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温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度
資料2 2009/6/29 現在 東京都環境確保条例 大規模事業所に対する 「温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度」 関係資料 ● 本資料の内容につきましては、対象事業所の皆様から寄せられたご質問や新たな決定事項などを踏まえ、 順次、更新してまいります。 ● 更新した資料は、多くの皆様にご利用いただけるよう、東京都環境局のホームページで公表してまいります。 (東京都環境局ホームページ:http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/sgw/ ) 東京都環境局 目 1 次 背景 (1)新制度導入の背景 (10)基準排出量(算定と検証) ①基本 (2) 「地球温暖化対策計画書制度」改正の経過 (11)基準排出量(算定と検証) ②新規事業所 (3) 条例・規則・指針等の体系 (12)基準排出量(算定と検証) ③2か年度を選択できる場合 (13)基準排出量(算定と検証) ④基準排出量の変更 2 新たな制度のポイント(総括) (1)新たな制度のポイント (2) 制度全体の流れ(概要) 3 新たな制度の概要 (1)対象となる事業所 ①要件と義務対象者 (2)対象となる事業所 ②対象事業所の範囲のとらえ方 (3)対象となる事業所 ③総量削減義務の対象者 (4)対象となる事業所 ④所有者に代わって義務を負う場合の例 (5)対象となる事業所 ⑤対象事業所・所有者の変更について (6)対象となる事業所 ⑥対象事業所の指定取消し(その1) (7)対象となる事業所 ⑦対象事業所の指定取消し(その2) (8)総量削減義務履行の状態 (9)温室効果ガス排出量の「削減義務対象ガス」と「報告対象ガス」 (14)削減義務率 (15)優良特定地球温暖化対策事業所(トップレベル事業所) ① (16)優良特定地球温暖化対策事業所(トップレベル事業所) ② (17)総量削減義務の履行手段 ① (18)総量削減義務の履行手段 ② (19)排出量取引 ①全体 (20)排出量取引 ②超過削減量 (21)排出量取引 ③都内中小クレジット (22)排出量取引 ④再エネクレジット (23)排出量取引 ⑤都外クレジット (24)取引価格の高騰防止策 (25)削減量口座簿の作成(イメージ) (26)削減量クレジットの税務上、会計処理上の取扱い (27)削減計画期間 (28)各年度の排出量の算定と検証 目 次 (29)登録検証機関の検証が必要なもの 4 現行制度からの移行について (30)検証機関の登録要件 (1)概要 (31)主な義務と義務違反時の措置 ①概要 (2)平成 17、18、19 年度「地球温暖化対策計画書」提出事業者 (32)主な義務と義務違反時の措置 ②詳細 (3)平成 20 年度「地球温暖化対策計画書」提出事業者 (33)テナントビルの取扱いについて ①概要 (34)テナントビルの取扱いについて ②行動・対策例 (35)テナントビルの取扱いについて ③特定テナント等事業者の例(その1) (4)平成 20 年度に初めて 1,500kℓを超えた事業所 5 (1)今後の主なスケジュール ①2009 年度 (36)テナントビルの取扱いについて ④特定テナント等事業者の例(その2) (2)今後の主なスケジュール ②2010 年度 (3)今後の主なスケジュール (37)テナントビルの取扱いについて ③各種ガイドライン等の説明会 日程(一覧) ⑤特定テナント等事業者の例(その3) (38)テナントビルの取扱いについて 今後の主なスケジュール等 ⑥参考 (39)計画書等の提出書類一覧 6 (40)推進体制の整備 (1)今後、都にご質問をお寄せいただく場合の方法 (41)新築ビルの取扱いについて (2)「制度のヘルプデスク(相談窓口)」の設置について 質問をお寄せいただく場合等 (3)メールマガジンへの登録について(ご案内) 1(1) 新制度導入の背景 ※東京都環境審議会答申等より 1 気候変動対策の重要性と緊急性 地球温暖化に伴う気候変動は、異常気象の頻発、食糧生産の困難、 飲料水の枯渇、海面上昇による居住地の喪失など、世界中の人々に とって生活の基盤となる全てのものを脅かす、人類の直面する最も 深刻な環境危機 これからの10年間は、いまを生きる我々の世代が、地球の環境を 次の世代に残せるかどうかの分岐点 ⇒直ちに温室効果ガス排出総量の大幅な削減に向けた行動を 開始しなければならない ※COP13(2007 年 12 月)での 2013 年以降の先進国における更なる排出削減対策を議論する特別部会での合意では、 IPCC第4次評価報告書の科学的知見に応え、 ①今後10~15年後をピークに世界全体の排出量を減少に転じさせ、その後、②2050年までに2000年比で半分以下に削減する必要があること、更に、 ③先進国は2020年までに1990年比で25~40%の削減が必要であること などが明記されています。 2 東京が気候変動対策に取り組む意義 ① 気候変動がもたらす脅威から、都民の生命、財産、健康を守る とともに、東京自身の持続的な発展を可能とすること。 ② 東京において、エネルギーを必要最小だけしか使わずに、豊かで 快適な都市生活を送ることのできる低炭素型の社会をいち早く 実現し、それを新たな都市モデルとして、世界の大都市や発展 途上国の都市に発信すること。 ③ 首都東京を構成する都民、NPO、事業者、行政の連携によって 先駆的な施策を実現し、わが国全体の気候変動対策の強化に貢献 していくこと。 ※ エネルギー資源の有限性を踏まえた危機管理の 視点からも、省エネルギー対策は重要 東京の都市活動は、 国内外から供給される膨大な資源に依存 ⇒地球規模での気候危機は、東京の社会経済活動の 基盤そのものに対する脅威 途上国においてこれから都 市化する地域では、 先進国並 みの資源やエネルギーの消 費が志向されていくことを 考えれば、例えば50 年後、 現在と同じような規模で、 都 市がエネルギーの供給を他 の地域から得られる保証は ない。 1(2) 「地球温暖化対策計画書制度」改正の経過 ● 地球温暖化対策計画書制度の実施により、平成 18 年度の排出実績(平成 17 年度計画書提出事業者の実績)は、基準年度比で 3.5%減少した。 AAA 評価の 16 事業所をはじめ、積極的に対策に取り組む事業所が現れた。 ● しかしながら、一方で 全体の約 80%は取組が 標準レベルにとどまった。 制度強化の必要 ■東京都の大規模事業所対策の歩み 2000 年 12 月 環境確保条例公布(公害防止条例の全面改正) ☆「地球温暖化対策計画書制度」の創設 2002 年4月 計画書制度(第1次)施行 排出量の報告と自主的な目標の設定 2005 年3月 環境確保条例改正 ☆「地球温暖化対策計画書制度」の強化 2005 年4月 計画書制度(第2次)施行 都の指導・助言、評価・公表の仕組みを導入 ■今回の改正までの経過 ● 制度強化の方向性 1.削減対策に積極的に取り組まない事業所が見逃される不公平をなくす 2.省エネ・CO2削減を現場スタッフの努力の問題から、経営者が真剣に 考慮すべきトップマネジメントの課題に 3.総量削減義務化により、削減コストを明確な経営経費に ~省エネにコストを投入することが競争上の不利にならない経営環境づくり 4.CO2排出総量が減らなければ、気候変動の危機は回避できない ~原単位削減対策だけでは不十分 総量削減のために、 「計画的な対策の実施」を求める現行制度から、 今後は、 「削減結果」を求める制度に 2007 年6月 気候変動対策方針策定 ☆大規模事業所の総量削減義務化を提起 2007 年5月~08 年3月 環境審議会における審議 2007 年7月~08 年1月 ステークホルダー・ミーティング ☆制度改正へ向けた議論の進行 2008 年6月 環境確保条例改正案可決 2009 年4月 改正条例・規則施行 2010 年4月 総量削減義務開始 温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度を導入 1(3) 条例・規則・指針等の体系 『都民の健康と安全を確保する環境に関する条例』 【地球温暖化対策に関するその他の主な制度】 地球温暖化対策の抜本的強化を目指すため、条例を改正(2008.6.25) ・地域エネルギー有効利用計画書制度(対象:特定開発事業者) 温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度の導入 ・地球温暖化対策報告書制度(対象:中小規模事業所) ・建築物環境計画書制度(対象:延床面積 5,000 ㎡以上の新増築建築物の建築主) ・エネルギー環境計画書制度(対象:一般電気事業者・PPS) 『環境確保条例施行規則』 改正した条例に関する詳細事項 対象事業所の要件、削減義務率の値、対象ガス、書類の提出時期 などを規定 『各種ガイドライン』 排出量の算出方法やクレジットの認定方法等の詳細ルールを規定 <対象事業所(共通①: 「自らの事業所での削減対策」関係)> ・特定温室効果ガス排出量算定ガイドライン(排出係数含む)(6 月末公表) ・特定温室効果ガス排出量検証ガイドライン(7 月中旬公表) ・その他ガス排出量算定ガイドライン(6 月末公表) ・その他ガス削減量算定ガイドライン(7 月中旬公表) ・その他ガス削減量検証ガイドライン(7 月中旬公表) <対象事業所(共通②: 「排出量取引(各種クレジット)の取扱い」関係> ・都内中小クレジット算定/検証ガイドライン(2009 年度後半に策定) ・再エネクレジット算定/検証ガイドライン(2009 年度後半に策定) ・都外クレジット算定/検証ガイドライン(2009 年度後半に策定) ・取引運用ガイドライン(削減量口座簿の取扱い等)(2010 年度中に策定) <希望する対象事業所向け> ・トップレベル事業所認定基準(区分Ⅰ事業所向け)(6月末公表予定) ・トップレベル事業所認定基準(区分Ⅱ事業所向け)(2009 年度後半に策定) ・トップレベル事業所認定ガイドライン(2009 年度後半に策定) <検証機関向け> ・検証機関登録申請ガイドライン(7 月中旬公表) 『地球温暖化対策指針』 事業者が取り組むべき地球温暖化対策の 方向性や対策内容を規定 『各種様式』 都に提出の必要な様式類 ・対象事業所向けの様式 ⇒7 月中旬公表予定 ・温暖化対策推進体制の整備 ・検証機関向けの様式 ・温室効果ガス排出量の把握 ⇒7 月末公表予定 ・温暖化対策の計画と実施 ・地球温暖化対策計画書の作成 ・テナントにおける温暖化対策の推進 などを規定 『点検表』 『対策事例集』 2(1) 新たな制度のポイント ■大規模事業所向け制度の主な変更点等 現行制度(地球温暖化対策計画書制度) 新制度(排出総量削減義務と排出量取引制度) 対策推進義務 排出総量の削減義務と排出量取引制度の導入 ●温室効果ガス排出量の削減 「地球温暖化対策計画書」 、 「排出状況報告書」 、 「中間報告書」 、 「結果報告書」の提出・公表 (該当年度により異なる提出様式) ●計画書等の作成・提出・公表 ●温室効果ガス排出量(年間)の算定 自己申告による報告 ●削減対策等の技術的な助言を行う テクニカルアドバイザーの選任 ●体制 整備 ●一定規模以上のテナント事業者 選任努力義務 ビルオーナーの削減対策に協力する 努力義務 毎年度、計画と状況報告を 「地球温暖化対策計画書」として提出・公表 (毎年度、提出する書類を、同じ様式に統一) 登録検証機関の「検証」を経て報告 ※「検証」に必要な書類等の保存をお願いします。 必置義務 (名称を「技術管理者」に変更しています。) 左に加え、 「特定テナント等事業者※1」として、 削減対策を計画化する義務 ※1「特定テナント等事業者」の要件 ・延床面積 5,000 ㎡以上を使用 ・1 年間の電気使用量が 600 万 kWh 以上 ●取り組みが不十分 勧告、違反事実の公表 義務不足量×1.3 倍の削減をするよう措置命令 命令違反の場合、違反事実の公表/知事が命令不足量を 調達し対象事業者にその費用を請求/罰金 ●その他必要な手続き等を行わなかった場合 勧告、違反事実の公表 勧告、違反事実の公表に加え、罰金 ■(参考)中小規模事業所向け制度の新設 地球温暖化対策報告書制度 対象事業所 内容 同一法人等が設置する複数の事業所を合算したエネルギ ー使用量が原油換算 3,000kℓ以上※2 ・ 「地球温暖化対策報告書」の提出 ・事業所における省エネ対策の推進 ※2 エネルギー使用量が原油換算 1,500kℓ以上の事業所、30kℓ未満の事業所、特定テナント等事業所は、合算対象から除く。 2(2) 制度全体の流れ(概要) ※基本 第一計画期間:5年間(2010~2014 年度) 対象事業所 東京都(知事) (2009年度) 規則の制定 (削減義務率等の決定) 「地球温暖化対策指針」、 各種ガイドラインの策定 指針等を踏まえて作成 「削減対策事例集」等の作成 登録検証機関の登録 指定に係る確認書の届出 届出 (10 月末まで) ○対象事業所の確定 (排出状況の届出) 「指定(特定)地球温暖化対策事業所」として指定 毎年度繰り返し 削減計画期間 (2010~2014年度) ○ 基準排出量の決定 申請(9 月末まで) 基準排出量の申請 削減義務量の確定 通知 (排出可能上限量の決定) 申請 (9 月末まで) 削減義務率の減少決定 (排出可能上限量の再決定) ○計画内容の確認・助言、公表等 「地球温暖化対策計画書」の作成・公表 トップレベル事業所の申請 ※任意 通知 期間中、毎年度提出 (11 月末まで) ○義務履行に向けた進捗状況の確 認・助言、公表等 助言等 • • • • 削減目標 削減対策の計画、実施状況 前年度の温室効果ガス排出量 削減義務履行状況 など 「特定テナント等地球温 暖化対策計画書」 ◇自らの削減対策の実施 整理期間 2(015年度 ) ◇取引による削減量の取得 ○総量削減義務履行状況の確認 【削減計画期間終了までに削減義務が達成できていない場合】取引による削減量の取得 ※ 2015 年度に提出される計画書の内容(2014 年度までの排出実績)と 取引の記録(2016 年3 月末時点の削減量口座簿上の記録)より、最終的な義務履行の状況を確認します。 義務履行期限 削減義務未達成の場合 措置命令 義務不足量×1.3倍の削減 命令履行期限 命令違反の場合 違反事実の公表 知事が命令不足量を調達し、その費用を請求 罰金(上限 50 万円) 3(1) 対象となる事業所 ①要件と義務対象者 ● 対象事業所の規模要件:前年度の燃料、熱及び電気の使用量が、原油換算で年間 1,500 ㎘以上 ※2009 年度は 2008 年度の使用量で判断 ● 対象事業所の規模要件に該当する場合、事業者は、知事に「届出」 ※登録検証機関の「検証結果」を添えて、都に報告することが必要(2009 年度の「届出」に限っては、検証結果の添付は不要) ⇒ 知事は、当該事業所を「指定地球温暖化対策事業所」に指定 ● 当該事業所が、3か年度(使用開始年度は除く)連続してエネルギー使用量が原油換算 1,500 ㎘以上に該当する場合 ⇒ 知事は、当該事業所を、総量削減義務の対象事業所となる「特定地球温暖化対策事業所」に指定 ● 削減義務の対象者:対象となる事業所の所有者(原則) ※所有者以外の排出責任者として規則で定める者が届け出た場合はその者 ■対 象 ■規 模 事業所単位 前年度の燃料、熱及び電気の使用量が、 原油換算で年間 1,500 ㎘以上の事業所 ■主な義務 “指定”地球温暖化対策事業所 ■「 “指定”地球温暖化対策事業所」と「 “特定”地球温暖化対策事業所」 前年度のエネルギー使用量 「1,500kℓ以上」 2000 ㎘ 2100 ㎘ 2000 ㎘ 1900 ㎘ 1900 ㎘ ・毎年度、計画書を提出する義務、 ・組織体制を整備する義務、 ・削減義務以上に自主的・主体的に削減する目標を設定する義務、 ・統括管理者、技術管理者の選任義務、 など “特定”地球温暖化対策事業所 1500kℓ 「 “指定”地球温暖化対策事業所」の義務に加えて、 1400kℓ 1 年度 要件該当 2 年度 3 年度 4 年度 5 年度 ・排出総量の削減義務 “指定”地球温暖化対策事業所 3か年度連続して要件該当 “特定”地球温暖化対策事業所 ※ 現行制度の対象事業所は、平成 18(2006)年度から平成 20(2008)年度までの 3か年度連続してエネルギー使用量が原油換算 1,500 ㎘以上であれば、 新制度施行時(平成 22(2010)年度)には、「特定地球温暖化対策事業所」に 3(2) 対象となる事業所 ②対象事業所の範囲のとらえ方 ● 対象事業所の範囲のとらえ方(複数の建物等を一事業所とみなす場合の考え方) ※詳細は「特定温室効果ガス排出量算定ガイドライン(2009 年6 月末公表) 」参照 (1)エネルギー管理の連動性を有する複数の建物等がある場合、これらを合わせて一事業所とみなす。 (2)共通の所有者が存在する建物・施設が近接または隣接している場合、当該近隣の建物等を合わせて一事業所とみなす。 (建物にあっては、主たる使用者が同一である場合に限る) ※住居の用に供する部分で使用されたものを除く。 (1)エネルギー管理の連動性がある場合 1,400kℓ (2)①事業者が近隣に建物を所有する 場合で、建物が『隣接』する場合 (2)②事業者が近隣に建物を所有する 場合で、建物が『近接』する場合 1,400kℓ 1,400kℓ 1,400kℓ 800kℓ 800kℓ エネルギー管理の連動性がある場合、合計 1,500kℓを超えていれば指定地球温暖化 対策事業所とみなす。 合計で 1,500kℓを超えていれば、 指定地球温暖化対策事業所とみなす。 ※エネルギー管理の連動性 ※『隣接』と『近接』の違い ①受電点など、エネルギー供給事業者からの エネルギー供給を受ける地点が同一である。 ②熱供給施設で導管を連結している。 建物等またはそれに付属する周囲の土地が、間に他の建物 等、道路、水路、鉄道線路等を挟まずに接している場合を 『隣接』 、挟んでいれば『近接』とする。 (詳細は、 「特定温室効果ガス排出量算定ガイドライン」 (2009 年 6 月末公表)を参照) 【例】 800kℓ 800kℓ 1,500kℓ以上の核となる建物等がないため、 指定地球温暖化対策事業所とはならない。 1,800kℓ 800kℓ 食堂 付属病院 受電 研究棟 ◆対象事業所の範囲のとらえ方等についてご相談のある場合は、 2009 年 8 月から設置する「制度のヘルプデスク(相談窓口) 」を ご利用ください。 1,500kℓ以上の核となる建物等があるため、 指定地球温暖化対策事業所となる。 (2 棟合わせて一事業所とみなす) 3(3) 対象となる事業所 ③総量削減義務の対象者 ● 対象となる事業所の所有者(原則) ● 以下の事業者が、都に届け出た場合には、所有者に代わって、または所有者と共同で、義務を負うことが可能 ・区分所有されている場合の管理組合法人 ・信託されている場合の信託受益者 ・証券化され、かつ SPC が直接所有している場合のアセットマネージャー ・証券化され、かつ信託されている場合のアセットマネージャー ・PFI 事業として整備されている場合の SPC ※1 所有者等と共同で義務者となる場合に限る ・主要テナント※1 (①特定テナント等事業者、②単独で 5 割以上排出している場合のテナント、③複数で計 5 割以上排出している場合の複数のテナント) ・その他契約などにより設備更新等の権限を有する者 ●(例)証券化物件の場合(信託を利用している場合) 所有 対象事業所 信託受益権 信託会社 改修決定 指図 SPC 【総量削減義務の対象者】 原則:信託会社(所有者) 届出により義務を負うことができる者: ①受益者である SPC ②その指図権の委託を受けたアセットマネージャー 出資 業務委託 出資者 アセットマネージャー ■対象事業所において削減義務者(所有者等)が複数存在する場合の「事務手続き」について 各種書類の提出などの事務手続きに関して、複数の削減義務者から一の代表者が「事務手続きの委 任」を受けている場合には、当該代表者が、その後の書類等の提出事務を実施することが可能です(各 種書類の提出毎に、複数の削減義務者の押印等を行う必要はありません。)。 こうした手続きを希望される場合は、「事務手続きの委任」を受けていることを証明する書類を東 京都にご提出ください。なお、この手続きは、あくまで「事務手続きの委任」であり、当該代表者が 削減義務を代理するための手続きではありません。 ◆義務者の変更、事務手続きの委任等についてご相談のある場合は、 2009 年 8 月から設置する「制度のヘルプデスク(相談窓口) 」を ご利用ください。 3(4) 対象となる事業所 ④所有者に代わって、または共同で義務を負う場合の例 ● 例①: 区分所有(所有者が複数存在)の場合、設備更新権限所有者及び主要テナントが存在する場合の義務者について 例1 区分 事業者の種類 原則 例3 所有者全員で 義務なし 共同義務 例5 設備更新権限所有者と主要テ ナントが、所有者A・B・Cの 同意書を添付して「所有事業 者等届出」提出 設備更新権限所有者と共同義 務 単独で義務 所有者B 例4 所有者Aと設備更新権限所有者 管理組合法人が、所有者A・ 所有者Aが、B・Cの同意書を 設備更新権限所有者が、所有 が、所有者B・Cの同意書を添 者A・B・Cの同意書を添付し B・Cの同意書を添付して「所 添付して「所有事業者等届 付して「所有事業者等届出」 出」提出 て「所有事業者等届出」提出 有事業者等届出」提出 提出 所有者A 所有者 例2 義務なし 義務なし 義務なし 義務なし 所有者C 管理組合法人 設備更新権限所有 者等 テナント 単独で義務 設備更新権限所 有者 単独で義務 所有者Aと共同義務 主要テナントと共同義務 設備更新権限所有者と共同義 務 主要テナント ● 例② : 信託を利用している場合や証券化物件等の場合 区分 事業者の種類 例1 例2 【所有者:信託会社】 信託契約を締結し、オリジ ネータが委託者兼当初受益者 となる場合 【所有者:SPC】 証券化物件をSPCが直接所有 【所有者:SPC】 し、SPCがアセットマネー 証券化物件をSPCが直接所有 ジャー(AM)に業務委託し、 する場合 AMの指図に基づき信託会社が 不動産の管理、運用、処分を 行う場合 オリジネータ 義務を負うことが可能 信託会社 原則 例3 例4 例5 【所有者:信託会社】 証券化物件を信託契約し、そ 【所有者:信託会社】 の受益権をSPCに譲渡してい 証券化物件を信託契約し、そ る場合で、SPCがアセットマ の受益権をSPCに譲渡してい ネージャー(AM)に業務委託 る場合 し、AMの指図に基づき信託会 社が不動産の管理、運用、処 分を行う場合 所有者 所有者または設備 SPC 更新権限所有者等 (信託受益者) 原則 設備更新権限所有 アセットマネージャー 者等 テナント 主要テナント 原則 原則 原則 義務を負うことが可能 義務を負うことが可能 義務を負うことが可能 共同で義務を負うことが可能 共同で義務を負うことが可能 共同で義務を負うことが可能 義務を負うことが可能 共同で義務を負うことが可能 共同で義務を負うことが可能 3(5) 対象となる事業所 ⑤対象事業所・所有者の変更について ●以下の変更については、届出が必要となる ①対象事業所の売買等に伴い、所有者が変更した場合 ⇒新所有者: 『指定地球温暖化対策事業者変更届出書』の提出 (変更が生じた日から 30 日以内) 『前事業者排出量把握申請書』の提出(任意) (変更が生じた日から 60 日以内) ⇒前所有者: 『前事業者排出量報告書』の提出(新所有者より申請があった場合) (報告を求められた日から 90 日以内) (所有者の変更が生じた場合、整理期間(第一計画期間は 2015 年度)の年度末における対象事業所の所有者が、5年間分の総量削減義務を負う。 ) ②対象事業所の名称・所在地、対象事業者の社名・代表者・事務所の所在地等が変更した場合 ⇒『指定地球温暖化対策事業者氏名等変更届出書』の提出 (変更が生じた日から 30 日以内) ■ 所有者が変更した場合(前年度排出量の報告前に変更があった場合) 8,000 ㌧ 9,000 ㌧ 指定(特定)地球温暖化対策事業者の変更 9,000 ㌧ 7,500 ㌧ 8,000 ㌧ 新事業者に把握できない 実際の排出 2010 年度 2011 年度 報告 把握・報告 整理期間 可能性 2012 年度 報告 2013 年度 2014 年度 報告 2015 年度 報告 報告 新事業者に報告義務 前事業者に報告義務 前事業者の 排出量を報告 前・新事業者の排出量を 合わせて報告 前事業者の排出量の把握を都に求めることができる※1 整理期間(第一計画期間は 2015 年度) の年度末における対象事業所の所有者が、 5年間分の削減履行義務を負う。 ※1 以下に該当する場合、前事業者の排出量の把握を都に求めることはできない ①所有者変更前から新事業者が電気等の契約をしている場合、②当該変更が合併・分割に伴うもので変更前の電気使用量等の把握に支障がないと考えられる場合 3(6) 対象となる事業所 ⑥対象事業所の指定取消し(規模変更・廃止等)その1 ● 以下の要件を満たす場合、指定の取消しに係る届出( 『指定地球温暖化対策事業所廃止等届出書』の提出)が必要 ①前年度の原油換算エネルギー使用量が 1,000kℓ未満 (該当した年度の 11 月末日までに届出義務) ②原油換算エネルギー使用量が前年度までの3か年度連続して 1,500kℓ未満 (該当した年度の 11 月末日までに届出義務) ③事業活動の廃止、またはその全部の休止 (廃止または休止した日から 30 日以内に届出義務) ● 特定地球温暖化対策事業所の指定取消しに係る義務履行について ・上記①~③の条件に該当した場合、義務履行期間は、当該変更が生じた前年度までの期間に短縮される(短縮された期間に対応した義務履行が必要)。 ・義務履行が確認でき次第、指定(特定)地球温暖化対策事業所の対象から外れる。 ● 義務履行期限は、知事が認めた日※の翌日から起算して 180 日を経過した日に変更される。 ※知事が認めた日; 「削減義務期間及び削減義務量変更通知書」を発行した日 ■指定の取消し 例 1(前年度のエネルギー使用量が 1,000kℓ未満の場合) 2,000 ㎘ 前年度(2013 年度)排出量を把握した結果、 1,000kℓ未満 エネルギー使用量が 1,000kℓ未満 2,100 ㎘ ⇒「指定地球温暖化対策事業所の廃止」の届出 ⇒都より「削減義務期間の変更」の通知 1,900 ㎘ 整理期間 900 ㎘ 2010 年度 2011 年度 2012 年度 2013 年度 2014 年度 2015 年度 第一計画期間(変更前の削減義務期間) 変更後の削減義務期間 規模の縮小があった年度の前年度までに、削減義務期間を短縮 この時点までに、排出量 削減義務履行期限※(知事が認めた日の翌日から起算して 180 日を経過した日) 削減義務を履行 180 日 ※削減義務履行期限 規模変更・廃止等により削減義務期間が短縮した場合、 「削減義務期間の終了年度の翌年度の末日」ではなく、 「知事が認めた日の翌日から起算して 180 日を経過した日」に変更される。 3(7) 対象となる事業所 ⑦対象事業所の指定取消し(規模変更・廃止等)その2 ■指定の取消し 例2(エネルギー使用量が、前年度までの 3 か年度連続して 1,500kℓ未満) エネルギー使用量 が 1,500kℓ未満 エネルギー使用量 が 1,500kℓ未満 エネルギー使用量 が 1,500kℓ未満 前年度(2013 年度)排出量を把握した結果、 3 か年度連続して 1,500kℓ未満が確定 ⇒「指定地球温暖化対策事業所の廃止」の届出 ⇒都より「削減義務期間の変更」の通知 1,600 ㎘ 1,400 ㎘ 1,200 ㎘ 1,300 ㎘ 1,200 ㎘ 整理期間 2010 年度 2011 年度 2012 年度 2013 年度 2014 年度 2015 年度 第一計画期間(変更前の削減義務期間) 変更後の削減義務期間 3 か年度連続して 1,500kℓ未満となった 期間の最後の年度の前年度に短縮される。 この時点までに、排出量 削減義務履行期限※(知事が認めた日の翌日から起算して 180 日を経過した日) 180 日 削減義務を履行 ※削減義務履行期限 規模変更・廃止等により削減義務期間が短縮された場合、 「削減義務期間の終了年度の翌年度の末日」ではなく、 「知事が認めた日の翌日から起算して 180 日を経過した日」に変更される。 3(8) 総量削減義務履行の状態 ●削減義務の履行方法 方法①:自らの事業所での削減 方法②:排出量取引による削減量の取得 ⇒対象事業所は、削減義務の達成方法を、「自らの事業所の削減」で行うか、「排出量取引で削減量を調達」するか選択可能 ■第一計画期間の削減義務率が▲8%の事業所の場合 【例】 ●基準排出量:10,000㌧/年 (平成14(2002)~平成19(2007)年度のうち、いずれか連続する3か年度で設定) ●第一計画期間の削減義務率:▲8%削減 10,000㌧/年×▲8% ≧ 5年間の排出可能上限量 10,000㌧/年 9,200㌧/年 46,000㌧(9,200㌧/年×5年間) 9,200㌧ 基準 排出量 削減計画期間の 平均排出量 (2002-2007年度の (2010-2014年度の 5か年度平均) うち連続する3か年度 の平均) 9,200㌧ 9,200㌧ 9,200㌧ (削減計画期間:5年間) 9,200㌧ 削 減 義 務 履 行 「総量削減義務」履行後の排出総量 43,800㌧(①、②、③の合計) ①事業所の実排出量 ②排出量取引で取得した「削減量」 ③排出量取引で他事業所に移転した「削減量」 9,300㌧ 10,000㌧ 9,200㌧ 7,300㌧ 8,000㌧ 平成22 2010 平成23 2011 平成24 2012 平成25 2013 平成26 2014 年度 年度 年度 年度 年度 3(9) 温室効果ガス排出量の「総量削減義務の対象となるガス」と「報告対象となるガス」 ●「総量削減義務の対象となるガス」:「燃料・熱・電気の使用に伴い排出されるCO2(エネルギー起源CO2)」 ※住居の用に供する部分で使用されたものを除く ⇒削減義務量の算定をするベースとなる「基準排出量」の算定対象 ⇒毎年度、削減義務の履行状況を確認するため算定・報告が必要 ※登録検証機関の「検証結果」を添えて、都に報告することが必要 ●「温室効果ガス排出量として、把握・報告が必要なガス」:6ガス(CO2、CH4、N2O、PFC、HFC、SF6)全て(現行制度と同じ) ※総量削減義務の対象とならないガスの削減量は、検証結果を添えて申請した場合には削減義務に利用可能(取引は不可) ●A事業所の場合(イメージ) 現行制度と 同様 ・電気の使用 ・都市ガスの使用 エネル ギー起源 CO2 ・重油の使用 ・熱供給事業者から供給された熱の使用 ・その他エネルギーの使用 非エネ、その ・水の使用、下水への排水、非エネルギー起源CO2 他CO2 CO2以外の ・重油などボイラーの燃料燃焼に伴い付随的に 発生するメタンやN2O等 ガス 温 室 効 報果 告ガ 対ス 象排 出 量 の 総 量 の 削 対 減 象 義 務 総量削減義務の対象となる温室効果ガス (「特定温室効果ガス」) ※燃料・熱・電気の使用に伴って排出されるCO2 ・「基準排出量」の算定対象 ・義務履行状況を確認する ための毎年度の報告対象 登録検証機関の 「検証結果」の添付 が必要 「その他ガス」 現行制度と同様に、毎年度排出量の算定と報告が必要 (登録検証機関の「検証結果」は不要だが、義務履行に 利用する場合は「検証結果の添付」が必要) ※自動車の運行に伴う排出量の取扱いについて 走行場所 種類 事業所の敷地内のみ 工場のフォークリフト等 敷地外を走行 使用者・関係者 排出量の把握・報告 総量削減義務 対策の実施 自社 必要 対象 事業所内のテナント等 必要 対象 総量削減義務履行に必 要な範囲で × 努力義務 ※ 自社の営業車等 自社 テナント等の営業車等 事業所内のテナント等 不要 × × 貨物の搬入のための 運送事業者の車 自社 任意(可能な範囲で) × 努力義務 事業所内のテナント等 任意(可能な範囲で) × 努力義務 不要 ※事業者として、都内合計で30台以上使用している場合は、別途「自動車環境管理計画書(環境確保条例)」で排出量等の報告義務あり 3(10) 基準排出量(算定と検証) ①基本 ●基準排出量とは、削減義務量を算定するベースとなる排出量 削減義務の対象となる燃料・熱・電気の使用に伴って排出されるCO2(特定温室効果ガス)に基づき算定。