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台湾(中華民国) - 外国産業財産権侵害対策等支援事業

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台湾(中華民国) - 外国産業財産権侵害対策等支援事業
作 成 日 : 2016 年 11 月 1 日
台 湾 ( 中 華 民 国)
Taiwan, Republic of China
特許庁の所在地:
経 済 部 : Ministry of Economic Affairs (MOEA) 所 属 の
台 湾 知 的 財 産 局 : Intellectual Property Office(TIPO)
3F, 185, Sec. 2,
Sinhai (Xinhai) RD., Da-an District,
Taipei City 106, Taiwan, R.O.C.
T E L: 886 2 2738 0007
FAX: 886 2 2377 9875
Email: [email protected]
Website: http://www.tipo.gov.tw/
1
目
次
<共通情報>
1. 加 盟 し て い る 産 業 財 産 権 関 連 の 条 約
2. 特 許 審 査 ハ イ ウ ェ イ 実 施 状 況
3. 現 地 代 理 人 の 必 要 性 有 無
4. 現 地 の 代 理 人 団 体 の 有 無 (存 在 す る 場 合 は 連 絡 先 も 含 む )
5. 出 願 言 語
6. そ の 他 関 係 団 体 ( 連 絡 先 )
7. 特 許 情 報 へ の ア ク セ ス 方 法
<特許制度>
1. 現 行 法 令 に つ い て
2. 特 許 出 願 時 の 必 要 書 類
3. 料 金 表
4. 料 金 減 免 制 度 に つ い て ( 存 在 す る 場 合 )
5. 実 体 審 査 の 有 無
6. 出 願 公 開 制 度 の 有 無
7. 審 査 請 求 制 度 の 有 無
8. 出 願 か ら 登 録 ま で の 手 続 の 流 れ ( フ ロ ー チ ャ ー ト 及 び 期 限 等 を 含 む 説 明 )
9. 存 続 期 間 及 び そ の 起 算 日 ( 権 利 の 発 生 日 )
10. PCT に 加 盟 し て い る 場 合 、そ の 国 内 段 階 手 続 の 概 要( 国 内 段 階 移 行 期 限 等 )
11. 留 意 事 項
<実用新案制度>
1. 現 行 法 令 に つ い て
2. 実 用 新 案 出 願 時 の 必 要 書 類
3. 料 金 表
4. 料 金 減 免 制 度 に つ い て ( 存 在 す る 場 合 )
5. 実 体 審 査 の 有 無
6. 出 願 公 開 制 度 の 有 無
7. 審 査 請 求 制 度 の 有 無
8. 出 願 か ら 登 録 ま で の 手 続 の 流 れ ( フ ロ ー チ ャ ー ト 及 び 期 限 等 を 含 む 説 明 )
9. 存 続 期 間 及 び そ の 起 算 日 ( 権 利 の 発 生 日 )
10.( 無 審 査 登 録 制 度 の 場 合 ) 第 三 者 対 抗 要 件 に つ い て
11.PCT に 加 盟 し て い る 場 合 、そ の 国 内 段 階 手 続 の 概 要( 国 内 段 階 移 行 期 限 等 )
12. 留 意 事 項
2
<意匠制度>
1. 現 行 法 令 に つ い て
2. 意 匠 出 願 時 の 必 要 書 類
3. 料 金 表
4. 料 金 減 免 制 度 に つ い て ( 存 在 す る 場 合 )
5. 実 体 審 査 の 有 無
6. 出 願 公 開 制 度 の 有 無
7. 審 査 請 求 制 度 の 有 無
8. 出 願 か ら 登 録 ま で の 手 続 の 流 れ ( フ ロ ー チ ャ ー ト 及 び 期 限 等 を 含 む 説 明 )
9、 存 続 期 間 及 び そ の 起 算 日 ( 権 利 の 発 生 日 )
10. 部 分 意 匠 制 度 の 有 無
11. 留 意 事 項
<商標制度>
1. 現 行 法 令 に つ い て
2. 商 標 出 願 時 の 必 要 書 類
3. 料 金 表
4. 料 金 減 免 制 度 に つ い て ( 存 在 す る 場 合 )
5. 実 体 審 査 の 有 無
6. 出 願 公 開 制 度 の 有 無
7. 審 査 請 求 制 度 の 有 無
8. 出 願 か ら 登 録 ま で の 手 続 の 流 れ ( フ ロ ー チ ャ ー ト 及 び 期 限 等 を 含 む 説 明 )
9. 存 続 期 間 及 び そ の 起 算 日 ( 権 利 の 発 生 日 )
10. 出 願 時 点 で の 使 用 義 務 の 有 無
11. 保 護 対 象
12. 留 意 事 項
3
共通情報
1. 加 盟 し て い る 産 業 財 産 権 関 連 の 条 約
(1)台 湾 は 、 国 際 条 約 や 協 定 等 に 加 盟 し て お り ま せ ん 。
(2)但 し 、世 界 貿 易 機 構( WTO)に 加 盟 し て い ま す の で 、知 的 所 有 権 の 貿 易 関
連 の 側 面 に 関 す る 協 定 ( TRIPS) の 適 用 を 受 け ま す 。
2. 特 許 審 査 ハ イ ウ ェ イ 実 施 状 況
日 本 国 特 許 庁 の ウ ェ ブ ペ ー ジ に 特 許 審 査 ハ イ ウ ェ イ (PPH :
Patent Prosecution Highway) の 実 施 状 況 に つ い て 詳 細 の 説 明 が あ り ま す 。
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/t_torikumi/patent_highw ay.
htm
日 ・ 台 PPH に つ い て は 、 以 下 を 参 照 く だ さ い 。
http://www.jpo.go.jp/torikumi/t_torikumi/japan_taiwan_highway.htm
3. 現 地 代 理 人 の 必 要 性 有 無
台 湾 に 住 所 を 有 し て い な い 出 願 人 は 、現 地 代 理 人( 弁 理 士 又 は 弁 護 士 )を 選
任しなければなりません。
4. 現 地 の 代 理 人 団 体 の 有 無
台 湾 専 利 師 ( 弁 理 士 ) 公 会 ( Taiwan Patent Attorney Association )
台 北 市 復 興 南 路 1 段 390 号 11 階
11F.,No.390, Sec.1 . Fuxing S. Rd .Taipei City 106, Taiwan
Tel:
886-2-2701-1990
Fax: 886-2-2701-0799
Email: [email protected]
URL: http://www.twpaa.org.tw/
5. 出 願 言 語
中国語、日本語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語、
ポルトガル語、アラビア語、韓国語で、出願することができます。
6. そ の 他 関 係 団 体
公益財団法人交流協会東京本部
東 京 都 港 区 六 本 木 3 丁 目 16 番 33 号 青 葉 六 本 木 ビ ル 7 階
Tel: 03-5573-2600
Fax: 03-5573-2601
4
7. 特 許 情 報 へ の ア ク セ ス 方 法
特許データベース(中国版)
http://twpat.tipo.gov.tw/#
特許データベース(英語版)
http://twpat.tipo.gov.tw/tipotwoc/tipotwekm で ア ク セ ス す る こ と が
可能です。
特許庁新 興 国 等 知 財 情 報 デ ー タ バ ン ク
台湾における専利出願の案件状態又は無効審判の結果の調べ方
http://www.globalipdb.jpo.go.jp/etc/1679/
5
特許制度
1. 現 行 法 令 に つ い て
2014 年 1 月 22 日 改 正 ( 2014 年 3 月 24 日 施 行 ) の 改 正 法 が 適 用 さ れ て
います。
2. 特 許 出 願 時 の 必 要 書 類
(1)願 書 ( Request):
出願人の名称及び住所、発明者の氏名、現地代理人の氏名、優先権主張
の場合にはその情報、新規性喪失の例外の適用を受ける場合にはその
情報等を記載します。
(2)明 細 書 及 び ク レ ー ム ( Specification & Claims):
