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若者のコミュニケーションと 日本語
若者のコミュニケーションと 日本語 −ケータイ・メール研究から見えるもの− 東洋大学文学部 三宅 和子 もくじ 1.コミュニケーション低下問題と日本語ブーム 2.若者のケータイ・メールの実態 3.メール・コミュニケーションの課題と未来 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 2 1.コミュニケーション低下問題と 日本語ブーム 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 3 1-1. 日本語力とデジタル機器 世に流れがちな言説 日本語が乱れている 日本語の読み書き能力が低下している ↓ 携帯電話、パソコンなどの電子機器への依存 (例.NHKクローズアップ現代 2006.11.8放送) *電子機器を問題視し、「もっと読め・書け」といっても意味が あるか 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 4 1-2. 日本語ブーム 日本語関連のTV番組、本の氾濫 知識開陳型・知識積み上げ方 正解を教える 漢字の読み書き練習、四字熟語を覚える 敬語や言葉づかいの教示と練習 *知識が増えればコミュニケーション力が伸びるのか 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 5 1-3. コミュニケーション力とは? 自分と人の感じ方・考え方を大切にし、 相互に交流し高めあう力 対面コミュニケーション 場の共有 三宅(2006 三宅( 2006)、ベンガー( )、ベンガー(2002 2002)、野中( )、野中(1996 1996)) *若者はこの2つに苦手感を持ついっぽうで、その実現を希求している 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 6 ケータイの進化とコミュニケーション 対面コミュニケーション 場の共有 ケータイの「いつでも・どこでも」性、効率性を 活かしながら、豊かなコミュニケーションを可 能にするには、どのようなアイデアや仕掛け が必要だろうか 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 7 2.若者のケータイ・メールの実態 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 8 2-0. 本日使うケータイ・メール調査 2002年度調査 2003年度調査 2004年度調査 2005年度調査 2006年度調査 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー アンケート調査(152名) 自然データ(330メール) 自然データ(658メール) 自然データ(983メール) アンケート調査(193名) 東洋大学 三宅和子 9 2-1. ケータイ・メールの実際① 例.女性(A)‐女性(B):親しい地元の友人どうし 5-1A: 高円寺行く日さぁ∼、みきさん 泊まってもよい 5-2B: 2日泊まりに来て大丈夫だよ ? 次の日昼からバイトだけど遊び においで 5-3A: わぁい ぢゃあ高円寺→みきさん コースだねっ も③日バイトあるから、昼前には帰ります 5-4B: 楽しみだねぇ 5-5A: 大丈夫 楽しみぃ とりあえず部屋キレイにしとかなきゃ あたしの部屋より汚い部屋はナイですからっっ 時間とかはまた直前に 2006.11.15 KDDIセミ ナー あたし 笑 するにぇ 東洋大学 三宅和子 10 2-2. ケータイ・メールの実際② 例.女性(C)‐男性(D):親しいサークルの友人どうし 21-1C: 今度ヒマな日ない? 21-2D: 久しぶり ごめん、寝てた 21-3C: あほ。惚れてないし 21-4D: ふーん どした?惚れたか?(笑) ちょっと相談したいことがあるんさ 来週なら月曜の4限終わりとかなら空いてる 21-5C: もしかして最近あきら忙しい? 21-6D: そんな忙しくないよ 今日でよければ昼でも夕方でも大丈夫だけど 21-7C: わかった∼ 21-8D: そっかい 2006.11.15 KDDIセミ ナー シフトでたらまた するわぁ そんじゃ、また来週 東洋大学 三宅和子 11 2-3. ケータイ・メールの実際③ 例.男性(E)-男性(F):大学の親しい友人どうし 103-1E: 今日サボッてブクロ行かない? 103-2F: 席取る授業あるから無理ネ(。-。) 