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当日の配布資料
千葉科学大学市民公開講座 健康の科学 「いつまでも健康を保つために」 ~健康寿命をのばす病気との上手なつきあい方~ 千葉科学大学 危機管理学部 医療危機管理学科 大学院 危機管理学研究科 教授・医師 黒木 尚長 (くろき ひさなが) CIS:Chiba Institute of Science 個人における危機管理とは? 何があっても、何が起こっても 死なない技術を身につけること。 今日は、生活習慣病について、一から知ってい ただき、健康寿命をのばす病気との上手なつき あい方を学びましょう。 CIS:Chiba Institute of Science 高齢者の健康 • 日本の高齢者は、本当に元気です。 • 日本の平均寿命は 男性 79.0歳 • 女性 86.2歳 – 世界平均 65.4歳 69.8歳 平均寿命最短のアフガニスタンは43.9歳 • 日本人の健康寿命は 男性 72.3歳 • 女性 77.7歳 – 健康寿命とは日常的に介護を必要としないで、自立し た生活ができる生存期間 2013/8/1 CIS:Chiba Institute of Science 僕らはみんな生きている パルスオキシメータ 手のひらに太陽を透かしてみれば 血液の赤さがわかります 指にはさむだけの簡単 操作で、血中酸素飽和 度が測れます CIS:Chiba Institute of Science バイタルサイン バイタルサインは生命徴候とも呼ばれ,通 常は呼吸(数),脈拍(数),血圧,体温をい うが,意識(レベル)を加えることもある。数 値で表すが,性状(たとえば呼吸の様式, 脈拍の強弱など)を合わせてバイタルサイ ンと呼ぶこともある。 これらは,呼吸や循環など生命の維持に 必要な人体の 生理的機能が,どの程度 障害されているかを端的に表す指標として 必要不可欠である。 救急救命士標準テキスト 改訂第8版、へるす出版,東京,2012【上巻・下巻】 CIS:Chiba Institute of Science バイタルサインの正常値(成人) • 呼吸(数) • 脈拍(数) 14~20/分 60~80/分 100/分以上 頻脈 • 血圧 • 体温 収縮期血圧 拡張期血圧 60/分以下 徐脈 100~130mmHg 50~80mmHg 37.0℃以下 CIS:Chiba Institute of Science バイタルサインをみるには?? • 観察すれば、正確にわかるもの – 意識レベル • 時計さえあれば、正確にわかるもの – 呼吸(数) – 脈拍(数) 14~20/分 60~80/分 • 測定装置が必要なもの (災害時には通常は測定できない) – 血圧 収縮期血圧 100~130mmHg 拡張期血圧 – 体温 50~ 80mmHg 37.0℃以下 CIS:Chiba Institute of Science 動脈触知と収縮期血圧 60 mmHg程度以上 総頸動脈 70 mmHg程度以上 大腿動脈 80 mmHg程度以上 橈骨動脈 CIS:Chiba Institute of Science 脈拍数・呼吸数・血圧 CIS:Chiba Institute of Science 高血圧の基準 • 収縮期血圧が140mmHg以上 • もしくは 拡張期血圧が90mmHg以上 CIS:Chiba Institute of Science 高血圧は、血圧計で診断できます 電気もいらないので、災害時でも使えます 水銀血圧計ではマンシェットへの圧が水銀柱に 伝わり,水銀柱の高さとして表示される CIS:Chiba Institute of Science 生活習慣病のお話 CIS:Chiba Institute of Science 生活習慣病を知ろう! • http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/ seikatu/index.html CIS:Chiba Institute of Science 生活習慣病 lifestyle related disease • 2型糖尿病・脂質異常症(家族性脂質異常症 を除く)・高血圧・高尿酸血症など、生活習慣 が発症原因に深く関与していると考えられて いる疾患の総称である。 • このような疾患と肥満を複合する状態を医学 的にメタボリックシンドロームと総称する。 がん、心臓病、脳血管疾患の3大死因も生活 習慣との関わりが強い。肥満はこれらの疾患 になるリスクを上げる。 CIS:Chiba Institute of Science 日野原重明 先生 1911.10.4 聖路加国際病院理事長 従来の「成人病」を「生活習慣病」に改められた 本当に偉い先生です。 CIS:Chiba Institute of Science 生活習慣病の推定有病者数 約740万人 約3,000万人 高尿酸血症 成人男性の20% 約3,100万人 成人男性の30% CIS:Chiba Institute of Science 平均寿命と健康寿命 • 日本の高齢者は、本当に元気です。 • 日本の平均寿命は 男性 79.0歳 • 女性 86.2歳 – 世界平均 65.4歳 69.8歳 平均寿命最短のアフガニスタンは43.9歳 • 日本人の健康寿命は 男性 72.3歳 • 女性 77.7歳 – 健康寿命とは日常的に介護を必要としないで、自立した 生活ができる生存期間 CIS:Chiba Institute of Science CIS:Chiba Institute of Science 平成22年の死因順位 男性 全死因 年間死亡者数 1,197,012 633,700 100 女性 全死因 563,312 100 悪性新生物 211,435 33.4 悪性新生物 142,064 25.2 心疾患 88,803 14 心疾患 100,557 17.9 肺炎 63,569 10 脳血管疾患 63,275 11.2 脳血管疾患 60,186 9.5 肺炎 55,319 9.8 不慮の事故 23,975 3.8 老衰 34,555 6.1 自殺 21,028 3.3 不慮の事故 16,757 3 慢性閉塞性肺疾患 12,681 2 腎不全 12,690 2.3 腎不全 11,035 1.7 自殺 8,526 1.5 老衰 10,787 1.7 大動脈瘤及び解離 6,957 1.2 肝疾患 10,619 1.7 糖尿病 6,802 1.2 CIS:Chiba Institute of Science 死亡者数を減らせる要因と死亡者数(全世界) • • • • • • • • • 高血圧 タバコ 高コレステロール 栄養障害 STD 性感染症 貧弱な食事 肥満 身体活動の低下 アルコール • 固形燃料による室内大気汚染 • 安全でない水、不十分な衛生状態 780万人 500万人 390万人 380万人 300万人 280万人 250万人 200万人 190万人 180万人 160万人 CIS:Chiba Institute of Science 死亡者数を減らせる要因と死亡者数(USA) • タバコ • 肥満 – 高血圧 • • • • • • • 435,000人 111,909人 18.1% 4.6% 高コレステロール アルコール 感染症 毒物(毒素、粉塵およびラドン) 道路交通事故 銃器による死亡 性感染症 濫用薬物 85,000人 75,000人 55,000人 43,000人 29,000人 20,000人 17,000人 3.5% 3.1% 2.3% 1.8% 1.2% 0.8% 0.7% CIS:Chiba Institute of Science in USA CIS:Chiba Institute of Science 生活習慣病 高尿酸血症 CIS:Chiba Institute of Science CIS:Chiba Institute of Science 糖尿病 血糖値が上昇する病気で、インスリンというホルモン が足りなくなったり、うまく細胞に作用しなくなってしま いおこるんだよ。