メタンなどCO2以外のその他ガスは含まれません。 ●過去3か年度の平均排出量に基づき算定 平成14(2002)~平成19(2007)年度までの、いずれか連続する3か年度の平均値で算定 ※既にこれまで総量削減の実績がある場合には、例えば、2005-2007年度平均値ではなく、より過去の年度の平均値にすることが可能 ●対象事業所は、自ら、設定したい「連続する3か年度」を選択し算出 ⇒「登録検証機関」の「検証結果」を添えて知事に提出 ●知事は、対象事業所から提出された内容の確認等を行い、「基準排出量」として確定 ●対象事業所は、平成21(2009)年夏から平成22(2010)年度前半までに、「基準排出量の算定・検証」を実施 排出量算定ガイドライン等説明会は、2009年7月下旬~8月頭に別途開催します。 ●「基準排出量の算定」の例 11,000㌧ 年度 2002 H14 12,000㌧ 2003 H15 10,000㌧ 10,000㌧ 2004 H16 2005 H17 9,000㌧ 9,500㌧ 2006 H18 2007 H19 第一計画期間 2008 H20 2009 H21 2010 H22 2011 H23 2012 H24 2013 H25 2014 H26 ●2009年度後半から 登録検証機関の 3か年度平均 「基準排出量」の算定・検証業務 開始 検証が必要 11,000 ㌧ 3か年度平均 ●基準排出量の検証を実施する登録検証機関(検証主任者の要件) 10,667 ㌧ ⇒以下の要件+都の講習会終了 (平成21(2009)年度9月末頃より登録検証機関の一覧を公表予定) 3か年度平均 省エネ診断業務、CDM有効化審査業務、試行排出量取引/国内クレジット/JVETS/ 9,667 ㌧ JVER検証業務を過去3年以内に計10件(平成21年度登録時に限り5件)以上 3か年度平均 9,500 ㌧ ※削減義務の「基準となる排出量」の算定・検証にあたって、平成14(2002)年度以降のデータ を活用したい事業所は、平成14(2002)年度以降の電力・ガス・油類等の購入量(使用量)がわ かる領収書等の準備をお願いします。 対象事業所は、いずれか連続する3か年度を選択できる (平成21年度時点では、平成14年度の当該書類の原本は法人税法に より定められている保存期間内に該当します) ■領収書の紛失等で過去の電気・ガス使用量を確認したい場合は、以下にお問合せ下さい。 【ガス】 東京ガス株式会社情報開示センター(ナビダイヤル 0570-002211 TEL:03-5722-0111(内:715-4306)) 【電気】 23区内のお客様 東京電力株式会社東京支店 法人営業グループ 03-6375-0863 多摩エリアのお客様 東京電力株式会社多摩支店 法人営業グループ 042-641-6458 3(11) 基準排出量(算定と検証)②新規事業所 ●新規事業所の基準排出量算出方法:『過去の排出実績に基づく方法』もしくは『排出標準原単位に基づく方法』 ・地球温暖化対策の推進の程度が一定以上の事業所・・「過去の排出実績に基づく方法」を選択可能 (排出標準原単位に基づく方法も選択可) ・上記以外の事業所・・・・・・・・・・・・・・・・「排出標準原単位に基づく方法」による ■新規事業所 ①原油換算エネルギー使用量が1,500kℓ以上となった年度が平成19年度以降 (計画書の提出が平成20年度以降の事業所) ②平成18年度途中に使用開始され、その年度の原油換算エネルギー使用量が 1,500kℓ以上となった事業所(計画書の提出は平成19年度) ●「基準排出量の算定」の例 (過去の排出実績に基づいて算出) 年度途中で 使用開始 12,000㌧ 11,000㌧ 8,000㌧ 8,000㌧ 7,000㌧ 2012 H24 2013 H25 2014 H26 5,000㌧ 方法①:【過去の排出実績に基づく方法】 地球温暖化の対策の推進の程度が、知事が別に定める基準※1に適合する場合に限る※2 ※1 「特定温室効果ガス排出量算定ガイドライン」の中で定める予定(6月末公表) 年度 2009 H21 2010 H22 要件該当 2011 H23 "指定"地球温暖化対策事業所 "特定"地球温暖化 対策事業所 ※2 新規事業所については、「地球温暖化の対策の推進の程度が、知事が別に定める基準に適合す る場合に限り、過去の実績に基づく方法を認める」ことの理由 ⇒新規事業所は、基準年度が現在~将来に渡るため、適切な対応を取らずに故意に基準排出量を増 加させることが可能となってしまうため 3か年度平均 10,667 ㌧ 方法②:【排出標準原単位に基づく方法】 排出活動指標値(その事業所の排出活動指標の値) ※3 × 排出標準原単位 ※4 ※3 排出活動指標値 特定地球温暖化対策事業所の用途別に、当該用途における特定温室効果ガス年度排出量に相当程 度影響を与 える事業活動の規模を表すものとして知事が別に定める床面積その他の指標 ※4 排出標準原単位については、7月中に公表予定 3か年度平均 9,333 ㌧ いずれの3か年度でも 選択可能 (削減義務開始年度の 4か年度前から選択可能) 3(12) 基準排出量(算定と検証) ③2か年度を選択できる場合 ●基準排出量の算定にあたり、特定温室効果ガス年度排出量が標準的でないと知事が特に認める年度がある場合、2か年度で設定可能 【連続する3か年度のうち、排出量が標準的でないと知事が特に認める年度の例】 ①改修工事等のため排出量が極端に減少した年度 ②新築ビルの立上げ時等、空室率が極端に高かったため排出量が減少した年度 ③新築ビルについて、使用開始以降に実施した削減対策の効果が現れたため排出量が減少した年度 など ●2か年度を選択したい場合でも、過去3か年度分の排出量の提出が必要 過去3か年度分の排出量の申請(除外を希望する年度がある場合、その旨を記載) ⇒ 知事が認める場合に限り2か年度に決定 ●当該2か年度は、連続していなくてもよい(連続する3か年度のうち、両端の2か年度を選択してもよい) ●「基準排出量の算定」の例(基本) ●「基準排出量の算定」の例(新築ビル) 改修工事の為 排出量が減少 12,000㌧ 12,000㌧ 12,000㌧ 8,000㌧ 年度 2002 H14 2003 H15 2004 H16 10,000㌧ 10,000㌧ 11,000㌧ 9,000㌧ 8,000㌧ 8,000㌧ 7,000㌧ 2012 H24 2013 H25 2014 H26 5,000㌧ 2005 H17 2006 H18 2007 H19 ㌧ ㌧ 2か年度平均 11,000 ㌧ 連続する2か年度 のみも選択可能 非連続の2か年度 のみも選択可能 改修工事の為排出量が極端に減少した年度を除くことが出来る ⇒対象事業所に不利にならない仕組み 年度 2009 H21 要件該当 基準排出量の算定期間 3か年度平均 10,667 2か年度平均 12,000 削減対策実施の為 排出量が減少 年度途中で 使用開始 2010 H22 2011 H23 "指定"地球温暖化対策事業所 "特定"地球温暖化 対策事業所 3か年度平均 9,333 ㌧ 3か年度平均 10,333 2か年度平均 11,500 ㌧ ㌧ 年度途中から使用開始した年度や、削減対策の実施効果が現れた年 度を除くことが出来る ⇒対象事業所に不利にならない仕組み 3(13) 基準排出量(算定と検証) ④基準排出量の変更 ●基準排出量の変更(基準排出量の見直し) 以下に該当する場合、申請する必要がある。 ■熱供給事業所以外の事業所:①床面積の増減、②用途変更、③設備の増減(事業活動量・種類の変更に伴うもの)が発生した場合で、 その結果、排出量の増減が基準排出量の6%以上と算定される場合 ■熱供給事業所:熱の供給先の床面積の増減が6%以上となるとき。 ●「基準排出量の変更」の例(熱供給事業所以外) ■基準排出量の変更条件 ●「基準排出量の変更」の例(熱供給事業所) ■基準排出量の変更条件 以下の①~③の変更に伴う排出量の増減が基準排出量の6%以上と算定される場合 ①床面積の増床・減床 ②用途変更(排出活動指標に定める用途のうち異なる用途になる変更) ③設備の増減(事業活動量・種類の変更に伴うもの) 熱を供給する先の事業所の床面積の増床・減床が6%以上 【2011年度】 ※気候条件の変化、営業時間の変更、生産量の増減等は基準排出量の変更条件とはならない。 6,000㌧/年 基準 排出量 6,000㌧ 6,000㌧ 8,000㌧ 12,000㌧ 12,000㌧ 供給先の床面積が6%以上増加 (エネルギー供給量の増加) 2010 H22 2011 H23 2012 H24 2013 H25 2014 H26 "特定"地球温暖化対策事業所 変更前の 基準排出量 状況変更年度の 基準排出量は、 月割で計算 【2012年度】 変更後の 基準排出量 状況変更のあった日 状況変更のあった年度の基準排出量 4月x日 … 2月x日 3月x日 11ヶ月分を増減 … 1ヶ月分を増減 変更しない(翌年度から12ヶ月分を増減) ■基準排出量の変更値の算定方法 ※いずれかの方法を選択 ①対象事業所の過去の実績から求められる排出量原単位を利用する方法、②一律の排出量原単位を利用する方法(増減床面積をもとに変更量を算定)、③実測に基づく方法 3(14) 削減義務率 ● 第一計画期間(2010~2014 年度)の削減義務率:6%または8%(基準年度比) ● 第二計画期間(2015~2019 年度)の削減義務率の見通し:17%程度※(平均) (基準年度比)※第二計画期間の開始前に決定 (参考)2020 年度における部門別の削減目標値 (単位:万トン) カテゴリ 1990 年度 排出量 2000 年度 排出量 2020 年度 排出目標 1990 年度比 2000 年度比 産業 業務部門 2,555 2,570 2,146 16%▲ 17%▲ 家庭部門 1,300 1,433 1,158 11%▲ 19%▲ 運輸部門 1,483 1,766 1,022 31%▲ 42%▲ エネルギー 起源CO2 計 5,338 5,768 4,326 19%▲ 25%▲ ●第一計画期間の削減義務率(2010~2014 年度の平均) 区分 削減義務率 (基準年度比) Ⅰ-1 オフィスビル等※1 と地域冷暖房施設 ( 「区分Ⅰ-2」に該当するものを除く) 8% Ⅰ-2 区分Ⅰに該当するオフィスビル等※1 のうち 地域冷暖房等を多く利用している※2 事業所 6% 区分Ⅰ-1、Ⅰ-2以外の事業所 (工場等※3) 6% 2020 年までに、東京の温室効果ガス排出量を2000 年比で 25%削減 ⇒業務・産業部門の削減目標は2000 年度と比較して17%削減するレベル Ⅱ ※1 オフィスビル等(第一区分事業所) (ア)事務所(試験、研究、設計又は開発のためのものを含む)又は営業所、(イ)官公庁の庁舎、(ウ)百貨店、飲食店その他の 店舗、(エ)旅館、ホテルその他の宿泊施設、(オ)学校その他の教育施設、(カ)病院その他の医療施設、(キ)社会福祉施設、(ク) ◆削減義務率の該当区分についてご質問のある場合は、 2009 年 8 月から設置する「制度のヘルプデスク(相談窓口) 」 をご利用ください。 情報通信施設、(ケ)美術館、博物館又は図書館、(コ)展示場、(サ)集会場又は会議場、(シ)結婚式場又は宴会場、(ス)映画館、 劇場又は観覧場、(セ)遊技場、(ソ)体育館、競技場、水泳プールその他の運動施設、(タ)公衆浴場又は温泉保養施設、(チ)遊園 地、動物園、植物園又は水族館、(ツ)競技場、競輪場、小型自動車競走場又はモーターボート競技場、(テ)倉庫(冷凍倉庫 又は冷蔵倉庫を含む) 、(ト)トラックターミナル、(ナ)刑務所又は拘置所、(ニ)斎場、(ヌ)駐車場 ※2 事業所の全エネルギー使用量に占める地域冷暖房等から供給されるエネルギーの割合が20%以上のもの ※3 区分Ⅰ-1、区分Ⅰ-2以外の事業所(工場、上下水道、廃棄物処理施設等) 3(15) 優良特定地球温暖化対策事業所(トップレベル事業所) ① ●「地球温暖化の対策の推進の程度が特に優れた事業所(優良特定地球温暖化対策事業所)」として、「知事が定める基準」に適合すると知事が認めた とき、当該対象事業所の削減義務率を地球温暖化の対策の推進の程度に応じて軽減 ●優良特定地球温暖化事業所には、その程度に応じて以下の2種類がある。 ・地球温暖化対策推進の程度が極めて優れた事業所 ⇒トップレベル事業所に認定(削減義務率を1/2に減) ・地球温暖化対策推進の程度が特に優れた事業所 ⇒準トップレベル事業所に認定(削減義務率を3/4に減) ●対象事業所は、自らの事業所が「知事が定める基準」に適合すると判断したとき、基準への適合状況等の確認を行う「登録検証機関」の「検証 結果」を添えて、当該基準に該当する旨を知事に申請 (申請受付は2010年度から開始) ●「優良特定地球温暖化対策事業所」の認定後、基準への適合状況が維持されているかについての確認を定期的に実施 ■「優良特定地球温暖化対策事業所」認定フロー 対象事業所 東京都(知事) 登録検証機関登録 ガイドライン* 登録検証機関 ※建物設備やエネ ルギー管理等の専 門能力等を有する 機関を想定 公表 *専門家の意見等 を踏まえて作成 一般管理 事項 ●エネルギー使用量の計測等 ●エネルギー使用量の管理 ●建物の省エネルギー性能 登録申請 登録通知 建物及び設備 性能に関する 事項 機関名の公表 申請・検証ガイド ライン* 該当の有無 (自己確認) 専門家会議 の審査 検 証※ 認定申請 事務所及び設備 の運用に関する 事項 対策の水準/水準適合の判断方法等 事業所内の体制・省エネ会議の開催など ・・・ (例) 適切なポイントでの計測器の設置・分析など ・・・ ・熱源機器の場合 データ管理・分析など ・・・ 性能検証項目の設定と調整など ・・・ 断熱性の程度など ・・・ ●設備の省エネルギー性能 冷凍機、ボイラー、照明設備等におけるそれ ぞれの効率(現在市場で販売されているもののうちエネ ・・・ ルギー効率がトップレベルの水準にあること等)など ・・・ ●制御系の省エネルギー性能 設備の制御装置の導入及び適切な制御値の設 ・・・ 定など ●自然エネルギーの利用 ●保守管理 直接利用、設備設置など 中間期における対策の程度など 主要設備の保守管理点検項目など ●・・・ ・・・ 公表 *専門家の意見等 を踏まえて作成 ・トップレベル認定基準(区分Ⅰに該当する事業所向け)…6月末公表 ・トップレベル認定基準(区分Ⅱに該当する事業所向け)…2009年度後半公表 対策項目(事項例) ●エネルギー管理体制 ●コミッショニング 審査 ●運用管理 ・・・ ・変風量制御(VAV)や変流量制御(V ・・・ WV)の導入と運用管理の状況 など ・・・ ・・・ ※ガイドラインとの 適合状況等を確認 結果の通知 認定 知事が定める基準 削減義務率 の軽減 ●採点基準 「必須項目」と「一般項目」を合わせて100点満点となるよう設定。 