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兵庫スポーツ物語 - 兵庫県立図書館

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兵庫スポーツ物語 - 兵庫県立図書館
 「話題の本」平成 18 年(2006 年)9 月特大号
のじぎく兵庫国体・のじぎく兵庫大会開催記念
会期:平成18年9月22日(金)∼10月18日(水)
9:30∼18:00
会場:兵庫県立図書館2階 調査相談室
(会期中の休館日:月曜日,国民の祝日)
兵庫県立図書館
∼開催にあたって∼
スポーツの秋となりました。今年は兵庫県で国体(国民体育大会)が開催されます。
前回、兵庫県で開催されたのは昭和31年(1956年)
、第11回大会です。50年ぶりに 9
月30日(土)から10月10日(火)まで開催される「のじぎく兵庫国体」は、阪神・淡路大震
災で未曾有の被害を受けた兵庫県に対して、全国から寄せられた暖かいご支援に感謝の意を表す機
会とするとともに、震災から学んだ「人と人との絆」を大切にした新たな交流の場となることを願
って、
「
“ありがとう”心から・ひょうごから」をスローガンに、県内全市町が会場となります。
また、全国障害者スポーツ大会である「のじぎく兵庫大会」も国体に引き続いて10月14日(土)
から10月16日(月)まで開催されます。
この機会に、国民体育大会とスポーツに関連する図書を紹介することにいたしました。
「国民体育
大会の歴史」
、
「自転車ア・ラ・カルト」
、
「近代スポーツの歴史」
、
「相撲と武術」
、
「スポーツと文学」
、
「兵庫(神戸)スポーツはじめ物語」
、
「兵庫スポーツ人国記」の7つのテーマに分けて、写真パネ
ル等(神戸新聞社提供)とともに図書を展示しています。
展示の準備を通して、これまであまり知られていなかったスポーツと兵庫県のつながりについて、
再確認することができました。
「国民体育大会の歴史」のコーナーでは、兵庫県と国体の歴史を知る
ことができます。昭和21年(1946年)の歴史的な第 1 回大会は、京都を中心とした京阪神地
方で開かれており、兵庫県では、西宮球場で開会式が挙行されたことがわかりました。
「近代スポーツ」のコーナーでは、慶応3年(1868年)に神戸の港が外国に開かれると、外
国人居留地からゴルフ、登山、サッカー等の近代スポーツが、日本各地に拡がっていった物語があ
ります。また、
「兵庫スポーツ人国記」では、兵庫から日本へ、日本から世界へと羽ばたいた人々の
活躍が記されています。その他のコーナーでも、様々な切り口でスポーツを紹介しています。
このたびの資料展を通して、スポーツの魅力と、兵庫県にまつわる歴史を再発見していただけれ
ば幸いです。
平成18年9月22日
兵庫県立図書館
項目名をクリックすると、それぞれのページにいきます。
目 次
■
スポーツ資料展 『兵庫スポーツ物語』
1 国民体育大会の歴史 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
2 自転車ア・ラ・カルト ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
3 近代スポーツの歴史 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
4 相撲と武術 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
5 スポーツと文学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
6 兵庫(神戸)スポーツはじめ物語 ・・・・・・・・・・・・・ 10
7 兵庫スポーツ人国記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
■ 明石市内の開催競技・スポーツ芸術 ・・・・・・・・・・・・・・ 14
1 国民体育大会の歴史
今年第61回を迎える国民体育大会は、兵庫県で開催されます。国民体育大会は、戦後の壊滅したわ
が国のスポーツを立て直すとともに、荒れ果てた国民生活の潤滑油として始められました。
『国民体育大会50年のあゆみ 本編』(780.6−166−1)では、昭和21年に京阪神地方で開催された第
1 回から第50回までのいきさつや、各大会のポスター、写真を見ることができます。
