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平成25年度PTAブロック研修会記録(PDF:982KB)

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平成25年度PTAブロック研修会記録(PDF:982KB)
平成25年度
足立区立小・中学校PTA
ブロック研修会実施記録
足立区立小学校PTA連合会
足立区立中学校PTA連合会
足 立 区 教 育 委 員 会
は
じ
め
に
「魅力ある教育環境づくり」をめざして、足立区で取り組んできた教育改革も 10 年目を
迎え、その成果も徐々に現れてきています。
東京都においても、都立高校の改革が一段と進んでいる今、一人の保護者としても、ま
た、PTA組織としても安閑としていられる状況ではありません。
このような中で、小学校では「家庭教育の充実」、中学校では「これからのPTA活動
とは」をテーマに、平成25年度ブロック研修会が開催されました。
これらのテーマには、変化の激しい時代にあって、家庭教育の重要性が叫ばれ、また、
教育改革が進行していく中で、PTAのあり方を再検討していきたいという、小・中学校
PTA連合会の願いが込められております。さらにいえば、流れに身を任せるのではなく、
教育改革の実効性を高めるために、PTAは何をなすべきか、という視点に立った議論を
展開したいという思いもありました。
PTAは、児童・生徒の成長を支援するとともに、大人である会員自身の成長をめざす
組織でもあります。会員や予算の減少、役員のなり手の問題等、多くの困難を抱えていま
す。しかし、困難な状況であるならば、それらを乗り越えていくために、より広い視野に
立って考えることが必要となります。そのひとつの機会として、このブロック研修会があ
ります。また、他校のPTAとの情報交換などを通して、自らの活動を見直す機会でもあ
る本研修会は、非常に重要な意味を持っています。
研修会の一端を、ここに実施記録として発行いたします。この記録が、今後のPTA活
動の充実に役立てば幸いです。
おわりに、本研修会の実施ならびに記録の発行のためにご協力いただきました皆様方に、
厚くお礼申し上げます。
平成26年3月31日
足立区立小学校PTA連合会会長 青木 信夫
足立区立中学校PTA連合会会長 高橋 將郎
足
立
区
教
育
委
員
会
小学校ブロック研修会
ブロック
開
催
日
会
寿
双
場
校
葉
小
1
7月 6日(土)
千
2
7月 6日(土)
江
北
小
学
校
3
6月15日(土)
本
木
小
学
校
4
7月 6日(土)
梅
5
9月21日(土)
弘 道 小 学 校 ・ 庁 舎 ホ ー ル
6
6月26日(土)
綾
7
7月 6日(土)
中
8
8月31日(土)
加
平
小
学
校
9
12月14日(土)
花
保
小
学
校
10
10月12日(土)
渕
江
小
学
校
11
10月19日(土)
西
12
7月 6日(土)
13
10月12日(土)
島
第
二
瀬
新
小
小
川
東
井
学
学
学
小
第
二
校
校
校
学
小
校
学
校
皿 沼 小 学 校 ・ 鹿 浜 い き い き 館
足
立
入
谷
小
学
校
【研修テーマ】
昭和63~平成14年度
これからのPTA活動のあり方を求めて
平成15、16年度
教育改革とこれからのPTA活動のあり方
平成17年度
教育改革の中のPTA活動と家庭教育
平成18年度
これからのPTA活動のあり方と家庭教育
平成19、20年度
平成21年度
家庭の教育力向上をめざす学校・地域と連携したPTA活動
家庭の教育の充実に向けたPTAの役割とその活動
~教育の原点は家庭~
平成22~25年度
家庭教育の充実
目
次
小学校PTAブロック研修会
第 1 ブ ロ ッ ク
2
第 2 ブ ロ ッ ク
5
第 3 ブ ロ ッ ク
9
第 4 ブ ロ ッ ク
16
第 5 ブ ロ ッ ク
22
第 6 ブ ロ ッ ク
28
第 7 ブ ロ ッ ク
33
第 8 ブ ロ ッ ク
40
第 9 ブ ロ ッ ク
46
第 1 0 ブ ロ ッ ク
52
第 1 1 ブ ロ ッ ク
58
第 1 2 ブ ロ ッ ク
61
第 1 3 ブ ロ ッ ク
65
中学校PTAブロック研修会
西新井北ブロック
71
江
ブロック
73
西新井南ブロック
77
千住中央ブロック
80
綾
北
瀬
ブロック
82
竹の塚
ブロック
86
-1-
第 1 ブロック
千
千
千
千
千
千
寿 小 学
寿 本 町 小 学
寿 双 葉 小 学
寿 常 東 小 学
寿 桜 小 学
寿 第 八 小 学
-2-
校
校
校
校
校
校
第1ブロック 講演会「走り続けて思うこと」
講師 浅井 えり子
1. 走るきっかけ
中学生の頃は、スポーツとは無縁で何かに打ち込む気持ちもなく、未来に対しての夢も持っていなか
った。「普通で良い」と言う考えの持ち主で、「良くも悪くも目立たない子」だった。高校では習い事
を辞めたので、家にいる時間が長くなり、部活に入るように言われたが、特に当時は社会に入ってから
運動が続けられる時代でなかった為、両親に運動部に入る事を強く勧められた。
自分は身長が150cmしかなく体型も太目だった為、運動部に入るとしてもバレーやバスケット等
身長が求められるスポーツは自信が無く、消去方で考えて選べるスポーツが限られていた。そして、た
またま高校入学から1番仲が良かった友人に誘われて陸上部に入部する事になった。陸上部では、メン
バーにも恵まれ、とても良い環境でいられた。特に、高校2年~3年の夏までは、(当時は女子マラソ
ンもなく)人に変な目で見られながらも荒川河川敷でひたすら走る練習をしていた。
それにも関わらず、友人と目標にしていた800m2分30秒(ブロック大会を抜けて都大会に出ら
れるタイム)の記録を、自分だけが達成できず、はじめて挫折を味わった。そして、最後の大会の記録
は2分31秒4だった。
2. マラソンへの思い
目標をクリアしたくて大学も陸上部へ入部した。記録が出せなかった自分は自問自答の毎日だった。
大学2年の春に自分の目標記録をついに出せた事が嬉しくて、その喜びがきっかけになり30年間走り
続けてこられたと思っている。人より時間は掛かるけれどやれば出来ると自信を持つことができた。そ
れからはどんどん走り込み、大学3年秋の第2回東京女子マラソンで初めてフルマラソンに挑戦をして、
42.195kmを走りきることができて嬉しかった。それから欲が出てきてタイムにも執着するよう
になってきた。女子長距離の草創期だったことも幸いし、マラソンをやりたい気持ちが強くなり実業団
へ行く事を決めたが、両親を含め誰ひとり賛成してくれる人はいなかった。
3. 競技者として
実業団の佐々木監督に「スピードがない訳ではない。スピードが出せない身体なだけだ。お前でも早
く走れるようになる」と言われ佐々木監督の理論に基づくトレーニングが始まった。マラソン向きの身
体を作り、フォームを変えるトレーニングLSD(Iong slow distance)理論とは、ルートを考える
理論である。体には限界があり、器のない人が器以上の練習をすると体の故障に繋がるので、体の器を
大きくしてマラソンの練習を沢山できるような体にしてくれた。しかし、その道のりは長く1~2年で
完成できるものでもなく、22年間の自分の体型と走りのフォームを変えるのは大変だった。自分が納
得できるベストな走りが完成するまでに約10年かかった。1994年名古屋国際女子マラソン(1位)
がその時だった。そして「無限の可能性」がある事を実感することができた。
4. 現在、指導者として
1人でも多くの人に佐々木監督の理論を伝えて行きたい。伝えていくのが自分の役割だと思っている。
子ども達には夢を与え続け、オリンピックは夢ではないと言う事を伝えて羽ばたかせたいと思っている。
-3-
<質疑・応答>
Q.子どもに飽きさせずに練習させるコツは?
A.球技とは違いマラソンの練習は小さい頃から走りこませない。
鬼ごっこなどの遊びの要素を取り入れて走らせる。
Q.子どもがスポーツをしている母親として体調管理や栄養管理面で気を付ける事とは?
A.①3食きっちりとバランスの良い食事
②睡眠を心掛ける
③おやつはスナック菓子より体に良い物にしてあげる。
Q.運動能力向上についての提案は?
A.最近の子ども達は、外で遊ぶ事が少ない(家でゲームをしている印象)と感じる。
私の子どもの頃は両親がよくプールや山登り等へ連れて行ってくれた。
休日は家庭で遊びながら体を動かせると良い。
<オリンピックの話>
オリンピックの頃の話を良く聞かれるが、自分はオリンピックで良い結果が出せなかった。1988年
のソウルオリンピックでは、75~76人中25位(持ちタイムでは28位)日本では1位の結果を出
した。10月の大会だったが、7~8月に練習を頑張らなくてはならず、前の大会の疲れで体重は減っ
ていき当日はベストコンディションに持ち込めず、最悪なコンディションだった。それでも自分の中で
は、納得できる結果だったが、日本国民全員の期待を背負った大会だった為、メディアからは酷評で自
分の自己評価は関係がない事を実感した。厳しいからこそ頑張り次のオリンピックへも行ったが、とて
も「楽しんで走って来ます。」と言うものではなく、オリンピックに対してはプレッシャーと苦い思い
出しか自分にはない感じだった。
-4-
第2ブロック
宮
扇
江
高
城 小 学
小
学
北 小 学
野 小 学
-5-
校
校
校
校
テーマ「家庭教育の充実」「我が家の防災意識!自助・共助・公助」
※映画上映「東京マグニチュード8.0」鑑賞
【はじめに】
本年度の第 2 ブロック研修会は、東日本大震災以降、重要な課題になっている「防災」をテーマに、
各家庭の防災意識と備え、また緊急時の初動対応に関する意識啓発を目的に開催しました。
また、今回は例年の講師を招いての講演会形式ではなく、足立区でも推奨いただいている映画「東京マ
グニチュード8.0」を上映の上、アンケート調査および感想をいただき、保護者と児童が一緒に鑑賞し
ながら、各家庭の課題を持ち帰っていただけるようにしました。
●以下、映画上映後に防災意識についてのアンケートを実施しました。
1) 9月1日が「防災の日」ということを知っていますか?
はい・・・94%
いいえ・・・ 6%
2) お住まいの地域は災害に対して安全だと思いますか?
安全だと思う・・・・・ 6%
ある程度安全・・・・・14%
どちらともいえない・・45%
少し危険だと思う・・・11%
危険だと思う・・・・・20%
わからない・・・・・・ 5%
3) ご自宅は大地震に対して安全だと思いますか?
安全だと思う・・・・・ 3%
ある程度安全・・・・・32%
どちらともいえない・・32%
少し危険だと思う・・・11%
危険だと思う・・・・・20%
わからない・・・・・・ 3%
4) 最寄りの避難場所を知っていますか?
はい・・・79%
いいえ・・・21%
※「はい」と回答の場合以下も回答する【複数回答可】
A:第一次避難場所・・48%
B:広域避難場所・・・ 6%
AとBの両方・・・・・23%
その他・・・・・・・・ 2%
5) 子どもと防災について話し合ったことはありますか?
はい・・・70%
いいえ・・・30%
※「はい」と回答の場合以下も回答する【複数回答可】
A;非常時の心構えについて・・ 6%
B:避難場所について・・・・・20%
C:待ち合わせ方法について・・ 9%
AとBについて・・・・・・・・ 6%
BとCについて・・・・・・・・11%
AとCについて・・・・・・・・ 2%
A、B、C全部について・・・・12%
その他・・・・・・・・・・・・ 3%
6) 家庭で、もしものための備えをしていますか?
はい・・・79%
いいえ・・・21%
※「はい」と回答の場合以下も回答する【複数回答可】
A:家庭内の安全対策・・・・ 8%
B:非常用備蓄品・・・・・・15%
-6-
C:非常用の持ち出し袋・・・21%
AとBを備えている・・・・・ 6%
BとCを備えている・・・・・14%
CとDを備えている・・・・・ 3%
A、B、C全部備えている・・11%
その他・・・・・・・・・・・ 2%
7) 家族と安否確認の方法を取り決めていますか?
はい・・・15%
いいえ・・・42%
※「はい」と回答の場合以下も回答する【複数回答可】
A:171 伝言ダイヤル、ケータイ災害用伝言板サービス等で知らせる・・・・15%
B:遠方の親戚、知人を中継役として知らせる・・・・・・・・・・・・・・ 2%
C:幼保、小学校に通う子供の引き取りに関する取り決めを確認している・・21%
AとBの方法を取り決めている・・・・・・・・ 2%
BとCの方法を取り決めている・・・・・・・・ 2%
AとCの方法を取り決めている・・・・・・・・12%
A、B、C全部の方法を取り決めている・・・・ 2%
その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3%
8) 地域の防災訓練に参加したことはありますか?
はい・・・33%
いいえ・・・67%
9) 救命講習を受けたことはありますか?
はい・・・41%
いいえ・・・59%
10) 地域の町会、自治会等の必要性を感じますか?
はい・・・94%
いいえ・・・6%
11) その他、感想、ご意見、日頃の防災意識などをお書きください。
 防災の準備や家族での話し合いをしなくてはと思いつつ、なかなか進まず・・・。
今回、映画を見て準備をしなくてはと思いました。
 映画を見て、改めて防災意識を考えさせられました。
 非常用食品や備蓄品を用意してはいるものの、入替え等(期限切れなど)を怠っているのが現
実。今回の研修をきっかけに、再度持ち出し用バックの点検をしたいと思います。
 東日本大震災で防災意識が高まり、家庭内の安全、備蓄について考えましたが、最近薄れてき
ているので再度見直したいと思います。
 とりあえずの待ち合わせ場所は決めていますが、避難所の備えが万全なのか不安です。
 震災の際に実際、色々と判断して行動することができるのかを考えさせられました。
【総 論】
今回の上映作品は、予想以上に鑑賞されていませんでした。その分、参加して良かったとの声を多く聞
きました。参加者は、防災意識も漠然としている方が大半で、今回の解りやすいアニメ映画の上映によ
って、防災に対する認識が深まったと考えます。
映画終了後に、足立区から出されている防災に関するパンフレット等を説明し、日頃の意識や準備につ
-7-
いて確認し、アンケート調査を実施しました。
具体的な結論はもちろんありませんが、防災意識を保護者が各家庭に持ち帰り、話しあうきっかけにな
ってくれればと思います。
-8-
第3ブロック
寺 地 小 学 校
本 木 小 学 校
興 本 扇 学 園
興 本 小 学 校
西 新 井 小 学 校
西新井第一小学校
-9-
講演会テーマ:「家庭教育の充実 ―― すこやかな心と身体の育成」
講師:立教大学 現代心理学部 大石 幸二 教授
○自己紹介
立教大学現代心理学部教授の大石先生は、自身でも高一・小五のお子様を育てている親であり、子ど
もを育てるのに、めばえている部分を生かして、正当評価してあげるといった自身の体験をもとに、全
国で積極的に講演されています。
○ふれあう事について
子どもは、10歳~14歳になると、脳みその量が大人の100パーセントに到達すると言われてい
ます。また、誉めてあげる事も大切であり、『自分の子どもが誰に何を誉められたか』また、『子ども
に触れてあげる事・向かい合う事』が大人になってから影響すると言われています。これらは、小さけ
れば小さいほど良いとされ、赤ちゃんが伸びてきた手を見て、自分に手をさしのべてくれた人に「関心」
をもつなど、また、男性がいかに女性をどれだけサポートするかによって、子どもの知的能力と社会的
貢献が影響してくると言われています。そのため。父親は、おやじの会などの交流をもち、頑張る姿が
望ましいでしょう。
○人の痛みがわかる事
人のふり見て我が身をなおせるというように、人の痛みがわかると共感性が高いと言われており、ま
た、ふれ合う事で、義務教育の中でも、子どもが先生の何を言いたいかもわかるようになるのです。
そのため、まわりの接する人が、子どもたちを盛り立ててあげていく事が重要です。
○親子のふれあいが大切
子どもは、親にとっては、『生きている証し』であり、他愛もない会話でも重要であるのです。また、
子どもの価値を認めていけるようにする事が良いとされます。そういった、自分のそばに寄りそってく
れる親がいるという安心感から、自立心で乗り切れていける心のエネルギーが充足されるのです。そし
て、子どもは、7~8割は、親や人から認められたいと思っているので、叱るばかりではなく、提案を
して、子どもと分担する事などで、本人の意思決定で。行えるようにする事が大切です。また、親の声
かけが無意識に出来ていると、子どもに沢山の得と人生経験を多く分け与える事になるでしょう。
○心と身体の育成
体と心(頭)は、つながっているので、早寝・早起き・朝ご飯・テレビを消して、外遊びなど、規則
正しい生活を送る事が望ましい。また、言語能力に関して、人の話は、耳だけでは聞かずに、呼吸を受
け止めながら、体で人の話を聞く事も大切です。そして、雑草の様な、強い精神力と、強い生活経験を
生かすとともに、学習面では、子ども達の脳みそを高めてあげながら、子ども達の身体のケアをしてい
くことです。よって子育てを、工夫し、地域の伝統行事などに関わりながら、人との関わりを学ぶ事が
成長するのに重要な事なのです。
-10-
第1分科会(本部)「家庭教育と本部活動の両立」
【事前アンケート】
①本部活動関係で、夜間や休日に家を空けることも多々あるかと思いますが、その間、お子様はどこで
何をしていますか?
②①の状態の時、何か気を付けていることはありますか?また、それはどんなことですか?
(例:自宅でゲームをしている場合、決められた時間を守るよう、その都度伝える等)
③本部活動をしていてよかったことは何ですか?
④サブタイトルに関して、他校の役員さんに聞きたいことはありますか?また、それはどんなことです
か?
