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レタス (Lactuca sativa L. cv. Grand Rapids) 種子の発芽における光効果

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レタス (Lactuca sativa L. cv. Grand Rapids) 種子の発芽における光効果
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レタス(Lactuca sativa L.cv.Grand Rapids)種子の発芽におけ
る光効果と温度効果
渡部, 信義; 津田, 周彌; 細川, 定治
北海道大学農学部邦文紀要, 10(1): 13-21
1976-08-10
DOI
Doc URL
http://hdl.handle.net/2115/11882
Right
Type
bulletin
Additional
Information
File
Information
10(1)_p13-21.pdf
Instructions for use
Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers : HUSCAP
レタス
(
L
a
c
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u
c
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a
t
i
v
aL c
v
.GrandR
a
p
i
d
s
)種子の
発芽における光効果と温度効果
渡部信義・津田周禰・細川定治
(北海道大学農学部工芸作物学教室)
(昭和 5
0年 5月 3
0日受理)
Studies of the e
f
f
e
c
t
s of light and temperature on
the seed germination in lettuce,L
actuca
5
αt
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aL
. cv. Grand Rapids
Nobuyoshi VVATANABE,Chikahiro TSUDA
and Sadaji HOSOKAW A
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L
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0,1
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)
ある。
緒
言
また種子発芽の特性として,発芽率の再現性は,同一
l
o
t 内でもなかなか得が T
ごし、ととは,
作物種子の発芽および芽生の伸長性等の形態形成に,
光
,
よく知られている
ところであり, KASPERBAUER[
4
]は,これを“ Germi-
とくに赤色光と遠赤外光*が決定因子のひとつにな
っていることが多くの研究者によって明らかにされてき
n
a
t
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ni
n
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s
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s
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e
n
c
y
" と名づけているが,この不一致
ている。
性の原因とも考えられている水分含量と種子の光反応性
L
a
c
t
u
c
as
a
t
i
v
aL.)の栽培品種のひとつで、あ
レタス (
る GrandR
apids は
,
との関係についても突験を試みた。
光に対する感受性がきわめて大
材料と方法
きいことが知られているが,この品種の発芽生理につい
ての研究が,赤色光並びに遠赤外光の可逆的光形態形成
実験は 3区分に分けて行なった。これらの実験に共通
反応や,光受容体色素タンパク即ちフィトクロームの
した材料と方法はつぎの通りである。各実験については
発見につながったことは,よく知られているところで
それぞれの結果の項で述べる。
apids(系統
本実験で用いられたレタス種子 GrandR
ある。
品 Waldemann)は,雪印種苗株式会社を経て入手し
これらについては,数多くの研究結果が報告されてい
アメリカ合衆国 NorthrupKing& Co生産のも
るが,フィトクローム介在のこれらの現象が光の照射時
た
,
間あるいは,温度条件によってどのような影響をうける
のである。
種子は 5
0粒づっ 2反復として,直径 5
.
5cmのぺトリ
のかと L寸基本的事項についてはp これまでの研究では,
明らかにされていなし、。
血に, 0.7%の寒天 5c
cを満たした培地に播かれた。そ
本実験は,レタス品種 Grand
Rapids種子を用いて, 光質依存性の形態形成のうち,
、
の後ただちに暗箱内にペトリ皿を入れ,黒布でおお L,
特に“発芽"についての実験を行なったものであり,そ
5時間置床の後,タイマーで照射時聞を定め,それぞれ
の目的は,光の照射時間と温度のそれぞれの効果を明ら
所定の時間照射した後,ふたたび暗黒条件においた。
照射処理のための光源としては,マスタールックス 5
かにし,さらにそれらの聞の相互作用の有無を検討し,
プロジェクターを用い,赤色光 (
R
)および遠赤外光 (
F
R
)
「光発芽」のメカニズムの解析を行なおうとしたもので
水
遠赤外光は, F
a
r
r
e
d つまり 730nmを中心波長とする波長域の光である。一般には,
用いられていたが, INADA[
2
]の指摘により,これを訳語として用いた。
1
3
r
近赤外光J と訳されて
北海道大学農学部邦文紀要第 1
0巻 第 1号
1
4
は,それぞれ東芝干渉フィルタ-KL66と KL73によ
月に行なった。
、 照射時間は 4区分(以下 Ar,Br,Cr,Dr とする)に大
る広幅の光線を用し、た。
なお光の編射熱および放射熱の影響を避けるため,光
は鏡に反射させてから種子に照射した。
別し, A は 1秒以下のごく短時間の照射とし,以下段階
的に長い照射時間区分を設けた。各区分内での処理時間
8時間目とし,得られたデー
発芽の調査は,光処理後 4
は次のとおりである o
タはBli
s
sの表により角度変換し分散分析を行なっ
AI"'O,Oぷ 0ム 0ム 0
.
