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平成24年度PTAブロック研修会記録(PDF:407KB)

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平成24年度PTAブロック研修会記録(PDF:407KB)
平成24年度
足立区立小・中学校PTA
ブロック研修会実施記録
足立区立小学校PTA連合会
足立区立中学校PTA連合会
足 立 区 教 育 委 員 会
は
じ
め
に
「魅力ある教育環境づくり」をめざして、足立区で取り組んできた教育改革も 10 年目を
迎え、その成果も徐々に現れてきています。
東京都においても、都立高校の改革が一段と進んでいる今、一人の保護者としても、ま
た、PTA組織としても安閑としていられる状況ではありません。
このような中で、小学校では「家庭教育の充実」、中学校では「PTAを取り巻く環境
と充実したPTA活動」をテーマに、平成24年度ブロック研修会が開催されました。
これらのテーマには、変化の激しい時代にあって、家庭教育の重要性が叫ばれ、また、
教育改革が進行していく中で、PTAのあり方を再検討していきたいという、小・中学校
PTA連合会の願いが込められております。さらにいえば、流れに身を任せるのではなく、
教育改革の実効性を高めるために、PTAは何をなすべきか、という視点に立った議論を
展開したいという思いもありました。
PTAは、児童・生徒の成長を支援するとともに、大人である会員自身の成長をめざす
組織でもあります。会員や予算の減少、役員のなり手の問題等、多くの困難を抱えていま
す。しかし、困難な状況であるならば、それらを乗り越えていくために、より広い視野に
立って考えることが必要となります。そのひとつの機会として、このブロック研修会があ
ります。また、他校のPTAとの情報交換などを通して、自らの活動を見直す機会でもあ
る本研修会は、非常に重要な意味を持っています。
研修会の一端を、ここに実施記録として発行いたします。この記録が、今後のPTA活
動の充実に役立てば幸いです。
おわりに、本研修会の実施ならびに記録の発行のためにご協力いただきました皆様方に、
厚くお礼申し上げます。
平成25年3月31日
足立区立小学校PTA連合会会長 丸山 悦男
足立区立中学校PTA連合会会長 杉田 直子
足
立
区
教
育
委
員
会
目
次
小学校PTAブロック研修会
第 1 ブ ロ ッ ク
2
第 2 ブ ロ ッ ク
7
第 3 ブ ロ ッ ク
10
第 4 ブ ロ ッ ク
17
第 5 ブ ロ ッ ク
22
第 6 ブ ロ ッ ク
29
第 7 ブ ロ ッ ク
35
第 8 ブ ロ ッ ク
42
第 9 ブ ロ ッ ク
48
第 1 0 ブ ロ ッ ク
55
第 1 1 ブ ロ ッ ク
61
第 1 2 ブ ロ ッ ク
65
第 1 3 ブ ロ ッ ク
69
中学校PTAブロック研修会
西新井北ブロック
75
江 北 ブ ロ ッ ク
79
西新井南ブロック
82
千住中央ブロック
86
綾 瀬 ブ ロ ッ ク
88
竹 の 塚 ブ ロ ッ ク
93
小学校ブロック研修会
ブロック
開
催
日
会
寿
場
校
八
小
1
7月
7日(土)
千
第
2
7月14日(土)
高
3
6月16日(土)
興
4
6月30日(土)
関
5
9月 8日(土)
弥 生 小 学 校 ・ 庁 舎 ホ ー ル
6
6月23日(土)
長
門
小
学
校
7
7月
7日(土)
六
木
小
学
校
8
9月
8日(土)
平
野
小
学
校
9
12月
1日(土)
花
畑
小
学
校
10
9月29日(土)
中
11
10月13日(土)
伊
12
6月30日(土)
13
10月13日(土)
野
本
扇
小
学
園
原
島
本
小
興
校
学
興
根
学
小
校
学
学
小
小
学
学
古
千
谷
小
学
昭和63∼平成14年度
これからのPTA活動のあり方を求めて
平成15、16年度
教育改革とこれからのPTA活動のあり方
平成17年度
教育改革の中のPTA活動と家庭教育
平成18年度
これからのPTA活動のあり方と家庭教育
平成21年度
家庭の教育力向上をめざす学校・地域と連携したPTA活動
家庭の教育の充実に向けたPTAの役割とその活動
∼教育の原点は家庭∼
平成22∼24年度
校
校
校
北 鹿 浜 小 学 校 ・ 鹿 浜 い き い き 館
【研修テーマ】
平成19、20年度
校
家庭教育の充実
-1-
校
第 1 ブ ロ ッ ク
千
千
千
千
千
千
寿 小 学
寿 本町小 学
寿 双葉小 学
寿 常東小 学
寿 桜 小 学
寿 第八小 学
-2-
校
校
校
校
校
校
平 成 2 4 年 5 月 2 8 日
関係各位
足立区立小学校PTA連合会
第1ブロック長 山本 不可止
平成24年度
足立区立小学校PTA連合会 第 1 ブロック
ブロック研修会のお知らせ
この研修会は、ブロック内PTA相互の討議や情報交換等を通じて、ブロック及び各校PTAの活動
を充実・発展させることを目指して開催します。
<日
<会
時>
場>
平成24年7月7日(土) 午後2時∼4時
※1時30分より受付
千寿第八小学校 体育館 (所在地:千住関屋町16−1)
<研修主題>
家庭の教育の充実
講演テーマ「スポーツと教育 ∼スポーツを通じた親子関係、親によるサポート∼ 」
<講
ヨーコ ゼッターランド(堀江 陽子)氏
バルセロナ五輪・アトランタ五輪女子バレーボールUSA代表(銅メダリスト)
師>
<対 象 者> 保護者(各校20∼30名)
<スケジュール > 13:15 各校受付係集合(担当校より連絡事項の伝達)
13:30 受付開始
14:00 開会
開会の言葉
千八小 雲副会長(司会)
ブロック長あいさつ
千寿小 山本会長
学校長・PTA会長紹介
14:20 講演「スポーツと教育」
15:30 質疑応答
15:45 学校長あいさつ
千八小 佐藤校長
15:50 閉会の言葉
千八小 高見会長
アンケート記入
16:00 解散
<持 ち 物> スリッパなど履物、下足袋、筆記具
<お 願 い> ①別紙「連絡票」をFAXにてご提出ください。6月15日(金)必着
②受付名簿作成及び当日の受付とアンケート回収は各校で行ってください。
③司会がPTA会長をご紹介いたしますので、各PTA会長様より校長先生をご紹介く
ださい。なお、ごあいさつや学校・PTAのPRなどございましたら、2分間程度で
お願いいたします。
④会場には冷房設備がありません。季節柄、暑さ対策をしてお越しいただくよう参加者
へ周知のほどよろしくお願いいたします。
<問 合 先> 担当校:千寿第八小学校PTA 副会長 宇梶(FAX:○○○○-○○○○)
-3-
ブロック研修会のお知らせ
連絡票
記入者:(
学校名
別紙
)
小学校
参加者数
名
受付係
名
ふりがな
出・欠
氏
名
学校長
※代理出席( 有 ・ 無 )
ふりがな
役職名(
)
氏
名(
)
ふりがな
出・欠
氏
PTA会長
名
※代理出席( 有 ・ 無 )
ふりがな
役職名(
)
氏
名(
)
送信先:千寿第八小学校PTA
副会長 宇梶(FAX:○○○○−○○○○)
(送り状不要。連絡票のみ送信してください。6/15(金)必着)
-4-
講演会「スポーツと教育∼スポーツを通じた親子関係、親によるサポート∼」
講師 ヨーコ
ゼッターランド(堀江陽子)様
(バルセロナ及びアトランタ五輪女子バレーボール USA 代表【銅メダリスト】)
<バレーボールを始めたきっかけ>
ヨーコ
ゼッターランド氏はアメリカで生まれ、6歳の時に母親とともに来日。日本の公立小学校に
通い始めたものの、日本語で自己表現がうまくできず何事にも自信がなかった。
母親がバレーボールの元オリンピック選手で、現役引退後も元日本代表の仲間達とバレーボールの練
習をしていた。その練習に小学生の時から一緒に行っていたが、バレーボールには全く興味なし。むし
ろ楽しそうにプレーするいつもと違う母の姿を見て、バレーボールに嫉妬すら覚えていた。
転機は小学校5年生の時。突然母たちのチームメンバーとして試合に出ることとなり、うまくボール
をつなげることができたことがきっかけで、バレーボールの楽しさを実感。チームの一員という自分の
存在価値に気付き、初めて自分に自信を持つことができた。そして元日本代表というトッププレーヤー
のハイレベルのプレーを肌で感じることができ、「将来はオリンピックの金メダリストになる」と夢を
持つこととなる。
<チームスポーツで学んだこと∼中学校時代∼>
バレーボールの強豪校へ入学し、大変厳しい指導を受けることとなる。ここで出会った指導者の一言
がヨーコ
ゼッターランド氏をよりオリンピックへと近づけることとなった。「オリンピック選手にど
うやったらなれますか?」という彼女の問いに対し、顧問の先生は「無理」というのではなく、「やれ
ばできるかもしれない。でも人一倍練習をしないとだめだぞ」と返答した。
やる気を大切にしたこの言葉を励みに、厳しい練習にも積極的に取り組んだ。また初めてのチームス
ポーツの中で「協調」「忍耐」「自立した個」を学ぶこととなる。
夢に向かうために応援してくれた大人の存在も大切だった。とりわけ祖母と母の存在は大きく、「バ
レーボール」という共通項で結びつけられていた。
<夢のオリンピックへ>
大学卒業後、単身渡米し、バレーボールのナショナルチームに入団するためのテスト(トライアウト)
を受けた。今までの経歴は一切関係なく、今できること、そして入団後どのようにチームに貢献できる
かを見極めるテストであった。合格できたものの、周りの選手と比べ体の大きさや、パワーの違いに圧
倒されてしまった。しかしチームメイトに対抗するには、自分にないものばかりを探すのではなく、何
か優れた所を見つけて武器にしていかなければいけない。そこで、自分にしかできない、地味だけど丁
寧で確実なプレーというオリジナリティを発見し、原点とした。この「オリジナリティ」のおかげで、
オリンピック選手の選考前に大きなけがをしたものの、見事オリンピック代表選手の座を射止めること
となった。
<良き「Coach」を目指して>
現役の選手を引退後、ヨーコ
ゼッターランド氏はバレーボールの指導にも力を入れてきた。
-5-
指導者として大切なものとは?
①教えすぎないこと「半教半学」
教えつつ、教わりつつ。指導するだけでなく、指導しながらもそこから学ぶことは多い。全てを手
取り足取り教えると自分で考えなくなり、自立できない。本人に考えさせるということが大事である。
②愛情を持って厳しく
間違ったこと、改めてほしい態度などに対しては、指導者の気持ちが相手に伝わるように根気よく、
厳しく指導する。そして指導を受ける側に自分の気持ちや考えを自分の言葉で話させるようにする。
③「原点に立ち返る」基礎力を身につける大切さ
ボール拾いをする際、ただボールをだらだら拾っていても得るものはあまりないが、ボールを拾う
際に飛んできたボールをよく見ることで、攻撃者のコースを読むことができる。また、素早くボール
を拾いに行くことで持久力・瞬発力を付けることができる。
つまり無駄な練習は何もなく、基礎を積み重ね、身体能力を高めることで、応用力が付いてくるも
のである。
④「Nice Try」&「Good Job」
アメリカでは、たとえいい結果が出なくても、「Nice Try」や「Good Job」と声をかけ、一生懸命
やることを応援する気持ちを大切にしていた。またいいプレーにすぐさま反応することで、プレーヤ
ーもどこがよかったのかをすぐ知ることができ、次へとつなげることができる。
<質疑応答>
Q.学力だけではなく、子供たちには生きる力をつけてほしいと思います。生き残るための術として「オ
リジナリティ」とおっしゃっていましたが、身につけるにはどのようにしたらいいでしょうか?
A.自分にしかないものを見つけたり、作ったりすることは自分の軸や原点となります。そして他者に
はない部分をさらに高めることで、「オリジナリティ」ができると思います。
「自分の持っているもの」、「できること」を大切にしていき、さらに高め、積み重ねてください。
<アンケートより>
・可能性を残し導くということが子育ての中でも必要であり、参考になりました。
・スポーツに限らず、子育てや仕事にもつながるお話で、心に残る講演でした。
(文責
-6-
平井みすづ)
第2ブロック
宮
扇
江
高
城 小 学
小
学
北 小 学
野 小 学
-7-
校
校
校
校
講演会「おこづかい教育・出前教室」
講師 ジブラルタ生命保険株式会社 石田 実氏
◆はじめに
・以前は会社からの給料は現金支給であった。家で父親から給料袋を母親へ手渡す、ということを目の
当たりにすることにより労働=お金という流れが少しは理解ができていたと思われる。現在はほとん
どが銀行振込になっており、お金がどこからくるのか見えにくい(銀行=お金)。そういったことか
ら、現在では親子共々お金と労働との関係を理解しにくくなっているのではないか。
・携帯電話やゲームなど、子供を取り巻く環境の変化(子どもによる IC カードのオートチャージ使用、
コンプガチャ問題など)。
→「おこづかい」を通じた“生きる力”の醸成
・無駄を避け、計画的な貯蓄を行い、目標実現するお金の使い方を身につける。
・「お金の力・便利さ」と同時に「怖さ」も理解する。
◆第1章 “おこづかい”は人生の習慣
・ちょっとしたことが我慢できずに借入れをしてしまう。→多重債務・自己破産件数の増加
・安易にクレジットカードを使いすぎてトラブルに陥る。→お金を前借りしているという意識が薄い。
○お金に関するルールを小さいうちから身につけよう。
お金との付き合い方を教えるのは、「しつけ」と同じ。
・欲しい(=目標)
・手に入れるための計画(=目標達成のための計画)
・他の欲求の我慢(=目標達成のための努力)
・手に入れた時の充実感(=やり遂げた自信)
“おこづかい”が子どもの人生の良い習慣になる。
◆第2章 さあ、はじめましょう!
“おこづかい”教育を習慣化するためには、親の真剣さが必要。
○どんなことをするの?
・おこづかいは「おこづかい袋」で!
お父さん、お母さんが仕事で稼いだお金の一部であることを意識させる。
・1か月のお金の管理を子ども自身にさせる。
3つの目的 ①トラブルを経験させること。
②後悔を経験させること。
③失敗を経験すること。子どもが小さいうちにトラブルを経験することが大事。
・おこづ会議
お金の使い方に助言をするのはこの時だけ。
-8-
・管理できていたらおこづかいを増やす。
・失敗してもペナルティーはなし。叱る時は、不正直・不公正なことを行った時だけ。
・貯金もさせる。
◆第3章 こんなときは?
(専門家・野中ともよさんによる見解)
・値段の高いものをねだってきたら?
→
おこづかいを始めるチャンス(目標を持たせる)。
・文房具など学校で使うものはどうする?
→
学校で必要なものは親の購入でよい。
・お手伝いにお駄賃をあげるべき?
→
お手伝いは家族の義務なので、おこづかいはなくてもよい。それぞれの家庭の考え方で。
・良い成績のご褒美におこづかいをあげるべき?
→
勉強=お金になるのはよくない。がんばったことに対しては、お金ではなく「ご飯を食べに行
こう」「旅行に行こう」などのご褒美でよいのでは。
・お年玉はどうする?
→
一部を渡して、他は貯金をしよう。
・お財布をなくした!
→
なくしたことについて、子どもに後悔をさせる。叱ることはしない。また、なくしてしまった
分の補充も行わない。どこでなくしたのかを一緒に考え、必要なところに届け出をする。
◆第4章 親の行動は見られています
・親にも計画性が必要(貯金、教育費、老後の暮らし、年金について)。
・わが家の「今と将来」を知ろう。
今 :家族の教育費や生活費などの必要資金
将来:家族の年金額やお金の寿命について
-9-
第3ブロック
寺 地 小 学 校
本 木 小 学 校
興 本 扇 学 園
興 本 小 学 校
西 新 井 小 学 校
西新井第一小学校
- 10 -
講演会(要旨)「発達に応じた子どもとのかかわり方」
講師 帝京大学教職大学院
砥抦
敬三様
【1】基本的な児童・生徒観
・子どもは<独自存在>である。「みんなちがって、みんないい」(金子みすゞ)を基本に考える。
・子どもは本来、知的な好奇心<学習意欲>を皆持っている。中には意欲をなくした子もいるが、小さ
い頃を思いおこせば、皆が持っていたはずなのである。それにふさわしい力がまだ備わっていないだ
けなのだ。
・子どもは<共に学ぶ喜び>を求めている。特に集団の中で学びたいと思っている。周りの音が気にな
り、集中できない子もいるが、基本的には欲求はあるものだ。
・子どもは<自分の力でやり遂げたい>と思っている。
【2】マズローの欲求の五段階説
①生理的欲求(飢え、渇きを満たしたい)②安全への欲求(保護されたい、雨風をしのぎたい)③所
属との愛の欲求(集団に所属したい、友情や愛を分かち合いたい)④承認の欲求(人から尊敬されたい、
自尊心を持ちたい)⑤自己実現の欲求(可能性の実現、使命の達成)
これらは、小さい時から順に積み上げていかなければ自己実現、その子らしさや能力を最大限に発揮
できないものだと実感する事例があった。
【3】変容のプロセス
<自己不一致>(憎い、悲しい、つらい)自分の中の不安感など緊張の続く状態の時に、カウンセラ
ーや第三者がかかわることで、人から受け入れてもらったという安心感が生まれる。次に<他者による
受容>である。心が解かれてくると<自己一致>として「そういえば自分にも」といった自分の良さや
悪い部分に気づき出す。「あの人にしてみれば」と考えはじめ、<他者の受容>に。第三者がかかわる
ことで徐々にかわってゆくプロセスがある。
【4】他人を思いやるのはいつごろから?
ある園児たちに質問し、興味深い結果が出ている。
「○○ちゃんは赤がきらいです。祖母から赤い靴をプレゼントされました。○○ちゃんはそれをもら
うでしょうか。」三歳児では「きらいだからいらないと思う」と言い、四歳児ではもらう、もらわない
が半数づつ、五歳児では「もらう。きらいと言ったらかわいそう。」と答えた。この実験から、<相手
を思いやる心>は既に四歳で芽生えるということで、通常の発達では小学校に入学する頃には<相手を
思いやる心>はクリアしている状況と考えてよい。その力は十分備わっているのだが、表現できないだ
けなのだと受け止めている。
【5】ありがとうの連鎖
ありがとうの連鎖とは、はじめに「ありがとう」と言えば、感謝された人は別の人へ、またさらに別
の人へ連鎖していくというもの。この一言が言えるかどうかが大きな分かれ道になるのだと思う。
【6】ほめ方・叱り方
では、子どもと接する中でどのようにほめたり叱ったらよいか。成長にあわせたほめ方をすることが
- 11 -
望ましい。幼児期は言葉と身体的接触。低学年はオーバーなスキンシップ。中学年は具体的にここが良
いと個別か集団の中でほめ、高学年は言葉をさりげなく。中学生からは本気で個別にほめる。
逆に効果的に叱る方法として、本気で叱る・ほかの子と比較しない・見せしめにしない・人ではなく
行動を叱る・人格を否定しない、そして自分の言葉で伝える<わたくしメッセージ>で気持ちを伝える
ことが大切である。
【7】親業訓練
批判や非難、バカにする、説教や指示は相手を<やっつけるメッセージ>と自覚し、「あなたが心配」
「悲しいな」と親の感じている言葉を発することができれば、子どもとのつながりもより良い状態でい
られるのではないかと思う。ぜひ言葉を工夫して<わたくしメッセージ>を使ってほしい。
第一分科会「近隣の小・中学校とのかかわり方」
【討議内容】
本研修会及び講演内容を受け「中一ギャップ」軽減のため「近隣小・中学校との連携活動」に関する
現状、問題点の報告、今後の活動に対する具体案について討議した。
○小中連携についてどのような活動を行っているか
興
本:小中一貫校のため、ほぼすべてが小中連携。特徴的なのは進路対策委員会であり、五年
生から高校進学に関する説明会への出席や進路対策委員会の活動を一年生にもお知ら
せしている。
西
新
井:学校として六年生が中学校へ行って部活体験をする。
西新井第一:年に一回の合同学級、中学校との手紙のやりとり、ふれあい祭りに五中の吹奏楽部や西
中のよさこいが参加。
本
木:本木フェスタに六中の吹奏楽部が参加。
寺
地:六中と連携活動を行う(寺地梅まつりに六中の吹奏楽部が参加、六中マルシェにて模擬
店を合同運営)
○中学校への要望・希望
・小学生を持つ保護者から見ると、中学校生活に不明な点が多いので、部活など中学校からのアピー
ルが欲しい。
・保護者目線での学校説明や学校選択の目安となる情報が欲しい。
【総括】
・子ども同士の小中連携は学校行事も含めて有効に進められている。
・保護者を対象とした小中連携に関しては、どの学校も具体的な活動は見受けられなかった。
・中学校の情報を欲している状況はあるが、情報を待つという受け身の姿勢であることが多く見受け
られた。
・中学校も小学生の保護者がどのような情報を欲しているかは不明であることから、小学校側から発
- 12 -
信していくべき。
・学校選択制度が特定の中学校との連携を図りにくくさせている要因の一つとなっている。
【分科会校長先生のお話】興本扇学園興本小学校校長
海老原
昌巳 先生
PTA役員を含め保護者の小・中の交流、立場の違う学校や教員、親同士の話し合いの場はなかなか
難しいと感じました。保護者同士とPTA役員で中学校の様子を聞けるような交流会、地域の連携も合
わせて出来ると更によいと思います。保護者として中学校への要望をもち、あわせて学校の情報を集め
るための冊子などを学校選択に活用してほしい。区としても学力のつながり、教員同士のつながり、生
徒児童のつながりを率先して活動しているので機会がありましたら、地域のお祭りや生徒児童の交流会
などぜひお子さんを参加させていただけたらと思います。
第二分科会『効率よい広報紙の作り方とは』(広報)
【各校の現状】①編集会議参加人数②編集会議の頻度③取材と編集の役割分担④パソコン作業の有無
興
本:委員数 18 名
年2・3回発行
①約 10 名前後
きるよう行事ごとに役割分担をきめる。
西
新
井:委員数 16 名 年3回発行
②月に2∼3回 ③皆が取材に参加で
④有、レイアウトまでの作業で印刷所へ入稿
①全員参加 ②年3回朝と晩
③完全分担制 ④ヤフーの
フリーメールアドレスを使い各委員との編集会議を行う。レイアウトまで作業で印刷所
へ入稿
本
木:委員数 12 名 年4回発行
①前期・後期に6名ずつ
く、仕事をしている方は土、日等に参加
②週1回 ③取材はバランス良
④パソコン担当に編集内容をメールして印刷
所へ入稿
寺
地:委員数 18 名 年2回発行
①学年ごと ②年に3回
③学年ごとに分担 ④有、印刷
まですべてパソコンで作業
西新井第一:委員数 34 名 年3回発行
回で、編集は長・副・書記
①長・副・書記
②毎日若しくは週1回
④写真の出力程度で印刷所へお願い
【意見交換・質疑応答】
質:編集がまとまらない時、どうしているのか?レイアウトはどうしているのか?
応:分担されているから、そのグループ内で決めている。
レイアウト専門チームがいる。(取材は原則しない)
質:初めてで分からない時、どうしているのか?
応:前委員長が顧問で残ってくれているので、相談できる。
質:予算はどのぐらいですか?
