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3学年通信11号 [238KB pdfファイル]

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3学年通信11号 [238KB pdfファイル]
三木市立緑が丘中学校
第3学年
学 年 通 信
2013.12.13
学年目標
「凡事徹底」
(人権学習編)「部落差別」の学習を終えて
別所中学校の春川正信校長先生を講師としてお迎えし、「部落差別」について学習しました。
昔に決められた身分が現在にまで影響を与えていることを知りとても驚きました。社会の歴史の
授業で「えた・ひにん」という身分の人がいたことを学びましたが、今は「えた・ひにん」のよう
な仕事はなくなったとしても、好きな人と付き合ったり、やりたい仕事ができなかったりと、縛ら
れた生活をしなくてはいけないというのは、とてもつらいと思います。
春川校長先生がお話しされた女子高校生は、付き合っていた人のお母さんの話だけではなく、男
の人にまで、住んでいた地域が違うというだけで、付き合うことが許されないのは、絶対に間違っ
ていると思います。他にもヨーロッパとアメリカの人なら付き合ってもいいや、障害者の人は嫌な
ど、聞いていてとても腹が立つし、人間としておかしいと思います。でも、そんな自分のことを差
別した 2 人に対して、女子高校生はこのことについての歴史や、間違った知識をちゃんと正してあ
げたことを聞いた時には感動しました。
私たちが行った宮島でも、産院やお墓、葬儀場がないことに初めて気がつきました。そこに住ん
でいる人たちは、とても大変な生活をさせられていたんだと思うと、自分たちの楽な生活を申し訳
なく思いました。
人はみんな平等で、差別をするなんておかしいです。これからはもう少し視野を広げて、生活に
苦しんでいる人々に目を向け、助け合っていくべきだと、今日の講演を聞いて改めて思いました。
(浅川 夏鈴さん)
私は日本では身分の差別はもうないと思っていましたが、まだ残っていることに驚きました。特
に高校生の女の子の話で、お互いに好きで付き合っていたはずなのに、住んでいる地区がわかった
とたんに付き合えないという人がいたり、修学旅行で行った宮島にも血を流すと汚れると信じられ
ており、産院や葬儀場やお墓がないという「ケガレ差別」があることに驚きました。江戸時代から
あった身分制度では、学校や仕事も決められていて、明治時代に解放令が出されたにもかかわらず、
今でも深刻な差別問題が残っているのはおかしいことだと思います。
私達はこのような間違った考えを直していかなければなりません。みんな同じ人間でそれぞれ生
きている価値があるので、差別をなくし、楽しく過ごしていけるような社会を作っていきたいです。
今日は、大切なことを学べてよかったです。(梅野
莉恵さん)
今日は私の知らなかった差別について、たくさん教えていただきました。最近では、あまり「差
別」といった言葉を耳にすることがなかったので、もうなくなったのかな、と思っていたけど、ま
だたくさん残っていて、それに苦しんでいる人がいるのだと改めて知りました。
今日の講演の中で、私が一番心に残っている話は、高校生の相談の話です。その話の中に「同和
地区」「身元調査」といった差別用語がありました。これらの言葉は聞いたことはあるけれど、意
味を知らなかったり、今日初めて聞いたものもたくさんありました。
高校生の話に出てきたお母さんの言葉に、私はおかしいなと感じました。自分や自分の家族だけ
がよければそれでいいと思い、普通に差別していたからです。差別をすぐにやめることは難しいけ
ど、誰か一人でも多く気付いてやめていかないといけないと思いました。二度とつらい思いをする
人がいないようにしていきたいです。
(後藤
典子さん)
今日の人権講演会で、今なお部落差別が残っていることを知りました。どこに住んでいるかで、
自分の子と付き合わせないなどということは、おかしいと思いました。また、どこに住んでいるか
を勝手に調べることもおかしいと思いました。 その地域に住んでいる人のことをよく知らないの
に、昔から「あの地域の人とはかかわってはいけない。」などと言われてきたため、今もこのよう
な差別が残ってしまっているのだと思いました。
私はこのような差別をなくすには、一人ひとりの昔から根付いた考え方を変える必要があると思
います。考え方を変えるのは、とても難しいことだと思います。しかし、何も悪くない人を差別す
るのは許せません。なので、私は考え方を変えるには、部落差別を受けている人たちと会って交流
することで、その人たちのことを知り、考え方を変えることができるのではないかと思います。
今日、たくさんのことを知り、考えることができたのでとても貴重な時間になりました。
私達は同じ人間です。争いや差別がなく、平和な世界になるように、私自身も差別をせず、後世に
伝えていかないといけないと思いました。
(鈴垣 友梨さん)
「差別」は、する方がおかしいのであって、される人には非はありません。差別をなくすには、
「正
しい知識」を得、
「差別を許さない強い気持ちや態度」を持つことが大切です。そのためにはしっ
かりと勉強しなければなりません。
「部落差別」を受けたために、結婚や就職が思うようにできず、命を落とした人もいます。生徒の
皆さんには、このような現実がまだ残っていることを「おかしい」と感じ、「自分にできることは
何か」を考えることができる、そういう人になってもらいたいと願っています。
「多くの人が言っているから」とか「昔からそうするもの」など根拠がはっきりとしないことを信
じすぎることも、差別につながる可能性があるので注意が必要です。
中学校生活も残すところあと約3か月となりました。この人権学習で得たことをいかして、「善
悪を判断する力」
「正しいことを実践する勇気」を持って、残りの中学校生活を送ってほしいもの
です。
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