①中国語以外の言語により出願することができます。
②但し、この場合には出願日から 4 ヶ月以内に中国語による翻訳文を
提 出 す る 必 要 が あ り ま す ( 更 に 2 ヶ 月 延 長 可 能 )。
(3)必 要 な 図 面 及 び 要 約 ( Drawings & Abstract):
(4)委 任 状 ( Power of Attorney):
①出願人が署名し、認証は不要です。
②出願日から 4 ヶ月以内に提出できます。
更に、2 ヶ月間の延長が認められます。
(5) 譲 渡 証 ( Assignment):
提出は不要です。
(6)優 先 権 証 明 書 ( Priority Document) :
① 優 先 日 か ら 16 ヶ 月 以 内 に 提 出 す る こ と が で き ま す 。
②出願人が過失により、出願と同時に優先権を主張できなかった場合、
又優先権証明書を提出できなかったために、優先権主張をしなかった
も の と み な さ れ た 場 合 に は 、優 先 日 か ら 16 ヶ 月 以 内 に 優 先 権 主 張 の 回
復を申請することができます。
③ な お 、 専 利 法 の 規 則 改 正 ( 2016 年 7 月 1 日 施 行 ) に よ り 、 優 先 権
証明書類を電子ファイルで提出した場合は、原本の優先権証明書類の
提出が不要となりました。
3. 料 金 表 ( 単 位 : 新 台 湾 ド ル ( NTD) で す 。)
(1)出 願 料 金 :
①紙形式出願の場合
3,500
②オンライン出願の場合
2,900
(2)審 査 請 求 料 金 :
6
① 基 本 料 金 ( ク レ ー ム 数 10 個 .50 頁 ま で ) 7,000
② 10 以 上 1 ク レ ー ム 当 た り 加 算 額
800
(3)再 審 査 料 金 ( 拒 絶 後 の 再 審 査 請 求 )
7,000
(4)特 許 証 発 行 料 金
1,000
(5)年 金 :
①1 年度から 3 年度まで(各年当たり)
2,500
②4 年度から 6 年度まで(各年当たり)
5,000
③7 年度から 9 年度まで(各年当たり)
8,000
④ 10 年 度 以 降 ( 各 年 当 た り )
16,000
4. 料 金 減 免 制 度 に つ い て
特許権者が自然人や、中小企業又は学校の場合には、特許料の減免を申請すること
ができます。
5. 実 体 審 査 の 有 無
実体審査が行われます。
6. 出 願 公 開 制 度 の 有 無
出願公開制度が採用されております。
7. 審 査 請 求 制 度 の 有 無
審査請求制度が採用されております。
8. 出 願 か ら 登 録 ま で の 手 続 の 流 れ (フ ロ ー チ ャ ー ト 及 び 期 限 等 を 含 む 説 明 )
(A)2011 年 改 正 法 ( 2013 年 1 月 1 日 施 行 ) の 主 な 内 容 :
①新規性喪失の例外の規定:
例外の規定が進歩性にも適用されることになりました。
例外の規定の適用に関して、出願人が自らの意思により刊行物に
発表した場合が、追加されました。
②特許請求の範囲と要約書との関係:
特許請求の範囲と要約書が明細書から分離されました。
③権利の回復:
出 願 時 に 故 意 で は な く 、優 先 権 を 主 張 で き な か っ た 場 合 、又 期 限 内 に
年 金 を 納 付 で き な か っ た こ と に よ り 専 利 権 を 失 っ た 場 合 に 、権 利 の 回
復が認められるようになりました。
④誤訳の訂正:
外国語書面で出願した場合、外国語書面の補正はできません。
但し、その外国語明細書の記載範囲内で、中国語明細書について
7
誤訳の訂正による補正が可能となりました。
⑤自発補正の時期的制限:
自発補正ができる時期の制限が廃止されました。
⑥分割出願の時期的制限:
特 許 出 願 に つ い て 、 初 審 査 の 特 許 査 定 後 30 日 以 内 に 分 割 す る こ と が
できるようになりました。
但 し 、再 審 査 査 定( 再 審 査 許 可 査 定 又 は 再 審 査 拒 絶 査 定 )後 は 、従 来
通り分割出願を行うことができません。
⑦最終理由通知書の導入:
最終理由通知書の制度が導入されました。
最 終 理 由 通 知 書 を 受 領 し た 場 合 、特 許 請 求 の 範 囲 の 補 正 は 特 定 の 理 由
に限定されます。
⑧無効審判制度:
無 効 理 由 の 規 定 が 改 正 さ れ 、ま た 一 部 の 請 求 項 に 対 し て 無 効 審 判 を 請
求することができるようになりました。
⑨特許出願と実用新案出願の重複出願;
同一人が同日に特許と実用新案出願をそれぞれ出願することができ
るようになりました。
特 許 庁 が 、特 許 を 付 与 す る こ と が で き る と 認 め た 場 合 、出 願 人 に い ず
れ か 1 つ を 選 択 す る よ う 通 知 し た 場 合 に お い て 、出 願 人 が 特 許 を 選 択
し た と き は 、実 用 新 案 権 は 最 初 か ら( 遡 及 的 消 滅 )な か っ た も の と み
なすこととなりました。
(B)2013 年 改 正 法 ( 2013 年 6 月 13 日 施 行 ) の 主 な 内 容 :
①上記特許と実用新案出願の重複出願:
実 用 新 案 権 は 遡 及 消 滅 か ら 、特 許 権 が 付 与 さ れ る 公 告 日 に 消 滅 し た も
のとみなされると、改正されました。
②実用新案技術評価書に関して:
「実用新案制度」の項目を参照して下さい。
(C)2014 年 改 正 法 ( 2014 年 3 月 24 日 施 行 ) の 内 容 :
輸入物が特許権を侵害する恐れがある場合、事前の税関への差止めを申し
立てること等ができる内容で、特許出願等の手続きには影響しない改正
となっております。
(1)出 願 書 類 が 提 出 さ れ ま す と 、方 式 審 査 、実 体 審 査 、公 告 査 定 /初 審 拒 絶 、
再 審 査 請 求 、 公 告 査 定 /再 審 査 拒 絶 、 訴 願 等 の 手 順 で 進 め ら れ ま す 。
(2)方 式 審 査 :
①出願に必要な書類が提出されているか、審査されます。
② 明 細 書 等 を 中 国 語 以 外 の 外 国 語 で 出 願 を し た 場 合 、出 願 日 か ら 4 ヶ 月
8
以内(2 ヶ月延長可能)に中国語の翻訳文を提出しなければ
なりません。提出されなかった場合には出願は却下されます。
但 し 、期 間 経 過 後 、出 願 却 下 決 定 前 に 中 国 語 の 翻 訳 文 を 提 出 し た 場 合
には、当該翻訳文を提出した日が出願日とみなされます。
(3)出 願 公 開 :
出 願 日 ( 又 は 優 先 日 ) か ら 18 ヶ 月 経 過 後 、 出 願 内 容 は 公 開 さ れ ま す 。
なお、出願人は早期公開を請求することもできます。
(4)不 特 許 事 由 :
以下に該当するものは、特許を受けることができません。
①動物、植物、及び動物や植物を生み出す主な生物学的方法
但し、微生物学的方法は該当しません。
②人体又は動物の病気の診断、治療又は外科手術の方法
③公序良俗又は公衆衛生を害するもの、等です。
(5)新 規 性 :
① 出 願 に 係 る 発 明 が 、出 願 日( 又 は 優 先 日 )前 に 世 界 の い ず れ か の 場 所
に お い て 公 然 知 ら れ 、使 用 さ れ 又 は 頒 布 さ れ た 刊 行 物 に 公 表 さ れ て い
る 場 合 に は 新 規 性 を 有 し ま せ ん ( 絶 対 的 新 規 性 の 採 用 で す )。
②但し、以下の場合には新規性喪失の例外が適用されます。
(a)出 願 日 前 6 ヶ 月 以 内 に 、 実 験 や 刊 行 物 に よ る 発 明 の 公 表
(b)出 願 日 前 6 ヶ 月 以 内 に 、 政 府 が 主 催 す る 、 又 は 政 府 の 許 可 を 受 け
た博覧会における発明の展示
(c)出 願 日 前 6 ヶ 月 以 内 に 、 特 許 を 受 け る 権 利 を 有 す る 者 の 意 に 反 す
る発明の公表
③ 出 願 後 に 、出 願 公 開 さ れ た 他 人 の 先 願 出 願 の 明 細 書 等 に 記 載 さ れ た 発
明 と 、同 一 で あ る 後 願 に 係 る 発 明 は 、特 許 を 受 け る こ と が で き ま せ ん 。
