポンド
(7.1)
百万
ポンド
(3.2)
百万
ポンド
(2.1)
百万
ポンド
(1.8)
百万
ポンド
‒
18.5
(0.6)
17.9
(237.8)
(10.2)
(248.0)
(186.2)
(5.5)
(191.7)
(11.8)
(4.7)
(16.5)
(19.5)
‒
(19.5)
(20.3)
‒
(20.3)
22.0
(1.1)
20.9
(543.5)
(3.3)
(546.8)
(485.5)
(2.0)
(487.5)
(11.8)
(1.2)
(13.0)
(19.4)
(0.1)
(19.5)
(26.8)
‒
(26.8)
純投資ヘッジ
当グループの純投資ヘッジは、ユーロ建て機能通貨を採用する外国子会社への純投資、すなわちエアトリシティ供給
事業並びにアイルランド及び欧州風力発電ポートフォリオと同一通貨(ユーロ)建てで負債を発行することで構成さ
れている。かかるヘッジは、機能的キャッシュフローがユーロ建てである当該会社の純資産の要素と、グループが保
有しているユーロ借入金の一致部分を比較する。そのため、外国為替レートの変動に対する保護措置となる。
ヘッジにおける収益及び損失は資本に認識され、海外事業の処分の時点で損益計算書に移行される。(2011年-4.3百
万ポンド収益。2010年-47.2百万ポンド損失。) ヘッジの非有効部分にかかる収益及び損失は損益計算書に直ちに認
識される。(2011年-0ポンド。2010年-0ポンド。)
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(ⅷ) 資本管理
取締役会の方針は、投資家、債権者、及び市場の信用を確保し、将来の事業の進展を継続するため、強い貸借対照表と
社債格付けを保持することである。当グループの信用格付は、資本の効率的費用を維持し、当グループへの担保要求
を制限するためにも重要である。2011年3月31日付で、当グループの長期信用格付けは、ムーディーズでA3安定的であ
り、スタンダード・アンド・プアーズでA安定的であった。これらは、2011年3月31日までの事業年度内に、変更はな
かった。資産運用の目的、指針および手続きの詳細は、本年次報告書の20頁から22頁の「財務概要」内の「財務管理
及び貸借対照表」セクションに述べられている。
中期的企業モデルの維持は、当グループの資本構成の発展を監視するため重要な意味を持ち、詳細なシナリオ及び感
受性テストを可能にするものである。本分析から抜粋した主要比率は、取締役会において定期的に更新され、当グ
ループの信用格付けを評価するために格付け機関によって使用された比率を含む。
当グループは適宜、市場で自己株式を購入する。購入時期は市場価格及び経済情勢による。株式の買い戻しは投資決
定のためのグループの指標であり、グループの株式の価値が低く評価されていると経営陣が判断するときに実施さ
れることがある。当期では株式の買い戻しはなかった。
当グループの資金調達の必要性は、基本的にはポンド及びユーロ建ての債権に加えて、主に欧州投資銀行からの中期
借入金の発行によりまかなわれた。当グループは、グループのコマーシャル・ペーパー・プログラムの支援策となる
10億ポンドの銀行融資枠を維持し、これらはほとんどの期間引き出されないままとなっている。
2010年10月、当グループは借入金と資本の両方の性質を持ち、永久債かつ全ての優先債権者に劣後する金融商品であ
る、初めてのハイブリッド社債を発行した。2段階の発行は750百万ポンド及び500百万ユーロ(461百万ポンド)から
成り、全てを含む資金調達コストは年約5.6%である。これらには償還期日の定めはないが、当グループはその単独の
裁量により、その全部(一部は認められない。)を元本額にて、2015年10月1日若しくは2020年10月1日、またはその後
の利払日において、償還することが出来る。このハイブリッド社債及び2009年1月の株式の発行は、金融投資に対する
当グループの慎重な方針を反映しており、追加の資金調達源を提供し、当グループの将来の選択肢を強化するもので
ある。
要約するとグループの意図は、配当を通じての当期利回りと成長を目指した長期資本投資の間で、株主のために利益
のバランスを取ることである。そのためにグループは、投資規律を遵守し、現在の経済環境の中で慎重に営業を続け
ていく意向である。本年度において、当グループの資本管理の方針についての変更はなかった。
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32. 関連当事者の取引
直接の親会社であり、当グループを究極的に支配しているのはスコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・
ピーエルシー(スコットランドで法人化)である。
同社とその関連当事者である子会社間の残高および取引は、連結において除外され、本注記には開示されていない。
当グループとその他の関連当事者間の取引の詳細を以下に開示する。
(ⅰ) 商取引
以下は、当年度内に、当グループと、当グループに関連するが当グループに含まれない企業体との間で発生した取引
である。関連当事者とは当グループが経営支配している、共同で経営支配している、又は相当の影響力を及ぼすこと
のできる当事者として定義される。
合弁会社:
シーバンク・パワー・リミテッド
PriDE (SERP)リミテッド
スコティア・ガス・ネットワークス
・リミテッド
マーチウッド・パワー・リミテッド
グレーター・ガッバード・オフショ
ア・ウインズ・リミテッド
関連会社:
バーキング・パワー・リミテッド
ダーウェント・コジェネレーション
・リミテッド
ローガン・エネルギー・エルティ
ディ
オンゾ・リミテッド
ジオサーマル・インターナショナル
・リミテッド
アクアマリン・パワー・リミテッド
グリーン・ハイランド・リニューア
ブルズ・エルティディ
ヴァイタル・ホールディングス・リ
ミテッド
商品・
サービス
売上
2011年度
百万ポンド
商品・
サービス
購入
2011年度
百万ポンド
7.9
39.7
(121.3)
‒
61.8
(131.2)
‒
6.3
(82.7)
(0.2)
商品・
サービス
売上
2010年度
百万ポンド
商品・
サービス
購入
2010年度
百万ポンド
その他の
取引
2010年度
百万ポンド
22.5
‒
3.0
40.5
(107.1)
‒
7.1
‒
-
54.9
(145.0)
‒
14.6
31.5
3.9
(65.7)
‒
‒
‒
その他の
取引
2011年度
百万ポンド
‒
