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景観からの街づくり - 近畿地方都市美協議会

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景観からの街づくり - 近畿地方都市美協議会
平成22年度近畿地方都市美協議会総会・
都市景観研修会 in 福知山
景観からの街づくり
−中心市街地の再生を目指して−
宗田好史
(京都府立大学)
1
景観からの街づくり
−中心市街地の再生を目指して−
• 都市美・景観まちづくりが目指すもの
• エリアマネジメントの成功、四条烏丸と丸の内
• 都心商業:昭和の都心と21世紀の都心の違い
• 美しくない都心が栄えるはずもない!
• 都市を美しくする仕組み、京都の例と諸外国
2
都市美・景観まちづくりが目指すもの
• 都市美運動は18世紀末に米国で始まった。
– 都市人口増加で安価なアパートが乱立、景観が損
なわれ、都市美運動が展開、20世紀に続いた
• 日本では1919年、旧都市計画法に風致地区、
旧市街地建築物法に美観地区が創設された。
– これに伴い帝都の整備を意識した都市美運動が展
開、都市美協会が設立
– 都市景観形成モデル事業(1983)・都市景観モデル
都市(1987) 、そして景観法(2004)、歴史まちづくり
法(2007)と景観まちづくりが普及
• 景観は、都市美から始まったが、今や?
3
まちの魅力[京都新聞・凡語・2010年9月29日掲載]
若くして亡くなった京ゆかりの小説家梶井基次郎は「檸檬」(1925年)に、好き
だった所は「丸善」で、ロココ趣味の香水瓶などを見るのに小一時間も費やし
た、と書いている。大型書店のはしりだった丸善は当時、三条麸屋町に店を
構えたが、後に河原町通に移る。専門書や洋書、高級雑貨をそろえて大学
教授らに愛された。5年前に閉店するまで、文化の薫りを振りまいていた。こ
の河原町通四条上ル辺りは75年の基準地価の調査開始以来、京都一、地
価の高い場所だった。ところが今年は、京都府内で唯一地価の上昇した烏
丸通四条上ルが初めて首位に躍り出た。驚いた方も多かったのではないか。
丸善に続いて百貨店が撤退するなど低落傾向の河原町通より、銀行再編の
跡地に商業施設の建つ烏丸通の方が勢いがある。地下鉄沿線なので交通
の便もよい。これらがトップ交代の要因といえよう。それだけではない。数年
前から三条−高辻間の土地所有者らが話し合い、風俗店の進出などを禁止
する地区計画制度を導入。大正期に御所に至る行幸路として拡幅され、れ
んが造りの近代建築が残る通りの気品を大切にした。何と、効率より街の魅
力を重視する規制強化に、資産価値を高める効果があったのだ。これからの
街づくりのためにも心に留めたい。この秋、丸善が京に帰って来る。文具の
専門店を開く場所として選んだのは烏丸通である。
4
都心3地区間競争の状況:今どんな展開が?
河原町地区
他の二つの繁華街と比べ
歓楽街の性格が高まり、
ファッション性の衰え、
寺町等と併せ高度化を!
四条通歩道拡幅
回遊性が高まり烏丸河
原町の連続性を上げる
鉄道拠点性が高まった
ことで、立地が大幅に
改善したことを活用し
た大資本の進出
以前から課題の駅周
辺の回遊性はよくな
るのか、それともポ
ルタの1人勝ちか
5
5
下京の二つの都心(2009年)
四条烏丸∼河原町
町 名
路線価
御旅町(四条)
2,650
奈良物町(四条)
長刀鉾町(四条)↑↑
水銀屋町(烏丸)↑
函谷鉾町(四条)
錦大宮(四条大宮)
高野堂町(四条堀川)
2,040
1,960
1,520
1,840
600
570
京都駅
町 名
東塩小路町(塩小路)
塩小路町(烏丸)
塩小路町(烏丸)
東境町(烏丸)
南不動堂町(七条)
東境町(七条)
西九条北ノ内町(八条)
路線価
1,830
1,600
1,540
1,300
480
370
360
現在、四条と京都駅の路線価評価額では、3:2ほどの開き、四条
通でも河原町と烏丸では6:4ほどの開きがあったのが逆転?
