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分科会1 - 富士宮市

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分科会1 - 富士宮市
平成 24 年度富士宮市認知症セミナー
報 告 書 (第1分科会版)
広
げ よ
う 宮
平成 25 年 3 月
力 !!
はじめに
富士宮市では、平成19・20年度に認知症地域支援体制構築等推進事業(国のモ
デル事業)に取り組んだことがきっかけとなり、市内には「民」「産」「学」「官」の
全ての分野に約9,000人の認知症サポーターが誕生し、地域でもさまざまな支援
の輪が生まれています。旅館料理組合では、これまでに2度研修会を実施し、認知症
の方やご家族が安心して富士宮に来て宿泊できるよう、「チラシ」を作成し県外の家
族会などに働きかけているところです。現に何人かの若年性認知症の方は、ひとりで
宿泊をして、何ら問題なく観光を楽しまれています。タクシー協会は毎年研修会を計
画し、その数はもう5回にのぼりました。十六市おかみさんの会では、平成22年か
ら、認知症イベントが毎年開催されており、物忘れ相談や、認知症に関するアンケー
ト、啓発講座などが催され、街角相談支援につながっている方も出てきています。
全国では現在、認知症の人の数は305万人と推計され、2025年には470万
人になると予想されています。富士宮市では約3,000人、65歳以上の10人に
1人は認知症となっています。
このような中、富士宮市では、認知症を解決すべき問題として捉えるのではなく、
認知症の人が暮らしやすい地域は、みんなにとっても暮らしやすいという考えに立ち、
認知症の人が真に望む支援をキャッチし、それを生み出していくことに取り組んでき
ました。
今回の認知症セミナーは「広げよう宮力!!」をスローガンに、一般に根付いてい
る「認知症に対する偏見」に苦しみながらも、試練を乗り越え、自分たちが歩むべき
道を見い出した認知症当事者3人の方に基調講演をいただき、私たちがこの地域でで
きることを各々が考え、その思いを共有する機会にしたいと考えました。
本セミナーを、認知症の人が安心して市内を移動し、まちで買い物を楽しみ、また
観光客としても訪れてくれるまち、富士宮市の可能性を広げていくきっかけにしてい
きたいと思います。
認知症セミナー「広げよう宮力!!」プログラム
日
時
平成25年2月24日(日) 13時30分~16時
場
所
市役所7階710会議室、721・722会議室
主
催
福祉総合相談課・観光課
【基調講演】 進行 藤田博美
認知症がとりもつ縁でつながった
710会議室
オトコ仲間3人からのメッセージ
進行
前田隆行さん
NPO町田市つながりの開 代表
発表
佐藤雅彦さん
埼玉県
中村成信さん
神奈川県
佐野光孝さん
静岡県富士宮市
13 時 30 分~14 時 20 分
【分科会1】 本人本位のケアについて考える
1
参加者 130人
710会議室
進行 藤田博美
講演「本人本位のケアとは」
NPO町田市つながりの開
代表
前田隆行さん
14 時 30 分~16 時
2
富士宮市認知症サポーターの活動について
佐野光孝さんと富士宮市認知症サポーター
【分科会2】市民にも・観光客にもやさしいまち~認知症の人が安心して歩き・買い物できるまちとは~
721・722会議室
1
進行
稲垣康次
旅館料理組合の取組み経過とサービス観光への発展について
富士宮商工会議所 サービス・観光部会長
富士宮旅館料理組合長
2
亀山隆さん
認知症フレンドシップクラブの活動紹介と富士宮市との連携
NPO法人認知症フレンドシップクラブ 徳田雄人さん
3
講義「着地型観光の可能性について」&ワークショップ「おおいに
語ろう~富士宮市で何ができる!!~」
NPO法人旅行・観光産業機構
4
副理事長
一日を振り返って
富士宮駅前通り商店街 理事長 増田恭子さん
小松みゆきさん
14 時 30 分~16 時
基調講演
認知症がとりもつ縁でつながった
オトコ仲間3人からのメッセージ
作品
佐藤雅彦さんからのメッセージ
認知症と診断されたら何もできなくなると言う誤解や偏見をなくし
たい。
社会にある認知症に対する偏った情報、誤った見方は、認知症と診断