103-3E: 一回くらい平気だろ 103-4F: 一回くらい平気だろ 103-5E: 死んでしまえ 103-6F: むへ(〇∇〇) 2006.11.15 KDDIセミ ナー 東洋大学 三宅和子 12 2-4. ケータイの中の方言 例.男性(方言話者 M)‐女性(共通語話者 F):共通語話者も方言使用 1M: 久しブリブリ カズやでぇ 2F : ずいぶん早起きだねぇ どぉしたん?? 3M: いやぁ∼なんか日曜の朝からとかごめんなぁ 久々に何してるんかなぁ∼って思ってさぁ 4F: ん∼普通だょ∼、学校行ったりバイトしたり 大丈夫やった カズは最近何してんの?? 5M: 今は車作ってんねん今は 6F: へぇ∼車作ってんだ 今日も仕事だから早いん?? 7M: ちゃうね∼ん 休みやから起きててん てかコーヒー飲んだから寝ら れん 起きてたん 2006.11.15 KDDIセミ ナー 東洋大学 三宅和子 13 2-5. ケータイの中の特殊記号 ①絵文字 ⑤疑問符・感嘆符 ?! ②顔文字 ⑥句点「。」なし (^^;) (^0^)/ (@_@) ③記号 ☆ ⑦空白 ♪ ♡ ④カッコ文字 (笑) (泣) (爆) 2006.11.15 KDDIセミ ナー (文の切れ目として使われている) ⑧その他(①∼⑦以外) ↑↑↓↓ 東洋大学 三宅和子 14 2-6.ケータイの中の規範外表記 ①規範外小文字 末期だゎ → 末期だわ ②誤字 聞こうぢゃないの → 聞こうじゃないの ③規範外小文字+誤字 そぉね → そおね → そうね ④規範外小文字+流行語 おはぁ → おはあ → おはよう ⑤まふまふ言葉 するにぇ → するねぇ → するね ⑥ギャル文字 (例.ありがとう) 簡単: やや難しい: 難しい: 2006.11.15 KDDIセミ ナー ぁりか〃とぅ ぁりヵゞ`⊂ぅ ぁレ)ヵゞ`⊂ぅ 東洋大学 三宅和子 15 2-7. ケータイ・メールの男女差 文末の70%以上が絵・顔文字・記号など、句点「。」ではない 句点「。」は「女性→女性」メールでは、20%以下 →「男性→男性」は50%弱 「女性→女性」は絵・顔文字・記号を40%以上の文で使用 →「男性→男性」は10%ほど 男女ともに、異性に対しては歩み寄っている 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 16 2‐8.メールの長さと送受信の速度 図 . 1メールあたりの総文字数、返信までの所要時間 1メールあたりの総文字数、返信までの所要時間((分):男女比 2003 2003年調査) 年調査) 60 50 40 総文字数 返信時間 30 20 10 0 M→ M 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー M→F F→ M 東洋大学 三宅和子 F →F 17 2-9. ケータイ・メールは会話か? 「ケータイで話した」、「ケータイの会話」という表現 →普段の対面の(顔を合わせた)コミュニケーションと変わら ないという意識をもっている *メディアの違いによるコミュニケーションの質の違いが 認識されていない ケータイ・メールは会話とどう違うのだろう 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 18 ケータイ・メールと会話の比較① 大学生(女性どうし)の雑談 私がすきだった「わいうえを」がなくなったじゃん。 私がすきだった「わいうえを」がなくなったじゃん 。まっこも まっこも好きだったんだよね 好きだったんだよね すきだったね 何が好きだった? 牛丼食べたことある 牛丼すごいおいしかったの 結構高い奴だっけ。 結構高い奴だっけ 。あの中では そうかも 一番安いのばかり大盛りで頼んでた 大盛りって量が多くない 全然。食べられるよ さすがね 「わいうえを」 わいうえを」の の つぶれちゃったあとの美味しいのかな。何かねオムライスの お店になっていたよ B: そうなんだ ∼以下略∼ A: B: A: B: B: A: B: A: B: A: B: A: 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 19 ケータイ・メールと会話の比較② ケータイ・メールデータと会話(友人との雑談)のデータの 言語学的比較 *NA= NA=該当しない 該当しない ケータイ・メール 会話 文数(文) 2.4 1.7 文字数(文字) 26.6 23.3 異なり語数(語) 11.5 11.8 規範外表記(個) 2.5 NA* 規範外表現(個) 2.1 0.1 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 20 2-10. ケータイ・メールと会話のちがい 文の長さや複雑さという意味できわめて類似 →若者の中では会話とほぼ同じ感覚 メールは会話より遊びの要素が強い →会話では規範に大きくはずれたことばづかい はない メールは日本語の視覚性を生かして、多様な 規範外の表現と表記 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 21 2-11. 