0.9
(45.3)
6.1
2.5
(135.5)
15.2
38.8
(53.2)
‒
30.6
(96.6)
‒
‒
(0.1)
‒
0.8
‒
‒
‒
(4.3)
(0.8)
‒
‒
(0.1)
(4.9)
‒
‒
‒
‒
‒
‒
0.1
‒
‒
‒
‒
0.3
‒
‒
(0.6)
‒
1.1
(0.6)
‒
‒
‒
‒
0.2
シーバンク・パワー・リミテッド、バーキング・パワー・リミテッド及びダーウェント・コジェネレーション・リ
ミテッドとの取引は、電力販売契約に基づくエネルギー提供、又はエネルギー使用料契約に関するものである。シー
バンク・パワー・リミテッド及びバーキング・パワー・リミテッドとのその他の取引は、当グループが受領した配
当金に関するものである。PriDE(SERP) リミテッド は、イングランド南東部にある国務省施設の管理のために、国防
省との間に長期の契約を締結している。全ての運営業務は、サザン・エレクトリック・コントラクティング・リミ
テッドを含む合弁パートナーに委託している。スコティア・ガス・ネットワークス・リミテッドは、2005年6月1日よ
りスコットランド及びイングランド南部でガス配給ネットワークを運営している。当グループはガス供給活動にお
ける費用を負担する一方、スコティア・ガス・ネットワークスに対し、マネジメント・サービス契約の形式で、法人
サービス、在庫調達業務、及び本部管理情報システムの開発にかかる資本的支出を提供している。
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3月31日時点の関連会社の未払金残高は、次の通りである。
連結
関連当事者の未払金
2011
2010
百万
百万
ポンド
ポンド
関連当事者に対する未払金
2011
2010
百万
百万
ポンド
ポンド
共同事業:
シーバンク・パワー・リミテッド
PriDE (SERP)リミテッド
スコティア・ガス・ネットワークス・リミテッド
マーチウッド・パワー・リミテッド
0.3
0.3
15.7
0.1
0.3
7.0
16.4
-
25.9
0.6
12.1
7.3
26.0
‒
1.3
7.0
関連会社:
バーキング・パワー・リミテッド
ダーウェント・コジェネレーション・リミテッド
オンゾ・リミテッド
ローガン・エネルギー・エルティディ
3.1
5.2
-
16.4
2.0
‒
‒
1.0
1.8
0.9
-
9.3
9.4
1.2
0.1
未払金は売掛金の残高で、無担保であり、現金による支払がなされる。保証の授受はない。関連当事者による未払金に
関し、貸倒引当金はない。共同支配企業及び関連会社への資本的融資の総額は注記14に記載されている。
主要な経営幹部の報酬
当グループでの主要な経営幹部の報酬は、総計で下記の通りである。
短期雇用給付
上席役員
その他の経営幹部である役員(2011年1月1日から)
2011年
2010年
百万ポンド
百万ポンド
3.7
0.3
4.0
3.6
3.6
主要な経営幹部は、当グループの運営の計画、指導及び管理に責任を負う。2011年1月1日から、当該者らは、上席役員
及び6人の上級幹部から構成される常務会となる。
さらに主要な経営幹部は、注記30に詳細が記載されている、株式ベースの報酬も受けとる。各取締役の報酬に関する
詳細は、「取締役報酬報告書」の監査部分に記載されている。主要な経営幹部は、当社から雇用されている。
退職後の給付金プランの取引に関する情報は、注記29に記載されている。
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33. 契約及び偶発債務
(ⅰ) 資本的契約
2011年
2010年
百万ポンド
百万ポンド
資本的支出:
契約済で未履行のもの
1,146.9
994.5
契約済みで未履行の資本的契約には、当グループの大規模資本プロジェクトの固定契約費用が含まれる。実務上、当
該契約費用の最終清算時に、契約上の変動が生じる場合がある。
(ⅱ) オペレーティング・リース契約
(a) 賃借人としてのリース
2011年
2010年
百万ポンド
百万ポンド
182.0
37.7
219.7
229.6
41.6
271.2
現行リース契約に関する損益計算書に含まれる金額
最低リース料-電力購入契約
その他のリース料
貸借対照表作成時点において、当グループは解約不能のオペレーティング・リースに基づき、将来の最低リース料の
支払い義務を有しており、支払期限は次の通りである。
2011年
百万ポンド
電力購入契約
1年以内
2年以降5年以内
5年以降
その他のリース
1年以内
2年以降5年以内
5年以降
合計
1年以内
2年以降5年以内
5年以降
2010年
百万ポンド
120.8
358.0
156.5
635.3
178.1
374.9
217.7
770.7
51.6
93.3
139.4
284.3
41.0
63.0
94.3
198.3
172.4
451.3
295.9
919.6
219.1
437.9
312.0
969.0
平均電力購入契約リース期間は5年である。
様々な発電会社との電力購入契約に基づく債務は、IAS第17号に基づくファイナンス・リースとして適格であると見
なされない。
当社は、賃借人としてオペレーティング・リース契約を保有していない。
(b)賃貸人としてのリース
当グループ及び当社は、賃貸人としてオペレーティング・リース契約を保有していない。
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(ⅲ) 保証及び免責
SSEは、下記の子会社、合弁会社及び関連会社のために、以下の通り保証を提供している。
銀行借入金
履行保証
ガス購入契約
2011
百万ポンド
400.0
1,851.9
50.5
2010
百万ポンド
‐
2,042.1
60.5
当社は、上記の保証に反映されているグレーター・ガッバード・オフショア・ウインズ共同事業のための主要な契
約の50%に関し、保証契約を締結した。
さらに6つの契約における履行保証及び債務に関し、子会社のために無制限の保証を提供している。サザン・エレク
トリック・パワー・ディストリビューション・ピーエルシー及び当社は、サザングループのESPS (電力産業年金制
度) に対し、制度に必要な資金拠出の保証を提供している。スコティッシュ・ハイドロ・エレクトリック・パワー・
ディストリビューション・ピーエルシー及び当社は、スコティッシュ・ハイドロ・エレクトリック年金制度に対し、
制度に必要な資金拠出の保証を提供している。当社の完全子会社であるSSE E&P UK リミテッドは、ヘス・リミテッ
