...

動詞 Quedar+Se

by user

on
Category: Documents
22

views

Report

Comments

Transcript

動詞 Quedar+Se
34
動詞 Quedar+Se
に関する一考察
-Lexico
の対立をめぐって一
丘
包
近藤
..E
序
本稿てすま自動詞 Quedar+se
動動詞
rilas,rinev,ri
について分析するが,従来自動詞につく再帰代名詞の中でも移
等に関してはそれなりの注目を集めて考察が加えられてきた。しかし非
移動動詞,つまり状態動詞に近い類は前者と比べてあまり注目を集めることもなかった。あの
大文法学者 Andres
oleB
ですら下記の記述で、終っているように,伝統文法の世界でもその域
を出ていないようである。
Bien
se darev
que is somajif
al n6icaredisnoc
en
sod que eleus
rad a sol sobrev
sortuen
le osac
complentari
biremos
otreic
roloc
ed n6ica
que le otejus
ecrap
esratsE
se permanc
etnmairtnulov
ne atreic
n6icautis
aribicrep
areiuqlauc
comparndo
satse
senoiserpxe
≪Se ovutse
odinocse
,≫《a
btsE
ne le ≫
,opmac
y 《Se
radeuq
y,esradeuq
misma
aicnerefid
ecrap
ertne
(.)ariendaviR
que el nabvel
que no que le es abi 》
al daeirav
ed-acifingis
,ojelfer
ne is
o,odatse
《
:ovutsE
odinocse
abtse
ne le campo
ri eesri : ≪Mas
recreje
serd
(A ロ
,olleB
-icrep
miso.
como
ol
,
》
》
y
-aL
aicerap
).467
上記の記述からも解るとおり,統語的現象というよりもむしろニュアンスなど意味的側面か
ら捉えられてきた。それゆえ形態面から体系を揺るがすほどのことでもなかったゆえに放置さ
れて来たのかも知れない。これを本格的に研究対象に据えたのは外国人研究者 luB
であり,それを発展させたのが a
negtrC
以下において q
uedar
とe
sraduq
9691(
)0591(
)とおよその研究史は位置づけられよう。
の比較論を 1 章から 3 章に分けて展開し,
4 章エピローグ
において二人の研究者の研究成果をふまえながらより詳細に統語的・意味的側面を記述・分析
したいと思う。
.1 資料分析
本稿では92 の閉じた資料体系から総ての動詞 Q
uedar(s
)の事例をとり出し,統語的には Se
の有無によってまず二分した。その結果が表 1 であり,動詞 rI,)es(
rilaS
es( )と比較した結
果も示す。
表 1 を見る限り他の移動動向と比べても軽視できない数字が示されており,内訳もほぼ50%
対 50%
と考えてもよい結果である。それゆえある研究者にとってはその使用条件は任意的なも
のとなったこともある。
天理大学学報
4
表 .1
Quedar
Quedar
)es(
の総数
:,1 164 例
195
I
Queda
(51%)
吋の総数|
375
(49%)
42
(3 %)
431
(21%)
es( )・ 706 例
rilaS
rilaS
総収集例数
の総数
286
rI )es(
es+rilaS
(97%)
の総数
. 650 例
rI の総数
915
Ir+s
(79%)
表 .2
巴の総数
各資料にみる頻度と割合
下記の表は,資料番号,総収集事例数,カッコ内は再帰形とその割合である。
301
)36(
61%
11
2
06 )92(
48%
21
3
34 )12(
49%
31
4
73 )21(
32%
5
65 )92(
6
52 )41(
1
8 ( 4)
7
26 )43(
。
。
54%
12
8 ( 0)
)34(
38%
2
7 ( 0)
01
( 2)
20%
32
92 )01(
34%
41
41
( 7)
50%
42
85 )52(
43%
52%
51
1
( 5)
45%
52
54 )52(
52%
56%
61
31
( 8)
61%
62
19 )95(
64%
50%
71
52 )51(
60%
72
59 )25(
54%
47%
82
82
( 4)
14%
92
31
( 4)
30%
31
8
34 )52(
58%
81
91
9
46 )92(
45%
91
41 )01(
71%
01
25 )03(
58%
02
51
33%
( 9)
( 5)
表 3 .ジャンル別資料
)29(361
• 56%
I)3(os
・41%
( 8)
( 7)
95(2)
( 3)
( 2)
( 1)
・54%¥139(74)
I
)92(65
( 4)
• 51%
I
)45(701
53%¥139(84)
・50%
)01(
( 9)
60%1
58(2)
( 6)
( 5)
I)03(25
• 57%
)11(
43%¥100(23)
・23%
I
)7(571
44%
動詞 Quedar+Se
表 .4
A
( 8)のグループ
ー
1( )
B
9( )のグループ
C
01( )のグループ
D
1( )のグループ
グループ別資料
otneuC
Nov ,巴al ,ortaeT
931
ed Madri
Habl
(85
R a巴tsiv
,aigoloicoS
51%
468 ,)144(
seralupoP
sotneuC
,oyasnE
54
に関する一考察
01
(,)48
60%
,)52
43%
(,)32
23%
またジャンル別に見る限り A・B のグループは描写・語りを重んじるのに対して, D のグ
ループは記述・論述となりそれに比例して使用頻度もさがって C グループがその中間となっ
ている。その資料体による推移は考慮しでも A ・B・C ク、、ルーフ。の頻度が非常に高い理由は解
明されかなければならず,また動詞 Quedar+se
による統語的現象が決して周辺的なものでも
なく,独自の語葉領域を形成していると言っても過言ではなかろう。
.2
語嚢的用法
まず分析の手順として動詞 Quedar
を再帰代名詞の有無によって二分したことはすでに述
べた。次に各々の資料を語葉的用法と文法的用法にさらに二分したが,両者の境界はそれほど
明確で、ない場合もあり l境昧性はやむを得ない場合もあったが手順として,今回は語葉的用法を
s
十e
-Quedar
中心に分析を進めた。よって分析の対象は語葉的用法に見られ る動詞 Quedar
となる。
.2 1 基本的意味特徴
まず非再帰形である動詞 Quedar
の基本的意味特徴として,次の図を概略示しておく。
そして適当な日本語訳として“残存”と付けておく。最終的には“残”の部分と“存”の部
分に分けるべきであろうがこの段階では一応“残存( permanecia
図 .1
動詞 Quedar
)laudiser
と捉えておく。
のイメージ
。 。
a
・
,、
,
.
P
1i
、
,
)2(
)3(
64
天理大学学報
.2 2 具体的事実分析
まず図 1 に示したように図の( 1 )の段階を常に前提としているようである。最初に Marfa
Moliner
(1)
の辞書記述を参考にする。
lE cuadro
nis .rabca
qued6
.osU(
より)
これは未完成な桧のことを述べているがどのくらい描き終えたのか,あるいは残っているの
か,そういった面には無関心で、ただ未完成なことを述べている。
( 2)
sol sert
Quedaron
n leroiretni
e
led
e
h
o
c
nis .esralbah
9(
一
)641
ある気難しい乗客が乗ってくる人々に向ってこの車両は禁煙ですよ,と何度も言うものだから
結局のところ三人だけが居合わすことになった場面を描写したところである。ここにも空席を
含めた車両全体のイメージが感じられる。
(3)
Cuando
es noratnvel
ya no quedab
eidan
n le .onisac
e
2( )722
(2 )の様に 3 人が残ろうが,この例のように客全員が席を立ったため誰もそこに残らなかっ
たようであるが,この動詞はその辺のことには無関心で、ある。
( 4) lE orejaiv
es met
n al .anicoc
e
Su moral
atse isac otsuahxe
quedan
en le un huevo
duro
y dos .sajnaran
)61-2(
状況(isac
otsuahxe
)によって袋の中に残った 1 つの卵と 2 つのミカンが対比されている。
(3 )のカジノ(,)onisac
(4 )の袋()larom
もやはり図 1 ,
の
( 1 )の段階を指しているようで
ある。
(5) En le ,efaC
.oic
)921-(
n una
e
mesa
ogla
,adtrap
s
o
d
quedan
この例は( 3
) (4 )とは多少異なって単独で、動詞 Quedar
,serbmoh
fumando
isac
en -nelis
があらわれ,それなりに“残る”と
解釈できる。ここにこの動詞の確固とした意味があらわれているようだが,この少し前の文脈
に次のような場面がある。
A sal ,ocnic
alailutret
led
ed
f
a
C
e
al ellac
e San
d
Bernado
・
・
…
・ )
921-(
es,evleusid
五時にはこの店の客のおしゃべりも終って全員解散してしまっていたのである。
(6)A
asc
selanif
olos
de ,otsoga
con sal sod
pa ,
五 mama
sacihc
y mi .aft
y al aleuba
)93-21(
a Madrid
norahcrani
......