された人の認知症と生きようとする力を奪い、希望を覆い隠してしま
います。
●大学の数学科卒業後、中学校の数学の教員を経てシステムエンジニアの職に就く。32 歳の時
体調をくずし配送グループに配属転換した。39 歳で「人生の目的を求め」通い始めた教会で洗
礼を受けクリスチャンになった。49 歳で配達先を見つけるのに時間がかかるように、50 歳で台
車を置き忘れることが多くなり、正しく届けられたか記憶がないということがあった。10 月に
認知症と診断されたため、病気休暇をとり、翌年 25 年勤めた会社を退職した。
●認知症に関する知識が増えるごとに希望を失った。本に書かれていたことは、
「認知症になる
と考えることができなくなる」「日常生活ができなくなる」「いずれ自分自身のことも分からな
くなる」「意思も感情もなくなる」であった。
●認知症になると、ふたつの偏見に苦しめられる。ひとつは「自分の中の偏見」。「何もできな
くなってしまう」
「失敗ばかりするのではないか」という不安に身動きが取れなくなる。もうひ
とつは、
「社会の偏見」。多くの本や参加した講習会では、
「認知症になると、みんな新しいこと
を覚えられない」と伝えられる。
●脳外科(他科)を受診した時は、どうせわからないだろうということで、MRI 撮影の理由の
説明がなかった。どうせ出来ないだろうと人はあてにしない。私の言葉を待たずに周りの人が
口を出す。一人暮らしは無理だと言い、グループホームに入居したらどうかと言われた。デイ
サービスでは子ども扱いされ、いい大人が風船バレー。来ている人がどのように過ごしたいか
といった配慮がない。
●何をしたいか。何がつらいのか。どんなことが必要か。まずは聞いてほしい。例えば、
「認知
症の人にはゆっくり話せばいい」の誤解。あまりゆっくり話されると、私の場合は、何だか見
くびられているように感じる。
●認知症を調べると必ず「介護」の文字と出会う。認知症になると、介護が必要な存在になると
決め付け、家族向け支援の情報はたくさんあっても、認知症の人自身が生きていくための情報
がない。
●「出来る・出来ない」だけで人間を語ることはできない。自分が自分であることは、何によ
っても失われることはない。自分がどのように生きていくかは自分が決めて、自分でつくるこ
とができる。
●私が認知症になってから覚えたこと、①携帯電話のメールを送ること。②写メールを送るこ
と。③携帯電話のスケジュール機能を使ってスケジュール管理すること。④携帯電話のメモ機
能を使って、メモすること。⑤携帯電話の目覚まし機能とお薬カレンダーを使うことで薬の飲
み忘れを少なくすること。⑥ facebook の操作を覚えたこと。⑦Ipod で音楽を聴くこと。⑧CD
データをパソコンに移し、パソコンから音楽を聴くこと。⑨IC レコーダーのデータをパソコン
に移し、パソコンから録音データを聞くこと。⑩.ブログを書くこと。
●自分たちで考え工夫できることがある。支援の手を借りることもあるが、生活の困りごとが
あれば解決方法を考え実践している。自分たちで考え工夫できる「ひとりの人」だということ
を知ってほしい。人それぞれ、“自分の可能性”があります。そこに目を向けて欲しい。
●認知症だからこうすればいい、という考え方ではなく、「その人には、どんなことが必要か」
という考えに基づいて、その人に尋ね、その人と一緒にベストな方法を探していただきたい。
●認知症になったからこそ人目を気にせず自分の好きなことをしようではありませんか!認知
症当者の皆さん、自分の可能性を信じ、周りに伝えようではありませんか。
●次の聖書の言葉を信じて試練を乗り越えてきた。
「あなたがたの会った試練はみな人の知らな
いようなものではありません。神は真実なかたですから、あなたがたを耐えることのできない
ような試練にあわせるようなことはなさいません。むしろ、耐えることのできるように、試練
とともに、脱出の道も備えてくださいます。」
新約聖書
コリント人への手紙 第一 10章13節
中村成信さんからのメッセージ
これまでの介護や支援は当事者が無視されてこなかったか。認知症は
これができないからこうしてあげるべきだとか、こうした方がいいだ
とか、勝手に決められてしまうことに、正直戸惑った。
●7年前、茅ヶ崎市役所に勤めていた時、スーパーでチョコレートを
万引きしたと疑いをかけられ、自分は見に覚えがないため否定をした
