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おおきく なあれ わたしの はな
おおきく なあれ わたしの はな ◆単元の概要 〉 〉〉 指導時数 16 時間 指導時期 1年 5 月-10 月 教科書ページ 上巻 p26-43 ◆単元の構成 〉 〉〉 具体的な視点 学習対象 中心となる内容 健康で安全な生活 身近な人々との接し方 地域への愛着 公共の意識とマナー 生産と消費 情報と交流 身近な自然との触れ合い 時間と季節 遊びの工夫 成長への喜び 基本的な生活習慣や生活技能 学校の施設 学校で働く人 友 達 家 家 地域で生活したり働いたりしている人 族 庭 通学路 公共物 公共施設 地域の行事・出来事 身近な自然 身近にある物 動 植 物 自分のこと (7) 物 動植物の飼育・栽培 ↓ 単元のねらい 自分の思いや願いをもって花を育てる活動を通して,花の変化や成長の様子に気付くとともに,栽培 の喜びを味わい,花に親しんだり,大切にしたりすることができる。 単元の評価規準 生活への関心・意欲・態度 ・自分の花の変化や成長の様子に関心をもち,意欲と親しみをもって大切に育てようとしている。 活動や体験についての思考・表現 ・自分の育てている花のことを考え,工夫して世話をするとともに,花の変化や成長の様子,それに ついての期待や喜びなどを,自分なりに表現している。 身近な環境や自分についての気付き ・花も生命をもっていること,成長することや変化することに気付くとともに,花を育てることや, 花のある生活の楽しさに気付いている。 ◆他単元・他教科との関連 〉 〉〉 ■生命尊重,動植物愛護【道徳】 1 おおきく なあれ わたしの はな ◆単元の流れ 〉 〉〉 小単元のねらいと活動 評価規準 小単元のねらいにせまる手立て ホップ 〉 〉〉 関心・意欲・態度 ①・教科書 p26-27 に描かれている花や人物の様子に (単元の導入) ・身近な花に関心をもってかか わろうとしている。 1 時間/上 p26-27 ねらい 身近にある花や自分自身の栽培経 験を思い起こし,花を育ててみた の発言を取り上げたりして, クラス全体が花につい て意識を向けられるようにする。 思考・表現 ・知っている花や育てたことの ・幼稚園や保育所で花を育てた経験があれば,その ある花について,話したり聞 写真を入手しておき,これまでの経験を思い起こ いたりしている。 す手立てとして用いる。 い という 思いを もつこ とができ 気付き る。 ・自分たちの身の回りに,いろ ・花や花の栽培について,自分が知っていることや いろな花があることに気付い 活 ている。 動 ついて問いかけたり, 学校探検で花に着目した児童 これまでの体験を話すように促す。 ・学校の花の世話をしている人に着目させたり,家 族が花を育てているなどの発言を取り上げたり ①花や花の栽培について,自分が して,「育ててみたい」という思いをもてるよう 知っていることやこれまでの体 に声をかけていく。 験を出し合う。 ステップ 1 〉 〉〉 関心・意欲・態度 なにを そだてようかな ・自分で育てる花を決め,これ 1 時間/上 p28-29 ①・あらかじめ教師は,生活科の活動にふさわしい花 の見当をつけたり準備をしたりしておく。 地域に, から始める栽培活動を楽しも 栽培に詳しい方がいる場合は,協力を要請してお うとしている。 く。 ・どんな花を育てたいか,児童の思いを丁寧に聞き ねらい 思考・表現 育てる花を自分で決め,種をよく ・その花を選んだ理由や,これ 取る。時期的に栽培できないものや,児童の手に 見たりカードに書いたりする活動 からの栽培活動への期待,種 負えないものを挙げる場合も,まずは,児童の意 を通して,種の特徴に気付いたり, の様子などを,絵や言葉で表 欲を受け止め,本当に育てられるかどうかは,児 栽培に対する自分なりの思いをも ったりすることができる。 現している。 童と一緒に考えるようにする。 ・種のみの提示ではどんな花になるのか想像しづら 気付き ・自分の花を自分で育てる楽し 活 動 さに気付いている。 いため,開花の写真も見せる。 ・育てる花を選ぶときは,児童のつぶやき(「種の ①育てる花を決める。 形がかわいい。」「この花,好き。」など)を聞き ②種の様子をカードに書く。 取ってクラスで共有する。つぶやきは,教師が書 いて掲示してもよい。 ・花を選んだら,なぜそれを選んだのかを問いかけ, その児童なりの理由を聞き取り,栽培に対する意 欲を自覚できるよう促す。 ②・児童の発達段階を考慮して,この時点のカードは, 絵での表現を主とした形式のものとする。