Yo
en
eduq
両親,祖母ともにマドリードへ行ってしまったため,肉親家族の中で私ひとりが残ったことに
なる。それを側面から支えているのが動詞 marchar
(行く)であるが,今後の展開のためここ
で 確 認 し て お し こ う し た 文 脈 で 2 つの動詞,この場面では marchar
とq
uedar
の語順が逆
転して表面にあらわれることは原則としてあり得ない。
( )7
Mihermano,
el 6itemorp
etnaz
al .asac
01(
,esodnacreca
solemnent
sodar
susojo
razer
r
o
p
en ,samirgal
a artseun
alle.... sonradeuQ
madre
mi hermano
y yo solos
-inoga
en
)04
これも母の死よって私たち兄弟だけが残ってしまった表現である。
以上のことからこの動詞は他力本願,他者依存の無意志動詞であると言い得る。この動詞が
招来する事象(o
tnev
)は他者の行為・作用に依存して初めて成立するものであり,その事象
が成立する前提としてそれ以前の行為・作用を含めた状況が存在しなけばならない, と概略と
らえられる。筆者はこの前提となる状況を全体枠と仮定している。
1 つの全体の枠組みのようなものを前提して動詞 Quedar
,m(a ,olos
ことによって次の事例も理解できる。副詞,afvadot
の事象が成立すると捉らえ直す
no mas-
que
∼などは残存す
e
十S
動詞 Quedar
図 .2
74
に関する一考察
残存のイメージ
<全体枠>
傷後後多須
欠除の部分
残存の部分
る対象に対して量的価値評価をくだすが,全体枠を前提にして初めてくだし得る評価である。
aivdot
orep
,nad
? Muy sodiacila
a sol sorepart
adiv
mucha
(8 ) ιLes itradeuq
quedan
de sotejbo
(9) Aun
1( )182
sol,setneicifus
de muy airav
ηtranvis
adeuq
que ,neugis
.eicepse
ne sol
ocas
72(
que
)502
al etng
la hombr,
es atneis
en demanda
sal selac
odneirocer
en sal sagral
a ,arac
arc
.salif
(くず屋)やsaivnart
残存する対象の量的基準に対してこの動詞は無関心で, sorepart
市
(
電)がまだ多く残っていると判断するのは以前に存在していたそれらの全体枠に対して主観的
に価値判断を下だしただけである。
al ,asim
empezaba
hora
ya atse
sal ,zeid
dao
habrn
Como
)01(
8( )252
mas euq al.ajeiv
odinev
es aibh
y,odirfus
odahcul
l
rop e quehabr
lE mundo
)11(
una
como
de sus soi'feus
arutacirac
le rp 田 町,et ocsetorg
le ,orto
no quedab
Y olos
hueca
.ojaba
arcs
en asc
quedab
..(
…
5
)071
上記の事例は対象に対して過少評価を下したものであり,次の事例はただ確認したものとな
。
る
,etnmlatF
)21(
sal .oreiuq
.2 3
sal
sac
es van
comiendo
sal ,satreuh
ya
quedan
muy
,sacop
por
otse
)35-72(
起点、と着点
これまでは文脈に依存しながら全体枠をとらえてきたが,これらの事実を統語面から裏づけ
してゆく。全体枠の概念は始源(元)のそれに連絡し,もっと強〈言つならば意味論的格の起点
へと繋ってゆく。
de .ardeih
atreibuc
led Norte
alrum
atse
adeuq
olos
n6icurtsnoc
De al augitna
)31(
8( )491
mezquita
ed al gran
que queda
se ol ocinu
de sol Narnjos
y le oitaP
La adlriG
)41(
)01-92(
.IX
mi dat olegdis
en al segunda
adiurtsnoc
de
sotiletoh
,sotser
sonugla
quedan
t
o
d
v
i
a
e
u
q
d
e
l
y
…
g
r
a
t
i
o
s
o
t
a
n
oirab
De leuqa
)51(
72( )62
nat .atsedom
arutcetiuqra
(ある本のタイトル)
ed .anpsE
Lo que queda
)61(
tambien
onis
y ,odnacsep
cazndo
no olos
de us otnetsus
sol sotneml
Buscando
)71(
12( )54
.sorehcnoc
selbaredisnoc
han odaeuq
ed sol selauc
selocarc
odneigcr
el -euq
secnotne
y edsed
una gran ,azetsirt
el aicudorp
le ralbh
epoca
En aleuqa
)81(
(9 )67
.sohcuhcera
sotse
dabn
)であるのに対して,イスパニア語も含め
起点は少なくとも西欧の言語では有標( marcado
84
天理大学学報
て着点は無標(n
o-marcdo
)である。それゆえ一般的には着点表示が多く,次の事例の如く起
点と着点が共起したものは周辺的なものである。
)91(
Carme
Jaime
arieR
Empiezas
liG −一一− Empece
adeuq
con 91,soifa
me ,ecerap
con 91,soifa
orep
ed soI
,adn
,oneub
quedan
sanugla
no?
91 a soI 12 o 32 etnmlar
saoc
en “Las sareufa
,i
no
”
. 82(
4)
これは91 才から 32 才までに書き留めた作品(全体枠)のうち,わずかなものが残っている, と
一応考えておく。次に着点は大きく 2 種の形に分かれる。
着点く/間接目的格人称代名詞,または与格形
op +空間名調・抽象名詞など。
\\前置詞 ,ne ,a r
事例数は少ないが起点と与格形(着点)の組み合わせもある。
)02(
Tenemos
que rirucer
a sol soacse
sotnemgarf
que
son
e sus .sarbo
d
quedan
12(
)481
ed us pasdo
.rojem
9( )15
lE otag ,are nis ,adu
ol ocim(
que el abdeuq
De us oit olos
el abdeuq
a ,leinaD
le Mochuel,
le vago
odreucr
de un oedaj
.odagh
3( )711
mas remdio
a sal sadaifuc
que riced ,fs que nairi
a .ranec
52(
)32(
Ya no sel 6deuq
)151
se sonraznl
a al.ellac
32()13
)42(
lE camino
que son adeuq
前置詞 n
e に代表される着点が空間名詞をとって与格形と共起すると,この与格形は所有あ
)12(
)22(
るいは関与・関心へと意味がずれてゆく。
)52(
Lo otreic
euf que sartneim
al airevart
de atleuv
muri6
al herman,
en le .olbeup
)46-21(
ailimaf
que el abdeuq
nad
en al .atob
62( )38
)62(
Como
abtse
ator
por ,ojaba
no el adeuq
el abdeuq
en le mundo
)72(
Y cuando
sel habr
gano
a sot
y yano
puso
us sombre
a un .odal
)41-52(
que
are
con
al acinu
neiuq
,aguj
前置調印は具体的な空間名詞に限らず抽象名詞とも組んで、比ゆ=形象的な用法へと拡大する。
)82(
No tenmos
orto
remdio
que .alesragertne
iS ,on
quedamos
n una
e
j白 !
