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「小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業」 平成
「小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業」 平成28年度第1回石狩管内地域未来づくり会議 1 日 時 平成28年6月28日(火)13:30~15:30 2 場 所 北海道北広島西高等学校会議室 3 出席者 会議録 【委員】福田副委員長、橋本委員、岩城委員、藤山委員、吉田委員、工藤委員(新)、松原委員、 駒場委員、高橋委員、廣田委員(新)、岩下委員(新)、鈴木委員(新) (欠席:山本委員長、吉岡委員) 【一般参加】北広島西高校:佐賀副校長、小林教頭、関係教職員 北広島市教育委員会:鹿野教育部次長 【運営】新山課長、工藤教育支援係長、荒木指導主事、入澤指導主事 4 協議の内容 (1) 各研究指定校からの説明 各研究指定校から、これまでの実践についての報告、今年度予定している取組、キャリア教育の全体計画 について及びキャリアノートの活用状況等について、別添資料に基づき説明があった。 ア 北海道北広島西高等学校(佐賀副校長) ・11月3日(木・祝)に、日本野球機構審判技術員によるキャリア教育に関する講演会を予定である。 ・北海道が発行した高校生向け少子化対策副読本「北海道の少子化問題と私たちの将来について考えて みよう」を活用した授業を、2年次の「家庭基礎」で実施予定である。 イ 北広島市立西の里中学校(高橋校長) ・今年度の新入生は、小学校時に取り組んだキャリアノート「きたひろ夢ノート」を持って入学してき た。中学校として、ノートの活用をしっかり引き継ぐためにも、活用の充実を図りたい。 ・全ての教科がキャリア教育につながる視点をもって、指導の充実を図りたい。 ウ 北広島市立西の里小学校(駒場校長) ・「きたひろ夢ノート」の活用の効果もあってか、全国学習状況調査において「将来の夢や希望を持っ ていますか」、「地域や社会の問題・出来事への関心がありますか」との問いにおいて、肯定的な回 答をした児童の割合が大きく向上した。 ・また、同じく「人の役に立つ人間になりたいと思いますか」の問いにおいては、肯定的な回答が初め て9割を超えた。 ・従来から行っている中学校との連携について、一層の充実を図りたい。 (2) 未来づくり会議主催の取組についての説明 鈴木委員から、未来づくり会議主催の講演会と地域報告会について説明があった。 ア 地域未来づくり講演会について ・北広島西高校で11月上旬に予定している、「ノーマライゼーション講演会」にあわせて、開催する予 定としたい。 ・北広島西高校が予定している内容を基本としながら、ノーマライゼーションやバリアフリーの視点か らの地域活性化や街づくりなどもテーマとして、幅広い内容となるような工夫を取り入れながら、研 究指定校と内容を詰めてまいりたい。 ・開催に当たっては、石狩管内の道立学校及び各市町村教育委員会、また、地域住民等、幅広く周知を 図ってまいりたい。 イ 地域報告会について ・各研究指定校で取り組まれた内容を広く地域住民に知っていただく機会としたい。 ・北広島西高校で12月上旬に予定している「ノーマライゼーション発表会」にあわせて、開催する予定 としたい。 ・各研究指定校が取り組んだことについて、児童生徒の代表に発表していただくことを想定しているが、 小中学校の児童の参加が難しい場合には、事前に高校生が小中学校に取材するなどして、高校生が研 究指定校を代表して発表することも考えている。 (3) 乳幼児ふれあい体験の実施について 岩下委員から、石狩振興局が計画している少子化対策事業である乳幼児ふれあい体験について、講義や「妊 婦体験ジャケット」を使った体験を行った上で、乳幼児との交流する取組を予定している旨、説明があった。 (3) 委員からの感想等 ア 報道機関等を活用した市民への周知について (ア) 吉田委員(北広島市教育長) ・本事業による取組を市民や道民に周知することは有効なことと思う。 ・ 「ふるさとキャリアだより」は関係者は見ているが、市民は見ていない。 ・本事業も2年目となり、様々な取組が予定されている。 ・報道機関を活用して取組をすすめることを強く意識してほしい。 (イ) 鈴木委員(石狩教育局) ・報道機関を活用することを含めて、情報の発信に努めてまいりたい。 イ 乳幼児ふれあい体験の実施について (ア) 高橋委員(西の里中学校長) ・乳幼児ふれあい体験はいつぐらいの時期を考えているか。 (イ) 岩下委員(石狩振興局) ・あまり寒くならない時期で実施を検討したい。 (ウ) 高橋委員 ・本校では、11月から12月にかけて家庭科で保育体験を保育園に協力をお願いして実施しており、保 育園の負担が増えないか心配である。 (エ) 岩下委員 ・保育園等の協力機関とも連携し、負担が多くならないように計画を進めたい。 (オ) 藤山委員(北広島市商工会) ・若いお母さん方が子育てについて、高齢者に相談したり、支援してもらえることをねらいとして、 高齢者を活用する視点は持てないか。 (カ) 岩下委員 ・高齢者の方に、講師的な役割で子育ての体験談を語ってもらったり、子育てについて助言してもら ったりすることも考えられるので、高齢者の方の活用を検討したい。 ウ 全道の様子について (ア) 藤山委員 ・全道14地区で本事業が行われているとのことだが、他の地区の未来づくり会議ではどのような話し 合いが行われているのか。次回の会議で示してほしい。 (イ) 鈴木委員 ・可能な範囲でお知らせできるようにする。 エ 地域の様子、本事業に対しての感想等について (ア) 岩城委員(まなび~クラブ) ・地域のおじいさんの話によると、中学生の登校時間帯に散歩していると、中学生がどんどん挨拶し てくれるようになったとのこと。