昭和31年に兵庫県で開催された第11回兵庫国体では、陸上競技男子100mで
藤川二郎選手が1位、水泳では男子200m平泳ぎで山中俊三選手が2位、テニス一
般男子(一部)では元プロテニス選手松岡修三氏の父の松岡功選手、柴田善久選手が
1位、一般男子(二部)で村上保男選手、広瀬左内選手が1位など、兵庫県は大健闘
しました。競技記録については『国民体育大会のあゆみ 競技記録編』(780.6−166−
2)に詳しく書かれており、『第11回国民体育大会』(780.6−6)では、第11回大会のポスターが表紙に
なっています。
また、昭和40年には第20回冬季国体が兵庫県で開催され、常陸宮御夫妻をお迎えするとともに、
自衛隊の協力も得ながら開催されました。当時、雪不足のため昼夜を問わず雪運びが行われるなど、様々
なエピソードが残っています。『第20回国民体育大会冬季スキー競技会記録誌』(784.3−45)では、当時
の様子を豊富な写真資料で見ることができます。
50年ぶりに開催される兵庫国体では、阪神・淡路大震災で被害を受けた兵庫県に対して、全国から
の温かいご支援に感謝の意を表し、新たな出会いと交流の場となることを願って行われます。今大会の
マスコットのはばタンは、震災復興の意味を込めて不死鳥をイメージしています。『デモンストレーショ
ンとしてのスポーツ行事参加の手引』(780.6−K19)では、今大会の概要とともに、巻末にはばタンダンス
の振り付けが紹介されています。
☆展示資料一覧☆
N
書 名
著者名
o
国民体育大会50年の
日本体育協会
1
あゆみ 本編
国民体育大会50年の
日本体育協会
2
あゆみ 競技記録編
請求記号
出版者名
出版年 備考
780.6−166−1
日本体育協会
1998
※
780.6−166−2
日本体育協会
1998
※
3 国民体育大会の歩み
780.6−22
都道府県体育協
会連絡協議会
1979
※
4 第11回国民体育大会
780.6−6
兵庫県
1956
のじぎく兵庫国
780.6−K19
体実行委員会
のじぎく兵庫国
体実行委員会
2005
日高町(兵庫県
784.3−45
城崎郡)
日高町国体実行
委員会
1965
デモンストレーショ
5 ンとしてのスポーツ
行事参加の手引
第20回国民体育大会
6 冬季スキー競技会記
録誌
※備考欄に「※」の印のある資料は、資料展終了後、個人貸出可能な資料です。
1
☆その他関係資料☆
このたびの展示には入っていませんが、国民体育大会関係について下記の資料もございますので、
紹介いたします。
N
出版年 備考
書 名
著者名
請求記号
出版者名
o
第 61 回国民体育
第 61 回国民体育
第 61 回国民体育大
大会兵庫県準備 [2000]
大会兵庫県準備 780.6−K14
1
会開催基本構想
委員会
委員会
2006 のじぎく兵庫 のじぎく兵庫国
のじぎく兵庫国
体実行委員会事
2004
2 国体式典総合基本 体実行委員会事 780.6−K16
務局
務局
計画
目次へ
2
2 自転車ア・ラ・カルト
県立図書館のある明石市では、10月1日から5日までの5日間、明石公園自転車競技場を主会場に
自転車競技が開催されます。この自転車競技にちなんで「自転車ア・ラ・カルト」と名づけて、自転車
に関する資料をとりあげてみました。
自転車競技と聞いてまず思い出されるのが、
“競輪”だと思います。国体自転車競技種目の中にも競輪
はあります。国体ではロードレースとトラック競技7種目(1kmタイム・トライアル、ケイリン、エ
リミネイション・レース、スプリント、ポイント・レース、4km速度競争、4km団体追抜競争)の
合計8種目が行われます。自転車競技の魅力は、なんといっても迫力満点のスピード感です。また、空
気抵抗を考えた高度なテクニックや対戦相手とのかけひきは自転車競技の見どころのひとつです。巧妙
な頭脳プレイがレースに大きな影響を与えると言っても、過言ではありません。
さて、ここからは当館所蔵資料をご紹介いたします。まずは国体自転車競技に関する資料をひとつ。
ちょっと古い資料になりますが、『国民体育大会秋季大会自転車競技会50年のあゆみ』(788.6−36)には、
過去の国体での記録等が記載されています。『競輪五十年史』(788.6−37)には、日本が生んだプロスポ
ーツである競輪の歴史について書かれています。
また、『自転車の事典』(536.8‐25)には、自転車の誕生、種類、構造、乗り方から雑学、各種情報ま
