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スライド 1 公民科「現代社会」 〔授業支援スライド〕

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スライド 1 公民科「現代社会」 〔授業支援スライド〕
公民科「現代社会」 〔授業支援スライド〕
1.銀行と金融の役割
スライド2∼16
2.金融環境の変化
スライド17∼27
3.まとめ
スライド28∼31
スライド 1
スライド 2
1.銀行と金融の役割
①預金の種類と特徴
スライド3∼5
②金融機関の種類
スライド6
③銀行の役割
スライド7
④金融の意味と役割
スライド8∼9
⑤間接金融と直接金融
スライド10∼12
⑥銀行の機能
スライド13∼16
スライド 3
1ー① 預金の種類と特徴
■預金・・・銀行等の金融機関にお金を預けること
キャッシュカードを使えば、
■預金口座
ATM(現金自動預け払い機)で、
お金の出し入れができます。
ATM
通帳
キャッシュカード
高校生でも預金口座を作ることはできる。
[預金口座を作るときに必要なもの]
①本人確認書類・・・パスポート(旅券)、健康保険証、運転免許証等
②印鑑・・・窓口でお金を引き出す際にも必要。変形しやすいゴム印や同一のものが
売られているスタンプ式印鑑は不可。
スライド 4
1ー① 預金の種類と特徴
■預金の種類
定期性預金
●預け入れる期間が定まっており、期間中の引き出 しが制限される
代わりに一般的に普通預金などに比べて金利が高いので、計画的
な貯蓄や、余裕資金の預け入れ等に用いられる。
定期預金・積立定期預金など
流動性預金
(要求払い預金)
●いつでも出し入れが自由な預金
普通預金・貯蓄預金・当座預金(主として企業の決済口座に用いら
れる)など
利息比較(イメージ)
当座預金利息(無利息)
普通預金利息
定期預金利息
スライド 5
1ー① 預金の種類と特徴
■銀行に預金するメリット
①安全
●お金が安全に保管され、火災や盗難、紛失の心配がない。
●万が一、預金している銀行が破たんしても、預金保険制度により、
無利息の普通預金等は全額、定期預金などは、元本1,000万円までと
その利息等が保護される。
②便利
●普通預金口座であれば、給与や年金を自動的に受け取ったり、
携帯電話料金などを自動的に支払ったりすることができる。
③お得
●利息が付いてお金が増える。
スライド 6
1ー② 金融機関の種類
■金融機関の種類
中央銀行
日本銀行
普通銀行
長期金融機関
預金取扱金融機関
民間
金融機関
その他の金融機関
公的
金融機関
・都市銀行 ・地方銀行 等
・信託銀行
協同組織
金融機関
・信用金庫 ・信用組合
・労働金庫
・農業協同組合
・漁業協同組合 等
証券会社
・証券会社
保険会社
・生命保険会社
・損害保険会社
政府系金融機関
・日本政策金融公庫 等
その他
・商工組合中央金庫
・日本郵政
(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)
※ゆうちょ銀行などは、完全民営化までの移行期間中であるため、公的金融機関に分類している。
スライド 7
1ー③ 銀行の役割
■銀行に預けた預金はどこに行くのか?
預金として預けられたお金(余剰資金)は資金を必要とする者へ貸し出される。
スライド 8
1ー④ 金融の意味と役割
■「金融」とは?
家計などの余剰資金を、
資金を必要とする者へ融通すること。
医療費などの突然の出費や将来の
支出のために貯蓄していることが
多く、資金を必要とする者へ資金を
供給できる。
金融機関・・・資金の融通(橋渡し)をする業者
設備投資(工場建設や製造機械
購入など)や公共工事などのために
多額の資金需要があり、お金が不足
している。
スライド 9
1ー④ 金融の意味と役割
■日本の資金循環
スライド 10
1ー⑤ 間接金融と直接金融
■間接金融と直接金融
間接金融
●資金の貸し手と借り手の間に立って
銀行などが資金を仲介してお金を
融通する。
直接金融
●企業が株式や社債、国・地方公共
団体が公共債(国債や地方債)を
通じて資金を家計などから直接集める。
スライド 11
1ー⑤ 間接金融と直接金融
■間接金融の資金の移動
お金の出し手と使い手が直接結びつかない
スライド 12
1ー⑤ 間接金融と直接金融
■直接金融の資金の移動
お金の出し手と使い手が直接結びつく
スライド 13
1ー⑥ 銀行の機能
■銀行の機能
①資金仲介機能
資金を必要とする者へお金を融通する。
②信用創造機能
預金を貸し出して社会全体のお金を増やす。
③資金決済機能
お金のやり取りを安全・確実・スムースに行う。
スライド 14
1ー⑥ 銀行の機能
■資金仲介機能
銀行は貸し手と借り手
の間に立ち、資金の橋
渡しの機能を果たす。
【銀行の固有業務(三大業務】
①預金業務(受信業務)
②貸出業務(与信業務)
③為替業務(遠隔者間の金銭の受け渡しの仲介を行う)
スライド 15
1ー⑥ 銀行の機能
■信用創造機能
銀行に預けられたお金は、
いっせいに引き出されることはないので、
預金は必要な分を残して貸出に回すこと
ができる。
貸し出された資金が、経済活動を通じて、
個人や企業の所得になり、銀行に預金さ
れると、さらにそれが貸し出される。
最初の預金額×1/支払い準備率=預金総額
預金と貸出が繰り返されることで、当初の預金額の
何倍もの貸出が可能になる。
スライド 16
1ー⑥ 銀行の機能
■資金決済機能
◆「決済」とは 代金の受け払いをして債権と債務を消滅させる。
[債権と債務]
モノやサービスを売買した際、売った人には、代金を受け取る権利(債権)が、
買った人には、代金を支払う義務(債務)が発生する。
◆銀行の提供する決済サービス
●振込み
主に企業
の
支払手段
他者の銀行口座にお金を払い込む。
●約束手形 相手の了解のもと、交付(振出)して、代金を後払いにする。
●小切手
現金の代わりに、振り出して支払う。相手は銀行に持ち込
めばすぐに現金と引き換えられる。
スライド 17
2. 金融環境の変化
①金融環境の変化
(日本版金融ビッグバン)
スライド18∼21
②金融商品の特徴と種類
スライド22∼27
スライド 18
2ー① 金融環境の変化
■もしも銀行が破たんしたら?