.da
(26-
)88
)92(
lE edlacla
6deuq
le orac
n mandrle
e
aicah
sal seis
oeteis
ed al .edrat
2( )661
最後に起点と着点( e
n )の共起した例もあげておく。
)03(
Todo
como
ose
una
se ol que adeuq
aserp .... Es una
led
moro
aicneucsnoc
y le oeduj
n leloifapse
e
ed al arutsopmi
.acitimes
;le raedisnoc
9( )022
以上の統語的・意味的側面を図に示すと概略次のようになる。
図 .3
起点と着点のイメージ
協後初
の部分
着点
ne.prP
,与格形
無標
\
有標
く
〉
a al mujer
動詞 Quedar
4.2
十S
e
に関する一考察
94
所在
前置詞 En に代表される着点は多様な前置詞・副調と関係しながら所在(場所)を表わし, -xe
,ritsi
ratse
と同義的関係が成立する。これらの場所の指示は実に具体的で、内/外,遠/近,上
/下,右/左,前/後,前面/背後など位置・方向関係が明示的である。上田博人(891
う必須補語であり luB
0591(
)のい
)によればそれらの要素なくしては位置が決定きれないことにな
る。その理由としては本来この動詞の有する他力本願,他者依存の性格に由来すると同時に,
残存の量的基準にも客観性がなく動詞として不完全なものが考えられる。ここで Quedar+se
の型をも合わせて比較対照のために一覧表に記しておく。
言語体系から考えると両者とも全ての升を埋めるであろうが,慣用的にはそれぞれの片寄り
があり前置詞 A による場所指示はより具体的である。
a al adreiuqzi
,)ahcerd(
la ,etnerf
a al etrap
de ,abira
a al ,adlapse
la margen
,ed
.cte
)13(
.sarted
Un pescador
(2-13)
pase
表 .5
Quedar
おデぞ? )1( ))23((
agm
alla
illa
fha
rop (~~i~a~lla
rtne 巴
ne
a
sojel
ogral
atnuJ
acrec
abira
erbas
ojab
ojabed
ojaba
areuf
ortned
etnerfne
etnerf
etna
sarted
seupsed
sart
sarta
por
al alliro
!ed .oir
adeuq
lE olbeup
型の空間表現
a un ,odal
Quedar+se
con
le los por
型の空間表現
。。
。。。
。。
。 。
。
。。
。
。。。。
。
。
。
。 。。。
。
。
。
。。
。。
。。。。。。。。。
。
。。
。
。
。
。
。
。
。
。
。
。
。
。
。。。 。。。。。。
。。 。
。
。
。
。。
。
。
。。 。。
。
。
。
。
。
。
。
。
。
。
。
。 。
。。 。。
。
。
。 。
。
。
。
)4( ))5)6)(7(8((
)9( )01( )11(
))1)2(3((
)4( ))5)6(7((
)8( )9( )01( )11(
天理大学学報
05
5.2
状況設定・時間的経過
西欧語一般の傾向として起点は有標項となるため,着点と比較してあまり表示きれないこと
の作
esoJaleC
amilo
はすでに記したが,それに替わる方策を言語は備えている。次の例は C
品の中のある場面で
で、ある。
emrofnc
A al,adreiuqzi
)23(
como
de ,nert
maquina
una
humo
echando
,arejurO
necid
que
al acirbaf
adeuq
es ,ebus
-04)
(2
目
chimena
rop us atla
斜字体の部分によって丘の上に通じる坂道を登りながら消化されてゆく行程をあらわし,そ
れにつれて左手に工場が姿をあらわす状況が描かれている。次の例も消化されてゆく行程(図
2 の欠如の部分)が読みとれる。
artclA
,aorp
Carmen
led
Al otnevc
)33(
;ojabed
al atimre
adeuq
de Sant
por al atseuc
es ebus
de San Juan
al aturg
2( )232
.aserT
de
de San Pedro
a al atimre
como
y a al ,ahcered
que avel
de al ,zurC
una
以下に記する事例はこの動詞の事象が成立する前の状況設定・時間的経過,そしてそれにと
もなう状況の変化をあらわしている。
Don ,odraciR
)43(
3-1)(
.oces
Por ,osael
)53(
en mera
radeuq
)63(
,oreP
“
.elritsev
Romero,
Un onirbos
orque
lp
Par que
“
)6891
que
el ojid
le ,ocidem
ed sotnat
de ,sotidure
saigoltna
daisoiruc
serotircse
nis rolav
porque
la esratsoca
labtnugerp
, e
”
?
ese etalsid
tengamos
quedamos
sol que
abzer
mio
sedip
ed solsoi?fa . .・nelus
21( )9
la obac
.etneiroc
que ,noreuf
le rotcel
par
←
al anosrep
que
mas
,seronm
de
hermanos
encargd
sus
muriean
le ertneiv
odaeuq
el afbh
!ed otroba
seupsed
.remoc
(esoJ
”
sed
Ruben
よって図 3 に多少の修正を加える。
図 .4
起点と着点のイメージ
残存の部分
<全体枠>
協放後初
起点一一一一うく状況設定・時間的経過〉一一一一う
ne.prP
ed.perP
着点
,与格形
無標
有標
最後に一つだけ後の展開のために付け加えるべき点はこの動詞では聞き手(二人称)に対する
命令表現が成立しない,または困難で、あるのに対して,間接命令(第三人称)かまたは願望文が
成立する。
−P6ngalo
一
73( )
,iS rones
~Asf. Que
mas .odartnec
un otiuqop
eduq
otsuj
et−ne
ne )ヲ
led
ゅの( 5-137)
動詞 Quedar
十Se に関する一考察
15
以上のところでこの動詞の基本的意味特徴を“残存”と仮定し,さらにこの動詞のふるまい
方が他力本願・他者依存の無意志動詞であるとも仮定する。それゆえ luB3591(
に Quedar
Quedar
Cartgen
3791(
十日の対立を p
asivo-
ovitca
)が直感的
と捉えたのもそれなりに的を得ており,
)が反論するほど全否定することもなかろう。せいぜい ovisap
=受影性の強
い動詞ぐらいに受けとるべきであろう。さらにこの動詞の“残”の部分は起点を初めとして全
体枠がもとより存在し,状況設定・時間的経過が内包する変 化・欠如などの現象を待って
“存”の部分が成立する。その結果所在=存在の意味が成立する時にも自らの所在(位置)は決
定されず他の前置詞(句)・副詞(句)などの限定を受けて初めて場所が決まることになる。
3. Quendar
+ se の基本的意味特徴
かたや残存と仮定したのに対し,これは“在留”と仮定する。そして両者はその中間に存在
を共通項として後者は“留”の方に焦点を当てる動詞であると一応考えておく。
,3 1 具体的事実分析
この動詞は単独で、も場所性の指示が可能である。この点が前者とは決定的に異なる面である。
)83(
)93(
Y le gach6?
,i e
lcn6D
atse
?
-Se 6deuq
a reb
en le .rab
)031-5(
,oreP
,i a
d6ne
es va ?detsu
No me ,yov
me .odeuq
2( )631
,i
.fC
,i
Como
.oveun
,rejuM
1( )591
ha odaeuq
(5 )45
se que abtisecn
le motr
una
? -le ,ojid
.anicdem
una
vez
Aun ,isa
ovutse
.ortned
ya sev
c6mo
-
Como
ha .odaeuq
さらに両者の相違は主体二文法的主語にもはっきりとそれがあらわれてくる。かたや 2 :3
の割合で人間( +animado
動詞 Quedar+se
)主体ともの・こと(
animado
の場合には375 例中約恒例がもの・こと(
)主体があらわれるのに対して
animod
)主体となり, 95%
が
人間主体である。つまり内部構造に大きな相違が見られる。
表6.主体の分布
協修傷後後級協家観
j___
radeuQ
Qu 巴dar+se
過度に相違点を説明したが両者は大いに共通点も有する。項 3 で全体枠の概念を提示したが
ここにもそれらしき文脈は読みとれる。
)04(
)14(
)24(
Al orto ,afd la esrahcm
Al orto afd noreivlov
Pero
al,aifin
eds
sol ,senordal
es 6deuq
uno de .alenitnec
arilas
sol ,senordal
y es 6deuq
.onu
62(
us cueva
sol 6iv rilas
y sol ,6tnoc
Y 6iv
62(
)541
que
)541
es arbh
odaeuq
天理大学学報
25
.onu
)541-62(
また起点を表示した特殊な 1 例も見い出される。
le selgni
qne habln
de,seselgni
De ase n6icareng
)34(
.
a
c
i
r
e
m
A
a
e
r
o
n
舟
s
e
o
t
r
o
s
y
l
n
g
l
a
t
e
r
a
ne al
quedaron
unos
,aiporp
us augnel
731 )一一一 es(radeuq
como
02(
es
と ri
)
頃に注目しておく。一一
J
es( )の語I
ここでは確かに起点・全体枠をあらわしているが, De 以下を単文に置き替える方が自然な
の対比・対照関係をより鮮明にするた
s と ir+se
十e
adeuq
表現であろうし,この全体枠は r
めの土俵を提供していることが読みとれる。次の事例は麻薬の利益配分をめぐる記事の中に出
てくるが,もうけの大半はアメリカに残り,わずか一片の切り身の利益が中米諸国に渡る, と
いう場面.
