...

自己評価書 - 広島商船高等専門学校

by user

on
Category: Documents
77

views

Report

Comments

Transcript

自己評価書 - 広島商船高等専門学校
自己評価書
~本校の現状と課題~
広島商船高等専門学校
平成 27 年 3 月
目
目
次
的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
第1章
本校の現状と課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
第2章
入試の現状と志願者増への取組・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
第3章
教育の改善*)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
23
第4章
学生活動と学生支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
39
第5章
国際交流・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
63
第6章
進路の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
71
第7章
研究活動と外部資金の現状*)・・・・・・・・・・・・・・・・・・
89
第8章
地域連携の現状と取組*)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・101
第9章
大学COC事業の実施状況*)・・・・・・・・・・・・・・・・・・105
第10章
管理運営・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・119
大学 COC 事業に関係する事項を含むこと
*)
目
的
校
-
是
丁寧な教育、手厚い学生支援、きめ細かな進路指導 -
本校の使命
教育基本法や学校教育法に基づき、本科においては「深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を
育成すること」を、専攻科においては「高等専門学校を卒業した者等に対し、精深な程度において、特
別な事項を教授し、その研究を指導すること」を、それぞれの目的とする。また、本校の教育研究活動
の成果を、教育サービスや共同研究等を通じて、地域の社会や産業の発展に寄与する。
教育理念
本校は、豊かな人間性、強い精神力及び高い倫理意識を持ち、将来社会において活躍するための知識
と技術を身に付け、さらに生涯にわたって学ぶ力を備えた人材を育成する。
育成すべき人材像
<本 科>
工学基礎教育、体験重視型の早期創造教育と人間教育により、基盤となる幅広い知識・技術ととも
に、特定の専門領域において基礎的知識・素養をしっかりと身につけた実践的・創造的技術者を育成す
る。
<専攻科>
特定の専門領域における高度の知識・素養を使いこなし、複合領域に対応できる幅広い視野を身につ
け、高い課題設定・解決能力を備えた実践的・創造的技術者を育成する。
学習・教育目標
<本 科>
(A) 豊かな心、生きる力および規範意識の育成(人間力と規範意識)
(1) 命の大切さと安心・安全に対するこころを培うこと
(2) 優しさと思いやりに満ちた心を育成すること
(3) 強い精神力を持ち、生きる力を身につけること
(4) 社会人としての規範意識を養うこと
1
(B) 地域や国際社会に対応できる広い視野と素養の形成(広い視野と素養)
(1) 人文・社会に関わる広い視野を養い、国内外の多様な状況を理解できる知識を身につけること
(2) 地域や国際社会で活躍するためのコミュニケーション基礎力を身につけること
(C) 基礎科学や情報処理の知識・技術の習得(基礎科学と情報技術)
(1) 自然科学または社会活動に関わる基礎的な知識を習得し、自然または社会の現象を科学的に説明で
きること
(2) 情報処理に関わる基礎技術を習得し、データ処理やプレゼンテーションに活用できること
(D) 専門的知識・技術とその活用力の習得(知識・技術とその応用)
(1) 専門分野の知識・技術を習得し、それを実際に活用できること
(2) 専門分野の知識・技術を活用して、ものやシステムを造る、あるいは運用管理する基礎能力を習得
すること
(E) 社会に貢献できる創造力と実践力の育成(実践と創造)
(1) 習得した知識・技術を基に、問題点とその原因を発見できる基礎的能力を身につけること
(2) 問題点の解決策を考え、それを計画して、実現する能力を身につけること
<専攻科>
(A) 豊かな人間性と社会的責任感の育成(人間性と社会貢献)
(1) 歴史や文化、経済などのさまざまな知識を修得し、自身の価値観だけでなく多様な視点や価値観か
ら物事を考えることができること
(2) 周囲と協力して作業を進めるためのリーダーシップや協調性を身につけること
(3) 安全や文化、環境、倫理等の観点から社会と技術の関わり方を考慮し、技術者として責任ある判断
力と行動力を身につけること
(B) 国際社会に対応したコミュニケーションスキルの養成(コミュニケーション能力)
(1) 日本語による適切な表現を用いて、論理的な記述や口頭発表、および討論ができること
(2) 外国語を用いて、技術的な内容についての文書作成や、口頭での意思伝達ができること
(C) 基礎科学と情報技術の修得とその活用(知識・技術とその活用)
(1) 数学や自然科学に関する知識から自然現象を科学的に理解するとともに、実践に際してそれらを活
用できること
(2) 情報技術を活用して、必要な情報の検索や収集、データ分析をすることができること
(D) 専門的知識・技術の確立と発展的応用(専門性とその拡充)
(1) 航海学、舶用機関学、電子制御工学、流通情報工学のいずれかの専門分野に精通し、その分野の研
究状況や技術動向を把握することができること
(2) 自身の専門とは異なる技術分野も学習し、既得の専門分野の技術と融合させ、新たなものづくりや
システム開発に活用できること
(E) 社会情勢の変化に対応した問題解決能力の育成(創造性と探求心)
(1) 社会や産業の状況を把握し、問題点とその原因を発見できる能力を身につけること
(2) 種々の知識と技術を活用し、問題の解決策を見つけて実行に移すとともに、その結果を検証する能
力を身につけること
2
(3) 変化する社会に対応するため、新たな知識や技術、情報を自発的かつ継続的に獲得する能力を身に
つけること
アドミッションポリシー
-本校の目的に沿って、求める学生像及び入学者選抜の基本方針-
<本 科>
■学校で学習した基礎学力が身についている人(学力の評価)
■学校の行事、生徒会や部活動に努力した人(活動努力の評価)
■自ら考え、工夫し行動できる人(活動成果の評価)
■将来、社会で活躍したいという夢のある人(志願動機の評価)
<編 入>
■学校で学習した基礎学力が身についている人(学力の評価)
■学校の行事、生徒会や部活動に努力した人(活動の評価)
■自ら考え、工夫し行動できる人(活動成果の評価)
■将来、社会で活躍したいという夢のある人(志願動機の評価)
<専攻科>
■自らの専門分野の知識・技術の基礎学力を備えている人
■これまでに修得した専門分野以外の幅広い産業分野への興味を持っている人
■コミュニケーション能力を身につけ、地域や国際社会で活躍できる専門的職業人を目指す人
■科学技術に対する強い探求心を持ち、積極的に開発・研究に取り組みたい人
3
4
第1章
本校の現状と課題
1.本校の概要
(1)本校の目的と特徴
国立高等専門学校(以下、高専と略称)は職業に必要な実践的かつ専門的な知識及び技術を有する創
造的な人材を育成することを目的とする。高専は独立行政法人国立高専機構を設置者として、51 校(55
キャンパス)から構成されている。高専では、実験・研究設備を備え、理論だけでなく実験と実習等の体
験重視型の教育を実施している。さらに、課外活動・学寮生活による人間教育やインターンシップ等の産
業界との連携教育により、職業に必要なチームワーク力や実践力を育成している。以上のような特徴ある
教育の成果として、社会から極めて高い評価を得ている(資料 1-1 学校種別の職業別就職者数)。
(2)本校の歴史と特徴
① 本校の歴史
本校は、1898 年(明治 31 年)12 町村組合立海員学校として創設され、以来、設置者が広島県、文部
省、逓信省、運輸省と変遷し、昭和 42 年に国立高等専門学校(設置者:文部省)となり航海学科 40 名、
機関学科 40 名定員となり、昭和 44 年に航海学科は 80 名へ増員となった。その後、昭和 60 年~63 年に
かけて学科再編が行われ、商船学科 40 名、流通情報工学科 40 名、電子制御工学科 40 名を育成する学校
となった。
平成 17 年には、
海事システム工学専攻と産業システム工学専攻からなる専攻科が設置された。
② 本校の使命
本校は、青い海と美しい空に囲まれた素晴らしい自然環境の中で、117 年にわたって積み重ねた伝統に
根ざす教育資源を有している。本校の使命は、豊かな人間性と国際性、技術的創造力を備えた人材を育成
することと、本校の知的財産を活用し地域の文化と産業の進展に貢献することである。
③ 育成する人材
商船学科は、将来の船長や機関長など、国内的・国際的に活躍できる海上技術者を育成している。電子
制御工学科では、快適な生活を支える製品あるいは産業を支える設備や工場において制御するための電
子回路やコンピュータに関わる専門教育を基に地域・国際社会で活躍できる技術者を育成している。流通
情報工学科では、流通・経済・経営あるいは情報に関わる専門教育を基に地域で活躍できる技術者を育成
している。
本校は平成 25 年度文部科学省「地(知)の拠点整備事業」(大学 COC 事業)に採択され、教育改革、
研究推進、地域貢献事業を更に活性化させて、豊かな人間性、技術的創造力を備えた人材の育成及び地域
の文化と産業振興・活性化に向けた教育改革を実施している。いずれの学科も、21 世紀の日本を支える
重要な分野の人材を育成している。
2.本校の課題とその対策
本校の最も重要な課題は、(1)入学志願者増と定員確保、(2)「地(知)の拠点整備事業」
(大学 COC 事
業)の成果による教育改革、(3)学生寮の整備、(4)競争的資金の獲得と地域連携の強化である。
(1)入学志願者増と入学定員の確保
5
① 背景と課題
本校は、瀬戸内海中央部の大崎上島に所在し、本島及び対岸地域が通学圏内である。この地域では、少
子高齢化の進行が強く進んでいることから、本校の教育制度・機能を充実させると同時に、教育とその成
果についての広報活動することが必要となる。
平成 20 年度に定員割れからの改善(入試制度の見直し(特別推薦・一般推薦選抜)
)や広報の強化に
より、現在志願者数は横ばいであるが、入学者の学力は向上している(資料 1‐2 入試状況の推移)
。
② 入試対策の戦略
ア 中学校対策および他高専との入試連携
(a) 中学校との連携強化、(b) 出前授業の強化・広域化、(c) 出身中学校・学習塾との連携強化、(d) 他
高専との入試連携、(e) 教育コーディネーターの配置、(f) 関係業界団体との連携事業の実施
イ 本校知名度の向上
(g) 本校教育への信頼獲得と学校のブランド化、(h) 地域連携活動の強化、(i) 新聞・TV 等のマスコミ
対策の強化(j)各種アンケートにより広報活動の改善
(2)地(知)の拠点整備事業(大学 COC 事業)の成果による教育改革
本校は平成 25 年度の文部科学省の「地(知)の拠点整備事業」に単独高専で唯一採択された。地元自
治体・企業・関連団体と連携して、
「離島高専の教育研究と離島の振興・活性化」を目標に、地域資源を
利活用した教育改革・社会貢献事業・研究推進を実施している。その成果として、学生が地域愛を醸成し、
未来の地域社会を切り開くことができ、地域課題を解決できる技術者となることを目的とする。その実施
を通じて教育研究機能をより活性化させて、地域との人的交流による人間教育の充実を目標とする教育
改革を継続できる組織を目指す。
(3)学生寮の整備
入学生の広域化に伴い、通学圏外の学生が増加しており(資料 1-3 入学生を巡る状況;資料 1-4 本
校周辺地図)、入寮希望者数増に対する学寮整備を行ってきた。平成 23 年度 100 名収容学寮を新設して、
現在の入寮者定員は 481 名であり、入寮者数は 386 名で(入寮者率 80.2%:H26 年 5 月)ある。新入生
の約 8 割が通学圏外の学生で入寮を希望していることから、平成 27 年度より、卒業まで在寮できるよう
に 4 年生を対象に一部の部屋の 1 人部屋に 2 名が生活できるように対処している。
(4)競争的資金の獲得と地域連携の強化
①競争的資金の獲得
科学研究費補助金・各種公募助成事業への積極的な応募を推進した結果、平成 27 年度科学研究費申
請数の伸び率は前年比 38%となり、教員数比 100%を超える申請率が達成できた(資料 1‐5 科研申
請率の H27-26 比較)
。校長や実績ある教員が申請書類作成の指導を行った結果といえる。
②地域連携の強化
平成 20 年度末に地域産業と連携する組織として産業振興交流会(会員:近隣4市町、企業 53 社、
個人 73 名)を発足させ、産官学による各種事業を推進している。地域や企業の課題解決に向けて、卒
業研究・特別研究で取り込み、その成果を地域や産業の振興・活性化に役立たせている。
6
7
大 卒
短大卒
高専卒
高 卒
平成25年
昭和45年
平成25年
昭和45年
平成25年
昭和45年
平成25年
0%
0%
80%
0%
5.7
昭和45年 2 . 7
10%
9.2
20%
3 4 .6
40.3
20%
39.4
20%
9.4
34.3
40%
40%
40%
50%
28.5
98.2
31.4
4 .1
60%
60%
46.1
60%
4 1 .5
70%
15.3
1.0
2 4 .8
0.8
31.3
資料 1-1 学校種別の職業別就職者数
30%
6 1 .8
93.5
20.0
17.0
80%
80%
23.2
9.2
80%
3.7
90%
6.4
100%
3.2
100%
1.5
1.2
2.9
100%
5.1
0.3
0.6
100%
1.2
1.7
1.6
2.8
11.0
7.1
10.6
14.2
高卒は生産工程・労務作業者、高専・短大卒は専門的・技術的職業従事者、
大卒は事務従事者が最も多くなっている。
学校種別の職業別就職者数
※平成26年度版
資料:文部科学省「学校基本調査」
(専門学校についてはデータ無し)
その他
生産工程・労務作業者
サービス職業従事者
販売従事者
事務従事者
専門的・技術的職業従事者
8
47
53
63
163
1.4
16
-2
2
6
6
16
19.4
18.2
27.5
22.1
商 船
電子制御
流通情報
合 計
倍 率
年 度
商 船
電子制御
流通情報
合 計
年 度
商 船
電子制御
流通情報
合 計
1.8
212
76
48
88
18
1.4
164
61
55
48
19
1.5
181
63
53
65
20
1.3
155
53
55
47
21
-20
-7
-9
-4
17
11
3
3
5
18
5
3
2
0
19
-7
-10
-2
5
20
2
-5
3
4
21
入学定員に対する過不足の推移
1.3
152
53
45
54
17
35
14
12
9
22
1.8
212
62
65
85
22
42.6
54.5
46.4
27.3
17
35.3
44.4
35.3
25.0
18
37.0
44.4
45.2
17.4
19
48.5
75.7
43.8
17.9
20
40.0
54.2
43.5
16.7
21
21.0
20.0
23.1
20.0
22
学力検査合格者の辞退率(%)の推移
16
年 度
志願者数の推移
35.0
55.0
30.0
20.0
23
15
3
6
6
23
1.9
224
63
72
89
23
29.5
35.0
40.0
14.3
24
21
8
5
8
24
2.1
246
75
72
99
24
23.5
36.0
20.8
10.5
26
18
6
8
4
26
1.8
220
68
62
90
26
0
20
40
60
80
100
120
140
160
180
200
220
240
260
280
志願者の推移
H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26
電子
流通
商船
学力検査合格者の 辞退率
H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26
資料 1-2 入試の状況の推移
36.4
50.0
40.0
13.3
25
13
4
4
5
25
2.3
272
76
74
122
25
入試状況の推移
志願者数[人]
辞退率[%]
資料 1‐3 入学生を巡る状況
資料 1‐4 本校周辺地図
9
10
資料 1-5 科研申請率の H27-26 比較(外部資金獲得)
第2章
入試の現状と志願者増への取組
1.背景と経緯
本校は、地域から信頼・支持される学校を目指して、教育研究活動を行っている。その成果は、必ず志
願者数の増加に反映されるものと信じている。本校では、平成 14 年から平成 17 年まで 4 年連続で定員
を割り、平成 18 年から平成 21 年においても特定の学科は定員を満たしていなかった年度が 2 回ある。
このため、入学者確保を緊急かつ最大の課題として志願者増および定員確保が挙げられ、本校の存続を
かけた広報活動の強化および教育体制の改善を行っている。
その結果が平成 22 年以降、
志願者数の推移、
入学定員に対する過不足が良好に推移してきている。
(資料 2-1 入試状況の推移)
これは志願者増に向けて、教職員の意識を一つにして、広報活動を行っている結果である。その広報活
動は、中学生とその保護者や中学校の進路指導担当者だけでなく、一般住民、民間企業や公的機関などに
対しても、幅広く行っている。本校の現状と特徴を、可能な限り多くの方々に周知することによって本校
の知名度が向上し、多くの中学生の進学先として本校が選ばれることを目指している。特に、平成 21 年
度にはアイディア対決・全国高専ロボットコンテスト 2009 において、本校のチームが最も栄誉ある「ロ
ボコン大賞」を受賞した。その様子が NHK で全国放映され、本校の知名度向上に大きな貢献を果たし
た。それ以降、ロボコンだけでなく、平成 25 年度に卓球部がインターハイ(高校総体・女子シングルス)
に出場、卓球部男子は全国高専大会団体 3 連覇(平成 23 年~25 年)を果たし、平成 26 年には卓球女子
シングルスでは全国高専大会チャンピオンを輩出した。他にプロコン、キャンパス・ベンチャーグランプ
リ、全国漕艇大会優勝(カッター部)など本校の知名度向上に貢献している。また、平成 25 年度に文部
科学省の大学 COC 事業にも採択され、本校の学生による離島支援も本校の広報要因の一つである。
ここでは本校の志願者の状況および志願者確保への取組を紹介する。なお、本校では、
「入学者の確保
と教育の充実は一体である」との共通認識のもと、平成 20 年度以降に教育改善 WG(ワーキンググルー
プ)を立ち上げ、入試対策や教育活動の基本方針を企画・立案し、各委員会等で審議して、意志決定を行
っている。
2.志願者の状況
(1)志願者数の推移
本校の本科は、商船学科、電子制御工学科、流通情報工学科の 3 学科で構成され、入学定員は 120 名
である。過去 5 年間の本校全体の志願者倍率は 1.8~2.3 倍で推移している。倍率の推移の増減傾向は増
加傾向を示している。
(資料 2-1 入試状況の推移)
。
(2)入学定員に対する過不足の推移
学科毎の入学定員に対する入学者数の過不足数には、おおよその傾向を読み取ることができる(上記資
料 2-1)
。過去 5 年間における志願者の傾向は、商船学科については急激な増加傾向にあるが、電子制御
工学科と流通情報工学科の増加は商船学科ほどではない。これは船員養成という特殊な側面を持つ学科
である商船学科は、
「海運立国日本の要となる学科」であるという評価がここ数年でなされてきた。この
ため、広島県内だけでなく全国の中学生からの志願が急激に増加したことが一番の要因である。これに合
わせて工業系 2 学科も上昇してきているのが現状である。
11
(3)学力選抜入学試験合格者の辞退率の推移
本校の学力選抜入学試験は、公立高等学校との併願が可能である。そのため、辞退者の増減は、定員確
保に直接影響する。過去 5 年間の辞退率の傾向は、その 10 年前と比較すると、かなり減少してきている。
特に商船学科については、辞退率は過去 5 年間では平均 15%前後を推移している(資料 2-1 入試状況の
推移)
。
しかし、工学系 2 学科(電子制御工学科、流通情報工学科)については、商船学科とは比較すると辞退
率は高くなる。工業系 2 学科の辞退率を考慮する場合、過去 10 年間を“前半期”(平成 17 年~平成 21 年)
と“後半期”(平成 22 年~平成 26 年)と分けて考える。“前半期”では、辞退率 30%以上が 5 年間続いた。
この間で最も辞退率が高かったのは平成 20 年の流通情報工学科の 75.7%である。しかし、“後半期”には
この傾向は少しずつではあるが改善されつつある。工学系 2 学科のうち、電子制御工学科は“後半期”の 5
回のうち辞退率 30%以上となったのは 3 回で,残りの 2 回(平成 22 年、26 年)の辞退率は 30%を下回
った。
一方、流通情報工学科は平成 23 年と平成 25 年には 50%台の辞退率を経験し、その他の年度も 20%台
以下を経験することがなかった。工業系 2 学科は前半期の 5 年間を考えると後半期の 5 年間はまだ上昇
傾向にあるが、辞退率を減少させることも工学系 2 学科の課題である。これには魅力ある学科形成の必
要性が迫られる。
資料 2-1 入試状況の推移
3.志願者増への取組
(1)中学生または保護者に向けた取組
最も効果的な広報活動の方法は、直接、中学生または保護者に対して、進路選択に関わる本校の情報を
提供することである。
12
① オープンスクール
年 2 回のオープンスクールを実施している(資料 2-2 広報活動等一覧)
。実施内容については,1 回目
は学科の説明、寮の見学及び個別の進路相談を行う。2 回目は学園祭(商船祭)と併せて実施し、1 回目
の内容に学科教育に関する展示・発表を追加している。ただ平成 26 年は夏のオープンスクールを台風の
ため中止とし、商船祭にあわせて 2 日間実施した。平成 27 年度からは夏(2 日間)秋(1 日間)を予定
している。
② 本校の説明会
本校説明会は、平成 26 年度広島県内 1 ヵ所(福山市)で実施している。この対象者は中学校の進路担
当教員・校長を対象とする説明会である。広島県東部を平成 26 年度広報対象の重点地区として定め、福
山市の進路担当教員の派遣要請をして本校説明会を行った。
③ 公開講座
本校の公開講座は広報活動の一環と位置付けて、中学生を対象として実施しているが、体験授業を夏の
オープンキャンパスで実施しているため、ここ数年においては、開講数は減少傾向にある。
④ 出前授業
従来、本校は地域教育サービスとして小学生対象に出前授業を実施してきた。最近では、中学生対象の
出前授業に力を入れている。平成 26 年度の出前授業は 11 件であった。出前授業の案内については、中
学校訪問のときに直接依頼、また広島県内の中学校に案内(資料 2-3 出前授業テーマ事例の一覧)を郵送
し、開催協力の回答があった学校と内容・日時等の協議を行って実施している。
(資料 2-4 出前授業実施
一覧)
。
⑤ 中学校主催の進路説明会等
中学 3 年生(保護者を含む)へ本校を直接紹介するために、中学校が開催する進路説明会等へ参加し
た。県内の全ての中学校に対して、
「中学校主催の進路説明会等への本校参加の希望」を郵送し、受諾の
回答があった 11 中学校で本校紹介を実施できた(資料 2-5 進路説明会参加等一覧)。
⑥課外活動
中学生の進学先選択の柱の一つに、課外活動がある。活躍している学校のクラブには、多くの志願者が
集まる。学校の状況は、地域のスポーツ・文化関連協会や同協会主催の大会等でのネットワークを通じ
て、良いことも悪いことも、広く知れ渡る。地域の大会等での試合態度など、学生の有様は学校の評判に
影響する。また、中学生とのスポーツ等の交流会、本校での小中学生に対するスポーツ指導なども、志願
者増へ大きく貢献をする。このような視点から、本校では課外活動を通じた入学者の確保に取り組んでい
る。
13
資料 2-2 広報活動等一覧
14
資料 2-3 出前授業テーマ事例の一覧(抜粋)
平成26年度 出前授業テーマ一覧 科目
題 目
瀬戸内海と日本古典文学
概 要
古来から交通の要衝である瀬戸内海を舞台とした日本古典文学
作品を紹介。
広島商船高等専門学校
対象
参加人数
担当教員
中学生
一般
朝倉 和
一般
山下 航正
流通
土屋 政憲
流通
岡山 正人
一般
小河 浩
商船
河村 義顕
広島丸
清田 耕司
広島丸
大内 一弘
一般
澤田 大吾
流通
風呂本武典
商船
内山 憲子
40名程度
国語
小説の読み方について
小説の読み方についての、具体的な作品を用いた演習と講義
【事前に、既習および学習予定の教科書教材名をお知らせ下さ
い】
中学生
40名程度
全
法の世界―法律って何?-
法の働きや法律の四方山話。
無制限
高齢化と交通
日本や地域の高齢化の実態と高齢化と車社会が引き起こす交通
問題について考えます。
中学生
40名程度
中学生・その他
驚きの歴史と文化
驚くべき世界の歴史と文化についてのぞいてみよう。
40名程度
人類と船の6000年の歩み
船と瀬戸内海
船は人類の生活圏の拡大や貿易による経済の発展に大きく貢献
してきた。学校で習う歴史を,船という側面から考えてみる。
船の基礎知識と世界でも特徴のある瀬戸内海について学習す
る。
中学生
40名程度
小中学生
40名程度
社会
船の心臓
船が進むメカニズムや日々のメンテナンス業務などを解りやすく
説明する。
資料 2-4 出前授業実施一覧
資本主義発達の二つの道
マネーゲームのからくり
マナー学習
比較経済学史の大塚久雄先生の理論をわかりやすく紹介。上か
らの資本主義と下からの資本主義とは何か?
