Comments
Description
Transcript
県 央 か わ ら 版 - 神奈川連盟 県央地区
Official Newsletter of Ken-oh District. No.35 県 央 か わ ら 版 http://www.bskanagawa-kenoh.org/ 横浜開港150周年とボーイスカウト神奈川連盟発足60周年に合わせ、神奈川連盟は今年の全国大会を横浜に招致しまし た。新型インフルエンザの影響で大会は大幅に縮小されたのですが、5月31日に予定されていた我が県央地区と横浜地区 のカラーチームのドリル演技は予定通り実施され、大勢の皆様にこれまでの訓練の成果を披露することができました。 GATとカラーチーム 県央地区ではボーイスカウト、ベンチャースカウトを対 象にした様々な集合訓練が行われています。GAT,S AT,DCT,SPLT等のアルファベットで呼ばれて いるのを見たり聞いたりしている方も多いと思います。 そもそもの始まりは・・・ 1970年代は ボーイスカウト活 動の成長期で次々 に新しい団が分 封、発団していた 時代でした。しか しボーイ隊からシ ニア隊(当時、現 在のベンチャー年 代)への上進率は あまり良くなく、 各団では数名のシ ニアスカウトが ボーイ隊の上級班 長・隊付として活 動する場合が多 く、本来のルック ワイドであるシニ ア活動を原隊だけ で行うのは難しい状況がありました。 そこで、地区内のシニアスカウトを集めて隊編成を組織 して原隊の枠を超えたシニアらしい活動を行い、同時に 富士スカウト進級促進を目的として、地区集合訓練GA T(ゴールデン・アックス・トレーニング)が1972 年に開始され、斧と矢をデザインした緑のネッカチーフ を着用するようになりました。 当時の訓練としては、春の挑戦キャンプ、80Kmオー バーナイトハイク、海上自衛隊体験入隊、ケービング体 験、雪中キャンプ等々、ダイナミックな活動が展開され ました。 この訓練の成果をもとに、ボーイ隊班長訓練としてSA T(シルバー・アックス・トレーニング)、上級班長訓 練のSPLT(シニア・パトロール・リーダー・トレー ニ ン グ)、デ ン コ ー チ 訓 練 の D C T(デ ン コ ー チ・ト レーニング、現デンコーチの集い)が派生して、GAT のデザインを流用したネッカチーフを着用するようにな りました。 1974年に北海道千歳原で開催された第6回日本ジャ ン ボ リ ー に、G A T カ ラー チ ー ム が 初 参 加 し ま す。カ ラーチームはGATの訓練の一環として行われたパレー ド行進およびドリル演技訓練から発展したもので、6N J以降、前回の石川県能登で開催された14NJまでの 32年間、連続で参加している県央地区伝統のチームと なりました。 (1982年蔵王 で開催の8NJで は、横浜・川崎地 区との合同カラー チームもありまし た) カラーチーム訓練 の目的は、集団で の訓練および演技 を通して、仲間と 協調・協力・調和 をとり、個々の意 識を高めることで す。そしてチーム として輝くことで 後輩スカウトから 「憧れ」られるよ うなベンチャース カウトになってもらいたいと思います。実際、現在のカ ラーチームのメンバーの中にも14NJでのカラーチー ムの演技を見て「自分もやりたい!」と思って参加して いるベンチャーが多数います。 今年の夏は12KC(神奈川キャンポリー)が開催さ れ、県央カラーチームと 横浜カラーチームが参加しま す。き っ と、素 晴 ら し い 演 技 を 披 露 し て く れ ること で しょう! そして、来年の夏はいよいよ15NJ(日本ジャンボ リー)が朝霧高原で開催されます。 カラーチームの訓練は正直大変だと思います。学校の勉 強、クラブ活動との両立、そして土曜深夜の訓練と若い 時にしかできない貴重な体験です。