さらに「加点項目」を設定し、水準に適合する場合は+αの得点を加算する。 ・「必須項目」「一般項目」「加点項目」の合計が80点以上 ⇒「トップ事業所」の認定水準 ・「必須項目」「一般項目」「加点項目」の合計が70点以上 ⇒「準トップ事業所」の認定水準 ●地球温暖化対策推進の程度が極めて優れた事業所 ⇒トップレベル事業所に認定(削減義務率を1/2に減) ●地球温暖化対策推進の程度が特に優れた事業所 ⇒準トップレベル事業所に認定(削減義務率を3/4に減) ●トップレベル事業所の検証を実施する登録検証機関(検証主任者の要件) 下の枠内に示す資格を有し、かつ、省エネルギー・CO2削減に関する診断、コンサルティング又はコミッショニング業務に3年以上従事 エネルギー管理士、設備設計一級建築士、建築設備士又は技術士(電気電子、機械、衛生工学、総合技術監理(電気電子、機械、衛生工学) 3(16) 優良特定地球温暖化対策事業所(トップレベル事業所) ② ● 優良特定地球温暖化対策事業所と認定された場合、認定された年度以降の削減義務率が減少される。 (原則、当該計画期間中有効。但し、事務所及び設備の運用に関する事項(運用対策)が基準不適合になった場合は、認定を取消) (例)2012年度から義務率1/2のトップレベル事業所と認定された場合 2012年度以降の削減義務率が1/2 (第一計画期間中有効* ) *事務所及び設備の運用に関する事項(運用対策)が 基準不適合になった場合は、認定を取消 10,000㌧/年 9,200㌧/年 9,600㌧/年 2010-2011年度の 排出可能上限量 2012-2014年度の 排出可能上限量 基準排出量 〔 総量削減義務履行の状態〕 ● 「基準排出量」 :10,000㌧/年、 ●通常の削減義務率:▲8%削減 の場合 ①2010-2011 年度 (2年間) : 18,400㌧ (9,200㌧/年(10,000㌧/年×▲8% )× 2年間) ②2012-2014 年度 (3年間) : 28,800㌧ (9,600㌧/年(10,000㌧/年×▲4% )× 3年間) ⇒ 5年間の排出量 の合計を、47,200㌧ 以下に(排出可能上限量が、46,000㌧から47,200㌧に) 3(17) 総量削減義務の履行手段 ① ■第一計画期間の削減義務率が「▲8%削減」の事業所の場合(例) (例) ●「基準排出量」 :10,000㌧/年 (平成14(2002)-平成19(2007)年度のうち、 いずれか連続する3か年度値で設定) ●第1計画期間の削減義務率:▲8%削減 46,000 ㌧ (9,200 ㌧/年 (10,000 ㌧/年× ▲8%)×5年間) 削減義務履行 5年間の排出可能上限量 〇高効率なエネルギー消費設備・機器への更新や運用対策の 「燃料・熱・電気の使用量」を削減する対策) 推進など( 「特定温室効果ガス」以外のガスの排出量(その他ガス削減量※) を、削減義務の履行に活用したい場合には、登録検証機関による 検証結果の添付が必要 ※その他ガス削減量:「水の使用量」、「下水の排水量」の削減に伴う温室効 果ガス削減量やメタンなど、「CO2以外の温室効果ガス」の削減量 (削減義務履行への活用は、削減した量の1/2の量に限る。) ≧ 〔総量削減義務履行の状態〕 1. 自らで削減 2. 排出量取引 (詳細は3(19)~(23)参照) ①超過削減量 他の削減義務対象事業所が、義務量を超えて削減した量 5年間の排出量の合計 ②都内中小クレジット(都内削減量) 都内中小規模事業所の省エネ対策による削減量 手法1:自らで削減 手法2:排出量取引 ③再エネクレジット(環境価値換算量・その他削減量) 再生可能エネルギーの環境価値 平成22 (削減計画期間:5年間) 23 24 25 26 2010 2011 2012 2013 2014 年度 ④都外クレジット(都外削減量) 都外大規模事業所の省エネ対策による削減量 ◆削減量等の有効期限 第一計画期間中に取得した①~④の削減量は、第二計画期間終了までバンキングが可能 (第三計画期間へのバンキングはできない) 3(18) 総量削減義務の履行手段 ②設備更新等のタイミングに柔軟に対応できる義務履行手段 ●削減義務の履行は、「自らの事業所での削減」を基本とするため、対象事業所においては、自らの事業所における早期の省エネ対策等の 実施が望ましい。しかし、排出量取引の実施を制約するものではない。 ●対象事業所は、削減計画期間ごとの削減義務の達成方法を、「自らの事業所での削減」で行うか、「排出量取引で削減量を調達」する か、また、両者の活用によって行うかなど、自らで選択可能 ●削減義務の達成手段は、企業が有する設備更新計画や総合的な対策コスト等を踏まえて、柔軟に判断・選択していただくことが可能 ■各事業所の設備更新等のタイミングに柔軟に対応できる義務履行手段 年度 H22 2010 H23 2011 H24 2012 H25 2013 H26 2014 第一計画期間 H27 2015 H28 2016 H29 2017 H30 2018 H31 2019 第二計画期間 ■設備更新等のタイミングは、経営判断として 事業者で決定 ■設備更新計画や総合的な対策コストを踏まえ 削減義務の履行を、「自らの事業所での削減」 で行うか、「排出量取引で削減量を調達」する か、両者の活用により行うか、自らで選択可能 ①第一計画期間で大幅な設備更新を行う場合 ●設備更新等の実施で、義務履行 (削減義務以上の削減実績をあげた場合) 削減実績の繰り越し ※削減実績を次期計画期間へ繰り越す (バンキング)することが可能 ※削減義務の履行は「自らの事業所での削減」を基本とす ることを努めていただきますが、「排出量取引」の実施を 制約するものではありません。 企業の設備更新計画等を踏まえ、削減義務の履行手段 は、柔軟に選択いただいて結構です。 ②第二計画期間で大幅な設備更新を行う場合 ●第一計画期間は、 排出量取引で削減量の不足分を調達し、 義務履行 ●設備更新等の実施で、義務履行 (削減義務以上の削減実績をあげた場合) 削減実績の繰り越し 3(19) 排出量取引 ①全体 ●「排出量取引」が円滑に実施されるようにするための規定・ツール等は、平成22(2010)年度末までに整備 ※各種ツール等の作成予定(今後の主な予定) ①都の情報公開サイトで公表される情報の内容 都内中小クレジット、再エネクレジット、都外クレジ ②仲介事業者とはどういう企業か 2009 年6 月末頃 ットの基本的考え方の公表 ③取引に参加できるものは誰か 算定・検証ガイドラインの公表、説明会(都内中小ク 2009 年度後半 レジット・再エネクレジット・都外クレジット) ④排出量取引で削減義務を履行するための必要な手続き(削減量口座簿の整備等) 取引運用ガイドライン(取引のためのルール等)の ⑤その他必要な事項 など 2010 年度中 公表・説明会、削減量口座簿の整備 【都】義務履行状況の情報公開サイト 1.超過削減量 大規模 ①事業所間での直接取引 大規模 ②省エネ事業者等の仲介による取引 現行制度と同様に、 「対象事業所の排出量」 や「削減実績」などを公開 【都】義務履行状況の情報公開サイト 2.都内中小クレジット(都内削減量) ①同会社・グループ会社内での取引、他企業との取引 大規模 中小規模 (都内) ②省エネ事業者等の仲介による取引 中小規模 (都内) + 削減量の集約 中小規模 (都内) 大規模 <取引価格について> 3.再エネクレジット 自然エネルギー発電事業者等 家庭(太陽光発電等) 自然エネルギー販売企業等 集約 グリーン電力証書等 大規模 同会社・グループ会社内での取引等 取引価格は、取引を行う当事者(売り手と買い手)の 間の交渉・合意により定めるもので、都が公定価格を 決めるものではありませんが、以下の価格がひとつの 参考になると考えます。 ■都による太陽エネルギーの環境価値の販売 4.都外クレジット(都外削減量) 大規模(都外) ★削減義務の対象事業所は、工場や建物 単位であるが、同一法人やグループ企業 全体での、総合的な削減対策による削減 実績を融通しあえる仕組み (太陽エネルギーバンクから供給するグリーン電力(熱)証書) 売却価格は 15,000 円/t-CO2 程度を軸に検討 大規模 (売却価格は 2009 年度末までに決定予定) 3(20) 排出量取引 ②超過削減量 ● 削減義務期間の終了前においても、各年度において、削減義務量の一定割合を超える削減実績をあげた事業者は、 その削減実績の売却が可能な仕組みとする。 ● 「削減義務量の一定割合」は、各年度ごとに、 「基準排出量×削減義務率×削減義務期間の経過年数」で算定される。 ● これにより、削減義務期間2年度目からの取引も可能となる。 (ア)削減義務量を、削減計画期間の各年度に按分し、 その超過量については、計画期間2年度目からの移転も可能 削減計画期間の終了前でも、各年度、削減義務量の一定割合を 超える削減実績をあげた事業者は、その削減実績の売却が可能 な仕組みに 取引 可能量 10,000㌧/年×8%×1年 =800㌧ 削減量500㌧ 800㌧を超過して いないので取引 (売却)できない。 取引 売り手 買い手 特に制限なく、必要な量を 削減義務に利用すること ができる。 2年経過(3年度目) 10,000㌧/年×8%×2年 =1600㌧ 削減量500㌧ 1 年度目 1 年度目の (2010 年度) 実績 の実績報告 9,500 ㌧ 9,500 ㌧ 対策によらず排出量が大幅に減少した事業所が 過大な削減量売却益を得ない仕組みに 基準排出量の1/2を超えない 削減量まで売却可能 (例)基準排出量10,000㌧/年、削減義務率▲8%の場合 1年経過(2年度目) (イ)売り手側は、基準排出量の1/2を超えない範囲の削減量について売却可能 ①(ア)のルールによる、削減義務量を 削減計画期間の各年度に按分した量 削減量 実績 売却可能量 10,000 ㌧/年 4,000 6,000 7,000 4,500 4,000 8,500 ㌧ ㌧ 基準排出量 削減量の累計2,000㌧のうち、 1,600㌧を超過した400㌧については取引(売却)できる。 (4,200+3,200+2,200+4,200+4,200) 800㌧ 1500 ㌧ 2 年度目の 18,000㌧売却可能 ㌧ ㌧ ㌧ ㌧ 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 3(21) 排出量取引 ③都内中小クレジット ●削減量の算定・検証手続きの簡素化により、中小規模事業所の排出量取引への参加を促進する仕組み ●都が予め提示する削減対策項目に基づき、高効率な設備機器への更新など、都内中小規模事業所における自らの削減対策を促進 ■算定・検証ガイドラインは、2009 年後半に公表予定 【要 件】 ●地球温暖化対策報告書(中小規模事業所が作成する報告書)を提出している事業所 ●建物単位、営業所単位で排出量を算定できる範囲でクレジットを認定(総量削減義務対象で ある大規模事業所の中にある営業所等を除く) 買い手 売り手 ※連鎖化事業者の場合、複数の店舗等をまとめて申請することが可能 取引 特に制限なく、必要な量を、 削減義務に利用できる。 都内での総量削減を優先するため、当面は、都内の中小規模事業所に限定する。 <基準排出量の算定方法> ■削減対策項目(都が予め作成)のイメージ ○過去3か年度の中から、任意に選んだ単年度の値(最大値)で、当該事業所が任意に選択して算出された 数値(算定基準は大規模事業所の算定ガイドラインによる。 ) <削減量クレジットの発行可能期間> 区分 設備の省 熱源・熱搬送設備 エネル ギー性能 空調・換気設備 ○対策実施年度又は翌年度から5年間(特に対策が優れたものは最大10年間) 【例】2009 年度に実施する省エネ対策の場合 ・2009 年度に実施する対策については、「都内中小クレジットの算定/検証ガイドライン」により算定・検証された、2010 年度以降5年間 (2010-2014 年度)の削減効果(削減量)を、「都内中小クレジット」として発行します。 ・2010 年度実績としての削減量の検証は 2011 年度に実施し、2010 年度分の都内中小クレジットとして発行します。 ・「都内中小クレジットの算定/検証ガイドライン」は2009 年度後半に策定・公表するため、2009 年度から対策を実施される方は、削減量の 算定のために必要な基礎情報(対策実施前後のエネルギーデータや実施した対策の内容(設備の効率等)など)は保存していただくよう お願いいたします。 ■クレジットの算定方法(省エネ対策実施による総量削減が原則) 照明・電気設備 給湯設備 その他 制御系の 熱源・熱搬送設備 省エネル 空調・換気設備 ギー性能 照明・電気設備 削減対策項目 高効率熱源機器の導入 高効率冷却塔の導入 高効率空調用ポンプの導入 高効率コジェネレーションの導入 高効率空調機の導入 高効率パッケージ形空調機の導入 全熱交換器の導入 高効率ファンの導入 高効率照明器具の導入 高輝度型誘導灯の導入 高効率変圧器の導入 高効率給湯ヒートポンプの導入 高効率コンプレッサーの導入 空調用ポンプの変流量制御の導入 空調の省エネ制御の導入 換気の省エネ制御の導入 照明の省エネ制御の導入 ※左記「高効率 設備」の「効率の 水準」については 今年度後半に、 別途、都が策定 し、公表します。 削減対策に よる削減量 対策ごとの 標準削減 量の合計 ⇒削減量 ⇒削減量とし として認定 て認証されな されない。 認定される 認証される 削減量 削減量 認定される 認証される 削減量 削減量 い 値 対策毎の標準 対策ごとの標 削減量の合計 準削減量の 値に加え、 +@ 合計値の10% 程度の加算を 増まで認証 して認定 認定 基準排出量 当該年度実績 排出量(A) 当該年度実績 排出量(B) 当該年度実績 排出量(C) <当該年度の削減量の算定方法(左図参照)> ○削減対策後に排出量が基準排出量より増加している場合 ⇒削減量を認定しない (A) ○削減量が対策ごとの標準削減量の合計値より小さい場合 ⇒削減量の実績値(基準排出量-当該年度の排出量) (B) ○削減量が対策ごとの標準削減量の合計値より大きい場合 ⇒対策ごとの標準削減量の合計値の+@の効果を加算※して認定(C) ※削減対策項目に加え、運用対策を誘導するためのインセンティブとして、+@の効果を加算 3(22) 排出量取引 ④再エネクレジット ●2020年までのCO2削減目標の達成、また、その後の更に大幅削減を可能にするためには、省エネ対策に加え、再生可能エネルギーの利用拡 大を進めることが不可欠 ●再生可能エネルギーの利用拡大に向けては、国等においても様々な施策が進められており、都の総量削減義務制度においては、今後、特に重点的 に供給拡大を図る必要のある再生可能エネルギーを優先的に位置づける。 売り手 買い手 ※1 ①『グリーンエネルギー証書』 、 『RPS法新エネルギー等 ※2 電気相当量』 ※1 平成20年度以降に発行されたもの。 ※2 平成20年度以降に発行されたものであって、RPS法上の義務履行に活用されていないもの に限る。 取引 量の制限はなく、必要な量を、 削減義務に利用することが可能 ②託送によるグリーン電力(生グリーン電力)など 都が認定するもの※3 ※3 都が定める「再エネクレジット算定/検証ガイドライン」 (2009 年度後半策定)に基づき 検証されたものであって、平成22 年度以降の削減量について発行されたもの。なお、託送によ るグリーン電力(生グリーン電力)等の再生可能エネルギーによる環境価値は、証書化しなくと も都の義務履行に利用可能 *本制度において環境価値を認める再生可能エネルギー (上記①、②ともに、以下のものに限る。) Ⅰ 太陽光(熱) 、風力、地熱、水力(1,000kW 以下) Ⅱ バイオマス(①バイオマス比率が95%以上のものに限る。