エネルギーを必要としている筋肉や 臓器の細胞の中にブドウ糖が運ばれなくなり、血液 に糖があふれておこるんだよ。わが国の糖尿病の 95%以上は2型糖尿病で、このタイプの原因は、食 べ過ぎや運動不足などの生活習慣が大きいんだよ。 糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症を3大 合併症と呼ぶんだ。糖尿病に特有の合併症で、血糖 コントロールをしないでいると、糖尿病発症時から10 ~15年でこれらの合併症が出てくるんだ。 CIS:Chiba Institute of Science 糖代謝 126名 有所見率 30% 血糖値 70~99mg/dl HbA1c 5.1以下 • 要経過観察 72名 (軽度異常) • 要再検査 • 要精密検査 血糖値 110~125 HbA1c 5.9~6.4 40名 血糖値 125以上 HbA1c 6.5以上 • 要治療継続 • 要医療 14名 CIS:Chiba Institute of Science 血糖値 保健指導判定値 100mg/dl 正常値 110 mg/dl以下 BMI <100 100-110 110< <18.5 18.5-22 22-25 25-30 30総計 82% 82% 82% 75% 59% 79% 0% 9% 9% 12% 9% 10% 18% 8% 9% 14% 32% 11% CIS:Chiba Institute of Science HbA1c:ヘモグロビンA1c 過去1、2ヶ月の平均血糖値 を反映する。 正常値 4.3~5.8% 年 齢 HbA1c <5.2 5.2-5.8 5.8- 35-39 90% 9% 1% 40-44 77% 21% 2% 45-49 82% 14% 4% 50-54 73% 20% 7% 55-59 70% 20% 9% 60-64 50% 25% 25% 総計 78% 16% 5% CIS:Chiba Institute of Science 「甘いものが嫌いな私がなぜ糖尿病?」 • 糖尿病は、血液中のブドウ糖が増える病気です。 • ブドウ糖はあらゆる細胞のエネルギー源になる大事な栄 養素で、膵臓から分泌されるインスリンが有効利用すべく 絶妙に調節しています。しかし、肝臓や筋肉に脂肪がた まってくるとインスリンの働きが限界を超え、血糖値が上 がってきます。 • 日本では肥満でインスリンは出ているのに血糖値が上が るメタボ型の糖尿病が圧倒的に多い一方、インスリン分 泌がもともと低い体質の人もいますが、わずかなインスリ ンがうまく使われている間は糖尿病になりません。 • 糖尿病になってまだ時間が短かったら、食事や運動に注 意し、必要に応じて薬を使えば元に戻ります。しかし、 せっかく早く見つかっても、症状がないからなどと放置し ている人が多い。糖尿病放置病を日本から一掃したいと 考えています。 CIS:Chiba Institute of Science 高血圧(140/90 mmHg以上) 高血圧とは血管に強い圧力がかかりすぎて いることです。 高血圧になったらすぐにわかるといいんだけ ど、自覚症状はほとんどといっていいほどな いんだよ。 「血圧が高いから、精密検査を受けるように」 といわれても、自覚症状がないからと放置す る人が、実際にいるんだね。 もったいないことだ。 CIS:Chiba Institute of Science 高血圧(140/90 mmHg以上) 放置すると、血管が硬くなる動脈硬化に なったり、のちに虚血性心疾患(狭心症 や心筋梗塞)や脳卒中などの発作を起こ すおそれがあるんだよ。 食塩量を減らすことからはじめよう。 CIS:Chiba Institute of Science 高血圧の基準 • 収縮期血圧が140mmHg以上 • もしくは 拡張期血圧が90mmHg以上 CIS:Chiba Institute of Science 血圧 有所見率 161名 24% • 要経過観察 49名 BP 130以上/85以上 (軽度異常) • 要精密検査 • 要治療継続 36名 76名 CIS:Chiba Institute of Science 脳卒中(脳出血・脳梗塞・くも膜下出血) ◎そもそも脳卒中っていうのは、どういう病気なんだ い? ★ 脳卒中は、脳の血管がつまったり、破れたりして、 その先の細胞に栄養が届かなくなって、細胞が死ん でしまう病気だよ。急に倒れて意識がなくなったり、 半身のマヒが起きたり、ろれつが回らなくなったりす る発作が起きるんだ。 ◎脳卒中を防ぐには、ほかに、どんなことに気をつけ たらいいんだい? ★ 最も大切なのは、高血圧を防ぐことだよ。 CIS:Chiba Institute of Science CIS:Chiba Institute of Science クリッピング手術 経験したことのない突然の激しい頭痛で悪心・嘔吐を伴うことが多い。 動脈瘤破裂によるくも膜下出血は早期に再出血する傾向にある CIS:Chiba Institute of Science 脳卒中 ← くも膜下出血 脳出血 → 脳梗塞 CIS:Chiba Institute of Science 脳幹出血 被殻出血 脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血 CIS:Chiba Institute of Science 心臓病(虚血性心疾患など) ◎オオカミくんの友だちがなったのは、 生活習慣病の心筋梗塞だったんだね。 ★狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患は、 直接の原因が動脈硬化なんだ。冠動脈硬化は、 老化も一つの要因だけど、生活習慣に原因が あることが多いんだよ。心筋梗塞は心臓の血 管の詰まりが長く続いて、この間、血液が流れ ないので、心筋の細胞が 壊れて死んでいくんだ。 CIS:Chiba Institute of Science 心臓病(虚血性心疾患など) 予防のためには、 高血圧、高脂血症、喫煙、高血糖が 4大危険因子だから、まずは血圧と 血液中の脂質を正常に保つことが 重要だね。喫煙は健康のためには ぜひやめたほうがいい CIS:Chiba Institute of Science CIS:Chiba Institute of Science CIS:Chiba Institute of Science 心臓 の解剖 CIS:Chiba Institute of Science LCX RCA LAD 心室中隔 44 CIS:Chiba Institute of Science CIS:Chiba Institute of Science 下壁の急性心筋梗塞 右冠動脈(RCA)の閉塞 腹痛で発症する!! モービッツⅡ型第2度房室ブロックがみられる!! →完全房室ブロック →VF(心室細動) 46 CIS:Chiba Institute of Science 前壁の急性心筋梗塞 左冠動脈前下行枝(LAD)の閉塞 心室細動(VF) が特に生じやすい部位とされる。 47 CIS:Chiba Institute of Science 側壁の急性心筋梗塞 左冠動脈回旋枝(LCX)の閉塞 48 CIS:Chiba Institute of Science VFに移行しやすい危険な心室性期外収縮 PVCが3~5連発をいう。