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自己点検・評価報告書

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自己点検・評価報告書
平成 27 年度
富山短期大学付属図書館
自己点検・評価報告書
平成 28 年 3 月
富山短期大学付属図書館
1.図書館の充実
(1)利用状況・問題点の把握
「図書館利用アンケート」を富山短期大学と富山国際大学子ども育成学部の学生を対象
として 11 月に実施し、問題点の把握に努めた。
アンケ―トの結果、開館時間の延長と図書館利用教育、蔵書、雑誌の充実が必要である
ことが分かった。また、本年度のアンケートの質問項目には不備もあり、今後の改善が必
要である。図書館のサービス品質を評価する指標として顧客満足度が採用されるが、顧客
満足度は〈顧客の期待〉と〈顧客が受けたサービス〉を比較しての満足である。すなわち
〈重要な要因は利用者の期待度〉である。今回のアンケートだけでは品質評価や問題点把
握は難しい。このため、アンケートは質問項目の改善を重ねながら継続的に実施してゆく
ことが必要である。
図書館の利用頻度では、
〈一度も利用したことがない〉15%と〈ほとんど利用しない〉
44%、
〈試験期間のみ利用する〉5%という学生の合計は 64%にのぼる。図書館を利用し
ない理由では、
〈利用しなくても学習上支障がない〉とする学生が 25%、
〈時間がない〉と
する学生が 18%であった。
開館時間については、
〈もっとはやく開館してほしい〉が 10%、
〈開館時間を延長してほ
しい〉が 18%あり、利用しない理由の〈時間がない〉を上回っている。
OPAC(オンライン閲覧目録)の利用については、
〈利用したことがない〉が 49%、
〈使
い方が分からない〉が 6%で、図書館での資料の探し方を知らないと思われる学生が 55%
にものぼる。予約サービス・リクエストサービス・レファレンスサービスについては、
〈知
らない〉という学生が 74%あり、相互貸借制度については、
〈知らない〉という学生が 83%
で、図書館リテラシー、情報リテラシーの不足が窺われる。
蔵書については、複数回答だが、
〈蔵書数が少ない〉が 14%、
〈雑誌タイトル数が少ない〉
が 12%、
〈参考図書が少ない〉が 5%、
〈新刊や話題の本が少ない〉が 11%、〈内容的に古
い本が多すぎる〉が 17%、
〈汚く傷んだ本が多い〉が 4%あり、蔵書内容に不満があるこ
とが分かった。その一方で蔵書に対する満足度を問う質問では、
〈十分満足〉16%、
〈まあ
まあ満足〉33%の合計が 49%になり、学生の〈期待度〉が小さいことが窺われる。
(2)図書館利用規程の一部改正
図書館利用規程の一部を改正し、貸出上限冊数を 3 冊から 5 冊に変更した。
(平成 27 年
7 月 1 日から施行)
貸出上限冊数が 5 冊ないし 10 冊が大学図書館での全国標準であるのに対し、本学図書
館の貸出上限冊数が利用規程改正前は 3 冊までであり、比較ができない状態であった。貸
出上限冊数を 5 冊に改正することで、これまでより比較の条件がやや整った。これにより
〈年間 1 人当たり貸出冊数〉を図書館活動の指標としたときにその数値を全国の平均と比
較できる。
学生の年間 1 人当たり貸出冊数を比較すると、国立大学平均は 10.7 冊、公立大学は 10.5
冊、私立大学は 7.8 冊、短期大学は 5.0 冊、高等専門学校は 6.8 冊である(平成 26 年度実
績)
。これに対し、本学の図書館では短大 3.2 冊、子ども育成学部 6.2 冊である。短大と子
ども育成を合わせた平均では 4.2 冊である(平成 27 年度実績)
。
-1-
平成 28 年度は全国の短期大学の平均値である 5.0 冊を目標として図書館サービスを行い
たい。
なお、図書館内規に〈富山短期大学付属図書館視聴覚資料の館外利用について〉を新た
