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就職活動体験記(2010 年度(2011 年 3 月)卒業(修了)生)

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就職活動体験記(2010 年度(2011 年 3 月)卒業(修了)生)
就職活動体験記(2010 年度(2011 年 3 月)卒業(修了)生)
目次
内定先
所属学部等
双日株式会社
文学部 人文学科(男)
阪神電気鉄道株式会社
人間科学部 人間科学科(女)
三菱鉛筆株式会社
外国語学部 国際文化学科(男)
伊藤忠商事株式会社
外国語学部 地域文化学科(男)
郵便事業株式会社
外国語学部 地域文化学科(女)
全国健康保険協会
外国語学部 地域文化学科(女)
株式会社三井住友銀行
法学部 法学科(女)
楽天株式会社
経済学部 経済・経営学科(男)
小野薬品工業株式会社
理学部 生物科学科(女)
古河電気工業株式会社
理学研究科 博士前期課程 物理学専攻(男)
協和発酵キリン株式会社
医学系研究科 博士前期課程 保健学専攻(女)
アステラス製薬株式会社
薬学研究科 博士前期課程 分子薬科学専攻(女)
パナソニック株式会社
工学研究科 博士前期課程 応用化学専攻(男)
株式会社クボタ
工学研究科 博士前期課程 知能・機能創成工学専攻(男)
株式会社島津製作所
工学研究科 博士前期課程 機械工学専攻(男)
関西電力株式会社
工学研究科 博士前期課程 電気電子情報工学専攻(男)
味の素エンジニアリング株式会社
工学研究科 博士前期課程 地球総合工学専攻(男)
大阪ガス株式会社
工学研究科 博士前期課程 ビジネスエンジニアリング専
攻(男)
本田技研工業株式会社
工学研究科 博士前期課程 ビジネスエンジニアリング専
攻(男)
株式会社日立製作所
基礎工学部 システム科学科(男)
大日本印刷株式会社
基礎工学研究科 博士前期課程 物質創成専攻(男)
新日鉄ソリューションズ株式会社
基礎工学研究科 博士前期課程 システム創成専攻(男)
株式会社バンダイ
言語文化研究科 博士前期課程 言語文化学専攻(女)
富士通株式会社
国際公共政策研究科 博士前期課程 比較公共政策専攻
(女)
株式会社 NTT データ
情報科学研究科 博士前期課程 マルチメディア工学専攻
(女)
高砂香料工業株式会社
生命機能研究科 博士課程 生命機能専攻(男)
双日株式会社
内定
文学部
人文学科
男
1.はじめに
私が就職活動を始めたのは、アメリカへの短期留学を終えた直後の10月中旬からでした。海
外への興奮が冷めやらなかった私は「世界で働きたい!」という非常に単純な思いを持って企業
説明会に飛び込んでいきました。「どの会社を選んだらよいかわからない…そもそも志望業界が
わからない!」、「働きたい理由って一体何だろう」などと、いまいち就職活動に集中しきれな
い、もしくはその始め方がわからない方達にとって、私の体験記が少しでもお役に立てれば幸い
です。
2.就職活動の流れ
10月中旬…アメリカへの2ヶ月の留学から帰国。「海外で働きたい!」その一心から商社を中
心に就職活動を始める。初めての学内合同企業セミナーへ参加。自己PRを書く上での自己分析に
はまだ手つかず。
11月…リクナビ、マイナビ、日経などの主催する学内合同企業セミナーを中心に商社や、他の
海外進出を行っている業界の情報収集、研究を進める。初めての個別企業説明会に参加。依然と
して自己PRは全くまとまっていないが、なぜ自分は海外にこだわるのか自問自答し続ける。
12月…商社を中心に個別の説明会に参加する。「なぜ海外へ行きたいのか」、「なぜメーカー
ではなく商社なのか」という観点から、説明会ではそれらの質問をそのまま企業の社員の方たち
にぶつける。様々な回答を基に自分の中での商社志望の軸が出来上がり始める。
1 月~ 2 月…就職活動を業界分析から会社分析にシフトさせ始め、商社の中での差異化を図ろ
うとする。したがって、合同説明会よりも個別の企業セミナー、社員ブース訪問を優先して参
加。また、 1 月末に初めてのOB訪問を行う。 2 月上旬には初めての選考があり ( 旅行業界 ) 、自
分の自己PRの稚拙さに気づく。その後、 2 月には 5 人ほどOBの方たちとお会いし、そういった方
たちの意見などを参考に、商社の志望理由と自己PRの推敲を重ねる。 2 月のスケジュールがほぼ
埋まる。 SPI などの筆記試験対策を始める。
3 月…この時期になると、自己PRや志望理由に磨きをかけ、自信を持てるようにするための最
終段階に入る。就職活動の忙しさは 2 月よりも落ち着き、その分の時間を筆記試験対策に回す。
参考書は 3 冊使い、それぞれ 2 周ほど復讐する。下旬から筆記試験、 WEB 試験ラッシュが始ま
る。
4 月…総合商社全社の面接が一斉に始まる。 1 日に 4 社の面接を受けることもある。双日は 3
月の WEB テストに通っていたため、 4 月 5 日に一次面接を受ける。その後、 7 日に二次面接、 8
日に最終面接を受け、13日に内々定通知を受ける。
3.私の就職活動
「海外へ行きたい」という思いから始めた私の就職活動は、終わってみれば非常に楽しいもの
でした。それまで接することのなかった社会人の方から多くの貴重な話を聞けたり、普段会うこ
とのない他大学の学生と交流することができたり…。
しかし、 4 月の面接ラッシュではさすがにそうもいかず、この期間に限っては精神的に少し堪
えました。私は、選考に参加した企業数が25社以下という非常にリスクの高い就職活動を行って
いました。それほど少ないがゆえに、そのうちのほとんどの企業への志望度が高く、そういった
企業の選考を進むにつれて、途中で落とされていくのが辛かったです。そういったことが重なっ
たのが 4 月の第 2 週頃でした。「このままいけば第 1 志望の総合商社から内定をもらえないので
-1-
はないか」という焦りがこのころには常に付きまとっていたように思います。
結果として、双日という志望動機通りの素晴らしい会社から内定を頂けましたが、今となれ
ば、もう少し慎重に策を講じておくべきだったと反省しております。おそらく、自分の中に油断
がありました。筆記試験対策や、自己PR、志望動機の磨きに時間をかけた甲斐あり、書類選考は
9 割以上の会社で通りました。また、 1 次面接も難なく進んでいったので、「自分はいける!」
と間違った方向で自信をつけてしまったのです。その結果、就職活動へのハングリー精神が欠け
てしまい、「いつも通りやれば通るだろう」と、面接の中での自分の一語一句が形骸化したよう
な、熱意が伝わらないものになっていったように感じました。そうして気がつけば、手元に残っ
たのはわずか数社の選考と数社の最終面接の結果待ちのみ。この時の自分は周りから見ても生気
の感じられない人間であったに違いありません。
しかしながら、いつまでも落ち込んでいては私の原点、「海外で働きたい!」という思いは成し
遂げられません。海外進出を行っている企業は今やごまんとあるわけですから、私は再び前を見
て歩き始めました。そのようなときに双日から電話がかかってきました。この時、電話の前で泣
いたのはよい思い出です。こうして私の就職活動は最後の最後で苦しみながらも無事終えること
ができたのです。
4.おわりに
ここまでを見ていただいて、就職活動に恐れを持った方もいるかもしれません。しかし、自分
の将来に大きく関わるからこそ、たくさん悩み、たくさん考え、自分なりの答えに行きついてほ
しいと思います。悩んだときには誰かと話してください。自己PRで悩めば友人に、志望動機で悩
めばOBの方に、人生で悩めばご両親に悩みを打ち明ければいいと思います。阪大生の皆さんなら
必ず解決の糸口が見つかるはずです。自分の将来に関して最も多く時間を使え、最も多くの人た
ちから話を聞けるのが、就職活動です。どうかこの時期を有意義なものとしてください。皆さん
の就職活動が成功されるよう心から願っています。
-2-
阪神電気鉄道株式会社
内定
人間科学部
人間科学科
女
1.はじめに
私は就職活動中、とにかく毎日必死に走り続けていました。説明会に足を運び、エントリーシ
ートを記入し、面接に行く。文字に起こせばたったそれだけのことですが、就職活動を終えた私
は以前の私とは格段に違っていたと思います。これから就職活動を迎える皆さんは不安と期待の
どちらが大きいですか?結果を出さなければならないというプレッシャーを感じている人も多い
かもしれません。しかし、結果だけではなくプロセスに目を向ければきっと「いい就職活動だっ
た」と後から振り返ることができるのではないでしょうか。皆さんの就職活動が有意義なものに
なるお手伝いができればと思い、私の就活体験談を紹介します。
2.就職活動の流れ
6月
学内のインターンシップセミナーに参加。漠然と地元関西で就職したいと思っていたの
で、関西のインフラを中心に回る。
9月
阪神電気鉄道株式会社のインターンシップに参加。
10月
本格的に就職活動を開始。就活支援サイトで興味のある業界(関西のインフラ、地銀、
食品メーカー、スポーツメーカー等)にプレエントリーをする。また、ゼミのメンバーを中心に
就活支援サイトの自己分析ツールを用いて週一回自己分析会を行った。
12月
プレエントリーした企業から説明会の案内が届き始める。この時点ではまだ週に二回程
度だったが、研究室が忙しくなってきたことにより疲れがたまり始める。
1月
二日に一回は企業の説明会に参加。研究室との両立で体調を崩す。長丁場の就職活動で
は無理をしないことが肝心だと気付く。
1 月末から 2 月頭の一週間、東京で開催されるインターンシップに参加。慣れない土地でハー
ドスケジュールのインターンシップは大変だったが、非常に得るものが多かった。しかしながら
ノリが合わないと思ったので関西で就職したという気持ちが一層強くなった。何事もまずはやっ
てみるべきだと思う。
2月
エントリーシート地獄に見舞われる。 1 ヶ月で25社すべて出し切り、 WEB テストも受験
する。同時に選考も進んできたので後半はほぼ毎日スーツで出かける。
3月
毎日 2 , 3 社の選考に行く。
4月
阪神電気鉄道株式会社から内々定を頂き、他社の選考は辞退して就職活動を終える。
3.私の就職活動
①自己分析
自分の過去と真摯に向き合ってみると将来どのような企業でどういう仕事がしたいのかが見え
てくると思います。私はゼミのメンバーを中心に、就活支援サイトの自己分析ツールを用いて週
一回自己分析会を行っていました。人に見てもらうことで初めて気付く自分もあると思うのでや
ってみてください。
②業界研究・企業研究
まずはどのような業界があるのかを知るために、業界研究の本を一通り読みました。その中か
ら興味を持った業界の企業説明会に足を運ぶようにしていました。インターネットなどでも情報
は得られますが、社員の方と直接会ってお話を聞くことが大切だと思います。就活サイトが主催
する合同説明会は人の多さに疲れて、得られる情報も企業説明会に比べると少ないので一回しか
-3-
行っていません。しかしながら、学校で開催される合同説明会は気軽に参加できますし、知らな
かった企業との出会いのきっかけになるので積極的に参加することをお勧めします。
③エントリー
内容は自己紹介と志望動機がメインで、私が出した限りで特殊な質問はありませんでした。自
己分析はあらかじめエピソードを A 4の用紙 2 枚くらいに書きだして整理していました。志望動
機は業種や企業によって異なるので、企業分析の結果から一社一社練って書いていました。コピ
ー&ペーストなどで済ましてしまう人もいますが、エントリーシートを突破できないと面接に進
んで選考の対象にはなれませんので、一社一社真剣に考えて作成して行った方がいいと思いま
す。
④面接試験
私が面接で最も心がけたのは“笑顔で”話すことでした。自分自身の緊張もほぐれますし、何
より私らしさが伝わると思ったからです。普段使わない「わたくし」などの言葉を使う人もいま
すが、言葉づかいに気をとられて中身が伝わらなければ意味がありません。また、面接に慣れる
ことも大切です。会話はキャッチボールだと言いますが、面接も全く同じです。面接官の方と楽
しくお話できたときは手応えもあったし、結果も付いてきました。短い時間ではありますが、後
悔の無いように精一杯自分を表現してみてください。
4.おわりに
就職活動は受験とは違って、自分の頑張りだけで結果が出るものではありません。しかし、頑
張らなければ良い結果は出ませんし、何より「あの時頑張っておけば…」という後悔が残るでし
ょう。就職活動は決して簡単なものではありません。私自身何度となく落ち込み、将来に不安を
感じましたが、振り返ってみると我ながら成長したと思える半年間でした。辛いことがあっても
プラス思考で、とにかく後悔のないように就職活動を乗り切って下さい。
-4-
三菱鉛筆株式会社内定
外国語学部
国際文化学科
男
1.はじめに
「私たち一同、あなたと是非一緒に働きたいと考えております。」四月末、一枚の内々定の紙
が手渡されました。あまりの嬉しさに涙を抑える事ができず、人事部長にも「そんなに!?」と
ツッコまれつつもらい泣きさせてしまった印象的なある一日。あれから半年が経過し、その中で
研修を重ね同期と語り合うたび「就活にかけた時間は一つも無駄じゃなかった。」心からそう思
います。「就職難だ!氷河期だ!」と騒がれどうしても不安を煽られるこのご時世ですが、それ
でも自分らしい就職活動を貫き通し、来年皆さんが納得して笑顔で終えるように(或いは嬉し泣
きで)この体験記がそんな一助になればと願い書き記します。
2.就職活動の流れ
留学前
・企業説明会、OB訪問(5人)、興味のある企業に請願して商談を見学。
留学中(約一年間)
・興味のある業界の取引現場を見学。
3年11月~12月末
・エントリー(少しでも気になったら登録。約30社。)
・筆記対策(主にSPIノートの会使用)・OB訪問(約10人)・企業研究
・自己分析(自分の過去から未来に関して、家族や友人に正直に思うところを語り合う。)
・ES対策(伝えたい内容を、論理的、かつ、具体的に適確な言葉や文章に落とし込む。)
4年1月~2月末
・ES(全て書き終える。約20社。)
・筆記試験、GD(グループ・ディスカッション)、面接開始
4年
3月~4月末
・企業分析、自己分析(志望企業を13社まで減らし、内容の濃い面接に重点を置く。)
・面接(全国大会出場や部長の経験についての発言はあえてせず、企業が求める人物像に沿って
自分の魅力を伝える。)・内々定
3 . 私の就職活動
体験を通しての私の就活観
第一志望企業(三菱鉛筆株式会社、キリンビール株式会社)
~ESはラブレター、面接は告白~
皆さんはラブレターを書いた事がありますか?私はあります。思いの丈をつらつらと言の葉に込
めて。結果は見事惨敗。ほろ苦い想い出です。何故こんな事を書いたのかといいますと、就活に
失敗している学生の多くが“自分本位”の姿勢で挑んでいる姿を目の当たりにしてきたからで
す。例えば皆さんが女性で、異性に対し内面を大切にしてくれる人を求めるとします。にも関わ
らず、「君が好きだ!美人だから俺と付き合ってくれ!」なんて告白されてもOKしませんよ
ね?(嬉しいですが)就活も同じで“企業が求める”人材を考慮に入れ、それに沿いながら自分
というものを提案しなければなりません。戦略的になると言えば冷たく感じるかもしれません
が、相手への理解に真摯に尽力しない事ほど悲しい事はないのです。
~企業研究と自己分析が勝敗のカギ~
また、就活は営業とも置き換えられるかもしれません。例えば、お得意先の情報や彼らを取り囲
-5-
む環境に存在するニーズを見出せないままに企画書を提案したとしましょう。きっと何度訪問し
ても、お得意先からは首を横に振られるだけ。また、それができたとしても、そのニーズを最大
限可能にするための自社能力を理解していないと、これもまた本末転倒です。そういった意味で