6連発以上は、VT(心室頻拍)という PVC連発 一般的には危険な心室性期外収縮とは多源性,連発,R on49 T CIS:Chiba Institute of Science 心電図 • 要経過観察 (軽度異常) • 要再検査 • 要精密検査 • 要治療継続 16名 有所見率 4% 13名 3名 • 要医療 CIS:Chiba Institute of Science 心室細動(ventricular fibrillation:VF) 全く不規則な基線の振動のような心電図 除細動の適応は 致死性不整脈であるVFと 無脈性VT(VTのうち脈を触 51 れないもの)である CIS:Chiba Institute of Science CIS:Chiba Institute of Science 急性大動脈解離と大動脈瘤 CIS:Chiba Institute of Science 胸部大動脈瘤 CIS:Chiba Institute of Science 高脂血症(中性脂肪↑) • 高脂血症というのは、血液中の脂質、 具体的にはコレステロールや中性脂 肪(トリグリセリドなど)が、多過ぎる 病気のことです。 • じゃあ、放置したらどうなるんだろう。 CIS:Chiba Institute of Science 高脂血症(中性脂肪↑) 増えた脂質がどんどん血管の内側 にたまって、動脈硬化になってしまい ます。ところが、動脈硬化になっても、 まだ自覚症状がありません。ついに は、心筋梗塞や脳梗塞の発作を起こ して、やっと高脂血症の重大さに気 づくというわけですね。 CIS:Chiba Institute of Science 脂質 254名 有所見率 60% 中性脂肪 35~149 T-ch 140~199 HDL-ch 40~119 LDL-ch 60~119 • 要経過観察 106名 (軽度異常) • 要再検査 • 要精密検査 • 要治療継続 69名 28名 • 要医療 49名 中性脂肪 150~199 LDL-ch 140~159 中性脂肪 200以上 T-ch >240 or <120 HDL-ch<39 LDL-ch>160 CIS:Chiba Institute of Science 「血液がどろどろってどう言う事?」 • コレステロールが血液中で高くなることを「血液どろどろ」 と表現します。 • 血液どろどろの結果が動脈硬化、脳卒中、冠動脈疾患 (心筋梗塞や狭心症)です。ですから、動脈硬化の進行を 抑え、心筋梗塞や脳卒中を予防するためには、コレステ ロールを制御することが大事です。食事の内容を変え、コ レステロールや動物性脂肪の摂取量を減らすことでも制 御できますし、薬を使って減らすこともできます。 • 血液どろどろの原因にはタバコや肥満、ストレスなどもあ り、禁煙や減量、ストレス解消なども予防対策となります。 • コレステロールか下がらなくても動脈硬化か予防できれば よいとの考え方もあります。魚をよく食べる人や豆腐など の大豆製品を多く摂取する人は心筋梗塞の発症率が低 いとのデータかあります。日本の伝統的な食事を見直しま しょう。 CIS:Chiba Institute of Science 高脂血症の治療 •生活習慣の改善と薬物療法 –1.禁煙 –2.食生活の是正 –3.適正体重の維持 –4.運動の増加 CIS:Chiba Institute of Science 高脂血症の診断 12時間以上食事をとらずに採血し、 血清脂質の数値で診断します 高コレステロール血症 220mg/dl↑ 悪玉コレステロール(LDL)140mg/dl↑ 中性脂肪(トリグリセリド) 150mg/dl↑ 善玉コレステロール(HDL) 40mg/dl↓ CIS:Chiba Institute of Science 血中TG(トリグリセリド:中性脂肪) 300 血液TG 250 200 150 100 50 0 10 15 20 25 30 35 40 BMI CIS:Chiba Institute of Science 血中TG(トリグリセリド:中性脂肪) 正常値 150 mg/dl以下 BMI <150 150-200 200< <18.5 18.5-22 22-25 25-30 30総計 91% 89% 76% 71% 32% 76% 0% 9% 18% 21% 64% 19% 9% 2% 6% 8% 5% 6% CIS:Chiba Institute of Science LDL-コレステロール(悪玉) mg/dl 250 血液LDL-ch 200 150 100 50 0 10 15 20 25 30 35 40 BMI CIS:Chiba Institute of Science LDLコレステロール(悪玉コレステロール) 保健指導判定値 120 正常値 140以下 BMI <120 120-140 140< <18.5 18.5-22 22-25 25-30 30総計 71% 56% 48% 29% 11% 43% 14% 22% 21% 24% 11% 21% 14% 22% 31% 47% 78% 35% CIS:Chiba Institute of Science ★高コレステロール血症 220mg/dl 以上 悪玉コレステロール LDL-c 140mg/dl↑ ★中性脂肪 トリグリセリド 150mg/dl↑ CIS:Chiba Institute of Science 血圧や血液中の脂肪の量 を検査することにより、 これらの傾向を知ることが できます。 CIS:Chiba Institute of Science 尿酸 97名 有所見率 25% 尿酸値 2.0~7.0 • 要経過観察 34名 (軽度異常) • 要再検査 • 要精密検査 • 要治療継続 痛風、尿路結石、腎障害、 34名 腎内尿酸結節など 29名 • 要医療 尿酸は痛風の原因になっている 物質で、ビール、カキ、レバーな どに含まれる「プリン体」という 老廃物です。 CIS:Chiba Institute of Science BMI 25以上 30未満 ―― 肥満(1度) 30以上 35未満 ―― 肥満(2度) 肥満とは、体の脂肪が多すぎる状態のこと だよ。 肥満の判定は、身長と体重から計算される BMIという数値で行われています。これは Body Mass Index(肥満指数)の略で、 BMI=体重(kg)/(身長×身長(m)) 肥満は多くの生活習慣病をそだてます。 CIS:Chiba Institute of Science BMI 25以上 30未満 ―― 肥満(1度) 30以上 35未満 ―― 肥満(2度) 日本人の死因の第1位はがん、第2位は心臓病 (心筋梗塞や狭心症) 、第3位は脳卒中(脳梗塞や 脳出血)です。2位と3位はどちらも動脈硬化や高 血圧、高脂血症などが大きな危険因子ですが、こ れらには食事や肥満が大きく関わっているんです。 それから、日本人の間で急激に増えている糖尿病、 高尿酸血症や痛風、脂肪肝、 膵炎なども、肥満と の関わりが深い病気です。 肥満症の治療方法は、基本となるのは食事療法と 運動療法で、これを同時に進めます。 CIS:Chiba Institute of Science 120 BMI相関図 100 体重(kg) 80 60 40 18.5 22 25 30 20 0 150 160 170 180 190 身長(cm) CIS:Chiba Institute of Science CIS:Chiba Institute of Science BMI 218名 有所見率 32% • 要経過観察 171名 BMI<18.5 or >25 (軽度異常) • 要精密検査 • 要治療継続 • 要医療 47名 BMI>30 身長 160cm 170cm 180cm 体重 77kg 87kg 97kg CIS:Chiba Institute of Science 年齢層 と BMIの関連 BMI 年齢 15-19 20-24 25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 <18.5 やせ 18.5-22 正常 4% 16% 11% 3% 3% 2% 0% 3% 3% 0% 26% 39% 33% 22% 25% 18% 21% 20% 25% 48% 22-25 25-30 30< やや肥満 肥満Ⅰ度 肥満Ⅱ度 39% 20% 29% 42% 38% 46% 36% 37% 45% 40% 26% 22% 22% 23% 26% 30% 32% 33% 23% 12% 4% 3% 5% 10% 7% 5% 11% 7% 3% 0% CIS:Chiba Institute of Science メタボリックシンドローム (内臓脂肪症候群) • 内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、 脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせ もった状態 • 「血糖値がちょっと高め」「血圧がちょっと高 め」といった、まだ病気とは診断されない予 備群でも、併発することで、動脈硬化が急速 に進行します。 