6
対応が分かれる京都の3つの都心
• 四条烏丸が加わったことにより、京都の都心は3
つになった。河原町、烏丸それぞれに課題は多い。
• 中高年、アラフォー女性に敏感に対応したのは四
条烏丸、大丸に加え、烏丸沿道協議会が動き出し
た。ブランドと飲食を中心に出店が続いている。
• マンション住民増加で、女性の高額所得層を狙う。
• 一方、河原町は阪急撤退後のビジョンがまだ不明
確。エリアマネジメントに関心を示してはいるが?
• 今後、それぞれのグローバル化への対応が、勝敗
に大きく影響するだろう。
7
烏丸通でイルミ点灯
ミニコンサートやスペシャルフード企画も
• 烏丸通沿道懇談会は12月5
日、COCON・KARASUMA(京
都市下京区烏丸通四条下ル
水銀屋町)で「カラスマ・イルミ
ネーション2009」の点灯式を
行った。(2009-12-07)
• 京都市都市づくり推進課は、
御池沿道協議会に続いて、
烏丸通を都心幹線道路まち
づくり事業として手掛けた。
• 「地区計画」を通じたエリアマ
ネジメント
8
8
烏丸通でも所有者は変わった
• KI興産や長谷
ビルが買い支
えた時代では
ない。
• 外部からファ
ンドが入ってき
た。
• まして河原町
は?この危機
を乗り越える
にはエリアマ
ネジメントが!
9
9
烏丸通沿道懇談会
• ワタベウェディング、ケイ
アイ興産、 NTT 都市開発、
京都銀行、大松、長谷ビ
ル、読売新聞、六角堂の
8社が構成、
• 烏丸通の将来イメージを
共有化,建物用途・建て
方,景観等の地区計画.
商業環境創出のルール
づくり,継続的なまちづく
り活動
10
京都市都市計画局都市づくり
推進課の資料から
10
「エリアマネジメント」とは?
• 都心地域の商業環境を高め、地価を安定、
向上させる事業主・地権者等の取組み
• 快適で魅力ある町並み・都市環境、店舗構成、
資産価値増進、集客性の高いブランド力形成、
安全・安心、良好な企業コミュニティ形成、社
員コミュニティの形成、そして地域住民にも開
かれた活動を進める。様々なソフト事業を通
じて、買物客・通勤客・事業主が協働してまち
づくりを進めるためのスキーム。
11
11
行政の規制を超えたマーケットづくり
• 昔の商業調整ではない。
• 行政の規制(都市計画・商業ガイドライン)だけ
では都心商業は守れない。
• 「規制」「公共事業」+「企業の参画・協力」+
「マーケット(不動産+商業)の力」で、従来の地
域住民中心のまちづくりに代わり、都心を活性
化する取組み。
• 民間投資力を効率的に制御し、都市を創る。
• 地権者が協同してテナントミックスを進める。
12
12
地域経営の主体をつくる
• 民間事業者・権利者を組織化する(任意組織
→まちづくり協議会→法人化ex.㈱,NPO,中間法人)
• 平等な組織でなく、会員制の出資比率に応じ
て発言権のある責任の明確な組織。
• 開発の時点から管理・運営を担う。
• 民間主導の経営で、行政の協力も仰ぐ。
• 多様な地域関係者の利害を調整しつつ、自ら
も利益を上げる。運営資金・財源を確保する。
• 開発の質を上げる=不動産価値を上げる
13
13
大都市でのエリアマネジメント
• 大規模工場跡地:大阪ビジネスパーク、みな
とみらい21地区(横浜)、汐留地区など
• 混在市街地型:晴海地区、六本木ヒルズ地区、
大崎東五反田地区、秋葉原地区など
• 既成市街地型:神戸旧居留地地区、大手町・
丸の内・有楽町地区(大丸有地区)、福岡天
神地区、名古屋駅前地区、福岡・博多駅前地
区、京都烏丸通地区、
• 中小の事業所が多くとも方法は探るべき?