世界中で投機が行われて莫大な儲けをする人がいる一方で、生
活困難に苦しむ人が居る。これは自然に起きたことではない。カ
ジノ資本主義のからくりを解説する。
中学生のうちにやっておくべきことを含め,面接での心構えやマ
ナー・自分をPRするポイント・上手な敬語の使い方など,コミュニ
ケーションを円滑にする方法を学びましょう。
インターネットと上手に付き合 インターネットで起こっている事件や事故を背景に,情報倫理や
おう
セキュリティを学ぼう。
資料 2-5 進路説明会参加等一覧
15
中学生
40名程度
中学生
40名程度
中学生
(一般)
40名程度
中学生
無制限
中学生
無制限
⑦商船学科の広報
商船学科には、広島県内の中学生の他に、沖縄を含む関東以西の日本全国の中学生が入学している。本
学科に特化した広報活動として、一般社団法人日本船主協会主催の国立高等専門学校(商船学科)5 校全
国進学ガイダンスに毎年参加している。
平成 26 年度は広島県(TKP ガーデンシティ広島)神奈川県(氷川丸)と兵庫県(航海訓練所練習船青
雲丸)の 3 か所で行った。また、同窓会(校友会)と連携して、全国 6 地区(長崎地区、福岡地区、北九
州地区、岡山地区、神戸地区、大阪地区)で同窓生が広報活動を展開している。
⑧6 高専合同ガイダンス
平成 26 年度は学術総合センター(東京都)において 6 高専(釧路・旭川・舞鶴・津山・弓削商船,広
島商船)による合同ガイダンスを行った(資料 2-6 合同説明会パンフレット)。
⑨その他
上記以外の志願者増の取組として、広島県教育委員会・技術家庭科教育部会が開催する中学校ロボコン
(ぴょん太杯)の共催を行っている(資料 2-7 ぴょん太杯優勝盾写真)。
(2)中学校進路指導担当者への取組
① 中学校訪問
本校教員が中学校を訪問し、進路指導担当の先生へ本校の説明を行っている。広島県内を 7 地域に分
け、各中学校と調整を行い、教員全員で訪問している。
また、商船学科を中心とした教員は、従来から大阪府、岡山県、島根県、熊本県の主な中学校への訪問
を行っている。
(3)一般に向けた取組
本校の「知名度は低い」という事実を認識し、知名度向上が志願者増につながると考え、積極的に不特
定多数の方に本校名を周知する取組を開始した。学校紹介リーフレットおよびイベント開催チラシの作
成と配布。また、本校の様々な活動内容を新聞・TV などのメディアにアピールし、可能な限りメディア
で本校を紹介してもらうこと。本校のホームページにも、これらの活動記事を掲載している。さらに、地
域で開催されるフェスティバルなど、各種のイベントに参加し、その際に本校のリーフレットを配布する
ことなどである。以下、主な取組について紹介する。
① 新聞等報道関係
本校の活動について、広島県記者クラブ及び報道関係の地元支局に対して、その情報を提供し、記事と
して報道される頻度が増した(資料 2-8 平成 26 年度新聞等掲載記事一覧)
。
② 本校 Website
報道記事を Website 用に編集し、新しい内容を速やかに掲載した(資料 2-9 本校 Website)
。
③ 主なイベント
呉高専と合同で福山フェスティバル、大和ミュージアム(呉)と連携した地域のイベントでは、参加者
がロボットを操作することで技術に親しみ・楽しむことをモットーとし、本校の広報チラシを配布した。
16
資料 2-6 合同説明会パンフレット
資料 2-7 ぴょん太杯優勝盾写真
17
資料1-6 平成26年度新聞等掲載記事一覧
No.
掲載日
新聞名等
1
H26.4
大崎上島町広報
2
H26.5
大崎上島町広報
3
H26.6
大崎上島町広報
4
H26.6.20 中国新聞
5
H26.7
大崎上島町広報
6
H26.8
大崎上島町広報
7
H26.9
大崎上島町広報
8
9
H26.8.5
H26.10
中国新聞
大崎上島町広報
10
H26.11
大崎上島町広報
11
H26.12
大崎上島町広報
12
H26.12.3 日本経済新聞
13
14
15
H27.1
大崎上島町広報
H27.1.12 日本経済新聞
H27.1.22 中国新聞
16
H27.2
大崎上島町広報
17
H27.3
大崎上島町広報
資料 2-8 平成 26 年度新聞等掲載記事一覧
題目
地域課題の研究成果を発表
CVG全国大会で審査委員特別賞
平成26年度入学式
新入寮生歓迎会
新入生オリエンテーション
専攻科交流会
原動機付自転車安全運転講習会
大崎上島中学校の宿泊研修
「島を元気に」若者の声紹介 大崎上島でシンポ
障がい者との交流事業
シンポジウム「島を元気にする若者たち」
中国地区高等専門学校体育大会
海上教室・体験航海(木江地区)
第49回全国商船高等専門学校漕艇大会優勝
大和ミュージアム,校友会(OB)と共同で体験航海&工作教室を開催
瀬戸内しまのわ2014 ぼくたち,わたしたちの夏休みin大崎上島「海に体験!船に体験!」
大崎上島に環境保護団体 住民、地元商船高専と協力
大崎上島中学校1年生に海洋体験授業を実施
卒業証書・修了証書授与式
短期留学生の受入歓迎式典及び来校記念交流会
薬物乱用防止キャンペーン
恵美須神社祭礼の櫂伝馬に参加
商船祭・オープンスクールを開催
不法投棄ゴミ撤去作業
オキウラマルシェに参加
広島商船高専,再び熱視線 船員の卵,離島と共に成長
地域学習(大学COC事業)に係る講演会を実施
障がい者との交流事業
「アイランダー2014」に参加
第29回瀬戸内商船高等専門学校漕艇大会新人戦 優勝
【時流 地流】離島の商船高専,人気のワケ
広島文化学園大学と大崎上島町 「健康長寿」促進へ協定
原子力討論会 in 広島2014
大崎上島中学校で理科の出前授業
将来の進路に関する講演会
就活メーク研修を実施
広島文化学園大学と連携協定を締結
障がい者との交流事業
18
資料 2-9 本校 Website
4.入試の高専間連携
中国・四国地区の高専と、次のような入試連携について実施あるいは検討を行っている。
(1)瀬戸内 3 商船高専との連携
平成 23 年から瀬戸内 3 商船高専について入試の統合を行い、商船学科は第一希望から第三希望まで希
望できるようにしており、商船学科のみ入試の統合を図っている。
(2)弓削商船との連携
平成 24 年から弓削商船高専(電子機械学科)と本校(電子制御工学科)との間で複数校受検制度を導
入して志願者が増加傾向にある。
19
(3)他高専との連携
入試会場については,3 種類に分けることができる。①複数校受検制度の商船学科では本校(広島)
、
東京・大阪・岡山・福山・広島・福岡・札幌・函館の 9 会場、②複数校受検制度の電子制御工学科では①
の会場で札幌・函館を除く 7 会場、③本校 3 学科の志願者は、①の会場に加えて(ただし、函館は除く)
広島県の竹原、呉、三次、東広島の 12 会場とした。また、三次会場は松江高専、呉高専との合同会場で
ある。
(4)特命教授制度
本校のコーディネーターは 5 名の特命教授である。そのうち、3 名は元中学校校長であり、広報活動を
主要業務として、広島地区・呉地区・福山地区の中学校の校長訪問により広報活動を行っている。
5.まとめ
本校は志願者増に向けて様々な機会を捉えて、中学生および保護者、中学校の進路指導担当者、あるい
は一般住民を対象とする広報活動を展開している。
本校への志願者数を予測する指標として、オープンスクール、地域別本校説明会および公開講座への参
加数が挙げられる。これらの行事への参加者数は、ここ数年、増加の傾向にあり、実際の志願者数との間
に相関関係が見られる(資料 2-10 各種イベント参加数と志願者数の推移)。平成 26 年は夏のオープンキ
ャンパスは台風のため中止したが、10 月の商船祭に合わせて 2 日間開催したところ、例年と同等数程度
の中学生が本校を訪れた。この増加の背景には多くの要因が考えられるが、元中学校校長である特命教授
による広報活動や全教員の広報活動だけでなく、徐々にではあるが学校が改革されつつあることも大き
な要因といえる。
ここ数年、本校は広報活動に最大の労力を注いでおり、その中でどのような行事が志願者増に寄与する
かを分析することは極めて重要である。そのため、本校主催の行事参加者と志願者数との相関関係に注目
している。
今後も、多彩で幅広い広報活動を行うとともに、出前授業の充実ならびに外部団体(本校産業振興交流
会、校友会、一般社団法人日本船主協会、一般社団法人全日本船舶職員協会等)との連携による広報活動
の広域化(広報コーディネーター、国立高等専門学校(商船学科)5 校合同進学ガイダンス)の効果がど
のような成果として現れるのか、最大の関心を持っている。
資料 2-10 各種イベント参加数と志願者数の推移(人)
事業名
H22
H23
H24
H25
オープンスクール
420
556
670
704
公開講座
20
28
22
23
説明会
33
55
25
22
志願者数
224
246
272
220
20
各種イベントの参加数と志願者数の推移
人
800
700
600
500
400
300
200
100
0
H22
志願者
H23
オープンスクール参加者
H24
公開講座参加者
21
H25
学校説明会参加者
22
第3章
3-1
教育の改善
学校全体の取組
1.背景
本校においては、商船学科、電子制御工学科及び流通情報工学科を設け、所定の収容定員の学生を対象
として、高等学校や大学の教育課程とは異なり中学校卒業後の早い段階から実験・実習・実技等の体験的
な学習を重視した教育を行い、交通・製造・情報通信・社会インフラを始めとする様々な分野において創
造力ある技術者・実務者として将来活躍するための基礎となる知識と技術、さらには生涯にわたって学ぶ
力を確実に身に付けさせることを目標とする。
しかしながら、高等専門学校を取り巻く状況に目を向けると、少子化と予算削減が継続する状況におい
て、さらなる効率化や経費節減を一段と進めることを強く求められると同時に、大学工学部の教育改革の
進展や専門学校の高度化、高校職業教育 5 年化の検討が本格化する中にあっても、産業界等でより高く
評価される人材育成機関になることも求められている。そのため、国立高専機構が定めたミッション・中
期ビジョンに沿い、全国の高等専門学校が連携して様々な改革の検討および取組を行っている。
2.取組の現状
平成 26 年度から始まる本校の第 3 期中期目標・中期計画のにおいては、教育カリキュラムの見直
し、ICT の活用、アクティブ・ラーニングの強化、教育のグローバル化、基礎科目・リベラルアーツ科
目の充実、高専間連携を重点項目として教育改善に取り組んでいる。
(1)語学力の向上(教員を含む)
学生だけではなく教員の語学力向上を目的とし「英語を用いた授業を全教員(非常勤講師を除く)全科
目 1 回以上行う」
「定期試験で英語による問題を最低 1 問は出題する」という取組を行った結果、92%の
教員が実施した。
(2)地域連携を通しての教育
PBL の一つとして地域課題を卒業研究に取り上げ(17 テーマ)
、地域の再生・活性化への技術開発を
行った。また、平成 27 年度より「地域貢献」を単位化することにより、さらに課題の発見・解決を通し
ての学習を強化する。
(3)基礎実習の導入
他学科の実習を体験することにより相互の理解を深めるとともに、幅広い知識と経験を得ることを目
的として、平成 26 年度より 1 年生に対し共通の実習を行った。
(4)自主的な学習・ICT の活用
語学、到達度試験、就職等の対策が自主的に行えるよう e-ラーニングなどの自主学習教材と学習環境
の整備を行った。また、メディアセンター、LL 教室、学科演習室、図書館、学寮自習室に設置した有
線 LAN 端末に加えて、学生各個人が所有するパソコン・タブレット・スマートフォン等を利用して無
線 LAN を活用し、自学自習ができる ICT 環境を整備した。
(5)教育の質の保証
機構本部 WG が策定したモデル・コア・カリキュラムに沿って本校の到達レベルを策定した。今後、
23
平成 27 年度中にアクティブ・ラーニング強化に対応するカリキュラム・シラバスの最終策定を行い、平
成 28 年度より新カリキュラムを実施する。
(6)留年・退学を出さないための対策
授業改善(公開授業・授業評価)
、遅刻の多い学生への対応、下宿生への対応、学生支援室との連携
などを実施した。今年度は教員研修として、7 月以降月 1 回、スクールカウンセラー出席のもと、学生
対応の検討会を実施した。
3-2
一般教科
一般教科は本校の学習教育目標のうち、人間力と規範意識の形成、国際社会に対応できる広い視野と素
養、基礎科学の分野の中で、専門科目習得に備えての基礎学力養成を主に担っている。理科教員(化学)の
退職に伴う新任教員の採用(生物)や、本格的なアクティブ・ラーニング導入に向けての新カリキュラム導
入を控えており、今年度は各科目で従来のカリキュラム見直しが課題となっている。
<数学>
数学科では、低学年で高等学校相当の内容から始めて、学年が高くなるに従い、専門科目習得に必要な
高専数学へと移行している。その過程で学習到達度試験対策の授業を実施してきた。具体的には、e-ラー
ニングサイト「http://math.kosen-it.jp/」から、過去問題主体の問題集を配布した。また希望者には数学
科作成の電子書籍を配布している。到達度試験成績は H26 年度 116 点(全国平均 246 点)であり、全国平
均に及ばない。この成績の向上が課題である。
<国語>
国語科では、日本語での読む・書く・話すなどの能力を駆使して、社会に出て通用する自己表現力を高
めるのが目的である。そのため、授業での漢字小テストの実施、夏季休業での漢字検定過去問題の課題等
を与えた。また、近郊地域に関わりのある作家や文学作品(1 年生:志賀直哉、
「小僧の神様」
、2 年生:
若杉慧「エデンの海」
、3 年生:志賀直哉「清兵衛と瓢簞」)を授業で扱い、読解やグループ学習、プレゼ
ンテーションを行わせた。国語能力の一端を推し量る資格として、漢字能力検定(2 年生全員と他学年の
希望者)を実施している。その結果は、H25 年度で 2 級合格者 2 名、準 2 級 37 名、3 級 5 名を出してい
る。国語科としては、さらに国語能力を用いた自己表現力を高めていく必要があると考えている。
<社会>
社会科では、1 年生では高校生レベルの地理・世界史・政治経済(政治分野)、2 年生では継続で世界史
を行っている。3 年生以降は社会特論という形で経済や時事問題(ニュース検定対策・近代史)などを講
義に取り入れている。実社会の動向に対応できるように、日々のニュースが理解できるようになることが
社会科の目的の一つである。
その成果の目安の一端となるニュース検定は 1・4 年生を必須としているが、
それ以外の希望者でも受けられる。前年度は 4 年生 82 名 3 級 75.9%、1 年生 137 名 75.9%の結果を出し
ている。今後はさらに合格者を多く出すとともに、座学を減らして学生が能動的に授業に臨むような授業
編成を組んでいくことが本年度の課題である。
<英語>
英語科では、グローバル化著しい社会に対応するため、英語を読む、書く、話す、聞き取るの 4 技能向
上を目指している。1・3 年生に対し、3 学科混成による 4 クラス編成の習熟度別少人数教育を実施して
24
いる。その成果は TOEIC 試験の結果に表れる。TOEIC については教員が授業の中で指導し、また、課
外には個別に受験指導を実施している。また、英語科を含めて全教員が英語を用いた授業を実施し、定期
試験では、全科目について 1 問以上の英語での設問を行い英語力の向上を図っている。平成 26 年度の
TOEIC 平均点は 239 点(商船学科 4 年生、26 年 5 月)、259 点(電子制御工学科・流通情報工学科 4 年
生、27 年 1 月)という結果になっている。平均点 300 点以上に到達するのが今後の課題である。
<理科>
本校の理科は物理と化学からなり、広範な科学に関する知識や専門科目履修に必要な物理・化学の基礎
的な分野の習得を担っている。昨年度は専門科が実施している 1 年生に対して理科の実習課題を実験実
習の中で 6 班(各班 20 名)に分けて実施した。物理は 3 年生時における学習到達度試験が重要な目標達
成の指標となっている。そのため、卒研生が製作した対策問題集を専用のホームページから配信し、また
別の卒研生が新規に開発した電子書籍(詳解な図解や図式解法等を追加)を配信し、充実を図っている。
学習到達度試験の過去問題を用いた教材を開発し、それを用いた演習も実施した。その結果、学習到達
度試験成績は H26 年度 62 点(全国平均 199 点)であり、以前より改善が見られるものの全国平均に及ば
ない点を改善することが課題である。
3-3
商船学科
1.商船教育の課題
(1)船員教育には、座学に加えて、練習船・操船シミュレーター・電子海図システム・エンジン・発
電機・実習工場・桟橋などの教育施設・設備の整備と、これらを運航・維持管理する教員・技術職員な
ど、工学系・社会科学系学科に比べて、人的・物的・財的な負担が大きい。高専機構への交付金が縮減
される中、現状の体制(各校における施設・設備の更新も含めて)を今後とも維持することは財政的に
極めて困難である。(2)外航航路の船員には、上級海事国家試験合格、英語力、リーダーシップ、マネジメント力が求め
られ、商船教育の高質化と学生への学習支援の強化が必須である。
(3)商船教育は統一性をもって実施することが合意されており、そのことによる学校間の調整(諸会
議を含む)に時間と労力を伴う。
(4)4 つの商船高専は、3 学科構成であるため規模が小さく、学生数に依存しない各校共通の学校運
営に係る業務費が増加し財政的に限界に達しており、教育研究に支障が生じている。
2.基礎学力の向上
(1)学生の英語基礎力と海事関連の英語力の向上のために、平成 24 年度にカリキュラム変更を行
い、新入生に対し、
「海事英語基礎Ⅰ」
、2 年生に対し「海事英語基礎Ⅱ」を履修させ、専門学科におい
ても英語教育を行った。
(2)1~3 年生に対し、平成 26 年度には 11 月 25 日~27 日の 3 日間において、MAAP(Maritime
Academy of Asia and the Pacific:フィリピンのアジア・太平洋海事大学)の教員を招致し、学生に対し
て、英語学習の授業を 11 時間、教員に対して、英会話及び授業法に関する授業を 4 時間行った。
25
3.教員の海外研修
5 商船系高専が推進する大学間連携共同教育推進事業(H24~28 年度)「海事産業における高専・産
業界連携による総合人材育成」として、平成 26 年 9 月 11 日~26 日(約 2 週間)のハワイの KCC
(Kauai Community College)で実施された英語語学研修に航海コース 1 名の教員が参加した。
4.学校間共通教材の活用
5 商船系高専の商船学科では、各校教員の共同執筆による教材用書籍「商船学の数理」を 4 月に、
「エ
クセルで試してわかる数学と物理」を 10 月に発刊した。
5.モデル・コア・カリキュラムの分野別達成目標
5 商船系高専の連携により、商船学科のモデル・コア・カリキュラムの分野別達成目標を策定した。
6.学生の資格取得の推進
(1)上級(1 級・2 級)海事国家試験を 2・3・4・5 年生の希望者に受験させた。
(2)合格者数の増加を図るため、年間を通して特別講座(時間外、毎週 2 時間)を開設した結果、二
級海技士筆記試験合格者数が本科生 31 名(航海コース 25 名、機関コース 6 名)であり、一級海技士筆
記試験合格者数が本科生 6 名(航海コース 5 名、機関コース 1 名)であった。前年度は、二級海技士筆
記試験合格者数が本科 12 名(航海コース 11 名、機関コース 1 名)
、一級海技士筆記試験合格者が本科
1 名(機関コース 1 名)であった。前年度に比べ、合格者数が約 3 倍に増加した。
(3)新規取り組みとして、受験者数の増加は合格者数の増加につながると考え、受験による公認欠席
の回数制限を撤廃した。
26
7.特色ある取組の推進
船舶職員に必須である英語力を育成するため、専門科目として 1 年~5 年の全学年に海事英語を配置
した。
8. ICT 活用教育の充実
Web 会議システム(GI-net:高専間高度ネットワークTV会議システム)を活用し、4 年生が航海訓
練所による航海実習で不在のため、聴講生を 3 年生・専攻科生とし、鳥羽商船から商船系 5 高専に発信
した三井造船職員(鳥羽商船 OB)の Web 講演会を 11 月に開催した。
9.船員不足への商船学科の対応
(1)海洋基本計画(H25 年 4 月 26 日閣議決定)では、
「日本人外航船員を H20 年度から 10 年間で、
1.5 倍に増加する。
」
「高齢化に伴う内航船員不足への対応」を謳っている。本校において、商船学科の
船員としての就職率は、進学者を除いた結果、97%であり、進学者を含む結果は、73%であった。本背景
として、
①外航船員に要求される資質(上級海技士国家試験合格、高レベルの英語力、マネジメント力)
②新三級海技士制度(一般大学卒者の採用と自社養成)の導入
③非船員・海運関連企業への就職
等が上げられる。
(2)船員としての就職率向上への方策
①多彩な広報活動を通して、船員として適正を有し、学力優秀な入学者の確保に努めた。一例を挙げ
ると、日本船主協会の協力のもと、5 商船系高専の進学合同ガイダンスを広島、神戸、横浜において
実施した。
②条約改正を受けて、ECDIS(電子海図情報表示装置)講習について、教育体制を整備した。
③海運会社(日本郵船株式会社)と連携を図りながら、船員志向の進路指導の強化として、3 年生に
訪船見学を実施した。12 月 13 日、今治市の新来島ドック(大西工場)に建造中の自動車専用船(L
=200m)の見学を、本科 35 名(1 年生 7 名、2 年生 16 名、3 年生 12 名)
、専攻科 4 名(1 年生 3
名、2 年生 1 名)の合計 39 名の学生と引率教員 2 名、日本郵船社員 2 名(OB 1 名含む)で実施し
た。経費(交通費・昼食費)については、企業側の負担であった。
(3)船員としての就職率向上への方策については、商船系高専の再配置や学科編成を含めた商船教育
の将来展望の構築と併せて検討を行った。
27
3-4
電子制御工学科
1.取組の現状
(1)アクティブ・ラーニングの導入
①モデル・コア・カリキュラム
策定に関わる委員会研修会に電子制御工学科の教員を派遣し、モデルコアに準じたシラバスの策定
準備を行った。
②ICT の活用
e-ラーニング教材「http://kosen-e.jp」創造性教育コースの活用を奨励するとともに、IT パスポート
試験等の情報系資格試験対策として e-ラーニングシステムを活用するよう周知したが、取り組む学生
は少ないのが現状である。
③PBL
4 年生の前期実験実習では PBL 型のものづくり実習を行っている。学生は一人または複数人でテー
マを設定し、外部発表の期日までに製作を終えるように工程を準備し、最終的にプレゼンテーションを
行っている。平成 26 年度は資料 3-4-1 商船祭ものづくり展示一覧に示す内容を学園祭やオープンスク
ールにおいて展示・発表した。
④資格取得
IT パスポート、情報処理技術者、電気工事士、電気主任技術者などの受験を奨励してきた。受験実
績として本科学生はゼロで、産業システム工学専攻の学生 1 名が電気主任技術者(電検 3 種)を受験
したが、科目合格を得られなかった。今後は希望する業種および職種を選定するキャリア教育の中にお
いても、資格取得の意義や資格の難易度を周知するとともに受験者数を増加することを目指す。
No
資料3-4-1 商船祭ものづくり展示一覧
外部参加者による人気投票数
タイトル
18日
1 Rail Gun (レールガン)
2 テオヤンセン式セグウェイ
19日
合計
11
37
48
63
79
142
3 ヒットマン
4 Vibration Generator (振動発生機)
5 Catapult of Alone 弧度の射出機
3
2
5
11
11
22
2
12
14
6 ペットの熱中症予防システム
7 ブロック崩しゲーム
8 暇つぶしアプリ(アプリ開発)
6
8
14
16
24
40
26
37
63
9 ETロボコン
10 球速測定器
11 ピタゴラ装置
30
66
96
8
17
25
8
7
15
12 クワッドコプター
13
23
36
13 小皿けん玉
0
11
11
14 宙に浮くコマ
15 風船竹とんぼ
16 激闘コマ大戦への道
2
5
7
0
7
7
11
21
32
28
(2)地域連携・体験活動の推進
地域発展または地域課題に対する活動として、卒業研究やものづくりにおいて、資料 3-4-2 卒業研究
テーマ一覧、資料 3-4-3 ものづくりテーマ一覧に示す課題に取り組んだ。
広島文化学園大学との連携協定を締結したことにより、開始した連携事業においては本校学生が広
島文化学園大学の主催する事業に参加した。平成 26 年度、本校所在の大崎上島町において健康調査が
実施され(3 回)
、電子制御工学科学生および教員が延べ 20 数名参加した。
資料3-4-2 卒業研究テーマ一覧
卒業研究テーマ
色覚異常者のためのカラー画像処理
色覚異常者のための抵抗判別プログラムの作成
ETロボコンに出場するためのモデルとプログラムの作成
ドップラセンサを使用した動作検知システムの開発
輝度分布センサを用いた高齢者動作検知システムの開発
超音波センサを用いた動作検知システムの開発
脳波情報による機器制御
脳波情報を利用したアプリの開発
空き家の調査・管理システムの開発
農地における環境観測システムの開発
赤潮観測システムにおける各種サーバと漂流ブイにおけるデータ
処理方式の改善
アマモ観測システムにおけるAndroidによるデータ表示アプリの開
発
表層流観測システムにおけるGPSフロートの改善とBluetooth通信
の実装
表層流観測システムにおけるBluetooth通信によるAndroidアプリ
でのデータ表示