0 mas
)44(
:le 09 rop
!ed oicgen
avitcepser
rop al adjat
is es agzuj
la ,sever
neib
av
01 rop otneic
y olos
sodiU
en sal sodatsE
es queda
!ed droga
de sal saicng
otneic
6
0
)
(
2
3
?
q
u
i
e
n
d
e
s
u
e
l
d
o
a
e
s
t
a
q
u
i
e
n
l
:
serotcudor
ρ
sesza
a sal ρ
もし利益が五分五分の配分ならば,動詞 ri 十es を使ってもおもしろいところである。ここ
にも(34 )と同様に数字(%)による対比・対照関係が読みとれる。以下ではこの動調の出現する
語順に注目しておく。
no es av 一 el afced
sted
一U
)54(
Don
Manuel
, detsu
一
,iuqa
Su opreuc
es .adeuq
ne atse
)04-1(
.arreit
us erdap
sartneim
yilla es abdeuq
una cse ゆ ad la olbeup
aicah
que aidop
Siempr
)64(
)58-3(
.raserger
no al ordenab
しかしこの動詞は原則として禁じられていた逆の語順で出現するケースが多くなる。
que pasn
nos ,sotse
y sol que es ,nav sol sohcid
sol que es quedan
que ertne
)74( Parec
)06-8(
que sol que es .nadeuq
mas sohcid
y aziuq
ne al
es 6tnesrp
o ,esrahcram
a esradeuq
is nabi
nis rebas
En atse ,erbmuditrecni
)84(
9( )211
de .aicnelaV
una arones
asc
)732-8(
y no ルE la.etnerf
es qued6
)94( edibruhtiD
した意志的動詞に変化した統語的現象と判断す
動詞が自力本願・自立
つまりこの語順はこの
る。その傍証として命令形が考えられる。しかも直接命令(二人称)をも含めて間接命令・願望
secolev
丈が可能になってくる。
uno
euq esradeuq
que la orto aid azbah
)05( Y ojid le natipac
-145)
venirm
一 yo aireuq
,
anrebat
ne al・
se
at・
od・
- Remos ・
)15(
81( )44
.ardeuq
?
saroh
asatse
iuqa
ecah
l Que s
lE Juan
)25(
mi ,aicneserp
is so atselom
Pero
Uno - .osnacseD
)28-(
Race .6irf
.etradeuq
sedu
- No ,ρ
lE ojeiv
marchnos
- Debemos
)35(
.elralbah
oreiuQ
.solraC
,esedeuq
Usted
一( Con )ojabart
odinev
noha
No. Pues
)45(
- secnotE
一 No, ,on .esedeuq
5( )13
rev
arp
,ay
me .eri
)651-9(
orep
que
anosrep
me naiced
.are
que
62(
es
動詞 Quedar+Se
)55(
iS me ,sajed
- No, Tu etadeuq
yo tambien
.yoh
oreiuq
Pueds
35
に関する一考察
・
ri
recah
atlaf
.fuqa
81(
命令表現は話し手が聞き手でもある動詞 Quedar+se
)15
の主体に対して聞き手側にその意志さ
えあれば実現可能な動きをとるように要求している表現である。少なくとも命令表現が可能に
なるためには意志性,場所性,有情物主体などの要素が関与してくる。以上のところをまとめ
ると概略下記の図のようになる。
図 ,5
Quedar+se
のイメージ
<全体枠>
協傷後多額
この図の点線の部分は全体枠・起点・状況設定・時間的経過の統語的・文脈的要素を排除,
消去する事ではなく,むしろ弱めるまたは薄めることをあらわしている。事実全体枠を示す文
脈等が存在する限り()04 ))
2144((
34( ),前提として存在するが,その頻度や出現の順序,命令
形の存在等によって支持されるようにその前提は弱められ,その分だけこの動詞の自立性が高
められ,在留の部分に焦点があてられていると判断される。この構文の着点は以下の型にな
る
。
右側の/se+ el s( )十 V /構文は375 例中わずか 2 例しか見い出せなかったが,先行研究のな
かに興味ある報告が示されている。
Quedar
Quedar+se
)s(el
+V
07 例
I
I問e+l(
el s( )
十 V 十n
e
3例
es 十 V+er
V +en :166 列
)65(
.cnE
.fnI
)75(
nat
naiced
olS
soalac
2例
l
V: Quedar
37 例
- l Le atsug
al musica
lareng
?
・
・
・
・
・
,o
rep
ognet
una aicnednet
araerarat
-・
oreP
Cuando
ogio
rop al ,oidar
rop ,iuqa
anugla
etnmaid
・
a・
l・
,・
a・
l・
,
sal otiper
yo ,alos
n6ica
porque
muy .ednarg
ed satse ・
e・
uq
es me ha odaeuq
aicned
a・
・
・
・
・,・
,ertne ・
ertne
・
・
・
.cnE
- Un otnimaertn
・
nei・
bma・
t
.fnI
Un otneimanert
,lacisum
,is ,is .is Pues ajih mfa .isa )572-4(
Cuando
le esnerof
6iugisnoc
elracas
la Tachuels
le escombr
es el qued6
atreiba
yadigir
que no hubo
manera
ed ,alrarec
y sodt
sol que nabalifsed
:
“Pues es el ha oadeuq
que in atnip
arp
le oiuqnor
poc
mas o menos
abatlaf
que ne sol solgis
que ,neneiv
no es pueda
rimod
ya ne leuqa
laroc
(
日
)
y sol .seserpic
11( -138
)
この構文の使用される文脈については先に詳細な報告がある。
・
・
・
・
, -emni
una -net
al boca
etna le
.onrete
ed sol
45
天理大学学報
)85(
l Cuants
satejrat
es son
han
odaeuq
que
?razilan
,lluB(
)474
これに関して下記の報告が記されている。
「A
suoenatp
tcejorp
when,
we had
J.lortnoc
remark
one ,gnineve
detcpx
by .arS
we were
ot .etlpmoc
,esiW
made
gnirud
ot hsinif
elbanu
We did
ton
have
eht
a group
hcraesr
on siht
whic
fo sdrac
eht evitcejbo
noitautis
r
e
d
n
u
(
同
, )474
また C
artgen
2791(
)にも同じくその報告がある。
rajed
un ,otser
orep
oleh
iha 」
(
同
, )581
l D6nde
atse
mi encdeor?
Creo
que qued6
ne al mesa
)95(
iV aya ! Siempr
es eni adeuq .flla
(
同
, )681
「
No esiuq
otnuj
la.orecinec
上記の上に対して次のような報告が添えられている。
No oreiuq
「
rajed
otse ,illa
orep
le heco
se que
atse
以上の報告を総括しかっ射程の広い観点から/Se+le+V
位置づけているのが福罵(3891
.iha
」(同, )781
/構丈全体を見渡し,体系の中に
)である。彼は es el 構文と el 構文をとる動詞群を各々「起点
atnE
からの移動」「到達点への移動」という意味的共通性によって捉え,各々に rI 型と r
をあてている。それに対して,rajab
,reac
,rirruco
,rasap
rilas
をふくめて Quedar
型
型の動詞
には「起点・到達点への力点について無標の移動」という特徴を見い出している。
.a ri 型動詞
.b rartne
型動詞
.c
quedar
型動詞
起点 O 一 一 一 一 う 到 達 点
70
(;ー一一ーでうペ
(
同
, )38
さらに暫定的に概して es el 構丈が用いられる場合には「関心の与格で示される者の意図と
無関係に起った偶発的な出来事」という意味合いが鮮明になると言えるのではないだろうか
(
同
, ,)58
と提案する。その理由を先行研究をも踏まえて検討を加えながら次の結論に至っ
ている。
「先に q
uedar
型動詞について論じた際に,この種の動詞が es el 構文をとる場合は「偶発 性
」
d
の大きい出来事を表わすと述べた。この「偶発性」という概念は,上に列挙した諸研究の説く
es el 構文の意味特性と大きく異なることがない。従ってこの定説とも言うべき見地を是とすれ
uedar
型動詞に限らず一般に es el 構文は偶発性の強い出来事を表わす」と言うことが
ば,「q
できる。偶発的な出来事は関与者に利益をもたらすこともあれば不利益をもたらすこともあ
る。しかし,意図的な行為はほとんど常に行為者に利益をもたらすものなので,それとの対比
の結果,偶発的な出来事を述べる表現は,不利益を表わすことが多くなる。即ち「偶発的出来
事」のー要素たる「不利益的出来事」が,言語表現上,多用される訳である。 es
el 構文が
「不利益」を表わす例が日につくのは,こういう点に起因するのではないだろうか。」(同, )09
この間説明不可能な事例には柔軟な態度で対処しながら最終的には以下のように結んでい
る
。
「以上のことから次のような帰結に至る。第 1 に es el 構文の表わす「偶発性」にはかなりの
幅があり,全くの無意図的,反意図的な事柄ばかりか,かなり意図的な行為も表現できる。他
動詞文と es el 構文(特に a
pgr
型
, rarec
型の場合)とは,意図性,偶発性に関して完全
な相補分布を成すのではなく,重なる部分が存在する。」(同, )19
「結局,本稿では従来の定説に手を加えた「es el 構文は広義の偶発性を表わす形式の 1 つであ
e
十S
動詞 Quedar
55
に関する一考察
る」という見解を採ることになる。」(同, )19
定説といえるしなやかな結論を前に何ら解説の余地はない。まさに(65 )では反意図的にくせ
)がいつまでも残っているのであり,(75 )では口の中の異物を抜き取った結果,
(aicnednet
口が閉まらなくなり当人には不利益な出来事が生じてしまった。本来この動詞 Quedar+se
は
)主体=主語をとるべきところに,物主体=主語がきて有情物たる人聞は経
人間( +animado
験者格二与格の形て、、間接的にしか事象に参加できないジレンマ,つまりものたる「主語に当た
るものが自ら(自然に)」(福罵,同, 85 )自立した意志動詞として働くところから生じたものと
を初めとする他の前置詞(句)および副詞(句)は表 5 を
n
判断される。結論を急ぐあまり着点 e
参照のこと。
着点 Hasta
2.3
Queda
表 .6
Quedar+se
「
料
資
。
.perP
O
I
I
0101
ed
。
101010
atsah
場所論的に見て前置詞 atsh
0101010
ar
は着点を表示し,その聞に目標に向ってゆく前置詞 p
が介
在していると考える。
Par
Y ojid le natipac
62( )541
Hasta
- Tu et puedsquedar
)16(
)621
asoiciuj
La madre,
)26(
rev en ol que
atsah
)06(
que
I例
la orto
afd
21 例
iuqa
en al etneuf
unaρ
esraduq
que
aibh
atsah
que
rop que sal saifin
es aicnuorp
y ,adrenop
1
0
9
)
(
2
7
n
u
b
e
s
.