【討議内容】
Ⅰ:事前アンケート①②より、家族や祖父母、友人の協力の下、本部活動をしていることがわかりまし
た。また、子どものみの留守番の時には、戸締り・ケガ・火の元・来客対応・ゲームの時間に気を遣っ
ていることがわかりました。そこで、④に記載されていた質問位置 1「総会前の忙しい時期に子どもと
の時間をつくるのに工夫していることはありますか?」2「本部活動が忙しくても、これだけは家庭の
ために守っているルールなどあれば参考にしたいです。」について、討議しました。
1→子どもが帰宅するまでの夕方までに終わらせる。家でできることは家でやる。休日を大切にする。
2→活動する日程を調整し、コンパクトにやる。子ども優先。家族に負担をかけないよう自分が頑張る。
Ⅱ:Ⅰを受け、一手間かけながらも本部活動を続けているのには、③のような活動をしていてよかった
ことがあることに触れ、3「本部活動をしていてよかったことを、どのように家庭や子どもに持ち込め
ば、よい影響が与えられるでしょうか?」について討議しました。
3→視野が広がったこと自体がいいこと。行事により興味を持て、子どもとの会話が増えた。家族に対
して、優しくなれた。学校・地域との繋がりができた。自分が体験したことを持って帰れる。と、
特に意識せずとも、本部活動を続けていることで家庭に良い影響を与えていることが感じ取れまし
た。
Ⅲ:最後に、4「お父さん・お母さんが本部活動をしていることへの子どもの反応について」伺いました。
→学校で会うと喜ぶ。自分のお母さんの作成した手紙を配布されると嬉しい。僕・私のお父さん・お母
さんも頑張っているという優越感がある。
【校長先生のまとめ】
・本部はPTAの心臓であり、地域とのパイプ役でもあります。今後とも、学校が吸い上げきれない意
見の吸い上げをお願いいたします。
・ぜひPTAの仕事の意義をお子さんにお伝えください。高学年になれば、理解できると思います。
・みなさんから、本部活動をしていて良かったとのお声が聞けて、安心しました。
・家庭が土台となりますので、無理はしないでください。役員の代わりはいても。お父さん・お母さん
の代わりはいません。
-11-
第2分科会(広報部)「魅力ある広報紙をつくるために」
【討議内容】
①取り上げたテーマの中で反響が大きかったもの
(西新井第一小)・テーマ「輝け未来、羽ばたけ西一っ子」去年の創立60周年記念行事の記録
(西新井小)
・地域の人達を取材した年間テーマ。(年3部、学校を支えている裏方の皆さんへの
インタビュー等。)
(興本小)
・先生方へのアンケート(趣味・特技等。)
(本木小)
・卒業号の子ども達が描いた手書きの似顔絵と将来の夢。
(寺地小)
・卒業する6年生にアンケート形式で答えてもらう記事。(集合写真を載せる。)
②各校の広報紙を作る時の工夫・注意点
・顔写真を載せる時は、個人だと特定されないように写真を掲載している。
・先生の紹介号を発行する時期は、運動会前に発行すると、先生の顔と名前が一致するので良いと言
う意見があり、今も続けて発行している。
・学校側で発行する紙面の内容と、似た記事にならないようにしたほうが、おもしろいのでは...。
との意見が出た事もあり、学校行事等をサポートしてくれているPTAの裏方さん達に目を向けて
取材してみようと考えている。(地域の方、子ども達に取材やアンケートも検討している。)
③広報紙発行の役割分担
(チーム制)・年3回発行する中で、前期・後期に分担して取材を行う。印刷の時は、全員に協力して
もらう。
(全員)
・集まる日等、その都度連絡をして行っている。ただ、出席する方が片寄ってしまう事があ
り、全員集まる事は難しい。
④どのように印刷しているか
・学校でパソコンから印刷している(1 校)
・レイアウトまでパソコンや手書きで作成し、業者に依頼している。(4校)
【助言者のまとめ】寺地小学校校長 豊嶋 茂 先生
広報は学校の情報の発信源なので、どの学校も「見て・読んで・喜んでもらう」そんな気持ちで忙し
い中、取材・作成に取り組んでいる事が分かりました。紙面を充実したものにする為にも、自身の学校
のホームページ。第3ブロック各校のホームページをお互いに見ると、いろんな情報が得られると思い
ます。是非活用して頂いて、今後の広報紙に役立ててもらいたいです。
広報紙コンクールも毎年行われています。昨年度に続き、今年も何校か入賞出来たら素晴らしいです
ね。
文責:杉山弘子 宇高恵
第3分科会(校外育成部)「~地域とPTAで守る子供の安全~」
【討議内容】
-12-
校外安全パトロールについて
西新井第一小:子どもたちの下校に合わせて先生方とともに夏 1 回、夕焼けチャイムに合わせて冬 1 回、
計年2回、6コースにわかれパトロールしている。
西 新 井 小 :委員や先生方、役員で夏休み前に計6コースにわかれ主に公園、スーパーなどを一斉パト
ロールしている。
興 本 小 :先生方、委員で夏と冬年2回、近くの公園をパトロールしている。
寺 地 小 :夏休みに入って委員2名ずつ、計10日間夕焼けチャイム後2コースを1時間くらいパト
ロールしている。
本 木 小 :夕焼けチャイム後、地域マップに基づいて委員6人で計6コースをパトロールしている。
地域、警察との連携について
西新井第一小:校外委員長、副が110番ステッカーを貼付してくれるお宅に一軒ずつ挨拶、お礼に回
る。110番ステッカー、パトロールステッカーの提示の依頼。
西 新 井 小 :全委員さんに110番ステッカー貼付のお願い。自転車教室を通して交通安全ルールを学
んでいる。
興 本 小 :セーフティー教室を行い、自転車の乗り方、交通ルールについて学ぶ。
寺
地
小 :町会の方やボランティアさんと連携を取り、車の交通量が多い場所は重点的に人を配置
し、安全を見守っている。警察との連携は特にない。
本
木
小 :パトロールステッカーを希望者に配布。開かれた学校作りや、協議会などを実施し本木
広場にて子どもたちとふれ合う。スクールサポーターの方が子どもたちに安全について話
をしている。
朝の登校時に登校班がある学校では町会、ボランティアさん、保護者の付き添いで見守りを行っている。
西一小では登校班がないのでボランティアさんが見守りを行っている。
パトロール後の結果、パトロール以外の安全対策について
全学校が手紙の配布によって報告している。110番ステッカーを貼付してもらい、公園マップや安全
マップを作成し配布する。通学時、危険な場所は保護者で当番を決め巡回している学校もある。各校、
保護者全体で協力しながら子どもたちへの声かけ、見守りを行っている。
【まとめ】西新井第一小学校校長 牛山 英一先生
学校も昔と比べると安全対策はかなり力を入れております。様々な取り組みを行いながら、自分の安全
は自分で守る知識や技能を学んでいます。日頃から地域の方とのコミュニケーションを図り、つながり
を強くする。そういったつながりを持つことで地域の安全がより保たれ、よりよい環境作りが出来ると
おもいます。地域とのつながりや安全をまもるためにもPTAの活動は必要ではないかと思います。つ
ながりの深い人の目が常にある安心な街を作れば子供の安全も保てます。PTAの地道な活動が地域の
安全につながって行くと思います。
文責:萩尾理華
-13-
第四分科会 (学年学級)「家庭教育に繋がる学年学級活動」
1.事前アンケートを元に質疑応答
★好評だった学年行事はなんですか
☆西新井第一小
・・・ミニ運動会、はねつき大会、初めての火おこし七輪体験、ドッチビーなど
☆寺地小
・・・救命救急体験、洗濯板七輪体験
☆本木小
・・・いつの間にか PTA 主催→学校主催に変更になった。内容はあまり変わらない
ので子供や保護者からすると学校主催なのか PTA 主催なのかわからない。
☆興本扇学園興本小・・・田植え、稲刈り体験からお米でのおにぎりパーティー(5年生)。お米マイ
スターがお米についてあれこれ話してくれる。
☆西新井小
・・・給食試食会(1年生)で、栄養士の先生よりテレビモニターで給食作りの様
子や行程を説明してもらう。普段知ることができない内容で興味深く、子供
との話題の一助となっている。
★役員(委員)決めはどのように行っていますか
【各校共通】
入学当初にアンケートをとり、子供一人につき1回を目安にどの学年で役員を引き受けるかを登録す
る。(寺地小は少人数のため2回が定着。興本小は校外委員だけは登校班より一人出す。
西一小は常置委員が学年学級を兼任。)
【現状の問題】
・学年が上がるにつれて、役員決めを行う年度初めの保護者会への出席率の低下
・同じ人が役員を引き受けている
・保護者会欠席者に電話で押しつけるような形
・6学年では、これまで役員をやっていない人に卒対などを強制的に割り振る。しかし、これまで逃
げ切ってきている人達なので、役を割り当てても実際に仕事をしない場合や責任感がなく、結果的に
実働人員3人ほどになってしまう。
・子供にくじ引きさせてはどうかとの意見があがっているが、実行には移していない。
2.柴校長先生よりまとめ・好評
学年学級活動については、共通して大きく分けて二つになっているようです。一つ目は親子体験レク
リエーション型で、体を使って楽しめるような内容で親子の話題作りに最適です。二つ目は研修会型で、
親同士のコミュニケーションの場としてもとても有効かと思われます。
PTA役員決めについては、昨今はだいぶ決めるのが大変な様子が校長室にも伝わってきております。
学校側から見てPTAの役割とは、教育活動を行う上での良きパートナーです。皆さんのご協力のお
かげで若い教員も助けられています。しかしながら、日本経済との密接な関わりも無視できません。戦
後直後のように女性が家庭にいて常にPTAに参加できる時代ではなく、女性も仕事を持つ場合が増え
ているので、今後のPTA活動も変化していくことが必要かと思います。
文責:和田久美子
-14-
第五分科会 「充実した成人教養」
■ 討議内容
サブテーマをもとに、事前アンケートを配布、各校ごとに回答、またそれについて討議しました。
○成人の目的を考える(各校に質問)
西 新 井 小 : 毎年学年対抗バレー、もちつき大会を実施し保護者の親睦を深める活動をしている。
西新井第一小: 冷静に判断し温かい心で接すること、また質問しやすい環境づくりが大切。
興 本 小 : 活動を通して保護者同士の交流を図り、子どもに還元できるような活動を心がける。
寺 地 小 : 親が教養を高め、子どもたちの教育に関して実践していく。
本 木 小 : 親睦を深めることが第一、活動を通し親の心の充実を子どもの心の充実につなげる。
○情報交換(各校アンケートを参照し、企画方法、内容等について質問)
西 新 井 小 : 興本・寺地への質問・・給食試食会について
(回答)保護者向け。子どもたちが移動教室期間中に実施。試食後栄養士の方の講義。
西新井第一小: 本木への質問・・日本茶講習会について
(回答)家族団欒が目的。急須でのお茶の入れ方、飲み比べ、茶葉の試食。
興 本 小 : 本木への質問・・国際こども図書館について
(回答)保護者向け。上野にある図書館の見学。駅に集合し電車で移動。昼食後解散。
寺 地 小 : 西新井第一・興本への質問・・コーヒー教室について
(回答)保護者向け。費用300円。コーヒーのおいしい飲み方、飲み比べ、デザートづくり。
本 木 小 : 全校への質問・・企画の検討方法について
(回答)委員内で検討。過去の活動を参考にする。保護者アンケート。
○企画運営後の振り返り方、また引継ぎ方
年度末に引継ぎ会、引継ぎノートをもとに討論(西新井)年度末行事後に反省会をし運営委員会で報
告。反省点は反省ノートを使用し改善(西新井第一)各行事後報告書を役員に提出。反省点は月一回の
常任委員会で報告。引継ぎは委員長同士で行う(興本)年度末に反省会。昨年度の反省点は、次年度活
動前に改善する(寺地)成人ノートに活動内容、反省点報告。ノート、資料を次年度へ引継ぎ(本木)
■ 分科会校長先生のお話 (興本扇学園 興本小学校:海老原 昌巳校長先生)
各学校、成人教養委員会の目的をしっかりと捉えられていることに感心しました。また、それ
ぞれの企画や活動内容に特色がありとてもよいと思います。成人教養とは、文字通り保護者の教
養を高め、その中で親睦を深めたり、活動を通して子どもに還元または子育てに活かすことがこ
の委員会の主旨だと思います。まずは、楽しく活動し、学校の特色を活かして継続している活動
は継続し、新しく発見できる取り組みやアイデアを出し合い活動することで自身を高め、家庭や
いろいろな場所で活かしていただきたいと思います。
-15-
第4ブロック
梅 島 小 学 校
梅 島 第 一 小 学 校
梅 島 第 二 小 学 校
亀 田 小 学 校
関 原 小 学 校
栗 原 小 学 校
島 根 小 学 校
-16-
第1分科会(特別部会) 「家庭の教育の充実」
「PTA活動の可能性 ~新たなるchallenge~」
1.特別部会の活動の現状
PTA総会、定期的な役員会・運営委員会の開催、各専門部活動のサポート、学校行事のお手伝い
(運動会、学校公開など)
、PTA主催行事の企画・運営、開かれた学校づくり協議会への参画、周
年記念行事の企画・運営など。
2.家庭教育を充実させるために、PTA(特別部会)ができること
PTA活動を通じて、地域・学校・家庭とのつながりや親子のつながり、コミュニケーションを深
めることのできる機会、情報交換の場を提供し、信頼関係を築くためのサポートをしていくこと。
3.今後の課題
○仕事を持つ保護者が増えたため、PTA活動に参加しやすい曜日・時間帯の配慮。
○役員に偏りがちな負担をどう軽減していくか。役員に限らず、多くの保護者のお手伝いを検討。
○学校によっては、住宅事情の変化に伴う児童数増加への対応も必要。
【質疑応答・意見】
○亀田小より栗原小へ『児童数の増加に伴う、行事等での苦労について。』→保護者の多様化により
食物アレルギーへの配慮。食品提供からグッズ提供や体験型ブースを増やすなど。
○梅一小より各校へ『特別部会の役員選出の方法は?』→あみだくじ、選考委員・交渉委員による推
薦や依頼、子ども会でのつながりや日頃のコミュニケーションの中で声掛け等を行う。立候補者は
ほとんどいない。各校とも、選出には苦労しているのが現状である。
○田平会長(分科会責任者)より…PTA活動を「去年と同じようにやればいい」ということではな
く、明確な目標を持ち既成概念を取り払い、自分自身が要求し楽しめることをやれば、受動的な感
覚からPTAで何かをやってみたいという積極的意識に変わっていくのではないか。
○梅島小より水越校長(助言者)へ…子どもに勉強を教える際に、学校での習い方と親の教え方が異
なるので、教えないほうがいいか。→子どもの勉強に関心を持つことが大前提。教科書の流れに沿
って教えるのがよい。また学習内容を子どもが親に教えるようにすると子ども自身の復習にもなる。
【助言者のまとめ】梅島第一小学校校長 水越俊行 先生
PTA活動は、究極のボランティアです。自分たちが楽しめて、自分を高めることができる活動を
行う場、情報が得られる楽しいコミュニケーションの場であってほしいですね。参考になる情報は、
各校の現状のフィルターにかけて取捨選択していくのがよいでしょう。学校とPTAとは両輪であり、
どちらが欠けてもうまくいきません。PTAには「T」(Teacher)も入っています。先生に
も何かできることを分担してもらってよいのです。まずは子どもたちのために、次に自分たちのため
に、そして学校のために協力してもらえるとありがたいです。活発な議論で大いに勉強になりました。
文責:早勢 ひろみ
-17-
第2分科会(学年部会)「家庭の教育の充実」
「PTA活動の可能性 ~新たなるchallenge~」
《各校の活動内容》
・ 各学年行事の企画・開催
・ PTA会費集金(3校)
・ 次年度役員選考
・ 資源回収
・ 自転車教室・パトロール・夏まつりお手伝い
・
ソフトバレーボール大会開催
《討議内容》
・ 各学年企画参加者を増やす。学年が上がるにつれて仕事をしている保護者も多く参加率が低いの
が現状です。特に平日開催は、参加率が3~4割に達しない学校が多く、早目に日程をお知らせ
する、授業参観・土曜授業後に行う・学年だよりに載せるなど工夫をしているようです。
・ 学年部会は、活動が多岐にわたり負担感が大きいようです。人数的には、各クラス1名が多かっ
たです。2名の学校もありましたが、人数が多いと負担感は減るが、取りまとめが大変であると
いう意見もありました。
・ 企画が前年度と同じ学校もありましたが、毎年全く違う企画を行う学校もありました。毎年違う
企画を考える負担も大きいようです。
・ 企画は、学校と保護者・保護者同士・親子のコミュニケーションがとれる機会を作る場として考
えています。内容は、学年にあわせて親子スポーツ大会・給食試食会・科学実験教室・もちつき
大会・コサージュ作りなど楽しめるようにしている
《助言者のまとめ》 栗原小学校校長 丸山 昌哉 先生
行事を行うときは、人・物(いつ)・お金が必要です。各学校共通で認識話し合いができるのは、
人についてです。今日の意見交換を参考に各学校参加率の高いものを取り入れていくと良いと思い
ます。
第3分科会(成人教育部会)「家庭の教育の充実」
【教養部会の活動の現状】
第三分科会では、成人教育部会の活動と今後の課題について話し合い、意見交換をしました。
活動の現状は、バレーボール大会、ビーチボールバレー、給食試食会、フラワーアレンジメ
ント教室、ヨガ教室、トールペイント体験、きめこみパッチワーク教室、ネスレコーヒー講座
など、学校により様々な行事が開催されていました。
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有資格者の保護者を講師として、費用を抑えながら楽しく参加できる工夫をしているようです。
【討議内容】
地域のつながりが希薄になっている時代ですが、行事をきっかけに学級を超え、学年を超え、
保護者同士がコミュニケーションを取ることが、子育て、家庭教育にもよい影響を及ぼす効果を期待
したいという意見でした。
行事の参加者は、定員以上に集まる企画もあれば、参加者が集まらず毎年苦労している学校もあり
ました。特に、未就学児を抱えている保護者が子どもを預けることが出来ずに、参加者が集まらない
という課題が出ました。この対応は学校によって異なり、未就学児は預からないという学校もあれば、
保育室を確保して預かる学校など様々で、参加しやすいように日時を工夫しているようです。
委員活動では、仕事をしている保護者が増え、参加者を集めるのに苦労している学校もありました
が、連絡を取ることによりお互いに知り合い、仲良くなることでただ大変なだけではなく、保護者自
身のためになることもあります。
【助言者のまとめ】島根小学校校長 石岡勝彦 先生
仕事を持つ委員が多いのが現状なので、役割をうまく分担しながら日程を調整して活動する
ことが大切です。
また、参加する保護者に関心を持ってもらえるような企画を考え、共に楽しめるようにしていけた
らと思います。子どもには学校でも、学校の外でも、様々な問題があります。何かあった時に、親同
士がスムーズに解決出来るよう、日ごろからつながりを持つことが大切です。成人教育部会の活動は、
そのためにも大切な役割を担っています。
学校はコミュニケーションの場でもあり、毎年新しい参加者が入ることも大切です。スポー
ツは子どもが親を応援し、親は子どもに頑張る姿を見せることになり、お互いに良い効果があります。
ブロック研修会で知り合ったことをきっかけに、他校の魅力ある企画を取り入れることも良
いと思います。
第4分科会(広報部会) 「家庭の教育の充実」
「PTA活動の可能性 ~新たなるchallenge~」
1.広報部会の活動の現状
・年に2~3回の広報紙を発行している。
※各学校ほとんどが仕事をもっている保護者でまた、皆未経験者で手さぐりの中で役割分担をしな
がら協力して活動している。
また、次年度の広報担当者が、わかりやすいようにマニュアルを作成している。
2.家庭教育充実のためPTA(広報部会)ができること
・広報紙を通して、親子がコミュニケーションをとるきっかけとなるようにまた保護者や地域の方に
も学校をより身近に感じ、関心を持ってもらえるような広報紙作りをしていく。
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3.討議内容
・各学校、レイアウト、予算、1回の発行部数、内容、印刷会社の選定などの情報交換を行いました。
・個人情報の取り扱い等は、事前にアンケートをとるなどして、子どもの写真掲載の可否を確認する
等、慎重に対応していかなければなりません。
4.今後の課題として
・仕事をもち、皆いそがしい中、協力して活動できるように個々の委員の得意分野を生かし一人あた
りの負担がかかりすぎない様にすること。
・内容のマンネリ化しない様、その年のカラーを出し、皆に関心を持ってもらえるようにすることが、
以上の学校の共通の課題として出ました。
5.今後の期待としては
・HPの活用をし紙とは別にタイムリーな発信をしてほしい。
・読者の声のフィードバックを行い読者参加型の広報紙にしてほしい。
6.助言者のまとめ 梅島小学校校長 篠 達司 先生
・広報紙作成にあたりイメージの共有化をすること。初めに同じイメージを持つこと。
・親子で読める、手にとって読める広報紙を作っていく。
・そのために他校の広報紙を参考にする。
・広報紙作成の手順をマニュアル化すると良いと思います。
・印刷会所を選定する際に、数社からの見積もりをとることにより、支出の削減や、質の向上をはか
ることが出来ると思います。
文責:羽室 小巻
第五分科会(校外生活指導部会)「家庭の教育の充実」
1.校外生活指導部会の活動の現状
3年生自転車安全教室の実施、ブロック研修会・講演会の参加、夏休み・夏の盆踊り等のパトロール、
登校時の交通安全の見守り、新1年生の下校のお手伝い、あいさつ運動、通学路一斉点検、学校運動会・
連合運動会のパトロール、クリーン作戦、登校班班長感謝集会、校外だよりの発行、本部サポート
2.家庭教育を充実させるために、PTA(校外生活指導部会)が出来ること
・学校、家庭、地域の結びつきにより、家庭教育の向上を図っていく事。
・周囲で起きている事件や事故について学校やAメールなどの通知に合わせ家庭でも親子で再確認し
てもらえるように促していく。
・見守り当番、パトロールなどを通じ普段から子ども達に保護者が積極的に挨拶・声掛けをしていく
よう働きかける。
・安全に登下校できるように「通学路の安全確保」交通安全や防犯の知識の拡大を講習会などで学ん
だり日頃から親子・保護者同士のコミュニケーションや地域との関わりを大切に取り組む。
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・運動会でのパトロールを通し見本となる保護者へのモラルの向上を期待し、それをきっかけに家庭
でもルールを守る事が安全につながるように働きかけていく。
・夏の盆踊りなどの夜回りを通して夜遊びの危険性などをわかってもらえるようにしていく。
・自転車用パトロールステッカーの配布強化。こどもをまもろう110番の強化(学校、地域、家庭
の連携を取れる様にする。)
3.今後の課題
・自転車の交通ルールが徹底されていない事が目立つ為、3年生以外の学年にも再確認してもらう。
・事故、事件などを再確認し家庭・学校・地域で子どもたちの安全を見守る事ができるように働きか
ける。
・通学時に危険がないか見守り子どもの安全を重視していく。
・今まで行なってきた取り組みに対する保護者の方々の更なるご理解を求めていく。また、新しい取
り組みなどを考えていく。
【助言者のまとめ】 関原小学校校長 田原 章孝 先生
各学校とも工夫して取り組んでいて情報交換ができて良かったと思います。自転車の問題では、交通
ルールを高学年でも再確認して指導していく事が必要だと思いました。
最近、登下校での事件が多いので学校・PTAだけでなく地域の方にも協力していただき見守ってい
きたいです。また、夏休みのパトロールなどのご協力感謝しています。今後とも子どもたちを見守って
いく事が大切なのでご協力よろしくお願いします。
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第5ブロック
足 立
弥 生
弘 道
弘 道 第
小 学
小 学
小 学
一 小 学
-22-
校
校
校
校
第5ブロック講演会「生活リズムとからだづくり」
講師:日本体育大学 野井 真吾 教授
日本体育大学教授 野井先生は、学校保健、教育生理学、発育発達、体育学を専門領域として、子ど
もの〝からだ〟にこだわった研究を続けておられます。具体的には、子どものからだ、心、生活が「ど
こかおかしい」「ちょっと気になる」という保育・教育現場の先生方、あるいは子育て中のお母さん、
お父さんの実感をたよりに、子どものからだにこだわって事実を明らかにし、その実体を追究する研究
活動に努めておられます。大学でのお仕事に加え、多くの小・中・高等学校、教育委員会での講演をな
さっています。今回は子どもの元気を引き出すための仮説的提案を3つお話してくださいました。
1つ目は、血圧や体温の調査から見えてきた今の子どもたちの自律神経の調子の悪さの問題。もう1
つは大脳活動の特徴的なものである今の子どもたちの前頭葉の発達の問題。そしてこれら2つを踏まえ
てどのように生活を改善するべきか先生からご提案という形で講演会が始まりました。
1つ目は、自律神経の調子の悪さの問題による「光・暗闇・外遊び」のすすめです。この問題の根底
には生活リズムの乱れがあることがほとんどで、生活リズムの立て直しが問題になっています。その場
合には、光・暗闇・外遊びといったような生活が大事ではないかと提案してくださいました。
睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」。このメラトニンは体温を下げて眠りを誘う働きをするもの
で、現代の日本は夜でも街が明るく、また家の中の光でさえ夜のメラトニンの分泌に大きな影響を与え
ると考えられています。夜に強い光を浴びると眠くなくなるということです。日中はおおいに外で遊ん
で光を浴び、夜は光のない暗闇で眠るようにすると良いのです。私たち保護者は「早寝・早起き」を言
う前に、夜の受光がメラトニンの分泌を左右すること、日中の光の浴び方の程度が夜のメラトニンの分
泌を左右することを、もっと頭に刻んでおいた方が良いのかもしれません。つまり「光・暗闇・外遊び」
等、少しだけ頑張ればできそうなことを子どもたちに呼びかけていくことで、生活リズムも少しずつ改
善されていき「早寝、早起き、朝ごはん」につながっていくのではないかと考えさせられました。
2つ目は、前頭葉(心の育ち)の問題による「ワクワクドキドキ」のすすめです。30 年前に比べると
