...

2003年5月 第332号のPDFをダウンロード(810KB)

by user

on
Category: Documents
140

views

Report

Comments

Transcript

2003年5月 第332号のPDFをダウンロード(810KB)
News
JIKEN CENTER
自研センターニュース
5
MAY 2003
平成15年5月15日発行 毎月1回15日発行(通巻332号)
昭和51年5月27日 第三種郵便物認可
C
O
N
T
E
N
T
S
テクノセミナー:トヨタ プリクラッシュセーフティシステム
(衝突予知による衝突被害軽減システム) ・・2
リペアインフォメーションS:補修塗装時の
シーラー使用量と作業時間 ・・・・5
指数テーブルマニュアル作業項目の解説 _ 40 _ ・・6
リペアリポート:メルセデス・ベンツCクラス(W203系)
の特徴および修理手順〈その2〉・・・・7
「構造調査シリーズ」新刊のご案内・・・・・・・・9
リサーチング ザ スケルトンズ:トヨタ ウィッシュ
(ZNE10G系) ・・・・10
2003年度講師陣のご紹介 ・・・・・・・・・・・12
お客様相談室レポート:お客様相談室に寄せられた
最近の質問の中から ・・・13
投稿欄 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
自研センター来訪者一覧 ・・・・・・・・・・・15
バリヤショット一般公開のお知らせ ・・・・・・16
編集後記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
1 ∼□
8
別冊 新型車情報:ホンダ MDX(UA-YD1)・・・□
TECHNO SEMINAR
テクノセミナー
トヨタ プリクラッシュセーフティシステム
(衝突予知による衝突被害軽減システム)
トヨタ自動車(株)は2003年2月発売のハリアーに、プリクラッシュセーフティシステム
(レーダー方式)
を設定*
しました。4月号でACTIVE SAFETY(予防安全:事故を未然に防ぐためにできること)の「AFS(ヘッドランプ
コントロールシステム)」を紹介しています。続編としてPASSIVE SAFETY(衝突安全:万一の際に人を守るた
めにできること)である「プリクラッシュセーフティシステム」を紹介します。
*:AIRS(V6
3.0R)のレーダークルーズコントロール+SRSサイド&カー
テンシールドエアバッグ装着車にメーカーオプション設定。
1.概要
世界初(2003年2月現在)の衝突予知による衝突被害軽
減システム。ミリ波レーダーが衝突物の位置、距離、速度を
検知し、衝突不可避と判断した場合、衝突前に運転席・助
手席のシートを巻き取り、乗員の初期拘束性を高めます。
またペダルの踏み込みと同時に素早くブレーキアシストを
作動させ衝突速度を低減します。
運転席・助手席のシートベルトの巻き取りについては、ブ
レーキが急速度で踏み込まれた場合にも、同様に機能し
な状態を予測します。
ます。
下図の位置関係では、対象車と先行車、路側物(ガード
プリクラッシュセーフティコンピューターは、検知対象物体
の速度、方向、自レーン内の有無などにより、衝突不可避
レール)
を自車との衝突の可能性があるものとして認識し、
衝突不可避か否かを判断します。
レーダ検知エリア
路側物(ガードレール)
先行車
自車
衝突不可避
2
自研センターニュース 2003年5月号
対向車
TECHNO SEMINAR
シートベルトコントロール
コンピューター
ウォーニングランプ
(コンビネーションメーターに内蔵)
バックルスイッチ
プリクラッシュセーフティ
コンピューター
ミリ波透過グリル
プリクラッシュ
シートベルト
ミリメータウエーブレーダ
スキッドコントロールコンピューター
(ブレーキアクチュエーター一体)
シートベルトコントロール
コンピューター
ミリメータ
ウェーブレーダ
プリクラッシュセーフティ
コンピューター
物体の認識