14
14
「丸の内の黄昏」から三菱地所が
立ちあがった
• 大手町・丸の
内・有楽町を
一体的に再生、
• 銀座・渋谷・新
宿以上に活力
あるビジネス・
商業地域とし
て再生、
• 企業の主体的
な参加、社員
の有機的な連
携
15
15
地方都市でのエリアマネジメント
• 商店街の再生型:高松市丸亀町商店街、㈱
金沢商業活性化センター、(NPO)松江まちづ
くり塾、
• 官・民協同型の都心再生:㈱御祓川(七尾)、
都心にぎわい創造会議(浜松)、㈱福島まち
づくりセンター、㈲PMO(passege management office,青森)、
• 地域事業者のネットワーク型:㈱まちづくり三
鷹、㈱飯田まちづくりカンパニー、
16
16
河原町阪急今秋閉店へ34年の歴史に幕
• 阪急阪神百貨店を傘下に置くH2Oリテイリングは「四条
河原町阪急」の営業を今秋で終了すると発表。1976年の
開店以来、都心部で若者向けファッションをリードしてき
たが、消費低迷・業績不振、34年の歴史に幕を閉じる。
• 百貨店業界は2008年秋以降の不況で売上減が続き、西
武有楽町店閉店など撤退が相次ぐ。京都市内の百貨店
の閉店は07年2月の近鉄百貨店京都店以来となる。
• 阪急阪神百貨店社長は「売場面積の狭さがネック、収益
改善を見込めない」と説明した。
• 同店は8,900㎡、高島屋4万7千㎡、大丸4万6千㎡ に比
べ小規模、1991年度売上高171億円をピークに売上低迷。
周辺で低価格の衣料店進出が相次ぎ、50億円を割込ん
だ。
17
17
河原町ビブレ7月閉店、「流行発信地」
目立つ低迷
• イオングループのマイカル(大阪市)が京都の繁華街、河原町
通近くで運営する商業施設「河原町ビブレ」7月末、施設の老
朽化などを理由に閉店する。周辺では阪急阪神百貨店が1月
末、「四条河原町阪急」を今秋に閉鎖すると発表したばかりで、
地元商業関係者らに波紋が広がる。かつて京都のファッショ
ンの流行発信地としてにぎわった河原町の低迷ぶりが目立っ
てきた。
• 閉鎖が決まった河原町ビブレは地上6階、地下1階で、売り場
面積は約7000平方メートル。1970年に「ニチイ」として開業し、
83年に現在の「ビブレ」に転換した。90年代以降、周辺に若者
向けの商業施設が集積。競合が激しくなって業績が悪化した
ため、直営部分を地下1階だけに縮小したが、近年は営業赤
字が続いていた。
18
18
京都ロフトが「ミーナ」に移転8月開業予定
• ロフトは10日、京都市の商業ビル「河原町ビブレ」(中
京区)が7月下旬で閉店するのに伴う京都ロフトの移
転先を、同じ河原町通付近の「ミーナ京都」(同)に決
めたと発表した。地下1階から地上4階までの計5フロ
アに入居する。生活雑貨店などを中心に展開し、営業
面積は約3700平方メートル。8月上旬に開業を予定し、
年間売上高は約30億円を目指す。
• 京都ロフトは2003年に河原町ビブレ内で開業したが、
今年2月、河原町ビブレを運営するイオン傘下のマイ
カル(大阪市)が7月に閉店する計画を発表した。これ
を受けロフトは移転先を探していた。
19
19
河原町通で考えられること
• 河原町OPA、ミーナ(ファーストリテイリング)、京都B
AL、日新河原町ビル(日新建物)など主要なテナ
ントビル経営の企業とは連携できないか。
• 寺町・新京極の商店街振興組合他、河原町ビ
ブレ、ロフトなどとの連絡・連携のための企画
は進められるか?
• 中東の他の商店街との関係を高め、立誠学区
の中での役割を果たし、同時に河原町商店街
の再生を目指す方向を考えられるか?