預金保険制度(制度の運営は預金保険機構)により、一般預金などは
合算して元本1,000万円までとその利息などが保護される。(ペイオフ解禁)
1990年代後半∼2000年代前半
にかけ、金融を取り巻く環境は
大きく変化している。
ペイオフが解禁されたのは、2005年(平成17年)
スライド 19
2ー① 金融環境の変化
■日本版金融ビッグバン
1990年代後半より2000年代前半にかけてフリー・フェア・グローバル
(自由・公正・世界に開かれた市場)の3原則を掲げて打ち出された
日本版金融ビッグバンにより、金融システム改革が進んだ。
1996年11月に
橋本内閣が英国の証券市場改革に
倣って提唱
スライド 20
2ー① 金融環境の変化
■日本版金融ビッグバン(理念)
スライド 21
2ー① 金融環境の変化
■日本版金融ビッグバン(流れ)
スライド 22
2ー② 金融商品の特徴と種類
■銀行が取り扱っている主な金融商品の種類と特徴
(※実際に取り扱っている商品は銀行により異なる)
①預金(預ける)
普通預金、貯蓄預金、当座預金、定期預金、外貨預金など
②信託(託す)
金銭信託、貸付信託など
③購入する
金融債、公共債(国債、地方債など)、投資信託、株式など
④加入する
生命保険(死亡保険、医療保険・がん保険、個人年金保険)など
スライド 23
2ー② 金融商品の特徴と種類
■金融商品の3つの指標
◆安全性
元本の保証の程度
◆流動性
換金(引き出し)のしやすさ。満期が
あるか、中途解約しやすいかなど
◆収益性
高い収益を期待できるか
「安全性」「流動性」「収益性」は
3つ同時には満たされない。
スライド 24
2ー② 金融商品の特徴と種類
■金融商品の種類
スライド 25
2ー② 金融商品の特徴と種類
■金融商品購入の際の留意点
①資金の性格
何に使う予定のお金か。
②商品の内容
どのような運用をするのか。
③リスク
どのようなリスクがあるのか。
④費用など
手数料や税金の割合がいくらか。
⑤販売会社
販売する銀行など金融機関の経営状況、経営姿勢は納得できるか。
スライド 26
2ー② 金融商品の特徴と種類
■金融商品の種類(投資信託)
多数の投資家から集めたお金を専門家が分散投資して運用し、
その成果を投資家が受け取る。
想定される主なリスク
◆価格変動リスク
価格が変動するため、元本割れする可能性。
◆為替リスク
為替レートの変動による受取額減少の可能性。
◆流動性リスク
必要な時に現金化できない可能性。
◆信用リスク
株式などの発行企業の経営状況が悪化して
投資資金が回収できなくなる可能性。
スライド 27
2ー② 金融商品の特徴と種類
■金融商品の種類(外貨預金)
外国の通貨で預ける預金。預ける通貨の金利が適用される。
「円」に戻して受け取るとき、為替相場の影響を受ける。
特徴
●利息も外貨でつく
●外貨ベースでのみ元本保証
●預金保険の対象外
●円と外貨の交換時にふつう手数料が必要
想定される主なリスク
◆為替リスク
為替相場の影響を受ける
◆カントリーリスク
預金通貨の国の政情や経済の影響を受ける
スライド 28
3. まとめ
1. 銀行は、預かったお金をどうしているか?
a. ほとんどを大切に金庫で保管している。
b. すべてを銀行の銀行である日本銀行に預けている。
c. 多くを貸し出して金利収入を得ている。
d. 大半をATMなどの機械に入れて引き出しに備えている。
スライド 29
3. まとめ
2.次のうち間接金融はどれか?
a. 株式を発行して資金を集める。
b. 銀行から資金を借り入れる。
c. 国債を販売して資金を集める。
d. 社債を発行して市場で資金を調達する。
スライド 30
3. まとめ
3.銀行が倒産(破たん)した場合、預けた定期預金はどうなるか?
a. 最低でも1,000万円までの元本とその利息が保護され、残
りは破たんした金融機関の財政状況に応じて返済される。
b. 1,000万円までの元本とその利息だけが返済される。
c. 破たんした金融機関の財政状況に応じて返済される。
d. 預金保険制度で保護されているから、
国が責任を持って全額返済してくれる。
スライド 31
3. まとめ
4.預金などの金融商品を選ぶ指標「安全性・流動性・収益性」の
関係性のうち正しいものは?
a. 収益性が高ければ安全性も流動性も高い。
b. 収益性が低ければ安全性も流動性も低い。
c. 収益性が高い場合、安全性と流動性は低い。
d. 安全性、流動性、収益性はお互いに関係しない。
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