衝突不可避な状態の判断
作動要求信号
プリクラッシュ
シートベルト作動
スキッドコントロール
コンピューター
プリクラッシュ
ブレーキアシスト制御作動
2.作動
フロントグリル裏に設置したミリ波レーダーが物体を認識し、
プリクラッシュセーフティコンピューターで衝突が避けられない
状態を判断。
ポンプ加圧によりブレーキ圧を高め、素早くブレーキ
アシストが作動するよう準備。
衝突直前にモーターでシートベルトを巻き取り、
乗員の初期拘束性能を高める。
ペダルの踏み込みと同時に素早くブレーキ
アシストを作動させ、衝突速度を低減。
自研センターニュース 2003年5月号
3
TECHNO SEMINAR
3.構成
ナー効果を高めます。
ブレーキペダルの急踏み込み(急制動)状態を検知する
(1)プリクラッシュシートベルト
ことによっても、シートベルトをモーターで巻き取り、弛み
衝突不可避な状態と判断すると、シートベルトをモータ
を除去します。
ーで巻き取り、より早く乗員を拘束することでプリテンショ
ウェビング
クラッチ機構
シャフト
衝突
衝突不可避な状態または急制動
時間→
通常走行状態
減速ギヤ部
モータ−作動
ベルト巻き取り
信号処理
張力保持
リバーシブル作動
プリテンショナー作動
非衝突の場合
元の状態に復帰
モーター
プリクラッシュシートベルト
リトラクター
シートベルト荷重
た同時に油圧応答性も向上させます。これにより制御なし
(2)プリクラッシュブレーキアシスト
時に比べ、衝突時の速度を低減させます。
衝突判定後に運転者がブレーキを踏んだ力(マスター圧
油圧センサ検出値)に応じて、ブレーキ油圧を助勢し、ま
マスターシリンダー
プリクラッシュ
センサ−
マスターシリンダー
油圧センサー
スキッドコントロール
コンピューター
油圧回路
ブレーキ
アクチュエーター
衝突不可避な状態
ブレーキ踏み込み
衝突
時間→
通常走行状態
信号処理
ブ
レ
ー
キ
油
圧
待機状態
ブレーキ油圧加圧助勢
踏込と同時に
加圧助勢開始
ブレーキシリンダー
加圧助勢の効果
通常のブレーキ油圧
通常ブレーキ
車
両
速
度
プリクラッシュ
ブレーキアシスト
参考文献:トヨタ自動車(株) 新型車解説書&修理書
カタログ
4
自研センターニュース 2003年5月号
REPAIR Information S
リペア インフォメーション S
補修塗装時のシーラ使用量と作業時間
今回はトヨタ タウンエースノア(SR40G
平成13年式)のフードを使用してシーラーの
使用量と作業時間について調査をしましたのでご紹介します。
復元修理作業の過程でフードを取り替えることとなり、
補給部品を取り寄せ確認したところシーラーが塗布されて
写真1 タウンエースノアの補修部品にはシーラーが塗布されて
いません。
いないことが判明しました。塗布作業はカートリッジ式ガン
で塗布してから角(かど)
をヘラと指でならす方法です。
写真2 ハンドガンで塗布した後、角(かど)をヘラと
指でならして仕上げた状態です。
3.塗装単価(使用塗料内訳)
1.使用塗料
使用塗料(材料):テロソン テロスタットシーラー
使用塗料配合比 :1液タイプ
テロソン テロスタットシーラーを自研センターは1,800円
(内容量0.31kg)で購入しました。つまり1g当たり5.8円と
なります。
2.塗装範囲
損傷部位
:フード(新品部品に取替)
塗装範囲
:フード外周 約4.2m
4.今回の材料代(参考)
34g(シーラー)
×5.8円(シーラー単価)
=約197円
5.作業時間
脱脂からシーラー塗布、角ならしまで約6分を要しました。
自研センターニュース 2003年5月号
5
指数テーブル マニュアル作業項目の解説
−40−
今回は指数テーブルマニュアル(2002年10月発行)
を
図1
基本に、ボデー系の作業項目『B010フロントバンパ脱
B010
着』について解説します。
●印の部品は当該作業範囲
フロントバンパ脱着
1台
(図1)
1.基本的な前提条件作業
* フロントバンパをステーまたはリインホースメント付
