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ECS寒天培地/ECSV6寒天培地

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ECS寒天培地/ECSV6寒天培地
ECS寒天培地 / ECSV6寒天培地
■ バイメディア® ECS寒天培地/ECSV6寒天培地の培養性状
発 育
エスクリン加水分解
ECS寒天培地上のEnterococcus faecalis ATCC 29212
ECS寒天培地の
機構および特徴
エスクリンはエスクレチンと
ECSV6寒天培地上のEnterococcus faecalis ATCC 51575
ECSV6寒天培地の
機構および特徴
本品はECS寒天培地の色素
ECS寒天培地
ECSV6寒天培地
Enterococci(バンコマイシン耐性株)
+
+
+
Enterococci(バンコマイシン感受性株)
+
−
+
Streptococcus agalactiae
+w
−
−
その他の Streptococci
−
−
NR
Staphylococci
+w
−
−
Pseudomonas aeruginosa
−
−
NR
Escherichia coli
−
−
NR
Citrobacter freundii
−
−
NR
Klebsiella pneumoniae
−
−
NR
Serratia marcescens
+w
+w
+
Proteus vulgaris
−
−
NR
Candida albicans
−
−
NR
を除いて塩酸バンコマイシンを6
ブドウ糖に加水分解され、エスク
+w:弱い発育 NR:no reaction
レチンは鉄イオンと結合して暗褐色∼黒色の複合体
μg/mL添加した培地です。
を形成します。腸球菌は本培地上で黒色のコロニー
機構はECS寒天培地に従います。
■ 製 品 名:バイメディア® ECS寒天培地/ECSV6寒天培地
を形成し、エスクリンを加水分解することからその
NCCLS Documentでは腸球菌におけるバンコマ
■ 包 装 単 位:10枚入り
周囲が暗褐色また黒色帯を示します。
イシンの判定基準を、耐性
(R:Resistant)
:≧32
一方、本培地に含まれる胆汁末は腸球菌以外のグラ
μg/mL、中間
(I : Intermediate)
:8∼16μg/mL、
い
ま
■ 製品コード:E-MS14
ム陽性球菌を抑制し、アジ化ナトリウムはグラム陽
感受性(S : Susceptible)≦4μg/mLと設定して
■ 有 効 期 間:3ヵ月間
性球菌の発育を抑制せずグラム陰性菌を抑制します。
います。
■ 貯 蔵 方 法:2∼10℃
また、アムホテリシンBはカンジダ属をはじめ真菌
本培地はNCCLS Documentの判定基準を参考に、
■ 使用上又は取扱い上の注意
の発育を抑制することから、本培地に腸球菌は選択
バンコマイシンのMICが≧8μg/mLの腸球菌(中
的に発育します。
間および耐性)が発育し、≦4μg/mLの腸球菌(感
本培地には、ECSV6寒天培地との区別の目的で、
受性)は抑制されるように設定しました。
凍結および温度の急激な変化は避け、保存中はなるべく早く一定の温度を保ってください。
検体を塗抹した際、隔壁付近の一部に培地間の影響が見られる場合があります。
腸球菌の発育を阻害しない色素(アマランス)が添
加されていますので、ピンク色の培地になります。
ECS寒天培地(培地1,000mLあたり)
ペプトン
肉エキス
胆汁末
アジ化ナトリウム
ECSV6寒天培地(培地1,000mLあたり)
5g
ペプトン
3g
肉エキス
40g
0.25g
胆汁末
アジ化ナトリウム
5g
3g
40g
0.25g
エスクリン
1g
エスクリン
1g
塩化第二鉄
0.5g
塩化第二鉄
0.5g
アマランス
0.02g
塩酸バンコマイシン
6mg
アムホテリシンB
2mg
アムホテリシンB
2mg
カンテン
15g
カンテン
15g
pH:7.2±
pH:7.2±
製造販売元
4014 EMK
2008 年 4 月作成
お付
に 届 加
応 け 価
え
る し 値
栄” ま を
研 す添
化 。え
学
て
“
®
患者検体からどのくらいの確率でVRE1)
バイメディア ECS寒天培地 / ECSV6寒天培地
は検出されるのでしょうか?