で自転車の魅力をすべて紹介。全国の大規模自転車道、サイクリングターミナル全国一覧、自転車の年
表も掲載されています。『自転車メンテナンス』(536.8−19)では、ふだんあまりすることのない自転車の
整備の仕方等が詳しく紹介されています。お使いの自転車を整備する際に参考にされてはいかがでしょ
うか。『誰でもひとりで転ばずに乗れるようになる自転車練習法』(536.8−20)では、自転車に乗れなかった
著者が自転車に乗れるようになるまでの過程を詳細にまとめ、未だ自転車に乗れずにいる人へ、勇気と
自信とコツを伝授します。最後に、大阪・神戸周辺の自転車で気持ちよく走れる全24コースを紹介し
た『大阪・神戸周辺自転車散歩』(291.63−92)。この本を参考に気持ちいい秋風を受けながら、サイクリン
グを楽しんでみてはいかかですか。
3
☆展示資料一覧☆
N
書 名
o
1
2
著者名
請求記号
国民体育大会秋季大 日本自転車競技
会自転車競技会50 連盟
788.6−36
年の歩み
日本自転車振興
競輪五十年史
788.6−37
会
出版者名
出版年
日本自転車競技
連盟
1996
日本自転車振興
会
1999
備考
※
*
3
自転車の事典
岸本 孝
536.8−25
文園社
2002
*
4
自転車メンテナンス
新田 真志
536.8−19
アテネ書房
1995
*
5
誰でもひとりで転ば
ずに乗れるようにな 小山 恵子
る自転車練習法
536.8−20
文園社
1996
*
6
大阪・神戸周辺自転車
丹羽 隆志
散歩
291.63−92
山と渓谷社
2005
*
☆その他関係資料☆
このたびの展示には入っていませんが、自転車について下記の資料もございますので、紹介いたし
ます。
N
出版年 備考
書 名
著者名
請求記号
出版者名
o
自転車用語ハンドブ
536.8−11
グループ木馬
アテネ書房
*
1
1988
ック
2
サイクル・スポーツマ
ツバメ社
ニュアル
536.8−12
CBS・ソニー出
版
1990
*
3
一番新しいロードバ
イク
536.8−22
枻出版社
2000
*
4
誰でもできるMTB
大前 仁
メンテナンス
536.8−24
山海堂
2002
*
5
スポーツ・サイクリン
今井 千束
グ教書
786.5−3
アテネ書房
1987
*
6
ロード自転車のAB
斉藤 ケン
C
786.5−10
スキージャーナル
1998
*
7
ザ・サイクルスポーツ 中川 昇
788.6−13
技術書院
1989
*
8
競輪選手になるには
788.6−40
ぺりかん社
2004
*
中野 浩一
※ 備考欄に「※」の印のある資料は、資料展終了後、個人貸出可能な資料です。
※ 備考欄に「*」の印のある資料は、個人貸出可能な資料です。
4
目次へ
3 近代スポーツの歴史
このコーナーでは、近代スポーツに関する資料を紹介しています。
紀元前2000年以前では、祭祀儀礼としての意味合いの強かったスポーツ文化は、
古代ギリシアの都市国家でひときわ異彩を放ち発展していきました。前776年には、
古代オリンピック競技会(オリンピア祭)が始まり、都市国家の名誉をかけたスポー
ツの祭典が繰り広げられました。
その後、クーベルタン男爵の努力により1896年に近代オリンピックとして復活し、昭和39(196
4)年10月10日、第18回オリンピック東京大会が東京国立競技場で開催されました。それから40年、
2004年のアテネ大会までの写真集のいくつかを揃えてみました。あの感動をもう一度お楽しみください。
さて、スポーツといえば野球やゴルフなどの競技を思い浮かべる人が多いと思いますが、
『日本スポーツ
史』(780.2−97−1∼3)では、日本の伝統スポーツなど「遊び」も含めた様々なスポーツが絵や写真で紹介さ
れています。
その他、人気スポーツの中から、1冊ずつ紹介しましょう。『出身校別懐かしの甲子園球児たち』(783.7−
317)では、既に現役を引退した元プロ野球選手が甲子園ではどのように活躍していたかがわかります。また、
『フットボールの歴史』(783.4−137)は、国際フットボール連盟(FIFA)創立100年を記念して出版されま
した。近代サッカーと FIFA の歴史が、豊富な絵や写真などの資料とともに綴られています。最後に、『テニ
スの源流を求めて』(783.5−60)では、テニスにまつわる研究論文や文献からテニスの起源を探ります。中世
ヨーロッパで、テニスがどのように楽しまれたか、またルールに関する考察や日本に最初にテニスが伝わっ
