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絶え間なく変化するニーズに合わせたリスク管理ソリューション

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絶え間なく変化するニーズに合わせたリスク管理ソリューション
CAPITAL MARKETS
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ACH EVE
絶え間なく変化するニーズに合わせた
リスク管理ソリューション
SUNGARD ADAPTIVによるリスク管理の実践 – 三井住友信託銀行における、急速に変化
する規制要件や今後予想される大規模な市場の変化への備え
SUNGARD ジャパン
ソリューションに関するお問い合わせ:
www.sungard.com/japan/enterpriserisk
リスク管理の新しい時代
[email protected]
03-4570-3000 (代表)
2008年に発生した金融危機以降、資本市場におけるリスク管理は新しい時代に突入した。そこで
は、複雑な、また高い水準のリスク管理が要求される。加えて、バーゼルIII、ドッド・フランク法、
欧州市場インフラ規制(EMIR)など、新たな規制導入も始まっている。日本では、2012年後半に、
安部内閣による通常アベノミクスと呼ばれる経済政策が発表された。この経済政策は、今のところ国
内株式市場に対しプラスの効果を与えているが、同時に将来への不確実性ももたらしている。世界経
済の行く末に対する楽観的または悲観的な、ごく小さな見方の変化が、急速かつ甚大な「リスクオ
ン/リスクオフ」の動きへとつながるのである。
金融危機以前のリスク管理の実務慣行では、このような新しい時代におけるリスク管理への要請を
満たすには、不十分であることが明らかになってきている。過去の慣行は、市場での壊滅的なイベ
ントに関連する、潜在的リスクを適切に管理することができない。また、新しい規制の要件や顧客
の需要を満たすこともできない。大規模な投資を行うには、複数の企業がリスク管理インフラを大
規模に改良し、進化し続ける市場のベストプラクティスや標準を満たす必要がある。日本の銀行は、
早くから新しい基準を取り入れており、新しい時代の需要を満たすべく、いち早くITインフラを更新
している。
進化し続ける市場慣行に対する対応
2010年12月、バーゼル委員会は、資本および流動性に関する新たなルールをバーゼルIIIとして発表
した。その中では、より厳しい資本の定義、新たな資本バッファー、初の流動性指標、レバレッジ比
率の測定、カウンターパーティー信用リスクに関連する課徴金などが導入された。これらの規制は、
2013年から2019年に亘る6年間で、段階を踏んで導入される。
三井住友信託銀行は、規制による変化が市場のベストプラクティスを急速に進化させる大きな要因で
ある、ととらえている。顧客の要求に応えるためには、そのような変化に迅速に対応し、より透明性
の高い、正確性を伴う洗練されたリスク管理を実践していくことが必須であると考えている。
リスク統括部・主任調査役の山口徳之氏は「法規制への確実な対応はビジネス運営上必須であり、着実
な対応を行っています。2008年の金融危機以降、ベストプラクティスの管理を目指し、非線形リスクに
山口 徳之
よるテールリスク、市場流動性リスクにもさらに注意を払い、今後予想される大規模な市場の変化にも
三井住友信託銀行
対応できるよう備えています。」と語る。
リスク統括部 主任調査役
三井住友信託銀行にお
けるADAPTIVの役割
サービスの質
1997年、旧住友信託銀行は、グローバ
ル且つ全社的な市場リスクを管理する主
要のプラットフォームとして、Adaptiv
を導入した。SunGardは、システム選定
当初より、大手システムインテグレート
に定評のある、三井情報株式会社とパー
トナーシップを結び、三井住友信託銀行
に対し共に高品質なサービスを提供して
いる。
SunGardは、高品質なサービスへのコ
ミットメントが、長期に亘る日本での
成功に必要不可欠であると認識してい
る。SunGardは、三井情報株式会社と共
に、16年に亘り三井住友信託銀行に対し
てAdaptivのサービスを提供してきたが、
それらは柔軟に、付加価値のある形で行
われた。これにより、三井住友信託銀行
は、リスク管理におけるリーディングソ
リューションから、最大限の便益を得る
ことができた。それと同時に、SunGard
と三井情報株式会社は、三井住友信託銀
行内での絶えず進化する業務要件、規制
要件に対応しつつ、業務とIT部門が求め
るタイムフレーム内でアップグレードを
展開するために、優れた順応性と管理性
も提供してきた。
Adaptivは、三井住友信託銀行のリスク