ら、警察署に呼ばれ逮捕されてしまった。2週間後、職場に帰ってき
たら懲戒免職になった。
●家族が、最近様子がおかしいから、心の病ではないかということで、心療内科に行くことに
なった。先生が早い段階で認知症を疑っていたため大学病院を紹介された。私の場合は佐藤さ
んと違って、前頭側頭型認知症という病気だった。
●最初は、よくないと言われていても、家から出ることができず、毎日テレビを見てゴロゴロ
して、憂鬱な地獄の日々を過ごしていた。家族も心配して、知人に私が病気であることを伝え
たが、前頭側頭型認知症はあまり知られていないため、どんな病気かは誰もわからなかったよ
うだ。1年が経ち、朝日新聞で前頭側頭型認知症(ピック病)を大きく取り上げてくれ、私も
取材を受けた。これがきっかけで、周りの知人たちにも前頭側頭型認知症のことについて知っ
てもらえた。まわりの人も支援をしてくれるようになった。
●周りの人たちが支える会を立ち上げてくれ、いろんな運動もしてくれたため、市役所の懲戒
免職は3年数か月後に解かれ、職場にも復帰できることになったが、この病気で復帰すること
も考えられなかったため退職した。
●地獄の日々を送っていたが、少しずつ友人の力も借りて前向きになっていった。病院の先生
の進めもあって、好きな写真を撮るようになり、
「ボクが前を向いて歩く理由」という本も出版
した。この辺りから、自分の気持ちが前向きになった。認知症になって、失ったこともたくさ
んあったが、知らない友達や支えてくれる人ができたり、写真を撮れるようになったり、今ま
で経験できなかったこともたくさんできるようになった。
●「認知症の人は何もできない」という思いが多くの人にあって、新聞に出た時も、友人から
電話があり「中村、俺が誰だかわかるか・・」と聞かれた。人は認知症になると全てわからな
くなってしまうものだと思っている。自分の前頭側頭型認知症は、記憶障害は直ぐには現れな
い病気で、感情のコントロールが難しいという特徴がある。その辺りを家族や周りの人が承知
してくれて、週1回近くの介護施設で賃金をもらい施設の掃除をしたり、写真を取りに行った
り、このように講演に呼ばれたりして、今は生活のリズムを作れている。
●介護や支援するということで、いろんな方がお手伝いしてくれるが、今まで当事者を無視し
てこなかったか、認知症はこうしたことができないからこうしてあげるべきだとか、こうした
方がいいとか、勝手に決められてしまうことが多くて、正直戸惑っていた。最近は、手伝って
いただけるときは、こうしてほしいと伝えている。自分も社会の一員としていたいという思い
があるので、認知症だからといって排除するのではなく、このような社会の中で活躍できるよ
うな場を作っていただけるとありがたい。自分たちもそこにいられるようにがんばりたいと思
っている。
佐野光孝さんからのメッセージ
まだまだやれることはたくさんある。今は卓球サークルに通ったり、
ギターを習ったりしている。
やはり一家の主として、働いて収入を得たいと思う。認知症になった
時、会社に病気のことを言ったが、サポーターが用意できないからと
いう理由で働くことができなかった。自分もまだまだできることがた
くさんあって、今も卓球サークルに通ったり、ギターを習ったりして
いる。みなさんには、認知症を正しく理解してほしい。私たちは普通
に接してくださればいい。認知症の人は周りの人の偏見に苦労してい
る。自分たちが排除されているように不安になる。
フリーディスカッション
(佐藤雅彦さん)
みなさんの認知症のイメージと、ここの3人とに非常にギャップがあり、戸惑っているかと思
うが、この病気は個人差があり、それぞれ違うということを持ち帰ってもらいたい。
デイサービスの風船バレーは、私はやりたくない、絵を描いたり、美術館めぐりをしたり、演
劇を見るなど、街中で1人の人間として人生を楽しみたいと思っている。同じように、中村さ
んは写真、佐野さんは卓球や山登りがある。できないことはたくさんあるが、同じ社会の一員
として生活している。
私たちもできないことはあるけど、聞いてくれれば答えられる。私の場合は地図がわからない
ので、トイレの入口まで連れて行ってくださいと伝えて、入口で待っていてもらう。すぐに言
葉が出ない時は、ちょっと待っていてくださいと伝えるようにしている。
(中村成信さん)
。