拍動計測による自律神経の反応の推定
RFIDによる建物内のタグ位置推定に関する基礎的研究
機械工作における新入生が理解しやすい安全マニュアルの作成
計測・制御を題材とした中学校技術教材についての一提案
フライス加工における安全性を考慮したエンドミルの開発
ガバナ装置を用いた制御教材の開発
高温超電導バルク磁石の磁束密度分布を計測するセンサの開発
接着接合板の引張り曲げ・曲げ戻し試験における接着層の変形挙
動
圧縮応力が作用した場合の接着剤のせん断強さ
高延性アクリル系接着剤の疲労強度特性
小型船舶からの離脱装置の製作
センサを利用したスポーツタイマの製作と改良
高専ロボコン出場ロボットの搬送物保持機構の製作
高専ロボコン出場ロボットの制御回路の製作
イノシシ捕獲器の設置環境について
両開き式イノシシ捕獲システムの製作
29
研究分野
情報工学
情報工学
情報工学
電気電子工学
電気電子工学
電気電子工学
電気電子工学
電気電子工学
情報工学
電気電子工学
電気電子工学
情報工学
電気電子工学
情報工学
電気電子工学
電気電子工学
教育工学、機械工学
教育工学
教育工学、機械工学
教育工学、機械工学
電気電子工学
機械工学
機械工学
機械工学
機械工学、電気工学
電気電子工学
機械工学
電気電子工学
計測工学
計測工学
資料3-4-3 ものづくりテーマ一覧
No
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
タイトル
Rail Gun (レールガン)
テオヤンセン式セグウェイ
ヒットマン
Vibration Generator (振動発生機)
Catapult of Alone 弧度の射出機
ペットの熱中症予防システム
ブロック崩しゲーム
暇つぶしアプリ
ETロボコン
球速測定器
ピタゴラ装置
クワッドコプター
小皿けん玉
宙に浮くコマ
風船竹とんぼ
激闘コマ大戦への道
指導教員
井田
今井
梶原
芝田
成清・大和田
藤冨
穆
松島
吉田
(3)高専間連携
①複数校受験
高専間の連携の取組みとして、平成 26 年度入学試験から弓削商船高専電子機械工学科と複数校受検
制度を導入した。教育課程において主たる分野に若干の差を有する両学科であるが、卒業後の進路に関
して重なりを持つ分野も多くお互いの強みを生かした入学生の確保に役立つものとなった。
(H27 年度
入学試験受検者 24 名)
(4)基礎学力の向上
平成 26 年度入学生の学力低下は入学試験後に予測されていたが、実際に専門科目の基礎となる実験実
習においてその懸念が具現化された。平成 22 年度から行ってきたカリキュラム改訂によって構成しなお
した実習内容を実施したところ、平成 25 年度入学者と比べて実習の進捗状況および実験報告書の作成力
に差が生じた。実習内容は 1 年生においては週 2 時間の配分で、実習時間内に実験報告書の作成も完了
するように設計した。平成 25 年度では全員ではないが、ほぼ時間通りに実習を終えて報告書の作成まで
実施することができ、一部完了できなかった学生の報告書作成を自宅学習として後日提出させた。しか
し、平成 26 年度は実習そのものの完了が遅れ、半数ほどの学生が時間内に終えることができなかった。
実験報告書の作成は、作成手順を指示することで自宅学習によって提出させた。
平成 26 年度入学生にみられる傾向は、実習中に何をするか理解していないにもかかわらず質問を遠慮
することである。このため、可能な限り個別に手順を追って説明して実習を完了した。実験報告書につい
ても同様の傾向が認められたので、個別の指導を行って提出を完了させることができた。
30
3-5
流通情報工学科
1.取組の現状
(1)アクティブ・ラーニングの導入
①モデル・コア・カリキュラム
流通情報工学科(以下「本科」という。
)は、平成 20 及び 21 年度の入学者定員割れという結果を招
いた。そのため、県内中学生・本校学生へのアンケート調査結果および本科卒業生の進路先等の解析を
もとに、平成 22 年度から学科 2 コース制を導入した。その後の経緯を評価するなかで、2 コース制の
課題として、①3 年生からのコース選択では出口をイメージできない、②必ずしも専門コースに関連し
た業種・職種で進路を決定するわけではない、③特に女子学生やその保護者のニーズとして地元への就
職希望が一定程度ある、④科目間整理が不十分で教員の科目数負担が減少しない、などが指摘された。
このことを踏まえて次のことを検討している。①流通ビジネスコースおよび情報コースの共通科目
の調整、②アクティブ・ラーニングによる地域創生を念頭にした学科改編(コアカリキュラム・コース
制等)
②ICT の活用
ICT による教育をより充実するため、e-ラーニング教材「http://kosen-e.jp」創造性教育コースの活
用を奨励して低学年の学び直し、また就職指導では「ラインズ SPI」を活用している。また、教育環境
の整備では、本科演習室 PC の全面交換、また GI ネット(高専間高度ネットワークTV会議システム)
を活用した宇部高専経営情報学科との共通専門授業の導入準備を開始した。
③PBL
中学生に対する本科の理解のために、現役学生による授業方式を少人数グループ学習とし、具体的な
課題について洞察、観察、対話学習を再構築する PBL 教育のモデル試行(オープンスクール)を行っ
た。その結果、学生自身の課題発見力やコミュニケーション力の育成に一定程度の効果があることが分
かった。その成果を踏まえて、まず専門科目の入門教育である「流通入門」の共通教材の開発を始めた。
(2)教育のグローバル化
①英語力の強化
年間を通じて専門科目に英語を用いた授業を組み込み、英語力の向上を図った。また、定期試験にお
いて 1 問以上の英語による設問を行い、延べ取り組み回数は 65 回(通年の卒業研究は除く)である。
②資格・検定の取得
日本語ワープロ検定試験、情報処理技能検定試験、IT パスポート、基本情報技術者試験、秘書検定、
日商簿記検定、販売士検定等について受験を奨励している。希望者に対して時間外補習や個別指導を行
った結果、販売士 3 級検定受検者 17 名(コース全員)のうち合格者は 5 名(29.4%)であり、2 級秘書検定
受検者 27 名のうち合格者は 12 名(44.4%)、3 級秘書検定受検者 25 名のうち合格者は 15 名(60.0%)で
あった。また、IT パスポート試験合格者は 1 名、日商簿記 3 級検定合格者は 1 名であった。さらに、
第 101 回日本語ワープロ検定試験受験者 46 名(全員受験)のうち、3 級合格者は 32 名、準 2 級合格者
は 1 名、2 級合格者は 1 名であった。第 100 回情報処理技能検定試験(表計算)受験者 46 名(全員受験)
のうち、3 級合格者は 32 名、4 級合格者は 3 名である。
31
今後とも合格者数を上げるべく、学生の検定受検を目指した指導をするとともに、正課授業以外に簿
記対策講座および公務員受験対策講座の立ち上げを行う予定である。
(3)地域連携・体験活動の推進、高専間連携の推進
①研究活動
本科卒業研究において、地域自治体(大崎上島町、近隣市町、広島県)や地域商工会・JA と連携しな
がら地域課題への取り組みを推進する。地域再生・活性化のための提言や技術開発を学生が組み込み、
課題発見力とその解決力の育成を行っている。本科 4 年生の物流・自由課題演習(流通ビジネスコース)
およびプログラミング応用演習・ネットワーク基礎演習(情報コース)ではプレ卒業研究と位置付け、半
年間の地域貢献研究および実習により、課題発見力とその解決力の基本として学修している。
なお、地域課題をテーマとしたものは、卒業研究において 19 件である(資料 3-5-1 地域課題をテー
マとした卒業研究一覧)
。また、COC 事業に関連する離島研究については、大崎上島町役場で成果報告
を行っている。
さらに、地域の小中学校や特別支援学級への出前授業等を実践した。例えば、近隣の忠海中学校、大
崎上島中学校での放射線教育を計 4 回、高齢者福祉施設での福祉交流を 1 回行った。
②インターンシップ
本科のインターンシップへの参加学生の割合は 100%である。なお、従来からの受入先企業他に加え
て、学生ニーズを受けて受入先の新規開拓を行った。例えば、イオン三原店等である。(詳細は、第 6
章 6-3 を参照)
③就職支援
従来からの求人先企業に加えて、商工会議所やハローワークと連携をとり、新規開拓を行ってきた。
特に女子学生の地元就職先に力点を置き、教員が広島県内で可能性のある企業を複数回訪問して、企業
との信頼関係の構築に勤めている。
(詳細は、第 6 章 6-3 を参照)
④高専間連携
高専間連携として、宇部高専の経営情報学科および専攻科経営情報工学専攻と連携強化を図ってい
る。共通の専門科目については GI ネット(高専間高度ネットワークTV会議システム)を活用したテ
レビ授業の導入準備を開始した。また、同学科との複数校志望受検制度についても視野に入れた検討を
行っている。
32
資料3-5-1 地域課題をテーマとした卒業研究一覧
研究テーマ
研究分野
大崎上島の高速船(大長-竹原航路)の必要性に関する一考察
交通工学
ヒアリング調査に基づく安芸津フェリーの利用意識調査
交通工学
大崎上島のお出かけ案内システム“しまナビ”のコンテンツの開
情報工学
発
大崎上島におけるGISを用いた買物弱者対策の基礎的検討
地域経済学
大崎上島におけるウォーキングマップのホームページ作成
地域経済学
地産品を用いたマーチャンダイジング-和風スイーツの開発-
地域経済学
地域資源を用いた交流プログラムの開発と試行-「どんなとこ
地域経済学
じゃろ。小さな島で大きな発見」島のくらし探検隊-
大崎上島へのカーボンオフセット導入の可能性についての調査
環境工学
発電所内3D案内システムの制作
情報工学
片手・下肢運動による高齢者向け認知症予防リハビリテーション
情報工学
支援システムの開発及び検証
廃校を活用した離島振興
地域経済学
離島におけるICT活用策
地域経済学
離島における農業振興
地域経済学
海運・港運のイノベーション
港湾経済学
木次線の維持と活性化
地域経済学
寮食堂における地産地消と食育の可能性
地域経済学
大崎上島の財政
財政学
大崎上島の農業特産物を利用した活性化
地域経済学
コンテンツツーリズムと地域との整合性問題
地域経済学
(4)基礎学力の向上
①中学校の学び直しと専門導入教育
1 年生に基礎学力の強化を目指して、専門基礎(3 単位)の時間に、数学・英語(前期 2 時間・後期 1
時間)の強化授業を専門科教員が実施した。また同上専門基礎の時間においては、本科の入門教育を行
うため流通入門(前期 1 時間・後期 2 時間)を導入して学生の学習の動機付け教育を行っている。さらに
は、1 年生では 3 学科共通の基礎実習を行い、会計入門とコンピュータリテラシ(日本語ワープロ検定
試験および情報処理技能検定試験(表計算)を導入している。
(5)女子学生支援
①高専女子フォーラム
女子学生に対する高専の魅力についてアピールすることを目的として、
「高専女子百科 Jr.」の広島商
船高専版に女子学生 6 名を編集者として参画させた。また、高専女子フォーラム in 中国(平成 26 年 12
月 20 日)に女子学生 8 名を参加させ、学科の専門教育およびオープンスクールの紹介として中学生・
保護者および企業採用担当者を対象としたポスター発表を行うことにより、表現力やコミュニケーシ
ョン力の教育に活用した。
②キャリア教育
本校主催の「女子学生支援キャリアセミナー」に女子卒業生 2 名(技術職および事務職)と企業採用部
の女性担当 1 名を講師で招聘し、外部人材を活用したキャリア教育を実施した。
33
3-6
専攻科
1.教育課題
本校の専攻科は「海事システム工学専攻」および「産業システム工学専攻」の 2 専攻からなっている。
海事システム工学専攻は、
「商船学科」を本科とする専攻で、取得できる学位は「商船学」となっている。
産業システム工学専攻は、電子制御工学科および流通情報工学科を本科とする専攻で、取得できる学位の
分野は「電気電子工学」と「社会システム工学」の 2 分野となっている。何れの専攻も本科で学んだ知
識・技術をさらに深め、マネジメント能力の育成を目的としている。
本校の専攻科生のほとんどは、本校や大崎上島などが主催するイベントに参加した経験を有しており、
地域貢献に積極的に取り組んでいる。また、授業おいても「社会基盤論」
「比較政治論」など多くの科目
で地域の実態や課題を紹介するなど、常に地域にも貢献できる人材の育成を意識している。今後は COC
事業に採択されたこともあり、こうした取り組みをさらに進めていきたいと考えている。なお、最近 5 年
における学士の取得率は海事システム工学専攻で約 80%、産業システム工学専攻で 90%となっている。
2.特例適用専攻科の設置
(1)専攻科における教育目的
本科における教育の基礎の上に立って、特定の専門領域における高度の知識・素養を使いこなすことに
よって理解の程度を深化させ、複合領域に対応できる幅広い視野を身につけ、高い課題設定・解決能力を
備えた実践的・創造的技術者を育成することを目的としている。
① 豊かな人間性と社会的責任感の育成
② 国際社会に対応したコミュニケーションスキルの養成
③ 基礎科学と情報技術の修得とその活用
④ 専門的知識・技術の確立と発展的応用
⑤ 社会情勢の変化に対応した問題解決能力の育成
(2)特例適用専攻科
これまで、専攻科修了見込み者に対しては大学評価・学位授与機構の審査(修得単位の審査、学習成
果・試験の審査(学習成果レポートの作成、小論文試験の実施)に合格すれば学士号が授与されてきた。
それを、新たな審査方式として学習成果・試験の審査の代わりに、修得単位の審査の新たな基準、
「学
習総まとめ科目の履修」
、
「学習総まとめ科目履修計画書」及び「成果の要旨」の提出により学位が授与さ
れることになった。
つまり、大学評価・学位授与機構が認定した専攻科において所定の単位を修得した者で、大学評価・学
位授与機構の審査を経て合格と判定された者に学士の学位が授与されていたが、学生の能力をより的確
に把握するとともに、専攻科における学生の主体的な学習成果を一層充実させる観点から、専攻科におけ
る学習の成果に基づいて円滑な学位の審査と授与が行われることとなった。
特例適用専攻科の要件
34
○学士課程に相当する教育課程であるか
・専攻科における学位授与の申請の専攻区分に係る大学の学部4年に相当する教育課程の科目が、機構
が別に定める修得単位の審査基準と適合性を有していること。
○学習総まとめ科目は概ね 4 年間の学修を総括する科目となっているか
・専攻科の最終学年に置かれた授業科目において学修総まとめ科目が設定されており、かつ、当該専攻
科の修了要件とされていること。
・専攻科で開設する授業科目のうち学修まとめ科目については、原則として専任の教員が指導を担当す
るものとし、当該指導教員が大学設置基準(昭和 31 年文部省令 28 号)に定める教授又は准教授の資格
に相当する資格を有し、かつ、自らが研究にかかわり、学修総まとめ科目の趣旨に基づく教育指導を行う
能力を有していること。
・学修総まとめ科目の成績評価の基準と方法を定め、学生に対してこれをあらかじめ明示するととも
に、当該基準に従って適切に成績評価が行われていること。
(3)特例適用専攻科の適用認定の申出の要件
○認定専攻科としての実績
・専攻科認定規則第 9 条に規定する教育の実施状況等の審査について、直近の審査において「適」と判
定されていること。ただし、組織改変等に伴う新組織での審査が未了の場合、旧組織において、新組織と
同一の専攻分野、かつ、直近の審査において「適」と判定された専攻科については申出を受け付ける。
○学位授与の申請の実績(申請率)
・申請年度の直近 5 年の実績で、修了見込みの者の学位授与申請数と最終学年在籍者数とを比較した
平均値について、機構が別に定める割合以上であること。(80%以上と目安として設定されている。
)
○教育指導の実施体制の状況(定員充足率)
・申請年度の直近 5 年の実績で、最終学年における学生定員と在籍者数とを比較した平均値について、
機構が別に定める割合の範囲であること。
(概ね 70~130%を目安に設定されている。
)
(4)専攻科の特例の適用認定の審査
次の図 1 に示すスケジュールで審査が実施された。
図1 平成 26 年度専攻科の特例の適用認定の審査スケジュール
35
(5)審査結果
大学評価・学位授与機構より平成 26 年 9 月 12 日付けで審査結果が送付され、海事システム工学専攻
及び産業システム工学専攻について「判定留保」となり、補正審査を申請することとなった。
10 月 9 日締め切りで補正審査に申請し、12 月 19 日に補正審査を経た特定適用専攻科認定申出に係る
審査結果の送付があった。
その結果、本校の海事システム工学専攻及び産業システム工学専攻について「適」の判定となり、平成
27 年度から適用される。
3.専攻科交流会等
平成 26 年度の中国・四国地区専攻科交流会において、8 名が研究発表し、1 名がポスターセッション
に参加した。また、中四国地区の他校の研究発表を聴講し、研究内容について討論を行い、今後の研究活
動に反映させた。
情報交換会にも全員が参加し、本校の学校紹介を行い、他校学生との意見交換や情報交換を行った。
また、平成 26 年 11 月 6 日~9 日に韓国(南ソウル大学)で行われた中国地区高専・海外協定校合同
研究発表会 International Student Conference 2014 in Korea に専攻科学生 1 名が参加し、研究発表を
行った。
4.大学との連携教育
平成 24 年度に締結した広島大学大学院総合科学研究科との交流協定を活用し、専攻科生の大学院への
インターンシップを推進するとともに、大学との共同研究に学生を積極的に参加させることとしている。
残念ながら本年度は広島大学大学院へのインターンシップ希望者は無かったが、東京海洋大学大学院へ 2
名が参加し共同研究を行った。
5.ICT 活用教育の充実
本校に設置された GI-net(高専間高度ネットワークTV会議システム)を活用し、海洋研究開発機構
の有人潜水調査船「しんかい 6500」パイロット(旧仙台電波高専 OB)の Web 講演会を 10 月に専攻科
生が聴講した。
6.今後の課題
特定適用は認定されたが、
その前提となっている認定専攻科のレビューが平成 29 年に予定されている。
(本校では前回平成 22 年に実施済み)
この審査は、教育実施状況等の審査で以下の書類を提出しなければならない。
①教育の実施状況等届出書
②専攻科等の概要を記載した書類
③学長又は校長及び専攻科の授業科目を担当する教員の氏名、経歴の概要を記載した書類
④専攻科の授業科目を担当する専任教員の現況等を記載した書類
この審査をパスしないと、特定適用専攻科はもとより専攻科自体が認定されない。従って、この平成 29
年申請の認定専攻科のレビューは非常に重要である。この審査に向けて専攻科活性化 WG を設置して検
36
討している。
また、本校は平成 25 年度に文部科学省の「地(知)の拠点整備事業」大学 COC 事業に採択されため、
設置科目の見直しも計画しており、社会科学系科目を「地域産業論」、
「地域交通論」、
「地域経済論」など,
地域(離島)社会に特化した科目へ変更および出前授業や海外語学研修を特別研修単位として認定し,地
域で活躍できる人材の育成を強化することを掲げて教育改善を行っている。
(特別研究においては地域課
題をテーマとしている専攻科生数/全専攻科生数は、海事システム工学専攻 5/12、 産業システム工学専
攻 9/14 となっている。
)
37
38
第4章
学生活動と学生支援
4-1
学生指導
1.学生指導の基本方針
本校が掲げる学習・教育目標である「豊かな心、生きる力および規範意識の育成」を念頭に、
「安心・
安全」
「思いやり」
「ルールを守る」ことを指導し、自分の生命、他人の生命を尊ぶ優しさと思いやりに満
ちた心の育成を目指す。
2.取組の現況
(1)継続的取組
① 担任・クラブ顧問
学生指導の中心的な役割を担うのは学級担任とクラブ顧問である。ここ数年は教員がクラス及びクラ
ブ活動に頻繁に出向き、問題の早期発見、早期対応に努めており、問題を早期に発見することで、大きな
問題に至ることを防いでいることが多くある。
② 校門指導
12 年前から全教員の輪番による校門指導・駐輪場指導・挨拶運動を、毎朝行っている(資料 4-1-1 登
校時の校門指導)。近年は学級担任が毎朝クラスに行く必要があるため、学級担任と寮務関係者を除いた
教員で輪番している。この校門指導には、学生会も協力し、学生会役員が輪番で立ち会っている。当初の
目的である身なり指導(資料 4-1-2 学生指導票)については不十分な点もあるが、学生の状態を把握する
機会となり、学生とコミュニケーションをとる等の面で有用である。
③ 交通指導
登下校時の事故防止のため、昨年度より毎朝寮出口において職員が輪番で登校交通指導を行っている。
また、学生主事室の教員で、通学途上の大西港付近、矢弓神社での登校指導を行っている。学生の安全
に対する意識も徐々に高まってきている。
④ 防犯
自転車の盗難防止にむけて、駐輪場指導での 2 重ロックの呼びかけ、全学生の自転車登録を推進する
とともに、放置自転車の回収を頻繁に行っている。その結果、数年前に比べて自転車盗難の件数は大幅に
減っている。
⑤ 学生の意識向上
学級担任によるホームルームのほか、1 年生~3 年生について各学年に年 1 回の講演会を開催してい
る。今年度は、交通安全(原付通学生)
(資料 4-1-3 講師派遣について)、
「大崎上島町の現状と課題につ
いて(2 年生)
(資料 4-1-4 教育に関する講演について)を行った。また、薬物乱用防止について、地元ラ
イオンズクラブと連携し、
「麻薬乱用撲滅キャンペーン」を行った(資料 4-1-5 学生の意識向上「薬物乱
用防止」
)
。これらの意識向上の取組については、講演会等の開催も重要であるが、日頃の学校生活の中で
教員全員による指導が重要である。
39
⑥問題行動
学生の問題行動については、停学以上の指導を受けた学生は長期的には減少傾向にあり、H26 年度に
は前期 18 名、後期 3 名と減少した。また、身なりや交通マナーで提出された指導表も減少傾向にある。
教職員全員での取り組みの効果が出てきたものと思われる(資料 4-1-6 学生懲戒処分(停学)件数の推
移)
。
(2)地域・警察との連携
① 情報交換
毎月 1 回開催される「四者の会(地域・保護者・警察・学校)」に参加して情報を共有するとともに、
街頭活動を行うことにより学生の非行防止を図っている(資料 4-1-7「四者の会」活動予定日程)
。
② 警察との連携
警察と連携して交通マナーの向上と非行防止に取り組んでいる。重点項目である自転車の並進、原付で
の安全運転についてはかなり改善した部分もある。
(3)学生の活動
① 学生会活動
学生会は、6 年前より毎朝校門での挨拶運動に参加するとともに、年 3 回学校内・学校周辺の清掃活動
を企画・実施している(資料 4-1-8 学校内・学校周辺の清掃活動)。また、今年度は、
「四者の会」の呼び
かけによる通学路整備にも参加した。毎年参加してきた介護老人保健施設「みゆき」のみゆき祭にてボラ
ンティア活動は「みゆき」内でのインフルエンザの発症により、中止になった。来年度は参加予定である。
② 海友会活動
本校同好会である海友会部員は、クラブ活動の一つの取組として、年4回、地域住民と協力して海岸清
掃活動を行っている(資料 4-1-9 地域住民と連携した海岸清掃活動)
。
3.今後の課題
(1)組織的な学生指導
学生指導を教員が個々に行うのではなく、重点項目を決定し教員全体で一貫した指導を行う必要があ
る。
(2)早期教育
問題行動を起こす割合は例年 1 年生が最も多い。早期指導を行うため、学級担任の情報共有・指導、ま
たは新入生オリエンテーション(資料 4-1-10-1 新入生オリエンテーション実施要項;資料 4-1-10-2 新入
生オリエンテーション日程表)での学生の資質把握などに努めて、日常的な指導に役立てる。
(3)下宿生の指導
本校には下宿生が 24 名(平成 26 年4月現在)いる。下宿生については、平成 27 年度より、一覧表を
作成し、家主さんと連携を図り学生主事室の教員が主担当となり、連携を密にしている。また、下宿生一
人に教員 1 名をチューターとして指導することにした。これにより、下宿生、家主と教員の 3 者連携に
よりコミュニケーション密度が高まり、問題の早期発見と早期解決ができる体制が整った。
また、大崎上島町の住宅「垂水団地」においては、地区班長さんと学生と話し合いにより、団地の各棟
で学生代表を決め、連絡事項や集金などは学生代表と班長さんで共同して行うこととした。
40
資料 4-1-1 登校時の校門指導
41
資料 4-1-2 学生指導票
学 生 指 導 票
(身なり・喫 煙・自転車・自動車等)
指 導 教 員 名
学 科 名 学
M, C, D
指導日時
年
氏
名
1, 2, 3, 4, 5
平成 年 月 日 ( ) 時 分頃
1 校 門 2 教室( ) 3 廊下 4 階 段 5 体育館
指導場所
6 トイレ 7 フェリー 8 寮( ) 9 その他( )
1 制服の着用
① ネクタイを着用していない ② 制服を着用していない
③ 白色のワイシャツを着ていない ④ その他( )
2 頭髪
指
① 変色 ② その他( ) 導
身なり
頭髪の変色を数日の間に直す( 月 日までに直す)
3 ピアス,イヤリング等
項
① 没収 ② 指導に従わない ③ その他( )
目
①スリッパ,サンダル
4 靴
喫煙
自転車
自動車等
②その他( )
① 喫煙行為 ② 喫煙具所持 ③ 禁止場所侵入 ④ 喫煙同席
① 2人乗り ② その他( )
車両番号(広島,福山, , ・ - )
連絡事項:
指導回数
身なり( 回), 喫 煙( 回), 自転車( 回), 自動車等( 回)
