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2015.5 - 管理職ユニオン・関西

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2015.5 - 管理職ユニオン・関西
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FACE
2015.5
9
VOL
管理職ユニオン関西
TEL 06-6881-0781
http://www.mu-kansai.or.jp/index.html
アルバイト・派遣・パート・関西労働組合
TEL 06-6881-0110
http://www.ahp-union.or.jp/
〒530-004
大阪市北区東天満1丁目10番12号新日本天満ビル4階401号室
労働法制大改悪反対!
去る 3 月 13 日に三度労働者派遣法の改悪案が、そして 4 月 3 日には労働基準法等の改悪案が国
会に提出された。労働者派遣法の改悪案は直接雇用の原則を覆すものであり、労働基準法等の改
悪案は労働時間に応じて賃金を支払うとの原則を覆すものである。いずれも労働法制の根幹にか
かわる改悪である。以下、その内容を概観したい。
裁量労働制の適用対象拡大(労基法)
1 現状では、裁量労働制は以下の 3 種類となっている。
○ 事業場外労働
「労働者が労働時間の全部又は一部について事業場外で業務に従事した場合において、労働時間を算定し
難いときは、所定労働時間労働したものとみなす。
」
(第 38 条の 2)
○ 専門業務型裁量労働制
「業務の性質上その遂行の方法を大幅に当該業務に従事する労働者の裁量にゆだねる必要があるため、当該
業務の遂行の手段及び時間配分の決定等に関し使用者が具体的な指示をすることが困難なものとして厚
生労働省令で定める業務のうち、労働者に就かせることとする業務」
(第 38 条の 3) ※労基法施行規則
第 24 条の 2 第 2 項で列挙
○ 企画業務型裁量労働制
「事業の運営に関する事項についての企画、立案、調査及び分析の業務であって、当該業務の性質上これを
適切に遂行するにはその遂行の方法を大幅に労働者の裁量にゆだねる必要があるため、当該業務の遂行の
手段及び時間配分の決定等に関し使用者が具体的な指示をしないこととする業務」
(代 38 条の 4)
2 改悪案の内容
改悪案では、上記の内、企画業務型裁量労働制の対象業務について、以下の業務を追加する
とされている。
○ 事業の運営に関する事項について繰り返し、企画、提案、調査及び分析を行い、かつ、これらの成果を
活用し、当該事項の実施を管理するとともにその実施状況の評価を行う業務
○ 法人である顧客の事業の運営に関する事項についての企画、立案、調査及び分析を行い、かつ、これら
の成果を活用した商品の販売又は役務の提供に係る当該顧客との契約の締結の勧誘又は締結を行う業
務
3 改悪案の具体的意味
(1) 管理職が広く裁量労働制の対象に!
今回追加された「事業の運営に関する事項について繰り返し、企画、提案、調査及び分析を行
い、かつ、これらの成果を活用し、当該事項の実施を管理するとともにその実施状況の評価を
行う業務」とは、具体的には普通の管理職が通常行っている業務に他ならない。この追加を広
く解釈すれば、管理職がことごとく対象となる可能性がある。
(2) ほとんどの営業マンが裁量労働制の対象に!