なお、先願の出願人と後願の出願人が同一の場合は適用されません。
(6)実 体 審 査 に つ い て :
① 審 査 請 求 制 度 を 採 用 し て お り ま す の で 、審 査 請 求 が 行 わ れ る ま で 実 体
審査は行われません。
審査請求の期限は、出願日から 3 年以内です。
②なお、分割出願の場合には、原出願日から 3 年経過後であっても、
分 割 出 願 日 か ら 30 日 以 内 に 審 査 請 求 を す る こ と が で き ま す 。
③拒絶理由通知:
特 許 要 件 を 満 た し て い な い と 判 断 さ れ た 場 合 、審 査 官 の 意 見 が 通 知 さ
れ ま す ( 我 国 の 拒 絶 理 由 通 知 に 相 当 し ま す )。
審 査 官 の 意 見 通 知 書 に 対 し て 、 出 願 人 は 指 定 期 間 内 ( 通 常 、 60 日 以
内)に意見書等を提出して応答することができます。
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なお、この指定期間は、請求により 3 ヶ月期間延長することが
できます。
④最終拒絶理由通知:
上 記 審 査 官 の 意 見 通 知 書 に 対 す る 応 答 に よ り 、拒 絶 理 由 は 解 消 さ れ た
が 、新 た な 拒 絶 理 由 が 発 見 さ れ た 場 合 に お い て 、必 要 が あ る と 認 め た
場 合 に は 、最 終 拒 絶 理 由 通 知 書 が 発 行 さ れ る 場 合 が あ り ま す( 最 終 拒
絶 理 由 通 知 制 度 の 導 入 で す )。
最 終 拒 絶 理 由 通 知 に 対 し て 、 3 ヶ 月 の 指 定 期 間 内 に (延 長 可 能 )
特許請求の範囲を補正することができます。
但 し 、 こ の 補 正 は 、 (a)請 求 項 の 削 除 、 (b)特 許 請 求 の 範 囲 の 減 縮 、
(c)誤 記 の 訂 正 、 又 は (d)不 明 瞭 な 記 載 の 釈 明 を 目 的 と す る も の に
限定されます。
⑤ 拒 絶 査 定 ( 初 審 審 定 ):
補正が、拒絶理由を解消せず、又上記の目的に該当していない場合
には、出願は拒絶査定されます。
⑥ 特 許 査 定 ( 初 審 審 定 ):
審査の結果、特許要件を満たしていると判断された場合、特許査定
さ れ 、こ の 場 合 出 願 人 は 査 定 書 発 行 日 か ら 3 ヶ 月 以 内 に 証 書 料 金 及 び
1年目の特許料金を納付する必要があります。
な お 、出 願 人 が 故 意 で な く 、上 記 期 限 内 に 料 金 を 納 付 す る こ と が で き
なかった場合には、期限満了後 6 ヶ月以内に料金を納付することが
できます。
⑦ 再 審 査 請 求 ( Re-Examination):
出 願 が 拒 絶 査 定 さ れ た 場 合 、出 願 人 は 当 該 拒 絶 査 定 通 知 の 発 行 日 か ら
60 日 以 内 ( 3 ヶ 月 延 長 可 能 ) に 、 再 審 査 を 請 求 す る こ と が で き ま す 。
(a)再 審 査 請 求 の 際 に 、特 許 請 求 の 範 囲 等 の 補 正 を 行 う こ と が で き ま す 。
(b)再 審 査 請 求 後 も 、 依 然 と し て 特 許 要 件 を 満 た し て い な い と 判 断
された場合には、最終拒絶理由通知が発行される場合もあります。
この最終拒絶理由通知に対する特許請求の範囲の補正は、一定の
目的に限定されます。
(c)補 正 書 等 の 提 出 後 も 、依 然 と し て 特 許 要 件 を 満 た し て い な い と 判 断
された場合、再審査拒絶査定(再審査審定)がなされます。
一 方 、応 答 に よ り 特 許 要 件 を 満 た し て い る と 判 断 さ れ た 場 合 は 、特
許査定(再審査審定)がなされます。
⑧訴願請求
(a)再 審 査 審 定 で 拒 絶 査 定 さ れ た 場 合 、 経 済 部 に 30 日 以 内 に 訴 願 を 請
求することができます。
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(b)そ の 後 、 訴 願 決 定 ( 拒 絶 査 定 の 取 消 若 し く は 拒 絶 査 定 維 持 ) が
行 わ れ 、拒 絶 査 定 維 持 の 場 合 は 知 的 財 産 裁 判 所 に 2 ヶ 月 以 内 に 、行
政訴訟(一審)を提起することができます。
(7)明 細 書 等 の 補 正 の 時 期 :
① 拒 絶 理 由 通 知 書 を 受 け て い な い 限 り 、特 許 査 定 ま で は い つ で も 自 発 補
正することができます。
② 但 し 、拒 絶 理 由 通 知 を 受 領 し た 後 は 、拒 絶 理 由 通 知 書 に 対 す る 応 答 期
間内に限り補正をすることができます。
な お 、外 国 語 明 細 書 等 に よ る 出 願 の 場 合 に は 、誤 訳 に よ る 補 正 を す る
ことができます。
(8)分 割 出 願 :
① 初 審 査 に お け る 特 許 査 定 通 知 書 発 行 後 30 日 以 内 に も 分 割 出 願 を す る
ことができます。
②但し、再審査審定(再審査拒絶査定や再審査特許査定)後には、
分割出願をすることはできません。
(9)異 議 申 立 て :
規定されておりません。
(10)早 期 審 査 :
① 2010 年 1 月 1 日 か ら 早 期 審 査 が 施 行 さ れ て い ま す 。
② 2012 年 5 月 1 日 か ら 特 許 審 査 ハ イ ウ ェ イ 施 行 プ ロ グ ラ ム が 実 施 さ れ 、
2014 年 5 月 1 日 か ら PPH MOTTAINAI 施 行 プ ロ グ ラ ム も 可 能 と な り ま
した。
11
出願から特許までの手続のフローチャート
出
---------------------------
願
方式
審 査 ( 18 ヶ 月 後 )
出願
公 開 ------------
審査
請 求 -----------------------------
実体
審査
拒絶理由なし
(3 年以内)
拒絶理由あり
拒絶理由通知
<補正書等提出>
最終拒絶理由通知 (補正内容制限)
<補正書提出>
初 審 拒 絶 査 定 ---------------(60 日 以 内 )
再 審 査 請 求 -----------------( Re-Examination)
拒絶理由通知
<補正書提出>
最終拒絶理由通知 (補正内容制限)
<補正書提出>
再 審 査 拒 絶 ------------------( 期 間 : 30 日 以 内 )
公告査定 (3 ヶ月)
訴
(延長不可)
願 ----------------------
(経済部へ)
(特 許 料 発 行 料 金 / 一 年 分 年 金 納 付 )
特
許
特 許 権 の 消 滅 ( 出 願 日 か ら 20 年 )
12
日 本 ・ 台 湾 特 許 審 査 ハ イ ウ ェ イ ( PPH) に 関 し て :
日本・台湾特許庁との間で特許審査ハイウェイ施行プログラムが、
2012 年 5 月 1 日 か ら 実 施 さ れ 、 2014 年 5 月 1 日 か ら 3 年 間 、 PPH MOTTAINAI
施行プログラムが導入されました。
以 下 、 日 本 出 願 に 基 づ き 、 台 湾 出 願 に お い て PPH に 基 づ く 早 期 審 査 の 要 件
等について説明します。
(1)申 請 の 要 件 :
①台湾出願及び日本出願が、優先日又は出願日のうち、最先の日付が同一
であること。
台湾出願は、以下の条件を満たす必要があります。
(a)台 湾 出 願 が 、 日 本 出 願 に 基 づ い て 有 効 な 優 先 権 を 主 張 し て い る
出願であること
(b)台 湾 出 願 が 、 優 先 権 主 張 を 伴 わ な い PCT 出 願 に 基 づ い て 、 有 効 な
優先権を主張している出願であること
(c)台 湾 出 願 が 、 優 先 権 主 張 を 伴 う 日 本 出 願 の 基 礎 出 願 と な っ て い る
出願であること
(e)台 湾 出 願 が 、 日 本 出 願 と 同 一 の 優 先 権 を 主 張 し て い る 出 願 で あ る
こと
②対応する日本出願が、特許可能と判断された一又は複数の請求項を有
すること。