対人配慮と人間関係 フルタイム・インティメート・コミュニティーの 中の気づかい A.関係づくりへの配慮 B.言語形式への配慮 2002年度調査 2002 年度調査 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 22 A.関係づくりへの配慮 全回答数の35%が配慮 そのうち63%が・・・ トラブル回避的な気づかいストラテジーが多い 例.「そっけなくならないように」 例. 「そっけなくならないように」 「不快感を与えないように」 「冷たくとられないように」 など ポジティブ方向の効果的ストラテジーは少ない 例.「読んで楽しいように」 例.「読んで楽しいように」 「感情がうまく伝わるように」 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 23 B.言語形式や内容への配慮 全回答数の32%が配慮 そのうち44 そのうち 44%が・・・ %が・・・ トラブル回避的な気づかいストラテジーが多い 例.「主語を抜かさないように」 例.「主語を抜かさないように」 「間違った表現をしないように」 「誤字がないように」など ポジティブ方向の効果的ストラテジーは少ない Brown & Levinson(1978 Levinson(1978)) の「ネガティブ配慮」 「ネガティブ配慮」との関連 との関連 →若者の言語意識には「日本的」といわれる配慮の規範が息づいている →若者の 言語意識には「日本的」といわれる配慮の規範が息づいている 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 24 相手差による「常体」「敬体」使用割合 常体=「∼だ」、敬体=「∼です/ます」 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 体言止 敬体 常体 両 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 人 人 友 友 兄 ・ い い 妹 し な 姉 親 しく 親 親 弟 目 上 先 輩 東洋大学 三宅和子 恋 人 無 区 分 25 相手による絵文字・顔文字・記号の差(%) *インンデックス *イン ンデックス= = シンボル= シンボル =☆ ? アイコン= アイコン = 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 インデックス シンボル アイコン 両 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 親 人 弟 人 目上 友 兄 友 ・ 妹 しい な い 姉 親 しく 親 先 輩 恋 人 東洋大学 三宅和子 無 区 分 26 2-12. 内容からみた配慮の実態 待合せに30分遅刻というメールへの返答場面では・・・ メールを返す際に配慮する(主要な)ことがら 相手にプレッシャーを与えたくない(73.5%) 相手との関係を壊したくない(57.4%) 怒っていないことを伝えたい(48.5%) 相手の雰囲気に合わせたい(38.2%) 2006年度調査 2006 年度調査 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 27 ★A.親しい友人のくだけたメールに「それとなく怒っていること を伝えるメール」例 ごめ∼ん寝坊しちゃった 電車に乗り遅れたんで30 分遅れます・・・ほんとーにゴメンね • わかった 30分ヒマつぶしのために改札出てコンビニと かで待ってるね早く • マジかよー!アホ!!許さないけど待ってるわ 2006.11.15 KDDIセミ ナー 東洋大学 三宅和子 28 ★B.親しい友人のかしこまったメールに「それとなく怒っている ことを伝えるメール」例 すみません。寝坊して電車に乗り遅れました。30分遅 れます。本当にごめんなさい。 ・分かったぁ 待ってるからなるべく早く来てね ・分かったー!着いたら連絡ちょーだい! 2006.11.15 KDDIセミ ナー 東洋大学 三宅和子 29 ★C.