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第II部 愛媛県スポーツの現状
第Ⅱ部 愛媛県スポーツの現状 -7- 第Ⅱ部 愛媛県スポーツの現状 次に、えひめ国体を契機とした競技力向上対策を具体的に検討するにあたり、過去の国民体育 大会をはじめ全国高校総体・全国中学校体育大会における本県選手の成績や国際大会への出場状 況など「愛媛県の競技力の現状」と、本県の競技人口や指導者の推移とともに競技施設の現状な ど「愛媛県の競技スポーツを取り巻く環境」を分析することとします。 1.愛媛県の競技力の現状 (1) 国民体育大会の成績 国民体育大会は、都道府県対抗方式で実施し、40の正式競技の競技得点と参加得点を合計し た点数をもって、天皇杯と皇后杯を競うことになります。以下、昭和63年の京都国体以降の状 況を分析していきます。 ① 本県の天皇杯、皇后杯順位の経年変化 天皇杯順位については、平成7年に開催された福島国体において46位と低迷した後、県に よる競技力向上対策事業の拡充などを経て、平成12年富山国体、及び平成14年高知国体に おいて26位を獲得しました。その後、平成20年の大分国体まで下降傾向が見られたものの、 平成25年の東京国体で26位、平成26年の長崎国体では21位を獲得するなど、近年は順位 の上昇傾向が見られるところです。 また、女子選手が獲得した得点で競う皇后杯順位については、総じて天皇杯の順位を上回 っており、愛媛県における女子選手の活躍が目立っています。 -8- ② 他県における天皇杯順位の経年変化 他県の国体開催前・開催後の順位の経年変化を分析すると、 「安定型」、 「上昇維持型」、 「上 昇下降型」におおむね分類することができます。本県としては、えひめ国体後もそれまで高 めてきた競技力を維持できるよう、 「安定型」、あるいは「上昇維持型」を目指すことが望ま れます。 このためには、例えば、いわゆる競技人口の少ない競技の強化に取り組んで定着させる、 また、選手として採用した者が国体開催後にジュニア選手の指導者として活躍するなど国体 開催後の競技力向上につながる対策を推進することがポイントになると考えます。 ③2巡目国体以降の天皇杯1位県と2位県の競技得点の経年変化 過去の天皇杯1位県の競技得点については、 最高: 3740.75 点(平成7年福島国体時の福島県) 最低: 1709.50 点(平成 14 年高知国体時の東京都) 平均: 2867.28 点(27 県平均) また、天皇杯2位県の競技得点は、 最高: 2003.00 点(平成元年北海道国体時の東京都) 最低: 1439.50 点(平成 25 年東京国体時の大阪府) 平均: 1728.36 点(27 県平均) -9- 以上のことから、今後とも、現在の競技得点方式等に変更がない場合、えひめ国体におい て1位となるためには、最低でも2,100点以上、安全圏として2,500点以上の競技得点獲得 を目指すことが適当と考えます。 なお、平成27年3月現在、えひめ国体の正式競技候補として新たに7競技種別(オープン ウォーター男女・ボクシング女子・ビーチバレー男女・レスリング女子・ウエイトリフティ ング女子・自転車女子・ラグビーフットボール女子)の導入が検討されており、実施が決定 された場合には、更なる得点の上積みを視野に入れる必要があります。 ④ 過去5年間の天皇杯1位県から30位県が獲得した平均得点の比較 過去5年間(平成22~26年)の天皇杯1位県から30位県が獲得した平均得点については、 30位県が獲得した平均得点が約470点となっており、愛媛県の平均順位が29位、平均得点 が約490点となっています。 30位県から20位県(平均580点)までは約110点の差の中に10県が並んでいるのに対 し、20位県から10位県(平均得点約970点)には約390点の差が、また、10位県から1 位県(平均得点2,400点)には約1,430点の差があり、上位を目指すに従い、獲得しなけれ ばならない得点が飛躍的に増加していく傾向にあります。 -10- ⑤ 40の正式競技ごとの競技得点の配点及び最大獲得点数(注)等 (注)全ての競技種目に参加して全て1位を取ったと仮定した場合の総得点のこと 競技得点の配点表等から読み取れる主な特徴としては、 ・全ての競技に参加して最大獲得できる競技得点の合計は7,289点 ・過去の状況から見て、天皇杯1位を獲得するためには最低2,100点以上が不可欠と考え られることから、最大獲得点数のうち、約3割を得点することが必要 ・そのほかのポイントは次のとおり ア)競技得点合計/最大獲得点数が多い競技は、 上位入賞できる種目/個人種目が多く、 それだけ得点を獲得できる機会が増える イ)特に、全国的に見て競技人口が少ない競技であれば、競技力の向上次第で、より効 率的に得点を獲得できる可能性が高い ウ)本県でも競技人口が少ない競技の中には、最大獲得点数が高い競技が多い 【参考】 国体の40正式競技の最大獲得点数について ・最大獲得点数が多い競技として、上位 