(a)請 求 項 は 、特 許 査 定 と な っ て い な い 場 合 で あ っ て も 、最 新 の オ フ ィ ス
アクションで審査官が請求項を特許可能であると特定した時に特許
可能と判断されたことになります。
(b)オ フ ィ ス ア ク シ ョ ン に は 、 次 の 通 知 が 含 ま れ ま す 。
(i)特 許 査 定
(ii)拒 絶 理 由 通 知 書
(iii)拒 絶 査 定
(iv)審 決
例えば、拒絶理由通知書において、ある請求項について「現時点
では、拒絶理由を発見しない」と記載されている場合は、特許
可能と判断されます。
③台湾特許出願の全ての請求項が、対応する日本出願の特許可能と判断
された一又は複数の請求項と十分に対応しており、十分に対応する
ように補正されていること。
④台湾出願において最初の審査報告書が通知されていないこと 。
13
(2)提 出 書 類 :
申請書に、下記の書類を添付する必要があります。
①日本出願に対し通知された、すべてのオフィスアクションの写し、及び
その翻訳文。
(a)翻 訳 文 の 言 語 は 中 国 語 又 は 英 語 が 利 用 可 能 で す 。
(b)日 本 特 許 庁 の オ フ ィ ス ア ク シ ョ ン が 、 特 許 庁 の AIPN に よ り 提 供 さ れ
て い る 場 合 に は 、 台 湾 特 許 庁 の 審 査 官 は AIPN を 通 じ て オ フ ィ ス ア ク
シ ョ ン 及 び そ の 翻 訳 文 を 当 該 AIPN に よ り 入 手 可 能 で す の で 、 オ フ ィ
スアクションの写し及び翻訳文を提出する必要はありません。
②日本出願の特許可能と判断されたすべての請求項の写し、及び
その翻訳文。
翻訳文及び請求項の写しの提出に関しては、上記①と同様です。
③日本出願で引例された引用文献の写し。
(a)引 用 文 献 が 特 許 文 献 の 場 合 に は 、 原 則 と し て 提 出 を 省 略 す る こ と が
できます。
(b)引 用 文 献 が 非 特 許 文 献 の 場 合 に は 、 提 出 の 省 略 は で き ま せ ん 。
(c)な お 、 引 用 文 献 の 翻 訳 文 は 提 出 す る 必 要 は あ り ま せ ん 。
④台湾出願の請求項と、日本出願で特許性ありと示された請求項が十分に
対応していることを示す請求項対応表。
(3) 早 期 審 査 の 手 続 き :
①申請要件を満たしていない場合、その旨出願人に通知されます。
②申請要件を満たさなかった場合には、通常の順番により審査の対象
とされます。
(4)そ の 他 :
申請時に台湾出願が公開されていない場合、早期公開を申請しなければ
なりません。
こ の 場 合 、 早 期 公 開 料 金 と し て 新 台 湾 ド ル 1,000 必 要 と な り ま す 。
9. 特 許 権 の 存 続 期 間 及 び 起 算 日 ( 権 利 の 発 生 日 )
(1)存 続 期 間 は 、 出 願 日 か ら 20 年 目 の 前 日 ま で で す 。
特許の公告日から発生します。
(2)特 許 付 与 料 金 及 び 1 年 目 の 年 金 納 付 が 必 要 で す 。
その後、特許権を維持するためには、2 年目以降の年金を毎年納付する
必要があります。
10.PCT に 加 盟 し て い る 場 合 、そ の 国 内 段 階 手 続 の 概 要 (国 内 段 階 移 行 期 限 等 )
台 湾 は 、 PCT 条 約 に 加 盟 し て お り ま せ ん の で 、 PCT 出 願 を す る こ と は
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できません。
11. 留 意 事 項
(1)審 査 請 求 か ら First Action( 拒 絶 理 由 通 知 等 ) ま で の 所 要 期 間 :
約 1 年です。
(2)出 願 か ら 最 終 処 分 ( 特 許 又 は 拒 絶 ) ま で の 所 要 期 間 :
出願と同時に審査請求をした場合は、約 1 年 8 ヶ月~2 年です。
(3)出 願 の 際 :
① 台 湾 は 、 パ リ 条 約 に 加 盟 し て お り ま せ ん が 、 WTO に 加 盟 し て い ま す の
で 、 WTO の 加 盟 国 の 国 民 は WTO の 加 盟 国 に し た 出 願 に 基 づ い て 優 先 権
を主張して、台湾で発明の保護を求めることができます。
上 述 し ま し た よ う に 、台 湾 は 特 許 協 力 条 約( PCT)に 加 盟 し て い ま せ ん
が 、 PCT 国 際 出 願 を 基 礎 と し て 、 そ の 出 願 を 優 先 権 主 張 し て 台 湾 へ
出願することが認められています。
②特許権設定登録は中国語で行われます。
従 い ま し て 、出 願 人 が 既 に 中 国 語 の 出 願 人 名 称 を 使 用 し て い る 場 合 に は 、
その中国語による出願人名称を使用するよう、現地代理人に連絡すべ
きでしょう。
中国語による出願人の名称を、現地代理人に一任すると従来の名称と
不一致が生じるおそれがあるからです。
(4)特 許 後 :
①訂正審判制度:
(a)特 許 権 者 は 、 次 の 事 項 を 目 的 と す る 場 合 に 限 り 、 明 細 書 等 に つ い て
訂正を請求することができます。
(i)請 求 項 の 削 除 、 (ii)特 許 請 求 の 範 囲 の 減 縮 、
(iii)誤 記 又 は 誤 訳 の 訂 正 、 (iv)不 明 瞭 な 記 載 の 釈 明
(b)訂 正 は 、 誤 訳 の 訂 正 を 除 き 、 出 願 当 初 の 明 細 書 等 に 記 載 さ れ て い る
範囲を超えてすることはできません。
(c)外 国 語 書 面 で 出 願 を し た 場 合 に は 、 そ の 誤 訳 の 訂 正 は 出 願 時 の
外国語書面に記載された範囲内で、訂正することができます。
②無効審判制度:
(a)原 則 と し て 、 何 人 も 特 許 無 効 審 判 を 請 求 す る こ と が で き ま す 。
(b) 請 求 項 が 2 以 上 あ る 場 合 、 請 求 項 ご と に 請 求 す る こ と が で き ま す 。
(c)無 効 審 判 の 審 理 中 に 、訂 正 の 請 求 が あ っ た 場 合 に は 、双 方 の 審 理 は
併合して行われることになります。
(5)回 復 :
①手続や料金納付が不可抗力等により遵守できなかった場合、一定の期
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間内に、証拠書類及び回復手数料を支払うことにより、回復申請をす
ることができます。
②例えば、出願時に優先権を主張しなかった場合、又は主張しなかった
も の と み な さ れ た 場 合 に 、そ れ が 出 願 人 の 故 意 に よ る も の で な け れ ば 、
優先権主張の回復を申請することができます。
な お 、12 ヶ 月 の 優 先 期 間 内 に 台 湾 出 願 で き な か っ た 場 合 に は 、優 先 権
の回復はできません。
(6)最 初 に 出 願 を す る 義 務 :
台 湾 で な さ れ た 発 明 に つ い て 、最 初 に 台 湾 特 許 庁 に 出 願 し な け れ ば な ら
ない旨の規定はありません。
16
実用新案制度
1. 現 行 法 令 に つ い て
2014 年 1 月 22 日 改 正 (2014 年 3 月 24 日 施 行 )の 改 正 法 が 適 用 さ れ て い ま す 。
2. 実 用 新 案 出 願 時 の 必 要 書 類
(1)願 書 ( Request):
出願人の名称及び住所、発明者の氏名、現地代理人の氏名、優先権
主張の場合にはその情報、新規性喪失の例外の適用を受ける場合には
その情報等を記載します。
(2)明 細 書 及 び ク レ ー ム ( Specification & Claims):
①中国語以外の言語により出願することができます。
② 但 し 、 こ の 場 合 に は 出 願 日 か ら 4 ヶ 月 (請 求 に よ り 2 ヶ 月 延 長 可 能 )
以内に中国語による翻訳文を提出する必要があります。
(3)図 面 及 び 要 約 ( Drawings & Abstract):
(4)委 任 状 ( Power of Attorney):
①出願人が署名します。認証は不要です。