児童の 話したことを,教師が添え書きしてもよい。 ・種の様子などをカードに書くように促す。なかな か書けない児童には,本物の種を貼り付けたり, 実物大の種の絵を描いたりするよう助言し,活動 のスタート時の花の様子が分かるようにしてお く。後々,折に触れてこの記録と比較すると,花 が成長していることを実感できる。 ・どんな花が咲くか想像した絵も描くよう促すと, これからの栽培に対する期待感をもたせること ができる。 ・児童が花に愛着をもてるよう,自分で選んだ種に 名前をつけさせてもよい。 他単元・他教科との関連 ■花の成長を記録する【国語】 (ステップ 1~4) 2 おおきく なあれ わたしの はな ステップ 2 〉 〉〉 関心・意欲・態度 さあ,たねを まこう ・種まきに必要な物を準備しよ ①・あらかじめ,種まきに必要な黒土や腐葉土を準備 うとしたり,種のまき方を知 3 時間/上 p30-31 ろうとしたりしている。 ・花の成長を楽しもうとしてい ねらい 種まきの準備や,種をまく活動を る。 通して,それぞれの花に適したま 思考・表現 き方があることに気付いたり,こ ・自分の花に合ったまき方で種 れからの花の成長に期待をもった りすることができる。 ①種まきに必要なものを準備し, 種まきをする。 機会を設け,これまでの経験や知っていることを クラスで共有しながら考えるようにする。 育てる」ことをより強く自覚できる。 をまいている。 ・種のまき方は,言葉だけではなく,視覚でも分か るように提示する。 ・種まきをして気付いたことや している。 動 ・児童自身が,どんなものが必要かなどを話し合う ・鉢を自分で用意することで,児童は「自分の花を 思ったことを絵や言葉で表現 活 する。 ・黒土と腐葉土を混ぜる程度の簡単な土づくりの機 会を設けると,土の重要性にも目が向けられる。 ・この時点でも,カードは絵での表現を主とした形 式のものを使用するとよい。 気付き ・それぞれの花に合った準備や 種のまき方があることに気付 いている。 ・土に触った後は手を洗うなどの衛生面の指導も合 わせて行う。 ・鉢は,児童が毎日見ることができる場所に置くよ うにすると,後の活動で気付きが生まれやすい。 ステップ 3 〉 〉〉 関心・意欲・態度 おおきく なあれ ・自分の花に心を寄せ,継続的 ・毎日の世話を「けんこうかんさつ」と呼んだり, に様子を見たり,世話を続け いろいろな見方を紹介したりすることで,児童が 8 時間(※1)/上 p32-37 【常時活動】 たりしようとしている。 活動に飽きず継続できるようにする。 ・普段から,触ったり,友達の花と比較したり,い ねらい 思考・表現 継続して花の世話をし,そこで気 ・花の変化や成長に合わせて, ろいろな方向からじっくり見たりするなど,さま 付いたことや思ったことを表現す 工夫して世話をしている。 ざまな視点からの観察ができるように声をかけ る活動を通して,花の成長や変化 ・花の変化や成長の様子,それ を楽しみにしたり,花を使って生 についての気付きや思いを, ・花の成長や変化について表現させる。また,自分 活を楽しくしたりすることができ 自分なりの方法で表現してい がどんなふうに花にかかわっているのかについ る。 る。 ても表現できるよう,支援する。 ・児童の発達の段階に応じて,カードの言葉で表現 気付き 活 動 【常時活動】 継続して世話や観察をし,花の 成長を記録する。 ①花の成長や変化について伝え合 う。 る。 ・花の変化や成長に合った世話 する部分を徐々に増やす。書いたカードは,じゃ の仕方があることに気付いて ばら式にためていくことで,いつでも活動を振り いる。 返ることができるようになる。 ・継続的な世話の大切さや,花 ・絵や文字では表現しきれない場合もあるので,児 とかかわる生活の楽しさに気 童のつぶやきも拾い上げ,教師が添え書きしても 付いている。 よい。 ②栽培で困ったことを話し合い, ・児童がしてきたことと花の成長の経緯が視覚的に 解決する。 分かるような掲示物を作り,いつでも活動を振り 返ることができるようにする。 ①・花に大きな変化があったときは,クラスで共有す る機会を設ける。 ・伝え合いの活動は,できる限り花が児童の目の前 にある環境で行い,お互いの花を見たり,比べた りするように声をかけ,児童の視点を広げるよう にする。 ・花の成長が遅かったり,変化が見えにくかったり する児童の思いも丁寧に聞き取り,期待がもてる よう声をかけるなど,意欲が失われないように配 慮する。 ・開花の喜びも,クラスで共有する。