8,1
.0(秒)
た
。
Br''
0,2,4,6,8,1
0(秒)
CI"'O,1
0,20,3
0(秒)
果
結
Dr"'O,3
0,6
0,1
2
0,240,480(秒)
実験 I
発芽温度としては,光処理を行なう前はすべて 2
1:
t
この実験は,発芽に対する光の照射時間と発芽温度の
影響を検討するために, 1973 年 6 月 ~7 月および1O ~11
s
i
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'
y
克l
1
0
0
B
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Aj
0--口
lC に保ち,
O
処理後2
1土 lOC と 2
5土 lOC の 2段階を設
けた。
R
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01
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C
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F
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. R
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nexperiment1
.
実験 Iの結果は Fig.1に示した。発芽率 1
1,波長(赤
色光および遠赤外光),照射時間および温度により差異を
示している。 Table1 の分散分析の結果から,これらの
及び波長と発芽温度の交互作用は異なっていた。
各波長別の発芽温度と照射時間の効果は,
有意であったが,
Table2 て
、
は
,
1%水準で
有意とは認められな
これは, Table2 においては,照射時間と温度の
効果はいずれも統計的に有意であることが示された。つ
L
。
、
まり,波長効果が統計的に有意てあることから,従来報
交互作用の平均平方で照射時間の有意性を検定したため
告されているように,赤色光は発芽に対し促進的てあ
である。
り,遠赤外光は発芽抑制的であることが明らかにされ
しかし,照射時間の延長が発芽を促進する傾向は, Ar,
た。照射時間と波長の交互作用は,この 4区分の照射時
Br,Crおよび Drのおのおのて、観察された (
F
i
g
.
1
)
。特
問のいずれにおいても有意であり,発芽温度と照射時間
に Br,Crは 5%水準で, Drは 1%水準で有意であり,
渡部・津田・細川い
(
L
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. cvGrandRapids)種子の発芽における光効果と温度効果
レタス
Table 1
.
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3
4
.
0
1
3
0
発芽の促進に照射時間の延長が効果あることが示され
た
。
21Cおよび 25C の温度別における単位時間(秒)あた
0
0
りの発芽促進割合は,回帰係数を計算することによって
一方温度効果はこれとは逆に, A1,B1の条件では,
求められ,その割合は段階的に減少していくことがわか
0
る
。
2
5C処理が統計的に有意に高い発芽率を示したが, C1,
D1の条件では,有意差は認められなかった。
これらの回帰係数から A1~C1 の 3 つの範囲の照
射時間では,
促進の効果が著しいが,
照射時間が 3
0秒
以上になれば,発芽率の上昇割合は微妙であると考えら
Table 3
. Linearr
e
g
r
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nexperiment1
)
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FR条件のもとでの照射時間の効果をみると, A1~D1
司
Durationo
fred
l
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texposure
2
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0
2
4C
0
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0
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6
6
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.
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.
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3
.
1
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0
0
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0
.
6
6
7
0
D1 30-480
0
.
0
7
6
1
Ar 0.2-1
.0
Br
1
.7
8
9
0
の実験区分のいずれにおいても有意差を見出だすことは
できなかった。一方,温度効果は, A1~D1 のいずれの
Temperature
0
.
