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1 中国の住宅におけるエネルギー消費と居住環境問題特別研究委員会

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1 中国の住宅におけるエネルギー消費と居住環境問題特別研究委員会
中国の住宅におけるエネルギー消費と居住環境問題特別研究委員会
平成 15 年度第4回(通算第9回)議事録
A.日時:平成16年3月23日(火)15:00∼17:00
B.場所:建築会館 301 会議室
C.出席者:渡邊俊行委員長、吉野博幹事、北原博幸幹事、大沢匠委員、高偉俊委員、
熊谷一清委員、佐々木隆委員、張晴原委員、中上英俊委員、林勝朗委員、
吉野泰子委員、
〔オブザーバ〕篠﨑正弘氏
D.提出資料
No.9-1 平成 15 年度第4回議事次第(北原博幸幹事)
No.9-2 平成 15 年度第3回議事録(案)
(北原博幸幹事)
No.9-3 中国の都市住宅における室内温熱環境の実態と暖冷房負荷の推定(吉野博幹事)
No.9-4 中国の都市住宅における設備と室内温熱環境に関する調査 その5 上海、ハルビ
ンにおける夏期調査及びウルムチ、昆明における冬期実測調査(吉野博幹事)
No.9-5 中国沙漠及び土地沙漠化図(張晴原委員)
No.9-6 「中国に住宅におけるエネルギー消費と居住環境問題特別研究委員会」学術推進委
員会2003年度報告(北原博幸幹事)
No.9-7 「中国に住宅におけるエネルギー消費と居住環境問題特別研究委員会」学術推進委
員会2003年度報告 PowerPoint 資料(北原博幸幹事)
No.9-8 Sustainable Urban Housing in China(北原博幸幹事)
No.9-9 Increasing Energy Efficiency in Buildings Project(北原博幸幹事)
No.9-10 The 3rd International Workshop on “Energy and Environment of Residential
Buildings”(吉野博幹事)
No.9-11 第3回「住宅建築のエネルギーと環境」学術ワークショップ(西安)共催のお願
い、会議パンフレット(吉野博幹事、高偉俊委員)
No.9-12 First Announcement “The 2nd International Conference on Built Environment
and Public Health(BEPH2004)” (吉野博幹事)
E.審議事項
1.前回議事録の確認
○前回議事録について、その概略を北原博幸幹事が読み上げた後、渡邊俊行委員長が補足
説明した。渡邊俊行委員長が補足した内容とディスカッションの概要を以下に示す。
・今後の予定に「林勝朗委員にはハルピンの建築研究所との国際交流の内容などを報告書
に入れていただきたい。
」とあるが、いががか。
・毎年、所報の中に黒龍江省での取り組みを掲載しており、資料をまとめることで、報告
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書に記載することは可能と思われる。
・現地でされた仕事を、色々な形で報告書に記載していただきたい。
・大連理工大学の陳先生より、高偉俊委員に、エコ住宅の計画について相談があった。
・林勝朗委員にも大連理工大学の件に加わっていただきたい。
・
「中国における住宅建築のエネルギー消費と環境問題第3回国際ワークショップ」につ
いては、その後、アブストラクトの提出期限が3月 15 日から4月 15 日に、採否の決定
が4月 15 日から6月 15 日に、梗概の締め切りが8月 15 日から9月 15 日に変更され
た。
2.分担作業の進捗
1)エネルギー消費動向
○前回仮決めした「エネルギー消費動向」グループについて確認した。概要を以下に示
す。
・前回議事録にあるとおり、高偉俊委員には「居住環境に関する法制度」グループの責任
者になっていただき、中上英俊委員には監修としてチェックしていただきたいので、外
岡豊委員に「エネルギー消費動向」グループの責任者になっていただきたい。
・報告書をまとめるに当たって、執筆内容の割振り案を外岡豊委員と高偉俊委員が作成し、
中上英俊委員にチェックしていただく。
2)居住環境に関する法制度
○高偉俊委員が説明した。概要を以下に示す。
・断熱や住宅の環境に関わる中国の法制度を訳し、報告書にまとめる。
・前回の特別研究委員会にて説明した論文については不採用との連絡が入った。
・論文としては相応しくなく、むしろ紹介が相応しいとの評価だった。
