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ニュースリリース全文 - 一般社団法人日本能率協会
2009 年 12 月 7 日 報道関係各位 社団法人 日本能率協会 「2009年度(第22回) 能力開発優秀企業賞」 受賞企業の決定について 社団法人日本能率協会(会長:山口範雄、JMA)は、能力開発優秀企業賞審査委員会(委員長:花 田光世 慶應義塾大学 総合政策学部 教授)の審査を経て「2009年度(第22回)能力開発優 秀企業賞」を以下の3社に決定いたしました。 (社名 50 音順) ●東京海上日動システムズ株式会社 受賞テーマ:社員のやりがいを軸とした組織づくり ●日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 受賞テーマ: “Lead & Learn”を梃にした企業変革 ●日立建機株式会社 受賞テーマ: “ひとづくり”をグローバルに推進する日立建機の人材育成 能力開発優秀企業賞(1988 年 創設)は、能力開発活動を通じて企業の体質が改善・強化された 企業または事業所を、能力開発における優秀なモデルとして表彰することにより、産業界の能力開 発活動の一層の促進を図ることを目的としています。 受賞にあたっては、企業における全社的な能力開発活動の取り組み、または特定のプログラムや システムを、①戦略性、②システム性、③効果性、④風土性 の視点から審査しています(詳細は、 別紙「 『能力開発優秀企業賞』とは」参照) 。 なお、表彰式は2010年2月2日(火)~5日(金)に東京国際フォーラムに於いて開催する 「HRD JAPAN 2010(第 29 回能力開発総合大会) 」の2月2日(火)午前に行います。 詳細は大会ホームページをご覧ください(URL:http://school.jma.or.jp/hrd/) 。 HRD JAPAN 2010(第 29 回能力開発総合大会): 人事・人材開発に関するアジア最大のカンファレンス。経営課題を解決する一助として、経営者や専門家によ る講演、各企業の人事・人材育成関係者による最新企業事例の発表、パネルディスカッション等を通じて、企 業の組織、人事、人材育成の方向性や戦略について情報交流をはかり、人を基軸とした経営革新を推進する ことを目的として開催する。 【能力開発優秀企業賞のお問合せ先】経営研究所 担当:近田/TEL:03-3434-6270 【HRD JAPAN 2008 のお問合せ先】経営・人材本部 HRD JAPAN 事務局 担当:小峯/TEL:03-3434-1955 【その他お問い合せ先】広報室 担当:丸田/TEL:03-3434-8620 1 「2009年度(第22回) 能力開発優秀企業賞」 受賞企業の評価ポイント (社名50音順) ●東京海上日動システムズ株式会社 受賞テーマ:「社員のやりがいを軸とした組織づくり」 同社では、2004 年の会社合併以降、 「社員のやりがいを最大限発揮でき、社会に貢献でき る会社づくり」を経営方針として掲げ、トップの熱意のもとに、社員の自発的活動、更に皆 で育てるきめ細かい能力開発活動に取り組んできた。 具体的には、 「育成型人事施策の展開」として、社員一人ひとりの自己成長計画のもと、 メンター制度、キャリアサポーター制度を活用した能力開発を実施してきた。同時に「働き がいのある職場づくり」として、2005 年から立ち上げられた「ワークスタイル改革委員会」 や「ダイバーシティ推進プロジェクト」を通じて、組織横断的なコミュニティ活動や、社外 との活発な交流を促進することで、自発性にあふれ、社員が相互に学び合う組織風土をつく りあげてきた。能力開発と働きがいのある職場づくりを車の両輪のように、いろいろな制度 を導入しながら実践する努力が随所に見られ、その効果が出てきている。 IT業界における、社員のやりがいを軸とした能力開発、組織づくりのモデルケースとし て高い評価を受け、本賞受賞となった。 《会社概要》 住 所:〒206-8510 東京都多摩市鶴牧 2-1-1 多摩東京海上日動ビル 代 表 者:取締役社長 横塚 裕志 事業内容:東京海上日動火災保険、東京海上日動あんしん生命保険、東京海上日動フィナ ンシャル生命保険等、東京海上グループの情報システムの企画・提案・設計・ 開発・保守・運用 ●日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 受賞テーマ:「“Lead & Learn”を梃にした企業変革」 同社では 2004 年以降、企業変革の実現に向けた道標(みちしるべ)として”Lead & Learn” を掲げてきた。 