10 競技は次のとおり 水泳 (最大獲得点数 552 点) スケート (最大獲得点数 519 点) スキー (最大獲得点数 504 点) 陸上競技 (最大獲得点数 440 点) カヌー (最大獲得点数 352 点) ボート (最大獲得点数 288 点) ボウリング (最大獲得点数 268 点) ホッケー (最大獲得点数 256 点) ソフトボール (最大獲得点数 256 点) 体操 (最大獲得点数 200 点) ・以下、最大獲得点数が高い競技順に並べると次のとおり サッカー、弓道、山岳、馬術、ライフル射撃、バレーボール、バスケットボー ル、ハンドボール、ソフトテニス、自転車、セーリング、フェンシング、剣道、 柔道、空手道、ウエイトリフティング、レスリング、ラグビーフットボール、 テニス、卓球、バドミントン、アーチェリー、なぎなた、ボクシング、アイス ホッケー、ゴルフ、軟式野球、相撲、銃剣道、クレー射撃 (注) は、平成26年度の県体育協会への登録選手数が200人以下の競技(全18競技) -11- 国体の40正式競技ごとの競技得点の配点及び最大獲得点数等 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 競技得点 競技得点 最大獲得 長崎国体(21位) 長崎国体(1位) 総計 小計 可能点数 愛媛県獲得点数 長崎県獲得得点 陸上競技 1,980 1,980 440 33 49 競泳 1,908 424 飛込 288 64 水泳 2,470 5 10 水球 180 40 シンクロナイズドスイミング 94 24 サッカー 864 864 192 56 68 テニス 432 432 96 24 0 シングルスカル 140 32 ボート 1,292 142 59 ダブルスカル 432 96 舵手つきフォア・クォドルプル 720 160 ホッケー 1,152 1,152 256 0 136 ボクシング 504 504 80 10 36 バレーボール 720 720 160 0 70 競技 720 160 体操 900 0 97.5 新体操 180 40 バスケットボール 720 720 160 40 12.5 -12レスリング 1,080 1,080 104 34.5 39 レーザー級等 216 48 セーリング 648 0 39 470級等 432 96 ウエイトリフティング 1,296 1,296 112 32 80 ハンドボール 720 720 160 0 25 個人 432 102 自転車 648 14 28 団体 216 48 ソフトテニス 720 720 160 25 35 卓球 432 432 96 0 39 軟式野球 288 288 64 0 40 3人 108 24 相撲 288 0 24 5人 180 40 馬術 828 828 184 6 49 フルーレ・エペ・サーブル 648 フェンシング 648 144 12 42 3人 216 48 柔道 576 20 65.5 5人 360 80 ソフトボール 1,152 1,152 256 20 108 バドミントン 432 432 96 0 7.5 弓道 遠的・近的 864 864 192 21 21 ライフル射撃 AP/CP/BR/BP 756 3人 648 5人 7人制 ラグビーフットボール 468 15人制 リード・ボルダリング 864 山岳 シングル カヌー 1,584 ペア・フォア アーチェリー 432 個人組手・形 空手道 540 団体組手 銃剣道 216 クレー射撃 トラップ・スキート 216 なぎなた 試合・演技 432 個人戦 ボウリング 792 団体戦 ゴルフ 324 スキー 1,260 剣道 39 スケート 40 アイスホッケー 計 スピード・ショートトラック フィギュア 1,548 360 32,094 756 168 108 540 180 288 864 720 864 432 360 180 216 216 432 144 648 324 1,260 1,116 432 360 32,094 24 120 40 64 192 160 192 96 80 40 48 48 96 82 186 72 504 423 96 80 7,289 国体改革(注)(大分)以降 優勝県の平均点 87.8 133.4 79.8 32.8 118.1 128.8 34.5 66.0 93.9 61.4 49.6 60.0 55.5 49.5 44.5 49.0 47.1 33.8 10種目が優勝、1種目が2位 11種目が優勝、1種目が4位 団体で4位 団体で4位 1チームが優勝、1チームが5位 1種目が優勝、1種目が5位 1人が優勝、1人が3位 1チームが優勝 2チームが優勝 2チームが優勝 4人が優勝、1人が5位 1チームが優勝、1チームが4位 1種目が優勝、1種目が6位 団体優勝 1チームが2位、1チームが3位 3人が優勝、2人が2位、2人が3位 2人が優勝 1チームが優勝、1チームが2位 4種目が優勝、4種目が3位 2種目が4位 2種目が優勝、1種目が4位 