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平成25年度

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平成25年度
「柏崎地域振興局のめざす方向(平成 25 年度~28 年度)」の進捗状況と今後の課題
平成 26 年 4 月
柏崎地域振興局
Ⅰ 活力ある産業づくり(産業夢おこし)
目
政
標
策
主な取組の効果と今後の課題
平成 25 年度の進捗状況
①交流人口の拡大
柏崎地域の観光入込客数を増加させる。
平成 20 年 3,666 千人
平成 21 年 3,827 千人(104.4%)
平成 22 年 4,219 千人(110.3%)
平成 23 年 3,700 千人( 87.7%)
平成 24 年 4,168 千人(112.7%) ( )内は前年比
〔取組の効果〕
○宿泊・飲食施設における鯛茶漬けを核にした新コースメニュー開発や、国際ご当地グルメグランプリ 2013in かしわざき開催など、地域が一体と
なった観光誘客活動に取り組むことで、観光入込客数の増加につながった。
〈今後の課題〉
●平成 26 年 2 月に、柏崎地域(柏崎市、刈羽村及び出雲崎町)の観光関係者が一体となって観光産業振興に取り組んでいくための目指すべき方向
等を示した「柏崎地域観光振興戦略ビジョン」を作成したところである。今後は戦略ビジョンに沿って関係者がそれぞれの役割分担の下、具体的
な事業に取り組んでいく必要がある。
※平成 25 年の入込客数は平成 26 年秋頃に公表される。
②自立した活力ある農業・
林業の振興
③中山間地域の活性化
④社会・農村基盤づくり
柏崎刈羽米の1等級比率 95%以上をめざす。
平成 24 年産
平成 25 年産
57.6%
81.8%
(平成 24 年より 24.2 ポイント向上)
〔取組の効果〕
○目標には及ばなかったが、栽培指導において生育診断に基づいた適正な管理指導を行った結果、平成 24 年より 24.2 ポイントの向上となった。
〈今後の課題〉
●目標達成に向け、栽培の基本技術と適切な管理を徹底する必要がある。
園芸重点8品目(注)の栽培面積 22 ㏊をめざす。
(注)越後姫、枝豆、カリフラワー、タマネギ、オータム
ポエム、アスパラガス、ニンニク、ブロッコリー
平成 24 年度 14.5 ㏊
平成 25 年度 13.7 ㏊(平成 24 年度より 0.8 ㏊の減)
〔取組の効果〕
○品目毎に対象農家を選定したり、品目によっては機械化作業体系の導入と併せて作付拡大を推進し、新たな園芸導入の開始につながった。
○これにより面積拡大した品目がある一方、ほ場整備が進行中であることから一部品目で作付が減少した。
〈今後の課題〉
●現状の取り組みを引き続き継続する。また、品目毎に課題を整理し、JAなど関係機関と連携を強化する。
直売所の年間売上額を 3.3 億円に増加させる。
平成 24 年度 2.9 億円
平成 25 年度 3.39 億円
(平成 24 年度より 0.49 億円の増)
〔取組の効果〕
○JAなど規模の大きい直売所では、品揃えの充実などにより売上が増加した。その結果、全体の売上増につながった。
〈今後の課題〉
●直売所間の売上高に格差が広がっているので、各直売所の特徴と課題を整理し、それに見合った対応が必要である。
学童等体験活動の年間参加者数を 30,000 人に増加させ
る。
平成 24 年度 26,880 人
平成 25 年度 26,876 人(平成 24 年度より 4 人の減)
〔取組の効果〕
○従来の取組のほか、新規事業として小学校に体験交流メニューを提案し実現した。
また、体験の受入れ主体となる「なりわいの匠」のスキルアップや認定者増を図った。(平成 24 年度末 223 人→平成 25 年度末 239 人)(延べ)
〈今後の課題〉
●小学校への体験交流活動の周知と、受入体制の強化が必要である。
地域資源活用新規ビジネス取組数2を目指す。
[取組事例数]
平成 24 年度 -
平成 25 年度 1事例
〔取組の効果〕
○地域の特産品開発や地域内外への情報発信、市民との交流などを通じて取組を進め、柏崎市高柳町の荻ノ島集落において宅配便を活用した地元産
農産物ギフトの販売ビジネスを新規開始した。
〈今後の課題〉
●更に地域資源の発掘と、活用方法の検討に取り組む必要がある。