きで脱着を行う作業
2.指数に含まれる主な作業
*フロントバンパ脱着に必要な付属品の脱着する作業
フェンダライナ(スプラッシュシールド)
との一部縁
●
(左右一部縁切り)
切りおよび取付け
フェンダアーチモールとの一部縁切りおよび取付け
●
エンジンアンダカバーとの一部縁切りおよび取付け
(左右一部縁切り)
●
フロントバンパにフォグランプが装着されている
●
車種の配線縁切り
フロントバンパにコーナセンサが装着されている
●
車種の配線縁切り
3.指数では除く作業
* ボデー側に残されたフロントバンパの付属品の脱着
前提条件および作業内容
*フロントバンパをステーまたはリインホースメント付きで脱着を行う作業
指数に含まれる主な作業
*フロントバンパ脱着に必要な付属品の一部を脱着する作業
・フェンダライナ(スプラッシュシールド)
との一部縁切りおよび取付け
・フェンダアーチモールとの一部縁切りおよび取付け
・エンジンアンダカバーとの一部縁切りおよび取付け
* ラジエータグリルの脱着(必要な車種)
* ヘッドランプの脱着(必要な車種)
除く作業
*ボデー側に残されたフロントバンパの付属品の脱着
*ヘッドランプの脱着(必要な車種)
備考
補 足
* ラジエータグリル、ヘッドランプおよびエンジンアン
*ラジエータグリル、ヘッドランプおよびエンジンアンダカバーを取外
ダカバーを取り外す必要がある車種はその旨指数
*リインホースメント等をボデー側に残し、カバーのみを取外す車種に
テーブルに表示しています。
す必要がある車種はその旨指数テーブルに表示している
ついてはその旨指数テーブルに表示している
* リインホースメント等をボデー側に残し、カバーの
みを取り外す車種についてはその旨指数テーブ
ルに表示しています。またカバーのみ脱着とリイン
ホースメントの作業前提条件が異なる場合があり
ディーラーオプションやユーザーが個人的に取り
ます。
付けたフォグランプについて指数は作成していま
(例:フロントバンパカバーのみ脱着作業であれば
ヘッドランプの脱着が不要ですが、フロントバンパ
* フロントバンパ脱着時にボルトが錆付いた状態で
リインホースを脱着にはヘッドランプの脱着は必要
作業しにくいケースがありますが、多少の錆びに
になる場合があります。)
ついては考慮し、指数に反映しています。塩害地
* フロントバンパに装着されているフォグランプにつ
いては、カーメーカーオプションまでを含みます、
6
せん。
自研センターニュース 2003年5月号
域でボルトを取外すとボルトが途中で切れる程の
錆びについては指数の対象外となります。
REPAIR REPORT
リペア リポート
メルセデス・ベンツ Cクラス(W203系)
の特徴および修理手順 〈その2〉
本年3月号に続き今回もメルセデス・ベンツ Cクラス
(W203系)の特徴とその作業
手順のいくつかを紹介します。
1.アウタハンドルの脱着について
フロントドアもリヤドアも構造はほとんど同じですが、ま
を取外します。ドア内側のウエザストリップに隠れるように
取外す穴があるので、この穴より作業を行います。リヤドア
ずハンドル後部のガイド(キーシリンダ)およびカバーリング
は更にプラグでカバーされています。
(写真1、写真2)
写真1 フロント
写真2 リヤ
取付けボルト方向はフロントドアが内側から外側へ、リヤ
クスボルトで留めてあるのに対し(写真3)
、リヤドアのカバ
ドアは後方から前方へとなっており、フロントとリヤで締結
ーリングはトルクスボルトを締めこむことでフックを押し広げ
方法に違いがあります。
て固定しています。
(写真4)
フロントドアのガイド(キーシリンダ)はパネルに直接トル
写真3 フロント
写真4 リヤ
フックを押し広げる
トルクスボルトを
締めこむ
自研センターニュース 2003年5月号
7
REPAIR REPORT
写真5 アウタハンドル取外し状態
フロントドアのガイドを取り外す時の注意点は、トルクス
ボルトを緩めすぎない事で、緩めすぎるとトルクスボルトが