そして、やり遂げた 時の仲間との喜び、感動は、自分自身の大きな自信と、 宝物になると信じています。 ボーイスカウト、カブスカウト、ビーバースカウトの皆 さん、県央カラーチームへようこそ! (VSRS委員会 福田寛) 1 県央かわら版 09 Summer, No.35 育成会活動の中でバザーをやっていない団、最近まで実施していたのにやめてしまった団が多いと聞きます。そ んな中、現在も続けている団、続けられている団はどのようにバザーを運営しているのか。今もバザーを実施して いる県央地区の2個団に、バザーの目的と効果、問題点も含めてレポートしてもらいました。 大和第4団のバザー 大和第4団では、毎年5月の第2土日におこなわれる大和 市民祭りの会場にてバザーを出店しています。目的は以下 の3つとしています。 収益金の一部を大和市社会福 祉協議会に寄付できること。スカ ウト達の活動費の補助となること。 育成会員(保護者)相互の融和が 図られること。 2009年の大和まつりはインフ ルエンザの心配もあったのです が、何年かぶりに2日間とも晴れ て全体的な人出も多く、バザー会 場も賑わいました。お蔭様で上記 の3つの目的は達成されました。 加えて、OBや退団したスカウト達が懐かしい顔をみせてくれ ることも、現育成会員には嬉しかったり励みになったりしてい ます。 運 営 方 法 は、4 月 初 め、バザー開催のご案 内 と ご 協 力 につ いて のお願い文書を配布 します。 バザー委員はあえて 選出しなくて団委員を 中心にやります。 ゴールデンウィーク中 相模原第5団のバザー 我々相模原第5団は毎年、リーダ-、育成会員の協力の下、 相模原の桜祭り、橋本の七夕と年二回のバザ-を開催しており ます。ここに5団の育成会活動の一環であるバザー活動を紹介 したいと思います。 相模原第5団も昭和54年発団以来、30周年を迎えようとし ておりますが他団同様、これ までスカウト数が激しく増減 し、一部の隊が消滅しかかっ た時期もありました。ここ数 年はリーダ-、育成会員の幅 広い募集協力でスカウト数 の増加をみております。 スカウト数減尐の時には父 母が2日間続けてバザーに 出てくることになった方もおり、つくづく数の尐なさを痛切に感じ たものです。当初は橋本商店会の七夕まつりのみバザー出店 2 育成 会の にバザー用品を団委員宅に持って 活動 いきます。この方法は日にちにゆとりがあ 紹介 るので好評です。留守の時は名前を書いて玄関に 置いておきます。 バザー日の2~3日前に都合のつ く育成会員が集まり寄贈品の整 理と値付けをおこないます。 バザーの出展物は寄贈品(衣類 含む)、おにぎり、団子(保健所の チェックが厳しいので仕入れたも のを販売)。飲み物(冷やす氷は 一塊ずつ持参)。 育成会員は都合のつく時間帯に きて販売を手伝う。 今年のバザーは人出も多くスカ ウト活動もPRできたと思います。 でも、売れ残った品物 をどうするのか・・・今 年は全部処分したの ですが、それでいいの か課題もあります。 100 円 シ ョ ッ プ や 物余りで寄贈品も高 く は 売 れ ま せ ん が、 買ってもらった人に喜 んでもらえれば良しとしています。 (大和第4団 団委員 上迫フミ子) であり、バザ-はスカウト各家庭からの用品と有志からの用品 提供を受け、焼きそばの麺も無償提供をしていただいたと記憶 しております。 その他としてかき氷 の 販 売、ヨ ー ヨ ー。毎 年、その年その年で前 年の反省 を 踏ま え出 し 物 を決 め てお り、食 べ物は焼きとうもろこ し、う ど ん、綿 菓 子、た こ焼き、やきとりなどい ろいろな物を経験してきました。どれも素人販売でおまけに毎 年、作り手が替わり、中々思うようにいきませんでした。たこ焼き などは粉っぽくて通りすがりの方が見かねて作り方を教えてく れたものです。 