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参考資料2 エネルギー政策に係る政府資料
参考資料2 エネルギー政策に関する政府資料 【目 次】 エネルギー基本計画(抜粋)・・・・・・・・・・・・・・ エネルギー関係技術ロードマップ整理図・・・ 長期エネルギー需給見通し(関連資料)・・・・ エネルギー革新戦略(概要)・・・・・・・・・・・・・ 固定価格買取制度(FIT)見直しのポイント・・・・ 1 3 4 5 6 電力システム改革について・・・・・・・・・・・ 7 パリ協定関連資料「COP21の成果と今後」・・ 11 地球温暖化対策計画(概要)・・・・・・・・・・・・・ 13 エネルギー基本計画(抜粋)① 経済産業省資料 平成26年4月 1 2 電力需要・電源構成 電力需要 長期エネルギー需給見通し関連資料 経済産業省資料 平成27年7月 電源構成 (総発電電力量) 徹底した省エネ 1,961億kWh程度 経済成長 1.7%/年 (対策前比▲17%) 12,780億kWh程度 (送配電ロス等) (総発電電力量) 省エネ17%程度 10,650億kWh程度 省エネ+再エネ で約4割 再エネ19~20% 再エネ22~24% 程度 程度 電力 9666 億kWh 電力 9808 億kWh 程度 2030年度 太陽光 7.0%程度 水力 8.8 原子力18~17% 原子力22~20% ~9.2%程度 程度 程度 LNG22%程度 石炭22%程度 2013年度 (実績) 地熱 1.0 ~1.1%程度 バイオマス 3.7~4.6%程度 風力 1.7%程度 LNG27%程度 石炭26%程度 石油 3%程度 石油 2%程度 2030年度 ベースロード比率 :56%程度 67 4 エネルギー革新戦略(概要) <狙い> エネルギー革新戦略(概要) 経済産業省資料 2016年4月 ○エネルギーミックスでは、①徹底した省エネ(=石油危機後並みの35%効率改善)、②再エネ最大導入(=現状から倍増)等野心的な目標を設定。 ○これを実現するためには、市場任せではなく、総合的な政策措置が不可欠。関連制度の一体的整備を行うため、「エネルギー革新戦略」を策定。 エネルギー投資を促し、エネルギー効率を大きく改善する。 ⇒ これにより、強い経済とCO2抑制の両立を実現。 ○本戦略の実行により、2030年度には、省エネや再エネなどのエネルギー関連投資28兆円、うち水素関連1兆円の効果が期待。 徹底した省エネ 再エネの拡大 全産業への産業トップランナー制度の拡大と 中小企業・住宅・運輸における省エネ強化 <産業> ○産業トップランナー制度を流通・サービス業に導入し、 今後3年で全産業の7割に拡大 → 第1弾としてコンビニで制度の運用開始 今年度中にホテル等を対象追加の検討WG立ち上げ ○中小企業の省エネ支援(設備投資、相談窓口) → 27補正、28当初予算で約1000億円措置 <住宅> <FIT法改正> ○コスト効率的、リードタイム長い電源の導入拡大 ○FIT電気買取後は原則として市場取引を行う → 今常会に提出・審議 <系統制約解消> → ○次世代自動車の初期需要創出、自動走行実現等 <各府省庁連携プロジェクト> ○環境アセスメント手続き期間の半減 → 規模要件や参考項目の見直しの検討開始 ○省エネ法(発電効率向上) ○高度化法(販売電力低炭素化) ○透明性担保措置 → 高度化法・省エネ法の告示改正 → 国内ガス流通インフラ整備等 ○エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス・ フォーラムを設置(2016年1月) (民間企業約50社参加) <アクションプランの実施(2016年度中)> ○エネルギー機器の通信規格の整備 ○ネガワット取引市場創設(2017年 中)のルール策定 ○新たな計量ルールの整理 → 専門検討WG等で検討開始 (LNG・天然ガス市場の育成・発展) <研究開発> ○世界最大の7MW浮体式洋上風力の 