ベアリングクランプからドアパネル内に脱落します。
(写真5)
ガイドを固定している
トルクスボルト
2.テールゲートの脱着について
ベアリングランプを
固定しているスクリュ
テールゲートを脱着するには、ハーネス・ホース類をボ
デー側へ残すためテールゲートトリムを取外します。
リヤパネルドアパネリングのクリップを外し、ウインドウフ
レームトップセンタパネリング&左右ウインドウフレームパネ
左側からハーネス
(黄色)
を右側からウォッシャホース
(水
リングを外します。
(写真6)
色)
を引き抜きます。
(写真7)
写真6
写真7
ウインドフレームパネリング
ウインドフレーム
トップセンタパネリング
3.リヤウォールスポイラの脱着について
リヤウォールスポイラの取外しには、リヤウォールスポイ
ラと一体のボルト
(中央部3本:写真8)先端部へ六角レンチ
両サイドの樹脂ナットを外します。
取付け時の中央部3本のボルトは、テールゲートに押し込
むだけになります。
を差し込んで(写真9)緩め、ストップランプのコネクタ部、
写真8
8
自研センターニュース 2003年5月号
写真9
REPAIR REPORT
4.サイドウインドウの脱着について
サイドウインドウの取外しには、ドアエッジガーニッシュモ
補給は、サイドウインドウ、オーナメンタルカバートップ、
C−ピラーオーナメンタルカバー、ドアエッジガーニッシュモ
ールディングを取外して接着剤をカットします。この時、位
置決めピンをカットしないように注意して下さい。
(写真11)
ールディングが別補給となっています。
(写真10)
写真10
写真11
オーナメンタルカバートップ
C−ピラーオーナメンタルカバー
位置決めピン
ドアエッジガーニッシュ
モールディング
5.ワゴンのカープレート貼付け位置について
写真12
カープレートの貼付け位置がセダンのセンタピラー部か
ら左テールランプの内側へ変更されています。
(写真12)
「構造調査シリーズ」新刊のご案内
自研センターでは新型車について、損傷した場合の復元修
No.
車 名
型 式
J-328
ダイハツ ムーヴ
L150S,L152S,
L160S
J-329
ダイムラー クライスラー
メルセデス・ベンツ
Cクラスワゴン
203235
J-330
トヨタ ウィッシュ
ZNE10G,14G
J-331
ニッサン スカイラインクーペ
CPV35
理の立場から見た車両構造、部品の補修形態、指数項目
とその作業範囲、ボデー寸法図など諸データを掲載した
「構造調査シリーズ」を発刊しておりますが、今月は右記新
刊をご案内しますので、ぜひご利用ください。定価は各
1,120円です。ただし、J-329のみは2,160円です(税込み、
送料別)
。
お申し込みは自研センター総務企画部までお願いします。
TEL
047-328-9111
FAX
047-327-6737
自研センターニュース 2003年5月号
9
Researching The Skeletons
リサーチング ザ スケルトンズ
トヨタ ウィッシュ(ZNE10G系)
この「Researching The Skeletons」では外部から確認す
ることができないフロントサイドメンバおよびリヤフロアサイ
採用することにより前部から順番につぶれ衝突時のエネル
ギーを効率良く吸収する構造としています。
ドメンバ内側のリインホースメント等の位置や板厚を分かり
リヤフロアサイドメンバは後部にストレート形状の大型「リ
易く紹介していくもので、データは実際に自研センターで調
インホースメント」が配置されています。この「リインホース
査した内容を転記したものです。
メント」には差厚鋼板(注1)が採用されています。
今回はトヨタ ウィッシュ
(ZNE10G系)
を取り上げます。
このフロントサイドメンバは中央部に大型の「リインホース
(注1)
メント」を配置し剛性を確保するとともに、差厚鋼板
を
(注1)厚さの異なる鋼板を溶接し、一枚の鋼板としたも
の(写真の点線部位が板厚変化部位)
フロントサイドメンバ
左外側
左内側
2.0mm
1.0mm
