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情報産業の競争力の強化
METI 経済産業省 参考資料4 情報産業の競争力の強化 平 成 1 8 年 5 月 経 済 産 業 省 商務情報政策局 0 IT産業の現状について METI 経済産業省 PC関係 10兆円 (2004年国内販売・生産) 情報家電関係 15兆円 *印は2003年 合計 コンテンツ・ プ ラットフォーム ビデオ・DVDソフト 0.89兆円 14 兆円* 通信市場 放送市場 移動電話 固定音声伝送 5.2兆円* ADSL等:0.67兆円* 通信機器 ・電話機 完成 品 ・搬送装置等 無線通信機器 ・放送装置 コンピューター 周辺装置 ・衛星通信装置等 ・プリンタ ・HDD等 ルーター・ ハブ 0.3兆円 0.65 兆円 0.6 兆円 メインフ レーム・ ミッドレ ンジ 0.33兆円 0.74 兆円 P C 携帯電話 1.2兆円 1.7兆円 0.16兆円 音楽ソフト 22兆円 1.6兆円 NHK :0.68兆円 民放地上波 :2.3兆円 CATV :0.33兆円 ラジオ放送 :0.22兆円 携帯音声伝送 :4.6兆円 携帯データ伝送:1兆円 PHS音声伝送 :0.21兆円 PHSデータ伝送 :6億円 2.2兆円* 専用線 1兆円* 3.8兆円 移動電話 移動電話 5.8兆円* 固定データ通信 インターネット広 告 ゲームソフト 0.38兆円 事務機器 1.8兆円 デジタル複写機・複合機:0.8兆円 デジタルコンテンツ 0.84兆円 インターネット配信 :0.46兆円 携帯配信 :0.23兆円 デジタル放送 :0.15兆円 AV機器 家庭用電気機器 3.6兆円 13兆円 2.2兆円 液晶TV :0.43兆円 デジカメ :0.8兆円 部品・製造装置 フラットパネル・ 電池 半導体素子・集積回路 電子部品 液晶デバイス 5兆円 2.7兆円 1.8兆円 情報サービス 14.5兆円 半導体製造装置 製造装置 0.5兆円 12兆円 1.2兆円 情報処理サービス 2.5兆円 受注ソフトウェア 6兆円 0.67兆円 ディスプレイ システム等管理運営受託 1.7兆円 ソフトウェア・プロダクツ 1.4兆円 コンピュータ等基本ソフト 0.2兆円 業務用パッケージ 0.7兆円 データベース・サービス 各種調査 その他 14.5兆円 1.8兆円 出所:平成16年機械統計年報(経済産業省)、平成16年度通信産業基本調査(総務省)、デジタルコンテンツ白書2005(デジタルコンテンツ協会)、平成16年特定サービス産業実態調査報告書(経済産業省) 1 IT分野における競争環境の変化と競争力の現状 1.IT利活用の抜本的進展 METI 経済産業省 日本ではe-Japan戦略(インフラ整備)、e-Japan戦略Ⅱ(利活用の初期(先導的)段階。利便性追求)からIT新改革戦略(利活用の拡充段階、社会的課題解決)へ。 日本の電子政府進捗度は、11位(2004年)から5位(2005年)へ向上。 ①カナダ、②アメリカ、③デンマーク③シンガポール、⑤日本⑤オーストラリア⑤フランス(出典:アクセンチュア) インターネット普及率は、デンマーク(66%)韓国(65%)オーストラリア(65%)シンガポール(64%)アメリカ(62%)カナダ(60%)日本(55%)フランス(41%)の順。(出典:インターネット白書2005) 2.IT関連製品、ソフトウェアの進化 (1) IT機器・製品 (2)コアデバイス・機能部材 (3)OS・ミドルウェア ・情報サービス パソコンは、モジュール製品化・コモデティ化。従来型製造ビジネスモデルでは、完成品分野での競争力確保困難。 日本企業の活路は情報家電。この分野がコモデティ化する前に、より先へ行くビジネスモデルが確立できるかが課題。 スパコンは、2002年に日本の地球シミュレータ(NEC)がランキング第1位を奪取。しかし、2004年、米国ローレンス研に設置された米国のBlueGene/L(IBM)がランキン グ第1位となり、現在に至る(地球シミュレータは第7位に後退)。 ルーターは、インターネットの爆発的普及に伴って急成長。従来の回線交換機を駆逐。 携帯電話は、日本は、第2世代までは国際標準化で失敗。第3世代以降での国際競争力向上が課題。 半導体は、コンピュータ、情報家電の性能を決めるキーデバイス。コストに加え、機能、動作速度、記憶容量、省電力等が差別化要素であり、微細化技術が ポイント。さらに、製造プロセスにおける技術力に加えて、製品企画力・設計力やビジネスモデルが利益率を決める。 