娘2人は成人して他で家庭を築いているので、今は妻と2人で生活している。どんなに愛妻家
であっても、苦労するため離れる時間が必要だということで、週に1・2回デイサービスに通
うようになった。しかし、デイサービスでは、塗り絵、折り紙、年寄りがやるような体操など、
退屈というより苦痛だった。ケアマネージャーに相談して、変えてもらった。今のところは4
年近く通っている。今のところはスポーツジムみたいに運動する。ジムに遊びにいっている感
じ。毎週木曜日は若い女性のマッサージつきで楽しみにしている(場内笑い・・・)。若い認知
症の人が通えるデイサービスが見付からない。
(佐藤雅彦さん)
介護の部分ではできることまでやられてしまうと違和感がある。本人の能力を奪ってしまって、
やれることもできなくなってしまう。介護職も、何ができて何ができないかを見極めることは
難しいが、そこができる人は本当に介護上手だと思う。
(中村成信さん)
過剰なサービス、ボランティアのお手伝いは、私たちにとっては、言葉は悪いがはなはだ迷惑
な部分がある。最初行ったデイサービスではトイレの中までついてこられた。
「1人でできます
から」と言うと、今度はドアを少し開けて見ている。過剰なお手伝いは、逆に私たちにはマイ
ナスになる。
認知症の当事者の方、ご家族の方に伝えたいのは、このように私たちは公の場にでているが、
未だ認知症を隠そうとする本人・家族の方は多い。自分のように一旦公表してしまうと、今度
は隠しておく方がどれだけ辛いかという思いがある。公表するとたくさんの方から支援しても
らえることが多い。認知症宣言してしまって、家族会等の家族の負担も軽減されことも多い。
(佐藤雅彦さん)
私からは「3つの会」を紹介します。
「3つの会」は、認知症当事者が集まって意見を言う会で、
ブログもたちあがっている。「つたえる」「つくる」「つながる」という3つのキーワードの頭文字
をとって「3 つの会」と呼んでいます。興味がある方はぜひご覧ください。
第1分科会
手をつなごう誰もが笑顔で暮らせる
まちを目指して
~ 本人の立場に立った理解とは ~
次世代型デイサービス
若年性認知症の人 生活者=消費者
NPO町田市つながりの開 代表 前田 隆行さん
60分
●本人の声を聞きながら、思いを聞きながらデイサービスをしてい
る。次世代型デイサービスとは何か?次世代は高度経済成長を支え
てきた人たち。明確な目的がないものは納得できない。
デイサービスで入浴「入らない」と断ると入浴拒否かというとそう
でない。そもそも昼間に入浴する習慣がない。そもそも入浴に誘っ
たのは本人の意思でなくケアマネさんから「この人はぜひ」とお願いされていた。
●そもそも何のために介護保険サービスを利用しているのか?私たちはもっともっと本人の声
を聞くようにしている。本人の声を聞くと「働きたいよ」「社会と繋がっていたい」「友人と話
したい」この本人の思いを成し遂げるためにデイサービスに行く。デイサービスは手段で、本
人の思いを実現できる場所です。そういった思いでやっている。
●デイサービスの車が家の前に来るのは抵抗ある。介護される世界は別の世界でまだお世話に
なりたくないという声がある。私たちのところでは BMW とクラウンの車で送迎している。特
に男性は重役出勤のような感じ。近所にも評判が良い。生活と切り離して考えるのは意味がな
い。
●64歳以下はボランティア活動した時、謝礼をいただくことができる。65歳以上はもらえ
ない。しかし思いは一緒。働くにはいろんな思いがある「仕事として就職したい」
「家事をして
働きたい」
「地域貢献」
「ボランティア」。いろんな意味で働きたいと思う65歳以上はいる。6
4歳と65歳の壁がなくならないかと仲間(当事者)と一緒に2月8日に厚生労働省に思いを
届けた。するとすべての介護保険サービスを利用している方々が活動した分の謝礼をもらって
よいとなった。ただしボランティアに対する謝礼は都道府県が定める最低賃金を越えてもらう
ことはできない。ぜひこれを広めていただき、ご本人の思いを実現してほしい。
●つい先日14歳でレビー小体型認知症と診断された。誰でもなりえる認知症。自分も含めて
いつ発症するかわからない。だからこそ自分がこういうケアあったらいいな。こういう風にし
てほしい。そう考える事から将来安心して暮らせる町に繋がる。