は就活も同じ。企業研究を怠らず求める人物像のイメージをしっかりと具体化し、そこに自己分
析を通して言語に落とし込んだ“私の魅力”を力一杯ぶつけてやればいいのです。志望企業だと
宣言するからには、新聞や雑誌、ネット等からの情報収集、実際の仕事内容や社風を確認するた
めのOB・OG訪問は最低限の必須事項です。
~成長する機会~
私は自他共に認める大の口下手でした。そして、極度に緊張する性格です。面接の事を考える
際、私と同じ問題に悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、それで失敗したとし
ても誰も助けてはくれません。自己責任なのです。最初の二社、私は面接で上手く喋れず大変悔
しい思いをしました。すぐに対策をたて、単純ですがESや面接での内容を公園や風呂場で何度
も大声で繰り返しました。声の抑揚を確認したり、鏡の前でジェスチャーしてみたり、時間を見
つけては出来る限りの事をして面接に備えました。文章構成や筆記試験、GD、面接など、皆さ
んにも得意・不得意がそれぞれあると思います。しかし、これが大きく成長できる絶好の機会だ
と開き直って、何とか克服できるよう頑張って下さい。
4.おわりに
数十分の面接で何が分かるんだ!就職活動で苦闘する学生がよく口にする言葉です。私も就活
初期は同じように考え、数日間げんなりしていました。確かに出会ってすぐの相手の事なんて面
接官には中々理解できません。企業側にとっても集中力を伴う判断が問われるのです。ただ、私
はこうも思います。「愚痴を言って企業の責任にしている学生と誰が一緒に働きたいですか?」
と。ほとんどの学生が一度は失敗します。そこからフィードバックを怠らず良かった点、悪かっ
た点を熟考し、次に繋げられるかどうかが重要なのです。就活を楽しめとは言いません。ですが
、是非、挫けない心を持ち粘り強く努め、内定を勝ち取って下さい。心より応援しております。
-6-
伊藤忠商事株式会社
内定
外国語学部
地域文化学科
男
1.はじめに
皆さんの中には、既に就職活動を始めていらっしゃる方も多いかと思います。そこで皆さんに
一つだけ問います。一体「就活」とは何をすることなのでしょうか。私は決して内定を取ること
ではないと思っています。就活とはこれまでの人生を見つめ直し、初めて自分の一生を自分の手
で描いていくことだと、私は就活を通して実感しました。故に万人に当てはまる答えなどありま
せん。この体験記もあくまで一人の学生の体験であり、答えではありません。ただ皆さんにとっ
て少しでも人生を考えるきっかけやヒントになればと思い、筆をとらせて頂きました。拙筆では
ありますが、私の就職活動を紹介させて頂きます。
2.就職活動の流れ
<10月>
①就職活動を本格的に開始する
②自己分析を始めると同時に説明会・セミナーに参加する(計 4 回)
<11月>
①企業インターン(選考有り)に応募し、参加する
②インターンでお世話になったリクルーター(メンター)の方と月 2 回程度お会い
し、自己分析を始める
③説明会・セミナーに積極的に参加する(計18回)
<12月>
①自己分析を更に深め、それをもとに将来について具体的に想像し始める
②リクルーターの方と月 2 ~ 3 回お会いし、自己分析に関するアドバイスを受ける
③家族・友人・先輩・社会人の方と積極的に会い、自己分析のフィードバックをもら
う
④説明会・セミナーに参加する(計21回)
< 1 月>
①自己分析にほとんどの時間を費やす
②家族・友人・先輩・社会人の方と積極的に会い、自己分析を深める
③今までの説明会・セミナーで気になった企業の研究を開始する
④説明会・セミナーに参加する(計 2 回)
< 2 月>
①自己分析を仕上げる
②応募を決めた(本エントリーした)企業の説明会のみ参加する(計 8 回)
③OB訪問(計 3 回)
< 3 月>
①エントリーした企業のエントリーシートを作成し、提出する(計30社)
②筆記試験・ WEB テストの勉強を開始する
③OB訪問(計 4 回)
④下旬から一部の企業の一次面接が始まる
< 4 月>
① 4 月 1 日から各企業の筆記試験・面接が一斉に始まる
②上旬に内々定を頂き、就職活動を終える
3.私の就職活動
≪自己分析≫
就職活動は自己分析にどれだけ真剣に取り組んだかで決まると言っても過言ではないと思いま
す。なぜならエントリーシートでも面接でも聞かれることはほとんど自分のことだからです。自
分が自分のことを 100 %分かっていれば、何を聞かれても心配は要りません。私は自己分析に約
-7-
半年、就活全体の約 7 割の時間を費やしました。皆さんも騙されたと思って自己分析に多くの
時間を割いてみて下さい。きっと今まで気づかなかった自分、実は他人と違う自分、色々な新し
い自分が見えてくるはずです。
<自己分析のポイント>
①生まれてから今までにどんな経験をしてきたか。またそこから何を学び、自分にどんな影響が
あったか。
②小・中・高・大学でそれぞれ最も記憶に残っていること(最も力を入れて取り組んだこと)は
何か。またそれらの経験全てに共通するキーワードは何か。
③過去と現在の自分を踏まえた上で、自分はどんな人間になりたいか、何をしたいか、どうあり
たいか。
④「将来の夢」や「願望」を漠然と描くのではなく、自らの経験に基づいた中から人生プランを
練る。
≪企業研究≫
企業研究で最も大切なことは、自己分析で浮き彫りになった自分とマッチする企業を探すこと
です。決して自分の考えを歪めて企業に合わせようとしないで下さい。同業他社の比較やOB・OG
訪問を通して、自分の感覚と企業の現実にギャップはないかじっくり見極めていってください。
<企業研究のポイント>
①企業理念、企業風土、社是、短・中長期的目標等は自分の考えとマッチしているか。
②働き方、キャリアアップの仕方は自分の考えとマッチしているか。
③実際にお会いした社員の方と、自分がその企業に抱くイメージがマッチしているか。
≪面接≫
いざ面接となると最初は誰でも緊張するものです。場数を多く踏んで雰囲気に早く慣れるしか
ありません。それまで準備してきた自分に自信を持ち、堂々かつ謙虚に臨んでみて下さい。
<面接のポイント>
①決してウソをつかず、誠実に答える。
②丸暗記しない。(面接はコミュニケーションの場ですので、暗記して話すのは不自然です。ま
た熱意が伝わらないだけでなく、とっさの質問に答えられなくなります。)
③質問に的確かつ簡潔に答える。(質問の意図を瞬時に読み取り、的外れな回答をしない。また
回答がだらだらと長くならないように注意する。)
④面接官を始め、支えてくれた周りの人達への感謝の気持ちを忘れない。
4.おわりに
皆さん、最後まで読んで頂きありがとうございます。就活はおそらく誰にとっても大きな決断
の連続になると思います。しかし、就職が人生のゴールではありません。今一度、就職を考える
前に自分はどんな人生を送りたいのか、どんな人間になりたいのか、自分にとって「幸せ」とは
なんなのかを考えてみて下さい。人生の夢、生きる目的、それらを実現するための目標があって
ようやく「就職(就活)」という選択肢が見えてくるはずです。どうか目先のことにとらわれ
ず、広く大きな視野を持って就活に臨んでみて下さい。就活では「運」「縁」「恩(感謝)」を
大切にして下さい。皆さんの充実した就職活動とその後の活躍を心からお祈りしています。
-8-
郵便事業株式会社
内定
外国語学部
地域文化学科
女
1.はじめに
みなさんの人生において、これだけははずせない、これだけは守り通して進んでいきたい、と
いうものはありますか?私が就職活動を始めたとき、仕事なんてこれからご飯を食べていくため
の手段にしかすぎないと思っていました。しかし、就職活動を進めていくうちに、これから先4
0年ほど仕事と共に人生の大半を過ごしていくことを考えると、仕事を通して自分の理想を叶え
ていくこと、自分の中にある1本の筋を仕事で体現していくことが大切なのではないか、と思う
ようになっていきました。自分が進んでいきたい方向と、仕事のそれとが違っていてはいけな
い、と。
優先順位は人によって異なると思います。余暇を大切にしたい人もいれば、収入を重要視する
人もいます。自分の中で、これが一番大事だというものを考えて、就職活動に取り組んでほしい
と思います。
2.就職活動の流れ
10月~11月
企業・業界研究・プレエントリー
学内・学外にこだわらずセミナーや合同・単独の説明会に参加し、少しでも興味のある業界
や、興味はなくても名前を聞いたことのある企業のブースを訪問。企業や業界に関して全くと言
っていいほど知識がなかったので、ここで初めて知ることも多々あり、また社員の方々から直接
お話を伺えるチャンスや人事の方と接触する機会もあったので、有意義な時間を過ごせた。
就職活動を支援する複数のサイトに登録し、主に使用するものを1つ決め、そのサイトを通じ
てプレエントリーを行った。ざっと100社以上はプレエントリーしたと思う。
12月~単独説明会
大体11月や12月頃から単独で開催される説明会が増加。先の合同説明会や企業の新卒者向
けページを通じてより深く興味を持った企業の説明会に参加。合同説明会のように限られたブー
スや時間設定がないので、よりじっくりと企業の仕事内容や今後の展開について知ることが出来
る。また、参加される社員の方の数も増えていたように思う。
1月~本エントリー
年が明けたころから、本エントリーが始まります。ざっと30社ほどの企業に本エントリー。
2月~エントリーシート受付・ WEB テスト開始
・エントリーシートの記入
・WEBテスト受検 ( 自宅PCから、もしくは規定の会場にて
2・3月~面接開始
選考の早い企業では1月、2月ごろから面接が始まる。特にマスコミ ( テレビ関係 ) は早かっ
た。
もしマスコミ志望ならば、早めに面接練習をしておくとよい。 ( 私も一時期テレビ局を志望して
いたのですが、当日まで全くといっていいほど面接練習をしていなかったため、本番では頭が真
っ白になってしまい、結局伝えたいことの何分の一も伝えられずに終了、という苦い経験をして
います )
4月~大手企業面接開始
一部大手企業は4月1日から面接が始まる。4月頭はスケジュール管理が大変なので、きちん
-9-
と予定を組み立ててから面接の予約をしたほうがいい。
4月中旬
内々定
4月1日からこなしてきたグループディスカッション、数回の面接の後、内々定を頂く。内々定
の条件として、他の企業の選考や内々定を辞退するというのが一般的。
3.私の就職活動
私は2010年の8月下旬まで海外にいたので、他の熱心な就活生のようにインターンには参
加しておらず、また、将来こんな仕事に就きたい!といった展望も持っていなかったので、就職
活動を始めたとき、「何をしたらいいんだろう」「自分にはどんな仕事が適しているんだろう」
という漠然とした不安があり、ひとまず周囲の友人たちのように合同説明会に参加したりなどし
ていました。そのうちに、どんな企業がどんな取り組みをしているか、どのような展開をしてい
くのかということを知り、一度きりの人生なのだから、「自分に合っている仕事」ではなく、自
分が本当にしたいと思うことをしよう、と思うようになりました。
10月頃、PCに送られてくるDMで郵政グループの存在を知り、それがきっかけで郵政5社
グループ合同セミナーに参加しました。それまで「郵便局・郵便屋さん」くらいのイメージしか
持っていなかったのですが、郵政の様々な取り組みや今後の展開予定などを知り、おもしろい企
業だと思うようになりました。それからは、日本の手紙文化を今後も継承させていきたいという
思いのもと、グループ内の郵便事業株式会社のみの説明会に参加し、人事の方や社員の方と交流
し、東京の本社を見学させて頂いたり、若手社員の方と個人的にお話させて頂いたりしました。
社員の方からは、実際の面接で気を付けた方がいいことなど、かなり実用的な事柄も教えて頂き
ました。
最終面接では、面接が終わり、いったん立ち上がって面接ブースを後にしてから、「まだしっ
かり伝えていない部分がある」と思い直し、もう一度ブースに出戻って面接官であった常務とお
話をさせて頂いた、ということもありました。
その場で内々定を頂けなかったので、「それでも駄目だったかな」と思ったのですが、その日
のうちに内々定を知らせるお電話を頂き、そこで就職活動を終え、他社からの内々定や選考を辞
退しました。
ちなみに、詳しく社員の方からお話を伺いたいと思ったら、躊躇せずにOBOG・あるいは社
員訪問すべきだと思います。就活中に知り合った学生で、志望する企業の前で待ち伏せし、面識
も何もない社員の方に突然オファーして社員方訪問した、という強者もいました。 ( 勿論良識の
範囲内で行動することが前提ですが。
4.おわりに
現在、就職氷河期だと言われていますが、だからと言って悲観的になる必要はないと思いま
す。企業の新卒採用がなくならない限り、企業は常に新しい人材を求めているのです。
常にアグレッシブに就職活動を進めていって下さい。自分のなりたい姿、したいことを貪欲に
追求していって下さい。自分の人生です、どのような仕事をするのかを決めるのは自分しかいま
せん。
例えば面接官から褒められたのに落とされてしまった、第一志望の企業なのにWEBテストや
ESの段階で落とされてしまった、なんてことはざらにあります。反省はもちろん必要ですが、
くじけている暇などありません。落ちてしまった次の日にはまた別の企業の面接、なんてスケジ
ュールが就活では当たり前なのです。ちなみに私は「こんなに熱心な私を落とすなんて、もった
- 10 -
いない企業だ」くらいの気持ちでポジティブに進んでいきました。 ( もちろんしっかり反省もし
ましたよ。 ) 社会に出ればもっと厳しい現実が待っているはずなので、これくらいで落ち込んで
いてはいけないと思ったからです。
あと、体調管理とスケジュール管理だけはしっかりするように心掛けて下さい。就活では外を
周ることが多いので、風邪をひいたりしないように気を付けて下さいね。また、就活と学校やア
ルバイトの両立は非常に大変です。他企業との約束がブッキングしてしまわないように気をつけ
て予定を立ててください。
後悔だけはしないような、そんな就職活動になるように、みなさんを応援しています。ぜひ頑張
ってみて下さい。
- 11 -
全国健康保険協会
内定
外国語学部
地域文化学科
女
1.はじめに
私の就職活動は決して順調に進んだとは言えないものでした。紆余曲折を経て、悩み、行き
着いたのが内定先の協会けんぽでした。「自分探し」という言葉がありますが、私は就職活動
中「自分が社会のどの位置で役に立つことができるのか」ということを常に考えていました。
背伸びをして自分を良く見せようとするのではなく、ありのままの自分を表現できて、それを
受け入れてくれる所が本当に自分に合った働き場所なのではないかと思います。私の体験記は
一例にすぎませんが、皆さんの参考になると嬉しいです。
2.就職活動の流れ
夏休み:1 day インターンシップに3社ほど参加。グループワークで商品開発などを体験。
選考過程にグループワークを課す企業もあったので後々役に立ったとは思います。
10月:リクナビ、マイナビ、日経ナビに登録。各サイトによって掲載される企業のタイプ
が異なるので3つに登録しました。少しでも興味のある企業はブックマークしていないと、情
報を逃すこともあるので注意。
10月~12月:合同会社説明会、就活セミナーなどに参加。都合がつく限りなるべく多く
の業界業種を見てまわろうと思い、授業の合間をぬって参加していました。TOEICもこの
時期に再受験しました。
年明け:エントリーシート作成開始。第一次募集の締め切りは1月にある企業も多いので早
めに作成に取り掛かった方が安心です。SPIが苦手な人は即受検対策!
3月:第1次選考エントリーシート締め切りラッシュ。企業説明会に参加しながら毎日のよ
うにES提出に追われていました。ESはコピーしておく!
3月後半~4月:面接開始。関西、関東あちこちに出かけていかなければならなかったので
体力勝負の時期でもありました。面接内容は詳細に記録!