○各委員からの意見の主なものを以下に示す。
・中国の法制度をしっかり把握することは非常に大事な事であり、論文に関しては、もう
少し粘って頑張った方がよい。
・把握した蓄積が報告書になっていく。
3)エネルギー消費と居住環境の実態調査
○吉野博幹事が説明した。概要を以下に示す。
・特にグループとして集まってはいないが、上海の2回目の夏期調査を含め、ハルピンの
夏期調査やウルムチ、昆明における冬期の調査を大学の研究室でまとめた。
・資料 No.9-3 は修士論文の梗概であり、今までの実測調査をまとめたものである。なお、
後半は負荷計算の検討結果である。
・今回まとめた上海の実測調査は 2003 年度に実施したものであり、1998 年の調査から
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2回目にあたる。
・負荷計算に用いたモデル住宅は中間階中間住戸で、延べ床面積は 87.2m2 であり、図8
に示した間取りである。
・計算に使用した気象データは張晴原委員から提供いただいたものである。
・暖房負荷計算では、実態調査より得られた暖房パターンを踏まえて、暖房期間や暖房時
間を設定した。
・各都市の一戸あたりの年間暖房負荷を計算すると、厳寒地域や寒冷地域は暖房負荷が大
きいことがわかる。
・どのような対策を行うことでどのくらい負荷が減るのか、現状ケースに対する暖冷房負
荷を求め、図 10 および図 11 に示した。
・No.9-4 は東北支部で発表する内容としてまとめたものである。
・新たにウルムチと昆明の実測調査を行い、これらの調査結果を合わせて中国の都市住宅
における設備と室内温熱環境をまとめた。
・昆明での冬期調査時の気温は 11℃であり、通常の冬よりも寒かった。
・昆明は気候が温暖なため暖房設備は無かった。
・上海での夏期調査は既に 1998 年も行っている。前回の調査対象とは若干違うものの、
今回の調査結果によるとリビングでのエアコン設置率が増加している。
・エアコン使用率の 1 日の経時変化を見ると、夜半を過ぎると運転を停止する傾向が見ら
れるが、香港では夜中冷房している。
・各都市で不快指数が 75%を超える頻度をみると上海の値が大きく、上海では大変蒸し
暑い。
・昆明では暖房設備が無いが、室温は安定している。
・ウルムチは対象都市の中では最も暖房消費量が多い。
・地域暖房設備のある都市における住宅の温熱環境は良好に保たれているが、その他の都
市の住宅では外気温の影響が大きい。
○各委員からの質問、意見および質問に対する回答の主なものを以下に示す。
・夜間換気を夏実施したらどうなるか。
・上海で夜間換気を実施した場合の冷房負荷を資料 No.9-3 図 11 に示した。これによると
顕熱負荷を削減できるが、潜熱負荷は増加する。
・夜間0時から6時まで通風しているとのことだが、家具などへの潜熱の蓄熱効果なども
含めて計算しているのか。
・モデルでは家具などへの潜熱蓄熱の効果は含めていない。
・夜間、室内に空気が入り、冷房を開始した際の冷房潜熱負荷が増えるというのであれば、
No.9-3 図 11 の結果は高すぎるような気がする。
・再度確認してみる。
・中間階中間住宅で負荷計算されているが、最近の商品住宅のように外壁面積が大きな建
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築物の場合、断熱などの省エネ対策の効果がさらに大きくなるのではないか。
・中国では、断熱化は当面の対策と思うが、これにより暖房負荷も下がると思われる。
・暖房負荷については対策を行うと半分以下になる。
・実態調査の結果が負荷計算時の暖房や冷房のスケジュールとリンクしており、説得力が
ある。
・来年度は何箇所くらい対象都市を増やすつもりか。
・5つの気候区の都市について測定したので、この位で対象都市を広げるのを終わりにし
ようと考えている。
・中国の全都市で測定したいとの意見もある。
・冬期のウルムチの実測試験では屋外の気温は-18℃で、最高でも-3℃だった
・ウルムチは大気汚染がひどく、空は灰色である。
・ウルムチの南側には天山山脈があり、風の通り道が無いので気流が滞る。
・昆明は中国では 1 番穏やかとされているが、暖房がないと冬は寒い。
・昆明の街中は集合住宅であり、郊外では戸建住宅も見られる。
・夏型結露が多く発生している。
・換気設備があっても使っていない。
・No.9-4 図 5 のエアコン使用率の1日の経時変化では、夜間のエアコン使用率が異常に
高いような気がする。
・0時から6時までの結果をカットすると、日本のエアコンの使用率とあまり変わらない。
・No.9-4 図 5 はアンケート調査の結果である。電力についてもデータを取っているが、