たのはどこかに関しての様々な説などを知ることができます。
☆展示資料一覧☆
N
書 名
o
著者名
請求記号
1
図説スポーツの歴史
2
20世紀スポーツの 日本スポーツプ
780.2−111
肖像
レス協会
3
日本スポーツ史
1∼3
4
780.2−101
出版者名
出版年 備考
大修館書店
1996
*
学研
2000
*
780.2−97
−1∼3
日本図書センター
1996
*
Tokyo Oly
共同通信社
mpiad1964
780.6−104
共同通信社
1964
*
5
Barcelona
’92
IMS Studio 6
780.6−112
ベースボールマガ
ジン社
1992
*
6
アルベールビル’92 IMS Studio 6
780.6−113
ベースボールマガ
ジン社
1992
*
7
リレハンメル’94
IMS Studio 6
780.6−133
ベースボールマガ
ジン社
1994
*
稲垣 正浩
寒川 恒夫
5
No
書 名
著者名
請求記号
ベースボールマガ
ジン社
1996
*
780.6−163
桐原書店
1998
*
アトランタ’96
9
長野オリンピック公
式写真集
10
(財)日本オリンピ
780.6−172
ック委員会公式写真 日本オリンピッ −2000
集 2000 ・ ク委員会
−2002
2002・2004
−2004
11
12
13
14
ミュンヘン・オリン
780.6−4
ピック
第10回ロサンゼル
ジョージ・R.ワ
スオリンピック大会
780.6−52
トソン
写真集
カルガリー’88
Seoul’88
出版年 備考
780.6−148
8
IMS Studio 6
出版者名
2000
2002
2004
ぴあ
*
朝日新聞社
1972
*
旺文社
1984
*
IMS Studio 6
780.6−76
ベースボールマガ
ジン社
1988
*
IMS Studio 6
780.6−83
ベースボールマガ
ジン社
1988
*
15
日本プロ野球記録大
日本野球機構
百科 2004
783.7−252
−2004
日本野球機構
2004
16
出身校別懐かしの甲
恒川 直俊
子園球児たち
783.7−317
東京堂出版
2005
*
17
テニスの源流を求め
表 孟宏
て
783.5−60
大修館書店
1997
*
18
フットボールの歴史 小倉 純二
783.4−137
講談社
2004
*
19
日本のゴルフ100
久保田 誠一
年
783.8−124
日本経済新聞社
2004
*
※備考欄に「*」の印のある資料は、個人貸出可能な資料です。
目次へ
6
4 相撲と武術
“相撲”は農作物の豊凶を占う農耕儀礼として始まったそうです。庶民の神事として始まったものが朝
廷での節会相撲、武家相撲を経て神社仏閣への勧進相撲となり、江戸時代の寛政期に黄金時代を迎える
ことになりました。明治には常設館・国技館の建設、昭和には東西両角力協会の合併でほぼ今日の大相
撲体制を迎えることになります(展示資料1、2、4、7∼11)
。
たつの市には野見宿禰の墓があり、龍野神社では毎年 4 月に奉納相撲をします(展示
資料 3)
。「雷電」は寛政の代表的力士、「栃錦」は昭和の代表的な力士です(展示資料
5、12、13)。『国技大相撲の100傑』(788.1‐12)には郷土の大関・増位山の晴れ姿が紹
介されています。
“武術”は広辞苑によると“武道の技術。武芸。
”であり武士のたしなむものでしたが、
現在では形を変えてスポーツとして競い合うもの、護身術に用いるものもあります。弓道や馬術、剣道、
柔道、空手、合気道など。今回の展示はわずかですが、資料リストを参考にご利用ください。
☆展示資料一覧☆
No
書 名
著者名
請求記号
出版者名
1 物語日本相撲史
相撲の歴史−堺・相
2
撲展記念図録
野見宿禰と相撲(特
3
別展図録)
4 相撲錦絵蒐集譚
川端 要寿
788.1−57
堺市博物館
788.1−77
竜野市教育委員会
788.1−K1
ジョージ石黒
721.8−166
筑摩書房
堺・相撲展実行委員
会
竜野市立歴史文化資
料館
西田書店
5 雷電為右衛門旅日記
田中 邦文
788.1−59
6 史談土俵のうちそと
床山と横綱 支度部
7
屋での大相撲五十年
相撲 焼土の秋場所
8
から新国技館
目でみる昭和の大相
9
撲 上・下
相撲昭和史激動の軌
10
跡
11 国技大相撲の 100 傑
武者 成一
小林 照幸
出版年 備考
1993 *