単純な店頭販売や飛び込みの顧客訪問販売などを除いて、法人に対する提案型営業は、ほと
んどの営業マンが行っていることである。したがって、ほとんどの営業マンは対象となる可能
性がある。
4 改悪案の問題点
現状でも、管理職や営業職の多くが事実上残業代なしで働かされている。形態は様々だが、
役職手当や営業手当の中に残業代を含むとされていることが多く、その手当を超える残業をし
ても残業代が支払われないのが当たり前となっている。今回の改悪は、こうした違法状態の横
行を追認し、合法化するものである。
なお、総務省の労働力調査によれば、営業的職業従事者が 343 万人、管理的職業従事者が 142
万人であり、合わせれば 485 万人となる。今回の改悪の影響を受ける可能性がある労働者は膨
大であり、労働時間に応じて賃金を支払うという労働法制の大前提を事実上覆すものである。
特定高度専門業務・成果型労働制の新設(労基法)
1 対象業務
高度の専門知識等を必要とし、その性質上従事した時間と従事して得た成果との関連性が通常
高くないと認められるものとして厚生労働省令で定める業務
2 対象労働者
① 使用者との間の書面等による合意に基づき職務が明確に定められていること。
② 1 年間当たりの賃金の額が、基準年間平均給与額(労働者ひとり当たりの給与の平均額)の
三倍を相当程度上回ること。
3 新制度の問題点
マスコミの報道等では、新制度の対象業務は、①金融商品の開発業務、ディーリング業務、②
アナリストの業務(企業・市場などの高度な分析業務)、③コンサルタントの業務(事業・業務
の企画運営に関する高度な考案または助言の業務)、④研究開発業務などとされ、対象労働者は
年収 1075 万円(当面)以上とされている。この通りであるならば、新制度はさしあたり実際的
意味をあまり持たないであろう。年収 1075 万円以上の専門職で、まともに残業代を受け取って
いる労働者など皆無に近いと思われる。にもかかわらず、鳴り物入りで喧伝されているのは、一
つにはイデオロギー操作という意味合い、もう一つには将来的な対象拡大にあると考える他な
い。
4 イデオロギー操作という面
労働契約の根幹は、労働者が自らの時間を、一定時間に限り、使用者の指揮命令の下に委ね、
対価として賃金を得るということである。労働時間という概念は、労働契約の根幹を成してい
る。この概念を取り払ってしまうならば、労働者は無制限に使用者の指揮命令の下に置かれるこ
ととなり、少なくともその意味では奴隷と変わらない。
使用者は自らの期待する成果を出すまで無制限に労働者を働かせることができる。逆に言え
ば、使用者の期待する成果を出せる労働者だけが継続的に働くことができるのであって、そうで
ない労働者は潰される。潰れる労働者は無能な労働者であり、排除すべき労働者である。使用者
は雇用にかかるリスク負担を負わない。リスク負担は全て労働者に転嫁される。先述の通り、現
状では新制度で影響を受ける労働者はそれほど多くないだろう。しかし、蟻の一穴という言葉も
ある。新制度の背景にある考え方が影響を拡大するならば、労働法制の根幹を突き崩していくこ
とになる。
5 将来的な対象の拡大
改悪案では、対象業務について、
「高度の専門知識等を必要」とし、
「従事した時間と従事して得
た成果との関連性が通常高くない」業務としている。しかし、いずれもきわめて曖昧であって、歯
止めとして期待することはできない。具体的には「厚生労働省令で定める業務」としているが、法
文上の歯止めがほとんどない以上、対象業務が容易に拡大されていくであろうことは明白である。
また、改悪案では、対象労働者の年収要件について「基準年間平均給与額の三倍を相当程度上
回ること」としている。しかし、榊原経団連会長は「少なくとも全労働者の 10%は適用を受ける
ような対象職種を広げた制度にしてほしい」としており、一旦新制度ができればなし崩し的に年
収要件が引き下げられていくのは目に見えている。
労働者派遣法の改悪
1 派遣法改悪案の主な内容
(1) 派遣業はすべて許可制とする。
(2) 政令指定業務と自由化業務の区別をなくする。
(3) 派遣可能期間を派遣元での雇用形態で区別。
(ァ)無期雇用の場合、期間は制限されない。
(ィ)有期雇用の場合、派遣労働者個人単位及び派遣先組織単位 3 年を上限とする。
(4) 派遣先としては、有期契約の派遣労働者について、