特別の事情がない限り,今回の指導は
措置
に当たります。
指 導 ・ 措 置
◎ 学級担任は,学生本人に事実を確認した上,十分な指導・措置を執ること。
(フローチャートを参照)
(1) 指導を受け終わりましたので,本票を提出します。
平成 年 月 日( ) 学生氏名
(2) 指導完了: 平成 年 月 日( ) 学級担任
(3) 学生係受理:平成 年 月 日( ) 担当者
注 コピー9部 配付先:学生主事,寮務主事,学生主事補,学級担任,教員控室,学生係長,寮務係長
42
( )
資料 4-1-3 講師派遣について
43
資料 4-1-4 教育に関する講演について
44
資料 4-1-5 学生の意識向上「薬物乱用防止」
薬物乱用防止のチラシ配布
東野ライオンズクラブの皆さん
45
資料 4-1-6 学生懲戒処分(停学)件数の推移
学生懲戒処分(停学)件数の推移
(H27.2.6現在)
項目
年度
学年
1
22
計
その他
計
5人
0人
2人
2人
16人
3人
0人
0人
1人
27人
3
9人
5人
2人
0人
0人
0人
16人
4
7人
0人
1人
0人
0人
0人
8人
5
2人
0人
0人
0人
0人
0人
2人
47人
6人
11人
0人
2人
3人
69人
1
0人
0人
2人
4人
1人
1人
8人
2
4人
0人
0人
1人
0人
2人
7人
3
4人
0人
0人
0人
0人
2人
6人
4
5人
1人
0人
0人
0人
0人
6人
5
5人
0人
0人
0人
0人
1人
6人
専攻科
0人
3人
0人
1人
0人
0人
4人
18人
4人
2人
6人
1人
6人
37人
1
1人
0人
2人
0人
0人
3人
6人
2
4人
0人
1人
0人
0人
0人
5人
3
6人
0人
0人
0人
0人
2人
8人
4
1人
1人
0人
0人
1人
2人
5人
5
2人
1人
0人
0人
0人
0人
3人
14人
2人
3人
0人
1人
7人
27人
1
3人
0人
1人
0人
0人
0人
4人
2
6人
0人
4人
0人
0人
9人
19人
3
3人
0人
8人
0人
0人
0人
11人
4
2人
0人
0人
0人
0人
0人
2人
5
0人
0人
0人
0人
0人
0人
0人
14人
0人
13人
0人
0人
9人
36人
1
0人
0人
0人
0人
0人
0人
0人
2
0人
0人
0人
0人
1人
0人
1人
3
0人
0人
0人
0人
0人
3人
3人
4
1人
0人
1人
10人
0人
0人
12人
5
2人
0人
0人
0人
0人
0人
2人
3人
0人
1人
10人
1人
3人
18人
計
26
暴力
1人
計
25
飲酒
22人
計
24
窃盗
2
計
23
自動車
(バイク)
7人
0人
喫煙
46
資料 4-1-7 「四者の会」活動予定日程
47
48
資料 4-1-10-1 新入生オリエンテーション実施要項
49
別紙1
資料 4-1-10-2 新入生オリエンテーション日程表
平成26年度新入生オリエンテーション日程表
場所 : 国立三瓶青少年交流の家
4月8日(火)
4月9日(水)
6:30 起 床 学級担任
7:00 朝の集い 《つどいの広場》 雨天の場合:体育館
(スピーチ1名・旗係2名(3組))
4月10日(木) 6:30 起床 学級担任
シーツ返却 《1階階段横返納場所》
7:00 朝の集い 《つどいの広場》 雨天の場合:体育館
7:15 清 掃
9:20 集合点呼・クラス別整列 《グランド》
(スピーチ1名(2組))
7:40 朝 食 学級担任
出発式 校長挨拶
《食堂棟》
7:15 清掃・退所準備・毛布・ベット等片付け
講堂へ荷物の移動
9:35 出 発
9:00 ガイダンス《野外炊飯棟》 交流の家職員
9:55 垂水港発
9:20
野外炊飯 全員
(ビーフカレー)
11:50 昼食(弁当)[風土記の丘]
学生主事補
8:00 朝 食 学級担任
《食堂棟》
8:40 点 検
炊飯グループ ①~⑮班
交流の家職員・学生主事補
9:00 ホームルーム(感想文等) 学級担任
風土記の丘見学(希望者)
12:40 昼食後出発
14:20 三瓶青少年交流の家到着
9:40 退所式《剣道場》 学生主事補
14:30 入所式《講堂》 学生主事補
学生代表挨拶(3組)
オリエンテーション(班別整列)交流の家所長
挨拶 学生代表(1組)
10:00 交流の家出発 13:00 自然体験活動 学級担任
昼食
シーツ受取 (1階階段横シーツ受渡場所)学生主事補
身辺整理 《各宿泊室》
11:45 弁当受取[風土記の丘]
ハイキング(男三瓶山)
14:25 竹原港発
14:50 垂水港着
15:00
15:00 学校グランド着
16:00
雨天の場合:講堂でDVD鑑賞等
17:10 夕べのつどい 《つどいの広場》 17:10 夕べのつどい 《つどいの広場》 (スピーチ1名・旗係2名(2組))
18:00 夕 食 学級担任
《食堂棟》
《宿泊棟浴場》
《第6研修室、第7研修室、オリエンテーション室》
22:30 就寝消灯
学級担任
19:00 入 浴 学級担任
《宿泊棟浴場》
20:30 ホームルーム 学級担任
22:00 人員確認 18:00 夕 食 《食堂棟》
19:00 入 浴 学級担任
21:30 就寝準備 (スピーチ1名(1組))
学級担任
主事補・学級担任
20:30 ホームルーム 学級担任
《第5研修室、第11研修室、オリエンテーション室》
21:30 就寝準備 22:00 人員確認 22:30 就寝消灯
50
学級担任
主事補・学級担任
15:20 解散
4-2
学生相談
1. 学生相談室の現況
(1)施設・設備
① 学生相談室
学生相談室の面積は 19m2 で、本館 2 階の医務室の右隣に位置している。プライバシー保護のため、医
務室からも入室が可能な構造とした。家具や設備として、応接セット、カウンセラーの机・パソコン、衝
立(戸を開けても来談者が見えないために)
、書庫、流しなどがある。
② リフレッシュルーム
リフレッシュルームは発達障害学生や精神的に問題を抱えた学生の居場所として設置された。部屋の
面積は 19m2 で、医務室の左隣に位置しており、パーティションで区切られたスペースにリラックスチ
ェアが設置してある。入室は許可制で、出入りは医務室からのみとしている。天井には監視カメラがあ
り、医務室など 3 カ所のパソコンで内部の様子をモニタ可能である。
(2)相談体制
学生相談室のスタッフは、学生相談室長 1 名、相談員 3 名(室長を含めて各科から 1 名)
、補助相談員
(看護師)1 名、非常勤スクールカウンセラー(臨床心理士)2 名の計 7 名で構成されている。非常勤カ
ウンセラーは、長期休暇中を除き、原則週 1 回(11 時から 17 時まで)勤務である。学生および教職員へ
のカウンセリングはスクールカウンセラーが実施している。
学生相談室での相談内容は守秘を原則とする。しかし、内容や場合によっては、学生の了解を得た上で、
学生相談室長や看護師がクラス担任、副担任、各主事、寮務係などとの連携を行う相談体制である。平成
21 年度には危機管理室が設置されて、緊急性・危険性の高い案件への全学的な対応体制が整備された。
(3)学生相談室の実施活動
① こころと体の健康調査の実施
こころと体の健康調査を前期(平成 26 年 5 月 27 日)および後期(平成 26 年 11 月 4 日)に各 1 回計
2 回を本科生および専攻科生の全学生に対して実施した。また、その結果については、クラス担任および
副担任にフィードバックしている。学生相談室でも詳細なデータ分析を行い、2 名のスクールカウンセラ
ーとも連携して行っている。
② 学生指導検討会の開催
学生の指導や支援に関する検討会を教務主事との連携で年 7 回(前期 2 回、後期 5 回)実施した。各
クラスの担任や副担任をはじめ,毎回 30 名前後の教員とスクールカウンセラーを交えた検討会を実施し
た。この検討会は、気になる学生についての情報交換だけでなく、クラス担任に学生相談室やスクールカ
ウンセラーについて理解を深め、クラス担任が相談室に気軽に利用・来室してもらうことも目的の一つと
している。検討会では、クラス担任が苦労や気になる学生についての意見交換などを通して、クラス担任
に「問題を一人で抱え込まない」というメッセージも伝えている。
51
③ 講演会の開催
平成 27 年 2 月 4 日に「ストレスとその対抗」と題したメンタルヘルスやカウンセリングに関する研修
会を開催した。
④ 外部機関との連携
種々の学生支援を行うために、あかつき心理相談研究所、広島県立総合精神保健福祉センター(パレア
モア広島)などの連携を実施した。
(4)相談件数
今年度の学生相談室への来談者数は延べ 201 名(学生 155 名、職員 46 名)であった。
2.今後の課題
(1)養護教員や精神科医の配置
メンタル面での教育や医療が必要と疑われるケースでは、養護教員(初等・中等教育機関での養護教諭)
や精神科医の判断や指示が必要な場合が多くある。また、このような場合は、精神科医から保護者に学生
の状態を伝えて、よりスムーズに医療につなぐことができる。そのためにも、相談室のスタッフに精神科
医を加えたいが、人材・地理的要因・経費的理由などの要因で実現していない。せめて、機構本部でブロ
ックごとにでも精神科医を配置してほしい。養護教員の設置が困難な場合には看護師の増員も検討課題
である。
(2)スクールカウンセラーと学生および職員(教員・事務職員)
スクールカウンセラーは学生相談室でのカウンセリングがメインの業務であるが、校内巡回や特別活
動(LHR)での学年会やクラスでの講話などを実施していく必要性がある。
(3)学生支援体制の運用
本校にも学生支援体制の構築をおこなっているが、必ずしも上手く運用できている状態ではない。上述
の学生指導検討会を軸に多様化や複雑化する学生への対応や支援を学校全体で運用していく必要と考え
る。
52
4-3
課外活動
1.現況
本校では、体育系クラブ 14 団体、体育系同好会 1 団体、科学・文化系クラブ 4 団体および文化系同好
会 9 団体が組織されている。本校の学習・教育目標の一つである「人間力と規範意識の育成」において、
クラブ活動が担う役割は極めて大きいとの認識の下、学生活動への支援を行っている。
(1)課外活動の状況
全学生の約 65%に当たる 440 名程度が体育系クラブ・同好会に、約 30%に当たる 225 名程度が科学・
文化系クラブ・同好会に所属して活動を行っている(資料 4-3-1 クラブ・同好会の在籍学生数)。今年度
は体育系クラブのうち、9 団体が高体連・高野連に加盟している。
(2)課外活動の支援体制
全教員顧問制(資料 4-3-2 H26 年度 顧問教員一覧)を導入し、学生の指導や対外試合の増加等に対
応している。また、合宿所の整備を行い、長期休暇中においても、多くのクラブ等が活動できる体制とな
っている(資料 4-3-3 若潮会館クラブ等合宿の参加学生数)
。さらに、学生の主体性・リーダーシップの
育成を目的に、毎年秋、各クラブの新キャプテンを集めて 1 泊 2 日の日程で、スポーツリーダーズセミ
ナーを開催している(資料 4-3-4-1 H26 年スポーツリーダーズセミナー実施要項; 資料 4-3-4-2 H26 年
スポーツリーダーズセミナー日程表)
。
2.課外活動の成果
課外活動の活性化を奨励しているので、ここ数年、体育系クラブは好成績をおさめている。平成 23~25
年度には卓球部が全国高専大会の団体で 3 連覇したが、平成 26 年度は惜しくも準優勝であった。個人で
も男子シングルス準優勝、ダブルスベスト 8、女子シングルス優勝と今年度も活躍した。他のクラブでも
個人戦に 4 名が全国大会に出場した。
(資料 4-3-5 全国高専大会出場者数)
。
高体連の大会においても、卓球部が広島県大会へ出場し、同団体戦では県 3 位を獲得し中国大会に出
場した。また、他の体育クラブも尾三地区大会において、剣道部が団体・個人で優勝するなど好成績を収
めた。
高専全体の特徴であるが、体育系に比べて科学・文化系クラブの活動はやや低調である。しかし、本校
ではロボットコンテスト・プログラミングコンテストでの活躍は顕著である。高専ロボットコンテストで
は、今年度中国地区大会で特別賞の出前迅速賞を受賞した。また、全国高専プログラミングコンテストに
も予選を勝ち抜いて出場した。
3.今後の課題
(1)クラブ所属学生数
体育系および科学・文化系クラブへの所属者数は全学生の現状では 8 割程度である。学生指導の面か
ら見ても、この割合を増加させることが重要である。ただし、クラブ員数の増加により顧問の負担が大き
くなることも予想される。
53
(2)高学年の意識
特に高体連・高野連に加盟しているクラブでは、3 年生の大会終了後クラブ活動に対する意識が大きく
低下する。自分たちが主体的に下級生を指導することや練習試合の企画をする等、高専教育におけるクラ
ブ活動の意義と動機付けを教える必要がある。
(3)事故防止
クラブ活動における安全対策と事故防止については、主として顧問教員に任せている。顧問教員および
学生に対し、安全に関わる研修を行い、知識とスキルの向上を図る必要がある。
(4)教員の負担軽減
課外活動の活性化にともない教員の負担が増大している。その負担は、特定の教員に偏る傾向がある。
この負担を軽減するため、顧問業務一覧を作成し、業務を顧問教員で分担し、一部を学生に任せるなどと
いった負担軽減策を試行している。
54
資料 4-3-1 クラブ・同好会の在籍学生数
No
H25
クラブ等名称
男
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
陸上部
野球部
バレ-ボ-ル部(男子)
バレ-ボ-ル部(女子)
バスケットボ-ル部(男子)
バスケットボ-ル部(女子)
サッカ-部
ソフトテニス部
卓球部
柔道部
剣道部
ラグビ-部
水泳部
漕艇部
ヨット部
テニス部
バドミントン部
弓道部
写真部
英会話部
軽音楽部
茶道部
SES同好会
マルチメディア同好会
海友会
文芸同好会
ものづくり同好会
家庭科同好会
あなたのまちを応援し隊
将棋同好会
書道会
ハンドボール同好会
H26
女
計
17
36
22
0
39
0
38
31
37
9
19
13
22
30
11
22
19
1
3
0
8
1
11
0
6
20
0
0
0
2
7
1
0
5
19
16
34
19
20
5
20
11
0
1
6
9
1
1
2
3
9
3
8
11
9
2
1
2
青年ボランティア活動同好会
サイクリング同好会
イラスト同好会
演劇同好会
合計
521
55
121
18
39
22
8
40
11
38
37
57
9
19
13
24
37
12
22
24
0
25
25
35
20
22
8
29
14
8
12
0
10
4
0
0
0
0
0
642
男
女
計
20
34
23
0
39
0
26
42
37
6
18
11
25
30
7
25
21
1
0
0
9
2
8
1
13
16
0
0
0
7
3
0
0
6
20
14
41
15
26
5
26
11
0
3
4
8
6
1
1
2
6
3
7
7
4
2
1
2
10
5
0
5
546
119
21
34
23
9
41
8
27
55
53
6
18
11
32
33
7
25
27
0
24
22
47
16
27
7
32
14
7
10
0
5
4
0
0
10
10
0
665
資料 4-3-2
H26 年度 顧問教員一覧
平成26年度後期クラブ役員及び顧問教員一覧
ク ラ ブ 名
1
主将・部長 副主将・副部長
顧 問 教 員
マネ-ジャ-・会計
陸上部
池本 航
山方 利斉
脇本 美里
2
野球部
春名 智輝
黒瀨 智士
竹俣 多聞
戸野 颯太
金原 由梨亜
遠入 大二,成清 勝博,小林 豪,◎松島 勇雄
寺本 遥
3
バレ-ボ-ル部(男子) 上岡 樹生
4
バレ-ボ-ル部(女子) 小坂 はるな 平田 愛実
5
バスケットボ-ル部(男子)
生信 秀輔
塩田 和広
河原 沙樹
射原 実春
大山 博史,岡村 修司,◎村岡 秀和
6
バスケットボ-ル部(女子)
林 由希江
吉岡 春香
福実 秀美
大山 博史,岡村 修司,◎村岡 秀和
7
サッカ-部
小村 優介
土方 三四郎
林 志保利
◎桑田 明広,平井 剛和,風呂本 武典,大高 洸輝
8
ソフトテニス部
堀 智成
中川 倫瑠
寺西 万那海 舟木弥夫,◎小河 浩,小田哲雄,菅田 慶
9
卓球部
眞鍋 龍正
國吉 真言
藤井 未来
山本 圭佑
中村 紗瑛
中西 真希
横山 誠
◎濵田 朋起,茶園 敏文, 澤田 大吾,柴山 慧,木下 恵介
◎永岩 健一郎,前田 弘隆,穆 盛林,,鈴木 理沙,岐美 宗
前田 弘隆,穆 盛林,鈴木 理沙,◎永岩 健一郎
瀧口 三千弘,◎吉田 哲哉,岡山 正人,藤原 滋泰,徳田 太郎
10 柔道部
花本 翔
11 剣道部
榎 翼
沖濱 知明
金光 孝太
◎朝倉 和,山下 航正,芝 田 浩,田上 敦士
12 ラグビ-部
天野 悠朔
長松 太樹
前田 健斗
辰己 公朗,梶原 和範,◎中島 邦廣,岸 拓真
13 水泳部
磯道 玲緒
宅野 裕貴
土手 悠嗣
大和田 寛,◎吉田 哲哉
14 漕艇部
山本 圭太
津田 航汰
高橋 明莉
水井 真治,清田 耕司,薮上 敦弘,◎内山 憲子
15 テニス部
森貞 英希
坪内 孝一
藤本 昇真
藤冨 信之,◎大内 一弘,今井 慎一
16 バドミントン部
井上 和紀
若松 望実
織田 真隆
◎上杉 鉛一,岩切 裕哉,柴山 慧
17 写真部
西浦 航太
木場 恭平
川頭 一誠
◎井田 徹哉,風呂本 武典, 大和田 寛
18 英会話部
藤崎 和平
古山 廣恵
古山 廣恵
◎前田 弘隆,桑田 明広
19 軽音楽部
伊東 望巳
大坪 優貴
山内 昂
◎岡山 正人
20 茶道部
藤井 陽介
正木 勇人
吉﨑 勝晴
◎村岡 秀和,濵田 朋起,大内 一弘,穆 盛林,
岩切 裕哉,清田 耕司
21 SES同好会
奥田 雅駿
松岡 佑哉
里信 幸
◎梶原 和範,今井 慎一,藤冨 信之
22 マルチメディア同好会
和田 隆寿
竹田 頼
23 海友会
平 仁一郎
今石 優飛
24 文芸同好会
高阪 聖史
高村 達也
◎風呂本武典
25 ものづくり同好会
里信 幸
須賀 愛
◎今井 慎一
26 家庭科同好会
迫 瑤子
中村 早希
河村 彩加
◎小田 哲雄,藤原 滋泰
27 将棋同好会
谷東 衛
西田 一紀
三吉 幹基
◎菅田 慶
28 書道会
松原 蒼空
濱田 明未
松原 蒼空
◎薮上 敦弘
29 サイクリング同好会
東根 久起
藤井 翔太
村中 亮太
◎内山 憲子
30 イラスト同好会
宅野 秋穂
風呂中 一樹
◎土屋 政憲,岩井 一師
松島 勇雄,辰己 公朗,◎岡村 修司
髙濱 翔
◎河村 義顕,松島 勇雄
◎小河 浩
56
資料 4-3-3 若潮会館クラブ等合宿の参加学生数
若潮会館クラブ合宿への参加学生数(H22~26)
22
年 度
クラブ名/時期
夏
冬
23
春
夏
冬
陸上部
24
春
夏
6
9
冬
25
春
夏
冬
26
春
8
夏
7
野球部
12
6
13
10
12
12
17
16
14
バスケットボール部(男子)
11
6
4
4
11
8
16
15
10
サッカ-部
13
15
ソフトテニス部
7
12
6
22
26
31
28
33
14
11
8
11
7
卓球部
20
剣道部
16
20
26
13
ラグビー部
4
テニス部
SES同好会(ロボコン)
14
マルチメディア同好会
1
弓道部
7
あなたのまちを応援し隊
3
15
14
20
16
26
31
13
12
11
6
4
12
11
14
1
合計
15
1
1
2
6
青年ボランティア活動同好会
計
22
6
4
7
14
6
プロコン
ヨット部
18
1
75
35
56
166
65
36
191
90
93
39
231
※H25年度夏季合宿は女子学生が女子寮を使用したため計上していない。
H26年度冬季合宿は若潮会館改修工事中であるため実施不能であった。
57
99
79
29
206
98
110
110
資料 4-3-4-1
H26 年スポーツリーダーズセミナー実施要項
58
資料 4-3-4-2 H26 年スポーツリーダーズセミナー日程表
平成26年度スポーツリーダーズセミナー日程表
【12月5日(金)】
12:40 学生課前集合発(借上バス)
12:45 寮事務室前発
13:00 垂水港発
13:25 竹原港着
15:10 会場着,各宿泊室で更衣
どんぐり荘
15:20 開講式及びオリエンテーション
北広島町豊平総合体育館
15:30 ∫ 体力測定・体幹トレーニング
北広島町豊平総合体育館
17:15 講師:とよひらウイング職員
18:00 夕食・入浴
どんぐり荘
19:00 講 義
∫ 「故障しないからだづくり」
21:30
どんぐり荘研修室
講師:プルミエイル整健堂 整体師 大久保智也 氏
自由時間
22:00 就 寝
【12月6日(土)】
6:30 起床・清掃・散歩等
7:30 朝 食
講 演・トレーニング
9:00 「筋力トレーニングについて」
∫ 北広島町豊平総合体育館
講師:とよひらウイング職員
ミーティングルーム
11:30
12:00 昼 食
12:40 退所準備
13:00 退所・出発(借上バス)
15:00 竹原港発
15:25 垂水港着
15:40 学校着(解散)
※体育館シューズは必ず持参すること
59
資料 4-3-5 全国高専大会出場者数
全国高等専門学校体育大会参加学生数(H22~H26)
年度/クラブ名
22
陸上部
23
24
25
2
3
2
バレーボール部(女子)
8
ソフトテニス部
4
2
2
卓球部
4
10
8
10
柔道部
3
1
1
剣道部
1
水泳部
1
計
26
10
2
1
2
2
20
14
16
15
14
22
23
24
25
26
【主な成績】
クラブ名
種目
陸上部
女子800m
バレーボール部(女子)
団体
8位
準優勝
団体
男子シングルス
卓球部
男子ダブルス
女子シングルス
優勝
準優勝
優勝・準優勝 優勝・準優勝
優勝
優勝
ベスト6
女子ダブルス
柔道部
男子個人90kg級
剣道部
男子個人
水泳部
男子背泳ぎ200m
優勝
3位
優勝・ベスト6
優勝
準優勝
3位
準優勝・ベスト6
優勝・3位
ベスト8
3位
優勝
ベスト6
ベスト8
ベスト8
8位
60
7位
4-4
寮生指導
1.寮運営の現況と課題及び対策について
(1)寮生数と男子寮 2 人部屋増設
① 寮生数について(課題)
平成 26 年 4 月の寮生は、男子 387 人(定員 415 人)、女子 55 人(同 66 人)であった。男子寮には、湿
度が高くて供用に適さない部屋もあり 405 人が収容数になる。
男子、女子共に寮生数は増加傾向にあり、特に男子寮は居室不足の課題がある。10 月 30 日時点で、27
年度の男子寮生数の予測を行った(資料 4-4-1 男子寮生数の予測)。新 1 年生の寮生を 108 人と見積もる
と 436 人となり、31 人が寮に入れなくなる。しかし、商船学科 4 年生の 10 月~3 月の航海実習のため
の一時退寮からの再入寮辞退、自宅・アパート・下宿等に転出する自主退寮が 15 人程度見込めるため、
居室不足は多くても 20 人と予測した。
② 男子寮 2 人部屋の増設(対策と効果)
居室不足解消のため、1 人部屋の A 棟のうち 20 部屋に 2 段ベッドを入れて 2 人部屋に変更した。これ
により、男子寮の収容数は 425 人になった。トイレ、補食談話室、浴室、食堂の利用状況を考えると、
20 人程度が増員の上限と考えられた。
1 月下旬には、2 年生以上の次年度の寮生数が確定し、2 人部屋に変更した 20 部屋の 15 部屋を 2 人利
用部屋として使用することになった。2 人部屋を増設したことにより 15 人の退寮者を出さずに済んだ。
(2)成績不振者に対する学習支援
① 自習時間の状況(課題)
日課表では 20 時~22 時は自習時間になっている。しかし、多くの寮生が入浴するために長めの 17 時
半~22 時が入浴時間になって、自習時間と重なっている。そのため、一部の寮生は自習をする習慣が身
につかず成績不振を招いているのではないかと考えられた。
② 成績不振者の図書室での自習(対策)
前期末試験で不可が 13 単位以上の 1 年生 9 人、2 年生 3 人(すべて男子)を対象に週 4 日(月~木)
、
1 時間半(8 時~9 時半)宿直教員の監督の下、図書室で自習させることにした。
後期中間試験後は、同じ基準による対象者と学級担任の指導で 3 人の自主参加者を加えて、1 年生 12
人、2 年生 3 人で実施した。名簿にない寮生も数人参加していた。
③ 自習参加者の成績の推移(効果)
後期中間試験では、参加 12 人の中、成績が向上した学生は 10 人であった。なかでも、1 年生 3 人、2
年生 1 人の成績が基準を満たしたので、自習メンバーから外れた。参加延べ 18 人中、残念ながら 2 人が
留年してしまった。
2.その他の課題
(1)A 棟・B 棟の浴室用給湯システムの課題
A 棟・B 棟の浴室用に新設した給湯システムは、男子 68 名・女子 66 名を想定したものである。しか
61
し、26 年度後期に在寮している男子 68 人、女子 55 人が使用すると、厳冬期には温水貯蔵量が不足し入
浴時間内に冷水になってしまうことがあった。A 棟は 2 人部屋を増設したため定員が 88 名になったが、
商船学科 4 年生が一時退寮する後期は 68 人を収容する予定にしている。
(2)低学年中心の寮制度
26 年度は 2 人部屋を増設し、20 名の収容人数増により退寮者を出さずに済んだが、寮生数の年次進行
を見ると、今後も寮生数の増大が予想される。寮の増築を要求する必要があるが、現状では 1 年生~3 年
生の低学年中心の寮に変えることが考えられる。これを実施するためには、4 年生・5 年生の下宿先を確
保する体制を整備しなければならない。
(3)寮生指導上の課題
寮生支援業務の多くは、2 年生以下に集中している。また、兄弟姉妹の少ない学生や自宅に個室のある