ドに対し、資産除去債務に関する保証を提供している。
当グループは、本年度に、欧州投資銀行の融資枠から、400百万ポンドを借り入れた。当社の完全子会社であるSSEリ
ニューアブルズ・ホールディングス・リミテッド及びSSEジェネレーション・リミテッドは、当該融資金額につき、
欧州投資銀行との間で保証及び免責契約を締結した。
当社がグループ内の企業の負債を保証する財務保証契約を締結した時点で、当社は、保証約束であると見なし、計上
を行う。この点について、当社が保証契約のもと支払を要求されるような出来事が発生するまで、偶発負債として保
証契約を扱う。
34. 事後の貸借対照表について
2011年4月14日、当グループは、インフィニスに対し、3つの風力発電所を、最終178.4百万ポンドで処分した。当該風力
発電所は、注記16において、売却目的で保有する資産に含まれていた。当該取引から利益又は損失は認識されていな
い。
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2 【主な資産・負債及び収支の内容】
上記1の財務書類に対する注記を参照のこと。
3 【その他】
(1) 後発事象
上記1の財務書類に対する注記31を参照のこと。
(2) 訴訟
グレーター・ガッバード・オフショア風力発電所(500メガワットの開発、グレーター・ガッバード・オフショア・
ウインズ・リミテッド(GGOWL)のSSEの持分−50%)
GGOWLは、風力発電所の主要な請負業者であるフルーア・リミテッドとの間で、契約上の紛争が継続している。これ
は、開発の早期に使用された最大52個のタービン基礎台の品質の保証の必要性、及びGGOWLが強固な反論事由がある
と助言されている、いくつかの接合部の追加のテスト及び修理に関連する時間と費用に関する約300百万ポンドのフ
ルーア・リミテッドによる請求に関連する。GGOWLは、現在、多数のトランジション・ピースの構造統合性のテストを
行っており、まもなく単極子基礎部品の検査を開始する予定である。GGOWLは、必要性が生じれば、独自の請求を提出
する選択肢を保持している。これにかかわらず、風力発電所は、2012年に予定どおりに完成する予定である。ただし、
フルーア・リミテッド/GGOWL間の紛争の結果、当該スケジュールが遅れる潜在的なリスクは残っている。
4 【国際財務報告基準と日本における会計原則及び会計慣行の相違】
上記第「1 財務書類」は、国際財務報告基準(以下「IFRS」という。)に準拠して作成されている。この基準は日
本において一般に公正妥当と認められた会計原則(以下「日本の会計基準」という。) と以下の重要な分野で相違し
ている。
(1) 会計方針の変更及び過年度の経営成績の修正再表示
IAS第8号では、会計方針の変更、あるいは過年度の財務書類に重要かつ基本的な誤謬が発見された場合には、その変
更または誤謬の影響を過年度の財務書類の修正再表示として記載しなければならない。
日本の会計基準においては、過年度の財務諸表を修正再表示することはせず、当年度の損益に反映させるとともに
変更による影響額を開示する。
(2) ファイナンス・リース
IAS第17号ではリース取引を、賃借人がリース資産を所有することによる経済的便益とリスクを実質的に負担する
ファイナンス・リースと、その他のリース(オペレーティング・リース)とに分類し、ファイナンス・リースは、リー
ス開始日におけるリース資産の公正価値と、リース料総額の現在価値とのいずれか低い額をリース資産として計上
すると共に、これに係る債務をリース債務として計上する。
日本の会計基準においては、2008年4月1日より前に契約を締結したリース取引のうち、所有権移転外ファイナン
ス・リースについては、資産計上の選択適用を認めている。
(3) 減損会計
IAS第36号では、各貸借対照表日ごとに長期性資産の減損の兆候の有無を確かめなければならない。兆候がある場
合には、資産の回収可能価額を見積り、帳簿価額が回収可能価額を超える額を減損損失として認識する。回収可能価
額は資産の正味売却可能価額と使用価値のいずれか高い金額をいう。のれんを除く資産価値の回復が認められれば、
過年度に認識した減損損失計上額を限度として、減損による損失を戻し入れ収益として認識することができる。
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日本の会計基準では、有形固定資産および無形固定資産における取得原価から減価償却累計額が控除された金額
に減損が生じていることを示す事象や状況の変化が見受けられる時は、減損損失を認識するかどうかの判定を行う
ことが要求されている。もし減損の兆候があり、資産の簿価が割引前将来キャッシュ・フローの総額を上回る場合
は、減損損失が認識されることとなる。なお、日本の会計基準では、過年度において認識された減損損失の戻入れは禁
止されている。
(4) 企業結合時に発生するのれん
IFRS第3号では、企業結合時に発生したのれんは償却せず、一年間に最低一度の減損テストを実施することが要求
されている。
日本の会計基準においては、営業譲受と合併に際して発生するのれんは営業権として資産計上され、5年以内に毎
期均等額以上の償却を実施する。子会社取得に際して発生するのれんは連結調整勘定として資産計上され、原則とし
て20年以内に定額法またはその他合理的な方法で償却を実施される。なお、これらの営業権および連結調整勘定は長
期性資産の減損の対象ともなるため、必要に応じて減損の認識も実施される。
(5) 退職給付債務
IAS第19号では、数理計算上の差異は、コリドール・アプローチを用いて償却される。
日本の会計基準においては、原則として、数理計算上の差異は発生年度に損益として認識する方法、または平均残
存勤務期間内の一定の年数で損益として認識する方法が認められている。
(6) 貸借対照表の表示
IFRSでは、貸借対照表は固定性配列法が原則であるのに対し、日本の会計基準においては、流動性配列法が原則と
されている。
(7) 株式報酬
IFRS第2号では、一定の株式を基礎とした取引については、付与日における株式又は株式オプションの公正価値と
等しい費用を権利確定期間にわたって認識することを要求している。
日本の会計基準では、2006年5月1日の会社法施行日前に付与された株式報酬については費用認識されない。
(8) ヘッジ目的で行うデリバティブの会計処理
IAS第39号では、ヘッジ目的で行うデリバティブの公正価値の変動は、それが公正価値ヘッジであるかキャッシュ