なかなか帰ってこなく、統計的なデータになるほどにはなっていない。
・中国では電気料金はプリペイド式で、使い切ったらチャージするシステムとなっている
ため、月単位の電力使用量が出てこない。
・北京やウルムチなどほとんどの都市でプリペイド方式になっている。
・住戸毎に電力量メータはある。
・マクロ評価でも積み上げでやろうとしている。住戸毎の電力使用量の測定は価値がある
と思われる。
・中国では深夜電力料金のシステムがあるのか。
・産業部門での深夜電力料金のシステムはあるかもしれないが、住宅に関しては無いと思
う。
・中国では日中働きに出ており、不在の住宅が多いが、昼ごはんの時に自宅に帰って食事
を取る習慣がある。
・No.9-4 図 5 によると夏期の居間の温湿度データの多くが、ASHRAE の快適範囲に入っ
ていないようである。エアコンのスイッチは入っているけど室温が下がっていないので
はないか。
・現在では違っているかもしれないが、中国では日本の1世代前のエアコンが使われてい
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るとのことである。
・現在では、最新のものが求められているが、省エネは訴求にならない。
・日本では小さく薄い室内機の人気が高いが、中国ではむしろ大きいものが好まれる。
・ビル用マルチエアコンの半数が一般住宅に入っているという話もある。
・ビル用マルチエアコンは住宅用として開発されているわけではなく、室外機の音もうる
さいし、ルームエアコンに比べて効率も悪い。
・日本でも高度経済成長期には、画面が小さくても、全体が大きなテレビが好まれたが、
中国でもインテリアの一部としてエアコンが購入されているのではないか。
・住宅の床面積としては、普通は40∼50m2 程度だが、企業のものは 120m2 位はあると
思われる。
・エアコンなどの設備についても「見せる」という気持ちが強いのではないか。
4)設計用気象データ作成と暖冷房負荷計算
○張晴原委員が資料 No.9-5 について説明した。概要を以下に示す。
・本資料は中国の研究所が作成したのもで、それをダウンロードした。
・中国では地図の北、1/3 か 1/4 は沙漠あるいは沙漠化土地である。
・沙漠は寧夏の西側に位置し、寧夏の東側は沙漠化土地である。
・気候条件としての降水量を見ると新彊・寧夏では年間 200mm 以下である。
・北京や天津などの大都市に砂が飛んでくるが、多くは沙漠化土地からのものである。
・沙漠をオアシスにすることは難しいが、沙漠化土地は農地などにできるかもしない。
・もともと農地から沙漠化土地になったところが多い。
・沙漠化土地については研究機関により定義が異なるため、公表されている面積が研究機
関ごとに異なる場合があるが、増えていることは確かである。
・黄沙が発生すると至近距離でも前が見えない状況となる。
・揚子江などの水汚染の問題である。
○各委員からの質問、意見および質問に対する回答の主なものを以下に示す。
・黄沙の問題については日本でも積極的に報道すべきとの意見もあるがどのように考える
か。
・あまり積極的に報道すべきではないと考える。感情的になる。
・沙漠化の問題に対しては建築屋だけでは対応できない。
・建築以外の分野の研究者らとチームを組まないとできない。大掛かりの研究になる。
・
「砂漠」については、日本でも昔は「沙漠」と書いた。水が少ないから「沙漠」とのこ
とである。ただし掘れば、沙漠は地下に水脈があって水は豊富である。
・瀋陽から北では土地を2m掘ると水がすぐ出るといわれている。
・今後の中国では、高級車+自転車になると思われる。
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3.学術推進委員会報告資料について
○北原博幸幹事が資料 No.9-7 の PowerPoint を用いて、資料 No.9-6 の「中国に住宅にお
けるエネルギー消費と居住環境問題特別研究委員会」学術推進委員会報告について説明
した。概要を以下に示す。
・
「住宅の室内環境とエネルギー使用量に関する実態調査(継続)
」および「各種の環境共
生技術の効果に関する予測と検証」を今年度の主要な項目として研究活動を実施した。
・本年度は計4回の委員会(第 1 回 5 月 12 日、第 2 回 9 月 4 日、第 3 回 12 月 2 日、第
4 回 3 月 23 日)を開催した。
・室内温熱環境に関する実態調査では、昨年度までに実態調査した中国各地の温熱環境の
測定結果を整理し、各都市における住宅の室内温熱環境の特徴を明確にした。
・室内空気質環境については季節ごとの VOCs 等の測定や対象都市の増加によるデータ