20年ほど前には集まった品物にも限りがありましたが開始 (3 ページに続く) 県央かわら版 09 Summer, No.35 (2 ページから続く) 前に物色され(古着を含め)大半が最初の1日目に売れ、2日目 には若干の残った古着とかき氷のみの販売で済ました事もあり ました。 近年は古着はほとんど売れなくなりました。世の中、本当に物 質的に豊かになったのでしょうね?よく購入に来られるのは海外 から働きに来ておられる方の様でした。また、販売は天候に左右 され2日間雨にたたられ仕入れ代金の維持がやっとの時もあり ました。大量の氷が余り捨て場に困る状態も何度か経験しまし た。 橋本の七夕の出店は夏の気まぐれ天候に翻弄され土砂降り の雨、嵐、台風の大風いろんな思い出が残っております。ここ数 年は相模原市の桜まつりにもバザー出店し、スカウト活動の一 助にとリーダー、育成会員が頑張っています。バザーの運営もバ ザー委員が積極的に推進し、諸道具の点検、物品の買出し、売 り子のスケジュールの割り振り、祭り翌日の食器洗い、使用器具 の点検と活躍されています。 相模原5団はこれからもスカウト活動の充実と隊員の増加を 目指して進んで行きたいと思います。 (相模原第5団 育成会会長 伊東健一 ) クラ ~~材料~~ フェルト生地(茶・薄茶・オレンジ) 動眼6㎜ 2コ リボン6㎜幅 3㎝ ~~作り方(右の型紙を参照)~~ 1.フェルト生地の茶でA・C・Dを、薄茶でB・Eを、オレ ンジで足2枚をとります。 2.Aの上に足を挟んでBを縫い付ける。 3.Aの下にCを重ね頭の部分三箇所を縫い付ける。 4.Dの上にEを縫い付ける。 5.3の上に4を重ね、1/3ほど縫い付ける。 6.動眼、リボンを付けて出来上がり。 ★裏に安全ピンをつけたり、頭に紐をつける。 ※型紙は50%に縮小しています。 海老名にもボーイスカウトを!と奥津龍雄氏(県央地区 相 談 役・当 団 名 誉 団 委 員 長)を は じめ 青 少年 の 健 全 育成に情熱を持った人たち によって昭和40年発団、 同5月5日に発団式を行い 活動を始めた海老名第1団 は、平 成 17 年 には 発 団 4 0周年を迎えました。 爆発的な児童・生徒の増加に伴い昭和50年代から、綾瀬 第1団、海老名第2団、海老名第3団、海老名第4団を当団か ら分封してきました。 スーパーカブ 1名 菊スカウト 18名(旧課程含) 隼スカウト 5名(旧課程) 富士スカウト 2名(旧課程のみ) 近年ではスカウトスキルオリンピックで毎 年好成績を出すスカウトが大勢います。 O B は、F 1 解 説 者、消 防 士、学 者、教 員、地方議員等各方面で活躍しています。 平成27年(2015年)に50周年を沢山の笑顔で迎 フト コー ナー (相模原第8団 BS隊副長 萩原牧子) えるべくみんなで頑張っています。 例年行事として団として行っているもの ・入団上進式(4月) ・地引網大会(6月) ・夏季大野営(8月) ・クリスマス会(12月) ・BP祭(2月) なかでも地引網は人気が 高く、募 集活 動 にも 一 役 か うこ と もあ り ます。ク リ ス マス会、BP祭は今までのインドアお楽しみ会形式から昨 年 度 は B S・V S 隊 主 催 と し、「スカウトの スカウト による スカウトのため」の イベントとし、 成功いたしまし た。 VS(海老名連 合)は市内のB SとGSを対象にドッジボール大会を企画・ 運営しています。 友団の皆さん、今後とも海老名第1団をよろ しくお願いいたします。 (海老名第1団 団委員長 森下賢人) 3 県央かわら版 スカウトが受け継ぐ伝統芸能 「座間の大凧」 座間第1、2、3団では、神奈川のまつり50選にも選 ばれてい る「座 間 大凧まつ り」で 掲 揚 す る 「座間の 大 凧」の 作成に毎 年参加さ せていた だいてい ます。 これは、 地元の伝 統芸能を体験するとともに、将来この伝統を受け継いでく れることも期待しています。 