CIS:Chiba Institute of Science メタボリックシンドローム • 腹囲 男性85cm、女性90cm以上 & • 血圧 130/85 mmHg 以上 • 中性脂肪150mg/dL以上 or HDL-c 40mg/dL未満 トリグリセリド 善玉コレステロール • 血糖 110mg/dL以上 3項目中 2項目以上を満たす CIS:Chiba Institute of Science CIS:Chiba Institute of Science 「隠れ肥満の恐怖?」 • 日本人では、肥満と定義されるほど太っていなくても、おな • • • • かの中に内臓脂肪がたまってくると血圧や血糖値がちょっ と高め、脂質異常もあるという状態になり、心筋梗塞や脳 梗塞が起こりやすくなります。 これが怖い、「隠れ肥満」です。 内臓脂肪面積が100cm2を超えるといろいろな異常が出て きます。そしてこの面積に相当する腹囲が、メタボリックシ ンドロームの診断基準となっている男性85cm以上、女性 90cm以上という腹囲です。 たまった内臓脂肪は、運動や食事の減量治療で減りやす い特徴かあり、それとともにいろいろな異常が改善します。 脂肪細胞からはアディポネクチンという善玉ホルモンか作 られ、内臓脂肪がたまって低値になると、いろいろな病気 や心血管疾患などが起こりやすくなります。運動や体重コ ントロールに加え、玄米や大豆製品、魚を食べる日本の食 文化がアディポネクチンを増やします。 CIS:Chiba Institute of Science • 人間ドック受診者1万数千例を対象にした調査 • で、血圧、血糖値、脂質のちょっとした異常が二 つ以上重なってくるのは内臓脂肪面積がほぼ1 00cm2以上、それに相当する腹囲が、男性 85cm以上、女性90cm以上という現在の数値の 妥当性が認められました。 個人個人にとって大切なのは、ここ数年でおな かが出てきたかどうかです。出てきたなら内臓脂 肪が増えている可能性が大きく、おなかをへこま せるメタボ対策が必要とのことです。 CIS:Chiba Institute of Science CIS:Chiba Institute of Science CIS:Chiba Institute of Science CIS:Chiba Institute of Science CIS:Chiba Institute of Science CIS:Chiba Institute of Science CIS:Chiba Institute of Science 糖尿病・肥満 における 食事療法 身長170cmの人なら 総エネルギー量 (1920~2240kcal) =標準体重(64kg) × 仕事別消費カロリー [30~35kcal] CIS:Chiba Institute of Science 禁煙の必要性 • 生活習慣病予防の標語として,「1に運動 2に食事 しっかり禁煙 • • • 最後にクスリ」があります。 喫煙が,悪性腫瘍,呼吸器疾患や循環器疾患の発症と関連すること はよく知られており,寿命が10年程度短縮すると報告されています (BMJ 2012; 345: e7093)。しかし,病気の原因の中でも「予防できる 最大で単一の原因」(世界保健機関;WHO)ともいわれています。 喫煙と脳卒中の関係については, – (1)能動喫煙は脳卒中の危険因子となり用量に依存してリスクが増加す る – (2)受動喫煙も脳卒中の危険因子となる – (3)脳梗塞(約2倍)とくも膜下出血(約3倍)では明らかな危険因子となる – (4)脳出血に関してはまだ危険因子としては確立されていない – (5)中年層で最大の相対危険度を示し,高齢者では危険度は低下する – (6)女性では経口避妊薬使用や前兆のある片頭痛などの危険因子を持 つ場合はその毒性は高くなる などのエビデンスがあります。 (日医雑誌 2012; 141: 1942) 禁煙5〜10年で喫煙による脳卒中リスクはなくなる(JAMA 1988; 259: 1025, Tob Control 2010; 19: 50)。 CIS:Chiba Institute of Science 喫煙の影響 1.発癌の増加 2.呼吸器疾患の増加 • 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) • 肺癌など 3.循環器疾患(動脈硬化症)の増加 • 虚血性心疾患、脳梗塞 CIS:Chiba Institute of Science タバコは癌の最大の原因 タバコに比べると、紫外線、大気汚染は微々たるものです 食生活 10~30% その他25% タバコ60% 肥満4% 食生活 4~12% 喫煙者 その他 50%~ 肥満10% 感染 飲酒 紫外線 大気汚染 非喫煙者 職業暴露 運動不足 Peto J. Nature. 411: 390, 2001. 日本内科学会旧認定内科専門医会タバコ対策推進委員会制作/喫煙と健康に関するスライド集より CIS:Chiba Institute of Science 部位別の癌死亡数の推移 死 亡 者 数 ( 人 ) 70000 肺癌 60000 50000 胃癌 40000 肝臓癌 結腸癌 30000 20000 直腸癌 10000 0 1958 1970 1980 1990 2000 2009 死亡年 国立がん研究センターがん対策情報センター http://ganjoho.jp/professional/statistics/statistics.html CIS:Chiba Institute of Science 喫煙による肺癌発生の危険性 (倍) 5 4.5 * 4.2 3.7 4 * * 3 2.2 * 2 1 1 1 0 男性 非喫煙 女性 過去喫煙 現喫煙 Sobue T, et al: Int J Cancer 99; 245-251, 2002. CIS:Chiba Institute of Science 禁煙による肺癌リスクの低下 (倍) 5 4 3 2 1 0 非喫煙 現在喫煙 9年以内 10~19年 20年以上 禁煙後の年数 Sobue T, et al; JPHC Study Group. Int J Cancer. 99:245, 2002. 日本内科学会旧認定内科専門医会タバコ対策推進委員会制作/喫煙と健康に関するスライド集より CIS:Chiba Institute of Science 喫煙と肺炎 (倍) 2.97 肺 3 炎 の 発 症 リ 2 ス ク 2.36 * * 1.24 1 1 0 非喫煙 1~9本 10~20本 21本以上 1日の喫煙本数 Almirall J, et al: Chest 116; 375-379, 1999. CIS:Chiba Institute of Science 喫煙と肺結核 (35歳以上の男性データ) 非 (倍) 喫 煙 者 を 基 準 と し た 肺 結 核 の 有 病 率 5.98 6 4.66 4 2.13 2 1 0 非喫煙 1~9本 10~20本 20本以上 1日の喫煙本数 Murin S, Biello KS: Cleveland Clinic Journal of Medicine 72; 916-920, 2005. CIS:Chiba Institute of Science 喫煙と呼吸機能 (%) 呼 吸 100 機 能 ( 25 歳 時 を 1 0 0 % と し て ) 生涯タバコを吸わない場合 禁煙した場合 50 タバコの影響を 受けやすい人が 喫煙した場合 障害の出るレベル 死亡するレベル 0 25 50 75 (歳) 年齢 厚生省編. 