応:印刷所は使ってないので、用紙代と、インク代です。
初めに予算を削られたので、印刷代を安くする為に無料のフリーメールにした。
質:夜の編集会議があるのはなぜですか?
- 13 -
③取材は1人1
応:働いている人の為です。昼と夜の2部制会議にすれば全員参加の編集会議が出来、誰もストレス
を感じる事無く委員活動が出来るようになった。学校は夜9時まで使わせてもらえる。
【助言者のまとめ】西新井第一小学校校長
牛山英一
先生
「効率よい広報紙の作り方とは」ということで、良い取り組みなどが聞かれてお互い実のある話し合
いが出来たと思います。分担されている事で役割をそれぞれがこなし、結果一つの誌面が出来る。素晴
らしい取り組みだと思いました。効率を目指しながら良いものを作るには、取材する側の下準備が重要
であり、それにより意図した原稿が出来るのではないでしょうか。効率の点から考えると、ゼロからの
スタートよりも、1年やって、もう1年は引き継ぎの2年型の方が効率はいいと思います。効率・誌面
共に良くできたならば、きっと良い人間関係が築けると思います。
文責 丸山裕子
第三分科会(校外)『子どもの笑顔を守る校外活動』
【成果が上がっている活動と苦労している点】
本
木:校外だよりで 110 番ステッカーの協力を募集したところ、配布数が増えた。
毎年新しいメンバーでの活動なので、すべてが手さぐり状態で大変である。
興
本:運動会で前年度の反省を元に、
人員の配置を考慮した結果、
自転車の違法駐車がなくなった。
朝の当校班の父兄の付き添いを前提としているが、参加していただけない方への促しが
大変である。
寺
地:校内ソフトボール大会を開催し、お母さんたけでなく、お父さんにもPTAに関わって
もらっている。
校外活動の経験者が少なく、分からない事が多いのが現状です。
西新井第一:子どもが公園の名前を俗称で呼ぶことがあり、保護者にもわかる様に、近隣の公園マッ
プを作成している。
110 番ステッカーの依頼とお礼。144 件(昨年度)に1件1件お礼状を持ってのご挨拶
が大変である。
西
新
井:自転車教室で整備点検をしていただき、安全に乗ることができるようになった。
委員が未経験者ばかりなので手さぐり状態である。
【討論内容】運動会での喫煙所について
興
本:喫煙所を校外に設けるようにしている。
寺
地:今年は喫煙スペースを設けませんでしたが、校外で喫煙する方が多かった為、掃除が大
変でした。
西新井第一:灰皿を置かない予定でしたが、校外で喫煙している方が多く苦情が入ったので、午後は
喫煙所を設けました。それでも学校の周りに吸殻が多く、委員の負担が大きかったです。
【助言者のまとめ】西新井小学校校長
柴
良之
先生
一番大切なのは子ども達の安全です。自分の乗る自転車の整備・点検をする事によって安全に対する
- 14 -
意識が高まります。交通安全ルールを守り、子ども自身が自分の安全を守れるようにご家庭でもお話し
てください。
文責
郭 由里恵
第四分科会(学年学級)「家庭と学級の関わり方」
【各校学年行事と保護者の参加率】
寺
地:わくわく寺地夢まつり(8割の保護者がお手伝いに参加)
1年生の時から必ず出るように声をかけているので、参加する事が定着している。
本
木:バレーボール大会(各学年参加)、本木フェスタ(各学年で出店)
西新井第一:親子レクレーション(参加率がよい)
西
興
新
井:給食試食会、自転車安全教室、自然教室ビデオ上映会(参加率あまりよくない)
本:バレーボール大会(低学年は参加者を集めるのがむずかしい)
【役員の選出方法と問題点】
○事前に何学年で役員ができるかアンケートをとり、決まらない時はアンケートをもとに声をかける。
(本木小、西新井第一小、西新井小)
○4月の保護者会にほぼ全員出席して役員をきめている。子どもの人数が少ないので、1人につき2回
役員をやる事が定着していてスムーズに決まっている。(寺地小)
○学年委員が、校外、成人、広報を兼任しているので、大変というイメージがあり、役員をやる人が決
まってしまう。(西新井第一小)
○やる気のある人は低学年でやってしまうので、高学年で決まりにくくなる傾向がある。(本木小)
○保護者会とは別に役員決めの日を決めても来ない人がいるので、同じ人が2,3回役員をやる事にな
ってしまう。(興本小)
【討議内容】
保護者会の参加率を高めるにはどうしたらいいか?
○高学年になるにつれて内容がマンネリ化するので、学校側の工夫が必要。(本木小)
○役員決めの日を別にすると保護者会の参加率が良くなった。(興本小)
○先生が協力的なので役員も決まりやすく、保護者の参加率もよい。(寺地小)
【まとめ】本木小学校校長
平山 仁美
先生
保護者会、役員決めに参加して親同士が知り合い、交流する事は、子ども、そして絆を育てる事につ
ながるのではないでしょうか。
発想の転換で、役員をやる事が大変と思うのではなく、子どもの姿がいっぱい見れる、先生とも会え
るなど、いい所をアピールして、「やらなきゃ損」と思わせる事か゛大切です。
仕事をしている人も多いので、役員のやる事、時間を考えていく必要もあると思います。
保護者も、「来てよかって」「行かなきゃ損」と思ってもらえる工夫をして、学校と家庭が協力しあ
って、いい学校をつくっていく事が大切だと思います。
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第五分科会「成人教育部の活動と課題」
【各校の活動報告】
興
本:部員 18 名。バレーボール大会。
独自企画としてスクールカウンセラーの懇談会を行った。どの程度の相談を行ったらい
いのか話し合った。親が自分は関係ないと思っているが、小さな相談でもスクールカウ
ンセラーに相談してもよいことがわかり、カウンセラーの来校日に相談した。おこずか
い、ゲームなどの相談できた。悩みを共有することが大事。スクールカウンセラーには
解決できないことを話して欲しいといわれよかった。50 名の参加、時間の企画。→校長:
夜尿、チックなどの具体的な相談が可能、スクールカウンセラーは週 1 回きているので
相談してみては。
西
新
井:部員 17 人。6,7月にバレーボール大会。独自にネスレのおいしい教室(火をつかう
ので子供同伴にはならなく残念)、フラダンスを行った。活動の評判はよく友人を誘っ
て声をかけていこうとしている。人数集めには苦労しない。
本
木:部員6名。バレーボール大会。小さな子供を持っていると大変。選手も少なく大変であ
った。OBが手伝ってくれている。応援もOBが来てくれている。準備など少ない部員
で行った。多的室での子守なので応援もできない。フラワーアレンジメントを行い謝恩
会で使用している。参加者は少ないのが悩み。
西新井第一:部員 34 名。バレーボール大会
62 名の選手が集まった。過去にこもり中に事あり大変
であった。
子守は知らない子供を預かるので大変であった。給食試食会を行った。親の社会化見学
後ホテルの食事を行っている。昨年は地震で緊急事態での呼吸蘇生などの研修を行った。
寺
地:部員 18 名。バレーボール大会。ベルマーク活動。給食の試食活動。バレーボール大会
の子守は児童が応援しながら見ている。バレーボール大会は応援合戦もしており大変盛
りあがった。子守は試合以外は親がみている。
【役員決定方法】
役員決めは多くの小学校が6年間で必ずみな役員を行うように決めていた。学校ごとで家庭数がこと
なり役員になる回数も異なり負担が違う。
【校長先生からの挨拶】
PTAは大変有意義な活動であり、楽しいことだと思います。中でも、成人の活動はPTA活動の中
心的なものであり、多くの人が集まることが必要となります。そのためにも、横のつながりで友人を誘
ったりしての、草の根の活動で盛り上げていくなど工夫した実践例は大いに参考となるでしょう。
文責:平原優美
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第4ブロック
梅 島 小 学 校
梅 島 第一小 学 校
梅 島 第二小 学 校
亀 田 小 学 校
関 原 小 学 校
栗 原 小 学 校
島 根 小 学 校
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第一分科会(特別部会)「家庭教育を充実させるためにPTAが出来ること」
1.特別部会の活動の現状
・PTA総会、役員会、運営委員会の実施
・学校行事のお手伝い(運動会、学校公開など)
・PTA主催のおまつり企画と運営
・各専門部会活動のサポート
・開かれた学校づくり協議会参画
・周年記念行事実行委員会参画
2.家庭教育を充実させるためにPTA(特別部会)が出来ること
・より多くの保護者同士が学校行事やPTA活動を通してコミュニケーションがとれる場所を増やし
学校、家庭、地域との橋渡しとなるよう尽力すること。
・PTA活動を充実させることで、学校生活を知り、家庭での親子の話題となるよい体験ができるよ
う配慮すること。
3.今後の課題
・仕事を持ちながらPTA活動をしている保護者が増えているため、土曜授業の日などに活動するこ
とで、より多くの保護者が参加しやすくする。
・現状では、父親の参加が各校少ないとのことで、父親にもPTA活動に興味や関心を持ってもらい
一人一人の協力が大きな担い手になると意識してもらえるようにする。
【助言者のまとめ】亀田小学校校長
渡辺
円 先生
みなさんが学校や子どもたちを大切にしていることがよくわかりました。本部役員の方々は学校、家
庭、地域のコミュニケーション、橋渡しということに大きな役割を担っています。この研修会は、学校
同士のコミュニケーションの場となっているので、そういう機会を大事にして、今後の活動にいかして
ほしいと思います。本部役員になったことで、学校に来たときには、先生方に声をかけ、話をしてくだ
さい。学校や子どもたちとのつながりにもなります。家庭や職場以外での人間関係が、今後役立つとい
う希望と期待を持って、活動を続けてほしいと思います。
文責
池田裕子
第二分科会「PTA活動、学校行事へより多くの保護者に参加してもらうための対策」
【活動の現状】
各校で行われている、球技大会、給食試食会、映画会、資源回収、パトロールなどの活動状況が報告
された。一方で、学校行事に出席率の低い保護者の固定化、行事の固定化によるマンネリ化が問題とし
て挙げられた。
この報告を受けて、研修課題は当初予定されていた「家庭の教育の充実」から上記に変更された。
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【討議内容】
○PTA活動の内容を保護者に浸透させるための対策。土曜日に学校を利用して、PTAが顔を合わせ
る機会を作る。
○学校行事に父親も参加する機会を増やす。
○アンケートを行って、年間行事の内容やスケジュールを見直す。
○予算内で行事を充実させるために工夫。無料で講演や指導をしてくれる企業や個人を利用する。
○保護者が学校に足を運ぶこと。情報交換などメリットが多い。
○働いている母親は、平日の昼間の集まりには参加できない。配慮が必要。
○まず問題点をみつける。問題点が何かを見極めることが大事。問題点を改善しながら年間行事を進め
てゆくようにする。
○学校公開時の防犯には、地域の協力を利用。
○マナーに問題がある保護者がいる。運動会でマナーを守らない保護者が多い。親に対する教育が必要で
は?梅島第二小学校では約束事が守れない親には、PTAの父親が組織する“おやじ会”が注意する。
【助言者の講評】梅島第一小学校校長
水越俊行
先生
・PTAでの活動は究極のボランティア。自分自身がたのしめて、やりがいを感じられることが参加率
増加の鍵になる。
・学校行事に参加することは、子供とのふれあいの機会をつくることにつながる。PTA活動に参加す
ることで学校とだけでなく、子供との関係も良好になる。一緒に楽しみながらPTA活動を進めてい
きましょう。
文責
梅島第一小学校
第三分科会(成人教育部会)「家庭教育の充実」
【各校の活動内容】
・土曜事業への協力(凧祭り・門松作り・リース作り)
・学校行事のお手伝い等
・ヨガ教室開催
・ビーチバレー及びバレーボール大会開催
・フラワーアレンジメント開催
・骨盤矯正エクササイズ開催
・料理教室及び給食試食会開催
・展覧会の作品作り
・家庭での地震対策講習会開催
【討議内容】
・企画参加者を増やす。現状人数確保が大変である。増やすためには、参加しやすい日時の調整や参加
したくなる企画を考える。
・子ともや先生も参加できるように企画を考える。現状は、保護者対象にしている学校が多かった。
・企画が前年度と同じになってしまいがちである。本日、他校の話を聞けたので来年度に生かしていき
たい。
・活動費が年間 5,000 円∼70,000 円と学校により大きく違いがあった。活動費の内容も、活動そのもの
の予算からPTA部活への活動費が含まれているなど多様だった。
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【助言者のまとめ】栗原小学校校長
丸山
昌哉
先生
何を・いつ・どのようにという事また、限られた予算の中でどうするかなど、各学校とても考えて企
画を行っているようです。
企画ポイントとして、親だけなのか・親子一緒なのか・行事関係・知識技能関係・運動・その他など
分類してみて、工夫していくのも良いのではないでしょうか。
第四分科会(広報部会)「家庭の教育の充実」
【広報部会の活動の現状】
・年2∼3回の広報紙発行
・学校行事のお手伝い等
※仕事を持っている人が多いため活動時間が限られますが、その中でなんとか工夫して作業を行って
います。
【討議内容】
1.レイアウト、枚数、内容、配布対象、配布方法などの情報交換
学校行事だけでなくその年のイベント(金環日食鑑賞など)を取り入れたりします。
枚数は、4∼10 枚で、白黒印刷、カラー印刷、紙質もそれぞれです。
配布先は、近隣の保育園、幼稚園、小中学校の他、退職者や地域の関係者などで、配布方法は、郵送
もあれば、手渡しで行っているところもあります。
印刷については各校さまざまであり、校内で行っているところ、業者に委託しているところがありま
した。その業者も、児童の保護者であったり長年のお付き合いで決まっていたり、インターネットでの
新規開拓もあります。
基本的に、従来どおりに作成してしまう傾向がありますが、今回の情報交換で得たものを参考に、予
算内で、創意工夫、変更していけるとよいのではないでしょうか。
2.個人情報の取り扱い等
事前にアンケートを取るなどして、子どもの写真掲載の可否を確認する等、慎重に対応しなければな
りません。
また、個人情報ではありませんが、掲載内容や先生の写真の撮り方など、どこまで自由にしてよいの
かの制約がある中、おもしろみのある魅力あふれた広報紙にするため、学校や役員と話し合って作成し
ていければとよいと思います。
【助言者のまとめ】島根小学校校長
石岡勝彦 先生
広報紙とは、学校の顔であり、学校選択制の情報源となる重要なものです。それゆえ、とてもやりが
いのある仕事といえます。
皆さんで協力し、アイデアを出し合って学校の特色をよく伝えるとともに、作る側も見る側も楽しい、
多くの人に読んでもらえる今の時代にあった広報紙作りを目指してもらいたいです。
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今の時代、加工技術も優れているので、いくらでも素晴らしいものを作っていけると思います。
第一号は委員になってまもなくの発行なのでともかく、第二号は時間をかけて、アイデアを絞ってよ
りよいものを作れるといいですね。
今回の研修会を機に、今後も各校連絡を取り合って、情報交換をしていけるといいでしょう。
第五分科会(校外生活指導委員会)「家庭教育を実現させるためにPTAができること」
1.校外生活指導委員会の活動の現状
3学年自転車教室の実施、夏休みパトロール、登校時の交通安全見守りや安全指導、新一年生の下校
時引率手伝い、ブロック研修会・講演会の参加、本部サポート、自転車パトロールステッカー配布、あ
いさつ運動、通学路一斉点検、夏休みの過ごし方についてプリント配布、運動会パトロール、クリーン
作戦、校外だより(年2回)発行
2.家庭教育充実のためにPTAが出来ること
・地域の危険箇所を子どもと再確認し、万が一の時の対処方について各家庭で話し合う機会を持つよう
促していく。
・登下校中の不意の事故から身を守るため、危険を減らす心がけを知らせる。
・犯罪へとつながりやすい子ども達をとりまく現状を把握し、保護者へ伝え、犯罪防止に努める。
・交通当番や夏休みパトロールを通じ、普段から保護者が積極的に挨拶や声かけをしていくよう働きか
けていく。
3.今後の課題
・自転車の運転マナーの徹底がなされていない現状があるため、3学年の自転車教室以外でも交通ルー
ルの再確認ができる場が必要。
・自分の身は自分で守る方法(知識)を身につけられるよう家庭での安全教育が大切。
・登下校を安全に行なえるにはどうしたらよいか、PTAだけでなく地域の方々の意見も聞きながらす
すめていく。
・自転車の安全な乗り方などの交通ルールや、不審者にあった時の対処方など、学校と保護者の意見交
換の場をつくり、関心をもってもらい、各家庭で話し合える機会をもってもらう。
【助言者のまとめ】梅島小学校校長
篠
達司 先生
校外生活指導部会の目的は「登下校時や放課後、長期休みにおいて、子どもの安全を守る」ではなく
「子どもの安全を守る環境をどうつくっていったらよいか」を考えることだと思います。今行なってい
る事をふり返ってみてください。見直しが必要な事もあるかもしれません。しかし、それらを校外部会
だけでやりきるのは大変です。PTA全体、学校、地域の方々の協力を得ながら連携し考え皆が一体と
なることで、子ども達を守る環境が確かなものになっていくのではないかと思います。
文責:宇塚里佳
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第5ブロック
千 寿 第五小 学
弥 生 小 学
五 反 野 小 学
弘 道 小 学
弘 道 第一小 学
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校
校
校
校
校
講演会『家庭教育と学校教育』
日本大学前教授
頼住 憲一 様
日本大学前教授の頼住先生は、足立区に生まれ育ち、足立区に在住しています。今年3月に日本大学
を定年退職後、非常勤講師として現在も教育に関わっておられます。また、弥生小学校、第四中学校の
『開かれた学校づくり協議会委員』としても活動されています。
今回は約 40 年間の教師生活から知り得たこと、感じ得たことを話してくださいました。
家庭教育や学校教育を語る前に、「教育を行う主体者」(責任主体)は誰なのかについて、考えて行き
たいと思います。また、日本の現行学校制度の中では小学校、中学校、高等学校と大学では、その責任主
体にも若干の違いがあると思います。さらに、教育は誰のために行うのかも併せて考えたいと思います。
近代社会では、教育は主に学校で行われ、常識的に教育の責任は学校にあるように思われていますが、
果たして、そのとおりでしょうか。もし、学校がなかったらと考えると、教育は成り立たないのでしょ
うか。学校がなかったなら、教育は親・保護者の責任・権利で行われねばなりません。ですから、教育
の第一義的責任は親・保護者でなければなりません。
それでは、親・保護者はすべての教育を自身で行わなければならないのでしょうか。親・保護者には
教育対する責任に、当然、限界があります。教育には、社会的教育と学術的教育の側面があり、これら
は不可分のものですが、主に学校には学術的教育の責任を委託し、その権利を委譲しているのです。
しかし、現実はすべての教育を学校に頼りがちで、親・保護者が教育の当事者であると意識が希薄に
なっています。教育上の問題が発生すると、よくある学校対親・保護者の対立関係になりがちです。学
校教育について言えば、学校と親・保護者は同等の権利・義務を持つ当事者なのです。学校での学術的
教育以外の学校運営については、学校と協力的・主体的、積極的にかかわっていかなければなりません。
これを実現できるものは、学校を取り巻く地域社会をも含めたコミュニティ・スクールであります。
以上のように、教育について言えば、家庭教育と学校教育は一体の関係にあり、決してそれぞれ個別
に存在するものではないと考えられます。あえて家庭教育について言えば、社会的教育を担うものであ
るのです。「いじめ」、「不登校」「学力」などの諸問題が発生した場合は、両当事者が協力して解決
にあたるべきであり、その責任は両当事者にあるのです。
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第一分科会
運営委員会『出来る事から始めよう!』
【発表者】千寿第五小学校運営委員会副会長 中臺
章
私には2人の娘がいます。一人は昨年卒業し次女は現在2年生に在学中です。そして、私も私の父も
千寿第五小学校の卒業生です。
PTAの役員になり多くの事に気づきました。特に驚いた事は、かつての同級生や知人がPTAや地
域に根ざした活動に従事している事でした。ある同級生は“おやじの会”で会長を務め、ある同級生は
地域の防災に関わり、そしてある同級生は町会の子供会の役員など、地域の為、ボランティア活動に熱
心に取り組んでいる姿にある意味“驚き”を覚えたのです。それらの友人との 30 年以上のギャップを埋
めることは、あっけないほどシンプルに進みました。
子供の頃の共通の価値観で共に学校生活を過ごし、
そして放課後を過ごした幼馴染には一切の疑いも駆け引きも必要ありません。
現在小学校に通う私の子供達も 30 年後には同じ気持ちになるのかもしれません。
本題に入りましょう!家庭、学校、地域が信頼を深める為にPTAが出来る事を考えて参りましょう。
PTAは名が示すように、ペアレント(両親)とティチャー(教師)が共に子供のために作られた組織
です。しかし、ペアレント(両親)といっても現実的には 95%が母親の参加であり、父親の姿はあまり見
ることがありません。これは、父親は昼間仕事をしており参加が難しいと言うのが一般的な理由なのかと
思います。しかし、近頃では共稼ぎが当たり前となり、またシングルマザーも少なく無い時代で果たして
誰が学校のPTAを引き受けてくれるのでしょう?家庭、学校、地域、そしてPTAを存続させていくに
はどうしたら良いのでしょう?確実に言える事は“家庭の安定があってこそ”だという事です”。先ずは
良い家庭を、そして、子供が安全に教育の恩恵を受ける学校を大事にしなければならないと考えるのは当
然ではないでしょうか?まずは、PTAが率先して教育活動や学校行事へ、多くの保護者・地域の方々に
参加を呼びかけて行くことが大切だと思います。参加する事で自分の目で確かめ、学校に伝える事ができ
るのではないでしょうか。その上で既存のPTAの枠に囚われず、新しいアイデアや地域の意見を、学校
の教育活動に反映させて行くこともPTAとして出来る大きな役割だと思います。これにより互いに意見
を出し合って保護者と学校の信頼関係を築くことができるのではないでしょうか?
私はPTAの参加を通じて多くの貴重な方々と出会うことが出来ました。これは自分に子供がいてP
TA参加する事で出来た貴重な経験だと感じています。そして、地域には多くの貴重な人材が存在して
います。子供達に伝統を伝える事に情熱を持つ方や地域の事を第一に考えるボランティア精神に長けて
いる方々です。私達はPTAの一員であり地域の一員でもあるのです。例え親である私達がこの町の出
身で無くても子供達には掛け替えのない“ふるさと”なのです。
昔から日本という国は、政府や自治体等により地域や自分たちの環境を与えられて来ました。皆様も
最近のマスコミ報道を見て、お役所は住民の為に存在しているのか?それとも利益を優先しているの
か?と疑問に感じられる方もいると思います。私達一人一人が、家族や地域の一員である事にはまぎれ
も無い事実です。私達は、子供の為そして地域の為になる事を高らかに主張しても良いのではないでし
ょうか。お役所は声が上がらなければ“考えに服従すると”考えているからです。「声無き者は賛成」
です。良い子供を育てる為に、私達が良い大人の見本を示していくべきではないでしょうか。
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第二分科会
成人委員会『成人委員会として出来る事』
【発表者】弘道第一小学校成人委員長
中村亜里
近年、核家族化により、同居の祖父母から子育てのアドバイスをもらったり、手伝ってもらうことが
少なくなりました。
また、近所との関わりが希薄化し、地域で子育てを支える事も少なくなっています。そんな中で子供
の教育を親だけで抱え、親自身が不安を抱えながら子育てをしている事が多いのではないでしょうか?