GW頃:周りには内定をもらった友達もちらほら。私も関西の中小企業から内定をいただい
たのですが、もう少し就活を続けることにしました。民間企業以外にもエントリーシートを出
し始めたのもこの頃です。
6月:4月に比べてES受付企業がめっきり減り、焦りは募るばかり。しかし時間に余裕が
出てきた中、一つ一つの面接の準備を丁寧にこなすようになった気がします。
7月上旬:協会けんぽ2次面接を終え、1週間以内に内々定の連絡をいただきました。
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3.私の就職活動
3年生の秋から1年間留学をした私は、就職活動を始めた当初、漠然と留学経験を活かせる
仕事に就きたいとばかり考えていました。初めは海外展開をしている大手民間企業ばかりが目
に飛び込み、就職イベントなどに参加している数多くの企業の中から一つ選ぶんだという気持
ちが強かったように思います。知っている会社はやはり親近感がわきますし、憧れの対象にも
なりやすいです。
当初は「手当たりしだい」に海外と関われる企業を探していましたが、ある時期から自分は
本当に「グローバルビジネス」に携わりたいのか?と疑問を持つようになったのです。確かに
留学もして語学力も身に着けたけど、それをビジネスのために使いたいのかといわれると必ず
しもそうではなかったのです。そこで一般企業という枠を取り払ってもう一度就活をスタート
させたのです。
幸い公法人などのエントリーは5月から6月頃と比較的遅く、方向転換する時間はまだありま
した。全国健康保険協会の最初の説明会に参加したのも5月下旬でした。初めは健康保険の仕
事をすることになるなど思ってもいませんでしたが、協会けんぽの説明会に参加した時、職員
の方々の雰囲気や働き方に非常に好感が持て、今までに訪れた企業のなかで一番自分にしっく
りきたのです。初の新卒採用ということもあり、職員の方々も面接では手馴れない様子でした
が、それでも「私」という人物像を探ろうと真摯に質問を投げかけてくださいました。面接の
内容は至って普通でしたが、一つ一つの質問に対して誠実に答え、そして何より協会けんぽで
働きたいという想いを素直にぶつけることができました。
「就活はマッチング」とよくいいますが、この面接がまさにそのとおりでした。いくら憧れ
を抱いていても相手企業が自分の想いを受け取ってくれなかったらそこで終わりです。もっと
も自分の意思を固めていないとそれまでですが。ですから、皆さんもまず自分がどこでどうし
たいのか(志望)なぜそうなのか(動機)をきちんと言葉で表せるようにし、そしてそれを伝
えられる(気持ち)ようになってください。そこまではほかの誰でもなく皆さんしかできない
ことです。後は人事の方々がキャッチしてくれるかの相性にかかっています。
4.おわりに
なりたい職業が明確に決まっている、という人は実はそんなに多くない気がします。私もそ
の一人でした。しかしこんな働き方・生活がしたいという思いは誰しもあると思います。就職
氷河期といわれる中、焦ってしまうのは当たり前です。就活をしていてうまくいかないと感じ
ている人がいたら、立ち止まって考えてみてください。一度落ち着いて自分の行くべき道をじ
っくり探してみてはどうでしょうか。就活に合格、不合格はないし、人と比べて優劣をつける
ものでもありません。大いに悩んで考えて自分の納得できる職業を見つけられるようがんばっ
て下さい。
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株式会社三井住友銀行
内定
法学部
法学科
女
1.はじめに
これから就職活動をする学生のみなさん。とてつもなく不安になったり、自信を喪失したり、
大変なこともたくさんあると思います。私も就職活動中は、自分が本当にやりたいことが分から
ずに悩み、面接がうまくいかず落ち込む日々を送っていました。しかし今から考えると、就職活
動をいうのは社会人になるにあたって経験すべき最初の関門であると同時に、自分を見つめ直
し、どんなときでも折れない自らのコアの部分を知る時期なのだと思います。自分は自分でしか
ありません。それまでの全ての経験が自分自身をつくっているのだと、自信を持って就職活動に
臨んでいただければ、きっとあなたらしさを出せて、それを受け入れてくれる企業と巡り合える
はずです。
2.就職活動の流れ
【6月】リクナビなどに登録。夏季インターンシップ参加のため3社にESを送付。初めての面
接を経験。
【8月】1社のインターンシップに参加。2週間の就業体験を経て、働くことについて考えた
り、社会における自分の強みや課題を認識したり、貴重な経験をする。
【10月】プレエントリー開始。このとき私は興味のある業界、企業にしか登録をしなかったた
め得られる情報量が少なく、後から焦ってプレエントリーを増やすことになる。説明会の予約を
し始める。
【11月】合同企業説明会や企業のオープンセミナーに参加し始める。それに伴い、業界研究や
企業研究を始める。(といっても、説明会でもらう資料を読んだり、説明会でメモをとったりす
る程度)
【12月】SPI対策の本を購入、なんとなく勉強してみる。OB訪問を一度だけする。セミナ
ーに参加していても、非日常のようでまだ楽しい時期。
【1月】ESを書き始める。採用が早い企業ではリクルーターから連絡が来るようになる。
【2月】前半は大学のテスト勉強と並行して説明会に参加、リクルーター面談をする。中旬から
ESの締め切りが続くようになり、焦って自己分析をする。初めて筆記試験を受けて、撃沈。筆
記対策を甘く見ていたことを反省する。後半からリクルーター面談の回数が増えてくる。
【3月】多い時は1日に4社の予定が入るなど、就職活動中心の生活となる。ES記入と説明会
参加の両立に四苦八苦。後半から金融業界の面接が始まる。自己PRや志望動機を練り直す。友
人の内々定が決まり、やや焦る。
【4月】怒涛の一週間。面接を受ける中で、第一志望が定まってくる。上旬に志望先の企業に内
々定をいただき、就職活動を終了させる。
3.私の就職活動
【自己分析】
私は就職活動を始める前から、漠然と軸が決まっていました。「人の生活に直接関わり、日常
を支える仕事」をしたいと考えていたので、インフラ・金融・総合電機メーカーと業界を絞って
いました。更にアルバイトの経験から、「自分が直接関わることで人の役に立ちたい」と感じて
いました。そのように軸や、やりがいを見つけられると、志望動機や自己PRも必然的につなが
るので、面接でも内容が論理的になり、説得力をもたせることができます。私の場合は、最初の
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漠然とした志望に対して、自己分析を通して過去の経験をリンクさせることで、志望動機をはっ
きりとさせました。自分自身も納得した状態で話が出来るので、どのように質問をされても論理
的に答えられるようになりました。
といっても、最初は自己分析といっても何をしたらよいか分からず、あまり積極的に行いませ
んでした。しかし、リクルーター面談が始まってから、聞かれたことにただ答えているだけで
は、話に一貫性がなく、相手には響かないと気付きました。そこで、小学校から大学3回生まで
の年表を簡単に作り、その時々の決断や選択、努力していたこと、どう考えて行動していたかを
書きこんでいきました。それだけで共通する部分が見えてきて、自分のコアに気付くことができ
ました。半日程度、裏紙に適当にそれを書き込んだだけで、その後の面接では手応えを得ること
が出来ました。自分のことって案外分かっていないものです。堅苦しくなくていいので、『自分
はどんな人間か、なぜその業界か、その企業なのか』を書き出してみてください。
【企業研究】
私は業界も絞っていたので、志望度の高い企業のセミナーに何度も参加したり、同じ業界内で
も複数企業の雰囲気を比較したりすることで企業研究を行いました。今から考えると、最初から
絞らず、広い業種を見て見識を広めても良かったかなと思います。社会に出てからも就職活動で
得た知識は役立ちますし、広い視野をもって多様な業種を比較した上で、志望先を決めた方が自
分自身も納得できるからです。また、業界本や説明会だけでなく、日経を読むのも大切です。就
職活動を通して社会全体のこと、企業のことが分かってくるので、日経を読んでいても理解で
き、面白いと感じますし、面接での強みにもなると思います。
【落ち込んだら…】
就職活動の中では、ひどく落ち込んだり不安になったり、挫折を経験することもあります。そ
んなときは、『これは社会に出るための訓練なんだ』と思って、何とか切り替えて前に進むよう
にしていました。どんなに行きたかった企業でも、選考に落ちたら、そこまでです。『縁がなか
ったんだな』と割り切って、次へ進み続ければ、新しい可能性も生まれます。また、気分転換に
友人とご飯を食べたり、話したりすることで救われた部分も多々ありました。
4.おわりに
就職活動を終えて、やはり最後は『縁』なのだと感じました。私は、内定先の企業を最初は志
望していませんでした。しかし、私を評価してくれて「一緒に働きたい」と言ってくださる企業
と出会えて、不安はあっても頑張っていきたいと心から思えました。主体的に動き、自らを高め
る努力をしなければ、そうした縁と巡り合うことも出来なかったと思います。大変だと思います
が、自分自身やそれまでの経験を信じて、前へ進み続けてください。
ただし頑張りすぎて体調を崩すことのないよう、スケジュール管理や自己管理には気を付けて
ください。無理は禁物です。みなさんが納得のいく就職活動をされることを願っています。
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楽天株式会社
内定
経済学部
経済経営学科
男
1.はじめに
みなさんこんにちは、私は経済学部の学生です。今回皆さんの就職活動の少しでもお力にな
れたらと思いこの体験記を書かせていただいております。まず私は年内10月下旬から就職活動
をはじめ、翌年 4 月上旬まで就職活動と対峙し、結果以前から好印象だった楽天に内定を頂
き、仕事をさせていただく事に決めました。今回は、そこに至るまでの流れや、皆さんへのア
ドバイスを中心に書いていこうと思います。あくまでも私個人的な視点や経験で書かせていた
だくことになるので、読んでくださっているみなさんは鵜呑みする必要はまったくなく、参考
程度で気楽に目を通していただければと思っています。
2.就職活動の流れ
では、私の就職活動の流れを簡単に説明していきたいと思います。
10~11月
世の中にどんな業種、職種、会社があるのか、やはり知識が足りないと思い、この部分を調
べることから始めました。具体的には、学内・学外セミナーで業界研究をしたり、先輩に会っ
て業種などに関して教えてもらったりということでした。特に阪大内で行われる会社セミナー
は少人数制でゆっくり話を聞ける非常によい機会でした。とにかくたくさん情報を収集するこ
とが、年内は大事だと思います。そして少しでも興味を持った会社があれば、必ずエントリー
してみてください。
12月~ 1 月中旬
会社説明会やセミナーに週4回ほど行きながら、自己PRや面接で聞かれそうなポイント、
論点を整理することに取り組みました。特に、自己PRは、OB訪問した先輩社員の方にもた
くさんアドバイスを頂きました。早い会社ではES締め切りの時期で、毎晩頭を悩ませながら
書きました。
1 月下旬~ 3 月下旬
第一志望群のマスコミ、ベンチャー、外資系の会社の選考が続きました。選考のステップが
進むにつれ、自分がレベルアップしていくことを実感しながらも、落選結果が届くと精神的に
滅入ってしまうこともありました。友達や先輩に相談したりすることで一生懸命切り替えて選
考に臨みました。またエントリーしていた多くの会社のESが締め切りを迎え、そちらにも時
間を割かなくてはいけない状況だったため、私の場合、この時期が一番のヤマでした。
4 月上旬
以前から志望度が高かった楽天から内々定を頂き、無事就職活動を終了しました。
3.私の就職活動
先日東京本社で内定式も無事終わり、社会人として仕事を始める来年 4 月まで残り少なくな
ってきました。幸い、内定者の仲間たちとも大変仲がよく、本当によい仲間・同期に恵まれた
と思っています。そして、就職活動を始めた時期からもう 1 年たったのか、と時間の進むスピ
ードに驚きます。
私の就職活動を振り返ってみると、本当に多くの人たちに支えてもらったと思います。私が
苦しいときに親身に話を聞いて改善策を一緒に探ってくださった社会人の先輩方たちには感謝
の気持ちしかありません。また、私のくだらない愚痴を聞いてくれた友達や家族も同様です。
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改めて、自分は周りの多くの人に支えられて生きている、と実感しました。
話は変わりますが、昨今、就職氷河期と言われ、日本の雇用情勢が悪化しており、新卒の就
職活動も大変厳しくなっています。報道でも不景気なニュースばかりです。やはり私自身不安
に感じることも多かったですが、悩んでも仕方ないのでとにかくマイベストを尽くすことに専
念しました。不景気であろうが何であろうが、いつの時代も皆さんのマイベストを尽くせば、
必ず自分の思いや求めるものは叶うはずです。もちろん就職・就職活動に対して皆さんが求め
るものは様々でしょう。金、やりがい、ステータス、社会貢献、家族の幸せ、自己成長・・・
たくさんあると思います。しかし、全力で突っ走ってベストを尽くさなければ、それらは決し
て手に入らないのです。後悔のないよう本気で走ってください。
しかし、その一方で就職活動は、人と人の縁という運的要素も多分にあるので、そこまで深
刻に考える必要もありません。簡単に言うならば、就職活動というのは、長い人生の中のちょ
っとした分岐点だと思います。それまでの皆さんの人生を振り返り、自分としっかり向き合
う、ちょっとしたイベントです。確かに、そのちょっとしたイベントのせいで、精神的に苦し
くなったり、頭を悩ませるわけですが。しかし半年間精一杯戦ってみれば、新しい視野が広く
なった成長した自分を実感できると思います。そしてそれはいい思い出になり、充実した社会
人生活への入り口です。
4.おわりに
1.【場慣れ】
皆さんの一番の不安は面接でしょう。その不安をなくすのは「慣れ」しかないです。早い時
期に選考を行っている企業で面接を受け雰囲気をつかみましょう。選考フローを会社説明会や
HPで確認して積極的に面接を受けましょう。その会社に興味があろうとなかろうと、面接を
受ければ得るものは多いです。
2.【フットワーク軽く】
自分から動いて志望企業の内定を掴みにいってください。例えば、OB訪問です。会社セミ
ナー等では聞けないことも話せますし先輩に自己PRや志望動機をチェックしてもらうことも
できます。他の就活生があまりやらないことにトライすることは決して恥ずかしいことではな
く内定への近道かもしれません。
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小野薬品工業株式会社
内定
理学部
生物科学科
女
1.はじめに
就職活動は 100 人いれば 100 通りのやり方があり正解はありません。結局内定をもらえたとき
に、そのやり方が自分には合っていたのだと分かるものです。なので下記に紹介することはほん
の参考程度にしかしないで下さい。あれこれ試してこそ自分にとって一番よい就活の仕方が見つ
かるものです。ただ最後まで諦めずに就活を続けることは大事だと思います。すごく時間がかか
ったけれども最後までやっていた人には必ず仕事が見つかっています。頑張ってください!