「率先して行動しているか、お互いのネットワークを作り上げているか、共に 成長しているか、結果が得られているか」を社員に問いかけ、その実践に取り組んできた。 バランス・スコアカードの導入によって、 事業戦略にそった個人目標を設定するとともに、 目指すべきコンピテンシーレベルの設定とキャリアステップ研修を通じて、自発性とやる気 の醸成を重んじる能力開発を継続してきた。また、トップ自らもトレーニングを受講するほ か、 率先してファシリテーターとなって自社の課題について社員と議論を重ねることにより、 自ら能力を高めるという企業風土を形成している。さらに、コーチングの社内資格制度を展 開し全マネージャーへ徹底することで、日常の仕事の場面における社員の能力開発・意欲の 向上を継続的に行ってきた。 こうした一連の施策により、組織全体の変革を実現した事例として高い評価を受け、本賞 受賞となった。 《会社概要》 本 社:〒141-6017 東京都品川区大崎 2-1-1 Think Park Tower 代 表 者:代表執行役 会長 兼 社長 トーマス・ハイル 事業内容:医薬品の研究開発、輸入、製造、販売。医薬品原末および中間体などの輸出入、 販売。 2 ●日立建機株式会社 受賞テーマ:「“ひとづくり”をグローバルに推進する日立建機の人材育成」 同社では、従来から、ビジネスリーダー育成を目的とした各種階層別教育に加え、自前の 職業訓練校での技能系新入社員教育や、グループをあげた国際技能競技会の開催等を通じて、 メーカーとしての人材育成、ものづくり文化の伝承に取り組み、着実に成果をあげてきた。 一方で、近年はグループ全体の規模が大きくなるとともに、海外売上比率が急速に拡大す る中で、グローバル化に応じた人材育成が課題となっていた。そこで、2007 年に策定した 中期経営計画の一環として「人材開発」を事業戦略として明示し、 「人材開発センタ」を発 足させ、 「技術・技能」 、 「レンタル・サービス・セールス」 、 「マネジメント」の各分野にお いて能力開発を強化してきた。特にグローバル化に関しては、インドにおける合弁企業から の新入社員受入研修をはじめとし、現地への出前研修などを展開している。それと同時に自 社の行動基準を「Kenkijin スピリット」として明文化し、 「チャレンジ精神、顧客志向、風 通しの良さ」への共通の意識、行動を醸成し、グローバルにも伝播してきた。 建設機械メーカーとしての従来からの地道な能力開発の仕組みを基礎に、市場のグローバ ル化という新たな経営環境を見据えて、ひとづくり・ものづくりをグローバルに展開する事 例として高い評価を受け、本賞受賞となった。 《会社概要》 本 社:〒112-8563 東京都文京区後楽二丁目 5 番 1 号 代 表 者:代表執行役 執行役社長 木川理二郎 事業内容:建設機械・運搬機械及び環境関連製品等の製造・販売・レンタル・アフターサ ービス 社団 法 人 日本 能 率協 会 能力開発優秀企業賞事務局 担当:近田、長沼 TEL:03-3434-6270 FAX:03-3434-6330 3 「能力開発優秀企業賞」とは ① 目的: 企業人の能力開発活動によって、企業の体質が改善・強化され、業績ともに優秀な企業ま たは事業所を表彰し、企業および産業界における能力開発活動の一層の促進を図ること を目的といたします。 ② 対象: 業種の企業または事業所を対象とします。 企業または事業所全体の能力開発活動を対象とし、「戦略性」「システム性」「効果性」「風 土性」の 4 つの視点の評価により、贈賞を決定します。 ③ 受賞要件および受賞基準: 受賞要件 受賞基準 応募テーマの活動及びその成果によって、企業ま たは事業所の体質が総合的に改善・強化され、日 本産業界の能力開発活動の優秀なモデルとして、 他社に範となるもの。 書類審査において 4 つの視点の全てが本賞受賞レ ベルの水準にあると判断され、現地審査において 上記の活動・成果が職場に継続され定着していると 評価されるもの。 ④ 審査: 1) 審査委員会 審査委員会は、学識経験者、経営コンサルタントによって構成されます。応募された各企 業または事業所〔以下、(事業所)表示〕が、能力開発優秀企業賞を受賞するにふさわしい 企業(事業所)か否かにつき、書類審査・現地審査などを通して決定いたします。 2) 審 査 審査は、以下に従い実施いたします。応募いただいた企業(事業所)には、審査終了後、審 査所見をお届けいたします。 