喫煙と呼吸機能: 喫煙と健康. 169, 1992. 日本内科学会旧認定内科専門医会タバコ対策推進委員会制作/喫煙と健康に関するスライド集より CIS:Chiba Institute of Science 肺気腫 発症後の予後 1 秒 量 ( L 2.8 ) 禁煙した場合 喫煙し続けた場合 2.6 経過観察期間(年) 2.4 0 1 2 3 4 5 Anthonisen NR, et al. JAMA 272:1497, 1994. 日本内科学会旧認定内科専門医会タバコ対策推進委員会制作/喫煙と健康に関するスライド集より CIS:Chiba Institute of Science CTでわかる肺の破壊(肺気腫・高度) タバコの煙を長年吸い込んだため、上肺から下肺までほとんどの肺は 「とけ」ボロボロ・スカスカになっています。(下図:黄色部分) すぐに息切れを感じてしまいます。 1日30本・40年間の喫煙 CIS:Chiba Institute of Science 喫煙は虚血性心疾患の危険因子 (日本人男性データ) (倍) 5 4 3 1 4.4 3.6 3.2 3.2 3 2.3 → → 2 虚 血 性心 心筋 疾梗 患塞 1 1 0 吸わない 1~14本 15~34本 35本以上 1日の喫煙本数 Baba S, et al: Eur J Cardiovasc Prev Rehabil 13; 207-213, 2006. CIS:Chiba Institute of Science 禁煙の効果(心臓血管疾患) (倍) 1 1 0.81 0.88 * 0.73 0.54 0.5 * 0.56 * 0.47 * 0 現喫煙 0~1年 2~4年 5~9年 10~14年 15年以上 非喫煙 Iso H, et al: Am J Epidemiol 161; 170-179, 2005. CIS:Chiba Institute of Science (倍) 脳卒中死亡リスク * 3.91 4 3 * 2.17 2 1 1.56 1 1.6 1.31 1.42 1 男 女 性 性 0 非喫煙 過去喫煙 1日20本以下 1日21本以上 現在喫煙 Ueshima H, et al: Stroke 35; 1836-1841, 2004. CIS:Chiba Institute of Science 禁煙による脳卒中発症率の低下(Framingham研究) (男性) 脳(%) 卒 30 中 発 症 率 20 非喫煙者 過去喫煙者 現喫煙者 赤矢印 禁煙の効果に相当 10 2年で効果が出始め 5年で非喫煙者と同じレベルになる 00 2 5 10 15 20(年) 対象:Framingham研究のコホートである脳卒中、一過性脳虚血発作(TIA)の既往がない男女 4,255例 方法:前向きコホート。26年にわたり追跡し喫煙が脳卒中発症リスクに与える影響を検討した。 Wolf PA et al: JAMA 259; 1025-1029,1988. CIS:Chiba Institute of Science 喫煙と認知症 (倍) 2.5 2.3 * 2.2 * 喫 煙 喫 煙 2 1.5 1 0.5 非 喫 煙 非 喫 煙 0 認知症 アルツハイマー型認知症 Ott A, et al: Lancet 351(9119): 1840-1843, 1998. CIS:Chiba Institute of Science 喫煙と他の4つの危険因子 -心臓血管疾患死亡リスク(男性)NIPPON DATA90- (倍) 6 5.85 喫煙は他の危険因子2つ以上より“危険” 5 4 3 1.94 2 1 他喫 の煙 危し 険な 因い 子が が 多 い 方 3.37 2.41 喫他 煙の す危 る険 方因 子 は 少 な い が 4.17 1 0 非喫煙 過去喫煙 現喫煙 他の危険因子:①BMI≥25kg/m2 ②高血圧 ③高血糖 ④脂質異常症 危険因子数0~1 2以上 Takashima N, et al: BMC Public Health 10; 306, 2010. CIS:Chiba Institute of Science 能動喫煙は 全世界の死亡原因の第2位 世界で年間510万人が喫煙のために死亡(WHO 2004) 先進国では死亡原因の第1位 危険因子 全世界(死者数) 危険因子 先進国(死者数) 血圧高値 喫煙 血糖高値 運動不足 肥満 750万人(12.8%) 510万人( 8.7%) 340万人( 5.8%) 320万人( 5.5%) 280万人( 4.8%) 喫煙 血圧高値 肥満 運動不足 血糖高値 150万人(17.9%) 140万人(16.8%) 70万人( 8.4%) 60万人( 7.7%) 60万人( 7.7%) (WHO Global Health Risks) CIS:Chiba Institute of Science 喫煙者は10年短命 イギリスにおける大規模研究 生 存 し て い る 割 合 ( % ) 100 91 90 81 80 81 70 タバコを吸う 60 タバコを吸わない 59 58 50 10年間 40 30 26 20 24 4 10 0 40 50 60 70 80 90 100 (歳) Doll R, et al. BMJ. 328:1519, 2004. 日本内科学会旧認定内科専門医会タバコ対策推進委員会制作/喫煙と健康に関するスライド集より CIS:Chiba Institute of Science 糖尿病・肥満 における 食事療法 • 1日の摂取カロリー=標準体重× 30kcal • 標準体重=(身長[m])2×22(kg) • 患者の生活活動度や肥満度,年齢により 適宜変わる. • 『食品交換表』(日本糖尿病協会)を利用 し,食事の時間を規則的にし,3食ほぼ同 じカロリーとし,栄養素のバランスをとるよ うに指導する. CIS:Chiba Institute of Science 糖尿病・肥満における食事療法 • 塩分は 7~10g以下 • コレステロール、飽和脂肪を控えめに • 食物繊維を20~25gに CIS:Chiba Institute of Science 糖尿病・肥満 における 食事療法 身長 必要カロリー 糖尿病食 単位 155 cm 160 cm 165 cm 170 cm 175 cm 180 cm 185 cm 1,586 kcal 1,690 kcal 1,797 kcal 1,907 kcal 2,021 kcal 2,138 kcal 2,259 kcal 20 22 23 24 26 27 29 1糖尿病食単位 80kcal 1食あたり 528 kcal 563 kcal 598 kcal 635 kcal 673 kcal 712 kcal 752 kcal CIS:Chiba Institute of Science 一般男性の年齢別必要カロリー 身長 必要カロリー 糖尿病食単位 1食あたり 18~29歳 2,650 kcal 34 883 kcal 30~49歳 2,550 kcal 32 850 kcal 50~69歳 2,300 kcal 29 766 kcal 70歳以上 2,050 kcal 26 683 kcal 1糖尿病食単位 80kcal CIS:Chiba Institute of Science 日野原重明 先生 10年前から食事は夜のみで、 朝食はコーヒー、ジュース、ミ ルク、オリーブ油を摂取され、 昼食はミルクとクッキー2個だ けだそうです。 