現代の子どもは小学校就学後もそわそわ型の子どもが多いというデータを拝見しました。興奮過程と抑
制過程が共に育たないとそわそわした子どもになるそうです。人間は最初に興奮過程が育ち、それに見
合うように抑制過程も育ち、集中できるようになります。その成長の準備段階であまりにも厳しく育て
るとどうでしょう。興奮も、抑制もできなくなってしまいます。心が育つには脳にいい刺激を与えるこ
とが大事であるとお話しいただきました。たとえば、思いきり筋肉を収縮させる、思いきり動き回る、
思いきり大声を上げる。このような活動が脳にいい刺激を送っているのです。また昼は子どもが子ども
らしくワクワクドキドキしながら夢中になれそうな取り組み、興奮できそうな取り組みをすることが今
求められているのではないかと思います。
私たち大人は子どもたちの心の育ちが心配です。ならば、ワクワクドキドキできる環境作りを心がけ
るようにすることが大切だと思いました。
この2つを踏まえて、3つ目は「よい加減」のすすめです。学力低下、体力低下と言われている現代
の日本ですが、見方によっては低下どころか、体力の方は上昇傾向にあるとデータが物語っています。
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「早寝・早起き・朝ごはん」国が旗をふると各学校で旗がふられます。すると各家庭でもその大合唱
が始まります。つまり、日本中の大人たちが子どもに向かって「早く寝なさい」「早く起きなさい」と
叫び始めます。けれども先進諸国の平均睡眠データを見ると、日本、韓国のお父さん、お母さんは寝て
いないことがわかります。子どもたちには早く寝なさいと言ってはいるものの、日本のお父さん、お母
さんは頑張りすぎだということです。つまり、子どもだけではなく、保護者である大人たちにも何か問
題があるのです。日本人は真面目で、そんな日本人に育てられた子どもたちもまた真面目なため、子ど
もたちは、自分の体を犠牲にしてSOSを発します。その1つが自律神経の問題。もう1つが前頭葉の
問題になるわけで、私たち大人はそれに対して何かアクションを起こす義務があるのです。けれどもこ
のSOSは頑張りすぎるから起こるSOSであって、そうであれば子どもだけではなく、大人も頑張り
すぎずにできる取り組みを見つける事が大事だと考えさせられました。まずは、子どもだけでなく、私
たち大人も楽しみ、のんびり、輝きながら生活することが大切だと教わりました。
第一分科会 成人教養部『繋がり、成長し合える関係』
【発表者】弥生小学校 成人教養部 部長 髙橋 育栄
弥生小学校PTAの成人教養部では、保護者向けの講習会やスポーツ部の応援しか、直接子供たちと
接する活動がほとんど有りません。
しかし、1人の保護者として考えた時に、どの家庭の子供たちにも基本的な生活習慣や社会のルール・
マナーを身に付けてほしいと願っていると思います。
PTAの役員となり、学校へ行く機会が増えました。そこでの私自身の生活習慣やマナーは、子供た
ちにとって見本であることに改めて気付かされました。
昨今、子供たちを脅かす事件が多いため、子供たちは知らない大人への挨拶を躊躇してしまっている
のではないでしょうか?まず、保護者である私達が見本となり、家庭のしつけとして、基本である挨拶
を通して、子供たちと繋がれたらと思いました。挨拶とは、相手の存在を認めていることを積極的に伝
える行為なのです。
人は誰でも自分の存在を自分で認め、また、他の人からも認めてもらいたい気持ちをもっています。
大人の私達でも、自分の存在を認めてほしい気持ちがあるのですから、子供たちは大人以上に自分の存
在を認めて欲しい気持ちが強いと思います。
子供たちは、顔は知らないけれど“誰かのお母さん”という存在ですが、目をみて挨拶を交わすうち
に、自分の存在が少しでも大人の人に認められているのだという気持ちを育ててくれますし、挨拶は自
分も相手の存在を認める、大切な行動だと気付いてくれたらと思います。
その行動がさらに学校から地域の方々にも広がると、挨拶をきっかけに自分の子供以外にも目を向け
られる“繋がった地域”へと変わり、子供たちの成長を今まで以上に見守り、安心できる地域を作れる
のではないでしょうか。
小さなことからでも始めないと、いつまでも始まらず、何も変わらないと思います。
-24-
“見守る”と言うと、弥生小学校には放課後「アフター・スクール・イン弥生(ASY)」がありま
す。月曜日から金曜日まで、1年生は9月からです。毎日地域の8名のスタッフの方たちが、子供たち
の放課後の安全な居場所や、遊び場作りと見守り活動を行ってくださっています。時には、後片付けを
協力して行うようにと話してくださり、多くの方に温かく育てられています。
成人教養部の活動として、保護者のスポーツ部の大会の応援があります。
スポーツ部には、長く活躍されている方も沢山いらっしゃいます。
休日に一生懸命練習する姿を子供たちは観ています。練習をしても必ず良い結果が得られるわけでは
ありません。そうでない時でも、誰もが同じモチベーションを持って継続していくことは、とても大変
なことです。
自分を信じ、諦めずに1つの事を続けるのは難しいことです。でも、それを出来る事は、素晴らしい
ことです。
普段、親が何かに一生懸命打ち込んでいる姿を子供たちにみせる機会が少ない中、スポーツ部の方々
は練習・試合を通して子供達に教えてくれています。
そんなスポーツ部員の皆さんを、成人教養部では、精一杯サポートさせていただこうと思っています。
この様に、日々子供たちは多くの方によって社会を学び、また見守られています。
これからも、子供たちの健やかな成長を願っている保護者として、家庭・学校・地域がお互いの存在
を認め合い、常に協力しあえる環境作りをしていかなければいけないと、とても考えさせられました。
保護者一人一人が、学校や地域に参加する機会を少しでも増やすことによって、家庭・学校・地域を
繋げ、子供たちと一緒に成長できることがより一層出来るのではないかと思います。
この度は、この様に改めて考えさせて頂く機会を与えていただきまして、有難うございました。
第二分科会 広報委員会『子どもが育つ環境の担い手』
【発表者】弘道第一小学校 広報調査委員会委員長 横山 久美子
4月、私にとって初めての子どもが小学校に入学しました。クラスの役員選出で私は、広報委員に立
候補しました。PTA活動に積極的に参加することによって、家庭の外での子どもの生活に、より直接
的に参加し、家庭内でのコミュニケーションの増加や、学校に適した家庭環境作りにつなげられるので
はないかと考えたからです。
実際、入学から数カ月経過した現在、学校や地域の行事への参加や、そのお手伝いにあたることによ
って私たち親子間にもたらされた時間は、家庭内でのコミュニケーションの幅を広げただけでなく、子
どもの成長によりよい環境づくりや保護者である私自身の学校や地域との関わり方に対する考え方に大
きな影響を及ぼしています。
たとえば、夏休み中のラジオ体操。これは、地域の育成会の方々が、早朝から子どもたちのために開
催してくださいました。規則正しい生活が健全な子どもの成長をもたらすことは周知の事実だと思いま
す。そこで、地域のイベント(ラジオ体操)に参加するという目標が、夏休み中の早起きへのモチベーシ
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ョンを上げることができます。私の家庭では、ラジオ体操のための早起きは、早寝にもつながりました。
毎日午後九時には、就寝するという理想的な生活を送ることができたのです。夏休み前半に出来上がっ
たこの生活スタイルは、ラジオ体操がない休みの期間中も維持することができました。夏休み中に家庭
の中だけで、子どもに早寝早起きを促すのは大変な労力を要します。しかし、地域の取り組みに参加す
ることによって、子どもは自然と健全な生活スタイルを手に入れことができるのです。この事例一つを
とっても、地域とのつながりは私たち子育て世帯にとって、なくてはならない環境の一つであると言え
るでしょう。
学校生活では、PTA広報調査委員会として、学校行事やいろいろな取り組みの取材を通し広報誌の
発行をしています。家庭の外での子どもたちの様子をより多く、保護者の方や地域の方にお伝えできる
よう心がけ活動しています。この活動を通して、個々の家庭が子どもとのコミュニケーションを深める
ツールとなり、子どもの成長を感じる媒体となるよう精進しています。
また保護者・地域の方々が子どもたちの成長に関わりをもつきっかけになってもらえるように努めて
いきたいと考えています。そのために、今年度の広報誌には小学校内で行われているボランティア活動
(図書ボランティア、プレイランドなど)を紹介し、子どもたちと私たちが関わることのできる機会の紹
介記事を掲載しています。
最後に、私が子どもたちのためのPTA活動や学校のボランティア活動、地域の行事などを通して感
じることは、どんな活動でも、活動に参加する家庭が限定的だということです。いつもだいたい同じお
母さんの顔がそろっています。なぜ、参加に二の足を踏む家庭があるのでしょうか。
私が、現在の広報調査委員の活動を通して要因の一つとして考えているのは、働く保護者のPTA活
動への参加が肩身の狭い思いをするのではないかという先入観です。
私が所属する委員会は、4月からの活動中、毎回委員会に参加できなくても、それぞれ個人の都合に
あった活動を割り当てて、一人ひとりにあった負担が少ない活動しています。たくさんの方に、子ども
たちのための活動に参加していただくためにも、これからはPTA活動が、簡単に参加でき、自分の都
合に合わせることができる活動だという事実を周知徹底する必要があると考えます。
第三分科会 校外生活指導委員会『子どもたちのために校外委員として出来る取り組み』
【発表者】弘道小学校 校外生活指導委員会 委員長 清水 誠子
弘道小学校の校外生活指導委員として子どもたちのために取り組んでいることを三つご紹介いたしま
す。
一つ目は、全児童の保護者の皆さまにご協力いただいている「下校時見守り当番」です。校外委員が
当番日を振り分け、各担当日を決め、子どもたちの下校時間にあわせて下校時の安全を見守ります。こ
の活動では下校時の子どもたちの自然な姿を見ることができ、回数を重ねていくと子どもたちが成長し
ている姿が良く分かります。○○さんのお母さんだ~と声をかけてくれる子、知らない保護者でもきち
んとあいさつをしてくれる子、成長に伴い恥ずかしさからか声を出さずに会釈だけの子など様々ですが、
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この当番があるおかげで、学年性別問わず、よそのお子さんと関わりが持てる良い機会となっていま
す。
全児童の保護者の皆さまにご協力いただいている活動は「下校時見守り当番」の他に「一人一仕事」
があります。こちらは各委員会活動に対し保護者の皆さまにアンケートを行い、振り分けていくもので
すが、その中で校外委員会の活動を申し入れてくださった皆様と委員とで実施しているものに「夏休み
パトロール」「朝の見守り活動」があります。
二つ目の「夏休みパトロール」は足立区の夕やけチャイムが鳴る時間にあわせ、夏休みの始まりと終
わりの数日間、チャイムが鳴ってからも帰宅せず遊んでいる子はいないか?危険な遊びをしている子は
いないか?また不審者はいないか?など学区域を二手に分けてパトロールしています。夏休みになると
解放感もあり、生活も乱れがちになってしまうことも多いため、このような活動で子どもたちに目をか
けるのは大切なことであると実感させられます。
また校外委員だけではなく地域の町内会、自治会でもパトロール活動をしてくださっており、親とし
ては頭の下がる思いでおります。
最後の三つ目「朝の見守り活動」は登校班登校が無くなる10月と冬休み明けの1月に行っています。
子どもたちの登校時間にあわせて学校近辺のポイントに立ち、子どもたちの登校を見守っています。
また、保護者だけでなく子どもの安全のために毎日、朝の見守り活動をしてくださっている地域の方々
がいらっしゃいます。毎日毎日継続していただけていることは大変なことで深い感謝の気持ちを忘れる
わけにはいきません。
こうして校外委員会の活動は委員だけでなく、学校の先生方、保護者の皆さま、地域の皆さまの手に
よって成り立ち、子どもたちの安全が守られています。
校外委員としてできることは各活動への働きかけであり、一番大切なことはその活動を意味あること
と伝えていくことかもしれません。
学校、保護者、地域の方々に見守られ、私たちの子どもは成長しているということを忘れずに、校外
委員の活動をこれからも継続していきたいと思っております。1人では微力でも見守る大人が増えるこ
とで子どもたちが、より安心してすごせる場所の提供ができればと思います。
-27-
第6ブロック
綾
東
東
北
東
大
長
瀬 小 学
綾 瀬 小 学
渕 江 小 学
三 谷 小 学
加 平 小 学
谷 田 小 学
門 小 学
-28-
校
校
校
校
校
校
校
第1分科会 「親子のつながりを深める成人活動」
・各校活動内容と質問内容を発表し、内容に対して意見交換を行う
<人が多く集まるには、どのようにしたらよいか>
・クリスマスリースを見本に飾った事で子供が親に応募して欲しいと頼んだ。
・親子料理教室でお土産付きにした。
・誰でも参加できる内容。
・開かれた学校作り協議会と協賛して行うことで予算も増え、地域の人も興味を持ってもらえる。
<アピールや再募集の仕方>
・学校公開の時に手紙を手渡しする。
・学校メール配信をする。
・個人的なつながりで声をかける。
<未就学児への対応>
・手芸や火気使用のイベントは未就学児は、連れてこないようにお断りしている。
・教室を開放して係りをもうける。
・自分の子供は自分で見るように声かけをする。
<講師の探し方>
・地域の方にお願いした。
・足立区スポーツ指導員。
・得意な分野を持つ保護者の方。
・インターネットで探した。
<助言者のまとめ> 大谷田小学校校長 相澤 貞恵 先生
7 校の学校が集まって話し合う事で共通の悩みが見つかったり、工夫していることを伝え合うことが出
来、有意義な情報交換が出来ました。
保護者同士のつながりが出来、学校の中のことが分かるのも大事な PTA 活動ではないでしょうか。学
校の規模や参加者の考え方がいろいろですが、悩みを持ちながらも工夫し続けて行く事が大事。子供が
小学生でいる時は今しか無いので、今の親業を楽しんで下さい。
研修主題のまとめとしては「家庭教育の充実」 <あ い う え お>の声かけ
<あ>
ありがとう
<い>
いい子ね
<え>
えらいね
<お>
おりこうね
<う>
うれしいよ
こんな声かけを、大事にしていきたいです。
文責
岩木 桂子・小野寺 弘枝
第2分科会(学年学級)『これからの学年学級活動』
≪各校の学年学級活動≫
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東加平―ベルマーク運動、漢字検定、給食試食会
東綾瀬―開かれた学校づくり協議会「土曜事業部」として、書道教室、各学年別親子参加型活動実施、ベ
ルマーク運動
長門―分科会形式をとっていない。茶話会、資源回収、パトロール
綾瀬―各学年別活動(給食試食会、大型ペープサート公演、自転車安全運転免許検定、1/2成人式、お
米づくり、お餅つき大会 等)、ベルマーク運動
北三谷―各学年別活動(じゃんけん列車・ボール転がし、親子ドッジボール、自転車安全運転教室、あだ
っちボール、鋸南自然教室ビデオ鑑賞、お餅つき)
*体力・必要としている内容に違いがあることから各学年別活動を行っている。
大谷田―基本的に学年学級活動を行っていない。学校公開受付お手伝いとりまとめ、バザー開催、ベル
マーク活動
東渕江―各学年別活動(給食試食会、茶話会、1/2成人式、餅つき大会、親睦会、卒業を祝う会)、東渕
江フェスタ
≪討議内容≫
ベルマーク…商店などに回収箱を置くなどして、地域の方にも参加してもらう。子供たちと集計作業を
行うことで子供たちの意識を高める。集計日を早めにお知らせしてボランティアを募る。係
をつくる。
保護者の参加…先生方の協力を募り、学校公開期間中や土曜授業などの授業時間内に行う。定例化し、
年間の行事予定に記載し早めに日にちを知らせる。学年便り等で参加募集。
委員決め…アンケートをもとに選出(各部委員の活動内容・お手伝いの内容を詳しく書き出し、家庭数に
配布し○を付けてもらう)。委員が無理な方には、お手伝いに参加してもらう。
*人それぞれ考え方が違うので、重い軽いなどの意識レベルを変えるのは難しい。危機感を感
じてしまうため、フォローが必要。
≪助言者のまとめ≫ 東渕江小学校校長 髙橋 政夫 先生
子供のために活動し、子供が成長する中で親御さんも成長することがもっとも良い。地域によって活
動が違って当たり前。使い分けが必要だが横のつながり(クチコミ)を大切にしてほしい。そして、学校・
学級のサポーターであってほしい。先生たちは同じ方向を向いて進んでいるが、考え方の違いによって
疑問が出た時は相談してほしい。活動への 100%参加は理想であって目指しても良いが、許容範囲を広げ
てみて 70%でも良いとしてみる。パターン化し、行事予定を早めにお知らせすることで、仕事の予定を
組みやすく参加しやすくなる。記録の保存方法は、個人情報に注意しながら、デジタル化した方が活動
しやすくなるのでは。あきらめず上を目指して、子供たちのためにいい方向に向かって欲しい。そのた
めには、私たちの見方を変える必要があるのではないでしょうか。
文責 横溝 敦子 鈴木 恵
-30-
第3分科会「今年はビジュアルを意識した紙面作りにTry!」
《各校の広報紙》
東渕江
「きりのは」 年2回発行 カラー
1000部
東加平
年2回発行 カラー
800部
東綾瀬
「あやたけ」 年3回発行 カラー
「開かれた学校づくり協議会新聞」年2回発行 白黒 500部
長門
綾瀬
年2回発行 白黒
「綾瀬」今年度より年2回発行 カラー 1000部
北三谷
大谷田
600部
「大谷田」
年2回発行 カラー
420部
年3回発行 カラー
500部
《討議内容》
●各校の活動内容…先生紹介・学校行事・サークル・ボランティア・給食・周年行事・専門委員会の活
動の様子・各校の特色ある行事等を取材。
●記事の内容について…毎年同じ様な内容となってしまわないためには、興味を引くようなタイトルを
付ける事が大事。タイトルを読まれれば本文も読まれる。取材の視点を変えてたり、発行部数にこだわ
らず号外や合併号を出してもよいのではないか。
●写真の掲載について…全体の様子を撮る。アップは避ける等の配慮が必要。年度初めにHP・広報紙
に写真や個人名を掲載する為のアンケートを実施したり、掲載前に児童の保護者に承諾を取り了承の場
合はアップで掲載する。
●データ・印刷・予算…写真がデジタルカメラで撮影のため、PCでのデータのやり取りが主流。代表
が一括してデータを集める、USBで引く継ぐ等、各校によって様々。印刷は発行部数の少ない学校は
自校での印刷機で印刷が可能だが、1000部前後の発行の場合は印刷会社へ依頼する事が多く、それ
に伴い予算も各校で開きがある。学校によって製版機やコピー機の設置状況も違っているようだ。
《助言者よりまとめ》東加平小学校 大井 欣一 校長先生
◎内容…インパクト、写真と見出しで内容の流れがかわるものが大事。文字数は少なくシンプルでも良
いと思う。今後は漢字にルビをふる、号外を出す、学校側と広報で情報やデータを共有し活用してい
く事が必要。また適切な廃棄(シュレッダー、溶解処分)が必要と感じる。
◎予算…印刷会社を選ぶ際データ保有に関して、切り替える時は注意が必要ではないか。
データの保存には年数を決める。メールで効率の良いやり取りを。
◎保存…写真のデータはアルバムにして残すと周年行事で使用できる。
文責 東渕江小 小林 由美・高野 有子
第4分科会「児童を見守る父親参加型の校外活動」
《討議内容》
-31-
現在父親が参加しているもの…ソフトボールチームやおやじの会が主になっている。
お祭りの模擬店、かたずけ、パトロール等
運動会時 貼紙、門の警備、テントかたずけ等、主に力仕事
地域の子ども会では、学校行事より参加者が多い…ボーリング大会、お祭り、ごみ拾い、
ペットボトルロケット作り大会等
父と子が時間を共有できる内容にすると参加しやすいのではないか。
運動会等、事前にお手伝いして欲しい内容を明確にして、父親参加をお願いする。
冬の雪かきなど対応できる父親をあらかじめ募っておき、緊急時に連絡がいく体制をとってみては
どうか。
[PTAメール配信の活用」…手紙だけでなくメール配信する事で意識を高めてもらう。
緊急時の連絡をスムーズに行える。
《助言者のまとめ》 北三谷小学校 信田 恵介先生
①各学校の活動状況にかかわって…七校の組織が継続的に取り組み実践がベースとなり工夫、改善され
ています。そこで変わってきている活動の仕方とは何か。そこには必ず必要性があります。
近隣校の先進的な取り組み(メール配信の導入)、東日本大震災等大きな出来事がきっかけで必要な事
が見えてきます。
②父親参加型の活動の実現に向けて何が必要か…最近教員とは情報の共有をする事があっても、保護者
同士(ご家庭でも)子どもの実態・課題を共有することが少なくなってきています。
実践の前に、議論が大切。活動の必要性の根底にある考え方を共有する機会を持つこと
が大事です。
③PTAに期待する事…活動の仕方について多くの課題があると思います。今の実情に合わせながら改
善していく必要があると思います。学校、PTAがパートナーとなり協力し合い、補完し合うことが
必要です。
最後に各学校に若い教員も多くいます。PTAの皆様がたくさんの教員と関わる中で、社会人として
育てていただければと、大いに期待します。
文責
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浜野 寛子・吉川 眞木
第7ブロック
中 川 小 学
中 川 東 小 学
中 川 北 小 学
辰 沼 小 学
六 木 小 学
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校
校
校
校
校
講演会:「家庭教育の充実 ~あなたのぬくもりは子どもに伝わってますか~」
講師:日本タッチングケア協会代表理事 外尾 幸恵
外尾先生は、日本タッチングケア協会代表理事、日本アロマコーディネーター協会認定指定校代表を
されています。10年間看護師として病院に勤務されていたという経歴をお持ちで、医療関係の知識も
豊富な方です。また、4人のお子さんのお母さんでもあり、同じ年代の子どもを持つ親の視点で、今話
題のタッチングやアロマセラピーの効用について講演していただきました。
会場入り口で、オレンジのアロマが炊かれていました。暑さで、香りに気づく来場者が少なかったた
め、会場でもう一度アロマの付いた紙が配られました。参加者から、「爽やかな気分がする。この暑さ
も和らぐ」との感想が出ました。
このオレンジの香りのように多くの人になじみのある香りは、懐かしい感覚を呼び起こし、脳にはと
てもよい刺激になります。懐かしい感覚といういわば記憶を司っているのは、脳の中心付近にある海馬
です。この海馬の記憶だけではなくストレスとも関係がある場所です。また、海馬の中心には、視床下
部・下垂体という自律神経やホルモン系や免疫系を司る部分があります。加齢やストレスにより海馬が
委縮すると、これらの働きに影響が出て、体の不調となって現れます。
子どもたちは、学校で新しいことを学び、体験します。基本的に脳は、初めてのことに対して不安や
ストレスを感じます。それを楽しいことに変えていくのが学校の役割です。そして、疲れた脳を休ませ、
リズムをつけてあげるのが家庭の役割です。朝、お子さんを起こすときなどのほんのわずかな時間でも、
お子さんの体に触れてリズムをつけ、マッサージしてあげると良いです。手の当て方も大切で、手の小
指側からそっとじわ~っと「癒しの手」で乗せていきます。赤ちゃんも不安を感じて泣いているときに、
お腹にこのタッチングをしてあげると泣き止みます。
足立区では「早寝、早起き、朝ごはん」という取り組みがあります。一日の生活リズムを整えると、
セロトニンという神経伝達物質を出してくれるため、情緒の安定にとても役立ちます。人間は生まれる
ときからリズムとともに発達します。陣痛は赤ちゃんが外界に出ても生きていけるように肺や消火器の
機能を高めています。授乳するとき赤ちゃんの口の動きは、お母さんの脳を刺激して子宮の回復・母乳
の出をよくするホルモンを出します。離乳食のときの噛む動きは、脳に血液を送る頸動脈を刺激するた
め、脳の発達を促します。人見知りや夜泣きを起こすのは、このためです。このように人間の発達には、
リズムが大切な役割を果たしています。
しかし、生活のリズムを一度崩してしまうと、本人の力で元に戻すことは難しいのが現実です。
そんなときに、心臓の動きにあわせてマッサージをし、体にリズムを与えてあげるのです。子どもの生
活リズムを整え、これから生きていく基本の土台をしっかり作ってあげてください。
「乳児はしっかり抱いて肌を離すな/幼児は肌を離して手を離すな/児童は手を離して目を離すな/
青少年は目を離して心を離すな」という言葉のように、親の役割は子どのの成長とともに親の役割も変
わっていきます。忙しいとは思いますが、子どもたちがいろいろなことに挑戦し、成長していけるよう
に、マッサージを通じた親子のふれあいの時間を持っていただきたいです。
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第1分科会(学年1~3年)「あなたのぬくもりは子どもに伝わっていますか。」
【講演会の感想】
中 川…子どもとの触れ合いの大切さのほかに、脳の海馬の働きがわかって良かった。
成長の過程でたった1分の触れ合いで海馬が広くなるのであれば育児の中で実行できることは
してみて、成長の喜びを無限にできればいいなと思った。
辰 沼…認知症やストレス社会のような状況の中、日頃「心を動かす」ということの意味を理解できた。
こうすればいいんじゃない?という話を聞かせて頂いて良かった。
中川東…一番最後に話をされた外尾先生が大事に思っている言葉がとても素敵だと思った。
自分の育児にも活用出来たらいいなと思った。
六 木…「早寝早起き朝ごはん」やアロマなどを取り入れることによって、子どもが外で受けてきたス
トレスなどを上手に取り除いてあげたり楽しい気持ちにさせたりすることが親や家族でできる
んだなと思った。
中川北…自分のことと重ねながら聞いていた。帰ったら子どもに触れてあげたいと思う。子どもの方か
ら触れたいと思う時があるのだということを「なるほどな・・」と思って聞いていた。
【討議内容】
中川東小…読み聞かせはどのようにしているか?
