気候行動パートナーシップ（CAP）

共同行動 2 「冷暖房温度の抑制など都市住民の行動様式見直しの呼びかけ」
Name of Good/Best Practice
気候行動パートナーシップ（CAP）
City
ソウル（韓国）
Summary
- 市民が日常生活で気候変動に対処できるようにネットワークを構築する。
- 市民が日常生活で CO2 排出量削減方法を見出せるよう、
「CO2 削減ドクター」および
「CO2 削減コンサルタント」を設置する。
-
Eco-ABC プロジェクトを通して、アパート建物、オフィス建物、および学校を環境に
やさしいスペースに変える。
What is it?
(1)
CAP ウェブサイトの構築
⇒
市民の参加と行動を強化・推進するため、ウェブサイトの内容は、市民グループ、市
議会議員、専門家、および企業従業員との複数回にわたる会合の後に決定された。さらに、
ウェブサイト運営の信頼性を確保するため、関連部門と複数回の会合を開いた。ウェブサ
イトは、この体系的なプロセスに基づいて開発された。
○
地球温暖化と気候変動に関して、市民の参加と行動を可能にするネットワークを構築
した。
○
市民に、気候変動に関する情報や支援を提供し、市民自身の選択に基づいて必要な行
動を起こせるようにする。
○
情報を提供し、気候変動および CAP への参加に対する理解を深める。
(2) 試行的な『Eco-Apartment, Building, Classroom』プロジェクトの実施
⇒
このプロジェクトは、政府ではなく市民が主導し、市、企業、および専門家が支援す
るグリーン・ガバナンス・システムに基づいて市民の日常生活を環境にやさしいものに変
え、建物の構造と機能を変更して建物のリサイクル機能を回復するものである。
○
プロジェクト期間：2008 年 11 月～2009 年 2 月
○
プロジェクトの内容
－ソウルの文来小学校（61 教室、生徒数 1,150 人）：9 件のサブプロジェクト
＞（"ソフト"イニシアティブ：7 件のサブプロジェクト）－学校年ごとに環境に関する
教育。CO2 排出量削減について日記を書く、など
＞（"ハード"イニシアティブ：2 件のサブプロジェクト）－正門を緑化する。太陽光発電
施設を建設する（50kW）
－水踰洞, 江北区のヒュンダイ連たん団地（110 戸、居住者 357 人）：7 件のサブプロジェ
クト
＞（"ソフト"イニシアティブ：7 件のサブプロジェクト）－上位 100 の CAP 任務の実施、
「Do it Yourself (DIY) 修理部屋」の運営、「エコにやさしい家事ブック」の作成、模擬炭
素市場の運営など
○
プロジェクトのパフォーマンス
－
契約の締結（グリーン委員会<>学校および連たん団地）
＞学校：11 月 20 日（木）午前 11 時に 9 件のサブプロジェクトを実施するための契約の締
結
＞連たん団地：11 月 25 日（火）午前 11 時に 7 件のサブプロジェクトを実施するための契
約の締結
－
プロジェクト・プレゼンテーションの開催：2 回
＞学校：11 月 17 日（月）午前 9 時に学校職員による会合（70 人が出席）
－
連たん団地：11 月 20 日（木）午後 8 時に近隣会合（30 人が出席）
－ （学校） 環境に関する教育などの"ソフト"サブプロジェクト、および正門を緑化す
るなどの"ハード"サブプロジェクト：2008 年 11 月 26 日～2009 年 2 月
－ （連たん団地） 上位 100 の CAP 任務の実施と模擬炭素市場の運営など：2008 年 12
月～2009 年 2 月
How does it work?
温室効果ガス排出削減への市民参加を奨励するキャンペーンを実施するため、ウェブサイ
トを立ち上げ、関連ガイドブックを発行し、プロモーション活動を実施してメンバーを募
集した。
Results
(1)
C02 削減ドクター（第一弾）を設置した。
○
CO2 削減ドクターの設置目標：100 人（2008 年）→1,000 人（2010 年）
－
一般市民を炭素／エネルギー削減の専門家に仕立て上げる
○
CO2 削減ドクター(第一弾)設置に関して
－
アカデミーの運営によってドクターの第一弾（20 人）を設置した
－
市民グループから 14 人、教師および公務員から 6 人
(2) CAP フォーラム
○
CAP フォーラムの開催：合計 3 回（300 人）
－
3 つのテーマに関するフォーラム。うち 1 回のテーマは「自転車で通勤したい」
（2008
年 4 月～8 月）
(3)
CAP 実施のためのメンバー募集
－
募集メンバー（2008 年 10 月末現在）
：個人メンバー（友達）
：1,000 人、グループメン
バー（パートナー）：20 グループ
Costs
－
Eco-ABC：3,100 万ウォン
－
ウェブサイトの作成：2,500 万ウォン
Next steps
－
市民参加の拡大や市民への日常生活における行動の奨励、および Eco-ABC プロジェ
クトの実施によって、日常生活で CO2 レベルを削減する活動の推進キャンペーン実施に
注力する。
－
CAP を通じて政府、民間部門、および産業部門が参加する新しい気候変動対応モデル
を開発する。
How can it be applied by other cities?
他の区域でもこの CAP の実施が可能。