・フロー・ヘッジであるかにより、損益として認識するか、またはその他の資本累計額として資本として直接認識す
る。公正価値ヘッジにおいては、デリバティブ金融商品および関連するヘッジ対象項目を公正価値で測定した結果
は、損益計算書において認識される。認識済み資産・負債または予定取引から生じる将来のキャッシュ・フロー・リ
スクを軽減するために使用されるキャッシュ・フロー・ヘッジ手段の公正価値の変動については、ヘッジ手段の未
実現損益のうち、有効なヘッジであると認定された部分については、当初はその他の資本累計額として認識され、そ
の後ヘッジ対象取引が認識された時点で損益計算書において認識される。公正価値評価による損益のうち有効と認
められない部分については、直ちに損益計算書において認識される。
日本の会計基準においては、ヘッジ会計は、公正価値ヘッジであるかキャッシュ・フロー・ヘッジであるかにかか
わらず、ヘッジ手段の公正価値の変動をヘッジ対象に係る損益が損益計算書において認識されるまで、原則として資
産または負債として繰延べることにより行われる。
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第7【外国為替相場の推移】
当社の財務書類の表示に用いられた通貨(ポンド)と本邦通貨との間の為替相場が、日本国内において時事に関
する事項を掲載する2紙以上の日刊新聞紙に最近5年間の事業年度において掲載されているため、記載を省略する。
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第8【本邦における提出会社の株式事務等の概要】
以下は、普通株式に関する株式事務、権利行使の方法および関連事項の概要である。
1【本邦における株式事務等の概要】
(1)株式の名義書換取扱場所および名義書換代理人
日本においては、普通株式の名義書換取扱場所または名義書換代理人は存在しない。
普通株式の取得者(以下「実質株主」という。)とその取得窓口となった金融商品取引業者(以下「窓口金
融商品取引業者」という。)との間の外国証券取引口座約款(以下「約款」という。)を締結する必要があり、
当該約款により実質株主の名義で外国証券取引口座(以下「取引口座」という。)が開設される。売買取引の執
行、売買代金の決済、証券の保管及び普通株式のその他の取引に関する事項はすべてこの取引口座により処理さ
れる。各窓口金融商品取引業者は、取引口座を有する全ての実質株主の明細表(以下「実質株主明細表」とい
う。)を維持し、かかる明細表には各実質株主の名前及びそれら実質株主の各人の代わりに保有される普通株式
の株数が記載される。
(2)株主に対する特典
なし
(3)株式の譲渡制限
普通株式に譲渡制限はない。
(4)その他株式事務に関する事項
(a) 株券の保管
取引口座を通じて保有される普通株式は、窓口金融商品取引業者を代理する英国における保管機関(以下
「現地保管機関」という。)またはその登録名義人の名義で登録され、現地保管機関により保管される。
(b) 配当等基準日
当社は配当の支払又は新株引受権の付与のため基準日を定めることができる。かかる配当又は新株引受権
を受領する資格を有する実質株主を決定するための実質株主明細表の基準日は、通常当該基準日と同一の暦
日となる。
(c) 事業年度の終了
毎年3月31日
(d) 公告
日本においては普通株式に関する公告は行われない。
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(e) 実質株主に対する株式事務に関する手数料
実質株主は、取引口座を開設するときに窓口金融商品取引業者の定めるところにより、約款に規定された
手続および関連行為のための費用として、取引口座を維持するための年間口座管理料を支払うほか、必要に
応じて実費を支払う。
2【本邦における実質株主の権利行使方法】
(1)実質株主の議決権の行使に関する手続
議決権の行使は、実質株主が窓口金融商品取引業者を通じて行う指示に基づき、現地保管機関またはその名義
人が行う。他方、実質株主が指示をしない場合、現地保管機関またはその名義人は実質株主のために保有されて
いる普通株式について議決権を行使しない。
(2)配当請求等に関する手続
(a) 現金配当の交付手続
約款に従い、現金配当は、窓口金融商品取引業者が現地保管機関またはその名義人から一括受領し、取引口
座を通じて実質株主に交付する。
(b) 株式配当等の交付手続
株式配当により割り当てられた普通株式は、実質株主から別段の要請がない限り、窓口金融商品取引業者
を代理する現地保管機関により英国で売却され、その純手取金は、窓口金融商品取引業者が現地保管機関ま
たはその名義人から一括受領し、取引口座を通じて実質株主に支払う。
株式分割の方法により発行される普通株式は、一般に、現地保管機関又はその名義人に対して交付される。
(3)株式の譲渡に関する手続
実質株主は、その持株の保管替えまたは売却注文をなすことができる。実質株主と窓口金融商品取引業者との
間の決済は円貨または窓口金融商品取引業者が応じうる範囲内の外貨による。
(4)新株引受権
実質株主が保有する普通株式について新株引受権が与えられる場合には、新株引受権は、原則として、窓口金
融商品取引業者を代理する現地保管機関により英国で売却され、その純手取金は、窓口金融商品取引業者が現地
保管機関またはその名義人から一括受領し、取引口座を通じて実質株主に支払う。
(5)本邦における配当等に関する課税上の取扱い
(イ)日本の居住者である個人である当社の実質株主(以下、本(5)において「個人株主」という。)が保有
する普通株式についての配当及び売買損益に係る所得税・住民税並びに個人株主が保有する普通株式について
相続が開始した場合における相続税、並びに(ロ)内国法人である当社の実質株主(以下、本(5)において「法
人株主」という。)が保有する普通株式についての配当及び売買損益に係る所得税・法人税に関する本邦にお
ける課税上の取扱いの概要は、以下のとおりである。但し、所得税・住民税に関する以下の記述は、普通株式が上
場株式であることを前提とする。
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なお、以下の記述は、本書提出の日現在施行されている日本の租税法令に基づくものであり、また、あくまでも
一般的な課税上の取扱いについて述べるものであるに過ぎず、かつ例外規定の適用によって以下に記述されて
いる内容とは異なる取扱いがなされる場合がある。また、以下の記述の内容は、適用ある諸法令の改正により変