の蓄積を行うと共に、中国の住宅における室内空気質の特徴把握を行った。
・中国の「棗園緑色住区プロジェクト」にも本特別研究委員会の委員が日本側研究者とし
て参画し、ヤオトンの実態調査として、温熱・空気質・光環境や音環境など居住環境の
実測調査を中心的に遂行している。
・当面の課題を解決するため、サンルームの設置など、室内環境改善の具体的な方策を施
した「新型ヤオトン」をモデル住宅として建設し、本年度までの新型ヤオトンにおける
居住環境の実測調査の結果、熱環境や光環境の改善が進んだことを明らかにした。
・中国の住宅エネルギー消費動向に関しては、中国のエネルギー需給構造の解明、家庭用
エネルギー消費量の国際比較などの検討を進め、さらに、長岡技術科学大学経営情報系
の李志東助教授を招いた公開委員会も開催することで、経済の側面から見た中国のエネ
ルギー・環境の現状と長期展望を把握した。
・中国の住宅環境に関する法規制に関しては昨年度から中国の住宅制度や住宅の断熱基準、
空気質基準などについて文献調査を進めてきたが、本年度はそれらを整理した。
・中国各地の設計用気象データ作成と暖冷房負荷計算に関し、不足している気象データを
補完できるモデルの構築を進めてきた。本年度はわずかな都市についてのみ入手できた
日射量の測定結果を用いてモデルを検証した。
・2003 年 11 月には上海制令学会が主催し、中国建築学会暖通空調委員会および上海市暖
通空調委員会が共催する「上海 2003 中日環境設備フォーラム」を本学会として共催し
た。
・最終年度(2004年度)活動計画としては、①エネルギー消費動向、②居住環境に関
する法制度、③エネルギー消費と居住環境の実態調査、④設計用気象データ作成と暖冷
房負荷計算、⑤農村部の住宅改良の5グループを設置して基礎資料や検証結果を整理す
し、全体会議にて各 WG の活動成果をもとに、
「今後の中国における持続可能な居住環
境形成技術」を提案する。
・成果の一部は、2004 年 11 月に中国の西安建築科学技術大学で開催される「住宅建築の
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エネルギー消費と環境問題第 3 回国際ワークショップ」で発表する。
・特別研究委員会の活動成果を広く一般の人々に利用していただけるよう、
「中国の住宅
エネルギーと居住環境(仮題)
」として出版する予定である。
・本特別委員会の活動状況については、中国の住宅におけるエネルギー消費と居住環境問
題特別研究委員会ホームページ(http://news-sv.aij.or.jp/t300/)で逐次紹介している。
4.中米、中加合同プロジェクトについて
○北原博幸幹事が資料 No.9-8
「Sustainable Urban Housing in China」
および資料 No.9-9
「Increasing Energy Efficiency in Buildings Project」について紹介した。概要を以下
に示す。
・
「Sustainable Urban Housing in China」は中米共同プロジェクトとしてホームページ
に掲載されているものである。
・
「Increasing Energy Efficiency in Buildings Project」は中国とカナダの合同プロジェ
クトで、寒冷地仕様の住宅に関するものである。
5.住宅建築のエネルギー消費と環境問題第 3 回国際ワークショップについて
○ 吉 野 博 幹 事 が 資 料 No.9-10 「 The 3rd International Workshop on “Energy and
Environment of Residential Buildings”」および資料 No.9-11「第3回住宅建築のエネ
ルギーと環境学術ワークショップ(西安)共催のお願い、会議パンフレット」について
説明した。概要を以下に示す。
・資料 No.9-10 は、住宅建築のエネルギー消費と環境問題第 3 回国際ワークショップの
セカンドアナウンスである。
・本特別研究委員会委員では、研究成果の報告など、積極的にお願いしたい。
・資料 No.9-11 はワークショップの共催許可願いである。
6.The 2nd International Conference on Built Environment and Public Health につい
て
○吉野博幹事が No.9-12「First Announcement “The 2nd International Conference on
Built Environment and Public Health(BEPH2004)”」について説明した。概要を以下