l
a
s
es nevleuser
Y :norejid
muy .apug
muy ,apug
una aifin
una cama
)36( Y ya noreivne
)241-6(
Ya es .6trepsed
uno h 回 at que etreipsed
Quedarse
.alrat
es va usted?
l ad6nde
,oreP
)46(
y me quedar
una chapuz
Me ha odilas
me .odeuq
No me ,yov
)631-(
.safd
o ortauc
sert
,enim
me quedo
que yo iuqa
so ,erdauc
cuando
la olbeup
volermos
)56( ,siuL
5
6
)
(
1
2
mis .said
que esaticer
el noreidp
y sodt
ar le ,omitlu
es qued6ρ
Jeronim
)66(
(26-
un .ehcoc
con
yo avleu
.are
anosrep
que
rev
ar
ne asc
es quedn
No -repsed
目
ats1rh
que -ret
atsah
le lanif
atob
le ≪
mia
de
》.
21(
)85
La arto
)76(
arp
setellib
noche
adot
uimosf
al ,ehcon
a un ortaet
,y por ,rahcevorpa
de sose
rop ,saroh
nos quedamos
nos
6id
atsah
al mala
al amitlu
aedi
ed racs
. 61(
…
.. ・
)39
.fC
or
明確な提言はできないが次の迂言的表現の中の前置詞になぜ p
e があらわれな
やn
65
天理大学学報
いかの理由も着点と考えたら説明可能なように思われる。
- Ya tenmos
.atreuP
ー 《Y d
etsu
- Con otsug
- ojid le oleuba
一
; es aml
ne ortseun
.olbeup
21( )531
iuqa
a,rebeb
sartneim
solle
.nabsnacsed
a.rfiuvqiav
(5 -73)
,atneivris
esradeuq
eriuQ
es ha odaeuq
me afradeuq
ailmE
oiragS
y se ed al
ariviv
》
(5147)
再帰代名詞 Se の機能は起点・全体枠を消去するとまでは言わないまでも,それを弱めるま
たは薄める働きである事はすでに述べたが,以上の例を考えると,目標( a
rp
)や着点()atsah
をとり込むことによって,新たに再帰代名詞 Se が起点となり,全体枠を設けて元の動詞
Quedar
のイメージを再現することになる。
図 .6
Queda
「
+e
s
と着点のイメージ
<全体枠>
隊後物多額
起点、
(
配
)
(
図 5 の再録)
状況設定・時間的経過デ着点,在留の部分
一一一一河修勿勿貌-うpara~う hasta/a
起点
有標く
(?)
〉目標一一一一一汐着点
〉(有標?)
無標
残存にしろ在留にしろその期間の表現は両者とも物理的長さに変わりはないが,むしろ動詞
Quedar
十回の方がそうした要素とより共起関係を結びやすい傾向が確かに存在する。
Quedar
m(gla
,odnug
,opmeit
ogral
)86(
lE ortaet
.etnm
)96(
)07(
Durante
Pero
(5 -23)
alitA
,iS .ailas
Quedar+se
,otar
de Apol
nugla
ainet
Pues
nat
un ,otar
un es
muri6
opmeit
n6zar
hace
qued6
la riced
ρ
oco
es queda
以上でもってはほ動詞 Quedar
sonu ,soifa
ogla
oyus
que naibed
“
ne us aredv
と Quedar+se
ed rop ,adiv
mucho
,opmeit
m(gla
,opmeit
un buen ,otar
un ,otar
una noche
,aretne
atse ,ehcon
unos ,said
sodt
sol soifelirdam
ol norarol
adilpmuc
ne .eip 72( )45
nugla
opmeit
en Las .sadlaC
esraduq
asc
”
. )62-1(
構文の統語的現象はとりあげ尽したと思わ
れる。両構文は起点・状況設定・時間的経過・着点などの要素,また事象(残存・残留)の継続
期間などで互いに重なる部分が非常に多〈,決して統語的側面から明示的に分離し得ないと言
いうる。しかし意味内容から見た場合,筆者がとらえてきた他者依存・他力本願のような側面
を考えると明らかな相違もみられ,また直接命令の成立の可否, Quedar+se
(+animado
構文が有情物
)を主体にとる特徴などを考慮に入れると,次のような結果となった。両者は意
志動詞/無意志動詞または白己制御の有無で対立しながらも,再帰代名詞 Se の付与の結果は
やはり等しく自動詞の土俵の中におさまるゆえに両者は集合的に重複した構文を有する。しか
しながら Quedar+Se
Quedar
構文がさらなる着点をめざす到達点指向性の強い動詞ゆえに動詞
に比べて,より接続性(n
6icarud
る
, と考えておく。
)を内包しながら次なる変化の事象をも予想させ
動詞 Quedar
十S
e
に関する一考察
+es
構文のイメージ
図 7. Quedar
起点
三決着点(起点)
En
De
.4
<変化>
<状態・持続性>
意志的・自己制御的
エピローグ・,lluB
〉目標
〉着点
Par
Hasta/A
)eS(
無意志的
Cartgena
75
(+不定詞)
<変化>
説の検討と批判
二人の先行研究者の内容を検討するためには同じ統語的現象の中が適当かと思われる。それ
はとりもなおさず具体的・抽象的意味内容を問わず場所・所在を表わす副詞(句)および前置調
(句)の存在する構文の中でこの二つの動詞が微妙な重なりを示しながら全資料をカバーする代
表的な前置詞 En による場所・所在表現である。(表 5 を参照のこと)ここに両構丈の共通分母
たる存在=所在=場所が介在してくる。両構文にあらわれてくる前置詞 En +空間名詞の構文
を記す。
asc
これは+12(es
例)に対仁て (es
4 例)となり慣用の結果を示しているが,文法的には明確に
使い分けられている。
17( )一 ιSe p
ued
rartne
Y alle el.6tsetnoc
,iS ,fs esap .zetsu
Y 6rtne
le nevoj
?