ほとんどの学校が学年委員としての活動内では行っていない。だいたいが図書ボランティア、または高
学年が低学年に対して年に数回行っている。
六木小…体育館で読み聞かせをしているが、本が小さくて見えない。良い方法は?
中川小では佐野図書館の読み聞かせのボランティアを招き、数名が各自同じ本を持って読むタイミング
に合わせて同じように本をめくり子どもたちに読み聞かせた。
中川小…学年行事は何をするか?
辰沼小は硬くないボールでドッヂボール。
中川東小は親子レク(1・4・6年)さつまいもパーティー(2年)七輪体験(3年)餅つき(5年)
六木小は読み聞かせ・大縄跳び・プール遊び。どの学年も参加できない保護者のことを考慮し全体で出
来る企画を考えている。
【助言者まとめ】 中川小学校校長 田中 守 先生
学年委員の仕事は何でも屋みたいな部分が多く大変だと思う。幼稚園や保育園ではお母さん方が足を運
ぶ機会が多々あり、横のつながりがある。その延長で入学式を迎え幼稚園や保育園での関係だけでなく
1年目2年目と新たな繋がりが出来る。3年にもなると慣れてきてそれぞれの学年のやり方が出てくる。
学年委員はお母さん方を束ねる仕事でとても大変だと思う。
文責:上田 弥栄子・福井 裕美
第2分科会(学年4~6年)「あなたのぬくもりは子どもに伝わっていますか。」
【講演会の感想】
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中川東…ネームプレート作成・読み聞かせ・学年活動・きらり祭取りまとめ・中川公園内の畑管理、整
備・役員推薦活動。
中 川…学校行事の手伝い・各学年行事・中川ふれあいフェスティバルの出店
中川北…中北まつり・ベルマーク活動・学校公開受付・PTA会費の集金の手伝い
辰 沼…朝の挨拶運動・学校公開受付・子どもまつりの模擬店出店・学年行事
六 木…ネームプレートと連絡網作成・学級パトロール・学校公開受付・PTA会費、PTA祭り
前売り券販売集金と集計手伝い・学年行事・次年度の委員選出・PTA祭り模擬店出店。
【討議内容】
◎ネームプレートの作成の担当と名前の紙について
入学時に1つずつプレートを配る。紛失の場合は各自購入。名前の紙については専門委員、本部役員
の分を本部書記が毎年パソコンで作成。一般PTA用は、各自で自由に記入する学校や、本部がクラス
と名前を記入するようになっている紙を作成し配る学校、各学年委員が年度初めての作業として作成す
る学校があり、また毎年違うカラーで作り分けしている。
◎PTA祭りの模擬店の子どもの売り子参加について
(六木は校長先生のご意向で、今年度のPTA祭りに6年生の希望者が各模擬店に売り子体験のためお
手伝い参加するが、各校の模擬店では子どもの参加はどうか)
出店している開放団体の子どもたちや、担当の委員の子どもたちの自主的な手伝いはあるが、在校生
の手伝いはない。子どもたちに楽しんでもらうのが目的なので手伝いはさせていない学校や、卒業生に
中学生ブースを作り、食べ物以外のもので在庫のものを景品にしてゲームをさせている学校もある。
◎学年行事の時に親が来られない子への配慮について
親と子でペアになる活動は避け、ドッヂボールのような団体でできるものにしてもらうように、学年委
員に注意がけしている。
【助言者まとめ】 六木小学校校長 西村 豊 先生
せっかくの機会だから考えてください。学力テストは一般的に小2が一番点数が高い。中学は中1が
一番点数が高く、中2になるとガクンと落ちる。それは勉強の仕方が6年生までしてきたやり方と、中
学でのやり方が違うため、やり方がわからず、ついて行かれなくなり成績が落ちる。だから、基礎学力
をしっかりと身に付け、自分で勉強できる子に育てたいと思う。今の子どもたちは生まれた時からの不
況で欲がなく、また入社式にも親が一緒に参加する時代。講師の方のお話の「児童は手を離して目を離
すな。青少年は目を離して心を離すな。」ということができなくてそうした事態が起こる。では、どう
したら自立した子になれるか。それはキャリア教育を通していろいろな体験をし、子どもに指示を出す
のではなく、考えさせる言葉を掛け、トラブルが起きた時には親は出て行かずに自分で解決できるよう
に様子を見て人間関係をつける事が大事である。人間関係力をつけるのには、小学生の間が一番大切な
時期なのでがんばってください。
文責:横倉 寿子・木村 永子
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第3分科会(成人・保体委員会)「あなたのぬくもりは子どもに伝わっていますか。」
【各校活動内容】
中川北…(成人文化):図書ボランティア、クイズ大会、漢検/数検
(成人保体):運動会でのPTA競技の企画運営、PTAスポーツ大会の応援、
持久走記録会手伝い
辰 沼…運動会のお手伝い、PTAスポーツ大会の応援、献血、給食試食会
中 川…運動会のお手伝い、献血(中川東との合同)、ベルマーク集計(年2回送付)、給食試食会(年
1回)、給食三者協議会、給食四者協議会
六
木(成人):ボランティア活動、地域との交流、親子のふれあいの為の企画活動、漢検/数検、地
域防災訓練の参加、使用済切手/書き損じハガキ/未使用タオル収集など
(保体):サークル活動のサポート、学校保健委員会出席など
中川東…運動会でのPTA競技企画運営、献血(中川と合同)、サタデースクール手伝い(地域の方と
の連携)、スポーツ大会応援、給食三者協議会、給食四者協議会、学年保体委員会
※主な活動をクラス毎に担当し、クラス代表を中心に活動
【討議内容】
給食の各校の運営について具体的に報告し合いました。
1)給食三者協議会(保護者、学校、委託業者)、給食四者協議会(+区の担当者)
・残飯残量のデータを取り、今後のメニューの検討に役立てる為の話し合いが行われている。
・先生からの器の大きさの要望が出るなど、各立場による意見交換の場となっている。
・家では食べられない食材も給食では食べられる。もしくは食べられる様になった。
2)給食試食会(保護者対象)
・栄養士の先生のお話をお聞きする(家庭での様子を話し合う)。
・一年生のみ開催校は、他校の他学年の開催方法を今後の参考とした。
※外尾先生の講演をお聞きしての感想もそれぞ発表しました。日々の子どもの接し方(触れること)の
反省が多く出され、「朝の起こし方から変えてみようと思います」という方が多くいらっしゃいました。
【助言者まとめ】 中川北小学校 副校長 常深 満 先生
給食の歴史は 昔は栄養第一、現在は食育第一と変化しており、メニューも時代にあったものが出さ
れる様になってきています。要望のあった試食会メニューについては各校の事情により違いがあります。
一度栄養士の先生から推進食材や献立の工夫等のお話をお聞きしてメニューを選択したらよいと思わ
れます。給食は 昔も今も、安心、安全、栄養を第一に考えつくられており、基本は変わってはおりま
せん。
文責:小見景子・山田志穂
第4分科会(校外)「あなたのぬくもりは子どもに伝わっていますか。」
【講演会の感想】
・仕事と育児をしていて、今回の講演会がわかりやすく役立つと思った。
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・子どもとのふれあいを参考にしたいと思った。
・自分の子育てのやり方と違うと思ったので参考になった。
・年々、子どもとのふれあいが少なくなったので多くしたいと思った。
【各校活動内容】
中 川…運動会のパトロール、春・秋の交通安全整理
中川北…運動会での駐輪場誘導及び整理、夏季パトロール、持久走記録会での手伝い
辰 沼…運動会のパトロール、『子どもを守ろうステッカー』配布、夏・冬・盆踊り・非行防止キャン
ペーンのパトロールの推進、子どもまつりお手伝い、地域安全マップの製作
六 木…休み期間(春・夏・冬)のパトロール、朝の挨拶運動、運動会での自転車整理、『子どもを守
ろう』ステッカー、交通安全電柱ののぼり点検、献血活動、PTAまつり模擬店出店
中川東…運動会自転車整理、環境浄化活動、春秋学校公開受付、盆踊りパトロール交通安全指導、非行
化防止キャンペーンパトロール、開かれた学校づくり協議会行事参加
【討議内容】
○最近子どもたちが狙われる犯罪が増えているが、学校、保護者、地域でどのように連携を取って子ど
もたちを守っていくか、何か取り組んでいけることがあるか。
―近所同士の声掛け環境を作ってあいさつや気軽に声掛けができるように、ご近所や地域の方とのふれ
あいを普段から大事にしていくといいのではないか。
・下校放送は、不審者に子どもたちの下校時間を知らせてしまうというデメリットもあるので、地域と
の連携ができていれば非常に効果的になる。
○運動会の自転車整理、毎年マナーの守らない保護者に困っている。どうしているのか参考にしたい。
―自転車全面禁止にしたが、校外に停めたり注意してもいたちごっこ。1家庭1台もやった。お互いに
保護者なので全て丁重にお断りした(中川)。
―保護者に周知しても、卒業生や親せきなど周知できない場合も多く、乱雑になったり整理が追いつか
ない(六木)。
―団地の公園を駐輪場としてお借りしている(中川)
―子どもたちから保護者へ、自転車禁止など連絡事項を言ってもらうのはどうか(辰沼)
その他、パトロール、安全マップ、清掃浄化運動のことなど、活発な意見交換が行われました。
【助言者まとめ】 辰沼小学校校長 仲野 繁 先生
意見交換の中で出た、子どもたちが下校しながらゴミ拾いする案はとてもよかった。
子どもたちの自転車の乗り方についての注意点も参考になった。危ない場所に行かないだけの指導で
はなく、万が一危ない状態になっても対処できる子に育てることが大事だと思う。
文責:宮崎詩織・中尾夕子
第5分科会(広報)「あなたのぬくもりは子どもに伝わっていますか。」
【講演会の感想】
-38-
・子どもの体に触れることの大切さがわかり参考になりました。
・下の子に手がかかるが、上の子へのコミュニケーションも大切にしたい。
・アロマの話も興味深かったです。
【討議内容】
中川東 写真が偏らないように、できるだけ全学年が写るように写真をのせている。
年三回の発行を2学年ずつで分担しているが、やはりパソコンの得意な人に任せているという
ところがある。
中川北 顔が写らないように写真をとっている。
1年から6年までの行事を1つずつは載せるように心がけている。
中 川 学校の応援団・バックアップということを頭において広報紙をつくっている。
年3回の発行だが、仕事量の多い人と少ない人の差がある。パソコンのできる人がほとんどや
っている状態。今後そのように均等に仕事を振り分けるかが課題。
辰 沼 年間で行事を割り振り取材をしているが、広報の未経験のものが多く不安。
個人が特定できない様なかなり引いた写真でも学校側からNGが出ることがある。しかし、子
どもたちの臨場感のある表情をとるには大きな顔写真も必要なのでは???