に設け、従来貸出を行っていなかった視聴覚資料(VHS ビデオ、ビデオ DVD)のうち著
作権処理済みのものを館外貸出するようにした。
(3)県内公共図書館との協力協定
富山県立図書館との相互協力協定を平成 28 年 3 月に締結した。
大学図書館間相互貸借は従来も実施してきたが、送料が片道受益者負担である。そのた
めもあってか、相互貸借実績はほとんどなかった。図書館の蔵書は〈社会的な共有資源〉
であり、県内公共図書館との相互貸借が可能になれば、利用できる資料は富山大学や富山
県立大学、富山県立図書館や富山市立図書館など本学図書館と比較して潤沢な資料購入費
を持っている図書館の蔵書をも相互貸借により利用できる。しかも、資料の搬送を県立図
書館の定期連絡搬送車を使用することにより、利用者は無料で相互貸借資料を利用できる。
このため、富山県立図書館に対して県内公共図書館との館種を超えた図書館協力を申入
れたが、協議の結果本年度は、本学図書館の地域公開など環境を整備することを前提にし
て、富山県立図書館との単独の相互協力を行うことになった。
〈学外利用者の貸出〉につい
て内規を整備して、27 年 11 月から県立図書館との相互貸借を試行的に実施し、28 年 3 月
に県立図書館との協定を締結した。
県内全域の館種を超えた図書館協力は次年度以降の課題である。
(4)国立国会図書館「デジタル化資料送信サービス」の利用
デジタル化資料送信サービスの利用申込みを行い国立国会図書館の〈承認〉を得て、27
年 7 月からこのサービスを利用できるようにした。
「デジタル化資料送信サービス」
は国立国会図書館がデジタル化した図書や雑誌のうち、
絶版などで現在入手が困難な資料について、国立国会図書館の承認を受けた図書館内で電
子画像が閲覧できるというサービスである。送信サービスの対象 131 万点が閲覧できるよ
うになった。申込みにあたって、
〈富山短期大学付属図書館における国立国会図書館「図書
館向けデジタル化資料送信サービス」利用内規〉を作成し、環境を整えた。
また、閲覧できる PC が図書館内には館内 OPAC 端末を充てるという状態であるため、
平成 28 年度にはメディアルームから外部データベース検索用 PC を閲覧室内に移設し、送
信サービス閲覧と共用可能な PC 台数を合計 8 台(館内 OPAC も含め)
とする予定である。
(5)福祉学科の図書館デイの設定と年間 1 人 5 冊以上読む目標設定
本年度は未着手。
2.電子書籍やデータベース等デジタル情報の充実
(1)電子書籍・DB等の現状調査
電子書籍として市販の電子書籍と今日的課題とみられる電子教材(デジタル教科書)と
がある。この 2 つに分けて大学図書館での導入状況をそれぞれ文献により調査した。
-2-
電子書籍については、本年度の調査結果では、導入するにはまだ問題が多すぎると判断
した。しかし、今後も動向には注視していく必要があり、次年度も引き続き状況調査を続
けていくこととする。
電子書籍等のわが国の大学図書館での導入状況について、
ⅰ)文部科学省(2015.3)
「平成 26 年度学術情報基盤実態調査」
(以下「学情調査」
と略)
、
ⅱ)国立大学図書館協会学術情報委員会(2013.6)「大学図書館における電子書籍の
サービスに向けて」
(以下「大学電子書籍」と略)
、
ⅲ)電子出版制作・流通協議会(2014.11)
『電子図書館・電子書籍貸出サービス:調
査報告 2014』
(ポット出版刊 以下『電子書籍調査 2014』と略)
等の文献により調査した。
文科省「学情調査」によれば、大学図書館での電子書籍等の導入状況は、国外文献と電
子ジャーナルが中心である。大学図書館で導入している電子書籍のタイトル数(延べ数)
は平成 25 年度までに約 470 万タイトルであるが、その内訳は海外出版社によるものが約
97%で、国内出版社によるものは約 3%である。電子書籍に比べ電子ジャーナルの導入は
増加しており、電子ジャーナルに係る経費は対前年比 8.1%(約 18 億円)増である。