学生が増え、集団生活の中で人間関係の構築が困難な寮生も増えている。さらに、専門家の支援を必要と
する心に悩みを持つ寮生も増えている。このような学生への対応に寮担当教職員は苦慮している。
(4)苦情への対応
学寮には、寮生の支援・指導に関わる照会や苦情が寄せられ、その多くは保護者からのものである。こ
の際には、本校の学寮運営に関わる丁寧な説明が求められるが、直接対応している寮事務職員の負担が大
きい。
(5)退寮者の下宿先
学寮の収容定員不足対策としての再入寮生制度および学寮規則違反によって退寮となった寮生の下宿
先の確保と下宿生の指導上の問題がある。また、大崎上島町では、下宿先が不足しているのが現状であ
る。
資料 4-4-1 男子寮生数の予測
寮生数の26年度実数と27年度予測
1年
2年
3年
4年
5年
留学生
計
収容可能数
平成26年4月(実数)
男子
女子
93
13
84
15
86
8
64
8
56
11
4
387
55
405
66
予測1
予測2
平成27年4月(予測1)
男子
女子
108
15
92
13
83
15
86
8
61
8
6
436
59
405
66
26年10月での予測
27年1月での予測
62
平成27年4月(予測2)
男子
女子
108
15
92
13
83
15
78
8
53
8
6
420
59
425
66
第5章
国際交流
1.はじめに
ますます国際化する現代社会の中でグローバル・エンジニアとして活躍する人材を育成するために、コ
ミュニケーションの手段として英語を習得させることと、異文化を受容する柔軟性を培うことは必須で
ある。また、海外からの留学生を受け入れることも本校の学生や教職員の国際化に大きく寄与することに
なる。この認識に基づき、留学生の本科 3 年次編入を積極的に推進し、また海外の教育機関と学術交流
協定を結び学生や教職員の交流を促進してきた(資料 5-1 学術交流協定提携校一覧)
。
これら海外に関わる教育や研究の諸活動を統括する組織として平成 21 年 4 月に国際交流推進室を立ち
上げ、平成 24 年度には国際交流室となり、事務所掌を学生課に一元化し多岐にわたる海外に関わる業務
を、留学生部門、語学研修部門、学術交流部門の三つに区分し活動している。
2.留学生部門
本校は平成 2 年以来、多くの留学生を受け入れてきた(資料 5-2 留学生受入れ状況)。留学生が学業を
成就できる生活環境を整えるとともに日本の文化を享受する契機に配慮している。また、留学生がクラス
メートとしていることは日本人学生にとっても居ながらにして異文化交流を体験する良い機会であるこ
とは教職員として必須の認識である。
留学生全員を学生寮の一区域に居住させ、専用の談話室・補食室・風呂を設置している(資料 5-3 留学
生受入れ区域:談話室)
。本校での生活や学習になじみ易くするために、教員チューターと学生チュータ
ーを配置している(資料 5-4 留学生チューター一覧)。また外部から専門の講師を招いて日本語の授業を
実施している。さらに、本校の授業を受講するに際して個々の留学生の実態やニーズに応じてカリキュラ
ムの調整を可能にする教務的配慮も行うこともある。
彼らの生活環境について、例えば留学生からの要望を受けて、寮で留学生の談話室に置く新聞を英字新
聞から 朝日新聞に替えるなど、寮務主事を始め寮務関係や留学生部門の部門長ほか関係教職員が折りに
触れて要望を聞くよう心がけている。
本校の課程だけでなく日本の様々な文化に触れさせるため、毎年、1 泊 2 日の社会見学を実施している
(資料 5-5 H26 社会見学:福岡県太宰府市)
。また東南アジアからの留学生が多くスキー教室を開催した
こともある。さらに、学校と寮だけでなく地域の一般家庭での生活を体験させるために平成 26 年度から
地元でのプチ・ホームステイを実施している(資料 5-6 プチ・ホームステイ)。また、地域の人々に自国
の紹介する機会も設けている(資料 5-7 H26 卓話:竹原ロータリークラブ)
。
その他、近隣の高専に留学している学生たちとの交流の場を確保するために、中国地区高等専門学校国
際交流支援コンソーシアムの主催する留学生交流シンポジウムに毎年参加させている。
3.語学研修部門
本校はフィリピンに於ける学術交流協定提携校であるエミリオ・アギナルド大学、AMAコンピュータ
大学での 2 週間の語学研修を毎年夏季休業期間中に実施している(資料 5-8 語学研修日程表)
。
毎年、受け入れ校の担当者と本校担当教員とが受講内容を打ち合わせる手作りプログラムがその特徴
63
である。参加者の要望に応じて、市内観光のほか、日系企業の訪問、船員養成企業でのインターンシップ
なども加える。
本校の奨学後援会から援助を受けているが、平成 26 年度は JASSO からも助成を受けた。安価に受講
でき、受け入れ先の担当者と密接な連携のもとに実施しているのが本語学研修の特徴である。参加学生数
の増減はあるものの着実に根づいている(資料 5-9 語学研修参加者数)。
なお、平成 25 年には 9 月 9 日から 12 日にかけて本校の校長が 2 つの提携校を表敬訪問した。
4.学術交流部門
教職員による海外の研究機関とのアカデミックな交流を促進する部門であり、毎年フィリピンの学術
提携校から 2 週間の予定で来校する短期留学生を受け入れている
(資料 5-10 短期留学生受入れ数一覧)
。
広島の世界遺産見学やロボコン中国地区大会を観戦するフィールド・トリップと本校専門科の教員が
英語で講義する座学を中心としたプログラムを組んでいる。また、学生との交流や、地域の小中学校や島
内の史跡を訪ねたりすることもある(資料 5-11 短期留学生研修プログラム)
。
昼休憩の交流の時間に、或いは待機室や宿舎に訪ねて若者同士がなごやかにコミュニケーションをす
る機会が生起し、参加する本校の学生数は語学研修を凌駕し、本校に於ける広範な国際交流の契機を提供
している(資料 5-12 短期留学生歓迎会)
。
5.その他の国際交流に関する活動
国際交流に関わる行事は様々な分野で増え続けており、本校も積極的に参加し、或いは学生に応募を勧
奨している。
①高専機構が行う国際交流の事業は年々増加し、本校も積極的に参加している(資料 5-13 高専機構主催
国際交流事業参加状況)
。
②中国地区高等専門学校国際交流支援コンソーシアムは各校が協定を結んでいる海外の教育機関での海
外合同研究発表会を催しており、本校も毎年参加している(資料 5-14 中国地区高専国際交流支援コンソ
ーシアム主催事業参加状況)
。
③その他、広島県留学生活躍支援センターなどが行う広島県レベルの留学生支援活動、国際交流活動にも
参加し交流を深めている(資料 5-15 その他の国際交流事業)
。また、広島県地域政策局国際部国際課を通
じた留学生の受け入れ打診など、今後の展開を模索しているところである。
資料 5-1 学術交流協定校一覧
協定年月日
平成13年8月27日
平成14年8月29日
平成21年5月26日
平成22年11月29日
大学名
フィリピン大学ディリマン校
AMAコンピュータ大学
エミリオ・アギナルド大学
ハワイ大学カウアイコミュニティカレッジ
64
国名
フィリピン共和国
フィリピン共和国
フィリピン共和国
アメリカ合衆国
資料 5-2 留学生受入れ状況
女子
年
度
国
中
国
マ
レ
ー
シ
ア
タ
イ
バ
ン
グ
ラ
デ
シ
ベ
ト
ナ
ム
モ
ン
ゴ
ル
フ
ィ
リ
ピ
ン
ュ
平成2年度
1
平成3年度
1
イ
ン
ド
ネ
シ
ア
コ
ロ
ン
ビ
ア
ス
リ
ラ
ン
カ
イ
ン
ド
カ
ン
ボ
ジ
ア
1
1
平成5年度
1
平成6年度
2
1
2
1
1
1
平成7年度
2
平成8年度
1
1
平成9年度
2
1
1
3
2
1
4
平成10年度
1
平成11年度
1
1
1
2
平成12年度
1
平成13年度
1
1
平成14年度
1
平成15年度
1
1
1
平成17年度
1
平成18年度
1
2
1
2
平成16年度
1
1
1
2
1
2
平成19年度
1
平成20年度
1
1
1
平成21年度
2
1
平成22年度
1
1
平成23年度
1
1
平成24年度
1
2
1
1
平成25年度
1
平成26年度
1
2
計
1
平成4年度
計
ラ
オ
ス
14
1
1
2
2
5
4
2
5
2
1
1
資料 5-3 留学生受入れ区域(談話室)
65
1
2
0
41
資料 5-4 留学生チューター一覧
資料 5-5 H26 社会見学:福岡県太宰府市
資料 5-6 プチ・ホームステイ
資料 5-7 H26 卓話:竹原ロータリークラブ
66
資料 5-8 語学研修日程表
67
資料 5-9 語学研修参加者数
実施年度
参加者数
平成24年度
8名
平成25年度
15名
平成26年度
7名
資料 5-10 短期留学生受入れ数一覧
実施年度
短期留学生数
平成24年度
9名
平成25年度
2名
平成26年度
12名
資料 5-11 短期留学生研修プログラム
9月28日
9月29日
9月30日
10月1日
10月2日
10月3日
10月4日
10月5日
10月6日
10月7日
10月8日
10月9日
日
月
火
水
木
金
土
日
月
火
水
木
穆
/
田上
シミュレー
ション
英語
大望月邸等見
学
授業見学
大崎小学校訪
問
8:15-13:0
5
大和田
/
岩切
今井
/
風呂本
10月10日 10月11日
金
土
個別研究・
報告書作成
若潮会館
↓
竹原港
↓
広島駅
↓
博多駅
↓
福岡空港
エミリオ
15:25出発
AMA
16:35出発
1
2
3
エミリオ
学校施設見学
4
AMA
博多駅
↓
竹原駅
↓
竹原港
↓
若潮会館
昼
休
み
5
6
7
8
エミリオ
14:25到着
福岡空港
↓
博多駅
↓
広島駅
↓
竹原港
↓
若潮会館
AMA
20:55到着
福岡空港
↓
博多駅
【フィールド
【フィールド
トリップ】
トリップ】
錦帯橋,
平和公園,
宮島見学,
ロボコン観戦
広島市内(泊)
(東広島)
15:10~
開講式(第2会議室)
成清
/
岩切
シーカヤック
英語
広島丸乗船
16:00~
交流会(ゼミナール室)
資料 5-12 短期留学生歓迎会
68
芝田
/
土屋
徳田
/
岡山
閉講式・
修了式
15:10~
(第2会議室)
資料 5-13 高専機構主催国際交流事業参加状況
年度
実施時期
参加者数
H24.9.10~14
協定校 5名
本校 2名
アジアの学生の高専体験プログラム
本校 2名
「持続可能な社会構築への貢献のための科学技術」
に関する国際シンポジウム(ISTS2012)
H25.3.3~23
本校 1名
海外インターンシップ
H25.8.6~10
協定校 4名
本校 2名
アジアの学生の高専体験プログラム
H25.11.20~22
本校 2名
「持続可能な社会構築への貢献のための科学技術」
に関する国際シンポジウム(ISTS2013)
H26.11.19~21
本校 2名
「持続可能な社会構築への貢献のための科学技術」
に関する国際シンポジウム(ISTS2014)
H27.1.20~23
外国人講師1
名来校
英語による専門授業
平成24年度 H24.11.21~24
平成25年度
平成26年度
事業名称
資料 5-14 中国地区高専国際交流支援コンソーシアム主催事業参加状況
年度
実施時期
参加者数
事業名称
H24.11.13~17
学生、教職員 3名
中国地区高専・海外協定校 海外合同研究発表会 in
大連
H24.11.21~24
留学生 4名
学生、教職員 3名
留学生交流シンポジウム
H25.10.12~14
留学生 4名
学生、教職員 3名
留学生交流シンポジウム
平成25年度 H25.11.12~16
学生、教職員 3名
中国地区高専・海外協定校 海外合同研究発表会 in
マニラ
H26.3.1~16
学生 1名
アクティブラーニングを用いた実践的技術英語研
H26.6.20~22
留学生 3名
学生、教職員 4名
留学生交流シンポジウム
H26.11.5~9
学生、教職員 2名
中国地区高専・海外協定校 海外合同研究発表会 in
Korea
平成24年度
平成26年度
資料 5-15 その他国際交流事業
年度
実施時期
H24.11.13~17
参加者
1~3年生
事業名称
「EUがあなたの学校にやってくる」
平成24年度
H24.11.21~24
平成25年度 H25.10.12~14
学生 1名
4年生
日独学生青年リーダー交流派遣事業
オーストラリア文化事情講演会
69
70
第6章
6-1
進路の状況
商船学科
1.進路指導の方針
商船学科においては、本人の希望を最優先するとともに、本人の実力および適性を踏まえた進路指導を
行っている。
2.進路指導
これまで行ってきた進路指導の概要を資料 6-1-1-1 進路指導の概要(旧)に示す。
現在、航海訓練所の練習船実習の時期が大きく変わってきている(現在移行時期)ことから(旧:4年
生の後期から1年間連続、新:2 年次(移行時期につき平成 26 年度は 3 年生)の夏休みに 1 ヶ月、4 年
生の後期に 5 ヶ月、6 年次の前期に 6 ヶ月)、現 4 年生からは資料 6-1-1-2 進路指導の概要(新)に示す
ような進路指導を行っていく予定である。
(1)進路指導の実施
①高学年に対して
資料 6-1-1-1:毎年 4 年生前期に 1 回および後期に 1 回の進路希望調査を実施し、進路指導を実施し
てきた。また、4 年生末の 2 月及び 3 月にかけてエントリーシートの添削を実施してきた。さらに、進
学希望者には模擬面接の実施などを行ってきた。
資料 6-1-1-2:航海訓練所の練習船実習の時期の変更と、政府要請による平成 27 年(2016 年)度卒
からの採用時期の変更により、基本的には他学科と同様に 5 年生前期から就職活動は始まる。それに伴
って、これまで同様に 4 年生の前期に最初の進路希望調査を実施する予定である。そして、航海訓練所
での半年の実習が終わり帰校してすぐの 5 年生前期早々に 2 回目の進路希望調査を実施することにな
る。また、求人会社説明会を入れていくことになる。ただし、大手以外は 5 年生の比較的早い段階で採
用試験が行われることも十分考えられる。
②低学年に対して
低学年に対しては、これまで学科長がホームルームの時間を利用して進学や就職を含めた進路につい
ての指導(主として動機付け)を行ってきた。不定期ではあるが、造船所見学や本校練習船の寄港地での
会社見学・港湾設備見学なども行い、船及び海事関連の仕事に対する理解を深める取り組みも行ってい
る。平成 26 年度は学科長に代わり、就職担当教員が同様の指導を行った。とりわけ、3 年生に対しては
上級海技免状の取得に向けた取り組みをできるだけ早く始めるように促した。
(2)資格試験(海技試験)対策
海上職希望者に対しては、上級の海技免状の早期取得を指導している。資料 6-1-2 に、ここ 5 年間(平
成 22 年度~平成 26 年度)の卒業時の海技免状の取得状況を示す。参考までに平成 27 年度卒業予定者の
取得状況も併せて示す。本資料から明らかなように、ここ 2 年間上級海技免状取得者が大きく増加した
ことがわかる。商船学科としてカリキュラム変更を含めてこれまで以上に指導を強化したことの成果が
現れてきたといえよう。今後も継続していかなければならない。
71
(3)校友会への依頼
本校の OB 会組織である校友会の会員に対して就職先の斡旋を依頼している。
(4)企業訪問の実施による新規就職先の開拓
企業訪問を積極的に行うことによって、新規の就職先を開拓している。
3.進路の状況
(1)進路の状況
資料 6-1-3 に、ここ 5 年間の(平成 22 年度~平成 26 年度)の商船学科学生の進路状況を示す。航海
コースでは平均して 6 割が海上職、1 割が運輸関係の陸上職、残り 3 割が進学、機関コースでは 6 割が
海上職、2 割が製造業等の陸上職、残り 2 割が進学といった状況である。ただし、平成 26 年度は航海コ
ース・機関コース共に海上職の割合が 70%を越えており、学生の海志向(海運界の人材不足、とりわけ
内航船員の不足がそれを後押ししているように思える)がさらに強くなっていることが考えられる。資料
6-1-2 に示したように在学時に海技免状を取得した学生が多くなっていることにも大きく関係している。
平成 27 年度卒業予定の学生についても同様の傾向が見られる。
(2)卒業生の進路先
資料 6-1-4-1 及び 6-1-4-2 に、過去 9 年間の(平成 18 年度~平成 26 年度)の商船学科卒業生の進路先
を示す。
4.今後の課題
政府要請による平成 27 年(2016 年)度卒からの採用時期変更により、商船学科の場合も進路決定の
時期・アプローチの方法がこれまでと大幅に変更になるものと思われる。
現状は、
「大手船社等(A)→ 進学(大学・専攻科)→ A 以外の船社等・海事関連企業・陸上企業・そ
の他」の順で進路を決定しているが、大手船社等の選考が 8 月以降になるものと思われるので、今後は
「A 以外の船社等・海事関連企業・陸上企業・その他 → 進学(大学・専攻科)→ 大手船社等(A)→ A
以外の船社等・海事関連企業・陸上企業・その他」の順に進路決定が行われるようになる。
これまでは、まずは大手船社等を受けてからその合否によって次を考えるという選択肢が全員にあっ
たが、大手船社等を受けようとする者のリスクが大きくなることが懸念される。この点は、大手船社等と
も今後協議をしていく必要がある。このように商船学科の進路指導は、学生もそうであるが進路指導をす
る側もしばらくは手探りの状況になるものと思われる。いずれにしても、学生の不利にならいように十分
な配慮をしながら進路指導をしていかなければならない。
72
資料 6-1-1-1
73
資料 6-1-1-2
74
資料 6-1-2
75
資料 6-1-3
(a) 航海コース
(b) 機関コース
76
資料 6-1-4-1
商船学科の進路状況(過去 5 年間)
航海コース
77
資料 6-1-4-2
商船学科の進路状況(過去 5 年間)
機関コース
78
6-2
電子制御工学科
1.進路の概況
本学科では、就職担当(5 年生担任)と副就職担当とが中心となって進路指導を行っている。就職担当
は、企業の採用担当者との信頼関係を築くために、複数年度継続して務めることとしている。
日本の経済回復を目的としたアベノミクスによるデフレ脱却からの経済金融政策の効果が、企業の採
用人数の顕著な増加につながり、今年度の求人状況は、平成 20 年度のリーマンショック以前の状況に改
善し、求人数は 467 人、求人企業数は 403 社となった。これは平成 25 年度の求人数 417 人、企業数 374
社に比較しても求人数で 10%ほどの改善がみられ、非常に恵まれた状況となった。これは、本学科を含
めた本校卒業生、さらには全国の高専卒業生の様々な分野での活躍が評価されている結果であると考え
る。加えて、電子制御技術者の需要の拡大と団塊世代の退職者の補充などの背景が挙げられる(資料 62-1 図 1 求人数の推移)
。
2.進路指導
(1)進路相談室
就職に必要な情報を閲覧できるように、4・5 年生の教室の廊下向側に進路相談室を設置している。本
相談室には、パソコン 3 台の他、求人票や企業のパンフレット、就職関連図書および過去の就職試験問
題などの資料を整備している(資料 6-2-1、写真 1 進路相談室の内部)
。パソコンは、主に企業のホーム
ページ等にアクセスして就職情報の入手に活用している。また、
「キャリアインサイト 2000」を使って自
分の職業適性をチェックすることもできる。このように本相談室では、学生がパソコンや資料を自由に使
用・閲覧して企業研究等を行っている。また、就職担当による進路指導等もこの部屋で行われる。
進路相談室の廊下側壁面には、求人一覧の他、卒業生の就職状況や企業担当者の来校予定を掲示し、高
学年だけでなく低学年時から就職に対して関心を持たせるようにしている(資料 6-2-1、写真 1 進路相談
室廊下側)
。
(2)進路指導
平成 26 年度の電子制御工学科における進路指導の概略を資料 6-2-2 に示す。
① 高学年への指導
4 年生に対して、就職に対する心構えを持たせるために、就職担当が 4 月と 6 月に就職対策セミナー
を実施した。同時に、4 年生担任と協力して、夏季休業中のインターンシップに積極的に参加するように
指導した(資料 6-2-3 表 1 インターンシップの状況)。11 月には 2 泊 3 日の工場見学(首都圏方面)を実
施し、最初の進路希望調査を 12 月に実施した。1・2 月には、本学科の卒業生を招いた就職説明会を 4 回
実施した。また、模擬試験(SPI)を 3 回実施し、学生に対し就職活動への意識付けを行った。今年度は
2 月に、企業研究会を実施し参加させた。個々の学生に対する就職・進学指導は、4 年生の 3 月から開始
し、5 年生に進級してから就職の内定または大学編入の決定まで引き続き実施する。今年度より、学生が
ネット環境を利用し学校以外の場所からでも学習できるラインズ SPI(就職支援のためのeラーニング)
を導入した。
79
② 低学年への指導
低学年に対しては、学科長がホームルームの時間を利用して技術者の心得や就職の心得について指導
した。2・3 年生については、県内および近県の工場見学を実施するなど、できるだけ早い段階から技術
者になるための自覚を持たせるよう工夫している。
3.進路の状況
別紙に電子制御工学科の進路状況を示す(資料 6-2-4 表 2 平成 26 年度卒業生の進路先)
。開設以来、
就職率、
進学率はいずれもほぼ 100%を達成している。今年度も、本科の就職希望者は全員内定が決定し、
就職率 100%を維持することができた。
卒業生の就職先の業種は 46%が製造業で、その職種は工場の生産ラインの設計や保守・管理などとな
っている。また、約 41%がサービス業で、エレベータやエスカレータ、OA 機器などのメンテナンスを行
っている。運輸・通信分野も約 7%で、通信部門では携帯電話やネットワーク関連のソフト開発などの仕
事をしている。電力会社へも就職している。今年度は、24%の卒業生が県内の企業に就職し、昨年度まで
の過去 5 年間の平均値の 14%に比べ、大幅に増加した。
大学等への進学者の割合は 16%で、進学先としては、本校の専攻科への進学をはじめ、豊橋・長岡の
両技術科学大学と宇都宮大学である。
4.今後の課題
本科の進路指導は、5 年生担任と就職担当が中心になって行ってきたが、求人票や就職・進学先といっ
た基本情報を除き、一期生からの企業や就職試験に関する情報や工場見学・インターンシップ等の情報が
分散管理されているので、一元的に管理するためのシステムの構築が必要である。
他学科の進路指導も就職担当が主に行っており同じ悩みを持っているものの、多様な情報を有効に活
かしきれていない。また、就職活動が上手くいかない学生に対する学生相談室と連携した支援も必要で
ある。これらの課題を解決するために、3 学科の就職・進学指導を統括するキャリア支援室を設置し、
系統的なキャリア教育を実施することが望まれる。
80
資料 6-2-1
81
資料 6-2-2
82
資料 6-2-3
83
資料 6-2-4
84
6-3
流通情報工学科
1.進路指導(学科の取り組み)
5 年生学級担任に加えて 1 名の進路指導担当者を置き、学科内で連携を取りながら進路指導にあ
たっている。採用試験で特筆すべき点は、基礎学力や一般常識もさることながら、個人の性格(スト
レス耐性やバイタリティ)を従来にも増して注視している点である。そのため、企業と学生とのミ
スマッチが起こらないよう個別相談・対応に時間を割いている。
また、教授を中心として企業を担当し、通年にわたり企業訪問をして情報交換を行い、連携を密
にすることにより、信頼関係の構築に努めている。
特に、平成 22 年度の学生よりコース制(流通・ビジネスコース、情報コース)を導入しているた
め、それぞれのコースの専門性に応じた企業との連携に努めている。また、①学生及び保護者の地元
企業への就職ニーズが高い、②学生の就職先を地元(地域貢献)で確保することの 2 つの観点から
地元企業との交流も深めている。
学生の就職方法には、学校推薦(校長、教授推薦)、一般応募の 2 種類があるが、地元志向及び業
種の多様性から他学科に比べて一般応募を選択する学生も多くいる。このため、就業意識を高める
ため、①低学年時より就職講義の導入、②4 年生全員インターンシップに参加促進(表 1)、③OB・
OG 講演会による啓発、④職業適性試験・基礎能力試験の実施、などの就職支援プログラムを実施し
ている。
表1
インターンシップの状況
インターンシップの状況(流通情報工学科)
No
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
実 習 先
技研電子
後藤回漕店
ロジコム
イオンリテール
イオンリテール
日本放送協会(NHK)
中国新聞システム開発
富士通エフサス
ふれあい館ひろしま
エネルギア・コミュニケーションズ
福山市役所
ディスコ
大崎上島町役場
東芝メディカルシステムズ
後藤回漕店
中電工
広島市信用組合
オプティム
竹原市役所
東芝ITサービス
日本通運
シモハナ物流
サンカイテクノス
ロジコム
アヲハタ
広島情報シンフォニー
ハイエレコン
技研電子
Y2S
ふれあい館ひろしま
佐藤農園
日本自動ドア
jig.jp
物流連
CTCテクノロジー
山九
京セラコミュニケーションシステム
NHKメディアテクノロジー
85
期 間
8/25~8/29
9/9~9/11
9/1~9/12
8/30~9/3
8/30~9/3
8/25~8/29
8/18~8/29
9/8~9/12
8/18~8/29
8/18~8/22
8/25~8/29
8/18~8/22
9/1~9/5
9/1~9/5
9/9~9/11
8/22~8/29
8/8~8/12
9/1~9/5
8/18~8/22
8/25~8/29
9/8~9/12
8/19~8/23
9/8~9/12
9/1~9/12
9/1~9/5
8/18~8/29
8/18~8/29
8/25~8/29
