島根原子力発電所3号機建設工事における 沈砂池からの

平成19年8月6日
中国電力株式会社
島根原子力建設所
島根原子力発電所3号機建設工事における
沈砂池からの水質管理値を超える雨水の排出について
当社島根原子力建設所（住所：島根県松江市鹿島町，所長：柴田芳昭）で進め
ている3号機建設工事においては，敷地からの雨水を含む排水について，水質
（pH※，濁度）が管理値以内に保たれていることを確認するため，定期的に測定
（5箇所）しています。
そうした中，8月3日，建設工事で使用する大型自走式クレーンが稼動するエリ
アの雨水から，「水質汚濁防止法」の排出基準に基づく管理値（pH5.0以上9.0以
下）を超えるpH9.5（アルカリ性）の値を検出しました。
このため，ただちに海への排出を止め，排水側溝や沈砂池に溜まっていた水を
発電所構内の処理設備に移送し，中和処理しました。
なお，濁度については問題なく，また，当該エリア以外については，測定値（pH，
濁度）は全て管理値以内でした。
当該エリアでpH値が管理値を超過した原因は，コンクリート床と敷鉄板がクレー
ンの稼動時に擦れ，発生したコンクリートの削り粉のアルカリ成分が雨水に溶け
たことによるものと推定しています。
今後は，当該エリアの雨水の排水経路を変更し，中和処理してから排出するこ
ととします。
なお，排出海域の水質測定の結果には特に異常はなく，環境への影響はない
ものと考えています。
※pH：物質の酸性，アルカリ性の度合いを示す数値。純水では7で，値が小さくな
れば酸性，値が大きくなればアルカリ性を表す。
以上
○添付資料・・・位置図，排水経路図
添付資料
位 置 図
今回の排水箇所
大型クローラクレーン稼動エリア
▲：測定位置（連続測定）
▲測定位置
△：測定位置（間欠測定）
１･２号機
排水経路図
大型クローラクレーン稼動エリア
油水
分離槽
雨水排水側溝
水中ポンプ
油水
分離槽
排水ピット Ｐ
輪谷湾
道路
接合槽
沈砂池
接合槽
接合槽
雨水排水側溝
雨水排水側溝
大型クローラクレーン
油水分離槽
排水ピット
沈砂池
接合槽
輪谷湾へ