② 出 願 日 か ら 4 ヶ 月 (2 ヶ 月 の 延 長 可 能 )以 内 に 提 出 す る こ と が で き ま す 。
(5)譲 渡 証 ( Assignment):
2013 年 1 月 1 日 よ り 、 不 要 と な り ま し た 。
(6)優 先 権 証 明 書 ( Priority Document):
① 台 湾 は パ リ 条 約 の 同 盟 国 で は あ り ま せ ん の で 、条 約 上 の 優 先 権 は 主 張
することはできません。
② 但 し 、 WTO に 加 盟 し て い ま す の で 、 WTO 加 盟 国 の 国 民 は 、 優 先 権 を
主張して台湾出願することができます。
③優先権証明書提出期限等、特許出願の場合と同様です。
3. 料 金 表 ( 単 位 : 新 台 湾 ド ル ( NTD) で す 。)
(1)出 願 料 金 :
①紙形式の出願の場合
3,000
②オンライン出願の場合
2,400
(2)登 録 証 発 行 料 金
1,000
(3)技 術 評 価 書 請 求 料 金
5,000
(4)年 金 ( 各 年 度 当 た り ):
①1 年度から 3 年度
2,500
②4 年度から 6 年度
4,000
③7 年度以降
8,000
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4. 料 金 減 免 制 度 に つ い て
実用新案特許権者が自然人や、中小企業又は学校の場合には、登録料の減免を申請
することができます。
5. 実 体 審 査 の 有 無
実体審査は行われません。
6. 出 願 公 開 制 度 の 有 無
出願公開制度は採用されておりません。
実用新案特許出願の内容は、出願が登録された後に公表されます。
7. 審 査 請 求 制 度 の 有 無
審査請求制度は採用されておりません。
8. 出 願 か ら 登 録 ま で の 手 続 の 流 れ
実 用 新 案 特 許 出 願 は 、方 式 的 要 件 、保 護 対 象 の 要 件 を 満 た し て い る か 否 か 、
実 用 新 案 が 明 細 書 に 十 分 開 示 さ れ て い る か 否 か に つ い て 審 査 さ れ 、新 規 性
等の実体的審査は行われません。
な お 、上 記 要 件 を 満 た し て い な い 場 合 、最 終 拒 絶 前 に 一 回 に 限 り 審 査 意 見
通 知 書 が 発 行 さ れ 、出 願 時 の 開 示 範 囲 内 に お い て 明 細 書 の 補 正( 60 日 以 内 )
が認められるようになりました。
(1)保 護 対 象 に つ い て
実用新案とは、物品の形状や構造、又その組合せに関するもので、
自然法則を利用した技術的思想の創作とされています。
(2)不 登 録 事 由 に つ い て
次の事項は、実用新案として保護を受けることはできません。
①実用新案の保護対象に合致しない場合
②発明の単一性を満たしていない場合
③公序良俗に反する場合
④実用新案が明細書等に実施できるよう、開示されていない場合
(3)新 規 性 に つ い て
発明特許と同様です。
(4)補 正 に つ い て
明細書等の補正は、出願日から 2 ヶ月以内に行うことができます。
但し、出願時の開示範囲を超えて補正を行うことはできません。
(5)登 録 の 付 与 手 続 き に つ い て
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① 特 許 庁 は 、先 ず 方 式 的 要 件 の 審 査 を 行 い 、要 件 を 満 た し て い な い と 判
断した場合、指定期間内に補正すべき旨を命じます。
②外国語書面で出願した場合、当該書面を補正することはできません。
③方式的要件審査後、その結果が出願人に通知されます。
④方式的要件の審査の結果、出願が以下のいずれかに該当する場合
には、拒絶すべき旨の査定が発行されます。
(a)実 用 新 案 が 、 物 品 の 形 状 、 構 造 又 は 組 み 合 わ せ に 該 当 し な い 場 合
(b)実 用 新 案 が 、 公 序 良 俗 に 反 す る 場 合
(c)明 細 書 が 発 明 開 示 不 十 分 の 場 合
(d)単 一 性 の 要 件 を 満 た し て い な い 場 合
(e)補 正 が 、 出 願 当 初 の 明 細 書 等 の 記 載 内 容 を 超 え て い る 場 合
⑤方式的要件の審査の結果、拒絶理由がないと判断された場 合には、
出願認容の通知が発行されます。
出 願 人 は 、こ の 通 知 の 日 か ら 3 ヶ 月 以 内 に 登 録 証 発 行 料 金 及 び 一 年 度
年金を納付しなければなりません。
上記料金納付後、出願は公告され、その後実用新案特許証が発行
されます。
(6)実 用 新 案 技 術 評 価 に つ い て
① 実 用 新 案 技 術 評 価 制 度 と は 、出 願 人 又 は 第 三 者 の 請 求 に よ り 、審 査 官
が実用新案特許の登録性について審査することをいいます。
② こ の 実 用 新 案 技 術 書 は 、実 用 新 案 特 許 権 者 が 権 利 行 使 を す る 場 合 に 相
手方に評価書を提示することが要件となるものです。
なお、実用新案技術評価の請求は、取り下げることはできません。
(7)実 用 新 案 出 願 と 特 許 出 願 の 二 重 出 願 制 度 に つ い て
① 前 回 の 法 改 正 に よ り 、出 願 人 は 同 日 に 実 用 新 案 出 願 と 発 明 特 許 出 願 を
できる旨規定されました。
② 特 許 庁 が 発 明 特 許 出 願 に つ い て 、特 許 を 付 与 す る こ と が で き る と 認 め 、
出 願 人 に い ず れ か 1 つ を 選 択 す る よ う に 通 知 を し た 場 合 に お い て 、出
願 人 が 発 明 特 許 を 選 択 し た 場 合 に は 、実 用 新 案 権 は「 最 初 か ら 存 在 し
ないものとみなされる」ことになりました。
③ そ の 後 改 正 法 に お い て は 、実 用 新 案 権 は「 最 初 か ら 存 在 し な い も の と
み な す 」 か ら 、「 特 許 権 が 付 与 さ れ る 公 告 の 日 」 に 消 滅 し た も の と み
なすと、変更されました。
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出願から登録までの手続のフローチャート
実 用 新 案 出 願 ---------------<明細書等自発補正可能>
<出願から 2 ヶ月>
方式
審査
<新規性・進歩性等に実体審査なし>
方式要件具備
<要件不備の場合:意見通知書発行>
< 意 見 書 等 ・ 応 答 期 限 ; 60 日 以 内 >
( YES)
許容
(NO)
通 知 -------------------<3 ヶ月以内に証書発行料
拒絶査定
及び 1 年度年金納付>
登
録 --------------------
訴願請求
(実用新案技術評価の請求)
実用新案特許権の消滅
( 出 願 日 か ら 10 年 間 )
9. 存 続 期 間 及 び そ の 起 算 日 ( 権 利 の 発 生 日 )
(1)出 願 日 か ら 10 年 目 の 前 日 ま で 、 で す 。
(2)実 用 新 案 特 許 権 は 、実 用 新 案 特 許 の 公 告 日 か ら 発 生 し 、そ の 後 、2 年 度
目から毎年年金を納付する必要があります。
10.( 無 審 査 登 録 制 度 の 場 合 ) 第 三 者 対 抗 要 件 に つ い て
(1)実 用 新 案 特 許 権 者 が 、 第 三 者 の 侵 害 に 対 し て 権 利 を 行 使 す る 場 合 に は 、
わ が 国 の 実 用 新 案 法 と 同 様 、実 用 新 案 技 術 評 価 書 を 提 示 す る こ と が 要 件
となっております。
し か し 、こ の 規 定 は 実 用 新 案 技 術 評 価 書 の 提 示 を 訴 訟 の 要 件 で は な い と
されていました。
(2)2013 年 の 改 正 法 に お い て 、 実 用 新 案 権 者 は 実 用 新 案 技 術 評 価 書 を 提 示
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しない場合には、警告を行ってはならないと、規定されました。
11.PCT に 加 盟 し て い る 場 合 、そ の 国 内 段 階 手 続 の 概 要 (国 内 段 階 移 行 期 限 等 )