1998
*
1994
1994
*
銀河書房
1983
*
788.1−83
雲母書房
2002
*
788.1−74
新潮社
1996
*
ベースボール・マガ
ジン社
1985
*
国書刊行会
1986
*
ベースボール・マガ 780.2−47
ジン社
−5
788.1−27
景山 忠弘
−1∼2
高永 武敏
788.1−18
恒文社
1982
*
ア企画
788.1−12
1980
*
12 栃錦・春日野自伝
栃錦 清隆
788.1−45
1990
*
13 名人栃錦絶妙の技
栃錦 清隆
788.1−49
講談社
ベースボール・マガ
ジン社
ベースボール・マガ
ジン社
1991
*
14 武道(日本史小百科)
二木 謙一
789−42
東京堂出版
1994
*
789−34
大日本雄弁会講談社
1934
*
15 武道宝鑑
16 日本剣道の歴史
大塚 忠義
789.3−54
窓社
1995
*
17 明治の剣術
山下 素治
789.3−10
新人物往来社
1980
*
7
☆その他関係資料☆
No
書 名
著者名
請求記号
出版者名
出版年
備考
1 七夕と相撲の古代史
平林 章仁
210.3−863
白水社
1998
*
2 相撲甚句物語
花筏 健
388.9−158
現代書館
2004
*
3 相撲文字
大河原 仁
727.8−47
マール社
1988
*
4 力士漂泊
宮本 徳蔵
788.1−25
小沢書店
1985
*
5 大相撲評判記
小島 貞二
788.1−33
新人物往来社
1989
*
6 海を渡った力士たち
工藤 美代子
788.1−36
ベースボール・マガ
ジン社
1988
*
親方夫人たちの昭和
大相撲史
阿良川 角雄
788.1−41
読売新聞社
1990
*
8 相撲今むかし
Sumo:a pocket
9
guide
10 柔道を創った男たち
和歌森 太郎
788.1−70
河出書房
1963
*
*
11 大日本柔道史
7
Tuttle
1989
飯塚 一陽
788.1−
WAL
789.2−50
文芸春秋
1990
丸山 三造
789.2−33
第一書房
1984
現代柔道人物叢書 工藤 信社雄 ほ
第1∼18巻,別巻 か
嘉納治五郎師範に学
村田 直樹
13
ぶ
789.2−74
−1∼18
本の友社
1996
789.2−95
日本武道館
2001
*
14 写真で学ぶ合気道
植芝 守央
789.2−82
ベースボール・マガ
ジン社
1998
*
大宮 司朗
789.2−112
柏書房
2005
*
by Gozo Shioda
789.2−SHI
C1968
*
Gichin Funakoshi
789.2−
FUN
Kodansha
International
Kodansha
International
1975
*
少林寺拳法連盟
1996
*
By Walter Long
12
15
開祖植芝盛平の合気
道
16 Dynamic aikido
*
Karate-do : my way
of life
日本伝正統北派小林
18
寺拳法教範・初版
Secrets of Shaolin
19
Temple boxing
20 イラスト剣道
少林寺拳法連盟
789.2−81
edited by Robert
W. Smith
志沢 邦夫
789.2−
SMI
789.3−56
Tuttle
1989
*
五月書房
1997
*
21 剣道伝統の技術
馬場 欽司
789.3−49
スキージャーナル社
1995
*
22 武蔵の剣
佐々木 博嗣
789.3−92
スキージャーナル社
2003
*
23 みんなの弓道
紅葉重ね・離れの時
24 機・弓具の見方と扱
い方
高柳 憲昭
789.5−21
学研
2002
*
浦上 栄
789.5−19
遊戯社
1996
*
25 弓道のすすめ
片居木 栄一
789.5−13
ベースボール・マガ
ジン社
1990
*
17
※備考欄に「*」の印のある資料は、個人貸出可能な資料です。
8
目次へ
5 スポーツと文学
ここでは、日本の作家が書いたスポーツ関連作品をいくつか紹介します。
スポーツと文学というとまっさきに浮かぶのが、井上靖の山岳小説『氷壁』(913.6‐1782)ではないでし
ょうか。この作品は、50年前に北アルプス前穂高で実際に起きた遭難事故をモデルに書かれた小説で、
昭和31年に発表されベストセラーとなったそうです。過去に映画化もされていますが、今年NHKで
テレビドラマ化されたことで、再び読まれているようです。
