...

MUSICプロジェクト(PDF:241KB)

by user

on
Category: Documents
22

views

Report

Comments

Transcript

MUSICプロジェクト(PDF:241KB)
参考資料
主催:港区、港区教育委員会、公益財団法人港区スポーツふれあい文化健康財団、公益財団法人サントリー芸術財団サントリーホール
背 景
「港区文化芸術振興プラン(平成25年3月策定)」では、次世代の文化芸術を担う子どもたちの創造性を伸ばし、
文化芸術に親しみ、楽しむ心を育むことを主要な課題の一つとして掲げています。
こうした考え方を実現するためには、区内の芸術文化施設や人材を有効に活用し、子どもたちがプロのアーティスト
と交流することや学校教育と連携することが重要です。
港区、港区教育委員会、公益財団法人港区スポーツふれあい文化健康財団(以下「財団」という。)は、これまでも
音楽家が小学校に出向いて楽器の体験を支援するなど、子どもたちが文化芸術に身近に親しむ体験プログラム「アーテ
ィスト派遣文化芸術体験プログラム」(詳細は右下の欄を参照)の実施に連携して取り組んできました。
この一環として、今年度から、日本を代表する音楽ホールであるサントリーホールと、港区、港区教育委員会、財団
が協働して、区内の小学4年生を対象に、国際的指揮者である大野和士氏の発案に基づき、音楽を通じて子どもたちの
感性や創造性を育む体験プログラム「港区&サントリーホール ENJOY!MUSICプロジェクト」を手厚くかつ継続的に実
施します。
本プロジェクトの紹介
プロジェクトの中心となるオーケストラ・コンサートの前後に3段階のアウトリーチ活動(ダンサーなどのアーティ
ストが学校等に出向いて指導などを行うこと。)として「特別授業」を行います。特別授業では、コンサートで演奏さ
れる楽曲に込められた作者の思いや、そこから得られるイメージなどを子どもたちが、アーティストの支援を受けなが
ら各自の感性に応じて身体表現などに置き換えていくことを主な活動とします。
毎年度、「音楽」をベースにテーマを設定し、これに応じて音楽から得られたイメージを、身体表現や文章表現に置
き換えていきます。本年度のテーマは「音楽と身体表現」とし、コンサートで演奏される楽曲から得られたイメージを
ダンスで表現していきます。来年度以降、毎年テーマを変え、例えば「音楽と文章表現」がテーマであれば、楽曲のイ
メージを詩に置き換え、「音楽と色」がテーマであれば、楽曲のイメージを絵画に置き換えるなどの活動を行います。
このように、本プロジェクトは、年度内はコンサートを中心に段階的に活動を行い、年度間は「音楽」をベースに継
続して取り組むものであり、文化芸術の活動を一過性の体験に終わらせることのない、継続性を持ったスキームとして
構築しています。
本年度の楽曲は、ラヴェル作曲「マ・メール・ロワ」と、ストラヴィンスキー作曲「ペトルーシュカ」
マ・メール・ロワ:「マザー・グース」を題材とした管弦楽組曲
ペトルーシュカ:ストラヴィンスキーの三大バレエ音楽の一つ。道化の人形の悲恋を描いた物語
実施時期
取組事項
第一段階
特別授業①
5月~7月
第二段階
特別授業②
7月2日
(水)
オーケストラ
コンサート
9月~11月
第三段階
特別授業③
12月予定
第四段階
成果発表
取組の目的・内容
実施場所
・身体表現の基礎練習/創造力を高める
鑑賞曲のキーワードとなる野獣やあやつり人形などについて各人がイ
メージをふくらませ、身体で表現する。
表現の違いを互いに認め合う。
各小学校
・各地域のさまざまなダンスの紹介
・7月2日のコンサートに出演する演奏家たちによる、テーマ曲の演
奏(編曲版)
・大野和士氏による曲の詳しい解説