一次審査(書類審査) ↓ 二次審査(現地審査) 応募企業(事業所)から提出された受審資料に基づく審査 応募企業(事業所)の幹部・関係者との面接および事実確認 ⑤ 審査の視点 審査は「戦略性」「システム性」「効果性」「風土性」の 4 つの視点から行われます。対象とな る能力開発活動がこの 4 つの視点全てを満たしているか、または特定の項目に優れてい るかを審査します。 4 《参考》過去第 1 回~第 21 回の本賞受賞企業とテーマ一覧 (会社名は受賞当時) 開催年度 第1回 (1988 年度) 第2回 (1989 年度) 第3回 (1990 年度) 第4回 (1991 年度) 第5回 (1992 年度) 第6回 (1993 年度) 第7回 (1994 年度) 第8回 (1995 年度) 受賞会社 ㈱竹中工務店 東京電力㈱ 富士通㈱ シャープ㈱ テーマ 「技術研究所・研修生制度」 「現業技術・技術認定制度」 「45 歳研修」 「人事制度と連動した能力開発システム」 鹿島建設㈱ 日産自動車㈱ ダイキン工業㈱ 「社内ライセンス製による OA 教育の全社展開」 「日産サービス技術修得制度」 「自動化キーマン・ソフトキーマン育成による人づくり、物づく り」 「若手営業社員育成促進のための教育システムの構築」 「イベント学習による新入社員受入研修」 「全社 IE 教育と全社技能コンテストの実施」 「経営戦略に対応した技術者の育成」 「東レ経営スクール」 「経営理念を具体化する生涯設計プログラムの構築」 「2WAY マネジメントコースの導入と展開」 ~マネジメントスタイルの変革をめざして~ 「ダイハツ新キャリア開発システムの導入」 「営業・サービス部門におけるスペシャリスト認定・任命制 度」 「CE 技術教育における集団型技術研修と 分散型知識学習」 「『CS 大使養成講座』の実施による修理サービスの CS 向上」 「カジマ・マネジメントセミナー(KMS)」 「21 世紀企業に向けた“学習企業”づくり」 「システム・サービスビジネスへの変革を支えるマネジメント 研修」 「シフトクルー教育トータルシステムの構築」 「マルチメディアを活用した効率的人材育成」 「横河電機における生涯キャリア開発制度」 「管理者インストラクターによる CS マナー研修」 「戦略的マルチサービス技術者育成システム」 「経営革新・事業構造改革を支える人材育成活動」 「グローバルニッチトップをめざす個の能力開発」 旭化成工業㈱ 大成建設㈱ 矢崎総業㈱ ㈱小松製作所 東レ㈱ オムロン㈱ 日本電気㈱ ダイハツ工業㈱ 日本アイ・ビー・エム㈱ 日立電子サービス㈱ 第9回 (1996 年度) 第 10 回 (1997 年度) 第 11 回 (1998 年度) 第 12 回 (1999 年度) 第 13 回 (2000 年度) 第 14 回 (2001 年度) 松下電器産業㈱ 鹿島建設㈱ ㈱関ヶ原製作所 日本ユニシス㈱ 三井化学㈱ 日本電信電話㈱ 横河電機㈱ 積水ハウス㈱ 日本電気フィールドサービス㈱ セイコーエプソン㈱ 日東電工㈱ 該当なし 旭硝子㈱ 第 15 回 (2002 年度) 第 16 回 (2003 年度) 第 17 回 (2004 年度) 第 18 回 (2005 年度) 第 19 回 (2006 年度) 第 20 回 (2007 年度) 第 21 回 (2008 年度) NTT コミュニケーションズ㈱ 日本マクドナルド㈱ 日本アイ・ビー・エム㈱ 松下電器産業㈱ 味の素㈱ 日産自動車㈱ エヌ・ティ・ティ・ソフトウェア㈱ 日本ゼネラル・エレクトリック㈱/ GE 横河メディカルシステム㈱ ㈱資生堂 東急リバブル㈱ サノフィ・アベンティス㈱ 日立ソフトウェアエンジニアリング ㈱ 「事業変革推進に向けた人材育成体系の再構築と 選抜人材育成の展開」 「インターネットビジネスへの事業変革を支える 新たな人材育成スキーム」 「企業内大学(ハンバーガー大学)を中核とする総合的人材 育成」 「業界最高レベルのプロフェッションを育成する IBM の取り組 み」 「多様性あふれる企業風土への変革の取り組み」 「九州工場生産革新第・期(2002~2004 活動)」 ~工場閉鎖を乗り越えた一人ひとりの革新~ 「個人・組織能力向上を目的とした人事制度改革」 「『自立と自律で自ら成長し続ける人材』の育成」 「経営戦略をサポートする有機的な人材マネジメントシステ ム」 ~リーダーシップ育成とセッション C~ 「店頭からの革新」 「『不動産コンシェルジュ』を目指す 全社的人材育成システム」 「社員一人ひとりの成長が支える組織の進化 ~ラ・メゾン:いくつもの経営統合の歴史を超えて~」 「事業戦略(チャレンジ8+(プラス)作戦)実現に向けた人財 育成・活性化施策の展開」 以上 5