それから、作詞家であり作家でもある阿久悠が夏の高校野球の一試合ごとの感想を詩で表した『甲子
園の詩 Part1、2、3』(783.7‐98‐1,2,3)も、優れたスポーツ文学作品といえるでしょう。例えば最初の
詩「孤独の行進」は、入場行進の先頭を、優勝旗を持って一人行進する前年度優勝校の主将について綴
った詩ですが、
「君の手の栄光のしるしは重たいか」という一行目からグッと引き込まれていきます。青
春まっさかりの若者の皆さんはもちろんですが、もはや青春は遥か彼方となってしまったと思っている
大人の皆さんにもお薦めします。
次に、作家村上春樹が2000年シドニーオリンピックを取材した『Sydney!』
(780.6‐173)というエッセーをご紹介します。村上春樹的視点で観察したレポートで、
普通のオリンピック観覧記を期待している読者には違和感があるかもしれませんが、
自身、ジョギングを日課とし、外国の市民マラソンにも参加している村上氏のせいか、
マラソンの記述には格別迫力があります。金メダルを獲得した高橋尚子を「勝者」
、途
中棄権してしまった男子マラソンの犬伏選手と1996年のアトランタオリンピック
銅メダリスト有森裕子を「取りあえずの敗者」として対比しながら、オリンピックとは何か、スポーツ
で勝つとはどういうことかを、村上氏自身が自問し、読者にも問いかけていくのです。作家がスポーツ
イベントを書くと、こういう作品になるのだということを教えてくれる一冊だと思います。
☆展示資料一覧☆
N
書 名
著者名
o
Sydney!(シ
村上 春樹
1
ドニー!)
請求記号
780.6−173
出版者名
出版年
備考
文芸春秋
2001
*
法政大学出版局
1989
*
2
フランス文学とスポ ピエール・シャー
950.2−124
ルトン
ーツ 1870-1970
3
氷壁
井上 靖
913.6−1782
新潮社
1957
*
4
ベースボール・パラ
阿久 悠
ダイス
913.6−3832
河出書房新社
1996
*
5
甲子園の詩
阿久 悠
783.7−98−1
福武書店
1984
*
6
甲子園の詩 Part2
阿久 悠
783.7−98−2
福武書店
1985
*
7
甲子園の詩 Part3
阿久 悠
783.7−98−3
福武書店
1986
*
8
イギリス文学のなか
にスポーツ文化を読 稲垣 正浩
む
930.2−1255
叢文社
2006
*
※備考欄に「*」の印のある資料は、個人貸出可能な資料です。
9
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6 兵庫(神戸)スポーツはじめ物語
兵庫のスポーツは、外国人居留地のある神戸発祥のスポーツが多く、ここでは、神戸を主に日本にお
けるスポーツの起源とするものを紹介しています。
神戸は、幕末に開港され、外国人居留地が設けられて以降、横浜、長崎と並び欧米文化を摂取し、様々
な国々の固有文化を共存させ、国際文化都市を構築してきました。
幕末から明治維新にかけて、欧米文化の紹介から導入そして展開という現象は、歴史的に見れば、部
分的なものに過ぎないと思われますが、それらの中でスポーツが果たした役割は、教育・経済・産業や
国民生活などの現状を考えると無視できないものがあります。神戸から拡がったといわれているスポー
ツは、ゴルフ、登山、ヨット、ボート、水球、ラグビー、サッカー、野球、テニス、バドミントン、ボ
クシングなどがあげられます。
また、神戸のイメージのルーツを求めると、スポーツを含む外国人のライフスタイルや居留地に行き
当たります。
「神戸の街が、居留地以来のスポーツを誇りにする」このことが、まさに神戸のアイデンテ
ィティです。欧米スポーツ文化の窓口だった神戸。そして、兵庫のスポーツを日本に発信した神戸。こ
こでは、ゆっくりと“兵庫(神戸)のスポーツはじめ物語”をお楽しみください。
展示資料一覧☆
N
書 名
o
神戸スポーツはじ
1
め物語
神戸居留外国人の
2
スポーツ50年
兵庫県体育スポー
3
ツのあゆみ
神戸ゴルフ倶楽部
4
史
プレイランド六甲
5
山史
神戸背山登山の思
6
い出
神戸製鋼ラグビー
7
部70年の軌跡
8
男たちの伝説
著者名
請求記号
高木 応光
780.2−K4
棚田 真輔
780.2−K3
兵庫県教育委員
780.2−25
会
神戸ゴルフ倶楽
783.8−1
部
棚田 真輔
786.1−94
棚田 真輔
786.1−111
コベルコピーア
783.4−K9