8
7
2
5
0
.
0
1
2
8
照射時間の区分においても ,25C の処理が
0
5%または
1%水準で有意な高い発芽率を示した。
この結果は, FR照射によって発芽は抑制されるが,
温度の影響をうけることを示している。
つぎに
Ar区分において波長,照射時間,温度およ
びこれらの交互作用が統計的に有意であるので,温度別
1
6
北海道大学農学部邦文紀要
に R と FRの波長の照射時間の延長に伴う効果を判定
するために最小有意差を用いて比較を行なった。その結
第 1号
第1
0巻
0
れ
, R>FRであり, 2
1C処理と同じ傾向を示した。
実験 1
1
10C のときに R,FR照射処理が 0
.
2秒であれ
果,温度 2
この実験は実験 Iと同様の目的のもとに, 1974 年 5~
.4
9と 2
2
.
7
5で
ば,発芽率(角度変換値)は,それぞれ 21
6月に行なわれ,即ち実験 Iにおける結果の確認を目的
あり,有意差は認められなし、。つまり, R と FRの聞に
として行なった。
は差は認められないことになる。
しかし, 0.4~1. 0 秒の
照射時間では, R と FRの聞には有意差が認められた。
照射時間は下記のように An,Bn,Cn,Dnの 4区分
が用いられた。
0
発芽温度が 25
C の場合には, 0
.
2秒の R,FR照射の聞
An".
0,0
.
1,0
ム 0,
4
. 0
.
8
秒)
には,統計的有意差が認められた。 0.4秒の R,FR照射
Bn...
0,1
,2,4,8
秒)
の場合には,両者に有意差は認められないが,発芽率は
C
n
.
.
.
O,1
0,2
0,4
0,8
0
秒)
R<FR であった。
Dw.O,1
0
0,200,400,800(秒)
また 0
.
6秒照射の場合も有意差は認
発芽率は R>FR であった。
められないが,
さらに,
0
.
8秒および1.0秒照射では,統計的な有意差が認めら
引
1
"
'
/
%
AE
BE
1
0
0
発芽温度としては光照射を行なう前は,
1
:
!
:
すべて 2
0
0
1
C,処理後は 2
1
:
!
:
10C,2
7
:
!
:
1C の 2段階をもうけた。
耳
。
Cn
Red
・
・
任
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1
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2
7
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次)225-HE一
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R
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nexperiment1
I
.
Fig.2.
実験 I
Iの結果は, Fig.2 に示した。発芽率は,ほと
み有意であった。波長別の分散分析の結果 (
T
a
b
l
e5
)に
んどすべての場合, 2
1C の発芽温度のほうが 27C のそ
よって R の効果は,
T
a
b
l
e4
) の結果は波長,照射
れよりも高 L、。分散分析 (
に達するものと判断される。
時間および発芽温度については,実験 Iと同様いずれも
も
, 照射時間の有意差は認められるが,これは O秒(暗
有意差がみられた。交互作用については,照射時間と波
黒)を除けば,その差はみとめられないし,
長の間では,いずれも統計的に有意であったが,温度と
果も Dn区分ではみられなかった。
0
時間の交互作用は
0
AII~DII のいずれにおいても有意
ではなく,温度と照射時間の交互作用は, Cn区分での
この試験では 40秒を超えれば限界
さらに Dn区分において
また温度効
Rについて,直線回帰係数を計算した結果は,実験 I
と同様の結果であった。
渡部・津田・細川. レ タ ス (
Lactucas
a
t
i
v
aL
. cvGrandRapids)種子の発芽における光効果と温度効果
1
7
. Analysisofvariances fortheeffectsofvarioustreatmenst
Table4
onl
e
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t
u
c
eseedgermination i
nexperiment I
I
.
MeanSquare
Source
Degree o
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6
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1
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*
1
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2
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*
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Dn
Cn
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1
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1
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47
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2
.
6
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3
4
Temp.xTime
4
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.
0
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lXTemp.
4
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.
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R
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p
l
i
c
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t
i
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1
1
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2
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1
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5
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1
2
.