今年は未経験のものが多いなかで、「PTAの裏の裏」を取材し記事にした。良いものができ
たと思う。
六 木 広報経験者がいないこともあり、手探り状態。
前任者からの引き継ぎ等が今後の課題。
【助言者まとめ】 中川東小学校校長 西澤 武 先生
今年はじめて広報を担当し、引継ぎができていないから何から手をつけていいか分からないという意
見もありましたが、まずは「読んでもらいたい」「伝えたい」という熱意をみなさんに持って頂くこと
が一番大切な事だと思います。
【司会者まとめ】 中川東小学校PTA 三浦 彰佳 会長
限られた時間の中で、活発なご意見ありがとうございました。みなさんのアイデアを出しあってオリ
ジナリティーのある紙面を作っていけば、必ずよいものができると思います。たくさんの意見を出しあ
って来年のコンクールでは第7ブロックの5校が優勝を競えるようになればと思います。
文責:萩原 英都子
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第8ブロック
青 井 小 学
加 平 小 学
栗 島 小 学
東 栗 原 小 学
平 野 小 学
-40-
校
校
校
校
校
第一分科会(運営)「よりよいPTA活動とは」
【事例発表】加平小学校PTA副会長 藤田 和代
子どもたちを取り巻く環境は年々変化し教育が学校教育だけでは難しくなり、これからは学校、家庭、
地域が連携していくことが、ますます必要になってきていると思います。そこで本校PTAでは学校、
地域、OBとの連携を大きな支えとしてPTA活動に取り組み、家庭教育の充実を目指しています。
今年は初の学校お泊りキャンプを夏休み中の8月3日、4日に4,5,6年生を対象として、開かれ
た学校づくり協議会とPTA共催で開催しました。初めての企画でしたので不安もありましたが、学校
地域、OBの方々の協力のもと、無事に終える事ができました。
来年度新校舎に移転してもこれまでと同様に、地域の方々の協力をいただけるよう働きかけていきこ
れからもPTAの垣根を越え、加平小に関わる「大人パワー」を強化していきたいと思います。
【各校の活動内容】
青 井 あおいっこフェスタ、4つ星通信、PTAスポーツ通信など
加 平 かへいまつり、スポーツ大会(親子ドッジボール)、学校お泊りキャンプなど
栗 島 くりしまサマーフェスタ、土曜事業(避難所訓練参加)など
東栗原 ひがくりっこまつり、きもだめし大会など
平 野 わくわくまつり、土曜事業(そろばん教室)など
【討議内容】
運営役員をどのように決めているのか、役員を引き受けてもらうにあたり配慮や考慮している点はあ
るか、の議題を中心に討議が行われました。保護者に自薦、他薦のアンケート用紙を配布する、選考委
員が引き受けてくれるよう声をかける等の方法で決めているとの事でした。また、役員就任後の配慮と
して、任期をはっきり決めて、スムーズに引き継ぎができるようにしているとの意見もありました。緊
急連絡網の廃止に伴い、各家庭との連絡はどのようにして取っているのかという件に対しては、緊急の
時のみ学校配信メールを使用させてもらう、担任の先生に連絡をしてもらう、といった意見が出されま
した。
【助言者のまとめ】加平小学校校長 金泉 隆一 先生
近年の環境の変化から、学校は学校側だけでは運営していけなくなってきていると感じています。
学校・PTA・地域が三位一体となり、連携をとっていかなければならないと思います。そうした中、
保護者の皆様の力が必要になります。役員の仕事を通して、子どもと触れ合う機会が増える、大人と大
人のつながりが広がる、学校の様子を見ることができるといったプラスの部分を周囲に伝えることによ
って、少しずつでも役員をしてみたいと思う人が増えるのではないかと思います。
文責:大串千枝
第二分科会(成人)「学校、家庭をよりよく連携するために」
【事例発表】青井小学校 成人教育委員会委員長 佐藤 幸子
-41-
本校での成人教育委員会の主な活動は、エコキャップ回収運動・救命技能講習会・給食試食会を行っ
ております。私事ではありますが今まで委員会に携わるまでは発行されたお手紙もあまり目を通さず、
仕事を理由にイベントに参加しようという努力もしておりませんでした。その反省も含め「どのような
内容にしたらたくさんの会員の皆さまに広報誌に目を通していただき催し物の参加者が増えるか」また、
「学校・家庭との連携をする委員会としてどのような活動を行っていければいいのか」という点が課題
だと考えました。その為、会員の皆さまに活動の趣旨・意義をより深くご理解いただくよう、各種イベ
ントの募集時のお知らせの中に詳しく記載いたしました。
例)エコキャップ回収運動⇒回収後、実際に一年間でどれくらいの人数分のワクチンになったか。
救命技能講習会⇒人口蘇生の方法やAEDの使用方法等の学べる講習内容を詳しく記載する。
給食試食会⇒普段見られない子供達の給食風景を見学でき、苦手な食べ物の調理方法やアレルギー対
策等について学校側、保護者同士の意見交換の場となっている。
このように少しでも多くの会員の皆様との交流の場を設け、学校や保護者同士の交流を深めていただ
く為に、連携役である成人教育委員会が色々な企画を考え、努力していかなくてはならないと思ってお
ります。
【各校の活動内容】
平 野「ものづくり教室」
「スポーツ活動」
青 井「知恵袋通信の発行」
「エコキャップ回収」「救命技能講習」
「給食試食会」
東栗原「スポーツ活動」
「講習会(アロマで美白カオリンパックづくり)
」
栗 島「クラス対抗ビーチボールバレー大会」
「親子参加の物づくり(内容未定)
」
加 平「骨盤矯正エクササイズ教室」
「給食試食会」
【討議内容】
ものづくり教室やスポーツ活動等の各種イベントの企画・募集方法について意見交換をしました。
企画:足立区で発行している無料講座や講師派遣の冊子を参考にする。
保護者向けの企画は“自分へのごほうび”となるようなものが好評である。
募集:PTA活動における日頃の声掛けやOBを通じてクチコミで集める。
イラストや写真、
“参加費無料”をアピールする。
【助言者のまとめ】青井小学校校長 佐藤 秀直 先生
成人委員会の活動において各校の苦労がよくわかりました。その中でポイントはいかにして参加者を
増やすかですが、子供を絡めた企画や保護者が興味を引く企画は参加率が上るようです。イベント終了
後にアンケートを取ってその結果を翌年に生かしたり、地域の方や学校の教員等の知識や技を持ってい
る人にイベントの講師をお願いするのも良いでしょう。各校の委員会間はも
とより学校、家庭、地域の交流を深めて積極的に情報交換を行いましょう。
文責
森 穂美
第三分科会(広報)「PTA会員の皆さんが欲しい情報、読んでためになる広報誌」
-42-
【事例発表】東栗原小学校 広報委員会委員長
伊波 仁美
今年度の私達広報委員は、PTA会員の皆様が知りたいと思う情報を掲載し、役に立つ広報誌を目指
して制作しています。広報委員になって初めて広報委員がどんな活動をしているのかを知りました。
保護者会でも「○○委員って何をするの?」という声をよく聞きます。私も含めPTA活動自体どん
なことをするのかを知らないPTA員が多くいます。
そこで私達は、1年間を通して運営委員会をはじめ各専門委員会の活動を取材し、親しみやすく読み
やすい記事にすることで、PTA会員の皆様に多くのPTA活動を知ってもらい、実際にPTA活動に
参加する際に役立ててもらえればと日々努めて参りたいと思います。
【各校の活動内容】
東栗原 「東くりはら」 年3回発行 A4 630部
青 井 「あ お い」
年3回発行 A4 600部
栗 島 「くりしま」
年3回発行 A4 560部
加 平 「か へ い」
年3回発行 A4 400部
平 野 「ひ ら の」
年3回発行 A4 500部(運動会当日に速報版を発行)
【討議内容】
レイアウトの構成及び工夫の仕方、委員の活動時間と役割分担、マンネリ化や記事の選び方、制作費
用や印刷業者について討議を行いました。
レイアウトの構成及び工夫については、PTA会員の皆様を引き付けるような色使いや写真を掲載し、
見やすい字体にするように心掛けているとのことです。また委員の活動時間については、委員が集まれ
る昼間や夜間の時間帯に分け、または一斉メールでの連絡、役割をチームごとに分けている等、活動す
る時間帯についての工夫がされていました。また記事については、学年ごとのアンケートやPTA活動
を大きく掲載している等、参考になる事例がありました。発行部数は各校とも同様でしたが、制作費用
が異なっており、予算の中での制作及び工夫に大変苦労されているようでした。なお印刷業者について
は、各校とも従来から利用している印刷業者にお願いしているということです。事情がよくわかる印刷
業者で、安心してお願いできるという利点があるようです。
【助言者のまとめ】東栗原小学校校長
森島 良洋 先生
限られた予算の中、写真掲載やレイアウトの工夫、またテーマである「会員が欲しい情報」が掲載さ
れており、大変素晴らしいと思いました。今後は年3回の発行である広報誌とは別に、子供祭り等の行
事がある際は、号外等を発行される工夫も視野に入れて欲しいと思います。これからも写真の掲載に関
しては個人情報等に注意し、子供たち、保護者の良いところを掲載した広報誌作りを目指し、広報誌を
通じて「良い学校づくり」に貢献していただきたいと思います。
文責 大西 麻衣子
第四分科会(校外)「地域パトロールについて」
【事例発表】栗島小学校 校外指導委員会委員長 増田 由佳里
-43-
近年、Aメール等での不審者情報も多くあり不安を感じる状況にあります。栗島小学校では地域の方
の協力を頂きながら活動を行っています。
一つに地域パトロールがあり、夏休み期間中の夕方、徒歩で行っています。2日間は小学校のみで 1
日は栗島中学校と合同です。公園やコンビニエンスストアなどを巡回します。今年度は日程のうち足立
区花火大会と重なってしまった日があり、パトロールの必要性を考えると日程を決める際、地域の行事
と重ならないよう検討することが必要であると感じました。校外委員以外の協力は10人程度と少ない
のが現状であり、たくさんの保護者に協力してもらえるようアピールも必要と思います。他に朝の旗を
持っての安全指導と馬出しです。保護者は全員参加で校外役員が当番表を作成しています。自分の当番
が終わると次の方に連絡する形で欠席がないよう努めています。
【各校の活動内容】
東栗原 馬だし11箇所、朝の安全指導(月2回)、地域パトロール(第2.4水曜日)
青 井 パトロール(夏休み、校外)、登校時見守り街角隊、自転車パネル使用
加 平 夏休み地域パトロール、こどもを守ろう110番ステッカー掲示のお願い
平 野 夕焼けチャイム校外パトロール、不定期校外パトロール、登下校見守り活動
栗 島 朝の安全指導及び馬だし、夏の地域パトロール
【討議内容】
○当番を忘れずに責任をもって行うために、前日に当番の保護者に連絡という事は効果があると考える。
しかし近年、個人情報の関係で連絡網が作られない小学校があり、雨天によるパトロール中止等の際
にも、保護者への伝達が困難となっている。校外活動参加率アップの為にも保護者間でのスムーズな
連絡方法を考える必要を感じる。
○馬だしにおけるスクールゾーンとしてのアピールの継続といった事など、校外活動においては保護者
や地域の方々など大人が児童の安全を見守っているという姿勢が、事件、事故の抑止につながるので
はないかと考える。
【助言者のまとめ】栗島小学校校長 青山 隆博 先生
◇ 足立区ではAメールで変質者情報等も多くあることから、防犯、交通安全が校外活動の大きな仕事で
ある。大事なのは大人が活動に参加し、目を見はらせているという姿勢が、変質者や運転手へのシグ
ナルとなる。校外の毎日の活動は地道ではあるが効果がある。
◇ 各校において課題となっているPTA活動への参加率アップについては、参加お願いの手紙を出した
だけでは無理であり、保護者同士で声かけをするなどすることが必要。
◆ 上記を通じ、校外活動においては、保護者、教師、地域の方々といった大人が、継続して児童を見守
っているという強く、そして温かい活動が大切なのだと感じました。ありがとうございました。
文責 羽吹 優子
第五分科会(学年)「学年学級委員としてできること」
【事例発表】平野小学校 学年学級委員長 三浦 好子
-44-
平野小学校の学年学級委員会では、開かれた学校づくり協議会の家庭教育部会活動の一つとして毎年、
低・中・高学年に分かれ、講師を招いて「子育てセミナー」を行っております。
学年行事は各学年ごとに、学年の先生方と学年学級委員とが相談し、親子参加型の企画をたてていま
す。平野小学校の特徴としては、平野農園で収穫された野菜を使って行う行事が多いことです。
また、運営委員会主催で行われていたわくわくまつりを昨年から学年学級委員会が中心となって企画
から運営を行うようになり、保護者とのコミュニケーションがよりとれるようになったと思います。
最後に課題としては、学年学級委員の仕事が増え、仕事をされている方も多く、委員決めが難しくな
っていることです。他の学校ではどのようにして委員を決めているのか教えていただきたいと思います。
【各校の活動内容】
栗 島 給食試食会、ミニ運動会、自転車教室、二分の一成人式、鋸南ビデオ鑑賞会など
東栗原 自転車交通安全教室、七輪火起こし体験、親子で卒業式のコサージュ作りなど
青 井 ゲーム大会、ミニ運動会、校外安全マップ作り、薬物乱用防止教室など
加 平 白玉で楽しくオリジナルパフェ作り、鋸南自然教室ビデオ上映会とフォークダンスなど
平 野 さつまいもパーティー、昔あそび、ドッジボール大会、スポーツ大会など
【討議内容】
各学校とも学年行事を企画するのに苦心されていて、各学校の興味を持った活動内容について、自分
たちの学校でも参考にしたいということで質疑応答が活発にされました。また、委員決めについては、
各校とも委員カードやアンケートをとるなどしていましたが、学年が上がるに連れて決めるのが難しく
なったり、決まっても出れないなどの問題が挙がりました。仕事をしている人が多くなっている中、委
員の負担を減らす工夫についての意見交換がされました。同意の元にメールアドレスの交換をして、で
きるだけ集まりを少なくする工夫をされている学校が多かったです。
【助言者のまとめ】平野小学校校長 葛谷 裕治 先生
学年学級委員としての仕事は大きく分けて、学校の行事のお手伝い、地域との交流関係のもの、各学
年としての活動の3つがあると思います。保護者が仲良くなり協力して子育てをすることと、同じ学年
になった者同士、知らなかったことを学ぶという意味で共に勉強をしながら成長をしていくことを目的
としていると理解しております。行事への参加が少ないと子供が悲しむことから、親子での参加型のも
のが多く取り入れられていますが、遊びの要素が多い企画でよいものか考てほしいと思います。できる
ことならば、授業に絡めた内容で行事を行うことが理想と思われます。予算などの問題もあり難しいか
もしれませんが、いろいろ考えてみるのも面白いと思います。
文責:成沢・飯島
-45-
第9ブロック
花 畑 小 学
花 畑 第 一 小 学
花 畑 西 小 学
桜 花 小 学
花 保 小 学
-46-
校
校
校
校
校
第一分科会「執行部の役割と運営のあり方について」
≪各校の状況と課題≫
各校ともPTA活動の中心になって取りまとめをしていく執行部役員の確保に苦労している様子がう
かがえた。PTAに対する理解と意識の強い役員の中でも、さらに中心になって活動していく執行部・
運営委員の人材確保が各校の大きな課題となっており、議論が集中した。
【花畑小】執行部役員選出にはとても苦労している。他校のように選考担当者は置いていないため、公
示をしても自薦、推薦ともないこともある。ただし推薦された方には必ず面談に来てもらうことになっ
ている。
【花一小】役員を受けた方がほぼ1年でやめてしまい、人が残らない。どうしたら続けてもらえるかが
悩み。ポイント制にもしているがうまく機能していない。
【花西小】会長と校長がうまく連携できていると思う。役員の選出には新1年生の入学説明会で話をす
る事で低学年の保護者の方に引き受けてもらうことができた。
【花保小】校長がとても協力的。行動力もあり、いろいろなところに声をかけてくれている。行事に関
しては年間の予定表を出し、自分ができるものを選んで参加してもらう形にして全員参加にしている。
仕事をしている方のために、執行部の会議は夜に行うようにしている。
【桜花小】役員は働いている人が多いが、できる事をできる人がやる事でうまくまわっており、楽しく
やれていると思う。
≪まとめ≫
役員を引き受けるのは「辛いこと」「大変なこと」というイメージを変え、子供のために楽しんで活
動してもらえる余裕も必要。できる人ができる時にできることをする「頑張り過ぎない」仕組みで役員
の増員をはかり、一人一人の負担を軽くするようにしていきたい。役員がいきいきと楽しく活動してい
る姿は必ず周りに伝わっていくはず。現役員としてはこのやり甲斐をぜひ共有してもらいたいです。
≪助言者のまとめ≫ 花西小学校 富田 校長先生
役員選出は各校共通の悩み。花保小の全員役員もすばらしい。マンネリ化しないように今回の研修会
のように各校で意見交換をし、取り入れられる事は取り入れていけば子供達の幸せにつながっていくと
思います。
文責 川出 優子
第二分科会(学年・学級委員会)
[各校の活動内容、問題点]
リーダー研修会・ブロック研修会・学年行事等
歓送迎会・運動会・学校公開・子どもまつり・PTA会費集金等のお手伝い
[討議内容]
1、 活動の中での良い点、問題点
・役員を決める時から先生と保護者とのパイプ役、大変というイメージで引き受けて頂けない。
・学年行事の資料がなかった為、今年度より学年ごとにノートを作った。
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・運営委員会が年12回程行われるので大変。
・参加しやすい環境作りやタイミングに注意して日取りを決めたり、先生と情報交換をする場を設け
たりしている。
・全員役員になったとはいえ名前だけの役員の方がいたり、どうしてもかたよりが出来きてしまう。
・前年度の資料を残さないと大変。
2、 学年学級を引きうけて
・まわりの方達との助け合いや先生とのつながりの場がもてて、引き受けてよかった。
・役員をやってみて、中に入ってみないとわからない事等、勉強になった。
・学年行事を先生から提案して頂くととても助かるし役員のなり手も増えるのではないでしょうか。
[司会者の感想]
花保小学校PTA会長 大村 仁子
・自分が学校に足を運ぶことの大切さ、横のつながりの大切さを実感。
・親として今、出来る事を大事にしてほしい。
・学校をよくしていきたいという思いを広めていきたい。
・一人、一人の力は微力、みんなの力を合わせると大きなイベントも成功できる。
[助言者のまとめ]
花畑第一小学校 木暮 温校長先生
・和気合い合いと話がはずんでよかった。
・学年、学級活動は一番子供達にかかわる仕事。
・学校の行事や学習と関連させた行事が望ましい。
・先生と連携して行事を決めるという事も良い提案ではないか。
文責 山口 晴代
第三分科会(成人・文化委員会)
[各校の活動内容]
花 畑
小…給食試食会、リーダー・ブロック研修会、PTA競技(運動会)への取り組み、企画行事、
献血
花畑第一小…給食試食会、リーダー・ブロック研修会、ベルマーク回収、学校公開受付、運動会パトロ
ール、スクールカウンセラーの先生との懇談会、カルチャー教室の開催
花 畑 西 小…給食試食会、リーダー・ブロック研修会、オータムフェスタ出店、バスハイク(工場見学)
桜 花
小…給食試食会、リーダー・ブロック研修会、ベルマーク回収仕分け、学校公開パトロール、
バスツアー
花 保
小…給食試食会、リーダー・ブロック研修会、給食四者協議会参加、運動会PTA競技運営、
文化部催し、献血お手伝い
[討議内容]
各校ともに共通の活動内容である給食試食会の実施の仕方、メニューの決め方について話し合いがあ
り、試食会を通して子どもたちの為にたいへん手を掛けて下さっているのが分かりありがたいと思うが、
-48-
参加者の私語が多く、保護者への学ぶという姿勢を提案していくべきだとの意見がありました。
委員の人手不足、委員の各活動の担当決めの方法、予算の使い道などの話し合いが進められ、新しい
活動を企画している学校や、例年通りの企画を勧められ疑問を持っている学校など、活発な意見交換が
なされ、成人委員としてどういった企画や対応をしたらよいか、また、色々と企画した活動にも保護者
の参加が少なく、学びの場、交流の場を提供できないとの問題点も話し合われました。
花畑第一小のスクールカウンセラーの先生との懇談会は、各校とも即実施できるよい活動ではないか
とのことで、活動の内容、実施までの方法を詳しくお伺いしました。
[助言者のまとめ] 桜花小学校校長 山本 恭子先生
PTA活動は子どもの為にある活動で、核は子どもであり、学校・保護者・地域が協力して核となる
子どもの事を考え、育てるための活動です。子どもを育てるための活動を通して人の輪を作り、大人が
学び、助け合ってもらいたい。今後の活動に関しては、学校保健委員会のデータをもとに企画していく
と、子どもの健康課題に直結する活動が出来るのではないでしょうか。費用の問題は、活動の度に反省
会を行い、本年度の問題点や活動の提案を来年度に引き継ぎすることで、予算が決まり、おのずと費用
の使い道は決まるのではないでしょうか。
文責:柳 知佳・中村 友貴
第四分科会(広報)「みんなに読んでもらえる広報紙づくりについて」
[各校の活動内容、問題点]
花
畑 「花小だより」年3回発行。お仕事をしている人が多く、スケジュールの調整が難しい。
花畑第一 年2回と号外3回の合計5回発行。委員会に積極的に参加する人と、そうでない人の差が激
しい。
花 畑 西 年3回発行。毎年役員が変わるので、今回問題が見つかっても、次回に役立てられない。
桜
花 年2回と卒業生増刊号1回の合計3回。パソコンを使える委員が少ないので、作業の分担が
難しい。
花
保 年2回発行。三役と部員の役割に温度差がある。
[討議内容]
1.広報紙を読んでもらうために、どんな工夫をしているか話し合いました。
・読む人に興味をもってもらうため、自分達が興味のあることを載せている。
・行事に参加しただけではわからない、裏側にスポットを当て記事にした。
・学校新聞に載ったものは避ける。
・各行事を網羅する広報紙から、テーマを絞って記事にすることで、一つ一つの記事や写真が大きく扱
えるようになった。
2.効率化について
・ペーパーレスで、データ化している。ヤフーのフリーアドレスや、ラインの活用。これにより、効率
のよい部会ができている。
-49-
・原稿を手書きで書いてもらう為、校正に時間がかかっている。今回の他校のペーパーレスを聞いて、
参考にしようと思った。
・取材をする人、写真を撮る人、パソコンをする人など、役割を決めている。
3.予算のやりくり
・全校予算がかつかつである。
・特に印刷業者、切手代などが、予算を圧迫している。
・発送にかかる切手代を節約するために、自分達でポスティングしたり、主事さんが配布してくれてい
る学校もあった。
・安い印刷業者を使っている学校があった。この話を聞いて、今まで同じ業者をつかっていた学校は、
今後あいみつをとってもいいのではなどの意見もだされました。
[助言者のまとめ] 花保小学校校長 半田英雄 先生
足立区の場合は学校選択制なので、広報紙は年長さんが学校を知る、身近なものであり、学校の PR が
できるよい媒体であり、とても大切な仕事です。広報紙の仕事は大変だけれども、価値があり、創造性
があり、アイデアが形になったとき、一生大切にとっておきたいものになります。ぜひこれからもがん
ばっていただきたいと思います。
文責 山本久美子 大島めぐみ
第五分科会(校外委員会)「校外委員の活動について」
[討議内容]
1.運動会での喫煙・飲酒について
桜 花 小
保護者の飲酒と喫煙があり、問題になった。先生方なども注意はして頂いたが、来
年からはより注意をしなくては。
花 畑 小
喫煙場所でのマナーの問題がある。
花 保 小
門の一部を閉めて、近隣への配慮。
花畑西小
喫煙場所の設置。
花畑第一小
門の一部を閉めて、喫煙場所の設置。
2.学校公開の受付
花 保 小
学年学級委員のみ
花 畑 小
全家庭に募集
桜 花 小
全委員と保護者
花畑西小
花畑第一小
全委員
3.委員会回数とその内訳
花 保 小
年度始めと終わりの2回、あとは各リーダーが連絡。
花畑西小
3・4・6・11月に班作成と共に始動。2月に役員決め。
桜 花 小
年に6回程度
-50-
花 畑 小
春に一年の担当を全て決め、あとは2月。
花畑第一小
夏のパトロールもあるため、年に8回。
4.花畑西小のポイント制について
毎年必ず上がる議題だが、登校班の各地区担当から委員選手のため、地区の仕事が多くポイント制
は難しいかもしれない。ただポイントがないため、委員兼任なので負担大。
各地区と執行部で話し合いをしてみては。
[助言者のまとめ] 花畑小学校校長 大川先生
校外委員さんは「校外における安全と防止」と言う事で各学校で工夫して動いて頂ければと思います。
警察には「スクールサポーター」という各校担当の警官がおります。
その方からのお話で、最近特に多いのが携帯トラブルと火遊びだそうです。
家族での携帯の使用方法をお話頂き、また火事の元にならぬ様に普段から校外さんも目を見張って頂け
ればと思います。
文責:石毛・小久保
-51-
第10ブロック
竹
保
西
渕
渕
中
の 塚 小 学
木 間 小 学
保 木 間 小 学
江 小 学
江 第 一 小 学
島 根 小 学
-52-
校
校
校
校
校
校
第一分科会(成人教育部)「PTA活動を通して親が子どもに伝えられること」
[各校成人教育部のPTA活動内容]
保木間
給食試食会の開催、運動会におけるPTA競技の運営、成人教育部企画行事、ほきまワイ
ワイフェスティバルにおけるバザーの運営並びに献血のお手伝い
渕
江
老人ホームボランティア活動(喫茶室のお手伝い)、あい・愛けやきまつりにおける自転
車整理、PTAソフトボール大会(司会・手伝い・準備・応援)、ブロックソフトボール
大会・バレーボール大会(応援・手伝い)
竹の塚
花壇の手入れ、給食試食会の開催、文化交流会の開催(親子卓球教室)、PTAソフトボ
ール大会のお手伝い、学校行事のお手伝い、運動会PTA競技のお手伝い、その他PTA
行事のお手伝い、中島根PTAソフトボール 大会主催、PTAソフトバレーボール主催、
親子料理教室主催、その他学校行事やPTA活動のお手伝い
渕江第一
毎月一度、老人ホームにてシーツ交換のボランティア、セーフティー教室参加、地域クリ
ーン作戦への参加、家庭教育学級講演会の開催
西保木間
運動会未就学児競技の運営、給食試食会の開催、エコキャップ(ペットボトルのキャップ)
回収、その他PTA活動の協力
[活動の問題点・改善点]
・参加者を集めるのが難しい
・新しい保護者に成人教育部活動のアピール強化
・エコキャップ回収のルールや、どの様に使われているのかを子ども達も含め説明していく
・親子参加型の企画で誘導
[PTA活動の中での成人教育部の役割]
・保護者、地域、子ども同士の交流を通して親同士の情報交換ができる事で地域での子どもの様子が
わかる
・ボランティア活動で地域と子どもの繋げ役になる
・来年度への準備として、後任の役員へ引継ぎをしっかりする
[助言者のまとめ] 竹の塚小学校校長 難波 浩明 先生
成人教育部の活動として、リサイクル活動や花壇の整備、または学校内の活動だけでなく老人ホー
ムでのボランティアなど、PTAと地域社会の繋がりがあり、そんな親の活動を言葉で教える以上に
子ども達は見ている。
社会の結びつきのモデルとなり、コミュニケーション力や社会性といったものを身につけるきっか
けになっているのではないか。
文責:松永 千津佳
第二分科会(広報部)「作って楽しい、読んで楽しい広報紙」
<広報紙を作るにあたっての大変なこと>
-53-
・写真撮影やコメント、編集、レイアウト
・未経験者が多いのと、部員とのスケジュール調整
・印刷屋さんとの交渉
・取材交渉
・予算内での発行
・PCをいかに活用できるか
<広報紙を作るにあたって、良かったことや楽しいこと>
・取材を通して、子供の様子が見られた。
・行事の写真が間近で撮れる
・違う学年のお母さん達との交流、情報交換
・広報紙が完成した時の達成感
<多世代に読んでもらうための工夫は?>
・写真のスペースを多めにとる
・インパクトのある見出しにする
・読みやすい字体、分かりやすい文体にする
・地域のイベント等を掲載する
・行事の裏方にスポットをあてることで、頑張りを応援する
・くだけ過ぎず、ユーモアを盛り込む
<興味をひくための工夫を何かしていますか?又、なにをすればいいと思いますか?>
・学校の特色を出す
・見やすいレイアウト、読みたくなる見出しにする
・表紙をカラフルなレイアウトにする
・マンネリにならないレイアウトにする
<助言者のまとめ> 中島根小学校校長 和田常明先生
広報紙では、毎年同じ内容の記事があったりしますが、それを期待している方もいます。決してマン
ネリではなく、それはそれで今までどおりでいいと言うこともあります。
広報紙の作成金額に関しては、印刷会社によって違うので、色々比較して交渉してみるのもいいのか
もしれません。
学校としては、地域や保護者の方々に色々な形で情報を発信して、理解してもらうことが、学校の信
頼を得ることになりますので、広報部は非常に大事な存在です。又、PTAの目からみた学校の情報を、
どんどん発信してもらう事は、有り難いことです。
これからも自信をもって活動して下さい。
最後に、終わってよかった広報部ではなく、やってよかった広報部にしてほしいと思います。
文責
相羽 和子 三浦 郁美
第三分科会(校外生活指導部)「子ども達の安全確保について」
《討議内容》
Q1.緊急時(安全マップ等)の対応はどのようにしていますか?