9/1~9/5
8/18~8/29
9/17~9/21
8/18~8/22
8/18~9/5
9/8~9/12
8/18~8/22
9/16~9/22
9/8~9/12
9/2~9/9
日数
5
3
10
5
5
5
10
5
10
5
5
5
5
5
3
6
3
5
5
5
5
5
5
10
5
10
10
5
5
10
5
5
15
5
5
5
5
7
2.進路の概況
平成 26 年度の卒業生は、48 名(男子 29 名、女子 19 名)であった。この内、就職希望者は 37 名、
進学希望者は 11 名となっている。
就職先企業の業種の内訳については、図 1 に示すように、情報通信業が 46%、運輸業が 22%、製
造業が 11%、卸売業・小売業が 5%となっている。その他の業種には、サービス業、医療・福祉など
がある。企業の所在地については、図 2 に示すように、東京都が最も多くなっているが、広島県内
も 3 割強に増えている。その他の地域には、愛知県、神奈川県,山口県などがある。表 2 に主な就
職先企業名を示す。
物流系企業の就職内定の時期は遅くなる傾向にあるが、これは一般応募による選考の長期化と地
元企業の求人募集の立ち上がりが遅い事などが要因と考えられる。しかしながら、最終的には就職
希望者の内定率は 100%に達している。
進学者の内訳は、神戸大学海事科学部、東京海洋大学海洋工学部、豊橋技科大学情報系、広島商船
専攻科産業システム工学専攻、その他専門学校である。
その他
16%
卸売業・
小売業
5%
製造業
11%
その他
19%
情報通信業
46%
運輸業
22%
図1
東京都
38%
大阪府
8%
広島県
35%
図2
就職先業種
表2
情報系
株式会社富士通エフサス
京セラ コ ミュニケーシ ョン シス
テム株式会社
日立物流ソフトウェア株式会社
リコーテクノシステムズ株式会
社
株式会社富士通マー ケテ ィン
グ
KCCSモバイルエ ンジ ニアリン
グ株式会社
株式会社ハイマックス
株式会社富士通エフ サスシス
テムズ
富士通関西中部ネットワーク
株式会社
就職先地域
就職先企業
物流系
その他
双葉運輸株式会社
イオンディライト株式会社
山九株式会社
株式会社三和システム
トナミ運輸株式会社
技研電子株式会社
エフピコ物流株式会社
株式会社サコダ車両
株式会社キ ュー ソー 流通
社会福祉法人的場会
システム
株式会社引越社関西
株式会社マンモス
株式会社広島マツダ
アオハタ株式会社
86
3.今後の課題
流通情報工学科では、平成 22 年度に 3 年生からの 2 コース制(流通ビジネスコースおよび情報コース)
を導入した。その後 5 年を経過したなかで、①必ずしも専門コースに関連した業種・職種で進路を決定
するわけではない、②特に女子学生やその保護者のニーズとして地元への就職希望が一定にある、などの
取り巻く環境の変化に対応すべく検討を重ねている。具体的な方策は次のとおりである。
(1)進路に対応するための基礎的な資格や検定取得指導の充実
各種検定試験の合格を目指して、授業および演習をとおして時間外補習や個別指導を行っていく。合格
率は全国水準で比較すると決して高いとは言えず、指導方法の課題を整理して改善を行う。
(2)インターンシップおよび就職支援
先に記載したとおりインターンシップへの参加学生の割合は 100%であるが、学生ニーズとのマッチ
ングを検証し、今後はより一層の開拓を進める。
就職支援については、従来の求人企業だけでは女子学生のニーズに合致しないという課題がある。その
改善に向けて、地元の就職先については商工会・商工会議所及び本校産業振興交流会等と連携して新規開
拓する。
(3)グローバル人材に対応すべく英語教育の充実
専門科目に一定の英語を用いた授業を組み込んでいるほか、さらなる英語力の向上を図るため、平成
27 年度から 5 年生の「専門英語Ⅱ」により英語の強化をすると共に、一般教科と連携して英検および
TOEIC 受験を推進する。
87
88
第7章
研究活動と外部資金の現状
1.研究活動の現状
高専教育の中期目標や中央教育審議会にも研究活動の活性化やそれによる地域貢献度の重要性が記さ
れている。しかし、本校教員は学生指導、教育活動、学生支援活動、広報活動などに多忙であり、研究活
動を行う時間が制限されているのが現実である。こうした厳しい状況においても科学研究費への申請数
や外部資金の獲得金額が年々に増加傾向にある。
(1)科学研究費の申請について
科学研究費は人文・社会科学から自然科学までの全ての分野に亘り、基礎から応用までを対象としてい
る。全ての研究活動の基礎となる学術研究を幅広く支えることにより、科学の発展の種をまき、芽を育て
るためのものであり、本校の教員全員がどの分野にも申請できるものである。
資料 7-1-1 に過去 5 年間の科学研究費への申請と採択の状況(平成 22~26 年度)を示す。この申請数
等の状況に見られるように、本校における研究活動は年々活発になってきていると言える。
(公務に多忙
な教員以外は教員 90%以上申請している。
)
なお、平成 27 年度の科学研究費への申請は学校全体の教員数以上の 62 件(継続分を除く)の代表者
申請を達成した。
2.外部資金の現状と推進
(1)公募事業・共同研究・受託研究・寄付金の獲得金額の現状
公募事業や科学研究費の申請は、すぐに採択には至らなくても、繰り返し挑戦することにより申請のポ
イントをつかむことが出来るようになり、何年か後の採択につながる。一人で何件もの外部資金を獲得し
ているケースを見ると、一つのテーマが複数の申請に関係していると言える。
資料 7-1-2 に過去 5 年間の外部資金の獲得状況(平成 22~26 年度)を示す。平成 22 年度から平成 24
年度までは年間平均約 3,300 万円の外部資金の獲得から平成 25 年度以降は年間平均約 7,000 万円から
8,000 万円の獲得金額とすることが出来た。これは文部科学省の地(知)の拠点整備事業等による助成金
の大型プロジェクト獲得の影響が大きいと考えられる。
(2)コーディネーターとの連携による外部資金獲得の推進
外部資金獲得や地域連携活動に関係する情報収集および助成事業への応募をスムーズに推進するため、
元東野町助役・長谷川尚道氏及び地域貢献に実績のある名誉教授馬場弘明氏の両氏にコーディネーター
を委嘱し、地域交流センター、地(知)の拠点整備事業執行教員、地域の企業、地域自治体と連携を取り
ながら活動を進めている。
(3)個人や学科を越えた連携による外部資金獲得の推進
募集要項に示されている選考基準を満たす事業を申請するには、特定の助成事業を除き、教員単独より
も、様々な分野の研究者(大学や企業)で組織を構成することが重要である。
89
助成事業に関する公募状況や説明会の紹介を積極的に行っており、また、外部資金獲得に向けて申請
数や科学研究費の申請数は増加しており資金獲得のためにこれまで以上の努力と連携を深めている。参
考に資料 7-2~7-6 に、本校の科学研究費、共同研究、受託研究、寄附金及び公募型助成事業等の申請・
採択や実績に関する状況を示した。
資料 7-1-1
科学研究費(種目別)への申請と採択の状況(平成22~26年度 )
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成22~26年
申請
採択
採択率
申請
採択
採択率
申請
採択
採択率
申請
採択
採択率
申請
採択
採択率
申請
採択
採択率
基盤B
1
1
100.0%
2
2
100.0%
3
3
100.0%
1
1
100.0%
0
0
0.0%
7
7
100.0%
基盤C
15
2
13.3%
12
2
16.7%
11
1
9.1%
11
3
27.3%
15
6
40.0%
64
14
21.9%
若手A
0
0
0.0%
0
0
0.0%
1
0
0.0%
1
0
0.0%
0
0
0.0%
2
0
0.0%
若手B
18
3
16.7%
15
4
26.7%
17
5
29.4%
13
0
0.0%
12
0
0.0%
75
12
16.0%
挑戦的萌芽
5
1
20.0%
5
2
40.0%
7
3
42.9%
7
2
28.6%
6
1
16.7%
30
9
30.0%
研究活動スタート支援
2
0
0.0%
3
0
0.0%
0
0
0.0%
0
0
0.0%
3
0
0.0%
8
0
0.0%
奨励
0
0
0.0%
0
0
0.0%
1
0
0.0%
6
1
16.7%
7
0
0.0%
14
1
7.1%
41
7
17.1%
37
10
27.0%
40
12
30.0%
39
7
17.9%
43
7
16.3%
200
43
21.5%
計
※研究分担者を含まない。
資料 7-1-2
外部資金の獲得状況(平成22~26年度)
平成22年度
金額(円)
件数
平成23年度
平成24年度
金額(円)
件数
金額(円)
件数
平成25年度
金額(円)
件数
平成26年度
平成22~26年
金額(円)
件数
金額(円)
件数
科学研究費補助金
7
10,700,000
15
22,420,000
15
11,560,000
10
7,250,000
8
7,620,000
55
59,550,000
共同研究
8
4,362,920
7
2,562,920
9
2,564,920
9
5,337,757
7
3,120,940
40
17,949,457
受託研究
2
5,812,495
2
3,738,374
2
2,409,441
1
1,795,000
0
0
7
13,755,310
16
9,168,165
12
8,130,311
9
7,820,000
11
11,136,400
9
8,521,081
57
44,775,957
1
150,000
0
0
2
8,700,000
3
60,214,000
3
54,151,000
9
123,215,000
34
30,193,580
36
36,851,605
37
33,054,361
34
85,733,157
27
73,413,021
168
259,245,724
寄附金
公募型助成事業
合計
90
資料 7-2
科学研究費の採択状況(平成22~26年度)
平成22年度
区分
課題名
代表者名
( )は分担者
新規 継続
若手研究(B)
時系列解析に基づく復原力変動時の動揺パラメータ推
定法
若手研究(B)
水先人きょう導時における海難の実態解明に関する研究
小林 豪
若手研究(B)
横川景三撰『百人一首』及び『花上集』の全注釈
採択金額(円)
採択件数
新規
直接経費
継続
間接経費
合計
直接経費
間接経費
合計
0
0
0
700,000
210,000
910,000
1
600,000
180,000
780,000
0
0
0
朝倉 和
1
1,000,000
300,000
1,300,000
0
0
0
基盤研究(B)
振動応答から見た荒天航海中の船舶貨物の損傷防止を実
現する最適積載システム
笹 健児
1
6,000,000
1,800,000
7,800,000
0
0
0
基盤研究(C)
青少年への海洋体験型環境教育プログラム―アマモから
ふるさとの海を考える―
清田 耕司
0
0
0
300,000
90,000
390,000
基盤研究(C)
高延性接着剤の繰返し粘塑性挙動のモデル化と接着接合
金属板プレス成形解析への適用
瀧口 三千弘
1
500,000
150,000
650,000
0
0
0
松島 勇雄
1
1,600,000
0
1,600,000
0
0
0
9,700,000
2,430,000
12,130,000
1,000,000
300,000
1,300,000
挑戦的萌芽研究
ICTを利用した老人介護施設の無断外出守りタイ
寺田 大介
合 計(総括表)
1
1
5
2
平成23年度
区分
課題名
代表者名
( )は分担者
採択金額(円)
採択件数
新規 継続
新規
直接経費
継続
間接経費
合計
直接経費
間接経費
合計
基盤研究(C)一般
モーダルシフトの向上に資するインターモーダル輸送網の構築に
関する研究
(永岩 健一郎)
1
0
0
0
240,000
72,000
312,000
基盤研究(B)一般
振動応答から見た荒天航海中の船舶貨物の損傷防止を実現す
る最適積載システム
笹 健児
1
0
0
0
4,000,000
1,200,000
5,200,000
基盤研究(B)一般
舶用電動機用高温超電導バルク磁石への実用的なパルス着磁
技術の開発
井田 徹哉
11,500,000
3,450,000
14,950,000
0
0
0
基盤研究(C)一般
青少年への海洋体験型環境教育プログラムの開発―アマモから
ふるさとの海を考える―
清田 耕司
1
0
0
0
500,000
150,000
650,000
基盤研究(C)一般
高延性接着剤の繰返し粘塑性挙動のモデル化と接着接合金属
板プレス成形解析への適用
瀧口 三千弘
1
0
0
0
1,100,000
330,000
1,430,000
松島 勇雄
1
0
0
0
1,300,000
390,000
1,690,000
挑戦的萌芽研究
ICTを利用した老人介護施設の無断外出見守りタイ
1
若手研究(B)
水先人きょう導時における海難の実態解明に関する研究
小林 豪
1
0
0
0
500,000
150,000
650,000
若手研究(B)
横川景三撰『百人一首』及び『花上集』の全注釈
朝倉 和
1
0
0
0
600,000
180,000
780,000
挑戦的萌芽研究
電子回路雑音の低減化を弾性振動により誘導する方法
梶原 和範
1
600,000
180,000
780,000
0
0
0
若手研究(B)
実践的技術者育成のための工作機械の安全性を考慮した装置
開発と授業実践
今井 慎一
1
800,000
240,000
1,040,000
0
0
0
若手研究(B)
遅延制約のあるサービスシステムの待ち行列モデルを用いた性
能解析
佐久間 大
1
700,000
210,000
910,000
0
0
0
基盤研究(C)一般
大畠瀬戸の潮流発電に関する基礎研究
(笹 健児)
1
60,000
18,000
78,000
0
0
0
基盤研究(C)一般
高専教員の教育力開発を目的とする,授業スキル向上支援ツー
ル開発とICTによる共有
(上杉 鉛一)
1
70,000
21,000
91,000
0
0
0
基盤研究(C)一般
海難防止のための小型FRP船のレーダ探知性能向上に関する
研究
(水井 真治)
1
200,000
358,320
558,320
0
0
0
基盤研究(B)一般
海のITSを利用した数値ナビゲーションシステムによる海難防止
(笹 健児)
1
合 計(総括表)
8
91
7
250,000
75,000
325,000
0
0
0
14,180,000
4,552,320
18,732,320
8,240,000
2,472,000
10,712,000
平成24年度
区分
課題名
代表者名
( )は分担者
新規 継続
挑戦的萌芽研究
採択金額(円)
採択件数
新規
直接経費
継続
間接経費
合計
直接経費
間接経費
合計
電子回路雑音の低減化を弾性振動により誘導する方法
梶原 和範
1
0
0
0
1,500,000
450,000
1,950,000
若手研究(B)
実践的技術者育成のための工作機械の安全性を考慮した装置
開発と授業実践
今井 慎一
1
0
0
0
500,000
150,000
650,000
若手研究(B)
遅延制約のあるサービスシステムの待ち行列モデルを用いた性
能解析
佐久間 大
1
0
0
0
500,000
150,000
650,000
基盤研究(C)一般
大畠瀬戸の潮流発電に関する基礎研究
(笹 健児)
1
0
0
0
60,000
18,000
78,000
基盤研究(C)一般
海難防止のための小型FRP船のレーダ探知性能向上に関する
研究
(水井 真治)
1
0
0
0
200,000
209,160
409,160
基盤研究(C)一般
高専教員の教育力開発を目的とする,授業スキル向上支援ツー
ル開発とICTによる共有
(上杉 鉛一)
1
0
0
0
50,000
15,000
65,000
基盤研究(B)一般
振動応答から見た荒天航海中の船舶貨物の損傷防止を実現す
る最適積載システム
笹 健児
1
0
0
0
2,900,000
870,000
3,770,000
基盤研究(B)一般
舶用電動機用高温超電導バルク磁石への実用的なパルス着磁
技術の開発
井田 徹哉
1
0
0
0
1,200,000
360,000
1,560,000
基盤研究(C)一般
高延性接着剤の繰返し粘塑性挙動のモデル化と接着接合金属
板プレス成形解析への適用
瀧口 三千弘
1
0
0
0
1,200,000
360,000
1,560,000
若手研究(B)
水先人きょう導時における海難の実態解明に関する研究
小林 豪
1
0
0
0
500,000
150,000
650,000
若手研究(B)
横川景三撰『百人一首』及び『花上集』の全注釈
朝倉 和
1
0
0
0
600,000
180,000
780,000
挑戦的萌芽研究
色覚異常者のためのバリアフリー
成清 勝博
1
300,000
90,000
390,000
0
0
0
挑戦的萌芽研究
海象情報統合システムと統計フィルタにより低気圧波浪の新予報
技術の開発
笹 健児
1
1,300,000
390,000
1,690,000
0
0
0
基盤研究(B)一般
海のITSを利用した数値ナビゲーションシステムによる海難防止
笹 健児
0
0
0
150,000
45,000
195,000
若手研究(B)
省エネのための船体運動を考慮したエンジン制御に関する研究
生川 杏子
合 計(総括表)
1
0
0
0
600,000
180,000
780,000
1,600,000
480,000
2,080,000
9,960,000
3,137,160
13,097,160
1
2
13
平成25年度
区分
課題名
代表者名
( )は分担者
新規 継続
基盤研究(B)一般
舶用電動機用高温超電導バルク磁石への実用的なパルス着磁
技術の開発
井田 徹哉
基盤研究(C)一般
空胴共振器型加温アプリケータ内の電磁界分布を利用した非侵
襲温度計測
大和田 寛
基盤研究(C)一般
禅林文芸における絶海中津とその門流(霊松門派)の存在意義
基盤研究(C)一般
外航基幹航路の寄港促進のための内航フィーダーネットワーク
の構築に関する研究
採択金額(円)
採択件数
新規
直接経費
継続
間接経費
合計
直接経費
間接経費
合計
0
0
0
1,400,000
420,000
1,820,000
1
1,300,000
390,000
1,690,000
0
0
0
朝倉 和
1
1,100,000
330,000
1,430,000
0
0
0
永岩 健一郎
1
1,400,000
420,000
1,820,000
0
0
0
1
挑戦的萌芽研究
色覚異常者のためのバリアフリー
成清 勝博
1
0
0
0
400,000
120,000
520,000
挑戦的萌芽研究
電子回路雑音の低減化を弾性振動により誘導する方法
梶原 和範
1
0
0
0
400,000
120,000
520,000
LEGO EDUCATIONを用いた閘門式運河の模型教材の開発
重岡 洋平
1
400,000
0
400,000
0
0
0
基盤研究(B)
国際海上輸送における安全性・経済性・海洋環境を統合した新し
い最適輸送システム
(高山 敦好)
1
400,000
120,000
520,000
0
0
0
基盤研究(B)
瀬戸内海の海難ゼロを目指す海のITSを利用した航海システム
の構築
(高山 敦好)
1
250,000
75,000
325,000
0
0
0
基盤研究(C)一般
海難防止のための小型FRP船のレーダ探知性能向上に関する
研究
(水井 真治)
1
奨励研究
合 計(総括表)
7
92
3
200,000
209,160
409,160
0
0
0
5,050,000
1,544,160
6,594,160
2,200,000
660,000
2,860,000
平成26年度
区分
課題名
代表者名
( )は分担者
採択金額(円)
採択件数
新規 継続
新規
直接経費
継続
間接経費
合計
直接経費
間接経費
合計
基盤研究(C)一般
空胴共振器型加温アプリケータ内の電磁界分布を利用した非侵
襲温度計測
大和田 寛
1
0
0
0
1,800,000
540,000
2,340,000
基盤研究(C)一般
禅林文芸における絶海中津とその門流(霊松門派)の存在意義
朝倉 和
1
0
0
0
900,000
270,000
1,170,000
基盤研究(C)一般
外航基幹航路の寄港促進のための内航フィーダーネットワーク
の構築に関する研究
永岩 健一郎
1
0
0
0
1,000,000
300,000
1,300,000
電子回路雑音の低減化を弾性振動により誘導する方法
梶原 和範
1
0
0
0
期間延長
0
0
基盤研究(C)一般
コミュニティバスを利用した高齢者のお出かけ案内システム"しま
ナビ"の開発
岡山 正人
1
2,400,000
720,000
3,120,000
0
0
0
基盤研究(C)一般
機械系学習者のための運動・振動学習用教材の開発
瀧口 三千弘
1
600,000
180,000
780,000
0
0
0
基盤研究(C)一般
レーダ映像強度特性の解明による海難防止に関する研究
水井 真治
1
900,000
270,000
1,170,000
0
0
0
基盤研究(B)一般
実践的教育を可能とする教育スキルアーカイブの構築とICTによ
る共有
(上杉 鉛一)
1
挑戦的萌芽研究
合 計(総括表)
4
93
4
20,000
6,000
26,000
0
0
0
3,920,000
1,176,000
5,096,000
3,700,000
1,110,000
4,810,000
資料 7-3
共同研究の受入状況(平成22~26年度)
平成22年度
契約相手先
研究題目
受入金額
担当者等
山陽商船株式会社
地域貢献を目指したホームページの構築に関する研究
200,000
土屋 政憲
中電技術コンサルタント株式会社
社会基盤開発が海上交通環境へ及ぼす影響に関する評価手法の研究
600,000
水井 真治
西芝電機株式会社
船舶における電子装置の鉛フリー半田化に関する研究
0
大山 博史
三原市
環境保全及び創造に関する環境学習・啓発のあり方及び地域活性化協働実践事業等
の共同開催
662,920
岐美 豊橋技術科学大学
高専生のための単語カード型英語学習支援システムの開発(田中)
300,000
田中 康仁
豊橋技術科学大学
ジェスチャを用いたユビキタスインターフェースシステムに関する研究(岩切)
250,000
岩切 裕哉
豊橋技術科学大学
ワイヤレスネットワーク技術を用いた海洋データ観測システムの研究・開発(芝田)
350,000
芝田 浩
2,000,000
濵田 朋起
パナソニック環境エンジニアリング
船舶用水の水質評価に関する研究(濵田)
株式会社
計
8件
宗
4,362,920
平成23年度
契約相手先
研究題目
受入金額
担当者等
パナソニック環境エンジニアリング
船舶用水の水質評価に関する研究
株式会社
500,000
濵田 朋起
中電技術コンサルタント株式会社
社会基盤開発が海上交通環境へ及ぼす影響に関する評価手法の研究
600,000
水井 真治
豊橋技術科学大学
ハンドジェスチャを用いたリハビリテーション支援システムの開発
150,000
岩切 裕哉
豊橋技術科学大学
利用者の待ち時間に制約があるサービスシステムの性能解析に関する研究
100,000
佐久間 大
三原市
環境保全及び創造に関する環境学習・啓発のあり方及び地域活性化協働実践事業等
の共同開催
662,920
岐美 宗
株式会社 ソニック
電波式および抵抗式の潮位計の実海域における試験研究
400,000
笹 健児
株式会社 ネクサス
音楽作成リハビリテーション支援システムの開発
150,000
岩切 裕哉
計
7件
2,562,920
平成24年度
契約相手先
研究題目
担当者等
社会基盤開発が海上交通環境へ及ぼす影響に関する評価手法の研究
600,000
水井 真治
三原市
環境保全及び創造に関する環境学習・啓発のあり方及び地域活性化協働実践事業等
の共同開催
662,920
馬場 弘明
豊橋技術科学大学
豊橋技術科学大学「LSI工場」におけるLSI設計・試作を通したマイクロチップ教育
0
浜崎 淳
豊橋技術科学大学
ワイヤレス分散システムにおける通信技術の開発研究
180,000
芝田 浩
豊橋技術科学大学
認知症予防のリハビリテーション支援システムの開発
160,000
岩切 裕哉
豊橋技術科学大学
混雑状況により利用者行動が変化するサービスシステムの性能解析に関する研究
120,000
佐久間 大
株式会社 ネクサス
音楽作成リハビリテーション支援システムの開発
462,000
岩切 裕哉
長岡技術科学大学
材料科学、生体計測工学、海岸工学を結集したシーサバイバルプログラムの開発
50,000
河村 義顕
330,000
田中 康仁
特定非営利活動法人「かみじまの
コミュニティデザインを描く島の集落マップ作成のための研究
風」
計
受入金額
中電技術コンサルタント株式会社
9件
2,564,920
94
平成25年度
契約相手先
研究題目
受入金額
担当者等
中電技術コンサルタント株式会社
社会基盤開発が海上交通環境へ及ぼす影響に関する評価手法の研究
700,000
水井 真治
三原市
環境保全及び創造に関する環境学習・啓発のあり方及び地域活性化協働実践事業等
の共同開催
662,920
桑田 明広
豊橋技術科学大学
豊橋技術科学大学「LSI工場」におけるLSI設計・試作を通したマイクロチップ教育
0
浜崎 淳
豊橋技術科学大学
ワイヤレス分散システムにおける通信技術の開発研究
180,000
芝田 浩
豊橋技術科学大学
数理モデリングによる問題解決学
100,000
佐久間 大
株式会社 ネクサス