20
20
京都市の新基本計画と、エリアマネジメント
• 2011∼2020年の市政の方針を定める。
• 5つの未来像内2つが環境(環境共生と低炭素、
環境ビジネス中心の産業戦略)
• 地下鉄重視の地域づくり重点戦略:岡崎、山
ノ内(浄水場跡地)に加え、烏丸御池が?
• 今川(1981-1989年)時代の都市開発が根本的
に見直され、二条・山科・北大路・醍醐などの
拠点整備方針を見直す。
• 下京は、この重点戦略にどのように位置付け
られるのか?京都駅周辺を見直す時期に?
21
消費構造が変わった!
450
国民一人当りの家計消費額に基づく指数
何にお金を使っているか(1975年=100)
1975年=100
街は、消費動向の変化に対応しているのか?
400
食費
住居
350
光熱・水道
300
家具・
家事用品
被服・
履物
250
200
150
保険医療
交通・
通信
教育
100
教養娯楽
50
その他
19
63
年
19
65
年
19
67
年
19
69
年
19
71
年
19
73
年
19
75
年
19
77
年
19
79
年
19
81
年
19
83
年
19
85
年
19
87
年
19
89
年
19
91
年
19
93
年
19
95
年
19
97
年
19
99
年
20
01
年
20
03
年
0
22
日本人は家で料理しなくなった!
最終消費された飲食費の帰属割合の推移
1995
1990
1985
生鮮品等
加工食品
外食
1980
1975
0
10000
20000
30000
40000
金額(単位:10億円)
50000
60000
23
店舗数の変化で都市を見る∼卸売業∼(全国)
卸売業
事業所数・従業者数・年間販売額
1991年に同時に減少し始める
経済産業省、「商業統計H16年度」
24
店舗数の変化で都市を見る∼小売業∼(全国)
事業所数
年間販売額
小売業
事業所数・年間販売額・従業者数
1982年 1997年 1999年
段階的に減少し始める
経済産業省、「商業統計H16年度」
25
家計支出の変化からサービス化をみる(全国)
サービスは、20年間で、1.3倍に増加
サービス
非耐久財
耐久財
○耐久財:耐用年数が長く(1年以上)、価格が高い。
Ex.電気・電化製品、自動車
〇半耐久財:耐用年数の比較的短い商品。
Ex.繊維製品、衣類、履物、鞄、靴
〇非耐久財:耐久性のなく、価格が低い。
Ex.食料品・生花
半耐久財
26
総務省統計局、「家計調査年報H18年度」
飲食店が増える街は店舗数が伸びる
飲食業の増える場所では、店舗総数が増加した。
飲食業は店舗数増加が多い。
全国主要中核都市(人口・20∼50万人規模)の都心メッシュデータに業種別店舗数の推移を、
27
1975∼2005年の間5年おきの推移を増減(実数・率)としてみた(宗田研究室・以下同様)。
サービス業が増えると、店舗が増える
サービス業の増加率が高い都市ほど
店舗総数は増加する
まちのサービス化
28
飲食店が増えるとサービス業種が増えるから
・学習支援業や理容・美容業の店舗数の増加は、ともに高い。
・店舗数が増加している地域では、飲食店だけでなく、
学習支援業や理容・美容業などの多様な業種が混在する傾向にある。
29
<研究方法>
• 研究範囲:京都都心部
河原町通
• 店舗の増加、減少数
丸太町通
堀川通
• H4∼10年(1993-99)
H10∼15年(1999-2003)
の二期間
• 業種、業態の変化
• 立地動向の変化
五条通
• 地価、歩行者交通量の変化
•
都心部活性化の実態分析
中心市街地活性化手法の検討
30
図:H10∼15年における
範囲別、店舗数の変化
<範囲別、店舗数の変化>
丸太町通
800
①
①
②
③
600
400
御池通
200
0
②
-200
-400
四条通
-600
-800
③
河原町通
烏丸通
堀 川通
五条通
増加数
減少数
実変化数
新陳代謝による店舗の増加
中心市街地の活性化
31
消費構造が変わった!
450
国民一人当りの家計消費額に基づく指数
何にお金を使っているか(1975年=100)
1975年=100
街は、消費動向の変化に対応しているのか?