運転開始(2015年12月) 地産地消型エネルギーシステムの構築 ○再エネ閣僚会議(2016年3月)を受け、各府 省庁連携プロジェクト推進 ○関係省庁一丸となった省エネ国民運動の抜本強化 <産学連携の場の創設> ○電力業界の自主的枠組み → 電気事業低炭素社会協議会 立ち上げ(販売電力量99%をカバー) 地域間連系線の運用ルールの見直し <規制改革> <国民運動> <業界の自主的枠組み> <後押しする制度整備> ○計画的な広域系統整備・運用ルール整備 再エネ・省エネ融合型 エネルギーシステムの立ち上げ 電力分野の新規参入と CO2排出抑制の両立 国民負担抑制と最大限導入の両立 ○新築過半数ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー)化(2020年まで) 蓄電池を活用した既築ZEH化改修も検討 ○リフォーム市場活性化の中で、省エネリフォーム倍増(2020年まで) → 27補正で100億円措置 ○白熱灯を含む照明機器のトップランナー化(2016年度) → WGを立ち上げ、検討を開始 <運輸> 新たなエネルギーシステムの構築 ○地域資源や熱の有効利用、高度なエネルギーマネジメント等の地域の 先導的な取組を支援 ○特に、自治体主導プロジェクトを関係省庁連携で重点支援 (革新戦略による新たな展開) 省エネ政策のパラダイムシフト ●原単位主義の徹底、個社から業界・サプ ライチェーン単位の省エネへ ●省エネビジネスの新たな担い手創出 (リフォーム事業者、エネルギー供給事業者等) 2016年度中に、具体的な制度見直し 低炭素電源市場の創出と 再エネ産業の再構築 ●低炭素電源の低コストな形での導 入促進 ●持続的・安定的な再エネ関連事 業実施の確保 2016年度中を目途に、ルール整備 のあり方について一定の方向性 IoTを活用した エネルギー産業の革新 ●ネガワット取引や蓄電池制御等の新技術 を活用した新ビジネスの創出 ●2030年までに米国と同水準(最大需要 の6%)のネガワット(節電電力量)活用 2016年度中に、蓄電池の価格低減を加 速化する等、新たな支援の仕組みを構築 ポスト2030年に向けた 水素社会戦略の構築 ●水素ステーション、燃料電池自動車、 エネファームの更なる普及 ●2030年頃の海外からの水素サプライ チェーンの構築 2016年度中に、将来の再エネ由来の水 素社会に向けた課題・対応策をとりまとめ 福島新エネ社会構想の実現 ●2020年には①再エネから燃料電池自動車1万台相 当の水素製造、②県内のみならず、東京オリンピック・パ ラリンピックで活用 (未来の新エネ社会を先取りするモデル創出拠点) ●風力発電のための重要送電線の整備(新たな事業体設立) ●スマートコミュニティ構築の全県展開 2016年夏頃までに、構想をとりまとめ、直ちに実行 5 【⾒直しの⽬的】 固定価格買取制度(FIT)⾒直しのポイント 再エネ特措法改正案概要 経済産業省資料 2016年2月 エネルギーミックスにおける2030年度の再⽣可能エネルギーの導⼊⽔準(22-24%)の達成のため、固定価格買取制度等の⾒直しが必要 ( ) ※2014年度 再エネ⽐率12.2%(⽔⼒9.0%、太陽光・⾵⼒・地熱・バイオマス等3.2%) エネルギーミックスを踏まえた 電源間でバランスの取れた導⼊を促進 (FIT認定量の約9割が事業⽤太陽光) 負 抑制 国⺠負担の抑制のため コスト効率的な導⼊を促進 (買取費⽤が約1.8兆円に到達) ※ミックスでは2030年に3.7~4兆円の⾒通し 電⼒システム改⾰の成果を活かした 効率的な電⼒の取引・流通を実現 (⼀昨年、九州電⼒等で接続保留問題が発⽣) 再⽣可能エネルギーの最⼤限の導⼊と国⺠負担の抑制の両⽴ 【⾒直しのポイント】 1.未稼働案件※の発⽣を踏まえた新認定制度の創設 3.コスト効率的な導⼊ ◎発電事業の実施可能性(例えば、系統への接続契約締結を要件化) ◎中⻑期的な買取価格の⽬標を設定し、予⾒可能性を⾼める。