2.就職活動の流れ
2009 年10月
大学や市内で開催された合同会社説明会に参加し始めました。
参加した回数は4-5回で、あとは気になる会社の単独説明会に参加しました。
2010 年 1 月
初めてエントリーシートを書きました。
とにかく何がやりたいのか分からないうちは業界や職種を絞らずに、知っている会社や気になる
会社へエントリーシートを送りました。
2010 年 3 月
実家に帰って主に旅行社へエントリーシートをたくさん書きました。
エントリーシートでは志望動機が事業内容とあっていること、また学生時代に力を入れたことで
は失敗談とその原因、そして解決策を書くようにしました。
2010 年 4 月
初めて一次面接を受けました。
3 月に送ったエントリーシート数は16社くらいです。そのうち通過できたのは5社だけです。し
かしこれらの一次面接を全て落ちました。
2010 年 5 月
この頃から1ヶ月に2社くらいのペースでエントリーシートを送りました。
今までの面接で、私にはその会社に入りたいという熱意がないから落ちるのだと思い、手当たり
次第の会社を受けるのではなく本当にやりたいことができそうな会社だけ受けようという方針に
変えた結果、就活のペースが緩みました。
2010 年 8 月
小野薬品へエントリーシートを送りました。
チャンスが舞い降りました!理学部に小野薬品から一般職の募集が来たのです。医薬情報という
仕事に理系の学部卒生がほしいとのことだったので、研究室の教授に進められて受けました。
2010 年 9 月
エントリーシートが通ると次が最終面接でした。
翌日電話で内々定をいただきました。
3.私の就職活動
あまり頑張りすぎないで
私は就職活動を頑張りすぎませんでした。そう簡単に内定がもらえるわけでもないので、学校
もあるし気楽に長期戦で行こうと思っていました。今の就活生のまわりには異常な量の情報があ
ふれかえっています。それらを逃さずキャッチするように努力するよりは、自分に必要な情報だ
けを得て、他はシャットアウトする能力も必要だと思います。なので就活情報サイトにいくつも
登録する必要もないし、就活中は遊んじゃいけないはずもありません。むしろ息抜きは大事で
す。私は地元での面接の合間に、久しぶりに祖父母と美術館へ行ったり公園でまったりしまし
た。そういうぼーっとしている日に案外自分が将来どういう人生を送りたいのかひらめいたりす
ることもあります。
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エントリーシートですが、たくさん書かないとコツがつかめません。最初のほうは通らないの
が当たり前で、同じ内容でも受かる会社と落ちる会社があるので受かった時はそれがその会社に
はよかったのだと思うしかないです。
面接についてですが、だらだらと長くしゃべらないことです。就活生の多くは言いたいことを
たくさん用意して長々と話している人が多かったです。しかし要約すれば大したことを言ってい
なかったり、面接官の質問に答えていないこともありました。もちろん私自身も最初はそんな風
に喋ってしまい、全く受かりませんでした。なので言いたいことを文章で用意せず簡単なキーワ
ードで用意し、面接時に考えながら話すようにしました。しかしこれも慣れないと簡単にできる
ものではありません。たくさんの会社を受けて面接慣れをするしかないと思います。私が小野薬
品の最終面接でアピールしたことは若さです。就活生は皆若いから何のアピールにもなってない
と思うかもしれませんが、それを実際にアピールする人はなかなかいないと思います。「若いか
ら考えも浅はかだし、礼儀を知らなかったり最初は何もわからず失敗して怒られるけれども、そ
れに耐えられる気力や体力、やる気は持っているので、その若いパワーをもう少し買ってくれて
もいいのでは?」というような内容のことを言いました。面接官には笑われましたけれども、結
局内定をいただけたので、このアピールを良い風にとっていただけたのだと信じています。
4.おわりに
私の就活を振り返ってみると、最終的には運が良かったと思います。しかし小野薬品の情報が
舞い込んできたのは就活を続けていたからです。なので諦めずに続けることは大切です。ただし
就職することが全てだと思わないことです。たとえどの会社にも採用されなくても、他に生きる
道はいくらでもあります。私も就職が決まらなかったらとりあえず実家に戻ってゆっくり将来の
ことを考え、外国でさらに勉強するもよし、公務員試験を受けるもよし、アルバイトするもよ
し、旅に出るもよし、または婚活に切り替えるもよしという具合に、就活を失敗したときの逃げ
道をいくつも用意していました。みなさんもいろんな選択肢を用意しておくと良いと思います。
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古河電気工業株式会社
内定
理学研究科
博士前期課程
物理学専攻
男
1.はじめに
就職活動において内定に到るまでの過程は人によって全く異なるものになると思います。なの
で、これから私の就職活動について述べますが、おそらくこれがそのまま参考になる人は少ない
のではないかと思いますので、あくまでも一つの例として見て下されば幸いです。
2.就職活動の流れ
就職活動の流れとして、就活を始める段階ではどのような業界があるのかについても知らない
人も多いと思うので、まず様々な業界・企業を知ることから始めると良いと思います。その際に
大学で開催されるセミナーには多くの企業が参加しており、また一つ一つの企業の説明をじっく
り聞くことができると思うので参加してみるといいと思います。企業を比較する際には、自分が
就職において何を重視するのかを考えておくと良いです。年収や職種はもちろんのことですが、
勤務地や会社の雰囲気、男女比、休暇の制度等いろいろな条件に着目してみて比較してみましょ
う。その中でも、特に私が重視していたのですが、会社の雰囲気については実際に社員の方と会
ってみないとわからないものです。実際に社員の方と会う機会としては、企業で行われるセミナ
ーや、 OB/OG 訪問をしてみる等があるので積極的に参加するとよいと思います。企業研究で強く
興味を持った企業には企業説明会に参加すると、おそらくエントリーの案内があると思います。
エントリーの際にはエントリーシートの記入が求められる所が多いと思います。エントリーシー
トは悩みどころかとは思いますが、『嘘はつかないッ!』且つ『自分らしさを最大限に良く見せ
る!』ようにしましょう。後の面接ではエントリーシートに書いた内容を元にいろいろと聞かれ
るので、適当に書くと後々話がこじれて悪印象を与えてしまうかもしれません。エントリーシー
トを提出すると、企業によりますが、書類選考やテスト、面接等の選考をいくつか経て、ご縁が
あれば内々定をいただけるかと思います。
3.私の就職活動
私が就職活動を意識し始めたのはM1の 7 月頃で、その頃に求人情報サイトに登録しました。し
かし登録したはいいものの特に何も行動を起こさず、無為に時を過ごしていました。そのまま10
月に入り、求人情報サイトでのエントリーができるようになったのですが、それまでには特に企
業研究等を行っておらず、適当に有名企業にエントリーし放置していました。そのうち11月 12
月になるとエントリーしていた企業からセミナーの案内が来たので参加してみると、就活の仕方
について教えてくれたり、若手の社員さんとの懇談会があったりと就活に対するモチベーション
をあげてくれ、また就活の見通しを立てることができました。この頃から真剣に業界・企業研究
を始め、非鉄金属業界に強く興味を持つようになりました。そして 12 月になり、数社の会社説
明会に参加しました。会社説明会では会社の概要や事業内容等の説明があり、この段階で選考を
受ける企業を 4 社程度に絞りました。会社説明会に参加するとエントリーの案内があり、 3 月の
初めにエントリーシートの記入を求められました。エントリーシートを提出すると、テストセン
ターでの適性検査の案内がありました。古河電工では、自由応募と学校推薦で選考の過程が同じ
で、自由応募から学校推薦への切り替えが可能であったためこの段階で古河電工に学校推薦での
応募に切り替えました。適性検査の次は、会社でグループディスカッションおよび小論文の選考
を受け、その後二回の面接を経て 4 月半ばに内々定をいただきました。
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自分の就職活動を思い返したときに、最終的な結果には非常に満足しており早く入社し精一杯
働きたいという気持ちも強いのですが、途中の過程ではもっとこうしておけば良かったなあと思
う点がいくつかあります。まず企業研究の段階で特定の業界に絞りすぎていたことです。材料を
作る会社というのにこだわって非鉄金属業界等を重点的に見ていたのですが、その時あまり興味
がなかった業界でも今見ると面白そうだと思うところもあり、自分で選択肢を狭めていたのはも
ったいないかなと思いました。また、選考を受けた企業の数が少なすぎたというのも危なっかし
かったと思います。周りでは学校推薦でも落とされる人も大勢おり、また学校推薦での応募は 5
月初め頃に締め切られるところが多く、どこかは推薦が残っているから大丈夫だろうという考え
は危険だと思います。
4.おわりに
就職活動において自信が無くなり、精神が病む人も多くいるかと思います。これまでに劇的な
体験をしてきたわけでも、「これは自分にしかできない!」というものがあるわけでもない人は
大勢いると思います。もちろんこれらのことがある人は就活において武器として使えるとは思い
ますが、より重要なのは「過去に何をしてきたのか。」ということよりもむしろ「将来どれだけ
のことができるのか。」ということだと思います。「将来どれだけのことができるのか。」をア
ピールするためにはやはりこの会社で働きたいというやる気を見せることが重要だと思うので、
やってやるぞという強い気持ちを持って頑張って下さい!
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協和発酵キリン株式会社
内定
医学系研究科
博士前期課程
保健学専攻
女
1.はじめに
私は、保健学専攻の博士前期課程の学生です。就職活動では、協和発酵キリン株式会社から研
究職として内定を頂いています。
保健学専攻として学んできたことを活かしたいという考えと研究職として働きたいという思い
があったため、製薬業界と検査業界で就職活動を行いました。ここでは、私が受けてきたメーカ
ーの就職活動の体験を書かせて頂きたいと思います。これを読んで下さった皆さんの就職活動に
少しでもお役に立てれば幸いです。
2.就職活動の流れ
【2009年10月
プレエントリー】
就職サイト(リクナビやマイナビ等)や各社のホームページからプレエントリーをしました。
この時点で業界は絞っていたものの、興味のありそうな企業はとりあえずチェックしました。
【2009年11,12月
企業説明会】
11月は学内の合同企業説明会に参加しました。
12月になると、各社単独の説明会が始まり、そこで業界研究・企業研究をしました。
【2010年 1 月
エントリーシート作成】
各社のエントリーシートの第一次締め切りがピークを迎えます。また、多くの企業はエントリ
ーシートの提出と共に Web テストがありました。
【2010年 2 , 3 月
筆記試験、面接】
エントリーシートを出した企業の筆記試験、早い企業では面接が始まります。
私は、 2 月に他社から内々定を頂いたので、ほとんどの企業の選考を辞退しましたが、説明会
・エントリーシート・筆記試験・面接が重なり、本格的に忙しい時期です。
【2010年 4 月
面接、内定】
4 月 1 日から、製薬企業の面接が本格化しました。 4 月中旬に協和発酵キリンから内々定を頂
き、就職活動を終えました。
3.私の就職活動
①業界研究、企業研究
私の場合は、働きたいと思う業界が製薬業界と検査業界と決まっていたこともあり、その2つ
を調べました。インターネットでその業界の規模や、どんな会社があるかを調べ、エントリーす
る企業を絞っていきました。
企業研究もインターネットを中心に行いましたが、興味のある企業が来た場合には学内のセミ
ナーにも参加しました。少人数で行われるセミナーは、社員の方の話がじっくり聞けるので、実
際の企業の雰囲気も感じられてよかったと思います。
②エントリーシート
エントリーシートの記入項目は、学生時代に自分が何に力を入れてきたか、困難にぶつかった
時どうしたか等、基本的なことが多かったです。
複数の企業を受けると、提出期限が重なってしまうため、優先順位を決めてスケジュール管理
をする必要があります。履歴書は時間がある時に複数枚書いて準備しておくことをお勧めしま
す。
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③筆記試験
多くの企業が Web テストでした。テストセンターや SPI もありましたが、対策本を読んでおく
程度で十分でした。
④面接
私は研究職を志望していたので、研究内容の質問が半分以上でした。研究で行き詰った時に、
どう考え、どのようにして問題を解決し、そこから何を得たのかということを繰り返し聞かれま
した。研究を行う上で工夫したことなどを、あらかじめまとめておきました。
人事面接は、エントリーシートの内容にそって行われました。一部では、エントリーシートに
書いた内容以外で答えなくてはいけない企業もあったので、基本的な質問は複数個の内容を考え
ておくと良いかもしれません。
4.おわりに
就職活動には、個人の努力はもちろん必要ですが、それ以上に縁も重要だと、実際に就職活動
をしてみて実感しました。自分が行きたいと思う企業から毎年募集があるとは限りません。募集
があっても、その年の採用方針と自分が合っていなければいけません。そのような巡り合わせが
重要な中で、自分を評価してくれる企業と出会うのは簡単なことではありませんが、その分自分
が働きたい企業から内定を頂いた時は本当に嬉しいものです。
就職活動をするにあたり、思い通りにならないこともあると思いますが、自信を持って最後ま
でやり遂げて下さい。皆さんが後悔のない就職活動ができるよう、ご検討を願っております。
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アステラス製薬株式会社
内定
薬学研究科
博士前期課程
分子薬科学専攻
女
1.はじめに
先日筑波で行われた内定式に出席していたとき、今までの長い道のりを思うと胸がいっぱいに
なりました。最終的にずっと夢を抱いてきた会社の研究職の内定をいだたくことができたのは、
最後まで信念を曲げなかったからだと思います。
就職活動は縁(お見合い)といわれますが、自分で動いた分だけ、その縁は広がります。自分ひ
とりで就職活動をするのではなく、仲間をもつこと、たくさんの先輩に会って話を聞くこと、エ
ントリーシートを添削してもらえる人をもつことなど、多くの人の助けを借りて、自分の就職活
動を見つけて行くことが大切です。
就職活動に解はありませんが、自分の頭で考え、自分だけの最高の就職活動を見つけてほしい
と思います。
2.就職活動の流れ
~10月
インターンシップの参加で業界・企業研究
製薬会社の研究職がどのようなものか、を知るため8月に武田薬品工業の1週間の研究職イン
ターンシップに参加。本物の「プロフェッショナル」の研究者の話を聞くことができた。また実
際の仕事をさせていただくことで志望動機を確かなものにすることができた。OB訪問として同じ
大学からの先輩をインターンシップ先で紹介していただき内定を頂くまで就職活動の相談にのっ
ていただいた。
10~12月
企業説明会の参加・自己分析
企業説明会が始まり、就職活動の厳しさを身にしみて感じた。実験も同時進行で就職活動をし
なくてはならず、就職活動は週末にまとめてしていた。就職活動サイトではとにかくエントリー
はしておくこと。また製薬会社といってもたくさんあるため全部に出席していたら実験ができな
いので本当にその企業で働きたいと思う会社のみに絞って説明会に出席した。自己分析は高校か
らの友人に自分のいいところを言ってもらってそのまま自分の経験を織り交ぜてエントリーシー
トを書いた。
12月~ 4 月
エントリーシートの提出・ Web テスト・テストセンターの受験
エントリーシートを一日一社出すのを目標にだした。 web テストは対策せず友人にどのような
問題がでたかを聞いた。また、テストセンターは本を一冊仕上げた。
4 月~
面接・内定
一次の専門面接(40分)を受けて翌日に最終面接(40分)を受けた。翌日に内定の電話を頂い
た。
3.私の就職活動
①先手必勝
私の場合は夏休みにインターンシップに参加し就職活動を早く始めたので企業研究や研究職に
就く動機について早くから意識できたと思います。またエントリーシートは提示された日から3
日以内には出すように心掛けました。特に理系は研究があるので、11月までに研究概要を書い
ておくこと、自己分析をしておいたほうがいいです。1月~2月はエントリーシートのラッシュ
なので、あらかじめ聞かれそうなこと(学生時代に頑張ったこと、自分の強みなど)をワードで
作っていました。実際に先輩の話でも、エントリーシートを早くだしたところは書類通過の確率
- 24 -
が上がるようです。また会社説明会の予約は、連絡が来たらすぐにとるようにしました。みんな
の志望度の高い企業の説明会はすぐに埋まってしまいます。
②自分の軸を持つこと
私が就職活動で最も大切にしたのは、新薬を患者さんに届けたい、という信念です。なぜ薬を
作りたいのか?なぜ研究職でなければならないのか?志望企業で何をしたいのか?という問いを
常に考え行動していたので、就職活動や面接も迷走しませんでした。また誰にも負けない強みが
あるということがとても大切です。私が受けた企業では、面接では研究職も研究内容以外の内面
についてきかれることも多いので、友達同士で面接対策をしておいたほうがいいです。面接官が
何を聞きたいのか、相手の気持ちになって考えてみてください。
③縁を広げる
企業は無駄なことはしません。インターンシップは選考に関係ないと書いてあることが多いで
すが選考に関わっていると考えた方がよいです。私は会社説明会ではなるべく早く行って人事の
人と話す、終わってから質問をしにいくなどを心がけていました。実際内定をいただいたアステ
ラス製薬も面接ではインターンシップに来ていた人を何人もみかけたので、志望度の高い企業の
インターンシップには行ったほうがいいと思います。また、エントリーシートの添削、面接対策
をして下さった方々や情報を共有できる就職活動仲間・OGの支えなしには内定はなかったと思い
ます。
④拾うものは拾い、捨てるものは捨てる
就職活動では常に取捨選択を求められます。企業の数が多くてエントリーシートが間に合わな