②黒液を除く。) 左記の再生可能エネルギーによる電気の利用の場合、 クレジット(削減量)の量については、以下により換算 1.5 倍換算 (例) 太陽光による発電量1000kWh の場合 1.0倍換算 ●一般的な場合 1000kWh× 電力のCO2 排出係数(0.382kgCO2/kWh) =382kgCO2 Ⅲ 水力(1,000kW 超 10,000kW 以下) 「Ⅰの電気」又は「Ⅰ+Ⅱの電気」と、 「再エネクレジット算定/検証ガイドライン」 で示す条件により抱き合わせて託送等する場合であって、Ⅰの電気の量が全体の 1/2 以上の場合に限る。 ※設備の運用上、やむを得ない事情があった場合は、全体の 1/10 以下までの範囲でⅠ~ Ⅲ以外の電気を含めることができるようにガイドラインで示す予定 ※水力については、ダム式・ダム水路式の従属発電、水路式の発電に限る。 1.0 倍換算 ●都制度において付与する再エネクレジット価値 1000kWh× 電力のCO2 排出係数(0.382kgCO2/kWh)×1.5 = 573kgCO2 *対象事業所内において発電設備等を導入し、自ら使用している場合の換算方法につい ては、別途算定ルールを規定 *「太陽熱」のクレジット(削減量)については、別途算定ルールを規定 3(23) 排出量取引 ⑤都外クレジット ● 計画的な省エネ投資を全国的に進める企業の対策の効率性を考慮し、都制度の対象事業所と同等規模の都外事業所における、省エネルギー対策 による削減量の利用を、都内での削減努力を損なわない範囲で利用を可能とするもの ● 都制度の最大の目的は、都内でのCO2総量削減を実現することであり、都外の中小規模事業所は、当面、対象外とする。 ■都外クレジットの算定・検証ガイドラインは 2009 年度後半に公表予定 ●都外クレジット(都外削減量) 買い手 売り手 【要件】 取引 削減義務量の1/3までを上限と して、削減義務に利用できる。 ●基準年度の年間エネルギー使用量が1,500㎘ 以上で、 基準排出量が15万トン以下の都外大規 模事業所 ※都外の中小規模事業所は、当面、対象外 <削減量の算定方法> 都外クレジットを発行する場合、本制度と同様の削減義務率がかかっているものとして、その削減義務量を超えた量を、削減量とする。 (都内の対象事業所同様、基準排出量を算定し、省エネ対策の実施によって削減義務期間の排出量が排出可能上限量を下回る場合、ク レジットを発行できる) (参考)都外クレジットの発行に関しては、現地での検証作業が必要(他のクレジットの検証よりも費用がかかる可能性がある) 3(24) 取引価格の高騰防止策 ■取引価格の高騰防止に向けた措置 取引対象となる削減量の供給を増大させる措置を講ずることによって、取引価格の高騰を招かないように努める ・CO2 削減対策の促進による超過削減量の創出 ・太陽エネルギーバンクの活用※ ・都内中小クレジットの供給拡大 ・生グリーン電力の供給促進 など このような措置にもかかわらず、取引価格が異常に高騰するおそれがあると認められる場合 価格高騰を抑制するために必要な範囲において、都外クレジットの拡大や、都内中小クレジットとの併用などの 一定の条件を付した上で京都クレジットの利用を可能とするなど、価格高騰の防止策を講じる予定 ※都の太陽エネルギーバンクの活用 東京都の住宅用太陽エネルギー利用機器の導入支援策 平成 21(2009)年度から2年間で 4万世帯に補助金を交付 交付条件 利用機器を設置した住宅は、10 年間分の環境価値を 東京都地球温暖化防止活動推進センター (「クールネット東京」)に譲渡することが条件 クールネット東京では、この環境価値を太陽エネルギーバンクとして保有し、グリーン電力(熱)証書として販売 (売却価格は、15,000 円/t-CO2 程度を軸に検討) 【理由】現在、太陽光発電に基づく環境価値が多量に取引されているのはRPS法に基づく取引 ⇒その価格は1tあたり概ね 15,000 円程度となるものと試算される。 (都の削減義務の履行に利用することで 1.5 倍換算した場合における都試算値) 3(25) 削減量口座簿の作成(イメージ) ● 『削減量口座簿』 ・・・取引の記録を管理するためのもの。 (クレジットの発行・移転・義務充当を行う際は申請が必要) 取引によるクレジットの取得や移転(売買) 、またそれらクレジットを総量削減義務の履行に活用する場合、この削減量口座簿への記録が必要。 (削減量口座簿と口座開設のための必要な手続きは、2010 年度末までに作成し、お知らせします。 ) (一般管理口座を開設できる要件は、今年度規則で決定) ● 指定管理口座:指定地球温暖化対策事業所ごとに、口座を開設する義務 ● 一般管理口座:指定地球温暖化対策事業所以外で、取引への参画を希望する者について、口座の開設が可能 (一般管理口座を開設できる者の要件は、2009 年度末までに規則で決定) ●削減量口座簿の概念図 クレジットの 発行 超過削減量 都内中小クレジット A 事業所口座 超過削減量:△㌧ ・・ クレジットの 移転 再エネクレジット:○㌧ ●フロー(イメージ) 事業所 再エネクレジット 東京都 都外クレジット クレジットの 義務充当 義務充当口座 口座開設 申請 審査 口座開設の 登録 本制度の対象クレジットとし て認定を希望する場合 クレジットの発行※1 発行 申請 審査 クレジットの 発行登録 クレジットを売却したい場合 クレジットを購入したい場合 クレジットの移転 移転申請 (売り手側) 審査 クレジットの 移転登録 保有しているクレジットを 義務履行に使用したい場合 クレジットの義務充当(償却) 義務充当 申請 審査 クレジットの 義務充当登録 対象事業者の登録 取引参加希望企業の登録 口座開設 検証 結果※2 超過削減量:△㌧ B 事業所口座 再エネクレジット:○㌧ ・・・ ※1 クレジットを発行したのみでは、義務充当を行ったことにはならない。 ※2 都内中小クレジット、再エネクレジット(電気等環境価値保有量) 、都外クレジットは検証結果の添付が必要 3(26) 削減量クレジットの税務上、会計処理上の取扱い <京都クレジットに関する税法上の取り扱い> ■ 京都メカニズムを利用したクレジットの取引に係る税務上の取扱 いについて(平成 21 年 2 月 24 日・国税庁文書回答) ■ グリーンエネルギーマークの使用料に対する税務上の取扱いについ て(平成 21 年 3 月 3 日・国税庁文書回答) ○内国法人が、償却を目的として、クレジットを取得(購入)し、政 府保有口座に移転する場合には、当該クレジットが政府保有口座に記 録された日を含む事業年度において、原則として、当該クレジットの 価額に相当する金額を国等に対する寄付金として損金の額に算入す る。 ○内国法人が他の内国法人にクレジットを有償譲渡した場合には、当 該取引は、消費税の課税の対象となる。一方、内国法人による他の内 国法人からのクレジットの有償取得については課税仕入れに該当し、 仕入税額控除の対象となる。 ○企業は、マーク事業者との間のマーク使用許諾契約に基づきマーク使 用料を支払うことになるが、このマーク使用料は、企業の所得計算にお いて損金の額に算入して差し支えない。 ○企業がマーク事業者に支払うマーク使用料は、資産の譲渡等の対価に 該当し、仕入税額控除の対象になる。 ※グリーン電力証書全体について損金算入を認める趣旨では なく、マーク使用の場合にのみ認めるもの。 <会計処理上の取扱いについて・企業会計基準委員会> ■排出量取引の会計処理に関する当面の取扱い(平成 16 年 11 月) ○排出クレジットは、法定化された無体財産権ではないが、会計上は 無形固定資産に近い性格を有する。 ○将来の自社使用を見込んで排出クレジットを他者から購入する場 合、無形固定資産又は投資その他の資産の購入として会計処理を行う。 ○資産として計上されたクレジットは、自社の排出量の削減に充てら れたときは、費用(原則として販売費及び一般管理費)として、計上 する。 都環境確保条例に基づく総量削減義 務と排出量取引制度に関する税務 上、会計処理上の取扱い ■ 排出量取引の会計処理に関する当面の取扱い(案) (平成21年6月末公表予定) -試行排出量取引スキームで政府から排出枠を無償取得する場合- ○取得時には、会計上、取引を認識しない。 ○売却の対価は借受金その他の未決算勘定として計上し、目標達成が確 実と見込まれた時点で利益に振り返る(又は、目標未達となり費用が発 生する場合は、費用の減額に充てる) 。 ○費用の計上は、資産計上された排出枠又は代替する排出クレジット若 しくは国内クレジットを償却した時点で行う。 ○ 今後、国税当局及び企業会計基準委員会と調整を進めていきます。 ○ 取扱の方針が確定しだい、速やかにお知らせします。 ※東京都環境局から照会いたしますので、個々に問合せをすることはお控えください。 3(27) 削減計画期間 ●削減計画期間:5年間 (例)第一計画期間:2010~2014年度、第二計画期間:2015~2019年度 ●したがって、最終的な削減義務の履行確認は、6年度目に実施 ●削減計画期間中は、削減義務履行に向けた状況確認のため、対象事業所は、毎年度、前年度の温室効果ガス排出量を都へ報告 ※排出量の報告に際しては、知事の登録を受けた登録検証機関の「検証結果」を添付する必要 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度 平成32年度 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 第一計画期間 ●対象事業所は、毎年度、前年度の排出量を報告 (登録検証機関の検証結果を添えて、 計画書に記載し提出・公表) 平成33年度 平成34年度 2021 2022 整理期間 ●2014年度の排出量を報告 ⇒知事は、最終的な義務履行状況を確認 ★削減義務を超えて削減実績がある場合には、当該削減量(超過削減 量)は、次期計画期間へ繰り越し(バンキング)できる。 →次期計画期間での「削減量」として活用できる。 ※総量削減義務不履行の場合は、知事による措置命令へ 第二計画期間 ●対象事業所は、毎年度、前年度の排出量を報告 (登録検証機関の検証結果を添えて、 計画書に記載し提出・公表) 整理期間 ●2019年度の排出 量を報告 ⇒知事は、最終的な義務履行 状況を確認 第三計画期間 3(28) 各年度の排出量の算定と検証 ●「削減義務の履行」「排出量(削減量)取引」を、公正なものとするため、排出量(削減量)の確定行為は重要 対象事業所 (毎年度)排出量の算定※ 東京都 + 「登録検証機関」による検証 New ※現行制度と同じ ■温室効果ガス排出量(年間)の報告フロー 対象事業所 東京都(知事) 登録検証機関登録 ガイドライン* 登録検証機関 ※排出量や削減量の 検証業務能力を有す る機関等を想定 公表 *専門家の意見等 を踏まえて作成 審査 登録申請 登録通知 機関名の公表 排出量の算定・検 証ガイドライン* 義務履行状況等の情報公開サイト で公表 算定の例 ◆事業所の年間エネルギー消費量の算定 →年間CO2排出量へ換算 電気消費量 kWh ガス消費量 ㎡ → kℓ 地域冷暖房の使用量 GJ その他 (単位) ㌧ = ㌧ CO2 = 排出係数 ㌧ = ㌧ = ㌧ → 熱量換算 油の消費量 = × → → → 熱量換算 ※必ず「登録検証機関」の「検証」を得ることが必要であるもの 公表 *専門家の意見等 を踏まえて作成 都へ提出 確認のうえ、 事業所の排出量として登録 排出量 算定 審査・検証※ 総量削減義務の対象となる温室効果ガス (「特定温室効果ガス」:燃料・熱・電気の使用に伴って排出されるCO2) 排出量 確定 確認 確認 排出量の登録 計画書等へ の記載 ※ガイドラインとの 適合状況等を審査・検 証 *毎年度、登録検証機関によ る排出量の検証結果を添えて 都へ提出 「排出量の算定・検証ガイドライン」を策定し、 平成21(2009)年7月下旬~8月頭に説明会を実施 ●検証を実施する登録検証機関(検証主任者の要件) 以下の要件+都の講習会終了 省エネ診断業務、ISO14001審査業務、CDM有効化審査業務/検証業務、試行排出量取引/国内クレジット/ JVETS/JVER検証業務を、過去3年以内に合計10件(平成21年度登録時に限り5件)以上 2009年9月末頃に、登録検証機関のリストを公表予定 3(29) 1 登録検証機関(第三者機関)の検証が必要なもの 排出量に関する検証 義 務 時 期 主な検証のポイント 検証の対象 ※1 事業所の範囲、監視点 ○ 初めて制度の対象に なるとき ※ 2 (指定に 係る確認書の届出) 対象事業所の規模要件(最大 • 事業所の範囲が適正である こと で過去 3 年度分のエネルギ • 監視点が網羅されていること ー使用量) 図面や現場調査で確認 (平成 21 年度より対象とな る事業所は過去 1 年分のみ) 想定費用 エネルギー使用量、CO2 排出量 • エネルギー使用量等の値が伝票等の記録と一致 していること など 合わせて 50 万円 程度の見込※3 電気料金請求書等で確認 ○ 削減義務開始時 (基準排出量の申 請) 基準排出量 (基準年度の各年度の特定 温室効果ガスの排出量) • (状況の変更がないか) • エネルギー使用量等の値が伝票等の記録と一致 していること • CO2排出量への換算に計算誤りがないこと等 ○ 毎年度 ※ 2 (計画書の 前年度の排出量 (特定温室効果ガスのみ) • (状況の変更がないか) • エネルギー使用量等の値が伝票等の記録と一致 していること • CO2排出量への換算に計算誤りがないこと等 20 万円程度の 見込※3 その他ガス削減量 • その他ガスの排出源の特定 • その他ガスの排出に係る計測が精 度の高いものであること • その他ガスの排出に係る値が計測器、伝票等の記 録と一致していること • CO2排出量への換算に計算誤りがないこと等 上記以上のコス トを要する見込 提出) △ その他ガスの削減量 を総量削減義務に利 用するとき ※1 ○:提出義務、△:希望者のみ提出 ※2 2009 年度の提出書類に限っては、検証結果の添付は不要です。2010 年度以降は検証結果の添付が必要です。 2 時 期 優良事業所として申請する 事 項 優良事業所の基準に該当すること 帳票の整理状況等により、検証費用は増減します。 主な検証のポイント • 優良事業所の基準に定める運用対策を実施しているか • 優良事業所の基準に定める設備機器を導入しているか とき 3 使用する燃料の種類の数、対象事業所の範囲、対象事業所内における 優良特定地球温暖化対策事業所の認定に関する検証 義務 △ ※3 など クレジット(都内中小クレジット・再エネクレジット(電気等環境価値保有量)・都外クレジット)の認定に関する検証 義務 時 期 △ クレジット発行申請時 事 項 クレジット発行基準に該当すること 主な検証のポイント • 電気量の測定が適正に行われていること、など *「検証に要する費用(料金)」は、それぞれの登録検証機関が設定するものであり、都が公定価格を設定するものではありません。 3(30) 検証機関の登録要件 ● 検証には 2 種類の検証(排出量等の検証、対策推進の検証)があり、検証業務に当たり知事の登録を受けなければならない。 事業者からの申請を受けて都が検証機関として認定(複数の検証機関を認定) ●検証機関の要件 ◎ 現時点では、まだ検証機関の登録は行っておりません。 ◎ 2009 年 9 月末頃に、登録検証機関リストを公表予定です。 ・都内の営業所ごとに1人以上の検証主任者を置くこと ・検証業務の管理・精度確保に関する文書を作成すること ・検証業務を行う部門及び、検証業務の管理・精度確保を行う部門を置くこと。 (それぞれに検証主任者を置くことが望ましい。) ●検証主任者の要件:下記要件+都の講習会修了 ①基準排出量(既存事業所のものに限る)、毎年度の排出量の検証の場合 省エネ診断業務、ISO14001 審査業務、CDM 有効化審査業務/検証業務、試行排出量取引/国内クレジット/JVETS/JVER 検証業務を、過去3年以内 に合計10件(平成 21 年度登録時に限り5件)以上 ②基準排出量(新規事業所のものを含む)、都内中小クレジット、都外クレジットの検証の場合 省エネ診断業務、ISO14001 審査業務、CDM 有効化審査業務/検証業務、試行排出量取引/国内クレジット/JVETS/JVER 検証業務を、過去3年以内に 合計10件(平成 21 年度登録時に限り5件)以上、又は、省エネルギー・CO2 削減に関する診断、コンサルティング又はコミッショニングの業務に1年 以上従事 ③削減義務の対象とならないガスの削減量の検証の場合 ISO14001 審査業務、CDM 有効化審査業務/検証業務(エネルギー起源 CO2 以外のガスの削減プロジェクトに係るもの)を、過去3年以内に合計3件 (平成 21 年度登録時に限り2件)以上 ④再エネクレジットの検証の場合 本制度における検証業務、グリーン電力認証業務、CDM 有効化審査業務/検証業務、国内クレジット/JVER 検証業務(再生可能エネルギーの利用を含 むプロジェクトに係るもの)を、過去3年以内に合計10件(平成 21 年度登録時に限り5件)以上 ⑤トップレベル事業所認定の検証の場合 以下の資格を有し、かつ、省エネルギー・CO2 削減に関する診断、コンサルティング又はコミッショニングの業務に3年以上従事 ・エネルギー管理士、設備設計一級建築士、建築設備士又は技術士(電気電子、機械、衛生工学、総合技術監理(電気電子、機械、衛生工学) 説明会・講習会の終了次第、検証 ●検証機関登録までのスケジュール 機関の登録を行います。 登録検証機関のリスト公表(排出量・基準排出量・その他ガス削減量の検証) 2009 年 7 月中旬頃 2009 年 9 月頃~ 検証機関向け説明会・検証主任者講習会 2009 年度後半~ 登録検証機関のリスト公表(上記以外) 検証機関向け説明会・検証主任者講習会 3(31) 主な義務と義務違反時の措置 ①概要 特定地球温暖化対策事業所 指定地球温暖化対策事業所 指定事業所の届出 指定地球温暖化対策事業所の新規・廃止・変更の届出 総量削減 所有者等の削減対策への協力 総量削減義務 特定テナント等計画書に基づく 対策の推進 基準排出量の決定・変更の申請 温室効果ガス排出量の把握 現状把握と 計画作成の義務 (特定温室効果ガス排出量は要検証) 把握への協力 地球温暖化対策計画書の作成・提出・公表 特定テナント等計画書の作成・提出 体制整備義務 凡 例 ●所有者等の義務違反については、罰金が科される場合もある。 ●テナントの義務違反については、そのテナント事業者への勧告、テナント事業者 の違反事実の公表が行われる。 指定(特定)地球温暖化対策事業者の義務 テナント等事業者の義務 特定テナント等事業者の義務 義務違反時の措置 新規・廃止 → 罰金 25 万円以下 変更 → 科料 違反事実公表 措置命令 → 知事の代行・費用請求 罰金 50 万円以下 指導助言 → 勧告 → 違反事実公表 指導助言 → 勧告 → 違反事実公表 罰金 25 万円以下 (把握しないと計画書を作成できない) 指導助言 → 勧告 → 違反事実公表 (提出)罰金 50 万円以下 (公表)勧告 → 違反事実公表 勧告 → 違反事実公表 統括管理者の選任・技術管理者の選任 罰金 15 万円以下 テナント等事業者との協力推進体制の整備 勧告 → 違反事実公表 協力推進体制への参画 勧告 → 違反事実公表 3(32) 主な義務と義務違反時の措置 ②総量削減義務違反に対する措置の詳細 ●削減義務未達成に対しては、まず、削減不足量に 1.3 倍加算した量を削減するように命令 ●その命令にも違反した場合、違反事実の公表、削減不足量に応じた額の支払義務、罰金(上限 50 万円) 排出削減 排出削減 整理期間 1年間 取引による取得 ◇削減義務期間終了 削減義務期間の排出削減量の確定 不足があれば、取引によって、さらに削減量を取得 排出削減量 + 取引による取得量 ≧ 削減義務量 取引による取得 相当の期限を 定めて命令 ◇義務の履行期限 義務違反の場合 【措置命令】 義務履行 削減不足量に一定割合加算した量の削減(1.3 倍) 削減義務期間終了後~命令履行期限までの間で確認できる排出削減量 排出削減量 + 取引による取得量 ≧ 命令の削減量 制裁なし ◇命令の履行期限 命令違反の場合 違反事実の公表 知事の代行・費用請求 削減不足量に応じた額 罰金(上限 50 万円) 知事の代行 ・不足した削減量を知事が代わって調達し、命令に対す る削減量として記録する。 ・調達費用は、命令違反者に請求 3(33) テナントビルの取扱いについて ①概要 (ビルオーナーとテナント事業者の責務等) ●効果的な温暖化ガス削減の推進のためには、ビルオーナー・テナント事業者双方の取組が必要 (例)一般にビルの設備改修等はビルオーナーでなければ実施できないが、日常的な省エネルギー活動の推進等はテナント事業者の取組が必要 ●ビルオーナーを削減義務者の基本としつつ、その上で、 ① 全てのテナント事業者に、オーナーの総量削減義務の履行に協力する義務 ② 一定規模以上のテナント事業者(特定テナント等事業者)には、 オーナーの総量削減義務の履行に協力する義務に加えて、テナント事業者として独自に行う対策 計画を作成し、ビルオーナーを経由して、東京都へ提出する義務 ●都は、必要に応じて、テナント事業者に対して、直接、対策実施に関する指導等を実施 (テナント事業者の協力義務違反に対しては、知事による「勧告」「違反事実の公表」を行うことも規定) ■ビルオーナー ■ビルオーナーとテナント等事業者の主な義務 ビルオーナー ○総量削減義務 ○ビルの省エネ推進体制の整備義 務 ○地球温暖化対策計画書の提出・ 公表義務 テナント事業者 協力体制 ①排出量の把握、排出抑制の実施等の義務 <都内のすべての事業者> ② すべてのテナント事業者に オーナーの実施する対策に協力する義務 特定テナント等事業者* (一定規模以上のテナント事業者) 特定テナント等事業者から 提出された計画書も併せて、 都に提出 「特定テナント 等地球温暖化 対策計画書」 計画書の提出 ③ 省エネ対策等の計画書を 「特定テナント 提出し対策を推進する義務 等地球温暖化 対策計画書」 *特定テナント等事業者 毎年度5月末時点において、 ①延床面積5,000㎡以上を使用しているテナント事業者 ②延床面積に関わらず、前年6月1日からの1年間の電 気の使用量が600万kWh以上の事業者 計 画 書 の 提 出 〇テナント事業者と協力して地球温暖化対策を推進するための体制を整備 する義務(協力推進体制の整備) 〇テナント事業者の削減対策推進に有効な情報の提供 など ■すべてのテナント事業者 *ビルオーナーの削減義務履行へ協力する義務 〇ビルオーナーが整備した協力推進体制への参画に努める義務(努力義 務) ○独自にエネルギー供給会社と契約している場合、ビルオーナーへの当該 使用データを提供する義務 ○事業所の運用に関する規定を遵守する義務 ○テナント側での組織全体としての対策推進体制を整備する義務 ○排出量の把握と計画的な対策推進に努める義務(努力義務) ■特定テナント等事業者 *ビルオーナーの削減義務履行へ協力する義務 上記の「すべてのテナント事業者」の役割に加え、 〇ビルオーナーが整備した協力推進体制への参画義務 ○テナント自身が実施する対策等の計画書(特定テナント等計画書)の作 成・提出義務と、当該計画書に基づき対策を推進する義務 ○オーナーから共同で削減義務者になることについての申し出があった場合 には、協議に応ずるよう努める義務 など <協力推進体制とは> 次に掲げる行動を確保する体制をいう。 ●オーナーとテナントが集まり、地球温暖化の対策の推進に関し、現状の確認、対 策の周知、課題の提示、改善案の作成等を行う会議の定期的な開催 指 導 必要に応じて、計画 書に基づき、対策の 推進について指導 東 京 都 必要に応じて指導 ●オーナーとテナントとは、協議の上、削減義務対象事業所(対象ビル)の運用に 係る規程を作成し、当該規程を遵守する。 ●オーナーは、テナントごとのエネルギー使用量の把握(推計による把握を含 む。)に努め、かつ、当該エネルギー使用量をテナントに通知する。通知を受けた テナントはエネルギー使用量の低減に努める。 ●テナントは、独自にエネルギー供給会社と契約している場合、そのエネルギーの 使用量に係る情報をオーナーへ提供し、オーナは事業所全体の温室効果ガス排出量 を把握する。 3(34) テナントビルについて ②ビルオーナーとテナント事業者に求められる行動・対策の例 ■ビルオーナーに求められる行動・対策の例 ■テナント事業者に求められる行動・対策の例 ※テナント事業者には、右のような行動・取組も求められます。 ①ビルオーナーが整備した協力推進体制(省エネルギー対策会議等)への参加 ・テナント事業者が取り組む必要がある対策の事例等については、 一定の調査等を行った後、対策事例集として提供させていただきます。 ・テナント事業者との推進体制強化にあたりましては、今後、都が作成するパンフ レット等※をご活用ください。※テナント事業者の責務等をお知らせするものです。今後、東京 ②ビルオーナーの総量削減義務履行への協力(日常的な省エネルギー活動の推進等) 都環境局のホームページでご案内いたします。テナント事業者の方へ周知用にご活用ください。 *2009年度後半に、テナントビルのオーナー・テナント向けの対策セミナーの 開催を予定しています。 ・照明のこまめな消灯 ・パソコンや複写機、FAXなどOA機器について、省電力・待機消費電力少ない機器の活 用と、各機器の「省エネモード」機能活用の徹底 ・省電力や発熱が少ないITサーバ等の積極的活用 ・OA機器メーカー等から、日常的に実施できる省エネ対策の提案を受けたか否か、それを 検討・実施したか否か など 3(35) テナントビルの取扱いについて ③テナント事業者と特定テナント事業者の例(その1) ●テナントビル対策の目的:効果的な温暖化ガス削減の推進のためには、ビルオーナー・テナント事業者双方の取組が必要 ●このため、テナントビルについては、ビルオーナーを削減義務者の基本としつつ、テナント事業者への一定の義務も規定(3(33)を参照) ■「テナント等事業者」 その指定地球温暖化対策事業所の全部または一部を賃借権その他の権原に基づき事務所、営業所等として使用して事業活動を行う温室効果ガス排出事業者 *賃借権その他の権原:賃借権以外の、使用貸借権、地上権、区分所有権なども想定 ■「特定テナント等事業者」 指定地球温暖化対策事業所における事業活動に伴う温室効果ガス排出量の相当程度大きな部分を占めるテナント等事業者として規則で定めるもの。 毎年度5月末時点において、 ①延床面積5,000㎡以上を使用しているテナント事業者 -「床面積の使用」とは、テナント事業者自らが当該床面積を業務として使用(活動)している場合のほか、当該床面積で自ら活動はしていないが当該床面積で使用されている設備の 管理運用等を行っている場合を含む。なお、使用面積は、契約上の面積、又は、実質的使用面積など(一定の根拠資料が必要)により判断 ②延床面積に関わらず、前年6月1日からの1年間の電気の使用量が600万kWh以上の事業者 -「電気の使用量」とは、計量器により計量された使用量のほか、計量器は設置していないが計量器を設置している場合に相当するレベルで当該テナント事業者の電気使用量を推計し 算出された量を含む。 ※テナント事業者の捉え方や範囲等についてご相談のある場合は、2009年8月から設置する「制度のヘルプデスク(相談窓口)」をご利用ください。 ■(例)具体的なテナント事業者の捉え方 全てのテナント 等事業者 ビルオーナー A,B,C,D ビルオーナー A,B,C,D A + + a a 類型 1 A 5,000㎡以上 B C D 2 B C D A 備考 使用面積が5,000㎡以上 (例)オフィスビル、複合ビル、商 業店舗、グループ会社での使用など 5,000㎡以上 A 基本パターン① 特定テナント等事業者 (計画策定義務者) 削減義務者 5,000㎡以上 a 特定テナントAが賃貸契約 により使用している床の一 部を、孫テナントaが使用 している。 (例)オフィスビル、複合ビル、商 業店舗、データセンター、グループ 会社での使用など Aとaとの双方が、それぞれ 5,000㎡以上ずつ使用してい る。 ・特定テナントAが、孫テナントaが使用する設備の管理運用等の業 務を実施している場合には、孫テナントaと協力して実施できる対策 を、Aとaとの間で検討・協議のうえ、Aとaとのテナント毎に、それ ぞれ計画書を作成 ・特定テナントAと孫テナントaとの間で、使用する設備や当該設備 の管理運用業務等が、それぞれ別々である場合には、Aとaとのテナ ント毎に、それぞれ計画書を作成 3(36) テナントビルの取扱いについて ④テナント事業者と特定テナント事業者の例 (その2) ■(例)具体的なテナント事業者の捉え方 削減義務者 類型 3 ビルオーナー 5,000㎡以上(a,b,cの使用 面積を除くと5,000㎡未満) A 5,000㎡以上 1000㎡ 1000㎡ a b c B C D A 100㎡ 100㎡ 100㎡ 100㎡ a b c d B C 5 A 5,000㎡以上 5,000㎡以上 a B C D 6 7 A 600万kWh以上 B C D A B C D 5,000㎡以上 600万kWh以上 a 特定テナントAが賃貸契約 により使用している床の一 部を、複数の孫テナントが 使用している。 + A a,b,c + (パターン2) aのみ ビルオーナー A,B,C,D (パターン1) + a,b,c,d 基本パターン② 備考 <孫テナントの使用面積を除くと、Aテナントの面積が5,000㎡を下 回る場合の取扱い> (パターン1) ※基本 ・特定テナントAが、孫テナントabcが使用する設備の管理運用等の 業務を実施している場合には、孫テナントaと協力して実施できる対 策を、Aとaとの間で検討・協議のうえ、Aとaとのテナント毎に、そ れぞれ計画書を作成 a A (パターン2) (例)複合ビル、商業店舗、データ センター、グループ会社での使用な ど 特定テナントAが、オー ナーと共同の削減義務者に なった場合 特定テナント等事業者 (計画策定義務者) A,B,C,D (パターン1) (例)複合ビル、商業店舗、データ センター、グループ会社での使用な ど 5,000㎡以上(a,b,c,dの使用 面積を除くと5,000㎡未満) 4 特定テナントAが賃貸契約 により使用している床の一 部を、複数の孫テナントが 使用している。 全てのテナント 等事業者 なし。 (パターン2) ・特定テナントAと孫テナントabcとの間で、使用する設備や当該設 備の管理運用業務等が、それぞれ別々である場合には、孫テナントa のみが計画書を作成 <孫テナントの使用面積を除くと、Aテナントの面積が5,000㎡を下 回る場合の取扱い> (パターン1) ※基本 ・特定テナントAが、孫テナントabcdが使用する設備の管理運用等 の業務を実施している場合には、オーナーが設置する「協力推進体 制」のなかで孫テナントabcdにも協力を促しながら、Aが計画書を作 成 (パターン2) ・特定テナントAと孫テナントabcdとの間で、使用する設備や当該 設備の管理運用等が、それぞれ別々である場合には、結果的に特定テ ナント事業者は存在しないこととなる。 ・削減義務者となったAテナントは、「特定テナント計画書」の提出 は必要なし。 