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第30回 報告書(PDF)

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第30回 報告書(PDF)
2007 年 5 月 7 日
第 30 回 PASC 総会出席報告
国際標準化支援部
国際支援課 堤 紳介
国際課 三分一 恵美
1.日時:2007 年 4 月 26 日(木)∼27 日(金)
2.場所:コロンビア・カルタヘナ、Hotel Las Americas
3.出席者:約 70 名
PASC メンバー及び COPANT メンバー、18か国:北米(USA、カナダ)
、南米(コロンビ
ア、メキシコ、ペルー)
、北東アジア(中国、韓国、日本、モンゴル)
、東南アジア(ベトナム、
インドネシア、シンガポール、マレーシア)
、オセアニア(NZ、オーストラリア、フィジー、
パプアニューギニア)
、南アフリカ
関連団体等:ISO(会長、副会長、事務総長、DEVCO 議長)
、IEC(会長、Director of Marketing
& Communications)
、ITU-T(AG 議長)
、ABAC(APEC Business Advisory Council:代表)
日本:武田 貞生((財)日本情報処理開発協会 常務理事)
、長野 寿一(経済産業省 基準認
証国際室長)
、松本 満男(経済産業省 基準認証国際室長補佐)
、大今 宏史(経済産業省 基
準認証国際室国際標準化機関一係長)
、堤及び三分一
4.議事
4.1 議長・副議長の選出及び PASC の新メンバー紹介
1)議長に Mr. Fabio Tobon(ICONTEC:コロンビア)
、副議長に Mr. Shin Baoquan(SAC:中
国)を選出した。
2)PASC の新メンバーとして INDECOPI(ペルー)が紹介され、引き続き、各国の代表者から
挨拶があった。
4.2 PASC and business – Discussion with ASAC
1)PASC-ABAC Dialogue
Mr. Michael Crouch (ABAC Australia)から、ABAC (APEC Business Advisory Council)の
設立経緯(1995 年 11 月に設立)
、目的、構成等の概要について説明があった。2006 年は標準
化団体の強化と定期的な対話を APEC リーダーに勧告した。
今後は国内規格への国際規格の採用による発展、認証制度と市場監査を APEC 市場全体で活用
1
していくことを目標とすることが報告された。
2)ABAC Capacity Building Initiatives for International Standards in Finance
Mr. Geoff Brennan (ABAC Australia)から、ファイナンスセクターが関与する規格作成、キ
ャパシティビルディングにおける協議事項と方法、課題、利点について報告があった。
3)Report on Responses to Survey of National Standards Bodies
Mr. Colin Blair (SA:オーストラリア)から、APEC の NSBsに対して行ったアンケート(22
の質問)の回答(21 団体中 18 団体から回答)の結果が報告された。
国内規格の国際規格との整合性、整合性における障害、整合化の優先重点分野(サービス、食
品、IT、セキュリティ、環境など多分野)
、標準化活動への業界の参加状況などが報告された。
NSBs の基礎力を強化するためには、教育、トレーニング、資金面などを支援する必要がある
といった意見が多く、NSBs 同士の協力が必要である。
4)パネルディスカッション
ASAC の活動及び PASC と ABAC 間で可能な協力について、次のメンバーによるパネルディ
スカッションが行われた。
Mr. Michael Crouch、Mr. Geoff Brennan、Mr. Colin Blair、Mr. Michael Bourassa
(SCC:カナダ)、Mr. Renzo Tani (IEC)、Mr. Iman Sudarwo (BSN:インドネシア)、松本
補佐、及び Mr. Tan Van Hoc (STAMEQ:ベトナム)
5)Security Standards and Support Systems Project
Mr. John Tucker (SA:オーストラリア)から、セキュリティと緊急時のマネジネントシステ
ムに関するセキュリティの標準化と支援システムプロジェクトについての紹介があった。
4.3 PASC Role in Supporting Free Trade in the Region
Mr. Rob Steele(SNZ:ニュジーランド、事務局)より、APEC の自由貿易における PASC の
担う役割について報告があった。
4.4 Outcomes of Reviews Recently Undertaken on NSBs STAMEQ’s EXPERIENCES
Mr. Tran Van Hoc(STAMEQ)から、STMEQ の概要、2006 に施行された「標準化と技術的
規定に関する法律」の内容、この法律に基づく今後の実施計画などが報告された。
4.5 Synergies between international standards organizations−TMB SMB liaison, working
cooperatively on new work items
1)Cooperation between ISO/TMB and IEC/SMB
長野室長から、ISO と IEC の委員会(TC、SC)間の協力活動、ISO/TMB と IEC/SMB の協
力(ジョイントミーティングの開催、政策、データベースなど)の内容が紹介された。
2)ISO/TMBとIEC/SMB間の協力を推進する必要性を再確認し、ISOとIEC総会時を同じ時期・