に示す。
・建築環境と公衆衛生に関する国際会議であり、前回(第2回)の会議は昨年長沙で開催
した。
・中国では、SARS 以降、建築環境と公衆衛生に関心が高くなっており、医師や医学の研
究者と一緒になって検討しようというものである。
・2004 年の 12 月6日から8日までの間、深せんで開催される。
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7.出版計画と目次の見直し、各グループへの割り当て
○出版計画に関して高偉俊委員が説明し、ディスカッションをした。概要を以下に示す。
・目次案は現状編と提案編の2編構成であり、現状編については今までの資料をまとめる
と完成するが、提案編については内容を検討しなければならない。
・提案編では省エネ手法をどうするのか。まただれが検討するのかを決めなければならな
い。
・改めて、高偉俊委員には目次を見直していただくとともに、今までの議事録を見て、目
次案に5つの作業グループを当てはめていただきたい。
・その後、各作業グループ内で、執筆者を決めていただく。
・今までに素材は出ており、高偉俊委員にはレシピを考えていただきたい。
・黒龍江省の事例や OM ソーラーの事例なども盛り込んでいただきたい。
・劉加平海外委員の緑色建築の検討など、海外委員の活動成果も含めていただきたい。
・中上英俊委員には日本と中国での住宅のエネルギー消費の比較をお願いするとともに、
監修として、住宅のエネルギー消費に関するチェックをお願いしたい。
・高偉俊委員には次回までに見直し案と担当作業グループ案を作成していただき、北原博
幸幹事に送付していただきたい。
8.九州電力での取り組み事例について
○オブザーバーの篠﨑正弘氏が説明した。概要を以下に示す。
・2月 23 日から 27 日まで、土木部のメンバーが中国に渡り、
CDM に関連した Feasibility
study の準備を進めている。
・九州電力は山東電力と技術交流を結んでいる。
・山東省では ESCO の考えがあまり普及していないようであるが、北京では ESCO は面
白いとの評価であった。
・中国国内でも研究者によって CDM に関する意見がかなり違う。
○各委員からの意見の主なものを以下に示す。
・報告書の中で、概要だけでも経過報告していただきたい。
9.学術振興会日中科学協力事業の提案について
○吉野博幹事が説明し、ディスカッションをした。概要を以下に示す。
・まず中国でアクセプトされる必要があるが、李振海海外委員によると、今までに建築環
境は当たったことは無く、難しそうとのことである。
・本件については吉野博幹事お任せしたい。
・別の形でも展開できるので申請だけをしておいたらよいのではないか。
10.来年度予算について
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○渡邊俊行委員長が説明し、ディスカッションをした。概要を以下に示す。
・昨年度予算は 70 万円であったが、不足して第5回特別研究委員会は自費にて参加いた
だいた。本年度は、予算を 100 万円確保した。
・本年度の特別研究委員会の開催が4回であり、その内の1回(名古屋にて開催)は大会
の期間と重なり旅費の支給が無かったため、本年度予算が 40 万円余った。
・来年度も本年度並みの予算と考えられるが、報告書の作成に 30∼40 万円程度の出費が
見込まれるので、旅費についてはその分使える金額が減少する。
11.オブザーバーの推薦について
○吉野泰子委員から、王岩氏のオブザーバーへの推薦があり、了承された。
12.次回までの宿題
○メインは高偉俊委員の目次の見直しと各グループへの割り当てである。
・高偉俊委員には事前に目次の見直しと各グループへの割り当てのファイルを北原博幸
幹事に送付していただく。
・北原博幸幹事は、高偉俊委員からのファイルを各委員に送付する。
・次回特別研究委員会では各作業グループの進捗を報告いただく。
13.第1回公開委員会の開催報告
○本特別研究委員会の当日、委員会開催に先立って第1回公開委員会を開催した。
・公開委員会では「中国エネルギー需給の現状、将来展望と政策課題:中長期の問題、対
策および日中相互協力に関する総合的研究」 と題して長岡技術科学大学経営情報系の
李志東先生にご講演いただいた。
・ハウスメーカ、エネルギー関連メーカ、シンクタンクなど外部の方も参加され、活発な
質疑応答がなされた。
F.次回委員会
日時:平成 16 年5月 14 日(金)
、14:00∼17:00
場所:建築会館会議室
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