スカウトは、大凧作りに参加することで、結索の技能を 覚え、全員で安全に行動し、そして自分が作成にかかわっ た「大凧」を大空に揚げるという達成感を得ることが出 来、地元の誇りとすることが出来ます。 「座間の大凧」について 「座間の大凧」は約200年の歴史を持ちます。 江戸時代に端午の節句(こどもの日)を祝う行事として 始 め ら れ、は じ めは3~4m位 の大きさの凧が 地域の家々で作 られ揚げられて いました。 そ の 後、時 代 と ともに凧が大き く な り、地 域 の 青年が協力して 作 り、揚 げ る よ うになりました。 しかし、時代が進み家が増え、電柱が立ち並ぶと凧を揚 げる場所に困るようになり、1960年代には全市をあげて 1ヶ所で行われるなり、現在では「座間大凧保存会」によ る大凧揚げが伝承されています。 大きさ:13m四方(7間)、約100畳 重さ:約1000kg 骨組み:縦横各49本+筋交い等で100本以上 結索個所:2500ヶ所以上 特徴:毎年公募で選ばれる漢字2文字の「文字凧」で、正 方形の踊り凧(揚がっている時に左右に踊るように動く) 4 09 Summer, No.35 右上の文字は赤色で太陽を、左下 の文字は緑色で大地をあらわしてい ます。 スカウトの大凧作成参加 大凧作成は冬の竹材切り出しから 始まり、選定、乾燥、竹 割り等 の準 備作業を経て、3月下旬からいよい よスカウトも参加する作成作業に入 ります。 (1)骨組み1 「額」(四 方 の 縦 横 の 枠 組 み)「十 字」(真 ん 中 の 縦 横)「筋交い」(斜めの補強)は、数本の竹を束ね縄で巻 いて1本の長い部材を作ります。 (2)骨組み2 「額」「十 字」が 組み合わせられた 後に、その間に丸 竹、半割り竹、 細割竹を縦横に 組み合わせ、交 わっている個所 を全て結索しま す。 一番細い竹材の 結索個所は200 0箇所以上もあ り、スカウトの人 海戦術で結んでい きます。 (3)紙貼り 特注の手すき和 紙をのりで貼り合 わせ、縦170c m、横 6 6 0 c m の紙を16枚+予備1枚を作ります。 (4)縄入れ (3)で作った大きな和紙に四隅を折り込んで補強用の荒 縄をいれ、糊付けします。 (5)文字書き 体育館にビニールシートを敷き、その上に新聞紙を敷き 詰め、(4)で作った和紙16枚を左右8枚づつ並べます。 大凧保存会の方が見本を見ながら木炭で下書きをしま す。(この間スカウトは時間があるので技能訓練です) 下書きが終ると、墨汁で本書き、かすれを入れると、い よいよ色塗りです。 特殊な染料を刷毛を使って塗っていきますが、逃げ場が 残るように注意して塗ります。 色塗りが終ると、文字の外側に墨汁で輪郭線を書き入 れ、左右に紙の番号を書き入れて完了です。 (6)糸目付け 凧に47本の糸目というロープをつけてひとつにまと 県央かわら版 め、引き綱に繋ぎます。この糸目 の良し悪しで凧が揚がるか決まる といわれるほど大切です。 大凧保存会の方が凧を湾曲させワ イヤーで固定したり、立てるため の補強材を取り付けている間に、 ス カ ウ ト た ち は、4 7 本 の 糸 目 ロープを凧の前に番号順に並べ伸 ばしてゆきます。そして、順番ど おりに凧に糸目ロープを取り付け ます。 準備が整うと、凧を立てます。この時は人数が必要な 為、少年野球チームのメンバーも協力してくれます。 頭側から少しづつ立ててゆき、まずは短い「がっしょ う」という竹材で突っ張ります。そしてだんだんに長い がっしょうを使い角度30度以上持ち上げ立てます。大凧 保存会の方が、糸目を束ねてゆきますが、最後に左右の下 側の糸目だけゆる め に し ま す。こ う す る こ と で、 凧が上空で左 右に揺れ踊る ようになりま す。(こ の 間 スカウトは時間が あ る の で、昼 食 & 技能訓練です) 糸目が束ね終わる と、全 員 で 凧 を 下 ろ し ま す。こ の 作 業は祭当日も凧を 飾る時に行います ので事前練習も兼 ねています。 (7)大凧祭 いよいよ本番で す。自分達が作成にか かわった大凧を揚げます。 大凧を揚げるためには、風速10m以上の南風が必要 で、当日のコンディションが良くなるように祈ります。 当日は、大凧を立てて「飾り凧」として記念写真を撮っ たりします。 大凧を揚げるときは、作成に参加していることで、特別 に大凧保存会に混じり、引き綱を持つことができます。 技能章「伝統芸能章」 座間3団では、4年間大凧に参加したスカウトに技能章 の「伝統芸能章」の認定申請をしています。 これからも多くのスカウトが地元の伝統芸能に参加でき るように継続していきたいと思います。 過去の大凧参加や、座間3団の活動の様子は、団ホーム ページ(http://zama3dan.com)をご覧下さい。 09 Summer, No.35 (尚、2010年度より他団のベンチャースカウト対象 に「伝統芸能章」講習会の開催を計画しています) (座間第3団 VS隊長 福田寛) スカウトの感想文 今回は当日が雨になってしまって、大凧を揚げる事が出 来ませんでしたが、大凧は揚げる事も大事ですが、作る過 程も大事だと思います。 初めて大 凧を作った 時 は、何 を 手伝ってい いのか分か りませんで した。 で も、年 を重ねるに 連れてドン ドン入って くる後輩に 教える立場になっていって「あぁ、もっとちゃんとしなく ては」と、思いました。 今年は大凧に関わってから初めて揚げる事が出来なかっ たのでやはり残念でした。 (座間第3団 BS隊 青木宏允) 今年は、天気の悪化のため、大凧を揚げる事が出来ませ んでした。しかし、揚げる事だけが大凧ではなく、作るの も大切な事だと思います。 昨年は作業のやり方が分からず、ただの足手まといでし た。今年は後輩も入ったので、「失敗しないようにしっか りしないと」という気持ちが生まれました。 今年は大凧を揚げる気満々だったので、雨になり残念な 気持ちになりました (座間第3団 BS隊 青木規行) 今年の大凧の文字は「輝郷」でした。「輝」という字が 僕の名前と同じな ので、揚げるのが とても楽しみでし た。大凧の準備集 会もほぼ毎回参加 しました。5月4日 はうまく揚がった と聞きましたが、 僕たちボーイスカ ウトが手伝った5 日は、風向きが悪 く、また雨も降ってきたため、大凧が揚げられなくなって しまいました。僕はくやしかったです。来年はぜひ揚げた いです。 (座間第3団 BS隊 大石真輝) 5 県央かわら版 09 Summer, No.35 指 導 者 平成21年6月6日(土)、7日(日)の2日間で、第899回ボーイスカウト講習会が海老名運 養 成 動公園内の屋内プール2階会議室で行われました。今回は日帰り2日間での開催となり、ローバースカ ウト8名、保護者10名、合計18名が受講者として参加しました。これから指導者を目指そうとしている方や、 デンリーダーの方、あるいはより深くボーイスカウトを理解しようと集った方々でした。一方、開設側も日帰りの日程 でしたが、火を使わないキャンプファイアーを準備するなど様々な工夫が見られました。参加されたみなさん2日間お 疲れ様でした。 6月6・7日に海老名運動公園で開催 された第899回ボーイスカウト講習会に 参加し、指導者になるためのセッションを受けてきました。 私は小学校1年生の 頃にビーバー隊に入 隊し、現在のスカウト 歴は約13年になりま す。そのため、今回行 われたセッションの 中には既に知ってい る事が 幾らかあり ま し た。し か し、そ の 中 には自分の認識と今 回習った事の間に誤差 があるものもあり、いい勉強になったと思います。また、同じ事柄 でもスカウト側から見るのと指導者側から見るのとでは違う見 え方をするものや、これまでのスカウト活動では知る事が出来 なかったものもありました。特に印象に残っているのは、セッショ ン3の「スカウト教育」です。