Comments
Description
Transcript
PDF版カタログ
Webデザインサービス 導入事例 株式会社アシックス 様 カスタムシューズのデザインを3Dグラフィックスで再現 小売店の集客力とお客様満足向上に貢献 「オニツカタイガー」 ブランドで一世を風靡し、今や世界を代表するスポーツ用品メーカとなったアシックス様。同社では、幅 広いランナーの「自分に本当に合ったシューズを履きたい」 という強い要望に応えるため、 ランニングシューズのカスタム オーダーシステムを展開しています。 NECエンジニアリングでは、3D技術とWebアプリケーションシステム開発、構築から システム運用サービスを提供し、 3D画像によるシューズデザイン表示機能をカスタムオーダーシステムで実現し、同社が持 つシューズ技術力を強くアピールしブランドイメージ向上に貢献しています。 株式会社アシックス スポーツ工学研究所 人間特性研究チーム マネジャー ■ お 客 様 が 自 身 でデ ザインしたシュー ズ の イメージをわかりやすく伝えたい ■ 手 書きの 書 類 でカスタムシュー ズ の 発 注 を行っているため、誤記入などの発注ミス を防止したい 導入の背景 効果 田中 常夫 氏 課題 株式会社アシックス フットウエア統括部 統括推進部 部長 ■デザインを 3 D で表現 シューズの完成イメージを3Dでお客様に伝えること ができ、 小売店の集客力とお客様満足度を向上 ■システム化による発注ミス防止 カスタムオーダーシステム上で発注シートを作成す ることで、 誤記入などの発注ミスを低減 3Dデータ活用に対する取り組みは、2000年代 に入りさらに進展しています。小売店に3D足 形計測機を設置し、その場でお客様の足形を 勝 真理(まこと)氏 カスタムシューズのデザインをより リアルに表示したい 計測。研究所で蓄積した足形データも活用し 株式会社アシックス フットウエア統括部 統括推進部 テクニカルチーム 主査 世界を代表するスポーツ用品メーカであるア と呼ぶカス オーシステム 以下iOシステム)』 山下 奈智子 氏 シックス様。なかでも、同社の技術力を結集し タムオーダーシステムを開発したのです。 iOシ た各種競技用シューズは、数多くのトップアス ステムは、 サイズやフィット感だけでなく、 お客 株式会社アシックス フットウエア統括部 統括推進部 推進第一チーム 主事 安藤 和紀 氏 お 客 様 名: 株式会社 アシックス 設 立:昭和24年9月1日 資 本 金:239億7,200万円(平成20年3月31日現在) 所 在 地:〒650-8555 神戸市中央区港島中町7丁目1番1 事 業 概 要:「スポーツ・健康・快適ライフを創造する世界ナン バーワン企業」を目指し、スポーツシューズおよ びスポーツウェアの総合メーカとしてグローバ ルに事業を展開している。 U R L :http://www.asics.co.jp/ ながら、 お客様一人ひとりの足に合ったランニ ングシューズを製作する 『iO-SYSTEM(アイ リートのパフォーマンスを支えるだけでなく、 様自身が各パーツの色を指定してデザイン面 市民ランナーなどアマチュア競技者たちから でも 「自分だけの一足」 を作れるようになり、 高 も高い支持を得ています。そうした競技用 い評価を得ました。 しかし、従来、その画像は シューズの開発において、 重要な役割を果たし 2Dでしか表示されず、色を静的に切り替える ているのが、 同社の 「アシックス スポーツ工学 機能しか実現できませんでした。 「お客様自身 研究所」 (神戸市) です。 同研究所では、 人体・運 がデザインしたシューズを実物に近い形、 つま 動の科学的な分析や先端素材の研究などが行 り3D画像で表示できないかと考えるようにな われていますが、 特徴的な取り組みの1つに足 りました」 (勝氏)。 また、同社では、個人やチー を活用している点が 形の研究で「3Dデータ」 ム単位でオリジナルデザインのベースボール 挙げられます。具体的には、1990年代に独自 シューズ、バスケットボールシューズなどを さまざまな人の足形を の3D計測器を開発し、 オーダーできるサービスも展開していますが、 計測してデータを蓄積。 それをシューズ開発の こちらは、カタログ上の色見本と紙ベースの 基礎データとして活用してきました。同社の オーダー表でやり取りをしていたため、 同様に NECエンジニアリング http://www.nec-eng.co.jp/ Webデザインサービス 導入事例 株式会社アシックス 様 仕上がりイメージが分かりづらい上、 発注ミス も発生していました。 社の Flash ®と連携が容易な Viewpoint 社の ② イージーオーダーシステムの発注ミスを低減 「Viewpoint Media Player」 を採用しています。 従来、イージーオーダーシステムのオーダー は、店頭でカタログに掲載された色見本を参考 選択の経緯 導入後の効果 にしながらデザインを決定し、それを手書きの オーダーシートに記入して発注を行っていまし た。 しかし、 オーダー情報の誤記入による発注ミ システム構築後の運用までを 視野に入れてパートナを選定 3D画像のデザイン表示で スが発生することもありました。 3D画像表示機 小売店の集客力向上に貢献 能によってデザインがその場で確認できるよう になり、 同じシステム上でオーダーシート表を自 同社がiOシステムの3D画像表示の実現方法を iOシステムに3 D 表示機能が追加されたこと 動で作成するようになった現在では、従来の問 模索していたとき、 展示会で目にとまったのが、 で、 さまざまな効果が生まれました。 