y la ,rartne
qued6
・
・
・
・
・
・
,o
dnareps
oatnce
y odnareps
orep
.6ivlov
Y le hermano
que abdeuq
ne asac 6iv que le agu
de al aletob
abtse
,aib y el ojid
a us .erdam
・
…
. 52( )141
- lE agua
abtse
.aibrut
Mi hermano
atse ・
odidrep
・
)27(
aL( nueva
anier
y us )ajih
al nabive
a ravl
al ,apor
a rap agu
a al etneuf
recah
sorto
sercaheuq
y al ajih
ed al anier
es abdeuq
en asac
y no aicah
.adn
)321
no
rut
ya
(25-
出て行った兄が行方不明になり家に残っていた弟がそれを予感するのに対して(17 ),後妻
の娘は意図的に家事にたずさわり,先妻の娘は家の外の重労働に関わることが対比(対照)的に
読みとれる( 72 )。次の事例はその聞の微妙なところを示している。
)37(
Todos
sal soifa
es avele
le oicerp
naif
dos docenas
de sojeiv
saibaracsac
asac sal sedrat
de .sorat
72( )061
ed sal .sadartne
y sert
Y a al etng
ed ,solle
,etnmacioreh
el se .laugi
es nadeuq
-ufnefR
ne us
コドリードの下町の口うるさい老人02 人ばかりが闘牛の入場料があまりにも高くなったのに
tnmaciorh
腹を立て,その内 3 人ぐらいの老人が e
(断固として) sal
sedrat
ed sorat
(闘牛
の期間中)家の中に留まった場面であるが全体枠(02 人)のうち 3 人ぐらいが家に残った
radeuq(
)と言っても良さそうなところが上記の副詞句によって留まった( r
adeuq
十e
s
)ょうで
ある。
)47(
Quedamos
mi hermano
y yo solos
ne cal α
.as
)04-1(
この丈の前後に母の死の場面がある。
)57(
Yo ya me odeuq
ne .asac
Con
ol que
ognet
odarh
puedo
ri,odneiviv
orep
par
85
天理大学学報
sol
sod
no .yah
(1-70)
この例などは多少慣用句化していて家事専従となっている。次の事例は身体障害者が内発的
義務のもとに家に留まることが表現されている。
Y is no hay sortnec
)67(
,sodauceda
le impedo
es eneit
que
radeuq
ne .asac
32( )59
elac
En alellac
de al Argumosa
)87(
olS
he odativni
a etng
que no naget
atejrat
es nardeuq
a(m
)77(
nadeuq
sonugla
selobra
Al ,rartne
mama
ne al.ellac
( 5 )51
.adigocse
,saicaca
ard
72(
)11
una .atejrat
Y sodt
sol
odatse
次の例は同一資料体内のゆれである。両者とも同一人物の妊娠した場面である。
97( )一“Y mi oivn
ecid
que ya no usemos
nad
y que is odeuq
ne ,odatse
seup
asc
le es
”
( 1 -12)
Yo he odicerfo
)08(
ri a eip la oreC
ed sol
Angles
is al ani
es adeuq
ne .odatse
(1-
)032
前者が常態の欠如=妊娠=変化であるのに対して後者は状態十持続と捉えられないか, と今
のところ暫定的に考えていることを断っておく。本来この例は語葉的用法というよりもむしろ
繋辞化した丈法的用法として取り扱うべきものであろう。
ncon
これも同一資料体内のゆれであり,数ページの隔たりの中にあわられる。
i La m 向aniu
i La maquina
)18(
)28(
de resoc
de resoc
que
que
es 6deuq
6deuq
ne leuqa
ne n6cnir
n6cnir
! (17-26)
! 71(
)421
生活苦のシンボルであるミシンを描く場面で両者とももの主体 である。慣用的には後者が
normal
であろうが,体系的には人格化された主体が意志を持って留まることが表現されてい
る
。
olbeup
後者にはこの場面の前に死の描写がある。
Oiga
)38(
es 6deuq
)48(
Qued
Y ,aroha
detsu
:a mi no me atsug
ratnugerp
mas
detsu
ne le ρ
?olbeu
2( )091
masque
,adalosed
orep
ne mi ρ
olbeu
y con
la rebah
odirep
a mi San Manuel,
la erdap
de ol,oirasecen
orep
mi .olbeup
de mi .amla
01(
l Porque
no
)65
mundo
ここでは娘を思う父親の心情が読みとれる。
Su ,erdap
)58(
mundo.
51(
Se
)68(
mundo,
que
marcharon
como
al abatsni
arp
que eseigile
un oreifapmoc
setna
de radeuq
alos
ne le
)71
sol ,solbaid
us,otirrep
.zadisecN
なお断っておくが,動詞 Quedar
y le ,orereh
que
es lamb
,airesiM
es 6deuq
ne le
(26-10)
単独で、は場所性は内包しておらず,必ず前置詞(句)副詞
e
十S
動詞 Quedar
95
に関する一考察
(句)でもってそれを補ってやる必要があるのに対して,動詞 Quedar+se
にはすでにその中に
場所性が内包されていることを再度確認しておく。
J人 De Molina
,)2791(
artgen
先行研究である C
Redon(l974
)の中に両者の相違をと
,ocisafaid
は
artgen
らえて強調表現等の用語が見られる。例えば C
,あるいは mas ,etneiroc
oviserpxe
,ovitcefa
,ovitilov
とに
mas
ocitartsaid
normal
の用語のも
と表現されてお
の記述が見られる。しかし筆者はこれまでの残存と在留の概念のもとに
の説明
artgen
記述してきた枠組みの中で全てが解釈できるものと判断している。U7f えば C
り,後者にはsisafne
y Yo の箇所がある。まず原書を記す。
de us .aluaj
in rap ,euq 6lov
no es c6mo
,edrev
Un ,aid le oiranc
)78(
la et
es oniv
le oiranc
・・・・<省略>・・・・・・・・・・・ A al ,edrat
・
・
・
ojeiv
・
Era un oiranc
que
s
o
l
e
v
a
u
s
e
l
n
e
l
a
t
i
e
n
d
o
,opmeit
ogral
y illa es qued6
,ednarg
de asc
odaj
.abanilced
8591 〕
seriA
.S A Buenos
26- 72 頁 .dE ,adsoL
,)IX(
Verde
lE Canrio
〔
に例の oretalP
目
逃げたカナリヤは緑色の一羽と限定され,それが大きな家の屋根にきて長い間とまっていた
s の型でなければならない。しかしこれが数羽
十e
という場面であり,筆者の見解では Quedar
逃げ、出してそのうちのー羽が屋根にとまっているのならば Quedar
は引用の際に転記ミスを二度犯したことになる。
es 〕 qued6
〔
〕 yilla
grande
〔
de al esac
la odajet
artgen
それゆえ C
lE
「
ogral
oniv
oiranc
邑l muy
quedar
aibed
ileAs
)はその選択に積極的に働きかけているとは思われない。
tiempo
ない。なお時間副詞ogral(
の方を選ばなければなら
両者は副詞句 ogral(
,opmeit
e 」(〔 〕は転記ミス,同, )681
.・
rpmeis
par
osurtni
par
/
.opmeit
)に支えられ対立するのではな しともに“在
erpmis
)という用語を語葉・文法的現象
ovitilov
留”の次元で同じ土俵に立っている。ただ意志的(
ととらえたのであれば的を得ているが,丈体的変異体と考えるのであれば射程は狭い,と判断
。
さ fL る
enor
「iS le S
“
etnediserP
( AP )794
”
ergnas
con mi aiporp
que ireferp
de oido
con lat n6iserpx
( LN 682 )」(同, )781
”
olrednef
ablp
elbisop
ainev
ecv
“A s
/
/
otnuj
quedarme
a usodal
quedar
airireferp
me ol ,eseitimrep
Antoia
aalle
y -ed
y al -metnoc
tiempo
le mayor
そして前者の例に対して次のような解説を記している。
ed Angel
que Car
led ,onarit
illa la odal
aicne
al n6icavlas
,le ol que elairacifingis
arp ,le no puedn
otnusa
etnat
)」(同, )781
etnd
6tes
「N
(
aesd
orep
etnmavitejbo
ractsed
mostra
de us ,adiv
etnerf
ratnoc
nis
us datnulov
seup ,souesed
a al aicnetopm
le rolav
de permanecr
aun
de us permaotnuj
en etse -ropmi
-iserP
led Senor
a
この説明を聞く限り丈体的変異体ととらえているようであるが,筆者は「他の側近が全員姿
を消しでも私は残ってお命をお守り申し上げます」と解し,後者は「在留して危機を脱するま
で彼を守る」と解す。
次は luB
)es(
evitaciderp
uedar
説を紹介しながら検討を加えてゆく。まず本稿が対象とする語葉的用法は「 q
」に相当するところであり,彼は 5 項目に分類しているが,その各 項に冠
する定義のための用語を見ると,/,yats
ovitca
ovisap
,niamer
/eil
eb/ tfel dniheb(
の二項対立で解こうとする姿勢が見られる。
)/という具合に一貫して
06
天理大学学報
.I AFTER
USE,
,.CTE
SOME
ACT
TO REMAIN;
OR PROCESS
OF REMOVAL,
SEPARATION,
TO BE LEFT.
彼がここで示す事例は全てが Quedar
であるからには,より b
e tfel
ovisap
には多少の修正が必要で、あろう。
る。しかし be tfel
DESTRUCTION,
に近いことは確かであ
二
.II TO BE , TO LIE
IN A PLACE
INDICATED
場所を示す副詞(句)をともなって ratse
BY A LOCATIVE
やr
ebah
ADVERB.