400
食費
住居
350
光熱・水道
300
家具・
家事用品
被服・
履物
250
200
150
保険医療
交通・
通信
教育
100
教養娯楽
50
その他
19
63
年
19
65
年
19
67
年
19
69
年
19
71
年
19
73
年
19
75
年
19
77
年
19
79
年
19
81
年
19
83
年
19
85
年
19
87
年
19
89
年
19
91
年
19
93
年
19
95
年
19
97
年
19
99
年
20
01
年
20
03
年
0
32
日本人は家で料理しなくなった!
最終消費された飲食費の帰属割合の推移
1995
1990
1985
生鮮品等
加工食品
外食
1980
1975
0
10000
20000
30000
40000
金額(単位:10億円)
50000
60000
33
飲食店が入っているビルの立地(2006年)
飲食店が入っているビルの立地(1995年)
飲食店が入っているビルの立地(1986年)
飲食店が入っているビルの立地(1977年)
堀川通
烏丸通
河原町通
御池通
西での集積と、三条通でさらに西に広がる。
西側での出店がみられるようになった
木屋町での立地が多い
四条通
34
19
1 95 3
1 95 5
1 95 7
1 95 9
1 96 1
1 96 3
1 96 5
1 96 7
1 96 9
1 97 1
1 97 3
1 97 5
1 97 7
1 97 9
1 98 1
1 98 3
1 98 5
1 98 7
1 98 9
1 99 1
1 99 3
1 99 5
1 99 7
2 09 9
2 00 1
2 00 3
2 00 5
07
万人
働く女性の比率が上がった!
8000
2000
労働力調査
7000
6000
5000
4000
3000
男
女
1000
0
年
35
女性化する京都観光
• 1986年を境に、女性は倍増、男性は半減し、
女性7割、男性3割の観光地に
• その後、男性客が少し戻りつつある。しかし、
その観光行動、消費は女性化?している。
• 飲食費が土産物費を上回った。女性に売れ
る飲食店・土産物が顕著に伸びている。
• 交通行動が変わってきた。脱車の観光が上
昇。
36
単位:百万人
4,121万(H13)
年同時多発テロ事件
年阪神淡路大震災
年消費税5%に
01
年バブル崩壊
年平安遷都千二百年
95
年昭和天皇崩御。消費税導入
年円高ドル安
年筑波科学博・青函トンネル開業
年東京ディズニーランド開業・中国自動車道
年神戸ポートアイランド博覧会
年第二次石油危機
年山陽新幹線全線開通
年第一次オイルショック
0
そろそろ限界にあり、量から質へ
50
97
85 87 89
75
年名神高速道路開業
20
停滞した25年間
94
91
69
年東名高速道路開業
71
▼
70
83
年東京オリンピック
東海道新幹線開業
10
年ドル・
ショック ニ(クソン )
73
30
1
年大阪万博
40
79 80
64 65
5,012万人(H20)
4,944万人(H19)
4,837万人(H18)
4,727万人(H17)
4,554万人(H16)
倍増した15年間
37
『京都市観光調査年報』昭和34年∼平成20年版より宗田研究室作成
19
5
19 9年
61
19 年
63
19 年
65
19 年
67
19 年
6
19 9年
71
19 年
73
19 年
75
19 年
77
19 年
7
19 9年
81
19 年
83
19 年
85
19 年
8
19 7年
89
19 年
91
19 年
93
19 年
95
19 年
9
19 7年
99
20 年
01
20 年
03
20 年
05
20 年
0
20 7年
09
年
入洛観光客の低迷:急増→停滞→増加の変転
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
19
92
年
90
年
88
年
86
年
84
年
82
年
80
年
78
年
76
年
74
年
72
年
71
年
20
20
20
20
20
19
19
08
年
06
年
04
年
02
年
00
年
98
年
96
年
94
年
38
『京都市観光調査年報』昭和34年∼平成20年版より宗田研究室作成
19
入洛観光客の年齢別構成
5000
4000
3000
60歳以上
50歳以上
40歳以上
30歳以上
2000
20歳以上
20歳未満
1000
0
入洛観光客の内訳の変化∼男女構成の変化∼
男女別観光客数推移、今や京都は女性が7割を占める観光地
3,000
2,500
2,000
年男女雇用機会均等法施行?