1チームが優勝 1チームが優勝、1チームが7位 1チームが優勝、1チームが3位、1チームが5位 団体で5位 18.3 団体(成年男子)で3位 86.3 72.3 102.5 33.8 21.5 8種目が優勝、4種目が4位 2種目1位、2種目4位 1チームが2位 団体で優勝 1チームが優勝、2チームが5位 1チームが優勝、1チームが4位 1種目が2位 5種目が優勝 60.1 0 42 40.8 35 144 132.4 0 48 70.0 0 48 71.8 3 129 100.0 3 51 26.0 0 104.5 101.6 0 0 18 33 21 66 23.8 17.0 59.8 26 75 41.3 0 0 22.5 0 17.9 36.3 5 0 60.8 0 584.5 0 1964.0 9.4 2428.4 (注)日本体育協会では、「大会の充実・活性化」と「大会運営の簡素・効率化」を目指して平成15年に「国体改革2003」を公表し、 平成20年の大分国体から大会規模の適正化を図っている -12- 必要な順位目安(イメージ) 団体で4位 3チームが優勝 1チームが優勝 1チームが5位 3種目が優勝 3種目が優勝、1種目が5位 3種目が優勝 1チームが優勝、1チームが8位 7種目が優勝、1種目が3位 団体で優勝 1チームが優勝 1チームが3位 2種目が優勝、1種目が5位 2人が優勝、1人が7位 1チームが優勝 1チームが3位 4人が優勝、1人が5位 4種目が優勝、1種目が5位 1チームが優勝 1チームが7位 ⑥ 国体における本県の成年/少年の競技得点の推移 愛媛県の成年・少年別の競技得点の推移については、平成17年の岡山国体以降、少年の競 技得点が成年を上回っていましたが、平成25年東京国体及び平成26年長崎国体では、成年 の競技得点が少年を上回りました。 成年の部における競技得点の推移(男女別) 少年の部における競技得点の推移(男女別) このうち、成年の部における男女の競技得点推移については、平成25年の東京国体まで、 ほとんどの大会で男子が女子を上回っていましたが、平成26年長崎国体では、女子が男子を 約50点上回るなど、近年、女子の得点が急激に伸びています。 少年の部については、男女共に、年によって変動が見られるものの、直近の2大会では、 女子の競技得点が男子を上回っています。 以上のことから、本県における成年男子/女子、少年男子/女子の実力は、近年は女子選 手の活躍が目立つものの、年によって変動が大きく、競技間でも、得点できる競技と得点で きない競技の差が激しいことから、今後は多くの競技で安定的に得点できるようになること が不可欠です。 -13- ⑦ 国体における本県の競技別成績の推移 国体における愛媛県の競技別成績の推移については、それぞれ別表(P51~56参照)に 掲げるとおりですが、そこから読み取れる主な特徴は次のとおりです。 ・2巡目以降の国体において、特に、安定的かつ高得点を獲得している競技は、 「ボート(平 均69.7点/年) 」 、「弓道(平均47.6点/年) 」の2競技 ・その次に活躍している競技としては、 「ソフトボール(平均23.8点/年)」 、 「陸上競技(平 均23.7点/年) 」 、 「なぎなた(平均19.8点/年)」 、 「バスケットボール(平均19.2点/年) 、 レスリング(平均18.5点/年)の5競技 ・一方、2巡目以降の国体において、得点を獲得できていない競技は、 「体操」、 「山岳」 、 「銃 剣道」、 「アイスホッケー」の4競技 ・また、直近の平成26年長崎国体で得点を獲得できなかった競技は、上記4競技の外、ホッ ケー、バレーボール、セーリング、ハンドボール、卓球、軟式野球、相撲、バドミントン、 ライフル射撃、ラグビーフットボール、空手道、クレー射撃、ゴルフ、スキーの計18競技 こうした本県の状況に対し、天皇杯1位県は、多くの競技でまんべんなく高得点を獲得し ています(平成26年の長崎県は40競技中36競技で得点獲得(1競技当たり約54.6点) 、平 成25年の東京都は全40競技で得点獲得(1競技当たり約77.2点)) 。こうした状況を踏まえ ると、国体で天皇杯1位を目指すためには、多くの競技で得点を獲得し、かつ高得点を挙げ る必要があることから、競技力全体の底上げを図りつつ、更に個別競技ごとに精緻な分析を 行い、より効果的かつ効率的な対策に取り組むことが重要です。 (2) 全国高校総体及び全国中学校体育大会の成績 ① 全国高校総体における本県の成績の推移 全国高校総体における愛媛県の入賞件数は、平成14年以降減少傾向にありましたが、平成 20年以降は増加傾向となり、平成26年には過去最高となる33件の入賞を果たしています。 -14- この「全国高校総体の成績」と「国体の順位」の関係について、平成17年を例に分析する と、全国高校総体で上位10位に入った都道府県のうち8県が、同じ年に開催された国体でも 上位10位に入っています。