1.6mm
1.0mm
2.0mm
板厚変化部位
右外側
2.0mm
1.0mm
1.0mm
1.6mm
右内側
1.4mm
2.0mm
板厚変化部位
10
自研センターニュース 2003年5月号
1.4mm
Researching The Skeletons
リヤ
正面(ボデーロワーバックパネル取付状態)
正面(ボデーロワーバックパネル取外し状態)
リヤフロアサイドメンバ位置
リヤフロアサイドメンバ位置
上側(リヤフロアパン取付状態)
上側(リヤフロアパン取外し状態)
1.2mm
1.2mm
1.2mm
1.2mm
2.0mm
2.0mm
1.8mm
板厚変化部位
1.0mm
2.0mm
1.8mm
板厚変化部位
1.0mm
下側
自研センターニュース 2003年5月号
11
2003年度講師陣のご紹介
当社研修については3月号にて上期スケジュールに関しご案内致しましたが、このたび当社以外から
招聘致します講師陣が決まりましたのでご紹介致します
(敬称略)
氏 名
担当コース
所 属
吉川 泰輔
事故解析上級
あいおい損害保険(株)
薮本 和成
2級
あいおい損害調査(株)
坪香 初雄
RV
〃
戸田 敏文
初級B
石毛 理哲
初級A
宮田 廣美
トラック上級、基礎
山本 雅義
3級
〃
嶋村 博司
塗装
〃
朝日出 弘
事故解析基礎
〃
山崎 敏行
初級B
近内 昌蔵
トラック上級
清水 文男
輸入車VW
〃
牧野 誠一
初級B
〃
佐藤 雅明
見習
〃
甲斐 幸美
2級
斉藤
二輪車
司
共栄火災損害調査(株)
〃
(株)損保ジャパン調査サービス
〃
東京海上損害調査(株)
日動火災損害調査(株)
〃
中村 英明
初級A
日新火災損害調査(株)
山崎 勝
事故解析上級
ニッセイ同和損害保険調査(株)
水橋 信治
3級
松岡 研一
2級
畑中 雅晴
トラック基礎
〃
尾島 利男
特殊車
〃
高橋 良仁
事故解析基礎
〃
生駒 一穂
見習
〃
田中 信璋
事故解析基礎
小林 勉
事故解析基礎
峰 初級A
巧雄
〃
日本興亜損害調査(株)
富士火災損害調査(株)
〃
〃
新島 康弘
輸入車Mベンツ、BMW
三井住友海上損害調査(株)
松井 照海
初級A
新井 貴雄
3級
松田 忠
トラック基礎
〃
真殿 和美
トラック上級
〃
〃
全国技術アジャスター協会
松尾 猛
〃
〃
大木 元
特殊車
〃
尾中 護
〃
〃
安田 克彦
事故解析上級
職業能力開発総合大学校
(注)講師は都合により変更となる場合があります(2003年4月1日現在)。
12
自研センターニュース 2003年5月号
Customer Relations Department REPORT
お客様相談室レポート
お客様相談室に寄せられた最近の質問の中から
最近のお客様相談室に寄せられた質問の中から2件ほど紹介致します。
参考にしていただければと思います。
Q1
オプション部品について指数はすべて作成して発
自に設定されており物理的に調査が不可能なため作成し
表しているのですか。
A
ディーラーオプションについては、全国のディーラーで独
オプション部品にはメーカーオプションとディーラ
ていません。
ーオプションとがあることはご存知のとおりです。自研セン
なお、メーカーオプションかディーラーオプションかは各車
ターではオプション部品の中でメーカー設定のオプション
種のカタログ
(表1)
に記載されていますのでご確認ください。
について指数を作成して発表しています。
表1トヨタ ソアラ主要装備一覧表
標準装備 メーカーオプション(ご注文時に申し受けます)
販売店装着オプション
430SCV
■タイヤ&ホイール
245/40ZR18ラジアルタイヤ+18×8JJアルミホイール&ホイールオーナメント
245/40ZR18ランフラットタイヤ+18×8JJアルミホイール&ホイールオーナメント
4.5万円
スペアタイヤ(T145/70R17 106M)
■足まわり&メカニズム
4輪ダブルウイッシュボーンサスペンション
EBD(電子制動力配分制御)付ABS
ブレーキアシスト