「派遣就業場所ごとの業務について」は
3 年を受入の上限とする。ただし、労働者の過半数代表の意見を聴取すれば、3 年延長(繰
り返し可)できるが、同じ労働者の派遣を受けてはならない。
(5) この他、
「有期労働者の雇用安定措置」や「派遣労働者のキャリアアップのための措置」等
を規定。
2 改悪案の主な問題点
(1) 有期契約労働者について
①派遣労働者個人単位での期間制限
派遣労働者は、派遣先の同一組織単位(課)で、3 年を超えて就労することはできない。ただし、
組織単位を変えれば、同一の派遣先においても継続して働くことが可能。この結果、派遣労働者
は 3 年で雇止めにされるか、もしくは 3 年ごとに課をたらい回し(例えば人事課→経理課→人事
課のように)にされることになる。
これまでは政令指定業務については、派遣受入可能期間制限がなかったが、今回の改悪案では
政令指定業務と自由化業務の区別をなくす結果、これまで政令指定業務で働いてきた有期契約労
働者が 3 年で雇止めにされる可能性がある。
②派遣先単位での期間制限
派遣先は、3 年を超えて有期雇用派遣労働者を受け入れることができないとされているものの、
労働者の過半数代表の意見聴取さえすればさらに 3 年まで延長可能であり、延長を繰り返すこと
もできる。したがって、派遣先は、派遣労働者を取り替えれば、無期限に派遣労働者を利用するこ
とが可能となる。
以上、派遣先は、有期契約労働者の場合でも、労働者の取り替えさえ行えば、無期限に派遣を利
用することが可能になる。派遣先にとって派遣の使い勝手は格段に良くなることになる。その結
果、労働者派遣が拡大するならば、派遣元にとっても大いに利益となる。その一方で、派遣労働者
に対する保護はお粗末である。労働契約法 18 条(無期雇用転換申込権)とのからみも考えれば、
派遣労働者が 3 年ないし 5 年で雇止めにされる可能性は相当高いと思われる。
(2) 無期契約労働者について
派遣元に無期雇用される派遣労働者には期間制限が適用されない。そのため、派遣先は無期限
に派遣労働者を利用することが可能となり、派遣労働者は無期限に派遣のまま働くことになりう
る。
なお、この規定によって、派遣元による無期雇用が促されるか否かは不明である。派遣先は期
間制限という制約を受けることがないため派遣元に対して無期雇用を求める可能性がある一方、
派遣元としては無期雇用によるリスクを避けようとするだろう。
ただ、仮に派遣元で無期雇用されたとしても、必ずしも派遣労働者の雇用が安定するわけでは
ない。派遣元と派遣先の契約が終了すれば、その派遣労働者が従事すべき仕事がなくなるわけで
あり、それでも派遣元が雇用し続けることは現実的に困難となる可能性が高い。とりわけ、リー
マンショックの際のように、派遣先が大量一斉に派遣契約を解除した場合には尚更である。
今回の改悪案では、派遣を例外的雇用形態としてきた規制がほとんど撤廃・緩和され、通常の
雇用形態の一つとして承認する方向が強く打ち出されている。派遣の何よりの特徴は、派遣元を
媒介させることで、実際の使用者である派遣先を雇用責任から解放することにある。ところで、
派遣元は自ら事業を行っているわけではないので、実体はない。いわば法的に創出された架空の
雇用主である。派遣の拡大は、結局のところ使用者の雇用責任を無化することによって、労働者
の商品化を極限まで推し進めることにつながっていくことになる。
その他の労働法制改定(労基法)
1 フレックスタイム制の規制緩和
・ 清算期間の上限を 1 ヶ月から 3 ヶ月に延長
・ 所定労働日数に 8 を乗じた時間数を法定労働時間の総枠にできるようにすること
2 有給休暇の取得促進
労働時間法制の改悪とセットにした形ではあるが、使用者による有給休暇の付与が義務化され
ることとなった。
「使用者は、年次有給休暇の日数が 10 日以上の労働者に対し、年次有給休暇のうち 5 日につい
ては、基準日(継続勤務した期間を 6 ヶ月経過日から 1 年毎に区分した各期間の初日をいう)
から 1 年以内の期間に、労働者毎にその時季を定めることにより与えなければならないものと
すること。
」
(第 39 条第 7 項)
3 中小企業に対する 60 時間超の時間外労働割増率適用猶予の廃止
「中小事業主に対する 1 ヶ月について 60 時間を超える時間外労働に対する通常の労働時間の賃