統括部における、主要なソリューション
として利用されるだけでなく、各拠点の
現地規制に基づいたリスクレポートの作
成も行っている。連結したグローバルブ
ックのリスクは、東京のリスク統括部に
て管理され、日本の規制当局に報告して
いる。
Adaptivのプラットフォームは、過去16
年に亘って、三井住友信託銀行のリスク
管理要件の進化に追随してきた。Adaptiv
は、年2回の更新リリースを行っており、
その都度、新しい商品、新たな規制への
対応、新しいリスク計算モデル、パフォ
ーマンスの向上、レポート機能の拡張、
ワークフローやその他の追加機能が提供
されてきた。「Adaptivは、重要な新しい
規制、マーケットのベストプラクティス
に対応するため、機能拡張され続けてい
ます。」と山口氏は語っている。
住友信託銀行と中央三井信託銀行及び中央
三井アセット信託銀行の合併により、三井
住友信託銀行では、大規模な統合プロジェ
クトが、今も継続して行われている。限ら
れたリソースで最大限のパフォーマンスを
発揮すべく、三井住友信託銀は、SunGard
や三井情報株式会社のローカルサポート、
オンサイトサポートを活用することで、
ITリソースを、システム管理だけではな
く、戦略的事業などに投入することが出来
ている。
最近行われたアップグレードでは、三井
住友信託銀行、三井情報株式会社、
SunGardによるグローバルプロジェクト
チームが作られた。このプロジェクト
は、SunGardの、実績のあるプロジェク
ト方法論に沿いながら、適切なリリース
スケジュールを作成し、予算内で、アッ
プグレードを成功させた。「アップグレ
ードを通して、Adaptivでは、追加の業務
サポート、改良された分析アプローチに
加え、パフォーマンスの向上、効率最適
化が提供されることで、規制の要件や業
務の要件を満たしてくれます。」と山口
氏は語っている。
また、三井住友信託銀行は、SunGardの
既存顧客から成るリレーションシッププ
ログラムからも便益を得ている。例え
ば、SunGardでは、年に一度、ユーザグ
ループミーティングを開催している。こ
のミーティングでは、Adaptivユーザが一
同に会し、新しい機能を試したり、
Adaptivのプラットフォームが業界のベス
トプラクティスに合うよう、今後の開発
のロードマップについて議論が行われ
る。山口氏は「SunGardのグローバルユ
ーザコミュニティ(世界各地に渡るユー
ザ群)の一部として、世界各地のユーザ
の声を聞けるのも価値があります。例と
して、市場リスク、信用リスク、流動性
リスク、担保管理においては相互依存が
大きくなってきており、Adaptivのユーザ
がこれらを如何に統合的且つ効率的に管
理するか、という課題へのアプローチが
参考になります。」と語っている。
Adaptivは基本的な日締めレポーティングに加え、リアルタイムでアドホックなリスク
分析ツールも数多く提供しています。そのため、リスクの察知のみに留まらず、対応
処置を同日に実施することも可能となっています。
海外支店を含めた銀行全体のグローバルの統合的なリスク数値の算出と、経営層や外
部規制機関への報告という業務を、自信を持って実行しています。
山口 徳之
三井住友信託銀行
リスク統括部 主任調査役
三井住友信託銀行について
2011年、住友信託銀行と中央三井信託銀行及び中央三井アセット信託銀行の3社の合併によ
り、三井住友信託銀行が国内最大手銀行の1つとして設立された。東京、シンガポール、上
海、香港、ロンドン、ニューヨークの拠点を通じ、リテール、ホールセールの顧客に対しグ
ローバルで幅広い金融サービスを提供している。そのサービスは信託管理、不動産管理、コ
ンサルティング等多岐にわたり、信託業務では国内第1位の規模となっている。
SunGard Adaptivによるリスク管理の実践
パフォーマンスに対す
る要求
ベスト・オブ・ブリー
ドソリューション
拡張性
2008年の金融危機以来、リスク管理シス
テムの計算パフォーマンスと精密性に対
する要求は急激に増加した。市場の動き
はより不安定になり、レポーティングに
許される時間はより短くなっている。三
井住友信託銀行でも他の銀行の例に漏れ
ず、銀行のエクスポージャーについて、
以前より広範囲且つ詳細で頻繁な情報発
信が求められている。
三井住友信託銀行は、最先端技術のプラ
ットフォームを維持するため、定期的に
Adaptivのバージョンアップを行ってい
る。Adaptivは、最新のWindows OS、
またMS SQL、.NETフレームワーク、C#
といった広く使われているアプリケーシ
ョンに対応している。その結果、三井住
友信託銀行は、情報システムの総合コス
トの削減が出来ている。三井情報株式会
社の金融営業本部金融営業部・部長の吉
田有氏は、次のように語る。