TRC(トラクションコントロール)
VSC(ビークル・スタビリティ・コントロール)
スタビライザー(フロント・リヤ)
■外装
熱線吸収ティンテッドウインドシールドグリーンガラス
(TVアンテナ付)
UVカット機能付サイド強化ガラス
(撥水機能付)
UVカット機能付バック強化ガラス
電動開閉式メタルトップ
ディフューザ付デュアルエキゾーストテールパイプ
リヤスポイラー
3.5万円
■シート
本革シート&トリム表皮
エクリュ
3.0万円
ブラック
サドルタン
8ウェイマイコンパワーシート
(運転席・助手席)
マイコンプリセットドライビングポジションシステム
(運転席・助手席)
電動ランバーサポート
(運転席・助手席)
本革フロントヘッドレスト
(前後上下調整式)
独立無段階調整式シートヒーター(運転席・助手席)
■シートベルト
プリテンショナー&フォースリミッター機構付テンションリデューサーフロントシートベルト
(バックル照明付)
リヤチャイルドシート固定機構付ELR付3点式シートベルト
■オーディオ
ソアラ“マークレビンソン”プレミアムサウンドシステム
MDプレーヤー一体AM/FMマルチ電子チューナーラジオ&
15.0万円
インダッシュ6連奏CDオートチェンジャー+9スピーカー
ソアラ・スーパーライブサウンドシステム
MDプレーヤー一体AM/FMマルチ電子チューナーラジオ&
インダッシュ6連奏CDオートチェンジャー+9スピーカー
自研センターニュース 2003年5月号
13
Customer Relations Department REPORT
430SCV
■空調
左右独立温度コントロールフルオートエアコン
プッシュ式ヒーターコントロールパネル(外気温表示・デジタルクロック付)
クリーンエアフィルター(防塵・脱臭機能付)
■その他
トリップインフォメーション
盗難防止システム(エンジンイモビライザーシステム、フリーホイール、オートアラーム)
寒冷地仕様
0.3万円
■メーカー希望小売価格
メーカー希望小売価格
600.0万円
北海道地区
600.3万円
■販売店装着オプション
“ETC”ユニット
音声操作用マイク&スイッチ
モネ対応ハンズフリーセット
■その他の標準装備
●フロントパーソナルランプ(ルームランプ一体)●イルミネーテッドエントリーシステム●グローブボックスランプ●ドアカーテシランプ
●ハイマウントストップランプ(ラゲージドア)●自動防眩ECインナーミラー●新プログレッシブパワーステアリング●ドアワンタッチ式パ
ワーウインドゥ
(ドアキー連動・挟み込み防止機能付)●バニティミラー照明付サンバイザー●カップホルダー
(フロント2)●ドアポケット
●シートバックポケット●コインポケット●照明付灰皿●ウインドデフレクター
(車名ロゴ入り)●フロントシールドデアイサー
(トヨタ SOARERカタログより)
最近一部車種で硬い鋼板を使っているものがあ
2)を使用して効率的な作業をしています。ただしドリルの
りますが、スポットをカットする時に自研センターではどん
刃の研ぎ方により切れ味に差が出ますのでその点も注意が
な工具を使用しているのですか。
必要になります、また鋼板の材質や板厚によりドリル刃の付
Q2
A
高強度鋼板あるいは高張力鋼板のことだと思われ
ます。これにもいろいろグレードがありますが、自研センタ
け方が変わりますので、経験の少ない作業者の方は専用の
ドリル刃用研磨機(写真3)
を使用することを勧めます。
ーではNACHIFUGIKOSHI製のコバルトカッター
(写真1、
写真1 Nachi-Fujikoshi製コバルトカッター
写真2 同左
写真3 ドリル刃用研磨機
14
自研センターニュース 2003年5月号
投稿欄
読者の皆様方のご意見、ご質問を募集しています。
(コピーしてご利用下さい。
)
*なんでもお書き下さい
ファックスまたは郵送にて自研センターニュース編集事務局までお送り下さい。
〒272-0001 千葉県市川市二俣678-28
株式会社 自研センター 自研センターニュース編集事務局
