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相談例② 配達中にバイクが転倒して骨折した
アルバイト編 相談例② 配達中にバイクが転倒して骨折した ■ 労災保険は、正式には「労働者災害補償保険」といいます。労働者が仕 事でケガ、病気、死亡した場合(業務災害)や、通勤途中で事故にあった とき(通勤災害)等に、国が企業に代わって、必要な給付を行う保険です。 パートや日雇い等の雇用形態にかかわらず、労働者を1人でも雇用してい れば加入が義務づけられ、保険料は全額企業が負担します。企業が加入手 続きを怠っている場合でも、労災保険から保険給付を受けることができま す。 労災の手続きは企業が行うことが多いと思いますが、 「企業が労災を認め ない」等の場合、被災した労働者が手続きを行っても問題ありません。企 業が証明をしてくれない等やむを得ない場合には、企業の証明がなくても、 労災保険の請求書は労働基準監督署に受理されます。 ■ 業務災害にあたるかどうかの判断には、2つの要件が必要です。 ①業務遂行性 労働者が労働契約に基づいた企業(事業主)の支配下にあ る状態(作業中だけでなく、作業の準備・後始末、休憩時間、出張等の 場合も「業務上」とみなされます)において、発生した負傷・疾病等で あること。 ②業務起因性 業務と傷病等との間に一定の因果関係が存在すること。病 気の場合は、ケガよりも判断が難しいので、業務上の疾病(職業病)の 範囲は法令で定められています。 ■ 労災保険の補償内容 治療にかかる費用は無料になります。病院では、労災であることを窓口 に伝えたうえで治療を受けてください。労災指定病院なら医療費の支払い が不要です。そうでない場合には、いったん治療費を立て替え、あとで労 働基準監督署に払い戻しの請求をします。 また、業務災害・通勤災害によるケガ・病気の療養のため休業する場合 には、働けなかった日の給料の約8割が支給されます。 16