電子書籍における国内出版社のタイトル数が少ない理由は、国内出版社の提供する電子
書籍コンテンツ自体が海外に比べ少ないためである。しかも、わが国の電子書籍に次のよ
うな課題があり、導入の障害となっている。
ア)電子書籍は購入であってもサイトへの永続的なアクセス権の購入であり、電子的なデ
ータ自体が譲渡されるものではない。このため、サービス事業者の撤退によるサービ
スの中止もありうる。
イ)価格については現在のところ大学向け国内電子書籍はアクセス数1の場合で紙の書籍
の 1.5 倍である。
ウ)コンテンツの整備状況は個人向けで 10 万点程度であり、しかも内容は文庫、小説、
実用書、軽易な解説書、コミックである。大学図書館向けでは最も歴史のある Net
Library でも約 5,000 点で、紙書籍の電子化されたものがほとんどである。供給ルー
トと利用システムは個人向けと図書館向けとは別で、供給されている商品も別である。
エ)電子書籍のデータ規格が統一されておらず、規格の統一が今後の課題である。
オ)図書館間相互利用はプリントによる方法であっても認められていない。
(紙媒体の活字
資料では相互利用での文献複写は著作権法上合法とされている。また電子ジャーナル
でも、購入の際の契約によりプリントアウトしたものを流通させることが認められて
いる。ただし、相互利用で流通させることを一切禁止する出版社もある。
)
電子教材(デジタル教科書)についての調査では、電子教材を導入することには問題が
多いとの指摘があることが分かった。
電子教材について、
ⅰ)三角太郎(2015)
「大学学習資源コンソーシアム:学習・教育のための利用環境
整備」
(
『情報管理』vol.57no.10、以下「学資コンソーシアム」と略)
、
ⅱ)新井紀子(2012)
『ほんとうにいいの?デジタル教科書』
(岩波ブックレット No.859、
-3-
以下『デジタル教科書』と略)
、
ⅲ)加藤亮介・海老根秀之(2013)「電子教材の学習性に関しての検討」(『関東学院
大学理工/建築・環境学会研究報告第 57-1 巻』
、以下「電子教材の学習性」と略)
等により調査した。
「学資コンソーシアム」では「アクティブ・ラーニング的な講義では、1 冊の教科書で
の対応が難しく、自作のプリントで講義を進める(自主教材)
、もしくはいくつかの資料か
ら記事単位、章単位などでピックアップして集めて、パッケージにして資料とする(コー
スパック教材)ケースが増えて」おり、電子化されたコースパック教材の「利用が進むこ
とを期待したい」とするものの、著作権処理の課題があるとしている。
また、
『デジタル教科書』や「電子教材の学習性」では電子教材のデメリットとして、学
習性の低下が指摘されている。デジタル媒体と紙媒体を使用しての学習実験の結果、デジ
タル媒体では記憶、理解とも低下すると報告されている。
なお、外部データベースの契約状況については、今年度は調査しなかった。28 年度に「デ
ジタル情報の拡大」の項において、外部データベースの拡充について検討する作業のなか
で現状調査も行う予定である。
(2)デジタル情報の現状を周知
本年度は、明確な計画の作成およびその実施については未着手。
「デジタル情報の現状を周知」は、本学で利用できる外部有料データベースにはどのよ
うなものがあるかを学生・教職員に知らせる広報活動とその検索スキルを指導する利用者
教育(情報リテラシー教育)を範囲とする。
これまで「論文の探し方」として外部データベースの検索方法に関する資料を配布して
いたが、平成 27 年度は求めに応じて利用講座(説明会)を開催した。
平成 27 年度の外部有料データベースの利用回数(検索回数)は表1のとおり、学生・
教職員数に対して極めて少ない実績である。
データベース検索用 PC がメディアルーム内にあるため、利用しやすいよう閲覧室内に
移設することとした。これにより、図書館が閲覧・貸出だけの施設というイメージが変わ