子どもたちの様子がとても良くなっている。 ・地域の人たちは、西の里の子どもたちや北広島西高校の子どもたちのことを本当に考えてくれてい る。学校は、地域の方々にどんどん紹介できる機会を設けていただければいいと思う。 (イ) 吉田委員 ・小中高の取組は、持続可能な取組にすることが大切である。カリキュラムに位置付けることやキャ リアノートなど、具体物で形を作る、実践の場を作ることがあって、大変心強く思った。 ・本事業の取組は、3年で終わることなく、財産として持続可能なものお互いに連携して形作ってほ しい。 ・小中連携一貫は教育委員会としてもやっているところだが、本事業は高校もつながってくれている ことが大きな目玉である。 ・地域の皆さんにこの事業が浸透していくことが大事である。子どもたちの活躍やこの地域の子ども は伸びていることを何らかの形で広めてほしい。その意味で、先ほど説明のあった地域報告会はと ても大事である。 ・小学校の発表では、自己有用感が高まっているとか、人の役に立ちたいという思いが高まっている とのデータについて説明があった。これらが地域の皆さんに伝わって、一肌脱ぐかといった雰囲気 ができるといいなと思う。市内全体に広まると、北広島の教育で、小中高がなんかいいことをやっ ているらしいぞとインパクトが出ると思う。 ・小中連携一貫教育とコミュニティ・スクールを本市で進めているが、本事業は、大変、親和性が高 いように思う。事務局レベルで、発展性について何らかの方向性をまとめていただければと思う。 小中高一貫教育やコミュニティ・スクールを進めていく上で、キャリア教育も大事な要素として後 押しになると思う。 ・北広島市は、夢チャレンジという事業をやっている。小中学生に1件につき50万円の補助を行って いる。今回は中学生3人を選定した。西の里中学校の男子の生徒から、バリスタになりたい、将来 開店するために経営学も学びたいと応募があった。自分で取材をして、必要なところを見てきたり することになる。 ・中学校や高校では、この時期にキャリアノートで将来こんな自分になりたいと書くことになると思 う。何年か後にどうなったか、追跡をやってみてはどうか。夢チャレンジについても、生徒が数年 後にどう育っているのか追跡してみようと思っている。 (ウ) 橋本委員(西の里連合町内会) ・小中高の教育により、児童生徒の挨拶や交通マナーが良くなってきている。 ・昨年、西の里地区の夏祭りでフロアーカーリングを小学生、中学生、高校生、一般、シニアが参加 し行われた。小学生がよく分からないので、シニアが教えたところ、小学生の方がうまくなった。 シニアの方も生きがいを持った日になった。このように、西の里の活性化がまだまだ図られるので はないかと思っている。 (エ) 藤山委員 ・商工会として、お手伝いできることがあるかと思い、研究指定校の話を聞いていた。どうしても西 の里地区に限った話が多く、商工会は全市で活動しているので、研究指定校は北広島全域に広げた 話をいただければお手伝いできることもある。 ・商工会青年部の活動の中で、ベンチャー・キッズ・チャレンジという取組があり、子どもたちに商 売のおもしろさや大変さを教える取組をやっている。自分で仕入れ、自分で売り場を決め、自分で 物を作り、売ることで若干の利益を得ることを体験してもらっている。参加した子どもたちは、楽 しかったと言う感想もあるが、売れないときの苦労を経験するなど、有意義な取組になっている。 (オ) 工藤委員 ・バレーボールの少年団の後援会をやっている。この春から、高校の先生に指導者が替わった。たま に、高校生を連れてきていただいて、小学生の面倒を見てもらっており、小学生にはいい刺激にな っている。スポーツを通して小中高の連携を図ることも考えられる。 (カ) 松原委員 ・卒業式の挨拶の中で、夢について語らせてもらった。夢を目的に変えていくことが重要であると思 う。子どもたちは夢も希望も持っていると思う。その夢を継続して、さらに目標に変えてほしいと 願っている。 (キ) 高橋委員 ・ぜひ、機会があれば、お互いに学校に足を運び会えるようになればいいなと思う。 (ク) 駒場委員 ・学校関係者だけではなく、地域の有識者の方から御意見をいただき、大変刺激になる。 ・我々は視野が狭くなりがちだが、広い視野を持って、発信ということも大きな目標としながらこれ からもがんばっていきたいと思う。 (ケ) 廣田委員 ・この事業を推進する大切な視点として、先ほど、吉田教育長もお話になったが持続可能な取組にす ることだと思う。この取組を通して育った生徒が、北広島市に戻ってきたとき、大人の立場として 地域にかかわり、その生徒も、将来の小中高生も育っていくのではないかと思う。そのためにはも ちろん小中高が主体にならなければならないが、関係の皆さんの力がなければ、進めていけないと 思うので、よろしくお願いしたい。 ・成果の発信は非常に大切になってくる、また成果の普及も大切になってくる。指定校だけの取組で はなく、大切なのはこの取組をモデルとしてどれだけ広めていけるかであり、その視点で本事業を 進めていく必要がある。 (コ) 岩下委員 ・今日初めて会議に参加したが、西の里地区恐るべしといった感想を持った。 ・小中学校だけではなく、私立高校や大学もあって、企業もあって、一丸となるとなると楽しみな地 域となるなと驚いている。 (サ) 鈴木委員 ・発信について御意見をいただいたので、教育局としても支援に努めてまいりたい。 (4) 副委員長所感 今回、いろいろな御意見をいただいた。持続可能な取組にすること、発信の充実を図ることを踏まえなが ら、キャリア教育の推進が一層発展するようにぜひがんばっていきたいので、皆さんの御協力をお願いした い。各研究指定校においては、本日あった意見等を踏まえて取組の充実を図っていただきたい。