更されることがある。課税上の取扱いの詳細及び各投資家における具体的な課税上の取扱いについては、投資家
各自の税務顧問に確認されたい。
(イ) 個人株主
(A) 配当
個人株主が日本における支払の取扱者を通じて普通株式の配当の交付を受ける場合は、連合王国において
当該配当の支払の際に徴収された外国源泉税の額(もしあれば)を連合王国における当該配当の支払額から
控除した後の金額に対して、一般的に平成23年12月31日以前は10%(所得税7%及び住民税3%)、平成24年
1月1日以後は20%(所得税15%及び住民税5%)の税率で、源泉徴収(住民税については特別徴収)によ
り課税される(この源泉徴収を「支払取扱者源泉徴収」という。)。
個人株主が受領した普通株式の配当については、日本で累進税率(所得税と住民税を合計した最高限界税
率は50%)により総合課税の対象となる配当所得として確定申告を要する所得となる。但し、支払取扱者源泉
徴収がなされた場合には、かかる個人株主は、一般的に当該配当の金額については確定申告を要する所得に含
めないことができ(これを「配当申告不要制度」という。)、かかる個人株主が普通株式について受領する配
当に関しては支払取扱者源泉徴収のみで日本における課税関係を終了させることができる。
個人株主は、普通株式の配当を含む上場株式等の配当所得について、課税年度毎に、適用法令の定めるとこ
ろに従って、上場株式等の配当所得に係る申告分離課税制度(以下「配当申告分離課税」という。)を選択す
ることができる。配当申告分離課税が選択された場合、配当申告分離課税の対象となる上場株式等の配当所得
は、上記に記載した総合課税の対象となる配当所得には含まれないこととなり、当該配当所得と上場株式等の
譲渡損失との損益通算が適用ある法令に定める要件及び制限に従って認められる。他方、個人株主が、普通株
式について受けた配当について上記の総合課税による課税に服することになる場合には、当該配当と譲渡損
失との損益通算は認められない。個人株主が、普通株式の配当を含む上場株式等の配当所得について配当申告
分離課税を選択した場合における税率は、一般的に平成23年12月31日以前は10%(所得税7%及び住民税
3%)、平成24年1月1日以後は20%(所得税15%及び住民税5%)である。
なお、個人株主が累進税率による所得税の総合課税を受ける場合の確定申告及び配当申告分離課税を受け
る場合の確定申告においては、上記に述べた普通株式の配当の支払の際に徴収された外国源泉税の額(もし
あれば)は、適用ある法令に定める要件及び制限に従って外国税額控除の対象となり、また、上記で述べた普
通株式の配当の交付を受ける際に支払の取扱者から源泉徴収された所得税額は、適用ある法令に定める要件
及び制限に従って申告納付すべき所得税の額から控除される。
(B) 売買損益
個人株主による普通株式の売却による損益についての課税は、内国法人の上場株式の売買損益についての
課税と原則として同様である。
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(C) 相続税
日本に住所を有する個人、又は日本に住所を有しない個人のうち日本国籍を有する個人(当該個人又は相
続若しくは遺贈に係る被相続人(遺贈をした者を含む。)が相続若しくは遺贈に係る相続の開始前5年以内
のいずれかの時において日本に住所を有したことがある場合に限る。)が普通株式を相続するか又は普通株
式の遺贈を受けた場合には、原則として日本の相続税法に基づき相続税が課されるが、一定の要件を満たして
いる場合には、連合王国で課された遺産税につき外国税額控除が認められる場合がある。
(ロ) 法人株主
(A) 配当
法人株主(公共法人等を除く。)が、日本における支払の取扱者を通じて普通株式の配当の交付を受ける場
合は、連合王国において当該配当の支払の際に源泉徴収された外国源泉税の額(もしあれば)を連合王国に
おける当該配当の支払額から控除した後の金額に対して、平成23年12月31日以前は7%(所得税)、平成24年
1月1日以後は15%(所得税)の税率で、源泉徴収により課税される。法人株主が受領した普通株式の配当
は、法令上非課税とされる場合を除き、法人税の課税標準である所得の金額の計算上、益金の額に算入される。
但し、法人税の確定申告において、連合王国において当該配当の支払の際に徴収された外国源泉税の額(もし
あれば)については外国税額控除を、日本における支払の取扱者から交付を受ける際に源泉徴収された所得
税については所得税額控除を、それぞれ適用ある法令に定める要件及び制限に従って受けることができる。
(B) 売買損益
法人株主による普通株式の売却による損益についての課税は、内国法人の上場株式の売買損益についての
課税と原則として同様であり、法人株主による普通株式の売却に係る譲渡利益額又は譲渡損失額は、法令上非
課税とされる場合を除き、法人税の課税標準である所得の金額の計算上、益金又は損金の額に算入される。
連合王国における課税上の取扱い(株式の売買に伴う連合王国の印紙税の負担を含む。)については上記
「第1 本国における法制度の概要 3 課税上の取扱い」を参照のこと。現地保管機関が保管する株券に関し
連合王国において必要とされる手続(日英租税条約に基づく届出書の提出等必要な手続を含む。)は、現地保
管機関が行う。
(6)実質株主に対する諸通知
当社による全ての通知は、株主名簿に記載されている者、及び、現地保管機関又はその名義人(場合による)
に記載されている場合には当社株式に関して現地保管機関が維持する預託口座登録簿に預託者として記載され
ている者に対し、株主名簿又は預託口座登録簿(場合による)に記載されている該当者の登録住所宛に送付さ
れる。
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第9【提出会社の参考情報】
1【提出会社の親会社等の情報】
該当なし
2【その他の参考情報】
当社は、当事業年度開始日から本書提出日までの間に、下記の書類を提出した。
書類名
(1)
提出日
有価証券報告書及びその添付書類
平成22年9月30日
(自 2009年4月1日 至 2010年3月31日)
(2)
半期報告書
平成22年12月24日
(自 2010年4月1日 至 2010年9月30日)
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第二部【提出会社の保証会社等の情報】
第1【保証会社情報】
該当なし
第2【保証会社以外の会社の情報】
該当なし