金の計算額の 5 割以上の率で計算した割増賃金の支払義務の適用猶予にかかる規定を廃止する
こと。
」
(第 138 条の削除)
○
○
○
○
以上、今国会に提出されている法律案(労
働基準法等の一部を改正する法律案、労働
者派遣法改正案)を概観した。いずれも労働
法制の根幹を突き崩す内容である。解雇の
金銭解決制度の導入もまたもや浮上してき
ている。労働組合の組織的な抵抗がほとん
どできていない中で、正にやりたい放題の
状況である。
~解決報告~○○耳鼻咽喉科病院
解雇通告に対し、解決金をもらって会社都合退職
職場にて長年同僚から言葉でいじめを受け、
精神的に追い詰
められ、精神的に不調を来たしました。病院に行くと慢性スト
レス障害という診断を受けました。
その診断書を持って病院長
の自宅を訪れたところ、玄関先にて院長の奥さんから「有給で
休むんだったら辞めてください」
等と大きな声で言われました。
私は悔しさで一杯になりました。
その病院は従業員 10 名以下ですが、駅・大型ショッピング
モールが近くにあり、患者さんの人数が一日 150 名以上。す
ごく儲かっている病院ですが、
女性を統括するリーダーがおら
ず、経営者たちも「いつでも辞めてもらう」等と普段から発言
し、意見は何も言えない状況でした。その中でいろんな出来事
を乗り越え 20 年以上頑張ってきましたが、もう精神的に限界が来てしまったのです。
労働基準監督署に相談しましたが、法律で決められた 40 日分の有給休暇取得のことしか対応し
てくれませんでした。従業員 10 名以下の個人経営だと社内規定はもちろんなく、一方的に解雇さ
れるケースも少なくありません。しかし、解雇は、労働基準監督署の権限外で指導もしてくれま
せん。
「あっせん」はしてくれますが、不調に終われば、後は自分で裁判をやってくれということ
になります。そして、裁判をしても、証拠(録音、書面)がなければ不利です。お金と時間を費や
しても納得のいく判決を得られない可能性が高いということです。そんな時、夫の同僚から、雇
用を巡る労使紛争を一緒に闘ってもらえる管理職ユニオン・関西のことを聞き、すがるような気
持ちで組合員になりました。
3 月 5 日に開かれた第 1 回団体交渉では、病院側の主張を聞きました。病院側は、
「自分たちは
何も悪くない」
「いじめがあったという証拠がない」等と主張しました。そして、事前に従業員全
員にヒヤリングと指導する等の対策をしていました。しかし、その一方で、揉めたくなかったの
でしょうか、ユニオンの追及の結果、
「できることは何でもする」と約束しました。
その後、私はより有利な条件で辞めたいと仲村さんに相談し、仲村さんが水面下で交渉してく
ださいました。その結果、それなりにまとまった金額の退職一時金と会
社都合退職での離職票発行という形で合意が成立しました。
私にとって
は思いがけない内容であり大変満足しています。
長期戦になると覚悟を
決めていたのですが、早期に解決できて本当に良かったです。
最後になりますが、
問題解決に導いてくださったユニオンにはとても
感謝しております。
~解決報告~
某飲食店 退職から 1 年 ようやく解決!
Mさんから相談を受けたのは、昨年 1 月頃だったかと思う。Mさ
んは飲食店を数店舗経営しているA社で、マネージャー職に就いて
いた。Mさんはその業界のプロであり、元々別の仕事をしていたの
だが、いわばヘッドハンティングされる形でA社に入社。新規出店
や販促、従業員の労務管理等、一日十数時間労働が当たり前という
働き方をし、それなりの成果も挙げてきた。
ところが、一昨年夏頃より、急に仕事を外されるようになった。
Mさんの手帳をみせてもらったが、真っ黒になるほど予定が書き込
まれていたものが、この時期から空白。ページをめくっても空白。
Mさんの業務は、店舗管理からウエイトレスに。
Mさんは、このままでは退職に追い込まれると危機感を感じ組合
に加入。精神的にもかなり追い詰められており、体調不良の様子。組合としては、とりあえず仕事
外しの事実確認をするとともに、未払い残業代の支払いを求めて団体交渉を実施した。しかし、
A社の対応はのらりくらり。仕事外しの事実を認めながらも、
「他の社員から厳しすぎるとのクレ
ームが入った」とか、
「Mさんには新入社員教育等別の仕事をやってもらうつもりだった」等と言
い訳。また、長時間労働を認めながら、