り、また外部データベース検索のサポートがしやすくなることが期待できる。
表1 外部データベースの検索回数
データベース名称
聞蔵Ⅱテキスト版
日経BP記事検索
CiNii
JdreamⅢ
MAGAZINEPLUS
アクセス回数
39 回
772 回
89 回
101 回
検索回数
206
3020
2801
291
-
学生・教職員数
回
回
回
回
1228 人
1人当たり検索回数
0.17 回
2.46 回
2.28 回
0.24 回
0.08 回
*学生・教職員数は短大,富山国際大子ども育成学部の合計
*検索回数は聞蔵Ⅱ以外はIPアドレス式なので全学のPCからの検索回数
(3)図書館からの情報発信
図書館から新着図書リストを「新着図書案内」として毎月初旬に全学生・教職員にメー
ル送信するようにした。これにより、学生が図書館の存在を知り、図書館利用のきっかけ
となることが期待できる。
-4-
3.図書館システムや閉架書架の更新
(1)図書館システムの更新
平成 27 年 8 月、図書館コンピュータシステムを、富士通の大学図書館システム
〈iLisweb‐J〉から、京セラ丸善システムインテグレーションの大学図書館システムであ
る〈CARIN‐i〉に更新した。
更新による大きな改善点は、サジェスト機能やファセット機能、横断検索機能(富山国
際学園、CiNii、WebcatPlus、国立国会図書館、Google ブックスを横断的に検索)などデ
ィスカバリーインターフェースを備えているという点である。
4.電子図書館への対応
(1)電子図書館の他大学導入状況調査
電子図書館とは、
「電子的情報資源を収集・作成・整理・保存し、ネットワークを介して
提供するとともに、外部の情報資源へのアクセスを可能とする機能をもつもの」である。
本年度は電子書籍・電子ジャーナル・電子教材(電子教科書)等の他大学図書館での導入
状況について調査した。
28 年度は外部データベースへのアクセス等も含め、電子図書館機能について調査し、充
実計画を検討することとする。
5.学生の利用率向上のため、図書館内学習スペースの確保の検討
(1)スペース確保の可能性検討
施設の改築等については先送りとし、現状の問題点を整理した。
ここで扱う「図書館内学習スペース」はいわゆる「ラーニング・コモンズ」を指してい
る。
本年度は、ラーニング・コモンズについて検討する前に、まず現状の問題点を整理する
こととした。現図書館は昭和 56 年(1981 年)に建設され、建設後 35 年を経過している。
このため、空調設備が老朽化しており、しばしば故障が起きるが、修理が困難である。ま
た平成 21 年
(2009 年)
富山国際大学子ども育成学部が同じ呉羽キャンパス内に開設され、
短大図書館を共用することとなったことにより、蔵書冊数が収蔵容量を超えている。閲覧
室や閉架書架(書庫)もラーニング・コモンズの設置を許容するほど広いわけではない。
このため、いずれ現図書館のリニューアルかあるいは新図書館の建設が必要な時期が訪れ
る。その時期に備えて、今は現状の問題点を整理しておく必要がある。
東北大学附属図書館の米澤誠はラーニング・コモンズ出現の背景を、
「学部教育の新たな
パラダイム転換、すなわち学習理論が〈知識の伝達〉から〈知識の創出・自主的学習〉に
移行した」ことを要因として挙げ、ラーニング・コモンズを「ネット世代の学習支援を行
う図書館施設もしくはサービス機能」と定義している。
国内の大学図書館に設置されているラーニング・コモンズでは、
ⅰ)可動式の机・椅子・ホワイトボードのあるグループ学習のできること
ⅱ)無線 LAN 環境を整備し、また学生が利用できるインターネット PC を多数
設置し、プロジェクタなどプレゼンテーションも行えること
ⅲ)カフェが隣接し、飲食や談笑ができること
-5-
ⅳ)資料探しやレポート執筆の指導などの人的支援を行う体制があること
などが整備されている。このなかでも、同志社大学の井上真琴は最も重要なことは人的支