●2025年には認知症の方々が600万人になるといわれている。国は認知症サポーターも
600万人増やしていきたいといっている。つまりマンツーマンを目指す。実際今サポーター
は300万人を越えているが実感がない。マンツーマンで安心できるかというと、もっともっ
と多くの方にサポーターになってもらえたら。認知症のことを知らない人たちと一緒に活動す
る事でまちが変わっていく。
●PTA が広報を使い小学校の生徒の下校を知らせた。地域が見守る。認知症の方も通学路に出
て見守るようになった。支援を受けるだけの存在でなく、地域の一員としてできる役割がそこ
に生まれた。逆に認知症の方が行方不明になっても今度は子どもたちが「みかけたよ」などと
お互い様の地域になっていった。そこに住む仲間だという意識が大事。
●佐野さんも話しているとおり普通に接してもらいたいといっている。お互い肩の力を抜いて、
お互いが補い合う。私自身佐藤さんや中村さん、またデイにいらしている方々に励ましてもら
ったり、助けてもらう事がある。認知症の方は支援されるだけではない。お互い様です。
●私たちのデイサービスのコンセプトは生活しにくさを感じている当事者が集まり、環境(地
域や社会)を変えていこう。生活しにくい環境が障害だ。利用者から生活者へサポートする。
思いをもってデイサービスに来てくださっている。その方をデイサービスのプログラムに当て
はめない。思いが実現する場になっている。
い
ろ い
ろ な
支
●認知症になった時どんな制度があるだろうと分かりやすく書
いてあるホームページ活用してほしい
●認知症当事者の方々が生活につまずいた時どうしたらよいか
を情報共有している。誰でも見ることができる。
援
・ ・ ・
e 6 5
検 索
© D A Y S
B L G
!
本 人 た ち の “つ な が り ”
ロ グ イ ン
ユ ー ザ ー 未登 録 の か た は ロ グ イ ン へ
3 つ の 会 @ w eb
検 索
© D A Y S B LG
富士宮市認知症サポーターの活動について
佐野光孝さんをはじめとする認知症キャラバンメイト
!
30分
●認知症キャラバンメイトは当事者の視点に立った「理解」
富士宮市 認知症サポーター講座受講者数
を広げる人、
「支援」できる人、
「つながり」の輪の構成員で
総受講者数 8920人
す。キャラバンメイトが講師になって実施した講座を受講し
平成25年1月末
てくださった方を認知症サポーターといい、富士宮市には現
在約9000人いらっしゃいます。小中高、お店、会社、地
域の集まりなど様々なところで支援の輪を広げてきました。
●認知症キャラバンメイトの普及啓発は様々なパンフレッ
トを使った講話や、介護体験、寸劇やグループワーク、参加
当事者の周囲まで理解の和を広げよう!
Fujinomiya City Ninchisho Spporter
者が擬似体験から学ぶロールプレイなど、聞き手に合わせて 身 近 な サ ポ ー ト が 増 え て い ま す ! !
いろんな方法で啓発しています。
●レジで困っている当事者をどのようにサポートできるだ
ろうか、道に迷っているようだけど何ができるだろうか、当
事者をどうもてなしができるだろうかなど、いろいろな方と
いろんな場面での対応を考えてきました。講座で学んだ後に
実際に認知症の方々と触れ合いたいと介護保険施設に出か
け「私が折った折り紙をもらってくれてうれしかった」という体験をした小学生。困っている
方に声をかけて家まで送っていった高校生。サポーター店シールをお店に貼っていたことがき
っかけで、お客さんからの認知症の話を親身になって聞くお店の方など、サポーターさんの話
しを伺うと、人と人が支えあう事は本当は難しいことでなく、お互いが心地よいものだと思い
ました。
旧 芝 川 町 , 3 8 7人 ,
4%
行 政 他 , 1 0 2 4人 ,
1 1%
学 校 , 1 8 29 人 ,
2 1%
住 民 , 4 3 53人 ,
49 %
企 業 ・団 体 , 1 3 2 7
人 , 15 %
「ち ょ っ と し た サ ポ ー ト 」を お 願 い で き る 方 の 目 印 と して 、 シ ー ル を 作 成 しま し た 。
ご 自 宅 や お 店 、タ ク シ ー な ど 、 多 くの 方 に 貼 っ て い た だ い て い ま す !!