題は解決し発注ミスを低減できました。 NECエンジニアリングの3Dソリューションでし ① オリジナルシューズのデザインイメージが ③ オーダーシステムの展開により、ブランド た。 その技術力やノウハウを評価した同社は、 iO リアルに把握できるように イメージを向上 システムの課題について相談したうえで、新シ お客様は、店頭のパソコン上で色やパーツを組 イージーオーダーシステムのうち、バスケット ステムに関する提案を依頼しました。 「その後、 み合わせながら、 デザインしたシューズの完成 ボールシューズについては、アシックス様の 受けた提案は、 当社の意図を的確に理解した内 イメージを、あらゆる角度から確認することが ホームページ上でもデザインを選択できるよう 容でした。 また、従来のシステムは、小規模なベ できるようになりました。 システムのレスポンス にシステムを新たに強化しました。 これにより、 ンチャー企業に開発を委託した関係で、 メンテ も良好で、 さまざまなカラーリングを、 その場で お客様は、 小売店舗へ来店せずとも自宅で様々 ナンスや将来の拡張性も考えると不安がありま ストレスなく試すことができます。 これにより、 なデザインを試すことができるようになりまし した。そこで、 シューズデザインの3D表示を含 「お店に行くのが楽しくなったという声も寄せら む、新システムの開発、運用サポートをNECエ れています」 (山下氏) というように、 小売店の集 にとって、優位性をアピールし、 ブランドイメー ンジニアリングに依頼することに決めたのです」 客や販売機会の拡大にも貢献しています。ま ジを高める戦略商品の1つ。 「ですから、 この領 た。 特にiOシステムのオーダーシューズは、 同社 (勝氏) 。 実現したシステムとは、 次のようなもの た、iOシステムの成功で手応えを得た同社は、 域に 3 D 表示が可能な高度なイージーオー です。 アシックス様側にコンテンツデータや3D ランニングシューズ以外の商品にも3D表示機 ダーシステムがあることで、お客様は当社の の画像データ (モデリングデータ) を持ちシュー 能を拡大。具体的には、オリジナルデザインの シューズを評価してくれるはずです」 と田中氏 ズデザインサービスを提供するWebサーバと ベ ースボー ルシューズやバスケットボー ル は、今回の取り組みの成果が多岐にわたってい データベース (DB)サーバを設置し、 インター シューズをオーダーできる 「イージーオーダー ることを強調します。 ネットを介して、小売店に設置したクライアント システム」 にも、 この3D表示機能を適用したの 端末と接続。3Dデータは、 どうしても容量が重 です。これにより、ランニングシューズ以外の くなってしまうことから、円滑なデータのやり取 シューズでも、お客様は自身がデザインした りを考慮し、 クライアント端末にモデリングデー シューズの完成イメージをリアルに確認できる タを蓄積しつつ、同時に画像処理(レンダリン ようになりました。 今後の展望 各競技用シューズにも 3D表示機能を拡大 グ) を行って画面に表示するようにしたのです。 小売店を訪れたお客様が、 シューズのデザイン 現在、 3D画像の適用範囲は、iOシステムとベース を行うユーザインタフェース部分は、パーツ選 ボール、 バスケットボール、 バレーボールの各競技 択や色の変更の操作がスムーズに行えるように 用シューズのイージーオーダーシステムまで広 設計しました。なお、3Dのレンダリング・エンジ がっています。今後、 アシックス様では、 まだ3D表 ンには、各種Webブラウザやアドビシステムズ 示化されていない競技のシューズにも、3D表示 機能を備えたイージーオーダーを適用していく予 小売店A 定です。 「また、お客様の利便性を向上するため ㈱アシックス 小売店B インターネット に、Web上でさまざまな施策を実施していく予定 Webサーバ さ です。その際にも、NECエンジニアリングには、 小売店C データベース サーバ ■システム構成イメージ まざまな提案や技術的な貢献を期待しています」 ■iOシステム(カスタムオーダーシステム)のデザイン画面 (安藤氏) 。 お問い合わせは、下記へ NECエンジニアリング 営業本部 〒211-8666 神奈川県川崎市中原区下沼部1753番地 TEL:044(435)9416 FAX:044(435)9423 ●Flashはアドビシステムズ社の米国ならびに他の国における商標または登録商標です。 ●Viewpoint、Viewpoint Media Playerは米国Viewpoint Corporationの商標または登録商標です。 ●本カタログに記載されている会社名、 製品名は、各社の商標または登録商標です。 ●このカタログの内容は改良のため予告なしに仕様・デザインを変更することがありますのでご了承ください。 ●本製品 (ソフトウェアを含む) が、 外国為替および外国貿易法の規定により、 輸出規制品に該当する場合は、 日本国外に持ち出す際に日本国政府の輸出許可申請等必要な手続きをお取りください。 詳しくは、 マニュアルまたは各製品に添付しております注意書きをご参照ください。 ●本事例の内容は、2009年3月25日時点のものです。 NECエンジニアリング株式会社 〒211-8666 神奈川県川崎市中原区下沼部1753番地 2009年9月現在 JCatX11701099