い日も、面接が重なってしまう日もあります。一日は24時間しかないので、自分のできる許容以
上になったら、自分の中のルール(確率の高い方をとる)に従って、私は捨てるべきものは捨て
ました。
4.おわりに
就職活動を終えて思うことは、人生は自分で切り開くものであるということです。就職活動で
は、周りの人がものすごくできる人に見えてしまいます。エントリーシートがなかなか通らない
ときや、回りの内定の声が聞こえると、どうしようもなく落ち込む日もあります。しかし自分の
中でできる最高を出せたなら、きっと人事や面接官には届いています。また落ち込む時からのい
い立ち上がり方やセーフティネットを持ってください。落ち込んだ後、そこから立ち上がるとき
があなたの進化する時です。皆さんが夢をかなえることができるように心から願っています。
自分を信じてやるべきことをきちんとしていけば、きっと「明日は変えられる」はずです。
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パナソニック株式会社
内定
工学研究科
博士前期課程
応用化学専攻
男
1.はじめに
私の場合では、自由応募をおこなわず学校推薦のみで就職活動を行っていました。そのため、
たくさんの企業を受けてこられた方とは就職活動の進め方は違うと思いますし、割いた時間は比
較的少ないと思います。ここでは、その限られた活動の中で感じたことを述べさせていただきま
す。理系の大学院に在籍している方は、研究も疎かにはできないという難しさもあると思います
が、就職活動をする際に参考にしていただければ幸いです。
2.就職活動の流れ
①
企業へのプレエントリー(業界研究)
リクナビ等の就職情報サイトに登録し、分野を問わず興味のある企業をできるだけ多く登録し
ました。
②企業説明会・ OB/OG 訪問(企業研究)
時間を見つけて学内の合同説明会に参加し、様々な企業の情報を得ました。特に興味を持った
企業については、プレエントリー後に通知されるセミナーに参加しました。社員の方々と直接話
す機会もあるので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。 OB/OG 訪問では、同じ専攻の先輩
方も来られるので、就職活動の体験談や仕事での一日の流れ、研究とのマッチングなどを考える
際にも非常に参考になるかと思います。
③事業所(工場)見学
事業所や工場を見学し、職場の環境や社員の方々の雰囲気をつかむことができました。就職活
動中でないとできない体験も多く、非常に良い経験だったと思います。
④エントリー
学校推薦でしたので、専攻内でどの企業を受けるかを決めた後エントリーを行いました。
⑤面接
四月の一週目に技術面接を受け、その日に合格の連絡がありました。二日後に筆記試験および
最終面接があり、数日後内定の連絡をいただきました。
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3.私の就職活動
私の場合、自由応募は考えておらず推薦応募のみで就職活動を進めていました。そのため、推
薦応募可能な企業のみに絞って、セミナーや OB/OG 訪問、工場見学などに参加していました。
ここではエントリーおよび面接で感じたことを述べさせていただきます。
①
エントリー
推薦応募する企業が決まってからは、 OB の方々とこまめに連絡を取っていました。特にエント
リーシートを作成する際には、メールを通して何度も添削していただきました。添削は非常に厳
しく、研究内容から学生生活面などほぼすべてが書き直されました。エントリー後は、技術面接
に使用するスライドの添削もしていただきました。作成する際に重要だと感じた点は、学会等で
の発表とは異なり全くの専門外の人でも理解できる、分かりやすいスライドを作るということで
す。可能な限り専門用語を省き、データよりも研究の背景や目的、それが達成されることで実現
可能なことなどをしっかり述べることが求められていたと思います。
②
面接
技術面接は技術系の面接官3人、人事1人の個人面談でした。私の研究内容は、決して分野が
近いものではありませんでしたが、研究内容に対して面接官が非常に鋭い質問をしてきたことに
驚きました。質問内容は応募理由から研究内容まで幅広く、事前に質問対策をしっかりおこなっ
ておいたことが役に立ちました。質問対策などは主に同じ研究室の同期と協力しておこなってい
ました。応募する企業の分野が似ていると一緒に対策しやすいと思います。
最終面接は比較的和やかであり、研究内容というよりは生活面や性格面を重点的に質問されま
した。ここでは、エントリーシートの作成や質問対策でおこなってきた自己分析が役に立ったと
思います。
③
研究のマッチング
私は化学系の研究室に在籍しています。正直なところ自分の研究はパナソニックにはあまりマ
ッチングしていないと思っています。しかしそれによって、自分がこれまで得てきた技術や知識
が将来パナソニックでどう活かせるのかということを考え、異分野を勉強する良いきっかけにな
りました。このことは結果的に、面接での質疑応答でも非常に役に立ちました。そのため学会や
授業、書籍などでも積極的に分野外の知識を吸収しておくことも就職活動においては重要だと考
えています。
4.おわりに
研究と就職活動の両立は非常に大変なことだと思います。私も今振り返れば、もう少し時間を
就職活動に使い自由応募の企業に挑戦すれば良かったと思っています。しかし、 OB の方々のア
ドバイスがなければ推薦応募も厳しかったかもしれません。人それぞれに合ったバランスがある
と思うので、研究と就職活動のどちらも中途半端にならないよう気持ちの切り替えをうまくおこ
なって頑張って下さい。また、就職活動は様々な人との関わり合いや貴重な経験をすることがで
きます。後悔のないよう精一杯楽しんで下さい。皆さんの就職活動がうまくいくことを心から願
っております。
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株式会社クボタ
内定
工学研究科
博士前期課程
知能・機能創成工学専攻
男
1.はじめに
私の就活体験記は、私が就職活動で何をしたか、そして何を感じたかということを中心に書か
せていただいています。私は自由応募で就活をしましたが、文系の人に比べれば就活に費やした
時間も圧倒的に少ないので、そんなに工夫に工夫を重ねてということもありませんでした。です
から他の人みたいに教訓めいたことはあまり書いていません。
ただ私の体験を読むことで、皆さんが勇気づけられたり、反面教師にしたりと、何かしらの形
で参考にしてもらえればと思います。
2.就職活動の流れ
<M1の10月頃~>
この時期には学内の企業説明会に参加し、同時に自己分析を開始しました。
学内セミナーはそんなに人も多くないですし、人事の方とじっくりお話しすることができ
るかもしれません。自己分析では、自分が学生時代のときに何をしたのか、自分はどういう
性格なのか、そういったことを考えていました。
< 1 月頃>
就活サイトでプレエントリーをどんどん行っていきました。ただ 1 月から会社個別の説明
会に参加したいなら12月に動くべきだったと少し反省をしました。
< 2 月頃>
会社の説明会と同時に筆記試験や面接を受けたりと徐々に就活が本格化してきました。ま
た、この頃から企業から専攻に ”OB の方がリクルーターとして来てくださり、こちらにも積
極的に参加しました。ただ、自由応募を考えてる人にとっては、ここで興味を持っても時期
としては少し遅めになります。基本的に推薦をもらう人向けの説明会でした。
< 3 月頃~>
企業の工場見学に行ったり、会社の面接を受けたりと、徐々に就活に対するプレッシャー
が増えてきました。焦ってエントリーを増やしたのもこの時期でした。
有名企業は 4 月から面接が始まることが多いです。結局私の場合も 4 月に 1 次面接、最終
面接を受けて内々定をいただきました。
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3.私の就職活動
就活の流れではごくごく一般的な就職活動をしたように書きましたが、実際は普通とは異なる
就活をしたと感じています。
まず自分はSEになるか専攻を生かして機械の技術屋になるかで迷っていて、SEになるなら自由
応募、技術屋なら推薦応募と考えていました。 2 月になると前述のように OB/OG 訪問が始まり、
クボタの方も例にもれずうちの専攻に来てくださいました。この時にいらっしゃった方がちょう
ど私の研究室のOBで、さらにこの方のお話もとても面白い!ということで説明会で積極的にいろ
いろな質問をしました。この時に推薦で応募しようか迷ったのですが、まだSEと迷っていました
し、同じ専攻で推薦を希望している人も別にいたので推薦での応募は見送り、クボタに対して自
分からは何もアプローチしませんでした。
しかし後日、クボタの人事の方から直接私に電話がかかって来て、「もしよろしければ工場見
学に来ませんか?」というお誘いを受けました。これも何かの縁かもしれないと思い、 3 月の下
旬に工場見学に参加しました。
工場見学の日は、まず人事の方と食事をとりながらいろいろ会
話をして、その後工場見学という流れでした。その時の人事の方との楽しいおしゃべりも印象に
残っていますが、堺製造所の実際のラインや製品のトラクターを実際に目にして、かなり圧倒さ
れました。
その後、正式にエントリーしようと思い採用ページを見ましたが、「エントリーシートは説明
会に来た時に提出していただいています。それ以外の方は後日ご案内します」と書かれており、
エントリーできない状態でした。そして後日、採用ページに「エントリーシートの受け付けは終
了しました」との文字がありました。
その時はSEでも就活をしていましたし、ほかのメーカーにも応募していたので諦めようかと思
ったのですが、どうしても諦めきれなかったので 4 月 6 日、クボタの人事の方に「エントリーシ
ートだけでも見てほしい」と直接メールをしてお願いをしました。すると、人事の方が私のこと
を覚えていて下さっていて、すぐに電話が来て「エントリーシートをすぐ提出してください。ま
た、選考が詰まっているので次の月曜日に面接に来てください」と案内されました!
その後はトントン拍子に選考が進み、無事内々定をいただきました。
4.おわりに
就活は諦めないことが重要です。諦めなければ運よく事が運ぶこともあるかもしれません。し
かし、それ相応の努力も必要だと思います。会社のイベントに参加しておくなどは言わずもがな
です。
それに、実際は 2 月くらいからクボタとは別の会社の面接を受けてきました。面接を重ねてい
くと、面接に慣れるだけではなく、自分の働く動機やその時の要求などが自己分析以上に洗練さ
れます。実際、内々定をいただいた会社は後のほうに面接があった会社でした。
皆さんも僕のように、学生生活だけでなく、就活中の体験、今まで培ってきた人格など、すべ
てを総動員して就活に挑んでください。道は必ず拓けます。
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株式会社島津製作所
内定
工学研究科
博士前期課程
機械工学専攻
男
1.はじめに
私は機械工学専攻の修士修了後、精密機器・医療機器のメーカである島津製作所に勤めること
が決まった者です。小さいころからモノを手で作ることが好きで、工学部、工学研究科へと進み
ました。その中で、工学の知識を人の役に立たせたいと強く思うようになり、その最たるものだ
と考えついたものが医療機器でした。そこで、技術に妥協せず、医療にも携わることができる企
業を中心に就職活動を行い、島津製作所と出会いました。そこに至るまでの過程と大事にしたこ
とをお伝えすることが、これから就職活動をする皆様の役に少しでもたてば幸いです。
2.就職活動の流れ
5 月~ 9 月
就職活動初期ということもあり、メーカということ以外で業種を狭めることはしないようにし
ていました。そこで、リクナビで少しでも気になった会社をチェックし、各社のHPを見て雰囲気
をつかむようしつつ、改めて自分は何をしたいかを考えるよう心がけました。
10月~12月
就活とは別に、講義の関係で島津製作所の工場見学に参加しました。そこで医療機器に惹か
れ、関わりたい業種が固まってきました。そして、いよいよエントリーをし始め、個々の企業説
明会にも参加し始めました。そこでお会いする社員の方には、人事の方やHPからはわからないこ
とについて一つは質問をするように心がけました。その内容をメモする必要もあり、就活用のノ
ートに企業ごとの情報を記し始めたのもこの頃でした。
1 月~ 3 月
早いところで、 1 月から書類選考、面接が始まるため、エントリーシートを書き始めたのもこ
の頃です。書きながら自己分析をしていました。数社の選考を同時に進めており、忙しい時期で
した。
4月
選考がうまくいかない場合は、大学の就職担当の方や周りの人に意見を求め、常に次の面接を
意識し、悪い部分を直していきました。特に志望動機と自己分析は推敲を重ね、明確かつ効果的
に伝えるよう心がけ、面接でも相手に訴えかけるよう工夫しました。その積み重ねもあり、自信
を持って第一志望の島津製作所最終面接にのぞむことができ、縁もあり内定をいただくことがで
きました。
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3.私の就職活動
細かい就活の流れなどは他の方にお譲りするとして、私が「私の就職活動」としてお伝えした
いのは 1 点のみです。自分がやりたいことには柔軟にこだわってほしいということです。
私はモノ作りが好きで工学部、工学研究科に進み、メーカを目指すようになりました。そして、
人の役に立つことを意識し始めて、医療機器にも何らかの形で関わりたいと思うようになってい
ました。ですから、就職活動を始めて10月ごろから特に医療機器も手掛けている企業を集中的に
選ぶようにしていました。ただ、就職活動をする中で不安だったのは、メーカでほぼ聞かれる研
究内容についてでした。私の研究が医療機器に関連していたのかというと、そうではなかったた
めです。確かに研究とマッチングをさせる会社は少なからず存在していることは知っていました
。なので、いくら自分のやりたいことを重視することが大事だといわれても、本当にそれで大丈
夫だろうか、自分の研究がマッチする企業を探したほうが安心ではないか、と少し感じたことが
ありました。
ですが、考えるうちにそんなことで萎縮して遠慮した就職活動をすることだけは避けないと後
悔してもしきれないと思い至りました。その結果、研究の違いを乗り越えるために発想を転換す
ればよいと考えるようになっていました。それは、自分の研究はその志望分野でどう役立ちそう
かを考えることです。当然考えることだとお思いかもしれませんが、これは非常に大事なことで
す。自分ならそこにどう貢献できるのか、適当に関連付けるのではなくできるだけ明確に関連付
けることができれば、それは、逆にその分野の人よりも重宝される可能性もあります。化学系の
企業でも機械系が必要となることに似ています。なぜ自分の分野が必要になるのか、それを真剣
に考えることです。必ず関わりが見えてくるはずです。仮に直接関わることができずとも間接的
にその分野に働きかけることも可能なはずです。
自分が何をしたいのかはっきりしない方、少しでも興味ある事業・製品があれば、それがどの
ような裾野を持っているのか考えてみることで、企業を選ぶうえでの選択肢を増やしてくれるこ
とでしょう。
ここまででお気づきの方もおられるかもしれませんが、上で述べたことは志望動機にも直結し
ているのです。この時期に考えることに無駄なことはありません。是非思い悩み、自分の答えを
導き出していただきたいと思います。
4.おわりに
偉そうなことを記していますが、なにぶん自分自身が悩んだ内容ゆえにどうしてもお伝えした
いと思い、書き記した次第です。うまく進み、むねおどることもあるでしょう。その時にはどう
か足元をすくわれないよう注意してください。なかなかうまくいかず、がくんと落ち込むことも
あるでしょう。その時にはどうか次どのようにすればよいかを考えるようにしてください。
終始抽象的な内容でしたが、その中でも就活するうえで大事なものを記したつもりです。この
内容が就職難といわれる中でも自分がしたいことを貫くヒント、自分がしたいことを見つけるヒ
ントになれば、この上ない喜びです。最後までお付き合いいただきありがとうございました。こ
れから就職活動をされる皆さまがそれぞれ納得のいく就職活動を出来るよう、陰ながら応援して
おります。
- 31 -
関西電力株式会社
内定
工学研究科
博士前期課程
電気電子情報工学専攻
男
1.はじめに
私が就職活動をした時期は、リーマンショックによる不況の影響で、就職氷河期と呼ばれだし
て 2 年目の頃でした。前年の不況を目の当たりにしていたので、私は理系院生の中では比較的早
めに就職活動を始めました。
私は第一志望であった関西電力に推薦応募で内定をいただいたのですが、専攻内での推薦枠争
いに勝てるかどうかが就職活動一番の山場でした。また、推薦枠を獲得できなかった場合も就職
活動が途切れないよう、自由応募や他の推薦募集企業の情報収集なども行い、内定が一つももら
えないというリスクを回避しました。
理系の大学院生の就職活動は、就職サイトを見てもあまり参考にならない非常に特種なもので
す。しっかりと戦略を立てて、挑んでください。
2.就職活動の流れ
自己分析:将来、自分自身が挑戦したい仕事や、どのようなライフスタイルを送りたいかを考え
ました。私の場合は就職活動を始める前からそれらが明確だったので、書籍を用いて「自己分
析をするぞ!」ということはしておりません。
業界研究・企業研究:夏季インターンシップ、学内説明会、企業の個別説明会に参加しました。
また、業界本や企業ホームページも企業研究に役立ちます。
OB/OG 訪問:私の専攻では、 1 月頃から毎日のように大学に OB/OG の方がいらっしゃいます。理
系院生の就職活動は、推薦応募や自由応募、見なし自由応募など、専攻によって様々なので、
OBの方の話を聞くことは非常に重要だと思います。
エントリー:各企業のホームページからエントリーを行います。ESは WEB 上で記入する形式、手
書きの形式の両方があります。ESは恥ずかしがらず先輩や友人に読んでもらってアドバイスを
もらうといいと思います。
企業説明会:実際に社員の方を見ることができる数少ない機会なので、志望度の高い企業の説明
会には参加しましょう。人事部が説明会に選んだ(であろう)社員の方を見ることで、その企
業でどのような人物が求められているかを知れると思います。
面接試験: 4 月から人事面接が始まりました。 2 月や 3 月に、リクルーター面接をする企業も多