ここでは、スカウト教育の始まりやス カウト教育を支える2つの柱について講 義が行われました。これまで自分は教育 を受ける立場であったため、ここで扱われた内容は初めて耳に するものがあり、多 くの 事を吸収できたと思 い ま す。ま た、隊 活 動に関するセッショ ンの中で行われた ゲーム等には面白 いも のが 多く、それ らは今後指導者とし て活動を考えていく 際の参考にしていき たいと思っています。 今回の講習会は自分にとって非常に役立つものになりまし た。講習会を行ってくれた主催者や講師の方々にはとても感謝 しています。今後は積極的に勉強して今回得た知識を深め、良 い指導者になるために努力をしていきたいと思います。 (相模原第7団 RS隊 堀越禎朗) 県央地区では、ここ数年ビーバースカウト・カブスカウトの数が急増中の団がチラホラ・・・。どうすれば?なぜな の?とスカウト数を増やしたいと思っている団は気になることでしょう! 特にボーイスカウトのちびっこ部隊、ビーバースカウト・カブスカウトを増やすことは、その後のボーイスカウトの 人員を確保でき、隊活動の充実、そして、その団で育ったスカウトがリーダーとなり団の伝統を伝えていくことに繋が ります。そこで、今回は、その秘訣を教えていただきましょう。 スカ 相模原第5団のビーバー隊募集活動 ビックビーバーが上進すると新しいスカウトの募集が始まりま す。現在は募集に関し、ビラ配布,説明会,見学会,面接等、入隊 までの手続きを団で取 り組んで頂き募集事務 が楽になりました。スカ ウト募集は各隊で取り 組む の では な く、団の 重要な仕事のように思 います。スカウトの増加 は上進者の増加、団の 活性化につながり、団 のメンバー全員が新し いスカウトを迎えるために個々の力を結集させる場です。 見学会を兼ねた隊集会は合同で実施し、ビーバー隊だけで なく、カブ隊やボーイ隊の活動も見学でき、ボーイスカウト活動 を理解していただく良い方法だと思います。保護者とも、家族と いう単位ではなく、たくさんの人とのつながりや同じ方向を向い た人たちの『和』、保護者の理解と協力、リーダーの確保などに 6 ウト 数 増加 ついて話をします。課題はたくさんあ 大作 戦! りますが、多くの子供たちにスカウティングの素 晴らしさを伝えたいと思います。 (相模原第5団 BVS隊長 澤崎美規子) 団としての取り組みについて 5年前ボーイ隊夏季キャンプを訪問したら、たった7名の寂し い も の だ っ た。 元気なボーイ 隊にするには、 ビ ー バ ー・カ ブ スカウトを増や さねばと思っ た。4年 前団 委 員長になった 時、5 年 間 で ス カウトを2倍にす (7 ページに続く) 県央かわら版 (6 ページから続く) る目標を立てた。その為募集 に力を入れ、各隊の活動を活 発にすることにした。今年その 目標を4年で達成することが 出来た(グラフ参照)。 以下相模原第5団が取組ん だ募集活動について紹介 します。 まず団全体の力を結集 すべく「相模原第5団が目指 す道」という団の目標を決めま した。これはスカウト増員計画と団全体のパワーアップです。募 集活動も団の総力(団委員、指導者、育成会員)を結集するこ ととし、旧来の募集活動を見直し「年間募集計画」を作りまし た。この事により団内いろいろの立場の人がスカウト募集につ いて理解を深め、協力してくれるようになりました。 主な改善点は、①募集のチラシは若い母 親の意見を容れる ②募集のチラシ配布対 象幼稚園を増やす、コネを動員し幼稚園以 外も開拓 ③説明会は、話より映像を使う、小 ビーバー隊隊活動 「カブトムシの幼虫捕り」 5月24日(日)、相模原7団のビーバー隊の恒例行 事であるカブトムシの幼虫捕りが行われました。募集活 動の目玉でもありますが、スカウトたちには自然に触れ 合う進歩課程として、団関係者Yさんのご好意により毎 年この時期に行われている活動です。 