Fu jin om iya City Nin ch isho Sp por ter
~ 認知症キャラバンメイトの紹介 ~
**佐野さんのメイト活動から 「バラが咲いた」ギター演奏
ギター演奏と語りで他の認知症キャラバンメイトと共に啓発活
動をしています。私たちは佐野さんの体験からこんな方法がある
と対応や制度を知る事ができます。また佐野さんが話すと佐野さ
んに自分のことを聞いてもらいたくなる人が集まって、当事者の輪が生まれることがありまし
た。佐野さんが語ることで当事者の思いから病気に対する理解が生まれます。
**佐野さんと一緒に活動しているメイトの外岡さん佐野さんにインタビュー
認知症キャラバンメイトとして活動しようと思ったきっかけは 活動して自分が得たものは
外岡さん「地元で認知症の方が物取られ妄想から警察を呼んでしまった。そのことからもっと
認知症について知りたい、知ってもらいたいと思った。20回を越す地元での講座から
認知症の方を支えようとする雰囲気に地元が変わっていった。」「自分の仲間が認知症の
ことを理解してくれて、佐野さんが入り一緒に活動していること」
佐野さん「講座に誘われたのがきっかけ。自分の親が認知症だった。その当時は受け入れられ
なかったが認知症について学んでから始めて分かった。それから活動させてもらって
います。」
「いろんな方と知り合いになりつながりができたこと」
一緒に認知症当事者が活動する事をどう思いましたか
小野田さん「ギターサークルで一緒に活動しています。サポーターの講習は受けたていたが話を聞
いた時は不安があった。実際にお会いすると、何もそんな事考える必要がなかった。普通の
会話で普通に歌う。ほとんど不安な事はなく、普通に接すればよいことを知った。」
望月さん「私もオレンジリングをしているサポーターです。ギターサークルで佐野さんと活動して
います。当事者と接するのは初めてでどういう接し方がいいかと思っていたが、普通の人
と変わらない。昨日も認知症をテーマにした講座に行って、佐野さんと一緒に話をしなが
ら歩いて帰ってきた。普通の人と違うような偏見でみたりしないことと思った。
」
岩井さん「卓球サークルで佐野さんと一緒に卓球を楽しんでいます。楽しくやっています。そうい
う間柄です。」
佐野さん「新しいことに挑戦する佐野さんの姿をいつも見せていただき、私たちは勇気をもらって
います。」
**認知症キャラバンメイトから会場の皆さんへ
サ ポー ター が 増え て・ ・ ・・
少しずつ「理解」「支援」の輪が広がっているとは思 街 角 ア ン ケ ー トか ら
1 1月 、 16 市 に 来 てい る6 9 人 の 方 に駅 前 通 で 声 を か け て
いますが、まだまだ認知症について知らない方がいるの
ア ン ケ ー トを 行 い ま し た 。
も事実です。専門職の方々から地域には周りの理解がな ① 7 割 の 方 は 認 知 症 に な っ た ら 周 囲 に 伝 え た い と 考 え て い ま す
② 全 体 の 1 / 3に 当 た る 方 が 「 声 か け 」 「様 子 を 見 に 訪 問 す る 」
くてつらい思いをしている当事者がいると聞いていま
「お か ず を 持 っ て い く 」な ど サ ポ ー ト し た 経 験 が あ る
③ ち ょ っ と し た 手 助 け と は 「あ い さ つ 」 「 声 か け 」 「話 し 相 手 」
す。介護保険の事業所の方々が認知症について知ってもら
が 6割以 上 の 方 に 支 持 されま した
おうと活動すると、誰がどんな目的でやっているのかを問
町 の サポ ー タ ー と お 困 りの 当 事 者 が 繋 が る 機 会 を
われ、営利目的と思われ敬遠されるとも聞いています。地
域の方に認知症について理解していただくにあたり、事業所のある地域で、私たち認知症キャラバ
ンメイトとコラボできないかと思います。今回のこの認知症のセミナーをきっかけに顔をつなげて
いくことでいろんな繋がりが広がると思います。基調講演でのお三方のお話から、もっと私たちに
できることがあると思いました。会場にお集まりの方々に認知症キャラバンメイトを知っていただ
き、私たちを使ってもらえたらと思います。認知症になっても普通に暮らしていける町を目指して
一緒に取り組みましょう。
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