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ミハル通信 (IMC Tokyo 2013) 放送と通信の融合が目前に迫ってき た中

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ミハル通信 (IMC Tokyo 2013) 放送と通信の融合が目前に迫ってき た中
●ミハル通信
力QAM変 調 ユ ニ ッ ト(受 信 側)。N+複
信して、一旦IPに変換し、伝送後に
(IMC Tokyo 2013)
数予備機の冗長構成やIPネットワー
再びRF信号に戻すという、極めてシ
放送と通信の融合が目前に迫ってき
クの冗長が可能な高信頼設計だ。BS/
ンプルなインターフェイスとなってい
た中、CATVおよび放送局向けのイン
地 デ ジ ト ラ モ ジ が 出 力 し た 複 数TS
る。同社 統括営業部 マーケティング
フラを支えてきたミハル通信は、放送
ヘッダ(TSMF)を含む信号も伝送可能
企画部 部長の門馬稔氏は「伝送を簡
系のIPソリューションを四つのカテ
となっている。
略化したことで、扱い易く廉価なシス
テムになっている」と話す。
ゴリに分けて提案する。
デ ジ タ ルCATV信 号(64QAM/256
QAM)IP伝送システム
CATVで使われるデジタル共同ヘッ
ドエンドは、ミハル通信の製品が主力
地上デジタル放送信号IP伝送システム
日本は全国津々浦々でIP伝送網が
地上デジタル放送信号を扱う事業者
整備されている。例えば、難視聴地域
向けには、信号を離島等、遠隔地に
となる離島にも、海底ケーブルによる
IPネットワークを使って配信するシ
IP伝送網は構築されているので、こ
ステムが提案される。
のシステムが有効なシーンは多いだろ
う。
となっている。同社製品の特長は、独
地上デジタル放送が開始されて10
自技術によりNIT書き換えやエンジニ
年程が経った現在でも日本全国を完全
アリングTSの多重といった特殊な機
にはカバーできていないのが実情だ。
送信側のOFDMエラー訂正機能によ
能を実現している点だ。今回展示され
それをフォローしているのが衛星放送
り、受信点で品質劣化が発生しても、
るのは、これらの特長を継承したIP
を使ったセーフティネットだが、セー
IP受信側ではエラーフリーのOFDM
伝送システム。
フティネットは2015年に終了が予定
信号出力が可能である点が挙げられ
共同ヘッドエンドのセンター局から
されているので、以降の対策を立てな
る。また、付属コントローラにより設
子局にデジタル信号を配信するソ
くてはならない。そこでミハル通信が
定および送受信装置を一対としたN+1
リューションは、従来の専用線ではな
提案するのが、地上デジタル放送信号
の冗長構成が可能だ。送信側で不要な
くIPソリューションを使った配信が
をIP伝送する方式だ。
データを省くことにより、IP回線の
主流となりつつあるので、IP伝送シ
ステムが求められる。
今までも放送局向けにIP伝送シス
同システムの機能面の特長として、
帯域圧縮も実現できる。
テムはあったが、複雑なシステムだっ
IP機能付きOFDM変調器
このシステムをミハル通信が開発し
た。例えば、放送TSであれば同期を
たことによるユーザのメリットは大き
取る為のクロック信号やフレーム同期
い。例えば、専用線からIPソリュー
信号等を同時に送る必要があるので、
システム「MRシリーズ」は、業界で
ションに変えた際にマルチベンダ構成
複数の信号を一斉に送るシステムとな
も先駆けて高性能化、小型化、低価格
にした場合、オペレーションやバック
り、高価となる。対してミハル通信の
を 実 現 し た 製 品 だ。5機 種 の ラ イ ン
アップ系のポリシーが違うので、非常
システムは、放送信号をRFのまま受
ナップを取り揃えているので、利用
ミハル通信の館内デジタル自主放送
に扱いづらい。また、サイマル形式で
変更する場合はメーカーとの整合性が
ないと難しい点も有る。従来からミハ
ル通信のヘッドエンドを使っている
ユーザは、こうしたデメリットが無い
形で、IPネットワーク網を使用した
デジタル信号の伝送が可能となる。
同IP伝送システムの構成は、IP出
力QAM復 調 ユ ニ ッ ト(送 信 側)とIP入
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ミハル通信が展示するデジタルCATV信号IP伝送装置
OPTCOM July 2013
Interop 、IMCに見る、情報伝送インフラの潮流
特集PART1 特集PART1 シーンに最適なモデルを選ぶ事ができ
る。今回ピックアップするのは、IP
伝送機能を一体化したモデル
「MR3300X」
。
「MR3300X」は、TS-IP変換機能を
1台で実現したOFDM変調器。IPネッ
トワークで配信された映像・音声を地
デジの信号に変換することができるも
ミハル通信が展示するIP機能付きOFDM変調器「MR3300X」
ので、例えば、企業の本社と複数の拠
点間にて、会議や全社朝礼の映像を一
ングに合うよう、この製品を開発した。
体化し、IP放送もリアルタイム性が
般的なIP伝送路でマルチキャスト伝
スペースと消費電力を考慮し、高密度
求められている現在、放送業界で実績
送するといった使い方が可能だ。また、
実装を実現している」と説明している。
のある同社によるハードウェア構成の
自治体での採用実績も増えており、例
高密度実装に関しては、通常のハー
エンコーダという提案は、一見の価値
えば市議会の中継を他の複数の庁舎に
ドウェア構成のエンコーダはサーバ型
IPで配信するという使い方もされて
の1Uだが、この製品は3Uサブラック
いるという。門馬氏は「以前からテレ
に最大10スロットの実装を可能とし
ビ 会 議 シ ス テ ム の よ う なIP伝 送 は
ている。放送型のハードウェア構成の
あったが、我々のシステムは放送型な
エンコーダとしては業界最小だ。ミハ
のでリアルタイムで伝えることができ
ル通信が長年の実績を持つCATV市場
る。庁舎の各部屋に備わっている一般
には多チャンネルでの高密度実装とい
的なテレビで直接、視聴できるので、
う文化があるので、そこで培ったノウ
使い勝手が良いというご評価を頂いて
ハウが活かされていると考えて良いだ
いる」と説明している。
ろう。チップも高性能な製品が採用さ
があるだろう。
れている。
業界最小のOTT(Over The Top)向
けマルチスクリーンエンコーダ
現状、OTT向けのマルチスクリー
ンエンコーダ市場では、ソフトウェア
参考展示として、OTT向けマルチ
エ ン コ ー ド 型 が 主 流 だ が、 こ れ は
スクリーンエンコーダが紹介される。
VODの よ う な 蓄 積 型 の ア プ リ ケ ー
同 社 製 品 の 特 長 は、24時 間365日 の
ションから始まったIP業界側の流れ
サービスという放送業界で培った信頼
によるものだ。放送と通信の融合が具
性と安定性を提供することで、マルチ
キャスト、リアルタイム放送サービス
を実現できる点だ。リアルタイムIP
放送で有効な製品と言える。門馬氏は
「現在、OTT向けのサービスとして、
CS系の放送と同じような多チャンネ
ル、しかもリアルタイムの放送型の
サービスというニーズがCATV市場も
含めて高まっているので、そのタイミ
ミハル通信が展示するOTT向けマルチスクリーンエンコーダ
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