「固定残業代」があった等と言い出す。昨年 2 月、3 月と
交渉を行ったが中々進展せず。
その間、Mさんも精神的に相当しんどくなっていた。そんな時、Mさんに別の会社から店舗管
理をして欲しいと声がかかったこともあって、Mさんは昨年 3 月末にA社を退職した。その後M
さんが多忙で時間を取れなかったり、体調を崩して動けなかったりということがあって、A社の
件は長らく棚上げ状態。ようやく昨年 11 月に、未払い賃金の問題を中心に交渉を再開した。
A社はMさんについて全く労働時間管理をしておらず、Mさん自身も日々の出退勤時間をメモ
していたわけでもない。結局、労働時間に関る証拠らしい証拠がないまま、交渉はいわば空中戦。
とは言え、どこかで決着を付けるために、組合は大幅に譲歩した形ではあったが、解決金額を提
示した。ところが、A社はこれも拒否。結局昨年 12 月に交渉は決裂となった。
そして、今年 1 月、A社の本社前と店舗前で組合員 10 名以上で抗議行動を展開。その上で、労
働委員会のあっせんに持ち込んだ。2 月 25 日、第 1 回あっせん。しかし、折り合えず。その間、
A社がだいぶ資金繰りに困っており、業務を縮小しているとの情報も入ってきた。そして、4 月 1
日、第 2 回あっせん。Aさんも今の仕事が多忙を極めていることから、早期解決を優先。会社側
は最後までけち臭く金を出し渋っていたが、労働委員会の強力な説得もあり、金銭和解成立とな
った。
関西生コン支部
桜宮化学分会
との
合同花見大会
4 月 3 日(金)18 時より、関生支部桜宮化学分会との合同花
見大会が開催され、当ユニオンからは約 10 名が参加した。
本来は桜満開の大川沿いにブルーシートを広げて行われる
予定であったが、生憎の雨模様のため、急遽会場を都島区の
中野福祉会館に移して屋内での開催となった。
桜宮化学の他にも、市内ブロックの他の職場の組合員や、劇団はぐるま座の団員など、全体で約 30 名
の参加があり、順番に
全員の前で自己紹介を
した後、テーブルを移
動しながら各々の話題
に花を咲かせた。
飲食物については、
各人に一人前ずつ配ら
れたにぎり寿司、現場
で分会員が揚げてくれ
た鶏の唐揚げ、発泡酒
ではないビールなど、
ユニオン事務所では味
わえないような贅沢な品々に、ユニオンの組合員は心奪われた。会場の都合により 20 時
半に解散となったが、アフターを楽しんだ参加者もいたようである。
桜宮化学分会は、関生支部の一般において最大規模の分会であり、継続的に闘い続けて
いる模範例の一つと言える。我々のような個人加盟ユニオンとしても勉強になることが
多々あり、今後も交流を続けていきたい。
2015 年 4 月 24 日 金曜会 実践報告と検討会
医療・介護職に従事している組合員交流
4 月 24 日(金)午後 7 時から、医療・介護職に従事している組合員の交流会を開催した。これ
までの「金曜会」では、主に個別の事案の紹介と検討を行ってきたが、今回は、それぞれの自己紹
介と職場での問題等を通じて、医療・介護職に共通する問題を議論するとともに、相互支援を強
めていくということを主眼に据えた。
さて、当日、全部で 10 名以上の組合員が集まった。医療・介護と言っても、実際には働いてい
る場所も職種も様々。包括支援センターで相談員業務についている方、女性の救護施設に勤務し
ている方、障がい児の介護施設で働いてきた方、障がい児の学童保育に従事している方など。ま
た、当日仕事が入っていたり、体調不良で参加できなかったが、グループホームや養護老人施設
で勤務している組合員もいる。各自の資格も、看護士、准看護士、社会福祉士、ケアマネージャ
ー、保育士、産業カウンセラー等々。また、役職も施設長をしている方もいれば、一職員の方もい
る。そんなことから、各自の自己紹介だけで 1 時間ほどもかかった。
各自の自己紹介に続いて、それぞれの職場で疑問に思っていることを挙げてもらった。その中
には、●入浴介助の際、職員も利用者と一緒に裸になることを強いられる、●職員の交流と称し
て、仕事終了後に毎日夕食を一緒にとることを強いられる、●奉仕の精神が強調され、サービス
残業が当たり前、との話などが出た。
「何それ?」
「そんなことあるの?」と参加者からも驚きの声
が上がっていた。
医療・介護職に共通する問題としては、以下のようなことが浮かび上がってきた。第一に、社会