ールセンター
毎日新聞社
783.4−K6
10
出版者名
神戸新聞総合出
版センター
神戸スポーツ史
研究会
兵庫県教育委員
会
神戸ゴルフ倶楽
部
出版科学総合研
究所
交友プランニン
グセンター
神戸製鋼ラグビ
ー部
世界文化社
出版年
2006
1996
1979
1966
1984
1988
1999
1997
備考
N
o
書 名
著者名
居留外国人による神
戸スポーツことはじ 棚田 真輔
め考
霧の中のささやき−
棚田 真輔
日本ゴルフ発祥物語
明治期における神戸
の健脚競走に関する 棚田 真輔
史的研究
請求記号
出版者名
出版年
780.2−K2
神戸商科大学経
済研究所
1996
783.8−63
交友プランニン
グセンター
1990
051.1−2−46
神戸商科大学経
済研究所
1994
兵庫県柔道連盟
1998
六甲出版
1980
阪神タイガース 783.7−147−1
阪神タイガース
1991
阪神タイガース 783.7−147−2
阪神タイガース
1991
阪神タイガース 783.7−147−3
阪神タイガース
1991
デイリースポー 783.7−K2
ツ
−1996
神戸新聞総合出
版センター
1996
1
8
神戸ゴルフ倶楽部1 神戸ゴルフ倶楽
783.8−K8
00年の歩み
部
神戸ゴルフ倶楽
部
2003
1
9
ヴィッセル神戸オフ
ィシャルイヤーブッ
ク2006
783.4−K8
−2006
クリムゾンフッ
トボールクラブ
2006
2
0
神戸ア式蹴球奮闘史
783.4−K17
神戸スポーツ研
究会
1991
9
1
0
1
1
1
2
1
3
1
4
1
5
1
6
1
7
兵庫柔道の歩み
兵庫県柔道連盟 789.2−K2
神戸の野球史
棚田 真輔
阪神タイガース昭和
のあゆみ 〔本冊〕
阪神タイガース昭和
のあゆみ 資料
阪神タイガース昭和
のあゆみ プロ野球
前史
96パ・リーグ V
2!
オリックス・ブルー
ウェーブ
棚田 真輔
783.7−82
※備考欄に「*」の印のある資料は、個人貸出可能な資料です。
11
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備考
*
7 兵庫スポーツ人国記
柔道といえば講道館。講道館といえば嘉納治五郎。治五郎は、各流派の柔術をもとに、全く新しい講
道館柔道を創設しました。1964年からはオリンピックの正式種目となり、いまや世界中の人たちが
親しむスポーツになっています。この嘉納治五郎が生まれたのが神戸市東灘区御影町で「生誕ゆかりの
地」の碑が灘高の中に建てられています。
また、陸上王国を目指す兵庫県は、100m10秒00の伊東浩司、10秒02の朝原宣治を輩出し、
高校駅伝では全国大会Ⅴ7を達成した西脇工業、それに続く報徳学園、女子の須磨学園もあります。
プロ野球ではヤクルトの古田兼任監督が川西市、サッカーではFIFAワールドカップサッカー直前
に怪我をして、ファンをやきもきさせた加地亮選手は南あわじ市の出身です。
兵庫県出身ではありませんが、神戸製鋼ラグビー部を日本選手権7年連続制覇へと導いたナイスガイ
の平尾誠二、なんともいえない親しみを感じる大八木淳史、かつてオリックスの優勝に大貢献し、震災
後の神戸に希望を与えてくれたイチローも、兵庫スポーツ人の中に加えたいと思います。
さらに兵庫県にはスポーツだけでなく、マッキンリーで消息を絶った植村直己、これでもかと太平洋
を一人で何度も横断する堀江謙一と、世界に名高い冒険家がいます。
☆展示資料一覧☆
No
1
2
3
4
書 名
著者名
スポーツ人風土記
棚田 真輔
兵庫県 上巻
スポーツ人風土記
棚田 真輔
兵庫県 中巻
スポーツ人風土記
棚田 真輔
兵庫県 下巻
嘉納先生伝記編
嘉納治五郎
纂会
請求記号
出版者名
出版年
備考
780.2−12−1
道和書院
1975
780.2−12−2
道和書院
1975
780.2−12−3
道和書院
1975
789.2−5
講道館
1964
*
5
植村直己の世界
[文芸春秋]
289.1−1949
文芸春秋
1986
*
6
植村直己記念館
文芸春秋
298−17
文芸春秋
1991
*
堀江 謙一
290.9−118
ティビーエス・ブ
リタニカ
1993
*
平野 隆彰
782.3−K1
せせらぎ出版
2000
鶴谷 邦弘
782.3−23
講談社
1986
力武 敏昌
782.3−K2
神戸新聞総合出
版センター
2004
7
8
9
10