特 許 発 明 と 同 様 、 PCT 出 願 で 保 護 を 求 め る こ と は で き ま せ ん 。
12. 留 意 事 項
(1)出 願 か ら First Action( 拒 絶 理 由 通 知 等 ) ま で の 所 要 期 間 :
約 2 ヶ月です。
(2)出 願 か ら 最 終 処 分 ( 登 録 又 は 拒 絶 ) ま で の 所 要 期 間 :
約 3 ヶ月です。
(3)上 述 し ま し た よ う に 、 実 用 新 案 特 許 は 無 審 査 で 登 録 さ れ ま す 。
し か し な が ら 、我 国 の 実 用 新 案 法 と 同 様 に 、第 三 者 の 実 用 新 案 特 許 の 侵
害 に 対 し て 権 利 行 使 を す る 際 に は 、実 用 新 案 技 術 評 価 書 の 提 示 が 要 求 さ
れておりますので、十分留意して権利行使をする必要があります。
(4)回 復
①手続や料金納付が期間内に不可抗力等により遵守できなかった場合、
一 定 の 期 間 内 に 、証 拠 書 類 及 び 回 復 手 数 料 を 支 払 う こ と に よ り 、手 続
きを採ることができます。
②優先権主張の回復に関しては、特許の場合と同様です。
21
意匠制度
1. 現 行 意 匠 法 に つ い て
(1)1949 年 特 許 法 に 基 づ き 、2004 年 7 月 1 日 施 行 の 改 正 法 が 適 用 さ れ て お り
ましたが、専利法(特許法、実用新案法、意匠法)の改正法が
2011 年 11 月 29 日 に 可 決 さ れ 、 こ の 改 正 法 が 2013 年 1 月 1 日 施 行 さ れ
ることとなりました。
(2)台 湾 は 、 国 際 条 約 、 国 際 協 定 、 国 際 取 決 め に は 加 盟 し て お り ま せ ん が 、
2002 年 1 月 1 日 か ら WTO( 世 界 貿 易 機 関 ) に 加 盟 し ま し た の で 、 TRIPS
協定には拘束されることになっております。
(3)な お 、現 在 は 、2014 年 1 月 22 日 改 正 (2014 年 3 月 24 日 施 行 )の 改 正 法 が
適用されています。
ま た 、 専 利 法 の 施 行 規 則 が 2016 年 6 月 29 日 に 一 部 公 布 さ れ 、 2016 年
7 月 1 日に施行されることになりました。
この施行規則では、用語の修正等が行われています。
2. 意 匠 出 願 時 の 必 要 書 類
(1)願 書 ( Request) :
① 創 作 者 及 び 出 願 人 の 氏 名 及 び 住 所 、国 籍 。ロ カ ル ノ 協 定 に 基 づ く 意 匠
の分類。
② 優 先 権 主 張 の 情 報( 主 張 す る 場 合 の み 。国 名 、出 願 日 、出 願 番 号 )等
を記載します。
(2)明 細 書 ( Description) :
① 意 匠 に 係 る 物 品 名 、物 品 の 用 途 、意 匠 の 説 明 、物 品 の 外 観 が 変 化 す る
場合には、使用状態の変化などの簡潔な説明を記載します。
②明細書には、所謂当業者が、内容を理解し、且つ実施できるように、
明確且つ十分に開示する必要があります。
③ ま た 、部 品 で あ れ ば 、そ の 部 品 が 組 み 込 ま れ る 物 品 名 も 記 載 す る 必 要
があります。
(3) 図 面 ( Drawings) :
当業者が意匠を理解して実施できるように記載します。
(4)優 先 権 証 明 書 ( Priority Document) :
優 先 日 か ら 10 ヶ 月 以 内 に 提 出 す る こ と が で き ま す 。
(5)委 任 状 ( Power of Attorney) :
①出願人の捺印、法人の場合には社印及び代表者の捺印が必要です。
② 出 願 日 か ら 4 ヶ 月( 2 ヶ 月 延 長 可 能 )以 内 に 提 出 す る 必 要 が あ り ま す 。
(6)譲 渡 証 ( Assignment) :
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2013 年 1 月 1 日 施 行 の 改 正 法 に よ り 提 出 が 不 要 と な り ま し た 。
3. 料 金 表 ( 単 位 : 台 湾 ド ル (NTD)で す 。 )
(1)出 願 手 数 料 ;
①紙形式出願の場合
3,000
②オンライン出願の場合
2,400
(2)登 録 証 発 行 料 金
1,000
(3)取 消 ・ 無 効 請 求 料 金
8,000
(4)再 審 査 請 求
3,500
(5)年 金 ( 各 年 度 当 た り ) :
①1 年度から 3 年度
800
②4 年度から 6 年度
2,000
③7 年以降
3,000
4. 料 金 減 免 制 度 に つ い て
料金の減免制度は採用されております。
5. 実 体 審 査 の 有 無
意匠出願は実体審査の対象となります。
6. 出 願 公 開 制 度 の 有 無
出願公開制度は採用されておりません。
7. 審 査 請 求 制 度 の 有 無
審査請求制度は採用されておりません。意匠出願は全件、実体審査の対象
となります。
8. 出 願 か ら 登 録 ま で の 手 続 き の 流 れ
(A)実 体 審 査 が 行 わ れ た 後 、 登 録 の 決 定 が 行 わ れ ま す 。
(B)部 分 意 匠 、 コ ン ピ ュ ー タ ー ア イ コ ン 、 使 用 者 の 図 形 イ ン タ ー フ ェ イ ス 、
また組物の意匠登録が認められております。
関連意匠制度が設けられ、類似意匠制度は廃止されました。
(1)方 式 審 査 :
① 意 匠 出 願 は 、最 初 に 方 式 要 件 を 具 備 し て い る か 否 か に つ い て の 方 式 審
査が行われます。
方 式 不 備 が あ る 場 合 に は 、補 正 指 令 が 発 せ ら れ 所 定 期 間 内 に 不 備 を 補
正 す る よ う 求 め ら れ ま す (応 答 期 間 は 60 日 と な っ て い ま す )。
23
② 意 匠 出 願 は 、一 の 意 匠 に つ い て 行 わ な け れ ば な り ま せ ん の で 、二 以 上
の意匠を一出願することはできません。
二以上の意匠を一出願した場合には、分割出願することができます。
(2)実 体 審 査 :
① 方 式 要 件 を 具 備 し た 出 願 に つ い て は 実 体 的 登 録 要 件( 産 業 上 の 利 用 性 、
新規性、創作性)の審査が行われます。 登録要件は以下の通りです。
② 拒 絶 理 由 が 発 見 さ れ る と 、拒 絶 理 由 通 知 が 発 行 さ れ 、所 定 の 期 間 内 に
意見書等を提出することができます。
(3)関 連 意 匠 出 願 :
類似意匠出願制度に代わり、関連意匠制度が導入されています。
①同一人が、2 以上の類似する意匠を有する場合、意匠登録出願及び
関連意匠登録出願を行うことができます。
② 関 連 意 匠 の 出 願 日 は 、原 意 匠( 本 意 匠 )の 出 願 日 よ り も 後 で な け れ ば
なりません。
③ 関 連 意 匠 出 願 は 、原 意 匠( 本 意 匠 )の 公 告 後 に は 、行 う こ と が で き ま
せん。
④ 同 一 人 が 、原 意 匠( 本 意 匠 )と 類 似 せ ず 、関 連 意 匠 と の み 類 似 す る 意
匠については、関連意匠登録出願を行うことはできません。
(4)登 録 要 件 :
①産業上の利用可能性
以下の場合には、産業上の利用性がないものとされます。
(a)意 匠 が 意 匠 の 定 義 に 該 当 し な い 場 合
(b)意 匠 が 純 粋 に 芸 術 的 な 創 作 又 は 美 術 工 芸 品 に 関 す る も の で あ る
場合
②新規性
絶対的新規性が要求されますので、台湾以外の外国で公知になって
いる意匠についても新規性を有しないものとされます。
(a)同 一 ・ 類 似 の 意 匠 が 出 願 日 前 ( 優 先 日 前 ) に 世 界 の い ず れ か で 公
表され、公知となっている場合や公然使用されている場合
(b)出 願 に 係 る 意 匠 の 内 容 が 、 当 該 出 願 日 前 の 出 願 で あ っ て 、 そ の 出
願後に公開された先行する意匠出願に添付された明細書又は図面