親しくない友人のくだけたメールに「それとなく怒っている ことを伝えるメール」例 ごめ∼ん寝坊しちゃった 電車に乗り遅れたんで30 分遅れます・・・ほんとーにゴメンね • わかりました とりあえずまってるネ • わかりました 待っているので、なるべく早く来て下さい…。 お願いします。 2006.11.15 KDDIセミ ナー 東洋大学 三宅和子 30 ★D.親しくない友人のかしこまったメールに「それとなく怒って いることを伝えるメール」例 すみません。寝坊して電車に乗り遅れました。30分遅 れます。本当にごめんなさい。 • 分かりました 気を付けて来てね • そうなんですか。もう着いてるんで、なるべく早く来れるように 頑張ってください。 2006.11.15 KDDIセミ ナー 東洋大学 三宅和子 31 図.親疎と文体差(くだけ・かしこまり)による相手評価の異同 相手の評価 2.5 2.0 1.5 不快度 悪評価 1.0 0.5 0.0 親 A( だ く ・ け ) 親 B( か し こま ) り 非 C( 親 くだ ) け (非 D 親 か し こま り) 相手の評価:1=そんなに不愉快ではない、そんなに評価は下がらない 2=少し不愉快、少し評価が下がる 3=かなり不愉快、かなり評価が下がる 2006年度調査 2006.11.15 KDDIセミ ナー 東洋大学 三宅和子 32 メールの中の対人配慮は・・・ 相手にどう思われるかという不安な気持ちと、相手 との良好な関係を保ちたいという気持ちが強い 不愉快なときでも、きつくならないように気をつける 配慮をする 伝統的な日本社会の気配りを継承 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 33 若者のケータイ利用の変化 2000年∼2006年調査 メール利用が電話よりも増え続けている 2000年度調査 メール6.9 2000年度調査 メール6.9回 回 (電話 電話3.3 3.3回) 回)//日 2001年度調査 2001 年度調査 メール メール10.0 10.0回 回 (電話 電話1.7 1.7回) 回)//日 2006年度調査 2006 年度調査 メール メール22.6 22.6回 回 /日 当初は電子メディアに強い人が多かった パソコンもできる、ケータイも好きというタイプ→現在ではケータイからメールに入る 掲示板やチャットが好きな人はケータイの会話スタイルや表記に違いが見られる(公 共性への親和性、カッコ文字、顔文字の多用など) 絵文字使用が増えている ドコモ利用者:相手の機種を考えずに絵文字を送る傾向(シェア 50%以上の強みか) ドコモ利用者:相手の機種を考えずに絵文字を送る傾向(シェア50 %以上の強みか) au、ソフトバンク利用者:顔文字を使うか、相手の機種を確かめてから絵文字を送るな au 、ソフトバンク利用者:顔文字を使うか、相手の機種を確かめてから絵文字を送るな どの配慮がある ケータイで何でも済まそうとする傾向 ケータイでレポートを送ってくる学生もいる 相手はPC 相手は PCであることに配慮(名前の提示、挨拶の不在など であることに配慮(名前の提示、挨拶の不在など))がない学生 年度ごとの流行やブームがある(ギャル文字、方言など) 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 34 3.メール・コミュニケーションの 課題と未来 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 35 3-1. メールのメディア特性 メールは若者にとって心地よいコミュニケーション空間 親密感 所有者のみが使用する私性の高い 所有者のみが使用する私性の高い 常時所有者と行動を共にする身体密着型 常時所有者と行動を共にする 身体密着型 距離感 タイムラグのある一方向性のコミュニケーション タイムラグのある一方向性 のコミュニケーション 見直しのきく非即時的 見直しのきく 非即時的なコミュニケーション なコミュニケーション が同時に存在する 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 36 3-2. メール特性から来るメリット ・都合のいい時間に、相手を選んでコミュニケーション することができる ・表情や行動を見せずにコミュニケーションすることが できる ↓ インタラクションの余裕(切羽詰らず話せる) 自己表出や関係調整がコントロールできやすい 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 37 3-3. メディアのデメリットの利用 情報量が少ない 制約が多い その中で 細かい配慮 言語的な遊び 人間関係の調整をしている 