フランス語について

フランス語について
FRANÇAIS
新入生のみなさん，ご入学おめでとうございます．これから
始まる大学生活に，期待でいっぱいのことと思います．
ところで，大学では英語以外にもう一つの外国語を勉強する
ことになります．私はフランス語の教師ですので，フランス語
と英語の関係，旅行，留学など皆さんの参考になるような若干
の情報を提供したいと思います．さらに詳しく知りたい方は，
全学教育のフランス語の各先生方に直接問い合わせてみてくだ
さい．皆さん親切に相談に乗ってくださるはずです．
１）英語に最も似ている外国語は，フランス語である．
フランス語の教科書や辞書を開いてみてまず気づくのは，綴りが英語とほとんどあるいは
全く同じ単語が非常に多いことでしょう．これは，昔イギリスの宮廷でフランス語が話され
ていた時代があり，その結果として，フランス語の語彙が英語に大量に入ってしまったため
です．英語の語彙の半分以上がフランス語起源です．
２）フランス語は，英語より発音しやすい．
フランス語には英語にある二重母音がありません．また各母音や子音の響きが英語よりも
日本語の音に近く，日本人にとっては非常に発音しやすい言語といわれます．
３）フランス語は海外で役立つ．
フランス語は，ヨーロッパ各国の主だったホテル，レストランでほとんど通じます．ま
た，たとえばアフリカでは20ヶ国以上がフランス語を公用語としています．
４）フランス語は留学に結びつく．
東北大学は交換留学制度が整っていて，特にフランスのストラスブール大学，グルノーブ
ル大学，レンヌ大学，リヨン大学，リヨン高等師範学校とは密な交流があります．早い人は
学部３年の途中から留学します．単位は東北大学の単位として認定されます．
全学教育でフランス語の基礎を学び，フランスの文化や歴史，文学や芸術，あるいはフラ
ンス語の仕組みそのものをより深く知りたくなったら，学部では文学部フランス文学専修，
大学院では文学研究科，国際文化研究科，情報科学研究科などに進級し，勉強を深めるとい
う道もあります．東北大学では，その専門分野がフランス語やフランスの文化・社会に関連
する先生方が，10人以上（フランス人の先生2名を含む）おられます．ホームページなどで，
これらの先生方の研究や講義の内容を調べて，積極的にコンタクトをとってみられるといい
かと思います．
（文学部・フランス文学専修　阿部宏）