国道 352 号国道交付金事業(松波拡幅)の事業を推進す
る。
全体計画 延長 1,600m
うち供用済み延長 平成 24 年度末 600m
平成 25 年度末 765m(165m延伸)
(平成 28 年度
全面供用予定)
〔取組の効果〕
○道路拡幅により、交通渋滞及び危険箇所の解消を図った。
○歩道設置により、安全・快適な歩行者空間の確保を図った。
〈今後の課題〉
●社会経済活動を支えるとともに、避難路としても活用可能な当該事業の早期完成に努める。
●歩道設置による通学路の交通安全の確保及び、道路拡幅等による危険箇所の解消に努める。
- 1 -
⑤柏崎港の利活用の推進
生産性の高い優良農地の整備実施面積を更に 115 ㏊増加
させる。
(平成 24 年度末 2,682 ㏊ → 目標 2,797 ㏊)
[整備済み面積]
平成 24 年度 2,682 ㏊
平成 25 年度 2,718 ㏊(平成 24 年度より 36 ㏊の増)
〔取組の効果〕
○ほ場整備の計画的な実施により、整備済み面積が増加し、担い手による高生産性農業が展開されている。
また、ほ場整備の新たな実施を要望したいとの声が、各地域から出てきている。
〈今後の課題〉
●ほ場整備事業計画に基づいた、担い手育成とそれらへの農地集積の目標達成に努める。
●計画的な新規地区の採択によるほ場整備の推進に努める。
貨物の新規顧客を開拓する。
〔取組の効果〕
○しゅんせつ、防波堤工事、臨港道路補修などの取り組みにより、安全安心な港湾利用が確保されている。
○平成 25 年の取扱貨物量は、前年に比べて、スクラップ、異形ブロック、石材・砂利等で増加した。
〈今後の課題〉
●継続的なポートセールスにもかかわらず、経済状況などの影響を受けて、利用事業者数や利用面積の拡大につながっておらず、貨物取扱量も減少
傾向にある。今後の利用促進に向けた抜本的な検討が必要である。
●柏崎市など関係機関と連携した利用拡大努力を継続する必要がある。
[貨物取扱量]
平成 21 年 275,994t
平成 22 年 239,123t
平成 23 年 171,613t
平成 24 年 189,287t
平成 25 年 200,815t(平成 24 年より 11,528t の増)
西埠頭の入込客数を増加させる。
[西埠頭の入込客数]
平成 24 年 22,780 人
平成 25 年 13,909 人(平成 24 年より 8,871 人の減)
⑥まちなかの再生・活性化
えんま通り商店街のまちづくり事業を推進する。
[これまでの経過]
平成 20 年 3 月~平成 24 年 3 月
えんま通り復興推進会議(県、市、商工会議所、学
識経験者、地元代表で構成)を立ち上げ、まちづくり
計画の策定、実現のための施策事業等を検討
平成 22 年 7 月
都市計画道路事業認可取得(通り南側)
平成 24 年 12 月
都市計画道路事業変更認可取得(通り北側に拡大)
平成 25 年度
南側電線共同溝工事着手、北側用地補償着手
〈今後の課題〉
●観光遊覧船の運航停止などの影響を受けて、西埠頭の入込客数は前年より減少した。
●港湾を活用した交流人口拡大のためには、釣り客などの新たな利用の促進に向けて、利用環境の整備と関係団体との調整に努める必要がある。
〔取組の効果〕
○えんま通り街並み検討委員会により、
「えんま通りまちづくりガイドライン」(注)に沿ったまちなみ整備を推進している。
(注)えんま通りのまちなみ復興を目指して、具体的なルールや仕組みを示したもの。(平成 21 年 3 月策定)
○合同会社「まちの駅えんま」が平成 24 年 7 月に設立され、平成 25 年 5 月にはテナント 3 軒を含む店舗施設を開業したほか、景観デザインに配慮
した防犯灯、石灯の設置など、地域の発想によるまちづくりの取組が着実に進んでいる。
〈今後の課題〉
●地域と行政が一体となった取組により、えんま通り商店街の早期再生に努める。
- 2 -
Ⅱ
安全安心な地域づくり(くらし夢おこし)
目
政
標
策
主な取組の効果と今後の課題
平成 25 年度の進捗状況
①危機対応能力の維持・
向上
自然災害などの危機に対する局の対応能力を維持・向上させる。
②中越沖地震の教訓と防
災教育
防災教育等の取組を支援する。
[取組]
○防災グリーンツーリズムの受入交流
門出ふるさと村組合(柏崎市高柳町)
○震災メモリアル(アーカイブ)施設整備・運営等支援事業
(新潟県中越沖地震復興基金事業)
〔取組の効果〕