現在親となった私たちの小学校時代は、親同然に近所のおじさん、おばさんが褒めて叱ってくれて、
たくさんの知恵を与えてくれました。親族はもちろん、地域の人が子育てを支えてくれていました。
現在は、幼稚園が同じで仲の良い保護者同士、クラブ等で知り合った人同士など、限られた保護者同
士での情報交換が多いようです。また他の保護者との関わりの少ない保護者も少なくないと思います。
このように一部の限られた保護者同士の交流では、家庭教育力は向上していかないと思います。多くの
保護者と知り合いになり、様々な意見を聞く事は、保護者自身の考えを広げ、どこの家庭にも同じよう
な悩みがあることに気づき、保護者の気持ちの安定、子育てに対する自信に繋がると思います。
私たち成人委員会では、保護者同士の交流の場として6月に給食試食会を開催しました。保護者と諸
先生方・地域の方々とおいしい給食を食べながら、食育について考える場となりました。また試食をし
ながら、保護者同士が自然と子供や家庭の話をする姿も見られ、情報交換の場にもなっています。そし
て、おいしいものを食べて話をすることは、母親のストレス解消にもつながっていると感じます。子供
たちがいつも食べている給食を食べたことで、帰宅してから親子で話をする良い機会となりました。保
護者同士共有体験を通じ、子供の教育にも役立つ会となりました。
成人委員会では、今後親子向け講座やPTAスポーツ時の応援などの活動を中心に活動していきます。
親子向け講座では、みんなが参加しやすく、次回も参加したいと感じてもらえる企画を心掛けて活動し
てきました。しかし、参加される保護者が固定化する傾向があります。普段参加できない保護者に対し、
どのように効果的にアプローチをしていくかが重要で、参加しやすい日程、時間帯や場所の設定はもち
ろんの事ですが、先生方にも協力頂ける企画にしていけたらと考えています。
より多くの方に参加してもらえるには・・・希望制の企画ではなく、全保護者が参加できるような工
夫はないか?また、地域の方にもご参加頂き、来て良かった、楽しかったと思っていただけるような企
画にすることで、学校に興味を持ってくれる人たちを増やす事により、子供の安全や成長を見守る目を
増やす事につなげていきたいと思います。
今回、成人委員長になる前までは、出産直後だった事もあり、正直前例通り問題なく行われた企画を
今年度も行えば良いと、安易に思っていました。新しいことに挑戦し、成功させる為には時間と人手が
足りないのが現状です。しかし成人委員長となったことで子育てを振り返り、成人委員の役割を考え、
学び、実践していける場所にいる事に気づきました。怖がらず行動する勇気を持ち、成功にこだわらず、
次につながる活動に取り組みをしていこうと思います。
今後も成人委員会では、楽しんで成長できる企画を目指し『家庭・地域・学校の信頼関係を深める』
場所ときっかけを作っていけるよう活動していきます。
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第三分科会
広報調査委員会『広報誌を通しての学校・家庭・地域の連携』
【発表者】弘道小学校広報調査委員長
麻尾敬子
PTA活動は、学校・地域と連携しながら、ともに子どもたちを育てていくことが必要です。子ども
たちを取り巻く環境は年々変化していますので、保護者・学校・地域が連携して考え、対応していかな
ければなりません。その中で広報委員会は、学校でどのような行事や活動が行われているのか、またそ
れはどのような目的や内容かということを保護者や地域の方に伝えるという役割を担っています。
弘道小学校では年4回、広報誌を発行しています。新1年生・教職員紹介の特集、活動・行事、卒業
生特集といった内容です。学校からは「弘道小だより」を発行されていますが、同じ内容にならないよ
う、保護者の目線に立ちながら子どもたちと先生方のがんばる姿や取り組んでいる様子などを載せるよ
うにしています。広報誌を通じて、学校でどのようなことが行われているかを地域の方々にも見ていた
だき、今まで以上に関心を持っていただきたく思っております。
また今年度、初の試みとして「学年別臨時号」を発行しています。各学年2回の発行を予定していま
すが、学校からの要望もあり内容を再検討しているところです。今までに発行した内容には「ブラッシ
ング指導」「社会科見学」「着衣泳」などがあります。保護者の方々が見られない授業を、どのような
目的があり、どのように行われ、また子どもたちがどのように学んでいるのかを知っていただきたいと
いう思いで、このような「学年別臨時号」を発行することにいたしました。先生方にもご好評をいただ
き、家庭内で親子のコミュニケーションに役立てていただきたいと思っています。広報誌を通じて学校
の話題が増えるということはとても喜ばしいことですので、後期の学年行事にも取材依頼を検討してい
るところです。
子どもたちが朝登校する時に、地域の方がボランティアで見守りをしてくださっています。毎朝、子
どもたちが安全に登校できるように見守るだけでなく、子どもたちに挨拶や声かけをしていただき、コ
ミュニケーションの大切さもおしえていただいています。そのおかげで子どもたちは安心して学校に通
えていると思います。このように、地域で子どもたちを見守っていただいていることを、今後の広報誌
で紹介していきたいと考えています。登校時の見守り以外にも、地域の方々に協力していただいたり、
活動していただいていることがたくさんあります。そのようなことも今後、広報誌の記事にしていきた
いと思っております。学校・家庭・地域がつながっていること、学校の内外で子どもたちを見守り、育
てていただいていることを、保護者や地域の方々に実感してもらえるような広報誌をめざしていきたい
と思います。
広報誌を読んで、弘道小学校のことをよく知らない地域の方々にも「この学校に通わせたい」と思っ
ていただけたらとても嬉しいです。また保護者の方々には「この学校に行ってよかった」と思っていた
だける内容で発行していきたいと思っております。
PTA活動は単独なものではなく、常に学校や地域との連携によって成り立っているものであり、私
たち保護者は、そういったことを踏まえて子どもたちを育てていくことが大切だと思います。
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第四分科会
校外委員会
『安全な教育環境づくりのために校外生活指導委員として出来る取り組み』
【発表者】五反野小学校校外委員会副委員長 町田
恵
校外生活指導委員会の役割とは、学校、地域、家庭とが連携し合い、子どもたちを危険から守り、安
心して暮らせる環境づくりを目指し、日々の活動に取り組んでいくものです。
五反野小学校校外生活指導委員会の主な活動をあげますと、交通安全当番の管理、校外パトロールの
実施、自転車教室の手伝い、安全マップの作成、子どもを守ろう 110 番ステッカーの依頼および管理、
校外だよりの発行などがあります。以上のいずれの活動も子どもたちが安全で健全な校外生活を送る上
で、とても必要な取り組みです。
その活動の中で、地域の方々の交通ボランティアと、全家庭の協力で毎日行われている登下校時の交
通安全当番活動は、子どもたちの安全や育成に大いに役立っている活動の一つです。そもそもこの交通
安全当番活動が、地域の交通ボランティアの方々と、全家庭とで行われるようになったきっかけとはど
のような事からだったのでしょうか。
今からおよそ十年前、それまであった、小学校の登下校時に児童の通学の安全確保に当たっていた「緑
のおばさん」と呼ばれる学童擁護員制度の廃止により、
五反野小学校通学路上に交通整理に当たる人がい
なくなってしまった事、それでは子どもたちが心配という声が上がり、「開かれた学校づくり協議会」が
中心となり、これまでの「緑のおばさん」に代わり、地域の方が交通ボランティアとして登下校時に校門
や信号の脇に立ち、子どもたちの安全指導を始めていただきました。その頃から五反野小学校はコミュ
ニティ・スクールとして学校理事会が始まった時期で、学校、地域、家庭の三位一体の取り組みが意識
され、PTAも交通安全当番活動を始めました。
さらにその際、当時の五反野小学校は意識調査で子どもたちのあいさつに問題があり、地域の交通ボ
ランティアの方々が、子どもたちに積極的な声かけをしていただき、現在も取り組んでいる「あいさつ
運動」に発展していきました。地域の方々が子どもたちへの校外における指導を身をもって教えてくだ
さった事が、家庭にも良い影響を与え、今日まで受け継がれ、現状にいたっているのです。
こうした努力が絶えぬよう、今の私たちに出来ることは、良いと思われる活動は絶やす事がないよう
に、次の世代へ引き継いでいく必要があると思うのです。また、何か問題点が出たならば、それについ
て議論を重ね、改善をし、それを実践していく力こそ、私たち世代も学ばなければならない事だと痛感
いたしました。
今年度も校外生活指導委員会では、一年生の保護者の方に、この交通安全当番活動の主旨を理解して
いただき、協力を呼び掛けるために、活動の説明を行いました。また、その際には交通ボランティアを
してくださっている協議会の方よりご指導をしていただくなど、理解を深めてもらう活動に努めていま
す。そして一年生から六年生の全家庭が、この交通当番に参加出来るよう、当番表を作成し、管理、実
践しています。このような学校、地域、家庭の三位一体の取り組みによって、元気にあいさつをする子
どもたちが町に溢れ、毎日が安全で健やかにいられる環境づくりを目指し、これからも支援していきた
いと思います。
- 27 -
第五分科会
学年委員会『親が学校と協力して学び活動するPTA活動』
【発表者】弥生小学校学年委員長
畑石まゆみ
先日ある講習会に行って参りました。そこで講師の方が「PTAとは、親と教師が子供の健全な成長
を図ることを目指して、学習と実践を進めていく社会教育関係団体です。親も教師も、子供達の健やか
な成長を願い、PTAとして何が出来るか、何をしなくてはならないのか等について私達が自ら学び絶
えず前向きに学習を進めていく姿勢が大事です」とお話されているのに深く共感しました。子供が学校
や地域、友達や人から沢山のことを学ぶように、親も周囲の人たちから日々学ぶ姿こそ、自分が生き生
きとしていけるのだと考えます。本日は「自分が人から学ぶ」という気持ちを発表したいと思います。
最近、児童虐待の増加やいじめの問題、それにより自殺等深刻化しているニュースを多く耳にします。
核家族化、少子化、地域におけるつながりの稀薄化などにより、親の間に子供の教育の仕方がわからな
いと言った育児に関する悩みが広がっているのも事実です。子供は家庭の中だけで育つわけではありま
せん。学校や地域の様々な人々達に見守られ教えられて成長をして行きます。私達一人ひとりが、子供
達の幸せの為、私達の成長のために「学び活動するPTA活動」を進めて行くことが必要だと思います。
弥生小学校は、児童・保護者・地域の方々との関わりが深い学校です。おやじの会や町内対抗のドッ
ヂボール大会、盆踊り、お神輿、もちつき大会など地域との繋がりを大切にする行事が多々あります。
また放課後子供教室「アフタースクールインやよい(ASY)」やグリーンサポーター、図書ボランテ
ィアなどがあります。私達、弥生小学校のPTAとしましても、各部ごとに繋がりを大切にした行事を
行っています。私が委員長を務めている学年委員の活動の一つに「給食試食会」の企画・運営がありま
す。日時の打ち合わせから始まり、栄養士の先生との献立調整(栄養のバランスを考慮した中で普段子供
達に人気のあるメニューを取り入れてもらいました。)当日は勉強会、試食会、参加者は子供たちの給食
の様子も参観することができました。今年は 64 名の参加者があり、参加した保護者の方からは「栄養バ
ランスのとれたメニューで毎日安全で美味しい給食を食べさせて貰っている事がわかりました」「給食
を食べている所をなかなか見る事がないので、良い機会を与えて頂き親子でのコミュニケーションと食
育の意識が高まりました」等の嬉しい声を聞く事が出来、私達学年委員として、大変ではありましたが、
やり終えた充実感がありました。このようにPTA活動を行う様になり、各理事さん、又先生方との関
わりを密に取ることで、中味の濃い学習をすることができました。また同じ目的を持って成功をさせた
給食試食会により横の繋がりが今まで以上に大きく、深くなったと思います。副校長先生には企画の段
階から当日の実施に至るまで、たくさん助けていただきました。本当に感謝しています。この取り組み
ひとつ取り上げても私自身が感じたことは、子供を通して親も日々、親らしく成長して行くと言うこと
です。親が親として子供に何を教えるということを考えるよりも先に、親もいろいろな人との関わりの
中からコミュニケーションの仕方や、考え方・価値観の相違・協力することの大切さやそこから生まれ
る充実感。学ぶことは無限です。より人間らしく生き生きとしている姿を子供たちに見せていくことこ
そが、親として見せてあげられる手本ではないでしょうか。積極的に保護者の方々がPTA活動に参加
をすることにより、子供たちの健やかな成長の手助け、また、親としても学ぶことが多々あるというこ
とを感じられると思います。これからも子供と共に成長していける様頑張っていきたいです。
- 28 -
第6ブロック
綾
東
東
北
東
大
長
瀬 小 学
綾 瀬 小 学
渕 江 小 学
三 谷 小 学
加 平 小 学
谷 田 小 学
門 小 学
- 29 -
校
校
校
校
校
校
校
第一分科会「成人活動で親子コミュニケーション」
○活動内容の発表を省略し、各校質問を発表し、内容に対しての意見交換を行う。
<北三谷小より>
イベント中、子どもの怪我のないようにするための具体的な工夫は?
・親子で参加の学校は、基本的には親の責任において見てもらうが、体育館ではマットを敷く、危険箇所
に貼り紙、運動系のイベントの際は事前にラジオ体操、遊ばせるスペースを確保し人員を配置する等。
また、手芸や火器使用のイベントには未就学児は連れてこない様注意を促す。
<大谷田小より>
これまでどのようなイベントを行ってきたのか?
・かご作り、シュシュ作り、フラワーアレンジメント等。今年はエコたわしと防火訓練。講師は足立区
のHP等でさがし依頼。(東渕江小)
・親子陶芸絵付け教室は 20 年近く開催。ずっと付き合いのある業者に依頼。(東加平小)
・給食試食会、フラワーアレンジメント、野菜教室など。(東綾瀬小)
・親子料理教室、親子ドッチボール、親子ビーチバレー教室など。(長門小)
・手芸教室、クリスマスリース教室、ビーズストラップ等。講師は住区センター等で依頼。(綾瀬小)
・エアロビ。アロマ石けん、ペットボトルロケット、紙飛行機とばし、布ぞうり作り等。(北三谷小)
<東渕江小より>
成人・保体に分かれて活動しいてるが他校の形態は?
またメリット・デメリットは?
・保体と教養部にわかれて別々に活動。全員の交流が図れず残念との意見も。(東加平小)
・成人教育の1グループ。イベントにより人手不足もある。(東綾瀬小、綾瀬小、北三谷小、大谷田小)
・分科会の形式はとらず、各学年各クラスの委員を中心に行事ごとに実行委員を立ち上げ、お手伝いを
つのる。(長門小)
<東加平小より>
児童数が減少し、6年間に1回でまわらない。部の人数の検討が必要か。
・北三谷小 14 名、大谷田小8名、東渕江小 22 名、東綾瀬小 12 名、長門小5名+お手伝い、綾瀬小 24 名。
<東綾瀬小、綾瀬小より>
講師の依頼の仕方について情報交換したい。
・PTA会長経由で情報交換して下さい。(北三谷小PTA会長)
<長門小より>
お父さんの参加の多い活動は?
・土曜開催で、もちつきやスポーツ関係のイベントだと参加しやすいのではないか。
<綾瀬小より>
親子でのイベントを検討したいが、いつ開催か?
・授業のない土曜の午前中。土曜授業の午後。親のみの行事は各校平日の午前中に開催。
<助言者のまとめ> 東綾瀬小学校校長
佐藤 宏
先生
現在のPTAの活動においては、保護者同士のコミュニケーションを作ることも大切だと思います。
成人の活動は、各学校で文化がでます。この会では、情報交換をしながら、各学校にうまく取り入れ
ていく工夫をしていって下さい。
文責:木村純子・岩木桂子
- 30 -
第二分科会(学年学級)「PTA活動における教員と保護者の関わり方」
【討議内容】
◆活動のマンネリ化
アンケートを取るなどして、好評の物として引き続き行うと恒例となる。新しいアイディアなど先生
方からの提起があると嬉しい。
◆ベルマーク活動
児童にもベルマーク活動、集計に参加してもらう事により、意識を高める事ができる。集計直前に封
筒付きのプリントを配布することで量が増えた。
◆漢検
初めて漢検を行う予定。目標をもった子供達を応援できる充実感のある取り組みである。
◆2分の1成人式
学校主体でもPTA主体でも、お互いがさらに協力していけば、さらにグレードアップできる。
◆行事ごとにボランティアを募っているか
基本的には委員さんで行う。大きな行事で人数が必要な時のみ募るが、学校を通して募集してもらう。
ボランティアではなく係として年度初めに担当を決める学校もある。
◆茶話会
土曜授業の日の午後や保護者会の後にするなど、お互い負担にならないように設定。親睦を深め、横
のつながりをつくっていくためには年度初めに行った方が良いのではないか。
◆PTA活動における教員と保護者の関わり方
より良いPTA活動のためには、保護者だけでなく先生方とのつながりが大事である。先生方全員で
はないが、あまり協力してもらえない学校もある。また、ある学校は、持ちつ持たれつの関係で先生方
とのコミュニケーションがとれている。一年間の活動・行事について先生方と年度初めに話し合って決
めると、先生方も参加しやすくなるのではないか。学校の規模が違い、先生の人数も異なり、やり方も
異なるため一概には言えないが、先生方とPTAの関係づくりをより進めていきたい。
【助言者のまとめ】北三谷小学校校長
大森隆雄
先生
何のためのPTA活動なのか、原点に戻って考えるべきではないでしょうか。
①子供を中心に据えて子供達の健全育成をめざす。②会員相互の親睦と交流を深める。
この二つの目的があり、先生の役目は子供達に責任をもって学習指導、生活指導をし、健やかに育て
るための手助けをする事です。勤務時間内に与えられた職務をどれだけ責任をもって行えるかが大事で
あり、休日のPTA活動は先生方にとってボランティアなのです。委員さんたちは、一年間の学年PT
A行事・活動について、先生方との話し合いの場を持ち、コミュニケーションをしっかりと取り合い、
お互いに協力できる事を考える関係をどのように作っていくか、が大切ではないでしょうか。本日の話
し合いを参考に、他校の良い所を取り入れながら、今年度の活動に活かしていってほしいと思います。
文責:大谷田小
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大川明子・淡路洋子
第三分科会「親子で楽しめる広報紙」
≪各校の広報紙≫
東加平
年3回 白黒 〇PTA・地域・各部の活動など年間の行事取材〇年間のテーマに沿って取材
〇先生紹介(アンケート)〇6年生直筆メッセージ
東綾瀬
「あやたけ」年3回 カラー
〇先生紹介(思い出の曲など)〇6年生集合写真・直筆メッセ
ージ「開かれた学校づくり協議会新聞」年2回 白黒
長
門
年2回
カラー
〇図書ボランティアにスポット〇Aメール配信〇伝統文化体験
綾
瀬
年3回
カラー
〇本年度は「創立50 周年記念」をテーマに掲載〇震災インタビュー〇先生紹介
北三谷
年2回 カラー 〇年間行事取材 〇先生・調理師・役員紹介 〇6年生に一言(先生から)
大谷田
年3回 カラー 〇給食メニューベスト3 〇職員紹介 〇地域の方・図書ボランティア紹介
東渕江 「きりのは」年2回 カラー 〇100 周年の際タイムカプセル(30 年前のもの)取材〇先生紹介
≪討議内容≫
記事の工夫…子供たちの写真を多く載せ、レイアウトを変える・見出しを大きくするなど。取材する人
によって感性が違うので表現も違ってくる。先生紹介や6年生直筆メッセージは反響が多
い。
写真の掲載…写真の掲載には細心の注意を払う。保護者へ必ず事前に顔出しの承諾を取る必要がある。
予算・印刷所(トラブル)…データ作成料が高い。どれだけ自分たちで編集作業(データ作成化)がで
きるかで値段が変わってくる。ITに詳しい保護者やOBにITボランティアの募集する
のも良い。担当者によってニュアンスが伝わりづらいことや仕上がりが違うなどのトラブ
ルがあるため融通の利く印刷所が良い。データのやり取りは、USBやスカイドライブ(イ
ンターネット上での共有ファイル)の利用。
委員決め
…くじ引きやじゃんけん。前部長によるスカウト。
くじ引きやじゃんけんで決めている学校は、1年交代の場合何もわからない状況で活動す
ることになる。
≪助言者のまとめ≫ 大谷田小学校校長
大橋 利通
先生
『読みたい・読みやすい・読んで良かった』広報誌を目指してください。じっくり見てもらうために
は、他校・自校の過去広報紙を参考にし、興味・関心のあるものや読後のアンケートを取るなどしてテ
ーマを決めてみる。日光・鋸南・遠足などすぐに見てもらいたいものは、見出しを考え内容重視で号外
として発行することもできる。文字よりも写真や絵が多いほうが良い、広報で写真を撮っていることを
放送するなどし、子供たちや保護者に知らせる。掲載しなかった記録性のあるものや卒業生の写真は、
保管し周年行事などで使う。年間の予定を決め、割り付けや文字の大きさ・行数・余白などを決めてお
くと家でも作業しやすいでしょう。委員に関しては、継続して委員をする人がいれば良いが次年度の人
のためにも取材や原稿ひろいのやり方、時期などのきちんとした記録とマニュアルを残しておくと良い
でしょう。皆さんから出た意見が一番中心ですので、参考にしてください。
文責 横溝敦子
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富塚多恵子
第四分科会「子どもを危険から守るための第6ブロック全体としての取り組み」
<各校の活動内容>
・通年パトロール・盆踊りパトロール・夏冬春休みパトロール・「音楽の夕べ」パトロール
・子どもを守ろうステッカー作成・配布・登校班指導・集会(東加平小)・保安柵の設置(東綾瀬小)
・夕焼けパトロール(長門・北三谷小)・ふれあい週間活動(綾瀬小)・下校時パトロール(大谷田
小)等
<討議内容>
1.シルバーの方々による見守り実施について
お願いしているシルバーの方の他にも、自主的に自治会や地域のボランティアの方々が見守る活動
に参加してくださっている学校も多い。
2.危険情報があった場合の安全確保について
内容については警察に確認、何かあれば集団下校、地域に関係あれば学校配信メールもしている(綾
瀬小)。
不審者についての情報は時間をおかずに 110 番通報する事で解決に繋がる可能性が高い。
3.地震発生時における安全対策について
防災士の資格を持った地域の方々や協議会の方なども呼んで、地震対策をテーマにした講演会を実
施予定(東加平小)。日頃からの防災意識を高める事が大切。登下校においては地域の中学生の力
を借りるなど新しい面で検討していきたい。
<助言者のまとめ>綾瀬小学校校長
網田
俊二
先生
今回、話題の中心になっていたのは交通事故・不審者・地震などの災害対応です。
集団登校か自由登校かについては、学校の現状や地域性によって決められていて、それぞれに良さも
課題もあり、どちらが良いという訳ではありませんが、その課題に向けては校外の方々でも協議してい