3
6
8
8
Error
0
.
0
0
0
0
3
1
6,5
5
3
2
s
i
g
n
i五c
a
n
ta
tt
h
e 1% l
e
v
e
l
料
Table5
.
Source
Analysis o
fv
a
r
i
a
n
c
e
sf
o
rt
h
ee
f
f
e
c
t
so
fv
a
r
i
o
u
s
treatmentunderred o
rf
a
r
r
e
dl
i
g
h
texposureon
I
.
l
e
t
t
u
c
eseedgerminationi
nexperiment1
M.S.
d
.f
.
An
Bn
Cn
Dn
Withinred
Timeo
fexposure
4
6
9
.
9
7
5
1
*
*
3
01
.3
0
2
2
*
*
1
5
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.
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8
3
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.
1
3
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2
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Temperature
l
3
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0
.
3
1
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6
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.
2
8
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4
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.
2
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1
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0
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6
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8
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Withinf
a
r
l
'
e
d
Time o
fexposure
4
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.
7
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3
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.7
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31
Temperature
1
7
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2
.
6
1
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9
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1
1
1
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0
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1
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.
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*
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4
1
1
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.
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0
.
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.
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8
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2
3
*
*
,*
;s
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g
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i五c
a
n
tl
e
v
e
la
t5,1%,r
e
s
p
e
c
t
i
v
e
l
y
.
Table6
. Linearr
e
g
r
e
s
s
i
o
ncoe伍 c
i
e
n
to
f
germination r
a
t
e(
s
i
n
-1、
窃)on
t
h
ed
u
r
a
t
i
o
no
f red l
i
g
h
te
x
posure (
s
e
c
)(
i
nexperiment I
I
)
Durationo
fr
e
d
l
i
g
h
texposure
Temperature
2
7C
2
1C
0
0
あり,これは実験 Iと同じ結果であった。
FRは発芽について抑制効果を示すものとされるが,
対照区より有意に下回る発芽率はこの実験では得られな
力追っ T
こ
。
実験
111
実験 I
I
Iは光波長の効果がその後の環境条件(特に水
An
0.1-0.8
1
1
.2
5
4
2
7
.
6
9
6
3
分条件)によってどのように推移するかを検討するため
Bn
1-8
2
.
3
4
8
4
1
.
9
3
8
3
に
, 1973 年1O~1l月に行なった。
Cn
10-80
0
.
2
8
9
8
0
.
1
9
6
2
Dn
100-800
0
.
0
0
9
0
0
.
1
4
3
2
実験方法の大要は,実験 1
,I
Iと同様であるが,
種子
の水分測定は,材料を無処理の種子は 5g, 吸水完了の
種子は 15gをとり, 90~ 1l 0oC の恒温で 3 時間乾燥し,
次に FR照射の場合は,照射時間別による処理効果に
有意差が認められない。このことは, FRの発芽に対す
る抑制l
効果は,対照区つまり暗黒においた場合と同様で
その後 1時間ごとに恒量に達するまで重量を測定して乾
物重を決定し,乾物重に対する水分含量を計算した。
実験方法は Fig.3 に示した。
1
8
北海道大学農学部邦文紀要第 1
0巻 第 1号
b
l
e 7 注)であるのに対して
R 処理の場合では
95%の範囲の発芽率を示し, FR処理では,
70~
22~32~百,
光処理のない場合 (
D
)では, 7~16% の発芽率であった。
以上の 3処理をうけた種子の乾燥処理後の日数に対する
FR,D で 0
.
0
2
0
4,0
.
0
2
1
3,0
.
0
1
5
9
回帰係数は,それぞれ R,
であり,標準偏差からこの回帰係数の有意性は認められ
なかった。以上のことから波長の効果が,乾燥後相当長
い日数を経過しでも,その効果が保持されるものと考え
F
i
g
.3
. The methodo
fexperimentI
II
.