平面ディスプレイは、液晶、PDPとも日本の独自技術で世界をリード。コスト競争力をつけた韓国・台湾が急速に追い上げ。 ストレージは、今後、情報家電の普及に伴い、動画等も含めた情報コンテンツを何時でも何処でも蓄えて利用できる超大容量小型ストレージの需要が拡大。 電子タグは、国際標準化にはほぼ目途。今後は価格競争と利活用提案が活発化見込み。リユースを前提にした高付加価値型電子タグの開発も進展見込み。 電子部品は、キャパシタ、水晶発振子、磁性部品等極めて多岐に渡っており、それぞれ材料・素材、加工方法等に独自の技術・ノウハウの蓄積が必要。 OSは、デファクトを獲得したMS vs オープンアーキテクチャの構図。勝負はミドルウェアからアプリケーションへ。情報家電における競争も激化。 ソフトウェアは、経済社会システム全体の基盤として機能。ところが、最近では、証券・金融システム、交通管制システム等のトラブルが頻発しており、ソフトウェアの品 質・信頼性及び安全性の確保が喫緊の課題。ソフトウェアエンジニアリング手法の開発は、米国や欧州が官民あげた取組により先行。ソフトウェア人材が豊富な中印に 遅れないようにキャッチアップするとともに、日本の開発実態に即した手法を開発していくことが課題。 検索エンジンは、Googleが世界市場を席巻。検索精度の技術向上、映像検索やパーソナル検索等のニーズの高まりにより、新たなプレイヤーを交えた競争が活発化 する可能性あり。 3.ネットワークの発展 コンピュータのネットワーク化に加え、情報家電のネットワーク化が加速化。 規制緩和(PLC、電波規制等)、最新無線技術の研究・開発環境整備が喫禁の課題。 ブロードバンド化の進展により、ネットワークとサービスを融合した新しいビジネスモデルが台頭。その際、セキュリティの確保及び課金モデル(クレジット決済、 少額課金、電子マネー等)の確立が課題として浮上。 4.知財・標準化戦略の展開 情報通信技術のコモデティ化の一つの要因は、技術流出防止が不十分なこと。知財戦略が重要。 国際標準化の重要性。followerでなくleaderになることが課題。携帯電話の国際標準化には失敗。無線技術が勝負どころ。 2 METI 経済産業省 IT分野における各国のポジショニング 米国・欧州 日本 アジア 米国における政府調達軍事主導(国 防総省の年間IT予算は300億$以上) による市場創造等 上質な消費者 市場としての 中国等 日本 ライフソリューション サービス提供 システム企画・構築 サービスプラットフォーム 提供サービス 日本 楽天、サイバード、 NTTDocomo、 JustSystem、インデックス等 韓国 E-Coopration等 コアソフト、 認証・課金等 コアサービス 米国 Amazon.com e-bay 等 NOVA、MORA、 松井証券、アスクル、 Nifty、Biglobe・・・ 韓国 サムソン 米国 Google、AOL、YAHOO!、 i-TMS、 日本 欧州 SAP ソニー、松下、Aplix、 Access、ワークスAP 等 米国 サン、オラクル、ベリサイン、Adobe、UCLA・スタンフォード等の大学勢 MS、Apple ネット・コミュニティ 製品メーカ ブランドメーカ やや分断傾向・・・ 韓国 欧州 台湾 OEM (組み立てメーカ) BenQ、Teco、 サンポ コアデバイス メーカー (半導体/液晶パネル/ モジュール等) 韓国 サムソン、 LG TV系 欧州 STマイクロ インフィニオン 主要部材・部品メーカ 台湾 AUO、 ChiMei等 HanStar 韓国 サムソン シャープ、松下電器、ソニー、 NEC、富士通、東芝、 日立、アラクサラ等 日本 台湾 メルク (液晶材料) 中国 製品メーカ レノボ OEM (組み立てメーカ) Intel、 TI、Qualcomm、 Seagate、Maxtor 主要部品メーカ 信越化学、凸版印刷、大日本印刷 村田製作所、京セラ、日東電工、住友化学 スタンレー電気等 TSMC、 UMC 米国 Dell、HP、 Motorola、 Cisco、Juniper 米国 ルネサス、東芝、シャープ、エルピーダ、 日立GST、NEC-EL、松下、日立等 日本 独 製造装置&原材料 密接な 連携 日本 日本 フィリップス、 トムソン、 Nokia サムソン、 LG 米国 PC系 コーニング(ガラス) TI(ドライバIC) 日本 ニコン、キヤノン、東京エレクトロン、アドバンテスト 日本ゼオン、ディスコ 等 製造装置&原材料 日本 高度な技術を持った 中堅・中小企業群 3