当日の天候は朝から雨模様で、新入隊のスカウトや見 学者にはきついかなと心配されるコンディションでした が、保護者も合わせて60名以上の参加で活動が始まり ました。現場到着後、昆虫卙士に扮するYさんから幼虫 に関する簡単な説明がありました。軍手をはめて捕るよ うにと言われているのは、人間の手に付いているばい菌 が幼虫に付くのを防ぐためと、幼虫には熱すぎる人間の 体温を伝わ りにくくす るためだそ うです。ス カウトだけ でなく大人 も勉強にな りました。 また捕った 幼虫を頑 張って大人 のカブトム シにしようね、そして卵をかえして来年につなげていこ うねとのお話しがありました。一生懸命育てることに よって、スカウトたちは自然観察だけではなく、命の大 切さについて考えることを教えて頂きました。 09 Summer, No.35 さな子どもを別室で預かる、 懇談は小グループに分け和やか に、開催は 2回と し 午後、夜と する ④体験の活動は野外と する、 各隊プログラムは入団アン ケートのボーイスカウトに 対するイメージを意識し た も の と す る、カ ブ 隊・ ボーイ隊の活動も同時に保護 者に見てもらう、保護者への対 応は団委員と育成会員(ビー バー隊保護者)が担当する ⑤ 活動体験参加は2回とし短期決戦で入団するかどうか決めて もらう ⑥体験参加後のフォローをしっかり行なう ⑦面接を行な う(保護者の協力、長く活動を続けることの確認) スカウト増加は、募集活動の強化だけではありません。基本 は「良い活動をすること」です。それには指導者の頑張り/熱意 が必要です。その指導者のやる気を支える 団委員会、育成会を辛抱強く作り上げること がとても大事です。 (相模原第5団 団委員長 木名瀬武男) いよいよ実際の幼虫捕りです。まず一 人の指導者がそっと朽ち木をどけてみま した。「わぁーカブトムシの幼虫だ!」スカウトたちの 声を合図に、カブトムシが大好きな男の子たちが先を争 うように土の中に手を突っ込み始めました。「わぁー、 いたよ!」「リーダー、捕れたよ!!」スカウトたちの 弾けるような笑顔の花が咲きました。それを見ていた遠 慮がちなスカウトや最初は嫌がっていたスカウトたちま でが、いつの間に か夢中になって捕 まえた幼虫を自慢 気に見せていまし た。相変わらず遠 巻きで見ているお 母さんたちはいま したが、子供以上 に夢中になってい るお父さんも沢山 いました。初めは 「3匹までね!」 と言われていましたが、出てくる出てくる、ビッグサイ ズがごろごろ。結局合計5匹までOKとなり、スカウト たちは大満足。本当にいい笑顔が見られました。 昨年までビーバー隊に所属していた現在カブ隊うさぎ の私の息子も、我が家でかえった2年目の幼虫を見て、 「うさぎブック」の「観察」にしようかなと言っており ます。ビーバー隊だけでなく、カブ隊になっても進歩面 で生かされている活動になっております。 (相模原第7団 団委員 飯森賢二) 7 県央かわら版 09 Summer, No.35 2009海老名合同カブ大会報告 5月10日、この時期としては暑い日で夏を感じる陽気であっ た。体験参加2名を含め、スカウト44名で開催できた。団毎の集 合の後、開会式、組分けと進み、最初に当日組のコミュニケー ションを高める為じゃんけんサバイバルゲームを実施。デンリー ダー/副長も小さな陣地のシートの上にスカウトと一緒に 捉まりあって団子を作りゲームに参加していた。 このあと、ポイントラリー開始、カブブックの履修 を目指すプログラムとして、野草観察・タンポポの 葉の収集、ロープワーク、追跡サインを実施。又、参 加賞として組紐作りのコーナーを設置し、スカウトに頭 の体操カラー紐による組紐に挑戦してもらった。完成した組 紐を、うれしそうに見せてくれるス カウトがいた。 タンポポの葉は、食べることがで きる実践として、スカウトが集めて きた葉をテンプラにして昼食のと きスカウトに提供、残さず食べてく れた。