87
1,500
男
女
1,000
500
女性:男性=7:3
四半世紀前から比べ、女
性は倍増、男性は半減と
いう大変化が起こった。
男性が戻ったのは女性化したため?
3,500
197
1年
197
2年
197
4年
197
6年
197
8年
198
0年
198
2年
198
4年
198
6年
198
8年
199
0年
199
2年
199
4年
199
6年
199
8年
200
0年
200
2年
200
4年
200
6年
200
8年
0
39
『京都市観光調査年報』昭和34年∼平成20年版より宗田研究室作成
景観に関わる人々(主体)
どんな人を養成したいのか?
市民
国民一般
景観行政団体
機構
景観エリア・
マネージャー
景観主体保持者
個人・集団
ボランティア
NPO
景観×(モノ+人) 各分野の専門家
地域の(社会+経済)
景観計画者
技術者・公務員
研究機関
大学・シンクタンク
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景観に関わる領域・分野
どんな分野を勉強するのか?
建築学
土木工学
都市デザイン・町並み
広告物 etc.
河川・道路etc.
文化遺産としての
生態学
景観?
(景域計画)
人+環境(景観)
生物学
林学・造園学
農学・
風景論
農村計画
農業景観
都市計画
景観計画・風致美観
文化財保存
文化的景観
地理学
歴史地理学
環境社会学
環境経済学
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保存経済学
主体
国、
自治体
一般住
民
ボトムアップ
民間事
業者
トップダウン
景観デザインへの制度と方法
法律制度
• 法律制度(国)と
条例(自治体)に
よる景観計画
(地区)の規制
• 民間事業者など
地権者による規
制(エリアマネジメ
ント)
• 住民の自主的
な取組みによる
規制
計画方法
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
伝統的建造物群保存地区
都市計画:用途・高度地区
美観地区、風致地区
景観計画区域
景観地区
・・
条例(デザインガイドライン)
景観協定(景観法)
地区計画
建築協定
まちづくり憲章
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景観計画(保護)の対象領域
自然
人工物
自然景観
名所・景勝地・名勝、
風景論・自然保護、
国立・国定公園、自
然環境保護、生物多
山・海・森林、etc. 様性
都市景観
歴史景観・都市空間
町並み保存・広告物
デザインガイドライン
エリアマネジメント
橋・道路・広場・都市調度・町並み・町家・民家
農山漁村景観
民俗学・文化財保護
文化的景観
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景観計画手法の発展
神戸市・横浜市・京都市
横浜市都市計画法
プロジェクトごとに都市デザインのあり方を模索
風致地区
1919
伝建地区
集落・町並みの保全
市街地建築物法
美観地区
都市景観をコントロール
1949屋外広告物法
京都市市街地景観条例
都市全域の歴史的環境の保全
1965
横浜市6大事業の提唱
1966古都保存法
1971
横浜市都市デザイン室設置
1972
京都市市街地景観条例
伝統的建造物群保存
1975文化財保護法改正
地区制度
1978
神戸市都市景観条例
都市計画法改正
1980
地区計画
建築基準法改正
1982
神戸市都市景観形成基本計画
歴史的環境の保全
自主条例による景観条例の制定
景観条例の制定ブーム
神戸市都市景観条例
1996文化財保護法改正 都市景観の保全と同等に創造を位置づけ
登録有形文化財
1990年代
景観法
都市公園法・都市緑地
2004
法・屋外広告物法改正
我が国初の景観に関する法律
文化財保護法改正
文化的景観
景観法の施行
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建築物の形態・意匠コントロール
1.歴史的町並み保全系
2.都市景観の保全+創造系
3.都市デザイン系
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1.歴史的町並み保全系
狭域の歴史的町並み保全 伝建地区保存計画
広域の歴史的町並みの保全 京都市市街地景観条例
地区内の歴史的建築物の建築様式に沿った
屋根や外壁の形態、素材などの細かな基準
篠山市篠山伝建地区 修景基準