に 記 載 さ れ た 内 容 と 同 一 で あ る 場 合( 出 願 人 が 同 一 の 場 合 は 除 く )
<新規性喪失の例外>
(a)出 願 人 の 意 に 反 し て 出 願 日 前 6 ヶ 月 以 内 に 意 匠 が 開 示 さ れ た
場合です。
(b)台 湾 政 府 が 後 援 又 は 承 認 し た 展 覧 会 に お け る 展 示 に よ っ て 、 出 願
日前 6 ヶ月以内に意匠が開示された場合です。
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(c)出 願 人 の 行 為 に 起 因 し て 意 匠 が 刊 行 物 に 開 示 さ れ た 場 合 で す 。
なお、新規性喪失の例外適用を受けるためには、所定の証明書の
提出が必要となります。
③創作容易性
新規性を有していても、意匠の創作が容易と判断される場合には、
登録を受けることはできません。
④その他の不登録事由
(a)物 品 の 形 状 意 匠 が 純 粋 に 機 能 的 で あ る 場 合 で す 。
(b)集 積 回 路 の 回 路 配 置 又 は 電 子 回 路 配 置 で す 。
(c)公 の 秩 序 、 善 良 の 風 俗 又 は 公 衆 衛 生 を 害 す る 意 匠 で す 。
(d)政 党 旗 、 国 旗 、 孫 逸 仙 博 士 の 肖 像 、 軍 旗 、 国 の 紋 章 、 勲 章 と 同 一
又は類似の意匠です。
(5)組 物 の 意 匠 出 願 :
①意匠登録出願は1つの意匠ごとに出願をしなければなりません。
②但し、2 以上の物品が同一の類別に属し、かつ習慣上、組物として
販売又は使用する場合、1意匠で出願することができます。
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出願から登録までの手続のフローチャート
出
願
方式審査
実体審査
拒 絶 理 油 ---------------< 90 日 以 内 >
意 見 書 等 ---------------(No)
---------------------
登
録
(Yes)
< 30 日 以 内 >
<3 ヶ月以内
訴願請求
(経済部へ)
-------------------- 料 金
<無効審判請求
登
納付
録
公 報 発 行
満
了
( 出 願 日 か ら 12 年 )
9. 存 続 期 間 及 び そ の 起 算 日 (権 利 の 発 生 日 )
(1)意 匠 権 の 存 続 期 間 は 、 出 願 日 か ら 12 年 で す 。
意匠権は、意匠付与の公告日に発生します。
(2)関 連 意 匠 の 意 匠 権 の 存 続 期 間 は 本 意 匠 の 意 匠 権 の 存 続 期 間 と 同 一 で す 。
10. 部 分 意 匠 制 度 の 有 無
部分意匠制度が導入されています。
11. 留 意 事 項
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(1)出 願 か ら First Action( 拒 絶 理 由 通 知 等 ) ま で の 所 要 期 間 :
約 6 ヶ月です。
(2)出 願 か ら 最 終 処 分 ( 登 録 又 は 拒 絶 ) ま で の 所 要 期 間 :
約 9 ヶ月です。
(3)意 匠 の 定 義 :
意 匠 と は 、物 品 の 全 部 又 は 一 部 の 形 状 、模 様 、色 彩 又 は こ れ ら の 結 合 で
あって、視覚に訴える創作と定義されております。
(4)回 復 :
特許の場合と同様です。
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商標制度
1. 現 行 法 令 に つ い て
(I)2003 年 11 月 28 日 施 行 の 改 正 商 標 法 が 適 用 さ れ て お り ま す 。
改正商標法の主な内容は次の通りです。
(1)一 出 願 多 区 分 制 度 の 採 用
(2)出 願 及 び 商 標 権 の 分 割 制 度 の 採 用
(3)付 与 前 異 議 申 立 制 度 か ら 付 与 後 異 議 申 立 制 度 へ の 移 行
(4)音 響 、 立 体 形 状 、 色 彩 の み の 商 標 も 登 録 対 象
(5)更 新 登 録 出 願 の 際 の 使 用 証 明 の 廃 止
(6)連 合 商 標 制 度 、 防 護 標 章 制 度 の 廃 止
(II)そ の 後 、2010 年 9 月 12 日 及 び 2012 年 7 月 1 日 に 改 正 が 行 わ れ ま し た 。
主な内容は次の通りです。
(1)商 標 の 使 用 行 為 の 態 様 の 明 文 化
(2)保 護 対 象 の 拡 大
(3)商 標 の 不 登 録 事 由 の 改 正
(4)登 録 料 不 納 の 場 合 に お け る 商 標 権 回 復 の 規 定 の 新 設
(5)登 録 料 の 分 割 納 付 の 規 定 の 廃 止
(6)無 効 審 判 又 は 取 消 審 判 請 求 に お け る 、 請 求 前 3 年 間 の 使 用 証 拠 の 提 出
の規定の新設
2. 商 標 出 願 時 の 必 要 書 類
商標及びサービスマークの出願に必要な事項及び書類は以下のとお りです。
(1)願 書 ( Request) :
①出願人の住所及び氏名(法人の場合は名称)、商品・サービスの
表示及びそれらの属する区分(台湾はニース協定による国際分類を
採用しています)。
②一出願多区分制が導入されましたので、一出願で複数の区分を
指定することが可能です。
③音響標章の場合:
音響標章である旨の表示、楽譜又は数字楽譜による表示及び説明書、
音 響 を 録 音 し た CD が 必 要 で す 。
④立体標章の場合:
立体標章である旨の表示、立体形状の標章の図面、標章の説明書が
必要です。
また、立体中に権利を主張しない部分がある場合には実線ではなく
点線で描かなければなりません。
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⑤色彩標章の場合:
色彩標章である旨の表示、色彩の詳細及びその説明が必要です。
(2) 委 任 状 ( Power of Attorney) ( 包 括 委 任 状 制 度 あ り ) :
出願日から 4 ヶ月(2 ヶ月間の延長可能)以内に提出することができ
ます。
(3)商 標 見 本 ( Marks) :
5 通提出します。
(4)優 先 権 証 明 書 ( Priority Document) :
①台湾出願日から 3 ヶ月以内に提出することができます。
② 台 湾 は WTO に 加 盟 し て い ま す の で 、 WTO 加 盟 国 の 国 民 は 優 先 権 を
主張して出願することができます。
な お 、 2012 年 7 月 1 日 に 改 正 さ れ ま し た 改 正 商 標 法 に お い て 、 外 国
出 願 人 が そ の 属 す る 国 が WTO に 加 盟 し て お ら ず 、 且 つ 台 湾 と 相 互 に
優 先 権 を 認 め な い と き で も 、WTO 加 盟 国 又 は 相 互 に 商 標 権 を 保 護 す る
協 定 が あ る 国 に 住 所 又 は 営 業 所 を 有 す れ ば 、優 先 権 を 主 張 す る こ と が
できるようになりました。
3. 料 金 表 ( 単 位 : 台 湾 ド ル (NTD)で す 。 )
(1)出 願 料 :
(電子出願)
① 商 品 出 願 (1 区 分 、 20 品 目 以 下 )
2,700
② 商 品 出 願 (1 区 分 、 20 以 上 、 1 品 目 当 た り 加 算 )
+ 200
③ 役 務 出 願 (第 35 か ら 第 45 類 ま で )
2,700
(2)登 録 料 :
①一括払い、1 区分当たり
2,500
② 二 回 払 い 、 1 区 分 当 た り (2 等 分 割 払 い )
1,500
(3)異 議 申 立 料 金 (1 区 分 当 た り ):
4,000
(4)更 新 料 金 (1 区 分 当 た り ):
4,000
(5)無 効 審 判 請 求 料 金 (1 区 分 当 た り ):
7,000
(6)取 消 請 求 料 金 (1 区 分 当 た り ):
7,000
(7)譲 渡 ・ ラ イ セ ン ス 申 請 料 金 :
2,000
4. 料 金 減 免 制 度 に つ い て
料金の減免制度は採用されておりません。
5. 実 体 審 査 の 有 無
商標出願は実体審査の対象になります。
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6. 出 願 公 開 制 度 の 有 無
