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DEXCS:デックスの簡単な操作方法
DEXCS:デックスの簡単な操作方法 第3版:H191211 版 岐阜工業高等専門学校建築学科 DALAB 詳細は、http://dexcs.gifu-nct.ac.jp 問合は、[email protected] この資料は、初めて DEXCS を利用される方へ、一通りの操作方法を示したものです。モ デル作成やパラメータ設定など、難しい部分は省略していますので、それは、DEXCS のヘル プや、上記の DEXCS 公式サイトを参考にしてください。 ■BIOS の設定 BIOS と言うのは、パソコンのハードウエアを制御しているシステムで、これを変更する ことで、CD から起動できるようになります。最近のパソコンでは、初期状態で CD から起動 できるようになっている場合もあります。まずは、これまでどおり Windows を起動して、 そこに DEXCS-CD を入れて、再起動してください。 DEXCS が起動するのであれば: 以下の設定は既に完了しています。次に進みます。 Windows が起動するのであれば: 以下の設定が必要です。 1. 電源ボタンを押してパソコンの電源を入れます。すでに電源が入っている場合は再起動 してください。 2. 画面に指示が出るので、Windows が出てくる前に、 「F2」や「Delete」キー等を押しま す。BIOS に入るためのキーがどれかは、パソコンによって異なります。 3. BIOS の設定画面(図 1)になるので、以下のように設定します(図 2) 。これもパソコ ンによって少し異なります。CD が入っていない場合には、普段どおり HDD から起動 しますので、この設定は戻さなくてもよいです。 ・First Boot Device ⇒ CDROM ・Second Boot Device ⇒ HDD 4. Esc キー等を押して BIOS の設定を終わります。 図 1 BIOS 設定画面1 図 2 BIOS 設定画面2 ■CD の起動 この説明書では、DEXSCS の最も基本的な使い方として、DEXCS-CD から起動する方法を説 明します。このほかにも、この CD から HDD インストールする方法や、仮想マシンにインス トールする方法などがあります。 1. 電源ボタンを押してパソコンの電源を入れます。 2. Windows が立ち上がったら CD ドライブを開けて DEXCS-CD を挿入し、CD ドライブ を閉じます。 3. 画面に新しいウインドウが出てくることがありますが、すべてキャンセルします。 4. パソコンを再起動します。 5. しばらくすると画面に、茶色の大きな絵文字で「ubuntu」と文字が現れるので、下に 並ぶメニューの一番上の白くなっている“ubuntu の起動及びインストール”を選択し て押します(図 3)。何もしなくても、しばらく待つ起動します。色々なメッセージが 表示されますが、そのまま待ちます。 6. しばらく経つと、中央に DEXCS2007 のロゴ が表示されたデスクトップが表れます。 図 3 起動⇒ ■ADVENTURE simple Lanucher の操作 ここからが、DEXCS の中心機能である ADVENTURE を使った構造解析を行います。このソフ トウエアは、東京大学の吉村先生が中心になって開発されているソフトウエアで、オープ ンソースとして自由に利用できます。この DEXCS2007 では、教育研究用途を目標にして、 単一材料の弾性解析のみを行います。 1 起動 1.1 デスクトップの左上にあるアイコン(図4)をダブルクリックして起動します。 すると図5の画面が出てきます。これが、プログラムを起動するランチャーです。 1.2 以降の操作は、図 5 の画面から始まる場合が ほとんどです。 図4 アイコン 図5 ADVENTURE simple Lanucher 起動画面 このランチャーでは、CAE の最も基本となる操作の手順を、左から右に並べています。こ の手順を追ってゆくことで、簡単に構造解析を実行することができます。 2 Work directory 設定/作成 2.1 「File」(図 5)⇒「Work directory 設定/作成」を押します。 2.2 作業ディレクトリを設定または作成します。すでにディレクトリが用意してある ときはそれを選んで「OK」を押します。新たにディレクトリを作成するときは、 ディレクトリ名を入力して「OK」を押します。日本語は使わないほうが良いで す。この中に、解析の入力データや結果ファイルなどが保存されます。 図6 3 Work directory 設定/作成⇒ モデル作成 3.1 「モデル作成」(図5)⇒「blender」を押します。 3.2 『Blender』が立ち上がります。解析モデルを作成します。 ※この Blender での解析モデルの作成が、最も難しいところです。 この部分は、利用者の方の要望が異なり、自主的な習得が必要不可欠です。 この資料を用いて講習では、簡単なモデルを用いて手順を説明します。 ※詳しい資料は、図5に示したランチャーの右端のヘルプから モデル作成⇒「blender の使い方」 「blender での作成例」になります。 3.3 解析モデルが完成したら、 『Bledner』のメニューから「File」⇒「Export」⇒「Raw Faces(.raw)…」 (図 7)を選択し、Raw ファイルを作業ディレクトリに保存しま す。 3.4 キーボードの Q キーを押して『Blender』を終了します。 図 7 raw ファイルの保存 4 メッシュ作成 4.1 「メッシュ作成」(図 5)⇒「raw ファイルから」を押します。 4.2 先程保存した raw ファイルを選択し、「OPEN」ボタンを押します。(図8) 4.3 メッシュの最小辺を決めます(図9)。 4.4 2 次要素に変換するか決めます。 図8 raw ファイルの選択 図9メッシュの最小辺 5 境界条件 5.1 「境界条件」 (図 5)⇒「境界条件設定」を押します。 5.2 グループ化する角度の分割数を決めます。 5.3 境界条件を設定します。 5.3.1 「Shift」キーを押しながら左クリックで点を選択します。 5.3.2 点を選択した状態で右クリックすると、面を選択できます。 5.3.3 点または面を選択した状態で、「BC」⇒「Add Load」(荷重)または「Add Displacement」(移動量)を押して境界条件を設定します。 5.3.4 設定が終わったら「File」⇒「Save Conditions」⇒「OK」を押します。 5.3.5 「File」⇒「Quit」⇒「OK」で画面を閉じます。 図 10 境界条件の設定 6 物性値 6.1 「物性値」⇒「物性値設定(単一物性)」を押します。 6.2 ヤング率とポアソン比を設定します。 図 11 物性値の設定 7 ソルバー 7.1 「ソルバー」⇒「Adv Solid(弾性計算)」⇒「bdd-diag」を押します。 7.2 Enter を押します。解析が行われます。 図 12 計算途中の様子 8 可視化 8.1 「可視化」⇒「結果可視化」を押します。 8.2 結果が出ます。 図 13 可視化結果