咲いた花を数 える活動で,算数との関連を図る。 ・花びらで色水遊びをしたり,色水を使って手紙を 書いたりしてもよい。 3 おおきく なあれ わたしの はな ②・栽培で困ったことを話し合う。話し合うときは, 問題となっている状態を,目の前で見られるよう な場所で活動する。 ・これまでの経験や知っていることなどを出し合う ように投げかけ,解決へ導くようにする。栽培に 詳しい方を招いたり,相談に行ったりしてもよ い。 他単元・他教科との関連 ■花の数を数える【算数】 ■身近な人に手紙を書く【国語・図画工作】 (ステップ 3~4) ステップ 4 〉 〉〉 関心・意欲・態度 たねが できたよ ・自分で種を収穫したり,種を ①・種ができたら,そのつど収穫するように促す。収 身近な人に紹介したりしよう 2 時間/上 p38-39 としている。 い。 ・収穫した種を数える活動で,算数との関連を図る。 ・つるもリースにして残しておくなどして,育てた ねらい 思考・表現 種を収穫し,収穫した種を紹介す ・収穫した種のことや自分の思 る活動を通して,これまでの花の 穫の際は,蓋付きの容器などを用いると集めやす いを,工夫して表現している。 植物全体を大切にする気持ちがもてるようにす る。 成長・変化の様子や,自分の花へ 気付き ②・これまでの活動を振り返る。振り返るときは,じ のかかわり方について振り返り, ・種のでき方,色,形などの種 ゃばら式にためたカードやクラスの掲示物を用い 花を育てることの楽しさを実感す の特徴や,収穫した種が,次 る。花の成長だけではなく,そこに寄せる自分の ることができる。 の生命につながっていること 思いも合わせて振り返ることで,栽培活動の楽し に気付いている。 さを実感できるようにする。 ・種から種まで育てることがで ・収穫した種は,来年の 1 年生・他学年・身近な人 ①種を収穫する。 きた喜びや楽しさに気付いて にプレゼントしてもよい。花を育てた喜びととも ②これまでの活動を振り返り,花 いる。 に,栽培の楽しさも伝わるように,手紙やポスタ 活 動 の栽培の楽しさを紹介する手紙 ーの書き方を工夫する。 やポスターなどを作る。 他単元・他教科との関連 ■種の数を数える【算数】 ■リースなどを作る【図画工作】 ①・花を栽培したことを振り返り,できるようになっ ジャンプ 〉〉 〉 関心・意欲・態度 ありがとう わたしの はな ・花を育てることや花のある生 活に関心をもち,これからも 1 時間/上 p40-41 花とかかわっていこうとして いる。 ねらい たことや,分かったこと,もっとやってみたいこ となどを伝え合う。 ・じゃばら式のカードやクラスの掲示物,そして収 穫した種をプレゼントしたことも合わせて振り これまでの活動を振り返り,花を 思考・表現 育てた喜びを実感し,これからも ・これまでの活動を振り返り, 花を育てたり,大切にしたりしよ できるようになったことや, うとする気持ちをもつことができ 分かったこと,もっとやって る。 みたいことなどを表現してい 他単元・他教科との関連 る。 ●野菜の栽培に興味をもつ【下巻 p28-45「ぐんぐん そ 活 動 返る。 らも栽培活動に興味をもてるように支援する。 だて」 】 気付き ①これまでの活動を振り返り,で ・花を育てる楽しさや喜びを実 きるようになったことや,分か 感するとともに,活動を通し ったこと,もっとやってみたい て,自分の成長や友達のよさ ことなどを伝え合う。 に気付いている。 ①・写真を掲示するなどして,入学したときに学校に もっと やって みたい〉 〉〉 関心・意欲・態度 あきから そだてる はな ・花が咲くことを楽しみにしな がら,秋まきの花を育てよう --時間/上 p42-43 ・花を育てる楽しさを実感させるとともに,これか としている。 咲いていた花を思い出し,誰がそれを育てたのか 考えさせる。 ・その児童なりの根拠をもって育てたい花を選べる 4 おおきく なあれ わたしの はな ように投げかける。 ねらい 思考・表現 秋まきの花に関心をもち,その植 ・春まきの花の栽培の経験も生 ・意欲をもって活動に取り組めるよう,育てる花を え方や育て方を考え,それを栽培 かしながら,秋まきの花の種 決めるときには,その思いや願い,目的を聞き出 する中で,花のある生活のよさを 類や植え方,育て方を調べた す。 実感することができる。 り,世話をしたりしている。 気付き 活 動 ①秋まきの花を決め,育てる。 ・秋まきの花にかかわりながら, 花のある生活のよさに気付い ている。 ※1 日常的な世話は,配当時間外とする。 5 ・花はいつ頃咲くのかなど,見通しをもたせる。