【第3条】 ◎事業者間の競争を通じた買取価格低減を実現するため⼊札制を導⼊。 を確認した上で認定する新たな制度を創設。【第9条】 【第4条〜第8条】(事業⽤太陽光を対象とし⼤規模案件から実施) ◎既存の認定案件は、原則として新制度での認定の取得を求める(発電開 ◎数年先の認定案件の買取価格まで予め提⽰することを可能とする。【第3条】 始済等の案件については経過措置を設ける)。【附則第4条〜第7条】 (住宅⽤太陽光や⾵⼒は、価格低減のスケジュールを⽰す) ※H24〜25年度認定済未稼働案件数は、約36万件/約117万件(=30%) ◎賦課⾦8割減免は、電⼒多消費事業の省エネの取組の確認、国際競 2.適切な事業実施を確保する仕組みの導⼊ 争⼒強化の制度趣旨の徹底や、省エネの取組状況等に応じた減免率 の設定を可能とする。【第37条】 ◎新制度では、事業開始前の審査に加え、事業実施中の点検・保守や、 4.地熱等のリードタイムの⻑い電源の導⼊拡⼤ 事業終了後の設備撤去等の遵守を求め、違反時の改善命令・認定取消を 可能とする。【第9条・第13条・第15条】 ◎数年先の認定案件の買取価格まで予め提⽰することを可能とする。【第3条】 ◎景観や安全上のトラブルが発⽣している状況に鑑み、事業者の認定 (地熱・⾵⼒・中⼩⽔⼒・バイオマスといったリードタイムの⻑い電源 情報を公表する仕組みを設ける。【第9条】 について、発電事業者の参⼊を促す。) ※1電気事業法においてもFIT法での送配電事業者への買取義 務導⼊に対応し⾏為規制等の所要の改正を⾏う。 5.電⼒システム改⾰を活かした導⼊拡⼤ ◎再⽣可能エネルギー電気の買取義務者を⼩売電気事業者等から⼀般 送配電事業者に変更する。これにより電⼒の広域融通をより円滑化 し、より多くの再⽣可能エネルギーの導⼊を可能とする。【第16条】 ※2現⾏法附則第10条(少なくとも3年毎の⾒直し)に基づき、 ◎市場経由以外にも、⼩売電気事業者等への直接引渡しも可能とする。 ⾒直しを⾏ったもの。引き続き、エネルギーミックス実 【第17条】 現の観点から定期的に検討する。 6 1-1.電力システム改革の全体像 1 「電力システム改革について」① 経済産業省 2015年11月 ○電力システム改革は、①広域的な送電線運用の拡大、②小売の全面自由化、③法的分 離による送配電部門の中立性の一層の確保、の3つを大きな柱としています。 ○3つの柱は、それぞれ以下のスケジュールで進んでいきます。 第1弾改正 第2弾改正 第3弾改正 2013年 臨時国会 提出・成立 2014年 通常国会 提出・成立 2013年 2013年4月2日 2013年 2月15日 閣議決定 11月13日 改 革 の 柱 ① 総 合 資 源 報 エ 告 ネ ル 改書 ギ 革を ー の 取で 調 柱り 査 ②ま 会 と の め 専 門 改 委 革 員 の 会 柱 ③ 電 力 シ ス テ ム に 関 す る 改 革 方 針 第 1 弾 改 正 法 案 成 立 定に 第 つ2 い段 て階 も、 方第 針3 を段 規階 2015年 通常国会 提出・成立 2014年 6月11日 2015年 6月17日 【第1段階】 【第2段階】 2015年4月2016年4月1日 設立 に実施 【第3段階】 2020年4月1日 に実施 2015年 4月1日 広域的運営 推進機関 の設立 改 正第 法2 案弾 成 立 小売全面 自由化 料金規制の 経過措置期間 料金規制 の撤廃 法的分離と同 時期かそれ以降 (国が競争状況をレビュー) (経過措置終了)のタイミング (参入自由化) 改 正第 法3 案弾 成 立 送配電 部門の 法的分離 (※2015年9月:電力取引監視等委員会の設立) 7 2-1.広域的な送電線運用の拡大(電気事業法第1弾改正) 3 「電力システム改革 について」② ○ 第1弾の改正電気事業法に基づき、2015年4月に「広域的運営推進機関」(認可 法人)を創設しました。同機関には、全ての電気事業者が加入します。 ○広域的運営推進機関を司令塔として、地域を越えた電気のやりとりを容易にし、災害などに よって電力が不足した時に、地域を越えた電力の融通などを指示することで、停電が起こりに くくします。 ○また、全国大で需要・供給の調整をする機能の強化などにより、再生可能エネルギーなど、出 力変動の大きい電源の導入拡大等に対応します。 広域的運営推進機関 電気が余っている地域 電気の供給 電気の供給 電気が余っている地域 電気が「不足」している地域B 広域的運営推進機関の業務内容 ①災害等による需給ひっ迫時において、電源の焚き増しや電力融通を指示することで、需給調整を行う。 ②全国大の電力供給の計画を取りまとめ。送電網の増強やエリアを越えた全国大での系統運用等を進める。 ③平常時において広域的な運用の調整を行う。(周波数調整は各エリアの送配電事業者が実施) ④新規電源の接続の受付や系統情報の公開に係る業務や、発電と送配電の協調に係るルール整備を行う。 8 2-2.小売の全面自由化(電気事業法第2弾改正) 「電力システム改革について」③ 4 ○現在、一般家庭向けの電気の販売は、各地域の電力会社(東京電力、関西電力等、全国 10社)が独占的に担っています。電力をどの会社から買うか選択はできません。 ○2016年4月1日から一般家庭向けの電気の小売業への新規参入が可能となり、家庭も含 む全ての消費者が電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになります(=電力の小 売全面自由化)。 ○同時に、消費者保護のため、自由化後も一定期間は、現行と同じ料金メニューも選べるよう になっています。(現行と同じメニューを継続する場合には、特段の手続は不要です。) <電力の小売販売の自由化の歴史> 【契約kW】 (電圧V) 【2000kW】 (20000V) 2004年4月~ 2000年3月~ 自由化部門 ・大規模工場など 電力量 26% 規制部門 2005年4月~ 自由化部門 自由化部門 2016年4月~ 自由化部門 ・中規模工場/ スーパーなど 電力量 40% 規制部門 ・小規模工場など 電力量 62% 全面自由化 (大口向け) 現在でも自由に 参入可能。 自由な料金設定 が可能。 (2013年度時点) 【50kW】 規制部門 (6000V) ・家庭/コンビニなど (100~ 200V) 電力量 74% ・家庭/コンビニなど 電力量 60% ・家庭/コンビニなど 33% 電力量 38% (2013年度時点) 規制部分 (経過措置) ※ 2020年 以降解除 (家庭・コンビニ等) 現在は一般電気 事業者が独占。 2016年4月から 自由化。 9 2-3.送配電部門の中立化(電気事業法第3弾改正) 5 「電力システム改革に ついて」④ ○ 電力市場における活発な競争を実現する上では、送配電ネットワーク部門を中立化し、誰 でも自由かつ公平・平等に送配電ネットワークを利用できるようにすることが必須です。 ○中立性を高めていくためには送配電部門の「法的分離」(送配電部門の分社化)が必要 です。 ○ 主要な先進国においても全面自由化の際には発送電分離をしているのが通例であり、全面 自由化と発送電分離を車の両輪として、一体で進める必要があります。 (分社化を円滑に行うには様々な事前準備が必要なため、法的分離は原則として小売の全面自由化から4年後の、 2020年4月に行われます。) 発電(競争部門) 既存電力会社A 競争相手 発電事業者B 送配電(独占の規制部門) 同一主体 既存電力会社A 小売(競争部門) 同一主体 既存電力会社A 競争相手 新電力C 10 COP21におけるパリ協定の採択 「COP21の成果と今後」① 環境省資料 2016年4月 ● COP21(11月30日~12月13日、於:フランス・パリ)に おいて、 「パリ協定」(Paris Agreement)を採択。 「京都議定書」に代わる、2020年以降の温室効果ガス 排出削減等のための新たな国際枠組み。 