くあります。
内定:最終面接後、メールで通知されました。面接直後にその場で内々定通知がある企業もあ
りました。
3.私の就職活動
私はエントリーした企業が 6 社、面接を行った企業が 2 社、面接を辞退した企業が 2 社です。時
系列に沿って記述していきます。
6月
インターンシップ応募、面接
関西電力の夏季インターンシップ( 2 週間)に参加しました。エントリーシートのような応募書
類に通過後、人事面接が行われました。
8月
インターンシップ参加
インターンシップに参加すると以下の利点があると思います。1.書類選考や面接を早めに経験で
きること 2. 社員の方と長期間接することができること 3. 専攻内の同級生に意思表示ができる
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こと
3 点目についてですが、専攻内という狭いコミュニティで枠を争うとき、「〇〇くんが△
△社に行きたいらしいで!」という情報が横行します。推薦枠を争うとき、なるべく推薦枠に溢
れて争いを起こしたくないと考える人は非常に多いので、早くから意思表示をすることは有効だ
と思います。
11月~ 2 月
学内セミナー、企業別のセミナー参加
学内で行われる合同企業説明会や梅田などで行われる企業セミナーに参加しました。エネルギー
関連、鉄道、自動車、電機メーカーを中心に情報収集を行いました。
1 月~ 3 月
OB/OG 訪問
推薦に関することなど、非常に詳しい情報が手に入るので、企業のセミナーよりも優先して参加
しまし
た。面接のように感じる企業もありました。志望度が高い企業はしっかり準備して参加しましょ
う。
2 月~ 3 月
リクルーター面接
2 月ごろから非通知で電話がかかってくるようになりました。私の場合は、鉄道業界の方と喫茶
店でお話をするという機会が合計 5 回ありました。
3月
推薦希望企業調査、推薦応募者決定
専攻内での推薦希望企業調査がありました。推薦枠決定方法は専攻によって、さらに担当教授に
よっても異なります。私たちの場合は、人事面接( 0 次面接と呼ばれていました)により推薦応
募者を決定していました。私が希望していた関西電力も推薦枠を上回る希望者がいたので、 3 月
末に面接を受け、推薦応募の権利をいただきました。
4月
筆記試験、面接
推薦応募での選考が始まる前に、自由応募していた他社(エネルギー関連企業)の面接が始まり
ました。その企業は 1 次面接、 2 次面接(技術面接)、最終面接と合計 3 回面接を受け内々定を
いただきました。
関西電力では電気の基礎知識を問う問題、一般常識などの筆記試験がありました。そして 2 度の
面接を経て内々定をいただき、私の就職活動は終了しました。 4 月末でした。本命の企業の面接
の前に、同じ業界の企業の面接を 3 度も経験できることができたことは非常に良い経験だったと
思います。
4.おわりに
就職活動を進めるにあたって、まずは自分のしたいことの軸を定めることが重要だと思います
。軸がぶれていなければ、企業が違っても志望動機や将来取り組みたいことを話しやすくなりま
す。面接やエントリーシートの内容に後悔することもあると思いますが、終わったことを後悔し
ている暇はありません。後悔はせずに反省をして、次に活かすことだけを考えて、前向きに進ん
でいけば良いと思います。
また、先輩や友人と積極的に就職活動に関する話をすると良いです。就活本を読むより断然役
立つはずです。周りの人とコミュニケーションをとりながら就職活動を進めていってください。
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味の素エンジニアリング株式会社
内定
工学研究科
博士前期課程
地球総合工学専攻
男
1.はじめに
はじめに、就職活動を終えて、よかったことは、企業の方をはじめ、就活で出会ったいろいろ
な人達と話ができたことだと思います。就活では、全く面識のない方々と、連日、話をしていか
なければなりません。そんな日々は、人生においてもなかなかない貴重な時期だと思います。就
活をしていれば、つらいことに出会うこともあるかと思いますが、成長するチャンスだと思って
できるだけポジティブに、楽しんで活動してください。
2.就職活動の流れ
自己分析
:エントリーシートを研究室の先輩や同期に見てもらい、いろんな人の意見を聞
きながら、まとめる。最初は恥ずかしいですが、結局面接官に見てもらうもの
なので、人に見てもらいながら書くと、伝わりやすいよいシートができると思
います。
業界・企業研究:建築設計事務所に就職したかったので、受験しようと思う企業の作品を見に行
ったり、企業のHPや建築雑誌等から情報収集しました。
OB/OG 訪問
:していません。ですが、いろんな企業の OB,OG が学内で開いてくださる説明
会には参加しました。
書類選考,面接: 2 月頃に、10社程度の建築設計事務所にエントリーシートを提出し、書類選考
に通った事務所の面接を 3 月から順次受けていく。建築設計事務所の場合、 2
月にESの締め切りが重なるの
で、計画的に必要な書類を作成していかないと、締め切りに間に合わない。
(私は、受験希望だった企業の〆切に間に合わず、受験を断念したこともあり
ました。)一次面接や専門分野の筆記試験は通過できるものの、なかなか最終
面接を突破できずに、 3月の終わり頃になってしまい、
希望していた建築設
計事務所の受験機会がなくなってしまう。そのため、就職情報サイトを見て、
少しでも興味のある企業にエントリーし直す (10 社ぐらい ) 。最終的に内定を
いただいた企業もこの時期にエントリーをして 4 月中頃に説明会に参加.その
後、何社か面接を受けながら、 5 月はじめに内々定を頂き、活動終了。
3.私の就職活動
私の就職活動の前半は、非常に苦戦しました。働きたいと思っていた建築設計事務所どこから
も内々定を頂くことができず、一通り大手の選考が終わった時点で、就職活動の方向性を考え直
さなければいけなくなりました。以前から考えていた職種と全く違う職種を探すことになったの
で、就職情報サイトを見ても、なかなか仕事のイメージがわかず、就職活動するやる気もでない
状態でしたが、悩んで塞いでいてもしょうがないので、少しでも興味のある企業を探して受けて
みることにしました。その中で、味の素エンジニアリング株式会社の説明会や面接は、ざっくば
らんに話ができ、また仕事内容にも魅力を感じることができました。私は、面接の際に、なにも
取り繕うことなく素の自分を伝え、その上で、それを評価してもらえる企業に就職したいという
思いがあったので、そのような選考で、評価して頂けたことが、就職を決めた一つの要因になり
ました。
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[ 面接対策 ]
面接の前日までの準備として、志望動機や自己PRなど必ず聞かれるであろうことと、会社の特
徴や基本的な情報をワードで書いたものを作成して、当日はそれを眺めながら会場に行くように
して
いました。また、面接後には必ず、面接で話した内容やよかった点、よくなかった点をメモする
ようにしていました。そうすると、自分の頭が整理されて次の面接にもつながると思います。
[ 気持ちの持ちよう ]
面接は一発勝負で多分に運もあると思います。なので、お祈りされても、縁がなかったんやと
思うぐらいにして、次の面接に備えた方がよいと思います。
また、就活をしていると、いろんな悩みが出てきます。そういうときは、同じ就活をしている
友人と飲みに行ったり、話をすると、すっきりした気持ちでまた明日からがんばれると思います
。自分のことで一杯一杯にならずに、友人と励まし合い、刺激をもらいながら乗り越えるのがよ
いと思います。
4.おわりに
私が就職を決めた企業は、就職活動を始めた時には、思いもしていなかった企業でした。そう
いう意味で、私の就職活動は、万事うまくいった訳ではありません。ですが、来年から、頑張っ
て働いていきたいと思える会社になんとか出会うことができたと思っています。就職活動を始め
る皆さんは、当初に思い描いた企業に狙い通り内定を頂ければ、それにこしたことはないと思い
ますが、このご時世なかなかうまくいかないこともあるかと思います。ですが、そんな時にも顔
を上げて諦めずに活動していれば、思いがけない良縁に出会えるかもしれませんので、体調に気
をつけて是非とも頑張ってください。
- 35 -
大阪ガス株式会社
内定
工学研究科
博士前期課程
ビジネスエンジニアリング専攻
男
1.はじめに
就職活動をしていく中で、様々な人や媒体から多くの情報を得ることになると思います。情報
は多いに越したことはないですが、その中で取捨選択して、自分に必要と思うものを吸収してい
くことが必要だと思います。
多くの情報や環境の変化にさらされることで、気持ちがぶれることもあるかと思いますが、自分
なりに普段から大事にしている価値観やこだわりは、絶対に曲げないように心がけることが大切
だと思いました。
大阪大学にも色んな人がいて、その人によって行きたい企業や就職活動の仕方も変わってくる
と思うので、一つの参考として、私の体験記を読んでいただけたら幸いです。
2.就職活動の流れ
◎ 8 月:夏期インターン
メーカーのインターンシップに 1 週間行っていました。企業の内側に入ることで、普段にはな
い刺激が得られ、勉強になりました。また、メンバーの中には非常に優秀な人がいて、後の学生
生活にも影響を与えてくれました。
◎11月~ 2 月:企業研究、自己分析
「自分をどう企業に売り込むか」これを常に考えていました。そのためには売りこみ先の「企
業」のこと、売りこむ商品である「自分」のことを知る必要がありました。
企業研究のために、学内の説明会に多く参加しました。研究で実験している合間にも参加できて
、効率が良かったです。この時期には行きたい業種や企業がはっきりと決まっていなかったので
、複数の企業の話が聞ける点、また大学のOBを連れてきてくれるのもメリットでした。
自己分析のために、友人や先輩と飲みに行った時や家族に、自分からそういう話題を振っていた
と思います。なんとなく自分の長所や短所がわかった気でいましたが、自分で自分の事を知ると
いうのは難しいと今でも思います。
◎ 3 月:エントリーシート
エントリーシートは自分の企画書のようなものを 1 枚作ることを心がけ、時間を多く割きまし
た。後はその企画書を企業やフォーマットに合わせて微修正していきました。
◎ 4 月:面接、内々定
面接では変わった質問や圧迫のようなものはありませんでした。聞かれたことに対して、正直
に、正確に、相手がわかるように、答えるように心がけていました。面接は緊張したというより
、楽しかったのを覚えています。中でも一番楽しかったのが大阪ガスで、だから内定を頂けたの
かもしれません。
- 36 -
3.私の就職活動
私が就職活動で一番困ったのは、就職活動の前半、「自分がどこの企業に行きたいかわからな
かった」ということでした。内定先の大阪ガスも、12月の時点ではプレエントリーすらしていな
かったです。しかし、今は来年から大阪ガスに入社できることに、本当に満足しています。同じ
ように企業選びに悩んだり、自分が何に向いているかわからないという方もおそらくたくさんい
ると思います。私の紆余曲折を書いてみましたので、少しでも参考にしていただけたらと思いま
す。
当初、私はどこの企業に行きたいかわからないという気持ちがありましたが、その反面どこにも
興味がありました。学内説明会などで聞くプレゼンはどれもわかりやすいですし、この会社はこ
ういうことをしているのか・・・と聞いているだけで楽しかったです。ただ何社も何社も受ける
わけにはいかないので、絞り込んでいきたいなと思っていました。興味がある企業を整理すると
、世界であったり、地球に関連してて、何かしら根本的な部分に携わっているという漠然とした
共通項がありました。そして、その中でも海外のインフラ整備をしているようなメーカーの志望
順位が高く、次第にそちらにシフトしていきました。しかし、「企業に入ってすること」という
観点で考えた時に、私は学部時代の基礎工学部から、現在の学科に変わっていることからも、研
究開発等がしたいのではないと思うようになりました。またメーカーとして、技術そのものを掘
り下げ、良いものづくりをするというよりも、技術をどう使って、人にどう影響を与えていくか
に興味があり、そういった業種に目がいくようになりました。その中で、海外進出もしているイ
ンフラ系の企業、海運業が納得して志望している業界と思うようになり、選考を受けることにし
ました。受けた企業は行きたいところに絞りこんでいたので、絶対どこでないとだめ、というよ
り、内定頂けたところで頑張ろうと思っていました。しかし、選考が進むにつれ、大阪ガスの社
員の方の雰囲気に魅きつけられ、「ここ良いな!」、「ここなら常に挑戦をしていける」と思い
、志望度が上がっていきました。
私は地元が関東ということもあり、大阪をこれからの拠点にしていくことに迷いがありました。
両親に相談したりもしましたが、世界を目指していきたいという物心ついた時からの気持ちを大
事にするなら、出発点が大阪も東京も関係ない。それなら「ここで働きたい」思う気持ちに素直
に従おうと思い、大阪ガスに決断しました。
4.おわりに
就職活動は、「頑張る」というよりも「楽しむ」ことを心がけていただけたらと思います。
普段は行かないような場所に行ける、会わないような人に会えるというだけで、楽しいことで
すし、他の企業の話を聞ける機会は、滅多にないことだと思うので、それだけで勉強になりまし
た。
あと、就職活動中も研究、学外での活動、趣味を同時並行で進めたのがよかったと思いました
。面接での質問にもリアリティを持って答えられるだけでなく、毎日のモチベーションが維持で
きました。
就職活動も大事ですが、学生生活の半年間も同じくらい貴重な時間だと思います。私もまだ社
会に出るまで数カ月時間があります。お互い、毎日全力投球で充実させていきましょう!!
- 37 -
本田技研工業株式会社
内定
工学研究科
博士前期課程
ビジネスエンジニアリング専攻
男
1.はじめに
私は、大学での研究はあくまでも、ケーススタディの一つで、ある課題に対して、どのように
アプローチしていくべきなのかというものの考え方およびプロセスを学ぶ機会であると考えてお
ります。だから私は、大学、大学院と溶接冶金を専門に研究をして参りましたが、専門分野にと
らわれずに、就職活動をおこないました。
また、私は自分にとって、技術者にとってやりがいを感じることのできる仕事をしたいと考えな
がら、就職活動をおこないました。
私は、学校推薦に志望企業がなく、自由応募で受けました。私の就職活動体験記が、少しでも参
考になれば嬉しいです。
2.就職活動の流れ
1月頃
大学内でいろいろな会社のOB訪問や会社説明会を開いて頂きました。私は、当初から自動車メ
ーカーか重工メーカーに入りたいと考えてましたが、色々な企業のことを知ることのできる機会
は今しかないと考え、時間に余裕があるときは積極的に説明会に参加しておりました。
2,3月頃
多くの企業の工場見学会や研究所見学会を開催して頂きました。前述のように、工場見学にも
積極的に参加させていただきました。工場見学は、普段では見ることができないものも見させて
いただくので、とても勉強になりました。
3月後半
志望企業にエントリーシートを書き、提出をしました。私は 3 社にエントリーシートを提出し
ました。自動車会社メーカー 2 社と重工メーカー 1 社です。そのうち、自動車メーカー 1 社、重
工メーカー 1 社にエントリーシートが通り、 4 月の面接にすすむことができました。
4月
自動車メーカー、重工メーカーと最終面接まで進むことができましたが、先に自動車メーカー
( 本田技研工業株式会社 ) に内々定をいただいたので、重工メーカーのほうは最終面接を受ける
のを辞退させていただき、本田技研工業に入社することを決めました。
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3.私の就職活動
・業界研究
私は、前述のように、就職活動を始めた当初から就職先は自動車メーカーおよび重工メーカー
と希望していました。そこで、特に自動車メーカーおよび重工メーカーの会社説明会や工場見学
には積極的に参加させていただきました。また、色々な企業のことも勉強したかったので、時間
に余裕があるときには色々な企業の会社説明会にも参加させていただきました。企業説明してく
ださる方と話すことで、企業ホームページやパンフレットでは分からないことや、実際に働いて
いる方ならではの各業界の裏話など聞けてとても勉強になりました。
・自己分析
企業の面接では、必ず自分がどのような人間なのかと話す機会が必ずあると思うので、自己分
析はとても大切だと思います。私は、まず自分で自分はどんな人間なのだろう、長所、短所はな
にかということを考えました。そして、自分の考えた自分像を友人や両親に話し、客観的に自分
はどのような人間に見えているかということを聞きました。人に自分はどう見えているのかと聞
くのは、とても参考になりました。
・選考の流れ
選考は4月から始まりました。私は、 2 社同時並行で面接が進んでいったのでスケジュール管
理がとても大変でした。
・面接対策
本田技研工業株式会社では、自由応募の場合、まず1次面接、最終面接の2回面接がありまし
た。1次面接は大阪で、最終面接は東京でありました。
学校推薦の場合では、リクルーターの方がついて、面接練習などしてくれる企業もあるようで
すが、私は自由応募で受けていることもあり、特にリクルーターの方がついてくれるということ
がなく、面接練習は同じ研究室の同期の学生にしてもらいました。最初の練習では、うまく受け
答えができませんでしたが、何回かやっているうちに自分の考えていることもまとまってきて、
うまく出来るようになりました。何回も面接練習に嫌な顔をせずに、付き合ってくれた同研究室
の友人たちに感謝しております。
4.おわりに
就職活動は色々な業界、企業を知れる貴重な機会です。だから、積極的に色々な企業の企業説
明会に行くべきだと思います。色々な企業説明会に行くことで、面接で話すネタも増えると思い
ます。また、この機会に、自分とはどのような人間なのかと思う存分考えるべきだと思います。
会社に入り、社会人になったら仕事に追われ、学生のときのように考える時間がないと思うから
です。自分の、今まで生きてきた二十数年間を振り返るとともに、自分はどのような人間になり
たいかをかんがえるべきだと考えます。
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株式会社日立製作所
内定
基礎工学部
システム科
男
1.はじめに
まず、就職活動が自分の将来にとって極めて重要であることを再確認して欲しいと思います。