ビルオーナー B,C,D a + + A a ビルオーナー A,B,C,D A 使用電力量が600万kWh以上 ビルオーナー A,B,C,D + a A + a Aとaとの双方が、特定テナント を、Aとaとの間で検討・協議のうえ、Aとaとのテナント毎に、それ の要件を満たしている。 ・削減義務者となったAが、孫テナントaが使用する設備の管理運用 等の業務を実施している場合には、孫テナントaは、削減義務者と なったAとオーナーが設置する「協力推進体制」のなかでAと協議の うえ、孫テナントaが実施できる対策を検討し、計画書を作成 (例)オフィスビル、複合ビル、 データセンター、商業店舗、グルー プ会社での使用など 特定テナントAが賃貸契約 により使用している床の一 部を、孫テナントaが使用 している。 (例)データセンターなど ・特定テナントAが、孫テナントaが使用する設備の管理運用等の業 務を実施している場合には、孫テナントaと協力して実施できる対策 ぞれ計画書を作成 ・特定テナントAと孫テナントaとの間で、使用する設備や当該設備 の管理運用業務等が、それぞれ別々である場合には、Aとaとのテナ ント毎に、それぞれ計画書を作成 3(37) テナントビルの取扱いについて ⑤テナント事業者と特定テナント事業者の例 (その3) ■(例)具体的なテナント事業者の捉え方 全てのテナント 等事業者 ビルオーナー A,B,C,D A + + a a 類型 8 600万kWh以上 A 600万kWh以上 a B C D 9 ビルオーナー 600万kWh以上 a 1000㎡ b 1000㎡ c B C D A B C A,B,C,D (パターン1) + A a,b,c + a (パターン2) aのみ (例)商業店舗、データセンターな ど ビルオーナー 5,000㎡以上(a,b,c,dの使用 面積を除くと5,000㎡未満) 10 特定テナントAが賃貸契約 により使用している床の一 部を、複数の孫テナントが 使用している。 600万kWh未満 100㎡ 100㎡ 100㎡ a b c d 特定テナントAが賃貸契約 により使用している床の一 部を、複数の孫テナントが 使用している。 (例)商業店舗、データセンター、 グループ会社での使用など A,B,C,D (パターン1) + A a,b,c,d (パターン2) なし。 備考 ・特定テナントAが、孫テナントaが使用する設備の管理運用等の業 務を実施している場合には、孫テナントaと協力して実施できる対策 Aとaとの双方が、特定テナント を、Aとaとの間で検討・協議のうえ、Aとaとのテナント毎に、それ の要件を満たしている。 (例)データセンターなど 5,000㎡以上(a,b,cの使用 面積を除くと5,000㎡未満) A 特定テナントAが賃貸契約 により使用している床の一 部を、孫テナントaが使用 している。 特定テナント等事業者 (計画策定義務者) 削減義務者 ぞれ計画書を作成 ・特定テナントAと孫テナントaとの間で、使用する設備や当該設備 の管理運用業務等が、それぞれ別々である場合には、Aとaとのテナ ント毎に、それぞれ計画書を作成 <孫テナントの使用面積を除くと、Aテナントの面積が5,000㎡を下 回る場合の取扱い> (パターン1) ※基本 ・特定テナントAが、孫テナントaが使用する設備の管理運用等の業 務を実施している場合には、孫テナントaと協力して実施できる対策 を、Aとaとの間で検討・協議のうえ、Aとaとのテナント毎に、それ ぞれ計画書を作成 (パターン2) ・特定テナントAと孫テナントabcとの間で、使用する設備や当該設 備の管理運用業務等が、それぞれ別々である場合には、孫テナントa のみが計画書を作成 <孫テナントの使用面積を除くと、Aテナントの面積が5,000㎡を下 回る場合の取扱い> (パターン1) ※基本 ・特定テナントAが、孫テナントabcdが使用する設備の管理運用等 の業務を実施している場合には、オーナーが設置する「協力推進体 制」のなかで孫テナントabcdにも協力を促しながら、Aが計画書を作 成 (パターン2) ・特定テナントAと孫テナントabcdとの間で、使用する設備や当該 設備の管理運用業務等が、それぞれ別々である場合には、結果的に特 定テナント事業者は存在しないこととなる。 ※「テナント事業者の捉え方(判断方法)」については、上記に示す事例のほか、さまざまな事例があることが想定されます。 テナント事業者の捉え方や範囲等についてご相談のある場合は、2009年8月から設置する「制度のヘルプデスク(相談窓口)」をご利用ください。 (ヘルプデスクへの相談方法は、2009年7月中旬頃、東京都環境局ホームページや登録いただいたメールマガジン等で公表いたします。) テナント事業者の捉え方について、新たな事例ができた場合には、随時、東京都環境局HPや、メールマガジンで最新情報を提供してまいります。 *メールマガジンへの登録方法:本資料の「6(3) メールマガジンへの登録について」をご参照ください。 3(38) テナントビルの取扱いについて ④参考(テナントビルにおけるエネルギー消費等) ●テナント事業者が専有して使用する面積におけるエネルギー消費量 は、ビル全体のエネルギー消費量の約6割 【参考資料】テナントビルへのアンケート調査結果(概要) (レンタブル比[貸室面積/延べ床面積]が52.6%の場合の例。(財)省エネルギーセンターパンフレットより) ●テナントビルのCO2削減対策を推進するためには、ビルオーナー による積極的な対策の推進とともに、テナント事業者自身の削減対策 の実施などの協力が不可欠 (都内大規模事業所(テナントビル)へのアンケート調査。平成19年度東京都環境局調査) ■テナントスペースで使用した 電気使用料の課金方法 ■テナントスペースで使用した 空調費の課金方法 共益費に 含めて課 金 4% その他 5% その他 10% 共益費と は別に課 金 91% ■テナント使用部分の1㎡あたりの 2 電力使用料(円/m )の算出 3.分からな い。 3% 2.推進体制 はあるが、 機能してい ない。 9% (財)省エネルギーセンターパンフレットより 3.分からな い。 3% 1.算出して いる。 21% 2.特に算出 していな い。 76% ■テナントを含んだビル全体での省エネ推 進体制の構築 4.今後、体 制構築を検 討予定 3.推進体制 9% なし 14% ■テナント使用部分の1㎡・1時間あたりの 空調費(円/m2)の算出 1.算出して いる。 18% 2.特に算出 していな い。 79% 共益費に 含めて課 金 52% 共益費と は 別に課金 38% ■テナントと連携して省エネを推進する場合 の課題 2 テナントと 5 テナントに 省エネへの協力 連携して実施す を促しにくい。 る省エネ対策が 4 省エネによ (根拠等を明確 わからない るメリットをテ に示せない) 3% ナントに明確に 8% 示すのが難し い。 15% 5.よく分か らない。 2% 1.推進体制 あり 66% 1 省エネに 関するテナ ントの意識 や関心が低 い。 34% 3 省エネ対 策効果の定 量化が難し い 40% 3(39) 計画書等の提出書類一覧 提出書類(名称) 提出者 指定地球温暖化対策事業所 の指定に係る確認書 事業所の所有者等 所有事業者等届出書 所有者以外の者で義務対象者となる 者 地球温暖化対策計画書 指定地球温暖化対策事業者 (特定地球温暖化対策事業者) ※2 義務※1 提出条件 指定地球温暖化対策事業所の指定を受けて おらず、かつ前年度のエネルギー使用量が 原油換算 1,500kℓ以上 10 月末 ◎ • 最大で過去3 年度分のエネルギー 使用量 △ 義務対象者として所有者以外の者を選択す るとき 随時 • 義務対象者の氏名(名称) • 義務対象者となる理由 毎年度 何れか遅 い期日 ①11 月末 ②指定日 より90日 • • • • 削減義務開始時 9 月末 • 選択する基準年度 • 算定した基準排出量 ▲ ○ 基準排出量を変更するほどの状況の変更が あったとき 9 月末 • 状況の変更の内容 • 変更後の基準排出量 ▲ △ 優良事業所の認定を受けることを希望する とき 9 月末 • 事業所の対策実施状況 ▲ ◎ 提出時期 主な内容 削減目標、削減対策の計画・実績 推進体制 前年度の温室効果ガス排出量 総量削減義務の履行状況(義務が 開始した事業所のみ) 備考 これらの届出により、指 定地球温暖化対策事業 者を都が指定する。 様式 ▲ ● 現行制度の計画書と報 告書を統一 したもの ▲ 基準排出量決定申請書 特定地球温暖化対策事業者 基準排出量変更申請書 特定地球温暖化対策事業者 優良特定地球温暖化対策事 業所削減義務率減少申請書 特定地球温暖化対策事業者 指定地球温暖化対策事業者 氏名等変更届出書 指定地球温暖化対策事業者 (特定地球温暖化対策事業者) ○ 指定地球温暖化対策事業者の氏名等が変更 されたとき ※ 随時 3 • 変更の内容 ※3 変更が生じた日か ら30 日以内 ● 指定地球温暖化対策事業者 変更届出書 指定地球温暖化対策事業者 (特定地球温暖化対策事業者) ○ 指定地球温暖化対策事業所の所有者が変更 されたとき ※ 随時 3 • 変更の内容 ※3 変更が生じた日か ら30 日以内 ● 前事業者排出量把握申請書 指定地球温暖化対策事業者 (特定地球温暖化対策事業者) △ 所有者が変更された場合で、新所有者が変 更前の排出量を把握できないとき ※ 随時 3 • 前所有者の氏名・住所 • 把握できない理由 ※3 変更が生じた日か ら60 日以内 ● 前事業者排出量報告書 指定地球温暖化対策事業所の前所有 者 ○ 新所有者より排出量の報告を求められたと き ※ 随時 3 • 所有時の排出量 ※3 報告を求められた 日から90 日以内 ▲ 指定地球温暖化対策事業所 廃止等届出書 指定地球温暖化対策事業者 (特定地球温暖化対策事業者) ○ 事業活動の廃止、著しい規模縮小などがあ ったとき ※ 随時 3 • 廃止、規模縮小の状況 ※3(廃止)30 日以内 ※3(縮小)11 月末迄 ● 特定テナント等地球温暖化 対策計画書 特定テナント等事業者 毎年度 11 月末 • テナント独自の削減対策の計画・ 実績 所有者等がとりまとめ て都へ提出 ▲ ◎ ◎ ※1 ◎全員が必ず提出する義務があるもの ○条件に該当するときは必ず提出する義務があるもの △提出の有無は事業者の希望によるもの ※2 ●様式が公表済であるもの ▲様式は今後公表予定であるもの 3(40) 推進体制の整備 ● 事業者は、対象事業所ごとに、次の者を選任しなければならない(選任義務) 。 ①「統括管理者」(地球温暖化対策計画書制度(現行制度)の「統括マネージャー」に相当) (役割)その事業所の対策実施状況を把握し、従業員の指導・監督や経営者への意見申出を行う。 ②「技術管理者」(地球温暖化対策計画書制度(現行制度)の「テクニカルアドバイザー」に相当) (役割)経営者や統括管理者に対し、技術的助言を行う。 (外部委託も可能) *同一の人が複数の事業所の技術管理者になること(兼任)については、5 事業所まで ● 事業所の規模に応じて、 『推進責任者』及び『推進員』を選任するものとする。 ■推進体制 経営者 意思決定 統括管理者の要件 統括管理者の意見・技術管理者の助言の尊重義務 施に関する決定の権限及び責任を有すること 意見の申出 統括管理者 技術的助言 推進責任者 ②都の定める講習会を修了すること 技術管理者 *外部委託可 指導・監督 推進責任者 ①地球温暖化対策に係る業務を統括する部署に所属し、地球温暖化対策の実 技術管理者の要件 ①以下に示す資格のいずれかを有すること 推進員 都では、一定の要件を満たす 「地球温暖化対策ビジネス事 エネルギー管理士、一級建築士、一級建築施工管理技士、一級電気工事施工管理 推進員 業者」を登録し、紹介していま 技士、一級管工事施工監理技士、建築設備士、技術士(建設、電気電子、機械、 す。外部委託を検討する場合は 衛生工学、環境、総合技術監理(建設、電気電子、機械、衛生工学、環境) ) ご活用ください。 ●「地球温暖化対策ビジネス事業者登録紹介制度」ホームページ ②省エネルギー診断を実施する能力を有すること http://www.tokyo-co2down.jp/c1-jigyou/j4/ ③都の定める講習会を修了すること 3(41) 新築ビルの取扱について ●対象事業所の規模要件※に該当する新築ビル等については、竣工・稼動後、即、総量削減義務の対象事業所とするのではなく、 対象事業所は、地球温暖化対策計画書を作成、都に提出・公表し運用対策に努める(都は指導・助言等を実施) ※前年度の燃料、熱及び電気の使用量が、原油換算で年間1,500㎘以上 ●3か年度(年度途中に使用が開始された事業所は当該年度を除いて3か年度)連続して、エネルギー使用量が原油換算1,500kℓ以上であれば 「特定地球温暖化対策事業所」に(総量削減義務) 建物の新築・竣工 考え方 「排出標準原単位に基づく算出量」又は、 「施設稼動後の3か年度の平均排出量」で算定 一年度間における燃料・熱・電気の使用量が原油換算1,500kℓ以上 であれば、「指定地球温暖化対策事業所」に指定 <A> 地球温暖化対策計画書を都に提出・公表 (都は指導・助言等を実施) <B> 1,500kℓ 以上 1,500kℓ 以上 1,500kℓ 以上 1年度目 (2010) 2年度目 (2011) 3年度目 (2012) 1,500kℓ 未満 3か年度(年度の途中に使用開始された事業所の場合、その年度 を除いて3か年度)連続して、原油換算1,500kℓ以上であれば、「特 定地球温暖化対策事業所」に指定 (総量削減義務) <C> 【基準排出量算定の考え方】 ①『排出標準原単位に基づく方法』(現行制度で蓄積した床面積あたり CO2排出量のデータ等をもとに、既対象事業所とのバランスを考慮しながら 設定) ②『過去の排出実績に基づく方法』(一定の削減対策の実施を前提として、 施設稼動後の実排出量を基準として算定(複数年度の平均排出量に基づ き算出)) 竣工 (2009) 基 準 排 出 量 の 決 定 総量削減義務 4年度目 (2013) 5年度目 (2014) 第一計画期間(2010-2014) 要件該当 A 対象事業所(「指定地球温暖化対策事業所」) C総量削減義務の対象 (「特定地球温暖化 対策事業所」) B ○計画書を提出・公表し、運 用対策等を実施 ○都は指導・助言等を実施 ※①又は②を選択。但し、施設稼動後の適切な対策が講じられていな い場合は①の方法で算定 【イメージ】 第一計画期間の削減義務率が、▲8%削減であった場合 年度 2010 2011 2012 2013 2014 ※削減計画期間との関係について ・削減計画期間は、第一計画期間(2010-2014)、第二計画期間 (2015-2019)と、それぞれ「5年間」としています。 ・計画期間中、新たに、総量削減義務の対象事業所として「特定地球温 暖化対策事業所」に指定された場合の削減義務量は、削減計画期間中の 該当する年度に相当する量で算定されます。 削減計画期間(第一計画期間) 削減義務期間 ★2013年度:「特定地 球温暖化対策事業所」 に指定 〔総量削減義務履行の状態〕 基準排出量:10,000㌧/年、 削減義務率:▲8%の場合 ⇒2年間の排出量の合計を 18,400トン(9,200㌧/年×2年間分)以下に 4(1) 地球温暖化対策計画書制度(現行制度)からの移行について(概要) ●現行制度の報告書は、平成 22(2010)年度まで継続して作成・提出 ●これと並行して、平成 21(2009)年度から、新制度の総量削減義務の前提となる排出状況等の報告作業を開始 <現行制度に基づく作業>平成 22 年度まで継続 平成 20 年度までに提出いただいた計画書に関する報告を継続 ただし、提出年度にかかわらず、すべて平成 21 年度末までで計画期間を終了し、結果報告書を提出していただきます。 (平成 17 年度の計画書提出事業者は5年間満了) ⇒平成 21 年度は、6 月末までに排出状況報告書又は中間報告書を提出 ⇒平成 22 年度は、6 月末までに結果報告書を提出 <新制度に基づく作業>平成 21 年度から開始 平成 21 年度に、これまでの計画書・報告書の提出の有無にかかわらず、指定に係る確認書を届出(※22 年度以降は検証結果が必要) ⇒都が「指定地球温暖化対策事業所」「特定地球温暖化対策事業所」として指定 ⇒総量削減義務は平成 22 年度から ⇒平成 22 年 9 月末までに、基準排出量決定のための申請書を、検証の結果を添えて提出 現行制度に基づく作業 現行計画書の計画期間終了 計画 計画 計画 H17 H18 H19 報告 6 月末まで 計画 H20 H21 指定に係る 確認書の届出 平成 21 年度、平成 22 年度は 現行制度、新制度の作業が並行します。 ご協力をどうぞ宜しくお願いいたします。 結果報告 10 月末まで H22 H23 総量削減義務 基準排出量申請 9 月末まで 計画書提出 11 月末まで 新制度に基づく作業 計画書提出 11 月末まで 4(2) (詳細)①現行制度の書類提出を平成 17 年度、平成 18 年度、平成 19 年度※のいずれかに開始した事業所 ※但し、平成 18(2006)年度途中に使用を開始した事業所の新制度に基づく作業は、4(3)のスケジュールとなります。 ●平成 21(2009)年6月末までに、現行制度の排出状況報告書又は中間報告書を提出・公表 ●平成 21(2009)年夏以降、平成 18(2006)~平成 20(2008)及び基準年度の排出量等について都へ提出 平成 新制度に基づく作業 東京都 対象事業所 年度( 21 H18-20 排出量 算定 確 ) '09 認 10 月末まで 6 月末まで 排出状況報告 書提出・公表 中間報告書 提出・公表 変更計画書 の提出 ※21 年度提出分は検証不要 指定事業所の指定通知 特定事業所の指定通知 算定 評 検 証 基準排出量の申請 年度 削減義務 平成 ( '10 6 月末まで 指定に係る確認書の届出 基準排出量 22 登録検証機関 現行制度に基づく作業 H17、H18 H19 開始事業所 開始事業所 確 認 6 月末まで 9 月末まで *21 年度中に行うこともできる 基準排出量の決定通知 排出可能上限量の決定を含む * 削減義務率の適用区分の決定 * ここで削減義務量が確定する ) H21 排出量 算定 確 認 平成 23 年度('11)~ 11 月末まで 結果報告書 提出・公表 計画書の提出・公表 前年度排出量算定・検証 → 計画書提出・公表 検 証 評 価 価 4(3) (詳細)②現行制度の書類提出を平成 20 年度※に開始した事業所 ※但し、平成 19(2007)年度途中に使用を開始した事業所の新制度に基づく作業は、4(4)のスケジュールとなります。 ●平成 21(2009)年6月末までに、現行制度の排出状況報告書を提出・公表 ●平成 21(2009)年夏以降、平成 19(2007)~平成 20(2008)の排出量等について都へ提出 平成 新制度に基づく作業 東京都 対象事業所 年度( 21 確 認 10 月末まで 6 月末まで 排出状況報告 書提出・公表 指定に係る確認書の届出 ※21 年度提出分は検証不要 ) 指定事業所の指定通知 特定事業所の 条件付 指定通知 年度 削減義務 平成 ( '10 登録検証機関 H19-20 排出量 算定 '09 22 現行制度に基づく作業 条件:H21 もエネルギー使用量が 1,500kℓ以上であれば、 H22.4 から特定事業所 ⇒ 削減義務開始 H21 のエネルギー使用量を確認 ⇒ もし 1,500kℓ未満なら削減義務なし H21 も 1,500kℓ以上なら 確 認 9 月末まで 基準排出量の決定通知 ) 排出可能上限量の決定を含む 6 月末まで 基準排出量 算定 11 月末まで 認 平成 23 年度('11)~ 証 基準排出量の申請 * 削減義務率の適用区分の決定 * ここで削減義務量が確定する H21 排出量 算定 確 検 計画書の提出・公表 前年度排出量算定・検証 → 計画書提出・公表 結果報告書 提出・公表 評 検 証 価 4(4) (詳細)③平成 20 年度にエネルギー使用量が初めて 1,500kℓを超えた事業所 ●平成 21(2009)年夏以降、平成 20(2008)の排出量等について都へ提出 ●平成 21(2009)年末ごろまでに、新制度の計画書を提出・公表 東京都 対象事業所 年度( 21 現行制度に基づく作業 現行制度に基づく作業はない 平成 新制度に基づく作業 登録検証機関 H20 排出量 算定 確 認 10 月末まで 指定に係る確認書の届出 ) '09 ※21 年度提出分は検証不要 指定事業所の指定通知 確 認 2 月末頃まで 指定の日から 計画書の提出・公表 平成 90 日以内 東京都 対象事業所 年度 22 H21 排出量 算定 11 月末まで ( '10 ) 削減義務 平成 年 度 23 登録検証機関 確 認 検 計画書の提出・公表 証 ※平成 20 年度途中に使用を開始した事 業所については、特定事業所の条件付指 定、基準排出量の決定、削減義務の開始 は 1 年ずつ後ろにずれます。 特定事業所の 条件付 指定 条件:H22 もエネルギー使用量が 1,500kℓ以上であれば、 H23.4 から特定事業所 ⇒ 削減義務開始 H22 のエネルギー使用量を計画書で確認 ⇒ もし 1,500kℓ未満なら削減義務なし H22 も 1,500kℓ以上なら 基準排出量の決定手続 ※詳細を省略したが、②の平成 22 年度と同じ作業となる。 平成 24 年度('12)~ 前年度排出量算定・検証 → 計画書提出・公表 *削減義務率の適用区分の決定を含む。 *ここで削減義務量が確定する。 5(1) 今後の主なスケジュール ①2009年度 ●今後、随時各種説明会等を開催していきます。開催日程等のにつきましては、東京都環境局のホームページ等でお知らせします。 2009(平成21)年度 4月 5月 6月 7月 8月 2009年度後半 9月 <対象事業所(共通)> <対象事業所(該当者のみ)> ■制度説明会 (6/29、7/2) ■排出量算定ガイドライン 等説明会 (7月下旬から8月上旬) ■登録検証機関 リスト公表(9月末) ■計画書作成説明会(2009年秋頃) (H20年度に初めて1,500kℓを超えた事業所向け) <対象事業所(希望者のみ)> ■各種クレジット算定/認定ルール等説明会 (都内中小クレジット、再エネクレジット、都外クレジット) ■トップレベル認定基準(区分Ⅰ事業者向け)説明会 ●制度のヘルプデスク (個別相談窓口)設置 説 明 会 等 ■トップレベル認定基準(区分Ⅱ事業者向け)及び認定に係る手続き等の説明会 (認定基準(区分Ⅱ事業所)、認定ガイドライン(認定のための検証方法等) <対象事業所(テナントビル対応)> ■特定テナント等計画書作成説明会(特定テナント等事業者向け) ■テナントビル対策セミナー(テナント、ビルオーナー向け) <検証機関向け> ■制度説明会(7/17) ■検証主任者講習会 <検証機関向け> ■検証主任者講習会(都内中小クレジット検証、再エネクレジット検証、都外クレ ジット認証、トップレベル事業所検証) ・排出量、その他ガス (7月下旬頃) 届 出 ・ 申 請 <現行制度の経過措置> ■排出状況報告書、又は 中間報告書の提出 (6月末) ■指定に係る確認書の届出 (10月末までに) (2008年度の実績が1,500kℓを超えたすべての 事業所が対象) ※2009年度提出については、検証機関による 検証は不要 ■計画書の提出 (指定地球温暖化対策事業者として指定された日から90日以内) (2009年6月末までに「排出状況報告書」や「中間報告書」を提出(現行制度 の経過措置)した事業所は、本計画書の提出は不要(本計画書は、2008年 度に初めて1,500kℓを超えた事業所等が対象)) ※2009年度提出については、検証機関による排出量等の検証は不要 ■基準排出量決定の申請 (2010年9月末までに) ※検証機関の検証を経て提出 5(2) 今後の主なスケジュール ②2010年度 2010(平成22)年度 ●2010年度の詳細なスケジュールにつきましては、別途、改めてご案内いたします。 4~9月 説 明 会 等 10~3月 ■各種説明会 ・対象事業所向け ・検証機関向け など ■各種説明会 ・対象事業所向け ・検証機関向け など ■計画書作成説明会 <現行制度の経過措置> ■結果報告書の提出(6月末) (現行制度のすべての対象事業者 が対象) 届 出 ・ 申 請 ■基準排出量決定の申請 (9月末までに) ※検証機関の検証を経て提出 ■トップレベル事業所認定の申請 (9月末までに) (希望者のみ) ※検証機関の検証を経て提出 ■計画書の提出(11月末までに) ※検証機関による排出量等の検証を経 て提出 ■特定テナント等計画書の提出 (該当者のみ) (11月末までに) ■指定に係る確認書の届出 (10月末までに) (2009年度実績が初めて1,500kℓを超えた事業 所のみ対象) ※検証機関の検証を経て提出 ■指定の取り消しの届出 (11月末までに) (該当者のみ)※検証機関の検証を経て提出 ●「制度のヘルプデスク(相談窓口)」の設置について(2009年8月から設置予定。予約制) ・対象事業所の皆様を対象とした、ヘルプデスク(個別相談窓口)を設置いたします。指定地球温暖化対策事業者や特定テナント等事 業者、事業所の範囲の 捉え方等への相談を受け付けます。 ・本ヘルプデスク(相談窓口)のご利用いただく際には、できるだけ多くの皆様に充分な時間でご利用いただけるよう、「予約制」で 対応させていただきたいと考えております。 ・ヘルプデスクの開設時期や予約方法等につきましては、2009年7月中旬頃、東京都環境局のHP等でお知らせいたします。 5(3) 今後の主なスケジュール ③各種ガイドライン等の公表・説明会の日程(一覧) ●各種ガイドライン、説明会の開催日程等につきましては、東京都環境局の HP「東京都の地球温暖化対策」で随時公表する予定です。 http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/sgw/ 排出量に係る算定・検証 ガイドラインの公表等 (※新着情報をご参照ください) 2009 年 6 月末頃 算定ガイドライン(CO2 排出係数等を含む)の公表(特定温室効果ガス・その他ガス排出量) 2009 年 7 月中旬頃 算定ガイドラインの公表(その他ガス削減量) 検証ガイドラインの公表(特定温室効果ガス排出量・その他ガス削減量) 2009年7月下旬~8月頭 排出量算定ガイドライン等説明会(特定温室効果ガス排出量・その他ガス排出量・その他ガス削減量) 2009 年 9 月末頃 登録検証機関のリスト公表(特定温室効果ガス排出量・その他ガス削減量) ※登録検証機関対象 : 登録検証機関ガイドラインの説明会(特定温室効果ガス・その他ガス削減量) (2009 年 7 月 17 日開催) トップレベル事業所認定に 係る手続き等 取引に係る手続き等 テナント向け説明会の 開催等 各種様式 2009 年 6 月末頃 トップレベル事業所認定基準(区分Ⅰに該当する事業者向け)公表 2009 年秋頃 トップレベル事業所認定基準(区分Ⅰに該当する事業所向け)の説明会 2009 年度後半 トップレベル事業所認定に係る手続き等の公表、説明会の開催 トップレベル事業所認定基準(区分Ⅱに該当する事業者向け)公表 トップレベル事業所検証ガイドライン(認定のための検証方法等)の公表 2009 年 6 月末頃 都内中小クレジット、再エネクレジット、都外クレジットの基本的考え方の公表 2009 年度後半 算定・検証ガイドラインの公表、説明会(都内中小クレジット・再エネクレジット・都外クレジット) 2010 年度中 取引運用ガイドラインの公表、説明会 削減量口座簿の整備 2009 年度後半 特定テナント等計画書作成説明会の開催(特定テナント等事業者) テナントビル対策セミナーの開催(オーナー・テナント向け) 2009 年 7 月上旬 対象事業所向け様式(計画書の様式等)の公表 登録検証機関向け様式の公表 6(1) 今後、都にご質問等をお寄せいただく場合の方法等(ご案内) 〔ご協力のお願い〕 • 皆様からいただいたご質問に対する回答は、対象事業所の全ての 皆様と広く共有させていただきたいと考えております。 • このため、今後、都にお寄せいただくご質問等への回答内容は 一定のとりまとめのうえ、東京都環境局ホームページ等で、 「主な質問への回答(FAQ) 」として掲載させていただきます。 個別にご回答することはご容赦いただきだいと思いますので、 ご理解・ご協力くださいますよう、よろしくお願いいたします。 ■ご質問いただく際の 「共通の書式」(質問シート) 下記のシートです。下記アドレスからダウンロード も可能です。御利用ください。 http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/sgw/2009d ownload.htm 「総量削減義務と排出量取引制度」に関する質問 送付シート(E-mail用) 東京都 環境局 都市地球環境部 総量削減課 排出量取引係 E-mail:[email protected] 送付先 いただいたご質問等への回答は、今後実施いたします説明会の場で、ご案内させていただきます。 氏名 事業所ID ※ 事業所名 • 従いまして、事務処理の都合上、今後、都にご質問等をお寄せい ただく際には、 「共通の書式(質問シート) 」をご活用いただき、 できる限り「メールでご提出」くださいますよう、 よろしくお願いいたします。 (FAXで送信いただくことも可能です。 ) 【送付先】 東京都 環境局 都市地球環境部 総量削減課 E メール : [email protected] FAX : 03(5388)1380 所属部署名 等 対象事業所 との関係 電話 連絡先 E-mail ※現行制度の対象事業所の場合は、事業所ID(都が指定する6桁の数字)を御記入ください。 質問① 区分 6(2) 制度のヘルプデスク(相談窓口)の設置について ■「制度のヘルプデスク(相談窓口)」の設置について (2009 年 8 月から設置予定。事前予約制) ・2009年8月より、対象事業所の皆様を対象とした、 ヘルプデスク(個別相談窓口)を設置いたします。 ・指定地球温暖化対策事業者や特定テナント等事業者、事業所の 範囲の捉え方等へのご相談に対応させていただきます。 ・本ヘルプデスク(相談窓口)のご利用いただく際には、 できるだけ多くの皆様に充分な時間でご利用いただけるよう、 「事前予約制」で対応させていただきたいと考えております。 皆様のご理解・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。 ・ヘルプデスクの開設時期や予約方法等につきましては、 2009 年 7 月中旬頃、東京都環境局のHP等でお知らせします。 (メールマガジンにご登録いただきますと、ホームページを更新 次第、随時情報を配信いたします。) ●「ヘルプデスク(相談窓口)」設置場所 東京都庁第2本庁舎 8F (東京都環境局 都市地球環境部 総量削減課) 6(3) メールマガジンへの登録について ●メールマガジンにご登録いただきますと、ホームページを更新次第、随時情報を配信いたします。 ■ 東京都地球温暖化対策情報メールマガジン(以下のページより登録ができます) URL http://www.mag2.com/m/0000195977.html 【お知らせ内容】 新制度における新たな説明会の開催情報 各種規定などの決定事項 FAQの更新情報 『テナント事業者の事例』の追加 などなど、新着情報をいち早くお届けします! ぜひ、この機会にメールマガジンへのご登録をお願いします!!!