VREだけを検出して何の意味があるの
でしょうか?
本当は腸球菌が何株分離されたのか、
特 徴
2)
そのうちの何%がVREで、何%がVSE
であったのかを調べることの方が重要
ではないでしょうか?
私達は考えました。
腸球菌の選択分離培地3)とそれにバンコ
マイシンを6μg/mL添加した培地 4)を
仕切りの低い2分画培地 5) で開発して
■
本培地は患者検体からのバンコマイシン感受性および耐性腸球菌の選択分離培地です。
■
ECS寒天培地とECSV6寒天培地の培地面が隔壁と同じ高さで調整された2分画培地です。
■
ECS寒天培地は腸球菌を選択的に分離するための培地です。
■
ECSV6寒天培地はECS寒天培地に塩酸バンコマイシンを6μg/mL添加した培地で、バンコマイシン耐性腸球菌を選択的に分離するため
の培地です。
■
ECS寒天培地のみにエスクリン加水分解菌が認められる場合はバンコマイシン感受性腸球菌、ECS寒天培地およびECSV6寒天培地の両方
にエスクリン加水分解菌が認められる場合はバンコマイシン耐性腸球菌と推定できる、新しい概念の培地“a new concept medium”です。
みました。
2分画培地の使い方に、コスト重視以外
の違った価値を追求しました。
使用方法
®
バイメディア ECS寒天培地/ECSV6
寒天培地は、両方3),4)にエスクリン加水
Enterococcus faecalis ATCC 29212(1∼4μg/mL)
1
分解菌が発育すればVRE、片方3)にしか
エスクリン加水分解菌が発育しなければ
Enterococcus gallinarum EKN 2961(8∼16μg/mL)
患者検体を本培地に塗抹し35∼37℃で24∼48時間培養します。
24時間培養後、ECS寒天培地のみにエスクリン加水分解菌(コロニーの周囲が暗褐色または黒色帯を示す菌)の発育が認められる場合は
2
バンコマイシン感受性腸球菌(バンコマイシンのMICが≦4μg/mLの腸球菌)、ECS寒天培地およびECSV6寒天培地の両方にエスクリン
加水分解菌が認められる場合はバンコマイシン耐性腸球菌(バンコマイシンのMICが≧8μg/mLの腸球菌)と推定します。
VSEと推定できます。
まずは疫学調査から始めてみてはいか
3
24時間培養時に両培地でエスクリン加水分解菌が認められない場合およびECS寒天培地でエスクリン加水分解菌が認められECSV6寒天
培地にエスクリン加水分解菌が認められない場合は、確認のため48時間まで培養を続け判定します。
がでしょうか?
栄研化学から付加価値を添えて、
新しい概念の培地“a
4
分離されたエスクリン加水分解菌は、腸球菌同定のための確認試験およびKBディスク®‘栄研’
、フローズンプレ一ト®‘栄研’
またはドライプ
レート‘栄研’による感受性試験で最終的な確認をします。
new concept
Serratia marcescens ATCC 8100
medium”を提案します。
培養所見と
解釈
■バイメディア® ECS寒天培地/ECSV6寒天培地の培養所見と解釈
培養所見
1)Vancomycin Resistant Enterococci
(バンコマイシン耐性腸球菌)
成績の解釈
2)Vancomycin Susceptible Enterococci
(バンコマイシン感受性腸球菌)
3)ECS寒天培地
Enterococci Selective Agar
ECS寒天培地
ECSV6寒天培地
+
+
バンコマイシン耐性腸球菌 +
−
バンコマイシン感受性腸球菌
−
−
腸球菌なし
4)ECSV6寒天培地
Enterococci Selective Agar contained Vancomycin (6μg/mL)
5)培地面と隔壁が同じ高さで調整された2分画培地
製品名が長いので“V06”
【vi ousíks】と呼んで下さい。
Enterococcus faecalis ATCC 51575(>64μg/mL)
Staphylococcus aureus ATCC 29213(0.5∼2μg/mL)
上記菌株は高濃度菌液を接種したものです
+:「エスクリン加水分解菌の発育あり」を意味します。
−:「エスクリン加水分解菌の発育なし」を意味します。
( )内はバンコマイシンのMIC値を示す。
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