られる。
暗黒処理を加えた場合は,発芽率は FR処理よりも低
Table7には,各光照射後,乾燥をへた種子の発芽率
;
こ示した
を各光処理ごとに示した。この表から Fig.3f
くまた暗黒条件の対照区の発芽率 36% よりも低いこと
が認められた。
T
a
方法をへなかった種子の発芽率が暗黒条件で 36%(
Table7
.
Light treatment
Dark-germination followinga dryc
o
n
d
i
t
i
o
na
f
t
e
r
l
i
g
h
texposuretreatmet
。
Duration oCarycondition(
d
i
示s
)
・ 1
8
0
3 4 5 6 7 8 9 1
0・
1 2
i
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t
Regb
r
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s
s
i
o
ncoe伍 c
(
s
i
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l,
J%
/
d
a
y
)
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c
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r
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)
1
0 9
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6
1
4
0
.
0
2
0
4:
t0
.
1
2
5
3
Red(3min)
8
6 8
9 9
0 8
8 80 9
5 7
1 82 7
5 8
0 8
5
8
0
t0
.
0
3
3
2
0
.
0
2
1
3:
Far-red(
3min)
2
8 3
3 3
2 2
4 2
7 2
5 34 22 2
3 2
8 2
3
3
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.
0
1
5
9土 0
.
0
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6
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9 1
0 8 1
3 1
0 1
1 8
Dark-germinationr
a
t
eo
fn
o
n
l
i
g
h
t
t
r
e
a
t
e
ds
e
e
d
s
;36%
考
1
]も赤色光一遠赤外光可逆的光反応は,
古谷 [
察
光の量
が反応に必要な関値をこえるかどうかによって決定され
1
. 赤色光の照射時間と温度の効果
ると述べている。一方 R による発芽促進割合は,両実験
R による発芽促進効果は, Table2
,4 および Table
の A区分で高い値が得られ,また回帰係数が B
,C区分
3
,6においてみられるように,実験 1
,I
Iでよく似た傾
では低い値を示していることは,関値の存在を示してい
向を示した。 Fig.1 と Fig.2 で,また最小有意差によ
ると思われる。
る比較では, R と FRの効果の差は,実験 Iにおいては
0
.
2から 0
.
6秒までで、,さらに実験 I
Iでは 2
1,幻
27Cの両条
0
0
TAYLORSO可
Nと HEN
可DRI
陀口
CKS[
伊
8
]は
,
ナ
ガ
ガ
、
バ
バ
'
ノ
キ
ギ
、
シ
ギシ(ぼ
Rz
ω
unexc
バ
r
i
s
φρ
凶
usL.)種子の光発芽について報告
.
8秒まで
イ
件
牛
て
で
、0
Table4 て、は波長の主効果は統計的に有意であつたが
(
P
f
r
)がある濃度で存在し,発芽に必要とされる P
f
rの濃
.
8,
これは,それぞれ, FR処理の発芽率が実験 Iでは 0
度が光反応によって達成されることによって発芽が生起
Iで
、
は
, 0
.
8秒で R 処理と比較した場合,
1
.0秒,実験 I
するものと仮定した。
その差が大きいことによるものと考えられる。
これらの結果を総合すれば,以下のことが推察され
た。即ち,波長の効果が認められるのについて,波長 (
R
)
の効果が完全に発揮されるためには
0
.