歴史上はじめて、すべての国が参加する公平な合意。 ●安倍総理が首脳会合に出席。 2020年に現状の1.3倍の約1.3兆円の資金支援を発表。 2020年に1000億ドルという目標の達成に貢献し、合意に向けた交渉を後押し。 ●パリ協定には、以下の要素が盛り込まれた。 世界共通の長期目標として2℃目標の設定。1.5℃に抑える努力を追求することに言及。 主要排出国を含むすべての国が削減目標を5年ごとに提出・更新。 我が国提案の二国間クレジット制度(JCM)も含めた市場メカニズムの活用を位置付け。 適応の長期目標の設定、各国の適応計画プロセスや行動の実施、適応報告書の提出 と定期的更新。 先進国が資金の提供を継続するだけでなく、途上国も自主的に資金を提供。 すべての国が共通かつ柔軟な方法で実施状況を報告し、レビューを受けること。 5年ごとに世界全体の実施状況を確認する仕組み(グローバル・ストックテイク)。 14 11 パリ協定の概要:緩和①全般(4条) 「COP21の成果と今後」② 長期目標の下、各国は5年毎に、従来より前進した約束(削減目標)を提出・維持し、 削減目標の目的を達成するための国内対策を追求。また長期の低排出戦略を策定。 今世紀後半に温室効果ガスの人為的な排出と吸収のバランスを達 世界全体の目標 成するよう、排出ピークをできるだけ早期に迎え、最新の科学に従っ て急激に削減。 各国は、約束(削減目標)を作成・提出・維持する義務(shall)。削減 目標の目的を達成するための国内対策をとる義務(shall)。 (COP決定):最初の削減目標を協定締結等の前に提出 削減目標は従来より前進を示す(will)。5年ごとに提出(shall)。 各国の削減目標 (COP決定):2020年までに削減目標を提出又は更新。 COPの少なくとも9~12ヶ月前に提出 先進国は経済全体の絶対量目標を設定し主導すべき(should)。 途上国は削減努力を強化すべきであり、経済全体の目標への移行 を奨励。 長期の戦略 全ての国が長期の温室効果ガス低排出開発戦略を策定・提出する よう努めるべき(should)。 (COP決定):2020年までの提出を招請 ※ 上記の実施に関しては、一部、COP決定に含められているが、更なる詳細は今後議論される。 26 12 地球温暖化対策計画(案)の全体構成 <はじめに> ○地球温暖化の科学的知見 ○京都議定書第一約束期間の取組、2020年までの取組 <第1章 地球温暖化対策推進の基本的方向> ■目指すべき方向 ①中期目標(2030年度26%減)の達成に向けた取組 ②長期的な目標(2050年80%減を目指す)を見据えた 戦略的取組 ③世界の温室効果ガスの削減に向けた取組 地球温暖化対策計画(概要)① 環境省資料 2016年5月 ○2020年以降の国際枠組みの構築、自国が決定する 貢献案の提出 <第3章 目標達成のための対策・施策> ■国、地方公共団体、事業者及び国民の基本的役割 ■地球温暖化対策・施策 ○エネルギー起源CO2対策 ・部門別(産業・民生・運輸・エネ転)の対策 ○非エネルギー起源CO2、メタン、一酸化二窒素対策 ○代替フロン等4ガス対策 ■基本的考え方 ○温室効果ガス吸収源対策 ①環境・経済・社会の統合的向上 ○横断的施策 ②「日本の約束草案」に掲げられた対策の着実な実行 ○基盤的施策 ③パリ協定への対応 ■公的機関における取組 ④研究開発の強化、優れた技術による世界の削減への貢献 ■地方公共団体が講ずべき措置等に関する基本的事項 ⑤全ての主体の意識の改革、行動の喚起、連携の強化 ■特に排出量の多い事業者に期待される事項 ⑥PDCAの重視 ■国民運動の展開 ■海外での削減の推進と国際連携の確保、国際協力の推進 <第2章 温室効果ガス削減目標> ・パリ協定に関する対応 ■我が国の温室効果ガス削減目標 ・我が国の貢献による海外における削減 ・2030年度に2013年度比で26%減(2005年度比25.4%減) -二国間クレジット制度(JCM) ・2020年度においては2005年度比3.8%減以上 -産業界による取組 ■計画期間 -森林減少・劣化に由来する排出の削減への支援 ・閣議決定の日から2030年度まで ・世界各国及び国際機関との協調的施策 <第4章 進捗管理方法等> ■地球温暖化対策計画の進捗管理 ・毎年進捗点検、少なくとも3年ごとに計画見直しを検討 <別表(個々の対策に係る目標)> ■エネルギー起源CO2 ■非エネルギー起源CO2 ■メタン・一酸化二窒素 ■代替フロン等4ガス ■温室効果ガス吸収源 ■横断的施策 13 2 計画に位置付ける主要な対策・施策① 地球温暖化対策計画(概要)② 温室効果ガス別の対策・施策を示し、26%削減目標達成に向けた道筋を明らかにする。 (産業部門の取組) ○低炭素社会実行計画の着実な実施と評価・検証 -BAT※の最大限導入等をもとにCO2削減目標策定、厳格な評価・検証 ○設備・機器の省エネとエネルギー管理の徹底 -省エネ性能の高い設備・機器の導入、エネルギーマネジメントシステム(FEMS)の利用 ※BAT:Best Available Technology (経済的に利用可能な最善の技術) (業務その他部門の取組) ○建築物の省エネ対策 -新築建築物の省エネ基準適合義務化・既存建築物の省エネ改修、 ZEB(ネット・ゼロ・ エネルギービル)の推進 ○機器の省エネ -LED等の高効率照明を2030年度までにストックで100%、トップランナー制度 による省エネ性能向上 ○エネルギー管理の徹底 -エネルギーマネジメントシステム(BEMS)、省エネ診断等による徹底したエネルギー管理 (家庭部門の取組) ○国民運動の推進 ○住宅の省エネ対策 -新築住宅の省エネ基準適合義務化、既存住宅の断熱改修、 ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)の推進 ○機器の省エネ -LED等の高効率照明を2030年度までにストックで100%、家庭用燃料電池を 2030年時点で530万台導入、トップランナー制度による省エネ性能向上 ○エネルギー管理の徹底 -エネルギーマネジメントシステム(HEMS)、スマートメーターを利用した徹底したエネルギー管理 ZEBの推進 LED照明 太陽光発電 高断熱 HEMS 複層ガラス LED等の高効率照明 高効率機器 高効率ヒートポンプ 家庭用燃料電池 5 14 計画に位置付ける主要な対策・施策② 地球温暖化対策計画(概要)③ (運輸部門の取組) ○次世代自動車の普及、燃費改善 -次世代自動車(EV,FCV等)の新車販売に占める割合を5割~7割に ○その他運輸部門対策 -交通流対策の推進、エコドライブ、公共交通機関の利用促進、低炭素物流の 推進、モーダルシフト (エネルギー転換部門の取組) 次世代自動車 ○再生可能エネルギーの最大限の導入 -固定価格買取制度の適切な運用・見直し、系統整備や系統運用ルール の整備 ○火力発電の高効率化等 -省エネ法・高度化法等による電力業界全体の取組の実効性確保、 BATの採用、小規模火力発電への対応 ○安全性が確認された原子力発電の活用 国民運動の展開 太陽光発電 (その他温室効果ガス及び温室効果ガス吸収源対策) ○非エネ起源CO2、CH4、N2O、代替フロン等4ガス、森林吸収源対策等の推進 (分野横断的施策) (1)目標達成のための分野横断的な施策 ○J-クレジット制度の推進 ○国民運動の展開 ○低炭素型の都市・地域構造及び社会経済システムの形成 (2)その他の関連する分野横断的な施策 ○水素社会の実現 ○温室効果ガス排出抑制等指針に基づく取組 ○温室効果ガス排出量の算定・報告・公表制度 ○事業活動における環境への配慮の促進 ○二国間クレジット制度(JCM) ○税制のグリーン化に向けた対応及び地球温暖化対策税の有効活用 ○金融のグリーン化 ○国内排出量取引制度 GaN(窒化ガリウム)、セルロースナノファイバー、蓄電 2050年頃を見据えた「エネルギー・環境イノベーション戦略」 JCM、REDD+ 6 15