テンプラ作りは海老名運動 5月30,31日の2日間、横浜で開催さ れた日本連盟主催の全国大会に合わ せ、横浜みなと地区が主体となって「は まっこフェスタスタンプラリー」を開催しました。 ラリーには神奈川県全域から大勢のBVS、 CS達が参加し、横浜開港150周年にちなん だ6か所のポート(港=ポイント)を巡って遊び ました。 スカウト達は、赤レンガ倉庫 のポートで室内に作られた巨大な迷 路を探検したり、中華街のポートで餃 子を作って食べる体験をしたり、港の 見える丘公園のポートでは、動物キム スやアスレチックコーナーで遊んだりして一 公園内の野外炉が予約取れず、公園外の河川敶への道路を 利用しカセットコンロで揚げ た。 午後、ラリー終了後に集団 ゲームとしてダンボール箱 サッカーゲームを組対抗 で実施。 かなり興奮する ゲームで、スカウ ト達は夢中でダンボール箱を蹴飛ばしていた。箱 の廻りに敵味方集まり箱が動かなくなったり、蹴飛ばし 過ぎて箱がつぶれニューボールに交換したりしてゲーム が進行、ボールに突進するスカウト、尐し遠めに構えるスカウト さまざまで、ゲームに興じていた。同点の場合は、靴飛ばしゲー ムで、一番遠くへ靴を飛ばしたスカウトの組が勝利組とし、時間 短縮を図ったが、このやり方もスカウトたちが、喜んで、取り組ん でいた。もう一回やりたいと要求するスカウトもいた。 プログラムは一通り終わり、閉会式、優秀組1,2,3位の表彰・ 祝声で閉会。無事に合同カブ大会を終えることができた。 (海老名第1団 CS隊長 小澤勝美) 日を過ごしました。 2日目の日曜日、スタンプラリーも 終 わ り に 近 づ い た 午 後 3 時 頃、産 貿 ホールのゴール地点 に続々と集まって き た BVS/CS 達。その時ちょう ど横浜地区と県央 地区のカラーチームのド リル演技が始まりました。カラーチーム は大勢のBVS/CS達が見守る中、この日最後となる素晴しい 演技を披露し、BVS/CS達はその雄姿を憧れの目で見つめて いたのでした。 (広報委員会 藤井義巳) 編 集 後 記 メキシコで確認された新型インフルエンザは瞬く間に世界中に広がり、日本でも数百人の感染が確認されました。関西方面を中心 に学校や保育園が次々と閉鎖され、修学旅行が取り止めになったところも多いと聞いています。我らがボーイスカウトも、開港150周 年に合わせて招致した全国大会が規模を縮小して実施することになったり、8月に開催予定だった第7回日本ベンチャー(7NV)が中 止になったりと、尐なからず影響を受けました。全国大会に合わせて我が県央カラーチームが披露する予定だったドリル演技も、その 影響を受けて中止になるのではないかと危惧されました。しかし、4月から睡眠時間を削って練習に励んできたベンチャーたちの思い は、大勢の見守る中、見事な演技となって結実したのです。このスカウト活動の集大成とも言える演技を目の当たりにして、わが子を育 んでくれたスカウティングの100年の歴史の重みに、改めて感謝の気持ちを新たにした一日でした。 Chack’n SCOUT KENOH EDITORIAL STAFF : HIKARU ISHIJIMA, KENJI IIMORI, SHINJI SAITA, FUMIKO KAMISAKO, NAOKO HIRAKIGUCHI, MAKIKO HAGIWARA, HIROSHI FUKUDA, HITOMI SATO, MASAKI SAITO EDITOR IN CHIEF : YOSHIMI FUJII COPYRIGHT : 2009 KEN-OH DISTRICT-KANAGAWA COUNCIL, SAJ. ALL RIGHTS RESERVED PRINTED by ADTACK Ltd. Color version can be seen at http://www.bskanagawa-kenoh.org/ 8