音楽作成リハビリテーション支援システムの開発
2,250,000
岩切 裕哉
大崎クールジェン株式会社
発電所内3D案内システムに関する研究
1,294,837
岩切 裕哉
竹原商工会議所
竹原・大崎上島・安芸津地域の商圏に関する研究
100,000
岡山 正人
株式会社ナノクス
ディーゼル機関を対象とした水混合燃料の開発
50,000
高山 敦好
計
9件
5,337,757
平成26年度
契約相手先
計
研究題目
受入金額
担当者等
大崎クールジェン株式会社
発電所内3D案内システムに関する研究
368,500
岩切 裕哉
三原市
環境保全及び創造に関する環境学習・啓発のあり方及び地域活性化協働実践事業等の共同開催
662,280
水井 真治
株式会社IMC
練習船広島丸におけるリスクベースメンテナンス手法の実証評価
150,000
清田 耕司
竹原商工会議所
竹原地域の認知度向上と観光消費額増加に関する考察
590,160
岡山 正人
株式会社ネクサス
音楽作成リハビリテーション支援システムの開発
400,000
岩切 裕哉
長岡技術科学大学
パッケージ化した振動現象学習用教材の開発
200,000
瀧口 三千弘
中電技術コンサルタント株式会社
船舶交通環境のアセスメントと危険度評価に関する研究
750,000
水井 真治
7件
3,120,940
95
資料 7-4
受託研究の受入状況(平成22~26年度)
平成22年度
契約相手先
研究題目
総務省(SCOPE)
大崎上島のお出かけ案内システム“しまナビ”の開発
JST(地域の科学舎推進事業)
色々な発電体験から学ぶ省エネルギー
計
2件
受入金額
担当者等
5,365,895
岡山 正人
446,600
馬場 弘明
5,812,495
平成23年度
契約相手先
研究題目
受入金額
担当者等
JST(A-STEP探索タイプ)
船舶の緊急避難時における最適錨泊シミュレーター
の開発
1,180,559
笹 健児
総務省(SCOPE)
大崎上島のお出かけ案内システム“しまナビ”の開発
2,557,815
岡山 正人
計
2件
3,738,374
平成24年度
契約相手先
研究題目
環境省
赤潮発生時のデータ観測システムによる養殖業の漁
業被害軽減に関する研究
JST(A-STEP探索タイプ)
船舶の緊急避難時における最適錨泊シミュレーター
の開発
計
2件
受入金額
担当者等
1,890,000
芝田 浩
519,441
笹 健児
2,409,441
平成25年度
契約相手先
環境省
計
研究題目
赤潮発生時のデータ観測システムによる養殖業
の漁業被害軽減に関する研究
1件
受入金額
1,795,000
担当者等
芝田 浩
1,795,000
平成26年度
契約相手先
計
研究題目
なし
96
受入金額
担当者等
資料 7-5
寄附金の受入状況(平成22~26年度)
平成22年度
寄附者
名目
金額
担当者等
日本郵船株式会社
ISO14001環境マネジメントシステムによる環境教育の実
施のため
広島商船高等専門学校奨学後援会
教育活動等助成のため
財団法人 マツダ財団
教育研究助成(環境に優しい超伝導リニアモーターカー
を体験しよう)
100,000 井田 徹哉
財団法人 マツダ財団
教育研究助成(こどもロボット製作教室 ~ロボットを組
み立てて仕組みを知ろう~)
100,000 今井 慎一
広島商船高等専門学校校友会
教育・学術研究の振興に対する援助
170,000 創立100周年・記念基金
造船学術研究推進機構
教育研究助成(高温超伝導バルク磁石の過渡的な磁束
密度分布を測定する2次元磁場計測センサの開発)
800,000 井田 徹哉
造船学術研究推進機構
教育研究助成(逐次データ同化による船舶位置の高精
度推定に関する研究)
800,000 寺田 大介
社団法人日本船主協会
課外活動、学生募集及び船員教育に関する助成
山陽商船株式会社
学術研究助成のため
800,000 大山 博史
2,058,165 教育活動等助成金
1,000,000 日本船主協会援助金
40,000 岐美 宗
財団法人 長岡技術科学大学技術開発教育研究振 教育研究助成(画像処理技術とものづくり教育を融合さ
興会
せたNC工作機械原点計測システム構築に関する研究)
200,000 今井 慎一
広島商船高等専門学校奨学後援会
教育研究活動等助成のため
300,000 教育研究活動等助成金
広島商船高等専門学校奨学後援会
教育活動等助成のため
財団法人中国電力技術研究財団
大崎上島周辺における海藻の再生と海域環境のかかわ
りについての研究
500,000 水井 真治
広島商船高等専門学校産業振興交流会
産業振興交流会若手研究者助成
100,000 今井 慎一
広島商船高等専門学校産業振興交流会
産業振興交流会若手研究者助成
100,000 浜崎 淳
広島商船高等専門学校産業振興交流会
産業振興交流会若手研究者助成
100,000 芝田 浩
計
2,000,000 教育活動等助成金
16件
9,168,165
平成23年度
寄附者
計
名目
金額
担当者等
日本郵船株式会社
ISO14001環境マネジメントシステムによる環境教育の実施の
ため
広島商船高等専門学校奨学後援会
教育活動等助成のため
広島商船高等専門学校奨学後援会
教育・学術研究の振興に対する援助
300,000 教育研究活動等助成金
広島商船高等専門学校校友会
教育・学術研究の振興に対する援助
170,000 創立100周年・記念基金
社団法人日本船主協会
課外活動、学生募集及び船員教育に関する助成
公益財団法人中国電力技術研究財団
学術研究助成のため
広島商船高等専門学校奨学後援会
教育活動等助成のため
中電技術コンサルタント株式会社
教育・学術研究の振興に対する援助のため
400,000 水井 真治
広島商船高等専門学校産業振興交流会
学術研究助成のため
100,000 今井 慎一
広島商船高等専門学校産業振興交流会
学術研究助成のため
100,000 髙山 敦好
公益財団法人中国電力技術研究財団
学術研究助成のため
730,000 笹 健児
広島商船高等専門学校奨学後援会
学生生活環境整備助成のため
728,000 学生生活環境整備助成金
400,000 大山 博史
2,502,311 教育活動等助成金
1,000,000 日本船主協会援助金
200,000 井田 徹哉
1,500,000 教育活動等助成金
12件
8,130,311
97
平成24年度
寄附者
名目
金額
担当者等
2,350,000 教育活動等助成金
広島商船高等専門学校奨学後援会
教育活動等助成のため
公益財団法人 マツダ財団
教育研究助成(竹を使った電子万華鏡の製作教室)
広島商船高等専門学校校友会
教育・学術研究の振興に対する援助
一般社団法人日本船主協会
課外活動,学生募集及び船員教育に関する助成
1,000,000 校日本船主協会援助金
広島商船高等専門学校奨学後援会
教育活動等助成のため
1,000,000 教育活動等助成金
広島商船高等専門学校奨学後援会
教育活動等助成のため
1,000,000 教育活動等助成金
中電技術コンサルタント株式会社
教育・学術研究の振興に対する援助のため
2,000,000 水井 真治
広島商船高等専門学校産業振興交流会
学術研究助成のため
広島商船高等専門学校産業振興交流会
学術研究助成のため
計
100,000 今井 慎一
170,000 創立100周年・記念基金
100,000 浜崎 淳
100,000 松本 幸市
9件
7,820,000
平成25年度
寄附者
名目
金額
担当者等
広島商船高等専門学校校友会
呉地区における地域連携、広報活動
90,000 校友会(呉地区広報活動)
広島商船高等専門学校校友会
教育・学術研究の振興に対する援助
170,000 創立100周年・記念基金
広島商船高等専門学校奨学後援会
教育活動等助成のため
公益財団法人 電気通信普及財団
海外渡航旅費援助
一般社団法人 日本船主協会
五商船高等専門学校 学生課外活動費等 補助金
広島商船高等専門学校校友会
海事歴史科学館と連携した次世代人材育成と広報活動
広島商船高等専門学校奨学後援会
教育活動等助成のため
1,000,000 教育活動等助成金
中電技術コンサルタント株式会社
教育・学術研究の振興に対する援助のため
2,000,000 水井 真治
公益財団法人 電気通信普及財団
海外渡航旅費援助
公益財団法人天田財団
平成25年度一般研究開発助成
「高延性接着剤を用いた異種金属接合板塑性加工の高精度
シミュレーション」
広島商船高等専門学校奨学後援会
計
3,000,000 教育活動等助成金
180,000 穆 盛林
1,000,000 日本船主協会援助金
164,400 校友会(海事歴史科学館広報活動)
180,000 穆 盛林
1,600,000 瀧口 三千弘
1,752,000 教育活動等助成金
教育活動等助成のため
11件
11,136,400
平成26年度
寄附者
計
名目
金額
担当者等
中電技術コンサルタント株式会社
教育・学術研究の振興に対する援助のため
700,000 水井 真治
公益財団法人マツダ財団
教育研究助成(もの育講座「倒れない電気コマを作ろう!」)
140,000 今井 慎一
一般社団法人 日本船主協会
五商船高等専門学校 学生課外活動費等 補助金
1,000,000 日本船主協会援助金
広島商船高等専門学校奨学後援会
教育活動等助成のため
2,700,000 教育活動等助成金
広島商船高等専門学校校友会
海事歴史科学館と連携した次世代人材育成と広報活動
139,300 校友会(海事歴史科学館広報活動)
広島商船高等専門学校産業振興交流会
地域コミュニティの活性化や特色ある研究をする会員の若手
研究者に対する研究助成のため
200,000
東京工業大学
平成26年度教育研究助成
200,000 今井 慎一
広島商船高等専門学校奨学後援会
教育活動等助成のため
2,000,000 教育活動等助成金
広島商船高等専門学校奨学後援会
教育活動等助成のため
1,441,781 教育活動等助成金
9件
8,521,081
98
芝田 浩
木下 恵介
資料 7-6
公募型助成事業の実施状況(平成22~26年度)
平成22年度
助成機関
統計数理研究所
計
プロジェクト名
公募型共同利用
金額
150,000
1件
担当者等
寺田 大介
150,000
平成23年度
助成機関
計
プロジェクト名
金額
担当者等
プロジェクト名
金額
担当者等
なし
平成24年度
助成機関
公益財団法人日本科学協会
平成24年度海外発表促進助成
文部科学省
大学間連携共同教育推進事業 海事人材育成プロジェクト
計
2件
300,000
8,400,000
芝田 浩
学校
8,700,000
平成25年度
助成機関
プロジェクト名
金額
公益財団法人日本科学協会
平成25年度笹川科学研究助成(学術研究部門)
文部科学省
海事分野における高専・産業界連携による人材育成システ
ムの開発
10,144,000
学校
文部科学省
地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)
49,300,000
学校
計
3件
770,000
担当者等
髙山 敦好
60,214,000
平成26年度
助成機関
プロジェクト名
中国地域エネルギー環境教育研究
第2回 中国地区エネルギー環境教育実践助成
会
計
文部科学省
海事分野における高専・産業界連携による人材育成システ
ムの開発
文部科学省
地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)
3件
金額
300,000
小田 哲雄
9,664,000
学校
44,187,000
学校
54,151,000
99
担当者等
100
第8章 地域連携の現状と取組
1.はじめに
地域連携は、10 年以上前から高専における教育研究等の業務に加えて、高専教員が取り組むべき一つ
の柱として位置付けられている。高専教員の職務について、教育、研究、管理運営さらに地域連携を別々
に捉えるのではなく、一つのセットとして考える必要がある。
例えば、外部資金の獲得は、それ自体にも大きな意味がある。さらに、その資金を研究のためだけでな
く、学生の教育にも、地域連携にも活用できる。本章では、本年度の地域交流センター(以降は、地共セ
ンターと略称する)の活動の紹介と共に、このような教員活動を本校組織の中でどのように関連付けたら
よいかをこれまでの地共センター活動を振り返りながら以下に概要をまとめる。
2.本年度地域連携活動の概要
地域貢献活動は、本校の知的・物的な資源を活用して①地域社会の活性化、②社会貢献活動に教員のみ
でなく学生に参加させて学習意欲の向上に加えて、他者理解力、課題解決力、マネジメント力等、将来、
社会で活躍するために必要な能力を身につけさせることを目的としている。
また、ここで言う社会貢献活動は、①小中学生を対象とする教育支援、②住民を対象とする生涯学習、
③企業を対象とする技術指導や人材育成、④障がい者支援活動などの社会活動等に分類できる。活動の対
象の分類といってもよい。少子高齢化が進む島嶼地域、特に大崎上島においては高齢化率が住民の約 45%
といわれており、本校の学生が運動会や秋祭り等の地域の行事に参加することを推進しており、こうした
行事の参加を通じて上記の能力を学生が身につけると共に地域の活性化に協力することで郷土愛の滋養
も目的としている。
平成 26 年度の活動の概要を地域貢献活動一覧(資料 8-1)に整理した。一覧表には活動に参加者学生
数、参加教職員数を併記した。すなわち、述べ合計数では、学生は延べ 501 名の参加、教員及び職員は
延べ 382 名の参加であった。昨年度は、学生は 342 名の参加、教員及び職員は 257 名の参加であり、増
加傾向にあると言える。
3.まとめ
瀬戸内の海に囲まれた広島商船高専の立地環境を生かしながら本校の役割を果たし、地域に愛される
海の高専として本校が持続可能に発展するためには、教育研究活動に加えて、本校が地域貢献や産学連携
の活動センターとしての役割を担う必要がある。
地共センター事業及び地(知)の拠点整備事業による地域連携活動について当面の活動課題をまとめる
と、次の 6 項目に整理できる。6 項目全てを一斉に実施することは困難であるので、可能な事項から一つ
ずつ実績を上げることが必要と考える。
① 科学研究費・その他外部資金への申請数の増加
② 地域産業の発展・地域の課題の抽出
③ 外部資金を獲得のために分野別の研究チーム作り
101
④ 地域課題に関連テーマの科学研究費・その他外部資金への申請増加
⑤ 地共センターの役割の明確化と支援テーマの増加
⑥ 学生主体の地域貢献活動を企画、支援を行い、学生の積極的な参加を促す。
資料 8-1
平成 26 年度地域貢献活動一覧
実
施
日
活
動
名
本校参加者
参加者数
学生数
教職員数
平成 26 年 4 月 26 日
野賀海岸清掃
学生・教職員
20
1
平成 26 年 4 月 27 日
大串海岸清掃
学生・教職員
19
1
平成 26 年 5 月 10 日
生野島「つわぶき取り」
学生・教職員
4
1
教職員
0
1
学生・教員
4
1
22
5
0
9
学生・教職員
120
58
平成 26 年 5 月 28 日
平成 26 年 5 月 31 日
平成 26 年 6 月 8 日
平成 26 年 6 月 10 日
平成 26 年 6 月 19 日
障がい者施設訪問
(三原特別支援学校大崎分教室)
大崎上島小学生陸上記録会
「障がい児との交流事業」
学生・教職員
備北丘陵公園
大崎上島消防署への技術指導
教職員
シンポジウム2014
「島を元気にする若者たち」
平成 26 年 6 月 21~22 日
江田島サイエンススクール
学生・教職員
3
2
平成 26 年 6 月 22 日
おもしろ科学フェスティバル 2014
学生・教職員
16
6
平成 26 年 6 月 24 日
出前授業(大崎小学校)
教職員
0
2
平成 26 年 6 月 28 日
野賀海岸清掃
学生・教職員
23
1
教職員
0
12
12
11
教職員
0
1
教職員
0
1
学生・教職員
5
4
教職員
0
55
学生・教職員
7
13
平成 26 年 7 月 2 日
平成 26 年 7 月 19~21 日
平成 26 年 7 月 13 日
平成 26 年 7 月 18 日
平成 26 年 7 月 23 日
平成 26 年 7 月 25 日
平成 26 年 7 月 26~27 日
海上教室・体験航海
(大崎上島中学校)
北九州体験航海
学生・教職員
第 10 回ぴょん太杯
アイデアロボットコンテスト
平成26年度中国地区テクノ・セン
ター長等会議
海辺教室&さざなみ探検
「科学工作とエネルギー環境講座」
科研費校内説明会
海事歴史科学館と連携した次世代人
材育成と広報活動
平成 26 年 7 月 29 日
大学 COC 業分野別実行委員会
教職員
0
25
平成 26 年 7 月 30 日
大学 COC 事業実行委員会
教職員等
0
18
102
平成 26 年 7 月 30 日
海上教室・体験航海(尾道)
0
11
15
16
教職員
0
10
教職員
瀬戸内しまのわ 2014 ぼくたち,
平成 26 年 8 月 3 日
わたしたちの夏休み in 大崎上島
学生・教職員
「海に体験!船に体験!」
産業振興交流会地域イノベーション
平成 26 年 8 月 4 日
推進事業部会(平成26年度第1
回)
平成 26 年 8 月 21 日
第12回全国高専テクノフォーラム
教職員
0
2
平成 26 年 8 月 25 日
海洋体験教室(大崎上島中学校)
教職員
0
12
学生・教職員
3
1
学生・教職員
15
6
教職員
0
16
平成 26 年 8 月 25 日
平成 26 年 9 月 3 日
平成 26 年 9 月 9 日
「作ってみよう世界でただ一つの置
き時計」工作教室
NHK ドラマ「戦艦大和のカレイラ
イス」撮影協力
大崎上島の自然を活用したフィール
ド活用
平成 26 年 9 月 27 日
くれエコフェスタ 2014
学生・教職員
3
2
平成 26 年 9 月 20 日
明石御串山秋の例大祭
学生・教職員
4
2
学生・教職員
9
12
平成 26 年 10 月 4 日
せとうち海上環境&体験航海セミナ
ーみはら
平成 26 年 10 月 11 日
野賀海岸清掃
学生・教職員
11
1
平成 26 年 10 月 12 日
沖浦恵美須神社秋季大祭(櫂伝馬)
学生・教職員
16
3
学生・教職員
10
8
23
4
平成 26 年 10 月 25~26 日
帆船フェスタひろしま 2014・帆船
特別見学会
平成 26 年 11 月 1 日
「王子の滝」清掃
学生・教職員
平成 26 年 11 月 2 日
帆船特別見学会
教職員
0
2
平成 26 年 11 月 9 日
オキウラマルシェ出展
学生・教職員
5
1
教職員
0
1
学生・教職員
13
3
学生・教職員
17
5
学生・教職員
3
5
平成 26 年 11 月 9 日
障がい者施設訪問(三原特別支援学
校大崎分教室学習発表会)
アイランドキッズ事業「神峰山」山
平成 26 年 11 月 9 日
登り体験
※雨天のため室内レクレ
ーションへ変更
平成 26 年 11 月 22 日
平成 26 年 11 月 23~24 日
「障がい児との交流事業」三段峡
全国の島々が集まる祭典「アイラン
ダー2014」参加
平成 26 年 12 月 6 日
原子力討論会 in 広島 2014
学生・教職員
22
6
平成 26 年 12 月 7 日
野賀海岸清掃
学生・教職員
26
1
学生・教職員
26
7
平成 27 年 1 月 24 日
「障がい児との交流事業」
大佐スキー場
103
平成 27 年 2 月 14 日
高齢者健康調査(木江)
学生・教職員
4
4
平成 27 年 2 月 14~15 日
大崎上島産業文化祭
学生・教職員
6
1
平成 27 年 2 月 15 日
高齢者サロン訪問(矢弓)
学生・教職員
3
2
平成 27 年 2 月 28 日
高齢者健康調査(大崎)
学生・教職員
7
5
平成 27 年 3 月 21 日
高齢者健康調査(東野)
学生・教職員
5
5
104
第9章
大学 COC 事業の実施状況
1.大学 COC 事業の目的と特徴
本校は平成 25 年度「地(知)の拠点整備事業」(以下、COC 事業という。
)に高専単独としては唯一
採択された。COC 事業は、教育改革の一環として全学的に地域を志向した教育・研究・社会貢献を進め
る大学を支援し、課題解決に資する様々な人材や情報・技術が集まる、地域コミュニティの中核的存在と
しての大学の機能強化を図ることを目的としている。
2.本校の COC 事業体制
本校は求人倍率 10 倍以上で就職率が 100%と社会から高い評価を得ています。本校は 3 学科(商船学
科、電子制御工学科、流通情報工学科)と専攻科 2 専攻(海事システム工学専攻、産業システム工学専
攻)から構成されており、専門的な知識・技術を学修する。COC 事業を通じて、豊かな人間力を有し社
会に貢献できる実践的で創造的な技術者を育成する。また、本校の教育研究活動の成果を教育サービスや
共同研究等を通じて、地域社会の生活・産業の発展に寄与することにある。
(1)教育目標と COC 事業
①育成する人材像
COC 事業は、教育改革、研究推進、社会貢献活動を 3 本の柱として、離島の自然や社会の様々な題
材・課題を教育研究に組み込むとともに、地域の自治体・住民・企業・団体と共同し、学生が自らの人
生と社会の未来を切り開く能力を培い、将来、社会で活躍できる人材の育成を目指す。
②連携による学校改善
離島の自然や社会の様々な題材・課題を教育研究に組み込むとともに、地域の自治体・住民・企業・
団体と共同し、学生が自らの人生と社会の未来を切り開く能力を培い、将来、社会で活躍できる人材の
育成を目指す。具体的には、①地域志向科目の学修:離島の自然・文化や離島社会の生活・産業の状況
を一般科目及び専門科目で学修、②地域課題解決力の修得:離島社会の課題を卒業(修了)研究に組み
込み、社会の課題を解決するための知識とスキルを修得、③社会貢献活動:児童・生徒への教育支援、
障がい児(者)や高齢者への福祉支援、地域住民との共同による環境美化、地域イベントへの参加など
の社会貢献・交流活動を行う。これらを通して、多面的な理解力と多様な人々との協働力を学生が修得
する。
(資料 9-1 COC 事業概要)
COC 事業は、学生の地域志向科目の学修とその充実度(資料 9-2 地域に関する学修を明示している
授業科目数、資料 9-3 地域に関する学修が「充実している」と回答する学生数)
、教員の地域課題研究
の取り組み(資料 9-4 地域との共同研究等(離島社会研究のみ)を実施する教員数)及び学生・教職員
の社会貢献活動への参加(資料 9-5 地域貢献活動に参加する学生数、資料 9-6 地域貢献活動に参加する
教員数)について数値目標として掲げ、学校改善に取り組む。
(2)COC 実施体制
COC 事業実施主体として 3 部会、各 WG(ワーキンググループ)を設け、①教育改革②研究推進③
地域貢献事業の調査・企画・調整を行っている(資料 9-7COC 事業概要図)
。また、COC 事業の実施
105
内容の検討として地域の有識者を中心として実行委員会、実施内容を評価して次年度に向けた評価委
員会を設けて、計画・実施。評価・改善のサイクルにより質的な向上を目指している。
(3)COC 事業の展開
COC 事業を実施するため 3 部会、各 WG(ワーキンググループ)を統括する組織として、COC 執行部
会を設けて検討している。その業務は成果報告書編集、シンポジウム企画・実施策定、イベント調整・実
施ほか各事業全般に渡っている。
(資料 9-8H27 年度 COC 実施体制図)
①教育改革
授業では地域資源を活用して地域を理解して、地域の課題を学修する。中でも実験実習・演習・卒業
研究・特別研究では課題解決手法を修得する。更に各学科においては次のような教育改革を行ってい
る。
商船学科では、英語力(TOEIC 500 点以上)
、海技従事者国家試験 1 級合格、マネジメント能力な
どの高いレベルの人材が求められている。これらに対処するための新教育課程を平成 24 年度から適用
した。商船学科は英語力をはじめコミュニケーション能力・チームワーク力が必要となる。その一環と
して、社会貢献事業の障がい児(者)との交流を主体的に取り組み、多様な視点、他者理解の醸成に努
めている。
電子制御工学科及び流通情報工学科は、本校の新しい目的に沿って、また、地域中学生・在学生・
卒業生・就職先等へのアンケート調査結果を反映した新教育課程を平成 22 年度から導入した。電子制
御工学科では、地域課題解決にテーマとして高齢者の見守りを主要な教育研究として取り組んでいる。
流通情報工学科は、流通・ビジネス系及び情報系のコース制から構成される新学科への改組(平成
24 年度)を行い、地域社会に役立つ人材育成に向けて、例えば公務員コースを設けて校内外の協力の
下に学生の一般教養の学修成果向上を目指している。
②研究推進
地域課題を洗い出し、研究課題への落としこみを行うため、平成 25 年度より地域の役場職員と協働
してワークショップ(以下、WS という)を行った。(資料 9-9 WS メンバー、資料 9-10 WS 全体会
議)それらの地域研究課題一覧を資料 9-11 に示す。
③社会貢献事業
地域貢献活動は、本校の知的・物的な資源を活用して①地域社会の活性化②社会貢献活動に教員だ
けでなく学生に参加させて学習意欲の向上に加えて、他者理解力、課題解決力、マネジメント力等、
将来、社会で活躍するために必要な能力を身につけさせることに目的としている。COC 事業の社会貢
献活動は、①小中学生を対象とする教育支援、②住民を対象とする生涯学習、③企業を対象とする技
術指導や人材育成、④障がい児(者)支援活動などの社会活動等に分類できる。それらの行事への参
加を通じて学生の資質向上と共に地域の活性化に協力することで郷土愛の滋養も目指している。
平成 26 年度の活動の概要を地域貢献活動一覧に示す。表には主な活動に参加者学生数、参加教職員