く必要もあると思います。交通事故に関してはあってはならない事ですが、集団登校でも自由登校でも
避ける事は難しいのかもしれません。
又、交通事故だけでなく不審者など、安全ではなくなった今、まず親の意識を変え、色々な方の力を
借りながら見守っていくという事が非常に大事なのではないでしょうか。例えばPTAの方々が交代で
見守るとか、地域のボランティアの方にお願いするなどの方法もあるかと思います。朝礼でボランティ
アの方をご紹介するというお話がありましたが、それにより子ども達は 交通安全のボランティアの方
だという意識が芽生え、何回も会っているときちんと認識し、会話もするし、お礼も言えるようになる
のではないでしょうか。
親の願いとしても、地域の方に見守って貰いたいという気持ちがあると思いますし、色々な人材の活
用の仕方があると思いますが、その為にも地域の防災訓練や子供会、町会の盆踊りや秋祭り、そうした
- 33 -
色々な場面に是非親子で参加して、
子どもだけでなく親も一緒に地域の方とコミュニケーションをとり、
顔見知りになるという事が大事だと思います。親同士が地域の方と知り合う事で子どもにも安心感が生
まれるでしょうし、地域の活性化にもなり、日常の防犯にも繋がっていくと思います。
夕方の公園なども狙われやすい場所ですが、帰宅時間などについては学校の生活指導としても呼び掛
けてはいきますが、それぞれの家庭でもルールをきちんと決めて守らせる事が大事なのではないかと思
います。
校外という枠だけでは、どうしても限りがあり負担も大きくなりますが、これからは是非、広報など
とも連携して、夏のパトロールなど、どんどんアピールしていったら良いのではないでしょうか。学校
のホームページや掲示板、お便りなどを活用する事で他の保護者の方々への啓発活動にもなるでしょう
し、役員以外の方も巻き込んで、みなさんで取り組んでいって欲しいと思います。
文責 長田敬子・江越泰子
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第7ブロック
中 川 小 学
中 川 東 小 学
中 川 北 小 学
辰 沼 小 学
六 木 小 学
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校
校
校
校
校
講演会テーマ「子どもとの関わり方−今、私が思うこと」
要旨
講師 東京都立淵江高等学校PTA会長、
足立区立中学校PTA連合会元副会長
阿部幸子様
私は 25 歳の息子と 19 歳と 17 歳の娘の3人の子どもの母親です。子育てで大切なことは何でしょう
か。私の子育ては勉強、生活が出来る子、自分で行動できる子を目指してきました。今の子どもは自分
で考えないといいます。それはどうしてでしょうか。子どもはそのほうが楽だからと覚えたからです。
勝手に行動すると怒られると思うからでしょう。子どもの周りの大人や親が道を作ってあげて、それ以
外の選択肢は危ない、間違っていると教え込んでいるのではないでしょうか。自分がどのように進むべ
きなのかそれを教えてあげるのが親として、周りの大人として、大切なことだと思います。
今の子どもの大半は高校や大学に入学するのも推薦入学が多い為、最初の大きな挫折は就職試験だそ
うです。初めての挫折で、先を考えることが出来なくなる人もいるそうです。これがいま現実に起こっ
ています。ある高校で校長先生から聞いたお話です。成績優秀な子が通訳の仕事に就きたいと進路相談
にきました。逆に「どうやれば、通訳になれますか」と質問したところ「先生、教えてください。」と
全く自分で考えていなかったそうです。勉強の仕方はわかっても、自分の夢をかなえるためにはどうす
ればよいのか、どんな努力をすればよいのか、わからなかったそうです。
勉強は学校で教えてくれます。私たち保護者が親として教えてあげられることは、困難な道を渡らせ
ないようにすることではなく、困難な道を渡るにはどうしたらよいのか考えさせることではないでしょ
うか。駄目な道を選択したときに、それを駄目な道だと教えることではなく、自分自身で道を探すため
にはどうしたら良いか考えさせ、見つからない時にはアドバイスをしてあげることが、周りの大人の役
割だと思います。失敗しても考えることをあきらめなければ、可能性はいくらでも見つけることが出来
ると思います。
また、子どもが自分から何かを始めたとき、それを最後までやりきることが出来なかったとしても良
いのではないかと私は考えます。最後までやりきることはとても大切なことですが、たとえ中途半端に
なったとしても、自分で考え、動いたことが大切なことだと思います。これを子どもが小さいうちから
体験させてあげられれば良いと思います。
この考える力を子どもにつけるために私がしてきたことは、子どもとの会話のなかで常に「なぜ、そ
う思うのか」を質問してきました。すぐに答えがでない時もあります。子どもはイライラしながら、一
生懸命考えます。時間もかかります。この時、親は「待つ」ということをしなければなりません。親が
「待つ」ことで子どもは一人で行動することを学び、考えることを学ぶのです。この「待つ」という時
間のなかでは子どもだけでなく親自身も成長していくのです。そのためにも、忙しい毎日なかで大変だ
と思いますが、少しでも子どもと向き合って会話して欲しいと思います。子育ては結果がすぐどう出る
かわからりません。結論もでません。しかし、それを待つことを楽しむのが大切ではないかと思います。
文責 岩﨑としみ 寺嶋美紀
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第一分科会「子どもとの関わり方について考えよう」
【各校の活動内容】
○中
川
学年行事(ミニ運動会・親子エアロビ・茶話会など)、給食試食会、学校公開のパトロール
○中川北
中北まつり、ベルマーク、学校公開手伝い
○辰
朝の挨拶運動、学校公開受付、子どもまつり、学年行事(親子レクリエーション・
沼
自転車教室)
○六
木
ネームプレート作成、防犯パトロール、学校公開受付、夏祭り参加、学年行事(給食試食会・
自転車教室)など
○中川東
ネームプレート作成、きらり祭りとりまとめ、畑管理・整備、
学年活動(親子レクリエーション)、読み聞かせ
【討議内容】
◎学年行事で運動系が多いですが、他校はどういうことをやりますか。
低学年はドッジボール・ジャンケン列車・パン食い競争・ポートボールは時間で終わるので、好評
でした。
運動系はまとまりがつかず、難しいので、先生からの提案で 1 年生は給食試食会にしました。
◎学年行事に参加依頼した場合の親の参加率はどれくらいですか。
給食試食会は親の参加率が高く、少なくても半数、多くてほとんどの親が参加。「親子で」には来
るが、「親のみ」は来ないので、茶話会は人数が少なくなった。母親のつながりが強い学年は参加率
は高い。
◎余った活動費の使い方
次の学年で使用する文房具を購入し配布する。ネームプレート、レクリエーション、茶話会などに
使用。学校や学年によりけりで統一性はなし。
【助言者まとめ】中川小学校校長 田中
守 先生
ゆとりのない中、学校の授業を使っての学年行事なので、やめた学校、やめる学校もあります。ねら
いを明確にし、例えば低学年をふれあい、中学年は体験、高学年は勉強など学校での段階として考える
と良いのではないでしょうか。お金はPTA会費から出ているのでしっかり予算立てをし、各学校の考
え方ですが形に残りながら子ども達のために使っていただけるといいなと思います。
講師の方のお話で、子どもには勉強だけでなく、日々の生活の中で自分で考え行動する、自立させる
にも大人からの声のかけ方が重要です。そういう中で、挫折の経験も子どもにとって大事なことです。
途中で投げ出さず最後まで頑張らせたいが、途中で辞めてしまった子に対しては、始めたことを褒めて
あげると良いと言われていましたが、子どもとの関わりあいの中で考えさせたいものです。今日の話を
皆さんから他の会員の皆さんに広めていただきたいと思います。
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文責
遠藤昌子
第二分科会(学年4∼6年)「子どもとの関わり方について考えよう」
[各校の活動内容]
中川東
○ネームプレート作成
○読み聞かせ
○きらり祭とりまとめ ○畑管理・整備
中
川
○学年活動(親子レクリエーション)
○役員推薦活動
○学年活動(ミニ運動会・親子エアロビ・茶話会など) ○学校行事お手伝い
○周年行事お手伝い
中川北
○中北まつり
辰
○朝の挨拶運動・学校公開受付
沼
○ベルマーク活動 ○学校公開手伝い
○子どもまつりの模擬店出店
○学年行事(親子レクリエーション・2/1成人式・鋸南ビデオ上映会・感謝の集い)
六
木
○保護者ネームプレートと連絡網作成
○学校公開受付
○パトロール
○土曜事業当番
○PTA会費・夏祭り前売り券販売集金と集計手伝い ○学年行事
○次年度委員選出 ○夏まつり模擬店出店
【討議内容】
学年活動として「おまつり」を担当しているので、各校の運営について話し合いをしました。夏の開
催は、暑さの為、熱源を使う模擬店はとても辛いという意見がありました。食品を扱う際の衛生面の対
処法について情報交換がありました。模擬店での販売、売り上げ数など、夏開催と秋開催のメリット・
デメリット、学年やクラスの出店メニューが重複しない為の工夫、その他、ステージでの発表の時間割、
バザー、フリーマーケット、チケットなどについて討議しました。特に、チケットの販売方法では、出
店メニューの券の場合、予め販売数がわかるので仕入れがしやすいという意見と、金券の場合、親から
与えられた金額の範囲内で、ゲームや買い物など、お金を使う勉強になるという意見がありました。お
互いの学校の「おまつり」の事前準備から開催までを関心を持って聞くことができました。各校の共通
点としては、PTAと先生方、地域の方々の協力のもと、様々な工夫をして開催に向けて準備をしてい
るということでした。
学年活動の「親子レクリエーション」についても意見交換を行いました。
*事例発表*
中川北小学校では、学年活動(親子レクリエーション等)のための活動費を、体験学習の費用にあて、
6年生がキッザニアに行きました。他の学年でも、動物園への課外授業や芸大の方を招いての演奏会、
日本茶教室など、いろいろな体験活動を行っています。無料で講演に来てくれる企業を利用したりする
ことも取り入れています。
今回は、「おまつり」の討議が中心でしたが、活発な話し合いになりました。今後も学校を超えた横
の繋がりを密にして、情報を共有していきたいと思います。今年度の討議は、和やかな雰囲気の中行わ
れ、有意義な時間であったと感じました。
文責
- 38 -
渡辺 和美
第三分科会
「子どもとの関わり方について考えよう」
【各校活動の内容】
・中川東
運動会PTA競技企画運営、サタデースクール受付、スポーツ大会、企画行事、
給食三者協議会、給食四者協議会、学年保健委員会
・中
川
運動会手伝い、献血(中川東と協力)、給食試食会、ベルマーク、
インクカートリッジの集計
・中川北
図書ボランティア、クイズ大会、漢検・数検手伝い、運動会PTA競技準備、献血、
PTAスポーツ大会の応援
・辰
沼
運動会手伝い、PTA競技会の応援、献血、給食試食会
・六
木
(成人)漢検・数検の実施、地域防災訓練の参加、使用済み切手・書き損じハガキ・
未使用タオルの収集及び各種団体への寄付、親子参加イベント、夏祭り模擬店出店
(保体)運動会PTA競技、サークル活動サポート(サークル通信発行、ブロック大会応援)、
学校保健委員会出席、夏祭り模擬店出店
【討議内容】
・漢字検定、数学検定について
年2回の実施。テスト中の監督、2人以上での見守りと巡回。事前に、教室内の漢字ポスター等
をはがしておく等をしておく。子どもたちが帰宅する前に回答の記名と枚数の確認をする。
・子ども参加型の活動について
親子クッキング教室の実施(20 組、家庭科室にて)や、夏祭り実施を行うようにしている。
・祭について(模擬店の出店数)
各校、趣向を凝らし、模擬店は学年ごとに2店や、低学年・高学年と分かれて出店や、PTA委
員会、サークル、先生方の出店もあるとの事であった。
【助言者まとめ】六木小学校校長 西村
豊 先生
PTAとは、ボランティアであって無償活動なのです。行っていてのメリットを考えると、保護者の
皆さんが、子どもたちの為に一生懸命に活動を行う。その姿をみて、子どもがどう感じ取ってくれるの
かが大切だと思います。
また、中学生になりますと、他の小学校の生徒も同じ中学校に入ります。そこで今からこのPTA活
動を通じて、他小学校のPTA同士のつながりを作っておくとよいと思います。そうすれば、むずかし
い時期に入る自分の子どもを一緒に見守ってくれる人が増えることになります。今の子どもたちへのP
TA活動がこの先の自分の子育ての助けになってゆくと思います。
- 39 -
文責
小野瀬 ルミ
第四分科会(校外)「子どもとの関わり方について考えよう」
【講演会の感想】
・子育てには、ゆとりが大事だと思った。
・それぞれの子の違う性格があって、時間のかけ方が違うんだと実感した。
・親の意見を押し付けずに、子どもに考えさせる時間を与えて子育てをしていきたい。
【校外活動内容】
各校共通…運動会パトロール・自転車整理・地域パトロール・110 番ステッカー・
非行化防止キャンペーンパトロール・学校行事の手伝い
中 川 東…交通安全指導(年3回)
中 川 北…持久走記録会手伝い
辰
沼…地域安全マップの作成
六
木…あいさつ運動・献血活動
中
川…交通整理
【討議内容】
○運動会の自転車整理をどのようにしているか?近隣や、公園など停めてはならない場所に停められ
困っている。(六木小)
―成保と協力して整理をしている。事前に徒歩での来校のお願いをしている。(辰沼小)
―駐輪場が全くなく、学校行事すべてを自転車での来校禁止にしているが、それでも近隣のお店など
に停めている方もいた。各家庭に協力を促す。(中川小)
―すべての父兄に協力をしてもらう。1時間交代で各門に1人ずつ立ってもらった。(中東小)
○3.11 の震災の際、各学校はどういう対応をしていたか?辰沼小では引き渡しをしたが、最後に引
き渡したのが夜中の3時だった。今年一部の学級(辰の子学級)で宿泊訓練を計画している。避難
中でも楽しく過ごせる方法はないか検討したい。(辰沼小)
―ほとんどの子どもが帰宅していて、公園などで震災にあった子は学校に戻り避難した。その後学校
から連絡があり引き取った。(中川東)
・災害時辰沼小では学校・区どちらの方針で動いているのか?(中川東)
―学校の方針で動いている。各学校ごとに対策を決めていると思う。夜間・休日などの職員がいない
場合のマニュアルができたら保護者に配布したいと思う。(辰沼小・校長)
・地域の方が避難してきた場合どういう対処をするのか?(中川小)
―昨年谷中中で地域と一体化した訓練を行った。地域が主になった訓練が大至急の課題である。
○運動会での飲酒・喫煙が今回目についたが、皆さんはどのような対策をしているか?(辰沼小)
―見つけ次第役員さんへ、そして会長から校長に話をして対処してもらった。(中川小)
―聞き入れてくれない人には校長の権限で出て行ってもらうこともできなくはないが、子どもたちの
ためにも、大人たちに良識を持ってもらいたい。(辰沼小・校長)
- 40 -
第五分科会(広報委員会)
【中川東小学校PTA会長
牧
健一郎】
講師 阿部幸子様の講演にもありましたように、子育ての不安や悩みについて周りの方々に相談する
事があろうかと思います。このような事を、学校の応報活動にどう表現するのかが、とても大切な部分
になっていくでしょう。
学校行事だけを追うもので無く、一つ一つ内容を掘り込む作業をする事により、
また視点を変える事により色々勉強させられる事でしょう。そんな広報活動について語りましょう。
【各校広報活動について】
◆中川東
広報経験の少ない委員ばかりで全体の流れが把握出来ないまま、模索状態で活動。
広報紙作成のマニュアルが無く、昨年度の広報紙を参考に作成。
広報委員の広報紙を作成するという意識が乏しく、そこからスタートしなくてはならない状
況。編集会議も無い。
◆辰
沼
広報紙作成マニュアルは特に無し。編集会議には広報委員ほとんどが出席。
実務者の意見が強くなりすぎないよう、調整しながら活動。様々な視点からの記事を取り入
れる事で賞獲得を狙っている。
◆中川北
広報経験少ない中、昨年度広報紙を参考に活動。年間行事にそって記事の内容を選び、取材
等全員体制で仕事を振り分けてる。
今年から印刷を外注に出すので、納期や金額等、他の学校を参考にしたい。活動に全く参加
しない人の対応で頭を悩ませている。
◆六
木
広報初心者の委員ばかりだが、昨年度広報紙を参考に全員体制で作成。完成後の達成感を楽
しみに活動。
【中川東小学校PTA会長
牧
健一郎
まとめ】
他の学校の広報紙を参考にして、いいものは真似しましょう。その中で自分たちのオリジナリティを
出していく事が大事です。学校行事を載せるだけでなく、PTA活動をおりまぜて作成する、これが「P
TAの新聞」です。「いつ」「どこで」「誰が」「何を」を明確にする事です。PTA活動がカタチに残る
のは広報だけで、すごい力を持っています。広報活動に参加されなかった方にも、広報活動のアピール
が出来る事を大切にして広報活動に興味を持ってもらい、より活発な活動が出来たらよいと思います。
【助言者 中川東小学校校長
西澤
武
先生】
この場を通して、苦労しながら活動している現場をあらためて感じました。見通しの見えない中、年
間行事を早めに立てると活動がスムーズにいくのかなと思いました。広報だけでなく、PTA役員にな
ったからには色々なカタチで何か得をしていただきたいと思います。学校に来る機会も増え、学校側と
のコミュニケーションもとれ、よりよいPTA活動が出来るのではないでしょうか。
- 41 -
第8ブロック
青 井 小 学
加 平 小 学
栗 島 小 学
東 栗 原 小 学
平 野 小 学
- 42 -
校
校
校
校
校
第一分科会「充実したPTA活動を目指して−PとTの連携」について
【事例発表】平野小学校PTA副会長
氷見寿美恵
本校では保護者・教職員が共に話し合い、学び合う事を通じて、学校・家庭・地域が一体となって子
供たちの健やかな成長のためにPTA活動を行っております。
各専門委員会の開催に際して、それぞれの委員会担当の先生方に委員会出席のお手紙を出させて頂い
ておりますが、なかなか出席して頂く事が難しいようです。仕事を持つ委員も増え、委員会開催時間が
夕方や夜の事もあり、日中は多くの先生方が授業中で活動そのものに参加できず、報告・連絡・相談が担
当の先生方と満足にできず、
連携を図ってより良い活動を進めていく事が難しいという現状があります。
研修課題の「家庭教育の充実」を図るためには、関心・意欲の低い保護者にどのようにしたらPTA
活動に意識を向けてもらう事ができるか、ご意見をうかがいたいと思います。
【各校の活動内容】
平
野
わくわくまつり、子育てセミナー、土曜事業(理科教室)など
加
平
かへい祭り、スポーツ大会(親子ドッジボール)など
青
井
あおいっ子フェスタ、4つ星通信、PTAスポーツ通信など
東栗原
ひがくりっ子まつり、金環日食お手伝い、募金集計など
栗
くりしまマロンフェスタ、土曜事業(避難所宿泊訓練、デイキャンプ)など
島
【討議内容】
委員会活動をはじめPTA行事などでどのようにして先生方と連携し、コミュニケーションを図って
いるか具体例を挙げながら意見交換をしました。やはり先生方と連携・コミュニケーションが取りづら
い学校が多く、手紙を出して連絡・報告をしている学校がほとんどでした。中にはPTA行事などに先
生方が積極的に参加している学校もあり、事前に参加依頼の手紙を出したり、副校長先生に協力をお願
いしたりして、校長先生から直接先生方に声かけして頂くという学校もありました。また、多くの保護
者にPTA活動に参加してもらうためには、まずは活動内容を知ってもらい、興味を持つようなPTA
活動を行うことが重要であるとまとまりました。
【助言者のまとめ】平野小学校校長
葛谷裕治
各学校との情報交換ができ、いい所は参考にして少しずつ改善していくことが大事だと思います。学
校の中でできることには限りがあるので、地域・学校・保護者の三者で協力しながら、子供たちの健全
育成を図る事が重要で、工夫して子供たちのためにより良い活動をしてください。
文責:池田由美
- 43 -
寺尾美津子
第二分科会(成人教育)「家庭で活かせる成人教育活動」
【事例報告】加平小学校成人教育委員長
森田真理子
家庭教育で活かせる成人教育活動についてですが、子どもの教育を担う三本柱は、学校・家庭・地域
の人達と言われております。中でも、家庭における教育はその重要な部分を占めていると思われます。
その家庭教育を充実させる為には、親自身も学び、色々な物に眼をむける機会が必要ではないでしょう
か。
成人教育委員会の企画を通して、
少しでも学ぶきっかけができればと企画を進めているところです。
成人教育委員会の主な活動としては、給食試食会や講師を招いての教室などを行っております。これ
らは例年とても人気があり、保護者の方々の関心も高く、企画としては大変やりがいのあるものになっ
ています。子どもが学ぶように、親も学び、新しい知識や技術を身につける喜び、その豊かさをもって
家庭という場が一層子どもにとっての良い環境になりえるのではないでしょうか。そして成人教育委員
会の企画したものが、家庭で活かされ、家庭教育の充実に繋がればと思っております。
【各校の活動内容】
平
野
「物づくり教室」「スポーツ活動」
青
井
「知恵袋通信の発行」「救命救急講習」「ペットボトルのキャップ回収」(年2回)
東栗原
「スポーツ活動」「フラワーアレンジメント製作教室」「ビーズストラップ教室」
栗
島
「クラス対抗ビーチバレー大会」「親子参加の物づくり」
加
平
「給食試食会」「活動案としてパソコン教室」
【討議内容】
成人委員活動のひとつとして、各校物づくり教室や講習会を実施しています。その際、講師はプロの
方にお願いしているのか、又は保護者や先生にお願いしているのかという質問に対して、足立区役所内
に講座や講師に関して相談できる部署があるという意見がありました。毎年企画をたてるのが大変だと
いう声も多かったので、とても参考になる意見でした。
どのような企画に人気があったかという質問には、陶芸教室・料理教室・親子物づくり教室・コーヒ
ー教室・薬物についての講習会等に人気が集まったとの事でした。家庭で役立つものや手元に作品とし
て残るものが好評のようです。
【助言者のまとめ】加平小学校校長
金泉隆一 先生
各学校の委員会活動に対しての、様々な意見を聞くことができました。成人教育委員会は、大人が楽
しみ親睦を深める活動を行うことが一番の目的であると思います。企画の参加を高める方法についてで
すが、自分だったらどんなことをしたいか、どんな話を聞きたいかという視点をもつ、保護者にアンケ
ートをとるの二点を参考にしていただけたらと思います。又、計画をたてる時には楽しみを持って委員
の皆さんで考えるということも大事であると思っております。
- 44 -
文責:大串千枝
第三分科会(広報)「読み手の視点から考える広報紙」
【事例発表】青井小学校広報委員会委員長
小林美智子
広報紙において、私自身も作り手側に回るまではさらっと流し読みをする程度でした。理由としては
「毎年、内容が同じ」「欲しい情報がない」「自分の子どもに関係のない学年は見ない」という視点か
らでした。
今回『読み手の視点から考える広報紙』を作成するにあたり、広報紙作成セミナーに参加しました。