第3【指数等の情報】
該当なし
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(訳文)
会計監査人の同意書
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー取締役会御中
2011年8月23日
関係各位 私たちは、スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(以下「会社」という。)の2011年3月
31日に終了した事業年度の財務書類に対する私たちの2011年5月19日付の監査報告書が、関東財務局長に提出する
ために作成された会社の2011年9月30日付の有価証券報告書(以下「本報告書」という。)の第6「経理の状況」
に含められるという報告を受けた。
私たちは、私たちの監査報告書が本報告書に含められること及びそれに言及した事項並びに私たちの名称に言及
した事項が、それらを示した書式及び文章の形で本報告書に含まれることに対して同意する。 敬具
(署名)
法定監査人、ケーピーエムジー・オーディット・ピーエルシー
勅許会計士事務所
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Private & confidential
The Directors
Scottish and Southern Energy plc
Inveralmond House
200 Dunkeld Road
Perth
PH1 3AQ
23 August 2011
Our ref
jl/mm/gch
Dear Sirs
You have informed us that the Report of the Auditors dated 19 May 2011 relating to the financial statements for the
year ended 31 March 2011 of Scottish and Southern Energy plc (“the Company”) is being included in Part VI (“
Financial Conditions”) of the Securities Report of the Company prepared for filing with the Director General of the
Kanto Local Finance Bureau of Japan dated 30 September 2011 (“the SR”).
We hereby consent to the inclusion in the SR of the Report of the Auditors and any references thereto and to
ourselves in the form and context in which they appear.
Yours faithfully
KPMG Audit Plc
Chartered Accountants
(※)上記は、監査人の同意書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は本書提出代理人が別途
保管しております。
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(訳文)
監査報告書
年次報告書及び財務書類についての取締役の責任に関する陳述書
取締役は適用される法律及び規則に従い、年次報告書並びに当グループ及び親会社の財務書類の作成についての
責任を有している。会社法は、取締役に対し、各事業年度の当グループ及び親会社の財務書類を作成することを義務
づけている。かかる法律に基づき、取締役はEUによって採択されたIFRS(国際財務報告基準)及び適用される法律に
準拠して当グループの財務書類を作成する必要があり、同基準により親会社の財務書類を作成することを選択した。
会社法に基づき、取締役は、当グループ及び親会社の財務状況及び当該期間における損益について真実かつ公正な
概観を示していると確信しない限り、それらの財務書類を承認してはならないとされている。当グループ及び親会社
の各財務書類の作成にあたり、取締役は、
‐適切な会計方針を選択し、継続的にその方針を適用すること
‐合理的かつ慎重な判断及び予測をすること
‐EUによって採択されたIFRSに準拠して作成された財務書類であるかどうかを表明すること
‐当グループ及び親会社が継続して事業を行うと仮定することが不適切でない限り、継続企業を前提とした財務書
類を作成することが求められている。
取締役は、親会社による取引を表示及び説明し、親会社の財政状態を常に合理的な正確性をもって開示し、かつ、財
務書類が2006年会社法を遵守していることを担保するために十分で適切な会計帳簿を保持する責任を有する。さら
に取締役は、当グループの財産を保全する責任を有し、詐欺やその他の不正行為の予防及び摘発のための合理的な手
段を講じる一般的な責任を有する。
関係法令上、取締役は、取締役の報告書、取締役の報酬に関する報告書並びに関連法律及び規則を遵守するコーポ
レート・ガバナンス報告書を作成する責任を有する。
取締役は、会社のウェブサイトに記載されている会社情報及び財務情報の維持及びその適切性に関して責任を負
う。財務書類の作成および開示を規定する英国の法律は、その他の国の法律とは異なる場合がある。
私たちは、その知る限りにおいて、以下を確認する。
・ 適用ある会計基準に従って作成された財務書類は、当社及び全体として捉えた事業の資産、負債、財務上の地位及
び利益又は損失の真実かつ公正な概観を提供している。
・ 取締役の報告は、当社が直面しているリスク及び不確実性の記述とともに、事業の発展及び履行状況、発行者の地
位並びに全体としての事業についての公正な検討を含んでいる。
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー株主各位への独立監査人の監査報告書
私たちは、スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシーの公表された2011年年次報告書の79頁
から151頁(訳者注:原文の頁)に所載のスコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシーの2011年3
月31日に終了した事業年度の財務書類について監査を行った。財務書類の作成に適用される財務報告の枠組みは、準