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1.歴史的町並み保全系
建造物修景地区共通基準
日本瓦・平板瓦
いぶし銀
素材色又は緑青色
屋根の 銅板
色彩 銅板以外の金属板、
光沢のない濃い灰色・黒・濃い茶色
その他の屋根材
3m(31m高度地区又は25m高度地
塔屋等の高さ
区は4m)
塔屋等の位置、規模、形
建築物本体と均整がとれたもの
態意匠
傾斜した壁(柱含む)としない(良好
建築物の外壁
な市街地景観形成に資する形態意
匠のものは除く)
光沢のないもの(ガラス、自然素材
主要な外壁の使用材料
を除く)
別表の色彩は禁止(但し着色して
主要な外壁の色彩
いない自然素材は除く)
ルーバー等で適切に修景し、建築
屋上の建築設備
物の本体と調和したものとする
公共の用に供する空地に面して,
駐車場等の開放された空地を設け
駐車場等出入口
る場合は,周囲の景観に調和した
門,塀又は生垣等を設け,町並み
の連続性に配慮する
設置する場合、門、塀、生垣等を設
自走式駐車場・駐輪場等
け、街並みの連続性に配慮する
広い市街地に一様にかけられた基準
基準値と実際の都市景観の間にずれがある地域も
景観地区・建造物修景地区
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2.都市景観の保全+創造系
歴史的町並み景観から
一般市街地へ緩やかな規制
北野町山本通
景観形成地区
ショーウィンドーや日除けテントなど
建築物に付属する要素に関する基準
税関線沿道景観
形成地区
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3.都市デザイン系
設備機器のしつらえ
地区独自の建築物の形態・意匠の基準
設備機器のしつらえ
駐車場・駐輪場などのデザイン
駐輪場のデザイン
アクティビティフロア(1階部分)前面のしつらえ
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3.都市デザイン系
地区内の
色彩計画
建築物単体ではなく、
町並みの美しさを追求
最初から一貫したコンセプトで
市街地を設計
踏み込んだ厳しい規制内容
スカイラインの形成
合意形成を得やすい
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欧州景観条約 (フィレンツェ条約)
2000年10月20日のフィレンツェにおける条約の署名は、1994年
ヨーロッパ議会の地域および州の権力に関する会議で提起され
た討議と論争の過程の到着点を、ヨーロッパレベルで確立して
いる。
景観に関するヨーロッパ条約の発案が出された源の根本的な
思考は、加盟諸国が景観的側面を適切に評価することなく部門
別の事柄を保護管理することで、部分的な方法によって地域に
おける人間活動の発展に関わる問題に対処しているという、現
在の地域政策への批判的分析に結びついている。
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国際社会において現在認識されている共通概念
•景観はその価値を保護すべき遺産。
•多くの部門別の政策が、地域に多
様な変化を引き起こし、それらが原因
となり、景観の価値の保存にとって、
潜在的な危機を生じさせている。
•行政・各種団体・企業、地域で活動
する個人も含め、様々な主体が適切
な調整の手段を介して部門別の政
策を調和させることが不可欠である。
•関係するあらゆる主体は、価値保
存の要件と発展の必要性との、現代
的特質の視点における融和をはか
るための方策とねらいを一致させな
ければならない。
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重要文化的景観
• 地域における人々の生活、または生業及び当該地
域の風土により形成された次に掲げる景観地の内、
わが国民の基盤的生活、または生業の特色を示す
もので典型的なもの、または独特のもの
(1) 水田・畑地等の農耕に関する景観地
(2) 茅野・牧野等の採草・放牧に関する景観地
(3) 用材林・防災林等の森林の利用に関する景観地
(4) 養殖筏・海苔ひび等の漁撈に関する景観地
(5) 溜池・水路・港等の水の利用に関する景観地
(6) 鉱山・採石場・工場群等の採掘・製造に関する景観地
(7) 道・広場等の流通・往来に関する景観地
(8) 垣根・屋敷林等の居住に関する景観地
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