場所で開催して、ISO/TMBとIEC/SMBのジョイントミーティングを開催することを要請する
2
こととした。
4.6 Initiatives on how PASC members engage governments to demonstrate the benefit of
standards and the need for regulators to consider them as alternative to regulation
1)各国標準化団体から、次の 4 件の報告があった。
・Voluntary Standards and Government: Working Together (Dr. Mary Mckiel、ANSI:USA)
・Government engagement in standardization and use of standard as basis for regulation
(Mr. Mario Sandoval、INDECOPI:ペルー)
・Standards Alternative to Regulation (Mr. Colin Blair、SA)
・Engage Governments ‐ to Demonstrate the Benefits of Standards for Regulators(Mr. John
Walter(Mr. John Walter、CSA:カナダ)
2)パネルディスカッション
規制を行う政府関係者にどのように規格の有効性を説明するかについて、上記 4 名によるパネ
ルディスカッションが行われた。
4.7 Report on the PASC SC, Updates on PASC Action plan, Updates/discussion on liaison
between PASC and ISO, PASC and IEC
1)Report from the PASC Standing Committee
ANSI から、PASC の Standing Committee の活動、アクションプランとその活動について報
告があった。
2)Review of PASC Action Plan
Mr. Rob Steele(事務局)から、PASC アクションプランの見直し結果が報告された。
3)2008-2010 年の PASC 事務局として長野室長を満場一致で選出した。
4)
Mr. Rob Steele のPASC 活動への貢献に感謝し、
第31 回PASC 総会においてPASC Meritorious
Award を授与することとした。
4.8 Report on the APEC SCSC (Sub-committee on Standard and Conformance)
Mr. Colin Blair(SA)から、多国間貿易、RTAs (Regional trade agreements)、FTAs (Free trade
agreements)及び貿易促進に関する取り組み、APEC SRBs (Specialist Regional Bodies)戦略
計画などが報告された。
4.9 PASC support of nominees to ISO and IEC positions
1)ISO/IEC の管理部門における役職の選出において、PASC メンバーの代表の候補者を支援する
こととした。
2)2007年に選挙が行われるISO/IECの候補者のリストを確認した。
3
4.10 How can PASC members coordinating TC and SC Chair or Secretary positions in
ISO/IEC committees
Mr. Bourassa(CSA:カナダ)から、ISO/IEC の TC/SC の幹事国・幹事・議長、WG コンビ
ーナについて、割当・指名/承認の手続き、Twinning 制度などについて紹介があった。
4.11 How can involvement in TC and SC’s be increased from the PASC region
1)Involvement in TCs ISO & IEC
Mr. Bourassa から、ISO/IEC の TC/SC 活動に関する PASC、COPANT、CEN など地域毎の
貢献度(分担金、P メンバー数、幹事国・WG コンビーナの引受け数など)を表すデータが報
告された。
2)Japan’s View for the Cooperation of PASC Members in the ISO/IEC Activities
長野室長から、日中韓が共同提案した 5 件の AD の NP に関して、ISO/TC122 に提出した 1
件は投票中、ISO/TC159/SC4 及び SC5 に提出した 4 件は承認されたことが報告された。
4.12 2008 年以降の会議
第31回
2008年4月21日∼25日
中国
上海
第32回
2009年
オーストラリア
シドニー、ブリスベーン又はタスマニア島
第33回
2010年
モンゴル
開催場所未定
5.今後の見通し・所感
ISOとIECとの協力について及び強制法規と標準(規格)とをどう活用していくかについては、
今後も引き続き議論が行われると予想される。
次回は中国での開催となるため、
アジア地域での標準化活動とその成果と課題といった問題につい
て取り扱われる可能性が高い。アジア地域を考えるならば、PASCとしては前回に続き不参加とな
ったインドに対してメンバーとなるように働きかけを継続していくものと思われる。
また、SNZに代わり、2008−2010年はJISCがPASC事務局を引き受けることになったため、PASC
のWEBサイトの管理や各国との調整等の実質的なPASC/SC運営にもJISCが大きく関与するもの
と思われる。JSAにも一部業務の支援要請の可能性がある。
中国開催、JISCの事務局担当、インドの参加があることによって、今後のPASC全体としてのプ
レゼンスの向上が見込まれる。
以上
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