福祉法人が経営主体となっていることが多いが、理事長らに経営者としての能力がなく、かつ人
事管理を適正に行わねばならないという感覚そのものを欠落している場合が多い。そのため、職
場でモラルハラスメントが起きていても放置していたり、労働時間管理もいい加減でサービス残
業が横行している。第二に、事業者が利用者の権利のみを強調し、職員の労働者としての権利に
は無頓着である。そのため、奉仕するのが当然とされ、サービス残業等については文句を言うほ
うが悪いとされる。暴力行為に及ぶ利用者がいても適切に対処しない。職員が怪我をしても、そ
れはその職員にスキルがなかったからだとされてしまう。第三に、利用者のお世話をきちんとや
ろうと思っても、現在の人員では不可能で、結局のところ流れ作業のようなことしかできない。
場合によっては、拘束に近いこともせざるを得ないこともある。人員増員を求めても、事業者も
介護保険制度の枠内でしかできないことから、無理である。現在の介護保険制度自体に問題があ
る。
各自が日頃思っていることなどを口々に発言し、鬱積した気持ちを吐き出した。あっという間
に時間が過ぎていき、8 時半からはビール片手に議論。終わりが見えない中で、9 時半に強制終了
せざるをえなかった。
第 1 回目としてはまずまずの盛況。今後も同様の集まりを継続していきたい。職場では一人な
いし少数でも、同じ職種の組合員が集まり協同して助け合えるようにしていきたい。
~報告~
4 月 26 日連帯フェスタ イカ焼き
大橋
4 月 26 日(日)10 時から開催された「連帯フェスタ」で、イカ
焼き店を出店しました。関西生コン結成 50 周年ということで、
「連
帯フェスタ」は大賑わい。
「イカ焼き」店も、大勢の組合員にも協
力・参加していただき、順調に運営・お客さんをさばいていた様子
です。今年で何回目になるのか、
「イカ焼き」の味も毎年向上し、
今年はプロ顔負けの味に仕上がっていました。
さて、私は朝ゆっくり寝て、
11 時に家を出、会場に到着した
のは 12 時過ぎ。今年には珍し
く快晴で、暑いくらいでした。
私が到着した時には、すでにイ
カ焼き店では数名が忙しく立
ち働いていました。
私の方はというと、まずは焼酎ロックを一杯。さらにビール
を差し入れてもらったので、イカ焼きをつまみにグビグビ。応
援に来たのか、邪魔しに来たのか分からない状態。ともあれ、
同じような立場のおじさん組合員たちと歓談しながら、飲んで
食って大満足。その後、会場をぐるりと回って、他の組合の方等にあいさつ回り。ともかく、その
一日飲み続けの状態で、フェスタ終了時にはすっかり出来上がっている状態でした。
さて、午後 3 時半くらいから、恒例の景品抽選開始。テレビや旅行
券等豪華景品が目白押し。しかし、過去数年間、当組合からは一人も
当たったことがありませんでした。今年こそはと、皆抽選券片手に固
唾を呑む状態。そんな時、遊歩会で悪名を馳せているリーダーO氏が
突然両手を上げ、
「当たった~!」と叫び声。O氏は景品のデジカメを
手に満面の笑顔でした。その
場にいた組合員は、悪人ばか
りが得をするこの世の不条
理を目の当たりにし、性格の
悪いものほど運が良いとい
う冷厳とした事実を思い知
らされたのです。
ともあれ、午後 4 時にはイカ焼き店も閉店。手伝って
いただいた組合員の皆さん、本当にお疲れ様でした。
報告~メタボ解消! 遊歩会
青春18きっぷ 琵琶湖周遊の旅~
報告者:組合員 K
4月5日、日曜日。雨の中を新快速に揺られて
リーダーのO氏を筆頭に、途中京都で二人も加わ
り総勢13名、右手に琵琶湖、左手にまだ散りそ
うにない山桜を眺めつつ、永原・近江塩津の乗換
えを経て長浜に到着。
長浜市は滋賀県の北東部にあり、中心部は羽柴
秀吉が長浜城の城下町として整備して以来の湖北
地方の中心地で、秀吉が石田三成を部下として、
採り立てた地でもある。
雨は止んだけど曇天。考えていた以上に湖北地方は寒い。茂美志屋の「のっぺいうどん」を、食
べる。あんかけのダシとすりおろした生姜が、身体を温めてくれた。直径10センチ程の大椎茸
にド肝を抜かれ、食後の散策となる。
海洋堂フィギュアミュージアム黒壁。限定フィギュアの博物館。玄関で等身大ケンシロウフィ
ギュアが、お出迎え。仏像事典に出て来る様な十一面観音像や薬師如来像のフィギュアに驚く。
足は豊公園~長浜城に向く。大阪では散り始めている桜も湖北と言うだけまだ満開になりかけ
