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第61回日本心臓病学会学術集会 フクダ電子株式会社 2013年9月21日
MEMO The 61st Annual Scientific Session of the Japanese College of Cardiology 第61回日本心臓病学会学術集会 ランチョンセミナー17 Luncheon Seminar17 9 21日(土)12:10∼13:00 日付 会場 2013年 月 第6会場 鶴屋ホール 7F つるやホール1 〒860-8586 熊本市中央区手取本町6番1号 和温療法 慢性心不全に対する高度先進医療 座長 伊東 春樹 先生 公益財団法人 日本心臓血圧研究振興会附属 榊原記念病院 副院長 演者 鄭 忠和 先生 和温療法研究所 所長 獨協医科大学 特任教授 ●本セミナーは整理券制です 配布場所(予定) 配布時間 ホテル日航熊本 5F ロビー 7:30∼11:30 鶴屋ホール 7F ロビー 8:00∼11:30 共催:第61回日本心臓病学会学術集会 フクダ電子株式会社 The 61st Annual Scientific Session of the Japanese College of Cardiology 第61回日本心臓病学会学術集会 ランチョンセミナー17 和温療法: 慢性心不全に対する高度先進医療 慢 性 心 不 全 患 者 の 3 分 の2は7 0 歳 以 上 の 高 齢 者である。高 齢 者 心 不 全は心 身を含 Profile 鄭 忠和 先生 和温療法研究所所長・獨協医科大学特任教授 昭和48年 鹿児島大学医学部医学科卒業、同・第一内科入局 昭和50年∼昭和52年 東京大学医学部研究生(内科学第二講座) めた全身性疾患を有していることが多く、多面的な包括的治療が必要である。和温療法は 昭和55年∼昭和58年 Wadsworth VA Medical Center / UCLA留学 副作用が無く、安全で優しい治療法で、対費用効果にも優れている。昨年9月に慢性心不全 昭和58年7月 鹿児島大学医学部第一内科助手 に対する高度先進医療として承認されている。 平成元年∼平成10年 鹿児島大学医学部講師(リハビリテーション科) 平成6年∼平成8年 米国 メーヨ・クリニック留学 平成10年4月 鹿児島大学医学部第一内科教授 平成15年4月 鹿児島大学大学院 循環器・呼吸器・代謝内科教授 平成24年4月∼現在 和温療法研究所所長、獨協医科大学特任教授 和温療法は心臓に対する前負荷・後負荷を減少させる非薬物療法で、全身の血管内皮 由 来 の N O 分 泌を著しく促 進し、心 機 能・血 管 機 能を改 善し、自律 神 経 活 性 および神 経 体液性因子を是正し、心身のストレスを軽減する、 「 和む温もり」療法である。 和温療法は、室内をほぼ均等の60℃に設定している遠赤外線均等乾式サウナ器を用いて、 全身を気持ちよく15分間温める。サウナ浴後は安楽ベッドにて体を毛布で包み、30分間 の安静保温を行う。60℃・15分間の乾式サウナ浴で深部体温は約1.0℃上昇し、全身の 動脈・静脈は拡張して、心臓に対する前負荷・後負荷は減少する。出浴後30分間の安静 保温により 「和む温もり」の効果は維持される。和温療法により心拍数は約5∼10拍/分 増加、体血圧は約5∼10 mmHg減少する。心拍出量は有意に増加する。体酸素消費量 の増加は0.3 mets程度にすぎない。60℃・15分間の乾式サウナ浴と出浴後30分間の 安 静 保 温で、通 常 1 5 0∼3 0 0 m l 、平 均 2 0 0 m l 程 度 の 心 地 良 い 発 汗がもたらされる。 発汗量に応じた水分摂取を最後に行う。 「結語」和温療法は臓器別治療とは異なる身体・心・精神を含めた全人的医療であり、 高齢者慢性心不全の身体的・精神的な機能回復に貢献する革新的な高度先進治療である。 心筋コントラストエコーの開発、連続波ドプラー法の心臓弁膜症への応用、Tei indexの開発、 和温療法の開発など幅広く臨床心臓病の診断・治療に貢献。