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用 語 解 説
用 語 解 説 A・B・C・D 材(えい・びー・しい・でぃざい) 木材を品質(主に曲がりなどの形状)や用途によって分類する際の通称。基本的に、A 材は 製材、B 材は集成材や合板、C 材はチップや木質ボードに用いられる。D 材は搬出されない林 地残材などをいい、木質バイオマスエネルギーの燃料などとして利用することが期待されてい る。 KD 材(けーでぃざい) 乾燥された製材品(板材や角材)のこと。対義語はグリーン材(GRN 材)。 LVL(えるぶいえる) 単板積層材のこと。ロータリーレースやスライサーなどの切削機械で切削された単板の繊維 方向を、すべて平行にして積層・接着して造られた木材加工製品。 合板(ごうはん) 薄く切った単板を、繊維方向が直交するように互い違いに重ねて熱圧接着した木質ボードの こと。日本では、合板をベニヤ板(ベニヤいた)と呼ぶことが多いが、本来ベニヤとは、単板 を意味する。 集成材(しゅうせいざい) 断面寸法の小さい木材(板材)を接着剤で再構成してつくられる木質材料のこと。 単板(たんぱん) 原木をロータリーレースなどで切削してつくられる薄い木の板のこと。ベニヤともいう。単 板(ベニヤ)を重ね合わせ接着して合板をつくる。 羽柄材(はがらざい) 構造材を補う材料や下地材のこと。垂木(たるき) ・筋交い(すじかい) ・間柱(まばしら)・ 根太(ねだ)などをいう。 無垢材(むくざい) 1 本の原木から角材や板を直接必要な寸法に切り出したもののこと。 プライ 合板を構成する 1 枚 1 枚の単板の層、あるいはその数のこと。 ラミナ 集成材を構成する板材のこと。 - 105 - ワンウェイ方式 一直線にレイアウトされた製材加工ラインのこと。このラインに投入された丸太は戻る(往 復する)ことなく、基本的に板 4 枚と角材 1 本、そして側はチップに効率的に加工される。 チッパーキャンター ノーマンツイン帯鋸、横型帯鋸盤、ダブルエッジャー、チッパーを 1 つに組み込んだ木材加 工機械のこと。コンピューターが最適な木取りを判断し、柱・梁の角材・羽柄材を取り、製材 すると同時に不要な部分をチップ化する。 ツインバンドソー 帯鋸が 2 つ同時に動く製材機械のこと。丸太の左右 2 面を同時に挽くことができる。 型枠用合板(かたわくようごうはん) コンクリートの型枠に用いられる合板のこと。コンパネともいう。 構造用合板(こうぞうようごうはん) 住宅等の構造用に用いられる合板のこと。 矢高(やだか) 材の曲がり・反りの最大寸法のこと。 プレーナー 平削盤(ひらけずりばん)のこと。材の表面を削って滑らかな平面をつくる。 リングバーカー 剝皮機械の 1 種。刃物を用いて樹皮を除去する機械。水圧で樹皮を除去する機械はジェット バーカーという。 モルダー 製材・乾燥された板材または角材の上下左右の面(四面)をかんな掛けし、寸法精度を高め る機械のこと。さまざまな形状の刃物や丸ノコを使用することにより、多様な断面形状に加工 したり挽き割りすることができる。 FJ(フィンガージョイント) 集成材を製造するために用いられる、接着方法の 1 つ。板の端部をジグザグにカットした部 分を突き合わせ、接着接合して継ぐ方法のこと。継ぎ手部分のジグザグが指のように見えるこ とからフィンガージョイントと呼ばれる。 軸組工法(じくぐみこうほう) 木造住宅構法の 1 種。住宅を主に柱や梁といった軸組(線材)で支える構法のこと。日本で 古くから発達してきた伝統工法(でんとうこうほう)を簡略化・発展させた構法で、設計自由 度が比較的高い。在来工法(ざいらいこうほう)とも呼ばれる。 - 106 - 根曲がり(ねまがり) 樹木(立木)の根元付近で幹が曲がっていること。雪の重みで幹が斜面下方に引きずられ続 けることで起こる。 装置産業(そうちさんぎょう) 一定以上の生産やサービスの提供のために巨大な装置(システム)を要する産業のこと。生 産性は高いが、装置(システム)の整備に多額の投資が必要となる。 目細(めぼそ) 木目などが普通より細かいこと。対義語は目荒(めあら) 。 中目丸太(なかめまるた) 中程度の太さの丸太のこと。中目丸太は、柱適寸丸太(末口の直径が 14cm~18cm)と、一 般の中目丸太(末口の直径が 20cm~28cm)の 2 つに分けることができる。 製材歩留まり(せいざいぶどまり) 丸太(素材)の投入量から期待される生産量に対して、実際に得られた製材品生産数(量) の比率をいう。 乾燥歩留まり(かんそうぶどまり) 乾燥前製材品の投入量から期待される生産量に対して、実際に得られた乾燥後製材品生産数 (量)の比率をいう。 管柱(くだばしら) 2 階建て以上の木造住宅で、1 階だけ、あるいは 2 階だけにある柱のこと。管柱は、1 階にあ るものも、2 階にあるものも、それぞれ上にかかる荷重を受ける構造材になっているが、複数 の階を 1 本の柱で通す通し柱に比べると強度は落ちる。 集成材歩留まり(しゅうせいざいぶどまり) ラミナの投入量から期待される生産量に対して、実際に得られた集成材生産数(量)の比率 をいう。 SD(えすでぃ) 表面仕上げ(乾燥処理を施した後、材面調整を行い寸法仕上げしたもの)された乾燥材 (Surfaced Dry)の略記号。「SD15」は寸法仕上げを施した含水率 15%の乾燥材、 「D15」は寸法 仕上げを施していない同 15%の乾燥材のこと。 - 107 -