TEL047(328)9111 FAX047(327)6737
担当:奥本、笠原
切り取り線
自研センター来訪者一覧
3月 17日(月)
ニッセイ同和損害保険(株)
林取締役総務部長
25日(火)
トヨタ自動車(株) 海外カスタマーサービス本部
26日(水)
あいおい損調 関連業務推進部 天野部長 他1名
28日(金)
日本損害保険協会 業務運営部 石川グループリーダー
天野BP推進・教育グループ長 他2名
佐藤グループリーダー
31日(月) (株)損保ジャパン調査サービス能力開発一部
4月 2日(水)
川崎取締役部長 他2名
トヨタ自動車(株) アフターマーケット本部サービス部
技術・人材開発室 野村氏 他1名
8日(火)
豊田メタル(株) 自動車リサイクル研究所
伊藤所長
自研センターニュース 2003年5月号
15
http://jikencenter.co.jp/
バリヤショット一般公開のお知らせ
当センターのバリヤ テスト装置(衝突実験場)は、設備的に高いレベル
のものです。バリヤ衝突実験の模様を関係業界(団体)各社を始めとした
一般(業界外)の皆様方にも見学いただけるように年5回『バリヤ ショット
一般公開日』を計画し、毎回多くの方々が見学されています。
バリヤ ショット一般公開日のご案内資料等用意していますのでご希望
の方は下記まで御連絡ください。なお、5月公開分は既に定員となりまし
次回公開日の予定
7月31日(木) 午後2∼3時
衝突形態:乗用車のバリヤ衝突
または車対車衝突を予定
(注)衝突テスト形態は都合で変
更することがあります。
たので、締め切らせて頂きます。
総務企画部 1047-328-9111
●編集後記●
旧聞に属する話で恐縮ですが、4月にオートバイレースのモトGP鈴鹿大会を初めて観戦する機会に恵
まれ東京から日帰りで行ったときの話。会場に入ると既に最初のレースである125ccのマシーンがスタート
を間近にしてエンジンを空ぶかしする爆音が耳を圧する。それだけで何処か胸の高鳴りを覚えるのは何
故だろう。そんなことを考えながら4月の花冷えで寒風が吹き抜ける観戦エリアで待っていると、突如キー
ンと高い金属音が聞こえたかと思うと20数台のマシーンがメインスタンド前を通り過ぎた。125ccクラスの
スタートである。鈴鹿は1周5Km弱、それを2分チョットで走り抜けてくる。そのスピードと耳を圧するエン
ジン音に、何故こんなに感激しなければならないのか今もって自分に説明が出来ないでいる。人間が極
限に挑戦している姿はその手段と目的は何であれ心が動かされるのかもしれない。
3つのレースの内、最終レースがモトGPで990ccクラスである。125ccとは異なるエンジン音のその迫力
に圧倒されました。メインスタンド前の直線ではなんと300Km/Hを超えるスピードで走り抜けるそうである。
聞いたことはないがきっとF1のエンジン音にも匹敵するようなそれだったのではないだろうか。
4輪車と違いライダーは全身を曝け出してスピードの極限に挑戦しています。今大会でも幾つかの事故を
目の当たりにしましたし、その危険度は想像を超えたものであります。幸い多くの事故はマシーンの破損
程度で終わりましたが、その中の1つの事故で前途有望な若手ライダーが意識不明の重態に陥り、つい先
日の4月20日に亡くなりました。鍛え上げられた技術でさえ防ぎ得ない事故。何故そのスピードに挑戦す
るのだろう。
自研センターニュース 2003.5(通巻332号)平成15年5月15日発行 昭和51年5月27日 第三種郵便物認可 定価336円(消費税込み、送料別途)
C 発行所/株式会社自研センター 〒272-0001 千葉県市川市二俣678-28 Tel(047)328-9111(代表) Fax(047)327-6737
発行人/加田康明 編集人/八束重宣 ⃝
※乱丁、落丁の場合はお取り替えいたします。
本誌の一部あるいは全部を無断で複写、複製、あるいは転載することは、法律で認められた場合を除き、著作者の権利の侵害となりますので、その場合に
は予め、発行人あて、書面で許諾を求めてください。
Fly UP