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! チラシ制作のワークフロー チラシスタイルブック特集 最新! 株式会社ミナミ ローカルモーション DIVISION チラシワークフロー 事例 ブランドの顔を作り上げるポスター制作 ゼロから始める内製化をサポートした「HP Designjet 130」 コストダウンのためにポスターや POP などを内製化したいという要望は依然とし て高い。内製化のポイントは、目的に合わせたプリンタを選択すること。スピー ドやメンテナンス性の良さなどのバランスで選ぶことが大切だ。ここでは、日本 ヒューレット・パッカード株式会社の A1 プラス対応インクジェットプリンタ「HP Designjet 130」を導入し、ファッションブランドのイメージ戦略に活用する株式 会社ミナミの事例を紹介していこう。 DTP 初心者でも問題なく使えた たポスターを各店舗に掲示することになった。 「ローカルモーションはハワイで老舗のブラン 株式会社ミナミ 営業事業統括部 ローカルモーション DIVISION SMD 三嶽忠則氏 拍子抜けするほど簡単でしたね」 (三嶽氏) T シャツロゴの色も決定できる 「HP Designjet 130」による内製化にチャレン ドですが、日本での知名度はまだまだ。オン ジしているのは、ミナミのローカルモーション リーショップの増加に合わせて、街着として DIVISION だ。 「ローカルモーション」はハワ 楽しめるブランドだということをアピールし イ生まれのファッションブランド。日本上陸当 ようと考えました」 (ミナミ 営業事業統括部・ 応した顔料インクジェットプリンタでポスター 時はミナミスポーツの店舗内で販売していた ローカルモーション DIVISION SMD 三嶽忠 を制作していた。しかし、大判サイズになると 発色性の良さ 同事業部では以前から、A3 ノビサイズに対 が、1998 年にオンリーショップ「ローカルモー 則氏) 分割してプリントし、パネル貼りを行わなけれ ション横浜ベイサイド店」がオープン。現在 デバイスに選ばれたのは、日本ヒューレッ ばならない。1 枚なら手間ではないが、複数 では 6 店舗を運営し、あらためてローカルモー ト・ パ ッ カ ー ド の HP Designjet 130。HP 枚となれば仕事量も増えて面倒。万が一パネ ションを日本に根付かせようと計画が練られ Designjet 130 は 6 色インクを採用し、大判の ル貼りの際に位置ズレが起きればやり直しだ。 た。 A1 サイズに対応。さらに、新開発の発色性と それが HP Designjet 130 の導入によって そこで考えられたのがビジュアルの統一化 耐光性に強い HP Durable Dye インクによっ 解決し、プリントしてすぐに貼り出せるように だ。イメージ優先のファッションブランドの場 て掲示物に求められる条件も備える。ポスター なった。ポスターの色もローカルモーションの 合、キービジュアルをポスターから雑誌広告 出力にピッタリな機種だ。 雰囲気を損なわなず、店舗スタッフから「早く まで、さまざまな媒体に掲示することが多い。 「個人的に HP の複合機を使っていたのです ポスターが欲しい」と言われるほど。本格的 ローカルモーションの場合も、ハワイから送ら ぐに操作できました。実際にデータをプリント に店舗のイメージ統一を行う予定だった 2005 れるキービジュアルに日本向けの加工を加え してもあっさりとプリントされてしまって (笑) 。 年 1 月を待たずに、急遽モデル店舗での掲示 企業インフォメーション 株式会社ミナミ TEL:03-5209-7526 URL:http://www.minami.co.jp/ ミナミは、スキー、スノーボード、サーフィン、 マリン、サイクリング、サッカー、ゴルフ、 トレー ニング、アウトドア、野球などをはじめとする、 各種スポーツ用品の販売、企画、 輸入を通じて、 アメニティーを総合的に提供。 「ヤシの木」が ロゴマークになった「ローカルモーション」は ハワイ生まれのサーフブランドだが、最近では ライフスタイル提案型のファッションブランド として展開。ミナミは販売総代理契約を結んで いる。 三嶽氏の作業マシンはMac。事業部内でもMac ユーザー は三嶽氏 1人とのこと。Adobe CS 製品を使い、ハワイ から送られてきた宣伝用写真を確認・編集する(上写真) HP Designjet 130 は、エレクターにもすっぽり収まる大 きさも魅力のひとつ。