数を併記した。表によると、平成 26 年度の合計数は、学生は延べ 416 名の参加、教職員は延べ 318
名の参加であり、平成 25 度は、学生は 465 名の参加、教員及び職員は 257 名の参加であり、増加傾
向にあるといえる。
(資料 9-12 社会貢献活動一覧)
106
(4) COC 事業の成果報告
①成果報告書及び成果報告会
COC 事業の成果報告書を作成して、成果報告会及び評価委員会で活用すると共に関係機関に配布し
て、事業成果を公表している。
(資料 9-13 H26 成果報告書の目次、資料 9-14 H26 年度成果報告会チラ
シ、資料 9-15 成果報告会風景)
②シンポジウム
地域の産業振興・活性化に向けた COC 事業に対する地域人材育成の一環としてシンポジウムを実施
した。平成 26 年度は「島を元気にする若者たち」と題して行った。内容は基調講演、パネルディスカ
ッションの形式で行い、住民約 300 名の参加者があった。
(資料:9-16 H26 年度シンポジウムチラシ、
資料 9-17 シンポジウム風景)
③学術連携
本校は COC 事業開始以前に地元大崎上島町と平成 19 年に包括連携協定を締結している。
平成 26 年
度広島文化学園大学と学術連携協定を締結した。
(資料 9-18 広島文化学園大学との学術連携協定締結
風景)
(5)今後の課題
COC 事業は教育改善・研究推進・社会貢献活動を通じて、地域資源を利活用して学生の資質向上を行
い、併せて学校改革を行うことである。継続的な取り組みを行い、その評価は学生の地域に関連した授業
の充実度、地域課題研究に取り組む教員数、社会貢献に参加する学生数・教員数などの達成目標である。
平成 27 年度は COC 事業の中間審査の年にあたり、中間的な取りまとめ行う。現在、計画は順調に進
んでおり、本校が地域の知の拠点として、新しい教育を目指した成果を挙げるよう、真摯に事業を進めて
いく。
107
資料 9-1 COC 事業概要
資料 9-2 地域に関する学修を明示している授業科目数(本科:定員600名)
H25年度(実績)
教育目標を達成するための
授業科目群
H29年度末(目標)
科目数
履修学生数
科目数
履修学生数
A.社会科学系科目
4科目
160人
17科目
680人
B.人文社会系科目
17科目
680人
30科目
1,200人
C.基礎科学・情報系科目
0科目
0人
3科目
120人
D.専門基礎・応用系科目
6科目
140人
17科目
380人
E.実技・研究系科目
6科目
100人
15科目
370人
33科目
1,080人
82科目
2,750人
合計
資料 9-3 地域に関する学修が「充実している」と回答する学生数
在校生
本
科学生
専攻科学生
H25年度(実績)
H29年度末(目標)
217人/483人*(45%)
432人/480人(90%)
23人/23人(100%)
24人/24人(100%)
資料 9-4 地域との共同研究等(離島社会研究のみ)を実施する教員数
H24 年度(実績)
H25 年度(計画)
H26 年度(計画)
H29 年度末(目標)
離島社会研究を
18名
15名
23名
50名
実施する教員数
(33%)
(30%)
(42%)
(91%)
全教員数(定員55名)
54名
51名
55名
55名
注1)18名/54名(H24)→15名/51名(H25)
:退職・転職による
注 2)H24年度(実績)
:共同研究等実施記録(総務課保管)より抜粋
注 3)H25・26年度(計画)
:教員調査(H25年4月末日)
108
資料 9-5
地域貢献活動に参加する学生数
年度
H25年度(実績)
H29年度末(目標)
本科学生
214人/485名(44%)
432人/480人(90%)
専攻科学生
23人/23人(100%)
24人/24人(100%)
注)H25年度(実績)
:H25年4月25日現在の学生調査結果
資料 9-6 地域貢献活動に参加する教員数
H24年度(実績)
H25年度(計画)
H29年度末(目標)
参加教員数
37名(67%)
36名(70%)
50名(91%)
全教員数
55名
51名
55名
注1)H24年度(実績)
:社会貢献活動記録(学生課・総務課保管)より抜粋
注2)H25年度(計画)
:社会貢献活動計画書(学生課・総務課保管)より抜粋
資料 9-7
COC 事業概要図
109
資料 9-8 H27 年度 COC 実施体制図
資料 9-9 WSメンバー
H26.4.24
H26年度 研究分野別検討グループ編成(WS) (案)
H26.9 更新
(敬称略)
グループ
番号
番号
1
1
人口動態・就業構成
2
政策・財政
2
6
生活・環境
7
医療・福祉
3
11
防災・安全
3
産業
4
10
エネルギー
5
交通
5
8
教育文化
4
情報通信
9
観光・交流
12
情報発信
6
分 野
グループ長
長谷川
松島
水井
馬場
桑田
土屋
広島国際大学
保健医療学部
医療技術学科
諌山 憲司
連 携
大崎上島町役場
企画振興課
川本 亮之
本校教員 ・ 特命教授
○長谷川
岡山
内山
田上
○澤田
上杉
長谷川
田上
○永岩
芝田
馬場
(浜崎)
総務課
閑田 悠子
○松島
岩切
大和田
穆
岩井
大高
鈴木
産業観光課
三村 竜也
○水井
河村
清田
茶園
木下
大内
(中島)
○吉田
瀧口
藤冨
田上
徳田
今井
遠入
菅田
井田
○馬場
小田
濱田
企画振興課
上田 和彦
○岡山
大山
風呂本
保健衛生課
御堂 渓
○桑田
舟木
成清
小河
朝倉
小林
○岡村
藤原
○土屋
前田
梶原
山下
薮上
風呂本 木下
○辰己
岡村
村岡
平井
産業観光課
松本 千枝
広島文化学園大学
副学長
学部長
佐々木 秀美
山内
110
風呂本
柴山 清田
田上
大内
長谷川
資料 9-10 WS全体会議
111
資料 9-11 WSによる地域研究課題一覧表(H26 年度)
分
野
人口動態・
就業構成
政策・財政
医療・福祉
生活・環境
産業
エネルギー
交通
防災・安全
教育文化
観光・交流
情報通信
情報発信
研
究
1.集落支援(集落調査)(内山・澤田・川本・岡山)
題
目(担当者)
2.定住環境の整備(川本・松木・上杉・長谷川)
1.コミュニティ形成の課題 (農地の変遷と人口減の観点より) (澤田・内山・長谷川) 2.離島におけるイ
ンフラの整備
1.安否確認システムに関する研究-独居老人の安否確認センサの開発-(穆) 2.コンピュータによる運動
機能維持・改善支援システムに関する研究(岩切) 3.医療・福祉の現状調査(岩井)
4.医療支援システムの調査・研究(大和田)
1.買い物弱者対策のための実態調査(鈴木・永岩) 2.海洋環境調査システム(芝田・浜崎) 3.大崎上島の空
家に関する現状(閑田・鈴木・永岩)
1.イノシシ駆除とその6次産業化(吉田・今井・藤冨・瀧口・徳田) 2.空き家の有効利用のための調査研究
(生活環境で実施予定)
1.大崎上島スマートコミュニティ構築の調査・研究① (濵田),②(遠入),③(井田・藤冨),④(馬場),⑤(岡
村),⑥(馬場),⑦【安全・防災分野で対応】 (*)欄外の注)を参照 2.大崎上島を切り口にしたエネルギー
環境教育資料作成の研究。(小田・菅田) 3.電気バス導入に関する調査・研究【交通分野と連携して行う】
1.大崎上島のお出かけ案内システムの開発―大崎上島を中止とした時刻表検索システムを中心として―(岡
山・大山) 2.ソーラーEV ステーションを活用した電気コミュニティ・バスの導入可能性に関する研究(馬
場・岡山) 3.大崎上島島民の海上交通に対する意識調査(上田・岡山)
1.大規模災害時の避難場所及び避難ルートの検討(三村・中島・河村・茶園) 2.島嶼地域における船舶を活
用した大規模災害時の対応に関する研究(清田・大内・水井) 3.高潮監視システムの開発(木下)
1.大崎上島の郷土史,伝統文化財,伝承文化の調査 (書籍・資料の収集と電子データ化による保存) (御
堂・風呂本) 2.大崎上島町の希少植物の保護について (藤冨・吉田)
1.瀬戸内海地域住民のホスピタリティの醸成と観光振興について(松本・薮上・土屋・辰己・前田・梶原・
井田・山下・薮上・岡村・村岡・平井)
1.大崎上島町内の図書館・役場等をネットワークで繋いだ図書検索システムを構築する(検討中)
1.離島地域の情報発信の活性化(大崎上島の「これ美味いけえ食うてみんさい!」特産品通信販売 web シ
ステム(ネットショップ) (平井・土屋・辰己・前田・梶原・井田・山下・薮上・岡村・村岡) 2.離島地域
の英語による情報発信 (土屋・辰己・前田・梶原・井田・山下・薮上,岡村・村岡)
*丸数字①~⑦は題目を省略して,主担当者のみ示す。
活動記録
①WS の風景
②コンピュータによる運動維持・
改善・支援システム
112
③海洋環境調査システム
資料 9-12 社会貢献活動一覧
実
施
日
活
動
名
本校参加者
参加者数
学生数
教職員数
平成 26 年 4 月 26 日
野賀海岸清掃
学生・教職員
20
1
平成 26 年 4 月 27 日
大串海岸清掃
学生・教職員
19
1
平成 26 年 5 月 10 日
生野島「つわぶき取り」
学生・教職員
4
1
教職員
0
1
学生・教員
4
1
22
5
0
9
学生・教職員
120
58
平成 26 年 5 月 28 日
平成 26 年 5 月 31 日
平成 26 年 6 月 8 日
平成 26 年 6 月 10 日
平成 26 年 6 月 19 日
障がい者施設訪問
(三原特別支援学校大崎分教室)
大崎上島小学生陸上記録会
「障がい児との交流事業」
学生・教職員
備北丘陵公園
大崎上島消防署への技術指導
シンポジウム2014
「島を元気にする若者たち」
教職員
平成 26 年 6 月 21~22 日
江田島サイエンススクール
学生・教職員
3
2
平成 26 年 6 月 22 日
おもしろ科学フェスティバル 2014
学生・教職員
16
6
平成 26 年 6 月 24 日
出前授業(大崎小学校)
教職員
0
2
平成 26 年 6 月 28 日
野賀海岸清掃
学生・教職員
23
1
教職員
0
12
12
11
教職員
0
1
教職員
0
1
学生・教職員
5
4
教職員
0
55
学生・教職員
7
13
平成 26 年 7 月 2 日
平成 26 年 7 月 19~21 日
平成 26 年 7 月 13 日
平成 26 年 7 月 18 日
平成 26 年 7 月 23 日
平成 26 年 7 月 25 日
平成 26 年 7 月 26~27 日
海上教室・体験航海
(大崎上島中学校)
北九州体験航海
学生・教職員
第 10 回ぴょん太杯
アイデアロボットコンテスト
平成26年度中国地区テクノ・セン
ター長等会議
海辺教室&さざなみ探検
「科学工作とエネルギー環境講座」
科研費校内説明会
海事歴史科学館と連携した次世代人
材育成と広報活動
平成 26 年 7 月 29 日
大学 COC 業分野別実行委員会
教職員
0
25
平成 26 年 7 月 30 日
大学 COC 事業実行委員会
教職員等
0
18
平成 26 年 7 月 30 日
海上教室・体験航海(尾道)
教職員
0
11
15
16
0
10
瀬戸内しまのわ 2014 ぼくたち,
平成 26 年 8 月 3 日
わたしたちの夏休み in 大崎上島
学生・教職員
「海に体験!船に体験!」
平成 26 年 8 月 4 日
産業振興交流会地域イノベーション
推進事業部会(平成 26 年度第 1 回)
113
教職員
平成 26 年 8 月 21 日
第12回全国高専テクノフォーラム
教職員
0
2
平成 26 年 8 月 25 日
海洋体験教室(大崎上島中学校)
教職員
0
12
学生・教職員
3
1
学生・教職員
15
6
教職員
0
16
平成 26 年 8 月 25 日
平成 26 年 9 月 3 日
平成 26 年 9 月 9 日
「作ってみよう世界でただ一つの置
き時計」工作教室
NHK ドラマ「戦艦大和のカレイラ
イス」撮影協力
大崎上島の自然を活用したフィール
ド活用
平成 26 年 9 月 27 日
くれエコフェスタ 2014
学生・教職員
3
2
平成 26 年 9 月 20 日
明石御串山秋の例大祭
学生・教職員
4
2
学生・教職員
9
12
平成 26 年 10 月 4 日
せとうち海上環境&体験航海セミナ
ーみはら
平成 26 年 10 月 11 日
野賀海岸清掃
学生・教職員
11
1
平成 26 年 10 月 12 日
沖浦恵美須神社秋季大祭(櫂伝馬)
学生・教職員
16
3
学生・教職員
10
8
23
4
平成 26 年 10 月 25~26 日
帆船フェスタひろしま 2014・帆船
特別見学会
平成 26 年 11 月 1 日
「王子の滝」清掃
学生・教職員
平成 26 年 11 月 2 日
帆船特別見学会
教職員
0
2
平成 26 年 11 月 9 日
オキウラマルシェ出展
学生・教職員
5
1
教職員
0
1
学生・教職員
13
3
学生・教職員
17
5
学生・教職員
3
5
平成 26 年 11 月 9 日
障がい者施設訪問(三原特別支援学
校大崎分教室学習発表会)
アイランドキッズ事業「神峰山」山
平成 26 年 11 月 9 日
登り体験
※雨天のため室内レクレ
ーションへ変更
平成 26 年 11 月 22 日
平成 26 年 11 月 23~24 日
「障がい児との交流事業」三段峡
全国の島々が集まる祭典「アイラン
ダー2014」参加
平成 26 年 12 月 6 日
原子力討論会 in 広島 2014
学生・教職員
22
6
平成 26 年 12 月 7 日
野賀海岸清掃
学生・教職員
26
1
学生・教職員
26
7
平成 27 年 1 月 24 日
「障がい児との交流事業」
大佐スキー場
平成 27 年 2 月 14 日
高齢者健康調査(木江)
学生・教職員
4
4
平成 27 年 2 月 14~15 日
大崎上島産業文化祭
学生・教職員
6
1
平成 27 年 2 月 15 日
高齢者サロン訪問(矢弓)
学生・教職員
3
2
平成 27 年 2 月 28 日
高齢者健康調査(大崎)
学生・教職員
7
5
平成 27 年 3 月 21 日
高齢者健康調査(東野)
学生・教職員
5
5
114
活動記録
① 神輿担ぎ
②つわぶき狩り
② 障がい者交流
④地域清掃活動
資料 9-13 H26 年度 成果報告書目次(一部抜粋)
115
資料 9-14
H26 年度成果報告会チラシ
資料 9-15 成果報告会風景
116
資料 9-16
H26 年度シンポジウムチラシ
資料 9-17 シンポジウムの風景
117
資料 9-18 広島文化学園大学との学術連携協定締結風景
118
第 10 章
管理運営
1.管理運営
(1)管理運営状況
校長の下に迅速かつ責任ある意思決定を実現するため、企画運営委員会及び総務委員会を定例的に開
催し、重要な意思決定・周知を行った。課題に応じては横断的に人材を集めワーキンググループを設置
し、解決策を検討し、既存委員会の承認を得て迅速な対応に努めた。
校長補佐体制として、副校長 6 名(法定の 3 主事以外に広報主事、総務担当、評価担当)
、校長補佐 2
名(国際担当、学生支援担当)を配置し、遺漏なく業務できる体制を整備した。
教職員の研修においては教務主事、寮務主事研修などの幹部教職員研修をはじめ新任教員の研修や事
務職員研修に積極的に参加させ教職員の資質向上を図った。
(2)危機管理への対応
保護者・地域住民からの苦情に対しては回覧部署に回覧し対応するとともに、突発的な緊急事態への
対応は、危機管理室会議を招集し、学校への苦情、学生の不祥事及び交通事故等の様々な重要事案につ
いて、機構本部と連携を取りながら迅速に対応する体制を整備している。平成 26 年度は危機管理室会
議を 4 回開催し、重篤な事案にならないよう早期対応に努めた。
(3)不正防止への取り組み
高専間相互監査や内部監査を通じて不正が生じないようチェックするとともに、平成 26 年度には文
部科学省のガイドライン見直しを受けて、本校独自の「公的研究費等使用マニュアル」を策定し、研修
会を行い不正防止の周知徹底に努めた。
2.財務の状況
国立高等専門学校機構広島商船高等専門学校(以下、
「広島商船高専」という。
)は、授業料や検定料な
どの自己収入と外部資金、国からの運営費交付金により運営しているが、機構の運営費については高等専
門学校設置基準により必要とされる最低限の教員の給与費相当額及び当年度特別に措置しなければなら
ない経費を除き、一般管理費(人件費相当額を除く。)については△3%、その他は△1%の効率化を図る
こととされている。
このような状況の中、共同研究、受託研究、奨学寄附金、科学研究費補助金などの外部資金の導入を積
極的に図り、自己収入の増加を図る。
1 外部からの教育研究資金の増加
2 管理的経費の節減
3 施設・設備の効率的運用
平成 26 年度からは第 3 期中期目標期間がスタートすることとなり、財務的基盤の安定と財務的取組を
推進し、中期目標・中期計画・年度計画を一つ一つ丁寧に達成しつつ教育・研究活動を充実させ、広島商
船高専の更なる発展を目指したいと考えている。
119
財務状況(1)
財務状況
独立行政法人 国立高等専門学校機構 広島商船高等専門学校(以下、「広島商船高専」という。)は,授業料等の学生納付金のほか,国から交付される運
営費交付金等により運営されております。その公共的な性格のため,運営状況及び財政状態を適切に反映した財務諸表を作成・開示することにより,国民の皆
様や社会への説明責任を果たし,同時に業務実績の適正な評価に資する情報を提供することにより,事業の透明性の確保に努めてまいります。広島商船高専
の会計は,文部科学省令の定めるところにより,原則として企業会計原則に基づき,独立行政法人会計基準によるものとされています。
平成25年度決算報告書
収入
支出
区分
決算額
区分
単位:千円
決算額
単位:千円
運営費交付金
202,116
施設整備費補助金
417,424
業務費
教育研究経費(教育研究支援経費を含む)
369,800
自己収入
182,022
一般管理費
320,085
49,715
授業料収入
156,145
入学料収入
13,197
検定料収入
3,498
寄附金事業費
7,800
雑収入
9,181
その他補助金
124,647
職員宿舎貸付料収入
3,746
寄宿舎収入
3,774
その他収入
施設整備費
417,424
産学連携等研究経費
6,131
1,659
産学連携等研究収入
9,054
寄附金収入
7,956
その他補助金
124,647
計
943,222
計
※金額は千円未満を切り捨てしているため合計とは一致しません。
収
入
産学連携等研究収入
1.0%
寄附金収入
0.8%
その他補助金
13.2%
施設整備費補助金
44.3%
自己収入
19.3%
運営費交付金
21.4%
自己収入
検定料収入
2%
雑収入
5%
入学料収入
7%
授業料収入
86%
運営費交付金
施設費補助金
授業料収入
入学金収入
検定料収入
雑収入
産学連携等研究収入
寄附金収入
科学研究費補助金
その他補助金
広島商船高専の業務運営のために国から措置される交付金
国からの施設整備費補助金
受け入れた授業料
受け入れた入学料
受け入れた検定料
寄宿料・職員宿舎貸付料・学校財産貸付料等
国や民間からの受託研究や共同研究等に係る収入
寄附金として受け入れた収入
文部科学省等から個人が獲得した研究費
国又は地方公共団体等から特定の事業に対して交付される補助金
120
925,805
財務状況(2)
寄附金事業費
0.8%
支
出
その他補助金
13.5%
教育研究経費(教育研究
支援経費を含む)
34.6%
産学連携等
研究経費
0.7%
施設整備費
45.1%
一般管理費
5.4%
教育研究経費
運営費交付金や授業料などの自己収入による高専の業務として学生等に対して行わる教育に要する
経費及び教員等の研究に要する経費(決算報告書においては教員・職員人件費を含む。)
一般管理費
学校全体の管理運営を行うために要する経費
施設整備費
国からの施設整備補助金及び国立大学財務・経営センターからの施設費交付金による建物等の整備
経費
産学連携等研究経費
国や民間等からの受託研究や共同研究等に要する経費
寄附金事業費
寄附金による教育・研究等に要する経費
その他補助金
国又は地方公共団体から特定の事業に対して交付される補助金に係る経費
平成25年度貸借対照表の概要
資産の部
負債の部
現金及び預金
未収入金
前払費用
建物等
構築物
船舶
単位:千円
9,573
1,950
17
1,911,589
328,389
74,356
工具器具備品
461,117
単位:千円
22,741
314,397
9,666
15,170
657,955
預り寄附金
未払金
未払費用
預り金
資産見返負債
計
1,019,931
純資産の部
1,525,000
2,206
2,697
52
357,135
土地
その他有形固定資産
無形固定資産
投資その他の資産
本支店勘定
計
4,674,086
資本金
資本剰余金
損益外減価償却累計額
損益外減損損失累計額
損益外固定資産除売却差額
利益剰余金
4,036,280
1,751,306
-1,930,738
-407
-219,447
17,161
計
3,654,154
負債純資産合計
4,674,086
※金額は千円未満を切り捨ているため合計とは一致しません。
平成25年度損益計算書の概要
経 常 費 用
経 常 収 益
単位:千円
346,921
320,443
26,478
6,131
24,944
37,376
54,825
1
業務費
教育・研究経費
教育研究支援経費
共同研究費
教員人件費
職員人件費
一般管理費
雑損
計
470,201
※金額は千円未満を切り捨ているため合計とは一致しません。
121
単位:千円
177,480
151,273
13,197
3,498
7,019
46,351
8,452
24,588
57,918
11,115
運営費交付金収益
授業料収益
入学金収益
検定料収益
受託研究収益
補助金等収益
寄附金収益
施設費収益
資産見返負債戻入
雑益
計
500,896
財務状況(3)
経 常 費 用
職員人件費
5.3%
教員人件費
3.5%
一般管理費
7.7%
雑損
0.0%
共同研究費
0.9%
教育・ 研究経費
45.2%
教育研究支援経費
37.4%
経 常 収 益
施設費収益
4.9%
資産見返負債戻入
11.6%
雑益
2.2%
寄附金収益
1.7%
運営費交付金収益
35.4%
補助金等収益
9.3%
受託研究収益
1.4%
授業料収益
30.2%
検定料収益
0.7%
入学金収益
2.6%
122
財務状況(4)
収入決算報告書年度推移
単位:千円(千円未満切り捨て)
区 分
運営費交付金
施設整備費補助金
国立大学財務・経営センター施設費交付事業費
授業料収入
入学金収入
検定料収入
雑収入
産学連携等研究収入
寄附金収入
その他補助金
計
平成21年度
967,616
2,059
25,673
126,582
14,238
3,682
8,661
8,467
13,367
119,989
1,290,334
平成22年度
1,286,809
2,539
22,180
143,284
12,944
3,713
8,719
10,012
9,168
7,373
1,506,741
平成23年度
177,842
0
19,119
144,037
13,282
4,043
9,626
12,912
8,130
317
361,253
その他補助金, 7,373
寄附金収入, 9,168
雑収入, 8,719
平成24年度
151,009
0
216,087
151,524
12,436
4,323
10,202
7,209
7,820
8,706
569,317
寄附金収入, 7,956
産学連携等研究収入, 9,054
雑収入, 9,181
産学連携等研究収入, 10,012
入学金収入, 12,944
検定料収入, 3,713
施設整備費補助金, 2,539
検定料収入, 3,498
入学金収入, 13,197
寄附金収入, 13,367
雑収入, 8,661
産学連携等研究収入, 8,467
入学金収入, 14,238
検定料収入, 3,682
施設整備費補助金, 2,059
その他補助金,
119,989
平成25年度
202,116
0
417,424
156,145
13,197
3,498
9,181
9,054
7,956
124,647
943,222
その他補助金,
124,647
授業料収入,
143,284
国立大学財務・経営センター施設費交付
事業費, 22,180
その他補助金, 8,706
授業料収入,
寄附金収入, 7,820
156,145
産学連携等研究収入, 7,209
雑収入, 10,202
授業料収入,
126,582
検定料収入, 4,323
国立大学財務・経営センター施設費交付事業費,
25,673
入学金収入, 12,436
その他補助金, 317
寄附金収入, 8,130
産学連携等研究収入, 12,912
雑収入, 9,626
検定料収入, 4,043
授業料収入,
151,524
入学金収入, 13,282
運営費交付金,
1,286,809
国立大学財務・経営セン
ター施設費交付事業費,
417,424
運営費交付金,
967,616
授業料収入,
国立大学財務・経営セン
144,037
ター施設費交付事業費,
216,087
国立大学財務・経営センター
施設費交付事業費, 19,119
運営費交付金,
177,842
平成21年度
運営費交付金,
151,009
運営費交付金,
202,116
平成23年度
平成22年度
平成24年度
平成25年度
※平成23 年度以降の運営費交付金の減少は、高等専門学校機構本部へ各高等専門学校の人件費予算を一括で管理することとなったことによる。
※平成23年度以降の運営費興奮の減少は、高等専門学校機構本部へ各高等専門学校の人件費予算を一括で管理することとなったことによる。
123
Fly UP