8秒以上の照射
,6
時間を要するものと考えられる。このことは Table3
R の照射時間の延長による発芽促進効果は,個々の供
試種子に含まれるフィトクロームの全体の濃度 [
P
t
o
t
a
l
]
に対しての発芽促進型フィトクロームの濃度 [
P
f
r
] の割
合が,光照射前で異なっており,そのため個々の種子の
[
p
f
r
] が関値をこえるのに要する R の照射時聞が異るも
の回帰係数の推移からみて,赤色光が単に瞬間照射で、す
のと仮定すれば,
べての種子が発芽するわけではなく,あるー定限度の照
(
0秒)ですでに発芽した種子は既に[Pj
r
/
[
P
t
o
t
a
l
]が
,
良〈理解できるであろう。また暗黒
射時間を必要とし,照射時間の増加に対応して発芽率は
発芽に必要なレベルまで到達していたものと考えること
増加したことからも明らかである。
ができる。つまり,供試された種子の中に光エネルギー
渡部・津田・締 )
1
¥: レタス (Lactucas
a
t
i
v
aL
.cvGrandRapids)種子の発芽における光効果と温度効果
1
9
を多く必要とする種子と,より少なくても充分な種子が
ることによってどのような効果をうけるかを実験したも
混在し,このため供試された種子は発芽のための要光性
のである。
の幅が 0~200 秒程度の広い範囲にまでわたっていたの
であろうと考えることができる。
結果としては,乾燥処理を経過しでも,乾燥前に種子
の浸漬時にうけた光の効果がそのまま持続することがあ
実験 1
,I
Iの方法から明らかなように,浸漬時および
きらかとなった。種子の乾燥によって水分含量を, 8
.8%
光照射時の温度条件は同じである。実験材料に用いられ
に調整された種子(その過程は Fig.3 に示されている)
た種子は,光に対する反応の傾向は同じと考えられるか
は,発芽促進的 R の場合高い発芽率を,また抑制的 FR
h 発芽時の温度の効果はフィトクローム系以外の代謝
の場合低い発芽率を示したことによって,フィトクロ一
系に関連しているものであろう。
ムが光波長によって決定された型を保持していることが
本実験の場合種子の発芽現象は,浸漬→光反応→代謝
わかった。
過程→幼根の伸長と L、う過程を辿る。したがって,代謝
この実験操作は,暗黒下で行なわれたが,実験に供試
系に影響する温度条件のいかんによっては,種子の発芽
する場合,種子の置床は,明条件で行なったので,もし
は大きく図書されるとも考えられる。実験 1
,I
Iの D 区
FR の処理をうけた種子が光反応をおこせば高い発芽率
分のように,照射時聞が長い場合,温度条件の違いによ
を示すものと考えられたが,実際は低い発芽率を示した
F
i
g
.1,2
) のは,発芽の“信号"伝
る差が小さくなった (
ことによってもこのことは明らかである。
達過程が安定であったこと,また直接発芽に関連した代
種子の光発芽性は,
フィトクロームの Pfr と Prの両
謝過程に遅速がみられなかったことが原因として推定さ
型の安定性,およびその比がある一定値をもつことによ
れる。
って方向づけられる過程と,光の影響をうけない。つま
温度条件による発芽の阻害が,どのプロセスに影響を
りフィトクローム系以外の物質代謝過程の総合的結果で
与えた結果生じたものであるかをみるためには,抑制的
あると考えられ,以上に述べた持続性と個々の種子にお
温度条件と好適温度条件を組みあわせて実験を試ること
ける反応の違いが対応し,個々の種子が様々な発芽反応
が必要である。
会示すが,結果的には光効果が大きくあらわれるのであ
2
. 遠赤外光の効果の温度による変化
ろう。
FRの照射は,照射時間の長短にかかわらず対照区に
F
i
g
.1
,2から明らかなように, 温度条件および照射
おける発芽と同様の発芽率を示すことから, FRの照射
条件が同じであっても,発芽率は大きく異っている。こ
時間による効果の変化がないことがあきらかとなった。
のことは前にも述べたように,供試された種子における
f
r1
/
[
P
t
o
t
a
l
] の違い,または個々の種子の吸水程度や
したがって FRに よ る 発 芽 抑 制 的 効 果 の 有 無 に つ い て [ p
種子 1個内における水分の差異による部分的な光への反
判然とした結論を下すことはできない。
FR照射条件のもとでの温度効果は,実験 1
, nのい
応が考えられる。
ずれにおいても統計的に有意であった。このことは,温
坂西 [
6
]は,種子が受精後から発育成熟にいたる過程
度の違いによって FRの抑制的作用とは異なる光照射後
と,収穫後の貯蔵条件によっても,発芽は大きく影響を