で、紅梅も見頃が終わりかけで咲いている。その先に松と琵琶湖。今、眺めて見とれている、歩い
ている場所を数百年前に秀吉と三成が家来を従えウロウロしてた-凄いッ。途中、道を間違えて
鐘紡町迄行きかけたけど、無事長浜駅を後にして彦根駅に到着。
彦根城は徳川四天王の一人、井伊直政が関ヶ原の合戦の後、その軍功により18万石と、北東
部に封ぜられた石田三成の居城であった佐和山城を貰ったが、三成が居た城と言う事で嫌い、居
城を移したがったが、亡くなりその息子井伊直継が築城した。
た も ん やぐら
井伊家は多くの大老職を担う者を輩出する事になった。重要文化財の佐和口多聞 櫓 は、昭和3
げん な
5年に井伊直弼の没後百年を記念して復元された物で、彦根城がおおよその完成を見た元和8年
迄には建てられていた。
彦根城と言えば当地キャラのヒコニャンもシッカリ見れた。ヒコニャン音頭でニャンニャンニ
ャン-ずっと BGM が脳内にへばり付いてくる異様な感じ
(汗)
。
彦根駅近くのちゃんぽん総本家で彦根ちゃんぽんを食べ
た。野菜盛り沢山、和風のだしにお好みで、お酢を少々入れ
てこれがまた、美味しかった。そして大阪へ-。
初めて組合の遊歩会に参加して、凄く楽しかったです。ど
ちらのお城も桜と松が綺麗でした。
~メタボ解消! 遊歩会~
古都奈良・山之辺の道(南コース)新緑に遊ぶ
日時:5 月 10 日(日)10 時
場所:近鉄天理駅改札集合
奈良盆地の東に連なる美しい青垣の山裾を縫うように続く「山の辺の道」
。沿道には今も、記
紀・万葉集ゆかりの地名や伝説が残り、神さびた社や古寺、古墳などが次々に現れて、古代ロマ
ンの世界へといざなってくれます。新緑の季節、花粉症に負けず、是非ご参加を!
~メタボ解消! 遊歩会~
織姫伝説の地 交野山を訪ねる
日時:6 月 14 日(日)10 時
場所:JR学研都市線津田駅改札
交野山(正式呼称はこうのさん)は標高 341m の低山。
登りやすい上に、頂上には磐座があり、大阪平野が
一望できるロケーション。古代より天空への廻廊と
され、星の神の天降る山として、日本における七夕
伝説発祥の地となりました。ホンの一時、メタボな
自分を忘れ、ブヨブヨ突き出たお腹から目を背けて、
「おりひめ」と「ひこぼし」になった気分に浸りましょう!
アルバイト・派遣・パート関西労働組合第12回定期総会
日時:5 月 24 日(日)13 時半開始
場所 ドーンセンター セミナー室2
(総会の円滑な進行のために、組合員及び来賓以外の方の入場はお断りします。
)
※ 総会後、組合事務所にて打ち上げ予定(飲み物、食べ物、各自持ち寄り)
在阪法律家 8 団体共催
反対! 「定額(低額)働かせホーダイ」
5.21緊急集会
日時:5 月 21 日(木)18:30~20:30
場所:エル・シアター(エルおおさか 2 階)
内容:①最新の情勢報告
②基調講演「女性は活躍できない、子育てもできない、残業代ゼロで日本が食
い尽くされる」
講師:竹信三恵子さん(和光大学教授、元朝日新聞論説委員)
③過労死弁護団からの報告
参加無料・申込不要
第 7 回労働者・労働組合と大阪労働者弁護団
合同交流会
日時:6 月 27 日(土) 10 時~
場所:エルおおさか 708 号
参加費:
【懇親会なし】1,000 円 【懇親会参加】5,000 円
【プログラム 09:30 受付開始】
10:00 全体会開会趣旨説明
10:15~11:15 全体講演(1時間)
「非正規労働者に均等待遇を」
講師:緒方桂子教授(広島大学)
11:15~11:35 特別報告(20 分)
「目下全勝中! 橋下大阪市政下における公務員敵視政策に対抗する闘争」冠木克彦弁護士
11:45 休憩各自昼食(1時間)
12:45~15:15 分科会(2時間 30 分)
第1分科会労働委員会を有効活用するためのノウハウ検討会
第2分科会業務命令の限界
第3分科会憲法カフェ
15:30~16:10 労弁活動紹介等(40 分)
16:10~16:50 全体会各分科会のまとめと全体まとめ(40 分)
16:50 閉会(懇親会会場へ移動)
17:00~19:00 懇親会(2時間)
参加申込要:〆切り 5 月 22 日 参加を希望される方は組合まで御連絡を!
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