一方、全国高校総体で下位10位となった都道府県のうち6県が、 国体でも下位10位に入っている状況から、国体で上位を目指すためには、少年の部に出場す る高校生の競技力向上が不可欠であることがうかがえます。 具体的には、平成16年に国体を開催した埼玉県は、大阪府(113件/2位) 、東京都(105 件/3位)を抑え、140件で1位となっています。また、平成17年に国体を開催した岡山 県は76件で7位、平成18年に国体を開催した兵庫県は80件で6位となっており、いずれも 愛知県(73件/8位) 、神奈川県(59件/9位)よりも上位に入っていることから、国体開 催に向けた取組として、高校生の競技力向上対策に各県とも相当力を入れていることがうか がえます。 平成 17 年度全国高校総体における都道府県別入賞件数の順位 順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 都道府県名 埼 玉 大 阪 東 京 千 葉 京 都 兵 庫 岡 山 愛 知 神 奈 川 福 島 福 岡 宮 城 静 岡 大 分 北 海 道 熊 本 群 馬 青 森 福 井 岐 阜 香 川 茨 城 広 島 栃 木 富 山 石 川 新 潟 山 形 鹿 児 島 沖 縄 和 歌 山 佐 賀 宮 崎 長 崎 山 梨 三 重 岩 手 奈 良 滋 賀 愛 媛 秋 田 山 口 長 野 鳥 取 高 知 徳 島 島 根 1位 32 18 17 13 11 10 9 11 10 8 7 7 4 2 7 3 5 11 3 1 5 6 5 6 3 3 1 6 0 1 5 2 3 1 5 3 2 1 1 0 2 1 0 1 1 0 0 2位 18 13 19 9 16 10 14 6 7 5 8 8 8 5 6 4 2 5 7 8 4 4 8 4 6 5 2 2 3 7 0 4 5 2 3 0 5 3 1 0 0 0 0 2 0 1 2 3位 23 22 18 21 15 11 19 13 11 5 8 11 9 10 7 7 9 11 11 12 5 5 2 6 4 5 3 6 5 4 6 5 2 3 1 0 2 3 5 6 2 2 1 1 3 1 1 4位 15 13 5 7 5 9 4 11 2 9 1 2 6 5 0 2 4 1 3 3 2 2 0 1 1 2 6 2 2 3 1 2 0 1 4 1 1 1 0 0 1 1 3 1 0 1 1 5位 26 22 18 21 22 26 21 14 15 10 10 8 8 15 15 20 10 10 9 6 8 8 11 11 12 7 5 9 11 7 6 8 9 8 2 9 3 7 10 6 6 3 2 2 4 4 3 6位 14 12 12 10 6 7 4 4 6 4 5 3 1 5 3 2 1 0 1 3 4 2 3 2 3 3 8 2 2 1 2 1 0 2 0 3 1 2 0 0 1 1 3 0 1 1 0 -15- 7位 6 5 5 8 6 5 1 6 5 9 5 1 3 1 4 4 7 0 3 1 2 4 2 0 1 1 2 0 1 0 1 1 3 3 3 3 4 1 0 2 2 1 1 1 0 0 0 8位 6 8 11 6 7 2 4 8 3 4 4 6 7 3 1 1 3 2 0 2 4 2 2 0 0 3 1 0 3 3 4 2 1 3 2 0 1 1 0 2 1 1 0 1 0 0 0 入賞合計 140 113 105 95 88 80 76 73 59 54 48 46 46 46 43 43 41 40 37 36 34 33 33 30 30 29 28 27 27 26 25 25 23 23 20 19 19 19 17 16 15 10 10 9 9 8 7 国体開催時期 岡山国体順位 平成16年国体 3位 5位 平成25年国体 2位 平成22年国体 6位 平成18年国体 8位 平成17年国体 1位 4位 10位 平成20年国体 7位 平成24年国体 9位 38位 平成21年国体 40位 43位 45位 平成26年国体 42位 平成29年国体 平成19年国体 平成23年国体 35位 41位 39位 47位 46位 44位 ② 全国中学校体育大会における本県の成績の推移 全国中学校体育大会における愛媛県の入賞件数は、平成21年度から23年度までは増加傾 向となりました。その後2年間は減少したものの、平成24年度から実施してきた「ターゲッ トエイジ競技力向上事業」の成果もあり、26年度には22件と飛躍的に向上しています。 (3) 国際大会における本県出身選手の状況 ① オリンピック/各種世界大会への本県出身選手の出場状況 オリンピックへの愛媛県出身選手の出場状況については、1984 年のロサンゼルス大会以 降、2004 年のアテネ大会の9名まで増加を続けていましたが、2008 年の北京大会は7名、 2012 年のロンドン大会は3名と減少しています。 一方、オリンピックを除く各種世界大会については、 「競技力強化対策事業」等で競技力向 上に努めてきた成果が見られ始め、近年は、成年・少年とも愛媛県選手の活躍が見られます。 -16- 2.