拠法及びEUが採択する国際財務報告基準(IFRS)であり、親会社の財務書類は2006年会社法の規定に準拠している。
当監査報告書は、2006年会社法第16部第3章に基づき、株主のためにのみ作成されている。私たちの監査は、監査報
告書の中で私たちが会社の株主に対し意見を表明することが求められる事項について行われ、その他の目的では行
われていない。法律で最大限認められる範囲において、私たちは、監査業務、当報告書または私たちの意見について、
会社及び総体としての会社の株主以外の者に対して責任を負わない。
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取締役及び監査人の責任
スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシーの公表された2011年年次報告書の76頁(訳者注:
原文の頁)に所載の取締役の責任に関する陳述書に詳細に記載されているとおり、財務書類を作成する責任及び真
実かつ公正な概観を示す責任は、取締役にある。
私たちの責任は、適用される法規定及び国際監査基準(英国及びアイルランド)に準拠して、当該財務書類の監査
を行い、意見表明を行うことにある。これらの基準は、私たちに監査実務審議会(APB)の監査人倫理基準に準拠する
ことを求めている。
財務書類の監査の範囲
財務書類の監査の範囲についてはAPBのウェブサイト(www.frc.org.uk/apb/scope/private.cfm)に記載されてい
る。
財務書類に対する監査意見
私たちの意見では:
‐財務書類は、当グループ及び親会社の2011年3月31日現在の財政状態及び同日をもって終了した事業年度の当グ
ループの損益の状況について真実かつ公正な概観を提供している。
‐当グループの財務書類は、EUが採択するIFRSに準拠して適正に作成されている。
‐親会社の財務書類は、EUが採択し、2006年会社法の規定に従い適用されるIFRSに準拠して適正に作成されている。
‐財務書類は2006年会社法に準拠して、当グループの財務書類はEU国際会計基準規則4条に準拠して、それぞれ作成
されている。
2006年会社法が規定するその他の事項に関する意見
私たちの意見では:
‐取締役の報酬に関する報告書の監査対象部分は、2006年会社法に準拠して適切に作成されている。
‐財務書類の対象となる事業年度の取締役の報告書に記載されている情報は、財務書類の情報と整合している。
‐スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシーの公表された2011年年次報告書の47頁から76頁
(訳者注:原文の頁)に所載のコーポレート・ガバナンス報告書のうち、財務報告手続及び株式資本構造について
の内部管理及びリスク・マネジメント・システムに関する記述によって提供される情報は、財務書類の情報と整合
している。
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スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシー(E05800)
有価証券報告書
除外事項として報告が規定されている事項
以下に関して報告すべき事項はない。
2006年会社法に従い、以下のいずれかに該当する場合には、私たちの意見においてその旨を報告することが求めら
れている。
‐親会社が適切な会計記録を保持していなかった場合、又は私たちが往査しなかった支店から私たちの監査に必要
な資料が提供されない場合、または、
‐親会社の財務書類及び監査の対象となる取締役の報酬報告書の一部が、会計記録や資料と整合していない場合、ま
たは、
‐法律が規定する取締役の報酬に関する一定の開示が行われていない場合、または、
‐私たちが監査に必要なすべての情報及び説明を入手していない場合。
上場規則に基づき、私たちは、
‐スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシーの公表された2011年年次報告書の75頁(訳者注:
原文の頁)に所載の継続企業の前提に関する取締役の報告書
‐スコティッシュ・アンド・サザン・エネルギー・ピーエルシーの公表された2011年年次報告書の47頁から76頁
(訳者注:原文の頁)に所載のコーポレート・ガバナンス報告書の一部で、2008年6月統合規則の9つの規定へ
の会社の遵守に関する部分
‐取締役の報酬に関する取締役による株主に対する報告のいくつかの要素
を査閲することが求められている。
(署名)
ジョン・ルーク(上級法定監査人)
法定監査人、ケーピーエムジー・オーディット・ピーエルシーを代表して
勅許会計士事務所
サルタイア・コート
20 キャッスル・テラス
エディンバラ
EH1 2EG
2011年5月19日
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(原文)
KPMG Audit Plc
Saltire Court
20 Castle Terrace
Edinburgh
EH1 2EG
United Kingdom
Statement of Directors’ responsibilities in respect of the annual report and the financial statements
The directors are responsible for preparing the Annual Report and the Group and parent company financial
statements in accordance with applicable law and regulations. Company law requires the directors to prepare group and parent company financial statements for each financial
year. Under that law they are required to prepare the group financial statements in accordance with IFRSs as
adopted by the EU and applicable law and have elected to prepare the parent company financial statements on the
same basis.