援であるというが、本学ではこの人的支援を行うことが最も実現が難しい。
また、お茶の水女子大学でラーニング・コモンズを導入した茂出木理子は、まず学生が
集まり談笑するような「場」が存在することが、ラーニング・コモンズ成功の条件だとい
う。本学の図書館でラーニング・コモンズを導入することの難しさはここにある。現施設
の狭隘さより、学生が集まる「場」となることの難しさがある。
28 年度は他大学のラーニング・コモンズを調査し、成功の要因を検討することとしたい。
(2)学生の利用の現状把握
学生の利用率向上のためには、まず利用の現状を把握しなければならない。ラーニング・
コモンズあるいは学習スペースの問題はそれだけを切り離して考えるわけにはいかない。
全学生のうち何人が年 1 回以上貸出利用を行っているのか(実質有効登録者数)を明らか
にした。また利用の傾向を統計により明らかにすることを目指した。
図書館利用アンケートにより学生のニーズ把握に努めるとともに、図書館利用統計を
様々な角度から分析できるようコンピュータシステムを活用することが必要である。これ
までの本学の図書館統計は簡単な概要であり、学生・教職員をセグメント化できるような
内容が集計されていなかった。図書館の活動実績・利用状況をできるだけ詳細に「図書館
概要」として記録し、活動実績を評価するように努めた。しかし、本年度は準備不足もあ
って、
蔵書統計が中心となり、活動状況を評価できる統計を抽出することができなかった。
学生の利用実態として、年 1 回以上貸出利用する学生数を学科別・学年別に把握した。
これまで学生は本人の利用意思に関わらず年度初めに全員登録しているため、実質登録利
用者が分からなかった。表 2 は年 1 回以上貸出利用する学生数を学科別・学年別集計の一
部(全体概要)である。平成 26 年度(2014)に比べ平成 27 年度(2015)は学生の年 1
回以上利用した学生が 2.7 倍に増えている。
28 年度は図書館統計を体系的に整備し、継続的に図書館評価ができる統計を編集してい
きたい。
表2 年1回以上利用した学生・教職員の数
年度
2014
2015
学生教職員
学生
教職員
学生
教職員
学外者
(a)利用者数
237
56
639
51
11
利用率(a)÷対象数
人
人
人
人
人
22.7%
28.1%
59.2%
27.1%
* 学生数は2014年度1046人、2015年度1080人として
* 職員数は2014年度199人、2015年度188人として
6.書籍等の展示方法や閲覧スペースの環境整備
(1)展示方法の検討・計画・一部実施
展示用書架(本の表紙を見せて展示できる傾斜棚式書架)を導入して新刊図書を一定期
-6-
間展示するようにした。従来、地味な本の背しか見えない書架に新着図書を排架していた
が、これにより新着図書が一目でわかるようになった。
7.学生のニーズに合った図書の充実
(1)学生のニーズ調査
本年度は「図書館利用アンケート」の中でニーズを問う質問項目を設けて調査した。し
かし、学生はそもそも図書館を頻繁に利用していないため、アンケートからは学生のニー
ズを把握することはできなかった。
蔵書に対する満足度を問う質問では〈十分満足〉が 16%、〈まあまあ満足〉が 33%で、
〈分野によって不十分〉が 13%、
〈全般にもの足りない〉が 3%であった。この不満を持
つ学生(
〈分野によって不十分〉と〈全般にもの足りない〉)に〈不十分と思われる分野〉
を問うと 77%が無回答であった。
28 年度からは「図書館利用アンケート」の質問項目を工夫し、学生のニーズが鮮明にな
るものにしなければならない。また、利用統計などによりよく利用される分野を明らかに
し、いっそう充実するようにしなければならない。
(2)授業との連携について検討
本年度は未着手。
28 年度は他大学の実例を調査して具体的に検討する予定である。
-7-
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