・親子で緊急時の避難場所や通学路、子ども110番を確認していること。また通学路途中で、危険
-54-
な場所がないか等を確認している。
・前年度の安全マップを参考にし、登下校時、親子で一緒に歩いて倒壊の恐れがある建物や見通しの
悪い道路、不審者に狙われやすい場所等を確認している。
・全校一斉下校時の見守りを、先生方にもご協力いただいている。
・緊急時の対応について、各家庭で集合する場所を決めておくことや日頃から話し合う。
また、ヘルメット・非常用リュックなどの用意も必要である。
Q2. 子ども達の安全を見守るために、地域・親が出来ることは?
・子どもの行き先等の把握や防犯ブザー携帯、子どもの友達の保護者との関係を築くこと。
・登下校時、地域の方と保護者一緒に見守っていてくれているので、日頃の交流も大事である。
・不審者情報を学校と保護者間で連携を取り、学校メール配信や足立区のAメールを利用する。
・自転車などに取り付ける学校名の入ったパトロール札は、親の行動範囲に制限がでることもあり実
施率は下がる傾向にあるが、これを見ると子どもが安心するという良い面もあるので、取り外しの
簡易化など改良が求められる。
・保護者のパトロール等の参加率向上の対策として、声掛けや前日電話連絡、期日近くに手紙配布、
手紙の内容を変更した(事件について触れる、ボランティア意識)。また、学校側の協力が必至。
・不審者対策として、人の目が大切である。また、危ない場所がないか意識を持つことも大切である。
Q3. 子ども110番を家庭へ周知させるには、どのようにしていますか?
・「子どもを守ろう110番マップ」を配布。協力者のお名前が載っており、番号付けして分かりやす
くなっているので、各家庭で確認してもらう。セーフティ教室において、保護者に知らせている。
・親子では通学路確認時。先生方にも、子ども110番のステッカーの場所を確認してもらう。
緊急時、逃げ込める環境づくりが必要である。ステッカーを拡大したら、という意見もある。
《岩田会長が感じたこと》
各学校のPTA会長は、地元の町会や役所関係にも交流が有り、校外生活指導部の抱える問題や現場
の声を伝えて頂き、子ども達の安全確保や健全な成長の為、学校と連携し行動していきます。
《助言者のまとめ》 渕江第一小学校校長
長 博 先生
PTA活動では、仲間で活動を分担するためにも、仲間がたくさんいることが重要です。子どもの生
活について、安全度を上げることと危険度を減らすことを考えて欲しいです。このことを踏まえ、子ど
も達には色々な活動をしてもらいたいです。また、子どもがどの程度安全について理解しているか、そ
のことを知ることは学校や親の務めです。これからも安全な10ブロックにしていきたいと思います。
文責:新井 静香・南口 由香
第四分科会(高学年部)「円滑なPTA活動を目指して」
Q1.各校の活動内容(一例)
お祭りの企画、出店・もちつき大会・年度末に茶話会・稲作体験・クラスごとに夕方パトロール
各学年ごとに活動
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●自校の特色は(一例)
・図書ボランティアでハロウィンプレゼントを用意したり、パネルシアターを行う
・吹奏楽の活動が活発
・火おこし体験
・2 分の 1 成人式
・アサガオリース作り
・おやじの会のパパがライフセーバーの資格を取り、夏休みの土・日曜日にプールでイベント
●参加形態は
・親子参加が基本で強制なしの自主参加、募集は手紙を配布し出欠をとる
Q2.活動の感想、問題点、改善策
●現活動の評価
・先生方とのコミュニケーションがとれていて良い
・協力的に楽しくできているが、仕事等で連絡が取れない方がいて困ることもある
・学年の役員だけでは人手が足りない事があるが人員確保が難しい
●新企画の計画
・毎年同じになりがちなので新しいことを始めたいが予算のこともありなかなか難しい
・毎年役員が変わるので例年の行事を行うだけで精一杯
Q3.PTA活動の中での位置付け
●円滑に活動して行くにはどうしたら良いか
・学年の横の連携、先生方と密に連絡を取り合うこと
・役員ほかの人員確保は、横のつながりを大切にし、日頃の親同士の声かけが大事
●保護者の参加率を上げる工夫
・親子参加にしたり、行事を土曜日に行う
・仕事等で平日出られない方は土、日曜日の行事は参加してもらうようにしている
・親同士顔見知りになると参加しやすいので親も名札を付ける
【助言者のまとめ】 保木間小学校校長 下城 英和 先生
PTA活動を円滑に進めるためには、日頃から子供たちの問題としていることを保護者が取り上げて、
共有化していくことが大切ではないかと思います。学校での不安を仲間同士で助け合っていくというシ
ステムがきちんとしていれば安心できることでしょう。そのためには保護者と学校の連携が大切で、必
要不可欠です。
行事に対する保護者の参加率を上げるには、開催を土・日曜日にしたり、学校からの学年便りやホー
ムページにお知らせを載せたり、携帯電話のメールなどを活用するのも一つの方法だと思います。
子供たちに、親がPTA活動をしている姿を見せる事は子供たちにとっても、学校にとっても、とて
も大切なことです。子供たちのために後期も頑張りましょう。
第五分科会(低学年部)「PTA活動の家庭での関わり方は?」
【討議内容】
Q1.皆さんの学校ではPTAへの参加は活発ですか?どのような行事がありますか?
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・役員の参加がほとんどである。
・小さいお子さんがいる方の参加が厳しい状況である。
・各校おまつりを中心に、ソフトボール大会、ソフトバレーボール大会、各学年行事等を行っている。
Q2.PTA活動するにあたって、家族の協力はありますか?
・ある…父、祖父母等。
・ない…預かり保育等利用。
・子連れで参加できるよう配慮が必要。
・親子参加型の行事・活動づくり。
・親父の会を作り、積極的にお父さん参加を呼びかけている。
Q3.子ども達の放課後の遊び方、宿題以外の家庭における学習はどのようにやっていますか?
・放課後、校内で預かってくれる制度を利用している。
・近所の公園で遊ぶ。
・学校の宿題と、習い事の宿題で手いっぱいである。
・妹や弟のお世話を手伝う。
・新聞を読む。
・10分の読書タイムを持つ。
【討議のまとめ】
・一人でも多くの方に、PTA活動に参加していただくため、活動形態を子どもが一緒でも大丈夫な
ように工夫していく必要がある。
・家庭だからこそできる家庭学習を、実践されている方の例を皆に紹介しながら広めていく。
【助言者のまとめ】西保木間小学校 小林 富夫 校長先生
さまざまな家庭や環境の違いはありますが、PTA活動を通じて得たものを、このような場で情報交
換をすることを手がかりに、参加しやすい環境づくり等、よりよいPTA活動につなげていただきたい。
学校もPTAを必要としていますので、今後のPTA活動をより活発なものにしていただければと思
います。
文責:池田 さと美
-57-
第11ブロック
伊 興 小 学 校
東 伊 興 小 学 校
西 伊 興 小 学 校
西新井第二小学校
栗 原 北 小 学 校
-58-
第11ブロック研修会 講演会
講師:一般財団法人 生涯学習開発財団認定 プロフェッショナルコーチ 樋口 恭子
コーチング(人材開発の技法の一つ。対話によって相手の自己実現や目標達成を図る技術。相手の話
をよく聞き、感じたことを伝えて承認し、質問することで、自発的な行動を促す。)の研修会を開催い
たしました。
「今を共に生き、お互い成長するためのワークショップ」と題し、ご出席の皆様に実際に体験参加し
ていただきました。
=内容=
何点かの質問に答え、それぞれのコミュニケーションタイプを分析。
① コントローラー:自分が「判断」したい
② プロモーター :他人に「影響」を与えたい
③ アナライザー :
「正確(正しい)
」でありたい
④ サポーター
:
「合意」を得ていたい
それぞれの方が、納得したり、意外だったりと反応は様々でした。
次に2人組、3人組と、あまり面識のない参加者同士で、コミュニケーションをとり、最後に5人組
のグループを作り、それぞれの、
※モチベーションのあがるもの
※ストレスの高まるもの
※気分転換の方法
※理想とする人は?
を、グループごとに発表し合いました。保護者(主に母親)がほとんどだったので、理想とする人に、
ご自身の母親と答える方が多く、この点が参加された男性とは大きく違うことが印象的でした。
女性は子供を持つと、母の偉大さやありがたみがよくわかるという意見が多く聞かれました。
グループごとの発表があり、珍解答も飛び出し、2時間があっという間に感じられる研修会でした。
=研修会を終えてのアンケート=
① 講師の振るまい
満足 76%
不満足 14%
② 講師の話す言葉
満足 70%
不満足 13%
③ 講師の参加者への観察、全体をとらえているか
満足 72%
不満足 15%
④ 参加者同士に新しい学びはあったか
満足 80%
不満足 15%
⑤ 自分についての新発見 満足 56%
不満足 18%
大まかに上記のような結果がでたが、④の参加してくださった8割の方が、満足と答えてくださって
いることに、講師の先生も研修を行った甲斐があったという率直な感想でした。
-59-
少数意見として、人とのコミュニケーション、関わりが苦手な方もいらっしゃって、この研修会を苦
痛だと感じると言うご意見、今後の参考にできたらと思いました。
全体的には、新たな自分を発見できたり、コミュニケーション能力の訓練だったり、今後の子育てへ
少しでも反映できたら良いのではないかと思いました。
親子の会話の減少が問題視されている昨今、家庭に持ち帰って、親子の会話のきっかけとなれば、幸
いだと思います。
-60-
第12ブロック
鹿
鹿
鹿
北
皿
上
新
浜 小 学
浜 第 一 小 学
浜 西 小 学
鹿 浜 小 学
沼 小 学
沼 田 小 学
田 小 学
-61-
校
校
校
校
校
校
校
第12ブロック研修会 講演会「いじめの根っこ」
講師: 家庭教育カウンセラー 内田 玲子
○はじめに
ただいまご紹介いただきました、内田玲子でございます。
今日は是非話を聞いて、何か一つでも持ち帰って頂き、心の中にスイッチを入れて頂けたらと思います。
反省をして頂けたら前進です。また、反省をしても落ち込まない事が大切です。各々それぞれの気づき
があり、生活の中に答えがあり、体の中に答えがあります。すべての教育の原点は家庭教育の中にある
のです。
子どもたちの心に『力強く生きる力』をつけてあげてほしい、それは家庭の中でしかできません。
○親としての責任をとる
親のけんかは、子どもの心にさみしさや傷を残します。けんかの後、子どもに物を買い与えて罪の償
いをしても、子どもの心は満たされません。
子どもを産んだ以上は、基本をきっちり教えていかなくてはなりません。
「ママは、いつでもこの家を出て行ってもいいと思っているから」等、いつも子どもを脅かしてばか
りではありませんか?それでは、子ども達は学校で勉強等できません。勉強ができなくなると成績が落
ちます。成績が落ちると悪い事をしたくなります。
子どもは、『親の生活のクセ』と『心のクセ』をすりこまれ、それをコピーすることで、いじめ問題
がおきています。
○そのものに答える
家の中は練習場、外は晴れ舞台、家の中でしたことで、子どもたちに生きる力がついてきます。
例えば、
子「となりのおばさんが、うちのパパやさしいねって言ってたよ」
母「そうね、こんな所がやさしいね」
とやさしい所を探す。
このような会話が大切です。
ところが、みなさんこのような会話をしていませんか?
子「となりのおばさんが、うちのパパやさしいねって言ってたよ」
母「知らないんだろうね。家に来て見てもらいたいね」
これでは答えは出てきません。
また、あいさつが出来ない子が多いのは家庭の中でクセがついていません。
子「おはよう」
母「早くしなさい」
になっていませんか?これでは、子どもは自分を否定されたように感じてしまいます。余計なことは言
わないで、心をどう伸ばしてあげるかを考えることが大切です。そのようにして、生きる力をつけてあ
げないといじめ問題はいつまでも続きます。
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親は、そのものに答える訓練をしてほしいと思います。子どもに聞かれたら、そのことに対してきち
んと答えてください。「後にして」ではなく、その時そのチャンスを逃してはいけません。人生は一度
きりです。そこが分かれば良いものになっていくと思います。
○いじめっ子もいじめられっ子も根っこは同じ
子どもたちにいじめたり、いじめられたりといった行動が現れるのは、その子どもだけの問題ではあ
りません。そこには、『親の生活のクセ、心のクセ』が潜んでいるのです。子どもの悪い所を責めても、
親の生活の程度なのです。それを子どもに言ってもかわいそうです。『親の生活・心のクセ』でそうな
ってしまったのです。親の基準は子どもの基準です。
なぜいじめられているのでしょうか?弱いからいじめられるのです。
「やられたらやりかえしてきなさい。殴られたら殴ってきなさい。」
そう言われるともっとダメになります。子ども達に生きる力をつけてあげることで解決していきます。
子ども達が「シュン」とした顔で帰ってきたら、親は「なぜだろう?」と自分の心を点検してみて下さ
い。「そういえば朝ガミガミ言って送り出したな」等、自分が反省してください。親のストレスからガ
ミガミ言うと子どもは意欲をなくし、自信のない子どもになっていきます。それは、いじめにつながっ
ていきます。
自分の良くないクセを正していくことが、子どもの心を動かし、良い方向へ導かれるのです。間違い
に気がつく事が大事なのです。
○生きる力をつける
小さい時から何か一つでいいからきちんと守る訓練をしていくと、一つ出来ればそのうち全部出来る
ようになります。親が一つを常に見つめ、親の中で「これをやりきらせよう」と意識した時、子どもは
きちんとできるようになってきます。
例えば、
子「~をやってみたい」
親「えーまたー?あの子には出来るけどあなたには無理」
そうではなく、反射的にものを言うときはプラスで答えてあげることが大切です。
例えば、
子「~をやってみたい」
親「じゃあ、やってみようか」
親もプラスに答えます。「無理、できないね」と最初から答えを決めつけてはいけません。子どもに夢
や希望をもたせてあげます。やらせることによって子どもに意欲が出てきて、良い結果になってきます。
それを親が頭ごなしに「ダメ」と言うと、子ども達のやる気が無くなってしまいます。是非、子ども達
の良いものを引き出してほしいと思います。
最初の言葉が答えなのです。子どもの最初の言葉を聞く訓練をすると、子ども達は伸びていきます。
子どもをまるごと受け止めましょう。受け止めてもらうことで、認められたと感じます。するとやる気、
勇気がわいてきます。やる気、勇気が生きる力をつけます。
-63-
○最後に
自分の心の中にスイッチがあります。心のスイッチが入った時がチャンスなのです。本日の講演会が
そのチャンスになりますように祈っています。
【質疑応答】
(質問)
兄弟を育てる時に、上の子に下の子の面倒を見させてもよいでしょうか?兄弟間で子育てに差別があ
るのは良くないと聞いたことがあります。
(応答)
一時期流行った子育て方法だと思います。上の子に面倒を見させるのは、しつけとして間違っていま
せん。自信を持って、子育てしてください。
※このほか、個人的に質問したい方のために、講演会終了後、個別に応対していただきました。
数名の質問者がいました。
【参加者アンケートより】
・自分自身が反省し、できることから変えていこうと思いました。
・今回の講演内容を心にふまえ、心にスイッチを入れて子どもと接していこうと思います。
・家庭教育がどんなに大切か身にしみました。余計なことは言わず、聞かれたことに率直に答えてい
こうと思います。
・親の行動が、そのまま鏡として、子どもに影響を与えるのだと心に止めていきたいと思います。
※このほか、感動したなど多数のアンケートが寄せられました。
-64-
第13ブロック
古 千 谷 小 学
舎 人 小 学
舎 人 第 一 小 学
足 立 入 谷 小 学
-65-
校
校
校
校
第一分科会「学年学級委員の役割」
<事例発表> 舎人小学校 学年学級委員長 渡邊美鈴
各学級委員長は親子共に有意義な時間を過ごせるように学年学級行事の計画をしています。
共働き家庭が増加、開催が平日ということもあり参加出来ない家庭も多くなっているのが現状ですが、
子どもの成長、保護者同士の交流、先生方とのコミュニケーションを深める大切な場と考えます。
<各校の特色と活動内容>
各校、親子で出来る様々な学年行事を子どもの成長に合わせた企画・実行していました。
・舎人小学校:使用済み切手運動(目の不自由な方々への施設へ送付、役立つものを購入して頂く)、
ビーチボールバレー。綱引きなど運動系の行事が多い。
・舎人第一小学校:とねいちふれあいマーケット、学年対抗ビーチボール大会(親・先生)クラス役
員2名選出(手伝い等の協力団結が強い)
・古千谷小学校:ベルマーク回収(年3回)、自転車免許(3年生)、日光スライド観賞会(6年生)
・足立入谷小学校:栄養士を交えての給食試食会、凧祭り、1/2成人式(4年生)
地域との交流が深く、行事にはOB,OGの協力や参加多数
<討議内容>
1各校の学年行事を情報交換
2学年行事への保護者(特に父親)の参加を増やすには。
・クラス2名ずつ選出
・声かけ(参加しやすい環境作り)
・父親サポーターの登録(事前に交換したメールアドレスを基にPTA会長が適宜情報配信)
・夜の開催(学校お泊り会、肝だめし、星の観測、等)
各校では親子で出来る学年行事を思考を凝らして計画しています。ただ手紙案内だけでは参加者が少
ないのが現状、特に高学年になればなるほど保護者の参加が減少しています。父親が学校行事に参加す
る事は子ども達にとってより良い影響を与えることになります。情報交換して各校での取り組みを今後
に活かせればと考えます。
<助言者のまとめ> 舎人小学校校長 宮沢真仁 先生
学年学級委員の役割は、①親睦
②担任と保護者を繋ぐパイプ役
③ボランティアと3つに大別され
ると考えます。保護者同士との信頼関係を築く、教員と保護者との信頼関係を築く、その為のふれあう
機会を作るというのが大きな役割ではないでしょうか。学校として気付かない事を伝える役目、それは
時として嫌な役回りではあるかもしれませんが、子どもを育て見守っていくには大変重要な事でありま
す。今後も情報交換しながら、各々が楽しみを見出せるように活動して頂きたいと願います。
第二分科会「学びと交流から得られるもの」
<事例発表> 舎人第一小学校 成人教育委員長 古山明子
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成人教育とは「学び」と「交流」という2つの側面をもっていると思います。平成25年度実施の「セ
ルフ骨盤矯正エクササイズ」と「祭り寿司を作ってみませんか」という2つの活動事例を、この「学び」
と「交流」という視点から見直し、以下の3点が活動を通じて得られたのではないかと考えました。
1. 骨盤矯正エクササイズを通じ、保護者への日頃のストレス解消の一方法を提供できた。
2.調理という共同作業を通じ他学年の保護者との交流も図れ、学び以外の情報交換も可能となった。
3. エクササイズや調理での学びを、家庭に取り入れ、子供と一緒に行ったりするきっかけとなった。
最後に平日開催のため、働いている保護者や父親の参加が少ないことが今後の課題と考えました。
<討議内容>
1.各校の好評だった活動内容
古千谷小学校より「バスハイク(ソナエリアとホテルでのランチ)」の紹介があり、各校から高い関
心が寄せられ、参加費や計画方法、問題点について討議されました。
2.本年度の各校の活動内容
古千谷小学校では校長先生の紹介で講師を依頼、「食育について」の講演会を予定。
舎人小学校では①給食試食会にて「親子でできる簡単レシピ9品」を委員が提案。うち3品の試食品
を紹介し好評。②セルフ骨盤矯正エクササイズ を予定。
足立入谷小学校では「ハワイアンリボンレイ」製作を予定。とのことでした。
3.活動内容の決定方法
「全PTA会員にアンケートをとっているか?」との質問に対し、全校とも「毎年、活動参加者への
アンケートに、次回希望する活動について記載してもらっている。」とのことでした。
4.悩んでいることとして「働いている人が多い中、PTA活動をどうしていくべきか」との意見が出
ました。「PTA活動の手伝いを手紙で依頼したが、1名しか返事が返ってこないなど、強制的に参加
依頼をせざる得ない状況もある。」との話もある、各校とも大きな課題の1つとなっていると感じまし
た。
<助言者のまとめ>
今回の各校の活動事例の特徴として大きく3つあげられると思います。
1.講師派遣制度や口コミを利用した安価もしくは無料の講師に依頼した点。
2.体を動かすことや作品作り、調理して食べるなど、何かをみんなで体験する活動の重要性。
3.成人教育委員皆で仕事を分担し、皆で活動を楽しむ。委員自身が楽しく行うことの重要性。
働く保護者が委員を務めることが多い中、出来るところからやっていくという取り組みやシステムを
作ることも一つの方法ではないでしょうか。メールなどの活用により集まりを減らすことも一つの方法