○防災グリーンツーリズムの受入については、地域資源の掘り起こしによる交流人口拡大の側面もあり、推進している。(門出ふるさと村の
交流受入数:平成 24 年度 1,362 人→平成 25 年度 1,617 人)
〈今後の課題〉
●柏崎市において、中越沖地震の記録を保存・継承する拠点となる「メモリアルアーカイブ」の開業に向けた整備が進められており、このよ
うな動きと連携しながら県としてどのような支援ができるのか検討する必要がある。
③こころとからだの健康
づくりの推進
県の自殺率(平成 23 年度:27.7)を下回る。
〔取組の効果〕
○全国に比べ、新潟県は自殺率が高く、当地域も高い。各世代の自殺対策を推進するため、相談機関のネットワーク体制の強化やメンタルヘ
ルス知識の普及など、地域全体で自殺対策を進める環境整備を行っている。
〈今後の課題〉
●平成 24 年の管内自殺率は 10 万人あたり 23.3 で、新潟県自殺率の 26.4 よりは低かったものの、全国自殺率の 21.0 より高い状況にある。
関係機関からなる自殺対策推進協議会等での意見を踏まえた事業の検討や、関係者と情報共有を行いながら、引き続き各世代を対象とした
効果的な普及啓発や適切な支援を行う必要がある。
メンタルヘルスに関する健康講座を 40 カ所以上で実施する。
[各年度の実施実績]
平成 23 年度 8 カ所
平成 24 年度 12 カ所
平成 25 年度 10 カ所
(平成 25 年度~28 年度の 4 年間で 40 カ所以上の実施が目標)
〔取組の効果〕
○小規模事業所等への健康出前講座を実施し、事業所の健康管理責任者等のメンタルヘルスに関する知識が深まり、また、青少年の自殺に対
する理解が得られることで、自殺予防の啓発につなげることができた。
〈今後の課題〉
●メンタルヘルスに関して小規模事業所や学校等へ普及啓発を図る必要があることから、健康講座を継続的に実施する必要がある。
健康づくり支援店を 20 以上増やす。
〔取組の効果〕
○施設の新規登録を促すことにより、食環境、食生活において、民間事業者と協働した健康づくりの環境整備を進めることができた。なお、
新規登録があった一方で廃業もあったため、平成 25 年度末の登録数としては平成 24 年度末より 1 店の増であった。
〈今後の課題〉
●民間事業者と協働した取組の強化と、健康づくり支援店等の地域主体の取組を促すため、引き続き新規登録を働きかけて施設数を増やす必
要がある。
[取組]
○「柏崎地域危機管理マニュアル」及び「対応マニュアル」に基
づく訓練及び職員研修
○「地域整備部災害対応マニュアル」、「水防計画」
、「冬季道路交
通確保計画書」の策定
○地域整備部内での危機管理訓練
○建設業協会等に対する説明会開催
○関係機関等との意見交換
○柏崎地域降雪期情報共有・連絡会議の開催
○柏崎地域鳥インフルエンザ対応マニュアルの改訂
[健康づくり支援店登録数]
平成 23 年度末 60 店
うち(禁煙)18 店 (情報・健康メニュー・健康サービス)56 店
平成 24 年度末 65 店
うち(禁煙)19 店 (情報・健康メニュー・健康サービス)60 店
平成 25 年度末 66 店(平成 24 年度末より 1 店の増)
うち(禁煙)21 店 (情報・健康メニュー・健康サービス)60 店
〔取組の効果〕
○初動対応訓練の実施による対応能力の向上や、過去の経験・ノウハウの伝承、関係団体等との連携強化が図られた。
〈今後の課題〉
●毎年度マニュアル等を見直し、最新の状況に更新することに努めるとともに、より実践的な訓練を実施することが必要である。
●大規模災害に対して振興局が一体となって取り組む体制の充実強化が必要である。
※区分の重複があるため、店数と内訳合計は一致しない。
- 3 -
④食を通じた地域づくり
の推進
⑤防災・減災対策の推進
食育推進月間イベント参加業者数を 20 店以上増やす。
[各年度の参加店数]
平成 23 年度 14 店
平成 24 年度 22 店
平成 25 年度 29 店(平成 24 年度より 7 店の増)
〔取組の効果〕
○クーポン付き広報チラシ及びポスターを各食育応援団事業者店舗や公共施設に配置した結果、平成 25 年度のクーポン利用件数は 161 件と
平成 24 年度の 96 件より増加しており、食育の啓発と食育応援団の取組の認知度向上が図られた。
〈今後の課題〉