インタビュー記事や動きのある写真を掲載することに挑戦し、それが読み手の関心を引くと共に、会員
から頂いたアンケートから、委員が改めて多くのことを学びました。読んで頂ける広報誌を作成する上
で、読み手が欲しい情報を掲載していくことは大前提ではありますが、広報誌が学校生活の情報を発信
するものである以上、変に先走りした記事を載せたりすることのないよう、今後も先生方のご意見を得
て、読み手にとって興味が持てる記事にしていくよう努めて参りたいと思います。
【各校の活動内容】
東栗原
「東くりはら」 年 3 回発行 A4
650 部
青
井
「あ
い」
年3回発行 A4
600 部
栗
島
「く り し ま」
年3回発行 A4
560 部
加
平
「か
へ
い」
年3回発行 A4
400 部
平
野
「ひ
ら
の」
年3回発行 A4
500 部(運動会当日に速報版を発行)
お
【討議内容】
マンネリ化や記事にする学校行事の選び方、印刷業者との進め方などを中心に討議しました。
マンネリ化を防ぐため、「記事のインタビュー形式」や「先生方にテーマに添った俳句の作成」、「運
動会当日に速報版を配布」等、多くの学校でマンネリ化を改善する努力をされています。しかし任期が
短い為、やりたい事が成し得ない内に任期満了となる等の悩みも聞かれました。
掲載記事についての選定は、行事表を参考にし、今年ならではの記事(金環日食)などを掲載したり、
内容が季節外れにならないような発行日を目指したりすることに、尽力されている学校がありました。
印刷業者とは、インターネット上でやり取りをし、原稿の大部分の作業を委員が担うなど、何らかの
方法で印刷コストを低く抑える努力をされている学校がほとんどでした。
【助言者のまとめ】青井小学校校長
佐藤秀直 先生
個人情報の取扱いに関しては、各校において注意をして頂いており、特にトラブルも発生しておりま
せんが、昨今の時代背景を考慮し、更に細心の注意をお願いしたいと思います。
広報誌は保護者と学校を繋ぐ大切なツールとなります。制作費を節約しつつ、みなさんが見てくれる
ような質の良い広報紙を今後も作成して頂きたいと思います。
- 45 -
第四分科会「地域パトロールの参加率・ウマ出しの必要性」
【事例発表】東栗原小学校校外指導委員長
西野雅美
本校の活動は、「ウマ出し」「安全指導日の旗持ち」「地域パトロール」です。「ウマ出し」は、朝
7:30∼8:30 に通学路に出すバリケードの事で車やバイクの運転手にスピードを落す等の意識をしても
らうのが狙いです。
一家庭に年2∼3回当番が回ってきます。「安全指導日の旗持ち」は、通学路の3ヶ所に1ヶ月に1
度子どもたちが安全に登校できるようにするのが目的で、校外委員が担当指導しています。「地域パト
ロール」は第1、3水曜日の夕焼けチャイム後、3コースの区域に分けて担当のクラスの保護者たちが
パトロールを行い声かけをして帰宅を促す活動です。保護者や地域が目を光らし、痛ましい事故や犯罪
が減り、安全・安心な地域づくりを目指して日々活動しています。
【各校の活動内容】
青
井
校外パトロール、見守り街角隊、夏休みパトロール
加
平
夏休み地域パトロール、児童の安全対策、クリーン作戦
栗
島
朝の安全指導及びウマ出し、夏の地域パトロール、「こどもを守ろう 110 番」ステッカー
東栗原
ウマ出し、安全指導日の旗持ち、地域パトロール
平
夕焼けチャイム校外パトロール、「8・3運動」登下校時活動、校外パトロール
野
【討議内容】
※各校から色々な意見が出た中で、「ウマ出し」と「旗持ち」を同じ日にやる事と、年度初めに各家
庭に必ず活動することを呼びかけ徹底させている協力的な学校がありました。
※夏休みの地域パトロールを中学校と合同で行なっている学校もあり、人員が多く活動されていると
思いました。
※国際化が進むなか、言葉の問題や考え方の違いなどで、活動に協力する事やお願いをする事が困難
になって来ているとの話も出ました。
【助言者のまとめ】東栗原小学校校長
森島良洋
先生
思春期を迎える中学生前のこの時期にこそ家庭教育の充実が求められます。大事なことを子どもに伝
え、教え、親の愛情のもと生きている。自分にされて嫌なこと、他人へ迷惑をかける等、親がしっかり
と見極め、躾として善悪を話し伝える。
そして、親同士スクラムを組み情報交換しながら、学校教育→地域→家庭教育 で子供たちを育てて
いく事が大事である。地域パトロール、ウマ出し、挨拶など人手不足の場合は、学校や地域に依頼して
PTA本部に協力を要請して解決をしていきましょう。
- 46 -
文責 江原章子・小島三恵子
第五分科会
学年
【事例発表】栗島小学校学年委員委員長
『親子共に楽しめる行事づくり』
菊地慶子
栗島小学校では、各学年で毎年何をするか検討して実行していきます。1年から3年生までは、体を
動かす企画をしています。多くの保護者に参加していただき、子供達からも楽しかったという声を多く
聞きます。4年生から6年生では、子供の成長を見る企画をしています。どの学年も家庭では見る事の
出来ない子供の姿を楽しみに参加してくださる保護者が多いです。子供達にとっても心に残る学年行事
になればと思い、企画を進めています。
【各校の活動内容】
平
野
・1学年⇒休職試食会・2学年⇒昔あそび・3学年⇒ホットドック作り
・4学年⇒親子でカレークッキング・5学年⇒アイシングクッキー作り
・6学年⇒子供と学ぶ原爆の日
加
平
・1学年⇒親子ドッチボール大会・2学年⇒2012カヘリンピック
・3学年⇒マイペットボトル茶作り・4学年⇒二分の一成人式
・5学年⇒鋸南自然教室のビデオ鑑賞会・6学年⇒日光移動教室ビデオ鑑賞会
青
井
・なかよし学校⇒考案中・1学年⇒玉入れ・フラフープリレー・2学年⇒ミニ運動会
・3学年⇒昭和の遊び、大縄跳び大会・4学年⇒ドッチボール大会
・5学年⇒省エネ出前授業・6学年⇒薬物乱用防止教室
東 栗 原
・1学年⇒親子ドッチボール大会・2学年⇒親子スイートポテト作り
・3学年⇒自転車交通安全教室、七輪火起こし体験・4学年⇒二分の一成人式
・5学年⇒鋸南自然教室のビデオ鑑賞会
・6学年⇒日光移動教室ビデオ鑑賞会、親子で卒業式用コサージュ作り
栗
島
・1学年⇒給食試食会・2学年⇒ミニ運動会・3学年⇒自転車教室
・4学年⇒二分の一成人式・5学年⇒鋸南自ビデオ鑑賞会・6学年⇒日光ビデオ鑑賞会
【討議内容】
・学年行事の内容の決め方⇒・働いている親が多いので、家庭で子供と一緒に料理を作る機会がない
為調理は好評で参加者が多い
・インターネットで調べて予算内で出前授業を探す。
・連絡簿が無い学校はどの様にしているか⇒・全ての連絡は学校から一斉メールで送られる
・連絡簿が無い為、役員を決めるのが大変であり、トラブルなど起きて
も学校を通してなので対応が遅くなる。
【助言者のまとめ】栗島小学校校長
青山隆博 先生
今度の役員の為にも、学年行事の分類を分けて資料を作成するのが良いと思う。5つのテーマに分け
られる。①親子で遊ぶ②親子で作る③親子で観る④親子で学ぶ⑤親子で体験する。全て親と子を通して
一緒に出来るという事をテーマに入れて決めてもらい、全ての資料をきちんと保管にしPTAの財才と
して残して頂きたいと思う。
文責
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河上・海老原
第9ブロック
花 畑 小 学
花 畑 第一小 学
花 畑 西 小 学
桜 花 小 学
花 保 小 学
- 48 -
校
校
校
校
校
第一分科会(運営)「執行部としての役割と運営のあり方について」
[各校の活動内容]
役員会・運営委員会・歓送迎会 等
入学式、卒業式の来賓接待・運動会・学校公開受付・PTA スポーツ大会・子ども祭り・地域清掃参加
開かれた学校づくり協議会等のお手伝い。
[討議内容]
1.保護者の協力状況
各学校によって色々な取り組みをしている。ポイント制や、1児童につき1回(6年間のうち)子ど
もの数だけ役員をやる。
学年は決まりやすい。今年度から、専門部を4つ増やし全保護者が必ずどれかの部を引き受ける。低
学年は役員を引き受ける人が多いが、高学年になると決まりづらい等の問題点もある。
役員カードなどで管理をしていて、翌年の専門部役員決めに役立てている。
2.各専門部の役員(三役)決めについて
先生や本部が立ち会いのもと、三役決めをする。部によっては立候補がありスムーズに決まる事もあ
る。年間スケジュールを決めて分担してから部長を決めたりする。副部長までは決まりやすいが、部長
のなり手がなかなか決まらない部もある。トラブルはないが、出席されない人もいて最終的に決まらな
ければ、くじ引きで決めざるおえないなどの問題点もある。
3.本部内での連携はどうか?
会長が働いている為、連絡が取りづらく活動内容が事後報告になる事もあるが、頼りやすく対外的に
出席されるので男性会長で良かった。また、女性会長の利点は、母目線、主婦目線で話をしてくれる。
副会長が指示を出す、現状報告をその都度メールで教えてくれるなどの良さがある。
また、本部も他専門部と同じ扱いなので、1 年間で辞めてしまわれると、すべてにおいて一から相談
して決めていく事が多い。
各学校によって本部在籍年数や、やり方などはさまざまなようです。
[助言者のまとめ]花畑小学校校長 長
博
先生
各学校との話し合いは、とても参考になったのではないでしょうか?
他の学校で行っている事を実践してみても、必ずしもうまくいくとは限らない。
学年だよりや、学校の状況を良く知っておく。
学校教員、担任以外の先生の事を良く知って欲しい。
学校全体の子どもたち、わが子以外にも目をむける。
校長先生の考えを知って意見を出し合いながら、話し合う事がとても大事です。
文責:富澤芳子
- 49 -
第二分科会(学年・学級委員会)「学年学級委員会の役割」
[各校の活動内容]
花
畑
ビーチバレーボール交流会・リーダー研修会、ブロック研修会・茶話会の開催
お楽しみ会開催・子どもまつりへの協力
花畑第一
運動会手伝い・各行事への手伝い、参加・学年行事を行う(授業中でのサポートとして)
・リーダー研修会参加・ブロック研修会参加・PTA会費集金手伝い・
学校公開パトロール手伝い
花 畑 西
リーダー研修会、ブロック研修会・PTA会費集金手伝い・運動会後片付け手伝い・
オータムフェスタ出店・学校公開受付・学年行事の開催
花
保
学年行事・リーダー研修会、ブロック研修会参加・学校公開受付・PTA会費集金
桜
花
総会・歓送迎会手伝い・リーダー研修会、ブロック研修会出席・PTA会費集金手伝い
・学校公開パトロール・桜花小子どもまつり・10周年記念式典、祝賀会・桜花まつり
・学年行事・運動会手伝い
[討議内容]
花
畑
各学年で茶話会等の開催。全学年の保護者と先生でビーチボールバレー交流会を開催。
花畑第一
学年行事は、「リース作り」など基本的に親子で参加できる行事にしている。
花 畑 西
学年行事は、「親子ドッヂボール大会」や「1/2成人式」など親子で参加できるもの。
花
低学年は「親子ドッヂボール」など、3年生は「自転車教室」、高学年は授業の一環として
保
の開催。
桜
花
桜花まつりは、各学年がブースを出して行うようになって。高学年の学年行事として日光や
鋸南のDVD鑑賞などを行った。
桜花小学校が出張講座を利用したことで、どの様に出張講座を探したか、費用、具体的な内容などの
質問やそれについての解答がありました。ほとんどの学校が高学年になるにつれ、保護者の参加が少な
くなってしまったり、また、委員の引き受け手が少ない等の問題点などについても質問や解答があり、
活発に話し合いが進められました。
[助言者のまとめ]花保小学校校長 半田英雄 先生
学年委員の役割ですが、学校としては、学級担任や学年主任と保護者のパイプ役を期待しています。
横のつながりが難しくなってきています。仲間に入っていけない保護者の方もいるかと思います。学年
行事などのイベントを行うことが目的ではなく、保護者間の横のつながりを強化したり、学級担任や学
年主任と仲良くなり理解するために学年行事があるのだと思っていただけたらと思っています。学年学
級委員の皆さんには、そんな学校と学年の橋渡しになって欲しいと思います。
文責:佐藤 里実・森本
- 50 -
幸子
第三分科会(成人・文化委員会)「PTA活動のおける大人の教育活動について」
[各校の活動内容]
花畑第一
給食試食会、緑のカーテン作り、ベルマーク運動、カルチャー教室、スクールカウンセラ
ー懇談会他
桜
花
給食試食会、ベルマーク運動、パティシエ体験教室他
花 畑 西
給食試食会、ベルマーク運動、オータムフェスタ出店
花
畑
給食試食会、企画行事他
花
保
給食試食会、給食四者協議会参加、文化部催し、40 周年記念行事の参加
[活動意見交換]
①企画行事で好評だったもの— >
給食試食会(各校)、パティシエ体験教室(花畑小、桜花小)、スクールカウンセラー懇談会(花一
小)、企業の講師を招いたカルチャー教室(花保小)。その中で各校で行われている給食試食会は、栄
養士の先生から色々な話が聞けて、“子ども達が楽しんで食べるメニュー”を作っていただいているこ
とから保護者の参加も多い。
企業の講師を招いたカルチャー教室は、企業が特色を生かした企画を提案しているので、これからも
活用していきたい。他に、パティシエ体験教室などのバスツアーの企画は、場所決め、往復移動時間な
どを考えるのは難しいが保護者に人気があった。過去、掲載内容の配布を新聞社に許可して頂いて『二
分の一成人式』の冊子を作って活動費を抑えた例もあった。(人を集めなくてもできる)
②企画行事で不評、失敗だったもの、その他— >
行事参加の手紙の内容は、参加者が増えるような工夫をしたほうがいい。
保護者が楽しみ、そして学び、交流できる場にしたい。活動は母親が多いが、父親も参加しやすい企
画を取り入れてはどうか?という意見があった。
③スクールカウンセラーについて— >
保護者自体、活動内容の認識が薄いようなので「気軽に色々な話ができる場」として活用いていただ
きたい。
[助言者のまとめ]花畑第一小学校校長
浅川 先生
委員の選出に苦慮する現状の中、企画を考えていくのは大変な事だと思います。
どの学校にもスクールカウンセラーがおり、懇談会参加者から「行って良かった!」と言う声を聞き
ました。手紙だけでは伝わりにくい事もあるので、保護者同士の交流が大切です。また、保護者が『食
育』を学ぶことは、子どもの学力向上にもつながるので大事です。子ども達のためにも、学校と保護者
の協力が必要だと思います。
文責:植松真貴子、為我井奈々子
- 51 -
第四分科会(広報)「魅力ある広報紙づくりとは」
[各校の活動内容、問題点]
花
畑 「花小だより」臨時号の年3回を発行。一年毎に委員が変わる為、紙面づくりのノウハウ
や、初歩的な事務処理の仕方などの引き継ぎが不十分で、とまどう事が多い。
花畑第一
年4回の広報紙を発表。学校HPで、定例行事等は発信しているので、広報紙では保護者
が参加出来ない学校行事や、PTA活動を違った角度から視点をあてて取材するなどの工
夫をしている。
印刷業者は安い所をネットで探し、編集・レイアウト・印刷まで頼んでいる。
花 畑 西
年3回の広報紙を発行。委員の中にPCを得意としている人がいなく苦労したが、協力し
て、取材・紙面づくりをしている。予算は少ないが、ギリギリではなんとか完成している。
花
保
年3回の広報紙を発行。学校HPに定例行事がアップされているので、学校行事を並べて
載せる広報紙づくりだと内容が重複してしまう。保護者に興味を持ってもらえる内容にし
ていきたい。
紙面をカラーにしていきたい。
桜
花
年2回の広報紙と卒業生主体の特別号1号を発行。卒業記念号では、生徒1人づつのコメ
ントや似顔絵など手作りぽい雰囲気でつくり、卒業後に郵送している。前年度まで、中心
的存在で活動していた委員の方が抜けてしまい、不安な出発になったが、PCを使える委
員の方と協力して活動している。広報紙づくりは年間テーマを決めて進めている。
[討議内容]
どのような紙面内容が保護者や地域の方々に興味を持ってもらえるか話し合いました。
学校の定例行事を追いかけるより、PTA活動に保護者がどんな風にかかわっているか、保護者の目線
で紹介したらどうか。年間テーマを決め、食育谷地域の方とのかかわり、子供の成長など保護者の今の
関心事WPテーマにする。テーマがあると写真1つにしても面白いものになるのではないでしょうか。
グループに分かれてブロック以外の学校の広報紙をチェックし面白いと感じたものを探して、ディス
カッションしました。写真の数が多く、見出しが分かりやすい。鮮やかなカラーページやセピア色の学
校の歴史を紹介するページ、手作り感のあるレイアウトなど、参考になりました。予算については、各
校バラつきはありますが、話し合いの中で業者の相場を知ることができました。
[助言者のまとめ]桜花小学校校長 山本恭子 先生
広報紙は、PTA活動を通して、学校と保護者と地域が、子供の為に連携する為の情報紙だと思う。
保護者が今、
何を知りたがっているのかは各学校ごとに違う。
地域の問題、一緒に考えてもらいたい事。
作り手は、何を伝えたいかを良く理解し、テーマを明確にして広報紙づくりに取り組めば、素敵なも
のができると思う。各学校、問題に上がっていた不十分な引き継ぎを解消するには、毎回の部会内容を
詳細に記録した、引き継ぎノートを残したらどうでしょうか。また、広報部活動の経験がある本部役員
を担当につけてもらいたいと思います。
- 52 -
第五分科会(校外)「校外委員の活動について」
[討議内容]
1花 畑 西
「登校班の四役以外の委員が他の委員会活動もあるのにポイントを貰えない」
花畑第一 「ポイントの付与対象になる活動や学校行事への手伝いについて、執行部が相談して決定、
実行する」
活動に参加している保護者には、付与できる様に相談したらどうか
2花
保 「校外委員の活動は昼間が多く、仕事をしていない人の負担が大きい」
校外委員の活動例としては、①学校マラソン週間(9日間)のパトロールなど
②学区域の4町会の盆踊り(各2日計8日間)のパトロール
マラソン大会の見回りは全委員会のみならず、全保護者を対象にしてお願いできないか学校側と
も相談してみるべき。
町会の盆踊りパトロールは、地域と密着し流れろしては今までの活動してきたのだから大変だか
らといって直ぐにはやめるという事は出来ないと思われる。本当に必要なのか否かやめて差支えが
あるのか否かを町会と話し合ってみるべき。
学校行事への手伝いの様子(花畑第一)
運動会の自転車整理やパトロール―競技開始前の時間帯を 15 分づつ全委員会で担当して行う。
―競技開始後は執行部で交代で行う。
学校公開の受付手伝いや校内パトロール―各委員会の担当曜日を決めて行う。
(各委員会担当執行部が手順を教える)
―土曜授業があるときは、執行部が手伝う。
マラソン週間
―学校の敷地内で行うので、見回りなどの手伝いは無い。
社会科見学など―見守りや、誘導が必要な場合、その学年の保護者に担任から連絡をし手伝える保護
者を募る
学区域内の町会、自治会の簿のど利のパトロールは無い
3運動会などの学校行事での喫煙について
花
畑
全面禁煙。敷地内での喫煙を注意すると校門の外ですい、花壇のポイ捨てしたり近隣公園
スペースで吸う人がいる。
花畑第一
過去に、保護者の喫煙が原因で 110 番通報された事がある。学校側と話し合い校門の外側
に喫煙スペースを設け、バケツを1個設置(執行部で準備と後片付け)
花 畑 西
昨年まで、非常階段下に灰皿を置き、視し図で周りを囲っていたが今年からは全面禁煙。
PTAの掃除御蔭で苦情は一切無かった。が「花畑西まつり」という、子供主体の行事に
関してPTAに手伝いの依頼をしなかったところ、休憩時間に近所の公園で吸う。子供を
迎えに来て吸う、結果、苦情が入った。
- 53 -
4花 畑 西
「登校班役員(畑当番)への過剰な責任委託と認識不足について」
この問題に関しては地域、当校班役員、学校で話し合い頂く。
[助言者のまとめ]花畑西小学校副校長
藤田 先生
先生方は学区域を面でしか捉えられないので、地域の情報や刻々と変化する危険場所を保護者の方々
から学校へ入れて頂きたい。
子供たちがよく遊ぶ、公園やよく立ち寄るお店などは、ぜひ、お母様方には把握して頂きたいそうい
う事を校外委員さんが中心にやって頂くとありがたいと思います。
- 54 -
文責:小久保・坂梨
第10ブロック
竹
保
西
渕
渕
中
の 塚 小 学
木 間 小 学
保 木間小 学
江 小 学
江 第一小 学
島 根 小 学
- 55 -
校
校
校
校
校
校
第一分科会「関心を高める成人部活動」
【各校の活動内容】
西保木間
運動会未就学児競技の運営、給食試食会の開催、
ペットボトルキャップ回収(エコキャップ運動)、その他PTA活動の協力
渕
江
老人ホームボランティア活動(喫茶室のお手伝い)
あい・愛けやきまつりにおける自転車整理、
ソフトボール・バレーボール大会の応援、お手伝い
渕江第一
老人ホームボランティア活動(シーツ交換)、クリーン作戦の参加
家庭教育学級講演会の開催、持久走大会におけるパトロール
保 木 間
給食試食会の開催、運動会におけるPTA競技の運営、成人部企画行事
ほきまワイワイフェスティバルにおけるバザーの運営並びに献血のお手伝い
竹 の 塚
花壇の手入れ、給食試食会の開催、文化交流会の開催、
ソフトボール大会のお手伝い、その他学校行事やPTA行事のお手伝い
中 島 根
ソフトボール・バレーボール大会主催、親子料理教室主催
その他学校行事やPTA活動のお手伝い
【活動の問題点、改善点】
・エコキャップ回収のルールの指導及び徹底 ・成人部活動のアピール強化
・仕事をしている方が多く、気持ちはあるが時間的に参加が難しい
・親子参加型の企画を考えていきたい
【保護者の関心を高めるためには】
・親子で取り組めるもの(親子参加型)の企画
・参加者から感想を聞き、速報版のお手紙を作り、反響をお知らせしていく
【助言者のまとめ】保木間小学校校長
下城英和
先生
学校主催で講演を行っても参加人数が少ないのが現状です。では、どうしたら参加人数を増やしてい
けるかというと、親子参加型への転換が必要であると感じます。
内容は、興味・関心のあるものにしていかなくてはいけません。また、講演も必要ではあるので、著
名な方を呼ぶことも検討していきたい。地域の方を講師にしたり、独自に講師の名簿を作成したりと各
校で情報交換していきながら情報を収集していただきたい。
活動の中で大切なことは、子どもたちの身近な親や教師が活動を通じて学び合い、子どもたちにとっ
て良い環境の一つになることと考えます。
文責
第二分科会(広報部)「PTA活動を多くの人に伝える広報紙」
【討議内容】
Q1.PTA広報紙と学校便りで内容がかぶってしまいます。何か工夫をしていますか?
- 56 -
窪田 慶子
・書き手の目線が違うので、フォーカスを変えれば同じ行事であっても内容がかぶることはない。
・学校便り担当の先生と情報・写真を共有する。・写真を多く掲載して、楽しい記事にする。
・「ありました記事」からの脱却。例えば、運動会の前日準備、遠足で切符を買う子ども達の写真を
掲載する等、保護者が知りたいことを記事にする。
・学校側からは保護者に対して言いにくいと思われる話(参観時のマナー等)をあえて掲載する。
Q2.集合写真を載せたいが、個人情報の関係上載せられない時の対処方法はありますか?
・正面を向いているアップの写真、集合写真は使わない。遠目で多人数、小さいサイズ、横向き、後
ろ姿の写真を使う。顔が分からないように加工する。写真ではなく、イラストで代用。
・事前にアンケートを行い、掲載を許可されていない児童の写真は使用しない。
Q3.地域に広報紙を配っていることで何か反響はありますか?