だと思います。また新しい活動を行う際には、さまざまな意見があると思いますが、委員がやりたいと
考えたことをとりあえずやってみる、一歩に踏み出すことも大切だと思います。成人教育委員会の活動
は、ある意味PTAの中心の活動とも言えるのではないかと思います。大変なこともあるかと思います
が、子ども達のために頑張っていただければと思います。
文責:古山明子
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第三分科会「参加しやすい校外活動を目指して」
<事例発表> 足立入谷小学校 校外指導委員長 中山 友絵
足立入谷小学校では、看板担当委員として2名を選出しました。足立入谷小学校の管轄内にある38
ヶ所の交通安全看板を点検し、写真を撮り、看板の状況確認をしました。劣化しているものや破損して
いるものもあった為、撤去を行い、看板担当委員を中心に、その後の作業工程をそれぞれ分担し、すみ
やかな看板作成ができました。
<各校の活動内容>
・古千谷小学校
毎週月曜日に旗振り、看板点検
・舎人小学校
旗振り、夏休みパトロール、児童カサの点検
・舎人第一小学校
2週間に1度の旗振り、自転車教室の開催
・足立入谷小学校
夏休みパトロール、看板の点検・作成
<討議内容>
①看板の作成は、どのようにしているのか?(足立入谷小学校)
他校全てが同じ回答で、業者に頼んでもコストがかかりすぎる上に、劣化も早く、結局は自分達で作
成を行っている。文字を型どりして持っている小学校もあり、それを使用して作成する事ができる為、
時間の短縮になっている。
②校外委員の人数が少ないようですが、どうやって行動しているのか?(古千谷小学校)
春・秋に行われる交通安全の旗振りは、1人で3回などやる事になりますが、どうしても出来ない時
は、運営委員の方達に手伝ってもらいます。
③物騒な世の中であり、集団下校の要望はありませんか?(舎人小学校)
事件・事故の発生時には近隣校への連絡をとるなど処置は、行っておりますが、児童の通学範囲が広
範囲にわたっている為、集団下校は難しいとの校長先生からのお話しでした。
<助言者のまとめ> 足立入谷小学校校長 田中 雅宏 校長先生
PTA活動は一番身近なボランティアであり、自分の為にも前向きに、積極的に活動し、口こみで広
げる事も必要である。又、次の役員の為にも引き継ぎをしっかりと行う事、これが参加しやすい校外活
動になるのではないか。
大人の力で、子供の安全・安心を守ってゆく。
文責:中山 友絵・市川 愛美
第四分科会「愛される広報紙を目指して」
<事例発表> 古千谷小学校 広報委員長 山崎 由紀
古千谷小は特別号含め、年4回の広報紙を広報委員18名で学年を4つに分担し、取材・編集・発行
をしている。
・「わかりやすさ」を心がける。
・読みやすさ・生き生きとした記事を簡潔な文章で表現する。
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・些細なことに対しても探究心を忘れないように心がける。
・製作者が愛情を持って取材、記事を書く。
という事を常に意識し、愛される広報紙を目指している。
<各校の活動内容>
古千谷小学校の取材等の分担方法は1発行につき、1学年又は2学年で担当するのに対し、他校では
行事毎に学年で振り分けていたり、取材は行ける人が担当をしている。
発行回数と予算については、予算に応じて印刷方法やインターネットを活用したり、印刷屋さんを選
定している。
引き継ぎの仕方については各校、引き継ぎ資料やファイルが存在し、不明な点は前年の委員長と連絡
を取り合い活動している。
<討議内容>
古千谷小は仕事をしている人が多く、平等に作業を分担する事が難しい。という問題点があり、
その事について各校はどのような対策を取っているのか意見を聞きました。
・取材の日程を見てそれぞれ取材できる日を申し出て、できる人が取材をする。
・取材した人がレイアウトもやる。
・一部の人だけに負担にならないように全員で活動するようにしている。
と各校工夫し、活動していました。
この意見を参考にし、今後の活動に役立てたいと思いました。
<助言者のまとめ> 古千谷小学校校長 田中 裕子 校長先生
日々忙しい中で時間のやりくりをし、各校より良い広報紙を目指して工夫されている事に敬意を表し
ます。
取材や広報紙を作る活動を通して自分の学校の良さに気付いたり、より良い学校にするための
課題を見出したりすることが、愛される広報紙作り、良いPTA活動につながっていくものと信じて
います。
文責: 山脇 愛子
-69-
中学校ブロック研修会
ブロック名
開催日
会場校
北
7月13日(土)
伊
北
9月 7日(土)
鹿浜中学校・鹿浜いきいき館
南
11月30日(土)
第
六
中
学
校
千 住 ・ 中 央
11月16日(土)
第
一
中
学
校
瀬
7月 6日(土)
第
十
二
中
学
校
塚
10月 5日(土)
東
島
根
中
学
校
西
新
井
江
西
新
井
綾
竹
の
興
中
学
校
【研修テーマ】
昭和53、54年度
これからのPTA活動のあり方を求めて
昭和55、56年度
望ましいPTA活動のあり方を求めて
昭和57、58年度
地域に即したPTA活動のあり方を求めて
昭和59、60年度
活力あるPTA活動を求めて
昭和61、62年度
時代の変化に即応したPTA活動を求めて
昭和63、平成元年度
21世紀へむけてのPTA活動を求めて
平成2、3年度
地域の教育環境向上に寄与するPTA活動を求めて
平成4、5年度
これからのPTA活動のあり方を求めて
平成6~11年度
活力あるPTA活動をめざして
平成12年度
新しい時代を切り開くPTA活動
平成13~16年度
教育改革とPTA
平成17~21年度
教育環境の向上と活力あるPTA
平成22~24年度
PTAを取り巻く環境と充実したPTA活動
平成25年度
これからのPTA活動とは
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西新井北ブロック
第
入
入
西
伊
十 四 中 学
谷 中 学
谷 南 中 学
新 井 中 学
興 中 学
-71-
校
校
校
校
校
西新井北ブロック研修会・講演会「これからのPTA活動とは」
講師:前足立区立中学校PTA連合会会長・前西新井中学校PTA会長 杉田 直子
≪講演要旨≫
学識経験者でもなく、こうした講演会の経験もありませんが、一人の保護者としての経験をもとに、
今日は「これからのPTA活動」について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
PTA活動は仕事ではないため、評価も出にくい、見返りもないと思われがちですが、先生や地域の
方々と一緒に子どものためになる活動ができるのはとても良い機会です。この活動によって子どもたち
のためになったかどうかは、すぐに結果が出ないかもしれませんが、子どもたちが成長し、大人になっ
た時にわかることでしょう。
今は少子化と言われる時代ですが、一人で子ども育てるのではなく、また逆にわが子を人任せにはせ
ず、学校、地域の方々、PTAを通して、たくさんの目で育てていく良いチャンスとしてPTAを活用
していただきたいと思います。
PTAは期限付きの活動です。中学校は親が子どもに寄り添う最後のチャンス。子どもとの思い出づ
くりの場所としても活用しつつ、親子で中学校生活を満喫し、一緒に卒業していただきたいと思います。
≪PTA活動例≫
・学年学級活動委員会 … 卒業対策委員会など
・成人教育委員会 ……… 給食試食会、献血活動、制服リサイクル活動など
・校外指導委員会 ……… 挨拶運動、パトロールなど
・広報委員会 …………… PTA行事の取材、広報誌の発行など
・おやじの会 …………… 校内美化、クリーン作戦、パトロールなど
・進路対策委員会 ……… 進路冊子配布、座談会など
・その他 ………………… 開かれた学校づくり協議会との協賛で、イベントの開催など
≪アンケート実施≫
講師の杉田様からのご提案で、講演会出席者にアンケート用紙を配布し、講演の最後に記入していた
だきました。記入後の用紙は各校のPTA会長にお渡しし、今後のそれぞれのPTA活動に反映してい
ただけるようにしました。
-72-
江北ブロック
第
江
新
江
鹿
上
加
八 中 学
南 中 学
田 中 学
北 中 学
浜 中 学
沼 田 中 学
賀 中 学
-73-
校
校
校
校
校
校
校
江北ブロック研修会 講演会「子供の自立性を高めて家庭を明るくする方法」
講師:心理カウンセラー 椎名 雄一
○講師紹介○
心理カウンセラーとして第一線でご活躍されているだけでなく、椎名ストレスケア研究所を設立され、
カウンセリングの普及やカウンセラーの育成に力を入れられています。また、精華学園高等学校町田セ
ンター長をされており、多くの生徒さんたちの声を直に聞いていらっしゃる先生です。
○講演内容○
<はじめに>
1.コミュニケーションの基礎の基礎
二人ペアになり「1・2・3」を交互に繰り返し言う。自分の立場だけ・相手の立場だけで考
えてしますと、繰り返す事がぎこちなくなってします。私たち二人で行っていると考えると上
手く行える。
2.石のワーク
二人ペアになり自己紹介をする。話して・聞き手にわかれて以下の①→②→③と行う。
その時、聞き手側は合図で「普通の状態」から「石(相槌など顔は無表情になる)の状態に」に、
そして「石」から「普通」に変わる。
① 聞き手側は「普通」に聞く
② 聞き手側は「石」になって聞く
③
元に戻る(普通に聞く)
聞き手が「石」になると、話しづらい。②から③に変わると話しやすくなる。更に①の時より①
+②+③のほうが、より話しやすくなる。
コミュニケーションを深めるには、「石」の状態も大切である。
3.教育・子育ての目的は?
目的は、生きていく事である。skillは生きていく過程で必要であれば得ていく。
<1.やりたいことをやって家庭を明るくするコツ>
MUST(しなくてはいけない)とWILL(やりたい) の戦い
子どもはもともとWILLで活動しています。「テレビが見たい」「遊びにいきたい」「おもちゃ
が欲しい」「ジュース飲みたい」
それに対してMUSTで応対しているのは一般には親・そして社会です。
「明日は学校に行かなければいけないんだから、、、」「お父さんは仕事をしなくてはいけないか
ら、、、」「漢字の書き取りをやりなさい」
MUSTだらけの家庭と WILLが多い家庭どちらが幸せか?
MUSTだらけの家庭
1.「しているのに、、、」と不公平感や不満の言葉が多くなる
2.子どものお手本になるような「楽しい生き方」が家庭の中に少ない
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3.子どもは親を見ているので保守的でチャレンジしない
WILLが多い家庭
1.やりたいことをしているので失敗しても落ち込みにくいし不満にならない
2.子どものお手本になるような「楽しい生き方」が家庭の中にたくさんある
3.親がチャレンジしている姿を見ているので子どもも真似をする
<2.現代の子どもに必要なことは?>
私たちが子どもに伝える必要があるのは、現代の技術・現代のサービス・現代の文化に対応する力を
養うこと!
現代の子どもたちからの質問。子どもたちは、いろんな視点で見ている。
ある小学生の問い
「私はお父さんやお母さんみたいに『疲れる人』になるの?」
ある中学生の問い
「どんな人になりたいか?と聞くけど、大人はどんな人になったの?」
ある中学生の問い
「何のために勉強するの?何の役に立つの?」
ある高校生の問い
「なんで、破綻している経済活動に参加しなくてはいけないの?」
ある高校生の問い
「一回も教えてくれないのに何でいきなり『どの職業?』『進路?』と聞くの?」
<3.モチベーション教育>
俺みたいに、私みたいにメチャメチャ楽しい人生をおくってほしいから…10000の押しつけより
も1つのモチベーションを大切にする。
「学びたい」「早く大人になっていろいろなことに挑戦したい」そう思っている子は自分で何でもやり
ます。WILL だからです。
では、その WILLをつぶしてしまうのは誰でしょう?MUSTの強い親。
そして、そのWILLを増幅できるのは?応援できるのは誰でしょうか?WILLの多い親。
そう、かかわる大人が自分の人生を最大限に輝かせることが最も大事なのです。
<4.大人のためのモチベーション教育>
子どもたちをWILLに導けるのはそれを実践している大人だけ。1つのモチベーションを大切にし、
自分の人生を最大限に輝かせる。
<まとめ>
頑張らないで家族を明るくするヒント
○お手本を示すこと
不幸な家族がいることは子どものためになりません。我慢するよりは自分らしく振る舞うことを考
えて下さい。「私が犠牲になっているのよ」という雰囲気で家にいるよりは「知らない」といって海
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外旅行を満喫する方が正解に近いといえます。人生がどれだけ楽しいかをお手本として示せるかが
重要になります。
○親が自分に自信を持つこと
親は自分の持っているペンを子に渡します。それは茶色のペンかもしれません。子どもはそれで
「あ」「い」「う」と文字を覚えていきます。ある年齢で「私は茶色なんて嫌だ!ピンクが良い」言う
かも知れません。でも、「あ」「い」「う」を覚えたことは無駄にはなっていないのです。親のペン
が何色でもそれに自信を持って子どもに伝えて下さい。
○意味がないものを大事にすること
大人はある程度の経験をしているので、意味があることとないことを自然と区別します。でも、子
どもにとっては「水の出しっぱなし」や「反抗」なども 経験してみたいことなのかも知れません。意
味があると思えないことを大事にすることは子どもの成長だけでなく、大人の人生を豊かにしてくれ
ます。意味がないと思えるものをぜひ大事にしてみて下さい。
文責:鹿浜中学校 島
-76-
透
西新井南ブロック
第
第
第
第
第
第
扇
四 中 学
五 中 学
六 中 学
七 中 学
九 中 学
十 中 学
中
学
-77-
校
校
校
校
校
校
校
西新井南ブロック研修会・講演会「時代に即応したPTA活動を」
講師:元足立区教育委員会委員長 高田一雄 氏
1.今の時代環境からPTA活動を考える
先輩方が今までやってきたことを大切にすることも大切だが、自分たちがやりたいことをやっていか
ないと楽しくない。新しいことを始めるのは大変だけども、それを乗り越えてやり遂げた時に達成感が
ある。失敗を恐れずに時代に則した活動をしてほしい。
2.開かれた学校づくり協議会との共働
学校のPTAは個々に地域に住んでいるが、それをまとめるのが開かれた学校づくり協議会。皆さん
の思いや活動を地域に知ってもらうことが必要。子どもたちの安全に影響することもある。
3.PTA活動を通じて家庭教育力向上を図るために
これは永遠の課題。PTA活動は子どものため、学校のためでもあるが、家庭のためでもある。役員
をやっていると時間を取られて大変だと思うが、それはあとから考えると、自分自身の家庭をより良く
させることになる。後からやってよかったと思う。なぜなら、学校のことがわかる、先生方とも親しく
なる。学校での子どもの姿を見ることができる。学校に来ると、集団の中で自分の子どもがどういう立
場にあるのか、どういう性格なのかがわかる。役員をやることにはそういうメリットがある。PTA活
動ができるのは、子どもが学校に通っている時だけ。だから、今を大切にPTA活動をしてほしい。普
段忙しい人ほどスケジュールを調整しながら役員をやってくれる。だから、そういう人たちはそれまで
以上に成長できる。PTAをやっていると孤立化しない。知り合いが増える。それによって情報が入っ
てくる。コミュニケーションが取れるようになる。お互いを知るようになると、安全安心な町が作れる。
それが家庭教育力の向上になる。
4.子どもたちが社会でより良く生きるためにPTAがすべきこと
今世の中はこうなっているんだ、政治はこうなっているんだ、世界はこうやって動いているんだとい
うことを親自身が勉強して、なにげなく教えられるようにしてほしい。もうひとつは、何のために生き
るのか、学ぶのか、働くのかをわからせてほしい。今生きているのは自分だけの命ではない。過去(親、
先祖)現在(自分)未来(子どもや孫)という命の伝達がある。だから誰かを殺したり傷つけたりして
はいけない。他人への思いやりは自分を大事にすることで発見していく。また、過去から学ぶことも大
切。大人たちが築いてきた文化を学び、後世に受け継いでいく必要がある。そして、何のために働くか。
生きるため、家族のため、国の繁栄のため。そういうことを何気なく教えてあげてほしい。
5.今後のPTAのゆくえ
時代に即応したいい企画をどんどん出してやってほしい。人それぞれに得意なものがある。それをき
っかけに学校に来る機会を作り、PTAの活動に巻き込むのがいいのではないか。たくさんの保護者に
学校のことを知ってもらい、孤立した親を作らないのが望ましい。そうしてコミュニケーションが取れ
るようになれば、地域の安全にもなり、子どもたちのためにもなる。
-74-
第一分科会(学年委員会)「PTA活動を楽しもう!」
「どうやってPTAを楽しむのか」活動内容、良かった事を各校紹介を通して学年委員というより、
一保護者として発言してもらった。
活動内容は、主に親睦会や学校行事のお手伝い、3年生は卒業対策委員や進路への関わりがある。
親睦会は、茶話会が多く、前年度に倣って行う学校が多い。
また、年度当初に予定を決められている学校も少なくない。
四中の委員から、「一年間委員を経験するが、何年も経験している人とは意識が違うため、今回のブロ
ック研修会で新しいことを始めてもいいと気づけたが、次の人につなげる方法が分からない。下地を作
っておけると、次の人にはやりやすいが、結局、毎年ゼロからのスタートになってしまうので、同じ茶
話会になってしまうという」意見がでた。
「例年に倣った活動に縛られず、新しい活動を広げてもよい」ことを、本部(総務)が年度当初に新役
員に伝えていくことが大事なことが分かった。
また、同じ四中の委員でも、一年の保護者からは、先生が子ども達に「親子で何をしていか」決めさ
せ、子ども達が主体となって運営した行事を行った。
親睦会の企画は、先生と相談して決める学校が多い。委員を引き受けた以上、責任をもってやりたい
が、連絡の取り合いが困難という声も聞かれた。
(校長先生より)
学年委員の仕事内容は、年間スケジュールで決まっているが、どういう時に、どう動くかが大切。
新しいことを始めるのは難しいが茶話会等で先生と話し合い、学年の取りまとめ、行事の手伝い、研
修会への参加等で先生方、保護者との交流が深まる。
委員をすることで、楽しかったという達成感を感じることで、子どもや家庭へかえっていくもの。
成果は少ないかもしれないが、やって良かったと思えるような活動をして欲しい。
責任を全うしようとしていることは、学校も本部(総務)も分かっている。今やっていることを継続
して欲しい。
第二分科会(広報委員会)「PTA活動を楽しもう!」
○活動内容について
広報紙の制作と発行、学校行事の手伝い、学校OB、PTA、地域の方への広報紙のポスティングを
している。ポスティングは土地勘が乏しいと大変で、抽選校になっている学校などは地域が広範囲なた
め、遠い所への配布が難しい。五中は地域の方が多いので生徒が配布しているが、他の学校も同じよう
にするのは難しい。参加校の広報紙の発行回数は年間2~4回で、3回という学校が多数を占めた。
○活動の問題点
・仕事をしている人がほとんどなので、平日の仕事の割り振りが困難。
・活動の時間が夕方~夜になってしまうため、話し合う時間が短くなってしまう。その結果、集まる回
数が増えてしまい、負担である。
-75-
・パソコンができる人が1人は必要。
・広報経験者に頼りがちになってしまう。
・内容が毎年同じになってしまう。
○問題の解決策として
・なるべく負担を減らすため、前期・後期に分担分けする。
・メールを活用する。
・第1回目の委員会で年間スケジュールを立て、役割分担を最初に決める。
○活動の工夫・アイデア
・各校の広報紙を実際に手に取って見ながら意見交換をした。企画記事やレイアウトの工夫など各校の
特色があり、とても参考になった。
・自分の子どもが出ている行事や種目を取材できるよう、予め所属する部活動や委員会、生徒会などを
聞いて、役割分担を決めている。
・今後の予定をメールなどを使って前もって連絡し、担当を振り分けて、委員全員に広報紙に関わって
もらう
・企画記事、特集、イベントの紹介、卒業生で有名な人の取材などを記載し、より見易く、読みたくな
るような広報紙にしたい。
○委員会活動をしてよかったこと
・学校へ行く回数が増え、学校や子どもの様子や地域のことがわかるようになった。また、たくさんの
保護者と知り合うことができ、1つの物を皆で作り上げる過程が楽しくできた。
第三分科会(成人教養委員会)「PTA活動を楽しもう!」
○活動内容について
ほとんどの学校で、例年通り給食試食会を中心に文化祭展示の作品作りなどを企画開催しています。
その中で、四中・五中の2校では、次年度入学する児童や身体が大きくなり制服を買い換える生徒向け
に、体育着を含めた制服リサイクルをおこなっていました。この取り組みは、とてもいい事だと思うの
で、他校でも検討してみてもいいのではないのでしょうか?