夕食は茶碗半分ほどのご飯、 たっぷりの野菜、それにヒレ肉 か魚で1日1300キロカロリー に制限されています。 1911.10.4 聖路加国際病院理事長 従来の「成人病」を「生活習 慣病」に改められた本当に 偉い先生です。 CIS:Chiba Institute of Science 日野原重明先生の「10の生活習慣」 • 少食 – 腹八分目は科学的にも正しい。80歳から1日1300キロカロリーに。 30代の体重や腹囲を保つと良い。 • 植物油をとる – ヤシ油以外のものならOK。肌のハリを保つ。肌のハリは、気持ちの ハリにつながる。細胞を若く保つには、大豆製剤のレシチンを温牛乳 に入れると良い。 • • • • 階段は一段飛びで これはちょっと危険かも。先生の体力に完敗。 速歩 いつも笑顔で テレビで拝見する時もいつも目が笑っている感じです。 首を回す – 後ろから呼ばれた時、肩ごと身体を向けるのではなく、首だけ回すと はつらつと見えるそうです。 CIS:Chiba Institute of Science 日野原重明先生の「10の生活習慣」 • 息を吐ききる – 吐ききると腹式呼吸が簡単にできる。新鮮な空気がたくさん身体に取 り込める。 • 集中 – 仕事、趣味に時間を有効に使うためには集中することが一番大切。 • 洋服は自分で購入 – 服を選ぶことは楽しい。おしゃれになると、歩き方までかわる。 • 体重、体温、血圧を測る – 自分の身体は自分で守る。日々の変化を記録する習慣を。ベストの数 値を知っておく。自分の30代の数値に似ているはず。 以上の10項目を、できることから少しずつ取り組んでみてはいか がでしょうかと、日野原先生はおっしゃっています。 CIS:Chiba Institute of Science 「心臓を長持ちさせるための食事とは」 • 心臓の働きを長持ちさせるためには、 心臓に起こりやすい病気、特に動脈硬化を防 ぐことと、心臓を含めた全身の老化を防ぐこと が重要です。 • それには食べ方と食事の内容への注意が必 要です。 CIS:Chiba Institute of Science 食べ方 ①腹八分目 ②ゆっくり、偏らないでバランスよく食べる、 ③三食きちんと食べる CIS:Chiba Institute of Science 食事の内容 ①できるだけ塩分を減らす ②年を取ったら肉よりも魚を多めにする ③食物繊維や抗酸化作用のあるポリフェノール類が含ま れる野菜や穀物を多めにとる 果物は多めにとると糖分が問題です。 脂肪は、動物性の油のように常温で固まる油は減らし、 常温で液状の植物性油や魚の油(n-3)を増やします。 植物性油に含まれる植物ステロールはコレステロールの 吸収を抑える作用かあります。 CIS:Chiba Institute of Science 健康寿命と平均余命 • 健康寿命とは、無障害平均余命 のことで はあるが、2004年のWHO保健レポートで は、日本人の健康寿命は男性で72.3歳、 女性で77.7歳、全体で75.0歳であり、世界 第一位である。 • 日本の平均余命は、男性で79.59歳、女性 で86.44歳(平成21年)であった。 このことは何を意味するのだろうか?? CIS:Chiba Institute of Science 平均余命 • 日本の平均余命は、男性で79.59歳、女性 で86.44歳(平成21年)であった。 • 46年前の昭和40年では、男性は67.74 歳、女性は72.92歳であった。 • つまり44年間の間に、平均余命は男性で 11.85歳、女性で13.52歳も伸びたのであ る。 CIS:Chiba Institute of Science ガンの早期発見 CIS:Chiba Institute of Science 死亡率の年次推移:健康日本 日本の死因の推移 の歴史です 2013/8/1 118 CIS:Chiba Institute of Science 日本の年齢ごとの死亡原因(年齢別死者数) 70000 60000 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 50000 40000 肺炎 老衰(高血圧性を除く) 不慮の事故 30000 20000 10000 自殺 腎不全 慢性閉塞性肺疾患 肝疾患 0 119 CIS:Chiba Institute of Science 腹部エコー 228名 有所見率 58% • 要経過観察 6ヶ月 (軽度異常) 45名 1位 肝血管腫 2位 胆嚢ポリープ 3位 胆石症 4位 総胆管拡張 5位 脾腫 12ヶ月 183名 脂肪肝 肝嚢胞 胆嚢ポリープ 腎嚢胞 腎結石 CIS:Chiba Institute of Science 胸部X-p 有所見率 • 要経過観察 (軽度異常) • 要精密検査 • 要治療継続 肺 15名 21名 3% 心臓 3名 6名 CIS:Chiba Institute of Science 胃 X-p • 要経過観察 (軽度異常) • 要再検査 • 要精密検査 • 要治療継続 21名 有所見率 5% 13名 8名 • 要医療 CIS:Chiba Institute of Science 便潜血 17名 有所見率 4% • 要経過観察 (軽度異常) • 要再検査 • 要精密検査 17名 • 要治療継続 • 要医療 CIS:Chiba Institute of Science 日本の年齢ごとの死亡原因(年齢別比率) 60.0% 悪性新生物 心疾患 50.0% 脳血管疾患 肺炎 40.0% 老衰(高血圧性を除く) 不慮の事故 30.0% 自殺 腎不全 慢性閉塞性肺疾患 20.0% 肝疾患 先天奇形,変形及び染色体異常 10.0% 周産期に特異的な呼吸障害等 乳幼児突然死症候群 0.0% 胎児及び新生児の出血性障害等 その他の新生物 124 CIS:Chiba Institute of Science USAにおける年齢別死因分布(年齢別比率) 日本は、癌、心疾患、 脳血管疾患、肺炎の 順 125 CIS:Chiba Institute of Science 最近のトピック CIS:Chiba Institute of Science 「塩は高血圧の敵?」 • 血圧を下げる目的は脳卒中、心筋梗塞を仰制することで す。高血圧治療の両輪が降圧薬と生活習慣の改善です。 • 生活習慣では特に減塩が大事です。高血圧患者さんの 塩分摂取量の目標値は世界共通で、一日6g未満です。 • 塩と高血圧との関係は、世界のさまざまな民族を対象とし た疫学調査で明らかになっています。しかしながら、食塩 に対する血圧の反応性は個人によって異なり、食塩感受 性の人と非食塩感受性の人がいます。 • 最近の研究結果から、血圧の食塩感受性は環境因子に も影響を受け、肥満やメタボリックシンドロームの人は食 塩感受性高血圧を来たしやすいことがわかっています。 • 減塩は血圧を下げるだけでなく、降圧薬の効果を増強し、 血管障害も減らせます。幼少時から家族ぐるみで減塩食 に親しむことか大事です。 CIS:Chiba Institute of Science 血圧の日内変動に基づく 潜在的なリスクの診断と治療 -24時間血圧の測定とコントロールを • ヒトの正常な血圧日内変動では,覚醒時に比べ 夜間血圧が10〜20%低下する。一方,診察室で 測定した血圧は正常範囲でも,それ以外の時間 帯に血圧が上昇するケースがある。自律神経調 整異常や生体リズムの異常などによって引き起 こされる血圧日内変動の大きいケースでは臓器 障害や合併症を有することが多い。 • そこで24時間自由行動下血圧測定(ABPM)の 意義とそれに基づく治療戦略、7日間連続の24 時間血圧(ABP)に基づいた血管リズム異常症候 群の概念についての、最近の知見を示す。 