公開制度は採用されておりません。
7. 審 査 請 求 制 度 の 有 無
商 標 出 願 は 全 件 実 体 審 査 の 対 象 と な り ま す の で 、審 査 請 求 制 度 は 採 用 さ れ て
おりません。
8. 出 願 か ら 登 録 ま で の 手 続 き の 流 れ (フ ロ ー チ ャ ー ト を 含 む 期 限 等 の 説 明 )
商 標 出 願 は 方 式 審 査 を 経 た 後 、不 登 録 事 由 に 該 当 す る か 否 か に つ い て 審 査 さ
れます。
(1)不 登 録 事 由 :
①識別力のない商標
②商品・サービスの形状、品質、機能又は他の説明を表示する標章
③商品又はその包装の 3 次元形状であって意図する機能を発揮する
ために必要なもの
④台湾の国旗、軍旗、官印、勲章等、外国の国旗と同一又は類似の標章
⑤孫逸仙博士又は台湾の元首の姓名若しくは肖像と同一の標章
⑥公序良俗に反する標章
⑦他人の登録商標と同一又は類似の標章であって、同一又は類似の
商品について使用されるもの
⑧他人の周知商標と同一又は類似の商標であって、関連公衆に混同を
生じさせるおそれがある場合、又は当該周知商標の識別力又は名声
を希薄化させるおそれがある場合
⑨ 中 国 国 家 基 準 標 記( CNS)若 し く は 国 内 又 は 外 国 の 同 一 の 検 査 証 明 の 性
質を有する証明商標と同一又は類似の標章
(2)実 体 審 査 :
①上記の不登録事由に該当するときは拒絶理由通知が発行され、所定の
期 間 内 ( 通 常 は 30 日 以 内 ) に 意 見 書 等 を 提 出 す る こ と が で き ま す 。
②出願人は拒絶理由を解消するために、指定商品・サービスの減縮、削
除、出願の分割、セカンダリーミーニングの主張(識別力を獲得した
旨)などを行うことができます。
③また、先行登録商標による拒絶の場合には、出願商標と当該先行登録
商標が類似する場合には、当該先行登録商標の商標権者の同意(コン
セント)を得ることにより出願商標は当該拒絶を解消することができ
ます。
④商標が識別性のない部分を含んでいる場合には、当該部分に権利不要
求(ディスクレーマー)をして登録を受けることも可能です。
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⑤拒絶理由が克服できない場合は拒絶の査定がなされます。拒絶の査定
に対しては審判を請求することができます。
⑥出願された商標が不登録事由に該当しないときは商標登録、登録公告
され第三者に異議申し立ての機会が与えられます。
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出願から登録までの手続きのフローチャート
出
願
方式
審査
実体
審査
理 由 --------------------
拒絶
(30 日 以 内 )
(延 長 可 能 )
意 見 書 ・ 補 正 書 ---------------解
消
< NO>
査 定 -----------------
拒絶
< YES>
(30 日 以 内 )
------------- 認 容
決定
訴願
(2 ヶ 月 以 内 )
請 求 -----------------
(経済部へ)
------------- 登 録 料 納 付
登
録
<3 年間不使用>
<不使用取消請求可能>
---------------- - 登 録 の 公 告
<公告日から>
<公告日から 3 ヶ月以内>
< 10 年 間 >
<異議申立て可能>
------------------ 満
更
了
新
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9. 存 続 期 間 及 び そ の 起 算 日 (権 利 の 発 生 日 )
(1)商 標 権 の 存 続 期 間 は 登 録 の 公 告 日 か ら 10 年 で す 。
商標権は登録の公告日から発生します。
(2)存 続 期 間 は 10 年 単 位 で 更 新 す る こ と が で き ま す 。
①更新出願は存続期間の満了前 6 ヶ月から満了までに行う必要があり
ますが、満了後 6 ヶ月の猶予期間があります。
② 更 新 出 願 時 の 実 体 審 査 は 廃 止 さ れ ま し た の で 、使 用 証 明 の 提 出 は 不 要
です。
10. 出 願 時 点 で の 使 用 義 務 の 有 無
(1)出 願 時 点 で の 使 用 義 務 は あ り ま せ ん 。
(2)従 前 は 「 出 願 時 の 使 用 意 思 要 件 」 が 必 要 と さ れ て お り ま し た が 、
現在は「出願時の使用意思要件」は必要なくなりました。
11. 保 護 対 象
(1)商 標 は 、言 葉 、標 語 、文 字 、数 字 、画 像 、描 画 、色 彩 の 組 み 合 わ せ 、又
は 3 次 元 形 状 、及 び こ れ ら の 組 み 合 わ せ 、並 び に 2 次 元 で 表 現 可 能 な 音
符も含まれます。
(2)所 謂 、新 し い 商 標 と し て の 色 彩 の み の 商 標 、音 響 商 標 、動 態 商 標 、匂 い
等の商標も、保護されています。
12. 留 意 事 項
(1)出 願 か ら First Action( 拒 絶 理 由 通 知 等 ) ま で の 所 要 期 間 ;
約 6 ヶ月です。
(2)出 願 か ら 最 終 処 分 (登 録 又 は 拒 絶 )ま で の 所 要 期 間 :
約 8 ヶ月です。
(3)異 議 申 立 制 度 :
従 前 の 付 与 前 の 異 議 申 立 制 度 は 廃 止 さ れ 、付 与 後 の 異 議 申 立 制 度 へ と 改
正されています。
(4)不 使 用 に よ る 取 消 :
① 登 録 商 標 が 継 続 し て 3 年 以 上 使 用 さ れ て い な い 場 合 に は 、利 害 関 係 人
は商標登録の取り消しを請求することができます。
② 不 使 用 取 消 し を 請 求 さ れ た 場 合 に は 、商 標 権 者 は 登 録 商 標 が 使 用 さ れ
ていることを立証する義務を負います。
(5)無 効 審 判 :
① 商 標 登 録 が 過 誤 に よ り な さ れ た 場 合 、す な わ ち 、識 別 性 が な い に も 拘
わ ら ず 登 録 さ れ た 場 合 、先 行 商 標 と 抵 触 す る に も 拘 わ ら ず 登 録 さ れ た
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場 合 な ど に は 、利 害 関 係 人 は 登 録 の 無 効 を 請 求 す る こ と が で き ま す 。
②但し、これらを理由とする場合には、登録後 5 年の除斥期間があり
ますので注意が必要です。
(6)連 合 商 標 制 度 :
①連合商標制度は廃止されています。
②連合商標制度は、類似関係にある商標を予め連合商標として関連付
けて商標登録を認める制度で、例えば、不使用取り消しを請求され
た 場 合 に 、 当 該 登 録 商 標 ( 「 A」 ) は 使 用 し て い な く て も 連 合 商 標
( 「 B」 ) を 使 用 し て い れ ば 、 「 A」 は 取 り 消 さ れ な い と い う
メリットがありました。
③現在、連合商標は独立の商標となっています。
(7) 防 護 標 章 制 度 :
周知・著名商標の保護が強化されたことにより、防護標章制度は廃止
されています。
(8)商 標 権 の 分 割 :
日本と同じように、商標登録後に商品・サービス毎に商標権を分割で
きるようになっております。
(9)使 用 行 為 の 態 様 の 明 文 化 :
商標の使用行為が明文化されました。
①商標を商品又はその包装容器に使用する行為
②商標を付した商品等を所持、陳列、販売、輸出又は輸入する行為
③商標を役務の提供に関するものに使用する行為
④商標を商品又は役務に関する商業文書又は広告に使用する行為
(10)回 復 :
① 手 続 期 間 や 更 新 登 録 料 納 付 が 、出 願 人 の 責 に 帰 す こ と が で き な い 事 由
に よ り 生 じ た 場 合 に は 、出 願 人 は 所 定 期 間 内 に 必 要 な 書 面 を 提 出 す る
ことができます。
②優先権の回復は適用されません。
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