の暗黒下の代謝過程が影響されたものと考えることがで
うけることを示唆している。
きる。
発芽試験の不斉ーさを回避するためには,栽培条件を
1
0
1 はレ
これに関連して VIDAVER および HSIAO [
一定にし,収穫後の種子の貯蔵も一定条件で行なう必要
タス GrandRapids種子を用いて,発芽の過程に感光
があると考えられる。
性の径路と非感光性の径路を仮定し,シベレリン等の植
t
i
o
ni
n
c
o
n
s
i
s
t
e
n
c
y
)は,単色光線または暗黒下におい
この発芽の不一致性 (
G
e
r
r
n
i
n
a
-
物ホルモンの暗黒条件下における発芽への効果は,後者
て起こり,太陽光線下では起こらないようである。この
の径路が関与しているのであろうとしているが,このよ
理由としては,光発芽性が単色光線に対する感光性以外
うな物質の作用は,温度によって当然影響をうけると考
の要因によって支配されているものと考えられる。一般
えられる。
的には,発芽率の一致性はなくても,
3
. 光反応の持続性と発芽の不一致性
実験 1
,I
Iでみら
れた発芽の光に対する傾向性は変わらなかった。
I
Iは同一 l
o
t内であっても発芽試験の繰り返し
実験 I
摘
によって大きく発芽率を異にするいわゆる‘ '
G
e
r
r
n
i
n
a
要
司
t
i
o
ni
n
c
o
n
s
i
s
t
e
n
c
y
" と光反応との関係が水分を制御す
木実験は,
レタス種子 GrandR
apids を用いて,光
20
北 海 道 大 学 農 学 部 邦 文 紀 要 第 10巻 第 1号
発芽における,光が介在する径路とその他の内在または
外在の,および内在と外在条件の交互作用を明らかにす
る目的で行なったものである。特にこの実験において
は,発芽に対する光の波長,その照射時間および温度の
効果をあきらかにしようとした。さらに数多くの研究者
2
) HSIAO,A
.I
.andW.VIDAVER(
1
9
7
1
)
: Water
content and phytochrome-induced p
o
t
e
n
t
i
a
l
germinationresponses i
nl
e
t
t
u
c
es
e
e
d
sP
l
a
n
t
physiol
.47,186-188.
3
) INADA,K
.(
1
9
7
3
)
: Ont
h
eboundaryo
fv
i
s
i
b
l
e
range and t
h
ed
e
s
i
g
n
a
t
i
o
no
f a band around
たちがおこなった研究結果が同一材料を用いて同様の環
7
3
0nmEnviron. Controli
nBiol
.1
1,4
1
4
2
.
境条件で行なわれでも,発芽試験の結果は一致しないと
4
) KASPERBAUER,M.]
.(
1
9
6
3
)
: Germination o
f
I
n
c
o
n
s
i
s
t
e
n
c
y
)をひきおこす要
いういわゆる不一致性 (
2
.2
0
2
2
.
tobaccoseedTobaccos
c
i
.1
5
) ROLLIN,P
.(
1
9
7
2
)
: Phytochrome c
o
n
t
r
o
l and
因についての実験を試みた。
実験 1(
1
9
7
3年),実験 I
I(
1
9
7
4年)の結果は次のよう
に要約される。
供試された種子は赤色光 (
R
)および遠赤外光 (FR)が
照射されたが,前者の場合は後者の場合よりも発芽率が
高かった。また R の場合は,光処理のない場合よりも高
い発芽率を示した。
s
e
e
d germination Phytochrome p
p
. 230-254
Edited by MITRAKOS, K
.e
ta
l
. Academic
r
k
.
Press; LondonandNewYo
6
) 坂西義洋 (
1
9
5
3
)
: 草花種子の発芽におよぼす光線
の影響. 園芸学研究集録, 6,1
1
4
1
2
0
.
7
) 高橋成人 (
1
9
6
7
): 光による発芽の抑制とその累績
持続効果
9
,5
5-63
東北大農研報, 1
4つの
8
) TAYLORSON,
R
.B
.andS
.B
.HENDRICKS(
1
9
7
2
)
:
グループに分割された。つまり A (
1秒以下), B (0~10
Phytochrome c
o
n
t
r
o
lo
f seed germinationo
f
Rume.rc
r
i
s
p
u
sL
.seedsinducedbytemperature
s
h
i
f
t
sPlantPhysiol
. 50,645-648.