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 38 3-4. メールの中での対人関係調整 対人関係調整をメールに依存しすぎると、 対面の(直接会う)生のコミュニケーション (情報量が多い)には苦手感を持つ 対面コミュニケーション 場の共有 多様で豊かなコミュニケーションの達成は難しい 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 39 3-5. メール・コミュニケーションの未来 利便性と効率性を生かしながら 多様で豊かな対面のコミュニケーションを創造する 「豊かな暮らし、心の通い合い」という人類の普遍的な願い をかなえる ↓ 技術が人間をどうサポートできるかという問いへのチャレンジ 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 40 3-6.au・メールで欲しいもの 楽しく面白く、デザイン性のある絵文字 DoCoMoはマンガ、丸文字文化から親しまれた造形を利用して感性に DoCoMoはマンガ、丸文字文化から親しまれた造形を利用して感性に 訴えている 伝えたいニュアンスにフィットする絵文字 絵文字の機種互換性ができたことで絵文字の意味がずれてきている → 勝手に意味を決めないで 勝手に意味を決めないで!! !! と若者はいう ゲーム感覚で楽しめる日本語力・学力強化機能の搭載 単なる知識本のデジタル化ではなく、本当に力になるものを ポータブル性・モバイル性・パーソナル性を生かしたインタラ クティブなサービス 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 41 参考文献 Brown & Levinson(1978 Levinson(1978)) Politeness: Some Universals in language usage. CUP. 野中郁次郎(1996) 野中郁次郎 (1996)『『知識創造企業 知識創造企業』』 東洋経済新報社 エティエンヌ・ベンガー(2002) エティエンヌ・ベンガー (2002)『『コミュニティ・オブ・プラクティス コミュニティ・オブ・プラクティス』』翔泳社 三宅和子(2003 三宅和子( 2003)「対人配慮と言語表現−若者の携帯電話のメッセージ分析」 )「対人配慮と言語表現−若者の携帯電話のメッセージ分析」『『文学論藻 文学論藻』』 第77 77号 号 東洋大学 pp pp. .176 176--207 207. . 三宅和子(2004 三宅和子( 2004)「 )「『『規範からの逸脱 規範からの逸脱』』志向の系譜−携帯メールの表記をめぐって−」 志向の系譜−携帯メールの表記をめぐって−」『『文学 論藻』』第78 論藻 78号 号 東洋大学 pp pp. .162 162--178 178. . 三宅和子(2005 三宅和子( 2005)「携帯電話と若者の対人関係」橋元良明編 )「携帯電話と若者の対人関係」橋元良明編『『講座社会言語科学第 講座社会言語科学第22巻 メ ディア』』 ひつじ ディア ひつじ書房 書房 pp. 136136-155 155. . 三宅和子(2005 三宅和子( 2005)「携帯メールの話しことばと書きことば−電子メディア時代のヴィジュアル・ )「携帯メールの話しことばと書きことば−電子メディア時代のヴィジュアル・ コミュニケーション」三宅和子・岡本能里子・佐藤彰編著『『メディアとことば 第2巻/組み込 コミュニケーション」三宅和子・岡本能里子・佐藤彰編著 まれるオーディエンス』』 ひつじ まれるオーディエンス ひつじ書房 書房 pp pp. .234 234--261 261. . 三宅和子(2006 三宅和子( 2006)「携帯メールに現れる方言− )「携帯メールに現れる方言−『『親しさ志向 親しさ志向』』をキーワードに−」 をキーワードに−」『『日本語学 日本語学』』 Vol.25, No.1 明治書院 pp pp. .18 18--31 三宅和子編(2003 三宅和子編( 2003))『日本語学研究報告 身近なことばからの発見:演習クラスの携帯メー ル分析の活動』』東洋大学三宅和子研究室 ル分析の活動 三宅和子編(2004 三宅和子編( 2004))『日本語学研究報告 2 携帯メールのコミュニケーション研究:演習クラ スの活動と教育−』』東洋大学三宅和子研究室 スの活動と教育− 三宅和子編(2005 三宅和子編( 2005))『日本語学研究報告 3 携帯コミュニケーションの諸相と変化:演習クラ スの調査・分析−』』東洋大学三宅和子研究室 スの調査・分析− 2006.11.15 KDDIセミナー KDDIセミナー 東洋大学 三宅和子 42