と同義関係を結び,かっそのような要素
なくしては所在の意味が成立しないという指摘は定説ともなっており,それらの要素は必須補
語となる。さらに彼はこの用法の再帰形に関して「(
)ti sah
no evitsartnoc
trapretnuoc
」
474(
)と強い制限を設ける。確かにもの主体+
v +場所副詞の構造で再帰形は成立し難いこ
とは事実であるが,次に見られるようにもの(抽象概念であっても「もの」に指定され得る場
合を含む)主体の再帰形も存在する。
Por 十場所名詞
)88( ,oisinoiD
,odiartsid
egoc
le,acsarac
)98(
Par ,sortoson
sal sarfic
de desarme
dadila .acir6tsih
(282)
)09(
lE oleic
es aralca
erbos
unas
lomas
ed .olVoberedla
(2 )131
sarted
ρ
ro.illa
que es qued6
sadroc
,saces
puedn
ed roloc
71( -134)
ρro sarted
esradeuq
,arreit
isac ,ozijor
de al -er
que
ρro
n
a
d
e
u
q
ertnE
)19(
iS eruco
ogla
uedaq
ertne .sortoson
)29(
ertnE satinifni
)991
,olam
ol decimos
11( )431
retnot
匂s q
n
b
a
d
e
u
a sol sedairotua
sanu
!ed
satirbalap
Juzgado
que
y is ,on
compensabn
seup
odt
mucho.
es
72( -
sartA
)39(
i,apcsE
,oalsinatsE
que et acnirt
! iD un ,otlas
orep
al atp
es 6deuq
.sarta
(2)641
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
. sartA
)49(
Al aidoem
sol amigos
nartne
en ,etneufiC
un olbeup
hermos
es ha odaeuq
le orec
de al ,acroH
un onazotla
que animret
en una mesta
asil como
un .otalp
(2 )331
)59(
olS sejoler
y c
ampans
sedrv
que es quedan
sarta
.etnamdipar
11(
)7
副詞 sarta
は非再帰形とも共起可能で、ある(西和中辞典,小学館, 012 頁
)
。
Lado
)69(
Se nardopsid
ed manera
al .artseam
,lluB(
)574
)79(
La atirones
arivlE
ajed
”es quedan
a sarucso
siraP
.III
WHEN
OTHERS
DEPART,
que
a un odal
eduq
una
mesa
adjicnevsed
al alevon
erlos
la odal
de un vaso
al mesa
mediao
de ehcon
ed .auga
TO STAY
OR BE LEFT
BEHIND.
done
・
“L
os
・
・
(1 -93)
soiretsim
arartne
ed
16
十Se に関する一考察
動詞 Quedar
彼はこの項で二羽の烏がフェンスにとまっていたが,そのうちの一羽が飛び、立ってしまった
事象をとりあげている。
drib
dniheb
dnoces
eht
whetr
hsilbatse
eno
when
eno ,ecnatsni
evig
「To
どうも英語の訳語からしても yats
no onecan
,yaw
seilf
on a ecnef
fo two sdrib
)574
,
同
(
.
」
'
was tfel dnihib
ro ‘
'dniheb
deyats'
)ととらえている
ovisap(
be tfel dniheb
,)ovitca(
ようである。さらに引用しておく。
era
eht stcaf
deit ot a,eert
a mitciv
from
away
walks
si tfel dniheb
:eht mitciv
detroper
be ylreporp
may
and
elbaniatrecsa
ylraelc
sa ni eht
c
o
n
t
e
x
t
,
t
h
e
I
f
(
q
u
e
d
a
r
s
e
)
.
t
h
e
r
e
s
t
a
y
t
o
c
h
o
s
e
n
o
t
: he seod
)radneuq(
si no
ereht
si,evisap
taht eht tcejbus
)sodat
α
(
ecnedive
sreffo
,elpmaxe
gniwolof
ni .egasu
tatis
hnoi巴
)
」
y setnuF
zepoL(
ed unos .selobra
a al sombra
sodat
quedaron
Los solabac
, )574
同
(
fi a rebor
nI ,tsartnoc
「
)は母国語話者の直感でもって再帰形も可能で、あると反論す
2791(
negtrC
これに対して a
。
る
noc sal
naibe
sol setenij
sartneim
a al ,arbmos
sodat
es quedaron
solabac
」(同, )181
de al adnof
sacihc
es
y oserp
ose se hombre
arp
oneuB
? ,
la lareng
oserp
ue es navel
「L Q
482 頁。一同, 181 より一)
,etnediserP
lE roeG
,sairutsA
Angel
iguel
(M
」
queda
は最後まで 2 項対立をくずさず,さらに次のような例を示す。
( Ramon
」
en le ozbalc
quedaron
y etnciV
Juan
o.aifenitnO
noreivlov
odos
「T
os
「L
luB
luB
.redneS
よりヲ|用)
両者とも鋭い直感力をもって微妙な意味的側面をとらえているが,筆者からすれば上記全て
に重心を移して言語外的文脈を読み込み
はovisap
の事例に対して可とする。なぜなら luB
は同じ事象を(変化の)結果=状態十持続の方に重心を
移して解釈している,と筆者は暫定的に考えている。最後の例なども再帰形を可とするが,そ
)を選択するような人々を想像してみよう。
zbalc
の理由として仮に生活苦から牢獄(o
negtrC
すぎているのに対して, a
y etnciV
es quedaron
a al sombra
led ,lobra
Juan
Pero
a us .asac
noreivlov
odos
「T
en le .ozobalac
」
(筆者作文)
satiuqozm
os
「L
.VI
con
naibe
sor
sodat
es quedaron
de al adnof
sal sacihc
sol -elabac
sartneim
」(筆者作文)
IN A PLACE.
TO REMAIN
ここに至って luB
はそのジレンマに陥いる。
ni siht yrogetac
ot a dilema
detubirt
two
naht
more
ecniS
J.elbacilpa
elp si no regnol
whic
snoitpecnoc
may be -ta
sihT
and .desufnoc
s
a
t
i
s
f
a
c
t
o
r
i
l
y
.
r
e
s
o
l
v
i
n
g
o
f
si elbapcni
-icnirp
eht citamothcid
era ,devlovni
detacilpmoc
si ylemrtx
Usage
「
egaunl
fo ytilaer
, )674
同
(
eht
彼の苦しんでいる事例は筆者の指摘した動詞 Quedar
十es がもの王体をとって,さらに場所
を選ぶ構造で、ある。
Esa
「
senoicspmoc
nareibed
esrbah
quedao
en sol
albumes
ne euq
noreuf
-se
26
天理大学学報
.satirc
」
(a
tsiveR
zfar lanoicidart
lanoican
es qued6en
ed ,arutluc
ol ocid6sipe
aluzenv
)
「lE r
omantics
目
」
(.AL
que
busca
al
)zehcnaS
彼はここで本質に迫るところまで行っており,人格化(dezilanosrep
)と責任性(
-libisnopser
yti )たる概念をとらえている。しかしながら再帰代名詞の有する ovitca
の側に身を置き,次
のように続く。
「
erht
may be ylno
one ytitne
under
noitaredisnoc
:eht noitca
sgnirb
eht tcejbus
ot a ecalp
.he remains
.ereht
ecniS
no one esle ni ,devlovni
eht noiton
fo gnieb
tfel
dniheb
sitnaveleri
;tub rehtien
noitcurtsnoc
si,yrotcafsitas
ecnis
quedar
sah -la
ready
ben dehsilbatse
sa ‘
ot be 'tfel
and esraduq
sa ‘
ot ,'yats
and rehtien
-retni
noitaterp
seilpa
.ereh
」(同, )674
筆者は人格化・責任性は意志性と自己制御性の中で解釈し,残 留二状態・持続性= Quedar
十日と暫定的に解しておく。以下 luB
の見解に関する検討事項はこの動詞の文法的用法を分
析した時点で改めて体系的に取り扱う予定である。
(
注 1)
Real
Academia
,alonapsE
.ozbsE
.3 5. ,4 ,)c.)e
380-
183 頁
(
注 2 )収集資料の原典を記す。なお本文の事例表記番号もこれに準ずる。
La Colmena.
Camilo
esoJ ,aleC
,5891
.reugoN
.2 jaiV ea La .airaclA
Camilo
esoJ ,aleC
,0991 .lartsuA
.3 lE Camino.
Miguel
,sebileD
,0891 .onitseD
.4 Las Rats
Miguel
,sebileD
,3791 .onitseD
.5 lE .ocriC
Juan ,olosityoG
,3691 .onitseD
.6 lE nozilP
led .sesilU
Ana Maria
,etuaM
,5691
.dE Lumen.
.7 Las senoisefnoC
de Un Peque
白o.
ofos6liF
,nfrozA
,0791 .lartsuA
.8 .sotneuC
ofP ,ajoraB
,3791
.aznailA
.9 lE Arbo!
de La .aicneiC
oiP ,ajoraB
,4791
.aznailA
.01 San Manuel
Bueno,Marti
y Tres
rotsiH
匂s m
as.
Unamuno,
,6791 .lartsuA
.11 Cuentos
de Amor・・・Vagment.
ocsinarF
aicrG
Pavon,
,5891
.onitseD
.21 La Cueva
de Montesi
y sortO
.sotaleR
ocsinarF
aicrG
,novaP
,4791 .lartsuA
.31 lE Pozo
,itenO
,5691
Arca/Montevid.