・一流アーティストたちと直接ふれあう機会を提供
・テーマ曲のオーケストラ・コンサート(大野和士指揮、フランス国
立リヨン歌劇場管弦楽団)
・リヨンから来日したプロのダンサーによる創作ダンスを鑑賞し、以 サントリーホール
降の特別授業でのダンスの創作への参考とする。
・子ども達は客席で簡易な身体表現
・ダンスの創作
グループに別れ、ペトルーシュカの音楽から独自のストーリーを考 各小学校
え、イメージしてダンスを創作
創作ダンスを保護者や他の学年の児童に披露予定
各小学校
アーティストの紹介
大野和士(指揮)
1987年トスカニーニ国際指揮者コンクール優勝後、国際的指揮者と
してオペラ、シンフォニーの両分野において世界各地で活躍。音楽教
育プログラムにも熱心に取り組んでいる。
1996-2002年ドイツ、バーデン州立歌劇場音楽総監督
2002-08年ベルギー王立歌劇場(モネ劇場)音楽監督
2008年9月よりフランス国立リヨン歌劇場首席指揮者
2012/13シーズンからはイタリアのアルトゥーロ・
(c)Herbie Yamaguchi
トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者
2015年4月から東京都交響楽団音楽監督、同年9月からバルセロナ交響楽団音楽監督に就任予定
2012年より公益財団法人サントリー芸術財団サントリーホール企画委員
芸術選奨文部大臣新人賞、サントリー音楽賞、日本芸術院賞ならびに恩賜賞など受賞多数。
紫綬褒章受章、文化功労者
フランス国立リヨン歌劇場管弦楽団
リヨン歌劇場管弦楽団は、1983年、初代音楽監督にジョン・エリオット・ガーディナーを迎
え、以来2003年まで、ケント・ナガノ、ルイ・ラングレ、イヴァン・フィッシャーが歴代音楽
監督を務めた。08年9月に大野和士が首席指揮者に就任。
レコーディング数は70を超え、それらの多くが音楽雑誌等で賞賛され、国内外の賞を受けて
いる。大野和士指揮、ジョイス・ディドナートが歌うアリア集「ディーヴァ・ディーヴォ」は
第53回グラミー賞を受賞。フランス国内外にも招かれ、エディ
ンバラ国際フェスティバル、エクサン・プロヴァンス音楽祭、
シャンゼリゼ劇場などで演奏をしているほか、09年には大野和
士と共に来日公演も行った。今回は5年ぶりの来日となる。
(c)Stofleth
並川恭子(演出・振付家)
3歳からバレエを習い、大学卒業後、ニューヨークにダンス留学。デニース・ウェッブ(ブ
ロードウェイ・ミュージカル振付師)のアシスタントを務める。1987年に帰国し、テレビ番組
やテレビCM、 舞台の振付を行う。95年に再び渡米、メリーランド州の公立小学校でアジアや日
本の文化を紹介するイベントを企画、演出するほか、ワシントンD. C. 桜祭りの演出、振付を
行う。2012年に帰国。14年3月、ワールド・ドクターズ・オーケストラによる東日本大震災復興
支援コンサートの演出を手がける。港区在住。
アーティスト派遣文化芸術体験プログラムの紹介
区、港区教育委員会、公益財団法人港区スポーツふれあい文化健康財団では、次世代の文化
芸術の担い手である子どもたちを対象に、様々なアーティスト派遣文化芸術体験プログラムを
実施しています。
●区立小中学校~学校音楽等芸術教室~
オーケストラ、邦楽、ミュージカル、ジャズなどのアーティスト
を派遣し、芸術体験の特別授業を実施しています。
平成25年度実績 12校
●区立幼稚園・区立保育園・区立障害者施設~ふれあいアート~
音楽、美術、ダンス、その他複数ジャンルのコラボレーション
など、ジャンルにとらわれず、子どもたちがアーティストと一緒
に芸術創造体験できる機会を提供しています。
平成25年度実績 幼稚園9園、保育園等31園、障害者施設1箇所
▲ふれあいアート
Fly UP