Under company law the directors must not approve the financial statements unless they are satisfied that they give
a true and fair view of the state of affairs of the group and parent company and of their profit or loss for that period. In preparing each of the group and parent company financial statements, the directors are required to:
・select suitable accounting policies and then apply them consistently;
・make judgements and estimates that are reasonable and prudent;
・state whether they have been prepared in accordance with IFRS as adopted by the EU; and
・prepare the financial statements on the going concern basis unless it is inappropriate to presume
that the group and the parent company will continue in business.
The directors are responsible for keeping adequate accounting records that are sufficient to show and explain the
parent company’s transactions and disclose with reasonable accuracy at any time the financial position of the
parent company and enable them to ensure that its financial statements comply with the Companies Act 2006. They have general responsibility for taking such steps as are reasonably open to them to safeguard the assets of
the group and to prevent and detect fraud and other irregularities.
Under applicable law and regulations, the directors are also responsible for preparing a Directors’ Report, Directors’
Remuneration Report and Corporate Governance Statement that complies with that law and those regulations.
The directors are responsible for the maintenance and integrity of the corporate and financial information included
on the Company’s website. Legislation in the UK governing the preparation and dissemination of financial
statements may differ from legislation in other jurisdictions.
We confirm that to the best of our knowledge:
・the financial statements, prepared in accordance with the applicable set of accounting standards,
give a true and fair view of the assets, liabilities, financial position and profit or loss of the
company and the undertakings included in the consolidation taken as a whole; and ・the directors’ report includes a fair view of the development and performance of the business and
the position of the issuer and the undertakings included in the consolidation taken as a whole,
together with a description of the principal risks an uncertainties that they face.
Ian Marchant
Chief Exective
Gregor Alexander Finance director
19 May 2011
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Independent auditors’ report to the members of Scottish and Southern Energy plc
We have audited the financial statements of Scottish and Southern Energy plc for the year ended 31 March 2010
set out on pages 79 to 151 of the published Scottish and Southern Energy plc Annual Report 2011. The financial
reporting framework that has been applied in their preparation is applicable law and International Financial
Reporting Standards (IFRSs) as adopted by the EU and, as regards the parent company financial statements, as
applied in accordance with the provisions of the Companies Act 2006.
This report is made solely to the Company’s members, as a body, in accordance with Chapter 3 of Part 16 of the
Companies Act 2006. Our audit work has been undertaken so that we might state to the Company’s members
those matters we are required to state to them in an auditors’ report and for no other purpose. To the fullest extent
permitted by law, we do not accept or assume responsibility to anyone other than the Company and the Company’s
members, as a body, for our audit work, for this report, or for the opinions we have formed.
Respective responsibilities of Directors and auditors
As explained more fully in the Directors’ Responsibilities Statement set out on page 76 of the published Scottish
and Southern Energy plc Annual Report 2011, the Directors are responsible for the preparation of the financial
statements and for being satisfied that they give a true and fair view. Our responsibility is to audit the financial
statements in accordance with applicable law and International Standards on Auditing (UK and Ireland). Those
standards require us to comply with the Auditing Practices Board’s (APB’s) Ethical Standards for Auditors.
Scope of the audit of the financial statements
A description of the scope of an audit of financial statements is provided on the APB’s website at www.frc.org.
uk/apb/scope/private.cfm.
Opinion on financial statements
In our opinion:
・the financial statements give a true and fair view of the state of the Group’s and of the parent
company’s affairs as at 31 March 2011 and of the Group’s profit for the year then ended;
・the Group financial statements have been properly prepared in accordance with IFRSs as
adopted by the EU;
・the parent company financial statements have been properly prepared in accordance with IFRSs
as adopted by the EU and as applied in accordance with the provisions of the Companies Act
2006; and
・the financial statements have been prepared in accordance with the requirements of the
Companies Act 2006 and, as regards the Group financial statements, Article 4 of the IAS
Regulation.
Opinion on other matters prescribed by the Companies Act 2006
In our opinion:
・the part of the Directors’ Remuneration Report to be audited has been properly prepared in
accordance with the Companies Act 2006; and
・the information given in the Directors’ Report for the financial year for which the financial
statements are prepared is consistent with the financial statements.
・Information given in the Corporate Governances Statement set out on pages 47 to 76 of the
published Scottish and Southern Energy plc Annual Report 2011 with respect to internal control
and risk management systems in relation to financial reporting processes an about share capital
structure is consistent with the financial statements.
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Matters on which we are required to report by exception
We have nothing to report in respect of the following:
Under the Companies Act 2006 we are required to report to you if, in our opinion:
・adequate accounting records have not been kept by the parent company, or returns adequate for
our audit have not been received from branches not visited by us; or
・the parent company financial statements and the part of the Directors’ Remuneration Report to
be audited are not in agreement with the accounting records and returns; or
・certain disclosures of Directors’ remuneration specified by law are not made; or
・we have not received all the information and explanations we require for our audit.
Under the Listing Rules we are required to review:
・the Directors’ Report in relation to going concern, set out on page 75 of the published Scottish
and Southern Energy plc Annual Report 2011;
・the part of the Corporate Governance Statement on pages 47 to 76 of the published Scottish and
Southern Energy plc Annual Report 2011 relating to the Company’s compliance with the nine
provisions of the June 2008 Combined Code specified for our review.
・certain elements of the report to shareholders by the Board on Directors’ remuneration.
John Luke (Senior Statutory Auditor)
For and on behalf of KPMG Audit Plc, Statutory Auditor
Chartered Accountants
Saltire Court
20 Castle Terrace
Edinburgh
EH1 2EG
United Kingdom
19 May 2011
(※)上記は、監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は本書提出
代理人が別途保管しております。
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