愛媛県の競技スポーツを取り巻く環境 (1) 本県の競技人口の状況 (ポイント) ○ 本県の競技人口については、近年、一般成人がほぼ横ばいのほか、運動部活動 に参加する高校生に増加傾向が見られものの、小・中学生は減少傾向にあること から、今後も、スポーツ体験教室など有望なジュニア選手の発掘・育成に向けた 取組の推進により、競技者の裾野を広げていくことが必要 ① 本県における競技人口(県体育協会への登録選手数)の推移 愛媛県における競技人口の状況について、一般の登録選手数は、平成3年以降増加傾向に ありましたが、平成11年の27,232人を境に減少傾向に入りました。しかし、平成26年に は20,802人と上昇が見られます。 高校生の登録数は、平成17年の2万人突破を境に減少傾向に入りましたが、平成26年は 17,644人と上昇がみられます。 ② 本県における小・中・高校生のスポーツ活動の状況 愛媛県の小・中・高校生がある程度まとまった時間、スポーツや運動を行う活動として、 学校における体育等の授業時間に加えて、小学生はスポーツ少年団、中・高校生は運動部活 動での活動が考えられます。 -17- 平成 26 年現在、これらの「スポーツ少年団での活動」と「運動部活動」に取り組んでい る者は次のとおりです。 ・小学生: 71,351 人中、 8,575 人(全体の 12.0%)が加入(平成 23 年 13.2%) ・中学生: 36,528 人中、26,386 人(全体の 72.2%)が加入(平成 23 年 73.9%) ・高校生: 28,251 人中、16,059 人(全体の 56.8%)が加入(平成 23 年 54.9%) なお、小学生については、スポーツ少年団として正式登録せずに、地域においてスポーツ 活動を行うクラブに参加して活動している場合があるので、県下の小学生の中から抽出調査 (県下70校/12,977名対象)を行ったところ、小学生全体の43%が、学校以外において、 年間を通じて何らかの運動やスポーツ活動に参加しているとの結果が得られました。 -18- ③ 本県における高等学校の運動部の活動状況 愛媛県の高等学校における運動部の状況について、部員数は、少子化等の影響を受け、平 成17年以降減少を続けていましたが、平成25年からは増加傾向が見られます。また、入部 率は平成16年以降50%台を維持しています。 さらに、種目別の運動部の活動状況について、平成9年と平成26年を比較した場合、次の ような特徴が読み取れます。 (競技別運動部員数の比較/高校生男子) -19- (高校生男子) ・平成9年から平成26年にかけて部員が増加した競技として、 「硬式野球」 、 「卓球」、 「弓道」、 「バドミントン」 、 「ボート」 、 「空手道」等が挙げられます。 ・一方、部員が減少した競技としては、 「サッカー」、 「バスケットボール」、 「バレーボール」 、 「ハンドボール」 、 「剣道」 、 「ラグビーフットボール」等が挙げられます。 ・国体正式競技について、平成9年には部が存在しなかった「レスリング」、 「フェンシング」、 「ゴルフ」 、 「アーチェリー」 、 「ライフル射撃」、 「銃剣道」、 「ヨット」が新たに部員を得て 活動しています。 (競技別運動部員数の比較/高校生女子) (高校生女子) ・平成9年から平成26年にかけて部員数が増加した競技として、 「陸上競技」、 「ダンス」、 「サ ッカー」 、 「ボート」 、「空手道」 、 「ライフル射撃」、 「なぎなた」等が挙げられます。 ・一方、部員数が減少した競技としては、 「バレーボール」 、 「バスケットボール」、 「ソフトテ ニス」、 「テニス」 、 「卓球」 、「ソフトボール」 、「水泳」等が挙げられます。 ・国体正式競技について、平成9年には部が存在しなかった「フェンシング」、 「ゴルフ」、 「ア ーチェリー」 、 「ライフル射撃」 、 「ヨット」が新たに部員を得て活動しています。 ④ 本県における中学校の運動部の活動状況 愛媛県の中学校における運動部の状況について、部員数は、少子化等の影響を受け、平成 12年には36,298人いた者が、平成26年には26,386人と約1万人の減となっています。 一方、入部率は、ほぼ横ばいで推移しており、平成11年以降、70%台を保っています。 -20- さらに、種目別の運動部の活動状況について、平成9年と平成26年を比較した場合、次の ような特徴が読み取れます。 (競技別運動部員数の比較/中学生男子) (中学生男子) ・種目別の部員数について、 「バドミントン」、 「ハンドボール」といった一部競技が若干増 加しているものの、 「サッカー」、 「軟式野球」、 「卓球」、 「バスケットボール」、 「バレーボ ール」等が軒並み減少しています。 ・特に団体競技種目については、部員数を大幅に減らす傾向にあります。 -21- (競技別運動部員数の比較/中学生女子) (中学校女子) ・種目別の部員数について、 「バドミントン」が若干増加しているものの、 「ソフトテニス」 、 「バレーボール」 、 「卓球」 、 「バスケットボール」、 「ソフトボール」等が軒並み減少して います。 ⑤ 本県におけるスポーツ少年団への加入者数の推移 愛媛県におけるスポーツ少年団への加入者は、そのほとんどが小学生となっていますが、 昭和61年の18,313人をピークに減少を続けており、平成26年には9,614人となりました。 指導者については、昭和62年をピークにほぼ横ばい状態となっています。 -22- (2) 本県の指導者の状況 (ポイント) ○ 本県の指導者数については、近年、公認スポーツ指導者は 2,500 人を上回って おり、そのほかスポーツ少年団の指導者等はほぼ横ばい傾向にあるが、今後は、 優秀な指導者の量的な充実、特に、最新のトレーニング方法や技術指導方法など を習得した高い資質を有する指導者の増加が必要 ① 本県における公認スポーツ指導者の状況 愛媛県における指導者の状況について、公認スポーツ指導者として県体協に登録している 者の数は、全国の傾向と同じくほぼ一貫して増加傾向にあります。 このような増加の理由としては、平成25年の東京国体から、すべての競技で国体の監督・ コーチに公認スポーツ指導者有資格の義務付けが開始されたことが考えられます。 なお、平成26年について、全国・愛媛県ともに指導者数が減少していますが、これは、指 導者資格(認定期間4年)を更新するために必要となる研修会の受講が義務化されたことが 理由として考えられます。 ② 本県におけるスポーツ少年団指導者の加入数の状況 愛媛県におけるスポーツ少年団の指導者数については、一時期減少したものの、ほぼ横ば いで推移を続けています。 (※P22 の2. (1) 「⑤本県におけるスポーツ少年団への加入者 数の推移」のグラフを参照) -23- ③ 本県におけるスポーツ医科学に関する研修会に参加した者の状況 愛媛県体育協会が実施するスポーツ医科学に関する研修会への参加者数(延べ人数)は、 平成26年は189人と、前年を100人上回っているものの、総じて伸び悩んでおり、今後、 本県におけるスポーツ医科学に関する取組みを推進していくためには、関係者の意識啓発や 情報発信の強化、研修内容の充実等に更に取り組んでいく必要があると考えられます。 ④ 本県における公立小・中学校及び県立学校の教職員の年齢構成状況 本県の小学校における教職員年齢構成表 (平成26年5月1日現員 年齢は平成27年3月31日現在) 平成29年のえひめ国体開催時 に60歳となる教職員 250 200 150 100 50 0 60歳 60歳 55歳 55歳 50歳 50歳 45歳 45歳 40歳 40歳 35歳 35歳 30歳 30歳 25歳 25歳 20歳 20歳 0 50 100 150 200 250 教職員[女性] 教職員[男性] (注) このグラフで言う「教職員」とは、「校長、教頭、主幹教諭、教諭、養護教諭、栄養教諭、学校事務職員、学校栄養職員」とする。 -24- 本県の中学校における教職員年齢構成表 (平成26年5月1日現員 年齢は平成27年3月31日現在) 平成29年のえひめ国体開催時 に60歳となる教職員 250 200 150 100 50 60歳 60歳 55歳 55歳 50歳 50歳 45歳 45歳 40歳 40歳 35歳 35歳 30歳 30歳 25歳 25歳 20歳 20歳 0 0 50 100 150 200 250 教職員[女性] 教職員[男性] (注) このグラフで言う「教職員」とは、「校長、教頭、主幹教諭、教諭、養護教諭、栄養教諭、学校事務職員、学校栄養職員」とする。 本県の県立学校における教職員年齢構成表 平成29年のえひめ国体開催時 に60歳となる教職員 250 200 150 (平成26年5月1日現員 年齢は平成27年3月31日) 100 50 60歳 60歳 55歳 55歳 50歳 50歳 45歳 45歳 40歳 40歳 35歳 35歳 30歳 30歳 25歳 25歳 20歳 20歳 0 0 50 100 150 200 250 教職員[女性] 教職員[男性] (注) このグラフで言う「教職員」とは、「校長、教頭、教諭、養護教諭、栄養教諭、学校事務職員、学校栄養職員」とする。 えひめ国体に向けて、学校において体育の授業や運動部活動をはじめとしたスポーツ活動 を指導する教職員については、少子化等の影響により新規採用が抑制傾向にある中、運動部 活動運営ガイド改訂版(平成27年3月)を踏まえ、実技指導の一部を外部指導者と連携して 行うなど創意工夫を生かした指導を今後も推進していきます。 -25- (3) 本県のスポーツ施設の状況 (ポイント) ○ 国体競技が開催できる施設については、試合や練習等を行う際に最大限活用し て競技力の強化を図るとともに、現在県内に国体基準に該当するものがない施設 は、代替できる県内施設の有効活用を図ることが必要 ① 本県におけるスポーツ施設の状況 愛媛県におけるスポーツ施設の概要については、別表(P57~60参照)のとおりになっ ています。 なお、えひめ国体で使用する施設の状況は、以下のとおりとなっています。 