本当に新卒で就職活動ができるのはたったの一度きりだと言うこと、さらに、まだ20年程しか生
きてきていないのに、今後40年間を左右する決断をしなくてはならないことなどを考えると当然
のことだと思います。しかし、私は当初はまだはっきりとした意思を持たないまま就職活動を始
めていました。もっと早くから就職活動に取り組んでいればと思うことが何度もありました。で
すので、まずみなさんには、早いうちから就職活動をすることの意味と、自分の将来の明確なイ
メージを見いだして欲しいと思います。また、私は理系ですが、学部生のうちに就職する道を選
んだ少数派でもあります。私の体験記がみなさんのこれからの就職活動に少しでも役立つことが
できれば幸いです。
2.就職活動の流れ
11月中旬
就職するか大学院に進学するかを悩んでおり、とりあえずマイナビ、リクナビ、日経就職ナビ
に登録。学内で開催されていた複数企業出展のセミナーに参加し始める。この頃はまだ業界研究
、自己分析などはほとんど手つかず。就職活動に対する認識が甘すぎた。
1月下旬
期末試験、実験などでなかなか活動できず、この頃から各種ナビ主催の大規模企業セミナーへ
参加。業界を選ばず説明を受けるように努力する。だんだんと興味のある業界が絞れてくると同
時に学部で就職したいと強く思うようになる。
2月中旬
個別企業説明会へ参加し始める。この頃から興味のある職種が絞れてきて、システムエンジニ
ア (SE) を志望するようになる。SE採用の企業の説明会に参加して行く中で、自己分析を始めて行
く。さらにエントリーシートを書き始め、自己分析が十分でないことを実感し、志望動機を模索
。筆記試験、 SPI なども順次受けて行く。
3月中旬
大手 SIer を強く志望。ここで理系の就職活動のキーでもある推薦と自由のルールをよく知らな
かったことに気づく。エントリーしていた大手がほとんど推薦でしか応募できないことを知り、
第一志望だった日立製作所の推薦枠が自分の学部にあることから推薦応募に切り替える。
4月
日立製作所への推薦応募枠を獲得。と同時にOB訪問。そしてすぐに1次面接を予約。通過後2
事業部の2次(最終)面接予約。そして2次面接日(4月22日)夜に両事業部から通過連絡。そ
の日のうちに承諾し、第1志望の事業部に内々定。
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3.私の就職活動
私の就職活動は、とりあえず進学にあまり興味ないし、説明会だけでも行ってみようという気持
ちで始まりました。しかし、これがきっかけで徐々に就職したいという気持ちに切り替わってい
き、進学については一切考えなくなりました。だからといって、進学よりも学部生での就職を勧
めるというわけではありません。ただ、もし年を越す前に、進学か就職かで迷っている方がいれ
ば、私は、説明会やイベントに積極的に参加することを勧めます。そうすることで、きっと進学
のメリット、就職のメリットなどが見えてくるはずです。大学院への進学はみなさんにとって、
研究を通して自分自身を飛躍させることができる大きな機会です。自分自身で考えて研究を進め
ていくことで、より深い考察力、自主性、文章をまとめる能力などを手に入れることが予想で
きます。しかし、就職することでその機会が本当に失われてしまうのでしょうか。現在、多くの
の企業が新人教育に力を入れているとアピールしており、ある程度は確かなものだともいます。
ですので、企業と大学とで場所は違いますが、自分自身を成長させることは、自分次第でいくら
でも可能だと思います。また、大学の研究室という、悪い言い方をすれば閉鎖的な空間で20代の
2 年間を過ごすよりも、上司や同僚、または取引先などとコミュニケーションをとりつつ、社会
的な責任を持ち始めることの方が、私にとっては大事なことだと考えています。しかし、私が言
いたいのは、そんな貴重な 2 年間をどう過ごすのが自分にいいのかを考えるためにも、就職とい
う進路についても考えてみてほしいです。
選考については、一番重要なのはやはり面接であり、避けては通れないところです。私自身の
経験と、友人たちとの情報交換などから考えて、やはり一番重要なのは、「元気がある」という
ことだと思います。単純なことのように思えますが、いざ、初対面の面接官を複数目の前にする
と、たいていの人は、緊張してしまい本来の答弁ができないものです。いくら良い志望理由を考
えてもはっきりと相手に伝わらなければ意味がありません。ですので、そういう意味で、普段か
ら年の離れた方と会話をする機会を積極的に作ってほしいと思います。また、体調管理をしっか
りとすることも欠かせない要素です。
面接での答弁では、その企業でその職に就きたい熱意を相手に伝えることを意識してほしいと
思います。例えば、「SEになりたいからその企業に入社したい」では不十分だと思います。他社
のSEとの差別化をはかり、職種に対する志望と企業に対する志望をそれぞれ分けて考えられるこ
とが重要かと思います。
4.おわりに
おそらく就職活動が、今までの人生で最も自主性を求められるイベントだと思います。基本的
には自分から動かなければ何も変わりません。友達の輪に入って一緒に就職活動をしていてもだ
めで、他人の情報に左右されすぎず、自分自身と向き合うことが大変重要です。
また、粘り強く就職活動に取り組むことを忘れないでください。大学生の就職率が低くなって
きている今、挫折、失敗は必ず就職活動の中に現れてきます。周りを気にして焦ることも重要で
すが、一番重要なのは、自分の将来を決める大事な時期にいることを常に意識して、我慢強くあ
ってほしいです。
みなさんの就職活動がみなさんにとって有意義なものであることを願います。
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大日本印刷株式会社
内定
基礎工学研究科
博士前期課程
物質創成専攻
男
1.はじめに
みなさん、はじめまして。私は現在、大学院の修士課程に在籍しています。私が就職活動を開
始したのは 2009 年10月で、活動当初から技術系として採用されることを目標に選考を進め、最終
的には大阪大学の学校推薦制度を利用して、 2010 年 4 月中旬に大日本印刷株式会社より技術系の
内々定を頂きました。
以下の就職活動体験記は、主に理系の技術職を志望される方を対象とした内容になっています。
私と同じような立場にいらっしゃる方に読んで頂いて、その方の就職活動に少しでも役に立つこ
とができれば幸いです。
それでは最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。
2.就職活動の流れ
以下では、私の就職活動の流れを時系列でまとめています。
○2009年10月~12月:就職サイトに登録、学内セミナーへの参加、企業へのエントリー
10月から就職サイトが本格的にオープンしたので、まずは就職サイトに登録しました。それと
同時に、学内・学外において企業セミナーや合同説明会が頻繁に開催されるようになったので、
時間の許す限り参加しました。学業との兼ね合いもあって、特に土曜日に開催されていた学内の
説明会に多く参加していました。学外の合同説明会は、あまりにも参加人数が多かったため、参
加したのは最初の一度きりでした。この時点では、特に志望業界・志望職種等は決まっておらず
、少しでも気になる会社があれば説明を聞きに行き、エントリーも済ませました。だいたい20社
くらいの企業を見て回りました。エントリーした企業は40社程度です。
○2010年 1 月~ 2 月:会社説明会への参加、OB訪問、エントリーシートの作成・提出
年が明けると、今度は企業ごとに個別に開催される会社説明会に参加するようになりました。
会社説明会にて人事担当者や現役の若手社員の方と話す機会が増え、具体的にその会社での働き
方やコア技術等を知ることができました。会社説明会に参加する傍ら、積極的にOB訪問を行いま
した。
OB訪問のやり方は様々でしたが、企業の採用ページに記載されている人事部に連絡をして、人事
部経由で現役社員の方とコンタクトを取ることが多かったです。 2 月中旬よりエントリーシート
を作成し始め、気になっていた食品業界の会社にとりあえず自由応募の形でエントリーしました
。
○2010年 3 月~ 4 月:志望企業の決定、一次面接、最終面接
3 月初めに大日本印刷に学校推薦を利用して応募することに決めました。選考が始まったのは 4
月の 1 週目からでした。自由・推薦応募でエントリーしていた会社の面接を並行して受けました
。どちらの面接も 1 次面接・最終面接の 2 回でした。学校推薦で応募していた大日本印刷より先
に内々定を頂きましたので、そこで就職活動を終了しました。
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3.私の就職活動
○現役社員の方とのやりとり
ネットや採用ページに記載されている情報だけでは不十分で、あまり実感が湧かないと考えて
いました。そのため会社説明会やOB訪問の機会を利用して、その会社で実際に働いている方にお
会いして、直接やりとりすることを通して、企業研究を進めました。エントリーシートに記載す
る内容はコンタクトを取った社員の方々に添削をしてもらうことが多かったです。
○研究内容の説明
技術系の面接 ( 技術面接 ) では、どの企業であっても自分自身の研究テーマについて説明するこ
とを求められます。自分の場合では、 1 次面接・最終面接のどちらでも研究内容に関して発表す
る時間が設けられており、面接の 6 割程度の時間で質疑応答を行いました。面接官は専門分野外
の方なので、
研究内容の発表はできるだけ簡潔で、かつ分かりやすい内容になるように気を付けました。また
本
番の技術面接の練習のために、異分野の研究室に在籍する博士課程の先輩やOB訪問を行った先輩
社員の方に面接官役をお願いして、模擬面接を10回程度行いました。
○自己分析
エントリーシートを書いたり、面接を受けたりする上で、自分自身を知ることは本当に大切に
なります。自分の性格、趣味や興味を持っていること、特技、キャリアプランなど考えなければ
ならないことは、挙げればきりがありません。生まれてから今まで感じてきたことや考えてきた
ことを思い出しながら、自分はどのような人間なのかを分析してみてください。友人や研究室の
先輩、先生、両親に自分がどのような人かを尋ねるといいかもしれません。また就職活動中は、
自己啓発本やビジネス書をたくさん読むことを心掛けていました。これは、OB訪問を行った多く
の先輩社員の方々から、自己啓発本やビジネス書を読むようにアドバイスされたからです。「 D
・カーネギー」や「本田健」の本は、特によく名前が挙がっていました。先輩方に奨められた本
を読むことからも、自己分析を進めることができたと思います。
4.おわりに
就職活動では多くの出会いがあります。例えば、同じ説明会に参加した学生、実際の職場での
仕事内容を説明しに来ていただいたエンジニアの方々、OBの方々、面接を行う人事の方々などで
す。人との出会いの数だ
け、様々な価値観に触れることが出来ます。周りの人に自分の意見を伝えることや、逆に周りの
人の考え方に触れること、そしてそれらの考え方に共感することによって、自然と自分が成長す
ることができたと思いま
す。自分にとって今回の就職活動中の出会いは、かけがえのないものとなりました。
あとは、就職活動は辛いことも多々ありますが、そういう時は友達と飲み、愚痴をこぼしたり
しながら最後まで諦めないで頑張ってください。自分も随分と友達と飲みに行きましたし、OB訪
問した先輩方にもずいぶんとご馳走になりましたので。
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新日鉄ソリューションズ株式会社
内定
基礎工学研究科
博士前期課程
システム創成専攻
男
1.はじめに
就職活動は、「情報戦」です。それは、自分の身の回りから上手に情報を入手することによっ
て、スムーズに就職活動を進めていくことができるからです。その情報源としては、大学や就職
活動で知り合った友達、研究室や部活・サークルの先輩、様々な業界の企業の社員の方々、新聞
・雑誌など様々なものがあります。ま
た、その1つとして、私の就職活動体験記を読んで、今後の就職活動を進めていく上で参考にし
ていただければと考えています。
2.就職活動の流れ
6月:夏季インターンシップの説明会に参加した(直感的に企業と業界を選択した)。
7月:夏季インターンシップのエントリーシートの提出&面接を初めて体験した(大阪大学就
職ガイドブックを参考にして、自己分析と面接対策を開始した)。
8月:夏季インターンシップに参加した(社会人のマナーと、社会における自分の専門性の活
かされ方を知った)。
9月:インターンシップに参加して、自分が感じた事や考えた事を本採用で活かすため、資料
をまとめ始めた(その資料が、就職活動を行う上で、とても参考になった)。
10月:本採用のプレエントリー&学内の合同企業説明会へ参加した。
11月:興味のある企業には、積極的に企業説明会に参加した(合同企業説明会よりも社員の方
々と直接話せるので、企業の雰囲気がよく理解できた)。
12月:興味のある企業のOB・OGが大阪大学を訪問するセミナーに参加した(OB・OGなので、業
界や企業の雰囲気、同業他社との関係についての本音が聞けた)。
1月:興味のある企業のセミナーは、東京のみの開催でも参加した(地元志向の自分が少し変
化しつつあった、また自己分析を行い将来の目標を考えるようになった)。
2月:エントリーシートの提出&面接が始まった(行きたい企業を受ける前に練習を積み、場
慣れした)。
3月:ほぼ毎日筆記試験&面接を行った(自己分析が確立し、面接対策も万全になった)。
4月:毎日最終面接を行い、行きたい企業の中のから内々定をいただき16日に終了した。最
終的には、3社から内々定をいただくことができた。
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3.私の就職活動
私が就職活動を行う上で、重要視した点が3つあります。
まず、1つ目に重要視したのは、「自己分析を行うことによって、自分自身の強みと弱みを明
確に理解する」ことです。それは、就職活動を行う上で、最も根幹となる軸をしっかりと把握す
る必要があるからです。これを行う際、幼少期から現在までの自分史を考えることが最も近道で
あると思います。また、両親や兄弟、身近な友達・先輩の意見を聞くことも大切です。ここで
は、自分が現在に至るまでの間大切にしてきた考え方や心境の変化などを踏まえて考えれば、よ
り良い自己分析ができると思います。
次に、2つ目に重要視したのは、「自分自身について理解した上で、自分の強みを発揮できる業
界や職種を探す」ことです。それは、自分の強みを発揮できる業界や職種において仕事ができた
時、大学院までの間に培ってきた知識が社会で活かされるので、社会貢献しているという「やり
がい」を感じるからです。私の場合、専門が情報系で、小学校からのサッカーの経験がありまし
たので、専門性が発揮でき、なおかつチームで仕事ができるシステムエンジニアを選択しまし
た。理系の方は自分の専門性から、文系の方は自分の経験から強みを見出し、企業を絞り込んで
いけば良いと思います。
最後に、3つ目に重要視したのは、「様々な業界の社員の方々と直接話す機会をできるだけ増
やして、その企業の雰囲気を把握し、自分と価値観の合う社員の方々が多い企業を発見する」こ
とです。それは、もし就職する企業が決まった場合、最低でも30年以上は同じ環境で働くこと
になり、社員の方々との相性や企業の全体的な雰囲気がとても重要になってくるからです。私の
場合、一生同じ企業で働くつもりなので、数多くの企業の方と納得いくまで話しました。業界や
職種によって、企業の社風が全く異なっているので、興味のない企業の説明会にも積極的に参加
することをお勧めします。
さらに、これら3つの事を繰り返し行うことによって、私は本当に自分に合った企業を探すこと
ができまし
た。最も基本的な部分である自己分析は、何度も繰り返し考え抜くことによって、より良いもの
へと変化していきます。また、恥ずかしいかもしれませんが、身近な人やOB・OGの方に自己PRを
見せ、添削していただくことも効果的です。
4.おわりに
就職は、一生に関わることです。自分の信念を持って行動すれば、必ず良い結果が出ます。ま
た、絶対に自分に合う企業が存在するので、諦めたくなる時もあると思いますが、自分を信じて
頑張ってください。みなさんが、満足できる企業に入社できることを願っています。
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株式会社バンダイ
内定
言語文化研究科
博士前期課程
言語文化学専攻
女
1.はじめに
就職活動を振り返ると、たくさんの社会人の方々や学生の方々とお話させていただける、あら
ゆる業界をタブーなく拝見できる、自分を知る、といった貴重な機会だったように思います。膨
大な情報が溢れる長期戦の中、心身ともにしんどい時もあると思いますが、そのしんどさすら成
長とご縁につながる、と楽しむことが何よりも納得のいく活動を続ける力になるように感じます
。私個人の就職活動の過程と所感を書かせていただくことで、皆様の就職活動がより楽しいとき
になるための一参考となれますと幸いです。
2.就職活動の流れ
6月
■就職活動情報提供サイトへの登録
インターンシップのため情報収集を開始する。
7 月~ 9 月
■インターンシップ
業界を絞らず気になった企業にエントリーする。
エントリーシートの記入を通して、徹底した業界・企業研究や、自身の意思を簡潔に言語
化する訓練の必要性を痛感する。
参加前に会社概要を概観し、質問事項をリストアップすることでより有意義な会社訪問に
なることを学ぶ。
10 月
■合同企業説明会
週 1 ペースで学内外の説明会に参加する。
■学内の就職関係イベント
業界研究の方法、自己分析の仕方などノウハウを学ぶイベントに参加する。
■プレエントリー開始
11 月
■合同企業説明会
3 日に 1 回のペースで学内外の説明会に参加する。入場まで 2 時間待ちの長蛇の列に遭遇
する。
■個別の企業説明会
参加予約の空席を求めてウェブサイトを何度も訪問するケースが増え、焦りを感じ始める
。
12 月
■模擬面接・自己分析
友人や就職活動カウンセラーの方々に見てもらい、アドバイスを頂く。
■合同・個別の企業説明会
1月
■合同・個別の企業説明会
毎日何かしらのイベントに参加する。その中で志望する業界がいくつかに定まる。
■ SPI 対策
■エントリーシート提出
すでに締め切っている企業もあったことで、迅速な情報収集の重要性を痛感する。
2 月~ 5 月
