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第2回神戸下町おかんアート展「せめる編:豊島への遠征」と「まもる編
事業名 第2回神戸下町おかんアート展「せめる編:豊島への遠征」 と 「まもる編:神戸での展覧会」の開催 団体名 下町レトロに首っ丈の会 実施場所 活動の目的 実施期間 2015年4月~2016年3月 活動の効果 「おかんアート」 という庶民発アートの存在を通して、各地の母 が地域の文化の担い手となることを目的とする。特に豊島では、 芸術祭来訪者を迎える豊島の母らを創作活動の主体へと転換 し、外部招聘の芸術家に加えて、瀬戸内国際芸術祭を地域住 民が活躍する場として地域に密着させることを目的とする。 実施場所:神戸市兵庫区および香川県小豆郡土庄町豊島 活動の内容 2014 年 度は、豊 島で手 芸を創 作する母を 14 名 発 掘した。 2015 年度は、豊島で一層の発掘を進め、家浦老人会の婦人と 神戸のおかんにより2016 年 3月に第 2 回目の手芸交流ワーク ショップを開催した。 そのなかで、豊島の婦人らが 2016 年に開 催される瀬戸内国際芸術祭への来訪者をおもてなししたいとい う意思を持っていることを確認した。2016 年は、豊島の婦人ら が作品展示とおもてなし空間の提供を企画し、神戸のおかん達 「おかん が後方支援することとなった。神戸では、2016 年 1月に アートとハンドメイド展」 を開催し、おかんと老若男女のものづく りの担い手が集い、協働で企画し、展示・教室を開催すること で技能交流を図った。 参加作家、参加人数 ① おかんアートとハンドメイド展( 2016 / 1 / 9 , 10 ) 出展者 52 名、 スタッフ11 名、来訪者 650 名 ② 豊島おかんアートワークショップ(2016/2/27) スタッフ5名 (神戸おかんアーティストら)、参加者 15 名(家浦老人会 の婦人ら) 他機関との連携状況 神戸市婦人団体協議会、NPO 法人輝支援センター神戸、神戸 ママネット・あじさい倶楽部 おかんアートファッションショーの様 子 兵庫県ほか 神戸では、おかんアートを担う高齢者に加えて、NPO 法人輝支 援センター神戸/神戸ママネット・あじさい倶楽部を通した出 展、個人で活動する若手クリエイターの出展やスタッフ参加のよ うに、多世代の担い手が増加し、月1 回企画会議を継続し、展 覧会を企画・実施することができた。豊島では、家浦老人会の 婦人らが瀬戸内国際芸術祭への参画や来訪者をもてなしたい という意思を表明しており、内容を企画し始めるようになった。 活動の独自性 神戸のおかんアーティストが豊島を訪問し、2014 年度に続き 2015 年度に手芸交流ワークショップを開催したことで、神戸と 豊島の母らの交流が生まれた。その中で、神戸のおかんアート 展を自ら企画するようになった経緯を共有することで、豊島の母 らが瀬戸内国際芸術祭の来訪者をもてなしたいという意思や 参画を吐露し、具体的な内容を企画し始めるようになった。 神戸で主体として目覚めたおかんアーティストが豊島の母の主 体性を目覚めさせるというように、担い手が担い手を育み、展覧 会を企画するようになっていく点に独自性がある。 この相互作用を通して婦人らが地域の文化活動の担い手とな り、継続的な活動が可能となる。 総括 神戸においては、おかんアーティストと呼ばれる高齢者が若手 クリエイターと共に主体的に展覧会の企画に参画し、実施する ことができるようになってきている。2014 年度より、 「おかんアー ト展」から 「おかんアートとハンドメイド展」 と名称変更し、2015 年度は、昨年度より出展者も増加し、多様な主体が参画するに 至った。 豊島においては、2014 年度に引き続き、神戸のおかんアーティ ストが豊島を訪問した。2 年目ということで、より打ち解ける中 で、神戸での経験を共有することで、豊島の婦人らが瀬戸内国 際芸術祭の来訪者をもてなしたいという意思や参画を検討する ようになった。 今後、豊島において継続的なおかんアート展を開催するために は、神戸同様に若いクリエイターなど多世代の主体が協働する しくみづくりが必要になると考えられる。 若手クリエイターと婦人らとの横のつながりを形成することが今 後の課題となる中で、既存の枠組みを緩めるためにも地域内だ けでなく、地域外のコーディネーターが必要であると思われる。 神 戸でのおかんアートとハンドメイド展 豊島家浦老人会での手芸交流ワークショップ