設置場所に頭を悩ます必要はなく、 A1サイズのプリントが可能だ(左写真) HP Designjet 130 日本ヒューレット・パッカード株式会社 導入事例 生産前には、商品の配色を検討するカラーシミュレーショ ンが行われる。ローカルモーションでは Pantone が指定 されることが多いが、 HP Designjet 130ではPantoneキャ リブレーションによってデータを忠実に再現することが可 能だ HP Designjet 130 からプリントされたポスターは発色性も高く、常夏の雰囲気をもつ店内イメージを一層盛り上げている を決定したそうだ。 門機だ。 「もうひとつ、大判ならではの使い道がパター 「7 月頃に導入してもう半年近く経ちますが、1 ンやロゴタイプに使われている配色の確認で 回もインクカートリッジを交換したことがない クライトフィルムを使った店頭 POP」などを 考えており、これからテスト印刷を始める予定 だという。 す。春夏向けの商品は T シャツやタンクトッ んです。以前は小さいタンクのカートリッジで 「以前から外注に頼る割合は少なかったので プがメインですが、ロゴや絵柄が売り上げを 頻繁にインク交換をしていました。それがなく すが、HP Designjet 130 を導入してゼロにな 左右します。大判サイズであれば原寸で確認 なったことも、メインのプリンタとして使い続 りました。POP 制作までできれば、外注費を でき、実際のイメージも掴みやすくなりました」 ける理由のひとつです」 (三嶽氏) ゼロにする以上の価値が生み出せます。ハワ (三嶽氏) インク詰まりなどのトラブルも起きず、メ イでのイメージを大切にしつつ、オリジナリ “大は小を兼ねる”という例えにもあるとお ンテナンスも不要とのこと。使い慣れた MS- ティのある店舗作りをしていきたいですね」 (三 り、HP Designjet 130 はハガキサイズに近い Word や PowerPoint のデータも簡単に出力 嶽氏) A6 から A1 サイズに対応するため、通常プリ できる。使用感覚も、家電量販店で購入でき ントするものはすべてまかなえてしまう。ロー るインクジェットプリンタと同等だ。 カルモーションのようにポスター以外でも大判 出力の機会があれば、大判インクジェットプリ ンタの導入を検討する価値があるだろう。HP Designjet 130 の場合、大きさもデスクトップ サイズで威圧感がない。大判インクジェットプ リンタに対するマイナスイメージを払拭する入 メディア対応力を活かして 店内 POP を制作したい 三嶽氏が次にやろうとしているのは、店内 イメージを一層盛り上げる POP の制作だ。 「キービジュアルを使ったサイコロ」や「バッ そのビジュアルを最終成果物にふさわしい クオリティでプリントするのが HP Designjet 130 だ。手軽な導入価格でもあり、内製化の 第一歩にふさわしい機種といえる。ポスター 制作に必要な大判プリントだけでなく、外注 コストを気にすることなく自らのアイデアを具 体化するツールとして大いに活用できるので はないだろうか。 製品インフォメーション HP Designjet 130 日本ヒューレット・パッカード株式会社 URL:http://www.hp.com/jp/designjet 手軽に大判プリントを楽しむ、という提案から価格を 178,500 円(税込)としたグラフィック市場向け大判 インクジェットプリンタ。Word や PowerPoint などで作られた A4 サイズの原稿を A1 サイズに拡大プリン トする機能も搭載している。カット紙以外にロール紙にも対応し、長尺印刷が可能。用紙トレイは A2 プラ スまで給紙。標準モデルは PostScript RIP 非搭載だが、オプションで専用ソフトウェア RIP が用意されて いる。HP Designjet 130 は、東京・大阪にある HP Printer Lab. の他、家電 量販店でも実機を設置。A1サイズとは思えないボディサイズや実際の画質を、 ぜひ店頭で確認してみて欲しい。 ※スタンドはオプション HP 大判プリンタ展示場(予約制) 電話受付時間 :10:00-18:00(12:00-13:00 除く)営業時間 :13:00-18:00 HP Printer Lab. 東京 TEL(03)3512-4664 HP Printer Lab. 大阪 TEL(06)6452-8653 URL:http://www.hp.com/jp/designjet-lab DTPWORLD 別冊「チラシスタイルブック 2005」掲載