9
) VIDAVER
,W. and A. I
. HSIAO (
1
9
7
2
)・ P
e
r
s
i
s
t
e
n
c
eo
fphytochrome-mediatedgermination
c
o
n
t
r
o
li
nl
e
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t
u
c
es
e
e
d
sf
o
r1year f
o
l
l
o
w
i
n
g
as
i
n
g
l
e monochromatic l
i
g
h
tf
l
a
s
h Can. ]
.
,687-689.
B
o
t
.50
1
0
) VIDAVER
,W.andA.I
.HSIAO(
1
9
7
4
)
: Action
fg
i
b
b
e
r
e
l
l
i
ca
c
i
d and phytochrome on the
germinationGrandRapidsl
e
t
t
u
c
es
e
e
d
s
. Plant
.53,266-268.
Physiol
それぞれの実験は,照射時間の長さによって
秒); C (0~30 秒),
D (0~480
秒)である。それぞれの
グループは 4~6 段階の照射時間で成りたち, 2つの異っ
た温度処理を行なった。
それぞれのグループ内では,照射時間の延長に伴って
発芽率が一次回帰的に増加した。
FR照 射 は
p
照射時間の延長に伴って発芽率の聞には
どのような関係もみられなかった。この場合,温度の効
果は, R の場合とは,異っている。このことは,光が介
在する径路に加えて,温度の介在する径路のあることを
示唆している。
この径路についての適温は 2
5OC付近に
ある。
apids の種子が全体のフイ
もしこの GrandR
7
クロ
f
'を満たすことによっ
ーム含量に対して,特定割合の P
て発芽を開始するのであれば,これらの結果は,既存の
P
f
rの含量が光処理以前では異なり,発芽は R のj
照 射に
よって P
f
rを少量かえることによって開始されることを
示唆した。
実験 I
I
Iでは,乾燥条件における貯蔵が,乾燥以前に
うけた光処理の効果をかなり長期にわたって失なわない
ことを示したものである。この結果は光処理に先行する
内因性のまたは外因性の条件が,この品種の発芽試験の
結果の一致を得るためには考慮すべき条件てあることを
示唆している。
参考文献
1
) 古谷雅樹 (
1
9
6
3
)・ 光と植物の形態形成. 科学, 33,
4
7
3
4
8
0
.
。
Summary
The authorsa
r
eengaged i
nt
h
eg
e
n
e
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cs
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u
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swiths
u
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五c
i
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1arify the inter且ction of the light-mediated
t
oc
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f germinationwith other i
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s
t
s which may many i
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s
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s
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.
渡部・津田・細川: レ タ ス (
L
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c
t
u
c
as
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t
i
v
aL
. cvGrand Rapids)種子の発芽における光効果と温度効果
The r
e
s
u
l
so
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i
n1
9
7
3
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x
p
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r
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ment I
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i
n1
9
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4
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l
l
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i
g
t
hofl
i
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h
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A (below 1 second)
,B (0-10 seconds),C (0-30
,D (0-480 seconds). Each group also
s
e
c
o
n
d
s
)
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s
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fduration o
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2
1
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x
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s
t
e
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c
e ofa temperature-mediated pathway.
The optimum temperature f
o
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h
i
s pathway may
0
be around25
Ca
s shown i
nF
i
g
. 1and 2
.
I
ftheseedof this cultivarbeginsto germinate
f ade
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t
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by t
h
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and the seed suplemented witha s
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r
t the
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t temperature treatment a
s
s
u
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e and two d
i
shown i
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. 1 and 2
. Within each group,t
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germination i
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.1
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)
thei
n
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t exposure treatment must
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r,Grand
. This suggests
conspicuous a
si
nt
h
ec
a
s
eo
fR
R
a
p
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d
s
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