また、扇中では小中一貫としてベルマーク集めをしていて、集めたベルマークを在校生の必要な道具
などとこうかんしていました。
○活動のして良かった事
先生方や保護者同士の交流が深まりました。また、生徒達の様子もわかるようになりました。
○活動の問題点や工夫
・仕事を持つ保護者や小さいお子さんを連れての活動・三年生の保護者は進路(受験)を理由に活動が
困難なため、いつも同じ人(限られた人)が活動している現状をどう変えていくか?
-->三年生に関しては、前期(夏休み前)の活動を担当してもらったり、仕事を持つ保護者など年度
当初に年間予定表を参考に担当分けをする。小さいお子さん連れの場合、本部役員さんや他の委員さん
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に保育としてお願いするなど、PTA活動を楽しむために、PTAで協力し合うことが大切なのではな
いでしょうか?
○校長先生の助言
委員会を運営していくうえで、小さい子ども連れでの活動が困難という意見が一番多い中、前任校で
はファミリーサポートなどを利用しましたが、区によっては知名度が低く、利用料が発生することもあ
ります。現状としてPTA役員の協力を得て保育して頂きながら委員会の運営をすることが望ましいと
思います。
第四分科会(校外委員会)「PTA活動を楽しもう!」
<主な活動内容>
・運動会、文化祭、学校行事の際の自転車整理
・夏休み夜間パトロール
・朝のあいさつ運動(第五中)
・地域懇談会(第四中)
<活動内容その他についての質疑応答>
1.第五中が行っている「朝のあいさつ運動」について
・毎週火・木曜日 8:〇〇から8:20に行っている。
(担当するのは各校外委員が年間7、8回 一般の保護者が1回程度)
2.第四中が行っている「地域懇談会」について
・校外生活指導委員会企画による講演会を毎年テーマを決め、講師をお願いして実施。
3.急な天候の変化でパトロール中止の連絡について
・各校共、なかなか全員には連絡がとれない等の問題があった。
(第九中 本田校長より)今後、委員単位での学校配信メールの活用も考えていかなくてはならな
い
4.連絡網以外で連絡をスムーズにする工夫について
・委員の中で、各学年の責任者を決めて連絡を回している(第六中 その他)
・子供経由で連絡の手紙を渡す際に、他のプリントと区別出来るような色のついた用紙で印刷してい
る。
・今後は連絡網が廃止されていくと思われるので、メール等の連絡手段を徹底させたい。
5.各校が工夫している点について
・委員になった時点で年間の担当を平等に決める。(各校)
・三年生の保護者は、担当をなるべく前半に割り振る。(第五中)
・他の委員にも協力を求める。
・昨年度からの引き継ぎノートを参考にしている。(第九中)
・委員全員のネームプレートを作り、お互いの名前がわかるようにする。(第十中)
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6.ブロック研修会は、講演会と分科会どちらが良いか。
・半数の委員は、両方を体験していないので良く分からないという意見
(第九中 本田校長より)講演会形式も良いかとは思いますが、何年かに一度は分科会という形で
の意見交換も必要ではないかと思います。
<まとめ>
学区にとらわれない全足立という考え方の中では、校外委員の活動はとても大事になってきます。
是非、一度きりではなく来年度もPTA活動に携わっていただきたいと思います。
第五分科会(進路委員会)「PTA活動を楽しもう!」
第五分科会は、進路委員会として単独で活動している第十中学校・扇中学校、学年委員・卒対委員の
活動の一部として活動している第四中学校・第七中学校、そして第九中学校が参加いたしました。
●まず、各学校のそれぞれの活動内容について発表がありました。
・第四中学校、第十中学校では、「高校訪問」を行っていて、本年度の訪問校は9校、各高校10名
前後の保護者で訪問し、熱心な先生方の説明を聞き、教室での普段の勉強風景を見学しました。
高校主催の説明会とは違い、少人数での訪問ということで、聞きづらいことも、校舎見学中でも。気
兼ねなく質問が出来て、各校の特色がわかりとても良い機会だという感想が多かったとのこと。
・扇中では、「親子の進路説明会」として、3校の先生をお呼びし、親子で説明を聞くという内容。
また、卒業生からのアンケートをもらい、在学生にそのままの声を届ける。という活動もされてい
る。どの学校も、例年に倣い高校訪問などを行っていることが多い。
<活動内容への校長先生からの助言>
進路委員ということで、目先の高校、大学選びととらえがちであるが、もっと先の就職を考え、『正
しい勤労観、職業観』を身に着けることが進路だとも考えられる。それを踏まえて進路委員の活動内容
を広げてはどうか。
将来なりたい職業や、関心のある職業に就くには、どんな勉強が必要なのか、高校、大学はどこに進め
ばよいのかといった内容の情報収集や、また、様々な職業を知り本物に触れる機会を学校と一緒につく
ることも良いのではないか。
第十中学校では、弁護士を招きいじめの話や、三年生は裁判員裁判を行う授業がありましたが、その
中で、子どもたちは弁護士という職業を学びました。職場体験でも様々な職業を学びます。
ゲストティーチャ―を招くような学校主催の講演会でも、PTAと共催することで、保護者の方に参加
頂けるようになり、また、職場体験でも、時間があれば体験の様子を見学したり、体験発表を聞いたり
し、子どもがどのように職業を感じたかしることも進路を親子で考えるきっかけになると思います。必
要な情報を共有し、提供できるようにしたいものです。
【感想】
進路の捉え方を変えれば、活動の範囲も広がり、活動自体も有意義になるのではないか。今回は進路委
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員会が存在する学校のみの参加ではあったが、次回はすべての学校に参加していただき、それぞれの活
動を知ってもらい、PTA活動の中に、進路を考える活動を入れてほしいと思う。
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千住・中央ブロック
第 一 中 学 校
千寿桜堤中学校
千寿青葉中学校
第 十 一 中 学 校
青 井 中 学 校
栗 島 中 学 校
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千住中央ブロック研修会 講演会「コミュニケーションの質が人生の質を変える」
講 師:船橋市立南本町小学校教頭 渡邉 尚久
当日は、先生・保護者を合わせて116名が参加。とても有意義な時間を過ごせた。
仮題にて「よりよい人間関係をつくるため」と先生にお知らせをし、どのような講演にすれば良いか
を打ち合わせし、13の項目に分けてパワーポイントを使用しての運びとなる。以下13の項目に沿っ
て内容と報告する。
1.7つの習慣との出会い 信頼貯金
7つの習慣は人生を味わい深いものにするための心のあり様について書かれた本であり、冒頭の信頼
貯金は人とのつき合いで生じた信頼を貯めたり、引き出したりしながら人は生きる。
2.負の先送り
自分の価値観を親から子へおしつけてしまうは、柔軟な考えを奪うのでNG
3.自分のコミュニケーションを自覚する。引き出し
人に対しての行為の際、言動と態度、表現に一貫性があるかないかは重要である。
4.ものの見方・考え方
決めつけの概念でものをみがちである。パラダイムシフトできる柔軟を考えをする。
5.第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
自分のことを理解してもらうのが先決となると相手との距離は縮まらないので相手を理解から始める。
6.感情移入の傾聴
自分に投げかけられた言葉はまず受け止めること。相手の状況を理解して話を聴くことが重要
7.自叙伝的な反応
知らず知らずにやってしまう行為。そういう時にはこうしたら良いと、話したり自分のことが最優先
になってしまうのは、相手との距離をのばしてしまう場合がある。
8.あり方は。スキルは。
以上の事を行なうのは一つのスキルではあるが日々心に留めて行動すると身につけられるスキルだ。
9.Iメッセージ なぜIメッセージなのか
Iメッセージとは自分の言葉で伝えるメッセージ。通訳でなく本音のメッセージを伝えるのも重要。
10.第一の習慣 主体的である。
行動するのに人まかせではなく、自分から行動を。今の自分に何ができるかを考えたらまず行動を!!
11.本当に大切なことは 心の奥底にあるもの
人に伝える時に、伝えたいことをかくして伝えると本質が伝わらなくなる。本質・本音は正しく伝授。
12.コヴィー博士の遺言 「○○だよ○○」
○○には忍耐が入る。まいた種の芽は出ないとあせらずに、あきらめず、続けることが大事である。
13.それでも
くじけそうなら再び初心に帰り、自分を見つめ直す。
最後に感想を書いて提出して頂いた。保護者の悩みはほぼ共通の様それを散らす良い講演であった。
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綾瀬ブロック
第
第
東
蒲
谷
十 二 中 学
十 三 中 学
綾 瀬 中 学
原 中 学
中 中 学
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校
校
校
校
校
綾瀬ブロック研修会 講演会「これからのPTA活動とは」
講師:足立区中学校PTA連合会前会長、東京都中学校PTA協議会理事 杉田 直子
1.各PTA会長の自己紹介と各学校の活動の紹介
綾瀬ブロックでの初めての講演会方式ということで、緊張しているので、各校のPTA会長の方々に
も前に一緒に座ってもらうことにした。
…PTA会長から、それぞれの自己紹介とPTA活動の紹介。
2.講演者の自己紹介
平成11年3月末に足立区の西新井に3人の子どもと夫の実家に同居し7人家族での生活がスタート
した。長男が西新井第一小学校の1年生に入学した時からPTA活動に参加するようになり、平成16
年から本部役員に入り、その後副会長、会長になる。西新井中学校ではPTA会長を2年、昨年は足立
区立中学校PTA連合会会長を務めた。一お母さんが何もわからない足立区に越してきて14年間のP
TA活動を通して足立区に根付いて来ることができたと思う。
3.西新井中学校でのPTA活動の紹介
綾瀬ブロックと西新井地区では少しカラーの違いがある。西新井中学校PTAでの一番の特色は、
朝のあいさつ運動…毎朝2、3名ずつの保護者が順番で生徒会と一緒に門にたち、朝の挨拶をする。
歴代のPTAが絶やさず13年間続けてきており、全保護者が1年間に1回参加する。
学校が荒れている時は挨拶をしても返って来ないが、学校がよくなってくると自然に会釈をしたり挨
拶ができるようになる。思春期で多感な時期で親の手の届かない時期だが、人間の一生を通じての基本
の挨拶を通して子どもとの関係を築いていくという活動で、これだけは伝統として続けて行きたい。
<事前のアンケートをもとにして>
4.PTA役員の成り手が少ない
それぞれの学校で行っている素晴らしい活動を、保護者に知らせる手段が少ないのかなと思う。PT
Aが見えていないことが、成り手が少ないことの1つの原因だと思う。
自分たちの子どもはまず保護者がきちんとみてあげなければならない。
14年間のPTA活動を通じて、一人一人の子ども達の家庭が子ども達を見てあげない限り、PTA
活動で何かをよくしようというのは無理だということ感じた。PTAはなくてもいいというのではなく、
例えば自分の子どもがちょっと学校に行けなくなった時など、一人では解決できない時にでも、保護者
同士のつながりができていれば情報交換ができ、解決できることがある。
そういうことを一人でも多くの保護者に伝えたいと思う。
5.委員決め
なるべく、抽選やくじ引きは避けたいと思ってやってきた。皆が少しずつやっていけば一人一人の負
担が少ないということを訴えっていく。だいたい任期は1年の期限付き、子どものために時間をさいて
もらう気持ちを持ってもらうと問題もなくなる。会長や本部の人はたいへんかもしれないが、PTA活
動の良さや親同士のコミュニケーションの大切さを伝え続けるとよいかと思う。正解はないと思うが訴
えることをあきらめなければ伝わることもある。
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6.仕事や家庭との両立
PTAは自分の仕事まで犠牲にして参加する必要はない。まず仕事あっての自分の生活であり家族で
あり、できることをできる範囲でやっていけばよい。その代わりそれらを全員でやっていけば絶対にP
TAは回っていくと思う。
私も7人家族の主婦の立場で結構たいへんだが、家族との団欒、絆には自信がある。娘が「お母さん
毎日学校に来ているけれど何してるの」と素朴な質問をされて、はっとしたことがあった。子どもは保
護者以上にPTAのことを知らない。自分がやっているPTA活動のことを伝えていけば子どもの理解
が深まり、私のために僕のためにお母さんはPTAの活動をしてくれているんだということをわかって
くれると思う。私の様子を見て一番下の長女が家事を手伝ってくれるようになり、家族の協力を得られ
て最終的には良かったと思う。
もともと子どもが好きな夫には、子どものためにPTAをやっていることを最大限アピールした。
夜のお酒の入る集まりもあったりして、ついつい時間も遅くなったりするが、今日はこういった話が出
てとても参考になったと話す。自分がやってきたことを明らかにして、その都度理解をしてもらうよう
努めた。
7.男子のPTA活動の協力が少ない
これは、時間帯にもよるのではないか。今日も何人かのお父さんに話を聞いて頂けてありがたいと思
うが、参加できる時間帯に参加出来る範囲で参加していただければいいと思う。
運動会とかパトロールなどに力を借りてやっていくのも良いと思う。
8.PTA会費が集まらない
どこの学校にもある問題。家庭によって納めない理由はさまざまだと思うが、頭を下げて何回かチ
ャレンジしてみる。子どもたちの記念品などに使っていることを保護者が知らなかったケースもあっ
たので、総会などPTA会費の使い道など伝える機会を増やしていけば、未納は減るかもしれないと
思う。
9.先生から保護者にもとめることを知りたい
学校に足を運んで先生方ともコミュニケーションをとる。
先生も初めて会った保護者より何度も話をしている保護者の方が話しやすいと思う。
そういった信頼関係の中でいろんなことが求められるし、話もできると思う。
今日のように大勢の人の前でお話するのは緊張することだが、それでも周りに信頼関係のある会長
さん達がいてくれるから勇気が出る。連合会長の時も、つながりのある人達に支えてもらえたので、
務めることができで、感謝の気持ちでいっぱいである。
10.まとめとして
PTAというのは難しい面もある。子どもを介しての集まりであるけれども、大人同士の関係を上手
にやっていかなければ回っていかない組織でもあり、また学校や地域との関係も特にたいへんだと思う。
しかし職業・性別・年齢を超えて、知り合いになれる不思議な集まりであり、不思議なコミュニケーシ
ョンがとれる関係で、それは素敵なことだと思う。
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PTAは期限付きで、子どもが学校に行っていなければ現役として関わることができない。なのでぜ
ひPTA活動を他人事と思わずに皆で担当してもらいたいと思う。
今も昔も親子関係は何ら変わっていない。その親子関係をもう一度見直すことによってこれからのP
TA活動もかわっていくのではないかと思う。少子化少子化と言っても足立区は兄弟が多く、一家庭の
お子さんの数が多い。
将来を担う子ども達のために私たち親がもうひと踏ん張りして、子どもがせめて中学校のうちは、手
は離しても目は絶対に離さないよう頑張ってほしい。子ども達を見守っていけばおのずとこれからのP
TAのあり方も開けていくのではないかと思う。PTA活動の困ったことへの正解はなかなかないと思
うので、そこは話し合い、いろんな方法でコミュニケーションをとり、一人一人が意識をしてもらえれ
ばいい方法に向いていくと信じている。
14年間のPTA活動を振り返る機会を与えていただいたことに、感謝したい。
文責:足立区立第十ニ中学校書記 北川 久恵
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竹の塚ブロック
東
渕
竹
花
花
花
六
島 根 中 学
江 中 学
の 塚 中 学
畑 中 学
畑 北 中 学
保 中 学
月 中 学
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校
校
校
校
校
校
校
竹の塚ブロック研修会 講演会「PTAと学校の関わり~学校におけるPTAの役割」
講師:元東島根中学校校長 増渕 裕康
(1)Tの立場から見たPTA
教員になった時のエピソード ⇒ 教員2年目で中学3年生の担任になる
①家庭訪問での進路指導
子供は「勉強しています」と言うが、母親が目配せ ⇒ 本当は勉強していないと察知
担任の前で子供に恥をかかせないようにした母親の気配りと、担任への信頼を感じた
②三者面談
転入したての生徒の母親が紅茶を用意 ⇒ 担任への心遣いが有難い体験
以上の事から、PとTの信頼関係が大事であると実感。PとTの信頼関係=PTA活動の基本
(2)Pから学んだ事の体験
①三者面談
夏休み中、子供に昼食を食べさせる為に仕事を休むと言った母親
②学年での懇談会
帰宅し次第、すぐに外に出て行ってしまう生徒 ⇒ 帰宅したらすぐにパジャマに着替えさせるよう
にした以上の話により、子供に対する気遣い、見守り方を考えさせられたとの事
(3)教頭時代のエピソード
教頭時代…一般教員よりも多くの保護者と、色々な関わりが出来た
担任:PTA=自分のクラスの保護者
教頭:PTA=保護者全員と一番接する機会が多く、学校設備にも詳しくなる
・PTA活動について
Pのチームワークの良さ ⇒ 各委員の努力が見え、増渕先生ご自身の仕事にも役立ったとの事
(4)区の研究発表会の発表校の時のエピソード
推進の中心であった前教頭先生が転出、その後を引き継ぐ
⇒ PTAの協力があり、実施に成功できた
・PとTが一緒になって学習を進める事=研修
【研修の効果】・共有テーマを持つことができる・話題を持つことができる・広報誌の材料にもなる
(5)ある中学で初めて着任した時のエピソード
PTA会長と副会長が要望を伝えに来訪、その4項目すべてを叶えるよう尽力した
⇒ PとT、お互いの努力があってこそ、実現できた
(6)PTA活動における小中連携の例
「ふれあいコンサート」を共催、ストリートダンスなど交え、盛り上がった
⇒ 小学校のPTAと中学校のPTAがお互いを理解し、共に同じ地域で子供の為に活動する大切さを
感じた
(7)災害時のPとTの連携
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中学校内が避難所になった場合、大勢の避難者に対して、Tだけでは対応できない
⇒ Pの協力が不可欠(東日本大震災の時に痛感)
普段からPと話をして、災害対策を講じる必要が大
(8)東島根中学50周年記念行事の体験
・古い校歌を式典で演奏…地域の方の中には「何十年ぶりかに聴けた」と涙する人も
その他、PTAの協力無しでは出来なかった事も多く、生徒にも良い経験となった
⇒ PTAの力を実感
(9)PTA活動への積極的な参加を促すには
・参加の形として…アンケートに参加するなど、色々な形があるので「こんな形の参加もある」と広
報する
・一つの形にこだわらない、集まれるときに集まる、掲示板で広報する、日常的に作品の展示を行う
など
・生徒会活動への協力もPTA活動になる
・小さな作業で良いから「ここは自分が活動に参加した証拠」のようなものを残せると、やりがいが
増える
・自宅が中学から遠くても、学校に来れば「同じ地域」として考える事
(10)今後のPTA活動に向けて
・これからはPTA活動も、小中連携していくことが大事なのではないか
・「PとTでPTA」である意識が大切 ⇒ よきパートナーとして、子供の幸せの為に協力する
P=Parentというより、Partnerであるという意識で
2.質疑応答
Q1.小中連携について、足立区で例があれば知りたい(東島根中学校PTAより)
⇒ 例については不明確のため、むしろ情報が欲しいとの回答
Q2.防災について事前に対策を、というお話があったが、他にも話し合っておく必要がある項目が
あれば教えて頂きたい(渕江中学校PTAより)
⇒各学校で色々事情が違うので、その学校の実情に合った課題を探して、話し合って欲しい
Q3.少人数の学校で、活動費も減少し、保護者の数も減る中、どうやって活動していけばよいか
(花保中学校PTAより)
⇒ 活動の見直しをしてみる、活動についての課題を共有する事も大切
3.所 見
長年にわたり、教員としてPTA活動に携わって来られた増渕先生のお話には、参考になる実話が多
く取り上げられており、私たち自身のPTA活動を振り返る良い切っ掛けになったと感じます。
普段は作業に忙しく、先生方の立場からのお話をゆっくり伺う機会が中々無いので、どの様な心構え
で活動を進めていけば先生方と上手く連携して行けるかなど、ヒントを頂けた様に思いました。
特に、最後に述べられた今後の活動についてのご意見は、大きな視点からで非常に参考になりました。
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平成25年度
足立区立小・中学校PTA
ブロック研修会実施記録
足立区教育委員会
青少年課
発行
平成26年3月
足立区中央本町1-17-1
TEL(3880)5275
FAX(3880)5641
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