グローバル展開のビジネスにおいては、
三井住友信託銀行の各支店が、各国独自
の法規制や、特別な取引慣行など現地特
有の業務要件に対応する必要がある。個
別要件のカスタマイズ実装を短期間で完
了させるためには、プラットフォームに
は柔軟性が要求されるが、その一方で、
全体的なランニングコストの抑制のため
には、プラットフォームの中核部は全拠
点共通とする必要がある。
山口氏の所属するリスク統括部の主要な
役割として、リスク分析結果のステーク
ホルダーへの報告が挙げられる。Adaptiv
が提供する分析ツールは透明性と柔軟性
を兼ね備えており、リスクプロファイル
のリアルタイム分析、シミュレーション
やシナリオ分析、特定の懸念部分の掘り
下げ等により、リスク統括部の業務を支
援している。「Adaptivは基本的な日締め
レポーティングに加え、リアルタイムで
アドホックなリスク分析ツールも数多く
提供しています。そのため、リスクの察
知のみに留まらず、対応処置を同日に実
施することも可能となっています。結果
として、海外支店を含めた銀行全体のグ
ローバルの統合的なリスク数値の算出
と、経営層や外部規制機関への報告とい
う業務を、自信を持って実行していま
す。」と山口氏は語る。
「SunGardは長年にわたり、金融資本市
場の要求に対応する数々の先進的ソリュ
ーションを開発し、グローバル市場に提
供してきました。1997年のBIS II市場リス
ク規制への対応を早期に実施し、その後
も継続的な投資を行うことで、Adaptivは
強靭なITテクノロジーと独自のリスク・デ
ータモデルを駆使した、市場リスク計量
機能の高度化を実現しています。我々
は、SunGardの先進的なソリューション
と、当社のシステムインテグレーション
スキルを効果的に融合させることで、顧
客に対して柔軟で且つコスト効率の高い
サービスの提供を実現できました。」
Adaptivの拡張フレームワークは、開発ツ
ール用のライブラリを豊富に備えてお
り、業務要件のカスタマイズや、独自モ
デルをAdaptivと連動させることが可能で
ある。新規機能導入やアップグレード達
成のため、SunGardと三井情報株式会社
は、豊富な知識と経験に基づいた万端な
サポート体制を整備出来ている。
「Adaptivプラットフォームは非常にオー
プンな構造となっているので、運用フロ
ーやプライシング、リスクモデルのカス
タマイズを、ユーザ側で柔軟に実施して
います。必要に応じて外部システムのコ
ンポーネントを連動するといったカスタ
マイズも含め、迅速且つ効率的に実現で
きました。」山口氏は語る。「コストの
大幅な削減を達成しつつ新しい業務要件
や市場慣習に適応できたのは、このよう
な柔軟性と、SunGardと三井情報株式会
社との協力体制とに拠る所が大きいと考
えています。」
今後の展望
吉田 有
三井情報株式会社
金融営業本部金融営業部 部長
三井住友信託銀行では、Adaptivの更なる
業務展開による事業拡大を図っている。
「当行の成長し続けるビジネスを支え続
け、また市場要件の変化に対応し続けて
いくため、Adaptivソリューションの拡
張と強化が引き続き必要になっていきま
す。SunGardには、その実現のための積
極的なアプローチの継続を今後も期待し
ています。」とSunGardとの展望を山口
氏は語る。
www.sungard.com/japan/enterpriserisk
SUNGARD’S ADAPTIV
SunGard Adaptivは、金融サービス機関に対して、組織全体におよぶリスク・マネジメントと業務ソリューションを提供します。
Adaptivは、組織の規模や複雑さにかかわらず、金融機関がリスク管理と業務統制に関する社内要件と規制要件の両方を満たすお手伝い
をします。リスク管理および業務プロセスに関する深い知識を武器に、金融機関、ヘッジ・ファンド、資産運用会社、保険、企業投資
部門まで金融サービス機関を支援します。
ABOUT SUNGARD
SunGardは、年間売上が約28億ドルに達する世界有数のソフトウェア/テクノロジー・サービス会社です。SunGardは、金融サービス、
教育機関、および公共部門にソフトウェアとプロセシング・ソリューションを提供しており、13,000人を超える従業員を擁し、70か国
以上で約13,000社の顧客を抱えています。詳しい情報は、www.sungard.com/japan をご覧ください。
SunGard、およびSunGardのロゴは、SunGard Data Systems Inc.またはその子会社の、米国およびその他の国における商標もしくは登録商標です。
その他すべての商標は、各社の商標または登録商標です。
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