事例 No.27 スーパーマーケットにおける販売促進

事例 No.２７
スーパーマーケットにおける販売促進
（H27.3 掲載）
１．基本情報
課題: スーパーマーケットでは通常時を大きく上回る売上げを「異常値」というが、POP や対面販売による指
定した商品の異常値作りや、カード会員の属性や購入実績を活用したターゲッティングの案の検討、店
舗のあり方提案などを課題として与えた。
〈受入企業・団体概要〉
株式会社阪食（ＵＲＬ：http://www.hanshoku.co.jp/index.html）
所在地
大阪府 豊中市
従業員数 正社員８６９名、パート・アルバイト５，９０２名
資本金
１億円
事業内容 スーパーマーケット運営
ＰＲ
エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社を持株会社とする事業会社。
〈学生のプロフィール〉
大学名
大阪経済大学ほか
志望動機 小売業の様々な業務を経験できるため。
〈インターンシップの情報〉
インターン期間 ６日間
マッチング機関 大阪経済大学ほか
１日目
ス
ケ
ジ
ュ
ー
ル
会社
紹介・
業界
説明等
２日目
店舗
販売
実習
３日目午前
寿司等製造
体験
３日目午後
店舗販売
振返り
４日目
スーパー
バイザー
同行・
グループ
ワーク（店
舗開発）
５日目午前
グループワ
ーク（マーケ
ティング・
チラシコピー
考案）
５日目午後～
６日目
事業提案の
プレゼン準備・
役員プレゼ
ン
２．企業側の指導
○店舗販売実習に際して、学生に商品を指定し、売場担当社員が商品の特徴を説明するとともに、販
売計画や売場作りを指導した。陳列や POP は顧客の視点で考えることなどを助言。
○マーケティング系業務体験として、カード会員の属性や購入実績を元に、会員のレシートに続いて
特定商品のクーポンを印刷する仕組みを説明をした上で、ある商品のクーポンをどのような層に提
供すべきかを考えさせた。販売実績を示し、購入中心層以外に売り込むことは難しいが、それがで
きれば効果が大きいことを説明した。
○プレゼンテーション資料の作成にあたっては、
「まず結論を」
「根拠を明示」「簡潔に」といったこ
とを指導した。役員発表の前には、社員に対してシミュレーションをさせ、発表者は基本的に資料
や映像を見ず、相手の顔を見ながら話すことなどを指導した。
３．インターンシップ生の取組・努力と挙げた成果
○ある学生達は、別々の店舗において、売込み商品として、有名メーカーのヨーグルトを指定され、
売場担当社員とともに販売計画を作成の上、陳列や POP 作成、試食販売、店内アナウンスなどに
取り組んだ。
⇒ある学生は、同じ売場により安価な商品があることから、差別化のためその商品独自の発酵技術
をＰＲするＰＯＰをカラフルな色使いで作成した。別の学生は、当初入荷数の多い「プレーン」
を中心に様々なアレンジを紹介しつつ試食販売を行ったが、「脂肪０」の在庫が目立ち始めたこ
とに気付き、途中から試食販売において「脂肪０は乳酸菌の数は同じで、カロリーが半分」との
ＰＲを追加する機転を利かせた。また、両者とも、売場横にフルーツソースなどを置き、関連商
品の売上げにも貢献した。
○ある学生達は、別々の店舗において、売込み商品として、徳島県産の豊水梨を指定され、売場担当
社員とともに販売計画を作成の上、陳列や POP 作成、試食販売、店内アナウンスなどに取り組ん
だ。
⇒ある学生は、食べごろやおいしい食べ方を伝えるとともに、試食でよりおいしさが伝わるよう皮
のむき方やカットの仕方にも気を配った。別の学生は、他の品種の特徴について社員に教えを請
い、豊水梨おいしさを積極的にアピールした。
○マーケティング系業務体験として、キャベツがあれば手軽にゴマ味噌いためが出来るお惣菜の素の
ターゲティングを行った。
⇒子育て世帯の主婦層やシニア主婦層に多く購入されていたが、手軽さや中年男性の健康意識の高
まりを考慮して、単身中年男性を「レシートクーポン」のターゲットにすることを提案した。
○「地域のお客様にとってなくてはならない店舗とは」というテーマでグループディスカッションを
行い、その結果をまとめ役員に対して提案を行った。
⇒「料理コンテストと受賞料理の商品化」や主婦の料理に関する悩みの第１位が「献立を考えるの
が面倒」であることを踏まえた「料理提案型の販売スペースの設置」などの提案を行った。
４．インターンシップ生の成長
○店舗で特定商品の販売促進を体験した。【経験・体験】
○他の学生と協力しながら、提案事業を取りまとめた。
【協調性、柔軟性、傾聴力、企画力】
５．備考（企業の声等）
○担当社員によると、インターンシップ生は戦力になるとともに、学生の感性に触れさせてくれる貴
重な存在だったとのこと。