●クーポン付き広報チラシの配置数に対して、持ち帰られる数及びクーポン利用率は多くない。食育の普及啓発に当たっては、関係機関が連
携を図り、食育活動の普及及び食生活の改善につながる効果的な広報活動を進める必要がある。
直売所の年間売上額を 3.3 億円に増加させる。【再掲】
平成 24 年度 2.9 億円
平成 25 年度 3.39 億円
(平成 24 年度より 0.49 億円の増)
【再掲】
〔取組の効果〕
○JAなど規模の大きい直売所では、品揃えの充実などにより売上が増加した。その結果、全体の売上増につながった。
〈今後の課題〉
●直売所間の売上高に格差が広がっているので、各直売所の特徴と課題を整理し、それに見合った対応が必要である。
2級河川鯖石川、鵜川の治水安全度を向上させる。
[鯖石川事業予定区間(注)(の治水安全度向上]
(注)上原(別山川との合流点)から藤井堰まで
〔取組の効果〕
○土砂災害に対する警戒態勢の強化が図られた。
(ハザードマップ作成による住民周知(市町村))
○地震時における緊急輸送道路の強化(橋梁の落橋防止対策の実施)と緊急輸送道路(国道 352 号)の安全な交通の確保につながった。
○積雪時における安全な道路交通の確保(スノーシェッド等防雪対策の実施)につながった。
〈今後の課題〉
●多発する自然災害に備え、引き続き、ハード・ソフト対策の推進が必要である。
平成 21 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
10 年に 1 回の降雨量に対応
20 年に 1 回の降雨量に対応
30 年に 1 回の降雨量に対応するため、一部区間で
事業着手
土砂災害警戒区域等(注)の指定を促進する。
(注) 「土砂災害警戒区域」及び「土砂災害特別警戒区域」
[土砂災害警戒区域等指定数]
平成 21 年度末 62 カ所
平成 24 年度末 327 カ所
平成 25 年度末 406 カ所(平成 24 年度末より 79 カ所の増)
管内の土砂災害危険箇所
665 カ所(平成 14 年度公表値)
- 4 -
Ⅲ 環境にやさしい地域づくり(くらし夢おこし)
目
政
標
策
主な取組の効果と今後の課題
平成 25 年度の進捗状況
①環境にやさしい地域づく
りの推進
管内の電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド
自動車(PHV)保有台数を増加させる。
平成 25 年 1 月末 63 台
EV 柏崎 49、刈羽 3 計 52 台(新潟県 465 台)
PHV 柏崎 10、刈羽 1 計 11 台(新潟県 181 台)
平成 26 年 1 月末 86 台(前年同月より 23 台の増)
EV 柏崎 63、刈羽 2 計 65 台(新潟県 656 台)
PHV 柏崎 19、刈羽 2 計 21 台(新潟県 392 台)
〔取組の効果〕
○かしかり虹まつり 2013 等のイベントにおいて販売会社の協力による展示試乗会を開催し、電気自動車等の使いやすさや快適性をPRするとともに、
「柏崎・刈羽・出雲崎広域観光マップ」に管内の充電ステーションを掲載し、柏崎地域が特に使いやすい地域であることを周知したことなどにより
台数増加につながっている。
〈今後の課題〉
●県の広報媒体等を更に活用し、電気自動車等の普及のための広報を行っていく必要がある。
●平成 25 年 4 月に柏崎地域振興局駐車場内に充電ステーションを開設するとともに、日常的な充電利用が便利になる会員制度を開始した。電気自動車
等の利用拡大のため、充電ステーションの周知・活用に努める必要がある。
②環境にやさしい農産物生
産の拡大と農村環境の拡
大
農薬や化学肥料を減らした農産物作付面積を 650 ㏊に
拡大させる。
平成 24 年度 570 ㏊
平成 25 年度 522 ㏊(平成 24 年度より 48 ㏊の減)
〔取組の効果〕
○農薬と化学肥料の仕様を減らした農産物生産が推進され、安心・安全な柏崎・刈羽産の農産物が消費者に供給された。
ただし、作付面積は平成 24 年度より減少した。これは天候不順による耕作中止や緊急防除の実施、栽培管理上のミス等から取組を中止したこと等が
要因である。
〈今後の課題〉
●作付拡大の推進主体となるJA柏崎との連携や、わかりやすい栽培基準の周知と取組実施者への意識啓発の強化が必要である。
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