・学校に興味を持っていただけるので、防犯面でもよいことだと思う。
・直接手渡しする機会があり、会話の中で地域の方とのつながりを感じる。
・興味のない方に配布されていたら、安全面が損なわれないか心配。
−学校以外の配布先は、取材先、広報部OB、開かれた学校づくり協議委員、町会、自治会、小・中
学校PTA会長、学童、児童館など、安全面が損なわれることはないと思われる。
・あまり反響を感じない。
Q4.その他
・低価格で発行する方法を教えてください。(各校、発行部数と費用を発表)
・次年度への引き継ぎ方法は?
−USB、CD-ROM、引継ぎノート、前部長からご指導いただく。
・仕事をされている方、生活パターンの異なる方にどのように協力を仰いでいますか?
−昼の部と夜の部、集合時間を分ける。休日にお父さんの参加を仰ぐ。広報部員は運動会で立ち入り
禁止の場所でも取材できること、学校公開日以外に授業中の子ども達を見学できるなど、「おいし
い」点を強調する。
・家族みなさんに読んでもらえる工夫をしていますか?
−学校行事以外の話題を取り上げる。タイトルの活字の大きさやカラーを工夫する。お父さんが主催
する会(おやじの会)の取材をする。
【助言者のまとめ】西保木間小学校校長
夛門裕之先生
何度も読み返したくなる記事作りを心がけることが大切なことだと思います。工夫やオリジナリティ
で紙面が変わり、とても楽しいものになります。そして、広報紙はご自分が感じているより大きな影響
力があると思って活動をして欲しいです。地域の方からのお礼や賞賛の声は学校に届いております。逆
に、とても影響力があるものなので、言葉使いに気をつけて、最低限のルールを守っていきましょう。
文責:竹田裕子・久保田晶子
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第三分科会(郊外生活指導部)「子供の登下校の安全確保について」
【討議内容】
Q1.不審者から身を守るには?
○防犯ブザーやホイッスルを配付する。
○110 番ステッカーのメンテナンス
○年間を通して交通安全運動の旗持ち。(挨拶運動も兼ねる)
○子供への呼びかけ。(1人にならない、知らない人とは話さない、通学路の厳守)
Q2.安全確保のために親が出来ることは?
○地域と連携して子供達を見守る。
○子供の持ち物へ名前を記載する際、見えやすい場所は避ける。
(不審者から気安く名前を呼ばれない為。)
○Aメール情報を利用する。(子供へ迅速に伝える。)
○安全マップを利用して、子供と一緒に確認する。
Q3.パトロールの時に気をつけることは?
○スクールゾーンの車両止設置。
○パトロールの際、光る警棒・光るベストを着用する。
○駐車中の車付近で遊んでいる子供がいないか確認する。
Q4.その他
○パトロール場所の選別
・不審者にパトロール以外の時間を狙われないように、あえて時間を決めずにランダムに見回る。
・自転車でのパトロールだけでなく、徒歩での見回り。
・トイレやゲームセンター等溜まり場所になりやすい場所も見回る。
○安全マップの作成について
・安全マップは、子供の安全対策としては、マストアイテムと考えられる為、所持していない学校
でも今後作成していく方向で取り組みたい。
【助言者のまとめ】竹の塚小学校校長
難波浩明
先生
ボランティア人材の募集・パトロールの仕方等々、課題もありますが、不審者が犯罪を起こしにくい
環境を作っていく事が、とても大切だと思います。
例えば、挨拶運動で言えば、「街全体で子供達を見守っているんだ。」と言う、犯罪防止に対する地
域の意識を不審者に伝えることで、犯罪を防ぐ事につながっていきます。
又、親子で会話を持つ事も、防犯には、非常に大切な事です。
今後も、情報の共有化を積極的に行い、子供達の安全確保に務めましょう。
- 58 -
文責 伊藤恵美子
第四分科会(高学年)「学年活動の意義」
【高学年ならではの学年活動とは?】
・大方親子での学年行事は四年生までで、5・6年生は日光・鋸南のビデオ観賞をしている。
・低学年では難しい調理関係(ちぢみ・七輪焼き・おにぎり・ソーセージ作り)をしている。
【保護者の関心を引く学年活動とは?】
・参加しやすい様に、土曜日や参観日の後に行っている。
・プリントに楽しい内容や参加したくなる内容を記載して工夫している。
・起震車、煙ハウス体験等無料の講座を活用し、保護者も体験できるようにしている。
【学年活動をどのように企画しているのか?】
・予算重視と言う意見多数。その際学校にあるものを利用させてもらい、予算をおさえる工夫をしている。
・保護者主体の活動については、成長を感じられる活動にすると、参加者が増えるようだ。
・授業と重ならない企画をこころがけている。
・6年生は卒業製作にからめた活動が多い。
・食べ物関係は届け出が必要なので、生活科の授業の一環とし、保護者は協力する立場で参加してもらう。
【助言者のまとめ】渕江第一小学校校長
木内克明
先生
私の記憶では、過去の学年活動は今のような形態ではなく、保護者会+懇談会と言うスタイルが多か
ったと思います。保護者会は学校主体、懇談会は学級委員の方を中心にテーマを決めて、話し合いをす
ると言う形で行われていました。今は、働いている保護者の方が多く、保護者会自体に参加する保護者
の方が少なくなり、それと同時に考え方も多様になり、結論が出てこなくなってきました。参加者を増
やすため様々な取組を行ってきましたが、ネットで情報を得られるため、保護者会で情報交換する必要
性がうすらいできているのかもしれません。
以前のような形が理想だと思いますが、果たしてそのスタイルで人が集まるかというと、時代の流れ
等で難しいものがあるのかもしれません。
文責
相羽和子 三浦郁美
第五分科会(低学年)「家庭教育の充実∼学ぼう!子供と共に」
Q1、各校の活動内容報告
・各学年行事の準備・開催、PTA行事への協力・出席、お祭り企画・出店等
●自校の特色は
・低学年らしく身体を使い親子で楽しめる ・地域の方にも協力してもらう
・昔遊びを取り入れ親に教えてもらう
●参加形態は
・手紙を配布し出欠をとる ・参加が少ない場合は、連絡網・メールなどで参加を促す
・働いている保護者にも参加して貰えるよう休日の日程を組む
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Q2、活動の感想、問題点や改善策の報告
●現活動の評価
・参加率が学年によって違う
・充実した内容になっている
・お祭りが中心となっているので他の活動が少ない
●今後の活動計画や新企画の計画は
・参加しない要因を考え行事内容や日程などを考慮する
・先生方にも協力して貰い授業の中で取り組む
・暑い時期の活動はなるべくさける
Q3、PTA活動の中での位置づけ
●この活動が学校やPTA全体の中保護者や子供たちへどのような効果があるか
・子供の交友関係や学校生活の様子が解り知らない一面を発見できる
・参加した親同士のコミュニケーションもとれ、輪が広がる
・お手伝いの気持ちで参加して貰うことでPTA活動がより良いものになる
【助言者のまとめ】渕江小学校校長
横山凖一 先生
以前は学年活動を行う際に授業確保が大変でしたが、今日では土曜授業再開・夏休みの縮小授業数が
増え時間が取りやすくなりました。学年活動はPTAと学校が連携し活動することが望ましいと思いま
す。また、給食試食会・自転車教室・体験教室等は、教育委員会施策の補助的な役割があり、区の教育
方針に大変役ち皆様のご協力でより良いものとなっています
家族の絆が親同士の輪が広がり、仲間意識や一緒の子育ての意識も高まる効果があると思われます。
文責:加藤理恵
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幸内智子
第11ブロック
伊 興 小 学 校
東 伊 興 小 学 校
西 伊 興 小 学 校
西新井第二小学校
栗 原 北 小 学 校
- 61 -
講演会「躾(しつけ)と叱りと怒り」
講師 前伊興小学校PTA会長
岩井正行 様
【はじめに】
小学校PTA連合会の平成24年度テーマ『家庭の教育の充実』に則した研修会を開催するにあたり、
講師をどなたにしたら良いかを決める段階で、「身近な方より子育てについてのお話を伺いたい」とい
う第11ブロックPTA会長の声が多く聞かれました。保護者として、地域の人としてブロックPTA会
長からの信頼が厚く、実体験を踏まえての『家庭の教育の充実』についてのヒントを示していただける
方として、伊興小学校前PTA会長 岩井正行 様
に講師をお願いし、講演会を実施しました。
【講演会の内容】
○自己紹介
お世話になった伊興小学校や第11ブロックのために少しでも役に立てばとの思いで、講師を引き受け
てくださったそうです。前伊興小PTA会長、元第十四中PTA会長、現民生児童委員として、また19
歳の双子の娘の父親として、自らの子育て経験をもとに「家庭での教育の充実」をふまえて『「躾(し
つけ)」と「叱り」と「怒り」』についてご講演いただきました。
○「躾(しつけ)」について
講師より会場への質問:「皆さんはどのような躾をしていますか?」
・挨拶や、返事が率先してできるように促している。
・身の回りのことが自分でできるように声かけをしている。
・食事のマナーでは「いただきます」「ごちそうさま」などの挨拶を通して、感謝の気持ちを表せる
ようにさせたい。
講師まとめ
昔は、親同士や近所の方々の会話や交流が多く、意思の疎通も図られていたため、我が子だけでな
く他の子供たちを叱るなど、一人の子供に多くの目が注がれていた。しかし、近年は近所との付き合
いが希薄になってきているため、基本的な礼儀作法も含めて、各家庭での「躾」がますます重要とな
っている。
○「叱り」について
講師より会場への質問:「皆さんは「叱り」ますか? どんな叱り方をしますか?」
・男の子3人のため「叱る」より、「怒る」の方になってしまっている。しかし、むやみに怒るだけ
でなく理由を聞くようにしたいとは思っている。
・冷静になるために一呼吸をおいて「叱る」ようにしている。
・マナー違反は「教える」、再三のルール違反は「叱る」の範囲だと思う。
講師まとめ
昔は、祖父母などが一緒に暮らしている家庭が多かったため、両親に叱られても子供の逃げ場とな
ってくれていた。しかし、現在は核家族化が進み、子供の逃げ場がなくなりつつある。両親の一人が
叱り、一人が慰めるというような役割分担が必要となってきた。
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○「怒り」について
講師より会場への質問:「皆さんは子供に「怒り」ますか?」
・片付けなどで、一度注意しても子供がやらず、何度も繰り返すうちに感情的に怒ってしまっている。
・危険なことをやった時、他人を傷つけた時は、「強い叱り」でなく「怒り」になってしまう。
・言葉での「怒り」を超えて、手が出てしまう。手が出ることを避けて無視してしまう。
講師まとめ
親になり、「躾」のつもりでの「叱り」が、感情的になり「怒り」になってしまうことを初めて理
解できる。「怒り」が行き過ぎると暴力にはしり「虐待」となってしまう。また、言葉による暴力が
子供の自尊心を傷つけてしまうこともある。
○まとめ
会場より:・子供を叱るばかりではなく、長所や善い行いを誉めて伸ばしていきたい。
・父親も子育てに参加してあげると、母親の負担が軽減される。
・毎日子供と接しているお母さんをお父さんが誉めてあげる。
・子供は殴らない方がいい。殴った手の痛みを忘れないように。
・もっと親を教育した方が良い。
講師まとめ
今までのPTA活動は、子供たちや学校のためのPTA活動に留まっていた。しかし、今後を見据え
ていくためのPTA活動を行うには、家庭教育力の向上が欠かせない。「家庭教育」とは、家庭の中で
何気なく子供たちに社会で生きていくための「躾」をしていくことである。「早寝・早起き・朝ごはん」
は、基本的生活習慣を身に付けるための「躾」として食育と同じくらい大切である。
基本的生活習慣の定着は「家庭教育」で、学力の定着は「学校教育」が基本となる。PTA活動は子
供がいる時しか当然できないが、活動している親の姿を見せることが、家庭教育力向上の方策の一つに
なるのではないか。
自分たちの子孫に引き継ぐものが「躾」の本質である。親として自信をもって「躾」ができるように
なるためにもPTA活動や地域の行事に積極的に参加して、心豊かな人間を育てて欲しい。
【おわりに】
講師の岩井様よりテーマごとに参加者への質問があり、参加者が身近な実例を話してくださいました。
「身近な方より子育てについてのお話」という今回の講演会の趣旨に沿った形での講演会となり、盛況
のうちに閉会となりました。また、講演会後のPTA会長と校長先生による、講師を囲んでの反省会で
は、講師より「PTA活動を行う上で大切なこと」をアドバイスしていただきました。
・家庭教育力を向上させるようなテーマを決め、役員・委員さんが一生懸命にPTA活動を行うこと。
・「PTA活動は大変だけど、楽しく充実していて得るものがある」などのことを、保護者・地域に
伝える方法を考えること。
・PTA活動を継続・充実していくためには、楽しく雰囲気の良い活動の場を創ること。そしてお互
いの立場を尊重して、自ら「やろう」という気持ちをもつこと。
- 63 -
最後に、
もし、あなたに「本部役員になってくださいませんか?」との話があったら…。どうぞ快く受けてく
ださいね(笑)!あなた自身に「楽しんでやろう」と思う気持ちがあれば、きっと楽しいPTA活動にな
ること間違いなしですから!
など、来年度の研修会に向けての話で盛り上がり、仲の良い第11ブロック研修会となりました。
- 64 -
第12ブロック
鹿
鹿
鹿
北
皿
上
新
浜 小 学
浜 第一小 学
浜 西 小 学
鹿 浜 小 学
沼 小 学
沼 田 小 学
田 小 学
- 65 -
校
校
校
校
校
校
校
講演会「災害に備えて∼足立区災害対策について∼」
講師 足立区危機管理室長
川口
弘
様
■東日本大震災について
平成 23 年3月 11 日に東日本大震災が起こった。足立区においても、震度5強を観測している。その
後も、何度も余震がきている。あれから、1年ちょっと経ったが、区民の皆様がどのくらい防災に関し
て意識があるのか、こういったところが今後の課題になりつつある。子供たちは、学校の中で頻繁に防
災教育を受けているが、保護者の方はそういう機会もない。今日が防災に対して、考えるいい機会にな
るのではないか。
《東日本大震災》
発生時刻
最大震度
7
《足立区の被害》
平成 23 年3月 11 日
午後2時 46 分頃
M9.0
震度5強
「被害状況」
けが人、重傷者:7名
死者:15,858 人
軽症者:27 名
行方不明者:3,155 人
建物被害:全壊3件、半壊 15 件
避難生活者:約 34 万人
道路橋梁の破損、液状化など
■首都直下地震等による東京の被害想定について
・想定されている地震
①東海、東南海の南海トラフ地震
30 年以内の地震発生確率:70%程度(東南海地震)
60%程度(南海地震)
②日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震
地震発生確率:不明
(東北地方太平洋沖地震発生前の宮城県沖地震の 30 年以内の地震発生確率:99%)
③首都直下地震
30 年以内の地震発生確率:70%(南関東で発生するM7程度の地震)
・首都直下地震等による東京の被害想定
東京で一番深刻な被害がでるとされているのは、首都直下地震。
首都直下地震の中でも、いくつかあるが、その中でも、東京湾北部地震についての防災計画を作り
直している。それによると、足立区内ほぼ全域が震度6強になるといわれている。
《想定する地震の規模等》
東京都防災会議地震部会(平成 24 年4月 18 日公表)
再検証:東京湾北部地震(M7.3)・多摩直下地震(M7.3)
追 加:元禄型関東地震(M8.2)・立川断層帯地震(M7.4)
震源の深さ:約 20∼35 ㎞
*冬の朝 5 時
*冬の昼 12 時 *冬の夕方 18 時
*風速:4m/秒・8m/秒
東京湾北部地震
※地震発生時の状況により被害の規模も変わる
M7.3 冬の 18 時
風速8m/秒
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足立区の被害想定
( )内は都
建物被害(全壊)
10,082棟(116,224)
焼失棟数
16,124棟(201,249)
死者
712人(9,641)
負傷者
10,821人(147,611)
避難者(1日後)
280,862人
内避難生活者
182,560人
北千住駅滞留者
30,453人
《足立区その他の被害(M7.3)》
①
津波・・・河川敷の一部で浸水のおそれがあるが、人的、建物とも被害は想定されない。
②
ライフライン被害率
電力(停電率):24.3% 通信(不通率):11.2% 低圧ガス(供給支障率):99.4%
上水道(断水率):53.3%
下水道(管きょ被害率):27.4%
■足立区の「災害対策」及び 身近にできる災害対策
東日本大震災発生当日、電車で帰れなかった方が結構いた。地震で電車が止まってしまったからだ。
ところが、早々に東京メトロが北千住まで動き出し、都心にいた人たちが、みんな北千住にやってきた。
そして、駅前で大混乱が起こった。そこで、北千住駅周辺では、疲れた方、居場所がない方のため、避
難所を設けた。翌日、帰宅困難者がまだまだたくさんいたため、水と食料を配布した。
・防災機関の機能不全、住民等による救済→消火器・ポンプ・救出用資機材の配備
足立区には消防所・警察署は比較的多い方だが、足立区全域には対処できない。
○安否確認の方法(NTT災害伝言ダイヤル 171 や携帯電話の災害伝言板の利用)や、帰宅困難者に
ならないために(徒歩での帰宅経路の確認・スニーカー等を職場に備える・非常食、飲料水の備蓄)
日ごろから、家族で話し合う。
・道路の遮断等により物資の輸送が困難になる→分散備蓄の推進
備蓄品:避難所等
127 ヶ所
備蓄に関しては、小学校
災害備蓄倉庫:6ヶ所
中学校等 分散備蓄を行っている。
これはあくまでも、自宅が地震等の災害で住めなくなってしまった人のためである。
自宅が無事で怪我もない場合、家庭にある備蓄で生活してほしい。そのような人は学校の体育館等
に避難する必要がない。
区では、全避難者の 1 日分の水
食料(クラッカー一人 20 枚程度等)を
確保している。
○家庭では、食糧・水の備蓄
簡易トイレの確保
常備薬など個別の必需品等の備えが必要。
・ライフラインの長時間復旧困難→災害時特設電話・アースイントイレ・ろ水器・発電機
○自宅での生活を確保するために、ライフラインの断絶にも備える必要がある。
・電気→懐中電灯・乾電池
・ガス→カセットボンベ・カセットコンロ
・水道→ペットボトル保存水
・情報→ラジオ
・行政等職員の派遣困難、避難所生活の長期化→避難所の自主運営(避難所運営会議)
- 67 -
避難所については、学校や町会長さんを中心に、地域の住民が自主的に避難所運営会議を運営。
○家族で避難所など、事前に確認しておく。
地域の避難所訓練や避難所の運営補助等に参加する。
・東日本大震災を受けて行った対策
①避難所機能の強化
②帰宅困難者対策の見直し
③災害対策本部初動体制の見直し・強化
■防犯について
足立区で行う危機管理の中には、防犯と防災がある。現在、足立区では防犯にも力を入れて取り組ん
でいる。ご存知の方は多いと思うが、都内で足立区が一番犯罪件数が多い。その件数は1万件である。
なかでも、およそ3割が「自転車の盗難」である。簡単に言うと、毎日 10 台盗まれていることにな
る。鍵をかけないため盗まれる自転車が、全体の6割もある。鍵をかけないことによって、被害者にな
り、同時に加害者を生む、ということを知ってほしい。
■オウム真理教について
アレフ等と名称を変えているが、今も麻原教祖をあがめている。入谷に最大拠点があり、『東洋思想
研究会』等大学のクラブ活動を装い勧誘。大学生がいる家庭では特に注意が必要。災害同様「忘れたこ
ろ」に動き出す。
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第13ブロック
古 千 谷 小 学
舎 人 小 学
舎 人 第一小 学
足 立 入谷小 学
- 69 -
校
校
校
校
第一分科会『学校・地域・家庭とともに子どもを育む活動』
【事例発表】古千谷小学校学年学級委員長
高橋美佐江
今年度、古千谷小学校では、低学年は体の成長、高学年は心の成長を目的とし行事を設定しました。
1年生の活動では、親子ミニ運動会を行いました。大きな歓声と笑い声が絶えず大盛況でした。また、
昨年度より3学年は、自転車教室を学年行事とし親子で改めて命の尊さを学びました。さらに、以前から
行っているエコ活動(ベルマーク。インクカートリッジ、野菜くず、アルミ缶、スチール缶回収)を通し
て身近な行動1つで出来るエコを目指し、地域・学校・家庭で協力しつながっていることを発表しました。
【各校の活動内容】
入谷小では、地域の方の畑で一緒に育てたさつま芋を活用し一年生がおやつ作り、二年生がつるを使
ったリース作りをした。四年生では、1/2成人式が学年行事として定着しつつある。
舎人小では、鬼のお面作りをしその後豆まき風に玉入れゲームをした学年もある。他には二人三脚、
パン食い競争やビーチボールバレーを予定している。