CIS:Chiba Institute of Science 血圧にはサーカディアンリズムがあり,24時間ABPMを行うと,夜間睡眠血圧が昼 間覚醒時血圧に比べて10〜20%減少する正常dipper型,夜間血圧下降が 10%未満のnon-dipper型,夜間血圧が上昇するriser型,夜間20%以上の過 度降圧を示すextreme-dipper型などの血圧サーカディアンリズム障害が認めら れる ABPM:24時間自由行動下血圧測定 高齢高血圧患者を対象とした自治医科大学ABPM研究の結果,non-dipper 型,riser型,extreme-dipper型は正常dipper型と比べて,脳,心臓,腎臓 の全ての高血圧性臓器障害が進行しており,心血管イベントや心血管死亡の CIS:Chiba Institute of Science リスクが高いことが明らかになった 高血圧治療ガイドラインでは,診察室血圧の収縮期血圧130〜139mmHgは 正常高値血圧とされ,薬物療法の対象にはなっていない。しかし,測定時以外に血 圧が高い仮面高血圧である可能性も否定できない。診察室血圧が正常高値でも家 庭血圧を測定する。昼間にストレスで高くなる仮面ストレス高血圧や,夜間高血圧で ある可能性があり,本来治療が必要な仮面高血圧患者に薬物療法を開始できる。 CIS:Chiba Institute of Science •。 夜間収縮期血圧と夜間心拍数はそれぞれ独立した心血管イベントの予測因子であ り、夜間の血圧のコントロールは重要。治療薬が効かないときは、睡眠時無呼吸症候 群も考える。精神的にストレスがかかる状況や不眠が血圧に与える影響は大きい。 図4の症例では,7日間連続ABPの初日はdipper型,2〜3日目はnon-dipper型, 次の2日間はextreme-dipper型で最後はdipper型と7日間で変動している。 朝に血圧が上昇するモーニングサージは脳卒中,心筋梗塞を起こす引き金になると いわれている。 CIS:Chiba Institute of Science 異常に大きい血圧変動幅(circadian hyper amplitude tension;CHAT)で脳梗 塞や高血圧性腎症を発症しやすいことが分かった。収縮期血圧CHAT群の脳梗塞 発症の相対リスクは6.2倍,拡張期血圧CHAT群の相対リスクは8.2倍,拡張期血 圧CHAT群の高血圧性腎症発症の相対リスクは5.3倍に上った。 1日変動幅が大きいと圧倒的にリスクが高くなり,通常の動脈硬化危険因子が示す リスクや24時間血圧平均値が高いことよりも高リスクとなる。高血圧治療のこつは, 1日当たりの平均血圧値を下げる努力とともに,1日当たりの血圧変動幅を小さくす るための工夫になる」としている。 CIS:Chiba Institute of Science 日本の年齢別不慮の事故死亡者数 3000 交通事故 2500 その他の不慮の窒息 不慮の溺死及び溺水 2000 転倒・転落 1500 煙,火及び火炎への曝露 その他 1000 有害物質への曝露・中毒 500 熱及び高温物質との接触 着衣及び衣服の発火 0 0歳 1~4 5~9 10~14 15~29 30~44 45~64 65~79 80~ 134 CIS:Chiba Institute of Science 日本の年齢別不慮の事故死亡者数(年齢比率) 90.0% 80.0% 交通事故 70.0% その他の不慮の窒息 60.0% 不慮の溺死及び溺水 50.0% 転倒・転落 40.0% 煙,火及び火炎への曝露 30.0% 20.0% その他 10.0% 有害物質への曝露・中毒 0.0% 熱及び高温物質との接触 着衣及び衣服の発火 135 CIS:Chiba Institute of Science 高齢者の家庭内事故の特徴 • (1)やけどは死亡原因のトップ – 調理中の事故は比較的軽傷だが、浴槽内では死亡例あり。 • (2)浴室は要注意 – 浴室での事故は、入浴中突然死や溺死が多い。 • (3)着衣着火は死亡事故につながることも – 着衣に火がつくことによるやけどの事故が意外と多い。 • (4)階段からの転落や床での転倒により骨折 – 骨折のきっかけは転倒や転落であるが、高所から転落するだけ でなく、居室や廊下、玄関などで転倒することが多い。 • (5)高所作業中の転落 – 高齢者が日常的な慣れた作業での屋根での仕事や脚立や梯子 に上がっての作業で転落する事故も多い。 136 CIS:Chiba Institute of Science 高齢者の事故の予防 • ① 階段や床での転倒・転落事故を防止する • ② 浴室での溺死、やけどを防止する • ③ 屋根や脚立からの転落事故を防止する • ④ 衣類に着火する事故を防止する • ⑤ 窒息事故を防止する • ⑥ もの選びの工夫 バリアフリーなどの方法以外に高齢者の特徴を知り、 掌握した上で、個別に充分な配慮が必要である。 137 CIS:Chiba Institute of Science 高齢者の生理的な特徴 • 身体機能の変化 – 運動機能低下 – 身長の短縮化 – 関節が動きにくくなる • 生理機能の変化 – – – – 脱水症になりやすい 便秘になりやすい 低栄養になりやすい 体温調節機能が低下 • 感覚機能の変化 • 加齢に伴う疾患の悪化 – 慢性疾患が多い – 動脈硬化性疾患 • 心筋梗塞・脳卒中 – 骨粗鬆症 • 骨がもろく、骨折しやすい – 廃用症候群 • ねたきりによる筋萎縮、骨萎縮 、褥創など • 心理特性の変化 – 認知機能が低下しやすい – 温熱感覚機能が衰える – 視・聴・嗅・触覚等が衰える 138 CIS:Chiba Institute of Science 心筋梗塞で心停止、冬は夏の5割増 屋内外の気温差注意 139 CIS:Chiba Institute of Science 冬場に心筋梗塞が多い • 国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)は27日、冬場の心筋 梗塞(しんきんこうそく)による心停止の発生件数は夏場に比べ5割 増えるとの調査結果を発表した。冬場は屋内外の温度差が大きく 心臓への負担が増すため、防寒対策を呼びかけている。 • 2005年から4年間に国 内で救急車搬送された心 停止の症例約19万6千 件分を解析した。 • 12月から翌2月 31%6 月から8月 21% 140 CIS:Chiba Institute of Science 風呂での死亡事故は、冬に多 い。 • 風呂(浴槽内)の事故は多く、年間7000人から 10000人死亡するといわれている。 • 2010年の風呂での不慮の事故は、3370人 – 浴槽内での溺死及び溺水 3,316 – 浴槽への転落による溺死及び溺水 54 – 急性心不全・急性心筋梗塞・虚血性心疾患 ?,000 • 浴槽内死亡例は、高齢者に多く、高血圧や脳梗 塞などの持病を持っている人に多い。 141 CIS:Chiba Institute of Science 熱中症の疫学 • 熱中症の発生数は確実に増加傾向にある。 • これは,以下の原因などによると考えられる ①真夏日,猛暑日,熱帯夜の増加や都会のヒート アイランド現象など日本の夏が以前に比べ確実に 暑くなってきたこと, ②高齢化,独居,経済的困窮者など熱中症弱者と いわれる人々の増加, ③この疾患の認知度が上がったことで熱中症と診 断される患者数が増加したこと, CIS:Chiba Institute of Science CIS:Chiba Institute of Science 熱中症は忘れた頃にやってくる。 • 例えば室温が33度以上、湿度が100%にな れば、我々は熱を放散できなくなり、安静時 でも2~3時間で熱中症になります。