.41 Requiem
rop un Campesino
.lonapsE
Ramon
,redneS
,7791 .onitseD
.51 Rimas
y .sadneyL
Gustavo
Adolf
,reuqB
,5691 .lartsuA
.61 La Comida
de Las .sareif
Al .larutaN
otnicaJ
,etnvaeB
,9691 .lartsuA
.71 Tres
Sombreos
de .apoC
Miguel
,aruiM
,8591 .raliugA
.81 La Mordaz.
osnflA
,ertsaS
,9591 .raliugA
.91 EnLa
etnidrA
.dairucsO
Antoi
Buero
,ojelaV
,7591 .raliuga
.02 ,onaletsaC
,lonapsE
Idioma
.lanoicaN
Amado
,osnlA
,8691
.adsoL
.12 Los solbeuP
de ,anpsE
.I Caro
,ajoraB
,0991
.omtsI
.22 Origende
Un atsilevoN
y de Una Genraci6
.airaretiL
Angel
Rama,
,5691
Arca/
.oedivtnM
.32 Cambio
.61 N 旦 ,1 ,032 ,5991
6 月91 日
.42 lE Habla
de La Ciuda
de .diraM
M. Esgueva
y M. ,oreatnaC
,1891
.C.I.S.C
.l
目
目
Qued
設1・
十
Se に関する 考察
36
A
.52
.62
.72
.82
.92
Cuentos
seralupoP
de .anpsE
At 廷でoil M. ,asonipsE
,5691
.lartsuA
Cuentos
seralupoP
de.allitsaC
ileruA
ひかL ,asonipsE
,ojiH
,7491
Au .l日
art
Madrid
y Los .selirdaM
Antoi
Diaz
C 凶,etaba
,4791
Prensa
Espa
訟
の
.al
lE .siaP
i:0991
下3 2 月ら臼〈日〉
Espaδa
9ら
. N
imero
,062 ,162
atsiveR
de La anicfO
de n6icamrofI
.acitamolpiD
3) Ramsey
,)6591(
A Textbok
fo Modern
,hsinapS
183 頁
4 )資料収集の都合上,順序不同になったこともあり以下では箆一作家の諮葉体系とその
ゆれにも削慮して,資料をジャンパ〆訴に分けなおした。 jよ
i ド表記上( 〉でくくっ
は分類番号とする。
分類番号
資料番号
(1) 1
・2
( 2)
3 ・4
( 3)
( 4)
( 5)
( 6)
( 7)
5 ・
8 ・9
01 ・
11 ・21
72
文学作品,劇作等。
( 8)
6 ・7 ・31 ・41 ・51 ・61 ・71 ・81 ・91
( 9)
52 ’62
昔話。
)01(
42 ・
ゴ話し
)11(
02 ・12 ・2 ・32 ・82 ・92
ゴ 新聞・
5 )上沼博人(891 )は勤務 Quedar
の有する繋辞動詞としての重妻子性について次頁めく表
I> をかかげている。
「次の淡は出現議数の集計である。*は資料中にはあらわれないれ可能と思われる繰合せて?
あ ふ 小 文 字 のtot 討は叙議補語の総計,大丈字の TOTAL
は該当の動詞の総:出現数である。 J
(スペイン語学研究。 NO 3. ,211
31 頁‘下線筆者〉
さらに上慢は繋辞状動詔のおめる位殻そ客観的に示す。
までに res
とratse
の矧度はそれぞれ, .11 053 と.4 281 であった。]∼ 62 の繋辞状動認
"であるから繋辞状動詞は相対的に見てかなり大きな額度をもっといえる。」(問,
の絵、計は903.2
51 ,設 7 より)
6 )以下カッコ内の数字は資料の原典の引用番号とするの注 2
(並りこの聞の着点は任意にどこにとっても良い。つまり
1(
)2(
)
仁
…
…
…
一
一
一
ぞ努主役i奴 7
0
··~··:=]脇沼闇
…
…
一
一
一
一
一
一
一
一
一
一
一
…V.ノ777
ヌ7777').
)3(
j(注 8 )この引 F詩文の前半のゆにある…es el qued6
al boca
nat atreiba
文法的用訟の側に入れたので剃稿にゆずる。
9) Cartgena
,)2791(
481 斑。次のような事例が記されている ο
“L D6nde
queda
soL( )secapiP
?”“ Na .. ・
・
・
・
A ortauc
sortem6lik
yadigfr
led
・
・
・
−この鰐は
,CG("olbeup
)13
46
天理大学学報
が単独で場所性を有することはまず存在し得ないことを断っておく。しかし
動詞 Quedar
この事例があるとすれば文脈など前後関係を確認していない段階でははっきりしたことは言え
ないが,この Los
Pipaces
や遺跡などを指し時間的経過を経でもなおかつ残存するのであれば
可能となる。
<表一
名詞
.1 rabc
.2
andr
.3 reac
。
。
形容詞
1
4
4
1
4
.7 esrerc
。
。
。
。
。
11
9
esratnocn
.9 esrcah
82
.01 esralah
.11
ri
.21
manters
.31
esratom
.41
recrap
.51
permancer
.61
esrnop
巴
621
。
。
.81
quedar
2
*
本
8
9
1
3
1
83
6
20
6
02
1
2
03
*
1
21
13
4
*
83
872
41
35
732
68
51
2
24
478
4
64
561
853
657
*
*
56
1
5
1
*
3
02
.32
ranimret
*
.42
rinev
。
。
1
13
.52
esrev
1
91
.62
esrevlov
*
54
latoT
981
269
1
463
4
*
45
042
201
030,1
51
7
。 。 。
4
93
654
*
4
61
853
65
51
72
846,3
172
9
2
07
78
.91 ratluser
8
8
09
02
.02 rilas
7
9
31
8
*
24
21
72
。
。 。
。
*
9
713
8
51
*
273
22
72
3
54
83
65
1
*
8
092
TOTAL
9
34
52
53
latot
1
61
1
)es(
03
61
*
13
「場所」
。 。
。 。 。
。
。
。
。 。 。
781
*
.71 esratnesrp
5
71
*
.5 esraedisnoc
巴
現在分詞
11
1
.6 raunitnoc
.8
副詞
41
中
.4 esrasefnoc
1>
903,2
840,1
82
761
54
372
618,01
動詞 Quedar+Se
56
に関する一考察
参考文献
Andres
.1
oleB
,)8791(
Gramtic
de al Lengua
,analetsaC
noiceloC
EDAF
-isrevinU
.ant
.2
M" Antoia
Pardigma
.3
Comis6n
Martin
y,senoicaivseD
Nlanoica
lonapsE
,aleraV
oniuqaroZ
,)9791(
.soderG
al asnefD
oigeloC
Kubarth
arp
Las senoicurtsnoC
!ed Idioma
de Mexico,
,)4991(
oiranoiciD
Pronmial
,lonapsE
Fonda
,)2891(
de arutluC
ocig6loesarF
se ne ,lonapsE
oiranoiciD
.acim6noE
Funda-
mental
!ed
,ocixeM
.4 Fernado
Hugo
!ed ,lonapsE
-erG
.sod
.5 John
tuB
and
Carmen
Benjami
,)8891(
A New ecnrefR
Grammar
fo Modern
,hsinapS
.dlonrA
.6 Juan
aniclA
,hcnarF
esoJ
Manuel
aucelB
,)5791(
Gramtic
,alonapsE
.leirA
.7 Marfa
,reniloM
oiranoiciD
ed Uso led lonapsE
,)7891(
.soderG
.8 Manuel
Seco ,)9891(
Gramtic
laicnesE
led ,lonapsE
n6icudortnI
la oidutsE
de al
,augneL
.eplaC-aspsE
.9 .J .A De Molina
Redondo
,)4791(
Uso
de 《SE 》, deicoS
larenG
alonpsE
de -erbiL
.an
.01 Navas
ziuR ,)7791(
reS y,ratsE
lE ametsiS
avitubirtA
led .lonapsE
daisrevinU
de
Salmnc.
.11 N
elson
Cartgen
,)2791(
oditneS
yarutcurtsE
de sal senoicurtsnoC
Pronmiales
en .lonapsE
.21 Ramsey
,)6591(
A Textbok
fo Modern
,hsinapS
New .kroY
.31 laeR
Academia
alonpsE
,)9891(
Esboz
de una
Nueva
Gramtic
de al Lengua
,alonapsE
Espa
.eplaC
.41 Wilam
.E luB ,)0591(
Quedar
and Quedars
,A yduts
fo evitsartnoC
,segnaR
Lang
,egau
NO. ,62 .P 764 .084
.51 上田博人(891 ),スペイン語の繋辞状動詞の分類,スペイン語学研究, NO. ,3 .P 301
.81-
.61
出口厚美(,)2891
イン語研究会。
.71
.81
.91
森田良行(791
原誠(9791
On evixelfer
erutcurts
(,)2 acitsiUgniL
acinpsiH
5 ,関西スベ
),基礎日本語,角川書店。
),スペイン語入門,岩波書店。
福罵教隆(3891
外 大 論 叢43 2
),イスパニア語における関心の与格を伴う自動詞丈について(上),神戸
イスパニア語における関心の与格を伴う自動詞文について
,)4891(
(
下
)
, 神戸外大論叢53
1
Fly UP