舎人第一小では、人数の関係で調理室が一度に使えない為、運動系の行事が多く子ども達も楽しんで
参加している。今年度は二年生で親子自己紹介を予定している。又、五・六年生の自然教室のビデオ鑑
賞を保護者会の前後に設定し、保護者会への出席率を上げる工夫をしている。
【討議内容】
古千谷小の野菜くず回収は、他校では実施しておらず「すばらしい活動」と、評価していただきました。
新たな試みとして、四年生の学年行事で「育ちゆく体」と題した性教育を行う予定ですが、「他校で
はどの様に性教育を行っていますか?」の質問に対して、舎人小では、下着メーカーの方から「つぼみ
スクール」として体の変化や下着の話があるそうです。(女子のみ参加)入谷小の方からは、「出産方
法の違いで子どもの心が傷ついたりしないか?」「そこまで話をしてほしくなかったと思う保護者もい
るのでは?」という意見が出ました。古千谷小では、外部から講師の先生を招いて「命」について子ど
もにも解りやすい言葉で話していただきます。今年度の保護者の感想等を来年度以降の活動の参考にし
ていければと思いました。
【助言者のまとめ】古千谷小学校校長
田中裕子
先生
各校とも熱心な参加で、とても心強いと思っている。昨年度から土曜日授業が加わる等、授業時間数
が増える中での行事日程の確保も大変だと思うが、いかにねらいに合った活動内容にするかについても
苦労・工夫されているのだなと思った。本校四年生の学年行事については、本年度の成果・課題を来年
度以降につなげていってほしいと思っている。役員の方々には苦労をかけているが、ゆっくり自分達の
ペースで負担のないように頑張っていってほしいとのアドバイスをいただきました。
文責:菊地 泉・松田悟美
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第二分科会『人と人とのつながりや輪をひろげる成人委員をめざして』
【事例発表】舎人小学校成人委員長
大駒美希
◇7/2(月)給食試食会を実施。最初に栄養士の先生からスライドと資料を基に食育についてのお話を
していただく。その後、給食の試食をし、成人委員全員でアイデアを出し合って作成した「美容にい
いレシピ集」を参加者に配布。
◇ベルマーク収集を年間を通じて各家庭に呼びかけている。委員は集まったベルマークを毎月の定例会
で番号順に仕分けし、各自が自宅に持ち帰りベルマークを用紙に貼る作業をしている。
◇11/5(月)初の試みの「カラーセラピーワークショップ」講習会を開催予定。コンセプトは『ぬりえ』
の色彩表現を通じて自分を知り、わが子とのコミュニケーションを見直すということ。
【各校の活動内容】
◇古 千 谷
・7/9常盤大学准教授越谷心理支援センター所長 秋山邦久先生による講演会を開催
・10/19 給食試食会を実施予定
メニューは 7 月にテレビで取り上げられた『エビクリームライス』
・来年 1 月には、保護者参加の会を企画予定
◇舎人第一 ・6/6
給食試食会を実施
参加者約 80 名(低学年特に 1 年生の保護者の参加多数)
メニューは『冷やし中華』
・9月に『ハワイアンキルトのコースターをつくる会』を開催
・12 月に『鉢の寄せ植え』を実施予定
◇足立入谷 ・7/14 小・中合同で「あすなろセミナー」を開催、講師は常磐大学の秋山邦久先生
・12 月に小学校だけで「あすなろセミナー」開催予定 テーマは金融消費者関係
・(給食試食会は学年学級委員が担当)
【討議内容】
成人教育活動を今後さらに深めていくにはどうしたらいいかについて、活発な意見交換が行われました。
また、舎人第一小の『ハワイアンキルトのコースターをつくる会』が、講師を招かず委員主導のもと
行われたことについて、各校よりどのように運営したか等の質問が寄せられました。
【助言者のまとめ】舎人小学校校長
宮沢真仁 先生
各校の取り組みを情報交換し合い、成人教育の活動をよりよいものにしていく機会をもつことは大変
素晴らしいことです。また、他校の取り組みを自分の学校に取り入れることができるというのも、大変
良いことだと思います。
人と人とのつながりや輪をひろげる成人教育のための活動は、①子どもたちに還元できるもの ②参
加した保護者自身が成果を実践できるもの ③可能であれば、PTAの成人活動が学校の教育活動にも
生かされるものであれば、大変望ましいと思います。
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文責:早川 由美
第三分科会『子どもの安全・安心のための校外活動』
【事例発表】舎人第一小学校校外指導委員長 柴田久美子
事故防止、犯罪抑制のために旗振り、看板の点検・設置などを通して、子どもたちを取り巻く環境に
対し、私達保護者が「子どもたちを危険から守っている」ことを広めていく活動をしています。
【各校の活動内容】
各校とも交通安全指導(旗振り)、夏休みパトロール、祭礼パトロール、看板の設置・点検、110 番
ステッカー設置の活動などが行われています。
【討議内容】
○旗振りについて
各校、立地による違いなどからそれぞれに適した時間帯で工夫して実施していました。又、旗振り当
番の参加率に対しての情報交換もあり、旗を手渡しで担当者へ渡す、二度による割り当て表の発行、班
長より確認の電話連絡など各校工夫していました。
○パトロー.ルプレートについて
「みまもり隊」プレートを、夏休み期間のみ活用、年間通しての活用、希望者につけてもらう等、各
校に違いがありましたが、自転車にプレートをつけているだけでも大きな犯罪抑制力になる為、積極的
に広げていったらどうかという意見がありました。
○こども 110 番ステッカーについて
古千谷小学校のステッカー設置箇所が多く、年度初めに全家庭に手紙でお願いするなどの活動が参考
になりました。
○立て看板について
舎人第一小学校の赤の立て看板の状態がとてもよいので、どのようにメンテナンスしているのかとい
う質問があり、
良い塗料を使用するなど工夫をし作成した為、長く良い状態を保っていると回答しました。
【助言者のまとめ】舎人第一小学校校長
大野洋子
先生
各校、同じような活動であってもそれぞれの工夫があり、同じ地域の学校として、お互い他校の取り
組みをこれからの活動の参考にして進めてください。
校外活動は他の活動に比べ、毎日の地道な活動こそが重要であり、事故防止、犯罪抑制に繋がります。
今は、学校だけで子どもを守りきれる時代ではなくなってきています。PTAの校外活動の様子を地域
の方にお伝えしていく事で、今以上に地域の方のお力をお借りし、皆で子ども達の安心安全を守ってい
きましょう。
文責:白寄慶枝
- 72 -
第四分科会「PTA広報誌と時代の流れ」∼いま広報誌をつくる人たち∼
【事例発表】足立入谷小学校広報委員長
中尾貴代子
近年、家庭の在り方の多様化により、働くお母さんや忙しいお父さんのPTA活動への参加が増えた
が、みんなで時間を合わせて集まり、話し合うことが困難になってきた。
一方、通信手段やパソコンによる広報誌作成ツールの進歩により、広報委員の活動の仕方が大きく変
化し、忙しい保護者でも時間を有効に使いながら参加ができるようになった。
【各校の活動内容】
古 千 谷…広報誌「こ ぢ や」
学年ごとに担当して広報誌をつくる。
舎
レイアウト担当者1名。月に一度定例会を開く。
人…広報誌「と ね り」
舎人第一…広報誌「み ぬ ま」
PTAで印刷機を持ち、自ら印刷。
足立入谷…広報誌「あすなろ」
パソコン入力者1名。月に一度定例会を開く。
【討議内容】
①印刷業者について
印刷技術も発達し、低価格で依頼できるところが増えた。
プリンター機能も発達し、PTAでプリンターを購入し、自分たちで印刷することもできる。
福祉施設の就労支援センターで印刷してもらうことで低価格が実現し、業者側にとっては訓練とリハ
ビリに繋がり、双方に利益がある。
②ポスティングについて
遠くには郵送するが、近隣の方々には手分けしてポスティングする。住所が移転している場合もあり、
新住所を確認するのに時間がかかるときもある。何件も回ると手間になる。
学校便りと一緒に学校で送ってもらうという学校もある。
③以前に広報委員を経験した方から
広報誌コンクールに出品される広報誌のレベルが随分と向上した。レイアウトや内容が充実してきた。
【助言者まとめ】足立入谷小学校校長
田中雅宏
先生
パソコンも使わず手作りの広報誌を作ってきた学校も見てきた。それぞれの学校に個性がある。
PTAの広報誌の作成には大変な手間がかかるが、読み手にはその苦労がなかなか伝わらない。しか
し、間違いがあれば責任が大きく、大変な仕事である。引き継ぎを確実にしていただきたい。
文責:中尾貴代子
- 73 -
中学校ブロック研修会
ブロック名
開催日
西 新 井 北
H25. 1月19日(土)
会場校
入
谷
中
学
校
北
7月21日(土)
上沼田中学校・鹿浜いきいき館
西 新 井 南
8月29日(水)
第五中学校・教育相談センター
千 住 ・ 中 央
11月17日(土)
第
瀬
7月 7日(土)
東
塚
9月 8日(土)
花
江
綾
竹
の
一
綾
保
中
瀬
学
中
中
学
学
校
校
校
【研修テーマ】
昭和53、54年度
これからのPTA活動のあり方を求めて
昭和55、56年度
望ましいPTA活動のあり方を求めて
昭和57、58年度
地域に即したPTA活動のあり方を求めて
昭和59、60年度
活力あるPTA活動を求めて
昭和61、62年度
時代の変化に即応したPTA活動を求めて
昭和63、平成元年度
21世紀へむけてのPTA活動を求めて
平成2、3年度
地域の教育環境向上に寄与するPTA活動を求めて
平成4、5年度
これからのPTA活動のあり方を求めて
平成6∼11年度
活力あるPTA活動をめざして
平成12年度
新しい時代を切り開くPTA活動
平成13∼16年度
教育改革とPTA
平成17∼21年度
教育環境の向上と活力あるPTA
平成22∼24年度
PTAを取り巻く環境と充実したPTA活動
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西新井北ブロック
第
入
入
西
伊
十 四 中 学
谷 中 学
谷 南 中 学
新 井 中 学
興 中 学
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校
校
校
校
校
講演会「子どもの力を引き出す親の行動」
講師:足立区教育委員会学校支援課 社会教育主事
髙井
正
○プロフィール○
昭和 54 年、足立区教育委員会に採用。社会教育主事(社会教育を行う者に専門的、技術的な助言と
指導を与える)という専門的教育職員として 33 年間、一貫して教育委員会に勤務し、平成 23 年4月よ
り学校支援課に勤務。現在、開かれた学校づくり協議会やコミュニティー・スクールなどを担当。
平成8年より、立教大学兼任講師として、毎週土曜日、社会教育関係の授業を担当しています。
「親子ではじめるボランティア」(金子書房)
「青少年ボランティア活動推進者のためのテキスト」(JYVA:ジバ)などの著書があります。
○講演内容○
<PTA活動のポイント>「学び」と「交流」
なぜ学ぶのか— >より良い選択、より良い判断— >幸せに生きるため
幸せに生きるためには、より良い選択や判断が必要です。多くの選択が出来るように、人との(交流)
の中で、見て・感じて(学ぶ)のです。選択―>判断―>結果
が(今)なのです。
PTAは、学びと交流をしつつ、色々な人間関係を作っていけば、楽しい場になるかと思います。
<団体活動のポイント>
グループと組織
組織とは、目的意識を持った集団で、一人では出来ない事を複数の人が協力して統一的な行動をとる
集団(グループ)。例:日本体育大学の集団行動などがあります。
子どもの学習環境を整える。保護者の立場で学校の教育活動を支援・応援。などの組織との関わり方
は多様です。大人の学習の場、交流の場、それがPTAなのです。
<事業企画のポイント>
夢・ビジョンと現状との格差を近づけるものが事業(学校)であり、組織であれば現状把握の共有が
不可欠。しかも現状も変化する。調査(数える、たずねる、比べる…)をしながら常に現状を把握して
いく。それと同時に目的と目標を混同しないことが大切。1つの物事を達成するにも色々な方法がある。
これが目標。究極的な目標が目的になるのだと思います。1つずつ目的をクリアにして、目標や夢に近
づけたら良いのかと思います。PTAとして事業する時は、“何の目標であるか?”“目的は何である
か?”を是非考えて取り組んでいただけたらと思います。
<子ども・若者の現在の問題>
①集団(群れ)から個(独立)へ
・話を聞く、考える、我慢する、相談するなどの人間関係をつくる力が弱い
・人付き合いの経験が少なく、仲間と群れ遊ぶのが苦手で、孤立傾向が強い
・遊び方・遊ぶ場所、遊ぶ友達が減った。
――>PTAはつながりあう機会です。
②問題からの逃避―>与えられた事はこなすが、乗り越える力、忍耐力が弱く、困難を回避する傾向
③意欲の減退―>学ぶ意欲、動く意欲の低下傾向(良い学校に入っても内定率が低い現実)
- 76 -
④沢山のものを与えられている・忙しい・疲れている―>社会とつながる機会が少ない
…自立困難な若者(引きこもり)
=>何のために生きるのかがつかめない
<問題の背景>
①物の豊かさが生み出した消費社会――>格差が生まれた
②教員、親、人々の深層には 良い成績=良い学校=良い生活
という気持ちが根強い
③異年齢、異世代で関わり、人付き合いを学ぶ場がなくなった
④子どもが見える大人は親か先生しかいなく、いつまでも保護・監督・管理されてると感じてる
⑤インターネット社会の到来、その弊害も
「自己実現」という名の「自己中心」が生み出した ストレス社会
<子どもの心の発達(人と関わる力の発達)を振り返る>
0歳
…自分と母親は一体と感じている(一者関係)
↓
…自分と母親は、どうやら別々のものらしいと気付く(二者関係)
2、3歳
↓
…自分と母親の間に、他の人(父親、兄弟)が割り込んできても、自分と
5歳
母親の関係は変わらない。大丈夫という確信がもてる(三者関係)
↓
「10 歳の壁」
思春期…これを越えて子どもは成長する
・等身大(現実)の自分に気付く
・親の本当の姿に気付く
親離れ
・今まで絶対だった親、先生―>「どうやらそうでないらしい」と築く
・生活の中心が家庭から友達に移る、心が健康に成長した姿
「なんだか子どもの様子が違ってきたようだ」「子どもが私と距離を置きたいみたい」と感じたら。
何故そうなのかを学ぶと、その変化が理解でき、親も安心できます。
<そして、今、子どもは中学生に> ∼突然、中学生になったのではない∼
子どもが求めていることは ―> 承認欲求
他者から承認されることへの欲求がある
・親による無条件の承認(信頼)
・異性による性的な承認
・社会による能力への承認
承認されない―>孤独―>犯罪(承認欲求を満たす)
・神戸連続児童殺傷事件
(H9 当時 14 才)
・秋葉原無差別連続殺傷事件(H20 当時 25 才)
<一人の親としてできること>
子どもが自立するためには、失敗やつらい思いも必要
- 77 -
「でも、かわいそう」「親が肩代わり」―>子どもがつらくて大変なのを“見守る”のが大人。
そして兄弟姉妹 どの子も一番かわいがられていると思うことが大切です。
《子どもの自尊感情を高めるために》
・子どもの話に耳を傾ける。話すまで待つ。否定・肯定するわけでもなくとにかく話を聞く。
・大人の尺度で批判したり、他と比較しない―>自信をなくすことにつながる
・親の期待は押し付けない。子どもを肯定的に受け留め、成果を評価。すぐにハードルを上げない。
比較しない。信頼しているというメッセージを送る。「もう○歳になったのに」といった考えをし
ない。追い込まない。子どもの身体的なメッセージに注意する。
・子ども自身が目標、希望を持てるようにする。子どもが求めていない事を押し付けない。
・規則正しい生活習慣を身につける
・お母さん・お父さんも自己を肯定する。まず、お母さんが自尊感情を持つ事が大切。そのためにも、
お父さんがお母さんを肯定的にみる。夫婦がお互いを肯定的に見るためには、社会でも肯定的に見
られる事が必要である。
・子どもが相談してきた時は、だいたいの結果は自分の中で出しているはず。応援をして欲しいので
す。話しや意見を聞いてあげるのです。
<自分を理解する>
自分を知るための小さなテスト(エコグラムチェック)をしました。
自分を知り、必要を感じたら少しずつ自分を変える努力をする。
性格は変えられないが、行動は変えられる
他人は変えられないが、自分は変えられる
○質疑応答○
Q
“親離れ―>親は変わるべきか?(子どもの抱いている親像に…)”
A
NOだと思います。そのままで良いと思います。
子どもが色々と感じとるものです。そして成長していくのです。
○おわりに○
PTA:学び、体験することで自己成長する可能性を持つ 成人教育活動
大切なのは「学ぶこと」。そしてそれを実践すること
親の姿勢として「向き合う・寄り添う・待つ・うなずく」が大切。
学んだ後、それを態度に表していくことが大切なのです。
行動の選択の要素
・自分の欲求
子どもがバランスよく選択
・置かれている現実
―>
・人間として守るべき倫理観や良心
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できるためには、親自身が
そう生きることが大切
江北ブロック
第
江
新
江
鹿
上
加
八 中 学
南 中 学
田 中 学
北 中 学
浜 中 学
沼 田 中 学
賀 中 学
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校
校
校
校
校
校
校
講演会「ご存知ですか?子供たちのインターネット事情」
講師 ピットクルー株式会社 斎藤良和
様
●会社説明
平成 20 年にスクールネットパトロールプロジェクトチームを立ち上げ、全国 16 ヶ所の自治体より委
託を受け、公立学校約 7,300 校を対象とした調査・監視を実施中。
●子供たちの携帯電話利用の現状
なぜ子供に携帯電話をあたえるのかという理由の第一は、子供が欲しがるということ。現在中学生が
半数近く、高校生がほぼ全員が所持している。その他、親が防犯・緊急連絡用に所持させる。インター
ネットぐらい当たり前という理由が多く、昨今では「携帯電話を与えるべきか」から「いつ与えるのか」
が問題になっている。
子供たちの携帯電話の使い方は携帯電話の進化により通話目的から SNS(ソーシャルネットワーキン
グサービス)によるコミュニケーションツールやインターネットの利用など情報の受発信としての使用
がほとんどで、大人の使い方とは正反対である。
●子供たちが利用するサービス
子供たちが利用するサービスには、プロフィールサイト・掲示板サイト・ブログサイト・リアルタイ
ムサイト・動画サイト等があり、タイプの異なるサイトの機能をうまく結びつけながら利用している。
●ネット利用の問題
ネット利用に伴う様々な問題には、まず、保護者にわかりやすい問題としてネット依存性(生活の乱
れ)・架空請求や高額請求・有害図書的コンテンツへの接触等があるが、その反対にわかりにくい問題
には、不適切発言(不用意な書き込み・ネットいじめ)・悪意のある大人による「誘い出し」(性犯罪
被害)・いたずら、悪ふざけシーンの動画投稿(飲酒、喫煙、暴力シーン等)・無分別(許可なく撮影
した画像等の投稿)などがあげられる。
●トラブル事例
特定の子供を対象に、容姿・性格・行動に対して「キモイ」「うざい」「死ね」「消えろ」「殺す」
等暴力的なの誹謗中傷書き込みや、
他人の個人情報を無断利用してのプロフの開設や書き込み等により、
学校内で孤立した状態となり自殺につながる事例もある。この場合、誰でも容易に被害者・加害者にな
りうる。
また、掲示板による誘い出し被害については、プロフィールを数千人に送信し、返信のあったメール
に対して、はじめは親身な雰囲気で接し、写真や個人情報を搾取する。その後は一転してその情報をた
てに脅し、わいせつな行為の強要や裸の写真などを送信させるなどの事例がある。
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トラブル事例の中で男子は腕試しやイタズラ心によるネット犯罪やサイト上での詐欺行為(不当請
求)が多いのに対し、女子は生命・身体にかかわる(誘い出し)被害や友人等とのコミュニケーション
トラブルが多い。
●大人ができる対策
周囲の大人ができることとしては、まず大人が相談相手として機能することが大切である。そのため
には、どうせわからないと放置せず、大人同士で情報交換することが大切である。機器の選定や機能内
容、制限機能、サービスの把握も重要である。携帯電話に利用の禁止や頭ごなしの叱責は問題を複雑に
なる可能性がある。家庭での子供を中心とした使用ルールの作成と実行も重要である。
●質疑応答
Q.今日の講義を聴いて、家に帰ってからPCを利用して検索する方もたくさんいらっしゃると思う
ので、検索のテクニック等があったら教えてください。
A.子供が使っている言葉で検索すると見つけやすい。たとえば○○中学校の場合は○中などの普段、
子供たちが使っている略語等で検索してみてください。
Q.もしほんとうにトラブルに巻き込まれてしまった場合はどのようすればいいですか?