体内から 熱を出せない環境に置かれたなら、誰もが熱 中症になるのです CIS:Chiba Institute of Science 環境要因 CIS:Chiba Institute of Science 高齢者は容易に熱中症になりやすい • 熱中症で医療機関に搬送された患者のおよそ半数 • は65歳以上の高齢者だった。 加齢とともに – – – – 暑さや水分不足に対する感覚機能の低下 汗腺機能の低下がみられる 体温調節機能の低下がみられる 体内水分量の減少がみられる • 瘠せているほど、熱の影響をうけやすい • 水分摂取不足,節約のためにクーラーを使わない, 都市部の密集した風通しの悪い住宅暮らしなど生 活習慣や環境も影響する CIS:Chiba Institute of Science 高齢者 渇きを自覚しにくく、脱水を起 こす。 • 高齢者は体温調節機能が低下し、周りの環境が寒 • いと低め、高いと高めで安定してしまいます。 また、高齢者では汗をかきにくくなっており、体温をう まく下げることができません。 それに加えて高齢者は、若い人よりも体内の水分量 が少ないので、それほど汗をかいていないようでも、 血液の濃度が濃くなってきます。 こういうときは脳の働きで「のどが渇いた」と認識し、 水を飲もうと思うはずなのですが、高齢者の場合は この仕組みが低下しているため、渇きに気づきにく い「口渇感低下」という状態になり、水を飲むのが遅 れるため、いつのまにか脱水を起こしてしまうので す。 CIS:Chiba Institute of Science エアコンあるのに半数が使わず 熱中症で搬送の高齢者 • 熱中症で救急搬送され • た高齢者のうち半数が、 部屋にエアコンがある のに使っていなかったこ とが、日本救急医学会 の調査で分かった。 政府は7月から3カ月 間、節電を求めている が、調査の担当者は「エ アコンをうまく活用して、 暑さを乗り切って」と呼 びかけている。 2013.07.06朝日新聞夕刊 ※ CIS:Chiba Institute of Science 熱中症では,高齢者ほど重症度が高くな る。 理由 • 体内水分の減少 • 暑さを感知する能力の低下 • 発汗機能の衰え • 基礎疾患を有する 高齢者では日常生活中(屋内が半数)に性差なく発 生している。日常生活中の発生は,高温多湿環境に さらされただけで熱中症に陥る高齢者が中心で,独 居や室内発症のため,認知や発見,その対応が遅れ ることなどが重症化を招くと考えられる。 CIS:Chiba Institute of Science 持病などのある人での注意点 • 高血圧 充分な水分摂取、Naは制限を • 糖尿病 カロリーのない水分を充分に • 肥満 運動時熱中症に要注意 -重症化 • 高齢者 室内で渇きの自覚なく脱水 -重症化 • 無理する人 体調に注意がんばらない-重症化 • 発汗が多いときは、充分な水分とNaの補充 • 室内では、こまめな Naのない水分補給を CIS:Chiba Institute of Science CIS:Chiba Institute of Science 暑い日は、必ずエアコンを使う習慣づけを行う。 室温が28℃以下になるようにエアコンを調節する。 CIS:Chiba Institute of Science CIS:Chiba Institute of Science 高齢者が熱中症に強くなる体力作り CIS:Chiba Institute of Science 体温調節能を上げる-皮膚血流を増やす スポーツドリンクと同じ Na(ナトリウム)濃度 血液量は格段に増える CIS:Chiba Institute of Science http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20120724/1042080/?ST=life&P=1 CIS:Chiba Institute of Science 水分と塩分の補給のために • 汗をかいたら 塩分+水分補給スポーツドリンク • 運動後の牛乳は、熱中症の予防に貢献。 /100ml アクエリ アクエリアス アス ゼロ アクエリアス ビタミンガード ポカリ スエット ポカリスエット イオンウォーター ゲータレード ラン DAKARA グリーン DAKARA ビタミン ウォーター 牛乳 カロリー 19 0 17 25 11 25 17 17 18 87.4 Na+ 40 40 40 49 54 51 0 40 16 42 K+ 8 9 8 20 20 18 47.7 11 10未満 150 Ca2+ 0 0 0.8 2 2 2.4 20.1 1未満 0 110 Mg2+ 1.2 1.2 1.2 0.6 0.6 1.2 6.8 1未満 0 10 ○ ◎ノンカロ ○ ○ ○ ○ × ○ △ ○ 牛乳も スポーツドリンクも Na(ナトリウム)を40mg/100ml 含む 塩飴 一粒で Na(ナトリウム)を120mg (300ml相当) CIS:Chiba Institute of Science 熱中症がおこったら :対応 • 応援をよび、安全で涼しい場所に運ぶ • 119番通報する • 救急処置を行い、救急車の到着を待つ – 涼しい環境で – 体をしっかり冷やす – 意識障害がなければ、水分・塩分の補給 158 CIS:Chiba Institute of Science 災害とは 「広域の破壊」 被災地域の人的・物的資源で対応 が困難となるような人間社会の環境 破壊をもたらすできごとで,被災地 域外からの医学的,社会的な援助 を必要とし,適切な救護や支援がな されないときには,短時間のうちに 非常に多くの被災者を生み出す事 態である CIS:Chiba Institute of Science 災害医療 「災害医療」と「緊急医療(救急医 療)」との決定的な相違点は.前者 は限られた人的物的資源のなか で、一時的かつ多数発生した患者を 1人でも多く救命しなければならない ことにある CIS:Chiba Institute of Science 災害弱者 災害時において医療救護を優先されるべき 人々として「災害弱者」という言葉がある。 かつてはCWAP(Children子ども,Women女 性,Aged people高齢者,Poor people貧困 者)であったが, 最近では,CPEHCT(Children子ども, Pregnant women 妊婦,Elderly people 高 齢者,Handicapped 障害者,Chronically ill 慢性疾患患者,Tourists 旅行者) を災害弱者とする考え方がある。 CIS:Chiba Institute of Science 災害時での 災害弱者の選別基準 • (後に専門医の診療を要する外傷) • (歩行不能) • 5歳以下、55歳以上 • 妊婦 • 循環器・呼吸器・血液疾患など治療中 CIS:Chiba Institute of Science 災害弱者の災害時の心得 • 集団災害では傷病者は多いが、大災害のように 医療システムは破壊されていない。 • 避難生活では、常用薬の紛失や手持ちの薬を 飲みきってしまった不足が起こることが多い。 • 関連死では、新たに発病するよりも持病の悪化 や常用薬の不足による発症が多い。 • 水分不足で血液の粘り気が増し、脳梗塞や心筋 梗塞を起こす危険が高まる。 • トイレに不自由する避難所では、特に高齢者は トイレに行かないですむように水分摂取を減らし がちになるため、注意が必要である。 CIS:Chiba Institute of Science 「高齢でも生活習慣病に対応できる方法かあるか」 • 年齢に関係なく、それなりの注意をすれば長 生きできるはず • 豊かな老後のために、生活習慣病対策をしっ かりとしていただきたい CIS:Chiba Institute of Science まとめ • 生活習慣病などについて正しい知識 を身につけて、対処法を知ることが健 康危機管理につながる。 CIS:Chiba Institute of Science