海を歩いて渡りた
い−ペダルを踏ん
で太平洋ひとりぼ
っち−
心の監督術−全国
高校駅伝V7の奇跡
−
主役は君らだ−高
校駅伝三連覇への
苦闘と愛の記録−
あと 1 秒の壁破っ
た!−全国高校女
子駅伝悲願達成の
軌跡−
12
No
書 名
著者名
請求記号
出版者名
出版年
備考
11
疾風(かぜ)になり
たい−「9 秒台」に 伊東 浩司
触れた男の伝言−
782.3−65
出版芸術社
2003
*
12
大下弘日記
783.7−55
ベースボール・マ
ガジン社
1980
*
13
牙−江夏豊とその
後藤 正治
時代−
783.7−290
講談社
2002
*
14
在日魂
783.7−278
講談社
2000
*
15
心を読み、かけひき 古田 敦也
に勝つ思考法
谷川 浩司
796−94
PHP 研究所
2002
*
783.7−282
ぴあ
2000
*
783.5−61
旺文社
1999
*
*
16
17
大下 弘
金村 義明
適者生存−長谷川
滋利メジャーリー 長谷川 滋利
グへの挑戦−
ウィンブルドンの
風に誘われて−プ
沢松 奈生子
ロテニス 10 年の軌
跡−
18
「日本型」思考法で
平尾 誠二
はもう勝てない
780.7−43
ダイヤモンド社
2001
19
友 よ − Rugby is
大八木 淳史
Rugby−
783.4−K7
ダイヤモンド社
1998
20
頂へ−片山敬済の
越智 誠
疾走−
788.6−27
南雲堂
1992
※備考欄に「*」の印のある資料は、個人貸出可能な資料です。
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13
*
【明石市内の開催競技・スポーツ芸術】
明石市では、バレーボール(成年男子9人制)
、ウエイトリフティング(全種目=成年男子・少年男
子)
、自転車(トラック・ロード)の各正式競技を開催します。
開催競技
種 目
バレーボール
成年男子9人制
ウエイトリフティング
成年男子
会 場
日 程
10 月1日(日)∼
明石中央体育会館
10 月4日(水)
明石市立産業交流セン 10 月6日(金)∼
10 月9日(月)
ター
兵庫県立明石城西高等 10 月6日(金)∼
10 月9日(月)
学校
明石市特設ロード・レ
10 月1日(日)
ース・コース
兵庫県立明石公園自転 10 月2日(月)∼
10 月5日(木)
車競技場
少年男子
自 転 車
ロード
トラック
また、スポーツ芸術は、舞台芸術、展覧会等、国体開催にあわせて開催地の郷土や住民の活動を紹介
する催しです。明石市内では、明石市立文化博物館等で開催される予定です。
☆のじぎく兵庫国体実行委員会
〒650-0011 神戸市中央区下山手通 4-16-3 兵庫県民会館8階
TEL078-341-7711(代表) 内線 3805,3806
FAX078-362-3969
http://www.habatan2006.jp
☆ のじぎく兵庫大会実行委員会(兵庫県健康生活部 のじぎく大会局のじぎく大会課)
〒650-8567 神戸市中央区中山手通 6-1-1
TEL078-341-7711(代表) 内線 8233
FAX078-362-3387
http://www.shospo2006.jp
☆ のじぎく兵庫国体明石市実行委員会
明石市中崎 1 丁目 5 番 1 号
TEL078-918-5075
FAX078-918-5155
http://www.edi.akashi.hyogo.jp/kyoiku/kokutai
【編集後記】
「スポーツ資料展」はいかがでしたか。この資料展示目録は、
「話題の本」の平成18年(2006年)
9月特大号を兼ねて発行しました。
「話題の本」とは、最近話題になっているテーマで当館所蔵図書を紹
介している図書案内(隔月刊)です。次号は11月に発行予定ですので、是非ご覧下さい。
(古家 真理子)
14
目次へ
**********************************************
平成18年9月22日
編集・発行 兵庫県立図書館 調査相談課
〒673-8533 明石市明石公園 1 番27号
TEL(078)918-3366(代表) (078)918-3377(レファレンス)
FAX(078)913-9229
ホームページ http://www.library.pref.hyogo.jp
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