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■企業説明会・ES提出・筆記試験・面接
6 月初旬
■バンダイ様から内々定をいただいたため、他社の選考等を辞退し、就職活動を終える。
3.私の就職活動
■企業説明会
合同・個別ともに時間の許す限り参加することは、以下の点から有意義だったと思われます。
第一に、自身の興味が広がる点です。第二に、他業界と志望業界とのつながりを知ることで、志
望業界への理解がより深まりました。第三に、特に合同説明会では、カウンセラーの方やコンサ
ルタント様に相談させていただくことが出来ます。利害関係がなく初対面であるプロの方々に、
歯に衣着せぬ客観的なご助言を頂ける機会は非常に貴重でした。また、人間心理に精通している
初対面の社会人の方々とお話をさせていただくこと自体が、結果的に面接の場で素を出せるいい
練習になっていたように思います。
■志望業界
できるだけ早い段階で、沢山の業界・企業を知ることが何よりも重要であると考えます。いい
なと思ったときには既にエントリーが締め切られていた、などの「やらなかった」後悔は、全力
を出し切ってお祈りを頂いたケースより意外と強く(私にとっては)残りました。時間的にもエ
ントリーできる企業数は限られますが、業界を絞りきる前に、皆様にはぜひ、とにかくたくさん
の業界と出会われることを願っています。
■自己分析・エントリーシート
私の場合、人生観や働く理由、企業への志望理由についてとにかくたくさんの人と腹を割って
話すことが、なによりの自己分析になりました。それにより、自身を客観視し、本当に譲れない
軸が整理されたように思います。対策本や先輩方のエントリーシートの文章は、簡潔に自身の意
思を伝えるための様式を学ぶにあたり参考になりました。
■面接
素直になること、会話であるという点を意識することが大切だという印象を受けました。
皆様もご存知とは存じますが、社会人の方々、特に面接をしてくださる方々は人間を見抜くプ
ロであり、学生の虚飾は一発で見ぬかれます。自分自身を客観視し、ありのままを素直にお伝え
することが、ご縁をいただけるなしに関係なく、納得のいく就職活動につながるのではと実感し
ました。
また、「会話をすること」、これが私の場合、初期の頃とても苦労しました。伝えたいことが
多すぎて一方的にまくしたててしまい、結果的に「何が言いたいのかわからない」というケース
が多々ありました。簡潔に意思を伝える訓練をし、面接ではご質問の真意を汲み取り端的にお答
えすることと、何より「一緒に働ける先輩方や将来の同僚となる学生仲間」と会話を楽しむ心意
気とのバランスが重要であるように思います。
選考で出会う面接官の方々も、仲間である学生の方々も本当に魅力的な方ばかりです。その中
で、自分自身が心からその企業様に対して本気であればあるほど、面接やグループワークも自然
と楽しくなることうけあいです。そして素の自分で楽しむことによって貴方の魅力も最大限引き
出され、伝わります!ぜひ本気でぶつかってその場の全員で楽しんでください。
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4.おわりに
就職活動はまさにペースも方法も人それぞれであり、氾濫する情報や時間のなさ、早々に内定
を得た友人などの存在に不安になることもあるかと思います。けれど視点を変えると、情報を取
捨選択する力を培い、ご自身のペースを掴み、先を行く友人から助言を得られるなど、不安のす
べてを楽しみに変えることもできます。
繰り返しになりますが、全力で行動し皆で楽しむこと、これが納得のいく就職活動の鍵である
ように思います。健康にご留意のうえ、沢山の人と出会って自身も成長しご縁をいただくこの貴
重な機会が、皆様にとって楽しいときになるよう願っています。
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富士通株式会社
内定
国際公共政策研究科
博士前期課程
比較公共政策専攻
女
1.はじめに
私は修士の途中まで公務員試験に挑戦していたので、いわゆる民間企業の就活をきちんとこな
していたわけではありません。そういう意味では本当に「運よく」内定を頂けたと思っているの
で、「こうすれば良い」ということをお示しすることはできません。しかし、元々就活には正解
などないと思います。私が就活から得た経験も多様な就活の一つの事例として、皆様のご参考に
していただければ幸いです。
2.就職活動の流れ
9月
翌年 5 月に受験する公務員試験の勉強を本格的に始める。学部の頃に一度受験しているので、
その時のテキストを読み返すことから始める。
10月
公務員試験の勉強をしつつ、民間企業のプレエントリーが始まったのでリクナビなどの就活サ
イトに登録する。『公共性の高さ』という観点から公益法人などを中心にプレエントリーをし
た。
11月
公務員試験の勉強を中心に、民間企業の説明会は大学で行われるもののみ参加。大学で行われ
る面接練習会などにも参加。
12月~ 2 月
公務員試験の勉強に集中。民間企業の説明会ラッシュが年明けから始まるが、参加はしなかっ
た。
3月
『公共性の高さ』から選んでESを出した政府系金融機関の選考が始まる。しかし、自己分析をし
っかりできておらず、案の定質問に窮して不採用であった。
4月
いよいよ公務員試験が迫ってきたので、民間就活は一旦止めて公務員試験の勉強に集中する。
5 月~ 6 月
この時期は各週末に公務員試験が入る。そのため、それぞれの試験に合わせて科目を選んで過
去問を解くことになり、ゆっくりと復習する時間がなかった。第一志望の試験に落ちたことから
勉強のモチベーションが下がりつつも、ずるずると他の試験を受け続けていたが、 6 月に富士通
の第 3 次募集のメールを見て民間も挑戦してみようと考えESを出した。
富士通の面接を受けつつ、 6 月末の地方公務員試験が終わった後は他社の夏採用のESを書き始め
た。
7 月初旬
富士通から内々定を頂く。
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3.私の就職活動
ここでは、私が就活で大事だと思うものを 3 つ挙げたいと思います。
<リカバリー力 ( りょく ) >
何をさておいても身につけて頂きたいのが、この力です。第一志望の試験に落ちた後、ずるずる
と他の試験を受験していましたが、正直勉強に身が入っていませんでした。当然、結果も悪く自
分が受かると思っていた ( 甘くみていた ) 試験にも失敗し、本当に落ち込みました。そんなとき
に、指導教員から「『リカバリー力』を身につけて」、と言われ自分がいつまでも失敗を引きず
っていることに気付きました。就活では思うようにいかないことも多いと思います。そして、働
き出してからも失敗や後悔をたくさん経験するでしょう。その時に「
どれだけ早くリカバリーできるか」が重要だと言われました。私はこれまで「転ばぬ先の杖」と
言わんばかりに慎重に選択をしてきましたが、転んだ後にいかに早く立ち上がるかも大切だと学
びました。
<自己分析>
どの先輩方からも聞いていると思いますが、この自己分析は本当に重要だと思います。よく言
われるのが「なぜ」を10回繰り返すこと。私は漠然と「公共性の高い仕事がしたい」と考えてい
ましたが、なぜそれをしたいのか、について明確な答えを持ち合わせていませんでした。面接で
は「どうして?」と何度も問われることも多く、自己分析をする際には、ぜひ何度も「どうして
そう思うのか」「なぜその価値観に惹かれるのか」といったこと問い続けてください。そうすれ
ばおのずと自分自身の「軸」が見えてくると思います。また、自己分析はぜひ友人たちと行うこ
とをお勧めします。私も大学院の同期に「志望動機」や「自己PR」を何度も読んでもらいまし
た。論理の飛躍や自分の思い込みを指摘してもらえたり、自分では感じなかった長所を明確にし
てもらえたりするなど、多くのメリットがあります。
<後悔しない選択をすること>
就活が始まる修士 1 回生の頃は、公務員試験を受験するか民間企業の就活に絞るかで大いに迷
いました。結果として民間企業に行くことになりましたが、初めから民間企業の就活のみをして
いて内定を頂けたかと考えれば、その可能性は低いと思っています。やはり一つの目標を持って
努力したこと、それに失敗した後に「リカバリー」してゼロから民間企業にアタックした姿勢を
認めてもらえたのではないかと ( 勝手に ) 思っています。意識的にせよ無意識的にせよ、自分の
選択は自分が「よし」とする何らかの基準に基づいているのではないでしょうか。その基準が何
であるかは、上記の自己分析で見つけて頂くとして、その基準と違う選択を無理にすると、後々
面接で「なぜ」と問われたときに歯切れの悪い回答になってしまうと思います。早めに自己分析
を行い、自分の「軸」を見つけ、それに沿った自分の望む選択をしてください。
4.おわりに
就活は社会に出る最初の第一歩であるという意味において、非常に重要な出来事であることは
間違いないと思います。しかし、これはあくまで第一歩にすぎません。社会に踏み出した後も、
どのような人生にするかは自由に選べると思います。自分のキャリアは自分で描くもの、とさま
ざまな経歴を持つ大学院の同期を見ていて思いました。ここで一生のすべてが決まる、なんて固
く考えすぎずに、これまでの人生を振り返って「自分の価値観」を明確にし、これからの人生で
どうやってその価値観を満たし、実現していきたいのかをゆっくり考えてください。皆様に良い
「ご縁」があることをお祈りしています。
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株式会社NTTデータ
内定
情報科学研究科
博士前期課程
マルチメディア工学専攻
女
1.はじめに
志望業界を「IT業界」か「電気メーカ業界」とある程度絞っていたにもかかわらず、理系の院
生の私にとって、研究と並行しながら就職活動をすることは、体力的に予想以上に大変でした。
内定を得た今、振り返ってみると、世間的には順調に見える就職活動だったと周りからは言われ
ますが、就職活動期間中は悩みもがくことも多々ありました。ここでは、皆様方が就職活動を取
り組むにあたり、何か少しでも役に立てればと思い、私の就職活動に対する考え方や想いを書か
せていただきます。
2.就職活動の流れ
10~11月
・就職情報サイト(リクナビ等)に登録。少しでも気になった企業にプレエントリーする。
・企業研究・自己分析を始める。リクナビや企業のホームページから情報収集する。
・学内で開催される合同企業説明会に積極的に参加する。
12月
・企業が開催するワークショップや説明会に参加し、企業研究を行う。
1~2月
・企業が開催する説明会に参加する。企業と自分との相性を分析する。
( これが 1 つ目の忙しさの山場であると感じている。 )
・選考が早く始まる外資系企業などにエントリーする。
・本 1 冊程度の Web テスト対策を行う。
3月
・学内での企業説明会に参加し、 OB/OG の方から情報収集する。
・特に興味のあった企業について、 OB/OG 訪問を 3 社ほど、会社見学を 5 社ほど行う。
・興味のあった15社ほどのエントリーを行う。 ( これが 2 つ目の忙しさの山場であると感じて
いる。 )
4月
・興味のあった10社ほどの面接を受ける。面接対策を行う。
・ 4 月中旬、 NTT データから内々定をいただく。
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3.私の就職活動
限られた時間の中でできるだけ効率的に就職活動を行うために、私が活動の中で意識しながら
やっておいてよかったと感じた点を以下に書きました。参考になれば幸いです。
【全体を通して】
就職活動で得た情報は、 1 冊のノートにまとめておくようにしました。面接前などのおさらい
に役立ちました。
ビジネスマナーの基礎を、一冊本を読むか就職情報サイトで一度閲覧して学んでおくと、面接
などの際に役に立ちました。
また、誰でも多面的な性格を持っているはずなので、自分をよく見せようとして偽るのではな
く、自分の中で企業が求めている人材に当てはまる部分を探すようにしました。そのため、面接
などでよく見せようとする緊張だけはしませんでした。
【自己分析】
就職情報サイトで提供されている性格テストや友達から聞いた客観的にみた自分を整理し、分
析するようにしました。その際、企業との相性を考える時やエントリーシート作成のために、自
分のエピソードをできるだけたくさん文章化しておくようにしました。
【企業分析・企業説明会】
エントリーや面接の時のために、企業説明会で得た情報はその場で自分が思った感想とともに
、ノートに書き込むようにしました。自分の書きこんだ感想は、エントリーシートでの志望動機
や自分のアピールポイントを記述する際に役に立ちました。
【 OB/OG 訪問】
事前に、10~15個の質問事項とアピールポイントをノートにメモしておくようにしました。そ
の際、質問事項の下に空白を用意しておき、訪問日の内に空白部分を埋めるようにしました。そ
うすることで、自分の知りたいことを忘れないうちに整理することができました。
【面接】
よく質問される質問事項については、ノートに自分の思いを箇条書きにしておくようにしまし
た。この箇条書きとエントリーシートを直前に確認することによって、気持ちを落ち着かせてい
ました。
面接中は、面接官全員の顔をまんべんなく見るようにし、笑顔を欠かさないようにしました。そ
うすることによって、自分の気持ちを整えていました。
4.おわりに
就職活動は、良くも悪くも他人から見た自分への評価が如実に表れるため、「自分を見つめ直
し、どのように効果的に他人に発信するか」ということをいつも意識する期間だと思います。自
分を表現することが苦手である私は、体力と相談しながら多くの人と接することによって、まだ
まだですが少しずつ意識し、実践できるように努力しました。これは、無事内定を得ることがで
きた一因であると考えています。皆さんも、厳しい評価で思い悩むこともあるかと思いますが、
体調管理には気をつけながらなるべく多くの人と接することをお勧めします。皆さんが納得でき
る就職活動にしてください。
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高砂香料工業株式会社(研究職)
内定
生命機能研究科
博士前期課程
生命機能専攻
男
1.はじめに
私は真面目な就活生ではなく、最も多くの内々定が出る 4 月~ 6 月を研究だけして過ごしてい
ました。ほとんど就職活動を体験していない私の「就職体験記」がどれほど読者の皆さんの役に
立つかはわかりませんが、精神論にならないよう、私が行ったことについてのみ書いています。
2.就職活動の流れ
2009年10月~12月
大手の新卒就職情報サイト 3 つ(リクナビ、マイナビ、日経就職ナビ)に登録しました
学内の合同企業説明会に参加(50社程度)しました。
2010年 4 月末
推薦をいただいていた第 1 志望企業に落ちたため、就職を見合わせ博士課程に進学するため
の研究計画と研究を進めていました。
就活をしないために頭を丸めました。
新卒就職情報サイトのうち主に使っていたリクナビはこの時点で退会しました。
2010年 5 月、 6 月
研究活動のみを行っていました。就職活動は一切しませんでした。
2010年 6 月末
それまでほとんど使用していなかったマイナビにアクセスしたところ、高砂香料から研究職
の追加募集の案内が届いていました。
周りの勧めもあり、駄目元で応募してみました。応募後は必死に企業研究をしました。
2010年 7 月
木曜日毎に筆記試験、 1 次面接、最終面接と進みました。
最終面接の後、電話にて高砂香料工業株式会社から内々定をいただきました。
3.私の就職活動
・自己分析
好きなものと嫌いなものを20項目ずつあげ、それぞれについて「何故?」という問いを 5 回ず
つ行いました。この作業で多くの就活本で言われるところの「核」「軸」はわかると思います。
自己分析は単純に考えるようにしました。あまり考え込みすぎると、無理矢理答えを作りだして
「私はこうだ」という自己暗示になってしまうと思います。
・合同企業説明会
学内で行われる合同企業説明会に参加すれば主な大企業の方の話は聞くことができました。学外
の合同企業説明会は、どうしても話を聞きたい企業が参加する場合だけで十分だと思います。人
も多いですし、移動時間と交通費と体力を奪われます。合同企業説明会は社会勉強の一環と考
え、志望していない又は聞いたこともない企業・業界のブースを選んで参加しました。志望して
いなかった業界に魅力を感じることができたり、逆に、自分には向かないことを再確認できたり
することができたので有益でした。
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・個別企業研究
私は 2 社を自由応募で受けただけでしたので、その 2 社については徹底的に調べました。社史
の概要(発行されている社史、創業者の伝記など)、歴代社長とそれぞれの業績、国内および海
外の事業所の役割、その企業が持つ強みとその原因などを調べました。
阪大の付属図書館は多くの大企業の社史を所蔵しています。余裕があれば企業研究に役立ててみ
てはどうでしょうか。
・面接試験
面接の際の最低限のマナーは就活本を参考すれば身につけることができました。
面接試験は面接官の方の質問に対して、正直に正確に答えることが大事だと思います。最初に
質問に対する答えを簡潔に述べ、その後にその理由を述べ、最後にもう一度最初の答えを述べる
だけです。長いエピソードを暗記して喋ったけれども結局面接官の質問に答えていない受験者が
多くいました。志望動機は、私の持つ技能(強み)と持っていない技能(弱み)を正直に話した
上で、高砂香料でしていきたいことを正直に話しました。自分をよく見せようと、流行の文句を
並べるだけでは薄っぺらな印象しか与えることができません。自分のできること(専門性)、で
きないこと(勉強してこなかったことで、当該企業で必須だと考えられること)について考える
必要があると思います。
4.おわりに
就職活動は決して楽しいものではないと思います。特に、 4 月以降の周りは内定をもらって自
分だけは就職活動を放棄していた時期は精神的に辛い日々でした。しかし、色々なことを考える
よい機会でした。家族のこと、友人たちのこと、自分のこれまでとこれからについて、何をして
きたのか、何をしたいのか。
長い人生一度ぐらいは辛い日々を苦悩しながら生きるのもいいと思います。大いに苦悩してくだ
さい。苦悩した分だけ満足いく結果が得られると思います。これから始まる就職活動、がんばっ
てください。
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