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西蒲原排水地区 事例-1 事業種 かんがい排水事業 調査年 平成16年
西蒲原排水地区 事例-1 事例のキャッチフレーズ 経営形態 個人 経営規模 2,693a 事業種 かんがい排水事業 調査年 平成16年 水稲・大豆の拡大および切り花栽培における安定複合経営 農業従事者数 4 人 営農類型 水稲+大豆+花き 基幹作物 水稲、大豆、切り花、球根養成 (1)優良経営体事例の要約 稲作を基幹として、大豆作および花き園芸を営む大規模農家。水田の規模拡大と同時に、冬場の切り 花栽培を導入し経営の安定化を図ってきた。 (2)調査対象事例の経営状況 ①事業実施前の経営の状況及び事業参加の動機 水田自作地を経営委譲されてから、作業受託、農地購入等により確実に水田規模を拡大した。更に、 S55 年に園芸導入として花きの栽培を行い安定経営を確立した。 ②農業経営の改善目標 水稲、大豆部門の経営規模のさらなる拡大をめざす。また、大豆機械共同利用組合の一員として、共 同作業および集落の転作大豆の作業受託を行い、低コスト化を図る。 ③関係機関の支援 農産物の栽培技術、水稲直播栽培や養成球根の早植などの新しい技術について、農協、普及センター と連携して技術指導を行っている。 ④整備された基盤の活用 排水整備によってほ場の排水性が向上し、水稲作業の効率化、および大豆の湿害改善による栽培の拡 大・定着化が図られた。 ⑤経営体の自助努力 地域の担い手として、受託した農地を丁寧に管理し、地域からの信頼を得ることで、営農の規模拡大 につなげる取組みを行っている。 水稲栽培においては、直播栽培を新規に取組み、低コスト化・作期分散を図っている。 花き栽培においては、アイリスの自家養成球根を用い、ハウス内での切り花栽培を行って低コスト化 につなげている。 ⑥経営の成果 10a 当たり経営費については、水田面積の拡大に伴い作業が効率化したことで減少した。しかしなが ら水稲と大豆では H15 年の冷害の影響により収量が伸び悩み、10a 当たり販売金額は H6 年と比較する と低い傾向となった。 しかしながら、全体としては切り花の販売金額の増加により農業所得の増加へとつながった。 (3)今後の取組 水稲の直播栽培など低コスト技術のさらなる向上、高品質大豆栽培、花き園芸による収益の向上が今 後の取組と考えられる。 西蒲原排水地区 区 分 事例-1 表-1 経営面積、労働力、機械・施設の変化 事 業 前 現 在 備 考 (平成6年) (平成15年) (増減理由等) 経 水 所有耕地 440 a 500 a 田 借入耕地 826 a(39a) 2,153 a(173a) 経営規模の拡大 2,653 a(173a) 営 計 1,266 a(39a) 整備 所有耕地 − − 耕 状況 借入耕地 − − 普 所有耕地 35 a 40 a 地 通 借入耕地 − − 経営規模の拡大 畑 計 35 a 40 a 面 整備 所有耕地 − − − − 状況 借入耕地 積 計 1,301 a(39a) 2,693 a (173a) (a) 注:借入耕地欄の( )内の数値は作業受託耕地延べ面積(外数)を示す。 自家労働 男 2 2 労 (人) 女 1 2 働 計 3 4 力 雇用労働 (人×日) のべ19人 のべ43人 トラクター 1台 トラクター 1台 農業用機械・施設 コンバイン 1台 コンバイン 1台 大豆コンバイン 1台 田植機 1台 乗用管理機 1台 催芽機 2台 は種プラント 1台 乾燥機 2台 乾燥機 3台 調製機 1台 調製機 1台 貯蔵タンク 1台 切り花用ハウス112坪 育苗ハウス 4棟 温風器 2台 温風器 2台 冷蔵庫 1台 冷蔵庫 1台 球根播種機 1台 球根選別機 1台 アイリス堀取機 1台 資料名:聞き取りによる 西蒲原排水地区 事例-1 表-2 作物栽培の変化 作物名(作付面積)(a) 作型・栽培技術等 水稲 (1,256a) 移植栽培 事業前 大豆 ( 10a) (平成6年) 球根 ( 35a) 切り花 アイリス(1.5万本) ハウス栽培 チューリップ(2万本) 計 1,301a 水稲 (1,433a) 移植栽培 直播栽培(90a) 現 在 大豆 (1,220a) (平成15年) 球根 ( 40a) 切り花 アイリス (6万本) ハウス栽培 チューリップ(4万本) 計 2,693a 区 分 推定総労働時間(hr) 3,554 (28.3hr/10a) 16 (16hr/10a) 791 (226hr/10a) 102 (68hr/1万本) 160 (80hr/1万本) 4,623 3,411 (23.8hr/10a) 1,342 952 408 320 6,433 備 考 H16年に直播栽培 を95a新規に導入 (11.0hr/10a) (238hr/10a) (68hr/1万本) (80hr/1万本) 資料名:聞き取りによる 西蒲原排水地区 事例-1 表-3 作付体系の変化 作物名(作付面積) 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月 水稲 (1,256a) ○ ◎ □□□ 大豆 ( 10a) ○○ □□ 球根 ( 35a) □□ ◎◎ 切り花 アイリス ◎◎ □ チューリップ □□ ◎◎ 作業受託(39a) 〔育苗、耕起、代かき、田植、収穫、乾燥〕 水田 水稲 (1,433a) ○ ◎ □□□ 現 在 〃 大豆 (1,220a) ○○ □□ (平成 15 年) 畑 球根 ( 40a) □□ ◎◎ 〃 切り花 アイリス ◎◎ □ チューリップ □□ ◎◎ 作業受託(173a) 〔育苗、耕起、代かき、田植、収穫、乾燥〕 ○:播種 ◎:定植 □:収穫 資料名:聞き取りによる 区 分 地 目 水田 事業前 〃 (平成6年) 畑 〃