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姫路市立高岡小学校 平成27年11月4日 №7 高岡っ子の歌声や演奏が響きわたった 高岡小音楽ホール 10/31(土)に開催しました本年度のふれあい音楽会。 山本連合自治会長様をはじめ、たくさんのご来賓の皆様、そして 地域、保護者の皆様にご鑑賞をいただき、盛会に終えることができました。子どもたちは皆 様の声援に応えようと校内音楽会の時よりも張り切り、熱気あふれる歌声と演奏が高岡小音 楽ホール(体育館)に響きました。 幼稚園児のかわいい歌や6年生の迫力ある合奏など、どの学年も発達段階に応じた工夫あ る合唱・合奏が披露されました。音楽を通して各学年の子どもたちの心が一つになっていま した。また、練習の過程や本番で子どもたちは「音楽会」の字のとおり音を楽しんだと思い ます。歌声や楽器の音を出す楽しさ。音と音とが重なり合って奏でるハーモニーの楽しさ。 先生の指揮の下、学年全員が心を一つに奏でた楽しさ。お家の方や地域の方々に聞いていた だく楽しさ。子どもたちは、音楽会を通してたくさんの楽しさを味わい、満足感と成就感に 満ちていました。子どもたちのこれからの学校生活において大きな力となってくれるものと 思います。 1年生の斉唱「わたしは『とうふ』です」 楽しい曲を身体いっぱいで歌っていました。 6年生の合奏「新世界より」第4楽章 最高学年にふさわしくすばらしい演奏に大 きな拍手をいただきました。 【校内音楽会の児童の感想】 ○わたしは、今までで一番上手にできたと思います。歌は、前に注意されたことを直して、みん なの声が合わさって、いい曲になりました。(3年生) ○合奏の最後の部分「ミソ#ソラ」が全然そろわなかったけど、今日は、ピタッと止まった。最 初の「ラ」の音がそろわなかったところも、みんな一斉にできた。うれしかった。(3年生) ○6年生の「新世界より」が、はげしくて、すごく良かったと思います。ちょっと感動しました。 すごかったです。(3年生) ○休憩の時にMさんに「今日は仕事がないね。」って言ったら「係の仕事はないけど、今日、ぼ くたちは1年~5年を感動させるという大きい仕事があるやん。」って言われました。ぼくも「仕 事はなくてもみんなを感動させる使命がある」と思いました。(6年生) ○歌を歌っている時、1年生からのことを思い出して、少し涙目になりました。終わった後、た くさんの先生に「さすが最高学年」と言ってもらってうれしかったです。(6年生) ○本番は係の仕事もあり、大変だと思います。しかし、最高学年としてふさわしい態度や演奏で、 お客さんを驚かせたいです。そして、みんなで最高の音楽会をつくっていきたいです。 (6年生) 黒いランドセル それは、ある小学校でのことです。 4月、ひとりの女の子が小学校に入学しました。ランドセルを背負っての 登校。よく見かける愛らしい光景がそこにありました。ただ、背中に背負っ たランドセルは、黒色。彼女は黒いランドセルを背負い、毎日、通学を始め ました。 悲しいことが始まるのにそう時間は必要ありませんでした。彼女が教室に 行くと、 「男みたい。」と大騒ぎになりました。学校の行き帰りもお兄ちゃん、 お姉ちゃんたちから中傷を受けます。 「女は赤のランドセルちゃうんか?」 「うわー、こいつのだけ変なの!」 そういうことが日々重ねられていきます。彼女は、家に帰って相談します。もちろん、家の人 も学校に行き、担任の先生と相談します。担任の先生は、1年生の教室で子どもたちに精一杯説 明します。しかし、悲しいかな、なかなかうまく届かない。他の先生にも相談します。もらった アドバイスをそのまま教室に持ち帰って、また話をしますが、一向に問題は解決しません。 彼女は、とうとう学校に行けなくなってしまいました。保護者は悩みに悩みました。悩んで、 悩んで、悩んで、悩み抜いた末、わが子にこう話しかけました。 「学校、変わろうか?」 彼女はうつむいて小さくうなずきました。そして、彼女がその学校に通う姿は見られなくなり ました。 なぜ、彼女は黒いランドセルを背負っていたのでしょうか。彼女には3歳上のお兄ちゃんがい ました。彼女が4つの時、お兄ちゃんは小学校に入学します。けれど、実際に、ランドセルを背 負って学校に行けたのは、わずか1回だけ。お兄ちゃんは病気でした。重篤な小児ガンに侵され ていたのです。彼女のお兄ちゃんは、2回目のランドセルを背負うことなく、この世を去ってし まいました。 妹の彼女が大きくなって、今度は彼女が入学を迎える年になりました。晴れの入学式です。 「新しいランドセル買おうか?」 と勧めました。 「お兄ちゃんのランドセルで、わたし、学校へ行く。大好きなお兄ちゃんと一緒に学校に行くよ。」 彼女も強く望みました。親も周囲も『ならば』ということで、見守ったわけです。しかしなが ら、その子の願いは無惨にもつぶされてしまったわけです。 転校先の学校でも、彼女はやはり黒いランドセルを背負います。やはり違和感があったのでし ょう。子どもたちから声が上がりました。 新しい担任の先生が保護者にたずねます。 「お母さん、よかったら黒いランドセルのわけを教えて下さい。 」 家の人は兄のアルバムを広げながら、涙ながらに経緯を語りました。担任の先生は、この事情 を学校の会議で、すべての職員に伝えました。 『学校をあげて、このことにつながる取組をしよう。』 ということになりました。 彼女は、6年生の卒業の日まで、胸をはって学校に行ったのです。 10/2の親子道徳学習には、多数ご参加いただきありがとうございました。また、 アンケートにもたくさんのご意見や感想をいただきました。その一部ですが、各学年通 信に掲載させていただきました。 学校では、道徳の授業を中心に全ての学校生活を通して、善悪の判断力や相手を思い やる心、命の尊さなどの道徳性を身につけるように取り組んでいます。