A.トラブルの内容により様々ですが、基本は抱え込まずトラブル内容により学校や警察などに相談
することが重要です。
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西新井南ブロック
第
第
第
第
第
第
扇
四 中 学
五 中 学
六 中 学
七 中 学
九 中 学
十 中 学
中
学
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校
校
校
校
校
校
校
講演会「PTAを取り巻く環境と充実したPTA活動」∼絆=親子・仲間・人∼
講師 アイリッシュハープ奏者
永山友美子様
○自己紹介○
オペレッタ・アイリッシュハープ奏者の永山友美子先生は、音楽教室を主宰しアイリッシュハープの
曲織り交ぜながらの講演会をされています。
○子どもに対して○
・子どもは親の言うとおりに育つのではなく、親のするように育つものである。
・子どもの事を「あなたが生まれてきて良かった。私の宝ものだよ!」と言って抱きしめてあげること
が大切である。
・たくさん褒めて、拍手してあげよう。美しい言葉とともにちゃんと伝えましょう。
・大勢の人の前で声を上げるのは、誰でも大変なことである。大人になると、なかなか出来る人がいな
いが、子どもは毎日やっている。それだけでも凄いことである。
・子どもには、まず興味を持たせることが大切です。「あれはダメ」「これもだめ」ではだめですよ。
○大人に対して○
・3歳までは、情緒を育てる時期。お勉強を教える時期ではない。健全な発達をするためには年相応が
大切で、順序どおりに育つのであるからやるべき時にやるべき事をやれば良い。
・泣いたり笑ったり、普通の事が実は一番大切である。
・大人も子どもも、誰かに認めてもらいたいもの。
・頑張っている自分を褒めてあげることも大切です。
・夢は自分で叶えるもの。子どもに夢を託してはいけません。
・愛情はお金では買えない。お金があるから必ず幸せになれるわけではない。
・いつも「ありがとう」と、きちんと声に出して伝える事が大切です。
・「愛と反対の言葉は、憎しみではなく無関心なことである。」これはマザーテレサの言葉である。
・自分の親に「ありがとう。元気でいてね。」と、きちんと言うことを講演会が終ったら伝えてください。
○ハープの曲○
・埴生の宿
・赤とんぼ
・秋桜
・愛燦々
・涙そうそう
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・I LOVE YOU
○「母親というものは」○
葉
祥明さんの詩の朗読がありました。
「母親というものは」
母親というものは
無欲なものです
我が子がどんなに偉くなるよりも
どんなにお金持ちになるよりも
毎日元気でいてくれることを
心の底から願います
どんな高価な贈り物より
我が子の優しいひと言で
十分すぎる程幸せになれる
母親というものは
実に本当に無欲なものです
だから
母親を泣かすのは
この世で一番いけないことです
○感想○
研修会終了後、アンケートをとりました。
・「人は何の為に生まれてくるのでしょう」この言葉が一番胸に刺さりました。
・私に何が出来るのか?!何をすればいいのか!?まず自分の周りの人たちに、ほんの少しの優しさや
ありがとうや思いを言葉を伝えていこうと思います。
・明日からの 1 日 1 日を大切にしていきます。
・日常の中でなかなか思い出す事のない深い思いを引き出され、心がいっぱいになりました。今のこの
思いを忘れることなく心安まる場所を作っていきたいです。
・子育てから自分の過去まで思い出すことがたくさん出来てすごく勉強になり、自分を見直す事が出来
ました。
・普段、役員として頑張っている私たち、励まされました。
・泣いたり、笑ったり当たり前のことが子どもたちにとって幸せなことなんだと、そういう場所が家庭
でも作れるように私自身が毎日明るい母でいようと思えました。
・講演会を聞き帰宅した時、少し家族を見る感覚が変わるような気がしました。もっと周りの人を愛そ
うと思います。
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○まとめ○
講師の永山友美子先生をお迎えし、とても充実した講演会になりました。
研修主題である「PTAを取り巻く環境と充実したPTA活動」を考えると、子どもの為のPTA活
動であり、活動していく為には親が充実した気持ちになる事が必要だと改めて思いました。
今回の講演のように、親として気づく事、子どもは大切な存在である事を再確認でき今後のPTA活
動に生かしていける内容であったと思います。
充実したPTA活動にするのは正直大変ではありますが、自分の家庭や子どもを愛おしく思うように、P
TA活動にも(他の子どもにも)愛おしく思う気持ちが持てれば充実していけるのではないかと思います。
みなさんの聞こうとする気持ち、何かを得て帰ろうとする気持ちが会場全体に伝わり、充実した講演
会になりました。
文責:石川智子
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千住・中央ブロック
第 一 中 学 校
千寿桜堤中学校
千寿青葉中学校
第 十 一 中 学 校
青 井 中 学 校
栗 島 中 学 校
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講演会「攻める防犯という考え方
―犯罪の嘘と本当―
」
私たち、千住・中央ブロックでは、平成 24 年度ブロック研修会として、東京未来大学こども心理学(犯
罪心理学)教授の出口保行先生を講師にお迎えし、講演会を行いました。
○出口教授のプロフィール○
東京学芸大学大学院修了後、法務省に心理職として入省。少年鑑別所、刑務所等で約1万人の犯罪者
を心理分析。専門は犯罪心理学。全国の防犯講演活動や足立区防犯アドバイザーとして活躍する一方、
テレビ出演も多数こなしている。
○講演内容○
従来の防犯理論は守る防犯だったが、現在足立区が展開している防犯運動「ビューティフルウィンド
ウズ」は、守るのではなく、「攻める防犯」をキーワードにして展開しています。この攻める防犯は、
単に犯罪被害に遭わないようにするというものではなく、犯罪者が犯罪を起こしにくい環境をどのよう
に作るかが焦点となっており、ひいては青少年の健全育成に資するものです。
出口教授は足立区役所の防犯専門アドバイザーであり、ビューティフルウィンドウズ運動の背景とな
る理論を構築しています。ビューティフルウィンドウズ運動を展開することにより、“この町は、きれ
いな町づくりしている。環境整備に関心があり、常に目を光らせているんだ”というイメージを作る。
そうすることによって、犯罪を犯そうという心を抑制し、スキを与えない。その運動を徹底してやり続
けることにより、犯罪件数が減り、安全な町づくりにつながっていくことになる。常にその意識を持ち
続けていくことが大切。
○感想○
出口教授の話はわかりやすく、なるほどなと納得する内容のものだったと思います。
北千住駅前は、繁華街で居酒屋も多く、犯罪の起こりそうな地域ですが、徹底した放置自転車の撤去
や無数に防犯カメラを設置するなどして、街の整備を行っているのは、たしかな防犯につながっている
のだろうな と感じます。きれいな町づくりを進めるためにも、住人一人一人の攻めの防犯が意識を高
めて取り組んでいくことが必要だと感じ、自分にもできることから始めようと思いました。
ためになる良いお話を聞かせていただきました。
- 87 -
綾瀬ブロック
第
第
東
蒲
谷
十 二 中 学
十 三 中 学
綾 瀬 中 学
原 中 学
中 中 学
- 88 -
校
校
校
校
校
第一分科会(成人教育)
『多くの方々が関わるPTA活動を目指すにあたり、
活動を円滑に行うための対策と成人委員会の役割』
【各校の活動内容】
第十二…「制服リサイクル品募集」回収・「給食試食会」開催・綾瀬ブロック研修会への参加・
「制服リサイクル」
第十三…常置委員会参加・ブロック研修会参加・PTAソフトボール応援・給食試食会・あしの芽祭
にて献血・PTAバレーボール応援・必要に応じて部会を開催
蒲
原…常置委員会参加・ブロック研修会参加・成人教育委員会主催講習会(今年度は料理講習会)・
給食試食会・制服リサイクル(バザー時に希望者に配布)・PTAバザー準備、当日の手伝い
谷
中…毎月第1火曜日運営委員会出席・常置委員会研修会出席・体育祭PTA競技企画と参加者募
集・制服リサイクル提供・綾瀬ブロック研修会出席・給食試食会企画・文化祭PTA作品の
受付、展示・献血の手伝い・人権フォーラム研修会出席・PTA 新年会手伝い・他学校行事、
PTA活動への参加、手伝い
東綾瀬…委員会開催・常置委員会参加・普賢寺バレーボール大会の応援、手伝い・ブロック研修会参
加・中P連ブロックソフトボール大会応援、手伝い・教育講座の開催・献血の手伝い(文化
祭)・中P連綾瀬ブロックバレーボール大会応援、手伝い・その他学校行事、PTA活動へ
の参加、応援・給食試食会
【討議内容】
○委員の任期について→・基本各校1年任期。
○楽しく活動するのがいちばんではないか→・各人の負担を少なくするということを目指してい
る。・グループリーダーも決めて少人数活動としている。・前後期で担当をわけている。・4役の
方で仕事のわりふりをする。・仕事内容がわからないという不安がある。・経験者がひっぱってい
く形が望ましいが数年続けるのは難しい。・2度目は知っている委員を受けるとわかりやすい。出
来るときに出来ることを皆で協力し合う。・絆が大事。
○予算について→各校担当委員人数も予算も異なるが、今のところ各校予算内で活動出来ている。
○各校へ特色活動への質疑応答→・制服リサイクルの方法・文化祭・教育講座についてなど。
【助言者のまとめ】蒲原中学校校長
石鍋
浩 先生
第1回目の分担により見通しがつき、ここまできたという状況を“やりとげた感”につなげてほしい
と思います。記録が大事で5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、どのように、なぜ)に1H(How much)
を加えて記録をつけてみてはどうでしょうか。楽しみながら自信をもって活動して下さい。
蒲原中学校 文責:宮田
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篤子
第二分科会(校外)「中学生を守るために校外委員としてなすべき活動」
【各校の活動内容】
第十二…運動会自転車整理、盆踊り会場パトロール、あいさつ運動、学芸展覧会、環境浄化活動
第十三…運動会自転車整理、セーフティ教室、朝のあいさつ運動、盆踊りパトロール、あしの芽祭
蒲
原…夏休みパトロール、盆踊りパトロール、音楽の夕べパトロール、PTAバザー
谷
中…自転車整理(体育祭、文化祭、卒業式、入学式)、パトロール(盆踊り、非行化防止)
東綾瀬…クリーン作戦、パトロール(運動会、盆踊り、音楽の夕べ、文化祭)
【討議内容】 パトロールについて
全ての学校が実施している夏休み・盆踊りパトロールについて、各学校が行う時間帯、範囲、持ち物
等の報告とパトロールすることの意義を討議。
見廻る時間帯は 20 時から 21 時の間がほとんどだが、谷中中は 21 時以降におやじの会会員が廻って
くれている。パトロール範囲は各学校とも学校を中心とした学区域で、提灯、腕章等を持参。十三中は
今年度より誘導棒を備品として加えた。
【意見】
・パトロールが今回のテーマである「中学生を守る」行為であるのか疑問。
声を掛けても、その後、生徒は他の場所へ移動するだけで解決になっていないのではないか。
・どの学校も先生もしくはおやじの会会員などの男性が参加しているが、小学生のときと違い、声掛
けがためらわれる状況も多い。また、盆踊りへの中学生の参加はほとんど見られない。ただ、不審
者を遠ざける効果はある。
・生徒全体に目立った問題はないが、中学生(特に男子)が3人以上集まっているだけで、地域の方々
には脅威に感じる。特に現代の子どもたちは時間の感覚がずれ、夜遅くに平気で集まり話をしてい
る姿を見かける。その場所に出会わせた人は不快に思ったり、怖いと感じたりすることで通報、苦
情につながっている。
【助言者のまとめ】谷中中学校校長
瀬戸口 隆司
先生
中学生は中学生の生き様があり、それを見守るのが私たち保護者・教員です。
パトロールに関しても地域ぐるみで見廻ることによって、みんなが守っているという意識付けになり、
大きな意義があります。
地域の人たちとは、ボランティア活動などを通じて顔見知りになってもらう事も、環境作りとして大
切ではないでしょうか。学校ごとに問題や取り組みも違うので、今後も情報共有していきたいと考えて
います。子どもたち1人ひとりに対し、校外委員としてだけではなく、保護者の目で見守っていただき
たいと思います。
文責:佐藤美香・和田美香
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第三分科会(学年・進路)
【各校の活動内容】
第十二…茶話会・懇親会の開催及び「感謝のつどい(謝恩会)」の開催
(進路)学校説明会、文化祭等の資料の作成。高校の制服、地図など展示。進路冊子作成。
第十三…PTA会費の集金と集計、PTA歓送迎会の準備と運営。茶話会の運営。
「あしの芽祭」の準備と運営。卒業対策委員会への協力。進路情報座談会の開催。
東綾瀬…学年委員会を年三回開催。茶話会の開催。百人一首大会でお汁粉の差し入れ。
(進路)学年進路委員会年三回開催。進路座談会開催。進路冊子作成。制服リサイクル
蒲
原…茶話会・懇親会の開催。バザーお手伝い。進学情報誌冊子作り。
「卒業を祝う会」の準備と運営。研修会等への参加。
谷
中…PTA歓送迎会のお手伝い。学校公開受付。運営委員会(毎月第一火曜)。
茶話会の開催。クリーンアップ作戦支援。卒業生を祝う餅つき大会お手伝い。
【討議の内容】
・委員決めにどの校も苦労している。
┗仲間意識、先生との信頼も影響と考えられる。
十二中と東綾瀬中は事前にアンケートを取っていて成果が出ているので、検討してみるのも一つ
の方法。(アンケートを出さない人もいるので、委任状をとる)。引き継ぎがうまくできていな
いと、引き受けても手探り状態。プリントなどはUSBに残して引き継ぐと次年度の作成がしや
すい。(個人情報は載せない)
・先生と保護者のコミュニケーション不足。
┗お酒の席、または時間帯を変えて父親も参加しやすくするのも効果あり。
・学校からの情報に頼らない独自の情報収集は?
┗卒業生にアンケートを取る。(メールだと返しやすいので効果あり。)十三中は卒業生のいる保
護者に頼み座談会を開催。情報内容も学校と被らず、親目線の内容をネットなどで収集。
【助言者のまとめ】十二中学校校長
杉浦
伸一
先生
綾瀬ブロック5校が連携し、このように情報交換を行いPTA役員の方々の組織力を高める取り組み
は、大変素晴らしいことだと思います。こうした皆様の取り組みや努力を教職員に伝えながら、我々教
師も生徒の学力向上と健全育成を行うことで、その御恩を返していかなくてはと、改めて認識いたしま
した。討議の内容につきましては、委員を決めるにあたっての議題や解決のための方策なども、参考に
なる情報交換ができたのではないかと思います。日頃のお子さんの状況を気軽に語り合える保護者と教
員のコミュニケーシンの場も大切だと感じました。進路の情報としましては、平成 25 年度都立入試から
は推薦の枠が減少します。また作文や、集団面接等が加わり、その重要度も増す傾向にあります。今後
も綾瀬ブロックの地域のネットワークと、PTA活動の充実により、学校教育が益々充実しますようよ
ろしくお願い致します。
文責
- 91 -
関口育子 野口教子
第四分科会(広報)「広報紙作成の工夫と配慮点」
【各学校の広報紙の取組み・発行部数】
第十二…「じゅうに」年3回発行・1,300 部
⇒保護者・地域の方に読んでもらえる身近で読みやすい紙面作り
第十三…「あしの芽」年3回発行・1,200 部
⇒子ども達・保護者の方に興味を持って読んでもらえる紙面作り
蒲
原…「蒲原」年3回発行・1,000 部、1,500 部(3号紙のみ)
⇒1号紙は先生の紹介などを取りいれて読む方に興味を持っていただける紙面作り
谷
中…「やなか」年3回発行・530 部
⇒広報コンクールで好評だった“制服リサイクル”記事の継続及び、思春期の教育について、
考えや情報を広く共有できる紙面作り
東綾瀬…「東綾瀬」年3回発行・1,200 部
⇒学校行事に偏りがちにならないような紙面作り
※配布先としてはPTA会員、地域の方々、近隣の小学校、学区域以外の小学校となっています。
【討議内容】
1.印刷業者の選択方法
・インターネットで安いところ検索して探している。レイアウトは負担が大きいが広報委員で終了さ
せ、印刷のみ依頼している(谷中中)
・レイアウト(手書きのまま・写真の貼る位置の指定)まで広報委員で終了させて、毎年決まった業者
に印刷の依頼をしている(東綾瀬中)
2.個人情報の取扱い方
・新学期に写真や個人名を掲載してもよいか、お伺いの手紙を保護者に配布している(各中学校)
・写真はなるべく個人を写すのではなく、団体で写すか、ピントをあえて外して写す工夫をしている。
【助言者のまとめ】第十三中学校校長
青木 忠雄
先生
現在の広報活動は、①経験者が少ない。②パソコンを扱える方が限られている。③記事を書くのに時
間がかかる。という点で、とても大変だと認識しています。また予算の関係上、印刷会社さんとのやり
とりの中で工夫が必要な点や、学級便りや学校便りと違って、タイムリーに発行できないという点もあ
ります。記事的にマンネリ化しないように改善策を考えていく必要もありますし、また個人情報につい
ての配慮も必要です。
制服リサイクルの話がありましたが、何か一つ題材を決めて、シリーズ化していくのも学校のいいア
ピールになるのではないでしょうか。
今日は、各校の活動方法、予算の違いの中での工夫、またインターネットでの情報集めなど有意義な
情報を得ることができました。今後のよりよい広報活動の参考にしてほしいと思います。
文責 桜庭優子
- 92 -
西澤留里
竹の塚ブロック
東
渕
竹
花
花
花
六
島 根 中 学
江 中 学
の 塚 中 学
畑 中 学
畑 北 中 学
保 中 学
月 中 学
- 93 -
校
校
校
校
校
校
校
第一分科会(学年)「これからのPTA活動のあり方」
【事例発表】渕江中学校
学年委員長
藤原 智恵
渕江中学校の学年活動は、各学年共通のPTA会費の集金・集計と6月と 10 月に『あいさつ運動』
を行っています。学年別の活動では、1学年は『給食試食会』を行います。本校は“日本一のおいしい
給食”のモデル校で栄養士の先生のお話を伺いながら、
保護者同士も交流の持てる会食を行っています。
2学年は『親子スポーツ交流会』を開催しています。この行事はソフトボールとビーチバレーの2種目
で、先生チーム・お父さんチーム・男女混合の部活仲間のチームや親子チームなど様々なチームが白熱
した試合をし、とても盛り上がる行事です。3学年は卒業対策委員の仕事が主流で、卒対費の集金や三
学年保護者への卒業式に生徒の胸を飾るコサージュ作りの指導と準備『卒業を祝う会』の主催等を行っ
ています。問題点としては毎年役員決めが難航することがあげられます。PTA活動は大変ではありま
すが、保護者同士の関わりや先生方とのコミュニケーションの機会が増え、学校での子ども達の様子を
知るとても良い活動でもあります。大変な部分ばかりでなく、良いところを伝えていき、より多くの保
護者の方々に積極的にPTA活動に携わっていただけるよう取り組んでいきたいと思います。
【各校活動の内容】
東島根
懇親会・卒業を祝う会準備と開催・運動会お手伝い・各研修会等の参加
花畑北
P会費集金・アルミ缶回収・納涼祭お手伝い・おもちつき手伝い・総会、歓送迎会等
花
保
懇親会・委員会、研修会の参加・学校公開、文化祭の受付・卒業を祝う会等
渕
江
あいさつ運動・P会費集金・給食試食会・スポーツ交流会・卒業を祝う会の開催等
花
畑
歓送迎会・茶話会・学校公開受付・各種講演会の参加・進路・卒業を祝う会等
六
月
懇親会・運動会お手伝い・研修会等の参加・謝恩会準備・六月祭ポスター作り
竹の塚
茶話会の開催・定期総会、委員会、研修会の参加・各行事手伝い
【討議内容】
各校の活動内容は、生徒の人数により大きく違い、PTAと先生・生徒の交流ができる行事(百人一
首大会やスポーツ交流会など)を行っている学校や、生徒数が少なく行事等の開催が困難で懇親会や学
校行事のお手伝いを中心に活動を行っている学校がありました。また、役員決めは毎年難航する学校が
多いようです。PTAの活動とは、保護者と先生方がともに子どものために、活動していくことが大切
なのではないかと思います。
【助言者のまとめ】渕江中学校校長
惣田
修一
先生
仕事をされている保護者が多い中、役員の仕事はとても大変だと思います。その中で、できる範囲で
の活動をお願いできればと思います。学年委員さんはクラスの保護者の代表として教員とのコミュニケ
ーションの懸け橋となり、ともに協力していくことにより、より良いPTA活動が行えるのではないか
と思います。
文責 小田
- 94 -
香
第二分科会(成人)「これからのPTA活動のあり方」
【事例発表】六月中成人委員会
金久保雅江
特定の方だけに負担がかからないように、平等に参加の機会を作るよう配慮しています。幸い、皆さ
んとても積極的に協力してくださっています。後は、例年行っているが廃止してもよいのではないかと
思う行事や、少しの変更でもっと活動しやすくなるのではないかと思う事などがあり、現在先生や本部
の方々に相談させて頂きながら改革が進行中です。今年の行事はリース作りを企画しました。
【各校の活動内容】
竹の塚
ベルマーク収集
学校行事手伝い
渕
江
手芸教室(フラワーソープ)開催準備と文化祭での展示
花
畑
給食試食会開催
花中祭の手伝い展示 学校行事手伝い
六
月
給食試食会開催
リース作りと六月祭展示参加
花
保
給食試食会開催
制服・ジャージ・アルミ缶のリサイクル及び文化祭時無料配布
学校行事手伝い
学校行事手伝い
生活リズムの大切さをテーマに「早寝早起き朝ごはん」の講演会開催 学校行事手伝い
花畑北
給食試食会開催
歯科衛生士さんを招いて「噛む大切さ」の講演会開催
学校行事手伝い
東島根
校舎改装中のため、今年は例年どおりの活動ができない。手芸教室開催
制服リサイクル
学校行事手伝い
【討議内容】
○個人情報を気にされる方がいるので連絡網を作れません。他校ではどのようにされていますか?
各校様々でしたが、一人でも反対する方がいれば連絡網は作れないとの事です。委員長さんのみ部
員全員と連絡を取り合うという所もありました。平沢校長先生より「校長会でも話題になってます。
この問題は区教委で支持をだしてしかるべきではないかと思っています。」との事でした。
○興味を持ってもらえる行事はありますか?
手作り品のカタログなどに講師を派遣してくれるシステムもあるようです。
○活動費と引継ぎ方法
活動費はほとんどの学校で会計さんが管理しているようです。引継ぎについてはノートだけ渡され
る学校もあり、新旧委員長の顔合わせが必要だという意見が多かったです。
○制服リサイクルについて
実施方法は様々ですが、ほとんどの学校で好評だと実施されてるようです。必要性がないと中止し
た学校もありました。(有料で実施していた学校)収集の時期や配布方法など意見交換ができました。
【助言者のまとめ】六月中学校校長
平沢
安正
先生
成人委員会は他に比べ目的がはっきりせず企画力が求められるので、難しい活動だと思います。良い
企画を計画してもなかなか人が集まってくれないのが現状でしょう。他のPTAではダイエットをテー
マにした企画が大好評だったと聞きました。今度は縦(近隣の小学)横(他の中学)のネットをつなげ
1校ではなくブロックで規模の大きな良い企画を作っていくことも考えていったほうがよいと思います。
文責 岡田 京子
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第三分科会(郊外部)「これからのPTA活動のあり方」
【各校の活動内容】
竹の塚
盆踊りのパトロール、3地区2日ずつ、各5名程度で実施。
渕
夏休み 18 日間、3コースを各3名以上でパトロール。竹ノ塚駅、大規模スーパー等、人が
江
多い場所を中心に回る。
花
畑
セーフティ教室の開催。毎月2回、学年毎1コース4∼5名でパトロール。(備品購入の助
成金を足立区危機管理課から頂く為の条件が、月2回のパトロール)大鷲神社酉の市では、
神社以外の地域は父親が見回りを行う。
花
保
地域合同・盆踊り・クラス・防犯の4種のパトロールを実施。盆踊りは、会場まで子どもの
通る地域もクラス毎、7∼15 名で回る。
六
月
「地域ふれあいクリーン作戦(地域の朝の掃除)」への参加。夏休み 18 日間のパトロール
実施、クラス毎3コース、各6∼7名。
花畑北
酉の市のパトロール実施。「地域ふれあいクリーン作戦」参加。
東島根
セーフティ教室を7月に開催。7月・8月にパトロールを6回実施。各学年3コース、各 10
名程度の参加。19 時半∼30、40 分間。大改修工事の為、今年度今後の活動がない。
【討議内容】
郊外部の活動はパトロールが中心であり、特にどうやって父親に参加してもらうか、また他校はどの
様にパトロールしているのかについて討議しました。
・父親の参加を促すため、母親から「子どもの為だから」とお願いをしたり、実施時間を 21 時からにす
る等の工夫をした結果、父親の参加者が増加した。
・竹ノ塚警察より、大勢よりも少人数で広範囲に分散したパトロールを推奨された。
・花火をしている子どもには、消火用バケツを準備しているかを確認している。
・少年への声掛けは、保護者が危険に晒されない様に注意し、怖ければ止める様にしている。
・町会防犯部の協力もある為、助かっている。防犯の為には、地域との協力が大切。
・団地の取り壊し等で人気のない地域があり、そこで女子生徒の犯罪被害が起こっているので、重視し
てパトロールしている。
・不審者を公園で目撃し、青パトにパトロール強化を依頼すると、不審者が居なくなった。
【助言者のまとめ】東島根中学校校長
池田敦彦
先生
・不審者を見たり危険な目に遭ったら、とにかく大人も子どもも「110 番」すること。電話すれば交番
等にも連絡が行き、パトロールも強化される。
・町会の防犯部等と協力し、複数の組織が時間を変えて地域巡回するのも効果的。
・PTA活動では親同士が交流することも大切で、結果、色々と情報入手が出来る様になる。
・父親は地域の知り合いが乏しく、母親の意識が低い場合、活動参加は難しい。
・活動の参加者が集まりにくいことがあるが、活動内容自体、本当に必要なのかと見直しをすること
も大事なのではないか。また、複数の学校が一緒に協力して活動することも出来るのでは。
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第四分科会(広報部)
参加7校、それぞれの主な活動内容は、
東島根:広報紙発行、学校行事の取材及びお手伝い、各研修会参加、広報紙コンクール参加
淵
江:広報紙年3回発行(取材担当決め、取材原稿の回収、発行作業)
竹の塚:定期総会、常置委員会、ブロック研修会、各行事手伝い、広報紙発行
花
畑:常置委員会、ブロック研修会、PTA及び学校行事の参加・取材・編集作業、広報紙発行、
PTA掲示板の掲示
花畑北:ブロック研修会、運営委員会、各種行事参加(納涼祭・歓送迎会・運動会・もちつき大会・
クリーン作戦・アルミ缶回収・白樫祭)、広報紙発行
花
保:常置委員会、運営委員会、ブロック研修会、学校行事手伝い(学校公開・運動会・文化祭・
卒業式・入学式)、広報紙発行
六
月:広報紙発行、ブロック研修会、常置委員会、広報紙コンクール参加
【課題・問題点】
・委員がなかなか決まらず、決まっても仕事をしている人が多く全員が集まるのが難しいため、役割
分担がうまくできない。
・経験者がほとんどいなく、引き継ぎもあまりなされないため、流れがつかめない。
・新年度の委員会発足後、臨時号(職員紹介)の準備に取りかかるため、発行が遅れてしまう。
・楽しく興味深い内容にするには、話し合いが大切である。
など
【質問事項】
・役割分担をどのように決めているか。
広報紙を前期と後期に分ける。打ち合わせは昼と夜の2部制にしている。
・印刷業者はどのように決めているか。
数社の見積もりをとる。近所で選ぶ。デザイン会社に校正を依頼する。
・発行を遅らせないためにはどうすればよいか。
学校行事の写真は先生に依頼する。印刷業者の担当者との打ち合わせを増やすことで、イメージが
伝わり、アドバイスももらえる。
・どのように学校をPRしているか。
校内に先生が撮った写真を掲示する。PTA掲示版を活用する。
など
【助言者のお話】花畑中学校校長 桶田岳宏 先生
どの学校も同様の問題を抱えているようですが、委員の選出については、まずは前年度から編集の総
まとめができる、コンピューターの得意な委員長を探すことが重要です。そうすれば昼に活動できる人
は写真担当、夜の人はレイアウトや記事をまとめるという役割分担ができてきます。
次に、広報紙の発行の遅れは記事の選考に時間をかけず、前年度と同じにするのも1つの方法です。
大変な活動ですが苦労は皆さんで分かち合い、忙しい中にも楽しみを見つけて、是非達成感を味わって
いただきたいと思います。
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平成24年度
足立区立小・中学校PTA
ブロック研修会実施記録
足立区教育委員会
青少年課
発行
平成25年3月
足立区中央本町1−17−1
TEL(3880)5275
FAX(3880)5606
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