第72回国民体育大会 会場地市町村内定一覧表[ 第七次内定ま で] 平成2 6 年3 月現在 番号 1 2 競技名(種目) 陸上競技 水泳 競泳 水球 シンクロナイズドスイミング 飛込 種 別 全種別 市町村名 松山市 全種別 少年男子 少年女子 松山市 松山市 松山市 全種別 高知県 高知市 成年男子 サッカー 4 テニス 5 ボート 6 ホッケー 7 ボクシング 8 バレーボール 9 体 10 体操競技 新体操 バスケットボール 高知県立春野総合運動公園水泳場 北条スポーツセンター球技場 ・ 北条スポーツセンター陸上競技場 丸山公園陸上競技場 あけぼのグラウンド 全種別 新居浜市 西条市 松山市 新居浜市営サッカー場(グリーンフィールド新居浜) 西条市ひうち陸上競技場 愛媛県総合運動公園テニスコート ・ 松山中央公園テニスコート 少年男子 操 アクアパレットまつやま特設プール(仮称) 松山市 宇和島市 愛南町 女子 3 競技施設名 愛媛県総合運動公園陸上競技場(ニンジニアスタジアム) 全種別 今治市 玉川湖ボートコース(仮称) 成年男女 伊予市 しおさい公園伊予市民競技場 少年男女 全種別 成年男子 松前町 松前町 八幡浜市 松前町町民グランド 松前公園体育館 八幡浜市民スポーツセンター 成年女子 少年男子 少年女子 伊方町 伊予市 鬼北町 伊方スポーツセンター しおさい公園伊予市民体育館 鬼北総合公園体育館 全種別 松山市 愛媛県総合運動公園体育館 成年男子 東温市 ツインドーム重信 成年女子 少年女子 今治市 今治市営中央体育館 ・ 今治市営大西体育館 ・ 今治市営菊間緑の広場公園運動場総合体育館 少年女子 11 レスリング 少年男子 全種別 宇和島市 鬼北総合公園体育館 宇和島市総合体育館 12 セーリング 全種別 新居浜市 マリンパーク新居浜 13 ウエイトリフティング 14 ハンドボール 全種別 成年男女 新居浜市 西条市 新居浜市市民文化センター 西条市総合体育館 ・ ビバ・スポルティアSAIJO 少年男女 松山市 松山市総合コミュニティセンター体育館 ・ 北条スポーツセンター体育館 15 自転車 全種別 全種別 松山市 今治市 松山中央公園多目的競技場 大三島内特設ロード・レース・コース(仮称) 成年男女 少年男女 大洲市 今治市 八幡浜・大洲地区運動公園テニスコート 今治新都市スポーツパークテニスコート(仮称) 全種別 宇和島市 宇和島市総合体育館 四国中央市 浜公園川之江野球場 16 ソフトテニス 17 卓球 トラック ロード 宇和島市・鬼北町 新居浜市 18 軟式野球 新居浜市営野球場 成年男子 西条市 今治市 上島町 西条市ひうち球場 ・ 西条市東予運動公園野球場 今治市営球場 いきなスポレク公園蛙石野球場 19 相 撲 全種別 西予市 乙亥会館 20 馬 術 全種別 兵庫県 三木市 三木ホースランドパーク 21 フェンシング 全種別 四国中央市 22 柔 道 全種別 松山市 八幡浜市 大洲市 成年男子 23 ソフトボール 24 バドミントン 25 弓 道 26 ライフル射撃 27 剣 道 28 ラグビーフットボール 29 山岳 30 カヌー 近的 遠的 CP CP 以外 SB・AR・AP BR・BP リード ボルダリング スプリント スラローム ワイルドウォーター 成年女子 少年男子 少年女子 全種別 全種別 全種別 成年男子 全種別 全種別 全種別 成年男子 少年男子 松山市 久万高原町 四国中央市 全種別 西条市 全種別 大洲市 高知県 本山町 全種別 31 32 33 アーチェリー 空手道 銃剣道 全種別 全種別 全種別 34 クレー射撃 全種別 35 36 なぎなた ボウリング 37 ゴルフ 38 高等学校野球(特別競技) 全種別 全種別 成年男子 女子 少年男子 硬式 軟式 注) 西予市 東温市 西条市 砥部町 松山市 松前町 内子町 今治市 四国中央市 東温市 高知県 芸西村 松山市 松山市 内子町 松山市 松山市 宇和島市 伊予三島運動公園体育館 愛媛県武道館 八幡浜市民スポーツパーク ・ 王子の森公園運動広場 八幡浜・大洲地区運動公園野球場 西予市宇和運動公園多目的広場 ・ 西予市営宇和球場 東温市総合公園多目的グラウンド ・ 東温市かすみの森公園多目的広場 西条市東予運動公園多目的グラウンド 砥部町陶街道ゆとり公園体育館 愛媛県総合運動公園弓道場 愛媛県総合運動公園特設遠的競技場(仮称) 愛媛県警察学校 内子町城の台公園特設ライフル射撃場(仮称) 内子町城の台公園体育館特設ライフル射撃場(仮称) 愛媛県武道館 久万高原町ラグビー場 スカイフィールド富郷 西条市西条西部公園クライミング場(仮称) 西条市西条西部体育館 鹿野川湖特設カヌーコース(仮称) 寺家カヌー競技場 今治市宮窪石文化運動公園多目的グランド特設アーチェリー場(仮称) 伊予三島運動公園体育館 ツインドーム重信 ミロク高知射撃場 松山市総合コミュニティセンター体育館 キスケボウル 愛媛ゴルフ倶楽部 エリエールゴルフクラブ松山 サンセットヒルズカントリークラブ 松山中央公園野球場(坊っちゃんスタジアム) 丸山公園野球場 中央競技団体正規視察の結果等諸般の事情により変更することがある。 -26- (4) その他の本県のスポーツに関する状況 (ポイント) ○ 本県の大学スポーツの状況について、スポーツに積極的に取り組む県内の大学 もあるが、今後更に大学スポーツの振興に取り組むことが必要 ○ 本県の企業スポーツの状況について、企業スポーツは、選手や指導者の受け皿 の役割も果たしており、国体の成年種別で各競技の中核となる企業チームやクラ ブチームに対し、今後も支援が必要 ○ 小・中・高校生の体力・運動能力の状況について、県内小・中学生の数値が全 国平均よりも下回っているので、その基礎的な体力・運動能力を高めることを通 じて、県内のジュニア選手層の底上げを図ることが必要 ① 本県における大学スポーツの主な状況 愛媛県における大学スポーツの活動状況(詳細はP63参照)について、全国大会入賞レベ ルの活躍は以下のとおりであり、スポーツに積極的に取り組んで優秀な成績を収めている大 学が県内にあります。 今後は、更にスポーツを大学経営の柱の一つとして位置付け、計画的かつ組織的にスポー ツに取り組んでいく大学が増えていくことが望まれます。 (平成 26 年度/全国大会入賞レベルの成果) 大 学 名 部 名 大会名 2014日本学生陸上競技個人選手権 個 2位・5位 天皇賜杯第83回日本学生陸上競技選手権大会 個 2位・6位 第32回全日本大学女子駅伝対校選手権大会 団 4位 2014全日本大学女子選抜駅伝競走 団 5位 個 8位 団体に参加 6位 個 2位 団体に参加 2位 松山大学 駅伝部(女子) 愛媛大学 弓道部(女子) 第62回全日本学生弓道選手権大会 松山東雲女子大学 松山東雲短期大学 環太平洋大学 短期大学部 団体・個人 入賞の状況 ソフトテニス部(女子) 第69回国民体育大会 ライフル射撃(女子) 全国エアピストルジュニア射撃競技大会 サッカー部(女子) 第69回国民体育大会 -27- ② 本県における企業スポーツの状況 愛媛県における企業スポーツは、成年の部に出場する選手・指導者の受け皿の役割も果た しています。 このため、えひめ国体に向け、成年種別で各競技の中核となる企業、クラブ等の社会人チ ームに対し、平成25年度から、強化練習や県外遠征等に要する経費等の支援を行う「社会人 スポーツ強化支援事業」を実施しています。平成26年度には10チームを支援対象チームと して指定しており、今後拡充する必要があります。 平成 26 年度社会人スポーツ強化支援事業 強化支援対象チーム № 企業名・チーム名 1 競技 ソフトボール(女子) 伊予銀行 2 テニス(男女) 3 愛媛銀行 卓球(女子) 4 ダイキ 弓道(女子) 5 愛媛ウエスト ソフトボール(男子) 6 愛媛FCレディース サッカー(女子) 7 CLUB EHIME バレーボール(女子) 8 今治オレンジブロッサム バスケットボール(女子) 9 EHC ハンドボール(男子) FC今治 サッカー(男子) 10 -28- ③ 本県における総合型地域スポーツクラブの状況 総合型地域スポーツクラブについては、生涯スポーツの普及の観点から、子どもから高齢 者・障害者に至るまで、誰もが好きなスポーツを気軽に楽しむことができる場として期待さ れていますが、競技力向上を目指す観点からは、特に、小学生が多く参加するタイプのクラ ブ活動の充実が望まれます。この総合型地域スポーツクラブの県内における設置状況は、平 成14年度までに7クラブであったものが、平成26年(5月末日現在)には35クラブまで増加 しています。 (注)「総合型地域スポーツクラブ」とは、子どもから高齢者、障害者に至るまで、誰もがスポーツを気軽 に楽しむことができる場として、①複数のスポーツ種目を用意、②地域の誰もが年齢、興味関心、技 術技能レベルに応じていつまでも活動できる、③定期的、継続的にスポーツ活動を行うことができる、 地域住民等が主体的に運営するスポーツクラブ ④ 本県における小・中・高校生の体力・運動能力の状況 平成26年度愛媛県及び平成25年度全国の小・中・高校生の体力・運動能力の状況につい ては、それぞれ別表(P61~62参照)のとおりであり、おおむね次のような特徴を読み取 ることができます。 (体力合計点) ・愛媛県の高校生はおおむね全国平均を上回っていますが、小・中学生は、おおむね下回 っています。この傾向は男女とも同じです。 -29- (個別の調査項目の結果) ・50m走については、男女共に小・中学生では、ほとんどの学年が全国平均を下回るかほ ぼ同水準となっていますが、高校生では、全学年が全国平均を上回る結果となっていま す。 ・ボール投げについては、男女共に小・中学生では、全国平均を下回っていますが(小学 校1年女子を除く) 、高校生では、全学年で全国平均とほぼ同水準となっています。 ・全身持久力(持久走)については、高校生では、男女共に全国平均を大きく上回ってい ますが、中学生では、男女共に1・2年生は全国平均とほぼ同水準、3年生は、下回る 結果となっています。 -30-